JP2001186031A - パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機 - Google Patents
パルス雑音除去装置およびこれを含む中波am音声放送受信機Info
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Abstract
用の広帯域中間周波信号処理系を備えて行っていたため
構成が複雑化する問題があった。 【解決手段】 デジタル信号処理を用いて音声信号に含
まれる高域成分とパルス雑音を精度良く弁別すること
で、音声信号からのパルス雑音検出を可能とし、構成を
簡易化する。
Description
受信機への適用が可能なデジタル信号処理に基づくパル
ス雑音除去装置に関するものである。
て、パルス性の電磁ノイズにより音声信号に現れる雑音
を除去するために、アナログ回路構成によるパルス雑音
除去装置が使用されてきたが、近年のデジタル回路の集
積度向上による小型化、デジタル放送受信回路との整合
性等の観点から、これをデジタル回路構成とすることが
有利となってきている。
の中波AM音声放送受信機の構成を示す。図において1
はアンテナ、2はRF増幅器、3は周波数変換器(図
中、MIXと表記)、4は局部発振器(図中、LOと表
記)、5は中間周波フィルタ(図中、BPFと表記)、
6は狭帯域中間周波フィルタ(図中、狭帯域BPF)、
7は中間周波増幅器(図中、IF増幅AGC)、8は検
波器、9はパルス雑音除去装置、10は音声増幅器、1
1はスピーカである。
アンテナ1にて受信された放送波はRF増幅器2におい
て増幅、周波数変換器3において周波数変換、中間周波
フィルタ5および狭帯域中間周波フィルタ6において隣
接チャンネル波など不要成分の除去、中間周波増幅器7
において増幅の後、検波器8において音声信号への復調
が行われる。また検波器8の出力の一部は中間周波増幅
器7に帰還されて適宜その利得を制御することにより出
力音声信号のレベルを一定に保つ、いわゆるAGC(Au
tomatic Gain Control)動作を行う。
音声信号を受けて、パルス雑音の存在する期間、音声信
号を遮断しその前後の音声信号波形に基づく直線補間を
行う。またパルス雑音除去装置9では周波数変換器3か
ら出力される広帯域の中間周波信号からパルス雑音の検
出を行い音声信号補正のタイミングを作り出す。パルス
雑音除去装置9から出力される音声信号は音声増幅器1
0を通してスピーカ11にて再生される。
ス雑音検出を周波数変換器3の出力、つまり広帯域の中
間周波信号に対して行う理由は一般のAM受信機におい
て狭帯域中間周波フィルタ6の帯域幅がほぼ10kHz
程度と狭いため、このフィルタを通過した後の信号から
音声信号に含まれる高周波成分との弁別を効果的に行い
ながらパルス雑音成分のみを精度良く検出することが困
難であったためである。
従来のパルス雑音除去装置では、広帯域の中間周波信号
からパルス雑音の検出を行うため、この雑音検出系にも
音声信号系と同様の中間周波増幅器、検波器、AGC回
路といった回路構成が必要となり装置が複雑化するとい
う問題がある。
接して強い放送波がある場合にはその放送信号により雑
音検出用中間周波増幅器の利得が抑圧され雑音検出感度
が低下し、十分な雑音検出ができなくなるなるという問
題があった。
ル信号処理化して音声信号に含まれる高周波成分とパル
ス雑音を精度良く弁別することで、復調音声信号からの
パルス雑音検出を可能とし、回路構成を簡略化すると同
時に隣接局からの影響を受けることのないパルス雑音除
去装置を提供することを目的とする。
ス除去装置は、入力される音声信号に含まれる高域成分
信号の振幅を検出する振幅検出手段と、該振幅検出手段
の出力を平滑化する平滑処理手段と、該平滑処理手段か
らの出力に基づいて上記高域成分信号の振幅を制御する
振幅制御手段と、該振幅制御手段の出力と所定の閾値と
の比較を行う比較手段と、該比較手段の出力に基づいて
上記高域成分信号に含まれるパルス雑音の期間を設定す
る補正期間調整手段と、該補正期間調整手段により設定
されるパルス雑音の期間に基づいて上記音声信号の補正
を行う補正手段とを備えることを特徴とする。
値が、振幅制御手段の出力における低域成分信号を含む
ことを特徴とする。
幅制御手段が、平滑処理手段の出力に基づいて高域成分
信号の振幅を制御するための利得を求める利得計算手段
と、振幅検出手段の出力に所定の遅延を与える遅延手段
と、上記利得計算手段および上記遅延手段の各出力を乗
算する乗算手段とを含み、上記遅延手段により上記振幅
検出手段の出力に与えられる遅延が上記平滑処理手段の
立ち上がり時定数よりも大きいことを特徴とする。
滑処理手段の入力が振幅制限されることを特徴とする。
は、特に比較手段出力に対し所定の最小時間幅の延長を
与えるとともに延長を行った結果が所定の最大時間幅を
越える場合には時間幅の延長を停止して補正時間幅を出
力する補正期間調整手段を備えることを特徴とする。
は、特に、補正期間調整手段が平滑処理手段出力の値に
基づき前記最小時間幅を変更し得るよう構成されること
を特徴とする。
は、特に、補正期間調整手段が平滑処理手段出力の値に
基づき補正手段に於ける補正のタイミングを変更し得る
よう構成されることを特徴とする。
は、特に、補正期間調整手段が比較手段出力に対する所
定の最小時間幅の延長の結果に基づき補正手段に於ける
補正のタイミングを変更し得るよう構成されることを特
徴とする。
機は上述のパルス雑音除去装置のいずれかを含むことを
特徴とする。
れ、パルス雑音の検出を復調音声信号から行うことによ
り回路構成を簡略化すると同時に、音声信号に本来出力
されるべき高域音声成分もパルス雑音としてしまうよう
な誤動作を効果的に排除する。また雑音の大きさに適応
した補正を行うことにより残留雑音の極めて小さいパル
ス雑音除去装置を提供するものである。
施の形態に係る中波AM受信機のブロック図を示す。図
において1はアンテナ、2はRF増幅器、3は周波数変
換器(図中、MIXと表記)、4は局部発振器(図中、
LOと表記)、5は中間周波フィルタ(図中、BPFと
表記)、6は狭帯域中間周波フィルタ(図中、狭帯域B
PFと表記)、7は中間周波増幅器(図中、IF増幅A
GCと表記)、8は検波器、20はAD変換器、21は
パルス雑音除去装置、22はDA変換器、10は音声増
幅器、11はスピーカである。ここに1〜8、および1
0、11は従来の装置と同様のものであり、同様の動作
を行うものである。
装置21に特徴があるため以下、パルス雑音除去装置2
1について詳細に説明する。
ロック構成を示すものであり、図において30は高域フ
ィルタ、31は振幅検出手段、32は平滑処理手段、3
3は利得計算手段、34は遅延手段、35は乗算手段、
36は検出閾値設定手段、37は比較手段、38は補正
期間調整手段、39は音声信号遅延手段、40は補正手
段を示す。
各機能を有するハードウェアについて説明するが、同様
の各機能をソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ
たものによって構成することができる。
延手段34および乗算手段35を含んで振幅制御手段が
構成される。
置21では、その前段にあるAD変換器20において標
本化された音声信号が高域フィルタ30に入力され、そ
の高域成分を取り出した後、振幅検出手段31により絶
対値をとることでその振幅に応じた信号を作り出す。次
に、この振幅検出手段31からの出力を平滑処理手段3
2において平滑化し、利得計算手段33では平滑処理手
段32からの出力にほぼ反比例する数値を計算し出力す
る。
検出手段31からの出力を遅延手段34において遅延し
た出力は、乗算手段35において乗算される。これによ
り乗算手段35からの出力には、音声信号の高音域成分
の平均レベルに応じて利得制御を受けた音声信号の高音
域成分の振幅に対応した信号が出力されることとなる。
で、その成分が広く分布するため、これが音声信号に含
まれる場合、高域フィルタ30を通過して、振幅検出手
段31において比較的大きな出力として検出される。
期間であるため、平滑処理手段32からの出力は、その
平滑出力の増加が比較的小さく、利得計算手段33、乗
算手段35によって行われる利得制御を強く受けること
なく、比較手段37に入力される。
おいて、予め定められた検出閾値設定手段36より出力
される閾値と比較され、乗算手段35からの出力が大き
い場合にはパルス雑音ありとする出力を行う。
例を示すブロック図であり、200は第1の定数乗算手
段、201は加算手段、202は入力信号に対して1標
本化周期の遅延を与える遅延手段、203は第2の定数
乗算手段、204は比較・係数選択手段である。
00は、入力データxに対し、1より小さい定数である
K0 または K1 (ここではK0≠K1。但し、2つの値
に限定されることはなく、3つ以上の定数が設定されて
いてもよい。)を乗じた後、加算手段201に出力す
る。
手段202から出力されるデータに対し定数 K0 または
K1 の補数である 1 - K0 または 1 - K1 を乗じた後、
加算手段201に出力する。
の定数乗算手段200、203の各出力を加算して平滑
処理手段32から平滑化された信号を出力する。この加
算手段201からの出力は、同時に遅延手段202に入
力され、1標本化周期 T の遅延の後、第2の定数乗算
手段203の入力される。
入力を x、平滑処理手段32からの出力をy+1(yから
1標本化周期後のy出力)、遅延処理202からの出力
を yと表すとき、 の関係が成り立つ、ここで K は K0 もしくは K1 を代
表する(K=K0でもK=K1でも同様に成立する)も
のとする。次に1標本化周期Tを十分小として、y+1 =
y + T dy/dt の近似を(1)式に導入し、この微分方程
式を解くと、 y = B - A exp(-t K/T) ---(2) の解を得る。このとき A は例えば t = 0 の時点で x
がステップ状に変化する場合の変化の幅であり、B は変
化後の x の値である。従って t = 0 にて x が0 から
X にステップ状に変化する場合、y = X (1 - exp(-t K/
T)) となる。
抗、コンデンサによるアナログ平滑回路と同様の動作が
得られることが分かる。
大きさを表すのに用いられる時定数(抵抗値 R とコン
デンサ容量 C の積)と、T/K が対応することが分か
る。このため以下の説明では T/K を時定数と表現す
る。
処理手段32の入力と出力の大きさを比較し、出力より
も入力が大なる場合、第1の定数乗算手段200におい
て入力信号に乗ぜられる定数 K0 を、第2の定数乗算手
段203で定数 1 - K0 を入力に対し乗算するように、
また、出力よりも入力が小なる場合、第1の定数乗算手
段200において入力信号に乗ぜられる定数 K1 を、第
2の定数乗算手段203で定数 1 - K1 を入力に対し乗
算するようにそれぞれ動作制御を行う。
り大きい場合の時定数は T/K0 となり、平滑処理手段3
2の入力が出力より小さい場合の時定数は T/K1 とな
る。以下の説明では前者を特に立ち上がり時定数、後者
を立ち下がり時定数と称する。
ルス雑音の有り無しの判定に関する説明図である。図に
おいて(a)は振幅検出手段31からの出力を、(b)
は平滑手段32からの出力を、(c)は乗算手段35か
らの出力と検出閾値を示すものである。
号波形は、この雑音検出手段(ここにおける雑音検出手
段は、高域フィルタ30、振幅検出手段31、平滑処理
手段32、利得計算手段33、遅延手段34、乗算手段
35および比較手段37により構成される)により検出
すべきパルス雑音に起因するものを示し、右側の信号波
形は、音声信号に含まれる高音域成分に起因するものを
示す。
高域成分とを精度良く弁別してパルス雑音のみを検出す
るため、音声信号に含まれる高域成分の多くはバースト
状に繰り返し発生するという、発明者が種々の実験等を
通して見出した性質を利用する。
において、パルス雑音に起因する平滑化された信号のレ
ベルの上昇は比較的小さく、音声信号の高域成分に起因
する平滑化されたレベルの上昇は比較的大きくなる。
2からの出力レベルに、ほぼ反比例する数値を計算して
出力し、乗算手段35において遅延手段34からの出力
に乗ずる結果、その出力は図4(c)に示すように、パ
ルス雑音に起因するものはレベルが大きく、音声信号の
高域成分に起因するものはレベルが小さくなる。
閾値を概略、図4(c)に示すように与えることにより
パルス雑音のみを検出して音声信号の高域成分による誤
動作の少ない雑音検出を行うことができる。
の高域成分とを完全に分離することは困難な場合もある
が、それらの分離にマージンが十分に取り得る状態であ
れば殆ど問題なく、ここにおける閾値は、例えば実験的
に適切な値を選択すればよい。
の波形の関係において、遅延手段34で与える遅延時間
を示しているが、この時間を平滑手段32の平滑時定数
との関係において適当に選ぶことが、先に述べた誤動作
を抑制する上で重要である。
ち上がり時定数と同等以下とすると、音声信号の高域成
分の先頭部において誤動作が発生し易くなる。また、こ
の時間を平滑化された信号の立ち上がり時定数および立
ち下がり時定数の和と同程度以上とすると、音声信号高
域成分の後縁部で誤動作が発生し易くなる。
遅延は、少なくとも平滑処理手段32において平滑化さ
れた信号の立ち上がり時定数に比べ大とすることが適当
である。また、この遅延時間は平滑の立ち上がり時定数
と立ち下がり時定数の和と同程度以下とすることが適当
である。
下がり時間については検出対象とする雑音の性質等によ
り最適値が異なるが、一般的な車載用中波AMラジオに
おいては、平滑の立ち上がり時定数を1から2msの前後
とし、立ち下がり時定数をやはり1から2msの前後と
し、遅延時間を1から5msの前後とすることが経験的に
適当である。
調整手段38をとおして補正手段40に与え、音声信号
遅延手段39により遅延を伴って入力される音声信号に
対し補正を行うことでパルス雑音を除去する。
出力が雑音ありを示す期間、補正手段40において、そ
の期間の直前における音声信号レベルを保持する、いわ
ゆる前値保持による補正処理とすることができる。
検出手段において、雑音検出に要する遅延時間と同等の
遅延時間を、補正手段40への入力音声信号に対し与え
るものであり、音声信号に重畳するパルス雑音が補正に
より適切に除去されるようタイミング合わせを行うもの
であって、適宜最適な遅延時間を与えるようにすること
ができる。
37からの出力に現れる雑音検出信号(雑音成分)を、
補正手段40に与えるのに適当な信号(間欠的でない信
号)に整形するものである。
るが、現実的には、比較手段37からの出力に現れる雑
音検出信号は、単発のパルス雑音であっても間欠的な複
数の出力を与えてしまう場合(例えば、イグニションノ
イズ等が含まれるような場合)も多く存在する。
雑音検出信号出力を1個の補正期間にまとめて出力する
(すなわち、間欠的な出力を包含するような1つの補正
期間となるように)動作を行うことが適当である。
対し雑音あり信号の欠落する期間を埋めるに十分な最小
時間幅を設定して、この期間、雑音ありの信号を延長
し、この延長された期間中に再び雑音ありの信号が発生
する場合はこれを連結し、更に設定された最小時間幅を
延長することで、この動作を実現することができる。
すものであり、図中(a)は補正期間調整手段38の入
力(すなわち、比較手段37からの出力)を、図中
(b)はその出力を示す。図中Δp は上述の最小時間幅
を示すもので、入力信号の欠落がこの期間の延長により
埋められることおよび次に現れる信号との連結がなされ
る様子を示す。
音声放送受信機の場合には、20μ秒〜100μ秒が最
適である。
施の形態に係るパルス雑音除去装置21のブロック構成
を示す。図において30は高域フィルタ、31は振幅検
出手段、32は平滑処理手段、33は利得計算手段、3
4は遅延手段、35は乗算手段、36は検出閾値設定手
段、37は比較手段、38は補正期間調整手段、39は
音声信号遅延手段、40は補正手段、41は低域フィル
タ、42は第2の遅延手段、43は加算手段を示す。
各機能を有するハードウェアについて説明するが、同様
の各機能をソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ
たものによって構成することができる。
1において、高域フィルタ30から乗算手段35まで、
比較手段37、音声信号遅延手段39および補正手段4
0の動作は実施の形態1と同様であり、乗算手段35か
らの出力を得るところ迄の説明は省略する。
の低域成分を出力するものであり、第2の遅延手段42
は、低域フィルタ41において生ずる信号遅延を補償す
るものである。この実施の形態においては、パルス雑音
と音声信号に含まれる高音域成分との弁別能力を向上さ
せ、パルス雑音のみを精度良く検出することである。
の判定に関する説明図である。図中(a)は乗算手段3
5からの出力を、図中(b)は低域フィルタ41からの
出力と、これに検出閾値設定手段36から与えらる値を
加算手段43において加算した結果、および第2の遅延
手段42の出力を同時に示すものである。
び(b)の左側に示す、単発のパルス雑音に起因する信
号に対しては低域フィルタ41出力は比較的小さく、図
中(a)および(b)の右側に示す、音声信号の高域成
分に起因する信号に対しては低域フィルタ41出力が大
きくなる。
に起因する各信号が、ほぼ同じ振幅を持つような場合に
も、これらを弁別してパルス雑音のみを検出し得ること
ができる。
6からの出力は、適宜、弁別に最適な値を選択すること
ができる。
値保持処理を行うものとして説明したが、音声信号に重
畳する雑音期間が長く、補正期間をこれに対応して長く
取る必要のある中波AM放送受信機対応のパルス雑音除
去装置においては、波形処理による歪みを低減するため
に、線形補間など、より高度な補正を行うことが望まし
い。
ついて、その動作を説明するための説明図である。
遅延手段39からの出力には、時間t0 から t1 の期間
にパルス雑音が重畳しており、これが、図中(b)に示
すように雑音検出される様子を示す。
は、(b)の波形そのものを出力してもよいが、当該波
形の立ち上がり、立ち下がり(すなわち、補正期間の開
始および終了の時点)が、どの時点において発生してい
るかを考えれば良いため、1個の雑音検出終了の時点、
即ち t1 のタイミングで補正すべき雑音を検出したこ
と、およびその時間幅を補正手段40に対し出力するも
のとなる。
た補正手段40に、例えば音声信号メモリーとしての記
憶手段を備え、この記憶手段は、図中(a)に示す音声
信号遅延手段39からの出力をt2の時点から遡って期
間τの信号を蓄えるものとする。(あるいは、補正手段
40にシフトレジスタを備えて1標本化周期ずつデータ
シフトを行い、所定のタイミングにおけるラッチ出力を
得るようにしても良い。)
期毎に常時更新されるものであり、雑音がない場合には
最も古い記憶内容が、補正手段40からの出力として出
力される。
あり、およびその時間幅の情報が与えられると補正手段
40においては、記憶手段(音声信号メモリ)に蓄えた
音声信号の t0 から t1 の期間に相当する部分に対して
補正処理を行う。
て既知であり補正時間幅 t1 - t0が与えられることによ
り、補正処理を行うことが可能である。ここで t1 とt
2を同じとすることもできる。
明するためのフローチャートである。この操作は、上述
した記憶手段(音声信号メモリ)の内容に対して行われ
るものであり、補正期間調整手段38から雑音あり、お
よびその時間幅の情報が与えられた時点で実行されるも
のである。
手段内にある補正すべき蓄積データ数 n として与えら
れるものとする。また、 t1 に対応する記憶手段内のデ
ータ記憶位置を A0 とする。
(ステップ300)、 t1 の時点に対応する記憶内容 D
(A0) と、 t0 の時点に対応する記憶内容 D(A0 + n) か
ら線形補間を行うための1標本化周期毎のデータに与え
る増分δを、 δ= (D(A0 + n) - D(A0)) / n と計算する(ステップ301)。
に、補正データ数カウンタ LC を1にそれぞれ初期化す
る(ステップ302)。
C) を Dtmp +δに置き換えるとともに、Dtmp を同じ内
容に更新する。また LC を1増加させる(ステップ30
3)。
テップ304)、 LC が n より小さい場合ステップ3
03に戻ることで、時間 t1 から t0 に対応する記憶内
容を、その開始、終了点間で直線的に変化する信号に順
次置き換え、 LC の値が n を超えた時点でこの線形補
間の操作を終了する(ステップ305)。
いて触れていないが、記憶手段(音声信号メモリ)に蓄
えられる信号の期間はτであるため、補正手段40にお
いて、この記憶内容に対して補正を行う場合、補正を行
い得る期間の上限はτより短い期間に制限される。
正期間がτを越えないよう監視し、補正期間を制限する
ことが適当である。すなわち、比較手段37からの出力
に対し、所定の最小時間幅の延長を与える場合であって
も、延長を行った結果が所定の最大時間幅を越える場合
には、時間幅の延長を停止して補正時間幅を出力するこ
とが適当である。
の実施の形態に係るパルス雑音除去装置21のブロック
構成を示す。
振幅検出手段、32は平滑処理手段、33は利得計算手
段、34は遅延手段、35は乗算手段、36は検出閾値
設定手段、37は比較手段、38は補正期間調整手段、
39は音声信号遅延手段、40は補正手段、41は低域
フィルタ、42は第2の遅延手段、43は加算手段、4
4は第2の平滑処理手段を示す。
各機能を有するハードウェアについて説明するが、同様
の各機能をソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ
たものによって構成することができる。
1において、高域フィルタ30から比較手段37まで、
音声信号遅延手段39から加算手段43までの動作は実
施の形態2と同様である。
2と別個に振幅検出手段31出力を平滑して補正期間調
整手段38に出力を与えるものである。
態1および2では、比較手段37出力の雑音ありとの情
報に基づいて、所定の最小時間幅の補正期間を延長する
こととしたが、補正期間調整手段38では更に、以下に
述べるように、音声信号に重畳された(含まれる)雑音
の大きさにより補正時間幅およびタイミングを調整でき
ることが望ましい。
検出処理において、振幅検出手段31からの出力に利得
制御を行うためである。図11は、雑音の大きさによる
補正時間幅およびタイミングの調整についての説明図で
あり、比較手段37に与えられるパルス雑音に起因する
信号の包絡を簡略化して示すものである。また、同時に
雑音検出の閾値を示している。
因する信号(図中、雑音 a )が入力される場合には、
図の雑音検出の閾値の設定により、比較手段37からΔ
a の幅の雑音検出信号が出力される。
が行われるとするとき、より大きなレベルの雑音が発生
した場合にも、もし、利得制御の条件が、この小レベル
の雑音の場合と同じとすれば、同じ雑音検出閾値によっ
て雑音検出した信号により同様に十分な補正が行われる
と考えることができる。これを図中、雑音 b およびこ
れによる雑音検出時間幅Δb として示す。
なレベルの雑音が発生した場合には利得計算手段33か
ら乗算手段35への出力が小となり利得が抑制されるた
め、比較手段37への入力は図中雑音 c およびこれに
よる雑音検出時間幅Δc として示すものとなり、補正の
時間幅が相対的に短くなる結果となる。
まれる雑音の大きさにより補正時間幅およびタイミング
を調整できることが望ましいことが分かる。
いて、第2の平滑処理手段44からの出力を監視し、こ
の値に基づき、比較手段37出力を延長するための最小
時間幅を変更する、つまり平滑処理手段32出力の値が
大きい場合にこの最小時間幅を大きくすることが可能な
構成を採用する。
2の平滑処理手段44からの出力の値を監視し、この値
に基づき、補正手段40に於ける補正のタイミングを変
更する、つまり平滑処理手段32出力の値が大きい場合
に補正期間調整手段38から補正手段40に出力する補
正期間を適当に大きくし補正開始のタイミングを早める
ことが可能な構成を採用する。
上に述べた、の構成を組み合わせ、つまり第2の平
滑処理手段44出力を監視し、この値に基づき、比較手
段37出力を延長するための最小時間幅を変更すると同
時に、補正手段40に於ける補正のタイミングを変更す
るように構成しても良い。
おいて、比較手段37からの出力に対し、所定の最小時
間幅の延長を与えることによって得られる補正時間幅に
応じて、補正手段40に対して出力する補正時間幅を更
に適当に延ばすことにより補正手段40における補正開
始タイミングを早めるようにし、第2の平滑処理手段4
4を用いなくとも良い構成とすることもできる。
振幅検出手段31からの出力を平滑化するものとした
が、パルス雑音が非常に強勢であり、且つそのレベルの
大小の変化が大きい場合には、時間的に先行する大レベ
ルのパルス雑音により乗算手段35に与えられる利得制
限が十分回復する前に、後続のレベル小のパルス雑音が
現れることにより、後続するレベル小のパルス雑音が検
出されないという状況が生じる場合がある。
幅制限を行い、特にレベルの大きなパルス雑音について
は平滑手段32出力への寄与を抑えることにより、乗算
手段35における過大な利得抑圧を避けるとともに、利
得の回復を早め、レベル大のパルス雑音にレベル小のパ
ルス雑音が後続する場合においても、確実な検出を可能
とすることができる。
段32とは別個に、第2の平滑処理手段44を用いる構
成を示したが、これは第2の平滑処理手段44にて現実
の雑音に対応して補正期間調整に最適化した動作を行う
ことが有利な場合があるためである。
の雑音振幅を表す情報を、平滑処理手段32出力から与
えることとし、第2の平滑処理手段44を用いなくとも
良い構成とすることもできる。
れているので、以下に述べるような効果を奏する。
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することで、音声信号からのパルス雑音検出を可
能とし、構成を簡易化するとともに隣接放送波によるパ
ルス雑音検出感度の抑圧を排除することができる。
は、更に音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音の弁
別精度を高めることでパルス雑音除去性能を向上するこ
とができる。
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することにより、パルス雑音除去性能に優れる装
置提供を可能とする。
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することにより、パルス雑音除去性能に優れる装
置提供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
機は、パルス雑音に起因する音声出力中の雑音が少ない
受信機の提供を可能とする。
ブロック図である。
ブロック図である。
成例のブロック図である。
雑音の有り無しの判定に関する説明をするための説明図
である。
作を説明するための説明図である。
ブロック図である。
定に関する説明をするための説明図である。
するための説明図である。
するためのフローチャートである。
のブロック図である。
補正時間幅およびタイミングの調整について説明するた
めの説明図である。
ある。
局部発振器、5 中間周波フィルタ、6 狭帯域中間
周波フィルタ、7 中間周波増幅器、8 検波器、9
パルス雑音除去装置、10 音声増幅器、11 スピー
カ、30 高域フィルタ、31 振幅検出手段、32
平滑処理手段、33 利得計算手段、34 遅延手段、
35 乗算手段、36 検出閾値設定手段、37 比較
手段、38 補正期間調整手段、39 音声信号遅延手
段、40 補正手段、41 低域フィルタ、42 第2
の遅延手段、43 加算手段、44 第2の平滑処理手
段。
幅制御手段が、平滑処理手段の出力に基づいて高域成分
信号の振幅を制御するための利得を求める利得計算手段
と、振幅検出手段の出力に所定の遅延を与える遅延手段
と、上記利得計算手段および上記遅延手段の各出力を乗
算する乗算手段とを含むことを特徴とする。第4の発明
に係わるパルス除去装置は、遅延手段により振幅検出手
段の出力に与えられる遅延が平滑処理手段の立ち上がり
時定数よりも大きいことを特徴とする。
滑処理手段の入力が振幅制限されることを特徴とする。
は、特に比較手段出力に対し所定の最小時間幅の延長を
与えるとともに延長を行った結果が所定の最大時間幅を
越える場合には時間幅の延長を停止して補正時間幅を出
力する補正期間調整手段を備えることを特徴とする。
は、特に、補正期間調整手段が平滑処理手段出力の値に
基づき前記最小時間幅を変更し得るよう構成されること
を特徴とする。
は、特に、補正期間調整手段が平滑処理手段出力の値に
基づき補正手段に於ける補正のタイミングを変更し得る
よう構成されることを特徴とする。
は、特に、補正期間調整手段が比較手段出力に対する所
定の最小時間幅の延長の結果に基づき補正手段に於ける
補正のタイミングを変更し得るよう構成されることを特
徴とする。
信機は上述のパルス雑音除去装置のいずれかを含むこと
を特徴とする。
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することにより、パルス雑音除去性能に優れる装
置提供を可能とする。第4の発明に係わるパルス雑音除
去装置は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音
を、より精度良く弁別することにより、パルス雑音除去
性能に優れる装置提供を可能とする。
は、音声信号に含まれる高域成分とパルス雑音を精度良
く弁別することにより、パルス雑音除去性能に優れる装
置提供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
は、音声信号に重畳するパルス雑音を精度良く除去、補
正することにより、パルス雑音除去性能に優れる装置提
供を可能とする。
信機は、パルス雑音に起因する音声出力中の雑音が少な
い受信機の提供を可能とする。
Claims (9)
- 【請求項1】 入力される音声信号に含まれる高域成分
信号の振幅を検出する振幅検出手段と、 該振幅検出手段の出力を平滑化する平滑処理手段と、 該平滑処理手段からの出力に基づいて上記高域成分信号
の振幅を制御する振幅制御手段と、 該振幅制御手段の出力と所定の閾値との比較を行う比較
手段と、 該比較手段の出力に基づいて上記高域成分信号に含まれ
るパルス雑音の期間を設定する補正期間調整手段と、 該補正期間調整手段により設定されるパルス雑音の期間
に基づいて上記音声信号の補正を行う補正手段とを備え
ることを特徴とするパルス雑音除去装置。 - 【請求項2】 閾値は、振幅制御手段の出力における低
域成分信号を含むことを特徴とする請求項1に記載のパ
ルス雑音除去装置。 - 【請求項3】 振幅制御手段は、 平滑処理手段の出力に基づいて高域成分信号の振幅を制
御するための利得を求める利得計算手段と、 振幅検出手段の出力に所定の遅延を与える遅延手段と、 上記利得計算手段および上記遅延手段の各出力を乗算す
る乗算手段とを含み、 上記遅延手段により上記振幅検出手段の出力に与えられ
る遅延が上記平滑処理手段の立ち上がり時定数よりも大
きいことを特徴とする請求項1または2に記載のパルス
雑音除去装置。 - 【請求項4】 平滑処理手段の入力が振幅制限されるこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパル
ス雑音除去装置。 - 【請求項5】 比較手段出力に対し所定の最小時間幅の
延長を与えるとともに延長を行った結果が所定の最大時
間幅を越える場合には時間幅の延長を停止して補正時間
幅を出力する補正期間調整手段を備えることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載のパルス雑音除去装
置。 - 【請求項6】 補正期間調整手段が平滑処理手段出力の
値に基づき前記最小時間幅を変更し得るよう構成される
ことを特徴とする請求項5に記載のパルス雑音除去装
置。 - 【請求項7】 補正期間調整手段が平滑処理手段出力の
値に基づき補正手段に於ける補正のタイミングを変更し
得るよう構成されることを特徴とする請求項5または6
に記載のパルス雑音除去装置。 - 【請求項8】 補正期間調整手段が比較手段出力に対す
る所定の最小時間幅の延長の結果に基づき補正手段に於
ける補正のタイミングを変更し得るよう構成されること
を特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のパルス
雑音除去装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のパル
ス雑音除去装置を含むことを特徴とする中波AM音声放
送受信機。
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