JP2001183626A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2001183626A
JP2001183626A JP36511199A JP36511199A JP2001183626A JP 2001183626 A JP2001183626 A JP 2001183626A JP 36511199 A JP36511199 A JP 36511199A JP 36511199 A JP36511199 A JP 36511199A JP 2001183626 A JP2001183626 A JP 2001183626A
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JP
Japan
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liquid crystal
display device
circuit board
crystal display
crystal panel
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JP36511199A
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English (en)
Inventor
Shigeto Matsumoto
重人 松元
Ikuo Kawajiri
育生 川尻
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化および携帯性を達成し、さらに優れた表
示品位を維持する。 【解決手段】液晶表示装置17において、ガラス基板2
とガラス基板3との間に液晶4を封入させ、ガラス基板
2、3に設けられた透明電極7、8で形成される表示領
域でもってガラス基板3の側に表示画面を設ける。さら
にガラス基板2の内側面上に反射部材21を形成した反
射型の液晶パネルP1の上に発熱体20を介して駆動用
IC15と回路基板19とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば単純マト
リックス型液晶パネル上に回路基板を配設し、この回路
基板上に駆動用ICを搭載した反射型液晶表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ、テレビ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、
魚群探知機、携帯型位置測定システム(GPS)などに
液晶表示装置が使用されているが、これに伴い小型化、
低消費電力化および屋外での適用性が求められている。
これに応じて反射型カラー液晶表示装置の要求が強くな
っている。とくに携帯性を重視する用途においては、小
型化への要望も強くなっている。
【0003】また、かかる液晶表示装置においては、駆
動用ICなどの一般的な実装技術としてTABあるいは
COGという方式が提示されている。
【0004】しかしながら、TAB方式によれば、駆動
用ICを搭載するフィルムキャリアの仕様がパネルごと
に異なるため、部材費が高くなるという課題があった。
他方のCOG方式では、ガラス基板の非表示領域に駆動
用ICを搭載し、配線することで、額縁の部分が広くな
り、小型化の要求に応じることがむずかしかった。
【0005】そこで、多層プリント基板を使用すること
で、低コストかつ小型化を達成したベアチップ実装方式
(通常、COB方式と称される)が提案されている。
【0006】このベアチップ実装方式の単純マトリック
ス型の液晶表示装置を図6にて説明する。同図の液晶表
示装置1によれば、走査側のガラス基板2と信号側のガ
ラス基板3との間に液晶4を介在させ、シール部材5に
よって液晶4を封入させ、これによって表示領域6をな
す。また、各ガラス基板2、3の各内面にはそれぞれI
TOなどからなる透明電極7、8をストライプ状に形成
し、これら透明電極7、8上に配向膜(図示せず)を被
覆している。さらに各ストライプ状の透明電極7、8が
交差するように各ガラス基板2、3を対向配設する。
【0007】これら各透明電極7、8はガラス基板3の
非表示領域9にまで延在させている。そのために透明電
極8をガラス基板3の非表示領域9にまで延在させるだ
けではなく、さらに透明電極7についても、両基板2、
3間に設けた導電性部材などを通して、いったんガラス
基板3に転移させて、さらにガラス基板3の非表示領域
9にまで延在させる。そして、この非表示領域9上の延
在透明電極10の上には金属層を被覆した表示電極端子
11を形成している。
【0008】このような構成の液晶パネルPにおいて、
ガラス基板3の端面には多層配線からなるガラスエポキ
シ基板(多層プリント基板:PCB基板)でもって構成
した回路基板12の端面を当接させ、ガラス基板3の一
部と回路基板12とに対しステンレスなどからなる補強
板13を当て、接着材14(たとえば両面テープ)でも
って固定する。また、回路基板12の上には駆動用IC
15を配設し、駆動用IC15の電極端子と金属層を被
覆した表示電極端子11とを、さらには駆動用IC15
の電極端子と回路基板12の端子とを金、アルミニウム
などからなるボンディング用のワイヤ16により接続し
ている。
【0009】上記構成の液晶表示装置1においては、駆
動用IC15を回路基板12の上に設けて、回路基板1
2に入力された信号等を、さらに駆動用IC15を通し
て各透明電極7、8に入力することで、画像表示がおこ
なわれる。
【0010】しかしながら、かかる液晶表示装置1によ
れば、液晶パネルPのガラス基板3と回路基板12との
端面同士を当接させ、双方の基板を並べた構成であり、
そのような並設構造にしたことで、より一層小型化する
という要求を妨げていた。
【0011】また、液晶パネルPに回路基板12を当接
させ、補強板13を当てても、補強板13の板面に対し
垂直な方向に応力や衝撃などが加わった場合には、その
方向での強度が小さいことから、装置を筐体内に搭載す
る前であれば、製造工程や検査工程において、搭載後で
あっても衝撃などの外部応力によって耐久性や信頼性が
低下するという課題があった。
【0012】しかも、液晶表示装置1のような単純マト
リックス構造においては、たとえば走査側電極群に信号
を入力する場合に、駆動用IC15と各画素までの距離
に差が生じ、そのために、透明電極7、8の配線抵抗や
負荷容量等に起因して、クロストークが発生し、輝度ム
ラが生じていた。
【0013】そこで、このようなクロストークの課題を
解消するために、さまざまな対策が試みられている。た
とえば、透明電極7の両端に、それぞれ駆動用IC15
を設ける構造が提案されているが、これに伴って各駆動
用IC15を搭載する回路基板12を個別に設置しなけ
ればならず、そのためにコストが上昇し、さらに装置自
体が大型化したり、双方の駆動用IC15に対し同じタ
イミングでもって制御することがむずかしいなどの課題
がある。
【0014】以上の課題を解消するために、本願出願人
は液晶パネルの表示画面とは反対側の面上に回路基板を
配設した構造を提案した(特願平11−211170号
および特願平11−218130号参照)。
【0015】このように回路基板を液晶パネルの裏面に
設けることで、小型化と低コスト化ならびに高性能な反
射型の液晶表示装置が提供できた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願出
願人が提示した液晶表示装置においても、いまだ満足し
得る程度の性能が達成されていない。
【0017】とくに小型化によって携帯性が得られた
が、これに伴って使用環境がきびしい状況になる場合が
ある。すなわち、屋外にて使用することになると、温度
雰囲気が変動し(−10℃〜50℃)、これに対する装
置の動作保証温度範囲が0℃〜60℃程度であること
で、低温環境下もしくは高温環境下においては、当初の
優れた表示品位を維持することは困難である。
【0018】一方、反射型液晶表示装置以外の装置に対
し、かかる課題を解消する技術が提案されている。
【0019】特開平7−230079号においては、透
過型液晶表示装置において、補助光源であるバックライ
トと液晶セルとの間に発熱体を配置し、温度検知回路を
搭載した外部の制御回路でもって制御し、これにより、
液晶表示装置全体を加熱し、低温環境下での動作を保証
している。
【0020】また、特開平10−104586号では、
透過型液晶表示装置において、液晶セル内部に発熱体を
配置し、温度検知回路を搭載した外部の制御回路でもっ
て制御し、これにより、液晶表示装置全体を加熱し、低
温環境下での動作を保証している。
【0021】そこで、本発明者はこれら公知の技術を前
記の反射型液晶表示装置に適用することを考えたが、下
記のような課題があることが判明した。
【0022】すなわち、公知の液晶表示装置はいずれも
透過型であり、そのためにバックライト等の光源を設け
るので、高い輝度が得られ、そのため透明なヒーターな
どを液晶セルの内部に形成しても輝度が顕著に低下しな
いが、これに対し反射型液晶表示装置においては、周囲
光を利用して、装置内の反射層でもって反射させること
で、高い輝度が得られず、そのような状況において透明
なヒーターなどを形成すると、輝度がさらに低下し、そ
れが性能上無視できないことがわかった。
【0023】また、液晶セルの内部に透明ヒーターを形
成する場合、製造工程として、さらに工程を追加しなけ
ればならない。
【0024】したがって本発明は叙上に鑑みて完成され
たものであり、その目的は小型化および携帯性を達成す
るとともに、高い輝度が得られた反射型の液晶表示装置
を提供することにある。
【0025】本発明の他の目的は屋外などの使用環境が
きびしい状況下においても、優れた表示品位を維持し、
しかも、製造コストを下げ、これによって高品質かつ高
信頼性ならびに低コストの反射型液晶表示装置を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、双方にそれぞれ電極を形成して成る対向基板間に液
晶を介して配設してなる液晶パネルの一方基板の外側面
を矩形状の表示画面となし、他方基板の外側面上に回路
基板を配設した装置構成であって、前記他方基板と回路
基板との間、もしくは回路基板の内部に発熱体を設け、
かつ温度検知手段と、該温度検知手段から出力される信
号により上記発熱体の発熱を制御する発熱制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0027】また、本発明において、上記液晶パネルが
信号側電極群を配列した基板と走査側電極群を配列した
基板とを、双方の電極群が交差するように対向してなる
単純マトリックス型である場合には、この液晶パネルの
一方基板の外側面を矩形状の表示画面となし、他方基板
の外側面上に回路基板を配設した装置構成であって、さ
らに他方基板と回路基板との間、もしくは回路基板の内
部に発熱体を設け、かつ温度検知手段と、この温度検知
手段から出力される信号により発熱体の発熱を制御する
発熱制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液晶表示装置を図
1〜図5により説明する。図1は本発明の反射型液晶表
示装置17の概略断面図、図2は液晶表示装置17の液
晶パネルの要部断面図、図3は本発明の他の反射型液晶
表示装置18の概略断面図、図4は反射型液晶表示装置
18に設けた回路基板の拡大断面図である。さらに図5
は温度検知のフローチャートである。なお、図6に示す
液晶表示装置1と同一箇所には同一符号を付す。
【0029】〔形態例1〕液晶表示装置17において
は、従来の液晶表示装置1に比べて、駆動用IC15と
回路基板19とを前記他方基板としてのガラス基板2の
上に配設し、さらにガラス基板2と回路基板19との間
に発熱体20を設けている。
【0030】すなわち、図1に示すように走査側のガラ
ス基板2と、ガラス基板2に比べ大きなサイズの前記一
方基板である信号側のガラス基板3との間に液晶4を介
在させ、シール部材5によって液晶4を封入させ、ガラ
ス基板2、3に設けられた透明電極7、8で形成される
表示領域でもってガラス基板3の側に表示画面を設け
る。さらに各ガラス基板2、3をストライプ状の透明電
極7、8が交差するように対向配設し、単純マトリック
ス型となし、そして、透明電極8をガラス基板3の非表
示領域9にまで延在させるだけではなく、さらに透明電
極7についても、両基板2、3間に設けた導電性部材な
どを通して、いったんガラス基板3に転移させて、さら
にガラス基板3の非表示領域9にまで延在させる。
【0031】このような構成の単純マトリックス型液晶
パネルP1に対し、ガラス基板2の内側面上にアルミニ
ウムやクロム、銀などの金属からなる板状もしくは膜状
の反射部材21を形成している。
【0032】さらに上記構成の液晶パネルP1におい
て、ガラス基板2の外側に駆動用IC15と回路基板1
9とを設けている。回路基板19は表示領域に対し、そ
して、駆動用IC15は表示領域の周辺の外側に配設し
ている。また、回路基板19については、発熱体20を
介して搭載するが、アクリル系樹脂、シリコーン系樹
脂、エポキシ系樹脂などからなる耐熱性の接着材や両面
テープにて取り付ける。さらにまた、駆動用IC15は
回路基板19上に、あるいは非表示領域9上に設けても
よい。
【0033】発熱体20は回路基板19をなすガラスエ
ポキシ基板の主面にアルミニウムや銅などの金属でもっ
てパターン形成することで構成する。このパターンは液
晶パネルP1の主面に対しほぼ均等に加熱されるよう形
状を均一化する。ストライプ状や穴空き状、編み目状、
マトリックス状にしてもよいが、望ましくはほぼ全面に
わたって均一な厚みでもって被膜形成するとよい。
【0034】また、回路基板19の上に発熱体制御回路
を備えた発熱制御手段Aを半田などにて搭載する。この
発熱制御手段Aは回路基板19のほぼ中心付近に配置
し、回路基板19上に形成した配線を通して発熱体20
と通電制御する。
【0035】さらに回路基板19上の他の配線には駆動
用IC15と金線やアルミニウム線からなるワイヤーボ
ンディングでもって接続される。その他、入力コネクタ
などの電子部品チップも配設して外部より信号や電源を
入力する。
【0036】回路基板19はたとえばガラスエポキシ基
板からなり、基板内部に1種もしくは2種以上の配線層
を形成し、基板上面にも配線層を形成した多層配線構造
であって、駆動用IC15の駆動に必要なバスライン
と、電源、ロジック等の各系を層別に配線した多層基板
であったり、外部から供給される各種電源や信号の処理
回路を搭載する多層基板である。さらに回路基板19上
にコネクタを設け、そのコネクタに外部からの信号入力
用のFPCなどでもって入力する。
【0037】なお、回路基板19は基板内部に1層配線
もしくは2層以上の配線層を形成した多層配線構造であ
ることで、積層数を変えることで基板面の面積を適宜変
えることができる。
【0038】また、駆動用IC15の電極端子は非表示
領域9上の配線とも金線やアルミニウム線からなるワイ
ヤーボンディングでもって接続するが、駆動用IC15
およびワイヤーボンディングを保護するために、これら
の上にエポキシ系やシリコン系の樹脂などからなる樹脂
保護層22を被覆する。
【0039】液晶パネルP1 つぎに液晶パネルP1の構成例を詳述する。液晶表示装
置17については、液晶パネルP1を反射型液晶表示構
造にしたことで効果的に適用できる。すなわち、透過型
液晶表示構造であれば表示領域の背面にはバックライト
を配設する必要があり、バックライトの透過光を妨げる
ような構成は取ることができないが、反射型液晶表示構
造であれば、その制約を受けないため、任意の背面領域
に回路基板を実装することができ、しかも、表示装置全
体の薄型化を達成できる。
【0040】このような反射型液晶表示構造には、さま
ざまな構成を採用することができ、上述したようにガラ
ス基板2の内側面に反射部材21を形成した場合を図2
に示す。同図においては、カラー液晶表示の反射型構造
である。
【0041】反射型液晶パネルP1では、バックライト
を使用しないことで明るい表示を得るために、あらゆる
角度からの入射光に対し、広い散乱角度でもって光出射
させる必要があり、そのために後方に配設した基板内側
面に鏡面の反射板を設けることに加えて、さらに装置前
面に散乱性のフィルムを配する、または基板内側面に散
乱性を有する層を配する、いわゆる機能分離型があり、
他方、後方に配設した基板の内側面に対し凹凸形状の光
反射層を形成した散乱反射型があるが、いずれも本発明
の反射型液晶表示構造に含まれる。
【0042】そこで、機能分離型の液晶パネルP1でも
って説明する。ガラス基板2の上にアルミニウム金属や
クロム金属、銀などからなる光反射層21を被覆し、光
反射層21上にカラーフィルタ23を形成し、カラーフ
ィルタ23の上にアクリル系樹脂などからなるオーバー
コート層24を被覆し、オーバーコート層24上にIT
Oなどからなる透明電極7を帯状に複数配列し、さらに
一定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜
25を被覆する。また、ガラス基板3上にITOなどか
らなる透明電極8を帯状に複数配列し、さらに一定方向
にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜26を被
覆する。
【0043】上記カラーフィルタ23は顔料分散方式、
すなわちあらかじめ顔料(赤、緑、青など)により調合
された感光性レジストを基板上に塗布し、フォトリソグ
ラフィにより形成する。なお、各カラーフィルタ23間
にクロム金属もしくは感光性レジストのブラックマトリ
ックスを形成してもよい。
【0044】光反射層21については、アルミニウム金
属やクロム金属、銀の単一層に代えて、これら各金属層
の上にたとえばSiO2 、AlF3 、CaF2 、MgF
2 などからなる低屈折率層と、たとえばTiO2 、Zr
2 、SnO2 などからなる高屈折率層との積層構造を
配設してもよい。さらには金属層上を低屈折率層と高屈
折率層と低屈折率層と高屈折率層と...というように
4層、6層、8層以上の積層構造にしてもよい。
【0045】そして、双方の基板2、3をたとえば20
0〜260°の角度でツイストされたカイラルネマチッ
ク液晶からなる液晶4を介して対向配設し、液晶4をシ
ール部材5により囲まれた領域内に充填している。
【0046】さらにガラス基板3の外面に光散乱性フィ
ルム27とポリカーボネイトなどからなる第1位相差フ
ィルム28とポリカーボネイトなどからなる第2位相差
フィルム29とヨウ素系の偏光板30とを順次形成す
る。
【0047】光散乱性フィルム27はたとえば大日本印
刷(株)製のIDS(Internal Diffusing Sheet)の光散
乱膜があり、樹脂中にビーズ等を含有させたものであ
る。その他に平板の表面に光散乱性の凹凸を設けてもよ
い。そして、光散乱性フィルム27をガラス基板3と第
1位相差フィルム28との間に設けることで、光反射層
21による反射光は光散乱性フィルム27でもって正反
射方向以外の方向にも散乱され、これによって画像表示
の視野角が大きくなり、画像表示の認識領域が広くな
る。
【0048】上記構成の液晶パネルP1によれば、周囲
の光が偏光板30と第2位相差フィルム29と第1位相
差フィルム28と光散乱性フィルム27およびガラス基
板3を通過し、この通過光が透明電極8、配向膜26、
液晶4、配向膜25、透明電極7、オーバーコート層2
4およびカラーフィルタ23にまで至り、光反射層21
にて反射され、その反射光が逆の順序でもって通過する
が、その際に各透明電極7、8の間に電圧印加する。そ
して、この電圧印加によるON/OFFによって液晶4
の分子配列を変化させ、これによって通過光を制御し、
明暗状態を生じさせる。
【0049】発熱体制御方法 つぎに液晶表示装置17に設ける温度検知手段と、この
温度検知手段から出力される信号により発熱体20の発
熱を制御する発熱制御手段を述べる。
【0050】図5に示すように温度検知手段である温度
検知回路にて、周辺の温度を検知する。温度検知回路は
たとえばサーミスタなど温度により抵抗値が変化する素
子を使用し、それをオプアンプなどによって増幅し、信
号電圧が得られるように構成したものである。このよう
な温度検知手段(温度検知回路)は表示領域全体におけ
る温度ムラを鑑みて、回路基板19付近の有効表示領域
のほぼ中央付近に配置するとよい。
【0051】ついで温度検知回路からの出力信号に応じ
て、適切な電流を発熱体20に供給するための発熱制御
手段A(発熱体制御回路)は、温度検知手段(温度検知
回路)から出力された信号電圧を受け、それに応じて発
熱体20に適当な電圧を印加する回路である。具体的に
は、たとえばコンパレータを用いて信号電圧がある一定
の電圧を超えたときに発熱体20に電圧が印加されるよ
うに構成する。
【0052】かくして上記構成の液晶表示装置17によ
れば、ガラス基板2の外側面に発熱体20を介して回路
基板19を設けたことで、屋外などの低温環境下での使
用環境においても、液晶パネルP1のほぼ全面にわたっ
て均等に加熱するとともに、温度を均一かつ一定に維持
することができた。
【0053】しかも、バックライト等の光源を設けない
で使用する液晶表示装置17においては、内部に光反射
層21が形成された液晶パネルP1の外側に発熱体20
を形成したことで、発熱体20を光が通過しなくなり、
輝度の低下を防ぐことができた。
【0054】さらに液晶パネルP1の外側に発熱体20
を形成すると、液晶パネルP1の内部に形成したことに
比べ、複雑な工程をさらに追加しないので、簡単な付加
工程でもって容易に形成することができ、これによって
製造歩留りが向上し、製造コストが下がる。
【0055】また、回路基板19と駆動用IC15をガ
ラス基板2の上に搭載しているので、従来のように回路
基板12を液晶パネルPに並設しなくなったことで小型
化が達成できた。また、ガラス基板2上に回路基板19
を載置した構造であれば、回路基板19が強固に設置で
き、これによって信頼性が顕著に高められ、生産歩留り
が高くなり、その結果、低コスト化を達成できた。
【0056】〔形態例2〕つぎに図3に示す他の液晶表
示装置18を述べる。上記構成の液晶表示装置17にお
いては、液晶パネルPと回路基板19との間に発熱体2
0を介在させたが、これに代えて液晶表示装置18では
回路基板19aの内部に発熱体を設けて、すなわち回路
基板19a自体に発熱機能を具備させる。
【0057】このような回路基板19aを一例として図
4に示す要部拡大断面図にて説明する。回路基板19a
は6層のガラスエポキシ基板を積層した構成であって、
第1層〜第4層は液晶駆動用回路基板としてのパターン
配線が形成されている。なお、第1層〜第4層の各層
間、および第4層と第5層との間は、各層を識別するた
めに分解して明示する。
【0058】本例では液晶駆動用回路基板としてのパタ
ーン配線が形成された第1層〜第4層以外に、さらに第
5層と第6層を形成し、これら第5層と第6層との間に
アルミニウムや銅、金などの金属薄膜からなる発熱体2
0aを形成する。
【0059】このような構成の液晶表示装置18におい
ても、屋外などの低温環境下での使用環境において、液
晶パネルP1のほぼ全面にわたって均等に加熱するとと
もに、温度を均一かつ一定に維持することができ、しか
も、内部に光反射層21が形成された液晶パネルP1の
外側に発熱体20を形成したことで、発熱体20を光が
通過しなくなり、輝度の低下を防ぐことができた。
【0060】また、このような構成の液晶表示装置18
においては、形態例1の液晶表示装置17と比べても、
発熱体の制御がしやすい。すなわち、形態例1の液晶表
示装置17においては、発熱体20を別個に配設するこ
とで、半田などにより接続するが、そのために発熱体制
御回路の形成や発熱体のパターン形成などに制約を受け
るが、これに対する形態例2の液晶表示装置18におい
ては、回路基板19a自体に発熱機能を具備させたこと
で、発熱体制御回路の構成や発熱体の形成がより実施し
やすくなり、これにより、発熱体の制御がしやすくな
る。
【0061】しかも、液晶パネルP1の外側に、そし
て、回路基板19a内に発熱体20aを形成すると、液
晶パネルP1の内部に形成したことに比べ、複雑な工程
をさらに追加しないので、簡単な付加工程でもって容易
に形成することができ、これによって製造歩留りが向上
し、製造コストが下がった。とくに形態例1の液晶表示
装置17と比べても、回路基板19と発熱体20を接続
する工程を省くことができ、さらに製造コストを下げる
ことができた。
【0062】なお、本発明は上記実施形態例のような液
晶表示装置に限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の変更、改良等は何ら差し支え
ない。たとえば、 (1)液晶パネルP1においては、ガラス基板2にカラ
ーフィルタを設けているが、これに代えてガラス基板3
上にカラーフィルタを設けてもよい。すなわち、ガラス
基板3の上にカラーフィルタを形成し、同様にオーバー
コート層を被覆して、オーバーコート層上に(あるいは
オーバーコート層を被覆しないで、カラーフィルタの上
に)透明電極と配向膜とを形成し、そして、ガラス基板
2の上に光反射層31と絶縁層と透明電極と配向膜とを
順次積層した構造の液晶パネルでもよい。さらにはガラ
ス基板2の上に光反射電極層と配向膜とを順次積層した
構造の液晶パネルでもよい。
【0063】(2)液晶パネルP1としてカラーフィル
タを形成してなるカラー表示タイプにしているが、これ
に代えてカラーフィルタを形成しないモノクロタイプの
反射型液晶パネルでもよい。さらにアクティブマトリッ
クス型液晶パネル、双安定型単純マトリックスタイプの
液晶パネル、強誘電性液晶パネル、反強誘電性液晶パネ
ルであっても同様な効果が得られる。
【0064】(3)駆動用IC15は非表示領域9上の
配線および回路基板19上の配線とワイヤボンディング
により接続しているが、このような接続手段に代えて、
回路基板19上に駆動用IC15をフェイスダウン実装
することで、駆動用IC15と非表示領域9上の配線は
ワイヤボンディングにより、回路基板19上の配線とは
フェイスダウンにより接続固定してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の液晶表示装置に
よれば、反射型のタイプにおいて、液晶パネル(他方基
板)と回路基板との間、もしくは回路基板の内部に発熱
体を設け、さらに温度検知手段と、発熱制御手段とを備
えたことで、屋外などの低温環境下での使用環境におい
ても、液晶パネルに対し均等に加熱するとともに、温度
を均一かつ一定に維持することができ、輝度の低下がな
く、これによって優れた表示品位を維持した高品質かつ
高信頼性の反射型液晶表示装置が提供できた。
【0066】また、本発明の液晶表示装置においては、
液晶パネルの外側に発熱体を形成したことで、複雑な工
程をさらに追加しないので、簡単な付加工程でもって容
易に形成することができ、これによって製造歩留りが向
上し、低コストな液晶表示装置が提供できた。
【0067】さらにまた、本発明によれば、液晶パネル
の外側面上に駆動用ICと回路基板とを配設したこと
で、従来のように回路基板と表示パネルとを並設しない
ことで、その配設構造が強固になり、高信頼性かつ小型
化を達成した低コストの表示装置が提供できた。
【0068】また、本発明によれば、反射型液晶表示装
置のようにバックライトなどを使用しないことで、液晶
パネルの外側面の設計自由度が大きくなり、これによ
り、その外側面や回路基板にさまざまなチップを設ける
ことができる。たとえば、タッチパネルに用いる信号処
理回路、パソコンのCPUなどに関するシステムの回路
等を配置することで、多様な仕様形態となり、さまざま
に要求に応じられる液晶表示装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の概略断面図である。
【図2】本発明の液晶表示装置に係る液晶パネルの要部
拡大断面概略図である。
【図3】本発明の他の液晶表示装置の概略断面図であ
る。
【図4】本発明の他の液晶表示装置に設けた回路基板の
要部拡大断面概略図である。
【図5】温度検知のフローチャートを示す図である。
【図6】従来の液晶表示装置の断面概略図である。
【符号の説明】
P、P1 液晶パネル 1、17、18 液晶表示装置 2、3 ガラス基板 4 液晶 6 表示領域 7、8 透明電極 12、19、19a 回路基板 15 駆動用IC 20、20a 発熱体 21 反射部材 A 発熱制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双方に電極を形成してなる対向基板間に液
    晶を介して配設してなる液晶パネルの一方基板の外側面
    を矩形状の表示画面となし、他方基板の外側面上に回路
    基板を配設した反射型の液晶表示装置であって、前記他
    方基板と回路基板との間、もしくは回路基板の内部に発
    熱体を設け、かつ温度検知手段と、該温度検知手段から
    出力される信号により上記発熱体の発熱を制御する発熱
    制御手段とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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