JP2001187777A - スクシンアミド酸誘導体 - Google Patents

スクシンアミド酸誘導体

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JP2001187777A
JP2001187777A JP2000005286A JP2000005286A JP2001187777A JP 2001187777 A JP2001187777 A JP 2001187777A JP 2000005286 A JP2000005286 A JP 2000005286A JP 2000005286 A JP2000005286 A JP 2000005286A JP 2001187777 A JP2001187777 A JP 2001187777A
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JP2000005286A
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Hiroyuki Usui
博幸 碓井
Katsuharu Kagechika
克治 影近
Masahiro Ota
雅浩 太田
Aki Yokomizo
亜紀 横溝
Masatoshi Nagamochi
雅敏 永持
Kenjiro Yamamoto
健二郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 一般式1 [A1およびA2は同一または異なって置換基を有するこ
ともあるC4〜7の2価の炭化水素基;A3は置換基を
有することもあるC1〜4の2価の炭化水素基;A4
水素等;a1およびa2は同一または異なって単結合等;
1およびQ2は同一または異なって置換基を有すること
もある環状炭化水素基等;Q3は置換基を有することも
ある複素環基等;X1はエステル化されることもあるカ
ルボキシル基を示す。]のスクシンアミド酸誘導体およ
びその塩。 【効果】 本スクシンアミド酸誘導体またはその塩は強
力なスクアレン合成酵素阻害作用を示し、高コレステロ
ール血症、高脂血症、動脈硬化症の予防および/または
治療用医薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクシンアミド酸
誘導体およびその塩、さらに詳しくは、スクアレン合成
酵素阻害作用に基づく高コレステロール血症、高脂血
症、動脈硬化症の予防および/または治療薬等の医薬と
して有用なスクシンアミド酸誘導体およびその塩に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】動脈硬
化症の最大の危険因子としては高コレステロール血症が
挙げられるが、これに対する治療としては血中のコレス
テロールを低下させる薬剤の投与が有効である。現在、
コレステロール低下剤としてロバスタチン(米国特許第
4231938号)、プラバスタチン(米国特許第43
46227号)、シンバスタチン(米国特許第4444
784号)等のヒドロキシメチルグルタリルコエンザイ
ムA(HMG−CoA)還元酵素阻害剤が主に用いられ
ている。HMG−CoA還元酵素はコレステロール生合
成に関る律速酵素の一つであり、コレステロール生合成
経路の比較的上流に位置する酵素である。それより下流
で生成される主要な生成物としてはファルネシルピロリ
ン酸が挙げられるが、コレステロールはこのファルネシ
ルピロリン酸より数段階を経て生合成される。ここで、
同じくファルネシルピロリン酸を主要生成中間体として
生合成されることが知られているものには、例えば、ユ
ビキノン、ドリコール、ヘムA等の非ステロール性産物
がある。ユビキノンはミトコンドリア呼吸鎖の成分とし
て、またドリコールは糖タンパク質合成に関る長鎖アル
コールとして生体内において非常に重要な役割を果たし
ている。したがって、HMG−CoA還元酵素阻害剤の
投与においてはコレステロールのみならず他の生体必須
成分の生合成をも阻害してしまう可能性が大きく、この
ことによる副作用が懸念される。このことから、HMG
−CoA還元酵素阻害剤は必ずしも最良のコレステロー
ル低下剤であるとは言えない。
【0003】ユビキノン、ドリコール等の生体必須成分
の生合成を損なうことなくコレステロールの生合成を抑
えるためには、コレステロール生合成経路においてファ
ルネシルピロリン酸より下流の酵素を標的とするのが望
ましい。特に、ステロールの生合成に関る初発酵素であ
るスクアレン合成酵素を阻害することが望ましい。スク
アレン合成酵素を阻害する化合物としては、ザラゴジッ
クアシッド(Tetrahedron, 48,47,10221−
10226,1992)やスクアレスタチン(The Journ
al of Antibiotics, 45,5,639−647,19
92)等の天然由来の化合物の他、合成化合物として
4,1−ベンゾオキサゼピン誘導体(欧州特許5670
26号公告)、置換アミド酸誘導体(欧州特許6117
49号公告)、α−ホスホノスルホン酸誘導体(Journa
l of Medicinal Chemistry, 39,661−664,1
996)等の化合物等が知られている。しかしながら、
何れの化合物群においても経口投与で十分なコレステロ
ール合成阻害作用、もしくは血中コレステロール低下作
用が示されているとは言いがたく、また作用の選択性に
ついても明らかにされていないなど医薬品として供され
るには疑問が残る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スクアレ
ン合成酵素を阻害することによってコレステロール合成
阻害作用または血中コレステロール低下作用を有する高
コレステロール血症、高脂血症、動脈硬化症の予防およ
び/または治療薬の提供を目的として、鋭意研究を重ね
た結果、下記式(1)で表される化合物またはその塩が
その目的を達成することを見出し本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は次の式(1)
【0006】
【化3】
【0007】[式中、A1およびA2は同一または異なっ
て置換基を有することもある炭素数4〜7の2価の炭化
水素基を示し;A3は置換基を有することもある炭素数
1〜4の2価の炭化水素基を示し;A4は水素原子また
は次の一般式(2)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、X2はエステル化されることもあ
るカルボキシル基を示し、Alkは置換基を有すること
もある炭素数1〜4のアルキレン基を示す。)で表わさ
れる基を示し;a1およびa2は同一または異なって単結
合、−O−または−N(A5)−を示し(ここでA5は水
素原子、水酸基または置換基を有することもある炭化水
素基を示す。);Q1およびQ2は同一または異なって置
換基を有することもある環状炭化水素基または置換基を
有することもある複素芳香環基を示し;Q3は置換基を
有することもある複素環基、脱プロトン化しうる水素原
子を有する複素環基または置換基を有することもあるア
シルカルバモイル基を示し;X1はエステル化されるこ
ともあるカルボキシル基を示す。]で表わされるスクシ
ンアミド酸誘導体およびその塩を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の式(1)で表わさ
れるスクシンアミド酸誘導体における置換基につき、説
明する。
【0011】A1およびA2で示される置換基を有するこ
ともある炭素数4〜7の2価の炭化水素基としては、置
換基を有することもある直鎖状または分枝状のアルキレ
ン基、直鎖状または分枝状のアルケニレン基、直鎖状ま
たは分枝状のアルキニレン基等を挙げることができる。
【0012】直鎖状または分枝状のアルキレン基として
は、テトラメチレン基、ブチレン基、ペンタメチレン
基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基等を挙げるこ
とができる。直鎖状または分枝状のアルケニレン基とし
ては、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、1−ペン
テニレン基、2−ペンテニレン基、1−ヘキセニレン
基、2−ヘキセニレン基、3−ヘキセニレン基等を挙げ
ることができる。直鎖状または分枝状のアルキニレン基
としては、1−ブチニレン基、2−ブチニレン基、1−
ペンチニレン基、2−ペンチニレン基、1−ヘキシニレ
ン基、2−ヘキシニレン基、3−ヘキシニレン基等を挙
げることができる。このうち、ペンタメチレン基、2−
ペンテニレン基、2−ペンチニレン基が好ましく、ペン
タメチレン基が特に好ましい。
【0013】A3で示される置換基を有することもある
炭素数1〜4の2価の炭化水素基としては、直鎖状また
は分枝状のアルキレン基、直鎖状または分枝状のアルケ
ニレン基、直鎖状または分枝状のアルキニレン基等を挙
げることができる。直鎖状または分枝状のアルキレン基
としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、
プロピレン基、テトラメチレン基、ブチレン基を挙げる
ことができる。直鎖状または分枝状のアルケニレン基と
しては、プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテ
ニレン基等を挙げることができる。直鎖状または分枝状
のアルキニレン基としては、プロピニレン基、1−ブチ
ニレン基、2−ブチニレン基等を挙げることができる。
このうち、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基が
好ましい。
【0014】X1およびX2で示されるエステル化される
こともあるカルボキシル基としては、カルボキシル基の
他に、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
ボニル基、アルカノイルオキシアルコキシカルボニル
基、アルコキシカルボニルオキシアルコキシカルボニル
基、カルバモイルオキシアルコキシカルボニル基等を挙
げることができる。
【0015】ここで、アルコキシカルボニル基として
は、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカ
ルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、sec−ブト
キシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基な
どのC1-7アルコキシカルボニル基を挙げることができ
る。アルケニロキシカルボニル基としては、例えば、ア
リルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカルボニ
ル基などのC2-7アルケニロキシカルボニル基を挙げる
ことができる。アルカノイルオキシアルコキシカルボニ
ル基としては、例えば、アセトキシメトキシカルボニル
基、1−アセトキシエトキシカルボニル基、ピバロイル
オキシメトキシカルボニル基、1−ピバロイルオキシエ
トキシカルボニル基などのC2-7アルカノイルオキシC
1-7アルコキシカルボニル基を挙げることができる。ア
ルコキシカルボニルオキシアルコキシカルボニル基とし
ては、例えば、1−(エトキシカルボニルオキシ)エト
キシカルボニル基、1−(シクロヘキシルカルボニルオ
キシ)エトキシカルボニル基などのC1-7アルコキシカ
ルボニルオキシC1-7アルコキシカルボニル基を挙げる
ことができる。カルバモイルオキシアルコキシカルボニ
ル基としては、例えば、カルバモイルオキシメトキシカ
ルボニル基などのカルバモイルオキシC1-7アルコキシ
カルボニル基を挙げることができる。また、これら以外
に(4−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−
5−イル)メトキシカルボニル基なども挙げることがで
きる。これらのうち、特に好ましいX1およびX2はカル
ボキシル基、アルコキシカルボニル基、ピバロイルオキ
シメトキシカルボニル基である。
【0016】Alkで示される置換基を有することもあ
る炭素数1〜4のアルキレン基としては、直鎖状または
分枝状のアルキレン基を意味し、具体的にはメチレン
基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テト
ラメチレン基、ブチレン基を挙げることができる。
【0017】上述の置換基A1、A2、A3およびAlk
は、さらに置換基を有することがあり、これらに置換す
る置換基としては、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子、アミノ基、アルキルアミノ基、置換基を有す
ることもあるカルバモイル基、アルカノイル基、アルキ
ル基、アルコキシル基、エステル化されることもあるカ
ルボキシル基、アリール基、アリールオキシ基およびア
ロイル基から任意に選ばれる1〜5個を挙げることがで
きる。ここで、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げることができる。
アルキルアミノ基としては、モノまたはジ−アルキルア
ミノ基を挙げることができ、具体的には、メチルアミノ
基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピル
アミノ基、n−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等のモノ−また
はジ−C1-7アルキルアミノ基を挙げることができる。
また、置換基を有することもあるカルバモイル基として
は、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N−
エチルカルバモイル基、N−プロピルカルバモイル基、
N,N−ジメチルカルバモイル基、N−ヒドロキシカル
バモイル基、N−ヒドロキシ−N−メチルカルバモイル
基、N−ヒドロキシ−N−エチルカルバモイル基等のC
1-7アルキル基および/またはヒドロキシル基が置換す
ることもあるカルバモイル基を挙げることができる。ア
ルカノイル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロ
ピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル
基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基等
のC1-7アルカノイル基を挙げることができる。アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、tert−ブチル基等のC1-7アルキ
ル基を挙げることができる。アルコキシル基としては、
メトキシル基、エトキシル基、プロポキシル基、イソプ
ロポキシル基、tert−ブトキシル基等のC1-7アル
コキシル基を挙げることができる。エステル化されるこ
ともあるカルボキシル基としては、カルボキシル基の
他、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニル基等のC 1-7アルコキシ
カルボニル基を挙げることができる。アリール基として
は、フェニル基、ナフチル基等を挙げることができ、ア
リールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基
等を挙げることができ、アロイル基としては、ベンゾイ
ル基、トルオイル基、ナフトイル基等を挙げることがで
きる。
【0018】Q1およびQ2で示される置換基を有するこ
ともある環状炭化水素基としては、炭素数6〜18の飽
和または不飽和の単環式または縮合多環式炭化水素基が
を挙げることができ、例えば、フェニル基、ナフチル
基、アントリル基、フェナントリル基、インダニル基、
インデニル基等を挙げることができる。これらの基にお
いて構造異性がある場合は、それらはすべて本発明に含
まれる。本発明においては、中でもフェニル基、2−ナ
フチル基などが好ましい。
【0019】これらの環状炭化水素基の置換基として
は、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、アミ
ノ基、アルキルアミノ基、置換基を有することもあるカ
ルバモイル基、アルカノイル基、アルキル基、アルコキ
シル基、エステル化されることもあるカルボキシル基、
アリール基、アリールオキシ基およびアロイル基からの
任意に選ばれる1〜5個を挙げることができる。ここ
で、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子を挙げることができる。アルキルアミ
ノ基としてはモノ−またはジアルキルアミノ基を挙げる
ことができ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−
ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、エチルメチルアミノ基等のモノ−またはジ−C1-7
アルキルアミノ基等を挙げることができる。置換基を有
することもあるカルバモイル基としては、N−メチルカ
ルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−プロピ
ルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、
N−ヒドロキシカルバモイル基、N−ヒドロキシ−N−
メチルカルバモイル基、N−ヒドロキシ−N−エチルカ
ルバモイル基等のC1-7アルキル基および/またはヒド
ロキシル基が置換することもあるカルバモイル基を挙げ
ることができる。アルカノイル基としては、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル
基、ヘキサノイル基等のC1-7アルカノイル基を挙げる
ことができる。アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチ
ル基等のC1-7アルキル基を挙げることができる。アル
コキシル基としては、メトキシル基、エトキシル基、プ
ロポキシル基、イソプロポキシル基、tert−ブトキ
シル基等のC1-7アルコキシル基を挙げることができ
る。エステル化されることもあるカルボキシル基として
は、カルボキシル基の他、メトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソ
プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、
sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基などのC1-7アルコキシカルボニル基を挙げ
ることができる。アリール基としては、フェニル基、ナ
フチル基等を挙げることができ、アリールオキシ基とし
ては、フェノキシ基、ナフトキシ基等を挙げることがで
き、アロイル基としては、ベンゾイル基、トルオイル
基、ナフトイル基等を挙げることができる。
【0020】また、Q1およびQ2で示される置換基を有
することもある複素芳香環基としては、フリル基、チエ
ニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、
1,2,4−オキサジアゾリル基、フラザニル基、1,
2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリ
ル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリ
アゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニ
ル基、ピラジニル基、トリアジニル基、ベンゾフラニル
基、イソベンゾフラニル基、ベンゾ[b]チエニル基、
インドリル基、イソインドリル基、1H−インダゾリル
基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
1,2−ベンズイソキサゾリル基、ベンゾチアゾリル
基、1,2−イソベンゾチアゾリル基、1H−ベンゾト
リアゾリル基、イミダゾピリジル基、キノリル基、イソ
キノリル基、シンノリル基、キナゾリニル基、キノキサ
リニル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、プリニ
ル基、プテリジニル基、カルバゾリル基、α−カルボリ
ニル基、β−カルボリニル基、γ−カルボリニル基等を
挙げることができ、中でもオキサゾリル基、イミダゾリ
ル基、チアゾリル基、ピリジル基などが好ましい。
【0021】Q3で示される置換基を有することもある
複素環基は、複素芳香環基とその他の複素環基を意味す
る。複素芳香環基は、上述のQ1およびQ2で示されるも
のと同様のものを意味する。その他の複素環基として
は、ピロリジル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、
ピペラジニル基等を挙げることができ、中でもピロリジ
ル基、モルホリニル基などが好ましい。
【0022】Q1、Q2およびQ3で示される複素環基ま
たは複素芳香環基の置換基としては、シアノ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキル基、ア
ルコキシル基およびエステル化されることもあるカルボ
キシル基から選ばれる任意の1〜5個を挙げることがで
きる。ここでハロゲン原子、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルキル基、アルコキシ基およびエステル化される
こともあるカルボキシル基としては前記と同様のものを
挙げることができる。
【0023】Q3で示される脱プロトン化しうる水素原
子を有する複素環基としては、テトラゾリル基、4,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾリ
ル基、4,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,4−
オキサジアゾリル基、2,3−ジヒドロ−3−オキソ−
1,2,4−オキサジアゾリル基、2,3−ジヒドロ−
3−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾリル基、3,
5−ジオキソ−1,2,4−オキサジアゾリジニル基、
4,5−ジヒドロ−5−オキソ−イソオキサゾリル基、
4,5−ジヒドロ−5−チオキソ−イソオキサゾリル
基、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1,3,4−オキ
サジアゾリル基、2,3−ジヒドロ−3−オキソ−1,
2,4−トリアゾリル基、2,3−ジヒドロ−3−チオ
キソ−1,2,4−トリアゾリル基、2,5−ジヒドロ
−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾリル基などを挙
げることができ、中でもテトラゾリル基、2,3−ジヒ
ドロ−2−オキソ−1,3,4−オキサジアゾリル基、
2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジア
ゾリル基などが好ましい。
【0024】Q3で示される置換基を有することもある
アシルカルバモイル基としては、例えば、以下の式で示
される
【0025】
【化5】
【0026】などを挙げることができる。ここで、R1
としては、水素原子または直鎖状または分枝状のアルキ
ル基を意味するものを挙げることができ、アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、tert−
ブチル基などを挙げることができる。このうちR1とし
ては、水素原子が好ましい。また、R2としては、直鎖
状または分枝状のアルキル基またはアリール基を意味す
るものを挙げることができる。アルキル基としてはメチ
ル基、エチル基、プロピル基、tert−ブチル基など
を挙げることができ、アリール基としてはフェニル基、
4−メチルフェニル基、ナフチル基などを挙げることが
できる。このうちR2としてはアルキル基が好まし、メ
チル基がより好ましい。
【0027】本発明の式(1)で表わされるスクシンア
ミド酸誘導体の塩としては、薬理学的に許容なものであ
れば特に限定されるものではない。例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの
金属塩、例えば、アンモニウム塩、例えば、トリメチル
アミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミ
ン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、ト
リエタノールアミン塩、tert−ブチルアミン塩など
の有機アミン塩などを挙げることができる。
【0028】また、本発明の式(1)で表わされるスク
シンアミド酸誘導体は、その構造中の不斉炭素に基づ
く、光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体等の
立体異性体が存在する場合があるが、本発明において
は、これら全ての立体異性体およびそれらの混合物をも
包含する。また、本発明の式(1)で表わされるスクシ
ンアミド酸誘導体またはその塩は、水和物または種々の
溶媒和物として存在する場合があるが、本発明において
は、これらのものも包含する。
【0029】本発明の式(1)で表わされるスクシンア
ミド酸誘導体のうち、好ましい具体例としては、以下に
示す化合物、その塩、それらの立体異性体、それらの水
和物、溶媒和物を挙げることができる。
【0030】(2R,3R)−3−[5−(3,4−ジ
メチルフェニル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−
3−[N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]−N−
[[1H(又は3H)−テトラゾール−5−イル]メチ
ル]カルバモイル]プロピオン酸 (2R,3R)−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−3−[N−
[5−(2−ナフチル)ペンチル]−N−[2−[1H
(又は3H)−テトラゾール−5−イル]エチル]カル
バモイル]プロピオン酸 (2R,3R)−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−3−[N−
[[N−(メチルスルホニル)カルバモイル]メチル]
−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]カルバモイ
ル]プロピオン酸 (2R,3R)−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−3−[N−
[2−[N−(メチルスルホニル)カルバモイル]エチ
ル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]カルバモ
イル]プロピオン酸 (2R,3R)−3−[N−[(2,3−ジヒドロ−2
−オキソ−1,3,4−オキサジアゾリール−5−イ
ル)メチル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]
カルバモイル]−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシプロピオン酸 (2R,3R)−3−[N−[2−(2,3−ジヒドロ
−2−オキソ−1,3,4−オキサジアゾリール−5−
イル)エチル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチ
ル]カルバモイル]−3−[5−(3,4−ジメチルフ
ェニル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシプロピオン
酸 (2R,3R)−3−[N−[2−(2,5−ジヒドロ
−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イ
ル)エチル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]
カルバモイル]−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシプロピオン酸
【0031】ところで、動脈硬化症発生の機序について
は今なお多くの不明な点があるものの、低比重リポ蛋白
質(LDL)が酸化を受けて酸化LDLに変性すること
の重要性が指摘されている。すなわち、血管内皮におい
て酸化を受けた酸化LDLはマクロファ−ジにより取り
込まれるが、この取り込みが昂じてマクロファージその
ものは中に大量のコレステロールエステルを蓄積し、最
終的には泡沫化してしまう。このことにより血管内皮は
破綻をきたしてゆく。これが動脈硬化の初期段階とされ
る。したがって、動脈硬化の発生を抑える方策として
は、コレステロールの生合成を抑制すること、およびそ
れによってLDLの生成量を抑制することの他、ラジカ
ルスカベンジャーなどの抗酸化物質などによって積極的
にLDLの酸化(変性)を阻害するか、あるいは例えば
鉄イオンに対するキレーション等によって酸化を起こす
原因となる活性酸素等の発生を抑制すること等が望まし
いと考えられる。以上のような観点から、スクアレン合
成酵素阻害剤のように生体内の抗酸化物質であるユビキ
ノンやドリコールの生合成を何ら損なわないでコレステ
ロールを低下させることは有効性および安全性の面から
その意義は大きく、さらにはスクアレン合成酵素阻害作
用に抗酸化作用、すなわちLDLの酸化(変性)阻害作
用が備わっている化合物はより高い有効性が期待でき
る。
【0032】本発明のスクシンアミド酸誘導体およびそ
の塩中には上記のような抗酸化作用を併せ持った化合物
をも包含している。
【0033】以下に、本発明の式(1)で表わされるス
クシンアミド酸誘導体またはその塩の製造方法につい
て、説明する。
【0034】本発明のスクシンアミド酸誘導体またはそ
の塩(以下、化合物(1)と記載することもあり、他の
誘導体についても同様である。)は、例えば、国際公開
WO98/29380号公報等に記載の方法、またはそ
れに準ずる方法にしたがって製造することができる。
【0035】例えば、化合物(1)におけるR3が水素
原子を意味する化合物(1−1)は、次の反応式(A)
にしたがって製造することができる。 [反応式(A)]
【0036】
【化6】
【0037】[式中、R3はカルボン酸のエステル基を
示し、A4aは前記A4と同じものを示すほか、水酸基の
保護基をも示す。A1、A2、A3、A4、Q1、Q2
3、a1およびa2は前記と同じ。] 化合物(3)は、国際公開WO98/29380号公報
に記載の方法にしたがって製造することできる。
【0038】化合物(3)と化合物(4)から化合物
(5)を製造する方法は、不活性溶媒中、化合物(3)
1モルに対して化合物(4)を1モルないしは過剰モ
ル、好ましくは1〜2モルを縮合剤と共に作用させるこ
とにより行われる。また、必要によりトリエチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチ
ルアミン等の塩基の存在下に行ってもよく、さらに1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスクシ
ンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド等のN−ヒドロ
キシ化合物あるいは4−ニトロフェノール、2,4−ジ
ニトロフェノール、2,4,5−トリクロロフェノー
ル、ペンタクロロフェノール等のフェノール化合物を反
応促進剤として添加してもよい。不活性溶媒としては、
例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、アセトニトリル、アセトン、酢酸エチル等の溶媒、
またはそれらの混合物等を挙げることができる。縮合剤
としては、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩、ベンゾトリアゾリルオキ
シ−トリス[ピロリジノ]−ホスホニウム ヘキサフル
オロホスフェート等を挙げることができ、通常、化合物
(3)1モルに対し、縮合剤を1モルないしは過剰モ
ル、好ましくは1〜3モルを用いればよい。反応温度
は、通常、−100℃ないし反応に用いる溶媒の沸点ま
で、好ましくは−20℃から30℃であり、反応時間
は、通常、10分から48時間、好ましくは30分から
24時間である。
【0039】ここで上記反応式(A)の化合物(1−
1)において、A4が水素原子の場合は化合物(3)の
4aが水酸基の保護基であることが好ましい。この場
合、下記反応式(A’)に示す方法により、化合物(1
−1)を製造することができる。 [反応式(A’)]
【0040】
【化7】
【0041】化合物(5)のA4a(この場合は水酸基の
保護基)を除去して化合物(5’)に変換する方法は、
保護基A4aの種類によりその除去方法は異なるが、文献
記載の方法[プロテクティブ・グループス・イン・オー
ガニック・シンセシス(Protective Gro
ups in Organic Synthesi
s)、第2版、T.W.グリーン(T.W.Gree
n)、P.G.M.ウッツ(P.G.M.Wuts)
著、John Wiley & Sons社(1991
年)参照]またはそれに準ずる方法に従って行うことが
できる。例えば、A4aがtert−ブチルジメチルシリ
ル基の場合は、テトラブチルアンモニウム フルオリド
により容易に除去することができる。テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、ジエチルエーテル等の不活性溶媒中、化
合物(5)1モルに対してテトラブチルアンモニウム
フルオリドを通常1モルないし過剰モル、好ましくは1
〜3モルを用い、必要により酢酸を1モルないし過剰モ
ル、好ましくは1〜3モルの存在下に行えばよい。反応
温度は通常−78℃ないし反応に用いる溶媒の沸点ま
で、好ましくは−20℃から30℃であり、反応時間は
通常10分から5日間、好ましくは0.5時間から24
時間である。上記化合物(5)は、次の反応式(B)に
したがって製造することもできる。[反応式(B)]
【0042】
【化8】
【0043】[式中、Q3aはQ3に変換可能な官能基、
例えば、−COOR4または−CN等を示し、R4はカル
ボン酸のエステル基を示す。R3、A1、A2、A3
4a、Q1、Q2、Q3、a1およびa2は前記と同じ。] 化合物(3)と化合物(4a)から化合物(5a)を製
造する方法は、前記化合物(3)と化合物(4)から化
合物(5)を製造する方法と同様である。
【0044】化合物(5a)のQ3aをQ3に変換するこ
とにより、化合物(5)を製造する方法を以下に具体的
に示す。
【0045】化合物(5)におけるQ3が脱プロトン化
しうる水素原子を有する複素環基、例えばテトラゾリル
基の場合は、カルボン酸化合物(5a−2)またはシア
ノ基を有する化合物(5a−3)を用いて製造すること
ができる。
【0046】カルボン酸化合物(5a−2)を用いる方
法としては、例えばカルボキシル基をアミド基に変換
後、テトラゾリル基に導くこと等を挙げることができ
る。カルボキシル基をアミド基に変換するには、例え
ば、3−アミノプロピオニトリルとカルボン酸化合物
(5a−2)を縮合させることで行うことができる。縮
合反応は、前記の化合物(3)と化合物(4)から化合
物(5)を製造する方法と同様の方法を用いることがで
きる。このアミド基をテトラゾリル基へ変換する方法と
しては、例えば、文献記載の方法(J.V.Dunci
aら、ジャーナル・オブ・オーがニック・ケミストリ
ー,56巻,2395−2400頁,1991年,また
はE.W.Thomas,シンセシス.767頁,19
93年等)によって行うことができる。
【0047】すなわち、アミド基にトリメチルシリルア
ジドまたはアジ化ナトリウム等を作用させ、1−(2−
シアノエチル)−1H−テトラゾリル基とした後、塩基
で処理することによりテトラゾリル基へ導く方法等を挙
げることができる。トリメチルシリルアジドを用いる方
法は、テトラヒドロフラン、ベンゼン、ジエチルエーテ
ル、塩化メチレン、アセトニトリル等の不活性溶媒中、
アミド基を有する化合物1モルに対し、トリメチルシリ
ルアジドおよび縮合剤としてトリフェニルホスフィンと
アゾジカルボン酸ジエチルを、通常それぞれ1モルない
し過剰モル、好ましくは1〜3モルを用いて行われる。
反応温度は通常−78℃ないし反応に用いる溶媒の沸点
まで、好ましくは0℃から50℃であり、反応時間は通
常5時間から7日間、好ましくは5時間から48時間で
ある。
【0048】また、アジ化ナトリウムを用いる方法は、
テトラヒドロフラン、ベンゼン、ジエチルエーテル、塩
化メチレン、アセトニトリル等の不活性溶媒中、アミド
基を有する化合物1モルに対し、アジ化ナトリウムおよ
び無水トリフルオロメタンスルホン酸を、通常それぞれ
1モルないし過剰モル、好ましくは1〜3モルを用いて
行われる。反応温度は通常−78℃ないし反応に用いる
溶媒の沸点まで、好ましくは0℃から50℃であり、反
応時間は通常5時間から3日間、好ましくは5時間から
24時間である。
【0049】さらに、1−(2−シアノエチル)−1H
−テトラゾリル基を塩基で処理する方法は、アセトニト
リル、塩化メチレン、 N,N−ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、水
等の溶媒またはそれらの混合溶媒中、塩基として1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、水
酸化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等
を、1−(2−シアノエチル)−1H−テトラゾリル基
を有する化合物1モルに対して、1ないし過剰モル、好
ましくは1〜5モルを用いて行われる。反応温度は通常
0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点まで、好ましくは1
0℃から50℃であり、反応時間は通常0.5から10
時間、好ましくは1時間から5時間である。
【0050】シアノ基を有する化合物(5a−3)を用
いる方法としては、シアノ基を有する化合物(5a−
3)にトリメチルシリルアジドまたはアジ化ナトリウム
等を作用させて行う方法等を挙げることができる。トリ
メチルシリルアジドを用いる方法の場合、ベンゼン、ヘ
キサン、トルエン、キシレン等の不活性溶媒中、シアノ
基を有する化合物(5a−3)1モルに対して、トリメ
チルシリルアジドを通常1モルないし過剰モル、好まし
くは1〜3モル、また酸化ジブチルスズ(IV)を通常
0.01モルないし過剰モル、好ましくは0.05〜1
モルを用いて行われる。反応温度は通常0℃ないし反応
に用いる溶媒の沸点まで、好ましくは50℃から150
℃であり、反応時間は通常10時間から48時間、好ま
しくは15時間から30時間である。また、アジ化ナト
リウムを用いる場合は、N,N’−ジメチルホルムアミ
ド等の不活性溶媒中、塩化アルミニウム等のルイス酸、
塩化アンモニウムあるいは塩化ピリジニウム等の存在下
に、アジ化ナトリウムを作用させて行うことができる。
シアノ基を有する化合物(5a−3)1モルに対して、
通常それぞれ1モルないし過剰モル、好ましくは1〜3
モルを用いる。反応温度は通常50℃ないし反応に用い
る溶媒の沸点まで、好ましくは80℃から150℃であ
り、反応時間は通常10時間から48時間、好ましくは
15時間から30時間である。
【0051】化合物(5)におけるQ3が、脱プロトン
化しうる水素原子を有する複素環基、例えば2,3−ジ
ヒドロ−2−オキソ−1,3,4−オキサジアゾリル基
の場合は、カルボン酸(5a−2)を用いて製造するこ
とができる。例えばカルボキシル基をヒドラジドに変換
後、カルボニル化すること等により製造することができ
る。
【0052】カルボキシル基をヒドラジドに変換する方
法は、例えば、前記化合物(3)と化合物(4)から化
合物(5)を製造する方法において、化合物(4)の代
わりにヒドラジン水和物を用いることにより行われる。
得られたヒドラジドをカルボニル化するには、カルボニ
ル化剤としてカルボニルジイミダゾール、フォスゲン等
を用い、溶媒としてジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、塩化メチレン、酢酸エチル等を用
い、また必要に応じてトリエチルアミン等の塩基の存在
下に行えばよい。ヒドラジド1モルに対して、カルボニ
ル化剤を1モルないし過剰モル、好ましくは1〜3モル
を用いる。反応温度は通常−30℃ないし反応に用いる
溶媒の沸点まで、好ましくは0℃から50℃であり、反
応時間は通常1時間から48時間、好ましくは5時間か
ら24時間である。
【0053】化合物(5)におけるQ3が、脱プロトン
化しうる水素原子を有する複素環基、例えば2,5−ジ
ヒドロ−5−オキソ−1,2,4−チアジアゾリル基の
場合は、シアノ基を有する化合物(5a−3)を用いて
製造することができる。例えば、シアノ基を有する化合
物(5a−3)にヒドロキシルアミンを作用させてヒド
ロキシアミジン化合物とし、さらに得られたヒドロキシ
アミジン化合物にチオカルボニルジイミダゾールを作用
させて環化すること等により製造することができる。シ
アノ基を有する化合物(5a−3)をヒドロキシアミジ
ン化合物に変換するには、トリエチルアミン、炭酸水素
ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基存在下、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、N,N−ジメチルホル
ムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等の
溶媒中、シアノ基を有する化合物1モルに対して、塩酸
ヒドロキシルアミンを通常1ないし過剰モル、好ましく
は2〜5モルを用いて行うことができる。反応温度は3
0℃から150℃、好ましくは50℃から100℃、反
応時間は1〜24時間、好ましくは5〜10時間であ
る。得られたヒドロキシアミジン化合物を環化せしめる
には、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエー
テル等の溶媒中、チオカルボニルジイミダゾールを通常
1モルないし過剰モル、好ましくは1〜3モルを用い
て、0℃から50℃にて0.5時間程度作用させた後、
さらにテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエー
テル等の溶媒中、三ふっ化ほう素ジエチルエーテル錯体
を通常1モルないし過剰モル、好ましくは3〜10モル
を用いて、0℃から50℃にて1から48時間作用させ
ることにより行うことができる。
【0054】化合物(5)におけるQ3がアシルカルバ
モイル基、例えばN−(メチルスルホニル)カルバモイ
ル基の場合は、カルボン酸化合物(5a−2)を用いて
製造することができる。例えば、カルボン酸化合物(5
a−2)とメタンスルホンアミドを縮合させる方法等が
挙げられる。この縮合反応は、例えば、前記化合物
(3)と化合物(4)から化合物(5)を製造する方法
において、化合物(4)の代わりにメタンスルホンアミ
ドを用いることにより行われるほか、カルボン酸化合物
(5a−2)のカルボキシル基をテトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジエチルエーテル等の溶媒中、カルボニル
ジイミダゾール等で活性化した後に、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の塩基の存在
下、メタンスルホンアミドを作用させることにより行わ
れる。カルボニルジイミダゾールは、カルボン酸化合物
(5a−2)1モルに対して1ないし過剰モル、好まし
くは2〜3モルを用いる。反応温度は0℃から150
℃、好ましくは10℃から100℃、反応時間は1〜2
4時間、好ましくは2〜6時間である。また、メタンス
ルホンアミドは1ないし過剰モル、好ましくは2〜3モ
ルを用いる。反応温度は−20℃から100℃、好まし
くは10℃から50℃、反応時間は10分〜10日間、
好ましくは1〜24時間である。
【0055】化合物(1−1)には、次の反応式(C)
にしたがって、カルボキシル基に新たにエステル基を導
入することができる。[反応式(C)]
【0056】
【化9】
【0057】[式中、R5はカルボン酸のエステル基を
示す。A1、A2、A3、A4、Q1、Q2、Q3、a1および
2は前記と同じ。] 化合物(5)から化合物(1−1)、化合物(5’)か
ら化合物(1−1)および化合物(5a−1)から化合
物(5a−2)を製造する際におけるカルボン酸エステ
ル基のエステル基を除去する方法、さらに化合物(1−
1)から化合物(1−2)を製造する際におけるカルボ
ン酸にエステル基を導入する方法は、エステル基の種類
によりその除去および導入方法は異なるが、文献記載の
方法[プロテクティブ・グループス・イン・オーガニッ
ク・シンセシス(Protective Groups
in Organic Synthesis)、第2
版、T.W.グリーン(T.W.Green)、P.
G.M.Wuts( P.G.M.ウッツ)著、Joh
n Wiley & Sons社(1991年)参照]
またはそれに準ずる方法に従って行うことができる。
【0058】例えば、除去方法としては、酸または塩基
を用いる加水分解、パラジウム−炭素触媒やラネーニッ
ケル等の存在化に行う水素化、トリフルオロ酢酸の存在
化に行う方法等により行われる。
【0059】以下、参考例、実施例および試験例を挙げ
て、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0060】
【参考例】参考例1 (1)5−(2−ナフチル)ペンチル ブロミド
【0061】
【化10】
【0062】5−(2−ナフチル)−1−ペンタノール
(15.0g)をアセトニトリル(150ml)に溶解
し、氷水冷却下にピリジン(9.04ml)とジブロモ
トリフェニルホスホラン(38.4g)を加えて1時間
攪拌した。酢酸エチルで希釈し、不溶固体をろ去した。
ろ液を減圧濃縮し、再び酢酸エチルを加えて不溶固体を
ろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル−ヘキサンで
溶出)にて精製し、標題化合物(19.2g)を淡黄色
油状物として得た。 MS(EI)m/z:276,278(M+).1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46−1.54(2
H,m),1.69−1.76(2H,m),1.86
−1.93(2H,m),2.78(2H,t,J=
7.6Hz),3.39(2H,t,J=6.8H
z),7.31(1H,dd,J=8.3,1.5H
z),7.38−7.46(2H,m),7.60(1
H,s),7.75−7.80(3H,m).
【0063】(2)β−アラニン ベンジル エステル
p−トルエンスルホン酸塩(100g)をジエチルエ
ーテル(500ml)と1規定炭酸カリウム水溶液(5
00ml)の混合液に加えて30分間攪拌した。有機層
を分取し、さらに水層を酢酸エチルで5回抽出した。有
機層を併せて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒
を溜去し、β−アラニン ベンジル エステル(37
g、油状物)を得た。このものをアセトニトリル(60
0ml)に溶解し、上記(1)の5−(2−ナフチル)
ペンチル ブロミド(14.1g)と炭酸カリウム(1
0.6g)を加えて18時間加熱還流した。冷後、不溶
固体をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物を酢酸エ
チルに溶解し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下溶媒を溜去した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(5%メタノール−塩化メチレンで
溶出)にて精製し、参考例1−(2)−bの化合物(1
2.26g)を得た。
【0064】上記反応においてβ−アラニン ベンジル
エステル p−トルエンスルホン酸塩に代えてグリシ
ン ベンジル エステル p−トルエンスルホン酸塩お
よび3−アミノプロピオニトリルを用い、それ以外は同
様な反応を行うことにより、参考例1−(2)−aおよ
びcの化合物を得た。
【0065】
【化11】
【0066】
【表1】
【0067】参考例2 (2R,3R)−3−tert−ブトキシカルボニル−
3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−[5
−(3,4−ジメチルフェニル)ペンチルオキシ]プロ
ピオン酸(国際公開WO98/2938号公報,実施例
31−(5)の化合物)(2.19g),参考例1−
(2)−aの化合物(1.23g)と1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(100mg)を塩化メチレン(70
ml)に溶解した。氷水冷却攪拌下1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
(0.98g)を加え、室温で15時間攪拌した。減圧
下濃縮し、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%酢酸
エチル−ヘキサンで溶出)で精製し、参考例2−aの化
合物(2.05g)を無色油状物として得た。
【0068】上記反応において、参考例1−(2)−a
のアミンに代えて参考例1−(2)−bおよびcのアミ
ンを用い、それ以外は同様な反応を行うことにより参考
例2−bおよびcの化合物を得た。
【0069】
【化12】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】参考例3 参考例2−bの化合物(1.35g)を酢酸エチル(3
0ml)に溶解し、10%パラジウム/炭素(0.10
g)を加えて、水素雰囲気下25時間攪拌した。パラジ
ウム/炭素をろ別し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧下溜去して参考例3−bの化合物(1.17
g)を淡黄色油状物として得た。参考例2−aの化合物
を上記同様に処理することにより参考例3− aの化合
物を得た。
【0073】
【化13】
【0074】
【表4】
【0075】参考例4 参考例3−aの化合物(5.08g)の塩化メチレン
(100ml)溶液に1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(1.04g)、トリエチルアミン(1.23m
l)、3−アミノプロピオニトリル(0.476g)と
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(1.69g)を加えて室温で105
分攪拌した。1規定塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧下溶媒を溜去し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(60%酢酸エチル−ヘキサンで溶出)に
て精製し、参考例4−aの化合物(5.40g)を無色
油状物として得た。
【0076】上記反応において、参考例3−aの化合物
の代わりに参考例3−bの化合物を用いる以外は同様に
処理して、参考例4−bの化合物を得た。
【0077】
【化14】
【0078】
【表5】
【0079】参考例5 参考例4−aの化合物(5.90g)をアセトニトリル
(135ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン
(9.67g)、トリメチルシリルアジド(4.25
g)とアゾジカルボン酸ジエチル(40%トルエン溶
液、16ml)を加えて室温で12時間攪拌した。酢酸
エチルで希釈し、水、5%炭酸水素ナトリウム、飽和食
塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下、溶媒を溜去し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(6−8%酢酸エチル−塩化メチレンで溶
出)にて精製し、参考例5−aの化合物(3.64g)
を無色粘稠性油状物として得た。上記反応において、参
考例4−aの化合物の代わりに参考例4−bの化合物を
用いる以外は同様に処理して、参考例5−bの化合物を
得た。
【0080】
【化15】
【0081】
【表6】
【0082】参考例6 参考例5−aの化合物(3.64g)をアセトニトリル
(60ml)に溶解し、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセン(2.0ml)を加えて室温
で5時間攪拌した。酢酸エチルで希釈し、1規定塩酸、
飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を溜去し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(3−5%メタノール−塩化メチレン
で溶出)にて精製し、参考例6−aの化合物(3.20
g)を淡黄色油状物として得た。上記反応において、参
考例5−aの化合物の代わりに参考例5−bの化合物を
用いる以外は同様に処理して参考例6−bの化合物を得
た。
【0083】
【化16】
【0084】
【表7】
【0085】参考例7 参考例3−bの化合物(0.309g)の塩化メチレン
(6.0ml)溶液にヒドラジン1水和物(0.04m
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(68m
g)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩(82mg)を加え、室温で
18時間攪拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、2
規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナ
トリウム水溶液の順で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下溶媒を溜去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=
50:1で溶出)で精製し、参考例7−bの化合物
(0.29g)を無色油状物として得た。
【0086】上記反応において、参考例3−bの化合物
の代わりに参考例3−aの化合物を用いる以外は同様に
処理して、参考例7−aの化合物を得た。
【0087】
【化17】
【0088】
【表8】
【0089】参考例8 参考例7−bの化合物(0.289g)の塩化メチレン
(5.0ml)溶液にトリエチルアミン(0.1m
l)、1,1'−カルボニルジイミダゾール(0.18
g)を加え、室温で19時間攪拌した。反応液を塩化メ
チレンで希釈し、2規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水の順に洗浄した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を溜去した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノー
ル=50:1で溶出)で精製し、参考例8−bの化合物
(0.217g)を無色油状物として得た。上記反応に
おいて、参考例7−bの化合物の代わりに参考例7−a
の化合物を用いる以外は同様に処理して、参考例8−a
の化合物を得た。
【0090】
【化18】
【表9】
【0091】参考例9 (2R,3R)−2−tert−ブチルジメチルシリル
オキシ−3−[5−(3,4−ジメチルフェニル)ペン
チルオキシ]−3−[N−[2−(ヒドロキシアミジ
ノ)エチル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]
カルバモイル]プロピオン酸tert−ブチル
【0092】
【化19】
【0093】参考例2−cの化合物(1.86g)のエ
タノール(15ml)溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩
(0.35g)、トリエチルアミン(1.2ml)を加
えて、50℃にて一昼夜攪拌した。減圧下溶媒を溜去
後、残留物をエーテルと希塩酸に分配し、水層をエーテ
ルで抽出した。有機層を併せて飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル−ヘキサン= 1:3で溶出)で精製し、標題化合
物(0.81g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z:776(M+H)+1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:0.
06(3H,s),0.09(3H,s),0.87−
0.92(9H,m),1.22−1.82(21H,
m),2.21(6H,s),2.25−2.45(2
H,m),2.45−2.55(2H,m),3.20
−3.65(6H,m),4.28(2/3H,d,J
=6.8Hz),4.26(1/3H,d,J=6.8
Hz),4.42(2/3H,d,J=6.8Hz),
4.51(1/3H,d,J=6.8Hz),4.76
(1/3H,broad s),5.05(2/3H,
broad s),6.84−7.03(3H,m),
7.27−7.32(1H,m),7.35−7.47
(2H,m),7.58(1H,s),7.71−7.
82(3H,m).
【0094】参考例10 (2R,3R)−2−tert−ブチルジメチルシリル
オキシ−3−[N−[2−(2,5−ジヒドロ−5−オ
キソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)エチ
ル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]カルバモ
イル]−3−[5−(3,4−ジメチルフェニル)ペン
チルオキシ]プロピオン酸tert−ブチル
【0095】
【化20】
【0096】参考例9の化合物(0.20g)をテトラ
ヒドロフラン(6ml)に溶解し、1,1'−チオカル
ボニルジイミダゾール(0.07g)を加えて30分間
攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出
した。これを水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を溜去し、残留物をテトラヒドロフラ
ン(6ml)に溶解した。この溶液に三ふっ化ほう素ジ
エチルエーテル錯体(0.17ml)を加えて一昼夜攪
拌した。反応液に希塩酸を加えてエーテルで3回抽出
し、併せた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧溶媒を溜去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=4:1で溶出)で
精製し、標題化合物(0.089g)を無色油状物とし
て得た。 MS(FAB+)m/z: 818(M+H)+1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:0.
09(3H,s),0.13(3H,s),0.90
(9H,s),1.15−1.75(21H,m),
2.21(6H,s),2.50(2H,t,J=7.
6Hz),2.67−2.92(4H,m),3.22
−3.67(6H,m),4.24(1H,d,J=
6.8Hz),4.40(1H,d,J=6.8H
z),6.81−7.03(3H,m),7.29(1
H,d,J=8.5Hz),7.36−7.49(2
H,m),7.59(1H,s),7.71−7.83
(3H,m),11.10(1H,broad s).
【0097】参考例11 参考例3−aの化合物(182mg)のテトラヒドロフ
ラン(5ml)溶液に1,1'−カルボニルビス−1H
−イミダゾール(82mg)を加え、室温で30分攪拌
後、2時間還流した。冷後、メタンスルホンアミド(3
0mg)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7
−ウンデセン(0.04ml)を加え10日間攪拌し
た。減圧下濃縮後、残留物を塩化メチレンと2規定塩酸
に分配した。有機層を分取し飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を溜去した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン−メタノール=30:1で溶出)で精製し、参考例1
1−aの化合物(119mg)を無色油状物として得
た。
【0098】上記反応において、参考例3−aの化合物
の代わりに参考例3−bの化合物を用いる以外は同様に
処理して参考例11−bの化合物を得た。
【0099】
【化21】
【0100】
【表10】
【0101】参考例12 (1)(2R,3R)−2−[5−(3,4−ジメチル
フェニル)ペンチルオキシ]−3−エトキシカルボニル
−3−ヒドロキシプロピオン酸ベンジル
【0102】
【化22】
【0103】(2R,3R)−3−tert−ブトキシ
カルボニル−2−[5−(3,4−ジメチルフェニル)
ペンチルオキシ]−3−ヒドロキシプロピオン酸ベンジ
ル(国際公開WO98/2938号公報,実施例31−
(3))(3.05g)の塩化メチレン(15ml)溶
液にトリフルオロ酢酸(10ml)を加えて室温で3時
間攪拌した。減圧下濃縮乾固し、残留物を塩化メチレン
に溶解し、水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下溶媒を溜去した。残留物をトルエ
ンに溶解し、減圧下溜去した。この残留物のジエチルエ
ーテル(50ml)溶液にトリフェニルホスフィン
(2.04g)、エタノール(0.79ml)を加え、
氷水冷却下アゾジカルボン酸ジエチル(1.22ml)
を5分間で滴下した。室温で1時間攪拌後、ヘキサンで
希釈し、1.5時間攪拌した。不溶固体をろ別、ヘキサ
ンで洗浄した。ろ液と洗液を併せて減圧下濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで(20%酢
酸エチル−ヘキサンで溶出)精製し、標題化合物(2.
43g)を無色油状物として得た。 MS(EI) m/z:442(M+).1 H−NMR(CDCl3)δ:1.24−1.40(5
H,m),1.50−1.62(4H,m),2.21
(3H,s),2.23(3H,s),2.50(2
H,t,J=7.8Hz),3.07(1H,d.J=
8.8Hz),3.29(1H,dt,J=9.3,
6.8Hz),3.77(1H,dt,J=8.8,
6.3Hz),4.23(1H,q,J=7.0H
z),4.24(1H,q,J=7.2Hz),4.2
8(1H,d,J=2.4Hz),4.59(1H,d
d,J=8.8,2.4Hz),5.22(1H,d,
J=12.2Hz),5.26(1H,d, J=1
2.2Hz),6.88(1H,d,J=7.3H
z),6.92(1H,s),7.02(1H,d,J
=7.3Hz),7.32−7.37(5H,m).
【0104】(2)(2R,3R)−3− tert−
ブチルジメチルシリルオキシ−2−[5−(3,4−ジ
メチルフェニル)ペンチルオキシ]−3−エトキシカル
ボニルプロピオン酸ベンジル
【0105】
【化23】
【0106】上記(1)の化合物(2.43g)のN,
N−ジメチルホルムアミド(40ml)溶液にイミダゾ
ール(0.75g)とtert−ブチルクロロジメチル
シラン(1.50g)を加えて室温で23.5時間攪拌
した。酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水、水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒
を溜去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで(6%酢酸エチル−ヘキサンで溶出)精製し、標題
化合物(2.68g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+) m/z:557(M+H)+1 H−NMR(CDCl3)δ:0.017(3H,
s),0.107(3H,s),0.87(9H,
s),1.25(3H,t,J=7.3Hz),1.2
5−1.34(2H,m),1.50−1.60(4
H, m),2.21(3H,s),2.23(3H,
s),2.49(2H,t,J=7.8Hz),3.3
1−3.37(1H,m),3.66−3.71(1
H,m),4.15(2H,q,J=7.3Hz),
4.28(1H,d,J=3.9Hz),4.65(1
H,d,J=3.9Hz),5.11(1H,d,J=
12.2Hz),5.23(1H,d,J=12.2H
z),6.88(1H,d,J=7.6Hz),6.7
1(1H,s),7.02(1H,d,J=7.6H
z),7.32−7.36(5H,m).
【0107】(3)(2R,3R)−3− tert−
ブチルジメチルシリルオキシ−2−[5−(3,4−ジ
メチルフェニル)ペンチルオキシ]−3−エトキシカル
ボニルプロピオン酸
【0108】
【化24】
【0109】上記(2)の化合物(2.38g)の酢酸エ
チル(40ml)溶液に10%パラジウム/炭素(0.
1g)を加えて水素雰囲気下室温で8時間攪拌した。パ
ラジウム/炭素をろ去し、減圧下濃縮乾固して標題化合
物(2.08g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+) m/z:467(M+H)+1 H−NMR(CDCl3)δ:0.045(3H,
s),0.120(3H,s),0.89(9H,
s),1.18−1.33(5H,m),1.49−
1.60(4H,m),2.21(3H,s),2.2
3(3H,s),2.52(2H,t,J=7.6H
z),3.31−3.50(1H,m),3.60−
3.73(1H,m),4.18−4.24(2H,
m),4.33(1H,d,J=2.9Hz),4.6
4(1H,d,J=2.9Hz),6.88(1H,
d,J=7.6Hz),6.72(1H,s),7.0
2(1H,d,J=7.6Hz).
【0110】(4)(2R,3R)−2−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ−3−[N−(2−シアノエ
チル)−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]カルバ
モイル]−3−[5−(3,4−ジメチルフェニル)ペ
ンチルオキシ]プロピオン酸エチル
【0111】
【化25】
【0112】上記(3)の化合物(1.02g)の塩化
メチレン(7ml)溶液に参考例1−(2)−cの化合
物(0.64g)、ジイソプロピルエチルアミン(0.
68ml)とベンゾトリアゾリルオキシ−トリス[ピロ
リジノ]−ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート
(1.25g)を加えて室温で75分間攪拌した。減圧
下溶媒を溜去し、残留物を酢酸エチルに溶解し、1規定
塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜
去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
(25%酢酸エチル−ヘキサンで溶出)精製し、標題化
合物(1.10g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z:737(M+Na)+,71
5(M+H)+1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:0.
043,0.063(total 3H,s eac
h),0.095(3H,s),0.88,0.89
(total 9H,s each),1.25(3
H,t,J=7.1Hz),1.25−1.42(4
H,m),1.52−1.78(8H,m),2.2
1,2.22(total 6H,s each),
2.48−2.54(2H,m),2.57−2.68
(2H,m),2.75−2.80(2H,m),3.
24−3.32(1H,m),3.39−3.56(1
3/3H,m),3.69−3.76(2/3H.
m),4.09−4.22(2H,m),4.33(2
/3H,d,J=6.6Hz),4.39(1/3H,
d,J=5.1Hz),4.54(2/3H,d,J=
6.6Hz),4.60(1/3H,d,J=5.1H
z),6.86−6.92(2H,m),7.00−
7.03(1H,m),7.29−7.30(1H,
m),7.39−7.46(2H,m),7.59(1
H,s),7.74−7.80(3H,m).
【0113】(5)(2R,3R)−3−[N−(2−
シアノエチル)−N−[5−(2−ナフチル)ペンチ
ル]カルバモイル]−3−[5−(3,4−ジメチルフ
ェニル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシプロピオン
酸エチル
【0114】
【化26】
【0115】上記(4)の化合物(11.65g)を実
施例1と同様に処理することにより標題化合物(10.
0g)を無色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:1.
23−1.41(7H,m),1.50−1.81(8
H,m),2.21(3H,s),2.22(3H,
s),2.48−2.53(2H,m),2.55−
2.81(4H,m),3.27−3.33(2H,
m),3.42−3.50(2H,m),3.58−
3.65(2H,m),4.21−4.38(2H,
m),4.43(2H,s),6.87(1H,d,J
=7.2Hz),6.92(1H,s),7.02(1
H,d,J=7.2Hz),7.30(1H,d,J=
7.3Hz),7.41−7.46(2H,m),7.
59(1H,s),7.75−7.80(3H,m).
【0116】(6)(2R,3R)−3−[5−(3,
4−ジメチルフェニル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロ
キシ−3−[N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]−
N−[2−[1(および3)−トリフェニルメチル−1
H(又は3H)−テトラゾール−5−イル]エチル]カ
ルバモイル]プロピオン酸エチル
【0117】
【化27】
【0118】上記(5)の化合物(9.40g)のN,
N−ジメチルホルムアミド(150ml)溶液にアジ化
ナトリウム(2.16g)と塩化アンモニウム(1.7
8g)を加えて100℃にて16時間攪拌した。アジ化
ナトリウム(2.4g)と塩化アンモニウム(2.0
g)を加えて、100℃にてさらに22時間攪拌した。
冷後、酢酸エチルにて希釈し、希塩酸と飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を溜去
した。この残留物のN,N−ジメチルホルムアミド(1
50ml)溶液にトリフェニルメチル クロリド(8.
72g)とトリエチルアミン(8.7ml)を加えて室
温で5時間攪拌した。酢酸エチルにて希釈し、希塩酸と
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下溶媒を溜去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで(酢酸エチル−ヘキサン=1:2〜2:
3で溶出)精製し、標題化合物(7.1g)を無色油状
物として得た。 MS(FAB+)m/z:908(M+Na)+1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:1.
20−1.34(7H,m),1.42−1.61(6
H,m),1.65−1.71(2H,m),2.20
(3H,s),2.21(3H,s),2.43−2.
49(2H,m),2.72−2.77(2H,m),
3.15−3.26(3H,m),3.30−3.42
(1H,m),3.48−3.57(1.5H,m),
3.62−3.70(1H,m),3.74−3.80
(0.5H,m),3.89−3.92(1H,m),
4.18−4.23(2H,m),4.33−4.36
(0.5H,m),4.39−4.42(1H,m),
4.46−4.48(0.5H,m),6.83−6.
91(2H,m),6.99(1H,d,J=8.3H
z),7.05−7.10(6H,m),7.25−
7.34(10H,m),7.38−7.44(2H,
m),7.56(1H,s),7.72−7.78(3
H,m).
【0119】(7)(2R,3R)−3−[5−(3,
4−ジメチルフェニル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロ
キシ−3−[N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]−
N−[2−[1(および3)−トリフェニルメチル−1
H(又は3H)−テトラゾール−5−イル]エチル]カ
ルバモイル]プロピオン酸
【0120】
【化28】
【0121】上記(6)の化合物(1.0g)のエタノ
ール(40ml)溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液
(1.2ml)を加えて室温で3.5時間攪拌した。減
圧下濃縮し、残留物に希塩酸(2ml)を加えて酢酸エ
チルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧下濃縮乾固して標題化合物(0.9
2g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z: 880(M+Na)+
【0122】(8)(2R,3R)−3−[5−(3,
4−ジメチルフェニル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロ
キシ−3−[N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]−
N−[2−[1(および3)−トリフェニルメチル−1
H(又は3H)−テトラゾール−5−イル]エチル]カ
ルバモイル]プロピオン酸
【0123】
【化29】
【0124】上記(7)の化合物(0.92g)を実施
例3と同様に処理することにより標題化合物(0.52
g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z:994(M+H)+1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:1.
19(9H,s),1.22−1.31(4H,m),
1.47−1.58(4H,m),1.51−1.58
(4H,m),2.20(3H,s),2.21(3
H,s),2.43−2.50(2H,m),2.71
−2.77(2H,m),3.08−3.39(4.5
H,m),3.46−3.55(1H,m),3.61
−3.67(1H,m),3.71−3.78(0.5
H,m),3.85−3.95(1H,m),4.39
−4.48(2H,m),5.77(2H,s),6.
83−6.91(2H,m),6.99−7.01(1
H,m),7.05−7.10(6H,m),7.23
−7.32(10H,m),7.38−7.44(2
H,m),7.57(1H,s),7.73−7.79
(3H,m).
【0125】参考例13 (1)参考例12−(4)において、参考例1−(2)
−cの化合物の代わりに参考例1−(2)−bの化合物
を用いる以外は同様に処理して、参考例13−(1)の
化合物を得た。 (2)上記(1)の化合物を参考例3と同様に処理し
て、参考例13−(2)の化合物を得た。 (3)上記(2)の化合物を参考例11と同様に処理し
て、参考例13−(3)の化合物を得た。
【0126】
【化30】
【0127】
【表11】
【0128】
【表12】
【0129】
【実施例】実施例1 参考例6−bの化合物(0.20g)のテトラヒドロフ
ラン(1.5ml)溶液に、テトラブチルアンモニウム
フルオリド(1Mテトラヒドロフラン溶液、1.20
ml)と酢酸(0.90ml)を加え室温で二日間攪拌
した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を酢酸エチルと飽
和食塩水に分配した。有機層を分取し、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を溜去
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン−メタノール=30:1)で精製し、実
施例1−bの化合物(0.17g)を黄色油状物として
得た。
【0130】上記反応において、参考例6−bの化合物
の代わりに参考例6−a,8−a,8−b,10,11
−aおよび11−bの化合物を用いる以外は同様に処理
して下表の化合物を得た。
【0131】
【化31】
【0132】
【表13】
【0133】
【表14】
【0134】
【表15】
【0135】実施例2 実施例1−aの化合物(57mg)を塩化メチレン(1
ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5ml)を加
えて室温で75分間攪拌した。減圧下濃縮し、残留物を
塩化メチレンに溶解し、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去し、残留物を高速液体
カラムクロマトグラフィー(Sensyu Pak O
DS−5251−SH,アセトニトリル−0.1%トリ
フルオロ酢酸=65:35で溶出)で精製し、実施例2
−aの化合物(30mg)を無色アモルファス状物質と
して得た。
【0136】上記反応において、実施例1−aの化合物
の代わりに実施例1−b〜gの化合物を用いる以外は同
様に処理して下表の化合物を得た。
【0137】
【化32】
【0138】
【表16】
【0139】
【表17】
【0140】
【表18】
【0141】実施例3 (2R,3R)−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−3−[N−
[2−[N−(メチルスルホニル)カルバモイル]エチ
ル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]カルバモ
イル]プロピオン酸ピバロイルオキシメチル
【0142】
【化33】
【0143】実施例2−gの化合物(0.69g)のア
セトニトリル(8ml)溶液に、よう化ピバロイルオキ
シメチル(0.30g)と4−ジメチルアミノピリジン
(0.15g)を加えて室温で130分間攪拌した。酢
酸エチルで希釈し、1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3−5
%メタノール−塩化メチレンで溶出)で精製し、標題化
合物(0.116g)を無色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z:805(M+Na)+,78
3(M+H)+. HR−MS(FAB+) C4258210Sとして 理論値 m/z:783.3890[(M+H)+]. 実験値 m/z:783.3884[(M+H)+].1 H−NMR(CDCl3)δ:1.19(9H,s),
1.25−1.40(4H,m),1.50−1.65
(6H,m),1.72−1.78(2H,m),2.
20(3H,s),2.21(3H,s),2.47−
2.57(3H,m),2.63−2.75(1H,
m),2.77(2H,t,J=7.6Hz),3.2
1(3H,s),3.25−3.31(1H,m),
3.33−3.38(1H,m),3.42−3.54
(3H,m),3.71−3.77(1H,m),4.
44(1H,d,J=3.1Hz),4.50(1H,
d,J=3.1Hz),5.75(2H,s),6.8
6(1H,d,J=7.6Hz),6.91(1H,
s),7.00(1H,d,J=7.6Hz),7.3
0(1H,dd,J=8.5,1.7Hz),7.39
−7.46(2H,m),7.58(1H,s),7.
74−7.80(3H,m).
【0144】実施例4 (2R,3R)−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−3−[N−
[5−(2−ナフチル)ペンチル]−N−[2−[1H
(又は3H)−テトラゾール−5−イル]エチル]カル
バモイル]プロピオン酸ピバロイルオキシメチル
【0145】
【化34】
【0146】参考例12−(8)の化合物(82mg)
のエタノール(3ml)溶液に酢酸(0.15ml)を
加え、80℃で2時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮
し、残留物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(10
%ヘキサン−酢酸エチルで溶出)で精製し、標題化合物
(42mg)を無色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z:752(M+Na)+. HR−MS(FAB+) C415657として 理論値 m/z :730.4180[(M+H)+]. 実験値 m/z :730.4120[(M+H)+].1 H−NMR(CDCl3)δ:1.17(9H,s),
1.20−1.60(10H,m),1.69−1.7
7(2H,m),2.19(3H,s),2.20(3
H,s),2.45(2H,t,J=7.7Hz),
2.77(2H,t,J=7.4Hz),3.16−
3.25(4H,m),3.40−3.56(3H,
m),3.96−4.01(1H,m),4.32(1
H,d,J=2.4Hz),4.44(1H,d,J=
2.4Hz ),5.70(1H,d,J=5.6H
z),5.71(1H,d,J=5.6Hz),6.8
4(1H,d,J=7.6Hz),6.89(1H,
s),6.99(1H,d,J=7.6Hz),7.2
9(1H,dd,J=8.4,1.6Hz),7.38
−7.46(2H,m),7.58(1H,s),7.
74−7.80(3H,m).
【0147】実施例5 (2R,3R)−3−[5−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ペンチルオキシ]−2−ヒドロキシ−3−[N−
[2−[N−(メチルスルホニル)カルバモイル]エチ
ル]−N−[5−(2−ナフチル)ペンチル]カルバモ
イル]プロピオン酸エチル
【0148】
【化35】
【0149】参考例13−(3)の化合物(4.01
g)を実施例1と同様に処理して、標題化合物(2.6
2g)を淡黄色油状物として得た。 MS(FAB+)m/z:719(M+Na)+,69
7(M+H)+. HR−MS(FAB+) C385328Sとして 理論値 m/z:697.3523[(M+H)+]. 実験値 m/z:697.3538[(M+H)+].1 H−NMR(CDCl3,ロータマー混合物)δ:1.
20−1.38(7H,m),1.50−1.76(8
H,m),2.20(3H,s),2.21(3H,
s),2.47−2.57(3H,m),2.70−
2.79(3H,m),3.20−3.25(4H,
m),3.36−3.59(4H,m),3.75−
3.81(1H,m),4.19(2H,q,J=7.
1Hz),4.45(2H,s),6.86(1H,
d,J=7.6Hz),6.91(1H,s),7.0
1(1H,d,J=7.6Hz),7.29(1H,
d,J=8,5Hz),7.39−7.45(2H,
m),7.58(1H,s),7.74−7.79(3
H,m).
【0150】
【試験例】本発明のスクシンアミド酸誘導体またはその
塩のスクアレン合成酵素阻害作用およびラット肝細胞に
おけるコレステロール合成阻害作用は、以下に示す方法
により確認した。
【0151】1.スクアレン合成酵素阻害作用 (1)酵素源の調製 スクアレン合成酵素阻害作用測定のための酵素源とし
て、ヒト肝癌由来のHepG2細胞株から調製したミク
ロソーム画分を用いた。ミクロソーム画分の調製には、
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J
ournal of Biological Chem
istry)誌、第267巻、8628−8635頁
(1992年)に記載されているSchechterら
の方法を用いた。
【0152】即ち、まず、HepG2細胞を、0.3M
スクロース、1mMジチオスレイトール(DTT)、1
mMエチレンジアミン四酢酸ナトリウム(EDTA)、
および各種プロテアーゼ阻害剤を加え、pHを7.4に
調整した10mM N−2−ヒドロキシエチルピペラジ
ン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)緩衝液
存在下でホモジナイズし、2,000×gで5分間、1
0,000×gで15分間遠心分離した。プロテアーゼ
阻害剤としてフェニルメタンスルホニルフルオリド(P
MSF)、ロイペプチン、およびアプロチニンをそれぞ
れ終濃度が1mM、10μM、および5μM/mlにな
るように加えた。次に、遠心後の上清を、更に105,
000×gで60分間遠心分離し、得られた沈渣を、1
mM DTT、1mM EDTA、および上記プロテア
ーゼ阻害剤を含む20mMリン酸緩衝液(pH7.4)
に懸濁して105,000×gで30分間遠心するとい
う操作を二回繰り返して洗浄した。この沈渣を、1mM
DTTおよび1mM EDTAを含む20mMリン酸
緩衝液(pH7.4)に懸濁して同様に遠心分離し、最
後に得られた沈渣をミクロソーム画分として酵素活性測
定に用いた。
【0153】(2)スクアレン合成酵素阻害活性の測定 スクアレン合成酵素活性の測定もジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(Journal of
Biological Chemistry)誌、第2
67巻、8628−8635頁(1992年)に記載さ
れているSchechterらの方法に準じておこなっ
た。即ち、まず、水またはジメチルスルホキシド(DM
SO)に溶解した被験薬剤を、5mM還元型ニコチンア
ミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)、5
mM 3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモ
ニオ]プロパンスルホン酸(CHAPS)、10mM
フッ化カリウム、10mM 塩化マグネシウム、10m
M DTT、1μM/mlNB−598(スクアレンエ
ポキシダーゼ阻害剤、ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー誌、第265巻、18075−180
78頁、1990年)、50mM HEPES緩衝液
(pH7.4)、0.01〜0.1μMのHepG2細
胞ミクロソーム画分、および5μM[3H]ファルネシ
ルピロリン酸を含む酵素反応液(全量50μl)に加
え、37℃にて20分間反応させた(あらかじめ37℃
に10分間インキュベートしておいた酵素反応液に[3
H]ファルネシルピロリン酸を加えて酵素反応を開始さ
せた)。この酵素反応液に1 MEDTA(pH9.
2)を5μl加えて酵素反応を停止させ、さらに0.5
%スクアレン−エタノール溶液を5μl加えた。ここか
ら40μlを取って薄層クロマトグラフィー用プラスチ
ックシートにスポットし、5%トルエン−95%ヘキサ
ンで展開し、乾燥させた後、ヨウ素蒸気中に置いて発色
させ、スクアレンのバンドを同定した。これをハサミで
切り出してバイアル瓶に入れ、アクアゾル−2(ニュー
イングランド・ヌクレアー・リサーチプロダクト社、米
国)を10ml加え、液体シンチレーションカウンター
で放射活性を測定した。スクアレン合成酵素阻害活性
は、スクアレンに取り込まれる放射活性を50%阻害す
る濃度(IC50、モル濃度)で表わした。
【0154】2.ラット肝細胞におけるコレステロール
合成阻害作用 (1)ラット肝細胞の調製 肝細胞は、ラットの肝臓からin situコラゲナー
ゼ灌流法を用いて単離、調製した。即ち、まず、6週令
のSD系雄性ラットを、50mg/mlペントバルビタ
ールナトリウム溶液の腹腔内投与により麻酔し、開腹し
て門脈よりカニューレを挿入した上で下大静脈を切断
し、放血した。このカニューレからまず2% アルブミ
ン、0.5mMエチレングリコールビス(2−アミノエ
チルエーテル)四酢酸(EGTA)、および10mM
HEPESを含む2価カルシウムイオン、2価マグネシ
ウムイオンフリーのハンクス緩衝液(pH7.2)を5
分間灌流(流速:0.5ml/秒)した。次に、0.0
5% コラゲナーゼ、4mM塩化カルシウム、および1
0mM HEPESを加えたハンクス緩衝液(pH7.
5)に切り替えてさらに15〜20分間灌流を続けた。
コラゲナーゼによって充分消化されたことを確認した上
で、肝組織をシャーレにとり、ダルベッコ変法イーグル
(DME)培地を30ml加えてピペッティングにより
細胞を分散させ、さらに、細胞ろ過器を用いて未消化の
組織を除去した。この細胞浮遊液を600rpmにて1
分間遠心分離し、沈渣に30mlのDME培地を加えて
細胞を分散させた後、再び600rpmで1分間遠心分
離した。この遠心による洗浄操作を合計3回繰り返した
後、得られた肝細胞浮遊液を10%の乏リポ蛋白血清
(LPDS)を含むDME培地に懸濁し、市販のコラー
ゲンコートした6穴プレートに細胞数が1ウェルあたり
1×106個ずつになるように蒔いて、CO2インキュベ
ータ(5%CO2、37℃)にて一晩培養した。
【0155】(2)コレステロール合成阻害活性の測定 上記方法で調製した肝細胞を用いて、[14C]酢酸放射
活性のコレステロールへの取り込みを測定し、被験薬剤
のコレステロール合成阻害活性を評価した。即ち、ま
ず、肝細胞の培養液を、被験薬剤を含む25mM HE
PES−10%LPDS−DME培地(pH7.4)に
交換し、CO2インキュベータで1時間培養した。次
に、[14C]酢酸ナトリウムを終濃度が1μCi/ml
になるように加え、CO2インキュベータでさらに1時
間培養を続けた後、培養上清を除き、リン酸緩衝生理食
塩水(pH7.2)で3回洗浄し、1mlの0.1N
NaOHに溶解した。この細胞溶解液の一部(10μ
l)を取ってローリー法による蛋白定量をおこない、残
りには2mlのエタノールと0.5mlの50%KOH
を加え、75℃にて1時間の鹸化処理を施した。鹸化を
終えたサンプルには、内部標準として50,000dp
mの[3H]コレステロールを加え、氷冷下、4.5m
lの石油エーテルを加えて激しく撹拌し、不鹸化脂質を
抽出した。この石油エーテル層を別の試験管に移し、窒
素気流下で乾固し、10mg/mlのコレステロールを
含むジクロロメタン−メタノール(2:1)50μlに
溶解し、薄層クロマトグラフィー用プラスチックシート
にスポットして、これをトルエン−酢酸エチル(3:
1)で展開した。展開を終えた薄層クロマトグラフィー
シートは、乾燥後、ヨウ素蒸気中に置いて発色させ、コ
レステロールのバンドを同定した。これをハサミで切り
出してシンチレーションバイアルに入れ、アクアゾル2
を10ml加え、液体シンチレーションカウンターで14
Cおよび3H放射活性を計測した。
【0156】被験薬のコレステロール合成阻害活性は、
以下の手順で計算した。即ち、まず、内部標準として加
えた[3H]コレステロールの放射活性測定結果を用い
て、次式により、石油エーテルによる抽出率の違いを補
正した。
【0157】[14C]酢酸放射活性のコレステロールへ
の取り込み(dpm)=14C放射活性測定結果(dp
m)×50,000(dpm)÷3H放射活性測定結果
(dpm)
【0158】次に、この値から、細胞溶解液の蛋白濃度
測定結果を用いて単位蛋白量あたりの14C放射活性取り
込み値(単位:dpm/mg蛋白)を求めた。被験薬剤
のコレステロール合成阻害活性は、この放射活性取り込
み値を50%阻害する濃度(IC50、モル濃度)で表わ
した。
【0159】3.実験結果 上記1に示す方法により測定した実施例2−bの化合物
のIC50は0.071nMであった。また、上記2に示
す方法により測定した実施例1の化合物と次の化合物、
すなわち(2S)−2−[N−{(1S,2R)−3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1−メチル−2−(2
−ナフトイルオキシ)プロピル}カルバモイルメチル]
コハク酸(化合物A)(特開平7−138214号公報
記載)およびN−[(3R,5S)−7−クロロ−5−
(2−クロロフェニル)−1−ネオペンチル−2−オキ
ソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンズキ
サゼピン−3−アセチル]アミノ酢酸(化合物B)(欧
州特許567026号公告公報記載)のラット肝細胞に
おけるコレステロール合成阻害作用を表19に示した。
【0160】
【表19】
【0161】以上のように、本発明のスクシンアミド酸
誘導体またはその塩が優れたスクアレン合成酵素阻害作
用とコレステロール合成阻害作用を示すことを確認し
た。
【0162】
【発明の効果】本発明のスクシンアミド酸誘導体または
その塩は、強力なスクアレン合成酵素阻害作用を有し、
高コレステロール血症、高脂血症および動脈硬化症の予
防および/または治療用の医薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/06 A61P 3/06 9/10 101 9/10 101 43/00 111 43/00 111 C07D 257/04 C07D 257/04 C 271/10 271/10 285/08 285/08 (72)発明者 横溝 亜紀 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 永持 雅敏 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 山本 健二郎 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 Fターム(参考) 4C036 AD05 AD17 AD19 AD27 AD30 4C056 AA01 AB02 AC07 AD01 AE03 FA14 FB05 FC01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC62 BC71 BC86 GA16 MA01 MA04 NA14 ZA45 ZC20 ZC33 4C206 AA01 AA02 AA03 JA11 KA04 KA17 MA01 MA04 NA14 ZA45 ZC20 ZC33 4H006 AA01 AA03 AB23 AB27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1) 【化1】 [式中、A1およびA2は同一または異なって置換基を有
    することもある炭素数4〜7の2価の炭化水素基を示
    し;A3は置換基を有することもある炭素数1〜4の2
    価の炭化水素基を示し;A4は水素原子または次の一般
    式(2) 【化2】 (式中、X2はエステル化されることもあるカルボキシ
    ル基を示し、Alkは置換基を有することもある炭素数
    1〜4のアルキレン基を示す。)で表わされる基を示
    し;a1およびa2は同一または異なって単結合、−O−
    または−N(A5)−(ここでA5は水素原子、水酸基ま
    たは置換基を有することもある炭化水素基を示す。)を
    示し;Q1およびQ2は同一または異なって置換基を有す
    ることもある環状炭化水素基または置換基を有すること
    もある複素芳香環基を示し;Q3は置換基を有すること
    もある複素環基、脱プロトン化しうる水素原子を有する
    複素環基または置換基を有することもあるアシルカルバ
    モイル基を示し;X1はエステル化されることもあるカ
    ルボキシル基を示す。]で表わされるスクシンアミド酸
    誘導体およびその塩。
  2. 【請求項2】 式(1)中、Q3が脱プロトン化しうる
    水素原子を有する複素環基である請求項1記載のスクシ
    ンアミド酸誘導体およびその塩。
  3. 【請求項3】 式(1)中、Q3が置換基を有すること
    もあるアシルカルバモイル基である請求項1記載のスク
    シンアミド酸誘導体およびその塩。
  4. 【請求項4】 式(1)中、Q3がテトラゾリル基、
    2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1,3,4−オキサジ
    アゾリル基または2,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,
    2,4−チアジアゾリル基である請求項1記載のスクシ
    ンアミド酸誘導体およびその塩。
  5. 【請求項5】 式(1)中、Q3がN−(メチルスルホニ
    ル)カルバモイル基である請求項1記載のスクシンアミ
    ド酸誘導体およびその塩。
  6. 【請求項6】 式(1)中、A4が水素原子である請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のスクシンアミド酸誘導
    体およびその塩。
  7. 【請求項7】 式(1)中、a1およびa2が共に単結合
    である請求項1〜6のいずれか1項に記載のスクシンア
    ミド酸誘導体およびその塩。
  8. 【請求項8】 式(1)中、A1およびA2が共に炭素数
    5の2価の炭化水素基である請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のスクシンアミド酸誘導体およびその塩。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のス
    クシンアミド酸誘導体またはその塩を含有する医薬。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    スクシンアミド誘導体またはその塩を含有する高コレス
    テロール血症、高脂血症または動脈硬化の予防および/
    または治療薬。
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