JP2001180524A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JP2001180524A
JP2001180524A JP37304699A JP37304699A JP2001180524A JP 2001180524 A JP2001180524 A JP 2001180524A JP 37304699 A JP37304699 A JP 37304699A JP 37304699 A JP37304699 A JP 37304699A JP 2001180524 A JP2001180524 A JP 2001180524A
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JP
Japan
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panel
side outer
body structure
dash
dash side
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Pending
Application number
JP37304699A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Fujii
辰彦 藤井
Masao Kobori
昌雄 小堀
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の前部車体構造において、過度の変形
を防止して、衝撃エネルギーを効率よく吸収する。 【解決手段】 ダッシュサイドパネル5に、サイドアウ
タパネル3のフランジ部11およびダッシュサイドアウタ
メンバ14のフランジ部16a を溶接する。フランジ部16a
の先端部にクランク状部分16b を形成する。車体前方
(図1中左方)から衝撃荷重が作用し、ダッシュサイド
パネル5が変形してダッシュサイドアウタメンバ14が
後退したとき、クランク状部分16b の先端部16c がサイ
ドアウタパネル3の本体に当接して荷重を伝達する。こ
れにより、フランジ部16a がサイドアウタパネル3のフ
ランジ部11と干渉して、その溶接部を切断するのを防止
することができるので、前部車体構造13の閉断面構造を
維持することができ、過度の変形を防止するとともに衝
撃エネルギーを効率よく吸収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変形によって衝撃
を吸収する自動車の車体構造の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の前部車体構造の一例について図
7ないし図11を参照して説明する。なお、前部車体構
造は、概して左右対称であるから、以下、左側について
のみ説明する。
【0003】図7および図8に示すように、自動車1の
前部は、車室2の側面部の骨格を構成するサイドアウタ
パネル3の下部前方に、前後方向に延びるエプロンサイ
ドメンバ4が設けられている。サイドアウタパネル3の
前部の内側には、ダッシュサイドパネル5が取付けられ
て前方に延出されている。ダッシュサイドパネル5の延
出部5aの外側に、前後方向に延びるダッシュサイドア
ウタメンバ6の基端側が取付けられ、その先端側は、エ
ンジンルーム7の側壁を構成するフェンダエプロンパネ
ル8(図8にのみ図示する)に取付けられている。
【0004】エプロンサイドメンバ4の基端部は、車幅
方向に延びて車室2の床部の骨格を形成するダッシュロ
アクロスメンバ(図示せず)および前後方向に延びるフ
ロアサイドメンバ(図示せず)に結合されている。サイ
ドアウタパネル3のコの字形断面の内部には、補強部材
として断面コの字形のリーンフォース9が設けられてい
る(図8参照)。また、ダッシュサイドパネル5の内側
には、ダッシュサイドインナメンバ10が取付けられて
いる。これらのパネル部材は、スポット溶接等によって
互いに結合されており、図8に示すように閉断面構造を
形成することによって剛性を高めている。
【0005】このように構成した前部車体構造に、前方
から衝撃荷重が作用すると、主に、前後方向に延びるエ
プロンサイドメンバ4およびダッシュサイドアウタメン
バ6が圧縮変形して衝撃エネルギを吸収するとともに、
車室2の骨格を構成するサイドアウタパネル3、リーン
フォース9、フロアサイドメンバ、サイドシルメンバ等
に荷重を分散して伝達する。このように、前方からの衝
撃荷重に対して、前部車体構造を適宜変形させて衝撃エ
ネルギを吸収するとともに、荷重を分散して車室2の骨
格に伝達することにより、車室2の変形を最小限にとど
めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
前部車体構造では、次のような問題があった。ダッシュ
サイドパネル5の後部側にスポット溶接されたサイドア
ウタパネル3のフランジ部11と前側にスポット溶接さ
れたダッシュサイドアウタメンバ6のフランジ部12とが
隣接して略平行に配置されている。ダッシュサイドアウ
タメンバ6の前方から非常に大きな衝撃荷重が作用した
場合、図9に示すように、ダッシュサイドパネル5のフ
ランジ部11とフランジ部12の溶接部の間の部分が変
形しはじめ、ダッシュサイドアウタメンバ6のフランジ
部12の先端部がサイドアウタパネル3のフランジ部1
1とダッシュサイドパネル5との溶接部の間へ潜り込
む。荷重による変形が更に進むと、図10に示すよう
に、フランジ部12の先端部がダッシュサイドパネル5
とフランジ部11との溶接部を切断する。これにより、
サイドアウタパネル3とダッシュサイドパネル5とによ
って形成される閉断面構造が分断されて、その剛性が大
幅に低下する。その結果、図11に示すように、変形量
が大きくなって、衝撃エネルギの吸収量が減少するとと
もに、ダッシュサイドパネル5およびダッシュサイドイ
ンナメンバ10が車室2側へ張り出しやすくなる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、大きな衝撃力に対する過度の変形を防止して、
衝撃エネルギーを効率よく吸収することができる自動車
の車体構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、第1のパネル部材に、第2お
よび第3のパネル部材のフランジ部を互いに隣接させて
溶接し、これらの変形によって衝撃を吸収する自動車の
車体構造であって、前記第2および第3のパネル部材の
一方のフランジ部の端部をクランク状に形成して、その
先端部を前記第1のパネル部材から浮かせ、変形時に前
記一方のフランジ部のクランク状の先端部が他方のパネ
ル部材本体に当接して荷重を伝達することを特徴とす
る。
【0009】このように構成したことにより、変形時
に、第1および第2のパネル部材の一方のフランジ部の
クランク状の先端部が他方のパネル部材本体に当接して
荷重を伝達するので、第1および第2のパネル部材のフ
ランジ部が互いに干渉することがない。
【0010】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
構成において、前記第1、第2および第3のパネル部材
は、それぞれ車体前部を構成するダッシュサイドパネ
ル、ダッシュサイドアウタメンバおよびサイドアウタパ
ネルであることを特徴とする。
【0011】このように構成したことにより、変形時
に、ダッシュサイドパネルに溶接されたダッシュサイド
アウタメンバのフランジ部とサイドアウタパネルのフラ
ンジ部とが干渉することがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態に係る前
部車体構造は、前述の前部車体構造に対して、ダッシュ
サイドアウタメンバの構造が異なる以外は、概して同様
の構造であるから、前述のものと同様の部分には同一符
号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0013】図1ないし図4に示すように、本実施形態
に係る前部車体構造13では、ダッシュサイドアウタメ
ンバ14(第2のパネル部材)は、上記例示のものと同
様、前後方向に延びるパネル部材の中央部を片側に膨出
させてリブ15を形成し、外周部にフランジ部16を形
成したものである。後端部のフランジ部16aの先端部
には、図3に示すように、クランク状部分16bが形成
されて、その先端部16cがダッシュサイドパネル5
(第1のパネル部材)との接合面Sから浮き上がって隙
間Cを形成するようになっている。そして、クランク状
部分16bは、隣接するサイドアウタパネル3(第3の
パネル部材)のフランジ部11の板厚tよりも隙間Cが
大きくなっている。また、好ましくは、フランジ部16
aの先端部16cがフランジ部11の少なくとも一部に
重なるようにする。
【0014】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。ダッシュサイドアウタメンバ14
の前方から非常に大きな衝撃荷重が作用した場合、図5
に示すように、ダッシュサイドパネル5におけるサイド
アウタパネル3のフランジ部11とダッシュサイドアウ
タメンバ14のフランジ部16aの溶接部の間の部分が
変形して、ダッシュサイドアウタメンバ14のフランジ
部16aに形成されたクランク状部分16bの先端部1
6cが断面コの字形のサイドアウタパネル3の本体の前
端部に当接する。これにより、クランク状部分16bの
先端部16cが荷重をサイドアウタパネル3およびリー
ンホース9に直接伝達し、フランジ部16aがダッシュ
サイドパネル5とサイドアウタパネル3のフランジ部1
1との溶接部の間に潜り込むことがないので、この溶接
部がフランジ部16aによって切断されることがない。
【0015】その結果、図6に示すように、さらに変形
が進んでも、サイドアウタパネル3とダッシュサイドパ
ネル5とによって形成される閉断面構造が維持され、車
室2側の剛性が確保されるので、車室2側の変形を最小
限に抑えるとともに、ダッシュサイドパネル5の前部、
フェンダエプロンパネル8およびダッシュサイドアウタ
メンバ14を適宜変形させることができ、衝撃エネルギ
を効率よく吸収することができる。
【0016】なお、上記実施形態では、一例として本発
明を自動車の前部車体構造に適用した場合について説明
しているが、本発明は、これに限らず、2つのパネル部
材のフランジ部を互いに隣接させて他のパネル部材に溶
接し、こららのパネル部材の変形によって衝撃を吸収す
る車体構造であれば、他の部位にも同様に適用すること
ができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係る自動車の車体構造によれば、隣接させて溶接される
パネル部材の一方のフランジ部をクランク状に形成した
ことにより、変形時に、フランジ部のクランク状の先端
部が他方のパネル部材本体に当接して荷重を伝達するの
で、フランジ部が互いに干渉することがない。その結
果、変形時に一方のフランジ部によって他方のフランジ
部の溶接部が損傷を受けるのを防止することができ、車
体構造の剛性の低下を抑制して、過度の変形を防止する
とともに、衝撃エネルギを効率よく吸収することができ
る。
【0018】また、請求項2の発明に係る自動車の車体
構造によれば、変形時に、ダッシュサイドパネルに溶接
されたダッシュサイドアウタメンバのフランジ部とサイ
ドアウタパネルのフランジ部との干渉を防止することが
でき、溶接部の損傷による前部車体構造の剛性の低下を
抑制して、過度の変形を防止するとともに、衝撃エネル
ギを効率よく吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車の前部車体構
造を概略的に示す横断面図である。
【図2】図1の前部車体構造のダッシュサイドアウタメ
ンバの斜視図である。
【図3】図2のダッシュサイドアウタメンバのB−B線
による部分断面図である。
【図4】図1の要部の拡大図である。
【図5】図1の前部車体構造の変形初期の状態を示す図
である。
【図6】図1の前部車体構造の更なる変形状態を示す図
である。
【図7】自動車の前部車体構造を概略的に示す側面図で
ある。
【図8】図7の従来の前部車体構造のA−A線による部
分断面図である。
【図9】図8の従来の前部車体構造の変形初期の状態を
示す図である。
【図10】図8の従来の前部車体構造において、変形に
よってダッシュサイドアウタメンバのフランジ部がサイ
ドアウタパネルのフランジ部の溶接部を切断した状態を
示す図である。
【図11】図8の従来の前部車体構造において、サイド
アウタパネルのフランジ部の溶接部が切断された後の更
なる変形状態を示す図である。
【符号の説明】
3 サイドアウタパネル(第3のパネル部材) 5 ダッシュサイドパネル(第1のパネル部材) 11 フランジ部 16a フランジ部 16b クランク状部分 16c 先端部 13 前部車体構造 14 ダッシュサイドアウタメンバ(第2のパネル部
材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のパネル部材に、第2および第3の
    パネル部材のフランジ部を互いに隣接させて溶接し、こ
    れらの変形によって衝撃を吸収する自動車の車体構造で
    あって、 前記第2および第3のパネル部材の一方のフランジ部の
    端部をクランク状に形成して、その先端部を前記第1の
    パネル部材から浮かせ、変形時に前記一方のフランジ部
    のクランク状の先端部が他方のパネル部材本体に当接し
    て荷重を伝達することを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2および第3のパネル部材
    は、それぞれ車体前部を構成するダッシュサイドパネ
    ル、ダッシュサイドアウタメンバおよびサイドアウタパ
    ネルであることを特徴とする請求項1に記載の自動車の
    車体構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11198531B2 (en) 2016-12-28 2021-12-14 Suntory Holdings Limited Resin made container

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