JP2001189138A - 平面ブラウン管用シャドーマスク - Google Patents

平面ブラウン管用シャドーマスク

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JP2001189138A
JP2001189138A JP2000374038A JP2000374038A JP2001189138A JP 2001189138 A JP2001189138 A JP 2001189138A JP 2000374038 A JP2000374038 A JP 2000374038A JP 2000374038 A JP2000374038 A JP 2000374038A JP 2001189138 A JP2001189138 A JP 2001189138A
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    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/075Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドーマスクのアパーチャ垂直ピッチの設
計値を最適化してモアレ低減及び輝度の向上を図ると共
に、シャドーマスクのブリッジシャドーを制御できるよ
うにした平面ブラウン管用シャドーマスクを提供する。 【解決手段】 内面に蛍光体が塗布されたパネルガラス
と、パネルガラスの後方に固定され、一体に形成された
ネック部に電子ビームを放出する電子銃が封入されたフ
ァンネルガラスと、ネック部の外周面に設けられ、電子
銃から放出された電子ビームを偏向させる偏向ヨーク
と、パネルガラスの内面に固定され色選別の役割を果た
し、スロットタイプのアパーチャが形成されたシャドー
マスクとを備えた平面ブラウン管において、シャドーマ
スクに形成されたアパーチャの垂直ピッチ(a)と画面
を走査する電子ビームの垂直ピッチ(s)との関係が
0.053≦s/a≦0.438となるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平面ブラウン管用シ
ャドーマスクに係り、特に、モアレ低減及び輝度の向上
を図ると共に、シャドーマスクのブリッジシャドーを制
御できるようにしたシャドーマスクの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスプレイデバイスは情報を
視覚で確認するために作られたもので、人間の目の特性
に合わせて設計されるべきである。人の目はカラーだけ
でなく、明暗の差異をも識別することができる。規則的
に反復する明暗の差異の識別能力を科学的に表現するた
めに二つの因子が使用されている。一つは角空間周波数
(angular spatial frequency)で他はモジュレーショ
ンデプス(modulation depth)である。より詳しく説明
すると、角空間周波数は規則的な繰り返し周期の大き
さ、またはどのくらい離れて観察するかによって決定さ
れる因子であり、モジュレーションデプスは明暗の差異
の程度を現す因子である。
【0003】人の目は特定の周波数の帯域では明暗の差
が小さくてもこれを識別することができ、他の特定周波
数の帯域では明暗の差が大きくても識別ができないこと
がある。これは図3から確認できる。通常使われている
電子ビームの垂直ピッチとマスクの垂直ピッチは人の目
では識別できない周波数の帯域である。したがって、電
子ビームの垂直ピッチとマスクの垂直ピッチとは個別的
には認知されにくいが、それらの相互作用によって波長
が長くなることで人の目に認知される新たなパターンが
作られる。
【0004】即ち、互いに異なる周期を有する二つの波
を重畳することによって新たな周期と振幅を有する新た
な波が発生することは自然のことであり、かかる重畳の
原理はシャドーマスクを使い、偏向ヨークによって偏向
されて画面を順次走査するカラー陰極線官方式でも現れ
るが、この現象をモアレという。
【0005】この画面に現れるモアレを除去するために
は走査方式を固定させ、シャドーマスクの垂直ピッチや
電子ビームのスポット形状、プロファイルなどを正しく
設計すべきであるが、電子ビームは様々な特性を有して
いるためモアレの解消に満足すべきの特性を有するよう
に設計することが困難である。設計時にシャドーマスク
の改善のため、それを分析、設計するためにフーリエ級
数と、フーリエ変換が用いられる。本発明におけるモア
レはラスタモアレ(raster moire)として、画面に横線
状に現れるのを制御するためのものである。
【0006】以下、一般的な平面ブラウン管の構造を図
1を参照にして説明する。
【0007】図1は一般の平面ブラウン管の構造を示す
縦断面図であって、パネルガラス3と、パネルガラス3
の背面に備えられ、円形またはスロット状のアパーチャ
7が数多く形成されたシャドーマスク5と、パネルガラ
スの内面に固定され、電子ビームが外部の地磁界や漏洩
磁界によって進路が変更されないように遮蔽する役割を
果たすマグネチックシールド6と、パネルガラスにフリ
ットガラスによって固定され、後方にネック部が一体に
形成されたファンネルガラス4と、ファンネルガラス4
のネック部に封入され、R・G・B3色の電子ビームを
放出する電子銃1と、前記ネック部の外周面を包むよう
に設けられ、電子ビームを偏向させる偏向ヨーク(D
Y)2などが備えられている。
【0008】前記したように、平面ブラウン管に備えら
れる各要素の構成及び作用を以下により詳細に説明す
る。
【0009】まず、電子銃1は、電子を生成できる炭酸
塩とニッケルなどの金属から構成されたカソードと、そ
のカソードの炭酸塩の熱エネルギーを低くして電子放出
が良く行われるように熱エネルギーを提供するヒーター
と、スクリーンにフォーカシングされるときビームスポ
ットサイズを決定するG1電極と、カソードの周辺に集
まっている電子を取り出すための電圧を調整するG2電
極と、カソードから広がって出てくる一束の電子ビーム
をフリーフォーカシングするフリーフォーカス電極と、
スクリーンに正確にフォーカシングさせるメインレンズ
の役割を果たす集束電極と、電子の運動エネルギーを大
きくしてスクリーンを明るく発光させるよう電子を加速
する加速電極などから構成されている。
【0010】また、偏向ヨーク2はR・G・B3つの電
子ビームを水平に偏向させる水平コイルと垂直に偏向さ
せる垂直コイル、そして、各コイルで生成された磁気力
の効率を高め、外部に漏れないよう磁界を偏向ヨークの
内側に位置させるフェライトコアと、コイルで調整でき
ない3つの電子ビームのコンバーゼンスを細密に合わせ
る回路端子などから構成される。
【0011】また、パネルガラス3は、チューブの内部
がほぼ真空状態の10-7Torrの圧力を有するので、
大気圧に耐えられる真空強度のために、一定値以上の厚
さと曲率を有するように形成する。これと共に、パネル
ガラス3の内面には所望の情報を良く表現できるように
R・G・B蛍光体とBM(Black Matrix)が塗布されて
おり、蛍光体の発光効率を高める一方、チューブ内の電
圧を一定に保持できるようにアルミニウム膜が蒸着され
ている。
【0012】そして、ネック部内には電子銃1が挿入さ
れ、ネック部の外周面上には偏向ヨーク2が配置され、
ファンネルガラス4の内面には電子が外部の電場による
力を受けないように伝導体の黒鉛が塗布される。したが
って、チューブの内部は完全な導体膜からなり、内部の
電場を0となるようにする。
【0013】また、シャドーマスク5は、マスクの水平
ピッチ(Hp)の2倍の大きさで走査されるR・G・B
蛍光体発光用の電子ビームを選別して、画面の決められ
た位置に正確にランディングされるようなアパーチャ7
を形成させている。そして、マグネチックシールド6は
外部の磁気場の変化によって電子ビームの経路が変化し
やすくなることを防ぐために磁性体から作られ、チュー
ブの内部に入り込む磁界を引きつけてシールドに乗って
流れるようにする役割を果たす。
【0014】一方、このように構成された従来の平面ブ
ラウン管では、電子ビームは順に左から右に、上から下
に走査されるが、水平に走査される電子ビームの垂直ピ
ッチとシャドーマスクに形成されたアパーチャ7の垂直
ピッチ(つまり、垂直配列のピッチ)間の相互作用によ
って波状の縞が現れるモアレ現象が必然的に発生する。
かかるモアレ現象は画面の質を低下させ、製品の信頼性
を落とすという不具合があった。
【0015】したがって、シャドーマスク5の設計時に
は、図2に示すような様々な要素−つまり、解像度と関
係するアパーチャ7の水平ピッチ(Hp)、モアレ現像
及び輝度と関係するアパーチャ7の垂直ピッチ(a)、
ピューリティマージン(purity margin)と関係するス
ロット幅(Sw)、シャドーマスク5の構造強度と輝度
に関係するブリッジ幅(Bw)−を考慮してシャドーマ
スク5に形成されたアパーチャ7の垂直ピッチに対する
最適の設計値を算出しなければならない。これのため
に、従来は以下に示すモアレ式を用いてシャドーマスク
5に形成されたアパーチャ7の垂直ピッチに対する最適
値を算出していた。
【0016】
【数1】 ここで、λはモアレ波長、Mmはモアレ波長のモジュレ
ーションデプス、sは水平に走査される電子ビームの垂
直ピッチの寸法、aはシャドーマスクのアパーチャの垂
直ピッチ、wはブリッジ幅、σは電子ビームの垂直スポ
ットサイズ(ガウシアン分布と仮定する)、nは走査し
たビームをフーリエ級数に展開した時のハーモニック指
数、mはシャドーマスクアパーチャの垂直配列をフーリ
エ級数に展開した時のハーモニック指数を示す。
【0017】前記式によって通常640×480、80
0×600、1024×768、1260×1024、
1600×1200などの解像度モードを使用するCD
T(Colour Display Tube)では17インチの場合に
0.23〜0.32mm、19インチの場合に0.25〜
0.33mm、21インチの場合に0.30〜0.37
mm程度のマスク垂直ピッチが用いられる。このときの
垂直ピッチはフォーカス特性のための電子銃1のスポッ
トサイズが横長であって、電子ビームの垂直方向のサイ
ズが小さくなる場合にもモアレ現象に対して対応できる
ピッチである。また、NTSC方式とPAL方式などを
使用するCPT(Colour Picture Tube)では大体1.
5mm以下のマスク垂直ピッチを使用する。
【0018】即ち、21インチのCPTを例えとして前
記モアレ式を用いると、PAL方式の場合、図4に示す
グラフのような形態となる。この場合は、モジュレーシ
ョンデプスの大きいm=1、n=1である時と、m=
1、n=2である時のみを考慮したもので、これは特開
平9−506497号に記載された水平に走査される電
子ビームの垂直ピッチ(s)に対するシャドーマスクア
パーチャの垂直ピッチ(a)の比及び、韓国特許出願番
号98−30605号に記載された水平に走査される電
子ビームの垂直ピッチ(s)に対するシャドーマスクア
パーチャの垂直ピッチ(a)の比におけるシャドーマス
クアパーチャの垂直ピッチ(a)がモアレ現象を防ぐた
めのシャドーマスクのアパーチャの垂直ピッチ領域と良
く一致していることを示している。
【0019】即ち、図4のグラフから特開平9−506
497号に記載された0.725≦s/a≦0.8或い
は1.175≦s/a≦1.325の範囲及び、韓国特
許出願番号98−30605号に記載された0.37≧
s/aの範囲における垂直ピッチの領域とモアレ回避の
ための垂直ピッチの領域とが良く一致していることが分
かるし、かかる範囲のシャドーマスクアパーチャの垂直
ピッチは平板ブラウン管に適用するときモアレを低減さ
せる効果を奏する。
【0020】特に、特開平9−506497号の場合、
0.715〜0.79mm程度の垂直ピッチを用いると
モアレ低減の効果を来たし、韓国特許出願番号98−3
0605号では1.55mm以上の垂直ピッチを用いる
とモアレ低減の効果があるとなっており、これは図4に
示すグラフと良く一致していることが分かる。
【0021】しかし、特開平9−506497号によれ
ばモアレは低減できるが、ディスプレイ装置の基本特性
である輝度の向上には何の影響も与えない短所があり、
韓国特許出願番号98−30605号によれば、輝度の
向上と共にモアレ低減の効果を期待できるものの、シャ
ドーマスクアパーチャの垂直ピッチが大きくなって人の
目に認知されるブリッジシャドーを発生させる短所があ
る。ここで、ブリッジは垂直配列のアパーチャ7の間の
領域を示すもので、シャドーマスクアパーチャの垂直ピ
ッチが大きくなる場合、この部分はシャドーの形態に画
面に現れ、人の目に認知されるようになる。
【0022】このとき、ブリッジシャドーはCTF(Co
ntrast Threshold Function)とブリッジの空間周波数
とモジュレーションデプスとから評価され、CTFに関
する代表的な式は次の通りである。
【数2】
【0023】一方、また他のCTFに関して次のような
式がある。
【数3】 ここで、Dは視聴距離であり、b0=1.7062×1
-3であり、b1=0.2016188であり、b2=−
2.3161×10-3であり、b3=2.0000×1
-7である。そして、ブリッジシャドーに対する空間周
波数とモジュレーションデプスは次にように表現でき
る。
【数4】 である。
【0024】一方、前記式によって得られたM(ζ、
η)とCTF(ζ、η)から算出されたM(ζ、η)/
CTF(ζ、η)の値が1より大きいとブリッジシャド
ーが目で認知される確率は高く、1より小さいとその確
率は低いと評価される。したがって、シャドーマスク5
のアパーチャ垂直ピッチ(a)を設計するときは、モア
レ及び輝度増加を考慮すると共に、M(ζ、η)/CT
F(ζ、η)の値が1より小さくなるようにして、ブリ
ッジシャドーを制御することも重要である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためのもので、シャドーマスクのアパーチャ垂
直ピッチの設計値を最適化してモアレの低減及び輝度の
向上を図ると共に、シャドーマスクのブリッジシャドー
を制御できるようにした平面ブラウン管用シャドーマス
クを提供することが目的である。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の平面ブラウン管用シャドーマスクは内面に
蛍光体が塗布されたパネルガラスと、パネルガラスの後
方に固定され、一体に形成されたネック部に電子ビーム
を放出する電子銃が封入されたファンネルガラスと、ネ
ック部の外周面に設けられ、電子銃から放出された電子
ビームを偏向させる偏向ヨークと、パネルガラスの内面
に固定され色選別の役割を果たし、面上にスロットタイ
プのアパーチャが形成されたシャドーマスクとを備えた
平面ブラウン管において、シャドーマスクに形成された
アパーチャの垂直ピッチ(a)と画面を走査する電子ビ
ームの垂直ピッチ(s)との関係が0.053≦s/a
≦0.438であることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
の図面1〜5に基づいて詳細に説明する。本発明は内面
に蛍光体が塗布されたパネルガラスと、パネルガラスの
後方に固定され、一体に形成されたネック部に蛍光体の
側へ電子ビームを放出する電子銃が封入されたファンネ
ルガラスと、ネック部の外周面に設けられ、電子銃から
放出された電子ビームを偏向させる偏向ヨークと、パネ
ルガラスの内面に固定され色選別の役割を果たし、面に
スロットタイプのアパーチャが形成されたシャドーマス
クとを備えた平面ブラウン管において、シャドーマスク
に形成されたアパーチャの垂直ピッチ(a)と画面を走
査する電子ビームの垂直ピッチ(s)との関係が0.0
53≦s/a≦0.438となるように構成されてい
る。
【0028】このように構成された本発明の作用は次の
通りである。
【0029】モアレは前述したように、画面に走査する
電子ビームの垂直ピッチとシャドーマスク5のアパーチ
ャ7の垂直配列の周期的な性質によって現れる。即ち、
ある値の強度と周期的性質を有する二つの波が重なる
と、新たな値の強度と周期を有する波が発生する。シャ
ドーマスク5は一定の垂直ピッチに走査する電子ビーム
を防いだり通過させる役割を果たす。
【0030】このとき、走査する電子ビームの垂直ピッ
チとシャドーマスク5の垂直ピッチの寸法がほぼ同じで
その差が相対的に小さいと、これらの相互作用は著しく
大きくなり、人の目に認知されやすい波長を有する新た
なパターンが形成される。一方、走査する電子ビームの
垂直ピッチとシャドーマスク5の垂直ピッチの寸法が異
なり、その差が相対的に大きいと、これらの相互作用は
小さくなって元の波長を持ってそのまま現れる。
【0031】したがって、モアレを無くすには電子ビー
ムの垂直ピッチとシャドーマスク5の垂直寸法との差を
大きくしなければならない。その際、シャドーマスク5
のピッチを小さくするとスクリーンの輝度が落ちるの
で、結局モアレを低減させるためには、ピッチシャドー
マスク5のアパーチャ垂直ピッチ(a)を走査する電子
ビームの垂直ピッチ(s)に比べて大きくすることにな
る。しかし、このようにすると、画面上に小波長として
現れるのは走査する電子ビームであり、大きく現れるの
はシャドーマスク5に形成されたアパーチャ7の垂直配
列である。このとき、走査する電子ビームはその波長が
短く、モジュレーションデプスが人の目に認知される位
の大きな値を有しておらず、シャドーマスクアパーチャ
の垂直配列は波長が長くて人の目に見られるものの、モ
ジュレーションデプスに鑑みると認知しにくい。
【0032】しかし、特定値以上にシャドーマスク5の
垂直ピッチが増加すると、人の目に認知されやすい波長
となり、ディスプレイ装置としての役割を喪失する。こ
のときのシャドーマスク5に形成されたアパーチャ7の
垂直ピッチはその自体値として存在する代わり、画面に
走査する電子ビームの垂直ピッチ(s)に対するシャド
ーマスクアパーチャ7の垂直ピッチ(a)の比の形態と
して現れるようになり、この比が所定値の範囲(rmin
≦s/a≦rmax)内にある時にのみモアレの低減と共
に画面上のブリッジシャドーが人の目に認知されなくな
る。ここで、rminとrmaxの値はチューブの画面サイズ
と電子ビームの走査線数によって変わるが、本発明によ
れば、略0.053≦rmin≦0.098,0.369
≦rmax≦0.438の値を有する。このときブリッジ
シャドーは人に認知されない。
【0033】前記でrminとrmax値の範囲はチューブの
画面サイズと走査線数によって変化するが、画面のサイ
ズが小さければ小さいほど、また走査線数が大きければ
大きいほどrminとrmasの値は大きくなる。したがっ
て、シャドーマスクに形成されたアパーチャの垂直ピッ
チ(a)と画面で走査する電子ビームの垂直ピッチ
(s)との関係は全体的に0.053≦s/a≦0.4
38の範囲内にあるときにモアレとブリッジシャドーを
回避できることになる。
【0034】以下、上述した本発明の内容をより具体的
に説明する。
【0035】平面ブラウン管のシャドーマスク設計時に
モアレを回避するためには、平面ブラウン管の垂直サイ
ズと電子ビームの走査数によってシャドーマスクの垂直
ピッチの設計を変えなければならない。また、TV用の
場合も平面ブラウン管の垂直サイズ及び、NTSCとP
ALのうちどの送信方式であるかによってシャドーマス
クの垂直ピッチ設計もが変わることがある。
【0036】即ち、画面のサイズと走査線数、または走
査方式によってシャドーマスクの垂直ピッチは多様な設
計が可能である。TV用の平面ブラウン管を例えとして
説明すると次の通りである。例えば21インチ用の平面
ブラウン管は、放送局の送信方式がNTSC方式である
場合には、シャドーマスクに形成されたアパーチャの垂
直ピッチ(a)と画面が走査される電子ビームの垂直ピ
ッチ(s)との関係が0.091≦s/a≦0.350
であり、PAL方式の場合には0.076≦s/a≦
0.382であるときにモアレとブリッジシャドーを回
避できる。そして、15インチ用平面ブラウン管におい
ても、シャドーマスクに形成されたアパーチャの垂直ピ
ッチ(a)と画面に走査される電子ビームの垂直ピッチ
(s)との関係が、NTSC方式の場合には0.063
≦s/a≦0.398で、PAL方式の場合には0.0
56≦s/a≦0.411であるときにモアレとブリッ
ジシャドーを回避できる。
【0037】これらの例からブラウン管の大きさが小さ
いほどシャドーマスクの垂直ピッチの使用範囲は大きく
なることが分かり、PAL方式のように走査線数が多い
ほど使用範囲が大きくなることが分かる。TV放送の場
合、地域によってその方法が異なるので、特定の方式を
選択してシャドーマスクの垂直ピッチを設計しても良い
が、全ての場合に対して満足できる垂直ピッチの範囲と
しては前述した0.053≦s/a≦0.438が最も
好ましいことが分かる。
【0038】その範囲でもモアレの低減とブリッジシャ
ドーが回避できるようなブラウン管の設計が十分可能で
あるが、さらなる効果及び、制作における許容誤差を減
らして提示した場合を全て満足させるためのより正確な
範囲は0.098≦s/a≦0.0369となる。
【0039】一方、ブリッジシャドーに対する目の認知
程度は、前述したように、M(ζ、η)/CTF(ζ、
η)の値が1より大きいとその認知率が高く、1より小
さいと認知率は低いと評価される。例えば、図5に示す
ように、21インチCPTのマスク垂直ピッチが7mm
である場合には、シャドーマスク5に形成されたアパー
チャ7の垂直ピッチがした所定値の範囲を満たすように
なり、これと共に、M(ζ、η)/CTF(ζ、η)の
値がCTF曲線のすぐ下側に位置するので、人の目に認
知される確率は低い。したがって、シャドーマスク5の
アパーチャ垂直ピッチ(a)値が本発明で算出した領域
範囲内に属した場合には、既存のシャドーマスクのアパ
ーチャと比較してその垂直ピッチが大きいから、輝度増
加と共にモアレを低減することができ、ブリッジシャド
ーの認知が不可能となるのでディスプレイ装置の品質を
高めることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は平面ブラウン管のシャドーマス
クに形成されるスロットタイプのアパーチャにおいて、
アパーチャ中心間の距離である垂直ピッチをモアレを低
減させることができ、かつ輝度を向上させ、そして、ブ
リッジシャドーが解消できるように最適化した。したが
って、本発明によれば、シャドーマスクの垂直ピッチ
と、走査する電子ビームの垂直ピッチとの相互作用を弱
くすることで、モアレの低減は勿論、輝度の向上を図る
ことができ、これと共にシャドーマスクのブリッジシャ
ドーを認識できないようにする効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な平面ブラウン管の構造を示す縦断面
図。
【図2】 図1のシャドーマスク上に形成されたアパー
チャの構造図。
【図3】 人の目の特性を説明する各周波数とコントラ
スト感度との関係を示すグラフ。
【図4】 シャドーマスクの垂直ピッチと波長との関係
を示すグラフ。
【図5】 21インチCPTのマスク垂直ピッチが7m
mであるときのM(ζ、η)とCTF(ζ、η)との関
係を示すグラフ。
【符号の説明】
2 偏向ヨーク、3 パネルガラス、4 ファンネルガ
ラス、5 シャドーマスク、6 マグネチックフィール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光体が塗布されたパネルガラス
    と、前記パネルガラスの後方に固定され、一体に形成さ
    れたネック部に電子ビームを放出する電子銃が封入され
    たファンネルガラスと、前記ネック部の外周面に設けら
    れ、電子銃から放出された電子ビームを偏向させる偏向
    ヨークと、前記パネルガラスの内面に固定されて色選別
    の役割を果たし、面上にスロットタイプのアパーチャが
    形成されたシャドーマスクとを備えた平面ブラウン管に
    おいて、 前記シャドーマスクに形成されたアパーチャの垂直ピッ
    チ(a)と画面を走査する電子ビームの垂直ピッチ
    (s)との関係が0.053≦s/a≦0.438であ
    ることを特徴とする平面ブラウン管用シャドーマスク。
  2. 【請求項2】 前記シャドーマスクに形成されたアパー
    チャの垂直ピッチ(a)と画面を走査する電子ビームの
    垂直ピッチ(s)との関係が、0.098≦s/a≦
    0.369であることを特徴とする請求項1記載の平面
    ブラウン管用シャドーマスク。
JP2000374038A 1999-12-09 2000-12-08 平面ブラウン管用シャドーマスク Expired - Fee Related JP3481912B2 (ja)

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