JP2001181836A - イオンビームスパッタリング装置 - Google Patents

イオンビームスパッタリング装置

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JP2001181836A
JP2001181836A JP36579599A JP36579599A JP2001181836A JP 2001181836 A JP2001181836 A JP 2001181836A JP 36579599 A JP36579599 A JP 36579599A JP 36579599 A JP36579599 A JP 36579599A JP 2001181836 A JP2001181836 A JP 2001181836A
Authority
JP
Japan
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ion
ion beam
target
sputtering apparatus
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP36579599A
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English (en)
Inventor
Naoya Kitajima
直哉 北島
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定のエネルギを有すイオンのみを選択して
ターゲットに照射するイオンビームスパッタリング装置
を提供する。 【解決手段】 真空チャンバ3に収容取り付けられたイ
オン源4において発生放射するイオンビームにより成膜
材料物質より成るターゲット5を照射し、ターゲット5
よりスパッタアウトされる粒子を基板6表面に成膜させ
るイオンビームスパッタリング装置において、イオン源
4とターゲットホルダ50との間に特定のエネルギを有
すイオンビームのみを選択するイオン分離器7を介在さ
せたイオンビームスパッタリング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イオンビームス
パッタリング装置に関し、特に、イオン分離器を具備し
て特定のエネルギを有すイオンのみを選択してターゲッ
トに照射するイオンビームスパッタリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2を参照してイオンビームスパッタリ
ング装置の従来例を説明する。3はイオンビームスパッ
タリング装置1の真空チャンバを示す。この真空チャン
バ3には、イオンガン4、ターゲットホルダ50、基板
ホルダ60が収容、取り付けられている。真空チャンバ
3には、更に、真空ポンプ2が取り付けられている。
【0003】イオン源であるイオンガン4は真空チャン
3の前壁内面に取り付け固定されている。イオンガン4
のイオン放射端部には高電圧が印加されるイオン引き出
しグリッドが設置され、一例として内部において発生せ
しめられたアルゴンイオンA+を高速イオンビームとし
て放射する。ターゲットホルダ50は、真空チャンバ3
の側壁に気密に貫通挿入されるターゲットホルダ回転軸
501により回動支持されている。ターゲットホルダ5
0の両面には成膜しようとする成膜材料物質より成る第
1ターゲット5および第2ターゲット5’が取り付けら
れる。両ターゲットの構成物質は相異なるものとされ
る。このターゲットホルダ50はターゲットホルダ回転
軸501を介して外部から180゜反転駆動される。こ
のターゲットホルダ50を外部から180゜反転駆動す
ることにより、成膜材料物質を迅速に交換変更すること
ができる。
【0004】基板ホルダ60は真空チャン3の上壁に気
密に貫通挿入される回転軸61により回転支持されてい
る。この基板ホルダ60は回転軸61を介して外部から
回転駆動される。そして、基板ホルダ60の図における
下面には薄膜が成膜されるべき基板6が取り付けられ
る。真空チャン3は真空ポンプ2により排気減圧され
る。ターゲットホルダ50に第1ターゲット5および第
2ターゲット5’を取り付け、次いで、イオンガン4か
らアルゴンイオンを発生させる。イオンガン4から発生
せしめられたアルゴンイオンは、高電圧を印加されたイ
オン引き出しグリッドにより高速に加速されてアルゴン
イオンビームとして引き出され放射される。このアルゴ
ンイオンビームはターゲットホルダ50に保持される第
1ターゲット5に衝突し、第1ターゲット5を構成する
成膜材料物質をスパッタアウトする。第1ターゲット5
の材料としては、金属材料、絶縁材料その他多種多様な
種類の材料を使用することができる。第1ターゲット5
からスパッタアウトされた成膜材料物質の粒子は基板ホ
ルダ60に保持される薄膜が成膜されるべき基板6の表
面に付着し、ここに成膜材料物質の薄膜が形成される。
この薄膜を成膜形成している時、基板ホルダ60は回転
軸61により回転されており、これにより形成される薄
膜の膜厚を均一にすることができる。ターゲットホルダ
回転軸501を180゜回動させることにより、イオン
ガン4に対向する第1ターゲット5を他方の面に取り付
けられる第2ターゲット5’に交換することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】イオンガン4において
発生放射されるアルゴンイオンビームには、成膜に必要
な1価のアルゴンイオンビーム(Ar+ )の他に、1価
のアルゴンイオンビームと比較して高速、高エネルギを
有する2価のアルゴンイオンビーム(Ar++)、その他
のイオンビームが含まれている。ところで、イオンビー
ムスパッタリングによる成膜について詳細に検討してみ
ると、2価のアルゴンイオンビームは高速高エネルギを
有するものであるところから、ターゲット5および薄膜
が成膜されるべき基板6に損傷を与えると共に、基板6
に形成されつつある薄膜を損傷、破壊する作用をしてい
る。そして、高エネルギを有する2価のアルゴンイオン
ビームがターゲット5および基板6に衝突することによ
り、この高エネルギはターゲット5および基板6に吸収
されてその温度を上昇させ、基板6近傍におけるニュー
クリエーションを阻害し、形成される薄膜の品質を低下
していることがわかった。
【0006】以上のことから、この発明は、イオン分離
器を具備して特定のエネルギを有すイオンのみを選択し
てターゲットに照射することにより上述の問題を解消し
たイオンビームスパッタリング装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1:真空チャンバ
3に収容取り付けられたイオン源4において発生放射す
るイオンビームにより成膜材料物質より成るターゲット
5を照射し、ターゲット5よりスパッタアウトされる粒
子を基板6表面に成膜させるイオンビームスパッタリン
グ装置において、イオン源4とターゲットホルダ50と
の間に特定のエネルギを有すイオンビームのみを選択す
るイオン分離器7を介在させたイオンビームスパッタリ
ング装置を構成した。
【0008】そして、請求項2:請求項1に記載される
イオンビームスパッタリング装置において、イオン分離
器7はこれを磁界発生装置としたイオンビームスパッタ
リング装置を構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1を参
照して説明する。図1において、図2における部材と共
通する部材には共通する参照符号を付与している。要約
するに、図1の実施例は、図2の従来例において、イオ
ンガン4とターゲットホルダ50との間に特定のエネル
ギを有すイオンのみを選択するイオン分離器7を介在さ
せたものに相当する。以下、具体的に説明する。
【0010】図1において、イオンビームスパッタリン
グ装置1は、イオン源であるイオンガン4とターゲット
ホルダ50との間にイオン分離器7として磁界発生装置
を介在させ、イオンガン4において一例として発生放射
されるアルゴンイオンビームの軌道をイオン分離器7に
おいて偏向せしめ、イオンビームスパッタリングに有害
なイオンビームを分離する構成を有している。磁界内に
おいては、荷電粒子は電荷量qとその走行速度V、およ
び磁界の強さBに比例した力F=qVBを受ける。力F
の向きは速度と磁界のベクトルより成る平面に対して垂
直な向きであり、この力Fを受けて荷電粒子の軌道は偏
向せしめられる。図1の場合、イオン分離器7の発生す
る磁界の向きが紙面の裏側から表側に貫通する向きであ
るものとすると、イオンガン4から放射されるアルゴン
イオンビームは円弧軌道に沿って急速に下向きに偏向さ
れる。1価のアルゴンイオンビームと比較して電荷量の
大なる2価のアルゴンイオンビームはその分だけqVが
大きく、1価のアルゴンイオンビームと比較してより強
い力で円弧軌道に沿って下向きに偏向される。2価のア
ルゴンイオンビームはこの偏向により下向きに分離さ
れ、ターゲットホルダ50に到達するには到らない。こ
れに対して、1価のアルゴンイオンビームの下向きの偏
向は少なく、ターゲットホルダ50に到達してこれに保
持されるターゲット5を構成する成膜材料物質を照射
し、スパッタアウトする。
【0011】なお、イオン分離器7は電界発生装置によ
り構成することもできる。しかし、電界発生装置による
イオンビームの下向きの偏向は放物線軌道に沿ってなさ
れるものであるのに対して、磁界発生装置による下向き
の偏向は円弧軌道に沿ってなされるものである。
【0012】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明によれ
ば、イオン源であるイオンガン4とターゲットホルダ5
0との間に特定のエネルギを有すイオンのみを選択する
イオン分離器7を介在させることにより、1価のアルゴ
ンイオンビームと比較して高エネルギを有する2価のア
ルゴンイオンビームをターゲットホルダ50に到達する
に先だって分離除去する。従って、ターゲットホルダ5
0に保持されるターゲット5が2価のアルゴンイオンビ
ームにより損傷を蒙ることはなくなる。2価のアルゴン
イオンビームがターゲット5を照射することはないの
で、2価のアルゴンイオンビームがここで反射して基板
6に衝突し、これをに損傷を与える恐れもなくなる。同
様に、2価のアルゴンイオンビームがターゲット5およ
び基板6に衝突することはないので、このエネルギの吸
収に起因する温度上昇は生ぜず、基板6近傍におけるニ
ュークリエーションは阻害されることはなく、従って、
形成される薄膜の品質は保証される。
【0013】そして、イオン分離器7を磁界発生装置で
構成したことにより、イオンビームを円弧軌道に沿って
急速に下向きに偏向することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】従来例を説明する図。
【符号の説明】
3 真空チャンバ 4 イオン源 5 ターゲット 6 基板 7 イオン分離器 50 ターゲットホルダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバに収容取り付けられたイオ
    ン源において発生放射するイオンビームにより成膜材料
    物質より成るターゲットを照射し、ターゲットよりスパ
    ッタアウトされる粒子を基板表面に成膜させるイオンビ
    ームスパッタリング装置において、 イオン源とターゲットホルダとの間に特定のエネルギを
    有すイオンビームのみを選択するイオン分離器を介在さ
    せたことを特徴とするイオンビームスパッタリング装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されるイオンビームスパ
    ッタリング装置において、 イオン分離器はこれを磁界発生装置としたことを特徴と
    するイオンビームスパッタリング装置。
JP36579599A 1999-12-24 1999-12-24 イオンビームスパッタリング装置 Pending JP2001181836A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108525A1 (en) * 2006-03-17 2007-09-27 Canon Kabushiki Kaisha Film deposition apparatus and method of film deposition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007108525A1 (en) * 2006-03-17 2007-09-27 Canon Kabushiki Kaisha Film deposition apparatus and method of film deposition

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Effective date: 20050425

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050913