JP2001179878A - アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルム及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルム及びその製造方法

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JP2001179878A
JP2001179878A JP36518099A JP36518099A JP2001179878A JP 2001179878 A JP2001179878 A JP 2001179878A JP 36518099 A JP36518099 A JP 36518099A JP 36518099 A JP36518099 A JP 36518099A JP 2001179878 A JP2001179878 A JP 2001179878A
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Norio Kobayashi
紀夫 小林
Yoshibumi Ito
義文 伊藤
Katsumi Nakano
勝己 中野
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Meiwa Pax Co Ltd
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Nihon Tetra Pak KK
Meiwa Pax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属蒸着時に耐熱性を有し、積層体の他の部
材との接合性に優れるプラスチックを原料プラスチック
とした極薄の金属蒸着フィルム及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】 メタロセン触媒を用いることにより製造
される直鎖状低密度ポリエチレンからなる厚さ30μm
未満の無延伸ポリエチレンフィルムの表面にアルミニウ
ム蒸着膜を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム蒸着
ポリエチレンフィルム及びその製造方法に関し、より詳
細には食品等の包装材料用積層体等に適した極薄のアル
ミニウム蒸着ポリエチレンフィルム及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品、例えば牛乳、ジュース等の
液体食品等の包装材に紙を主体として、これとポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル
等のプラスチック、金属箔、金属蒸着フィルム等の材料
を積層したものが用いられている。これらの材料は、材
料個々の性質を発現させて紙の弱点を補強すると共に新
たな機能を包装材に付与するために用いられる。
【0003】上記包装材の材料に用いられる金属蒸着フ
ィルムは、主としてアルミニウムの真空蒸着によって製
造されるものであるが、真空蒸着は通常1300℃程度
の高温で金属を蒸発させて行われることから、用いられ
るフィルムには耐熱性、寸法安定性が要求されている。
従って、一般に融点の高い原料プラスチックやガラス転
移温度が高い原料プラスチックを延伸する等の耐熱性向
上処理を行ったフィルム、30μm以上の厚いフィルム
等を用いなければならない。
【0004】上記の理由から、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィル
ムを一軸又は二軸延伸したものにアルミニウムを真空蒸
着したものが使用されているのが実状である。しかし、
延伸によりフィルム表面が架橋(高結晶化)するため
に、接着性が低下し、従って蒸着フィルムは延伸フィル
ムと接着性が良好な直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
等を積層したものの延伸フィルム面に蒸着したものを使
用しなければならない。
【0005】又、延伸フィルムは、後の積層工程で熱を
かけると収縮し易く、特に一軸延伸した高密度ポリエチ
レンは、その特性から、縦又は横方向の引き裂き強度が
極度に弱いと言う欠点がある。このような理由から、蒸
着するフィルムとしては、延伸してないインフレーショ
ン法やキャスト法で製造されるフィルム、特にポリエチ
レンフィルムが望ましい。それらの中でも、特にキャス
ト法で製造されるポリエチレンフィルムは、延伸フィル
ム並にフィルム厚さが均一で、その表面平滑性に優れて
おり好適である。
【0006】一方、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート等は、いずれも融点が
130℃以上であり、その融解・冷却エネルギーが大き
く、このようなプラスチックのフィルムを他の部材とヒ
ートシール等の方法で貼り合わせて積層体とする場合、
高い温度や大きいエネルギーが必要となり不利である。
特に、低密度ポリエチレンのような融点が130℃より
も低い部材とヒートシール等の方法で貼り合わせる場
合、その影響は顕著である。この融解・冷却エネルギー
という観点からは、蒸着フィルムの原料プラスチックと
しては融点が低い、低密度のポリエチレンのようなプラ
スチックが特に望ましい。しかしながら、上述したよう
に蒸着フィルムの原料プラスチックには耐熱性、寸法安
定性が要求されていることから、従来の融点が低い低密
度のポリエチレン等のプラスチックは適さない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属蒸着時
に耐熱性を有し、積層体の他の部材との接合性に優れる
プラスチックを原料プラスチックとした極薄の金属蒸着
フィルム及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を改善すべく鋭意検討した結果、原料プラスチック
としてメタロセン触媒を用いることにより製造される直
鎖状低密度ポリエチレンを用い、この直鎖状低密度ポリ
エチレンに金属蒸着したフィルムが、本発明の目的を達
成し得ることを見出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、メタロセン触媒を用
いることにより製造される直鎖状低密度ポリエチレンか
らなる厚さ30μm未満の無延伸ポリエチレンフィルム
の表面にアルミニウム蒸着膜を有することを特徴とする
アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムを要旨とする。
【0010】又、本発明のアルミニウム蒸着ポリエチレ
ンフィルムは、上記直鎖状低密度ポリエチレンは0.9
25g/cm3 以上0.941g/cm3 未満の密度か
らなることを特徴とする。又、本発明のアルミニウム蒸
着ポリエチレンフィルムは、上記無延伸ポリエチレンフ
ィルムは5〜25μmの厚さからなることを特徴とす
る。
【0011】更に、本発明は、メタロセン触媒を用いる
ことにより製造される直鎖状低密度ポリエチレンをイン
フレーション法又はキャスト法で製膜した厚さ30μm
未満の無延伸ポリエチレンフィルムの表面に真空蒸着に
よりアルミニウム金属膜を形成させることを特徴とする
上記アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムの製造方法
を要旨とする。
【0012】更に、本発明は、メタロセン触媒を用いる
ことにより製造される直鎖状低密度ポリエチレンをイン
フレーション法又はキャスト法で製膜した厚さ30μm
未満の無延伸ポリエチレンフィルムの表面をアンカーコ
ート処理した後、該表面に真空蒸着によりアルミニウム
金属膜を形成させることを特徴とする上記アルミニウム
蒸着ポリエチレンフィルムの製造方法を要旨とする。
【0013】又、本発明の上記アルミニウム蒸着ポリエ
チレンフィルムの製造方法は、上記直鎖状低密度ポリエ
チレンは0.925g/cm3 以上0.941g/cm
3 未満の密度からなることを特徴とする。又、本発明の
上記アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムの製造方法
は、上記無延伸ポリエチレンフィルムは5〜25μmの
厚さからなることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の態様】本発明のアルミニウム蒸着ポリエ
チレンフィルムは、メタロセン触媒を用いることにより
製造される直鎖状低密度ポリエチレンからなる厚さ30
μm未満の無延伸ポリエチレンフィルムの表面にアルミ
ニウム蒸着膜を有することを特徴とする。アルミニウム
蒸着ポリエチレンフィルムを形成する原料プラスチック
のメタロセン触媒を用いることにより製造される直鎖状
低密度ポリエチレン(以下、mLLDPEという。)
は、密度が0.941g/cm3 未満のものであるが、
好ましくは0.925g/cm3 〜0.941g/cm
3 未満のものである。密度が0.941g/cm3
上、すなわち高密度ポリエチレン(直鎖状ポリエチレ
ン)になると、高密度ポリエチレンを用いることによる
上記の種々の弊害が生じる。又、密度が0.925g/
cm3 未満の場合は、融点が115℃未満となり、好ま
しくない。
【0015】mLLDPEは、通常分子量分布(重量平
均分子量/数平均分子量)が2〜4であり、メルトイン
デックス(MI:190℃、荷重2.16kg)が0.
1〜100g/10分、特に0.1〜10g/10分の
ものが好ましい。このようなmLLDPEは、メタロセ
ン触媒の存在下、エチレン及びコモノマーの炭素数が4
〜8個のα−オレフィン、好ましくは1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン
等の炭素数が6個以上のα−オレフィンを共重合するこ
とによって製造したものが望ましい。
【0016】上記メタロセン触媒とは、チタン、ジルコ
ニウム、ハフニウム等の遷移金属をπ電子系のシクロペ
ンタジエニル基又は置換シクロペンタジエニル基等を含
有する不飽和環状化合物で挟んだ構造の化合物であるメ
タロセンと、アルキルアルミノキサン、アルキルアルミ
ニウム、アルミニウムハライド、アルキルアルミニウム
ルハライド等のアルミニウム化合物等の助触媒とを組合
わせたものである。上記mLLDPEは、上記メタロセ
ン触媒の存在下、エチレンと上記α−オレフィンをガス
法、高圧法、溶液法等で共重合することにより製造する
ことができるが、mLLDPEの密度、MI等が上記範
囲にすることが可能ならば、いずれの製造法を採用して
も良い。
【0017】本発明のアルミニウム蒸着ポリエチレンフ
ィルムは、上記mLLDPEをインフレーション法又は
キャスト法で製膜した厚さ30μm未満の無延伸フィル
ムの表面に、真空蒸着によりアルミニウム金属膜を形成
することにより製造することができる。上記mLLDP
Eをインフレーション法又はキャスト法で製膜してフィ
ルムとする方法は、ポリエチレン等からインフレーショ
ン法又はキャスト法でフィルムにする通常の方法に従え
ば良い。得られるフィルムは、厚さが30μm未満、好
ましくは5〜25μmとするのが重要である。上記mL
LDPEフィルムは、インフレーション法又はキャスト
法で製膜され、延伸されていないので、1軸や2軸延伸
されたフィルムにおけるような前記の諸問題がない。
【0018】上記mLLDPEフィルムの表面に真空蒸
着によりアルミニウム金属膜を形成することにより、本
発明のアルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムを製造す
ることができるが、アルミニウム金属膜を形成する前
に、mLLDPEフィルムの表面をアンカーコート処理
しても良い。アンカーコート処理は、ニトロセルロース
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系、アクリル共重合体系、或いはこれ
らの混合物を初めとするアンカーコート剤を該フィルム
の表面に塗布、アンカーコート剤中の溶媒を乾燥除去す
ることにより達成される。アンカーコート処理によるア
ンカーコート層の厚さは、通常0.05〜1μm程度で
良い。
【0019】特に、上記のようにアンカーコート処理し
た後、真空蒸着することにより得れるアルミニウム蒸着
ポリエチレンフィルムは、そのポリエチレンフィルム側
が、60度の鏡面光沢度で550%以上という高光沢度
を示し、これはアルミニウム蒸着した二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムやアルミニウム蒸着した二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルムと同等であり、アルミニ
ウム蒸着ポリエチレンフィルムとしては、全く初めての
ことであって、驚くべきことある。
【0020】上記mLLDPEフィルムの表面にアルミ
ニウム金属膜を形成する真空蒸着は、バッチ式の真空蒸
着装置を用いて行うこともできるが、連続真空蒸着装置
を用いて行うのが望ましい。連続真空蒸着装置とは、フ
ィルムを連続的に供給すると共に、多数のロール対によ
り段階的に真空度を上げて所定の真空度に達成した状態
で蒸着を行うことができるようにした装置であり、通常
この装置には、装置の前後にアンカーコート処理用やト
ップコート処理用の装置が標準装備されているので、本
発明の方法において真空蒸着の前にアンカーコート処理
をする場合に、特に有効である。特に、この装置を用い
ると、アンカーコート処理後直ちに真空蒸着をすること
となり、アンカーコート処理後、一旦フィルムをロール
巻きにして保管し、真空蒸着する場合の保管時に起き
る、アンカーコート剤やその中の溶媒等が基材フィルム
に移行することによる、悪臭の発生や、アンカーコート
剤の損失を招く等の弊害を排除することができるという
効果がある。勿論、アンカーコート処理を行わずに真空
蒸着をする場合でも、この装置を使用すれば、長時間の
連続運転が可能であり生産性を向上できることは言うま
でもない。なお、アンカーコート処理を行わずに真空蒸
着をする場合は、予め該フィルムの表面にコロナ放電処
理等の密着性向上手段を講じておくことが望ましい。
【0021】アルミニウムの真空蒸着は、高純度のアル
ミニウム金属を、高周波誘導加熱、直接通電加熱、エレ
クトロンビーム加熱等により、通常1,300〜1,4
50℃に加熱蒸発させ、10-1〜10-2Pa程度の真空
度で行われる。蒸着により形成されるアルミニウム金属
膜の厚さは、200〜600オングストローム(20〜
60nm)、特に300〜550オングストローム(3
0〜55nm)とするのが好ましい。その厚さが200
オングストローム(20nm)未満では、mLLDPE
フィルムの表面にアルミニウム金属膜を形成する意味が
薄れ、600オングストローム(60nm)を超える
と、蒸着層の剥離や他部材との密着性の低下を招き易く
するので好ましくない。
【0022】上記のようにすることにより、本発明のア
ルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムは製造することが
できるが、該フィルムは上記mLLDPEフィルムから
なる単層や多層であってもよく、これらと印刷層、接着
層(シール層)等となる他部材を積層した多層であって
もよい。これら多層構造の積層体は、真空蒸着の後でも
各部材を積層して積層体とすることもできるが、積層の
容易さや形成されたアルミニウム金属膜を損傷させない
ためからも、アンカーコート処理や真空蒸着の前に積層
して積層体としておくのが望ましい。
【0023】上記構成からなる本発明のアルミニウム蒸
着ポリエチレンフィルムは、液体食品等の食品包装用積
層体等の一部材として特に好適であり、その他、医薬
品、工業薬品、ドッグフッズ、米、香気性物質、電子部
品、機械器具部品等、種々の製品の包装用積層体の一部
材として用いることができる。このアルミニウム蒸着ポ
リエチレンフィルムと積層することができる他部材とし
ては、紙やポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、
ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体
等の熱可塑性樹脂製フィルム等が挙げられる。
【0024】本発明のアルミニウム蒸着ポリエチレンフ
ィルムは、表面にアルミニウム蒸着膜を有し、かつその
フィルムが前述の通り高い光沢度を示すことから、該ポ
リエチレンフィルムをアルミニウム蒸着膜が内面になる
ようにして積層体の最外層に用いるのが望ましい。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により、詳細に説明す
る。 (実施例1)mLLDPE(密度:0.935g/cm
3 、MI:4.0g/10分)をキャスト法で製膜した
厚さ25μmの無延伸フィルムの表面に、ポリウレタン
系アンカーコート剤を塗布、乾燥して厚さ0.5μmの
アンカーコート層を形成した後、引き続き連続真空蒸着
装置に供給して、1,350℃で膜厚400オングスト
ローム(40nm)のアルミニウム金属膜を形成した。
このアルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムは、そのポ
リエチレンフィルム側が、60度の鏡面光沢度で580
%という高光沢度を示した。なお、光沢度は、JIS
Z8741に則り測定した。
【0026】(実施例2)インフレーション法で製膜し
た厚さ25μmのmLLDPE無延伸フィルムを用いた
以外は、実施例1と同様にしてアルミニウム蒸着ポリエ
チレンフィルムを得た。このアルミニウム蒸着ポリエチ
レンフィルムは、そのポリエチレンフィルム側が、60
度の鏡面光沢度で570%という高光沢度を示した。
【0027】(実施例3)その表面にポリウレタン系ア
ンカーコート剤を塗布しないフィルムを用いた以外は、
実施例1と同様にしてアルミニウム蒸着ポリエチレンフ
ィルムを得た。このアルミニウム蒸着ポリエチレンフィ
ルムは、そのポリエチレンフィルム側が、60度の鏡面
光沢度で450%の高光沢度を示した。
【0028】(比較例1)厚さ20μmの二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に
してアルミニウム蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。
このアルミニウム蒸着ポリプロピレンフィルムは、その
ポリプロピレンフィルム側が、60度の鏡面光沢度で5
50%の光沢度を示した。
【0029】(比較例2)厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを用いた以外は、実施
例1と同様にしてアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを得た。このアルミニウム蒸着ポリエ
チレンテレフタレートフィルムは、そのポリエチレンテ
レフタレートフィルム側が、60度の鏡面光沢度で55
0%の光沢度を示した。
【0030】(比較例3)インフレーション法で製膜し
た厚さ12μmのLLDPEフィルムを用いた以外は、
実施例1と同様にしてアルミニウム蒸着ポリエチレンフ
ィルムを得た。このアルミニウム蒸着ポリエチレンフィ
ルムは、そのポリエチレンフィルム側が、60度の鏡面
光沢度で450%の光沢度を示した。
【0031】(比較例4)キャスト法で製膜した厚さ1
5μmのポリプロピレンフィルムを用いた以外は、実施
例1と同様にしてアルミニウム蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得た。このアルミニウム蒸着ポリプロピレンフィ
ルムは、そのポリプロピレンフィルム側が、60度の鏡
面光沢度で550%の光沢度を示した。
【0032】
【発明の効果】本発明のアルミニウム蒸着ポリエチレン
フィルムは、(1)ポリエチレンからなっているので、
紙等と積層する際、紙等と多くラミネートされているポ
リエチレンとの接着性が良くて積層が容易である、
(2)密度が低いことから、他の部材と低い温度で接合
が可能であり、熱エネルギーが少なく有利である、
(3)高い光沢度を示すことから、このフィルムで包装
された商品の外観に金属調の高級感を与え、意匠性が優
れる、(4)低温で高い衝撃強さと余り高くない引張弾
性率を示すと共に高い耐ピンホール性と良好な引き裂き
強度バランスを有していることから、特にこれらの性質
が強く求められている液体食品用容器用フィルムとし
て、これらの性質に劣り不満足にもかかわらず従来用い
られているアルミニウム蒸着した二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムや二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに代り有効に使用することができる、(5)厚さが
30μm未満と薄く、コストパーフォマンスがアルミニ
ウム蒸着した二軸延伸ポリプロピレンフィルムや二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム等に比べて有利
である、等の効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 14/20 C23C 14/20 A // C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES (72)発明者 伊藤 義文 大阪府柏原市円明町888番地の1 株式会 社メイワパックス内 (72)発明者 中野 勝己 大阪府柏原市円明町888番地の1 株式会 社メイワパックス内 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA82 AF23 AF32 AF45 AF59 AG11 AG19 BA01 BB06 BB09 BC01 BC12 4F100 AB10B AK04A AK51 AK63A BA02 EH172 EH312 EH66B EJ65A GB15 GB23 JA13A JK06 JK14 JL08A YY00A 4J002 BB051 DA096 FD206 GG00 4K029 AA11 AA25 BA03 BC10 BD00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタロセン触媒を用いることにより製造
    される直鎖状低密度ポリエチレンからなる厚さ30μm
    未満の無延伸ポリエチレンフィルムの表面にアルミニウ
    ム蒸着膜を有することを特徴とするアルミニウム蒸着ポ
    リエチレンフィルム。
  2. 【請求項2】 上記直鎖状低密度ポリエチレンは0.9
    25g/cm3 以上0.941g/cm3 未満の密度か
    らなることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム蒸
    着ポリエチレンフィルム。
  3. 【請求項3】 上記無延伸ポリエチレンフィルムは5〜
    25μmの厚さからなることを特徴とする請求項1又は
    2記載のアルミニウム蒸着ポリエチレンフィルム。
  4. 【請求項4】 メタロセン触媒を用いることにより製造
    される直鎖状低密度ポリエチレンをインフレーション法
    又はキャスト法で製膜した厚さ30μm未満の無延伸ポ
    リエチレンフィルムの表面に真空蒸着によりアルミニウ
    ム金属膜を形成させることを特徴とする請求項1記載の
    アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 メタロセン触媒を用いることにより製造
    される直鎖状低密度ポリエチレンをインフレーション法
    又はキャスト法で製膜した厚さ30μm未満の無延伸ポ
    リエチレンフィルムの表面をアンカーコート処理した
    後、該表面に真空蒸着によりアルミニウム金属膜を形成
    させることを特徴とする請求項1記載のアルミニウム蒸
    着ポリエチレンフィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記直鎖状低密度ポリエチレンは0.9
    25g/cm3 以上0.941g/cm3 未満の密度か
    らなることを特徴とする請求項4又は5記載のアルミニ
    ウム蒸着ポリエチレンフィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記無延伸ポリエチレンフィルムは5〜
    25μmの厚さからなることを特徴とする請求項4ない
    し6のいずれか1項に記載のアルミニウム蒸着ポリエチ
    レンフィルムの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107351484A (zh) * 2017-07-14 2017-11-17 芜湖市三山区绿色食品产业协会 抗老化聚乙烯/铝箔/聚乙烯复合食品包装膜及其制备方法
CN114347608A (zh) * 2021-12-17 2022-04-15 湖北宏裕新型包材股份有限公司 环保型包装复合膜及其制备方法和在酵母包装中的应用

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