JP2001182183A - 断熱層の形成方法 - Google Patents

断熱層の形成方法

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JP2001182183A
JP2001182183A JP37419599A JP37419599A JP2001182183A JP 2001182183 A JP2001182183 A JP 2001182183A JP 37419599 A JP37419599 A JP 37419599A JP 37419599 A JP37419599 A JP 37419599A JP 2001182183 A JP2001182183 A JP 2001182183A
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JP
Japan
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space
insulating layer
base material
hole
heat insulating
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JP37419599A
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English (en)
Inventor
Satsuo Nagi
佐津男 梛木
Akira Arai
晃 新井
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ODPをゼロにし、施工を容易にし、断熱効
果の高い断熱層を形成できるようにする。 【解決手段】 住宅の壁構造などの断熱を必要とする個
所に閉塞された空間10を形成し、この空間10を閉塞
する閉塞部材11の一部に外部から空間10に連通する
穴12を形成するとともに、ガス抜き小孔13も形成
し、この穴12からフォーム密度30kg/m3以下で
独立気泡率20%以下となる完全水発泡の硬質ウレタン
フォーム材料を充填し空間10内に発泡成形して断熱層
20を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、断熱を必要とす
る個所、例えば住宅や倉庫の壁構造、蓄熱槽の壁構造、
水槽などの当該個所に断熱層を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば住宅用の断熱壁構造は、図
3に示すように、柱1と間柱1Aの後に合板、OSBな
どの壁下地材2を取付け、この壁下地材2に硬質ウレタ
ンフォーム材料を現場でスプレーして断熱層3を形成し
ていた。この硬質ウレタンフォームの形成には、発泡剤
として代替フロンHCFC−141bを使用していた。
すなわち、ポリオール成分として、ポリオール、発泡剤
(HCFC−141b)、整泡剤、難燃剤等を配合した
ものを用い、これにイソシアネート成分(MDI)を加
えて成形されていた。このようにしてフォームを形成し
て断熱層3を設けたら石膏ボード、合板などの内装下地
材4を柱1、間柱1Aの前に取付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の断熱層形成で
は、フロンを使用するのでオゾン破壊係数(ODP)を
ゼロにすることはできなかった。また、断熱層形成に次
世代フロンHFC類を使用することも考えられるが、こ
のHFC類も温暖化係数が高い。さらに、ノンフロンス
プレーフォームと呼ばれるものも存在するが、フォーム
密度が30kg/m 3以上であり、コストアップになる
とともに、寒冷地などで厚吹き(100mm厚程度)す
ると、クラックなどが生じ易いものであり、厚吹きが困
難であった。
【0004】そこで、この発明は、ODPをゼロにし、
施工を容易にし、断熱効果の高い断熱層を形成する方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、住宅の壁構造などの断熱を必要とする
個所に閉塞された空間を形成し、この空間を閉塞する閉
塞部材の一部に外部から空間に連通する穴を形成すると
ともに、ガス抜き小孔も形成し、この穴からフォーム密
度30kg/m3以下で独立気泡率20%以下となる完
全水発泡の硬質ウレタンフォーム材料を充填し空間内に
発泡成形して断熱層を形成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
【0007】図1及び図2に示す実施例では、住宅の壁
構造を示し、断熱を必要とする個所に閉塞された空間1
0を形成してある。この閉塞された空間10は閉塞部材
11により形成される。この実施例では、閉塞部材11
は、壁下地材2と柱1、間柱1A、内装下地材4とから
構成してある。壁下地材2は柱1及び間柱1Aの後側に
取付けてある。内装下地材4は柱1などの前面に取付け
てある。このような壁構造の下面は床により閉塞され、
上面は天井により閉塞される。
【0008】この空間10を閉塞する閉塞部材11の一
部すなわちこの実施例では内装下地材4に外部から空間
10に連通する穴12を形成するとともに、ガス抜き小
孔13も形成した。穴12からはフォーム密度30kg
/m3以下で、独立気泡率20%以下となる完全水発泡
の硬質ウレタンフォーム材料を充填し空間10内に発泡
成形して断熱層20を形成する。
【0009】この発明の実施例においては、内装下地材
4の裏面に防湿シート14を設けてある。なお、図2に
示す実施例では、ガス抜き小孔13を内装下地材4の上
端寄りに形成して硬質ウレタンフォームの充填具合をチ
ェックするようにしてあるが、これらガス抜き小孔13
が上端寄りにないときは別個にチェック用の孔を設ける
ことも可能である。フォーム材料の注入用の穴12の大
きさは20乃至30mmの直径であればよい。また、ガ
ス抜き小孔13の直径は5〜10mmあればよい。防湿
シート14は寒冷地の場合には必要となる。
【0010】この発明では、従来のように内装下地材4
を取付ける前にスプレーでフォーム形成するのではな
く、内装下地材4を柱1及び間柱1Aに取付け、穴12
に注入吐出用ホースを入れ、空間10の下側からフォー
ム材料を順次発泡させながら充填していく。この穴12
に挿入したホースを引き上げながら空間10の高い位置
に徐々にフォームを成形していく。この充填されるフォ
ーム材料のフォーム密度は30kg/m3以下、好まし
くは10〜20kg/m3程度とし、独立気泡率20%
以下とし、連通気泡を増やすことにより、発泡圧が低く
なり、発泡により内装下地材4を変形させることがな
く、さらに発泡後のフォーム収縮も非常に小さく、収縮
による内装下地材4の変形も生じさせない。例えば、ノ
ンフロン注入フォームも既に存在するが、このフォーム
はフォーム密度が高く、発泡圧も高くなり、内装下地材
4を変形させてしまう恐れが大きいものであった。
【0011】ここでいう完全水発泡の硬質ウレタンフォ
ームとは、発泡剤としてフロンを一切使用せず、水とイ
ソシアネートとの反応で生成される炭酸ガスを発泡剤と
して利用して成形されたものである。その反応式は、2
R−NCO(イソシアネート)+HO→CO+(R
−NH)CO、となる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、住宅の壁構造などの断熱を必要とする個所に閉塞さ
れた空間を形成し、この空間を閉塞する閉塞部材の一部
に外部から空間に連通する穴を形成するとともに、ガス
抜き小孔も形成し、この穴からフォーム密度30kg/
3以下で独立気泡率20%以下となる完全水発泡の硬
質ウレタンフォーム材料を充填し空間内に発泡成形して
断熱層を形成したので、フロンを用いずに環境破壊の恐
れもなくなり、フォーム密度も低くコストアップを防止
することができる。さらに、発泡圧も低くなるので閉塞
部材を変形させたりする恐れもなくなる。この発明の方
法によれば、施工も容易であり、断熱効果の高い断熱層
を形成することができる。さらに、例えば住宅の壁構造
であれば、壁構造を施工した後であっても内装下地材の
外側の穴から内部の空間に断熱層を容易かつ迅速に形成
することができ、さらには内装下地材の裏面に防湿シー
トを設けたものにあっても、穴からフォーム材料を充填
発泡させることが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】正面図。
【図3】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 柱 1A 間柱 2 壁下地材 4 内装下地材 10 空間 11 閉塞部材 12 穴 13 ガス抜き小孔 20 断熱層
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 FA03 GA07 GA42 HD03 4F100 AA01H AK51B AR00B AT00A AT00C BA03 BA06 BA10A BA10C CA01B DC11 DD32 DJ02B GB07 JA13B JK12B JL00 YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の壁構造などの断熱を必要とする個
    所に閉塞された空間を形成し、 この空間を閉塞する閉塞部材の一部に外部から空間に連
    通する穴を形成するとともに、ガス抜き小孔も形成し、 この穴からフォーム密度30kg/m3以下で独立気泡
    率20%以下となる完全水発泡の硬質ウレタンフォーム
    材料を充填し空間内に発泡成形して断熱層を形成したこ
    とを特徴とする断熱層の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記閉塞部材として、壁下地材の前面の
    柱間に複数の間柱を立て、間柱の前に内装下地材を設
    け、この内装下地材に穴及びガス抜き小孔を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の断熱層の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記内装下地材の裏面に防湿シートを設
    けたことを特徴とする請求項2に記載の断熱層の形成方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ガス抜き小孔又は別個の孔を内装下
    地材の上端寄りに形成して硬質ウレタンフォームの充填
    具合をチェックするようにしたことを特徴とする請求項
    2又は3に記載の断熱層の形成方法。
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