JP2001191235A - ワークの加工作業方法及びその加工装置 - Google Patents

ワークの加工作業方法及びその加工装置

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JP2001191235A
JP2001191235A JP2000001383A JP2000001383A JP2001191235A JP 2001191235 A JP2001191235 A JP 2001191235A JP 2000001383 A JP2000001383 A JP 2000001383A JP 2000001383 A JP2000001383 A JP 2000001383A JP 2001191235 A JP2001191235 A JP 2001191235A
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Japan
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cutting
processing
feeding
workpiece
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JP2000001383A
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Inventor
Tsutomu Ozawa
力 小沢
Hironobu Ishiyama
宏信 石山
Tomokazu Kawamura
知和 河村
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Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非切断加工箇所を有する製品を長尺のワーク
の切断で生産する作業を作業効率と仕上り精度を向上さ
せて行えるワークの加工作業方法及びその加工装置とを
提供すること。 【解決手段】 長尺のワーク10をワーク送り装置28
で送給経路21上を送るとともに、このワーク10の送
りを、初めに非切断加工手段である孔明け加工手段25
の配置位置と、ワーク10にラベルを貼るラベリング手
段26の配置位置とにワーク10を送ることにより行
い、次いで、ワーク10を切断手段27の配置位置に送
って切断作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺のワークに非
切断加工と切断作業とを行うことにより製品を生産する
ためのワークの加工作業方法及びその加工装置に係り、
例えば、手摺りを形成する部品を自動作業で製造する場
合に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】一般住宅や集合住宅等に設置された手摺り
は、支柱やトップレール等の部品によって形成され、こ
れらの部品はその手摺りの種類、仕様に応じた長さを有
しているとともに、所定位置には孔明け加工がなされ、
その孔に挿入されたビス等で互いに結合されている。
【0003】従来、このような手摺り用部品を製造する
作業は、押し出し成形品等からなる長尺のワークをその
端部から長さ方向に離れた箇所でカッター装置によって
切断することにより、その手摺りの種類、仕様に応じた
各種長さの複数の短尺のワークを生産し、次いで、これ
らのワークにドリル装置で孔明け加工を行う位置を割り
付け、これによって決定された位置に孔明け加工を行う
ことによりなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の作業方法に
よると、短尺のワーク毎に孔明け加工位置を割り付ける
作業を行わなければならず、したがって作業効率の点で
問題があった。また、短尺のワーク毎に割り付け作業を
行うため、割り付け作業を複数回行うことになり、この
ため、割り付け位置に誤差が生ずる可能性が大きくなる
という問題もあった。
【0005】また、従来の作業方法は、作業者が手作業
で行う場合に適していても、加工ラインを使用した自動
作業として行うには不向きであり、作業性向上のために
作業の自動化を図ることができる工夫が求められるよう
になった。
【0006】本発明の目的は、作業効率を向上させ、仕
上り精度も向上させることができるワークの加工作業方
法を提供するところにある。
【0007】また、本発明の目的は、このワークの加工
作業方法を実施でき、また作業の自動化も図ることがで
きるようになるワークの加工装置を提供するところにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワークの加
工作業方法は、長尺のワークに、このワークの端部から
長さ方向に離れた少なくとも1つの箇所で切断する切断
作業と、前記ワークに少なくとも1回の切断以外の非切
断加工とを行うことにより、前記ワークよりも短くかつ
前記非切断加工による非切断加工箇所を有する少なくと
も1個の製品を生産するワークの加工作業方法におい
て、先に、前記ワークの予め割り付けられた所定位置に
前記非切断加工を行い、次いで前記切断作業を行うこと
を特徴とするものである。
【0009】この加工作業方法によると、先に長尺のワ
ークに非切断加工を行う所定位置を割り付け、この割り
付けられた位置に非切断加工を行った後、長尺のワーク
を切断して短尺となった製品を得るため、割り付け作業
をワークが長尺物になっているときにまとめて行うこと
ができ、このため、作業効率を向上させることができ、
また、製品の仕上り精度も向上させることができるとい
う作用効果を得られる。
【0010】この加工作業方法は、切断箇所が1箇所、
非切断加工の回数が1回であって、製品個数が1個の場
合にも適用できるが、この加工作業方法を、切断箇所が
複数であるとともに、非切断加工の回数も複数であり、
これらの非切断加工を先に行ってから複数の箇所での切
断作業を行うことにより、それぞれに非切断加工箇所が
設けられた複数の製品を生産する場合に適用したとき
に、上記作用効果を一層有効なものとして得られるよう
になる。
【0011】また、上記加工作業方法において、切断作
業を行う前に行う作業は非切断加工だけでもよいが、非
切断加工作業と他の種類の作業でもよい。すなわち、こ
の他の種類の作業は、切断作業で得られる前記製品の出
荷時にこの製品についての表示用ラベルが貼られている
ことが求められる場合には、このラベルを貼る作業とし
てもよく、このためには、切断作業を行う前に、長尺の
ワークにおける製品となるべき部分に、この製品につい
ての表示用ラベルを貼る作業を行うようにしてもよい。
【0012】これによると、切断作業の前にラベルを貼
る作業を行うため、切断作業の後にラベルを貼る作業を
行う場合と異なり、切断時に生じる切粉の影響を受ける
ことなくラベルを貼る作業を行え、この作業の確実化と
良好な仕上りとを得られるようになる。
【0013】本発明に係るワークの加工装置は、長尺の
ワークが送られる送給経路と、この送給経路に配置さ
れ、前記ワークを切断するための切断手段と、この切断
手段の配置位置と異なる位置において前記送給経路に配
置され、前記ワークに切断以外の非切断加工を行うため
の非切断加工手段と、前記ワークを前記送給経路上を送
るとともに、このワークを先に前記非切断加工手段の配
置位置に送って非切断加工を行わせ、次いで前記ワーク
を前記切断手段の配置位置に送って切断作業を行わせる
ためのワーク送り手段と、を有することを特徴とするも
のである。
【0014】この加工装置によると、ワーク送り装置
は、長尺のワークを先に非切断加工手段の配置位置に送
って非切断加工を行わせ、次いでワークを前記切断手段
の配置位置に送って切断作業を行わせるため、上記加工
作業方法を実施できるとともに、ワークに対して作業を
行う非切断加工手段や切断手段、ワーク送り手段等のそ
れぞれの手段をコンピュータ等による制御装置で制御す
ることにより、上記加工作業を自動作業として実施でき
るようになる。
【0015】また、この加工装置において、切断手段に
よる切断作業で得られる製品の出荷時にこの製品につい
ての表示用ラベルが貼られていることが求められる場合
には、送給経路に表示用ラベルをワークに貼るためのラ
ベリング手段を配置し、ワーク送り装置は、ワークをこ
のラベリング装置の配置位置に送ってワークにラベルが
貼られた後に、ワークを前記切断手段の配置位置に送っ
て切断作業を行わせるようにすればよい。
【0016】これにより、製品の出荷時に貼られていな
ければならないラベルを貼る作業をワークの切断作業の
前に行うことができるようになる。
【0017】さらに、この加工装置において、ワークは
前記非切断加工手段で加工される面が1つだけの単面ワ
ークでもよいが、非切断加工手段で非切断加工される面
が少なくとも2つある複数面ワークである場合には、前
記送給経路にワークをワーク長手方向の軸を中心に回動
させる回動手段を配置し、ワーク送り手段は、ワークを
先に非切断加工手段の配置位置と回動手段の配置位置に
送ってワークの少なくとも2つの面に非切断加工を行わ
せた後、このワークを切断手段の配置位置に送って切断
作業を行わせるようにすることもできる。
【0018】これによると、ワークのそれぞれの面に非
切断加工手段で非切断加工を行った後、切断手段により
ワークを切断して製品を得ることができ、ワークが非切
断加工手段で加工しなければならない面を複数有してい
る複数面ワークであっても、前記回動手段により有効に
対応できるようになる。
【0019】以上の本発明において、非切断加工は切断
以外であれば任意な加工でよく、例えば、孔明け加工、
ねじ孔形成加工、スリット形成加工、切欠部形成加工、
プレス加工、ロール成形加工等でもよく、また、加工回
数が複数回である場合には、同じ種類の加工でもよく、
2種類以上の加工でもよい。
【0020】また、以上の本発明における製品とは、切
断作業後にさらに加工等が行われる半製品状態のもので
もよく、あるいは、切断作業後にそのまま販売された
り、そのまま現場で施工されたりする完成品状態のもの
でもよい。
【0021】さらに、本発明に係る加工作業方法及び加
工装置で生産される製品は、手摺りの部品となるもので
もよく、他の組み立て品の部品となるものでもよく、そ
れ自身だけで商品となるものでもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態は、一般住宅や集合住
宅等に設置される手摺りを形成する部品を生産する場合
であり、初めに図1によりこの手摺り1を説明する。手
摺り1は、バルコニの上面に被せられた笠木2に立設さ
れている支柱3と、支柱3の上端間に架け渡されたトッ
プレール4と、支柱3の長さ方向途中の上下2箇所に架
け渡された横格子5と、これらの横格子5の間に係合支
持されたパネル6とを含んで形成されている。
【0023】支柱3、トップレール4、横格子5はアル
ミ合金製の押し出し成形品からなり、それぞれには互い
に結合するためのビス等を挿入するための孔が明けられ
ている。図2〜図4は、このような棒状部材である支柱
3、トップレール4、横格子5を本実施形態に係る加工
作業方法及び加工装置で長尺のアルミ合金製押し出し成
形品のワークから生産する作業方法を、その工程順にし
たがってワーク又は製品の状態で示した斜視図である。
ワークとしては、支柱3、トップレール4、横格子5と
なるべき形状、幅寸法等を有している各種の押し出し成
形品が使用される。
【0024】図2は加工作業開始前のワーク10を示
し、図2で示されているこのワーク10は、例えば長さ
6メートルの長尺の断面四角形の角筒材である。加工作
業が始まるとワーク10は、図3に示すとおり、非切断
加工である孔明け加工によって所定位置に孔11が形成
され、また、ワーク10を切断することによって得られ
ることになるそれぞれの製品の内容を表示するラベル1
2を、それぞれの製品となるべき部分に貼る作業が行わ
れる。この後、ワーク10は、図4に示すように、端部
から長さ方向に離れた所定の複数箇所において切断さ
れ、これによりワーク10から、ワーク10よりも短寸
の所定長さとなった複数の製品13が生産される。
【0025】なお、この製品13の生産時において、塗
膜が充分にコーティングされていないワーク10の両方
の端部部分14は切断除去される。また、図3に示すよ
うに、孔11はワーク10の直角をなす2つの面10
A,10Bに明けられ、このため、ワーク10は孔明け
加工がこれらの面で行われる複数面ワークになってい
る。
【0026】図5〜図18は本実施形態に係る加工装置
を示す。これから説明するこの装置を構成するそれぞれ
の手段等は、コンピュータを使用した制御装置で制御さ
れながら自動運転されるものになっているため、それぞ
れのワーク10の加工を開始する前に、これらのワーク
10から生産される製品13についてのデータが制御装
置に入力され、この入力データに基づき、それぞれのワ
ーク10について孔明け加工する位置、ラベル12を貼
る位置、切断する位置などが演算され、この演算結果で
予め割り出された位置において、プログラムにしたがっ
た孔明け加工、ラベル12を貼る作業、切断作業が行わ
れるようになっている。
【0027】次に本実施形態に係る加工装置を説明す
る。図5は、本実施形態に係る加工装置の全体を示す概
略平面図である。図5及び他の図における矢印Aは、ワ
ーク10及びこのワーク10から生産される製品13の
基本的な移動方向を示している。
【0028】本実施形態に係る加工装置の概略を図5で
説明すると、この装置は、多数のワーク10をその幅方
向に並べた状態でストックしておくためのストック手段
20と、このストック手段20の前部に配置され、ワー
ク10を1本ずつ送るための送給経路21と、ストック
手段20にストックされたワーク10のうち最前部のワ
ーク10から順番に送給経路21に引き込むための引き
込み手段22と、送給経路21に引き込まれたワーク1
0をさらにワーク幅方向に寄せ移動させてその位置出し
を行うとともに、ストック送給経路21に引き込まれた
ワーク10の幅寸法を測定するための寄せ移動手段23
と、ストック手段20の前部と対向する送給経路21の
箇所に引き込み手段22、寄せ移動手段23と共に配置
され、ワーク10をワーク長手方向の軸を中心に90度
回動させるための回動手段24と、ストック手段20の
配置位置から矢印Aのワーク移動方向に離れた送給経路
21の箇所に配置され、非切断加工手段であって、ワー
ク10に孔明け加工を行うための孔明け加工手段25
と、この孔明け加工手段25からさらに矢印Aのワーク
移動方向に離れた送給経路21の箇所に配置され、ワー
ク10に前記ラベル12を貼るためのラベリング手段2
6と、このラベリング手段26からさらに矢印Aのワー
ク移動方向に離れた送給経路21の箇所に配置され、ワ
ーク10を切断するための切断手段27と、ワーク10
を送給経路21上を送って切断手段27まで移動させる
ことができるとともに、ワーク10の送り量が前記制御
装置から信号で制御され、この制御装置で制御されなが
らワーク10を加工、切断等するために必要なワーク1
0の送り、停止を行うワーク送り手段28と、を含んで
構成されている。
【0029】前記ストック手段20は、多数のワーク1
0が幅方向に並べられて載せられる複数本のレール30
で形成され、これらのレール30のうちの特定のレール
30には、往復回動するチェーン等による無端往復回動
体に取り付けられた爪部材31が配置されている。この
ため、爪部材31がレール30の後端に達しているとき
に多数のワーク10がレール30上に載せられ、この
後、爪部材31が送給経路21側へ前進することによ
り、多数のワーク10は爪部材31に押されて前方へ移
動するようになっている。レール30の前端には、シリ
ンダでレール30の上面に対して出没するストッパ部材
32が配置され、爪部材31で押されて前進したワーク
10のうち最前部のワーク10はレール30の上面より
も上方へ突出したストッパ部材32で止められ、この最
前部のワーク及びこれより後方のワーク10は、爪部材
31の押圧作用で隙間なく幅方向に並ぶようになってい
る。
【0030】また、送給経路21には、後述の説明で明
らかなとおり、送給経路21に引き込まれたワーク10
の色を検出するためのセンサ33と、ワーク10がワー
ク送り手段28で矢印Aの方向に送られたときにワーク
10の先端を検出し、これによりワーク送り手段28に
よるワーク送り量の原点を設定するためのワーク先端検
出センサ手段34と、が配置されている。このワーク先
端検出センサ手段34は、矢印Aのワーク送り方向に離
れた2個の光学式のセンサ34Aと34Bからなる。ワ
ーク送り方向後方のセンサ34Aは、ワーク10の先端
を検出したときに、前記制御装置からワーク送り手段2
8へワーク送り速度を低下させるための信号を出力させ
るためのものであり、ワーク送り方向前方のセンサ34
Bは、速度が低下したワーク10の先端を検出したとき
に、前記制御装置からワーク送り手段28へワークの送
りを停止させる信号を出力させるためのものである。こ
の停止により、一定時間経過後、ワーク10の送りが再
開されたとき、ワーク送り装置28は、制御装置で制御
されながらセンサ34Bの位置を原点にしてワーク10
の送りを行うようになっている。
【0031】前記切断手段27と近接した送給経路21
とは反対側の位置には、ワーク10を切断手段27で切
断することにより生産される前記製品13を切断手段2
7から取り出すためのロボット35が配置され、このロ
ボット35は製品13を把持するフィンガ装置を備えた
アーム35Aが多関節アームとなっているものである。
切断手段27からは送給経路21とは反対側へワーク載
せ台36が延び、このワーク載せ台36から直角に2台
の排出コンベア37と38が延びている。ロボット35
で切断手段27から取り出された製品13が一定長さ以
下の短寸のものである場合には、ロボット35はこの短
寸の製品13を排出コンベア37だけに載せて所定位置
まで排出するようになっており、また、ロボット35で
切断手段27から取り出された製品13が長寸のもので
ある場合には、ロボット35はこの長寸の製品13を排
出コンベア37と38に跨らせながら載せて所定位置ま
で排出するようになっている。
【0032】また、ロボット35の近くには、出し入れ
自在の複数の引き出し箱39が上下に並設されているキ
ャスタ付き台車40が配置され、これらの引き出し箱3
9に入れるべき製品13の種類は予め決められている。
切断手段27でワーク10から生産された製品13がこ
れらの引き出し箱39に入れるべき種類の製品13であ
った場合には、後述するようにアーム35Aのフィンガ
装置がその製品13を入れるべき引き出し箱39を引き
出し、そして製品13を入れるようになっている。これ
により、引き出し箱39に入れられた所定種類の製品1
3だけを台車40の移動により所定位置に運ぶことがで
きるようになっている。
【0033】図6は、図5で示した引き込み手段22の
側断面図である。この引き込み手段22は、送給経路2
1と直角に配置された往復動用シリンダ41のピストン
ロッド41Aに連結され、ガイドレール42に沿って往
復動自在になっているスライダ部材43と、このスライ
ダ部材43に設置された上向きの第1及び第2シリンダ
45,46とを含んで構成されている。第1シリンダ4
5のピストンロッド45Aの先端にはワーク受け部材4
7が取り付けられ、第2シリンダ46のピストンロッド
46Aの先端にはワーク押圧部材48が取り付けられて
いる。多数のローラ49の並設で形成されている前記送
給経路21には隙間の開いた不連続部があり、この不連
続部を通ることによりスライダ部材43に設置された第
1及び第2シリンダ45,46が送給経路21を横断で
きるようになっている。引き込み手段22には、このよ
うなスライダ部材43が送給経路21の長さ方向に離れ
て2台設けられている。
【0034】スライダ部材43が前記ストック手段20
にストックされているワーク10のうちの最前部のワー
ク10の位置に達しているときに、第1シリンダ45の
ピストンロッド45Aが上昇するとともに、第2シリン
ダ46のピストンロッド46Aが下降し、これにより最
前部のワーク10はワーク受け部材47とワーク押圧部
材48で挟着される。次いで往復動用シリンダ41のピ
ストンロッド41Aが縮み作動し、このときには図5で
示したストッパ部材32はレール30の上面から下降し
ているため、ピストンロッド41Aの縮み作動によるス
ライダ部材43の移動により、最前部のワーク10はス
トック手段20から送給経路21上に引き込まれて乗り
移る。ワーク10が送給経路21上に乗り移ると、第1
シリンダ45のピストンロッド45Aは下降し、第2シ
リンダ46のピストンロッド46Aは上昇し、これによ
りワーク10はワーク受け部材47とワーク押圧部材4
8から解放される。そしてスライダ部材43はピストン
ロッド41Aのさらなる縮み作動により送給経路21か
ら外れた位置まで移動する。
【0035】ワーク10が前記ワーク送り手段28の作
動により前記孔明け加工手段25等の位置に送られる
と、スライダ部材43は往復動用シリンダ41のピスト
ンロッド41Aの伸び作動により図6の実線位置まで戻
り、次のワーク10を送給経路21に引き込むための準
備が整う。このときには図5で示したストッパ部材32
はレール30の上面から上方へ突出しており、また、図
5で示した爪部材31は送給経路21側へ移動してスト
ック手段20にストックされているそれぞれのワーク1
0を前方へ押し、次に最前部となったワーク10はスト
ッパ部材32で止められている。
【0036】また、第2シリンダ46には、ワーク押圧
部材48がワーク10に当接するまでのピストンロッド
46Aの下降量を測定するエンコーダ50が取り付けて
いる。また、第1シリンダ45のワーク受け部材47の
上昇高さは一定となっている。このため、ワーク10が
ワーク受け部材47とワーク押圧部材48に挟着されて
送給経路21に引き込み移動されるとき、エンコーダ5
0によりワーク10の高さ寸法が検出される。
【0037】図7は、図5で示した寄せ移動手段23の
側面図である。この寄せ移動手段23は、送給経路21
と直角に配置されたシリンダ51と、このシリンダ51
のピストンロッド51Aに連結され、ガイドレール52
に沿って往復動自在となっているスライダ部材53とを
有する。スライダ部材53にはシリンダ54が上向きに
立設され、そのピストンロッド54Aの先端にはローラ
55が取り付けられている。この寄せ移動手段23は送
給経路21の長さ方向の2箇所に配置されており、これ
らの配置箇所と対応する送給経路21の部分は隙間の開
いた不連続部となっているため、シリンダ51のピスト
ンロッド51Aの作動により、シリンダ54及びローラ
55はこの不連続部から送給経路21の内部に侵入でき
るようになっている。
【0038】前記引き込み手段22でワーク10が送給
経路21上に乗り移るときには、ローラ55はシリンダ
54のピストンロッド54Aが縮み作動して下降してい
るため、その上方をワーク10が通過し、引き込み手段
22でワーク10が送給経路21上に乗り移ると、シリ
ンダ54のピストンロッド54Aが伸び作動した後、シ
リンダ51のピストンロッド51Aの伸び作動によりス
ライダ部材53は前進し、これによりローラ55は、ワ
ーク10を送給経路21に沿って設けられている位置出
し部材56に当接させ、送給経路21上におけるワーク
10の位置出しを行う。また、シリンダ51には、ロー
ラ55がワーク10を位置出し部材56に当接させるま
でのピストンロッド51Aの伸び量を測定するための図
示しないエンコーダが取り付けられており、このエンコ
ーダによってワーク10の幅寸法が測定される。
【0039】ストック手段20から送給経路21に送ら
れたワーク10が、引き込み手段22の前記エンコーダ
50からの信号と寄せ移動手段23のエンコーダからの
信号とを受信する前記制御装置により、次に加工すべき
ワークと異なる高さ寸法、幅寸法を有していると判断さ
れた場合には、自動運転されている本実施形態に係る加
工装置は制御装置からの信号で自動停止する。この後、
作業者により又は図示しないアンローディング手段で送
給経路21上のワーク10が取り除かれ、この後、加工
装置の自動運転が再開される。
【0040】また、ストック手段20から送給経路21
に送られてきたワーク10の色は前記センサ33で検出
され、この色が次に加工すべきワークの色と異なってい
る場合にも、以上と同様である。
【0041】図8は、図5で示した回動手段24の側面
図であり、図9は、この回動手段24の作用を示してい
る。この回動手段24も送給経路21の長さ方向に離れ
た2箇所に配置されている。回動手段24は、昇降装置
58とカム装置59からなる。
【0042】昇降装置58は、シリンダで昇降動する昇
降部材60と、この昇降部材60の上端から送給経路2
1側へ延びる水平部材61と、この水平部材61の先端
のピン62から垂下され、ピン62を中心に垂直面内で
回動自在になっている垂下部材63と、この垂下部材6
3に取り付けられ、昇降部材60に当接することにより
垂下部材63が垂直位置から昇降部材60側へ回動する
のを阻止するためのストッパ部材64と、垂下部材63
に取り付けられ、垂直部65A及び水平部65Bを有す
るL字状部材65と、このL字状部材65の下部に取り
付けられたカムフォロアとしてのローラ66とからな
る。カム装置59は、送給経路21に対して昇降部材6
0とは反対側の位置において上向きに配置されたシリン
ダ67と、このシリンダ67のピストンロッド67Aの
先端に送給経路21側に突出して取り付けられた基板6
8と、この基板68の上面に固定されたカム部材69と
からなる。
【0043】昇降装置58のL字状部材65とカム装置
59の基板68及びカム69は、送給経路21の隙間の
開いた不連続部と対応する位置に配置されている。この
ため、昇降部材60が昇降動したとき、シリンダ67の
ピストンロッド67Aが伸縮作動したとき、これらのL
字状部材65と基板68とカム部材69は不連続部から
送給経路21の内部に侵入できたり、送給経路21の内
部で上下に移動できるようになっている。
【0044】送給経路21上に載っているワーク10
が、寄せ移動手段23の寄せ移動作用により前記位置出
し部材56に当接する位置まで達すると、図8に示すよ
うに昇降部材60が上昇し、これによりワーク10はL
字状部材65上に載る。また、カム装置59のシリンダ
67のピストンロッド67Aも図8に示すように上昇
し、カム部材69の上面にL字状部材65のローラ66
が当たる。この後、図9に示すとおり昇降部材60が下
降すると、二点鎖線で示すようにローラ66がカム部材
69上を移動することにより、垂下部材63はピン62
を中心に送給経路21側へ回動する。この結果、ワーク
10はワーク長手方向の軸を中心に回動することにな
り、昇降部材60の下降量が大きくなってL字状部材6
5の高さ位置が送給経路21の高さ位置よりも低くなる
と、ワーク10はL字状部材65から送給経路21上に
乗り移り、このときにはワーク10は90度回動してい
る。この後、シリンダ67のピストンロッド67Aが縮
み作動してカム部材69は下降する。
【0045】図10は、図5で示したワーク送り手段2
8の正面図であり、図11はその一部拡大図である。ワ
ーク送り手段28は、送給経路21と平行に送給経路2
1とほぼ同じ長さに亘って延びている案内架橋レール7
0と、この案内架橋レール70に摺動自在に取り付けら
れた第1スライダ部材71と、この第1スライダ部材7
1にガイドレール72に沿って送給経路21の幅方向へ
移動自在に取り付けられた第2スライダ部材73と、こ
の第2スライダ部材73にガイドレール74に沿って上
下に移動自在に取り付けられた第3スライダ部材75と
を含んで構成されている。第3スライダ部材75には、
ワーク10の後端を把持するフィンガ装置76が設けら
れている。
【0046】案内架橋レール70にはこのレール70の
長さ方向に延びるラック部材77が取り付けられ、第1
スライダ部材71に設けられている第1サーボモータ7
8の駆動軸にはラック部材77に噛合するピニオン79
が取り付けられている。このため、前記制御装置で制御
される第1サーボモータ78の駆動によって第1スライ
ダ部材71は案内架橋レール70に沿って移動し、フィ
ンガ装置76で把持されたワーク10を送給経路21上
を送り移動させる。この送り移動量は、第1サーボモー
タ78が制御装置で制御されることによって所定量とな
り、ワーク10は制御装置のプログラムにしたがって所
定量移動したり、停止したりする。
【0047】第1スライダ部材71には第2サーボモー
タ80が取り付けられ、このサーボモータ80で回転す
る送りねじ軸には第2スライダ部材73に連結されたナ
ット部材81が噛合している。このため、前記制御装置
で第2サーボモータ80が制御されることにより、フィ
ンガ装置76は送給経路21上に載っているワーク10
の幅寸法と対応した量だけ送給経路21の幅方向に移動
し、どのような幅寸法のワーク10であっても、そのワ
ーク10の幅方向中央を把持する。
【0048】第2スライダ部材73には第3サーボモー
タ82が取り付けられ、このサーボモータ82で回転す
る送りねじ軸83には第3スライダ部材75に結合され
たナット部材84が噛合している。このため、前記制御
装置で第3サーボモータ82が制御されることにより、
フィンガ装置76は送給経路21上に載っているワーク
10の高さ寸法と対応した量だけ上下方向に移動し、ど
のような高さ寸法のワーク10であっても、そのワーク
10の所定位置を把持する。
【0049】フィンガ装置76は、第3スライダ部材7
5に結合された不動フィンガ85と、この不動フィンガ
85に2個のリンク部材86,87で連結された可動フ
ィンガ88と、第3スライダ部材75に取り付けられ、
ピストンロッド89Aの先端が一方のリンク部材86に
連結されているシリンダ89とで構成されている。2個
のリンク部材86,87は平行リンク機構を形成するも
のとなっているため、図11に示すようにシリンダ89
のピストンロッド89Aが伸縮作動することにより、可
動フィンガ88が不動フィンガ85に対して開閉作動
し、可動フィンガ88が閉じ作動することによりフィン
ガ装置76はワーク10を把持する。
【0050】図12は、図5で示したラベリング手段2
6の側面図である。ラベリング手段26は、ワーク10
から生産される前記製品13についての内容を印刷表示
したラベル12を排出部90Aに順次排出して供給する
プリント装置90と、このプリント装置90に送給経路
21側に横向きに取り付けられた第1シリンダ91と、
この第1シリンダ91のピストンロッドに上向きに取り
付けられた第2シリンダ92と、この第2シリンダ92
のピストンロッド92Aの先端に結合されたアーム部材
93に上下動自在にばね94で弾性的に支持された真空
式の吸着部材95とからなる。
【0051】吸着部材95は、第1及び第2シリンダ9
1,92のピストンロッドの伸縮作動により、プリント
装置90の排出部90Aと送給経路21上に停止してい
るワーク10との間を移動し、排出部90A上のラベル
12を吸着し、このラベル12をワーク10の上面に押
し付けて貼り付け、この貼り付け後に吸着力を解除す
る。
【0052】図13は、図5で示した孔明け加工手段2
5の平面図であり、図14はその正面図、図15は側断
面図である。
【0053】孔明け加工手段25は、図13に示されて
いるように、送給経路21の両側に配置された2個の孔
明け加工ユニット98,99を有し、これらのユニット
98,99は、図15に示されている基台100,10
1を備えており、これらの基台100,101は台座9
6のガイドレール97に沿って昇降動自在である。すな
わち、基台100,101の垂直部100A,101A
には、台座96上のギヤボックス102,103から立
ち上がった送りねじ軸104,105に噛合するナット
部材106,107が固定されており、基台100側に
ついて示している図14から分かるように、ギヤボック
ス102,103、送りねじ軸104,105はそれぞ
れの基台100,101について2個設けられている。
図14で示された一方のギヤボックス102にはサーボ
モータ108からの駆動力がチェーン等の動力伝達部材
109を介して伝達され、この駆動力は他方のギヤボッ
クス102にも動力伝達部材110を介して伝達され
る。また、これらのギヤボックス102には、図15で
示されているように、ギヤボックス102ごとの伝動軸
111でギヤボックス103が連結されている。このた
め、サーボモータ108の駆動力はそれぞれのギヤボッ
クス102,103に伝達されてこれらから立ち上がっ
ている送りねじ軸104,105が回転し、これによ
り、基台100,101は送りねじ軸104,105の
回転方向に応じて上昇、下降する。
【0054】図15に示されているとおり、一方の基台
100には第1スライダ部材112がガイドレール11
3に沿って送給経路21の方向へ進退自在に配置され、
この第1スライダ部材112には、基台100に設置さ
れたサーボモータ114の送りねじ軸115に噛合する
ナット部材116が連結されているため、サーボモータ
114の駆動で第1スライダ部材112は進退する。ま
た、他方の基台101には第2スライダ部材117がガ
イドレール118に沿って送給経路21の方向へ進退自
在に配置されている。この第2スライダ部材117に
は、基台101に取り付けられたシリンダ119のピス
トンロッド119Aが連結されているため、ピストンロ
ッド119Aの伸縮作動で第2スライダ部材117は進
退する。
【0055】図13に示されているとおり、第1及び第
2スライダ部材112,117の上面にはそれぞれ孔明
け工具120Aを備えた複数のドリル装置120が送給
経路21の長さ方向に並設されているとともに、ドリル
装置120ごとにガイドローラ121とワーククランプ
装置122と孔明け工具用ガイド部材123も設けられ
ている。
【0056】ワーククランプ装置122は、上向きに設
置されたロータリ式シリンダ124のピストンロッドに
ワーク押圧部材125を取り付けたものであり、図13
で示されているとおり、ドリル装置120でワーク10
に孔明け加工が行われるときには、この孔明け加工が行
われる位置に配置されているシリンダ124の回動する
ピストンロッドがワーク押圧部材125を送給経路21
上のワーク10側に向かせながら縮み作動することによ
り、ワーク10はワーク押圧部材125で送給経路21
上に押圧されて上下方向にクランプされる。このワーク
10のアンクランプは、ピストンロッドが伸び作動しな
がら90度回動してワーク押圧部材125がワーク10
と平行になることによりなされる。また、孔明け工具用
ガイド部材123は、ドリル装置120の孔明け工具1
20Aが回転してワーク10に孔明け加工を行うときに
この孔明け工具120Aを挿入案内するものであり、そ
れぞれのドリル装置120は、胴部120Bが伸縮する
ことによって孔明け工具120Aが前進してワーク10
に孔明け加工を行うものなっている。
【0057】また、それぞれの孔明け工具用ガイド部材
123はシリンダ126により送給経路21側へ進退自
在となっており、孔明け加工が行われるときには、この
孔明け加工が行われる位置の両側に配置された孔明け工
具用ガイド部材123がシリンダ126で前進してワー
ク10をその幅方向両側からクランプする。
【0058】そして、それぞれのドリル装置120にセ
ットされている孔明け工具120Aは直径、本数等が異
なり、これにより、孔明け加工すべき孔の直径、個数と
対応した孔明け工具120Aを備えているドリル装置1
20の位置に、その孔明け加工を行うべきワーク10の
箇所が送られて停止することにより、所定の孔明け加工
が行われるようになっている。
【0059】前記ガイドローラ121は、孔明け加工が
終了し、そしてワーククランプ装置122による上下方
向と両側の孔明け工具用ガイド部材123による幅方向
とのワーククランプが解除されたワーク10が前記ワー
ク送り装置28で送られるときにこのワーク10を案内
するためのものである。また、幅寸法が異なるワーク1
0が送給経路21に送られてくるときには、前記第1ス
ライダ部材112が前記制御装置で制御されるサーボモ
ータ114の作動により送給経路21に対して進退動
し、送給経路21の両側に配置されたドリル装置120
間の間隔を適正量とする。また、それぞれのドリル装置
120の保守、調整作業等を行うときには、前記第2ス
ライダ部材117をシリンダ119の作動で送給経路2
1から大きく後退させ、これよりドリル装置120間の
間隔を大きくできるようになっている。
【0060】さらに、送給経路21に高さ寸法が異なる
ワーク10が送られてくるときには、前記2台の基台1
00,101が前記制御装置で制御される図14で示し
たサーボモータ108の駆動により上下動し、これで上
下の位置が変更されるドリル装置120でワーク10の
所定高さ位置に孔明け加工を行う。
【0061】図16は、図5で示した切断手段27の正
断面図であり、図17は、その平面図である。切断手段
27は、図16に示されているとおり、その内部に送給
経路21が配置された枠組みフレーム130を有し、こ
の枠組みフレーム130の天井130Aから軸131を
介して基台132が吊り下げられている。この基台13
2の下面にはガイドレール133に沿って送給経路21
側へ進退自在となったスライダ部材134が配置されて
いる。このスライダ部材134には、モータ135から
の駆動力で回転する回転刃136が垂直に取り付けられ
ている。
【0062】スライダ部材134には、基台132に送
給経路21側に向けて取り付けられたシリンダ137の
ピストンロッドが連結されているため、このピストンロ
ッドの伸縮作動によるスライダ部材134の移動で回転
刃136が送給経路21に向かって前後進する。この回
転刃136が前進する送給経路21の箇所は隙間の開い
た不連続部21Aとなっており、回転刃136はこの不
連続部21Aの内部に侵入する。
【0063】不連続部21Aの両側の送給経路21の端
部には2個のクランプ用シリンダ138,139が送給
経路21に向かって取り付けられており、これらのシリ
ンダ138,139のピストンロッドには、送給経路2
1上に停止しているワーク10を押すことにより、送給
経路21のシリンダ138,139設置側とは反対側に
固定されている挟持部材140,141と共にワーク1
0を挟持してクランプするクランプ部材142,143
が取り付けられている。ワーク10は、これらの挟持部
材140,141とクランプ部材142,143でクラ
ンプされているときに、回転刃136で切断される。
【0064】また、枠組みフレーム130の天井130
Aには、天井130Aの下部に突出した駆動軸にピニオ
ン144が取り付けられたサーボモータ145が下向き
に設置され、ピニオン144は、図17に示されている
ように、基台132に固定されたラック部材146に噛
合している。また、天井130Aの上面にはガイドレー
ル147が設けられ、このガイドレール147に、天井
130Aに形成された開口部148を通して基台132
から延びる支持部材149が摺動自在に係合している。
【0065】ラック部材146とガイドレール147は
前記軸131を中心とした円弧状であるため、前記制御
装置で制御されるサーボモータ145が駆動してピニオ
ン144が回転することにより、基台132は支持部材
149を介してガイドレール147で支持されながら軸
131を中心に回動する。このため、シリンダ137の
作動で前進する回転刃136によるワーク10の切断
は、傾斜角度をもった切断としても行えるようになって
いる。
【0066】図16に示すとおり、送給経路21の不連
続部21Aの下部にはホッパー150が配置され、その
下方には排出コンベア151が設置されている。切断手
段27の回転刃136でワーク10から図4で示した端
部部分14が切断されると、この端部部分14はホッパ
ー150から排出コンベア151上に落下し、所定位置
まで搬送されて排出されるようになっている。
【0067】図18は、図5で示したロボット35のア
ーム35Aに設けられているフィンガ装置160の図で
ある。このフィンガ装置160は、不動フィンガ161
と、シリンダ162のピストンロッド163に不動フィ
ンガ161と対向して取り付けられた可動フィンガ16
4とを有し、ワーク10の切断で生産された製品13
は、ロボット35の本体に対するアーム35Aの上下動
とアーム35Aの屈曲動とによってフィンガ装置160
が製品13の位置に達することにより、ピストンロッド
163の伸び作動で不動フィンガ161と可動フィンガ
164で把持される。また、不動フィンガ161にはフ
ック部材165が設けられ、このフック部材165が図
5で示した台車40の引き出し箱39の取っ手39Aに
挿入係合されることにより、引き出し箱39を引き出す
ようになっている。
【0068】次に、本実施形態に係る加工方法の全体を
説明する。
【0069】ワーク10がストック手段20から引き込
み手段22で送給経路21に送り込まれ、さらに寄せ移
動手段23で送給経路21の所定位置に寄せ移動され、
これにより、ワーク10の高さ寸法及び幅寸法が、引き
込み手段22の前述したエンコーダ50と寄せ移動手段
23のエンコーダで次に加工すべきワークの寸法と同じ
であることが検出されるとともに、前記センサ33でこ
のワーク10の色が次に加工すべきワークの色と同じで
あることが検出され、また、孔明け加工手段25で孔明
け加工すべきワーク10の面が、ワーク10の上記高さ
寸法及び幅寸法の検出により孔明け加工手段25のドリ
ル装置120側と同じ横向きになっていることが検出さ
れると、前記制御装置からの信号によりワーク送り手段
28のフィンガ装置76はワーク10の後端を把持し、
そしてワーク送り手段28はワーク10を矢印Aの方向
へ送り始める。
【0070】なお、孔明け加工手段25で孔明け加工す
べきワーク10の面が、ワーク10の上記高さ寸法及び
幅寸法の検出により孔明け加工手段25のドリル装置1
20側と同じ横向きになっていないことが検出される
と、ワーク10は制御装置からの信号を受けて作動する
前記回動手段24により90度回動し、孔明け加工され
る面が横向きとされる。
【0071】ワーク10がワーク送り手段28で矢印A
の方向に送られるとき、ワーク10の先端が前記ワーク
先端検出センサ手段34で検出されることにより、前述
のとおり、これ以後のワーク送り量の原点が設定され、
制御装置によって制御されるワーク送り手段28は、こ
の原点から所定量だけワーク10を送って停止させる作
業を繰り返して行う。
【0072】このときのワーク10の送り量は、予め制
御装置に入力しておいた、図4、図5で示すこれから生
産すべき製品13の長さや孔11の位置、ラベル12を
貼る位置に関するデータ、及びワーク先端検出センサ手
段34から孔明け加工手段25のそれぞれのドリル装置
120までの距離データや、センサ手段34からラベリ
ング手段26までの距離データ、センサ手段34から切
断手段27までのデータ距離に基づいて制御装置が演算
した演算結果にしたがったものである。ワーク送り装置
28は、孔11を明けるワーク10の箇所を、この孔1
1の大きさやこの箇所での孔11の個数等と対応した孔
明け工具120Aを有している孔明け加工手段25のド
リル装置120の配置位置まで送って停止させ、このド
リル装置120で孔明け加工が終了すると、ワーク送り
手段28は次の孔11を明けるワーク10の箇所を、同
様にして、この孔11の大きさやこの箇所での孔11の
個数等と対応した孔明け工具120Aを有しているドリ
ル装置120の配置位置まで送って停止させ、このドリ
ル装置120に孔明け加工を行わせ、以下同じ作業を繰
り返す。
【0073】また、ワーク送り手段28は、図4で示し
たラベル12を貼るべきワーク10のそれぞれの箇所が
ラベリング手段26の配置位置に達すると、その都度ワ
ーク10の送りを停止し、ラベリング手段26にそれぞ
れのラベル12をワーク10に貼る作業を行わせる。
【0074】このような孔明け加工の作業とラベル12
を貼る作業は、これらの作業のうちの一方の全部が終了
した後に他方を行うようにしてもよいが、作業の効率化
を図るために、ワーク送り手段28によりワーク10が
矢印Aの方向に1回送られると、ワーク10に全部の孔
11を明ける作業と全部のラベル12を貼る作業とが終
了するように設定しておく。このような設定は、上記各
種データが予め入力される制御装置のプログラムにより
可能である。
【0075】また、ワーク10が、図3に示すように、
直角をなす2つの面10A,10Bに孔明け加工を行わ
なければならないワークである場合には、一方の面につ
いての孔明け加工が終了すると、ワーク送り装置28は
ワーク10を送給経路21の後部まで一旦戻す。この
後、この位置に配置されている回動手段24の作動によ
りワーク10は90度回動し、次いで、ワーク送り手段
28はワーク10を再度矢印Aの方向に送り、孔明け加
工手段25に他方の面についての孔明け加工を行わせ
る。
【0076】この後、ワーク送り手段28は、ワーク1
0から製品13を生産するために、ワーク10を切断す
べきそれぞれの箇所を切断手段27の回転刃136の位
置に順次送り、送給経路21の方向に前進する回転刃1
36でワーク10の切断作業が行われる。
【0077】そして、これらの切断作業で生産されたそ
れぞれの製品13は、図5で示したロボット35により
切断手段27から取り出されるとともに、それぞれの製
品13はその長さや種類に応じて、前述したように、図
5の搬出コンベア37だけや、両方の搬出コンベア37
と38により所定の位置まで搬出されたり、台車40の
所定の引き出し箱39の内部に収納されたりする。
【0078】以上説明した本実施形態の加工作業方法に
よると、それぞれに非切断加工である孔明け加工がなさ
れた製品12を長尺のワーク10の切断により生産する
場合に、初めに全部の孔明け加工を行い、次いで切断作
業を行うため、孔明け加工する位置の割り付けをまとめ
て行うことができ、このため、作業効率を向上させ、仕
上り精度も向上させることができる。
【0079】また、本実施形態の加工装置によると、こ
の加工作業方法を実施できるようになるとともに、作業
の自動化も図ることができるようになる。
【0080】また、本実施形態によると、ラベル12を
貼る作業は、孔明け加工と同じく、ワーク10を切断す
る前に行うため、ラベル12を貼る作業は、ワーク切断
時に生ずる切粉の影響を受けることなく行え、このた
め、ラベル12を確実にかつ良好な体裁で貼ることがで
き、その仕上りは良好となる。
【0081】さらに、本実施形態に係る加工装置による
と、ワークをワーク長さ方向の軸を中心に回動させる回
動手段24を備えているため、ワーク10が複数の面1
0A,10Bに孔明け加工を行わなければならない複数
面ワークであっても、これに対処することができ、しか
も回動手段24によるワーク10の回動は、面10Aと
10Bに孔明け加工を行う間に行われ、これらの孔明け
加工後にワーク10の切断作業が行われるため、ワーク
10が複数面ワークであっても、全部の孔明け加工を終
了した後に切断作業を行えるようになる。
【0082】
【発明の効果】本発明の加工作業方法によると、作業効
率を向上させ、仕上り精度も向上させることができる。
【0083】また、本発明の加工装置によると、この加
工作業方法を実施でき、また作業の自動化も図ることが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る加工装置で生産され
る製品から組み立てられる手摺りの正面図である。
【図2】図3、図4と共に本実施形態に係る加工作業方
法をその工程順にしたがってワーク、製品の状態で示す
図のうちの最初の図であって、手摺りの組立用部品(製
品)を生産するための材料である長尺ワークの斜視図で
ある。
【図3】図2のワークに非切断加工である孔明け加工と
ラベルを貼る作業を行った後の状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のワークに切断作業を行って複数の製品を
生産した後を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係る加工装置の全体を示す概略平
面図である。
【図6】ワークを図5で示されたストック手段から送給
経路に引き込むための引き込み手段の側断面図である。
【図7】図5で示された寄せ移動手段の側面図である。
【図8】図5で示された回動手段の側面図である。
【図9】回動手段の作用を示す側面図である。
【図10】図5で示されたワーク送り手段の正面図であ
る。
【図11】ワーク送り手段の一部拡大の正面図である。
【図12】図5で示されたラベリング手段の側面図であ
る。
【図13】図5で示された非切断加工手段である孔明け
加工手段の平面図である。
【図14】孔明け加工手段の正面図である。
【図15】孔明け加工手段の側断面図である。
【図16】図5で示された切断手段の正断面図である。
【図17】切断手段の平面図である。
【図18】図5で示されたロボットのアームに設けられ
たフィンガ装置を示す図である。
【符号の説明】
10 ワーク 11 非切断加工箇所である孔 12 ラベル 13 製品 20 ワークのストック手段 21 送給経路 22 引き込み手段 23 寄せ移動手段 24 回動手段 25 非切断加工手段である孔明け加工手段 26 ラベリング手段 27 切断手段 28 ワーク送り手段 33 色センサ 34 ワーク先端検出センサ 35 ロボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 知和 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 Fターム(参考) 3C042 RA11 RB18 RK12 RK22 RK28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のワークに、このワークの端部から
    長さ方向に離れた少なくとも1つの箇所で切断する切断
    作業と、前記ワークに少なくとも1回の切断以外の非切
    断加工とを行うことにより、前記ワークよりも短くかつ
    前記非切断加工による非切断加工箇所を有する少なくと
    も1個の製品を生産するワークの加工作業方法におい
    て、先に、前記ワークの予め割り付けられた所定位置に
    前記非切断加工を行い、次いで前記切断作業を行うこと
    を特徴とするワークの加工作業方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワークの加工作業方法
    において、前記切断箇所は複数であるとともに、前記非
    切断加工の回数も複数であり、これらの非切断加工が先
    に行われてから複数の箇所での切断作業を行うことによ
    り、それぞれに前記非切断加工箇所が設けられた複数の
    前記製品を生産することを特徴とするワークの加工作業
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のワークの加工作
    業方法において、前記切断作業を行う前に、前記ワーク
    における前記製品となるべき部分に、この製品について
    の表示用ラベルを貼る作業を行うことを特徴とするワー
    クの加工作業方法。
  4. 【請求項4】 長尺のワークが送られる送給経路と、こ
    の送給経路に配置され、前記ワークを切断するための切
    断手段と、この切断手段の配置位置と異なる位置におい
    て前記送給経路に配置され、前記ワークに切断以外の非
    切断加工を行うための非切断加工手段と、前記ワークを
    前記送給経路上を送るとともに、このワークを先に前記
    非切断加工手段の配置位置に送って非切断加工を行わ
    せ、次いで前記ワークを前記切断手段の配置位置に送っ
    て切断作業を行わせるためのワーク送り手段と、を有す
    ることを特徴とするワークの加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のワークの加工装置にお
    いて、前記送給経路には、前記ワークを前記切断手段で
    切断することにより得られることになる製品についての
    表示用ラベルを前記ワークに貼るためのラベリング手段
    が配置され、前記ワーク送り装置は、前記ワークをこの
    ラベリング装置の配置位置に送ってワークに前記ラベル
    が貼られた後に前記ワークを前記切断手段の配置位置に
    送ることを特徴とするワークの加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のワークの加工装
    置において、前記ワークは前記非切断加工手段で非切断
    加工される面が少なくとも2つある複数面ワークであ
    り、前記送給経路には前記ワークをワーク長手方向の軸
    を中心に回動させる回動手段が配置され、前記ワーク送
    り手段は、ワークを先に前記非切断加工手段の配置位置
    と前記回動手段の配置位置に送って前記ワークの少なく
    とも2つの面に非切断加工を行わせた後、このワークを
    前記切断手段の配置位置に送ることを特徴とするワーク
    の加工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111993057A (zh) * 2020-08-01 2020-11-27 温州职业技术学院 连杆加工设备及方法
CN114952317A (zh) * 2022-07-04 2022-08-30 蚌埠液力机械有限公司 叉车油缸缸筒加工生产线

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