JP2001192811A - 成膜方法および成膜装置 - Google Patents

成膜方法および成膜装置

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JP2001192811A
JP2001192811A JP2000007311A JP2000007311A JP2001192811A JP 2001192811 A JP2001192811 A JP 2001192811A JP 2000007311 A JP2000007311 A JP 2000007311A JP 2000007311 A JP2000007311 A JP 2000007311A JP 2001192811 A JP2001192811 A JP 2001192811A
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JP
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film
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forming
forming particles
film forming
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JP2000007311A
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English (en)
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Hidehiro Kanazawa
秀宏 金沢
Kenji Ando
謙二 安藤
Minoru Otani
実 大谷
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Ryuji Hiroo
竜二 枇榔
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の並進エネルギーを持つ成膜粒子のみを
基板に被着させる。 【解決手段】 成膜粒子の飛行路にコリメータ2とチョ
ッパー3a、3bを設ける。コリメータ2によって成膜
粒子の飛散方向を揃えたうえで、回転するチョッパー3
a、3bによって速度選択を行ない、所望の並進エネル
ギーを持つ粒子のみを基板W1 の表面に入射させる。粒
子のエネルギー幅を限定することで、高密度で欠陥のな
い薄膜を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタ法、レー
ザアブレーション法、真空蒸着法等によって発生された
成膜粒子をコーティング面等に付着させ、薄膜を形成す
るための成膜方法および成膜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スパッタ法やレーザアブレーション法や
真空蒸着法等の成膜粒子は、幅広い運動エネルギー分布
を持つ。この成膜粒子が持つ運動エネルギーは、被着体
であるコーティング面(薄膜形成面)上で形成される薄
膜の特性を決める重要な要素である。
【0003】例えば、スパッタ法においてシースによっ
て高エネルギーに加速された負イオン等の粒子は、コー
ティング面上の膜を再スパッタして格子欠陥等の原因と
なり、また、レーザアブレーション法等では、巨大なク
ラスター粒子が生成され、低エネルギーでコーティング
面に飛来するため、密度が低い膜が形成される。さらに
真空蒸着では、成膜粒子の平均エネルギーが、スパッタ
法等に比べてかなり低いため、低エネルギー粒子が多
く、被着体である基板加熱等をしないと高密度な膜は形
成されない。
【0004】このように膜質向上のため飛散粒子のエネ
ルギー幅を制限する方法として、大別すると、例えば特
開平10−30169号公報に開示されたように機械的
に行なう方法と、例えば特公平1−24536号公報に
開示されたように電気的に行なう方法とがある。このう
ち、後者の電気的な方法は、イオン化された粒子のみに
有効であり、用途が限定される。前者の機械的な方法
は、飛散粒子がイオン化されているか否かを問わないこ
とから、実用的な有効手段であるといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、機械的に成膜粒子のエネルギー幅を制
限する方法は、蒸発源からの成膜粒子の飛散方向の分布
を考慮しておらず、成膜粒子は蒸発源から垂直方向にの
み飛ぶと仮定して、高エネルギーの粒子と低エネルギー
の粒子を除去するものであるため、並進粒子以外の高エ
ネルギー粒子や低エネルギー粒子を除去するのは難しい
という未解決の課題があった。
【0006】詳しく説明すると、通常、成膜粒子の飛散
方向はコサイン分布等に代表されるような分布を持って
いるため、スリットを有する回転チョッパー等を用いた
機械的な方法では、意図した方向の並進エネルギーを持
った成膜粒子のみを、基板に到達させることは事実上困
難であった。
【0007】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、所望の並進エネルギ
ーを持った成膜粒子のみをコーティング面に入射させ
て、均質で格子欠陥等のない高品質な薄膜を形成できる
成膜方法および成膜装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の成膜方法は、薄膜形成面に被着される成膜
粒子の飛行路に配設されたコリメータによって前記成膜
粒子の飛散方向を揃える工程と、チョッパーによって前
記成膜粒子のエネルギー幅を制限する工程を有すること
を特徴とする。
【0009】本発明の成膜装置は、薄膜形成面に被着さ
れる成膜粒子を発生させる粒子発生源と、前記成膜粒子
の飛散方向を揃えるためのコリメータと、前記成膜粒子
のエネルギー幅を制限するためのチョッパーを有するこ
とを特徴とする。
【0010】2枚の回転チョッパーが設けられていると
よい。
【0011】
【作用】コリメータによって成膜粒子の飛散方向を揃え
たうえで、低エネルギーの成膜粒子と高エネルギー成膜
粒子を除去するための速度選択をチョッパーによって機
械的に行なう。薄膜形成面に入射する成膜粒子を、所望
の並進エネルギーを持つ粒子に限定することにより、高
密度で、格子欠陥等のない極めて高品質な薄膜を成膜で
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0013】図1は一実施の形態による成膜方法を説明
する図である。ここで、蒸発源1から蒸発した成膜粒子
の飛散方向は、コサイン状等の分布Aを持つ。蒸発源1
から蒸発した成膜粒子は、コリメータ2を通過するとき
に矢印Rで示すように飛散の方向成分を絞られる。すな
わち、成膜粒子の飛行路において、蒸発源1の法線方向
成分の成膜粒子のみに絞られる。そののち成膜粒子は、
回転チョッパーであるチョッパー3aにより分断され、
限られた空間に分布する粒子のみが、次の回転チョッパ
ーであるチョッパー3bに到達する。チョッパー3a、
3b間の距離と、各チョッパー3a、3bの回転数と半
径および切れ込み(スリット)の形状により、ある速度
成分を持った粒子のみしか、チョッパー3bを通過でき
ない。チョッパー3bを通過した成膜粒子は、薄膜形成
面である基板W1 の表面に到達して薄膜を形成する。
【0014】このように、コリメータ2によって成膜粒
子の飛散方向を揃えたのち、チョッパー3a、3によっ
て成膜粒子のエネルギー幅を制限することで、基板W1
上に緻密で欠陥のない高品質な薄膜が成膜される。
【0015】なお粒子発生源である蒸発源は、スパッタ
法、レーザアブレーション法、真空蒸着法を問わず、ど
のような蒸発源でもよい。
【0016】図2は一実施例による成膜装置を示す概略
図である。真空槽100にはその内部を排気するための
排気ポンプ101が取り付けられており、真空槽100
内には、ターゲットTを保持するマグネトロンカソード
102と、これに接続された高周波電源103と、放電
が安定状態になるまでターゲットTを塞ぐためのシャッ
ター104が配設される。高周波電源103には13.
56MHzのRFを用いており、マッチングボックスを
介してマグネトロンカソード102に電力が供給され
る。
【0017】ターゲットTから基板W2 までの成膜粒子
の飛行路には、コリメータ105が設けられ、ターゲッ
トTからの成膜粒子の指向性を向上させる。また、モー
タ106により回転する2枚の回転チョッパーであるチ
ョッパー107、108により、高精度な速度選択を行
なっている。
【0018】なお、モータ106は、回転数を一定にす
るためにフィードバック機構を備えている。
【0019】このように、基板W2 は、コリメータ10
5、チョッパー107、108を含む一連の機構を介し
てターゲットTと対峙する。真空槽100に導入する導
入ガスは、マスフローコントローラ109によって流量
を制御しており、また、RFのパワーおよびガス流量
は、コンピュータ110によって制御される。
【0020】成膜方法は以下の通りである。まず、1×
10-4Pa以下まで真空槽100内を排気ポンプ101
によって排気する。そののち、マスフローコントローラ
109を介してガス管111より所望のガスを導入す
る。この際ガスの流量は、コンピュータ110によって
制御する。
【0021】次に、高周波電源103からの電力をター
ゲットTに供給し、プラズマを発生させる。供給電力は
コンピュータ110にて制御しており、約3分間で25
00Wまで段階的に供給する。そののち、モータ106
を起動させてチョッパー107、108を回転させる。
成膜条件が安定したらシャッター104を開き、基板W
2 上への成膜を開始する。
【0022】本実施の形態によれば、コリメータとチョ
ッパーを組み合わせることによって、所望の並進エネル
ギーを持つ成膜粒子のみを基板に入射させることができ
る。すなわちコリメータによって成膜粒子の飛散の方向
成分を揃えたうえで、チョッパーによる成膜粒子の速度
の選別を行ない、成膜粒子の運動エネルギー幅を限定す
る。このようにして高エネルギー粒子と低エネルギー粒
子を完全に除去して、高密度でしかも格子欠陥等のな
い、極めて高品質な薄膜を成膜することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0024】所望の並進エネルギーを持つ成膜粒子のみ
をコーティング面に入射させることで、高密度で欠陥の
少ない極めて高品質な薄膜を成膜できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による成膜方法を説明する図であ
る。
【図2】一実施例による成膜装置を示す模式図である。
【符号の説明】
T ターゲット W1 、W2 基板 1 蒸発源 2、105 コリメータ 3a、3b、107、108 チョッパー 100 真空槽 101 排気ポンプ 102 マグネトロンカソード 103 高周波電源 104 シャッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 康之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 枇榔 竜二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4K029 CA01 CA05 DA13 DB20 EA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜形成面に被着される成膜粒子の飛行
    路に配設されたコリメータによって前記成膜粒子の飛散
    方向を揃える工程と、チョッパーによって前記成膜粒子
    のエネルギー幅を制限する工程を有する成膜方法。
  2. 【請求項2】 スパッタ法によって成膜粒子を発生させ
    ることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 真空蒸着法によって成膜粒子を発生させ
    ることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】 レーザアブレーション法によって成膜粒
    子を発生させることを特徴とする請求項1記載の成膜方
    法。
  5. 【請求項5】 薄膜形成面に被着される成膜粒子を発生
    させる粒子発生源と、前記成膜粒子の飛散方向を揃える
    ためのコリメータと、前記成膜粒子のエネルギー幅を制
    限するためのチョッパーを有する成膜装置。
  6. 【請求項6】 2枚の回転チョッパーが設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の成膜装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005068449A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Japan Science & Technology Agency 高速回転羽根式フィルターを備えたレーザーアブレーション成膜装置
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