JP2001186995A - シャワー用具 - Google Patents

シャワー用具

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JP2001186995A
JP2001186995A JP2000313267A JP2000313267A JP2001186995A JP 2001186995 A JP2001186995 A JP 2001186995A JP 2000313267 A JP2000313267 A JP 2000313267A JP 2000313267 A JP2000313267 A JP 2000313267A JP 2001186995 A JP2001186995 A JP 2001186995A
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shower
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JP2000313267A
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English (en)
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Hiroyuki Nagamori
弘之 永森
Chiaki Abe
千明 阿部
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水及び温水の何れにおいてもこれらに含まれ
る不純物を特別の浄化方法を用いることなく、簡単且つ
効率よく除去することができる。 【解決手段】 水道水等の原水を供給しシャワーを行う
シャワー用具1において、一端に水又は温水の流出口を
有する通水路内に、不純物吸着材及び効能剤が充填され
たカートリッジが配されているか又は不純物吸着材と効
能剤とがそれぞれ充填された複数のカートリッジ2が配
されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャワー用具に係
り、不純物吸着材による浄化機能や、該浄化機能に加え
て効能剤による効能を得ることができるシャワー用具に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
浴室や洗面所等に設置されるシャワー用具は、洗浄剤等
を用いた身体の洗浄や、シャンプー等を用いた頭部の洗
浄に有用な洗浄用具として広く用いられている。しかし
ながら、水道水には、消毒用として遊離塩素が約0.5
ppmあるいはそれ以上含まれているため、シャワーを
浴びると、水道水中の残留塩素が毛髪や肌に作用して、
髪のキューティクルや皮膚の角質層等を損傷させたり、
毛染めした毛を脱色させたりする等、いわゆる遊離塩素
の酸化作用による不都合が起こる場合がある。
【0003】遊離塩素を除くために、亜硫酸カルシウ
ム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、アスコル
ビン酸等の残留塩素除去剤が用いられているが、シャワ
ー後の乾燥した頭髪や身体に、微量のこれら剤及びその
反応生成物が残留するという難点や、温度の違いによる
これら除去剤の溶解度の違いを考慮しなければならない
という難点がある。
【0004】水の浄化によく用いられる活性炭は、遊離
塩素以外にも有機性の臭気成分等の汚れを吸着する性質
があり常用されている。しかしながら、時として高温水
を誤って出すような水又は温水用の流出口を有する用
具、特に密室条件で使う機会の多いシャワー用具に活性
炭を充填して用いると、活性炭にこれまで吸着した汚れ
が、予期せぬ高温下で急激に脱着放出する危険性があ
る。
【0005】一方、入浴に際して用いられる入浴剤は、
一般に芒硝、硼砂、イオウ、炭酸塩等の無機化合物や油
性成分(例えば特開平2−115117号公報参照)等
に、香料、着色料、植物エキス、有機酸等を配合したも
ので、皮膚を清浄に保ち、浴湯に香り、色調を与えた
り、皮膚面に適度な刺激を与えることにより血液の循環
を活発にし、疲労回復、新陳代謝を増進させ、温まり
感、スキンケア効果を高めるものである。同様の目的で
シャワー時にも様々な効果を高める為シャワー用の浴剤
が提供されている(例えば特開平1−294616号、
特開平3−264517号公報参照)。しかしながら、
このような浴剤だけを用いた場合、上述のように水道水
中の残留塩素が毛髪や肌に作用し、髪のキューティクル
や皮膚の角質層等を損傷させたり、毛染めした毛の脱色
させたり、入浴剤そのものを変質させたりする等、いわ
ゆる遊離塩素等の不純物による酸化作用によって起こる
種々の不都合の改善は十分にできない。人体に対するシ
ャワー効果の向上を目的として浴剤を用いるに際して、
身体や頭部の洗浄に際して有害と考えられる水道水中の
残留塩素等を除去する機能も併せ持ったシャワー用具が
望まれている。
【0006】従って、本発明の目的は、水及び温水の何
れにおいても水道水等の中の不純物を簡単かつ効率良く
除去でき、その後あるいは同時に浴剤等の効能剤の効能
を得ることができるシャワー用具を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、温度変化による不純物の脱
着がなく、また水及び温水の何れにおいても水道水等の
中の不純物を簡単かつ効率良く除去できるシャワー用具
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水道水等の原
水を供給しシャワーを行うシャワー用具において、一端
に水又は温水の流出口を有する通水路内に、不純物吸着
材及び効能剤が充填されたカートリッジが配されている
か又は不純物吸着材と効能剤とがそれぞれ充填された複
数のカートリッジが配設されていることを特徴とするシ
ャワー用具を提供することにより、前記目的を達成した
ものである。また、本発明は、水道水等の原水を供給し
シャワーを行うシャワー用具において、一端に水又は温
水の流入口を有すると共に他端に水又は温水の流出口を
有する通水路内に、水不溶性のキチン、キトサン又はこ
れらの誘導体が充填されたカートリッジが配されたシャ
ワー用具を提供することにより、前記目的を達成したも
のである。
【0008】
【作用】本発明のシャワー用具においては、水道水等か
ら出た水又は温水を、水不溶性のキチン、キトサン若し
くはこれらの誘導体又は他の不純物吸着材を充填したカ
ートリッジ内を通過させることで、例えば、髪のキュー
ティクルや皮膚の角質層等を損傷させる原因、及び毛染
めした毛の脱色の原因となる遊離塩素等の不純物が効率
良く除去される。また、その後あるいは同時に入浴剤等
の効能剤の効能が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシャワー用具をそ
の好ましい実施形態に基づいて説明する。本発明のシャ
ワー用具は、水道水等の原水を供給しシャワーを行うシ
ャワー用具において、一端に水又は温水の流出口を有す
る通水路内に、不純物吸着材及び効能剤が充填されたカ
ートリッジが配されているか又は不純物吸着材と効能剤
とがそれぞれ充填された複数のカートリッジが配設され
ていることを特徴とするものである。
【0010】ハウジングには、水又は温水の流路切り替
え手段が配されている。この流路切り替え手段は、カー
トリッジ内に水又は温水を通水させる流路と、カートリ
ッジ内に通水させずにバイパスさせる流路とを切り替え
るものである。この流路切り替え手段によって流路を切
り替えることで、カートリッジ内に水又は温水を通水さ
せたい場合のみ、カートリッジ内に通水させ、特に必要
しない場合にはカートリッジ内に通水させずにバイパス
させることができる。その結果、不純物吸着材及び効能
剤を効率的に使用することができる。
【0011】本発明のシャワー用具に用いられる前記不
純物吸着材には、水溶性吸着材及び水不溶性吸着材のい
ずれをも用いることができる。該水溶性吸着材には、亜
硫酸カルシウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム等の無機化合物、フェノール及びフェノール誘導体、
ポリエチレンイミンポリマ−、水溶性のアミノ基又はア
ミド基を含む化合物、タンニン、L−アスコルビン酸塩
等の有機化合物等を用いることができる。また、該水不
溶性吸着材には、水不溶性高分子遊離塩素反応材及び水
不溶性無機遊離塩素吸着材のいずれをも用いることがで
きる。該水不溶性高分子遊離塩素反応材としては、水不
溶性のキチン、キトサン若しくはこれらの誘導体(以
下、これらを総称してキチン等という。)又は水不溶性
タンニン誘導体等があげられる。水不溶性高分子遊離塩
素反応材としての前記キチン、キトサン若しくはこれら
の誘導体には、例えば、分子内にあるアミノ基、又は水
酸基がアシル化反応、エーテル化反応、エステル化反
応、その他反応によって化学修飾された誘導体でアセチ
ル化物、ヒドロキシエチル化物、ヒドロキシプロピル化
物、硫酸化物、硝酸化物、燐酸化物等を用いることがで
きる。
【0012】キチン等の構成成分であるグルコサミン
が、カルキ臭の原因となる遊離塩素を還元して無臭にす
る効果を有している。しかも、キチン等は、その使用量
が活性炭より少量であっても効果がある。またキチン等
は、時として水道水等に混入してくる臭気成分である酸
性物質を化学反応により除去する効果も付随して発揮す
るという利点もある。
【0013】水不溶性高分子遊離塩素反応材としての前
記水不溶性タンニン誘導体には、タンニン酸金属キレー
ト(特開昭57−118785号公報)、水不溶性の多
糖類誘導体多糖類誘導体とタンニン成分とよりなるタン
ニン誘導体(特開昭52−91898号、特開平3−2
88646号公報)等を用いることができる。用いられ
るタンニン成分としては、タンニン、活性化タンニン、
又はタンニンのアミノ誘導体もしくはカルボキシル誘導
体等が挙げられる。また、キレート化合物を形成する金
属としては、例えば、鉄、アルミニウム、チタン、マグ
ネシウム、カルシウム等が挙げられる。
【0014】前記水不溶性無機遊離塩素吸着材として
は、活性炭、活性炭繊維、アニオン交換樹脂、ゼオライ
ト、鉱物では麦飯石等が挙げられる。
【0015】なお、前記不純物吸着材が水溶性吸着材で
ある場合には、水道水の温度変化や流量により吸着材の
水への溶解度が変化する点を考慮する必要があり、ま
た、シャワー後、身体や頭部が乾燥したときに、該吸着
材及びその反応生成物の微量が身体や頭部に残留する点
も考慮する必要がある。例えば、物理吸着によって物質
を吸着する活性炭は、60℃以上になると一旦吸着した
物質を放出してしまう恐れがある。しかし、これと異な
り、キチン等は、遊離塩素あるいは酸性物質を化学反応
により吸着するので、水又は温水の変化がある場合で
も、吸着していた遊離塩素等が脱着して放出するような
問題は起きにくい。実際に、家庭で用いる温水器では、
温度調整の誤りで時として60℃以上の熱水が、通常水
又は温水の出る流出口より噴き出すという事例が少なく
ない。従って、不純物吸着材には、水不溶性遊離塩素吸
着材が好ましく、中でも、カートリッジへの充填時に微
粉の発生が少なく、水中に混入が起こりにくい前記水不
溶性高分子遊離塩素反応材好ましく、一旦吸着した物質
の放出が極めて低く、特に少量でも効果があり、水通過
性も良好なキチン、キトサン又はこれらの誘導体が特に
好ましい。
【0016】また、本発明のシャワー用具に用いられる
前記カートリッジでは、該カートリッジ内における水道
水等の原水の通過性及び不純物吸着材による不純物の吸
着性の双方を考慮したときに、前記水溶性吸着材の場合
は、通過後の水の中に、好ましくは0.1〜100pp
mの溶解度の範囲内で適宜溶解度を調整するために材料
を選択し、形態を考慮する必要がある。前記水不溶性吸
着材の場合は、水道水等の原水の通過性と遊離塩素及び
金属イオン除去性の点から、粒径が、JISZ8801
で定義されるフルイで、2〜500メッシュ、特に3.
5〜325メッシュ、とりわけ20〜200メッシュ
(即ち、粒径d=2〜0.015mm、特に1.60〜
0.034mm、とりわけd=0.43〜0.053m
m)を通過する粒径のものが好ましい。
【0017】本発明のシャワー用具においては、水道水
等の原水中に混入する他の不純物、例えば、泥、酸化鉄
等の無機浮遊物や、アルカリ土類金属イオンや、臭気、
毒性成分である有機化合物等を除去する濾過材、吸着材
等を前記不純物吸着材と共に前記カートリッジに充填し
て用いることができる。
【0018】本発明のシャワー用具に用いられる前記効
能剤としては、芒硝、硼砂、イオウ、食塩、炭酸塩等の
無機塩類を含有する薬剤、保湿剤、血行促進剤、芳香薬
剤、生薬、ビタミン類が挙げられ、これらを一つ以上適
宜組み合わせて用いることができる。これらの中でも、
血行を促進し、湯冷めを惹起しない効能剤として、弱酸
性入浴剤、血行促進剤及び/又は無機塩を含有する薬
剤、また、肌あるいは髪のしっとり感等の実感効果と、
催眠、食欲抑制若しくは促進、不安解消等のアロマテラ
ピー効果が相乗的に高められる効能剤として、保湿剤及
び芳香薬剤を組み合わせた薬剤が特に好ましく用いられ
る。
【0019】前記弱酸性入浴剤としては、炭酸塩と酸と
からなるものが好ましく用いられる。該炭酸塩として
は、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セ
スキ炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウ
ム、セスキ炭酸カリウム、炭酸水素アンモニウム塩、炭
酸アンモニウム塩、セスキ炭酸アンモニウム塩等が挙げ
られる。これらの炭酸塩は、単独で又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。また、前記弱酸性入浴剤
に含まれる酸には、有機酸及び無機酸のいずれをも用い
ることができるが、特に水溶性で固体のものが好まし
い。前記有機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、吉草酸等の直鎖脂肪酸;シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸等のジカルボン酸;グルタミン酸、アスパ
ラギン酸等の酸性アミノ酸;グリコール酸、乳酸、ヒド
ロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タ
ルトロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸
(o,m,p)、没食子酸、マンデル酸、トロバ酸、ア
スコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸;桂皮酸、安息
香酸、フェニル酢酸、ニコチン酸、カイニン酸、ソルビ
ン酸、ピロリドンカルボン酸、トリメリット酸、ベンゼ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸並びにこれらの有機
酸の酸性塩が挙げられる。前記無機酸としては、例え
ば、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナト
リウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサ
メタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性
ピロリン酸カリウム、スルファミン酸等が挙げられる。
そしてこれらの中でも、コハク酸等の脂肪酸ジカルボン
酸、フマル酸、リン酸及びこれらの酸性塩が好ましい。
これら弱酸性入浴剤の炭酸塩と各種酸との配合量は、シ
ャワー用具から噴射される水又は温水(以下シャワー水
ともいう。)が弱酸性を呈するような比率、すなわち浴
剤の0.01重量%水溶液がpH4〜7、特に好ましく
はpH6.0〜6.7になるようにすることが必要であ
る。また、炭酸塩と各種酸との配合量は、これらの種類
によって異なるが、全組成に対し、炭酸塩は5〜80重
量%、特に10〜50重量%、各種酸は10〜80重量
%、特に15〜50重量%が好ましい。
【0020】前記血行促進剤又は無機塩を含有する薬剤
における血行促進剤としては、例えばニコチン酸メチ
ル、ニコチン酸エチル、ニコチン酸ベンジル、ニコチン
酸トコフェロール等のニコチン酸誘導体、ノニル酸ワニ
リルアミド、トウガラシチンキ、センブリ抽出液、リノ
ール酸メチル、リノール酸エチル等のリノール酸誘導
体、メントール、センキュウ抽出液、ブチルフタリド等
のフタリド誘導体、塩化カルプロニウム、γ−オリザノ
ール、カロペプタイド又は炭酸ガス等が挙げられる。前
記無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、ポリリン酸ナトリウム等が挙げ
られる。前記血行促進剤及び前記無機塩は、それぞれ一
方のみでも又は双方を混合しても用いることができる。
前記血行促進剤は、薬剤全量中に0.01〜10重量%
配合されることが好ましく、前記無機塩は薬剤全量中に
1〜98重量%配合されることが好ましい。
【0021】本発明のシャワー用具における効能剤に用
いられる前記芳香薬剤としては、精油(はっか、ユー
カリ、レモン、ベルベナ、シトロネラ、カヤプテ、サル
ビア、タイム、クローブ、ローズマリー、ヒソツブ、ベ
ージル等)、エキス(オニオン、ガーリック等)、ギ
酸、酢酸、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸エステル
(エチル、プロピル、ブチル、ヘプチル、ノニル、メン
チル、イソメンチル等)、亜硝酸アミル、トリメチルシ
クロヘキサノール、アリルサルファイド等の覚醒用香
料、精油(ジャスミン、カモミール、ネロリ等)、ノ
ニルアルコール、デシルアルコール、フェニルエチルア
ルコール、炭酸メチル、炭酸エチル等の催眠用香料、
よもぎ油、ローズマリー油、ユーカリ油、ミル油、フェ
ニル酢酸エステル、グアヤコール、インドール、クレゾ
ール、チオフェノール、p−ジクロロベンゼン、p−メ
チルキノリン、イソキノリン、ピリジン、アミン類、カ
ンファー、メルカプタン、アンモニア、硫化水素等の食
欲抑制用香料、精油(ベージル、ペリラ、マジョラ
ム、タイム、ローレル、ジュニパーペリー、レモン、ナ
ツメグ、ジンジャー、オニオン、ガーリック等)、カル
ボン、エストラゴール、エレモール等の食欲促進用香
料、精油(ラベンダー、ベルガモット、レモン、マジ
ョラム、ローズマリー、クラリーセージ、ペパーミン
ト、ベージル、ローズ、ジャスミン、プチグレン、ナツ
メグ、シナモン、クローブ、メース、ジンジャー等)、
シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロー
ル、ゲラニオール、ネロール、ロジノール等の不安解消
・抗うつ用香料、精油(オレンジ、レモン、ベルガモ
ット、ラベンダー、ローズマリー、ベージル、ペパーミ
ント、樟脳、ユーカリ、クローブ、シナモン、ナツメ
グ、メース、ジンジャー、せんようにんじんほく、アル
テミジア、カンファー、サルビア等)、メントール、シ
ネオール、オイゲノール、シトラール、ヒドロキシシト
ロネラール、アブシンス油、酢酸、酢酸エステル、サン
ダルウッド油、コスタス油、ラブダナム油、アンバー、
ムスク、α−ピネン、リモネン、サリチル酸メチル、テ
ルペン系化合物等のその他の香料が挙げられる。前記芳
香薬剤は、広い範囲の量で配合できるが、保湿剤と芳香
薬剤を合わせたものに対して1〜90重量%、特に1〜
80重量%が好ましい。また、薬剤の形態を選んで38
℃の温水で、シャワー水中の濃度が0.1〜1000p
pm、特に1〜200ppmが使用上好ましい。
【0022】本発明のシャワー用具における効能剤に用
いられる前記保湿剤としては、乳酸ナトリウム、酒石
酸二ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グ
ルタミン酸二ナトリウム等の有機酸塩類、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール等の多価アルコール類、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナト
リウム、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、コ
ンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、コ
ラーゲンやその誘導体、核酸(DNA,RNA)、エ
ラスチン等の蛋白質、ケラチン、ヒプロイン及びその加
水分解物、米胚芽油、セラミド類及びコレステリルエ
ステル誘導体等が挙げられる。前記保湿剤は、広い範囲
の量で配合できるが、保湿剤と芳香薬剤を合わせたもの
に対して1〜99重量%、特に10〜99重量%がこの
ましい。また、薬剤の形態を選んで38℃の温水でシャ
ワー水中の濃度が0.1〜1000ppm、特に、1〜
200ppmが使用上好ましい。
【0023】本発明のシャワー用具における前記効能剤
に用いられる前記生薬は、特に制限されないが、例え
ば、ソウジュツ、ピヤクジュツ、カノコソウ、ケイガ
イ、コウボク、センキュウ、トウヒ、トウキ、ショウキ
ョク、シャクヤク、オウパク、オウゴン、サンシン、ケ
イヒ、ニンジン、ブクリョウ、ドクガク、ショウブ、ガ
イヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、ウイキョ
ウ、チンピ、カンピ、カミツレ等が挙げられる。これら
は、一種又は二種以上の混合物として使用することがで
き、更にこれらはその粉末でも、非極性若しくは極性溶
媒抽出物、抽出エキスであってもよい。
【0024】本発明のシャワー用具に用いられる効能剤
には、本発明の目的及び効果を阻害しない程度に他の成
分、例えば色素、防腐剤、殺菌剤、界面活性剤、分散剤
等を付加することもできる。特に、本発明の効能剤を不
純物吸着材と分けて用いる場合には、粉末、顆粒、結
晶、錠剤等、特に好ましくは錠剤の形にすることがで
き、必要に応じて賦形剤/結合剤/崩壊剤/滑沢剤等を
添加することもできる。賦形剤/結合剤/崩壊剤/滑沢
剤等としては、硫酸塩類、炭酸塩類、シリケート類、石
鹸類、セルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸塩類及びその誘導体等が挙げら
れる。
【0025】本発明のシャワー用具に充填されて用いら
れる不純物吸着材及び効能剤は、粒状、粉末状、膜状、
繊維状、ワックス状、ゲル伏、カプセル状等のものが用
いられる。不純物吸着材及び効能剤は、例えば混合され
た状態、積層された状態、担体に担持された状態、他の
化合物との複合体の状態で用いることができる。特に、
効能剤は、液中に溶解或いは分解させて用いられるもの
であり、カートリッジに充填してシャワー用具の通水路
に配設しやすい点、効率良く水又は温水に接触し易くす
る点において錠剤が好ましい。効能剤は、必要に応じ、
一又は二以上組み合わせて錠剤化することもできる。不
純物吸着材及び効能剤を担持する前記担体としては、活
性炭、活性炭素繊維、イオン交換樹脂、ゼオライト、結
晶性シリケート等が挙げられる。前記複合体としては、
例えば臭気成分であるアンモニア等の塩基性物質を化学
反応で吸着除去する必要性がある場合には、酸基及び/
又はその酸基が塩になった基を有する高分子物質等との
複合体が挙げられる。
【0026】本発明のシャワー用具においては、前記不
純物吸着材と前記効能剤との配置は、効能剤の効果を有
効に保つ観点から、水又は温水中の遊離塩素等の不純物
が該不純物吸着材で吸着除去された後に該水又は温水が
効能剤に至るように、不純物吸着材よりも下流側に効能
剤を配置することが特に好ましい。また、同様の観点か
ら、不純物吸着材と効能剤とを積層して配列する場合に
は、効能剤をシャワー用具の流出口に近い方に配置する
ことが好ましく、不純物吸着材と効能剤とをそれぞれ充
填した複数のカートリッジを配設する場合には、効能剤
を充填したカートリッジをシャワー用具の流出口に近い
方(下流側)に配置することが好ましい。
【0027】本発明のシャワー用具は、具体的には、例
えば、図1及び2に示す実施形態とすることができる。
図1及び2は、本発明のシャワー用具の一実施形態を概
略図示したものである。図1に示すシャワー用具1は、
プラスチック製の円筒状カートリッジ2及びシャワーヘ
ッド3を備えている。カートリッジ2はハウジング4内
に収容されている。ハウジング4は、水又は温水の流入
口4a及び流出口4bを有している。流入口4aは、混
合水栓5のシャワーホース取付部5aに対して、アダプ
タ6を介して接続されている。一方、ハウジング4にお
ける水又は温水の流出口4bは、シャワーホース7を介
してシャワーヘッド3に接続されている。
【0028】図2に示すように、カートリッジ2は多数
の通水孔を有する隔壁によって上下二つの部屋に画成さ
れており、不純物吸着材10は下方の部屋に、効能剤1
1は上方の部屋にそれぞれ独立して充填されている。不
純物吸着材10の上下には不織布からなる通水性の濾材
12が配されており、これによって不純物吸着材10が
シャワー水中に流出しないようになされている。なお、
カートリッジを一つの部屋を備えたもので構成し、該部
屋内に不純物吸着材及び効能剤をそれぞれ別個充填する
場合には、不織布からなる濾材で仕切って互いに混ざら
ないようにすることが好ましい。
【0029】カートリッジ2はハウジング4内に着脱可
能に設置されている。従って、不純物吸着材10及び効
能剤11の効果が低下或いは消失した場合には、ハウジ
ング4からカートリッジ2を取り出して、新しいカート
リッジと交換するか、或いは不純物吸着材10又は効能
剤11を交換することができる。また、目的の異なる不
純物吸着材および効能藍をそれぞれ別々のカートリッジ
に充填して配列し、目的によって新しいカートリッジと
交換することができる。また、シャワー用具にカートリ
ッジを装着したまま不純物吸着材及び効能剤だけを交換
することもできる。従って本実施形態では、シャワー用
具全体を取り替える必要が無い。
【0030】ハウジング4には、水又は温水の流路切り
替えコック(流路切り替え手段)8が配されている。こ
の流路切り替えコック8は、カートリッジ2内に水又は
温水を通水させる流路Aと、カートリッジ2内に通水さ
せずにバイパスさせる流路Bとを切り替えるものであ
る。この流路切り替えコック8によって流路を切り替え
ることで、髪のキューティクルや皮膚の角質等を損傷さ
せる原因や毛染めした毛髪の脱色の原因、効能剤そのも
のを変質させる原因等となる遊離塩素を効率よく除去
し、同時に効能剤を効率よく放出させたい場合にのみ、
カートリッジ内に通水させるさせることができる。その
結果、不純物吸着材及び効能剤を効率的に使用すること
ができるようになっている。
【0031】本実施形態のシャワー用具1によれば、水
及び温水の何れにおいてもこれらに含まれる不純物を特
別の浄化方法を用いることなく、簡単且つ効率よく除去
することができる。また、その後またはそれと同時に効
能剤による効能を得ることができる。
【0032】本発明のシャワー用具は、水道水等の原水
を供給しシャワーを行うシャワー用具において、一端に
水又は温水の流入口を有すると共に他端に水又は温水の
流出口を有する通水路内に、水不溶性のキチン、キトサ
ン又はこれらの誘導体が充填されたカートリッジが配さ
れたものを含んでいる。該シャワー用具に用いられる該
水不溶性のキチン、キトサン若しくはこれらの誘導体に
は、前記本発明のシャワー用具に用いられる前記キチン
等を同様の形態で特に制限無く用いることができる。そ
して、例えば、前記実施形態のシャワー用具1と同様
に、該キチン等を、カートリッジ2内に充填して用いる
ことができる。該シャワー用具によれば、水及び温水の
何れにおいてもこれらに含まれる不純物、特に遊離塩素
を特別の浄化方法を用いることなく、簡単且つ効率よく
除去することができる。
【0033】前述のように、キチン等の構成成分である
グルコサミンは、カルキ臭の原因となる遊離塩素を還元
して無臭にする効果を有しており、その使用量が活性炭
より少量であっても効果があり、また、時として水道水
等に混入してくる臭気成分である酸性物質を化学反応に
より除去する効果も付随して発揮するという利点もあ
る。また、キチン等は、遊離塩素あるいは酸性物質を化
学反応により吸着するので、水又は温水の変化がある場
合でも、吸着していた遊離塩素等が脱着して放出するよ
うな問題は起きにくく。一旦吸着した物質の放出が極め
て低減される。
【0034】該キトサン等の他、水道水等の原水中に混
入する他の不純物、例えば、泥、酸化鉄等の無機浮遊物
や、アルカリ土類金属イオンや、臭気、毒性成分である
有機化合物等を除去する濾過材、吸着材等を該キトサン
等と共に前記カートリッジに充填して用いることもでき
る。
【0035】本発明は、前記実施形態に制限されない。
また、例えば、不純物吸着材及び効能剤が充填されるカ
ートリッジは、シャワーを行う際の使い易さを考慮し
て、図1に示す以外の適切な位置に配することができ
る。また、例えば、図3に示すように、シャワーヘッド
3の筒状部内にカートリッジ2’を配し、流路切り替え
コック8によって流路を切り替えて、遊離塩素を効率よ
く除去し、同時に効能剤を効率よく放出させたい場合に
のみ、カートリッジ内に通水させることができる。この
実施形態のシャワー用具におけるように、シャワーヘッ
ドの筒状部内にカートリッジを配設する場合には、該カ
ートリッジに効能剤を配設することが好ましい。このよ
うにシャワーヘッドに効能剤を配設することにより、効
能剤の取り替えが容易になり、必要に応じて効能剤を取
り替えて種々の効能を得ることができる。カートリッジ
2’は、シャワーヘッド3の中間部、或いは、シャワー
ホース7の取り付け部側に配設することもできる。ま
た、水又は温水の流路切り替え手段を設けて不純物吸着
材及び効能剤を別々にして、不純物吸着材による遊離塩
素の除去だけを行う流路にした場合と、不純物吸着材及
び効能剤を同時に通過させた場合に分けて使用すること
もできる。また、シャワーの放出される筒状先端に新た
に容器を装着して該容器内に不純物吸着材及び効能剤が
充填されたカートリッジを配設することもできる。
【0036】本発明のシャワー用具は、上記実施形態の
シャワー用具1におけるように、カートリッジ2を2部
屋に画成し、不純物吸着材及び効能剤をそれぞれ独立し
て充填できるよう設けることが好ましいが、一つの部屋
に併せて充填するようにすることもできる。この場合に
は、不純物吸着材が上流側に位置するように充填するこ
とが好ましい。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらになんら限定されない。 〔実施例1〕長時間使用することを前提とした下記水不
溶性不純物吸着剤及び1回毎の使用を前提とした下記効
能剤を用いて、円筒状カートリッジ(内径5cm、高さ
10cm)内の上下の部屋に、それぞれ該効能剤及び該
不純物吸着材を充填し、流入口と流出口に不織布からな
る濾材を配した。このカートリッジを混合水栓とシャワ
ーヘッドとの間に配置して図1及び図2に示すシャワー
用具を作製した。そして、混合水栓を調整して38℃の
温水が10リットル/分の流量で流れるようにし、通水
直後並びに1000リットル及び7500リットル通水
後におけるシャワー水(各通水量に達した時点から1
分、5分及び10分の3回に分けて採取したシャワー
水)中の遊離塩素濃度(平均濃度)をO−トルイジン比
色分析により測定して求めた。また、予め通水前の38
℃の温水に所定量の弱酸性入浴剤を添加し蒸発乾固によ
る重量法で求めた検量線を用いて、上記同様の通水直後
及び所定量通水後におけるシャワー水中の弱酸性浴剤の
濃度(平均)を求めた。さらに、上記同様の通水直後及
び所定量通水後におけるシャワー水のpHをpHメータ
ーで測定した。その遊離塩素測定結果及び弱酸性浴剤濃
度測定結果を表1に示す。 不純物吸着材:キトサン〔SK−20、粒度3.0mm
以下品の篩による調整品、粒度8〜50メッシュ、甲陽
ケミカル(株)社製〕35g 効能剤:弱酸性入浴剤(無水芒硝35wt%、炭酸水素
ナトリウム45wt%、グルタミン酸20wt%、適量
の芳香剤及び色素からなる配合組成物を、0.5t/c
2で成形した円柱形の錠剤)10g
【0038】〔比較例1〕上記不純物吸着材及び効能剤
をカートリッジに充填しなかった以外は、実施例1と同
様のシャワー用具を作製し、実施例1と同様にして、シ
ャワー水中の遊離塩素濃度及び弱酸性浴剤濃度並びにシ
ャワー水のpHを測定した。その遊離塩素測定結果及び
弱酸性浴剤濃度の測定結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示す結果から明らかなように、上記
不純物吸着材を充填したカートリッジが配されたシャワ
ー用具を用いると、遊離塩素が除去され、多量に且つ継
続して通水しても遊離塩素の除去効果が持続できること
が判明した。また、シャワー水中の弱酸性入浴剤の濃度
についても、通水直後のシャワー水、1000リット
ル、7500リットル通水後のシャワー水の何れの場合
にも、0.01±0.002wt%の範囲内に維持さ
れ、シャワー水中に溶解した炭酸ガスがたまり、シャワ
ー時の炭酸ガスの効能により血行を促進し得ることが確
認された。また、シャワー水のpHも、6.0〜6.4
に維持され、湯冷めを惹起しないようにし得ることが確
認された。
【0041】〔実施例2〕長時間使用することを前提と
した下記水不溶性不純物吸着剤及び1回毎の使用を前提
とした下記効能剤を用いて、円筒状カートリッジ(内径
5cm、高さ10cm)内に、実施例1と同様の不純物
吸着材を充填し、該流入口と流出口に不織布よりなる濾
材を配した。このカートリッジを、混合水栓とシャワー
ヘッドとの間に配置するとともに、もう一つの円筒状カ
ートリッジ(内径4cm、高さ1.5cm)内に下記効
能剤を充填したものを(シャワーヘッドの内径4.5c
m)内に配置して、図1及び3に示すシャワー用具を作
製した。 効能剤:弱酸性入浴剤(無水芒硝35wt%、炭酸水素
ナトリウム45wt%、グルタミン酸20wt%、適量
の芳香剤及び色素からなる配合組成物を、0.5t/c
2で成形した円柱形の錠剤)10g
【0042】そして、混合水栓を調整して常温の水が1
0リットル/分の流量で流れるようにし、実施例1と同
様にしてシャワー水中の遊離塩素濃度及び弱酸性入浴剤
の濃度を測定するとともに、シャワー水中のpHを測定
した。その結果、実施例1と同様の結果が得られた。こ
の場合、上記シャワーヘッド内に配置する円筒状カート
リッジを使用時に配置すると好ましい。
【0043】〔実施例3〕長時間使用することを前提と
した下記水不溶性不純物吸着剤及び1回毎の使用を前提
とした下記効能剤である血行促進剤及び無機塩を用い
て、円筒状カートリッジ(内径5cm、高さ10cm)
内の上下の部屋に、それぞれ該効能剤及び該不純物吸着
材を充填し、流入口と流出口に不織布からなる濾材を配
した。このカートリッジを混合水栓とシャワーヘッドと
の間に配置して図1及び図2に示すシャワー用具を作製
した。そして、混合水栓を調整して38℃の温水が10
リットル/分の流量で流れるようにし、通水直後並びに
1000リットル及び7500リットル通水後における
シャワー水(各通水量に達した時点から1分、5分及び
10分の3回に分けて採取したシャワー水)中の遊離塩
素濃度(平均濃度)をO−トルイジン比色分析により測
定して求めた。また、予め通水前の38℃の温水に所定
量の該血行促進剤及び該無機塩を添加し蒸発乾固による
重量法で求めた検量線を用いて、上記同様の通水直後及
び所定量通水後におけるシャワー水中の該血行促進剤及
び該無機塩の濃度平均を求めた。さらに、上記同様の通
水直後及び所定量通水後におけるシャワー水のpHをp
Hメーターで測定した。その遊離塩素測定結果並びに血
行促進剤及び無機塩濃度測定結果を表2に示す。 不純物吸着材:キトサン〔SK−50、粒度3.0mm
以下品の篩による調整品、粒度5〜40メッシュ、甲陽
ケミカル(株)社製〕35g 効能剤:血行促進剤及び無機塩(ニコチン酸メチル0.
2wt%、無水芒硝49wt%、ポリエチレングリコー
ルモノステアリルエステル(分子量2000)10wt
%、デキストリン40wt%、カチオン化デンプン0.
8wt%、適量の芳香剤及び色素からなる配合組成物
を、0.3t/cm2で成形した円柱形の錠剤)10g
【0044】〔比較例3〕上記不純物吸着材及び効能剤
を充填しなかった以外は、実施例3と同様のシャワー用
具を作製し、実施例3と同様にしてシャワー水中の遊離
塩素濃度、弱酸性入浴剤濃度及び無機塩濃度並びにシャ
ワー水のpH測定を行った。その遊離塩素測定結果並び
に血行促進剤及び無機塩濃度測定結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示すように、上記不純物吸着材を充
填したカートリッジが配されたシャワー用具を用いる
と、シャワー水中の遊離塩素が除去され、多量且つ継続
して通水しても遊離塩素の除去効果が持続できることが
判明した。また、シャワー水中の血行促進剤及び無機塩
の濃度についても、通水直後並びに1000リットル及
び7500リットル通水後のシャワー水のいずれの場合
にも、0.01±0.002%の範囲内に維持され、シ
ャワー水中に溶解した血行促進剤及び無機塩の効能によ
り、血行が促進され得ることが確認された。
【0047】〔実施例4〕長時間使用することを前提と
した下記水不溶性不純物吸着剤及び1回毎の使用を前提
とした下記効能剤である保湿剤及び芳香薬剤を用いて、
円筒状カートリッジ(内径5cm、高さ10cm)内の
上下の部屋に、それぞれ該効能剤及び該不純物吸着材を
充填し、流入口と流出口に不織布からなる濾材を配し
た。このカートリッジを混合水栓とシャワーヘッドとの
間に配置して図1及び図2に示すシャワー用具を作製し
た。そして、混合水栓を調整して38℃の温水が10リ
ットル/分の流量で流れるようにし、通水直後並びに1
000リットル及び7500リットル通水後におけるシ
ャワー水(各通水量に達した時点から1分、5分及び1
0分の3回に分けて採取したシャワー水)中の遊離塩素
濃度(平均濃度)をO−トルイジン比色分析により測定
して求めた。また、保湿剤及び芳香薬剤に含まれるラベ
ンダー精油の濃度をガスクロマトグラフィにより測定
し、該保湿剤及び該芳香薬剤の全量を比例配分により求
め、これらの濃度(平均濃度)とした。その遊離塩素測
定結果並びに保湿剤及び芳香薬剤濃度測定結果を表3に
示す。 不純物吸着材:キトサン〔SK−10、粒度3.0mm
以下品の篩による調整品、粒度5〜40メッシュ、甲陽
ケミカル(株)社製〕35g 効能剤:血行促進剤及び無機塩(アルギン酸ナトリウム
1wt%、ラベンダー精油1wt%、デキストリン35
wt%、カチオン化デキストリン3wt%、無水芒硝4
5wt%、炭酸水素ナトリウム15wt%からなる配合
組成物を、0.2t/cm2で成形した円柱形の錠剤)
10g
【0048】〔比較例4〕上記不純物吸着材及び効能剤
を充填しなかった以外は、実施例4と同様のシャワー用
具を作製し、実施例3と同様にしてシャワー水中の遊離
塩素濃度、保湿剤及び芳香剤濃度の測定を行った。その
遊離塩素測定結果並びに保湿剤及び芳香薬剤濃度測定結
果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】表3に示すように、上記不純物吸着材を充
填したカートリッジが配されたシャワー用具を用いる
と、シャワー水中の遊離塩が除去され、多量且つ継続し
て通水しても遊離塩素の除去効果が持続できることが判
明した。また、シャワー水中の保湿剤及び芳香薬剤の濃
度についても、通水直後並びに1000リットル及び7
500リットル通水後のシャワー水のいずれの場合に
も、0.01±0.002wt%の範囲内に維持され、
シャワー水中に溶解した保湿剤及び芳香薬剤によって肌
のしっとり感とリラックス感が促進され得ることが確認
された。
【0051】〔実施例5及び比較例5〕図1に示すシャ
ワー用具を構成した。内径5cm、高さ8cmの円筒状
カートリッジ内に不織布よりなる上下濾材を配し、その
中にキトサン〔SK−50、粒度3.0mm以下、甲陽
ケミカル(株)社製〕30gを充填した。このカートリ
ッジを、混合水栓とシャワーヘッドとの間に設置し、混
合水栓を調整して38℃の温水が10リットル/分の流
量で流れるようにした。
【0052】前記条件で、カートリッジに通水させた直
後の水道水、及びカートリッジに5000リットル通水
させた後の水道水中の遊離塩素の量をO−トルイジン比
色分析により測定した(実施例5)。同様の条件で、カ
ートリッジにキトサンを充填しないもの(比較品5)に
ついても遊離塩素の量を測定した。これらの結果を表4
に示す。尚、カートリッジ通過前の水道水中の遊離塩素
濃度は、実施例5及び比較例5の何れにおいても0.8
mg/Lであった。
【0053】
【表4】
【0054】表4に示す結果から明らかなように、キト
サンを充填したカートリッジが配されたシャワー用具を
用いると、遊離塩素が除去され、且つ多量に且つ継続し
て通水しても遊離塩素の除去効果が持続することが判
る。
【0055】〔実施例6〕図1に示すシャワー用具を構
成した。内径5cm、高さ8cmの円筒状カートリッジ
内に不織布よりなる上中下濾材を配し、その中にキトサ
ン〔SK−10の篩による調整品、粒度8〜50メッシ
ュ、甲陽ケミカル(株)社製〕20gを上層に、キトサ
ン−2〔SK−10の篩による調整品、粒度3.0mm
以下を粉砕器で粒度50〜150メッシュに調整したも
の、甲陽ケミカル(株)社製〕10gを下層に、それぞ
れ積層充填した。このカートリッジを、混合水栓とシャ
ワーヘッドとの間に設置し、混合水栓を調整して常温の
水が10リットル/分の流量で流れるようにした。
【0056】試験水として、次亜塩素酸ソーダ及び酢酸
を含む水200リットルを調製し、ポリエチレン容器に
充填した。この試験水は、次亜塩素酸ソーダを遊離塩素
として2ppm、及び酢酸を2ppm含んでいた。
【0057】2気圧のポンプによってポリエチレン容器
内から試験水を汲み上げ、前記の条件で試験水をカート
リッジに通過させた。試験水を100リットル通過さ
せ、通過後の試験水中の遊離塩素の量をO−トルイジン
比色分析により測定すると共に酢酸の量をガスクロマト
グラフィーにより測定した(実施例6)。同様の条件
で、カートリッジにキトサンを充填しないもの(比較品
6)についても遊離塩素及び酢酸の量をそれぞれ測定し
た。これらの結果を表5に示す。
【0058】
【表5】
【0059】表5に示す結果から明らかなように、キト
サンを充填したカートリッジが配されたシャワー用具を
用いると、遊離塩素が除去され、更に臭気成分である酸
性物質の酢酸も除去されることが判る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、水及び温水の何れにお
いてもこれらに含まれる不純物を特別の浄化方法を用い
ることなく、簡単且つ効率よく除去することができる。
また、本発明によれば、その後またはそれと同時に効能
剤による効能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャワー用具の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】同実施形態の要部を破断視した概略構成図であ
る。
【図3】本発明のシャワー用具の他実施形態を示す一部
を破断視した概略構成図である。
【符号の説明】
1 シャワー用具 2、2’ カートリッジ 3 シャワーヘッド 4 ハウジング 5 混合水栓 6 アダプタ 7 シャワーホース 10 不純物吸着材 11 効能剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 33/22 A61K 45/00 45/00 A61P 3/04 A61P 3/04 9/00 9/00 17/00 17/00 25/20 25/20 B01J 20/24 B B01J 20/24 C02F 1/28 R C02F 1/28 A61K 7/50 // A61K 7/50 A47K 3/22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水等の原水を供給しシャワーを行う
    シャワー用具において、一端に水又は温水の流出口を有
    する通水路内に、不純物吸着材及び効能剤が充填された
    カートリッジが配されているか又は不純物吸着材と効能
    剤とがそれぞれ充填された複数のカートリッジが配設さ
    れていることを特徴とするシャワー用具。
  2. 【請求項2】 前記不純物吸着材が、水不溶性吸着材で
    ある請求項1記載のシャワー用具。
  3. 【請求項3】 前記水不溶性吸着材が、水不溶性のキチ
    ン、キトサン若しくはこれらの誘導体である請求項2記
    載のシャワー用具。
  4. 【請求項4】 前記水不溶性吸着材の粒径が、2〜50
    0メッシュである請求項2又は3のいずれかに記載のシ
    ャワー用具。
  5. 【請求項5】 前記効能剤が、弱酸性入浴剤である請求
    項1記載のシャワー用具。
  6. 【請求項6】 前記効能剤が、血行促進剤及び/又は無
    機塩である請求項1記載のシャワー用具。
  7. 【請求項7】 前記効能剤が、保湿剤及び芳香薬剤であ
    る請求項1記載のシャワー用具。
  8. 【請求項8】 水道水等の原水を供給しシャワーを行う
    シャワー用具において、一端に水又は温水の流入口を有
    すると共に他端に水又は温水の流出口を有する通水路内
    に、水不溶性のキチン、キトサン又はこれらの誘導体が
    充填されたカートリッジが配されたシャワー用具。
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