JP2001179634A - 洗浄用ドライアイススノー噴射装置とそれを使用した洗浄方法 - Google Patents
洗浄用ドライアイススノー噴射装置とそれを使用した洗浄方法Info
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Abstract
度を適宜調整し得る洗浄用ドライアイススノー噴射装置
とそれを使用した洗浄方法の提供。 【解決手段】 液化炭酸ガス供給ラインと連設された管
56と内管2を介して連結しているドライアイススノー
噴射ノズル7を中心にして、その外周面に沿って同軸
に、噴射ガス供給ラインと連設された管48と外管4を
介して連結してなる先端に噴射ガス噴出口13を設けた
外筒5を配設してなるとともに、ドライアイススノー噴
射ノズル7の流路が噴出口7bに向け拡径されたテーパ
形状9に形成され、かつ噴出口7bをサイドスリットの
切り欠き11を有する偏平形状10としたもので、噴射
ガスGの流量や圧力を変化せしめることにより、ドライ
アイススノーTSの噴射形状や噴射密度を所望する状態
に調整して使用する。
Description
ーを噴射して被洗浄物を洗浄するためのドライアイスス
ノーを適切に噴射するよう特にドライアイススノ噴射ノ
ズルを改良したドライアイススノー噴射装置に関するも
のであり、そして、複写機のリサイクル部品、半導体ウ
エハー(エッチング時のバリ)、電気基板、MRヘッド
(ディスク読み取り装置)、プラスチック成形のバリ及
び精密部品等に付着した有機物、酸、炭化水素、金属薄
膜、コネクター及びパーティクル等の除去するために有
効に活用し得る洗浄用ドライアイススノー噴射装置とそ
のドライアイススノー噴射装置を使用した洗浄方法に関
する。
ール除去などの洗浄を行うためのドライアイスブラスト
用の噴射ガンについて、例えば実開平5−49258号
公報の如き考案が提案されている。これは、噴射ガン内
部に微小オリフィスを配し、液化炭酸ガスがこの微小オ
リフィスを通過する時に生じる断熱膨張によりドライア
イススノーを発生させる系統と、噴射ガンの中を二重配
管構造とし、このドライアイススノ−を発生させる系統
とは別に噴射ガスを供給する噴射ガス系統を配して、こ
の噴射ガスの圧力により、前記ドライアイススノー発生
系統で発生したドライアイススノ−を加速制御して、ド
ライアイススノーを被洗浄面に吹き付ける構造としたも
のである。そして、この噴射ガンにおいては、噴射ガン
先端噴出口の形状を、被洗浄物の形状に合わせて形成せ
しめて使用することが開示されている。例えば広幅の被
洗浄物を洗浄する場合には、ガンの先端噴出口の形状を
幅広形状にすることが有効であることが開示されてい
る。
形状としても、ドライアイススノ−と同時に噴射される
噴射ガスの噴射は、若干広がるものの噴射ガスの広がり
には限度があり、特に噴射ガスの流量が少ないときに
は、その効果は殆どなく、洗浄幅が幅広にならず開口幅
とほぼ同等の幅でドライアイススノ−は噴出されてしま
うという問題を有していた。
来の問題点や不都合を解決し、噴射ガスの圧力が低いと
きでも噴射せしめるドライアイススノ−に一定の噴射
幅、噴射高さを有して噴射することができる噴射ノズル
を備えたドライアイススノー噴射装置を提供することを
課題とし、常に広角のドライアイススノ−を噴出せしめ
ることができる噴射ガン(以下「噴射ノズル」と記
す。)を備えたドライアイススノー噴射装置を得ること
を目的とした。そして、被洗浄物の汚染の度合いに応
じ、噴射ノズルを交換することなく、一定噴射幅の中の
ドライアイススノ−密度を自由に変更することができる
ことができ、被洗浄物の汚染度に応じ、洗浄の速度を自
由に変更することができるドライアイススノー噴射装置
を得ることも更なる目的とした。
不都合を解消し、課題を解決するため、請求項1に係わ
る発明は、ドライアイススノ−を用いて被洗浄物を洗浄
するドライアイススノ−噴射装置であって、炭酸ガス源
と連設されてドライアイススノ−を噴射するドライアイ
ススノー噴射ノズルを中心に配し、その外周面に沿って
略同軸に、噴射ガス源と連設されてなる外筒を配してな
るとともに、該外筒の先端に噴射ガスを噴出する噴射ガ
ス噴出口が形成されてなることを特徴とする洗浄用ドラ
イアイススノ−噴射装置としたものである。請求項2に
係わる発明は、ドライアイススノー噴射ノズルは、先端
を偏平形状とした噴出口に向かって広がるテーパー形状
を有してなることを特徴とする請求項1記載の洗浄用ド
ライアイススノ−噴射装置としたものである。請求項3
に係わる発明は、偏平形状をしたドライアイススノー噴
射ノズルの先端噴出口部の短辺部にサイドスリットの切
り欠き部を設けてなることを特徴とする請求項2記載の
洗浄用ドライアイススノ−噴射装置としたものである。
請求項4に係わる発明は、偏平形状をしたドライアイス
スノー噴射ノズルの先端噴出口の長辺部の規制部が略矩
形状を有してなることを特徴とする請求項2又は請求項
3記載の洗浄用ドライアイススノ−噴射装置としたもの
である。請求項5に係わる発明は、噴射ガス噴出口の先
端形状は、細長形状であって、ドライアイススノー噴射
ノズルの先端噴出口に設けたサイドスリットの切り欠き
部を結んだ線と略平行であることを特徴とする請求項2
乃至4のいずれか1項記載の洗浄用ドライアイススノ−
噴射装置としたものである。
ノー噴射ノズルから噴射するドライアイススノ−と、該
ドライアイススノー噴射ノズルの外周部に沿って配され
た噴射ガス噴出口から噴射される噴射ガスとによって被
洗浄物を洗浄する洗浄用ドライアイススノ−噴射装置を
用いて洗浄するにあたって、噴射ガスの流量または圧力
を変化調整せしめて、ドライアイススノ−噴射ノズルの
噴出口より噴出するドライアイススノーの噴射洗浄領域
範囲を変動調整することを特徴とするドライアイススノ
−を用いた洗浄方法としたものである。
スノー噴射装置(以下「ドライアイススノー噴射装置」
という)の実施の形態について図面を参照して説明す
る。図1は本発明のドライアイススノー噴射装置の一例
を説明する断面図であり、図2は同じくドライアイスス
ノー噴射装置の正面図である。図1及び図2において、
本発明のドライアイススノー噴射装置1は、液化炭酸ガ
ス供給ラインの管56と接続される内管2と、該内管2
の外周に沿ってこれを間隙3を保って囲繞して配され
た、噴射ガス供給ラインの管48に接続される外管4が
配設されてなる外筒5とから構成され、内管2は外筒5
に囲繞されてこれらは略同軸の二重管となっている。
部面を貫通して、継ぎ手部材59を介して前記した通り
液化炭酸ガス供給ラインの管56に接続され、一方その
他端2bは外筒5内でスリーブ6を介して先端が外部に
延びて配設されるドライアイススノー噴射ノズル7に接
続されている。従って、内管2と外筒5とは略同軸の二
重管を形成しているが、それぞれスリーブ6で気密に閉
塞区画されているので、内管2内を流れる液化炭酸ガス
が外筒5内に流れる噴射ガスと混合することはない。
液化炭酸ガス(ドライアイススノ−)の流路は、ドライア
イススノー噴射ノズル7と内管2との接続側近傍7aに
口径が狭い絞り部8を有し、先端噴出口7b側に向って
徐々に拡径するテーパー形状9をなしている。その上更
に、その先端噴出口7bは徐々に偏平形状10を形成せ
しめてなり、そしてその偏平形状部10の短辺部にサイ
ドスリットの切り欠き11を有し、長辺部には規制部1
2を有していて、噴出口7bの正面は、略「=」文字状の
開口形状をなしている。そして噴出口7bの、噴射ノズ
ルの長さ方向にサイドスリットの切り欠き11で形成さ
れる二つの規制部12は、矩形状の形状をなし、略平行
に形成されている。かくして、液化炭酸ガスTLがドラ
イアイススノー噴出ノズル7に導入されると、絞り部8
を通過する時、液化炭酸ガスTLは断熱膨張してドライ
アイススノ−TSを生成し、規制部12とサイドスリッ
トの切り欠き部11で形成されている先端噴出口7bか
らドライアイススノーTSが噴射される。
ノズル7の外周面に沿って配した外筒5の先端面5aに
は、噴射ガスGを噴出するための噴射ガス噴出口13が
設けられている。該噴射ガス噴出口13の形状は、細長
形状となっている。そして噴射ガス噴出口13は、前記
ドライアイススノー噴射ノズル7の先端噴出口7bに配
設したの2つのサイドスリット切り欠き部11を結んだ
線と略平行に配置されており、好ましくはサイドスリッ
トの切り欠き部11を結んだ線を中心にして、略線対称
にして少なくとも2個の噴射ガス噴出口13を配置する
ことが望ましい。そして、噴射ガス噴出口13の配置位
置は、サイドスリットの切り欠き部11を結んだ線と略
平行の関係にあれば良く、噴射ガス噴出口13を配設す
る数は特に限定されるものでなく、適用状態に応じて適
宜選択して設ければ良い。かくして、この様な構成とす
ることにより噴射ガスの噴出方向は、ドライアイススノ
ー噴射ノズル7内をより噴射されるドライアイススノ−
TSに対して略平行に流すことができる。
図2の如くドライアイススノー噴射ノズル7の流路が噴
出側に向って徐々に広がっていくテーパー形状9とし、
その先端噴出口7bをサイドスリットの切り欠き11を
設けた偏平形状10としたが、本発明のドライアイスス
ノー噴射ノズル7はこれに限定されるものでなく、図1
に示した形状のほかに図3に示す第2の実施の形態のド
ライアイススノー噴射ノズル21としてもよい。図3は
ドライアイススノー噴射装置の第2の実施の形態のドラ
イアイススノー噴射ノズルの要部拡大図である。このド
ライアイススノー噴射ノズル21は図1に図示したドラ
イアイススノー噴射装置1におけるドライアイススノー
噴射ノズル7と取り替えて装着して使用するものであ
る。
アイススノー噴射ノズル21の特徴は、その先端噴出口
21bの端部を曲部有する湾曲形状の規制部22として
形成せしめたもので、その他の構成は、図1及び図2で
図示した第1の実施の形態のドライアイススノー噴射ノ
ズル7と同一の構成をしているものである。そして、該
ドライアイススノー噴射ノズル21に液化炭酸ガスTL
を導入すると、先の第2の実施の形態と同様に、液化炭
酸ガスTLが絞り部8を通過する時、液化炭酸ガスTLは
断熱膨張し、ドライアイススノ−TSとなり、略「=」
字状のスリットの切り欠き11を設けてなる噴出口21
bからドライアイススノ−TSが噴出する。
ドライアイススノー噴射ノズル31の概略断面図を示
す。図4に図示した第3の実施の形態のドライアイスス
ノー噴射ノズル31も、図3に図示した第2の実施の形
態のドライアイススノー噴射ノズル21と同様に、図1
に図示した本発明のドライアイススノー噴射装置1にお
ける第1の実施の形態のドライアイススノー噴射ノズル
7と取り替えて装着して使用するものである。
アイススノー噴射ノズル31の特徴は、ドライアイスス
ノー噴射ノズル31の先端噴出口31bは偏平形状10
ではあるが、サイドスリットの切り欠き部を有していな
く、噴出口31bの正面が略「口」字形状を有している
事を特徴としている。そしてその他絞り部8や、噴出口
31bに向け徐々に拡径したテーパー形状9のガス流路
を形成していることは、先の第1及び第2の実施の形態
のドライアイススノー噴射ノズル7、21と共通した構
造をなしている。従って、第1及び第2の実施の形態の
ドライアイススノー噴射ノズル7、21と同様に、液化
炭酸ガスTLを第3の実施の形態のドライアイススノー
噴射ノズル31に導入すると、液化炭酸ガスTLが絞り
部8を通過する時断熱膨張し、ドライアイススノ−TS
となり、略「口」字状の形状の噴出口31aからドライ
アイススノ−TSが噴出する。
ライアイススノ−噴射洗浄装置として使用して、その効
果を確認する実験を行った。この実験に使用したドライ
アイススノ−噴射洗浄装置を図5にその系統概略図を図
示して説明する。図5において、ドライアイススノー噴
射洗浄装置50は、液化炭酸ガスTLを貯蔵する液化炭
酸ガス容器51と管52で連結された適宜開閉操作可能
な電磁弁等の開閉手段53、そして該開閉手段53より
管54で連結されたオリフィスの如き絞り手段55を経
て管56により噴射洗浄ドライアイススノー噴射装置1
に連結されている液化炭酸ガス供給ライン57が形成さ
れている。なおPIは圧力計である。
が貯蔵されている噴射ガス源容器41が管42により圧
力調整器43に連結され、更に管44によりイオン化手
段46を経て弁47を介して管48により前記ドライア
イススノー噴射装置1に連結されてなる噴射ガス供給ラ
イン49が設けられている。そして、前記噴射ガス供給
ライン49には噴射ガスGを適切な温度に保持するため
加熱制御手段45が例えば管44に併設されている。
においてはボール弁を使用した。また前記絞り手段56
としては、ニードル弁等を使用して、洗浄対象物や使用
環境に応じて、例えば液化炭酸ガスTLの流量を調整し
てドライアイススノーTSの生成量を適宜調整できるよ
うにした。なお又、加熱制御手段45は、ヒーターとセ
ンサーとそのコントローラーから構成されている。更
に、イオン化手段46としては、各種のイオナイザー等
を適宜選択して使用した。又、液化炭酸ガス容器51と
しては、高圧ガス容器(ガスボンベ)を使用し所望の圧
力として使用し、噴射ガスGとしては、低露点の窒素ガ
スを用いた。
や部材、ガスを用いたが、これらのほかにも適宜選択使
用でき、開閉手段53としては、電磁弁に代えて空気作
動弁と電磁弁を組み合せて使用することができる。絞り
手段55としてはオリフィスを有した形状でもよい。液
化炭酸ガス容器51は、低温液化ガス用断熱容器(貯槽
でも良い)を用い、必要に応じて液化炭酸ガスTLを加
圧し、所望の圧力として使用してもよい。
ス、アルゴンガスや圧縮空気等を用いることができる。
これらのガスGは噴射ガス源容器41としての高圧ガス
容器(ガスボンベ)に加圧充填して使用してもよく、又
空気の場合は圧縮機で加圧して供給しても良い。この場
合、ガスの露点が高いと、ドライアイススノーTSを噴
射する際、冷却されて水分が凝結して噴射を阻害するこ
ととなるので、露点が高い場合は別途乾燥器又は除湿器
(図示せず)を用いて、露点を低下せしめて乾燥する必
要がある。
イアイススノー噴射洗浄装置50に本発明のドライアイ
ススノー噴射装置を1を用い、それに図1、図3及び図
4に図示した第1、第2及び第3の実施の形態のドライ
アイススノー噴射ノズル7、21及び31をそれぞれ装
着してドライアイススノー噴射装置1にとして組み立
て、それぞれのドライアイススノー噴射ノズルについ
て、ドライアイススノ−TSの噴射を幅広に噴出せしめ
ることができるか噴射形状の状態について評価確認し
た。 ●実験条件 ・供給する液化炭酸ガスTL:温度約20℃、圧力6M
Paの状態で、流量1kg/minにて供給した。 ・噴射ガスG:流さずに行なった(噴射ノズル形状の差
異によるドライアイススノーの噴射状態のみの確認のた
め)。
元 ・流路テーパー角度:5度 ・絞り部8の内径:1.4mmφ ・絞り部8から噴出口先端までの長さ:40mm ・サイドスリットの切り欠き11の長さ(第1及び第2
実施形態の噴射ノズル):5mm ・規制部12間の噴出口の間隙:0.8mm
実施形態の各ドライアイススノー噴射ノズル7、21及
び31の噴出口から15mmの位置でのドライアイスス
ノーTSの噴射形状の観察とその寸法の測定、及び噴射
密度を確認した。噴射形状を調べるに当たっては、シリ
コンシートにアルミテープを張り付け、そこにドライア
イススノ−TSを吹付け、アルミテープの変形痕からド
ライアイススノ−TSの概略噴射面形状寸法を測定し
た。その結果を表1に示す。
射装置の効果を確認するため、比較例として、図6に示
すように噴出口61bに向って徐々にテーパー形状9を
有して広がり、その先端部に互いに180度の位置関係
となる部分にサイドスリットの切り欠き11を有したド
ライアイススノ噴射ノズル61をドライアイススノー噴
射装置として組み立て、比較実験を行なった。なお、実
験条件、噴射ノズルの仕様諸元、及び噴射形状の観察と
寸法測定、及び噴射密度の確認は、上記実験1と共通し
た状態で行った。その結果を同様に表1に併記した。
較例の噴出口がテーパー形状9の広がりを有するドライ
アイススノー噴射ノズル61では、噴射形状が略円形で
あり、その中央部はドライアイススノ−TSの密度は疎
の状態にあった。そしてに周辺部のドライアイススノ−
TSの密度は密の状態であった。一方、図1、3及び図
4に示す先端が偏平している形状の本発明の第1乃至第
3の実施形態のドライアイススノー噴射ノズル7、21
及び31を用いた場合には、その噴射形状は、略楕円形
であり、偏平形状10をしている噴射ノズル先端の噴出
口7b、及び31bの開口の長辺が楕円形の長辺に相当
していることが確認された。又、ノズル先端の噴出口形
状が偏平形状に加え、更に偏平形状の短辺部にサイドス
リットの切り欠き11を設けることにより、噴射したド
ライアイススノーTSは楕円形状の長辺側により一層長
くなるように噴射されることが、第1の実施形態のドラ
イアイススノー噴射ノズル7(図1)と第3の実施形態
のドライアイススノー噴射ノズル31(図4)との比較
により確認された。
の噴射密度は、比較例のドライアイススノー噴射ノズル
61(図6)と異なり、第1の実施形態のドライアイス
スノー噴射ノズル7(図1)、第2の実施形態のドライ
アイススノー噴射ノズル21(図3)、第3の実施形態
のドライアイススノー噴射ノズル31(図4)では、楕
円の周部がドライアイスノ−TSが疎の状態にあり、中
央部が密の状態であった。又、図3に示した噴出口21
bの規制部12先端を湾曲した曲部面をもって形成した
第2の実施形態のドライアイススノー噴射ノズル21を
使用すると、噴射形状が楕円形状より矩形に近くなり、
ドライアイススノ−が均一に噴射されることが確認され
た。
形態のドライアイススノー噴射ノズル7(図1)を用い
たドライアイススノー噴射装置1で、ドライアイススノ
ーTSの噴射とともに、外筒5の先端に設けた噴射ガス
噴出口13から噴射ガスGを噴出せしめた時の効果を確
認した。 ●実験条件 ・噴射ガスG:常温の低露点の窒素ガスを圧力0.45
MPaにて供給し噴出せしめた。 ・供給する液化炭酸ガスTL:実験1と同様に、温度約
20℃、圧力6MPaの状態で、流量1kg/minにて
供給した。
元 ・噴射ガス噴射口13:噴射ノズル先端噴出口7bに設
けたサイドスリット切り欠き11を結んだ線を軸対象と
して、その上下に噴射ノズル中心から噴射ガス噴射口1
3の距離を11.5mmとして配置させた。噴射ガス噴
射口13の形状は長辺が5.8mm、短辺が1.6mmの
細長形状として、サイドスリット切り欠き11を結んだ
線と平行に配置した。 ・その他の仕様諸元は実験1と共通した仕様である。
のドライアイススノー噴射ノズル7の、噴射ガスGの噴
出使用の有無により噴出口から15mmの位置でのドラ
イアイススノーの噴射形状の観察とその寸法の測定、及
び噴射密度を確認した。噴射形状を調べるに当たって
は、実験1と同様にシリコンシートにアルミテープを張
り付け、そこにドライアイススノ−TSを吹付け、アル
ミテープの変形痕からドライアイススノ−TSの概略噴
射面形状寸法を測定した。その結果を表2に示す。
スGを噴射ガス噴出口13から噴射すると、ドライアイ
ススノーTSの噴射形状は楕円形状の長辺寸法は変わら
ないものの、短辺は噴射ガスGの影響によりドライアイ
ススノ−TSの短辺方向の広がりが抑えられ、2から3
mmへと一層短くなった。又ドライアイススノ−TSの
噴射密度は噴射ガスGを用いないときと同様に、中央部
が密で、周部が疎であった。ドライアイススノ−TSの
噴出量は一定であるので、単位面積当たりのドライアイ
ススノ−TSの密度は略2倍になっていることが確認さ
れた。これらの結果から、噴射ガスGを噴射ガス噴出口
13から噴射すると、より被洗浄物の狙った箇所に一方
向の幅を持って洗浄できることが確認された。又、この
噴射ガスGの流量または圧力を変化させる事により、ド
ライアイススノ−TSの噴射形状の短辺側の広がりは約
2mmから5mmの間まで、変更が可能であった。
イススノー噴射装置1の各ドライアイススノー噴射ノズ
ル7、21、及び31に設けているが、この設置位置
は、ドライアイススノー噴射ノズル部に限定されるもの
でなく、例えば液化ガス供給ライン57の管56に設け
ても、同様の効果を得られることは言うまでもない。ま
たサイドスリットの切り欠き11の長さを調整すること
で、所望の幅でドライアイススノ−TSを噴出すること
もできる。
装置は上記した形態で実施され、以下の如き効果を奏す
る。本発明のドライアイススノー噴射装置では、ドライ
アイススノー噴射ノズルの周部に噴射ガス噴出口を設け
て、噴射ガスを噴出せしめるようにしたので、噴射ガス
の流量や圧力を調整することにより、ドライアイススノ
ーの噴射領域範囲を適宜所望する範囲に調節し得たり、
被洗浄物への噴射密度を適宜自由に変動せしめることが
できる。この結果、被洗浄物の汚染状態や、大きさによ
ってドライアイススノーの噴射領域や噴射密度を、噴射
ノズルを交換せしめることなく容易に調整し得て、作業
性を向上せしめることができる。
では、噴射ノズルの噴出口先端を偏平形状に形成したの
で、噴射形状が楕円状の広がりを形成することとなり、
面積を有する平面の洗浄に効果的であり、しかも中央部
にドライアイススノーの噴射密度が密となって形成され
ることから、洗浄位置を適切に射程し得て、洗浄を的確
になし得る効果を奏する。
リットの切り欠きを設けることによりドライアイススノ
ーの噴射形状を幅広の略矩形状に形成することができ、
しかもその矩形形状に沿った中央部にドライアイススノ
ーが略均一の面密度で噴射されるので、被洗浄物を面洗
浄でもって洗浄することができ、効率良く洗浄すること
ができる。特に被洗浄物が矩形形状である場合の洗浄に
は効果的である。
ー噴射ノズルの噴出口に設けたサイドスリットの切り欠
き同士を結ぶ線と平行な細長形状とし、かつ前記サイド
スリットの切り欠き同士を結ぶ線を軸に線対称の位置に
設けることにより、該噴射ガス噴出口から噴出せしめる
噴射ガスの流量や圧力を調整することにより、噴射形状
である矩形状の短辺側の寸法を可変にすることができ、
更にドライアイススノ−の噴射密度をも可変にすること
ができ、被洗浄物の汚染度合いにより、適宜所望する噴
射状態に効率よく調整することができる。
噴射ノズルを装着したドライアイススノ−噴射装置の一
例を説明する断面図。
装置の正面図。
実施形態のドライアイススノー噴射ノズルの概略断面
図。
実施形態のドライアイススノー噴射ノズルの概略断面
図。
装置の概略系統図。
装置のドライアイススノー噴射ノズルの概略断面図。
4…外管、5…外筒、 6…スリーブ、7…第1実施
形態のドライアイススノー噴射ノズル、7b、21b、
31b…噴出口、 8…絞り部、 9…テーパー形状、
10…偏平形状、 11…サイドスリットの切り欠き、
12、22…規制部、13…噴射ガス噴出口、21…
第2実施形態のドライアイススノー噴射ノズル、31…
第3実施形態のドライアイススノー噴射ノズル、61…
比較例のドライアイススノー噴射ノズル、48…噴射ガ
ス供給ラインの管、 56…液化炭酸ガス供給ラインの
管、59…継ぎ手部材、 TL…液化炭酸ガス、 TS…
ドライアイススノー、G…噴射ガス、50…ドライアイ
ススノー噴射洗浄装置、41…噴射ガス源容器、 43
…圧力調整器、 45…加熱制御手段、46イオン化手
段、 49…噴射ガス供給ライン、 51…液化炭酸ガ
ス容器、53…開閉手段、 55…絞り手段、 57…
液化炭酸ガス供給ライン
Claims (6)
- 【請求項1】ドライアイススノ−を用いて被洗浄物を洗
浄するドライアイススノ−噴射装置であって、炭酸ガス
源と連設されてドライアイススノ−を噴射するドライア
イススノー噴射ノズルを中心に配し、その外周面に沿っ
て略同軸に、噴射ガス源と連設されてなる外筒を配して
なるとともに、該外筒の先端に噴射ガスを噴出する噴射
ガス噴出口が形成されてなることを特徴とする洗浄用ド
ライアイススノ−噴射装置。 - 【請求項2】 ドライアイススノー噴射ノズルは、先端
を偏平形状とした噴出口に向かって広がるテーパー形状
を有してなることを特徴とする請求項1記載の洗浄用ド
ライアイススノ−噴射装置。 - 【請求項3】 偏平形状をしたドライアイススノー噴射
ノズルの先端噴出口部の短辺部にサイドスリットの切り
欠き部を設けてなることを特徴とする請求項2記載の洗
浄用ドライアイススノ−噴射装置。 - 【請求項4】 偏平形状をしたドライアイススノー噴射
ノズルの先端噴出口の長辺部の規制部が略矩形状を有し
てなることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の洗
浄用ドライアイススノ−噴射装置。 - 【請求項5】 噴射ガス噴出口の先端形状は、細長形状
であって、ドライアイススノー噴射ノズルの先端噴出口
に設けたサイドスリットの切り欠き部を結んだ線と略平
行であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1
項記載の洗浄用ドライアイススノ−噴射装置。 - 【請求項6】ドライアイススノー噴射ノズルから噴射す
るドライアイススノ−と、該ドライアイススノー噴射ノ
ズルの外周部に沿って配された噴射ガス噴出口から噴射
される噴射ガスとによって被洗浄物を洗浄する洗浄用ド
ライアイススノ−噴射装置を用いて洗浄するにあたっ
て、噴射ガスの流量または圧力を変化調整せしめて、ド
ライアイススノ−噴射ノズルの噴出口より噴出するドラ
イアイススノーの噴射洗浄領域範囲を変動調整すること
を特徴とするドライアイススノ−を用いた洗浄方法。
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