JP2001186418A - 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム - Google Patents

固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム

Info

Publication number
JP2001186418A
JP2001186418A JP36399199A JP36399199A JP2001186418A JP 2001186418 A JP2001186418 A JP 2001186418A JP 36399199 A JP36399199 A JP 36399199A JP 36399199 A JP36399199 A JP 36399199A JP 2001186418 A JP2001186418 A JP 2001186418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical transfer
signal charges
mode
unit
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36399199A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Harada
耕一 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP36399199A priority Critical patent/JP2001186418A/ja
Publication of JP2001186418A publication Critical patent/JP2001186418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCDイメージャの多画素化が進み、その多
画素CCDイメージャが動画/静止画対応のカメラシス
テムの撮像デバイスとして使用されるようになると、モ
ニタリングモードにおける消費電力の増加が問題となっ
てくる。 【解決手段】 CCDイメージャ10およびこれを撮像
デバイスとして用いるカメラシステムにおいて、n行に
つき1行の割合で読み出しパルスXSGを印加すること
で1/n(本例では、n=3)に間引く間引きモードで
は、垂直CCD12を駆動する垂直転送パルスVφ1,
Vφ1´,Vφ2,Vφ3,Vφ3´の振幅を、全画素
モード(通常モード)時のほぼ1/nに設定するととも
に、空パケットを利用して信号電荷を垂直転送するよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置およ
びその駆動方法並びにカメラシステムに関し、特に静止
画と動画の双方を得ることが可能な固体撮像装置および
その駆動方法、並びに当該固体撮像装置を撮像デバイス
として用いたカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】スチルカメラに代表される静止画の撮像
技術では、撮像デバイスとして固体撮像装置、例えば多
画素のCCD(Charge Coupled Device)イメージャを用
い、全画素の信号電荷を独立に読み出すことによって静
止画を得るようにしている。そして、高解像度化のため
に、より多画素のCCDイメージャが用いられる。ま
た、被写体をモニタリングする際には、モニターに動画
を映し出すモニタリングモード(動画モード)が設定さ
れる。
【0003】ところが、CCDイメージャにあっては、
出力部を構成するソースフォロワのカットオフ周波数と
CCD駆動周波数との間に制約条件があることから、出
力部の動作速度をあまり高速にできない。したがって、
CCDイメージャの多画素化に伴って画素数が増える
と、モニタリングモード(動画モード)でのフレームレ
ートが低下することになる。
【0004】これに対して、従来、多画素のCCDイメ
ージャにおいて、モニタリングモード設定時に、各画素
からの信号電荷の読み出しを垂直方向において行単位で
間引くことにより、フレームレートを上げる技術が種々
提案されている(例えば、特開平5−236354号公
報を参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CCD
イメージャの多画素化が進み、その多画素CCDイメー
ジャが動画/静止画対応のカメラシステムの撮像デバイ
スとして使用されるようになると、多画素化に伴って垂
直転送部の転送段数も増えることから、モニタリングモ
ードにおける消費電力の増加が問題となってくる。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、モニタリングモード
時の垂直転送部における消費電力を、垂直転送部の特性
を劣化させることなく低減可能とした固体撮像装置およ
びその駆動方法並びにカメラシステムを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、行列状に配置された複数個のセンサ部、これら複
数個のセンサ部から読み出された信号電荷を各列ごとに
垂直転送する複数本の垂直転送部およびこれら複数本の
垂直転送部から移送される信号電荷を水平転送する水平
転送部を有する固体撮像素子と、複数個のセンサ部の信
号電荷を独立に読み出す第1の動作モードが設定された
とき、その動作モードに対応した垂直転送パルスを生成
して垂直転送部に与えて駆動する一方、複数個のセンサ
部の信号電荷を行方向において行単位で間引いて読み出
す第2の動作モードが設定されたとき、第1の動作モー
ド時の振幅よりも小さい振幅の垂直転送パルスを生成し
て垂直転送部に与えて駆動する駆動手段とを備えた構成
となっている。そして、この固体撮像装置は、動画/静
止画対応のカメラシステムにおいて、その撮像デバイス
として用いられる。
【0008】上記構成の固体撮像装置およびこれを撮像
デバイスとして用いたカメラシステムにおいて、第2の
動作モード(間引きモード)では、垂直転送部を駆動す
る垂直転送パルスの振幅を第1の動作モード(全画素モ
ード)時よりも小さくすることにより、垂直転送部で消
費される電力が、第1の動作モード時よりも少なくて済
む。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係る固体撮像装置を示す概略構成図である。
【0010】図1において、センサ部(画素)11が多
数、垂直(行)方向および水平方向(列)方向において
2次元マトリクス状に配列されている。これらセンサ部
11は、入射光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に
変換して蓄積する。また、これらセンサ部11の垂直列
ごとに複数本の垂直CCD(垂直転送部)12が設けら
れている。さらに、これら垂直CCD12と各センサ部
11との間には読み出しゲート部13が介在している。
【0011】センサ部11の各々に蓄積された信号電荷
は、後述する読み出しパルスXSGが読み出しゲート部
13のゲート電極に印加され、そのゲート電極下のポテ
ンシャルが深くなることにより、当該読み出しゲート部
13を通して垂直CCD12に読み出される。垂直CC
D12は、例えば3相の垂直転送パルスVφ1〜Vφ3
によって転送駆動され、各センサ部11から読み出され
た信号電荷を順に垂直転送する。
【0012】図2に、垂直CCD12の電極構造を平面
パターンにて示す。同図から明らかなように、垂直CC
D12の電極構造は、1層目のポリシリコンからなる転
送電極(図中、実線で示す)14-1と、2層目のポリシ
リコンからなる転送電極(図中、点線で示す)14-2
と、3層目のポリシリコンからなる転送電極(図中、一
点鎖線で示す)14-2とからなる3層構造となってい
る。そして、これら3層構造の転送電極14-1,14-
2,14-3には、垂直転送パルスVφ1,Vφ2,Vφ
3がそれぞれ印加される。
【0013】3相駆動の垂直CC12では、例えば、3
相目の垂直転送パルスVφ3が印加される転送電極14
-3が、読み出しゲート部13のゲート電極を兼ねた構造
となっている。このことから、3相の垂直転送パルスV
φ1〜Vφ3のうち、3相目の垂直転送パルスVφ3
は、低レベル(以下、“L”レベルと記す)、中間レベ
ル(以下、“M”レベルと記す)および高レベル(以
下、“H”レベルと記す)の3値をとるように設定され
ており、その3値目の“H”レベルのパルスが読み出し
ゲート部13のゲート電極に印加される読み出しパルス
XSGとなる。
【0014】複数本の垂直CCD12の各転送先側端部
には、図の左右方向に延在する水平CCD15が設けら
れている。水平CCD15は、例えば2相の水平転送パ
ルスHφ1,Hφ2によって転送駆動される。また、水
平CCD15の転送先側端部には、例えばフローティン
グディフュージョンアンプ構成の電荷検出部16が設け
られている。この電荷検出部16は、水平CCD15か
ら順に注入される信号電荷を信号電圧に変換して出力す
る。
【0015】以上により、本実施形態に係るCCDイメ
ージャ10が構成されている。このCCDイメージャ1
0を駆動するための3相の垂直転送パルスVφ1〜Vφ
3、2相の水平転送パルスHφ1,Hφ2等の各種のタ
イミングパルスは、タイミングジェネレータ(TG)1
7で生成される。
【0016】このタイミングジェネレータ17には、垂
直転送パルスVφ1〜Vφ3の3レベル、即ち“H”レ
ベル、“M”レベルおよび“L”レベルにそれぞれ対応
した3系統の電源電圧が電源部18から供給される。ま
た、例えば“M”レベルについては、2つの電源電圧が
用意されている。
【0017】すなわち、“H”レベルとして電源18-1
の電源電圧が与えられ、“M”レベルとして例えばグラ
ンドレベル(0V)または電源18-2の電源電圧が切替
えスイッチSWを介して選択的に与えられる。また、
“L”レベルとしては、電源18-3の電源電圧が与えら
れる。
【0018】切替えスイッチSWは、外部から与えられ
るモード切替え信号に基づいて、全画素モード時にはグ
ランドレベル(0V)を、間引きモード時には電源18
-2の電源電圧を選択してタイミングジェネレータ17に
供給する。ここで、全画素モードとは、全画素の信号電
荷を独立に読み出すモードを言い、間引きモードとは、
各画素の信号電荷を垂直方向において行単位で間引いて
読み出すモードを言うものとする。
【0019】なお、以下の説明において、間引きモード
では、2行おきに1行、即ち3行につき1行だけ読み出
し、他の行については間引く1/3間引き読み出しを行
う場合を例にとって説明するものとする。
【0020】電源部18において、電源18-1は、+1
5Vを“H”レベルとしてタイミングジェネレータ17
に供給する。電源18-2は、−6Vを1/3間引きモー
ド時の“M”レベルとしてタイミングジェネレータ17
に供給する。このとき、タイミングジェネレータ17
は、1/3間引き読み出しに対応して電源18-3の電源
電圧の約1/3の3Vp−pの垂直転送パルスVφ1〜
Vφ3を垂直CCD12に供給する。電源18-3は、−
9Vを“L”レベルとしてタイミングジェネレータ17
に供給する。なお、これらの数値は一例に過ぎず、これ
に限定されるものではない。
【0021】これら電源電圧が供給されることにより、
タイミングジェネレータ17は、3相の垂直転送パルス
Vφ1〜Vφ3として、全画素モード時には“M”レベ
ルが0V、“L”レベルが−9Vのクロックパルスを、
間引きモード時には“M”レベルが−6V、“L”レベ
ルが−9Vのクロックパルスを発生する。すなわち、3
相の垂直転送パルスVφ1〜Vφ3の振幅が、全画素モ
ード時には9V、間引きモード時にはその約1/3の3
Vとなる。これにより、垂直CCD12の取り扱い電荷
量もほぼ1/3となる。読み出しパルスXSGについて
は、動作モードに関係なくその振幅が+15Vである。
【0022】なお、本例では、“M”レベルの電源電圧
を切り替える構成としたが、これに限られるものではな
く、“L”レベルの電源電圧を−9Vと−3Vで切り替
えるようにしても、間引きモード時の垂直転送パルスV
φ1〜Vφ3の振幅を、全画素モード時のそれの約1/
3に設定することが可能である。
【0023】ところで、全画素モードを実現するには、
垂直方向において全ての画素の読み出しゲート部13の
ゲート電極に対して読み出しパルスXSGを印加するよ
うにすれば良い。一方、間引きモードを実現するには、
間引き対象となる行を除く他の行の読み出しゲート部1
3のゲート電極に対して読み出しパルスXSGを印加す
るようにすれば良い。
【0024】そのため、読み出しパルスXSGが重畳さ
れる3相目の垂直転送パルスVφ3については、2系統
の垂直転送パルスVφ3,Vφ3´がタイミングジェネ
レータ17から出力されるようになっている。また、後
述する理由により、1相目の垂直転送パルスVφ1につ
いても、2系統の垂直転送パルスVφ1,Vφ1´がタ
イミングジェネレータ17から出力されるようになって
いる。
【0025】図3は、1本の垂直CCD12における転
送電極14-1,14-2,14-3の一例の配線パターン図
である。本配線系においては、間引き読み出しを可能と
するため、1相目,3相目の垂直転送パルスの配線に工
夫が凝らされている。具体的には、上述したように、1
相目,3相目の垂直転送パルスとして2系統の垂直転送
パルスVφ1とVφ1´,Vφ3とVφ3´が用意さ
れ、かつ垂直転送パルスVφ1,Vφ1´,Vφ2,V
φ3,Vφ3´を伝送するために5本のバスライン19
-1〜19-5が配線されている。
【0026】そして、2相目の垂直転送パルスVφ2を
伝送するバスライン19-3には、全画素について2層目
の転送電極14-2が接続されている。また、垂直転送パ
ルスVφ1,Vφ3を伝送するバスライン19-1,19
-4には、1層目,3層目の転送電極14-1,14-3が隣
り合う2画素を単位として1画素おきに接続され、垂直
転送パルスVφ1´,Vφ3´を伝送するバスライン1
9-2,19-5には、バスライン19-1,19-4に接続さ
れていない1層目,3層目の転送電極14-1,14-3が
接続されている。
【0027】次に、上記構成のCCDイメージャ10に
おける各モード(全画素モード/間引きモード)の動作
について説明する。
【0028】先ず、全画素モードでは、周知の全画素読
み出しが行われる。すなわち、図4のタイミングチャー
トに示す波形、即ち“H”レベルが+15V、“M”レ
ベルが0V、“L”レベルが−9Vの垂直転送パルスV
φ1,Vφ1´,Vφ2,Vφ3,Vφ3´がバスライ
ン19-1〜19-5(図3を参照)を通して各画素の転送
電極14-1〜14-3に与えられる。
【0029】このとき、図4のタイミングチャートから
明らかなように、3相目の垂直転送パルスVφ3,Vφ
3´には共に読み出しパルスXSGが立っていることか
ら、全画素の信号電荷が読み出しゲート部13を通して
垂直CCD12へ読み出される。これらの信号電荷は、
垂直CCD12によって独立に垂直転送され、さらに水
平CCD15によって水平転送された後、電荷検出部1
6で信号電圧に変換されて出力される。
【0030】続いて、間引きモードの動作について説明
する。この間引きモードでは、垂直CCD12において
信号電荷が読み出されないパケット(転送段)について
は空転送が行われることに着目し、その空パケットをも
利用して垂直転送(ラインシフト)を行うようにする。
すなわち、1画素分の信号電荷を空パケットに振り分け
て転送する。
【0031】さらに、1画素分の信号電荷を分割したこ
とで、各転送段の取り扱い電荷量が少なくて済むことか
ら、間引きモード時の垂直転送パルスVφ1,Vφ1
´,Vφ2,Vφ3,Vφ3´の振幅を、全画素モード
時のそれよりも小さく設定するようにしている。
【0032】以下、間引きモードでの具体的な動作につ
いて、図5のタイミングチャートおよび図6の動作説明
図を用いて説明する。なお、図6には、図3のA−A´
断面のポテンシャル分布を示している。
【0033】この間引きモードでは、1相目の垂直転送
パルスVφ1とVφ1´、3相目の垂直転送パルスVφ
3とVφ3´が異なる波形でタイミングジェネレータ1
7から出力され、2相目の垂直転送パルスVφ2と共
に、バスライン19-1〜19-5(図3を参照)を通して
各画素の転送電極14-1〜14-3に与えられる。
【0034】このとき、垂直転送パルスVφ1,Vφ1
´,Vφ2,Vφ3,Vφ3´は、“H”レベルが+1
5V、“M”レベルが−6V、“L”レベルが−9Vの
波形としてタイミングジェネレータ17から出力され
る。また、図5のタイミングチャートから明らかなよう
に、垂直転送パルスVφ3´には読み出しパルスXSG
が立たないようになっている
【0035】これにより、各画素からは、2行おきに1
行ずつ信号電荷が読み出される。換言すれば、3行につ
き1行だけ読み出し、他の行については間引く1/3間
引き読み出しが実行される。すなわち、垂直転送パルス
Vφ3に読み出しパルスXSGが立つことで、3行につ
き1行ずつ信号電荷が読み出される。読み出された信号
電荷は、垂直CCD12内の対応するパケットに蓄積さ
れる。
【0036】このとき、読み出し対象となる行に印加さ
れる1相目の垂直転送パルスVφ1が“L”レベルにあ
り、その行の転送電極14-1下のポテンシャルのみが浅
くなっている(時刻t1)。この場合、垂直転送パルス
Vφ1を“L”レベル、垂直転送パルスVφ1´を
“H”レベルとしているのは、読み出された信号電荷が
垂直CCD12内で相互に混合しないようにするためで
ある。そして、垂直転送パルスVφ3の読み出しパルス
XSGが消滅すると(時刻t2)、読み出された信号電
荷が蓄積されていたパケットのポテンシャルが浅くな
る。
【0037】すると、垂直CCD12内において、
“L”レベルの垂直転送パルスVφ1が印加されている
転送電極14-1下のポテンシャルバリアを境として、読
み出された1画素分の信号電荷が3パケット分に亘って
広がる。そして、垂直転送パルスVφ1´が“L”レベ
ルになると(時刻t3)、各行の転送電極14-1下のポ
テンシャルが浅くなる。
【0038】これにより、3パケット分に亘って広がっ
た1画素の信号電荷が、転送電極14-1下のポテンシャ
ルが浅くなることでほぼ1/3ずつに振り分けられる。
続いて、3相目の垂直転送パルスVφ3,Vφ3´が
“L”レベルに遷移すると(時点t4)、ほぼ1/3ず
つの信号電荷は、各行の2層目の転送電極14-2下に蓄
積される。
【0039】そして、時刻t5以降、垂直CCD12に
おいて垂直転送が行われる。この垂直転送により、垂直
CCD12から水平CCD15へ、1列につき1画素分
のほぼ1/3の電荷量の信号電荷がライン(行)単位で
順にラインシフトされる。このとき、水平CCD15で
は、1ラインシフトが実行される度に水平転送を行うの
ではなく、3ラインシフトごとに水平転送を行うように
する。
【0040】すなわち、垂直CCD12で3ライン分の
ラインシフトが行われる期間、水平CCD15の転送動
作を停止する。これにより、水平CCD15内におい
て、3ライン分の信号電荷の加算が行われる。その結
果、垂直CCD12で3分割された信号電荷が、元の1
画素分の信号電荷となる。そして、これら1画素分の信
号電荷が水平CCD15によって順に水平転送され、電
荷検出部16で信号電圧に変換されて出力される。
【0041】上述したように、n行につき1行の割合で
読み出しパルスXSGを印加することによって1/n
(本例では、n=3)に間引く間引きモードでは、垂直
転送パルスVφ1,Vφ1´,Vφ2,Vφ3,Vφ3
´の振幅を、全画素モード(通常モード)時のほぼ1/
nに設定するとともに、空パケットを利用して信号電荷
を垂直転送するようにしたことにより、垂直CCD12
における消費電力を垂直CCD12の各転送特性を劣化
させることなく、最大1/n2に低減できる。
【0042】なお、本例では、1/n間引きモード時の
垂直転送パルスVφ1,Vφ1´,Vφ2,Vφ3,V
φ3´の振幅を、全画素モード時の1/nに設定すると
したが、垂直CCD12の各転送段における取り扱い電
荷量のバラツキなどを考慮して、1/xに設定すれば良
い。ただし、1/n≦1/x<1である。また、1/x
の振幅に設定しなくても、全画素モード時の振幅よりも
小さければ、間引きモード時の垂直CCD12における
消費電力の低減は可能である。
【0043】また、本例では、1/3間引きを行う際
に、垂直CCD12において、信号電荷を読み出したパ
ケットを先頭にして後続する2つの空パケットの計3パ
ケット間で信号電荷を振り分けるとしたが、これに限ら
れるものではない。
【0044】例えば、信号電荷を読み出したパケットを
真中にしてその前後2つの空パケットの計3パケット間
で信号電荷を振り分けるようにすることも可能である。
この振り分けを実現するには、信号電荷を読み出した行
の次の行の転送電極14-1に対して1相目の垂直転送パ
ルスVφ1を印加するようにすれば良い。図7は、この
場合の動作説明図である。
【0045】また、上記実施形態では、1/3間引きを
行う際に、1画素分の信号電荷を垂直CCD12に一度
に読み出し、その後垂直CCD12内において3分割す
るようにしたが、1画素分の信号電荷を3回に分けて垂
直CCD12に読み出すようにすることも可能である。
ただし、この3回に分けての読み出しは、必ずしも、1
画素分の信号電荷を3等分すると言う意味ではない。
【0046】センサ部11から信号電荷を3回に分けて
読み出す方法としては、例えば、読み出しパルスXSG
の振幅を3段階に切り替える方法などが考えられる。具
体的には、一例として、読み出しパルスXSGの振幅を
1回目の読み出し動作では5V、2回目の読み出し動作
では10V、3回目の読み出し動作では15Vに設定す
る。これにより、センサ部11にその飽和電荷量いっぱ
いに信号電荷が蓄積されている場合を考えると、3回の
読み出し動作によって1画素分の信号電荷をほぼ3等分
できる。
【0047】逆に、センサ部11にその飽和電荷量の1
/3以下の信号電荷が蓄積されている場合には、1回
目、2回目の読み出し動作では信号電荷が読み出されな
いことになるが、3回目の読み出し動作によって全ての
信号電荷が垂直CCD12に読み出されることになる。
したがって、1回目、2回目の読み出し動作に対応する
パケットでは空転送が行われることになる。しかし、先
の実施形態の場合と同様に、全画素モード時の1/3の
振幅の垂直転送パルスで垂直転送が行われることに違い
はない。
【0048】1画素分の信号電荷を3回に分けて読み出
す場合の動作について、図8のタイミングチャートおよ
び図9の動作説明図を用いて説明する。なお、以下の説
明では、各センサ部11にその飽和電荷量いっぱいの信
号電荷が蓄積されているものと仮定して説明する。ま
た、本実施形態の場合には、垂直CCD12内において
各画素の信号電荷が混合しないように3パケットを単位
として分離する必要がないため、1相目の垂直転送パル
スについては1つの垂直転送パルスVφ1だけで良い。
【0049】先ず、垂直転送パルスVφ3に振幅が例え
ば5Vの読み出しパルスXSGが立つと(時刻t1)、
3行につき1行ずつ各センサ部11からほぼ1/3の信
号電荷が垂直CCD12に読み出される。このとき、垂
直転送パルスVφ1,Vφ2は“L”レベル、垂直転送
パルスVφ3´は“M”レベルにある。
【0050】そして、この読み出されたほぼ1/3の信
号電荷は、読み出しパルスXSGが消滅した後(時刻t
2)、垂直転送パルスVφ2が“M”レベルに遷移し
(時刻t3)、次いで垂直転送パルスVφ3,Vφ3´
が“L”レベルに遷移し(時刻t4)、次いで垂直転送
パルスVφ1が“M”レベルに遷移し(時刻t5)、次
いで垂直転送パルスVφ2が“L”レベルに遷移し(時
刻t6)、次いで垂直転送パルスVφ3,Vφ3´が
“M”レベルに遷移し(時刻t7)、次いで垂直転送パ
ルスVφ1が“L”レベルに遷移する(時刻t8)こと
で、1ライン分シフトされる。
【0051】次に、垂直転送パルスVφ3に振幅が例え
ば10Vの読み出しパルスXSGが立つと(時刻t
9)、同じ行の各センサ部11に残されているほぼ2/
3の信号電荷のうち、その半分(1画素分のほぼ1/
3)の信号電荷が垂直CCD12に読み出される。この
信号電荷は読み出しパルスXSGの消滅後(時刻t1
0)、時刻t11〜時刻t16の期間において1ライン
分シフトされる。
【0052】そして、最後に、垂直転送パルスVφ3に
振幅が例えば15Vの読み出しパルスXSGが立つと
(時刻t17)、同じ行の各センサ部11に残されてい
るほぼ1/3の信号電荷が垂直CCD12に読み出され
る。これで、1画素分の信号電荷が全て読み出されたこ
とになる。
【0053】以上のようにして、1画素について3回に
分けて読み出された信号電荷は、時刻t21以降、垂直
CCD12において垂直転送される。この垂直転送によ
り、垂直CCD12から水平CCD15へ、1列につき
1画素分のほぼ1/3の電荷量の信号電荷がライン単位
で順にラインシフトされる。このとき、水平CCD15
では、1ラインシフトごとに水平転送を行うのではな
く、3ラインシフトごとに水平転送を行うようにする。
【0054】すなわち、垂直CCD12で3ライン分の
ラインシフトが行われる期間、水平CCD15の転送動
作を停止する。これにより、水平CCD15内におい
て、3ライン分の信号電荷の加算が行われる。その結
果、各画素から3回に分けて読み出された信号電荷が、
元の1画素分の信号電荷となる。そして、これら1画素
分の信号電荷が水平CCD15によって順に水平転送さ
れ、電荷検出部16で信号電圧に変換されて出力され
る。
【0055】図10は、CCDイメージャを撮像デバイ
スとして用いた本発明に係るカメラシステムの構成の一
例を示すブロック図である。
【0056】図10において、本カメラシステムは、撮
像デバイスであるCCDイメージャ21、このCCDイ
メージャ21の撮像面上に被写体からの入射光(像光)
を取り込んで結像させるレンズ22、CCDイメージャ
21の出力信号を処理する信号処理回路23、この信号
処理回路23の出力信号を記録媒体に記録する画像記録
装置24、信号処理回路23の出力信号をモニターに表
示する画像表示装置25、本システム全体のタイミング
制御をなすタイミングコントローラ26および撮像モー
ドを設定するモード設定部27を備えた構成となってい
る。
【0057】上記構成のカメラシステムにおいて、CC
Dイメージャ21として、先述した各実施形態に係るC
CDイメージャ10が用いられる。CCDイメージャ2
1の撮像面上には、レンズ22などの光学系を通して、
被写体からの像光が結像される。一方、モード設定部2
7では撮像モードとして、静止画を撮像する静止画モー
ドと、撮像中の画像をモニターに映し出す動画モード
(モニタリングモード)とが適宜設定される。
【0058】タイミングコントローラ26は、図1にお
けるタイミングジェネレータ17や電源部18などを有
する構成となっている。そして、モード設定部27から
タイミングコントローラ26に対して静止画モードが設
定されたときは、図1のCCDイメージャ10は全画素
モードをとり、動画モードが設定されたときは間引きモ
ードをとる。
【0059】このように、動画/静止画対応のカメラシ
ステムにおいて、その撮像デバイスとして、先述した各
実施形態に係るCCDイメージャ10を用いることによ
り、当該CCDイメージャ10では動画モードに対応し
た間引きモード時に垂直転送パルスの振幅を、全画素モ
ード時のそれよりも小さく設定することにより、垂直C
CDにおける低消費電力化が図られているので、カメラ
システム全体の消費電力を低減できることになる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体撮像装置およびこれを撮像デバイスとして用いたカ
メラシステムにおいて、第2の動作モード(間引きモー
ド)では、垂直転送部を駆動する垂直転送パルスの振幅
を第1の動作モード(全画素モード)時よりも小さくす
ることにより、垂直転送部で消費される電力が、第1の
動作モード時よりも少なくて済むため、低消費電力化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る固体撮像装置を示す
概略構成図である。
【図2】垂直CCDの電極構造を示す平面パターン図で
ある。
【図3】垂直CCDにおける転送電極の一例の配線パタ
ーン図である。
【図4】全画素モード時の垂直転送パルスを示すタイミ
ングチャートである。
【図5】間引きモード時の垂直転送パルスの第1例を示
すタイミングチャートである。
【図6】間引きモード時の第1例の動作説明図である。
【図7】間引きモード時の第2例の動作説明図である。
【図8】他の実施形態に係る垂直転送パルスを示すタイ
ミングチャートである。
【図9】他の実施形態に係る動作説明図である。
【図10】本発明に係るカメラシステムの構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
11…センサ部、12…垂直CCD、13…読み出しゲ
ート部、15…水平CCD、17…タイミングジェネレ
ータ(TG)、18…電源部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置された複数個のセンサ部、
    これら複数個のセンサ部から読み出された信号電荷を各
    列ごとに垂直転送する複数本の垂直転送部およびこれら
    複数本の垂直転送部から移送される信号電荷を水平転送
    する水平転送部を有する固体撮像素子と、 前記複数個のセンサ部の信号電荷を独立に読み出す第1
    の動作モードが設定されたとき、その動作モードに対応
    した垂直転送パルスを生成して前記垂直転送部に与えて
    駆動する一方、前記複数個のセンサ部の信号電荷を行方
    向において行単位で間引いて読み出す第2の動作モード
    が設定されたとき、前記第1の動作モード時の振幅より
    も小さい振幅の垂直転送パルスを生成して前記垂直転送
    部に与えて駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記第2の動作モード
    としてn行につき1行の信号電荷を読み出す1/n間引
    きモードが設定されたとき、前記センサ部から読み出し
    た1行分の信号電荷を前記垂直転送部においてn行に相
    当する各転送段間で振り分けて独立に垂直転送するよう
    に前記垂直転送部を駆動することを特徴とする請求項1
    記載固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記n行に相当する各
    転送段間に振り分けられた各信号電荷を、前記垂直転送
    部の垂直転送時に前記水平転送部内で加算するように前
    記垂直転送部および前記水平転送部を駆動することを特
    徴とする請求項2記載固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記第2の動作モード
    としてn行につき1行の信号電荷を読み出す1/n間引
    きモードが設定されたとき、前記センサ部からn回に分
    けて前記垂直転送部のn行に相当する各転送段に読み出
    して独立に垂直転送するように前記垂直転送部を駆動す
    ることを特徴とする請求項1記載固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記n行に相当する各
    転送段に読み出された各信号電荷を、前記垂直転送部の
    垂直転送時に前記水平転送部内で加算するように前記垂
    直転送部および前記水平転送部を駆動することを特徴と
    する請求項4記載固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 行列状に配置された複数個のセンサ部、
    これら複数個のセンサ部から読み出された信号電荷を各
    列ごとに垂直転送する複数本の垂直転送部およびこれら
    複数本の垂直転送部から移送される信号電荷を水平転送
    する水平転送部を有する固体撮像素子の駆動方法であっ
    て、 前記複数個のセンサ部の信号電荷を独立に読み出す第1
    の動作モードが設定されたとき、その動作モードに対応
    した垂直転送パルスを生成して前記垂直転送部に与えて
    駆動する一方、前記複数個のセンサ部の信号電荷を行方
    向において行単位で間引いて読み出す第2の動作モード
    が設定されたとき、前記第1の動作モード時の振幅より
    も小さい振幅の垂直転送パルスを生成して前記垂直転送
    部に与えて駆動することを特徴とする固体撮像装置の駆
    動方法。
  7. 【請求項7】 行列状に配置された複数個のセンサ部、
    これら複数個のセンサ部から読み出された信号電荷を各
    列ごとに垂直転送する複数本の垂直転送部およびこれら
    複数本の垂直転送部から移送される信号電荷を水平転送
    する水平転送部を有する固体撮像素子を撮像デバイスと
    して用いたカメラシステムであって、静止画を撮像する
    静止画モードと、撮像画像を動画としてモニタリングす
    る動画モードとを選択的に設定するモード設定部と、 前記モード設定部で前記静止画モードが設定されたと
    き、そのモードに対応した垂直転送パルスを生成して前
    記垂直転送部に与えて駆動する一方、前記動画モードが
    設定されたとき、前記静止画モード時の振幅よりも小さ
    い振幅の垂直転送パルスを生成して前記垂直転送部に与
    えて駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とするカメ
    ラシステム。
JP36399199A 1999-12-22 1999-12-22 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム Pending JP2001186418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36399199A JP2001186418A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36399199A JP2001186418A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001186418A true JP2001186418A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18480714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36399199A Pending JP2001186418A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001186418A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009290890A (ja) * 2009-08-28 2009-12-10 Sony Corp 固体撮像素子の駆動方法
US8023028B2 (en) 2007-01-22 2011-09-20 Sony Corporation Solid-state imaging device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8023028B2 (en) 2007-01-22 2011-09-20 Sony Corporation Solid-state imaging device
KR101446281B1 (ko) * 2007-01-22 2014-10-01 소니 주식회사 고체 촬상 장치
JP2009290890A (ja) * 2009-08-28 2009-12-10 Sony Corp 固体撮像素子の駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7315330B2 (en) Solid-state image pickup element including a thinning method to discharge unnecessary image data
JPH0522668A (ja) 固体撮像装置
JP3102557B2 (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法
US7701498B2 (en) Solid-state image pickup device, drive method therefor and camera
JP4078741B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム
JP2773787B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法と固体撮像装置
JP2001053267A (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラシステム
JP2001186418A (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム
US6785027B1 (en) Method for driving a CCD solid-state imaging device
JP3948042B2 (ja) カメラシステム、撮像装置および撮像方法
JP2721603B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法と固体撮像装置
JP4069533B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法並びにカメラシステム
JP3000958B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法
JP2809903B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法と固体撮像装置
JP2000324504A (ja) 固体撮像装置およびこれを備えたカメラ
JPH0856312A (ja) 固体撮像素子及びその駆動方法
JP2882368B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法
JP2004328314A (ja) 固体撮像素子の駆動方法およびその駆動装置並びに固体撮像装置および撮像装置モジュール
JP2931531B2 (ja) 固体撮像装置
JP3050223B2 (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
JPH09312849A (ja) 固体撮像装置
JP3601242B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法
JPH11196336A (ja) Hdtv/sdtv共用カメラの駆動方法
JPH09191432A (ja) 撮像装置
JP2002204395A (ja) 固体撮像素子の駆動方法およびそれを用いたカメラ