JP2001186105A - 疑似ランダム系列符号の位相係数算出装置及び算出方法 - Google Patents

疑似ランダム系列符号の位相係数算出装置及び算出方法

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JP2001186105A
JP2001186105A JP36932099A JP36932099A JP2001186105A JP 2001186105 A JP2001186105 A JP 2001186105A JP 36932099 A JP36932099 A JP 36932099A JP 36932099 A JP36932099 A JP 36932099A JP 2001186105 A JP2001186105 A JP 2001186105A
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Katsuhiro Miken
勝博 味見
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 初期値保持部1は疑似ランダム系列符号
の初期値を保持する。シフト処理部3は、上記疑似ラン
ダム系列符号のビット幅をNとしたとき、疑似ランダム
系列符号を初期値からX+N回シフトして、X+1回シ
フトした疑似ランダム系列符号からX+N回シフトした
疑似ランダム系列符号までを保持する。行列変換処理部
5は、シフト処理部の保持するN×Nビットの疑似ラン
ダム系列符号群を行列変換して、疑似ランダム系列符号
をX+N回シフトさせるためのN×Nビットの位相係数
を得る。 【効果】 従来の状態遷移式再帰演算による膨大な処理
時間を大幅に短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信等に利用
される疑似ランダム系列符号(PN符号)に対して、任
意の位相シフトをさせるための位相係数を求める算出装
置及び算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCDMA(Code Division Multip
le Access)方式を採用する携帯電話において、ディジ
タル信号を拡散変調するために疑似ランダム系列符号が
使用されている。この疑似ランダム系列符号は、任意の
位相シフトをさせて使用される。この位相シフトの演算
を行うために、位相シフト量に対応させた位相係数が予
め演算により求められ、メモリ中に準備される。位相シ
フト演算処理はエクスクルーシブオア回路(XOR演算
回路)により実行される。元の疑似ランダム系列符号と
位相係数がXOR演算回路に入力すると、そのXOR演
算回路から位相をシフトさせた疑似ランダム系列符号が
出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。XOR演算回路が上記のような演算処理を実行する
ためには、予め位相シフト量に対応させた位相係数を演
算してメモリに記憶させておく処理が必要になる。とこ
ろが、位相シフト量が大きいと、たとえ高速演算機能を
持ったコンピュータを使用しても、数十時間あるいは数
日間もの演算処理を繰り返さなければならない。多種の
位相シフト量に対応させた位相係数を用意するには長期
間の演算処理が必要になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉疑似ランダム系列符号の初期値を保持する初
期値保持部と、上記疑似ランダム系列符号のビット幅を
Nとしたとき、当該疑似ランダム系列符号を初期値から
X+N回シフトして、X+1回シフトした疑似ランダム
系列符号からX+N回シフトした疑似ランダム系列符号
までを保持するシフト処理部と、このシフト処理部の保
持するN×Nビットの疑似ランダム系列符号群を行列変
換して、疑似ランダム系列符号をX+N回シフトさせる
ためのN×Nビットの位相係数を得る行列変換処理部と
を備えたことを特徴とする疑似ランダム系列符号の位相
係数算出装置。
【0005】〈構成2〉疑似ランダム系列符号の初期値
を保持する初期値保持部と、上記疑似ランダム系列符号
のビット幅をNとしたとき、シフト回数がX+N回に相
当するまで当該疑似ランダム系列符号を初期値から逆シ
フトした疑似ランダム系列符号から、シフト回数がX+
1回に相当するまで当該疑似ランダム系列符号を初期値
から逆シフトした疑似ランダム系列符号までを保持する
シフト処理部と、このシフト処理部の保持するN×Nビ
ットの疑似ランダム系列符号群を行列変換して、疑似ラ
ンダム系列符号をX+N回シフトさせるためのN×Nビ
ットの位相係数を得る行列変換処理部とを備えたことを
特徴とする疑似ランダム系列符号の位相係数算出装置。
【0006】〈構成3〉疑似ランダム系列符号の初期値
を保持する初期値保持部と、上記疑似ランダム系列符号
のビット幅をNとしたとき、当該疑似ランダム系列符号
を初期値からX+N回シフトして、このシフト後、シフ
ト回数がX+N−1回を経てX+N−(N−1)回に相
当するまで当該疑似ランダム系列符号を逆シフトするま
での疑似ランダム系列符号を保持するシフト処理部と、
このシフト処理部の保持するN×Nビットの疑似ランダ
ム系列符号群を行列変換して、疑似ランダム系列符号を
X+N回シフトさせるためのN×Nビットの位相係数を
得る行列変換処理部とを備えたことを特徴とする疑似ラ
ンダム系列符号の位相係数算出装置。
【0007】〈構成4〉疑似ランダム系列符号のビット
幅をNとしたとき、最大(2N−1)組のPN符号群の
中から、シフト回数X+Nに相当するPN符号を終点に
したN×NビットのPN符号群を取り出して行列変換す
ることにより、シフト回数X+Nの位相シフトのための
位相係数を求めることを特徴とする疑似ランダム系列符
号の位相係数算出方法。
【0008】〈構成5〉構成4に記載の疑似ランダム系
列符号の位相係数算出方法において、シフト回数X+N
に相当するPN符号を終点にしたN×NビットのPN符
号群を取り出して行列変換する処理を、上記Xを順に増
減して複数回繰り返すことによって、一群の位相シフト
のための位相係数を求めることを特徴とする疑似ランダ
ム系列符号の位相係数算出方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、具体例1の位相係数算出装置のブ
ロック図である。この装置は、初期値保持部1と、シフ
ト処理部3と、行列変換処理部5とを備えている。初期
値保持部1には、演算処理の対象となる疑似ランダム系
列符号の初期値が記憶される。また、シフト処理部3
は、これから説明するようなシフト処理を繰り返し実行
し、その途中経過で得られた疑似ランダム系列符号群を
記憶するメモリから成る。行列変換処理部5は、シフト
処理部3から読み出された疑似ランダム系列符号群の行
列変換をして出力するメモリから成る。
【0010】上記初期値保持部1やシフト処理部3や行
列変換処理部5は、いずれもコンピュータの記憶領域上
に設定され、これから説明するシフト処理は、いずれも
コンピュータの演算処理プログラムによって実行するこ
とができる。もちろん、後で説明するような具体的な論
理回路を用いて、全てハードウェアで構成することも可
能である。
【0011】図2の(a)は、XOR(エクスクルーシ
ブオア)演算回路を示す結線図である。また、(b)
は、生成多項式の例を示す説明図である。更に、(c)
は、シフトレジスタ回路を示す結線図である。これらの
図を使用して、元のPN符号11と位相係数MとPN符
号13との関係を説明する。
【0012】図2(a)に示した回路は、従来からよく
知られたもので、入力した疑似ランダム系列符号を任意
の回数だけシフトさせた疑似ランダム系列符号を得るた
めの回路である。図のアンドゲート群8の一方の端子に
は、元のNビットのPN符号11がパラレルに入力され
る。また、アンドゲート群8の他方の端子には、位相係
数Mが入力される。この位相係数は、第1番目のビット
を求めるためのものから第N番目のビットを求めるため
のものまでN組ある。このN組の位相係数が1組ずつ順
番にアンドゲート群8に入力する。アンドゲート群8の
出力は、XOR回路9に入力し、その論理演算結果が求
めるPN符号13となる。N回の演算で求めるNビット
のPN符号13が得られる。このアンドゲート群8とX
OR回路9を含めて、XOR演算回路10と呼んでい
る。
【0013】即ち、このように元の疑似ランダム系列符
号11を与えられたとき、任意のシフト量に対応する位
相係数12と共にXOR演算回路10を用いて演算処理
すれば、シフト後の求める疑似ランダム系列符号13を
得ることができる。
【0014】(b)は、PN符号を1回シフトさせるた
めの処理を数式化した生成多項式の一例を示す。+はエ
クスクルーシブオアの演算処理を示す。この式は、第0
ビットと第1ビットと第4ビットと第6ビットとをエク
スクルーシブオア演算するという処理を表している。図
の(c)に示すようなシフトレジスタによってレジスタ
D0〜D5に格納したPN符号を1つずつ1回だけビッ
トシフトさせると、図の(b)の生成多項式による1回
の演算処理結果と同一の結果が各レジスタD0〜D5に
格納される。この回路中に挟まれた+という符号を付し
た素子は、エクスクルーシブオア回路である。
【0015】上記の(c)の回路において、レジスタD
0〜D5に格納したPN符号を1ビットシフトさせたと
き、D1と記入したレジスタには、D5にこれまで記憶
されていたデータとD0にこれまで記憶されていたデー
タのXOR演算結果が記憶されることになる。また、D
4と書き込まれたレジスタには、D5にこれまで記憶さ
れていたデータと、D3にこれまで記憶されていたデー
タのXOR演算結果が記憶されることになる。このよう
なシフトを順番に繰り返していくことによって、その都
度D0〜D5のレジスタに1回ずつ位相シフトされたP
N符号が格納される。
【0016】図3(a)は、図2(b)の生成多項式に
おける4位相シフト出力の説明図である。また、(b)
は、位相係数の内容を示す説明図である。更に、(c)
は、PN符号の初期値と位相係数とのXOR演算によっ
てn回シフトした後のPN符号を得る演算式を示してい
る。図3(a)に示すように、初期値レジスタ21に記
憶されたPN符号の6ビットの初期値は、1回シフトす
る毎にその右側にあるシフト処理回路22,23,2
4,25を通じて変換される。各回路には、図に示すよ
うに、それぞれ一対のXORゲートが含まれている。こ
れによって、丁度図2(b)や(c)で説明した演算処
理結果が各回路の右側に得られる。4回のシフトによっ
て図の最も右側に示す出力が得られる。
【0017】(b)に示すように、PN符号が6ビット
で構成される場合、位相係数Gnも図に示すように6ビ
ットで表される。そして、PN符号と位相係数の対応す
るビットのXOR演算によって、(c)に示すようにN
回シフトしたPN符号が得られる。
【0018】図4には、上記の要領で1回PN符号を位
相シフトさせた場合の状態遷移式を示す。また、図4
(b)は、4回シフトをさせた場合の状態遷移式を示
す。状態遷移式の各演算符号+は、それぞれXOR演算
を示す。図4(b)のD5を演算する一番上の式のD
1,D3,D5の係数は“1”になっている。一方、こ
の式のD0,D2,D4の係数は“0”になっている。
従って、4回シフトさせたPN符号のうちのD5のビッ
トを得るための位相係数G(5)は、「010101」
という結果になる。
【0019】(c)は、以上の結果から6ビットのPN
符号D0〜D5を4回シフトさせた結果得られるPN符
号D0〜D5を求めるために使用する6組の位相係数を
それぞれ示したものである。従来の方法によって任意の
シフト量のPN符号を得るためには、与えられたシフト
数だけ状態遷移式を再帰演算によって繰り返し計算する
という処理が必要になる。
【0020】例えば、42ビットのPN符号を240
けシフトさせるための位相係数を求める演算には、従
来、約1兆回の繰り返し計算が必要になった。即ち、シ
フトさせる回数だけ図2の(b)に示した生成多項式の
再帰演算をする。仮に1秒間100万回の演算処理をす
ることができる計算機(1MIPS)があった場合で
も、この場合には約13日間連続して計算をしなければ
ならない。本発明では、PN符号の特別な性質を利用し
て、位相係数を求める演算処理を短時間で行うことを実
現する。
【0021】図5には、PN符号のシフト結果の説明図
を示す。例えば、PN符号の初期値を“0,0,0,
0,0,1”とする。この場合に、上記のような条件で
シフトを行うと、1回目から順番に62回目まで、その
内容が変化し、63回目で再び初期値に戻る。即ち、6
ビットのPN符号は、その周期が2−1で周期的に規
則性を持って変化する性質を持つ。
【0022】図1のシフト処理部3には、このようなP
N符号群のうちの少なくともN組が格納される。こうし
てシフト処理部3に格納されたPN符号群を行列変換す
ると、以下に説明するように、X+Nシフトの位相係数
が得られる。
【0023】図6には、行列変換の説明図を示す。この
発明では、上記のように、シフト処理部3に格納された
PN符号群を行列変換することによって、PN符号を所
定回数だけシフトさせるための位相係数を求めることが
できる。図6の内容は、図5の一部を示したものである
が、ここに4回シフトをさせるための位相係数27が実
線の枠に囲まれるように表示されている。これを図4
(c)と比較する。
【0024】図6の実線で示した四角は縦に長い形状を
し、それぞれ6個の数値を取り囲んでいる。一番右側は
図4(c)のG(5)、右から2番目は図4(c)のG
(4)、一番左側は図4(c)のG(0)に相当する。
【0025】即ち、6ビットのPN符号を4回シフトを
させて、そこから遡って6回分の合計6組のPN符号群
を取り出し、この6×6ビットのPN符号群を行列変換
すれば、PN符号を4回シフトさせるための位相係数と
なる。同様にして、例えばPN符号を17回シフトし、
そこから遡って6回分の合計6組のPN符号群を取り出
し、この6×6ビットのPN符号群を行列変換すれば、
PN符号群を17回シフトさせるための位相係数が取り
出せる。
【0026】一般的に表現すれば、PN符号のビット幅
をNとし、シフト回数をX+N回とした場合に、X+1
回シフトしたPN符号からX+N回シフトしたPN符号
までの、合計N×NビットのPN符号群を取り出して行
列変換すると、PN符号をX+N回位相シフトするため
の位相係数が得られる。
【0027】また、PN符号群は周期性を持つから、最
大(2−1)組のPN符号群の中からそれぞれN×N
ビットのPN符号群を取り出して行列変換すると、任意
の位相シフトのための位相係数を求めることができる。
初期値からのシフト回数は、求める位相シフト回数を上
記周期を用いてモジュロ演算等の剰余から求めることに
より換算する。そのシフト回数X+Nを終点にしたN×
NのPN符号群を行列変換するとよい。
【0028】〈具体例1の効果〉従来のような状態遷移
式再帰演算には膨大な処理時間が必要になる。しかしな
がら、この発明に示すように、丁度1周期分即ち上記の
例では、2−1回数シフト分のシフト結果を保持して
おき、この中から該当するN×N即ち6×6マトリクス
のPN符号を取り出し、これを行列変換すれば、全ての
位相シフトのための位相係数を求めることが可能にな
る。従って、大幅に位相係数演算処理のための時間を短
縮することができる。
【0029】〈具体例2〉図7に、具体例2の位相係数
算出装置のブロック図を示す。この例では、シフト処理
部3の内部でPN符号の初期値を逆シフトしている。即
ち、図6に示した例では、初期値を順にX+N回シフト
したPN符号を先頭にして、N回分だけ後戻りしたN回
分のPN符号を行列変換の対象にした。しかしながら、
例えば図6の4回シフトのための位相係数を求める場合
を考えると次のような演算が必要になる。
【0030】即ち、初期値から4回位相シフトさせた結
果とともに、初期値から1回分逆シフトしたPN符号を
求めなければならない。この場合、シフトさせる回数と
PN符号のビット数とを比較し、PN符号のビット数の
方が大きい場合には、逆シフトした結果も含めるような
判断を含む演算処理が必要になる。このような演算処理
の煩わしさを避けたのが具体例2である。
【0031】具体例2では、当初からPN符号を逆シフ
トさせ、必要なだけ逆シフトした状態から、N×Nビッ
トのPN符号群を得るようにしている。図5を用いて説
明したPN符号の周期性を考慮すれば、具体例1の場合
も具体例2の場合も全く同様の効果が得られることは明
らかである。演算処理によって、何回逆シフトした場合
に何回シフトした場合と同一の結果が得られるかを換算
しておけば足りる。
【0032】なお、図8(a)には、逆シフトの場合の
シフトレジスタ構成を示した。また、(b)は、逆シフ
トのための状態遷移式を示す。マイナス符号“−”は逆
シフトのためのXOR演算を示す。(c)は、マイナス
符号“−”の場合のXOR演算の内容を示す。それぞ
れ、入力するデータが0と0の場合、1と0の場合、1
と1の場合の演算結果を示している。このような演算処
理を(b)に示すような状態遷移式について行えば、逆
シフト演算が可能になる。
【0033】一般的に表現すれば、PN符号のビット幅
をNとし、シフト回数がX+N回に相当するまで(図で
は−Y回)、PN符号の初期値を逆シフトして、シフト
回数がX+1回に相当するPN符号からシフト回数がX
+N回に相当するPN符号まで(図では−Yから−Y−
(N−1)まで)の、合計N×NビットのPN符号群を
取り出して行列変換すると、PN符号をX+N回位相シ
フトするための位相係数が得られる。
【0034】〈具体例2の効果〉以上の処理の結果、具
体例1で示したような場合分け処理を必要とせず、単純
な制御によって該当する位相係数を求めることが可能に
なる。
【0035】〈具体例3〉具体例1では、正シフトのみ
により所定の位相係数を得た。また、具体例2では逆シ
フトのみにより所定の位相係数を得た。このほかに、正
シフトと逆シフトを組み合わせることもできる。その手
順実現する構成を図7中の( )内に図示した。即ち、
最初にX+N回に相当する正シフトを行う。その後、シ
フト回数がX+N−1回、X+N−2回、…X+N−
(N−1)回というように順に逆シフトをする。そし
て、シフト処理部の保持するN×Nビットの疑似ランダ
ム系列符号群を行列変換して、これまでの具体例と同様
にしてX+Nシフトの位相係数を得る。この方法では、
全てを逆シフトする場合の逆シフト回数に相当する−Y
を求める操作、即ち、−Y−(X+N)−(2N−1)
−1という操作が不要になるという効果がある。
【0036】図9に、具体例3の位相係数算出方法を示
すフローチャートを図示した。ここでは、上記の具体例
に示した要領で、例えば2i回数のシフトをするための
位相係数から、2i+1のシフトをするための位相係数ま
でを一挙に求める方法を提供する。まず、ステップS1
において、位相係数の初期値として20即ち1回のシフ
トのための位相係数を設定する。このときはi=0であ
る。
【0037】次に、ステップS2において、PN符号列
を初期設定する。これはPN符号列の0シフト値であ
る。そして、ステップS3において、ステップS2で求
めたPN符号の初期値から2i位相係数によるシフト処
理を行う。次に、ステップS3の2iシフト処理の結果
から2i位相係数によるシフト処理をし、2i+1シフトを
したPN符号を求める(ステップS4)。
【0038】そして、ステップS5において、2i+1
フトをしたPN符号から、N×NマトリクスのPN符号
群を得る。ステップS6では、これを行列変換処理し、
該当する位相係数を取得する。その後ステップS7でi
をインクリメントして、iが0、1、2、…(i−2)
の場合について同様の行列変換処理をする。これによ
り、21、223、…2N-1の(N−1)個の位相係数が
求められる。これは、2iシフト処理を2回行うことに
よって、2i+2i=2×2i=2i+1のシフト処理をし
て、目的とする部分の位相係数を取得するという原理に
基づく。例えば16回シフトするための位相係数を求め
る場合に、8回シフトするための位相係数が求められて
いれば、その位相係数によるシフト処理を2回行って、
その後Nに相当する回数逆シフトすれば、必要な位相係
数を取得できる。
【0039】一般的に説明すれば、本発明では、疑似ラ
ンダム系列符号のビット幅をNとしたとき、最大(2N
−1)組のPN符号群の中から、シフト回数X+Nに相
当するPN符号を終点にしたN×NビットのPN符号群
を取り出して行列変換する処理を、上記Xを順に増減し
て複数回繰り返すことによって、シフト回数X+Nの位
相シフトのための位相係数を始めとする一群の位相シフ
トのための位相係数を一挙に求めている。
【0040】〈具体例3の効果〉以上の処理によって、
具体例1や具体例2で示したとおりの位相係数を短時間
に演算処理して求めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の位相係数算出装置のブロック図であ
る。
【図2】(a)はXOR演算回路の結線図、(b)は生
成多項式の説明図、(c)はシフトレジスタ回路のブロ
ック図である。
【図3】(a)は4位相シフト出力説明図、(b)は位
相係数の説明図、(c)はDnを求める演算式の説明図
である。
【図4】(a)は状態遷移式(1回シフト)、(b)は
状態遷移式(4回シフト)、(c)は位相係数の説明図
である。
【図5】シフト結果の説明図である。
【図6】行列変換の説明図である。
【図7】具体例2の位相係数算出装置のブロック図であ
る。
【図8】(a)は逆シフトのシフトレジスタブロック
図、(b)は逆シフト状態遷移式の説明図、(c)は逆
シフトXOR演算処理の説明図である。
【図9】具体例3の位相係数算出方法動作フローチャー
トである。
【符号の説明】
1 初期値保持部 3 シフト処理部 5 行列変換処理部 7 位相係数

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似ランダム系列符号の初期値を保持す
    る初期値保持部と、 前記疑似ランダム系列符号のビット幅をNとしたとき、
    当該疑似ランダム系列符号を初期値からX+N回シフト
    して、X+1回シフトした疑似ランダム系列符号からX
    +N回シフトした疑似ランダム系列符号までを保持する
    シフト処理部と、 このシフト処理部の保持するN×Nビットの疑似ランダ
    ム系列符号群を行列変換して、疑似ランダム系列符号を
    X+N回シフトさせるためのN×Nビットの位相係数を
    得る行列変換処理部とを備えたことを特徴とする疑似ラ
    ンダム系列符号の位相係数算出装置。
  2. 【請求項2】 疑似ランダム系列符号の初期値を保持す
    る初期値保持部と、 前記疑似ランダム系列符号のビット幅をNとしたとき、
    シフト回数がX+N回に相当するまで当該疑似ランダム
    系列符号を初期値から逆シフトした疑似ランダム系列符
    号から、シフト回数がX+1回に相当するまで当該疑似
    ランダム系列符号を初期値から逆シフトした疑似ランダ
    ム系列符号までを保持するシフト処理部と、 このシフト処理部の保持するN×Nビットの疑似ランダ
    ム系列符号群を行列変換して、疑似ランダム系列符号を
    X+N回シフトさせるためのN×Nビットの位相係数を
    得る行列変換処理部とを備えたことを特徴とする疑似ラ
    ンダム系列符号の位相係数算出装置。
  3. 【請求項3】 疑似ランダム系列符号の初期値を保持す
    る初期値保持部と、 前記疑似ランダム系列符号のビット幅をNとしたとき、
    当該疑似ランダム系列符号を初期値からX+N回シフト
    して、このシフト後、シフト回数がX+N−1回を経て
    X+N−(N−1)回に相当するまで当該疑似ランダム
    系列符号を逆シフトするまでの疑似ランダム系列符号を
    保持するシフト処理部と、 このシフト処理部の保持するN×Nビットの疑似ランダ
    ム系列符号群を行列変換して、疑似ランダム系列符号を
    X+N回シフトさせるためのN×Nビットの位相係数を
    得る行列変換処理部とを備えたことを特徴とする疑似ラ
    ンダム系列符号の位相係数算出装置。
  4. 【請求項4】 疑似ランダム系列符号のビット幅をNと
    したとき、最大(2 N−1)組のPN符号群の中から、
    シフト回数X+Nに相当するPN符号を終点にしたN×
    NビットのPN符号群を取り出して行列変換することに
    より、シフト回数X+Nの位相シフトのための位相係数
    を求めることを特徴とする疑似ランダム系列符号の位相
    係数算出方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の疑似ランダム系列符号
    の位相係数算出方法において、 シフト回数X+Nに相当するPN符号を終点にしたN×
    NビットのPN符号群を取り出して行列変換する処理
    を、前記Xを順に増減して複数回繰り返すことによっ
    て、一群の位相シフトのための位相係数を求めることを
    特徴とする疑似ランダム系列符号の位相係数算出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010098644A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Fujitsu Ltd 線形帰還シフト演算装置、通信装置、マイクロプロセッサ、及び線形帰還シフト演算装置におけるデータ出力方法

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