JPH08287841A - シャドウマスク型カラー陰極線管 - Google Patents
シャドウマスク型カラー陰極線管Info
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- JPH08287841A JPH08287841A JP7331629A JP33162995A JPH08287841A JP H08287841 A JPH08287841 A JP H08287841A JP 7331629 A JP7331629 A JP 7331629A JP 33162995 A JP33162995 A JP 33162995A JP H08287841 A JPH08287841 A JP H08287841A
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- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
- H01J29/07—Shadow masks for colour television tubes
- H01J29/076—Shadow masks for colour television tubes characterised by the shape or distribution of beam-passing apertures
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/07—Shadow masks
- H01J2229/0727—Aperture plate
- H01J2229/075—Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements
- H01J2229/0755—Beam passing apertures, e.g. geometrical arrangements characterised by aperture shape
- H01J2229/0761—Uniaxial masks having parallel slit apertures, i.e. Trinitron type
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブリッジ部9の影により、表示した文字や図
形の一部が発光せず、結果として文字が判別できなかっ
たりモアレ縞が発生するなど充分な解像度が得られな
い。 【解決手段】インライン配列の3つの電子銃2と、これ
ら電子銃2からの電子ビームスポットの走査線に対して
垂直方向に縦長のスロット7がブリッジ部9を介して一
定の縦ピッチで連なったスロット列を水平方向に並設し
たシャドウマスク10と、このシャドウマスク10に対
向して配置され、かつ垂直方向に連続したストライプ状
の蛍光面とを具備したシャドウマスク型カラー陰極線管
において、特に特定画面サイズによってスロツト7のピ
ッチを0.2mm〜0.275mmと0.2mm〜0.
28mmとを使用区分して高精細表示モードの全モード
に対応したシャドウマスク型カラー陰極線管を提供す
る。
形の一部が発光せず、結果として文字が判別できなかっ
たりモアレ縞が発生するなど充分な解像度が得られな
い。 【解決手段】インライン配列の3つの電子銃2と、これ
ら電子銃2からの電子ビームスポットの走査線に対して
垂直方向に縦長のスロット7がブリッジ部9を介して一
定の縦ピッチで連なったスロット列を水平方向に並設し
たシャドウマスク10と、このシャドウマスク10に対
向して配置され、かつ垂直方向に連続したストライプ状
の蛍光面とを具備したシャドウマスク型カラー陰極線管
において、特に特定画面サイズによってスロツト7のピ
ッチを0.2mm〜0.275mmと0.2mm〜0.
28mmとを使用区分して高精細表示モードの全モード
に対応したシャドウマスク型カラー陰極線管を提供す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャドウマスク型
カラー陰極線管に関し、特に縦方向の解像度を劣化させ
ることなくモアレ縞の低減を図ったスロットタイプのシ
ャドウマスクを具備したシャドウマスク型カラー陰極線
管に関する。
カラー陰極線管に関し、特に縦方向の解像度を劣化させ
ることなくモアレ縞の低減を図ったスロットタイプのシ
ャドウマスクを具備したシャドウマスク型カラー陰極線
管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャドウマスク型カラー陰極線管
は、図4に示すように、画像が表示されるパネル1の内
面には、電子銃2から放射される電子ビームの走査線に
対して垂直方向に縦長の連続した3色蛍光体ストライプ
を多数列配設した蛍光面3が被着形成されている。そし
て、パネル1には、管状のネック部4を有する略錐体形
のファンネル部5が接続されて真空容器を形成してい
る。また、ネック部4内には3つの電子銃2がインライ
ン状に装着され、ファンネル部5の外周には電子ビーム
を偏向する偏向ヨーク6が装着され、パネル1内面の蛍
光面3に対向して電子ビームを選択透過させるスロット
7を形成したシャドウマスク8が装着されている。
は、図4に示すように、画像が表示されるパネル1の内
面には、電子銃2から放射される電子ビームの走査線に
対して垂直方向に縦長の連続した3色蛍光体ストライプ
を多数列配設した蛍光面3が被着形成されている。そし
て、パネル1には、管状のネック部4を有する略錐体形
のファンネル部5が接続されて真空容器を形成してい
る。また、ネック部4内には3つの電子銃2がインライ
ン状に装着され、ファンネル部5の外周には電子ビーム
を偏向する偏向ヨーク6が装着され、パネル1内面の蛍
光面3に対向して電子ビームを選択透過させるスロット
7を形成したシャドウマスク8が装着されている。
【0003】前述した構成のシャドウマスク型カラー陰
極線管は、電子銃2から放射された3本の電子ビームが
偏向ヨーク6により形成される水平偏向磁界と垂直偏向
磁界で偏向され、蛍光膜3の蛍光面全面に亘って走査さ
れシャドウマスク8のスロット7を通して、それぞれ対
応する色の蛍光体に射突し、蛍光体を励起発光させてカ
ラー画像を表示させている。
極線管は、電子銃2から放射された3本の電子ビームが
偏向ヨーク6により形成される水平偏向磁界と垂直偏向
磁界で偏向され、蛍光膜3の蛍光面全面に亘って走査さ
れシャドウマスク8のスロット7を通して、それぞれ対
応する色の蛍光体に射突し、蛍光体を励起発光させてカ
ラー画像を表示させている。
【0004】ここで、特開平2−103847号公報に
開示されているように、通常、シャドウマスク8は、図
5に示すように、長方形状のスロット7が画面の垂直方
向に一定の縦ピッチPv0.6mm〜1.0mmで配置
されたスロット列を、ほぼ平行に多数列規則正しく水平
方向に配列してモザイク状に構成されている。そして、
垂直方向の各スロット7間にブリッジ部9が形成され、
シャドウマスク8の機械的強度を保持している。
開示されているように、通常、シャドウマスク8は、図
5に示すように、長方形状のスロット7が画面の垂直方
向に一定の縦ピッチPv0.6mm〜1.0mmで配置
されたスロット列を、ほぼ平行に多数列規則正しく水平
方向に配列してモザイク状に構成されている。そして、
垂直方向の各スロット7間にブリッジ部9が形成され、
シャドウマスク8の機械的強度を保持している。
【0005】また、各スロット7の垂直方向開口寸法は
全て一定であり、かつ各スロット列は、相隣合うスロッ
ト列のブリッジ部9の位置が他のスロット7を垂直方向
に互いに2等分するように配列されている。このブリッ
ジ部9は、電子ビームの非透過部となるため、表示画面
に影部分を発生させるので、その部分は輝度が低下し、
さらに電子ビームのスポット径を小さくすればするほ
ど、表示画面に明暗の差が大きくなりモアレ縞の影響が
顕著となるため、縦ピッチPvを変えて、モアレ縞がで
きるだけ目立たないようにしている。
全て一定であり、かつ各スロット列は、相隣合うスロッ
ト列のブリッジ部9の位置が他のスロット7を垂直方向
に互いに2等分するように配列されている。このブリッ
ジ部9は、電子ビームの非透過部となるため、表示画面
に影部分を発生させるので、その部分は輝度が低下し、
さらに電子ビームのスポット径を小さくすればするほ
ど、表示画面に明暗の差が大きくなりモアレ縞の影響が
顕著となるため、縦ピッチPvを変えて、モアレ縞がで
きるだけ目立たないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなシャドウマスク型カラー陰極線管では、スロッ
ト7の縦ピッチPv(0.6〜1.Omm)のシャドウ
マスク8を持ったカラー陰極線管を、例えばコンピュー
タの端末のような高い解像度を必要とするようなディス
プレイ管として使用した場合、このブリッジ部9により
発生する影が、表示した文字や図形の一部を発光させな
くなる。結果として文字の判別ができなくなったり、背
景がザラついたムラ状に見えてしまい、一層、文字の判
読を困難にさせていた。また、この影が、解像度を悪く
する要因でもある。そこで、本発明は上記問題点に鑑み
て提案されたもので、その目的とするところは、特に縦
方向の解像度を劣化させることなくモアレ縞の低減を図
ったスロットタイプのシャドウマスクを具備したシャド
ウマスク型カラー陰極線管を提供することにある。
たようなシャドウマスク型カラー陰極線管では、スロッ
ト7の縦ピッチPv(0.6〜1.Omm)のシャドウ
マスク8を持ったカラー陰極線管を、例えばコンピュー
タの端末のような高い解像度を必要とするようなディス
プレイ管として使用した場合、このブリッジ部9により
発生する影が、表示した文字や図形の一部を発光させな
くなる。結果として文字の判別ができなくなったり、背
景がザラついたムラ状に見えてしまい、一層、文字の判
読を困難にさせていた。また、この影が、解像度を悪く
する要因でもある。そこで、本発明は上記問題点に鑑み
て提案されたもので、その目的とするところは、特に縦
方向の解像度を劣化させることなくモアレ縞の低減を図
ったスロットタイプのシャドウマスクを具備したシャド
ウマスク型カラー陰極線管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インライン配
列の3つの電子銃と、これら電子銃からの電子ビームス
ポットの走査線に対して垂直方向に縦長のスロットがブ
リッジ部を介して一定の縦ピッチで連なったスロット列
を水平方向に並設したシャドウマスクと、このシャドウ
マスクに対向して配設され、かつ垂直方向に連続したス
トライプ状の蛍光面とを具備したシャドウマスク型カラ
ー陰極線管において、このスロツトの縦ピッチを0.2
mm〜0.5mmとしたシャドウマスク型カラー陰極線
管を提供する。
列の3つの電子銃と、これら電子銃からの電子ビームス
ポットの走査線に対して垂直方向に縦長のスロットがブ
リッジ部を介して一定の縦ピッチで連なったスロット列
を水平方向に並設したシャドウマスクと、このシャドウ
マスクに対向して配設され、かつ垂直方向に連続したス
トライプ状の蛍光面とを具備したシャドウマスク型カラ
ー陰極線管において、このスロツトの縦ピッチを0.2
mm〜0.5mmとしたシャドウマスク型カラー陰極線
管を提供する。
【0008】また、陰極線管の特定画面サイズによっ
て、前記スロツトの縦ピッチを0.2mm〜0.275
mmと0.2mm〜0.28mmとに使用区分するシャ
ドウマスク型カラー陰極線管を提供する。
て、前記スロツトの縦ピッチを0.2mm〜0.275
mmと0.2mm〜0.28mmとに使用区分するシャ
ドウマスク型カラー陰極線管を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。従来例と同一部分には同一
符号を付し説明を省略する。図1は本発明によるカラー
陰極線管のシャドウマスクの要部拡大図である。図1に
おいて、7はスロット、9はブリッジ部、10はシャド
ウマスク、Pvはスロットの縦ピッチ、Bwはブリッジ
幅である。
面を参照しながら説明する。従来例と同一部分には同一
符号を付し説明を省略する。図1は本発明によるカラー
陰極線管のシャドウマスクの要部拡大図である。図1に
おいて、7はスロット、9はブリッジ部、10はシャド
ウマスク、Pvはスロットの縦ピッチ、Bwはブリッジ
幅である。
【0010】本発明によるカラー陰極線管の一実施形態
について説明する。図1に示すように、カラー陰極線管
のインバー合金からなるシャドウマスク10は、長方形
状のスロット7が画面の垂直方向に一定の縦ピッチPv
=0.2〜0.5mmでスロット7のブリッジ部9のブ
リッジ幅Bw=0.02〜0.08mmで配置されたス
ロット列を平行に多数列規則正しく水平方向に配列して
モザイク状に構成される。また、各スロット列は、相隣
合うスロット列のブリッジ部9の位置が他のスロット7
を垂直方向に2等分するように配列されている。
について説明する。図1に示すように、カラー陰極線管
のインバー合金からなるシャドウマスク10は、長方形
状のスロット7が画面の垂直方向に一定の縦ピッチPv
=0.2〜0.5mmでスロット7のブリッジ部9のブ
リッジ幅Bw=0.02〜0.08mmで配置されたス
ロット列を平行に多数列規則正しく水平方向に配列して
モザイク状に構成される。また、各スロット列は、相隣
合うスロット列のブリッジ部9の位置が他のスロット7
を垂直方向に2等分するように配列されている。
【0011】上述したシャドウマスク10の構造を決定
するために、ブリッジ部9のブリッジ幅Bwを0.1m
m、スロット列の横方向ピッチを0.25mmに固定
し、スロット7の縦ピッチPvをパラメータとして0.
2mm〜2.0mmと変化させてカラー陰極線管を試作
実験した。評価内容として解像度、モアレの目立ち方、
輝度について評価した結果、下表に示す結論を得てい
る。
するために、ブリッジ部9のブリッジ幅Bwを0.1m
m、スロット列の横方向ピッチを0.25mmに固定
し、スロット7の縦ピッチPvをパラメータとして0.
2mm〜2.0mmと変化させてカラー陰極線管を試作
実験した。評価内容として解像度、モアレの目立ち方、
輝度について評価した結果、下表に示す結論を得てい
る。
【0012】
【表1】
【0013】例えば、ディスプレイとして使用されてい
る15インチのカラー陰極線管において、高精細表示の
1024×768ドットの表示モードでは、縦方向1ド
ットの信号ピッチは、縦方向の画面寸法210mmで2
10/768=0.273mmであり、スロット列の縦
配列が1/2ピッチずれているため、充分な解像度を得
るためにはスロット7の縦ピッチPvは0.54mm以
下が望ましいことが分かる。
る15インチのカラー陰極線管において、高精細表示の
1024×768ドットの表示モードでは、縦方向1ド
ットの信号ピッチは、縦方向の画面寸法210mmで2
10/768=0.273mmであり、スロット列の縦
配列が1/2ピッチずれているため、充分な解像度を得
るためにはスロット7の縦ピッチPvは0.54mm以
下が望ましいことが分かる。
【0014】しかしながら、試作実験においても、表1
に示すように縦ピッチが0.5mmより大きいもので
は、文字の判読が難しく解像度として不充分であった。
スロットタイプのシャドウマスク10では、ブリッジ部
9が残るため必然的にこのブリッジ部9が影となり、文
字を表示した際の背景がザラついたムラ状に見えたり輝
度が低下する。表1のスロット7の縦ピッチPvが0.
2mmのとき、輝度の評価が必ずしも良くないが、これ
はブリッジ幅Bwが0.1mmであるためで、このブリ
ッジ幅Bwを小さくしていけば問題になるレベルではな
い。
に示すように縦ピッチが0.5mmより大きいもので
は、文字の判読が難しく解像度として不充分であった。
スロットタイプのシャドウマスク10では、ブリッジ部
9が残るため必然的にこのブリッジ部9が影となり、文
字を表示した際の背景がザラついたムラ状に見えたり輝
度が低下する。表1のスロット7の縦ピッチPvが0.
2mmのとき、輝度の評価が必ずしも良くないが、これ
はブリッジ幅Bwが0.1mmであるためで、このブリ
ッジ幅Bwを小さくしていけば問題になるレベルではな
い。
【0015】一般に、人間の目の分解能は視角で約0.
5分であり、通常ディスプレイを使用する場合、その明
視距離は約30cmであることから、この際の目の解像
力は画面上で0.05〜0.08mmとなる。従って、
ブリッジ部9の幅がこの値より小さければスロット7の
縦ピッチPvにかかわらず人間の認識が困難となり、背
景のザラついたムラが目立ちにくくなり、また輝度の低
下も抑制できる。
5分であり、通常ディスプレイを使用する場合、その明
視距離は約30cmであることから、この際の目の解像
力は画面上で0.05〜0.08mmとなる。従って、
ブリッジ部9の幅がこの値より小さければスロット7の
縦ピッチPvにかかわらず人間の認識が困難となり、背
景のザラついたムラが目立ちにくくなり、また輝度の低
下も抑制できる。
【0016】しかしながら、このブリッジ部9の幅を狭
くすると成形シャドウマスクの横方向の形状を保つ部位
が減少するため所定の曲面を保持できなくなる。また、
シャドウマスク板は、エッチングにより形成されるが、
このブリッジ幅Bwを狭く作るためには、板厚を薄くし
なければならず、これもシャドウマスク強度を低下させ
てしまう。実際に成形シャドウマスクとして形を維持す
るためには、少なくとも0.02mm以上のブリッジ幅
Bwが必要となる。
くすると成形シャドウマスクの横方向の形状を保つ部位
が減少するため所定の曲面を保持できなくなる。また、
シャドウマスク板は、エッチングにより形成されるが、
このブリッジ幅Bwを狭く作るためには、板厚を薄くし
なければならず、これもシャドウマスク強度を低下させ
てしまう。実際に成形シャドウマスクとして形を維持す
るためには、少なくとも0.02mm以上のブリッジ幅
Bwが必要となる。
【0017】請求項2記載の実施の形態について説明す
る。ディスプレイとして使用されるカラー陰極線管は、
今後さらに高精細度化されることが予測され、例えば高
精細表示の1280×1024ドットの表示モードを備
えたカラー陰極線管が市場で見られるようになってき
た。当然のことながら前述したモアレ縞が重要視され、
かつあらゆる表示モードに対して、モアレ縞を抑制する
必要がある。そこで、試作実験と、シミュレーションと
によって、最適条件となるスリット7の縦ピッチPvと
モアレ縞との関係を確認して、高精細表示の全表示モー
ドに対応したスリット7の縦ピッチPvを決定してい
る。
る。ディスプレイとして使用されるカラー陰極線管は、
今後さらに高精細度化されることが予測され、例えば高
精細表示の1280×1024ドットの表示モードを備
えたカラー陰極線管が市場で見られるようになってき
た。当然のことながら前述したモアレ縞が重要視され、
かつあらゆる表示モードに対して、モアレ縞を抑制する
必要がある。そこで、試作実験と、シミュレーションと
によって、最適条件となるスリット7の縦ピッチPvと
モアレ縞との関係を確認して、高精細表示の全表示モー
ドに対応したスリット7の縦ピッチPvを決定してい
る。
【0018】例えば、図2および図3に、シミュレーシ
ョンによる15インチおよび17インチカラー陰極線管
の縦ピッチPvとモアレ縞との関係図を示す。図2に示
すように、高精細表示の640×480、800×60
0、1024×768、1280×1024ドットの各
表示モードのそれぞれに縦ピッチPvに対応してモアレ
縞ピッチが大きく悪化する特異点が現れる。
ョンによる15インチおよび17インチカラー陰極線管
の縦ピッチPvとモアレ縞との関係図を示す。図2に示
すように、高精細表示の640×480、800×60
0、1024×768、1280×1024ドットの各
表示モードのそれぞれに縦ピッチPvに対応してモアレ
縞ピッチが大きく悪化する特異点が現れる。
【0019】人間がモアレ縞を検知できる限界のピッチ
は、個人差もあって明確ではないが、経験的に、また試
作実験などから2〜3mmであり、この検知限を越える
領域を避けてスロットの縦ピッチPvを設定すればよ
い。本発明者は、主観判定によるバラツキも考えて1.
3mmをその限界とした。この場合、先の主な表示モー
ドにおいて、最大公約数的にモアレ縞を抑制できる縦ピ
ッチPvは、図2(a)に示すように、15インチの場
合、100%(210mm)表示において0.225〜
0.245mmとなる。一方、図3(a)に示すよう
に、17インチの場合には、100%(240mm)表
示において0.2〜0.21mmまたは0.26〜0.
275mmとなる。
は、個人差もあって明確ではないが、経験的に、また試
作実験などから2〜3mmであり、この検知限を越える
領域を避けてスロットの縦ピッチPvを設定すればよ
い。本発明者は、主観判定によるバラツキも考えて1.
3mmをその限界とした。この場合、先の主な表示モー
ドにおいて、最大公約数的にモアレ縞を抑制できる縦ピ
ッチPvは、図2(a)に示すように、15インチの場
合、100%(210mm)表示において0.225〜
0.245mmとなる。一方、図3(a)に示すよう
に、17インチの場合には、100%(240mm)表
示において0.2〜0.21mmまたは0.26〜0.
275mmとなる。
【0020】一方、最近のディスプレイモニタは、利用
者がその画面サイズを変えることができるようになって
いるため、それを想定して有効画面の90%表示の場合
を考え縦ピッチを算出すると、図2(b)に示すように
15インチでは、有効画面190mmのため0.2〜
0.225mmおよび0.275〜0.28mmとな
る。同様にして、図3(b)に示すように17インチで
は、有効画面215mmのため、縦ピッチは0.23〜
0.255mmとなる。この両者から、縦ピッチPv
は、15インチで0.2〜0.28mm、17インチで
0.2〜0.275mmに設定すればよい。
者がその画面サイズを変えることができるようになって
いるため、それを想定して有効画面の90%表示の場合
を考え縦ピッチを算出すると、図2(b)に示すように
15インチでは、有効画面190mmのため0.2〜
0.225mmおよび0.275〜0.28mmとな
る。同様にして、図3(b)に示すように17インチで
は、有効画面215mmのため、縦ピッチは0.23〜
0.255mmとなる。この両者から、縦ピッチPv
は、15インチで0.2〜0.28mm、17インチで
0.2〜0.275mmに設定すればよい。
【0021】なお、アモレ縞が視認できるか否かは、モ
アレ縞のピッチの他にコントラストも要因としてあげら
れる。すなわち、コントラストが低ければモアレ縞は見
えにくくなる。通常走査線の一本の幅は、0.3〜0.
7mm程度であるが、前述した主な表示モードにおい
て、15インチでは垂直表示が700ドットを、17イ
ンチでは800ドットを越えると走査線同士が重なり合
いはじめ、コントラストが低下してくる。このため、同
じモアレ縞ピッチであっても表示ドット数が多い程コン
トラストが低くなるため、視認されにくくなり、仮に2
mmを越えるようなモアレ縞ピッチが発生しても問題に
なるレベルでなくなる。
アレ縞のピッチの他にコントラストも要因としてあげら
れる。すなわち、コントラストが低ければモアレ縞は見
えにくくなる。通常走査線の一本の幅は、0.3〜0.
7mm程度であるが、前述した主な表示モードにおい
て、15インチでは垂直表示が700ドットを、17イ
ンチでは800ドットを越えると走査線同士が重なり合
いはじめ、コントラストが低下してくる。このため、同
じモアレ縞ピッチであっても表示ドット数が多い程コン
トラストが低くなるため、視認されにくくなり、仮に2
mmを越えるようなモアレ縞ピッチが発生しても問題に
なるレベルでなくなる。
【0022】
【発明の効果】上述したように、本発明のカラー陰極線
管によれば、シャドウマスクのスロットの縦ピッチPv
を0.2〜0.5mmとすることで高い解像度と、ブリ
ッジの幅の目立たないカラー陰極線管を得ることができ
る。また、ブリッジの幅を0.02〜0.08mmにす
ることで、よりブリッジの幅の目立たないカラー陰極線
管を提供できる。さらに、陰極線管の特定画面サイズに
よって、スロットの縦ピッチPvを0.2〜0.275
mmと0.2〜0.28mmを設計し、使用区分するこ
とによって、実用上モアレ現象が問題にならない品位の
高精細表示モードの全モードに対応した陰極線管を提供
できる。
管によれば、シャドウマスクのスロットの縦ピッチPv
を0.2〜0.5mmとすることで高い解像度と、ブリ
ッジの幅の目立たないカラー陰極線管を得ることができ
る。また、ブリッジの幅を0.02〜0.08mmにす
ることで、よりブリッジの幅の目立たないカラー陰極線
管を提供できる。さらに、陰極線管の特定画面サイズに
よって、スロットの縦ピッチPvを0.2〜0.275
mmと0.2〜0.28mmを設計し、使用区分するこ
とによって、実用上モアレ現象が問題にならない品位の
高精細表示モードの全モードに対応した陰極線管を提供
できる。
【図1】 本発明による一実施形態のカラー陰極線管の
シャドウマスクの要部拡大図
シャドウマスクの要部拡大図
【図2】 本発明による15インチカラー陰極線管の縦
ピッチPvとモアレ縞との関係を示す図 (a)有効画面100% (b)有効画面90%
ピッチPvとモアレ縞との関係を示す図 (a)有効画面100% (b)有効画面90%
【図3】 本発明による17インチカラー陰極線管の縦
ピッチPvとモアレ縞との関係を示す図 (a)有効画面100% (b)有効画面90%
ピッチPvとモアレ縞との関係を示す図 (a)有効画面100% (b)有効画面90%
【図4】 一般的なカラー陰極線管の構成図
【図5】 従来のカラー陰極線管のシャドウマスクの平
面図
面図
2 電子銃 3 蛍光面 7 スロット 9 ブリッジ部 10 シャドウマスク Pv スロットの縦ピッチ Bw ブリッジの幅
Claims (3)
- 【請求項1】インライン配列の3つの電子銃と、これら
電子銃からの電子ビームスポットの走査線に対して垂直
方向に縦長のスロットがブリッジ部を介して一定の縦ピ
ッチで連なったスロット列を水平方向に並設したシャド
ウマスクと、該シャドウマスクに対向して配設され、か
つ垂直方向に連続したストライプ状の蛍光面とを具備し
たシャドウマスク型カラー陰極線管において、前記スロ
ツトの縦ピッチを0.2mm〜0.5mmとしたことを
特徴とするシャドウマスク型カラー陰極線管。 - 【請求項2】前記スロットのブリッジの幅を0.02m
m〜0.08mmとしたことを特徴とする請求項1記載
のシャドウマスク型カラー陰極線管。 - 【請求項3】陰極線管の特定画面サイズによって、前記
スロツトの縦ピッチを0.2mm〜0.275mmと
0.2mm〜0.28mmとに使用区分することを特徴
とする請求項1〜2記載のシャドウマスク型カラー陰極
線管。
Priority Applications (4)
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