JP2001192802A - 耐食性複合溶射材料、その材料を用いて形成した溶射皮膜及び溶射皮膜を有する部材 - Google Patents

耐食性複合溶射材料、その材料を用いて形成した溶射皮膜及び溶射皮膜を有する部材

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JP2001192802A JP2000000335A JP2000000335A JP2001192802A JP 2001192802 A JP2001192802 A JP 2001192802A JP 2000000335 A JP2000000335 A JP 2000000335A JP 2000000335 A JP2000000335 A JP 2000000335A JP 2001192802 A JP2001192802 A JP 2001192802A
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秀之 大岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の溶射皮膜は、多孔質であるため空孔や
未溶融粉末間に微細な隙間が内在する。この隙間と空孔
が繋がり表面から母材まで連続すると、燃焼ガスに含ま
れる腐食性成分が下地の母材を腐食することが多く、十
分な耐食性をもたせることができなかった。また、熱処
理に特殊な設備が必要とされることから、補修のための
現場施工には適さなかった。 【解決手段】 溶射皮膜中の空孔を封じるため、Ni及
びCrを主成分とする粉末とガラス質粉末を混合し、該
混合物を昇温してNi及びCrを主成分とする粉末の表
面にガラス質粉末を付着させた耐食性複合溶射材料とし
ている。また、溶射施工はプラズマ溶射又はガスフレー
ム溶射により被覆しており、ボイラーチューブに代表さ
れる耐食性部材等に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラチューブに
代表される焼却炉部材等に施工した溶射皮膜に発生する
空孔を封ずることを目的としたもので、より具体的に
は、燃焼ガスに含まれる腐食性成分が、ボイラーチュー
ブ等の表面に被覆した耐食性を有するNi−Cr溶射皮
膜中に存在する空孔を通じて、ボイラチューブ等の母材
に到達し、該母材が腐食されることを防ぐために、Ni
−Cr溶射皮膜中に存在する空孔を封ずることを目的と
した耐食性複合溶射材料、その材料を用いて形成した溶
射皮膜及び溶射被覆を有する部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐食性、耐熱性などの性質を有する溶射
皮膜は各種素材の表面改質技術として産業上多くの分野
で利用されている。例えば、ガスタービン、蒸気タービ
ン及びボイラチューブ等の高温部品は非常に過酷な腐食
環境下にさらされる。このような環境下では、従来の耐
熱鋼や耐熱合金母材では十分な耐食性が得られないた
め、これら母材の上に耐食性の優れたNi−Cr粉末材
料を溶射して腐食を防いでいた。
【0003】溶射は、溶融或いは半溶融状態に加熱した
溶射材料粉末を母材表面に吹き付けて溶射皮膜を形成す
るものである。この溶射方法として、ガスフレーム溶射
とプラズマ溶射等がある。ガスフレーム溶射は、溶射材
料粉末を可燃ガス燃焼炎の流れにのせて、加熱しながら
母材表面に吹き付けるものである。通常、Ni及びCr
を主成分とする粉末では、約1800〜3100Kの温
度範囲の燃焼炎が用いられている。このガスフレーム溶
射は操作が簡単で、設備費、運転費が低廉であるので最
も普及している。
【0004】一方、プラズマ溶射は、溶射材料粉末を超
高温のプラズマジェットの流れにのせて、加熱しつつ母
材表面に吹きつけるものである。このプラズマジェット
は、陰極と陽極ノズルの間で発生させた直流アークによ
って、作動ガスを超高温に加熱してノズルから放出す
る。このプラズマ溶射は、高融点のセラミックから、金
属、プラスチックまで溶射でき、大気雰囲気、不活性雰
囲気或いは減圧雰囲気が可能である。しかし、作業中に
騒音と強い光を発すること、特に、不活性雰囲気或いは
減圧雰囲気では、運転費や設備費が高いことなどの短所
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】大気プラズマ溶射によ
り母材に皮膜を形成すると溶射皮膜に空孔が生じる。そ
こで、減圧プラズマ溶射を施工すれば殆ど空孔は生じな
いが、チャンバー内で施工する必要があることから、ボ
イラチューブのような大物への施工は困難であり、補修
のための現場施工にも不適である。前記したように、不
活性雰囲気或いは減圧雰囲気でのプラズマ溶射は溶射コ
ストが高いことや多大な設備を必要とするだけでなく、
母材の形状や大きさ等の制約をうける場合がある。
【0006】一方、ガスフレーム溶射は、溶射コストが
低く、設備費も安く、母材の形状や大きさ等の制約が少
ない。しかしながら、プラズマ溶射のように不活性雰囲
気又は減圧雰囲気に制御することができないため、高速
ガスフレーム溶射を施工しても完全に空孔を取り除くこ
とはできなかった。
【0007】以上のように、溶射皮膜は、耐食性、耐熱
性など優れた性質を有するものが得られるが、多孔質で
あるため空孔や未溶融粉末間の微細な隙間が内在する。
空孔が独立して存在する場合は問題ないが、隙間によっ
て空孔が繋がり表面から母材まで連続する場合は、燃焼
ガスに含まれる腐食性成分を完全に遮断することができ
ないため、連続した空孔や隙間を伝って下地の母材を腐
食することが多く、十分な耐食性をもたせることができ
なかった。
【0008】なお、母材に空孔等が発生し難い溶射皮膜
を生成するものとして、自溶性合金溶射材料が広く用い
られている。これを、大気プラズマ溶射又は高速ガスフ
レーム溶射等により母材表面に溶着させた後、母材と共
に1000℃程度に加熱して皮膜を溶融させることによ
り、空孔がなく母材表面に薄い融合層をもって融着した
皮膜とすることができる。しかし、母材も1000℃程
度に加熱するため、炭素鋼等の場合は母材の性質が変化
してしまい使用できなくなっていた。また、熱処理に特
殊な設備(大型の高周波加熱装置等)が必要とされるこ
とから、補修のための現場施工には適さなかった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、溶射コストが低く、設備費が安く、母材の形状や大
きさに制約の少ない方法で、溶射皮膜の表面から母材に
達する空孔や隙間を塞ぐ溶射皮膜の耐食性複合溶射材
料、その材料を用いて形成した溶射皮膜及び溶射皮膜を
有する部材を、提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、溶射皮膜に生じ
ている空孔を封じるために、耐食性溶射材料とガラス質
材料を複合化した耐食性複合溶射材料を開発するに至っ
た。耐食性溶射材料としてはNi及びCrを主成分とす
る粉末(以下Ni−Cr粉末という)を用い、ガラス質
材料にはガラス質粉末を用い、これらを複合化した耐食
性複合溶射材料としている。なお、本発明でいう複合化
とは、耐食性溶射材料としてNi及びCrを主成分とす
る粉末の表面にガラス質粉末付着させることをいう。
【0011】Ni−Cr粉末とガラス質粉末とを用い
て、これらを複合化する方法は、Ni−Cr粉末90〜
99wt%とガラス質粉末10〜1wt%を混合して複
合化した耐食性複合溶射材料としている。
【0012】また、Ni−Cr粉末の平均粒径は10〜
100μmであり、ガラス質粉末の平均粒径は1〜10
μmとしている。
【0013】Ni−Cr粉末とガラス質粉末を複合化す
る方法としては、Ni−Cr粉末にガラス質粉末を付着
させている。この付着方法は、Ni−Cr粉末とガラス
質粉末を混合し、該混合物を昇温してNi−Cr粉末表
面にガラス質粉末を付着させている。なお、ガラス質粉
末が軟化する400〜1000℃になるまで加熱して昇
温する。
【0014】本発明による耐食性複合溶射皮膜は、溶射
皮膜に生じている空孔をガラス質材料で封じたものであ
る。該溶射皮膜は、耐食性溶射材料とガラス質材料とを
複合化したものを、プラズマ溶射又はガスフレーム溶射
により被覆している。
【0015】また、Ni−Cr粉末とガラス質粉末を混
合したものを、プラズマ溶射又はガスフレーム溶射によ
り被覆した耐食性複合溶射皮膜としている。
【0016】さらに、溶射皮膜に生じている空孔をガラ
ス質材料で封じた耐食性複合溶射皮膜を有する部材を提
供している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による耐食性複合溶
射材料、その材料を用いて形成した溶射皮膜及び溶射皮
膜を有する部材について説明する。
【0018】図1は本発明による耐食性複合溶射材料の
製造過程を示したフロー図である。本発明では耐食性溶
射材料としてNi−Cr系溶射材料、MCrAlY(M
はFeとCoとNiの内、1種類又は2種類以上を示
す)系溶射材料等を用いている。該材料は、従来の耐食
性、耐熱性を有する溶射粉末材料と同様に、Ni及びC
rを主成分とするものであり、その量はCr:15〜6
0wt%である。
【0019】本発明において使用する耐食性溶射材料
は、Ni及びCrを主成分とする粉末であれば特に制限
を受けるものではない。従って、これらのNi及びCr
を主成分とする粉末に含まれている他の成分(Fe,C
o,Al,Y,Mo,B,Si,Cu,W,P等)を本
発明において使用する耐食性溶射材料に含んでもよい。
【0020】本発明に用いるガラス質材料は、SiO2
とZrO2とR2O(Rはアルカリ金属LiとNaとK
の内、1種類又は2種類以上を示す)を主成分とするガ
ラス質材料、SiO2とB2O5とR2O(Rはアルカ
リ金属LiとNaとKの内、1種類又は2種類以上を示
す)を主成分とするガラス質材料、B2O5とBi2O
5を主成分とするガラス質材料である。なお,Pbを含
有していると耐食性が劣るため、Pbを含まないガラス
質材料が好ましい。
【0021】Ni−Cr粉末とガラス質粉末を混合する
場合、Ni−Cr粉末90〜99wt%に対しガラス質
粉末10〜1wt%、好ましくはNiーCr粉末95〜
98wt%とガラス質粉末5〜2wt%を混合する。ガ
ラス質粉末が10wt%を越すと溶射皮膜の靭性が低下
して割れが生じ易くなり、逆にガラス質粉末が1wt%
以下になると空孔への充填が不充分となる。
【0022】Ni−Cr粉末とガラス質粉末を混合する
場合、Ni−Cr粉末の平均粒径は従来の溶射材料粉末
と同様の粒度を有するものであればよい。例えば、溶射
材料の平均粒子径は10〜100μmの範囲にあればよ
い。また、ガラス質粉末の平均粒径は、1〜10μmの
範囲にあればよい。
【0023】Ni−Cr粉末とガラス粉末を複合化する
方法としては、Ni−Cr粉末にガラス質粉末を付着さ
せる。図2は、Ni−Cr粉末にガラス質粉末を付着さ
せた状態を示す走査型電子顕微鏡による拡大顕微鏡写真
(倍率1700倍)である。図2より、Ni−Cr粉末
(母粉末)の表面にガラス質粉末(微粒子)が付着して
いる状態が確認できる。まず、Ni−Cr粉末とガラス
質粉末を所定の配合で混合し、該混合粉末を昇温してN
i−Cr粉末にガラス質粉末を付着させる。昇温はアル
ゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で400〜1000℃
に加熱する。なお、昇温温度はガラス質粉末の軟化点の
±100℃が好ましく、ガラス質粉末の軟化点が800
℃の場合、700〜900℃に昇温することが望まし
い。
【0024】上記複合化粉末を用いてプラズマ溶射又は
ガスフレーム溶射により作製された溶射皮膜は、空孔を
封じることができる。図3は、母材に溶射皮膜を施工し
た状態の断面を表す模式図であり、(a)は、従来の、
ガラス質材料を含まないNi−Cr粉末を溶射したもの
で、(b)は、本発明によるNi−Cr粉末とガラス質
粉末を複合化した耐熱性複合溶射材料を溶射したもので
ある。図3(a)では、空孔や隙間が内在しており、こ
の隙間によって空孔が繋がり表面から母材まで連続する
場合は、燃焼ガスに含まれる腐食性成分が前記の連続し
た空孔や隙間を伝って下地の母材(例:SUS310S
等)を腐食している。しかし、(b)においては、皮膜
中の空孔や隙間がガラス質によって封孔されているの
で、燃焼ガスに含まれる腐食性成分は下地の母材に到達
することはない。従って、燃焼ガスに含まれる腐食性成
分によって下地の母材(例:SUS310S等)が腐食
されることはない。
【0025】上記のようにして作られた、溶射皮膜に生
じている空孔をガラス質材料で封じた耐食性複合溶射皮
膜を有する部材としては、ボイラーチューブに代表され
る焼却炉用部材、回収ボイラ用部材、ガスタービン用部
材、蒸気タービン用部材等に適用できる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころを一層明確にする。 実施例1 5mm厚x50mm幅x100mm長のSUS310S
鋼(母材)に、Crを53.5wt%、Moを2.5w
t%、Bを0.5wt%、Siを1wt%含む平均粒径
約45μmのNi−Cr粉末2、940gと、軟化点が
775℃であるSiO2とB2O5とR2O(Rはアル
カリ金属LiとNaとKの内、1種類又は2種類以上を
示す)を主成分とする平均粒径約3μmのガラス質粉末
60gとをボールミルを用いて1時間混合した後、該混
合粉末をアルゴンガス雰囲気中で800℃まで昇温する
ことにより複合化した耐食性複合溶射材料を大気プラズ
マ溶射によって厚さ約300μm被覆して試験片を作製
した。図4(a)は、溶射皮膜の断面を表す走査型電子
顕微鏡の拡大顕微鏡写真(倍率500倍)であり、図4
(b)は、X線マイクロアナライザーにより分析したS
iの分布を表す顕微鏡写真(倍率1000倍)であり、
白い部分がSiの存在する個所である。図より空孔内は
Siを含有しているガラス質粉末が溶融化して封孔され
ているのがわかる。
【0027】比較例1 5mm厚x50mm幅x100mm長のSUS310S
鋼(母材)に、Crを53.5wt%、Moを2.5w
t%、Bを0.5wt%、Siを1wt%含む平均粒径
約45μmのNi−Cr粉末溶射材料を大気プラズマ溶
射によって厚さ約300μm被覆して試験片を作製し
た。なお、図5(a)は、溶射皮膜の断面を表す走査型
電子顕微鏡の拡大顕微鏡写真(倍率500倍)であり、
図5(b)は、X線マイクロアナライザーにより分析し
たSiの分布を表す顕微鏡写真(倍率1000倍)であ
り、図より空孔内にはSiが存在せず、皮膜中に空孔及
び隙間が生じている状態がわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明による耐食性複合溶射材料、その
材料を用いて形成した溶射皮膜及び溶射皮膜を有する部
材を用いれば、大気プラズマ溶射施工及び高速ガスフレ
ーム溶射施工で溶射皮膜を形成するだけで空孔を封じる
ことができるため、ボイラチューブ等の耐食性を要求さ
れる部材の耐用寿命を向上させることができる。また、
ボイラチューブのような大物にも問題なく施工できる。
さらに、特殊な装置を必要としないので、補修のための
現場施工も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による耐食性複合溶射材料の製造方法を
示すフロー図である。
【図2】Ni及びCrを主成分とする粉末にガラス質粉
末を付着させて複合化した耐食性複合溶射材料粉末を走
査型電子顕微鏡で撮影した拡大写真(倍率1700倍)
である。図で分かるように、Ni及びCrを主成分とす
る粉末の表面にガラス質粉末が付着している様子がうか
がえる。
【図3】Ni及びCrを主成分とする粉末にガラス質粉
末を付着させて複合化して作製した耐食性複合溶射材料
粉末を用いて溶射した皮膜による空孔の封孔の模式図を
表したものであり、(a)はガラス質粉末を含まないも
の、(b)は含むものである。
【図4】Ni及びCrを主成分とする粉末にガラス質粉
末を付着させて複合化した耐食性複合溶射材料粉末をガ
スフレーム溶射により被覆したものの断面を撮影したも
のを示す。図4(a)は、溶射皮膜の断面を表す走査型
電子顕微鏡写真(倍率500倍)であり、図4(b)
は、X線マイクロアナライザーにより分析したSiの分
布を表す顕微鏡写真(倍率1000倍)である。
【図5】Ni及びCrを主成分とする粉末をガスフレー
ム溶射により被覆したものの断面を撮影したものを示
す。図5(a)は、溶射皮膜の断面を表す走査型電子顕
微鏡写真(倍率500倍)であり、図5(b)は、X線
マイクロアナライザーにより分析したSiの分布を表す
顕微鏡写真(倍率1000倍)である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶射皮膜に生じている空孔を封じるため
    に、耐食性溶射材料とガラス質材料を複合化した耐食性
    複合溶射材料。
  2. 【請求項2】 耐食性溶射材料としてNi及びCrを主
    成分とする粉末を用いることを特徴とした請求項1記載
    の耐食性複合溶射材料。
  3. 【請求項3】 ガラス質材料としてガラス質粉末を用い
    たことを特徴とした請求項1記載の耐食性複合溶射材
    料。
  4. 【請求項4】 耐食性溶射材料としてNi及びCrを主
    成分とする粉末と、ガラス質材料としてガラス質粉末を
    用いて複合化したことを特徴とする請求項1記載の耐食
    性複合溶射材料。
  5. 【請求項5】 Ni及びCrを主成分とする粉末90〜
    99wt%とガラス質粉末10〜1wt%を混合して複
    合化したことを特徴とする請求項4記載の耐食性複合溶
    射材料。
  6. 【請求項6】 Ni及びCrを主成分とする粉末の平均
    粒径が10〜100μmである請求項4記載の耐食性複
    合溶射材料。
  7. 【請求項7】 ガラス質粉末の平均粒径が1〜10μm
    である請求項4記載の耐食性複合溶射材料。
  8. 【請求項8】 Ni及びCrを主成分とする粉末とガラ
    ス粉末を複合化する方法として、Ni及びCrを主成分
    とする粉末にガラス質粉末を付着させたこと特徴とする
    請求項4記載の耐食性複合溶射材料。
  9. 【請求項9】 Ni及びCrを主成分とする粉末とガラ
    ス質粉末を混合し、該混合粉末を昇温してNi及びCr
    を主成分とする粉末にガラス質粉末を付着させたこと特
    徴とする請求項8記載の耐食性複合溶射材料。
  10. 【請求項10】 ガラス質粉末を400〜1000℃で
    加熱し、Ni及びCrを主成分とする粉末に付着させた
    ことを特徴とする請求項8記載の耐食性複合溶射材料。
  11. 【請求項11】 溶射皮膜に生じている空孔をガラス質
    材料で封じた耐食性複合溶射皮膜。
  12. 【請求項12】 耐食性溶射材料とガラス質材料を複合
    化した耐食性複合用溶射材料を、プラズマ溶射又はガス
    フレーム溶射により被覆したことを特徴とする耐食性複
    合皮膜。
  13. 【請求項13】 Ni及びCrを主成分とする粉末とガ
    ラス質粉末を混合した耐食性複合用溶射材料を、プラズ
    マ溶射又はガスフレーム溶射により被覆したことを特徴
    とする耐食性複合溶射皮膜。
  14. 【請求項14】 溶射皮膜に生じている空孔をガラス質
    材料で封じた耐食性複合溶射皮膜を有する部材。
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