JP2001181102A - 加圧、加熱を同時併用するドライフラワーの製法 - Google Patents

加圧、加熱を同時併用するドライフラワーの製法

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JP2001181102A
JP2001181102A JP37703999A JP37703999A JP2001181102A JP 2001181102 A JP2001181102 A JP 2001181102A JP 37703999 A JP37703999 A JP 37703999A JP 37703999 A JP37703999 A JP 37703999A JP 2001181102 A JP2001181102 A JP 2001181102A
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heating
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松丸 車塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来、別々に実施していた、加圧
工程、加熱工程を、同時に併用した事に因る相乗効果
と、置換工程と脱水工程との順序の入れ替えと、置換工
程と浸透工程とを相殺した総合効果を流用した、生花に
近い形状、色彩を保持したドライフラワーの製造方法に
関わるものである。 【構成】 加圧、加熱が同時に出来る構造の、加圧機の
中空円筒内へ、生花を収納して、所要加圧、所要加熱を
同時併用しての後、公知の置換脱水工程を経て、任意の
乾燥方法で、残留成分を揮発させる、構成で成るドライ
フラワーの製法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、従来からドライ
フラワー加工には不適当と言われている花々おも含め
て、生花に近い形状、色彩を保持した、ドライフラワー
の加工に関るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生花をドライフラワーに加工する
場合の基本技術は天火を利用した自然乾燥である。 こ
の天火乾燥の手法は直射日光を避けて風通しのよい軒下
などに花を下に向けて吊り下げ自然に乾燥するのを待つ
という方法であるが、自然を相手にするので、晴雨寒暖
の気象条件に大きく左右され乾燥時間が30日〜60日
間と長期に亘るが為に、風化が進んで褪色.縮み.捻じ
れ.曲がり等の変形が起こると共に、脆くなってしまう
などの難点があるが、他のドライ加工品と比較して、露
出鑑賞中、室内の温度、湿度の変化に対して優れた耐久
力があり、愛好者を始め専門家に至まで幅広い層の根強
い支持を得ている基本的な乾燥方法である。 次
に、石油、瓦斯、電気を熱源にした乾燥方法がある。
これは、生花を箱型容器に吊り下げて熱風を吹きつけ乾
燥する方法で、一度に数百本単位で収納して強制的に乾
燥する方法で、大量乾燥を可能にする利点がある反面、
吊り下げた状態の儘何等の支持物無しに乾燥するため縮
れ、捻じれ、褪色などが、上記の自然乾燥と同様に起き
る欠点がある。 次に、熱風乾燥は、自然乾燥と異なり
短時間に急激な乾燥を実施するので花弁に与える影響が
大きく、均一な仕上がりにならない事と、吸湿性が強い
が為に露出での鑑賞期間が、自然乾燥品よりも短くなり
易い欠点が更にある。 次に、遠赤外線での乾燥
は、本来、遠赤外線には直進放射、吸収反射を反復して
いるうちに、共振、共鳴現象が発生して対象物体の深部
まで加熱できる特性を持っている。 遠赤外線で乾燥す
るには、箱型の乾燥機に生花を吊り下げ、或いは逆に乾
燥機の底板から垂直に生花を収納して放射加熱を実施す
るが、放射線は直進する性質の為に、放射体に直面して
いる部分と、裏や陰の部分とでの乾燥度に大差が生じて
しまって、均一な乾燥が中々でき難い欠点がある。 そ
れを避けるための方法として、花や葉が重ならないよう
にしたり、花卉を回転させるなどの工夫をしているが、
それでも葉の付け根、花芯等が不均一な乾燥となってし
まう難点がある。 然しながら、低廉な設備資金で、一
度に大量の乾燥が、然も短期間で実施できる便利な乾燥
方法である。 更に、上記に示した吊り下げ型のほか
に、蓋付きの容器にシリカゲル等の脱水剤で、生花を包
み込む様に埋没させて遠赤外線を放射し加熱乾燥させる
方法である。この方法を実施するには、生花を埋没させ
る為に大きな蓋付きの収納容器が必要となり、その分乾
燥機の内部を占有するので、加工できる数が減少してし
まう欠点はあるが、吊り下げ型と異なり容器に充填して
あるシリカゲルが生花の支持材として機能するので、仕
上がった製品は縮れ、捻じれ、曲がり等の無いものが得
られる特徴がある。 次に、高周波乾燥がある。
これは、上記の遠赤外線を用いた埋没乾燥と同様で、生
花を埋没させるために大きな収納容器が必要なために、
利用効率が悪く量産するのは甚だ困難である。 尚、高
周波は水分の多いところに集中して発熱する特性があ
り、その為に乾燥むらが生じ易いと共に、乾燥機内の乾
燥温度と、花卉の水分含有率を測定する方法が無く、経
験と感を頼りの作業となってしまうが為に、加熱過剰、
加熱不足が生じて、花卉の損傷が起こり易い事と、温度
管理が極めて難しい欠点もある。 次に、脱水剤を
用いた乾燥方法があり、これは、生花を脱水剤に埋没さ
せて家庭用の電子レンジを用い、1分〜5分間高周波を
放射して乾燥させる方法で広く知られている。 この方
法は多品種、少量生産に適しているので、どちらかと言
えば愛好者を対象とした製法である。 尚、得られる製
品は生花に近い形状を保持したドライフラワーを得るこ
とが出来るが、加熱中にシリカゲルの温度が100℃を
超過するために色彩が淡くなる欠点があり、又、シリカ
ゲルで生花を埋没する時、乾燥が終了して取り出す時、
破損欠落が起こり易いと共に、シリカゲルの微粉末が花
弁に付着してしまうので、刷毛、筆、圧搾空気等で除去
しなければならない煩雑な手作業を必要とする欠点があ
る。 更に脱水剤による乾燥方法に下記のものがあ
る。 蓋付きの容器に生花を収納してシリカゲル、ゼオ
ライト等の脱水剤で生花を包み込むように充填し室温で
1週間〜2週間その儘放置してドライフラワーを得る方
法であるが、脱水剤に5日間以上室温で埋没放置してお
くと、色彩酵素が変質して褪色が起き遂には褐変してし
まう恐れがあるので、事業化するのは不適当な方法であ
る。 次に、真空槽を用いた真空乾燥は、生花を真
空槽に収納して−15℃〜−25℃付近まで減圧して温
度を降下させて水分を昇華乾燥させ、生花に近い形状、
色彩を保持したドライフラワーを得る方法であるが、こ
の方法は、乾燥し易い花弁でも乾燥するのに7日〜14
日を必要とするので、真空槽の占有時間が長くなる分、
生産性が低くなる欠点がある。 又、真空槽内に遠赤外
線装置だけを備えたものもあるが、水分を多く含んだ箇
所の乾燥が充分でないきらいがあり、その結果、乾燥終
了後に乾燥が不十分な箇所が変質、変色するので企業化
するには無理がある。 次に、急速凍結乾燥は、−
180℃付近の超低温の不活性瓦斯を花卉の入った容器
に注入して、瞬時に凍結させて乾燥する方法であるが、
この製法での乾燥品には、使用する超低温媒体に柔軟機
能を完全に奪われてしまっていて、一寸した振動、衝撃
にも脆く、又、加工できる花の種類が、限られた種類の
花卉のみが加工の対象となってしまうので、能率の悪い
欠点はあるが、製品は、生花に極めて近い形状、色彩を
保持したドライフラワーが製造できるので、高い評価を
得ている優れた商品である。 然し乍、防湿処理が施せ
ないので露出鑑賞をする事が出来ず、ガラス、プラスチ
ックの透明容器に脱酸素剤と共に封入して、鑑賞に供す
る為に高価な商品となってしまうと共に、製造する機械
器具類も又、莫大な資金を必要とする為、大手企業以外
の創業は困難である。 次の、置換脱水方式は、有
機溶剤と生花に含有している水分とを入れ替える方法で
ある。 従来のドライフラワーには、機能性が乏しく生
花に近い形状、色彩を保持していても、少し触れたぐら
いで花や葉が欠落、損傷したり、或いは折れ易いなど、
取扱いが難しいものが多く、その為に茎や葉の部分は造
り物を使用しているものが見受けられている。 その不
足している機能性(保湿性、柔軟性、防黴性等)を持た
せる為に、低濃度のグリセリンを水揚げさせる方法が広
く知られているが、本来、グリセリン等の有機溶剤に
は、溶剤固有の粘性が少なからず有り、これが毛細管現
象を阻害して、吸収作用を緩慢にさせている為、水揚げ
に6時間〜12時間を必要としていると共に、加工する
花が7〜8分咲きに至っていて、草丈が50cm以内
で、花首が軟らかくないものと言うような制約がある。
又、酵素の失活処理をせずに置換脱水を行うと、置換
脱水工程の実施中に葉緑素、色素、その他の色素が有機
溶剤に溶出して溶剤の汚れる分、花、葉、茎の色が淡く
なり溶剤の再利用が出来なくなる欠点もある。 尚、葉
緑素が有機溶剤に溶出するのを阻止するには、置換脱水
工程を実施する以前に、熱湯に10秒〜20秒間浸漬す
るか、又は、85℃以上の溶剤に数分間の浸漬、或いは
熱風で10分間以上加熱して酵素を失活させない限り阻
止する事が出来ないと言われている。 従って溶出しな
い種類の花弁に限定すると、少ない種類の加工に止まっ
てしまう難があり、又、上記の様な制約もあるので、大
量に製造するには課題がある。 次に高圧浸透方式
は、生花の周囲から圧力を加えて強制浸透を行うもので
ある。 所要の溶剤成分を含んだ有機溶剤の中に、水分
を含んだ儘の生花を浸漬した状態で高圧処理を施すこと
により、短時間で然も均一に花、葉、茎内部に周囲の溶
剤成分を浸透させる方法で、その後に、任意の乾燥方法
を適用してドライフラワーを製造するもので、乾燥した
後も所要成分が残存しているので、所要機能、例えば柔
軟性、保湿性、防黴性等や、任意の色彩を保有するドラ
イフラワーを得ることが出来る。 又、高圧浸透方式は
置換脱水方式と異なり、生花の草丈、開花程度、花首の
硬軟等には関係なしに溶剤の浸透が出来るので、加工で
きる種類が大巾に増加させられると共に、所要成分を溶
剤に混入するだけで、容易にその目的が達せられるが、
使用する高圧機械や器具類に高額な設備資金を必要とす
るので、大量生産、大量販売が可能でない限り、製品が
割高となってしまう課題がある。 尚、有機溶剤に浸し
て置くだけの置換脱水方式は、12時間〜24時間が必
要であるが、高圧で加圧した場合は10分で浸透させる
ことが出来る(圧力=250kg/cm〜500kg
/cm)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記に示したようにこ
れ等の従来技術に於いては、其々一長一短がありその欠
点を補い長所を引き出す方法を、古きを尋ねて新しきを
知るべく、各種、各様のドライフラワーの製造方法を鋭
意研究を重ね、従来、其々を単独に実施していた、短時
間で浸透の可能な高圧浸透工程と酵素の失活を司る加熱
工程を、置換脱水工程の実施に先んじて同時加圧、同時
加熱を実施して比較したところ、加圧、加熱の同時併用
に因る相乗効果を確認できたと共に、置換工程と脱水工
程の順序を入れ替えた事と、置換脱水工程と浸透工程と
を相殺した総合効果で葉緑素、色素等の溶剤への溶出阻
止、酵素の失活、所要成分の一括浸透等が改善されるの
を知り、本発明を完成するに至った次第である。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明は、上記の目的を達
成させる為に下記のごとき構成とした。所定熱量を発生
する絶縁構造の発熱体を加圧機の中空円筒の外周壁と底
面の外側に装着すると共に、開蓋してある加圧機の中空
円筒内へ生花を収納し、所要成分を混入した有機溶剤
を、該、中空円筒内に所要量注入して生花が浸漬するの
を見届けてから閉蓋して後、所定圧力を所要時間加え続
けると同時に、上記の中空円筒の外周壁と底面外側に装
着してある面状発熱体で、所定熱量を所要時間供給して
加温し、浸漬してある生花の内部へ溶剤成分を均一に浸
透させてから、更に、公知の置換脱水工程を経て、任意
の乾燥方法により生花に残留している有機溶剤を揮発し
て乾燥させる構成で成る、加圧、加熱を同時に併用す
る、生花に近い形状、色彩を保持するドライフラワーの
製法である。
【0005】
【発明の実施の形態】前記に、置換脱水方式と高圧浸透
方式に関して詳細に説明したように、葉緑素、色素、そ
の他の色素に含まれている酵素の働きを停止させない限
り、葉緑素、色素、その他の色素が溶剤に溶出してしま
って、茎、葉、花の色合いが淡くなる分、有機溶剤が汚
れて再使用が出来なくなると共に、酵素の失活処理が遅
れると茎、葉が枯れた状態の褐色となってしまう。 従
来これを防ぐには置換脱水工程を実施する以前に、熱湯
へ10秒〜20秒浸漬、又は85℃以上の溶剤に数分間
浸漬するか、或いは85℃以上の熱風で10分以上加熱
し酵素を失活させて、溶剤への溶出と葉緑素の褐変する
のを防いでいる。
【0006】本発明は、上記の置換脱水方式に工夫を加
え、通常行われている置換脱水の工程順序を入れ替え、
水分を含んだ儘の生花を所要浸透成分が混入してある有
機溶剤に浸漬させた後、加圧機で30kg〜40kg/
cmの圧力で加圧、50℃〜55℃の温度で30分間
同時に加熱して、所要の溶剤成分を置換脱水工程を実施
する以前に、生花の内部へ均一に浸透させてから後で、
置換脱水を実施した事により、加圧、加熱の同時併用の
相乗効果と、更に置換工程と脱水工程の順序を入れ替え
た事と、置換工程と浸透工程とを相殺した総合効果で、
葉緑素、色素、その他の色素等の、溶出が阻止できたが
為に、溶剤の再使用、再々使用が可能となり、又酵素を
失活させた事で、茎、葉、の褐変するのが抑制できたた
め、従来、主として花弁のみを切り離して行っていたド
ライフラワー加工を、茎、葉付きの生花に近い形状、色
彩を保持した一体成形加工が可能になった。
【0007】上記に示したように酵素を失活させるに
は、85℃以上で数分間の加熱が必要であるが、本発明
は、30kg/cm〜40kg/cmの加圧と50
℃〜55℃の加熱での同時併用に因る相乗効果が、単独
で加熱するならば、85℃以上の加熱に相当する効果の
あるのを確認することが出来たので、従来、加熱乾燥工
程を実施する以前に脱水工程を施すと、葉緑素、色素等
が溶出してしまうので止む無く、シリカゲル、ゼオライ
ト等の脱水剤に3日〜10日埋没して乾燥させる方法を
実施しているが、本発明は、上記に示したように脱水工
程を実施する以前に、加圧、加熱を同時に併用した事で
酵素が失活して、有機溶剤への溶出する懸念が無くなっ
たが為に、埋没中に付着した脱水剤の微粉末を刷毛、
筆、圧搾空気等を用いての除去作業の不必要な、有機溶
剤を用いて、50分〜60分で脱水工程を終了する事を
可能にした。
【0008】従来、所要溶剤成分を生花に吸収させて含
有している水分と置換するには、有機溶剤の容媒と溶質
の混合割合を、3:7・5:5・7:3・の3通りの、
調合済み有機溶剤が、所要量注入してある脱水槽に浸
漬、各3時間〜4時間毎に、其々の脱水槽から移し替え
て置換脱水を行っていたが、本発明は、例え、粘性が高
く水揚げが不可能な生花であっても加圧と加熱を同時に
併用することで、従来3回移し替えて実施していた置換
吸収工程を、一度に、然も、所要溶剤成分の全量を10
分〜40分で浸透させることが可能となった。
【0009】尚、加圧、加熱、工程を実施するに当たっ
ては、生花の種類により違いはあるが、葉の薄いもの
(桜草、龍胆、サンダーソニア)、平均的なもの(薔
薇、百日紅、山梔等)、葉が堅く厚いもの(山茶花、
椿、青木等)に大別することが出来、薄手のものには、
35kgの加圧で50℃の同時加熱を10分〜20分
間、平均的なものには、35kgの加圧で50℃の同時
加熱を15分〜30分間、厚手のものは、35kgの加
圧で50℃の同時加熱を20分〜40分間其々実施する
のが好ましい結果が得られている。
【0010】本発明は、上記の如く構成したので、従来
ドライフラワーの加工には不適当と言われている、菊、
カーネーション、蘭等(但し球根類、芋根の一部、多肉
植物を除く)の加工も、加圧、加熱の同時併用による相
乗効果と、置換工程と脱水工程の順序を入れ替えた事
と、更に置換工程と浸透工程とを相殺した総合効果で、
生花に近い形状、色彩を保持した、ドライフラワーの製
造が可能となったのである。
【0011】
【実施例1】 以下に本発明の実施例を示す。有機溶剤
が容易に通過出来る蓋付き金網篭に、葉付きのサンダー
ソニアを茎先を上にして収納し、微細粒状プラスチック
でサンダーソニアを隙間のないよう、重ならないように
充填埋没させてから、所要成分を混入した有機溶剤が所
要量注入してある加圧機の中空円筒内へ、金網篭に埋没
した儘のサンダーソニアを収納し、該、金網篭が溶剤に
充分浸漬しているのを見届けてから、好ましくは、中空
円筒内を35kg/cmで加圧すると同時に、該、中
空円筒に注入してある溶剤を、50℃で15分間加熱し
てから開蓋しての後、金網篭に埋没した儘のサンダーソ
ニアを取り出して、密閉型の脱水槽に移し替えて収納
し、常温、無加圧で60分間、再び溶剤に浸漬して、公
知の脱水工程を施して後、金網篭からサンダーソニアを
取り出し、任意の乾燥方法により残留している溶剤成分
を揮発させて、生花に近い形状、色彩を保持したドライ
フラワーが得られる。
【0012】
【実施例2】上記の蓋付き金網篭に、葉付きの薔薇を花
を上にして、微細粒状プラスチックで隙間の無いよう
に、重ならないように充填埋没させてから、所要成分を
混入した有機溶剤が所要量注入してある加圧機の中空円
筒内へ、金網篭に埋没した儘の薔薇を収納し、該、金網
篭が溶剤に充分浸漬しているのを見届けてから、該、中
空円筒の蓋を閉じ、好ましくは、中空円筒内を35kg
/cmで加圧すると同時に、中空円筒に注入してある
溶剤を、50℃で20分間加熱してから開蓋して後、金
網篭に埋没した儘の薔薇を取り出して、密閉型の脱水槽
に移し替えて収納し、常温、無加圧で60分間、再び溶
剤に浸漬して、公知の脱水工程を施して後、金網篭から
薔薇を取り出し、任意の乾燥方法により残留している溶
剤成分を揮発させて、生花に近い形状、色彩を保持した
ドライフラワーが得られる。
【0013】
【実施例3】上記同様、蓋付き金網篭に、葉付きの山茶
花を花を上にして収納し、微細粒状プラスチックで山茶
花を隙間の無いよう、重ならないように充填埋没させて
から、所要成分を混入した有機溶剤が所要量注入してあ
る加圧機の中空円筒内へ、金網篭に埋没した儘の山茶花
を収納し、該、金網篭が溶剤に充分浸漬しているのを見
届けてから、該、中空円筒の蓋を閉じ、好ましくは、中
空円筒内を35kg/cmで加圧すると同時に、中空
円筒に注入してある溶剤を、50℃で25分間加熱して
から開蓋しての後、金網篭に埋没した儘の山茶花を取り
出して、密閉型の脱水槽に移し替えて収納し、常温、無
加圧で60分間、再び溶剤に浸漬して、公知の脱水工程
を施して後、金網篭から山茶花を取り出し、任意の乾燥
方法により残留している溶剤成分を揮発させて、生花に
近い形状、色彩を保持したドライフラワーを得ることが
出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明は、35kg/cm以内の加圧
と50℃以内の同時加温による相乗効果で酵素の失活が
可能となったが為に、葉緑素、色素及びその他の色素の
有機溶剤への溶出が無くなり、溶剤の再使用、再々使用
ができる事となったと共に、酵素を失活させる為の作業
工程を省略することが出来た。 又、従来生花に柔軟
性、可塑性、保湿性等の機能を付加したり、或いは任意
の色に染色する場合は、所要機能成分を所要の都度別々
に調合して、浸透又は吸収工程を施していたが、本発明
は、所要機能成分を一括して溶剤に混入して加圧、加熱
を同時に併用する事で、一度に所要機能成分の全てを
茎、葉、花の内部へ均一且つ、短時間に浸透が可能とな
ったが為に、従来、所要機能別に、その都度実施してい
た作業工程を、上記同様省略する事が出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定熱量を発生する絶縁構造の面状発熱
    体を加圧機の中空円筒外周壁と底面外側に装着すると共
    に、該、中空円筒内に生花を収納し所要成分の有機溶剤
    を所定量注入し生花を浸漬して後、所定圧力を所要時間
    加えると同時に、中空円筒の外周壁と底面外側に装着の
    面状発熱体で所定熱量を所要時間供給してから、公知の
    置換脱水工程を経て、任意の乾燥方法により残留有機成
    分を揮発させる、加圧、加熱を同時併用するドライフラ
    ワーの製法。
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