JP2001186148A - エッジノード交換機と交換機 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユーザ拠点−エッジノード交換機間を、ひと
つのＶＣにまとめて、すべての拠点間をメッシュで接続
するＬ２−ＶＰＮに比べてコストを安くすることを課題
とする。 【解決手段】 ＡＴＭネットワークのエッジノード交換
機２１に、ユーザ２３毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰ
データパケット振り分け機能（以降、ＩＰ−ＶＰＮ機
能）を搭載することにより、ユーザ２３とエッジノード
交換機２１と間の専用線２２の接続数を減少させて、一
般の専用線接続（Ｌ２−ＶＰＮ）に比べて、コストを抑
えたサービスを提供すること、及び一般の専用線２２の
接続（Ｌ２−ＶＰＮ）と同様なサービス品質を保証する
ことを特徴とする。
つのＶＣにまとめて、すべての拠点間をメッシュで接続
するＬ２−ＶＰＮに比べてコストを安くすることを課題
とする。 【解決手段】 ＡＴＭネットワークのエッジノード交換
機２１に、ユーザ２３毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰ
データパケット振り分け機能（以降、ＩＰ−ＶＰＮ機
能）を搭載することにより、ユーザ２３とエッジノード
交換機２１と間の専用線２２の接続数を減少させて、一
般の専用線接続（Ｌ２−ＶＰＮ）に比べて、コストを抑
えたサービスを提供すること、及び一般の専用線２２の
接続（Ｌ２−ＶＰＮ）と同様なサービス品質を保証する
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＡＴＭエッジノー
ド交換機に関し、主に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデー
タパケット振り分け機能を有するＡＴＭエッジノード交
換機に関する。
ド交換機に関し、主に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデー
タパケット振り分け機能を有するＡＴＭエッジノード交
換機に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、コンピュータのネットワーク活用
でＴＣＰ／ＩＰ（Transmission Control Protocol/Inte
rnet Protocol）によってインターネットを利用する機
会が増加している。インターネットは公衆回線や専用線
を使ってハイパーテキストを使ってＷＷＷ（World Wide
Web）でリンクされたデータを求めて目的の情報に辿り
着けるようになっている。
でＴＣＰ／ＩＰ（Transmission Control Protocol/Inte
rnet Protocol）によってインターネットを利用する機
会が増加している。インターネットは公衆回線や専用線
を使ってハイパーテキストを使ってＷＷＷ（World Wide
Web）でリンクされたデータを求めて目的の情報に辿り
着けるようになっている。
【０００３】一方、将来のバックボーンとして期待を集
めているＡＴＭ（Asynchronous Transfer Mode：非同期
転送モード）に対応したＬＡＮボードも登場し始めてい
る。ＡＴＭは次世代の公衆網Ｂ−ＩＳＤＮで採用される
データ伝送・交換技術で、将来インターネットのバック
ボーンとして利用が図られている。データパケットをＡ
ＴＭセルといい、５３バイトの固定長パケットに宛先・
送信元の制御情報を含む５バイトのヘッダを含んでい
る。このヘッダに検出／訂正符号を含んでいない。この
ＡＴＭセルを端末から交換機に送り、交換機がヘッダに
記述された宛先を読み出し、適切な端末へ転送する。Ａ
ＴＭセルを転送するときはいったん交換機に蓄えられる
ので、伝送速度の異なる端末同士の通信も可能である。
また、通信を開始する前に端末同士あるいは交換機同士
があらかじめ伝送帯域を確保しておくことができ、音声
やビデオなどのファイルの一部を再生可能なストリーミ
ング・データを転送するのに向いている。
めているＡＴＭ（Asynchronous Transfer Mode：非同期
転送モード）に対応したＬＡＮボードも登場し始めてい
る。ＡＴＭは次世代の公衆網Ｂ−ＩＳＤＮで採用される
データ伝送・交換技術で、将来インターネットのバック
ボーンとして利用が図られている。データパケットをＡ
ＴＭセルといい、５３バイトの固定長パケットに宛先・
送信元の制御情報を含む５バイトのヘッダを含んでい
る。このヘッダに検出／訂正符号を含んでいない。この
ＡＴＭセルを端末から交換機に送り、交換機がヘッダに
記述された宛先を読み出し、適切な端末へ転送する。Ａ
ＴＭセルを転送するときはいったん交換機に蓄えられる
ので、伝送速度の異なる端末同士の通信も可能である。
また、通信を開始する前に端末同士あるいは交換機同士
があらかじめ伝送帯域を確保しておくことができ、音声
やビデオなどのファイルの一部を再生可能なストリーミ
ング・データを転送するのに向いている。
【０００４】また、インターネットは一般に公衆回線を
用いる場合が多いが、この公衆回線を専用線のような私
設網として利用するＶＰＮ（Virtual Private Networ
k：仮想私設網）により、公衆網を流れるデータを暗号
化して安全性を確保する方式も徐々に活用されている。
用いる場合が多いが、この公衆回線を専用線のような私
設網として利用するＶＰＮ（Virtual Private Networ
k：仮想私設網）により、公衆網を流れるデータを暗号
化して安全性を確保する方式も徐々に活用されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
小規模ユーザ拠点（ＳＯＨＯ(Smole Office,Home Offic
e)規模）の増加に伴い、インターネットを利用したＯＳ
Ｉ参照モデルのネットワーク層のレイヤー３に該当する
Ｌ３−ＶＰＮ対応製品が増えているが、公共のネットワ
ークであるインターネット内部での通信品質（通信帯域
の確保など）保証ができないという問題がある。
小規模ユーザ拠点（ＳＯＨＯ(Smole Office,Home Offic
e)規模）の増加に伴い、インターネットを利用したＯＳ
Ｉ参照モデルのネットワーク層のレイヤー３に該当する
Ｌ３−ＶＰＮ対応製品が増えているが、公共のネットワ
ークであるインターネット内部での通信品質（通信帯域
の確保など）保証ができないという問題がある。
【０００６】現状では、通信品質を完全に保証するため
には、ネットワークを運用管理する事業者（通信キャリ
ア）が提供するネットワークアクセス層或いは物理層の
レイヤー２のＬ２−ＶＰＮ専用線などを契約する必要が
ある。しかし、Ｌ２−ＶＰＮ専用線を契約する場合は、
接続拠点が増加すると契約回線数も増え、コスト高にな
ってしまう。
には、ネットワークを運用管理する事業者（通信キャリ
ア）が提供するネットワークアクセス層或いは物理層の
レイヤー２のＬ２−ＶＰＮ専用線などを契約する必要が
ある。しかし、Ｌ２−ＶＰＮ専用線を契約する場合は、
接続拠点が増加すると契約回線数も増え、コスト高にな
ってしまう。
【０００７】このような背景から、コスト的に見てＬ２
−ＶＰＮとＬ３−ＶＰＮの中間に位置する本機能をＡＴ
Ｍエッジノード交換機で提供し、通信キャリアが本エッ
ジノード交換機をＡＴＭネットワークに設置することに
よって、現在、Ｌ３−ＶＰＮを利用しているユーザや、
これからＬ３−ＶＰＮを導入しようとするユーザを獲得
することができる。
−ＶＰＮとＬ３−ＶＰＮの中間に位置する本機能をＡＴ
Ｍエッジノード交換機で提供し、通信キャリアが本エッ
ジノード交換機をＡＴＭネットワークに設置することに
よって、現在、Ｌ３−ＶＰＮを利用しているユーザや、
これからＬ３−ＶＰＮを導入しようとするユーザを獲得
することができる。
【０００８】そこで、本発明は、上記Ｌ２−ＶＰＮとＬ
３−ＶＰＮの中間に配置できるＶＰＮの私設網に適用で
きるローコストの仮想私設網を提案することを課題とす
る。
３−ＶＰＮの中間に配置できるＶＰＮの私設網に適用で
きるローコストの仮想私設網を提案することを課題とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ＡＴＭネットワークに複数のユーザ端末を
接続したエッジノード交換機において、前記ユーザ端末
毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデータパケット振り分
け機能（ＩＰ−ＶＰＮ機能）を有し、当該ＩＰ−ＶＰＮ
機能は、ユーザ端末からのＩＰパケットのヘッダ部から
通信品質タイプと、入力ＶＣ番号と、プロトコル種別
と、宛先サービスポート番号と、発信元サービスポート
番号と、コードポイントとを取得するパケット解析処理
部と、ルーティング情報と宛先アドレスに向けての仮想
チャネルのルーティングを設定するルーティング情報検
索処理部とを備えたことを特徴とする。
決するため、ＡＴＭネットワークに複数のユーザ端末を
接続したエッジノード交換機において、前記ユーザ端末
毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデータパケット振り分
け機能（ＩＰ−ＶＰＮ機能）を有し、当該ＩＰ−ＶＰＮ
機能は、ユーザ端末からのＩＰパケットのヘッダ部から
通信品質タイプと、入力ＶＣ番号と、プロトコル種別
と、宛先サービスポート番号と、発信元サービスポート
番号と、コードポイントとを取得するパケット解析処理
部と、ルーティング情報と宛先アドレスに向けての仮想
チャネルのルーティングを設定するルーティング情報検
索処理部とを備えたことを特徴とする。
【００１０】また、本発明は、ＡＴＭネットワークに接
続され、複数のユーザ端末を接続して、一つのユーザ端
末とは少なくとも一つの仮想的な専用線で接続された交
換機において、前記ユーザ端末からＩＰパケットを入力
する仮想チャネル識別子を有する入力仮想チャネルと、
当該入力したＩＰパケットのヘッダ部を解析する入力パ
ケット解析処理部と、前記入力パケット解析処理部が解
析するときに少なくとも前記仮想チャネル識別子と通信
品質タイプと宛先アドレスと発信元アドレスと必要な差
別化サービスのコードポイントとを格納するユーザ情報
と、前記入力パケット解析処理部の解析結果から宛先ア
ドレスに向けてルーティング検索・設定を行うルーティ
ング情報検索処理部と、前記ルーティング情報検索処理
部がルーティング検索時に用いる宛先アドレスと複数の
出力仮想チャネルと仮想チャネルの状態を示す仮想チャ
ネル状態と通信品質タイプとをテーブル形式に格納する
ルーティング情報と、を備え、前記宛先アドレスに向け
て前記ＡＴＭネットワークに前記ＩＰパケットに所定の
ヘッダ部を変換して送出することを特徴とする。
続され、複数のユーザ端末を接続して、一つのユーザ端
末とは少なくとも一つの仮想的な専用線で接続された交
換機において、前記ユーザ端末からＩＰパケットを入力
する仮想チャネル識別子を有する入力仮想チャネルと、
当該入力したＩＰパケットのヘッダ部を解析する入力パ
ケット解析処理部と、前記入力パケット解析処理部が解
析するときに少なくとも前記仮想チャネル識別子と通信
品質タイプと宛先アドレスと発信元アドレスと必要な差
別化サービスのコードポイントとを格納するユーザ情報
と、前記入力パケット解析処理部の解析結果から宛先ア
ドレスに向けてルーティング検索・設定を行うルーティ
ング情報検索処理部と、前記ルーティング情報検索処理
部がルーティング検索時に用いる宛先アドレスと複数の
出力仮想チャネルと仮想チャネルの状態を示す仮想チャ
ネル状態と通信品質タイプとをテーブル形式に格納する
ルーティング情報と、を備え、前記宛先アドレスに向け
て前記ＡＴＭネットワークに前記ＩＰパケットに所定の
ヘッダ部を変換して送出することを特徴とする。
【００１１】さらに、上記交換機において、前記ルーテ
ィング設定の際に少なくとも前記仮想チャネルの正常・
傷害のＶＣ状態の情報を前記ルーティング情報検索処理
部に通知・制御するＶＣ制御装置と、前記ＡＴＭネット
ワークの関連交換機及びネットワークの輻輳状態を管理
するネットワーク管理装置からのコマンドを解析処理す
るコマンド解析処理部とを備えることを特徴とする。
ィング設定の際に少なくとも前記仮想チャネルの正常・
傷害のＶＣ状態の情報を前記ルーティング情報検索処理
部に通知・制御するＶＣ制御装置と、前記ＡＴＭネット
ワークの関連交換機及びネットワークの輻輳状態を管理
するネットワーク管理装置からのコマンドを解析処理す
るコマンド解析処理部とを備えることを特徴とする。
【００１２】また、本発明は、図１を参照して説明すれ
ば、ＡＴＭ交換機において、ＡＴＭネットワーク１０に
点在するユーザ拠点１１間を接続し、ＩＰデータパケッ
トを転送する専用線サービスが存在するが、ユーザ拠点
１１間をすべてメッシュ接続（図１−１２）する、複数
のユーザ拠点１１と交換機１３間を複数の専用線で接続
するＬ２−ＶＰＮ(Layer 2−Virtual Private Network)
方式のため、コスト高となってしまう。
ば、ＡＴＭ交換機において、ＡＴＭネットワーク１０に
点在するユーザ拠点１１間を接続し、ＩＰデータパケッ
トを転送する専用線サービスが存在するが、ユーザ拠点
１１間をすべてメッシュ接続（図１−１２）する、複数
のユーザ拠点１１と交換機１３間を複数の専用線で接続
するＬ２−ＶＰＮ(Layer 2−Virtual Private Network)
方式のため、コスト高となってしまう。
【００１３】本発明では、図２を参照して説明すれば、
ＡＴＭネットワークのエッジノード交換機２１に、ユー
ザ２３毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデータパケット
振り分け機能（以降、ＩＰ−ＶＰＮ機能）を搭載するこ
とにより、ユーザ２３とエッジノード交換機２１と間の
専用線２２の接続数を減少させて、一般の専用線接続
（Ｌ２−ＶＰＮ）に比べて、コストを抑えたサービスを
提供すること、および、一般の専用線２２の接続（Ｌ２
−ＶＰＮ）と同様なサービス品質を保証することを特徴
とする。
ＡＴＭネットワークのエッジノード交換機２１に、ユー
ザ２３毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデータパケット
振り分け機能（以降、ＩＰ−ＶＰＮ機能）を搭載するこ
とにより、ユーザ２３とエッジノード交換機２１と間の
専用線２２の接続数を減少させて、一般の専用線接続
（Ｌ２−ＶＰＮ）に比べて、コストを抑えたサービスを
提供すること、および、一般の専用線２２の接続（Ｌ２
−ＶＰＮ）と同様なサービス品質を保証することを特徴
とする。
【００１４】また、上記図１においても、Ｌ２−ＶＰＮ
専用線サービスのＡＴＭネットワーク網であって、各交
換機１３に、図２に示したエッジノード交換機２１のＩ
Ｐデータパケット検索・転送処理（ＦＳ）装置及びこれ
を詳述した図４に示すＦＳ装置のＩＰ−ＶＰＮ機能の入
力パケット解析処理部４５と、メモリ４４と、ルーティ
ング情報検索処理部４６と、コマンド解析処理部４７と
を少なくとも備えておけば、従来の構成を変更すること
なく、ローコストでＬ２−ＶＰＮとＬ３−ＶＰＮの中間
にＩＰ−ＶＰＮ機能をＶＰＮの私設網に配置することで
目的を達成できる。
専用線サービスのＡＴＭネットワーク網であって、各交
換機１３に、図２に示したエッジノード交換機２１のＩ
Ｐデータパケット検索・転送処理（ＦＳ）装置及びこれ
を詳述した図４に示すＦＳ装置のＩＰ−ＶＰＮ機能の入
力パケット解析処理部４５と、メモリ４４と、ルーティ
ング情報検索処理部４６と、コマンド解析処理部４７と
を少なくとも備えておけば、従来の構成を変更すること
なく、ローコストでＬ２−ＶＰＮとＬ３−ＶＰＮの中間
にＩＰ−ＶＰＮ機能をＶＰＮの私設網に配置することで
目的を達成できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【００１６】［第１の実施形態］本発明による第１の実
施形態について、図２に示して説明する。ＡＴＭ（非同
期通信モード）ネットワーク２０には、各ユーザ端末を
末端として接続された複数のエッジノード交換機２１
と、各エッジノード交換機２１にそれぞれ専用線２２で
接続されたユーザー拠点となるユーザ端末２３とから構
成される。各ユーザ端末２３のネットワークへの加入の
ため、エッジノード交換機２１は、ユーザ端末毎に宛先
ＩＰアドレスによるＩＰデータパケット振り分け機能
（以降、ＩＰ−ＶＰＮ機能）を搭載することにより、ユ
ーザ端末２３とエッジノード交換機２１間に少なくとも
１本に仮想的私設網としての専用線２２の接続数を減少
させて、一般の専用線の接続（Ｌ２−ＶＰＮ）に比べ
て、コストを抑えたサービスを提供することができ、一
般の専用線の接続（Ｌ２−ＶＰＮ）と同様なサービス品
質を保証することができる。
施形態について、図２に示して説明する。ＡＴＭ（非同
期通信モード）ネットワーク２０には、各ユーザ端末を
末端として接続された複数のエッジノード交換機２１
と、各エッジノード交換機２１にそれぞれ専用線２２で
接続されたユーザー拠点となるユーザ端末２３とから構
成される。各ユーザ端末２３のネットワークへの加入の
ため、エッジノード交換機２１は、ユーザ端末毎に宛先
ＩＰアドレスによるＩＰデータパケット振り分け機能
（以降、ＩＰ−ＶＰＮ機能）を搭載することにより、ユ
ーザ端末２３とエッジノード交換機２１間に少なくとも
１本に仮想的私設網としての専用線２２の接続数を減少
させて、一般の専用線の接続（Ｌ２−ＶＰＮ）に比べ
て、コストを抑えたサービスを提供することができ、一
般の専用線の接続（Ｌ２−ＶＰＮ）と同様なサービス品
質を保証することができる。
【００１７】更に、図３は、本実施形態によるＡＴＭネ
ットワークの構成図を示す。図３において、ＩＰ−ＶＰ
Ｎ（Internet Protocol-Virtual Private Network：イ
ンターネットを活用した仮想私設網）機能は、ＡＴＭネ
ットワーク３１のエッジノード交換機３２に搭載される
ＩＰデータパケット検索・転送処理装置３３（Function
Server装置：以降、ＦＳ装置）上で動作する。
ットワークの構成図を示す。図３において、ＩＰ−ＶＰ
Ｎ（Internet Protocol-Virtual Private Network：イ
ンターネットを活用した仮想私設網）機能は、ＡＴＭネ
ットワーク３１のエッジノード交換機３２に搭載される
ＩＰデータパケット検索・転送処理装置３３（Function
Server装置：以降、ＦＳ装置）上で動作する。
【００１８】また、中継ノード交換機３０は、複数のエ
ッジノード交換機３２と管理用専用線又はインターネッ
ト網の公衆回線で接続し、エッジノード交換機３２から
の宛先アドレスを解読して宛先のエッジノード交換機３
２に向けて、ＡＴＭ網における５３バイトの固定ビット
長の通信データパケットを交換して送信する。
ッジノード交換機３２と管理用専用線又はインターネッ
ト網の公衆回線で接続し、エッジノード交換機３２から
の宛先アドレスを解読して宛先のエッジノード交換機３
２に向けて、ＡＴＭ網における５３バイトの固定ビット
長の通信データパケットを交換して送信する。
【００１９】また、各ユーザ端末３６のユーザ拠点は、
エッジノード交換機３２と専用線３７によって接続し、
それぞれ仮想私設網ＩＰ−ＶＰＮのアドレスとＩＰアド
レス、例えばユーザ拠点ＡはVPN.ID=1，IP=192.168.10.
0を有し、ユーザ拠点ＢはVPN.ID=1，IP=192.168.20.0を
有している。ユーザ端末３６のユーザ拠点Ａからユーザ
拠点Ｃにインターネット・プロトコルＩＰによってデー
タパケットを送信する場合、送信元のアドレスをVPN.ID
=1，IP=192.168.10.0とし、宛先のアドレスをVPN.ID=
1，IP=192.168.30.0として送信する。
エッジノード交換機３２と専用線３７によって接続し、
それぞれ仮想私設網ＩＰ−ＶＰＮのアドレスとＩＰアド
レス、例えばユーザ拠点ＡはVPN.ID=1，IP=192.168.10.
0を有し、ユーザ拠点ＢはVPN.ID=1，IP=192.168.20.0を
有している。ユーザ端末３６のユーザ拠点Ａからユーザ
拠点Ｃにインターネット・プロトコルＩＰによってデー
タパケットを送信する場合、送信元のアドレスをVPN.ID
=1，IP=192.168.10.0とし、宛先のアドレスをVPN.ID=
1，IP=192.168.30.0として送信する。
【００２０】ネットワーク管理装置３４は、中継ノード
交換機３０やエッジノード交換機３２と接続し、ＡＴＭ
ネットワークの円滑なデータの流通を監視・管理する。
例えば、１つの中継ノード交換機３０に障害が発生した
場合には他の中継ノード交換機３０を迂回して宛先のユ
ーザ端末３６のユーザ拠点に届くように管理する。
交換機３０やエッジノード交換機３２と接続し、ＡＴＭ
ネットワークの円滑なデータの流通を監視・管理する。
例えば、１つの中継ノード交換機３０に障害が発生した
場合には他の中継ノード交換機３０を迂回して宛先のユ
ーザ端末３６のユーザ拠点に届くように管理する。
【００２１】また、エッジノード交換機３２は、複数の
ユーザ端末３６と専用線３７を介して接続した入力ＶＣ
（仮想チャネル）３９と、中継ノード交換機３０と複数
の専用線を介して接続した出力ＶＣ３８と、宛先アドレ
スに向けて接続交換するクロスバ交換や電子交換機能を
有し、各装置間をつなぐ交換機内部ネットワークをイメ
ージしている交換部４０と、ＩＰ−ＶＰＮ用メモリ３５
を備えてＩＰ−ＶＰＮ機能を有する後述のＦＳ装置３３
とから構成される。
ユーザ端末３６と専用線３７を介して接続した入力ＶＣ
（仮想チャネル）３９と、中継ノード交換機３０と複数
の専用線を介して接続した出力ＶＣ３８と、宛先アドレ
スに向けて接続交換するクロスバ交換や電子交換機能を
有し、各装置間をつなぐ交換機内部ネットワークをイメ
ージしている交換部４０と、ＩＰ−ＶＰＮ用メモリ３５
を備えてＩＰ−ＶＰＮ機能を有する後述のＦＳ装置３３
とから構成される。
【００２２】つぎに、エッジノード交換機３２に搭載さ
れたＦＳ装置は、以下に述べる機能を持っている。
れたＦＳ装置は、以下に述べる機能を持っている。
【００２３】ＡＴＭネットワークを運用管理する事業者
は、複数のユーザと契約しているため、その複数ユーザ
をネットワーク内部で区別するための手段として、ＶＰ
Ｎ(Virtual Private Network、以降、ＶＰＮ）という概
念を利用する。ＶＰＮとは、ユーザがあたかも専用線で
あるかのように、公衆網を利用する仮想専用線網サービ
スの総称である。この概念により、ＡＴＭネットワーク
内部（以降、コアネットワーク）では、コマンドによっ
て設定されるＶＰＮ−ＩＤ３６でユーザの区別を行う。
これにより、ひとつのユーザ網、すなわち図３に示すネ
ットワーク管理装置が管理するユーザ網は、ひとつのＶ
ＰＮに属することとし、各ユーザ網が使用するＶＣ（Vi
rtual Channel;仮想チャネル）情報３７や、ＩＰデータ
パケット転送用のルーティング情報も、エッジノード交
換機のＦＳ装置のＩＰ−ＶＰＮ機能メモリ３５に、コマ
ンドで設定する。本コマンドは、ＡＴＭネットワーク管
理装置３４の制御端末より、任意の値を設定する。
は、複数のユーザと契約しているため、その複数ユーザ
をネットワーク内部で区別するための手段として、ＶＰ
Ｎ(Virtual Private Network、以降、ＶＰＮ）という概
念を利用する。ＶＰＮとは、ユーザがあたかも専用線で
あるかのように、公衆網を利用する仮想専用線網サービ
スの総称である。この概念により、ＡＴＭネットワーク
内部（以降、コアネットワーク）では、コマンドによっ
て設定されるＶＰＮ−ＩＤ３６でユーザの区別を行う。
これにより、ひとつのユーザ網、すなわち図３に示すネ
ットワーク管理装置が管理するユーザ網は、ひとつのＶ
ＰＮに属することとし、各ユーザ網が使用するＶＣ（Vi
rtual Channel;仮想チャネル）情報３７や、ＩＰデータ
パケット転送用のルーティング情報も、エッジノード交
換機のＦＳ装置のＩＰ−ＶＰＮ機能メモリ３５に、コマ
ンドで設定する。本コマンドは、ＡＴＭネットワーク管
理装置３４の制御端末より、任意の値を設定する。
【００２４】ＦＳ装置のＩＰ−ＶＰＮ機能メモリ３５に
設定するＩＰデータパケット転送用のルーティング情報
には、宛先ＩＰアドレスに対しての出力ＶＣ番号３８
か、宛先ＩＰアドレスとＴＣＰ／ＵＤＰの宛先サービス
ポート番号などを加味した出力ＶＣ番号を設定する。例
えば、宛先ＩＰアドレスに対する検索結果により、優先
的に転送処理を行いたいＩＰデータパケットは ＡＴＭ
−ＣＢＲ（Constant BitRate）サービスを割当て、その
他のＩＰデータパケットはＡＴＭ−ＵＢＲ（Unspecifie
d Bit Rate）サービスを割り当てるなど、ＡＴＭでのサ
ービス通信品質確保機能をマッピングさせることによ
り、宛先ＩＰアドレスに対するＩＰデータパケットの優
先・非優先制御が可能である。これにより、所望のＱＯ
Ｓ（Quality of Service）を維持することができる。ま
た 出力ＶＣ番号は、２種類設定することが可能で、第
１出力ＶＣが障害の場合、第２出力ＶＣを選択する。
設定するＩＰデータパケット転送用のルーティング情報
には、宛先ＩＰアドレスに対しての出力ＶＣ番号３８
か、宛先ＩＰアドレスとＴＣＰ／ＵＤＰの宛先サービス
ポート番号などを加味した出力ＶＣ番号を設定する。例
えば、宛先ＩＰアドレスに対する検索結果により、優先
的に転送処理を行いたいＩＰデータパケットは ＡＴＭ
−ＣＢＲ（Constant BitRate）サービスを割当て、その
他のＩＰデータパケットはＡＴＭ−ＵＢＲ（Unspecifie
d Bit Rate）サービスを割り当てるなど、ＡＴＭでのサ
ービス通信品質確保機能をマッピングさせることによ
り、宛先ＩＰアドレスに対するＩＰデータパケットの優
先・非優先制御が可能である。これにより、所望のＱＯ
Ｓ（Quality of Service）を維持することができる。ま
た 出力ＶＣ番号は、２種類設定することが可能で、第
１出力ＶＣが障害の場合、第２出力ＶＣを選択する。
【００２５】コアネットワークでは、通常のＰＶＣ（Pe
rmanent VC）接続とし、ユーザ網とはＩＰインターフェ
ースによって接続するＩＰ−ＰＶＣ機能を利用する。Ｉ
Ｐ−ＰＶＣ機能を利用することで、コアネットワークで
は、ＩＰ層での転送処理を行わないため、ＩＰデータパ
ケットの存在可能時間を示すＴＴＬ（Time To Live）減
算を行わない。すなわち 中継ノード交換機が存在した
場合でも、ＩＰデータパケットは、０ホップで通過す
る。
rmanent VC）接続とし、ユーザ網とはＩＰインターフェ
ースによって接続するＩＰ−ＰＶＣ機能を利用する。Ｉ
Ｐ−ＰＶＣ機能を利用することで、コアネットワークで
は、ＩＰ層での転送処理を行わないため、ＩＰデータパ
ケットの存在可能時間を示すＴＴＬ（Time To Live）減
算を行わない。すなわち 中継ノード交換機が存在した
場合でも、ＩＰデータパケットは、０ホップで通過す
る。
【００２６】また、図４はエッジノード交換機３２の内
部ブロック図である。図４において、エッジノード交換
機３２は、ユーザ端末のユーザ拠点ＡからＩＰパケット
を入力する入力ＶＣ−１（４９）と、当該入力したＩＰ
パケットのヘッダ部を解析する入力パケット解析処理部
４５と、入力パケット解析処理部４５が解析するときに
用いるユーザ情報４１と、入力パケット解析処理部４５
の解析結果から宛先アドレスに向けてルーティング検索
・設定を行うルーティング情報検索処理部４６と、ルー
ティング情報検索処理部４６がルーティング検索時に用
いるルーティング情報４２と、ルーティング設定の際に
仮想チャネルの傷害等のＶＣ状態等の情報をルーティン
グ情報検索処理部４６に物理インターフェースの障害を
監視する監視・通知・制御するＶＣ制御装置４８と、ネ
ットワーク管理装置からのコマンドを解析処理するコマ
ンドを解析処理部４７とを備えている。ＦＳ装置３３
は、上記中入力パケットを解析すること、及び宛先アド
レスに向けてルーティングすることが主な機能である。
部ブロック図である。図４において、エッジノード交換
機３２は、ユーザ端末のユーザ拠点ＡからＩＰパケット
を入力する入力ＶＣ−１（４９）と、当該入力したＩＰ
パケットのヘッダ部を解析する入力パケット解析処理部
４５と、入力パケット解析処理部４５が解析するときに
用いるユーザ情報４１と、入力パケット解析処理部４５
の解析結果から宛先アドレスに向けてルーティング検索
・設定を行うルーティング情報検索処理部４６と、ルー
ティング情報検索処理部４６がルーティング検索時に用
いるルーティング情報４２と、ルーティング設定の際に
仮想チャネルの傷害等のＶＣ状態等の情報をルーティン
グ情報検索処理部４６に物理インターフェースの障害を
監視する監視・通知・制御するＶＣ制御装置４８と、ネ
ットワーク管理装置からのコマンドを解析処理するコマ
ンドを解析処理部４７とを備えている。ＦＳ装置３３
は、上記中入力パケットを解析すること、及び宛先アド
レスに向けてルーティングすることが主な機能である。
【００２７】（２）動作の説明 図４〜図６を参照して、機能処理部と情報の関連を説明
する。図４において、本ＩＰ−ＶＰＮ機能を利用するた
めには、ＡＴＭネットワーク管理装置４３の制御端末４
Ｃより、エッジノード交換機３２のＦＳ装置３３内ＩＰ
−ＶＰＮ機能メモリ４４上にユーザ情報４１を設定す
る。
する。図４において、本ＩＰ−ＶＰＮ機能を利用するた
めには、ＡＴＭネットワーク管理装置４３の制御端末４
Ｃより、エッジノード交換機３２のＦＳ装置３３内ＩＰ
−ＶＰＮ機能メモリ４４上にユーザ情報４１を設定す
る。
【００２８】図４に示すＦＳ装置内のメモリ４４に格納
されたユーザ情報４１は、図５に示すように、ＡＴＭエ
ッジノード交換機３２で認識するユーザ拠点からの入力
ＶＣ番号５３に対して、コアネットワークでユーザを識
別するＶＰＮ−ＩＤ（仮想私設網の識別子）５１と、通
信サービスレベルを設定するＱＯＳ Ｔｙｐｅ５２を設
定する。ＱＯＳ Ｔｙｐｅ５２は、ＩＰデータパケット
に対して、さらに細かな優先制御を行いたい場合に利用
するＱＯＳ情報５８を取りまとめた情報であり、ＴＣＰ
／ＵＤＰプロトコル種別５４、宛先サービスポート番号
５５、発信元サービスポート番号５６の組み合わせを設
定する。また、ＱＯＳ Ｔｙｐｅ５２は、通信品質レベ
ルで表し、パラメータとしてセル伝送遅延時間と、セル
廃棄率、誤りセル率、優先制御度等で差別化され、図５
に示すように、例えば８つの差別化が設定でき、通信品
質レベルの設定値に応じて、ルーティング情報の設定に
変化を来すことがあり得る。
されたユーザ情報４１は、図５に示すように、ＡＴＭエ
ッジノード交換機３２で認識するユーザ拠点からの入力
ＶＣ番号５３に対して、コアネットワークでユーザを識
別するＶＰＮ−ＩＤ（仮想私設網の識別子）５１と、通
信サービスレベルを設定するＱＯＳ Ｔｙｐｅ５２を設
定する。ＱＯＳ Ｔｙｐｅ５２は、ＩＰデータパケット
に対して、さらに細かな優先制御を行いたい場合に利用
するＱＯＳ情報５８を取りまとめた情報であり、ＴＣＰ
／ＵＤＰプロトコル種別５４、宛先サービスポート番号
５５、発信元サービスポート番号５６の組み合わせを設
定する。また、ＱＯＳ Ｔｙｐｅ５２は、通信品質レベ
ルで表し、パラメータとしてセル伝送遅延時間と、セル
廃棄率、誤りセル率、優先制御度等で差別化され、図５
に示すように、例えば８つの差別化が設定でき、通信品
質レベルの設定値に応じて、ルーティング情報の設定に
変化を来すことがあり得る。
【００２９】更に、ひとつの管理ドメイン内でのＩＰデ
ータパケット毎の差別化サービスであるＤｉｆｆ Ｓｅ
ｒｖ(Differentiated Service)のコードポイント５７を
設定することが可能である。制限事項としては、各サー
ビスポート番号５４〜５６とコードポイント５７を組み
合わせた設定ができないことと、入力ＶＣ番号に対する
ＱＯＳ Ｔｙｐｅは、８ Ｔｙｐｅとする。
ータパケット毎の差別化サービスであるＤｉｆｆ Ｓｅ
ｒｖ(Differentiated Service)のコードポイント５７を
設定することが可能である。制限事項としては、各サー
ビスポート番号５４〜５６とコードポイント５７を組み
合わせた設定ができないことと、入力ＶＣ番号に対する
ＱＯＳ Ｔｙｐｅは、８ Ｔｙｐｅとする。
【００３０】図４に示すＦＳ装置内のメモリ４４に格納
されたルーティング情報は、図６に示すように、宛先Ｉ
Ｐアドレス６４、ＶＰＮ−ＩＤ６５、ＱｏＳ Ｔｙｐｅ
６６に対する第１出力ＶＣ番号６１、第２出力ＶＣ番号
６２を設定する。出力ＶＣの運用状態を示すＶＣ状態６
３はコマンドによる設定ではなく、ルーティング情報検
索処理部（図４−４６）が自動的に設定する。ＶＣ状態
（図６−６３）は、障害がなければ、「だい１ＶＣ」
（図６−６７）と記述する。このことは、コマンド設定
を行う場合、必ずＶＣ１から使用し、動作もＶＣ１から
使用することとし、このことをデフォルト値は［第１Ｖ
Ｃ］（図６−６７）であるとしている。各出力ＶＣの運
用状態はＶＣ制御装置（図４−４８）で行い、障害が発
生した場合は 障害を監視・判断しているＶＣ制御装置
が、直ちに、ルーティング情報検索処理部４６にその障
害情報を通知する。
されたルーティング情報は、図６に示すように、宛先Ｉ
Ｐアドレス６４、ＶＰＮ−ＩＤ６５、ＱｏＳ Ｔｙｐｅ
６６に対する第１出力ＶＣ番号６１、第２出力ＶＣ番号
６２を設定する。出力ＶＣの運用状態を示すＶＣ状態６
３はコマンドによる設定ではなく、ルーティング情報検
索処理部（図４−４６）が自動的に設定する。ＶＣ状態
（図６−６３）は、障害がなければ、「だい１ＶＣ」
（図６−６７）と記述する。このことは、コマンド設定
を行う場合、必ずＶＣ１から使用し、動作もＶＣ１から
使用することとし、このことをデフォルト値は［第１Ｖ
Ｃ］（図６−６７）であるとしている。各出力ＶＣの運
用状態はＶＣ制御装置（図４−４８）で行い、障害が発
生した場合は 障害を監視・判断しているＶＣ制御装置
が、直ちに、ルーティング情報検索処理部４６にその障
害情報を通知する。
【００３１】例えば、第１出力ＶＣが障害となった場
合、ＶＣ状態を［第２ＶＣ］（図６−６８）に変更す
る。これにより、ＩＰデータパケットの転送処理は、自
動的に第２出力ＶＣに切り替えることが可能である。ま
た、設定してあるすべてのＶＣが障害となった場合は、
ＶＣ状態を［障害］（図６−６９）とし、パケットを廃
棄する。
合、ＶＣ状態を［第２ＶＣ］（図６−６８）に変更す
る。これにより、ＩＰデータパケットの転送処理は、自
動的に第２出力ＶＣに切り替えることが可能である。ま
た、設定してあるすべてのＶＣが障害となった場合は、
ＶＣ状態を［障害］（図６−６９）とし、パケットを廃
棄する。
【００３２】これら、ユーザ情報（図５）、ルーティン
グ情報（図６）は、図４に示すように、ＡＴＭネットワ
ーク管理装置４３の制御端末４Ｃから、コマンド解析処
理部（図４−４７）を経由して、ＩＰ−ＶＰＮ機能メモ
リ（図４−４４）に設定される。
グ情報（図６）は、図４に示すように、ＡＴＭネットワ
ーク管理装置４３の制御端末４Ｃから、コマンド解析処
理部（図４−４７）を経由して、ＩＰ−ＶＰＮ機能メモ
リ（図４−４４）に設定される。
【００３３】続いて、図７〜図８を参照して、ＩＰデー
タパケットの転送動作を説明する。まず、図４に示した
ユーザ拠点からのＩＰデータパケットを入力ＶＣ−１
（４９）で受信し、データパケットが求めるパケットタ
イプであるか否かを判断し（７９）、つぎに、入力パケ
ット解析処理部４５のステップ１（図７−７４）では、
ＩＰデータパケットの発生を確認するため、入力ＶＣに
ＩＰデータパケットが発生したかどうかを判断し（図７
−７Ａ）、ＩＰデータパケットが発生した場合（図７−
７１）に その入力ＶＣ番号とＩＰデータパケットを取
得（図７−７２）する。ＩＰデータパケットが発生した
取得した入力ＶＣ番号は ユーザ情報検索（図７−７
３）のキーデータとして使用し、該当する情報が設定さ
れていない場合はＩＰデータパケットを廃棄する（図７
−７Ｂ）。
タパケットの転送動作を説明する。まず、図４に示した
ユーザ拠点からのＩＰデータパケットを入力ＶＣ−１
（４９）で受信し、データパケットが求めるパケットタ
イプであるか否かを判断し（７９）、つぎに、入力パケ
ット解析処理部４５のステップ１（図７−７４）では、
ＩＰデータパケットの発生を確認するため、入力ＶＣに
ＩＰデータパケットが発生したかどうかを判断し（図７
−７Ａ）、ＩＰデータパケットが発生した場合（図７−
７１）に その入力ＶＣ番号とＩＰデータパケットを取
得（図７−７２）する。ＩＰデータパケットが発生した
取得した入力ＶＣ番号は ユーザ情報検索（図７−７
３）のキーデータとして使用し、該当する情報が設定さ
れていない場合はＩＰデータパケットを廃棄する（図７
−７Ｂ）。
【００３４】一方、設定されている場合は ステップ２
（図７−７５）を実行する。ステップ２では、図４に示
したように、ＩＰデータパケット内部に記述されている
プロトコル種別５４、宛先サービスポート番号５５、発
信元サービスポート番号５６、コードポイント５７等の
ＱｏＳ情報を取得し（図７−７６）、ステップ１で取得
したＶＣ番号と合わせてユーザ情報の検索を行い、ＶＰ
Ｎ−ＩＤ・ＱｏＳ Ｔｙｐｅを取得（図７−７７）す
る。
（図７−７５）を実行する。ステップ２では、図４に示
したように、ＩＰデータパケット内部に記述されている
プロトコル種別５４、宛先サービスポート番号５５、発
信元サービスポート番号５６、コードポイント５７等の
ＱｏＳ情報を取得し（図７−７６）、ステップ１で取得
したＶＣ番号と合わせてユーザ情報の検索を行い、ＶＰ
Ｎ−ＩＤ・ＱｏＳ Ｔｙｐｅを取得（図７−７７）す
る。
【００３５】最後に 取得したＶＰＮ−ＩＤ・ＱｏＳ
Ｔｙｐｅと、ＩＰデータパケットをルーティング情報検
索処理部４６に転送し（図７−７８）、ひとつのＩＰデ
ータパケット解析処理を終了する。
Ｔｙｐｅと、ＩＰデータパケットをルーティング情報検
索処理部４６に転送し（図７−７８）、ひとつのＩＰデ
ータパケット解析処理を終了する。
【００３６】つぎに、図８に示すように、ルーティング
情報検索処理部４６の動作フローチャートについて説明
する。まず、図４に示した入力パケット解析処理部４５
によって獲得されたＩＰデータパケットと付随情報とを
受け、当該ＩＰデータパケットと付随情報であるか否か
を判断し（図８−８Ｂ）、当該ＩＰデータパケットと付
随情報である場合は、ルーティング情報検索処理部（図
８）のステップ１（図８−８１）では、入力パケット解
析処理部（図７−７８）からの転送情報が発生した場合
（図８−８２）、転送情報であるか否かを判断し（図８
−８Ｃ）、転送情報であるＶＰＮ−ＩＤ・ＱｏＳ Ｔｙ
ｐｅを取得し（図８−８３Ａ）、転送されたＩＰデータ
パケット内部に記述されている宛先ＩＰアドレスを取得
する（図８−８３Ｂ：図８−８３）。
情報検索処理部４６の動作フローチャートについて説明
する。まず、図４に示した入力パケット解析処理部４５
によって獲得されたＩＰデータパケットと付随情報とを
受け、当該ＩＰデータパケットと付随情報であるか否か
を判断し（図８−８Ｂ）、当該ＩＰデータパケットと付
随情報である場合は、ルーティング情報検索処理部（図
８）のステップ１（図８−８１）では、入力パケット解
析処理部（図７−７８）からの転送情報が発生した場合
（図８−８２）、転送情報であるか否かを判断し（図８
−８Ｃ）、転送情報であるＶＰＮ−ＩＤ・ＱｏＳ Ｔｙ
ｐｅを取得し（図８−８３Ａ）、転送されたＩＰデータ
パケット内部に記述されている宛先ＩＰアドレスを取得
する（図８−８３Ｂ：図８−８３）。
【００３７】これらの情報はルーティング情報検索（図
８−８４）のキーデータとして使用し、該当する情報が
あるかどうかを判断し（図８−８Ｄ）、設定されていな
い場合はＩＰデータパケットを廃棄する。また、設定さ
れている場合は、ステップ２（図８−８５）を実行す
る。
８−８４）のキーデータとして使用し、該当する情報が
あるかどうかを判断し（図８−８Ｄ）、設定されていな
い場合はＩＰデータパケットを廃棄する。また、設定さ
れている場合は、ステップ２（図８−８５）を実行す
る。
【００３８】ステップ２では、該当情報のＶＣ状態を確
認し（図８−８６Ａ）、障害が発生しているか否かを判
断し（図８−８６Ｂ）、［障害］の場合はＩＰデータパ
ケットを廃棄し（図８−８７）、ステップ８Ｂに戻り、
［第１ＶＣ］の場合は第１出力ＶＣ番号を取得し（図８
−８８）、［第２ＶＣ］の場合は第２出力ＶＣ番号を取
得する（図８−８９）。
認し（図８−８６Ａ）、障害が発生しているか否かを判
断し（図８−８６Ｂ）、［障害］の場合はＩＰデータパ
ケットを廃棄し（図８−８７）、ステップ８Ｂに戻り、
［第１ＶＣ］の場合は第１出力ＶＣ番号を取得し（図８
−８８）、［第２ＶＣ］の場合は第２出力ＶＣ番号を取
得する（図８−８９）。
【００３９】最後に 取得した出力ＶＣに対してＩＰデ
ータパケットを転送し（図８−８Ａ）、ひとつのＩＰデ
ータパケットに対するルーティング情報検索処理を終了
する。
ータパケットを転送し（図８−８Ａ）、ひとつのＩＰデ
ータパケットに対するルーティング情報検索処理を終了
する。
【００４０】［第２の実施形態］インターネットを活用
した仮想私設網ＶＰＮとして、ＩＰ−ＶＰＮの実現方法
として、以下に記述するふたつの方式が考えられる。
した仮想私設網ＶＰＮとして、ＩＰ−ＶＰＮの実現方法
として、以下に記述するふたつの方式が考えられる。
【００４１】（１）ひとつは、図１に示すようなＡＴＭ
ネットワークに点在するユーザ拠点間をすべてメッシュ
接続し、ＩＰデータパケットを転送するＡＴＭ網のＬ２
−ＶＰＮ専用線方式である。ここで、図１に示したＬ２
−ＶＰＮ専用線サービスのＡＴＭネットワーク網で、各
交換機１３に、図３に示したエッジノード交換機のＦＳ
装置及びこれを詳述した図４に示すＦＳ装置のＩＰ−Ｖ
ＰＮ機能の入力パケット解析処理部４５と、メモリ４４
と、ルーティング情報検索処理部４６と、コマンド解析
処理部４７と等を備えておけばよい。
ネットワークに点在するユーザ拠点間をすべてメッシュ
接続し、ＩＰデータパケットを転送するＡＴＭ網のＬ２
−ＶＰＮ専用線方式である。ここで、図１に示したＬ２
−ＶＰＮ専用線サービスのＡＴＭネットワーク網で、各
交換機１３に、図３に示したエッジノード交換機のＦＳ
装置及びこれを詳述した図４に示すＦＳ装置のＩＰ−Ｖ
ＰＮ機能の入力パケット解析処理部４５と、メモリ４４
と、ルーティング情報検索処理部４６と、コマンド解析
処理部４７と等を備えておけばよい。
【００４２】この方式の利点は、ＡＴＭレベルでの品質
保証（ＣＢＲ／ＵＢＲ等）が可能であることである。し
かし、エッジノード交換機にＩＰパケット振り分け機能
を搭載していないため、ユーザ拠点間をすべて、メッシ
ュ接続するｎ（ｎ−１）／２本のＶＣが必要となる。コ
ストはＶＣの契約回線数に比例することになる。
保証（ＣＢＲ／ＵＢＲ等）が可能であることである。し
かし、エッジノード交換機にＩＰパケット振り分け機能
を搭載していないため、ユーザ拠点間をすべて、メッシ
ュ接続するｎ（ｎ−１）／２本のＶＣが必要となる。コ
ストはＶＣの契約回線数に比例することになる。
【００４３】（２）もうひとつは、図９に示すようなＮ
ＡＴ（Network Address Translator：プライベートＩＰ
アドレスをグローバルＩＰアドレスに変換する）装置
と、暗号化機能を利用して、インターネット上でＩＰデ
ータパケットを転送するＬ３−ＶＰＮ方式である。図９
において、ＩＳＰ（Internet Service Provider：イン
ターネット・サービス事業者）Ａ〜Ｂ（９１）はＡＴＭ
網を含むインターネット網９４に接続され、各ＩＳＰ
（９１）は、ＬＡＮにおけるアドレス変換に社内アドレ
スとグローバル・アドレスとを一対一に対応させるＮＡ
Ｔと、データを暗号化して安全性を確保して、ユーザー
端末９３のユーザ拠点とから構成される。
ＡＴ（Network Address Translator：プライベートＩＰ
アドレスをグローバルＩＰアドレスに変換する）装置
と、暗号化機能を利用して、インターネット上でＩＰデ
ータパケットを転送するＬ３−ＶＰＮ方式である。図９
において、ＩＳＰ（Internet Service Provider：イン
ターネット・サービス事業者）Ａ〜Ｂ（９１）はＡＴＭ
網を含むインターネット網９４に接続され、各ＩＳＰ
（９１）は、ＬＡＮにおけるアドレス変換に社内アドレ
スとグローバル・アドレスとを一対一に対応させるＮＡ
Ｔと、データを暗号化して安全性を確保して、ユーザー
端末９３のユーザ拠点とから構成される。
【００４４】この方式の利点として、近隣ＩＳＰ(Inter
net Service Provider)との契約と、ＮＡＴ装置＋ＩＰ
データパケットの暗号化機能のみで実現可能であるた
め、Ｌ２−ＶＰＮに比べてコストが安い。コストはＩＳ
Ｐへの契約費用、および、ＮＡＴ装置＋暗号化機能の設
置費用である。しかし、インターネットを利用するため
に、ＡＴＭのような品質保証がなく、また、グローバル
ＩＰアドレスの取得が必要となる。
net Service Provider)との契約と、ＮＡＴ装置＋ＩＰ
データパケットの暗号化機能のみで実現可能であるた
め、Ｌ２−ＶＰＮに比べてコストが安い。コストはＩＳ
Ｐへの契約費用、および、ＮＡＴ装置＋暗号化機能の設
置費用である。しかし、インターネットを利用するため
に、ＡＴＭのような品質保証がなく、また、グローバル
ＩＰアドレスの取得が必要となる。
【００４５】上述したように、近年のインターネット網
の拡張に従って、種々なスタンダードモデルが提案さ
れ、デファクト・スタンダード方式としても実際にネッ
トワークが構築されつつあるときに、本発明のメッシュ
接続するＩＰ−ＶＰＮを、ローコストで簡易なエッジノ
ード交換機３２の改造することで、又はＦＳ装置３３の
有する機能を追加することで、メッシュ状態を増加する
ことなく、ユーザ端末と交換機と間の伝送線を削減する
ことができる。このように、本発明によって、既存の設
備に対して種々な形態で適用することができる。
の拡張に従って、種々なスタンダードモデルが提案さ
れ、デファクト・スタンダード方式としても実際にネッ
トワークが構築されつつあるときに、本発明のメッシュ
接続するＩＰ−ＶＰＮを、ローコストで簡易なエッジノ
ード交換機３２の改造することで、又はＦＳ装置３３の
有する機能を追加することで、メッシュ状態を増加する
ことなく、ユーザ端末と交換機と間の伝送線を削減する
ことができる。このように、本発明によって、既存の設
備に対して種々な形態で適用することができる。
【００４６】
【発明の効果】本発明の効果は、ユーザ拠点−エッジノ
ード交換機間を、ひとつのＶＣにまとめることができる
ため、すべての拠点間をメッシュで接続するＬ２−ＶＰ
Ｎに比べてコストを安くすることができる。また、コア
ネットワークを通過するアプリケーションサービス毎の
ＩＰデータパケットを、ＡＴＭの品質保証クラス（ＣＢ
Ｒ／ＵＢＲ等）にマッピングできる。さらに、コアネッ
トワークでの中継交換機を意識する必要がないため、ユ
ーザネットワークの一部として利用できることである。
ード交換機間を、ひとつのＶＣにまとめることができる
ため、すべての拠点間をメッシュで接続するＬ２−ＶＰ
Ｎに比べてコストを安くすることができる。また、コア
ネットワークを通過するアプリケーションサービス毎の
ＩＰデータパケットを、ＡＴＭの品質保証クラス（ＣＢ
Ｒ／ＵＢＲ等）にマッピングできる。さらに、コアネッ
トワークでの中継交換機を意識する必要がないため、ユ
ーザネットワークの一部として利用できることである。
【図１】本発明によるＬ２−ＶＰＮ専用線サービスネッ
トワークの構成図である。
トワークの構成図である。
【図２】本発明によるＡＴＭネットワークの構成図であ
る。
る。
【図３】本発明によるネットワークのＩＰ−ＶＰＮ機能
を有する構成図である。
を有する構成図である。
【図４】本発明によるＩＰ−ＶＰＮ機能を有する構成図
である。
である。
【図５】本発明によるＩＰ−ＶＰＮ機能のメモリ内のユ
ーザ情報設定図である。
ーザ情報設定図である。
【図６】本発明によるＩＰ−ＶＰＮ機能のメモリ内のル
ーティング情報設定図である。
ーティング情報設定図である。
【図７】本発明によるＩＰ−ＶＰＮ機能の入力パケット
解析処理のフローチャートである。
解析処理のフローチャートである。
【図８】本発明によるＩＰ−ＶＰＮ機能のルーティング
情報検索処理のフローチャートである。
情報検索処理のフローチャートである。
【図９】本発明によるＬ３−ＶＰＮサービスのネットワ
ーク構成図である。
ーク構成図である。
１１，２３ ユーザ端末のユーザ拠点 １２，２２ ユーザ端末のユーザ拠点と交換機間の伝送
路 １３，２２ 交換機 ２０，３１ ＡＴＭネットワーク網 ３０ 中継ノード交換機 ３２ エッジノード交換機 ３３ ＩＰデータパケット検索・転送処理装置（Functi
on Server装置） ３４ ネットワーク管理装置 ３５，４４ ＩＰ−ＶＰＮ機能内のメモリ ３６ ユーザ端末のユーザ拠点とユーザ拠点のＶＰＮ．
ＩＤ ３７ 専用線 ３８，４Ｄ 出力ＶＣ ３９，４９ 入力ＶＣ ４０ 交換部 ４１ ユーザ情報 ４２ ルーティング情報 ４３ ネットワーク管理装置 ４５ 入力パケット解析処理部 ４６ ルーティング情報検索処理部 ４７ コマンド解析処理部 ４８ ＶＣ制御装置 ４Ａ ユーザ拠点Ｂに対する出力 ４Ｂ ユーザ拠点Ｃに対する出力 ４Ｃ ネットワーク管理装置の操作端末
路 １３，２２ 交換機 ２０，３１ ＡＴＭネットワーク網 ３０ 中継ノード交換機 ３２ エッジノード交換機 ３３ ＩＰデータパケット検索・転送処理装置（Functi
on Server装置） ３４ ネットワーク管理装置 ３５，４４ ＩＰ−ＶＰＮ機能内のメモリ ３６ ユーザ端末のユーザ拠点とユーザ拠点のＶＰＮ．
ＩＤ ３７ 専用線 ３８，４Ｄ 出力ＶＣ ３９，４９ 入力ＶＣ ４０ 交換部 ４１ ユーザ情報 ４２ ルーティング情報 ４３ ネットワーク管理装置 ４５ 入力パケット解析処理部 ４６ ルーティング情報検索処理部 ４７ コマンド解析処理部 ４８ ＶＣ制御装置 ４Ａ ユーザ拠点Ｂに対する出力 ４Ｂ ユーザ拠点Ｃに対する出力 ４Ｃ ネットワーク管理装置の操作端末
Claims (6)
- 【請求項１】 ＡＴＭネットワークに複数のユーザ端末
を接続したエッジノード交換機において、 前記ユーザ端末毎に宛先ＩＰアドレスによるＩＰデータ
パケット振り分け機能（ＩＰ−ＶＰＮ機能）を有し、当
該ＩＰ−ＶＰＮ機能は、ユーザ端末からのＩＰパケット
のヘッダ部から通信品質タイプと、入力ＶＣ番号と、プ
ロトコル種別と、宛先サービスポート番号と、発信元サ
ービスポート番号と、コードポイントとを取得するパケ
ット解析処理部と、ルーティング情報と宛先アドレスに
向けての仮想チャネルのルーティングを設定するルーテ
ィング情報検索処理部とを備えたことを特徴とするエッ
ジノード交換機。 - 【請求項２】 請求項１に記載のエッジノード交換機に
おいて、前記ユーザ端末との間の専用線を少なくとも一
つとし、前記専用線はＯＳＩ参照モデルのレイヤー２の
仮想私設網であることを特徴とするエッジノード交換
機。 - 【請求項３】 請求項１に記載のエッジノード交換機に
おいて、前記パケット解析処理部は違反セルの廃棄と、
傷害のタグ付け、伝送遅延時間に応じた品質タイプを少
なくとも７個の前記通信品質タイプに区別されることを
特徴とするエッジノード交換機。 - 【請求項４】 ＡＴＭネットワークに接続され、複数の
ユーザ端末を接続して、一つのユーザ端末とは少なくと
も一つの仮想的な専用線で接続された交換機において、 前記ユーザ端末からＩＰパケットを入力する仮想チャネ
ル識別子を有する入力仮想チャネルと、当該入力したＩ
Ｐパケットのヘッダ部を解析する入力パケット解析処理
部と、前記入力パケット解析処理部が解析するときに少
なくとも前記仮想チャネル識別子と通信品質タイプと宛
先アドレスと発信元アドレスと必要な差別化サービスの
コードポイントとを格納するユーザ情報と、前記入力パ
ケット解析処理部の解析結果から宛先アドレスに向けて
ルーティング検索・設定を行うルーティング情報検索処
理部と、前記ルーティング情報検索処理部がルーティン
グ検索時に用いる宛先アドレスと複数の出力仮想チャネ
ルと仮想チャネルの状態を示す仮想チャネル状態と通信
品質タイプとをテーブル形式に格納するルーティング情
報と、を備え、前記宛先アドレスに向けて前記ＡＴＭネ
ットワークに前記ＩＰパケットに所定のヘッダ部を変換
して送出することを特徴とする交換機。 - 【請求項５】 請求項４に記載の交換機において、さら
に、前記ルーティング設定の際に少なくとも前記仮想チ
ャネルの正常・傷害のＶＣ状態の情報を前記ルーティン
グ情報検索処理部に通知・制御するＶＣ制御装置と、前
記ＡＴＭネットワークの関連交換機及びネットワークの
輻輳状態を管理するネットワーク管理装置からのコマン
ドを解析処理するコマンド解析処理部とを備えることを
特徴とする交換機。 - 【請求項６】 請求項５に記載の交換機において、前記
入力パケット解析処理部の解析結果には、前記仮想チャ
ネル識別子と前記通信品質タイプを含み、前記ルーティ
ング情報検索処理部は、前記仮想チャネル状態に基づ
き、障害の発生を入手したときには廃棄し、前記宛先ア
ドレスへの複数仮想チャネルの存在があれば優先順序に
従って適切な仮想チャネルを選択してトランスポート層
である上位装置に出力するを特徴とする交換機。
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