JPH02240261A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH02240261A
JPH02240261A JP6299989A JP6299989A JPH02240261A JP H02240261 A JPH02240261 A JP H02240261A JP 6299989 A JP6299989 A JP 6299989A JP 6299989 A JP6299989 A JP 6299989A JP H02240261 A JPH02240261 A JP H02240261A
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JP
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targets
substrate
container
sputtering
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JP6299989A
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Inventor
Masahiko Tanaka
雅彦 田中
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体装置等の薄膜製造工程に用いるスパッ
タリング装置に関するものである。
〔従来の技術〕
スパッタリング技術は、原料に固体を用いる薄膜形成技
術の一つであり、金属の薄膜化等種々の用途に幅広く用
いられている。
第5図は「特開昭62−60867号」に示されている
従来の平行平板型スパッタリング装置の模式的断面図で
あり、図中1は真空の容器を示している。
容器1の上底中央には、出力軸10aを容器1内に下向
きに突出させて基板ホルダ駆動モータ10が固着されて
おり、前記出力軸10aには、試料の基板3を保持する
基板ホルダ2が固着されている。
容器1内のこの基板ホルダ2と対向する位置にはシャン
ク4を介してターゲット6が設けられて、おり、ターゲ
ット6は容器lの上底中央に固着され、スパッタ電源1
1と接続しているターゲットホルダ5によって支持され
ている。
またターゲットホルダ5内には、断面が矩形のヨーク1
9が配設され、ヨーク19上の両端及び中央には夫々永
久磁石18.18.18が設けられている。そして、タ
ーゲットホルダ5の底部にはターゲットホルダ5を冷却
するための冷却水人出ロア、7が置設されている。さら
に容器1の一側壁には、ガス導入バルブ12を介してス
パッタ用ガスを真空の容器1内に供給するガス導入管1
3が固設されており、容器1の下底一端側には、容器l
外部の排気ポンプ9と接続する排気バルブ8を介して容
器l内のガスを排気する排気口20が設けられている。
このような構造をなす従来のスパッタリング装置では以
下のような操作にて基板3上に薄膜が形成される。まず
容器l内を所定の真空度になるまで排気バルブ8を開放
にした状態で、排気ポンプ9を用いて排気口20から排
気した後、ガス導入バルブ12を開放にしてガス導入管
13からスパッタ用ガスを容器l内に導入する。次いで
基板ホルダ駆動モータ10を用いて基板3を回動させな
がら、基板ホルダ2とそれに対向するターゲットホルダ
5との間にスパッタ電源11を用いて高周波又は直流電
圧をターゲット6が負電位となるよう印加し、容器1内
に導入されたスパッタ用ガスをプラズマ状態にする。そ
して、プラズマ中のイオンをターゲット6に引き込み、
衝突させ、スパッタリングされたターゲット6の原子を
基板3上に付着させて、薄膜を形成させる。このような
従来の平行平板型スパッタリング装置は、単純な構造で
あるのに加えてターゲット及び基板の大型化も容易であ
り、さらにターゲット表面付近に磁場を付加することに
より容器内のプラズマ密度を増加して、基板上の膜堆積
速度を早める、いわゆるマグネトロンスパッタ法を用い
ることができる等の利点を有し、現在スパッタリング装
置の主流となっている。
しかしながら、この平行平板型スパッタリング装置では
、数百V〜数kVの強い負電圧が印加されたターゲット
と対向する位置に基板を配設しているため、ターゲット
から飛び出した二次電子、負イオン等の高速粒子が直接
基板に入射し、形成中の薄膜に損傷を与えてしまうとい
う問題があった。
またスパツクされたターゲット原子の多くは、垂直に基
板に入射するため、基板上に段差や微細な溝がある場合
は、その側壁における膜付着が少なく、いわゆる段差被
覆性(ステップカバレッジ)に劣るという問題があった
これらの問題点を解決する手段の一つとして、「特開昭
61−279674号」に示されているような対向ター
ゲット式スパッタリング装置(FTS)が挙げられる。
第6図は従来の対向ターゲット式スパッタリング装置の
模式的断面図であり、容器1に固設されているターゲッ
トホルダ5の位置が第5図の平行平板型スパッタリング
装置と異なっている。
即ち、第5図では、容器1の上底中央の基板ホルダ2に
保持されている基Fi3と対向する位置にターゲット6
が配設されていたのに対し、第6図では、容器l内にお
いて前記基板3と垂直な方向に、対向する一対のターゲ
ット6.6が夫々配設されている。そして、該ターゲッ
ト6.6は、容器lの両側壁中央に夫々固着され、スパ
ッタ電源11と接続しているターゲットホルダ5.5に
よって支持されている。また、ターゲット6.6のスパ
ッタリングされる面と反対の面、つまりターゲットホル
ダ5.5内のターゲット6.6の面の両端には永久磁石
18.18がターゲット6.6のスパッタリングされる
面に垂直方向の磁界を発生させるべく夫々配設されてい
る。
このような構造をなす対向ターゲット式スパッタリング
装置では、上述の平行平板型スパッタリング装置と同様
にして、4容器1内にスパッタ用ガスを導入した後、タ
ーゲット6.6が負電位となるようスパッタ電源11を
用いて高周波又は直流電流を印加すると、ターゲット6
.6間にグロー放電が生じる。一方、対向する永久磁石
18.18によりターゲット6,6間には、ターゲット
6.6に対して垂直方向の磁界が形成されるため、電子
がターゲラ)−6,6間の磁力線に拘束されて、ターゲ
ット6.6間のみでプラズマが発生する。そして、この
プラズマ中の金属原子が基板3の表面に被着されて、薄
膜が形成される。
従って対向ターゲット式スパッタリング装置では、基板
3がプラズマに曝されず、しかも基板3とターゲット6
とは互いに垂直方向に形成されているため、プラズマ中
又はターゲットから放出された高速粒子による形成中の
薄膜の損傷がないという利点がある。
また、基板3へのターゲットがスパッタリングされて発
生したスパッタ粒子の入射角度も適宜調整可能であり、
ステップカバレッジも優れているという利点がある。
また、平行平板型スパッタリング装置の問題点を解決す
る他の手段として、[特開昭61−114518号」に
示されているようなECRプラズマスパッタリング(E
CRS)装置が挙げられる。第7図は従来のECRプラ
ズマスパッタリング装置の模式的断面図であり、図中1
aはプラズマ生成室を示している。
プラズマ生成室1aの上部壁中央にはマイクロ波導入窓
14を、更にマイクロ波導入窓14と対向する下部壁中
央にはプラズマ引出窓21を夫々備えており、このプラ
ズマ引出窓21に臨ませて試料室1bが配設されている
。マイクロ波導入窓14には他端を図示しない高周波発
振器に接続したマイクロ波導波管15の一端が接続され
、プラズマ生成室1a及びこれに接続したマイクロ波導
波管15の一端部にわたってこれらを囲むように励磁コ
イル16が配設されている。
また、試料室lb内のシャッタ4を介して前記プラズマ
引出窓14と対向する位置には、基板ホルダ2及びそれ
に載置する基板3が置設されている。
前記基板ホルダ2は前述のスパッタリング装置と同様に
基板ホルダ駆動モータ10の出力軸10aに固着されて
おり、プラズマ試料室1aには、やはり前述のスパッタ
リング装置と同様に、ガス、導入管13及び排気口20
が設けられている。さらに、プラズマ試料室lb内にお
けるプラズマ引出窓21の開口部直下の周縁に臨ませて
円筒型のターゲット6がターゲットホルダ5に包持され
て配設されている。
そしてターゲットホルダ5には、冷却水人出ロア。
7が設けられ、またスパッタ電源11が接続されている
。上述した構造をなすECR5装置では上述のスパッタ
リング装置と同様にして、容器l内にスパッタ用ガスを
導入した後、マイクロ波導波管15を通じてプラズマ生
成室la内にマイクロ波を導入すると共に励磁コイル1
6に通電して磁界を形成し、プラズマ生成室1内に高イ
オン化率のプラズマを生成させる。プラズマは、励磁コ
イル16にて形成される発散磁界により、プラズマ引出
窓21を通じて試料室2b内に導入され、数eV〜数十
eVの低エネルギのイオン衝撃を基板3に与えつつ、タ
ーゲット6に印加された負電圧によって加速された状態
でターゲット6表面に入射する。そして、ターゲット6
の原子がスパッタリングされて、基板3の表面に被着し
、薄膜が形成される。
このようにECR5装置においても、ターゲット6から
放出される高速粒子は基板3に入射せず、損傷の少ない
成膜が可能であり、さらに基板バイアス又は磁場制御に
より所望のエネルギのイオン照射が可能であり、高品位
膜が得られるという利点がある。また、プラズマ生成電
力とスパッタリング電力とが夫々独立であるため、ター
ゲット6への衝突イオン数とエネルギとを夫々独立に制
御でき、ターゲット6の材質に適したスパッタリング条
件の設定が可能であるという利点を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の対向ターゲット式スパッタリング
装置においては、スパッタ粒子の基板への入射が基板の
斜め方向の2方向からに限定されるため、ステップカバ
レッジの問題を完全に解決するには、上述した如く基板
ホルダ駆動モータを用い、出力軸を中心として基板を回
動させる等の工夫が必要であった。また、ターゲットか
ら飛び出したスパッタ粒子が基板に付着する割合が低く
、ターゲツト材の利用効率が悪いという問題を有してい
た。
また、上述した如(、ECR5装置においては、真空の
容器がプラズマ生成室と試料室とから成るため、装置が
かなり大型であり、対向ターゲット式スパッタリング装
置と同様にターゲツト材の利用効率が悪いという問題を
有していた。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、真空の
容器内の基板上の空間に少なくとも3個のターゲットホ
ルダを配設し、それに支持されるターゲットに電圧を印
加するか接地するかを選択する手段を備えることにより
容器内の基板に、損傷が少なく、ステップカバレッジに
優れた薄膜が形成でき、さらに、ターゲツト材の利用効
率が高いスパッタリング装置の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るスパッタリング装置は、試料基板を支持す
る基板ホルダ及びターゲットを支持するターゲットホル
ダを容器内に備え、前記ターゲットに電圧を印加すると
共に容器内のガスをプラズマ化して、前記ターゲットを
スパッタせしめ、前記試料基板に膜を形成するスパッタ
リング装置において、前記試料基板上の空間を囲むよう
に配設された少なくとも3個の前記ターゲットホルダと
、それに支持されるターゲット夫々に電圧を印加するか
、又は接地するかを選択する手段とを備えていることを
特徴とする。
〔作用〕
本発明装置にあっては、容器内の試料基板上の空間を囲
むように配設された少なくとも3個のターゲットホルダ
とそれに支持されるターゲット夫々に電圧を印加するか
、接地するかを選択する手段とを備えているので、全タ
ーゲットの半数未満のターゲットに電圧を印加し他のタ
ーゲットを接地すれば、電圧を印加されているターゲッ
トには十分な負のバイアスが励起される。そして、印加
されているターゲットから生じたスパッタ粒子は、容器
1内の試料基板又は接地されたターゲットに付着する。
このため、ターゲツト材の利用効率が向上する。
また、前記ターゲット夫々に所定時間ごとに順次電圧を
印加することにより、それに伴ってターゲット間で発生
するプラズマの位置が異なり、発生したスパッタ粒子が
あらゆる角度から試料基板上に入射し、ステップカバレ
ッジが良好な薄膜が試料基板上に形成される。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づき具体的に詳
述する。
第1図は本発明に係るスパッタリング装置の模式的断面
図であり、第2図は第1図のn−n線断面図である。第
1図及び第2図においてlは両底を有する筒状の真空の
容器を示しており、その両底部中央には夫々軸23aを
容器1内に下向きに突出させて基板ホルダ支持台23が
固着されている。
夫々の前記軸23a、23aには、シャッタ4.4を介
して対向する試料基板(以下基板とする)3.3を支持
する基板ホルダ2.2が夫々固着されている。
また、容器1側壁の内側の周縁部の前記基Fi3 。
3と垂直な方向には、該周縁を6分画してターゲラl−
6,6・・・が配設されている。そして、該ターゲット
6.6・・・は容器1の側壁中央に夫々固設されている
ターゲットホルダ5,5・・・によって保持され、夫々
のターゲットホルダ5,5・・・には高周波又は直流電
圧を印加するスパッタ電源11に接続するか、接地する
かを切り替えるスイッチ22が接続されている。また、
ターゲットホルダ5,5・・・の夫々の底部にはターゲ
ットホルダ5.5・・・を冷却するための冷却水人出ロ
ア、7が置設されている。さらに容器1の側壁上部の所
定位置にガス導入バルブ12を介してスパッタ用ガスを
容器1内に供給するガス導入管13が固設されており、
容器1の下底の一端側には、容器1外部の排気ポンプ9
と接続する排気バルブ8を介して容器1内のガスを排気
する排気口20が設けられている。本実施例のスパッタ
リング装置では以下のような操作にて基板3.3上に薄
膜が形成される。
まず、排気バルブ8を開放し、排気ポンプ9を用いて容
器1内が所定の真空度となるまで排気した後、ガス導入
バルブ12を開放にしてガス導入管13からスパッタ用
ガスを容器l内に導入する。
次いで、容器1側壁の6個のターゲット6.6・・・の
うち対向する2個のターゲット6.6のみスイッチ22
.22をスパッタ電源11.11に接続するよう切り替
えて、前記ターゲット6.6に負電位の電圧を印加し、
また残りの4個のターゲット6゜6・・・は接地された
状態にする。このとき、例えば対向する1対のターゲッ
ト6.6のスイッチ22.22を対ごとに順次切り換え
て、電圧が印加されたターゲット6.6が順次変わるよ
うにする。印加されているターゲット6.6間では容器
1内に導入されているスパッタ用ガスがプラズマ状態と
なり、ターゲット6.6に引き込まれ、スパッタリング
させる。
そして、スパッタリングされたターゲット6゜6の原子
を基板3.3上に付着させて薄膜を形成させる。この実
施例においては上述したように印加させるターゲット6
.6を順次変えていくので、該ターゲット6.6間で発
生するプラズマの位置がそれに伴って変化し、従来のよ
うに基板ホルダ駆動モータを用いて基板3.3を回動さ
せなくても基板3.3にステップカバレッジの良い膜が
形成できる。
また、成膜時において、接地された状態のターゲット6
.6・・・が設けられているので、印加されたターゲッ
ト6.6がスパッタリングされて生じたスパッタ粒子の
うち、基板3,3に付着しないものはほとんど接地され
た状態のターゲット6゜6・・・に付着され、ターゲッ
ト6.6・・・材の利用効率が非常に高くなる。
なお、本実施例において、電圧を印加する一対のターゲ
ット6.6を変化させるとき、例えばタイマーを用いて
自動的に変化させても良い。
また、本実施例において6個のターゲット6゜6・・・
を用いたが、少なくとも3個のターゲット6゜6・・・
が配設されれば良く、従って6個より多くのターゲット
6.6・・・を用いても良い。
また、本実施例において、容器1内に設けられたターゲ
ット6.6のうち対向する一対のターゲット6.6にの
み電圧を印加させたが、これに替えて容器1内に設けら
れたターゲット6.6の半数未満のターゲット6に電圧
を印加させても良い。
ここで、本発明において容器1内に設けるターゲット6
を少なくとも3個としたのは、以下の理由による。即ち
、ターゲット6材の利用効率を上げるためには、例えば
基板3の表面以外の容器1内面を全てターゲット6材に
て構成することが考えられるが、このような構成では、
前記ターゲット6材と基板3との間に高周波又は直流電
圧を印加しても、基板3に比べてターゲット6材の面積
が大きいためにスパッタリングに十分な負のセルフバイ
アスがターゲット6に励起できない。また、反対に基板
3電位はプラズマ電位に比べてかなり低くなるので、基
板3ヘプラズマ中の高エネルギーイオンが入射してしま
い、形成中の薄膜に損傷を与えてしまう。従って、ター
ゲット6材を少なくとも3個とし、成膜時に前記ターゲ
ット6材の半数未満のターゲット6に電圧を印加し、ま
た残りのターゲット6を接地すれば、印加されたターゲ
ット6にはスパッタリングに十分な負のバイアスが励起
されることになる。
また、ターゲット6から発生したスパッタ粒子は基板3
又は接地されたターゲット6に付着し、ターゲット6材
の利用効率が向上する。なお、本実施例のスパッタリン
グ装置では、基板3とターゲット6とが互いに垂直な方
向に配設されているため、ターゲット6から放出された
二次電子、負イオン等の高速粒子が直接基板3に入射せ
ず、薄膜の損傷を防ぐことができる。
第3図は本発明の他の実施例を示す模式的断面図であり
、容器1の上底部分以外は第1図と同様に容器1の内側
周縁部に少な(とも3個のターゲット6.6・・・を備
えた構造を有している。
つまり、第1図では容器の両底夫々に基板3を支持する
基板ホルダ2が、夫々の底部中央に突出する基板ホルダ
支持台23の軸23aに固着されて設けられていたのに
対し、第3図では、容器の上底にターゲット6が、下底
に基板ホルダ2が夫々配設され、シャッタ4を介して基
板3とターゲット6とは対向するようになっている。前
記ターゲット6は上底中央に固設されているターゲット
ホルダ5によって保持され、該ターゲットホルダ5の底
部には冷却水人出ロア、7が設けられている。
また、前記ターゲットホルダ5には、高周波又は直流電
圧を印加するスパッタ電inに接続するが、接地するか
を切り替えるスイッチ22が接続されている。このよう
な構造をなす本実施例において、上述のスパッタリング
装置と同様の操作で、容器1内にスパッタ用ガスをガス
導入管13から導入すると共に上底のターゲットホルダ
5にスイッチ22をスパッタ電源11に接続するよう切
り換えて、ターゲット6に電圧を印加し、また容器1の
内側周縁部に設けられた少なくとも3個のターゲット6
゜6・・・のうち半数未満のターゲット6.6・・・に
順次電圧を印加し、残りのターゲット6.6・・・を接
地させる。そして容器l内のスパッタ用ガスをプラズマ
化し、プラズマ中のイオンを印加されているターゲット
6.6・・・に衝突させ、スパッタリングされたターゲ
ット6.6・・・の原子を基板3上に付着させて成膜す
る。従って、あらゆる角度からスパッタ粒子が基板3に
入射して付着し、残りのスパッタ粒子は接地されている
ターゲット6.6・・・に付着するのでステップカバレ
ッジがさらに良好な薄膜が速い速度で形成でき、また、
ターゲット6材の利用効率も向上する。また、本実施例
において、容器l内にガスを導入した後、上底のターゲ
ット6に電圧を印加し、また他のターゲット6゜6・・
・を接地させると、従来の平行平板型プラズマ装置と同
様の使用が可能である。この場合、上底のターゲット6
を消耗しても、内側周縁上のターゲット6.6・・・を
用いることができる。
第4図は本発明の第3の実施例を示す模式的断面図であ
り、図中は両底を有する筒状の容器を示している。容器
1の上底中央にはマイクロ波導入窓14が備えられてお
り、該マイクロ波導入窓14には他端を図示しない高周
波発振器に接続したマイクロ波導波管15の一端が接続
され、容器1及びこれに接続したマイクロ波導波管15
の一端部にわたってこれらを囲むように励磁コイル16
が配設されている。
また、マイクロ波導入窓14と対向する上底中央には、
シャッタ4を介して基板ホルダ2及びそれに載置する基
板3が置設されている。前記基板ホルダ2は基板ホルダ
支持台23の軸23aに固着されており、容器lの下底
の一端には排気ポンプ9を用いて排気バルブ8を介して
排気する排気口20が設けられている。さらに、容器1
の側壁の下部にはスパッタ用ガスをガス導入パルプ12
を介して導入するガス導入管13が設けられている。そ
して、容器1の内側周縁部には、少なくとも3個のター
ゲット6.6・・・が夫々ターゲットホルダ5.5・・
・に保持されて配設されており、夫々のターゲット6.
6・・・と基板3とは互いに垂直に配設された状態にな
っている。そして、ターゲットホルダ5゜5・・・夫々
にはスパッタ電源11に接続するか、接地するかを切り
替えるスイッチ22が設けられている。
上述した構造をなす本実施例のスパッタリング装置では
、第1図のスパッタリング装置と同様にして、容器l内
にスパッタ用ガスを導入した後、マイクロ波導波管15
を通じて容器1内にマイクロ波を導入すると共に、励磁
コイル16に通電して磁界を形成し、容器1内に高イオ
ン化率のプラズマを生成させる。また、容器1内に配設
された前記ターゲットホルダ5.5・・・のうち、半数
未満のターゲットホルダ5.5・・・にスパッタ電源1
1と接続させてターゲット6.6・・・に負の電圧を印
加させておく。生成したプラズマは励磁コイル16にて
形成される発散磁界により、基板ホルダ2に向かって広
がっていき、数eV〜数十eVの低エネルギのイオン衝
撃を基板3に与えつつ、印加されたターゲット6.6・
・・の負電位によって加速された状態でターゲット6表
面に入射する。
そして、ターゲット6の原子がスパッタリングされて基
Fii3の表面に被着し薄膜が形成される。
本実施例では、ターゲット6と基板3とは互いに垂直な
方向に形成されているので、ターゲット6から放出され
る高速粒子は基板3に直接入射せず、損傷の少ない成膜
ができる。また、マイクロ波により低ガス圧でイオン化
率の高いプラズマを発生させ、発散磁界により前記プラ
ズマを基板3に4(ので、不純物混入が少ない薄膜が速
い速度で形成できる。また、ターゲット6.6・・・を
所定時間で順に印加していけば、種々の角度からスパッ
タ粒子を基板3に入射させることができ、従来のように
基板3を回転させなくてもステップカバレッジが良好な
薄膜が形成できる。さらに、接地されているターゲット
6.6・・・を設けであるので、スパッタ粒子は基板3
又は前記ターゲット6.6・・・に付着し、ターゲット
6材の利用効率が高くなる。
なお、本実施例においては、スパッタ電源11を夫々の
ターゲットホルダ5に接続させて設けているが、これに
替えて1つのスパッタ電源と切り替え回路とを用いて、
夫々のターゲットへの電圧の印加又は接地を制御しても
良い。
また、本実施例において、基板とターゲットとの距離を
調節することにより、スパッタ粒子の基板への入射角度
を調節することも可能である。
なお、本実施例では少なくとも3個のターゲットホルダ
を試料基板上の空間を囲むように配設したが、試料基板
上の空間とは試料基板の基板ホルダと接しない面上の空
間を示している。
〔発明の効果〕
以上、詳述した如く本発明のスパッタリング装置にあっ
ては容器内の基板を囲む位置に配設された少なくとも3
個のターゲットホルダとそれに支持されるターゲット夫
々に電圧を印加するか、接地するかを選択する手段を備
えているので、印加されたターゲットから生じたスパッ
タ粒子は基板又は接地されたターゲットに付着し、ター
ゲツト材の利用効率が向上する。
また、前記ターゲット夫々に所定時間ごとに順次電圧を
印加することにより、ターゲット間で発生するプラズマ
の位置がそれに伴って変化し、発生したスパッタ粒子が
あらゆる角度で基板に入射するので基板回転駆動装置を
用いなくてもステップカバレッジが良好な薄膜を形′成
することができる。
また、容器の両底に夫々基板を支持する基板ホルダを配
設したスパッタリング装置では、−度に2つの基板に効
率良く成膜でき、容器の両底の一方に基板ホルダを、他
方にはターゲットを夫々配設し、該ターゲットに電圧を
印加するか接地するかを選択する手段を備えているスパ
ッタリング装置では、あらゆる角度からスパッタ粒子が
基板に入射し、ステップカバレッジがさらに良好な薄膜
が形成される。
さらに容器内のガスをプラズマ化する手段として、マイ
クロ波を用いたスパッタリング装置では低ガス圧でイオ
ン化率が高いプラズマが得られ、不純物混入が少ない高
品位の薄膜が速い速度で形成できる等、本発明は優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスパッタリング装置の模式的断面
図、第2図は第1図のn−n線断面図、第3図は本発明
の他の実施例を示す模式的断面図、第4図は本発明の第
3の実施例を示す模式的断面図、第5図は従来の平行平
板型スパッタリング装置の模式的断面図、第6図は従来
の対向ターゲット式スパックリング装置の模式的断面図
、第7図は従来のECRプラズマスパッタリング装置の
模式的断面図である。 l・・・容器 2・・・基板ホルダ 3・・・基板5・
・・ターゲットホルダ 6・・・ターゲット11・・・
スパッタ電源 15・・・マイクロ波導波管22・・・
スイッチ 特 許 出願人  住友金属工業株式会社代理人 弁理
士  河  野  登  夫第 図 弔 図 第 図 第 図 弔 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、試料基板を支持する基板ホルダ及びターゲットを支
    持するターゲットホルダを容器内に備え、前記ターゲッ
    トに電圧を印加すると共に容器内のガスをプラズマ化し
    て、前記ターゲットをスパッタせしめ、前記試料基板に
    膜を形成するスパッタリング装置において、前記試料基
    板上の空間を囲むように配設された少なくとも3個の前
    記ターゲットホルダと、それに支持されるターゲット夫
    々に電圧を印加するか、又は接地するかを選択する手段
    とを備えていることを特徴とするスパッタリング装置。
JP6299989A 1989-03-14 1989-03-14 スパッタリング装置 Pending JPH02240261A (ja)

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JP6299989A JPH02240261A (ja) 1989-03-14 1989-03-14 スパッタリング装置

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JPH02240261A true JPH02240261A (ja) 1990-09-25

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ID=13216586

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JP (1) JPH02240261A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04289167A (ja) * 1990-12-03 1992-10-14 Leybold Ag マグネトロン陰極による基板への成膜装置
EP0697466A1 (de) * 1994-07-22 1996-02-21 Mtu Motoren- Und Turbinen-Union MàœNchen Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur partiellen Beschichtung von Bauteilgruppen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04289167A (ja) * 1990-12-03 1992-10-14 Leybold Ag マグネトロン陰極による基板への成膜装置
EP0697466A1 (de) * 1994-07-22 1996-02-21 Mtu Motoren- Und Turbinen-Union MàœNchen Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur partiellen Beschichtung von Bauteilgruppen

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