JP2001191134A - プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置 - Google Patents

プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置

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JP2001191134A
JP2001191134A JP37464099A JP37464099A JP2001191134A JP 2001191134 A JP2001191134 A JP 2001191134A JP 37464099 A JP37464099 A JP 37464099A JP 37464099 A JP37464099 A JP 37464099A JP 2001191134 A JP2001191134 A JP 2001191134A
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press
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Sunao Niitsuma
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/14Control arrangements for mechanically-driven presses
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    • B30B15/14Control arrangements for mechanically-driven presses
    • B30B15/148Electrical control arrangements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時においてプレス本体とワーク搬送装置
及びワークとの干渉を防止する。 【解決手段】 電源16に接続された交流バス17にコ
ンバータ19を接続し、コンバータ19の二次側の直流
バス20を分岐させて、一方をメインモータドライブ2
7を介してプレス本体7駆動用のメインモータ1に、他
方をサーボドライバ15を介してワーク搬送装置13の
駆動用のサーボモータ14に接続する。メインモータド
ライブ27は、直流、交流双方向の変換を行うインバー
タ部29と、停電検出回路28で検出される電源16の
通電又は停電の状態に応じてインバータ部29へのゲー
トタイミング信号を発生させるためのゲートタイミング
信号生成部30を備える。電源16の停電時には、フラ
イホイール3の惰性による回転に連動するメインモータ
1からメインモータドライブ27を経由して回生される
電力をサーボモータ14の駆動に適した電圧とし、直流
バス20を介してサーボドライバ15に供給させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレス機械の動きに
連動させて自動的にプレス機械の所定の加工位置へワー
クの搬入搬出を行わせるプレス機械におけるワーク搬送
装置の制御装置に関するもので、特に、停電時にもワー
ク搬送装置を所要時間継続して作動させて、ワーク搬送
装置及びワークとプレス機械の金型との干渉を防止する
ようにしたプレス機械におけるワーク搬送装置の制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動化されたプレス機械において
は、プレス機械によって加工すべきワークを搬送するた
めのワーク搬送装置をサーボモータにより駆動できるよ
うに備えて、プレス機械の動きに連動させて該プレス機
械の所定の加工位置ヘワークを自動的に搬入搬出するよ
うにしてある。
【0003】図3はそのプレス機械Iの一例の概要を示
すもので、メインモータ1に、ベルトとプーリの如き動
力伝達機構2を介してフライホイール3を接続し、該フ
ライホイール3の軸に減速機4を介してクラッチ6の入
力軸5aを連結し、該クラッチ6に連結した軸5bに
は、プレス本体7の上金型7aを上下動させるリンク機
構8、ブレーキ装置9を取り付けてあり、通常運転時に
は、クラッチ6を繋いだ状態として、メインモータ1か
らの動力を、動力伝達機構2よりフライホイール3に伝
え、更に、減速機4、クラッチ6を介して軸5bに伝え
ることにより、リンク機構8を介してプレス本体7の上
金型7aを上下動させて、該プレス本体7の上金型7a
と下金型7bとの間の加工位置にてワーク10のプレス
加工を行うことができるようにしてあり、一方、非常時
には上記クラッチ6を切って軸5bをフリーな状態とす
ると共に、上記軸5bに取り付けたブレーキ装置9を作
動させることにより軸5bの回転を制動し、プレス本体
7の上金型7aの上下動を制動することができるように
してある。
【0004】更に、上記軸5bの他端部には、該軸5b
の回転角度を検出するための軸回転角度検出器11を設
けて、該軸回転角度検出器11で検出された検出信号を
ワーク搬送軌跡指示器12に入力するようにし、該ワー
ク搬送軌跡指示器12が軸5bの回転角度に基づいて単
数又は複数個(図では3個)のサーボドライバ15へ目
標位置を時々刻々指示し、該各サーボドライバ15が対
応するサーボモータ14を目標位置へ追従するように制
御することにより、ワーク搬送装置13が、上下動する
プレス本体7の上金型7aと干渉しない軌跡を描いて移
動し、該ワーク搬送装置13に把持されたワーク10を
上金型7aと干渉しない軌跡にしたがって搬送するよう
にしてある。
【0005】上記従来のプレス機械Iでは、停電時に
は、自動的にクラッチ6が解放され、ブレーキ装置9が
作動して、リンク機構8を介して上下動するプレス本体
7の上金型7aの動きを停止させるようにするが、上記
上金型7aは質量が大であることから慣性により動き続
けてしまい、完全に停止するまでに或る一定時間、たと
えば、約1秒の時間を要する。しかし、上記各サーボモ
ータ14は停電と同時に止まることから、ワーク搬送装
置13及びワーク10はその場で即時停止することとな
り、これにより、ワーク搬送装置13及び該ワーク搬送
装置13に把持されたワーク10と、慣性で移動するプ
レス本体7の上金型7aが干渉して破損を生じる虞があ
る。
【0006】そのために、上記従来のプレス機械Iで
は、ワーク搬送装置13を駆動する各サーボモータ14
へ電力を供給する回路に、コンデンサ21を付加して電
気エネルギーを蓄積しておき、停電時にコンデンサ21
から供給される電力を上記各サーボモータ14に供給す
ることにより、ワーク搬送装置13を引き続き動作させ
るようにする制御装置を設けるようにしている。
【0007】上記制御装置は、交流の電源16に接続し
た交流バス17を分岐させ、一方の分岐端を、図示しな
いプレス制御装置の指示する回転速度に従ってメインモ
ータ1が回転するよう該メインモータ1に供給される電
力を制御するためのメインモータドライブ18に接続
し、又、他方の分岐端をコンバータ19に接続し、該コ
ンバータ19の二次側の直流バス20に、各サーボドラ
イバ15を接続し、更に、上記直流バス20に、コンデ
ンサ21を接続した構成として、電源16の通電時に
は、メインモータドライブ18を介してメインモータ1
に、又、コンバータ19で直流に交換されて直流バス2
0を経て各サーボドライバ15を介し各サーボモータ1
4にそれぞれ駆動用電力が供給されると共に、上記コン
デンサ21にコンバータ19を介して充電されるように
し、電源16が停電した場合には、コンデンサ21に蓄
積された電力を利用することによりサーボドライバ15
を介してサーボモータ14に所要時間電力を供給して、
ワーク搬送装置13及びワーク10を、プレス本体7の
上金型7aの慣性による上下動に追従して移動させるこ
とができるようにしてある。
【0008】又、図4は、従来のプレス機械の動きに連
動させてワークをプレス機械の所定の加工位置へ搬入搬
出させるようにワーク搬送装置を制御させるようにして
ある構成において、停電時に各サーボモータに電力供給
することによりワーク搬送装置を引き続き動作させるよ
うにしてある他の例を示すもので、交流の電源16に接
続した交流バス17を分岐させて、該一方の分岐端をサ
イリスタユニット22に接続して、該サイリスタユニッ
ト22の二次側の直流バス23に直流モータとしたメイ
ンモータ1aを接続し、他方の分岐端をコンバータ19
に接続し、該コンバータ19の二次側の直流バス20
に、図示しないワーク搬送装置を作動させるための各サ
ーボモータ14に駆動用電力を供給するためのインバー
タ24を接続し、更に、上記メインモータ1aに接続し
た直流バス23と、コンバータ19の二次側の直流バス
20とを、停電時のみ接続するリレー26を備えたリレ
ー回路25を介して接続した構成として、停電時にプレ
ス機械のフライホイール3に連結したメインモータ1a
で回生される電力を、リレー回路25を介してワーク搬
送装置を駆動するサーボモータ14に供給することによ
り、ワーク搬送装置を引き続き動作させるようにしてあ
る(特開平5−324027号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示し
た従来のプレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置
の場合には、コンデンサ21に蓄積される電力エネルギ
ーを、停電後、上金型7aが上下動を停止するまでの時
間以上ワーク搬送装置13を作動させ続けるために必要
なエネルギーより大きくなるようにするため、コンデン
サ21を大容量とする必要があり、該コンデンサ21の
設置に要するスペースが大となると共に、該コンデンサ
21へ充電するためにコンバータ19を大型化しなけれ
ばならないという問題があり、又、コンデンサ21は該
制御装置に人間が近づくときには感電を防止するために
放電させなければならず、コンデンサ21の放電のため
に特殊な回路を付加する必要があることから回路が複雑
化して信頼性が低下し、更に、コンデンサ21は経年変
化で劣化するために、回路の信頼性が年とともに低下す
るという問題がある。
【0010】一方、図4に示した従来のワーク搬送装置
の制御装置の場合には、リレー26の切り替えに時間を
要し、したがって、停電後にリレー26が切り替わって
サーボモータ14に電力供給がなされるようになるまで
に時間がかかり、このために、停電後のワーク搬送装置
の作動が、慣性によるプレス本体の上金型の上下動に間
に合わない虞があり、ワーク搬送装置の作動の遅れを防
ぐためには、やはりコンデンサの如き電力供給手段が必
要になるという問題があり、又、停電を検出してリレー
を切り替えるための回路が別途必要であって、回路が複
雑化し信頼性が低下するという問題があり、更に、上記
リレー26は機械的接点を有しており、高電圧、高電流
を切り替えているためリレー接点の損耗が激しく、回路
の信頼性が経年的に低下するという問題もある。
【0011】そこで、本発明は、停電時においてはリレ
ーの切り替えを行うことなくワーク搬送装置駆動用サー
ボモータを所要時間作動させ続けることができて、プレ
ス本体とワーク搬送装置及びワークとの干渉を防止する
ことができ、又、コンデンサを必要とすることなく小ス
ペースで設置でき、且つ長期に亘り安定した信頼性を得
ることができるようにしたプレス機械におけるワーク搬
送装置の制御装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、メインモータにフライホイールを接続
し、該フライホイールに、クラッチ、プレス本体を動作
させるための機構を備えた軸を連結して、フライホイー
ルからクラッチを介して軸を回転させることによりプレ
ス本体を動作させてワークのプレス加工を行うように
し、且つサーボモータの駆動によりワーク搬送装置でワ
ークをプレス加工位置へ搬入搬出させるようにしてある
プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置におい
て、電源に接続したコンバータの二次側の直流バスに、
電力回生可能なメインモータドライブと、サーボドライ
バを並列に接続し、該メインモータドライブに上記メイ
ンモータを、又、該サーボドライバに上記サーボモータ
をそれぞれ接続してなり、電源の停電時に惰性で回転す
る上記フライホイールに連動するメインモータからメイ
ンモータドライブを経由して回生される電力を、上記直
流バスを経て上記サーボドライバに供給するようにして
ワーク搬送装置を作動させるよう制御させるようにした
構成とする。
【0013】電源が通電している場合は、メインモータ
にメインモータドライブを介して駆動用電力が供給され
ると共に、サーボモータにサーボドライバを介して駆動
用電力が供給され、これによりプレス本体とワーク搬送
装置が同期して作動されることから、ワークのプレス加
工が行われるようになる。
【0014】一方、電源が停電した場合には、メインモ
ータへの駆動用電力の供給が停止されると同時にクラッ
チが解放されることによりプレス本体の動作は所要時間
後に停止されるようになるが、フライホイールは惰性で
回転を続けているので、該フライホイールに連動するメ
インモータからメインモータドライブを経由して回生さ
れた電力が、直流バスを通してサーボドライバに供給さ
れ、サーボモータの駆動が継続して行われるようにな
る。これにより、ワーク搬送装置は、プレス本体の動作
に同期して引き続き作動されることから、ワーク搬送装
置及びワークとプレス本体との干渉は防止される。
【0015】又、メインモータにフライホイールを接続
し、該フライホイールに、クラッチ、プレス本体を動作
させるための機構を備えた軸を連結して、フライホイー
ルからクラッチを介して軸を回転させることによりプレ
ス本体を動作させてワークのプレス加工を行うように
し、且つサーボモータの駆動によりワーク搬送装置でワ
ークをプレス加工位置へ搬入搬出させるようにしてある
プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置におい
て、電源に接続した交流バスに、交流電力を回生可能な
メインモータドライブと、交流入力可能なサーボドライ
バを並列に接続し、該メインモータドライブに上記メイ
ンモータを、又、該サーボドライバに上記サーボモータ
をそれぞれ接続してなり、電源の停電時に惰性で回転す
る上記フライホイールに連動するメインモータから上記
メインモータドライブを経由して回生される電力を、上
記交流バスを経て上記サーボドライバに供給するように
してワーク搬送装置を作動させるよう制御させるように
した構成とすることにより、電源より供給される交流電
力を直流に変換するためのコンバータを不要にすること
ができる。
【0016】更に、メインモータドライブを、正逆双方
向の電流を流せるようにしたインバータ部と、電源の停
電を検出するための停電検出回路からの信号に応じて上
記インバータ部へのゲートタイミング信号を発生させる
ゲートタイミング生成部を備えてなる構成とすることに
より、ゲートタイミング信号生成部よりインバータ部へ
ゲートタイミング信号を発生させることで、電源の通電
時には、メインモータドライブよりメインモータに供給
される電力を該メインモータの回転に適した電圧とし、
一方、電源の停電時には、メインモータドライブを経由
してサーボドライバに供給される回生電力を、該サーボ
ドライバによるサーボモータの駆動に適した電圧とさせ
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】図1(イ)(ロ)は本発明のプレス機械に
おけるワーク搬送装置の制御装置の実施の一形態を示す
もので、図3に示したものと同様に、メインモータ1
に、動力伝達機構2を介してフライホイール3を連結
し、該フライホイール3の軸に減速器4を介してクラッ
チ6の入力軸5aを連結し、クラッチ6の出力側の軸5
bに、プレス本体7の上金型7aを上下動させるための
リンク機構8を取り付けると共にブレーキ装置9を取り
付け、メインモータ1によりフライホイール3を回転さ
せて軸5bを回転させることによりプレス本体7の上金
型7aを上下動させてワーク10のプレス加工を行い、
且つサーボモータ14の駆動によりワーク搬送装置13
にてワーク10を上記プレス本体7の上金型7aの動き
に同期させて所定の加工位置へ搬入搬出させるようにし
てあるプレス機械Iにおいて、電源16に接続した交流
バス17をコンバータ19に接続し、該コンバータ19
の二次側の直流バス20を分岐させて、メインモータ1
が回転するために必要な電力を供給するメインモータド
ライブ27と、各サーボモータ14を制御するための各
サーボドライバ15に接続し、更に、上記交流バス17
に、電源16が通電しているか停電しているかを検出し
て上記メインモータドライブ27へ通知するための停電
検出回路28を設ける。上記メインモータドライブ27
は、図1(ロ)に詳細を示す如く、正逆双方向の電流を
流せるように半導体を設けることにより直流と交流との
双方向の変換を行うことができるようにしたインバータ
部29と、上記停電検出回路28からの信号に応じて上
記インバータ部29へのゲートタイミング信号を発生す
るゲートタイミング信号生成部30を備えた構成として
あり、詳しくは、上記ゲートタイミング信号生成部30
は、上記停電検出回路28が電源16は通電していると
判定している場合、図示しないプレス制御装置の指示す
る速度に従ってメインモータ1が回転するようにインバ
ータ部29へのゲートタイミング信号を発生し、一方、
停電検出回路28が電源16は停電していると判定して
いる場合、インバータ部29の直流バス20側に設けら
れた電圧検出部31を介して検出される直流バス20の
電圧が目標電圧に一致するようにインバータ部29への
ゲートタイミング信号を発生するようにしてある。な
お、上記目標電圧は各サーボドライバ15が対応するサ
ーボモータ14を駆動できる電圧としてある。
【0019】なお、上記停電検出回路28の停電検出方
法としては、たとえば、相間電圧が電源16の一周期以
上の期間、一定電圧以下にとどまっていることを検出す
る方法がある。又、上記電圧検出部31で直流バス20
の電圧を検出する方法としては、たとえば、抵抗で分圧
した電圧を、A/D変換機でデジタル信号に変換する方
法等がある。
【0020】プレス機械Iのクラッチ6及びブレーキ装
置9を作動させるための電力も、電源16から供給され
るような制御回路(図示せず)としてあり、上記制御回
路は、電源16が停電した場合には、クラッチ6が切
れ、ブレーキ装置9が作動して制動力を発生するような
構成としてあり、たとえば、電源16から供給される電
力を変圧、整流して電磁石を励磁することによりクラッ
チ6の接続とブレーキ装置9の解放を行い、停電時に
は、ばねの力でクラッチ6の解放とブレーキ装置9の作
動を行わせるようにしてある。
【0021】又、停電後、フライホイール3に蓄えられ
た運動エネルギーが、ワーク搬送装置13及びワーク1
0を、プレス本体7の上金型7aの上下動が完全に停止
するまでに要する時間以上作動させ続けるために必要な
エネルギーよりも大きくなるように、該フライホイール
3の慣性モーメント及び回転数を選定するようにする。
【0022】プレス機械Iの動力伝達機構2としては、
ベルトとプーリの組み合わせ以外に歯車が使用可能であ
る。軸回転角度検出器11としては、レゾルバやエンコ
ーダ等が使用可能である。又、ワーク搬送装置13とし
ては、たとえば、フィード、リフト、クランプの3方向
へ動く3次元トランスファー機構、フィード及びリフト
方向へ動くクロスバー型トランスファー機構、ロボット
アームとハンドを組み合わせたロボット型の搬送機構等
を用いるようにする。その他、図3に示したものと同一
のものには同一符号が付してある。
【0023】電源16が通電している場合は、該電源1
6から供給される電力はコンバータ19により直流に変
換され直流バス20を経由してメインモータドライブ2
7及びサーボドライバ15に供給される。上記メインモ
ータドライブ27では、ゲートタイミング信号生成部3
0がプレス制御装置の指示する速度にしたがってメイン
モータ1を回転するようにインバータ部29ヘゲートタ
イミング信号を発生させるので、プレス本体7の上金型
7aが上下動させられると共に、各サーボドライバ15
を介して各サーボモータ14が駆動されることにより、
上記プレス本体7の上金型7aの上下動に同期してワー
ク搬送装置13が作動させられて、ワーク10のプレス
加工が行われるようになる。
【0024】一方、電源16が停電した場合は、停電検
出回路28が停電を検出してメインモータドライブ27
に通知し、該メインモータドライブ27より電力回生が
開始される。すなわち、メインモータドライブ27で
は、停電検出回路28が電源16が停電していることを
検出して該停電検出回路28からの信号を受けることに
より、ゲートタイミング信号生成部30は、電圧検出部
31を介して検出される直流バス20の電圧が目標電圧
に一致するようにインバータ部29へのゲートタイミン
グ信号を発生させる。一方、電源16が停電した後も、
フライホイール3は惰性で回転し続けて、動力伝達機構
2を介してメインモータ1を回転し続けているので、メ
インモータドライブ27で回生された電力が直流バス2
0を経由して各サーボドライバ15に供給され、サーボ
モータ14が駆動される。サーボドライバ15により駆
動されるサーボモータ14は軸回転角度検出器11が検
出する軸5bの回転角度に応じてワーク搬送軌跡指示器
12から指示される軌跡にしたがってワーク搬送装置1
3を動かし続ける。これにより、電源16の停電時に
も、ワーク搬送装置13に把持されたワーク10は軸5
bの回転角とリンク機構8を介して連動して上下動する
上金型7a、及び下金型7bと干渉することなく搬送さ
れ続ける。
【0025】又、電源16が停電したときには上記の動
作と並行して、クラッチ6が解放され、ブレーキ装置9
が作動させられるので、電源16が停電してから一定時
間以内に軸5bの回転及びリンク機構8を介して連動し
て上下動する上金型7aの動きが停止する。この間、上
記の如くサーボモータ14は継続して駆動されており、
上記軸5bの回転が停止すればそれに追従するワーク搬
送装置13も停止することから、電源16の停電後、軸
5bの回転が停止するために要する時間以上の間、フラ
イホイール3からメインモータ1及びメインモータドラ
イブ27を経由して直流バス20への電力回生が行われ
れば、ワーク搬送装置13及びワーク10と、上金型7
a及び下金型7bとの間の干渉は回避される。
【0026】なお、図1(イ)(ロ)においては制御電
源の系統を示していないが、電源16の停電時に制御電
源を維持する方法としては、直流バス20からDC−D
Cコンバータを介して制御電源を供給する方法等を採用
するようにすればよい。
【0027】このように、上記ワーク搬送装置の制御装
置によれば、電源16の停電時にプレス本体7の上金型
7aが慣性で上下動を続けたとしても、該上下動に追従
してワーク搬送装置13を作動させることができ、この
際、回生電力を発生するメインモータドライブ27と直
流バス20は常時接続されていることから、サーボモー
タ14の駆動用電力は電源16の電力から回生電力へ瞬
時に切り替わるので、コンデンサ等の他の電力供給手段
を不必要なものとすることができ、又、回路は無接点と
してあるので、経年変化による信頼性の低下を防止する
ことができる。
【0028】次に、図2は本発明の実施の他の形態を示
すもので、図1(イ)(ロ)に示したものと同様な構成
としてあるプレス機械におけるワーク搬送装置の制御装
置において、電源16に交流バス17を介して接続した
コンバータ19の二次側の直流バス20に、メインモー
タドライブ27及び各サーボドライバ15を並列に接続
することに代えて、電源16に接続した交流バス17を
分岐させて、該各分岐端部に、交流電力を回生可能とし
たメインモータドライブ27aと、交流入力可能とした
各サーボドライバ15aとを並列に接続したものであ
る。その他、図1(イ)(ロ)に示したものと同一のも
のには同一符号が付してある。
【0029】本実施の形態によれば、電源16より供給
される交流電力を直流に変換するためのコンバータを不
要にすることができる。
【0030】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、プレス機械Iとしては、ワーク搬
送軌跡指示器12がサーボドライバ15と独立した構成
ではなく、各サーボドライバ15がワーク搬送軌跡指示
器を内蔵した構成としたものや、フライホイール3と軸
5bに各々所望する回転速度の関係に応じて、減速機4
のない構成や、減速機4の代わりに増速機を使用した構
成、又は、リンク機構8及びプレス本体7を複数備えた
構成としたもの等、異なる形式のプレス機械Iに採用し
てよいこと、図1(イ)(ロ)では、メインモータ1と
して交流モータを使用したものを示したが、直流モータ
に適合したメインモータドライブを採用することによ
り、メインモータに直流モータを使用してもよいこと、
停電検出回路28は、交流バス17に設けたものを示し
たが、直流バス20に設けて、該直流バス20の電圧を
測定し、一定電圧以下に電圧が降下したら停電と判断す
る形式のものを採用するようにしてもよいこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のプレス機械用
給電装置によれば、メインモータにフライホイールを接
続し、該フライホイールに、クラッチ、プレス本体を動
作させるための機構を備えた軸を連結して、フライホイ
ールからクラッチを介して軸を回転させることによりプ
レス本体を動作させてワークのプレス加工を行うように
し、且つサーボモータの駆動によりワーク搬送装置でワ
ークをプレス加工位置へ搬入搬出させるようにしてある
プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置におい
て、電源に接続したコンバータの二次側の直流バスに、
電力回生可能なメインモータドライブと、サーボドライ
バを並列に接続し、該メインモータドライブに上記メイ
ンモータを、又、該サーボドライバに上記サーボモータ
をそれぞれ接続してなり、電源の停電時に惰性で回転す
る上記フライホイールに連動するメインモータからメイ
ンモータドライブを経由して回生される電力を、上記直
流バスを経て上記サーボドライバに供給するようにして
ワーク搬送装置を作動させるよう制御させるようにした
構成としてあるので、停電時にも、メインモータドライ
ブで回生される電力をサーボモータに供給して、ワーク
搬送装置の作動を継続して行わせることができ、これに
より、電源の停電時にプレス本体が慣性で動作を続けた
としても、該動作に追従してワーク搬送装置を作動させ
ることができ、この際、サーボモータへの駆動用電力を
電源の電力から回生電力へ瞬時に切り替えることがで
き、したがって、従来要していた如きコンデンサ等の他
の電力供給手段を不要なものとすることができ、又、回
路は無接点としてあるので、経年変化による信頼性の低
下を防止することができるという優れた効果を発揮し、
又、メインモータにフライホイールを接続し、該フライ
ホイールに、クラッチ、プレス本体を動作させるための
機構を備えた軸を連結して、フライホイールからクラッ
チを介して軸を回転させることによりプレス本体を動作
させてワークのプレス加工を行うようにし、且つサーボ
モータの駆動によりワーク搬送装置でワークをプレス加
工位置へ搬入搬出させるようにしてあるプレス機械にお
けるワーク搬送装置の制御装置において、電源に接続し
た交流バスに、交流電力を回生可能なメインモータドラ
イブと、交流入力可能なサーボドライバを並列に接続
し、該メインモータドライブに上記メインモータを、
又、該サーボドライバに上記サーボモータをそれぞれ接
続してなり、電源の停電時に惰性で回転する上記フライ
ホイールに連動するメインモータから上記メインモータ
ドライブを経由して回生される電力を、上記交流バスを
経て上記サーボドライバに供給するようにしてワーク搬
送装置を作動させるよう制御させるようにした構成とす
ることにより、電源より供給される交流電力を直流に変
換するためのコンバータを不要にすることができ、更
に、メインモータドライブを、正逆双方向の電流を流せ
るようにしたインバータ部と、電源の停電を検出するた
めの停電検出回路からの信号に応じて上記インバータ部
へのゲートタイミング信号を発生させるゲートタイミン
グ生成部を備えてなる構成とすることにより、ゲートタ
イミング信号生成部よりインバータ部へ所定のゲートタ
イミング信号を送ることで、電源の通電時には、メイン
モータドライブよりメインモータに供給される電力を該
メインモータの回転に適した電圧とし、一方、電源の停
電時には、メインモータドライブを経由してサーボドラ
イバに供給される回生電力を、該サーボドライバによる
サーボモータの駆動に適した電圧とさせることができる
という効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス機械用給電装置の実施の一形態
を示すもので、(イ)は概要図、(ロ)はメインモータ
ドライブ部の拡大図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【図3】従来のプレス機械の一例を示す概要図である。
【図4】従来のプレス機械におけるワーク搬送装置の制
御装置の他の例を示す概要図である。
【符号の説明】
I プレス機械 1 メインモータ 3 フライホイール 5b 軸 7 プレス本体 10 ワーク 13 ワーク搬送装置 14 サーボモータ 15,15a サーボドライバ 16 電源 19 コンバータ 20 直流バス 27,27a メインモータドライブ 28 停電検出回路 29 インバータ部 30 ゲートタイミング信号生成部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインモータにフライホイールを接続
    し、該フライホイールに、クラッチ、プレス本体を動作
    させるための機構を備えた軸を連結して、フライホイー
    ルからクラッチを介して軸を回転させることによりプレ
    ス本体を動作させてワークのプレス加工を行うように
    し、且つサーボモータの駆動によりワーク搬送装置でワ
    ークをプレス加工位置へ搬入搬出させるようにしてある
    プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置におい
    て、電源に接続したコンバータの二次側の直流バスに、
    電力回生可能なメインモータドライブと、サーボドライ
    バを並列に接続し、該メインモータドライブに上記メイ
    ンモータを、又、該サーボドライバに上記サーボモータ
    をそれぞれ接続してなり、電源の停電時に惰性で回転す
    る上記フライホイールに連動するメインモータからメイ
    ンモータドライブを経由して回生される電力を、上記直
    流バスを経て上記サーボドライバに供給するようにして
    ワーク搬送装置を作動させるよう制御させるようにした
    構成を有することを特徴とするプレス機械におけるワー
    ク搬送装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 メインモータにフライホイールを接続
    し、該フライホイールに、クラッチ、プレス本体を動作
    させるための機構を備えた軸を連結して、フライホイー
    ルからクラッチを介して軸を回転させることによりプレ
    ス本体を動作させてワークのプレス加工を行うように
    し、且つサーボモータの駆動によりワーク搬送装置でワ
    ークをプレス加工位置へ搬入搬出させるようにしてある
    プレス機械におけるワーク搬送装置の制御装置におい
    て、電源に接続した交流バスに、交流電力を回生可能な
    メインモータドライブと、交流入力可能なサーボドライ
    バを並列に接続し、該メインモータドライブに上記メイ
    ンモータを、又、該サーボドライバに上記サーボモータ
    をそれぞれ接続してなり、電源の停電時に惰性で回転す
    る上記フライホイールに連動するメインモータから上記
    メインモータドライブを経由して回生される電力を、上
    記交流バスを経て上記サーボドライバに供給するように
    してワーク搬送装置を作動させるよう制御させるように
    した構成を有することを特徴とするプレス機械における
    ワーク搬送装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 メインモータドライブを、正逆双方向の
    電流を流せるようにしたインバータ部と、電源の停電を
    検出するための停電検出回路からの信号に応じて上記イ
    ンバータ部へのゲートタイミング信号を発生させるゲー
    トタイミング生成部を備えてなる構成とした請求項1又
    は2記載のプレス機械におけるワーク搬送装置の制御装
    置。
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