JP2001178702A - Rf信号受信装置、磁気共鳴信号獲得装置および磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

Rf信号受信装置、磁気共鳴信号獲得装置および磁気共鳴撮影装置

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JP2001178702A
JP2001178702A JP37057499A JP37057499A JP2001178702A JP 2001178702 A JP2001178702 A JP 2001178702A JP 37057499 A JP37057499 A JP 37057499A JP 37057499 A JP37057499 A JP 37057499A JP 2001178702 A JP2001178702 A JP 2001178702A
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JP
Japan
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magnetic resonance
coil
receiving
resonance signal
signal
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JP37057499A
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English (en)
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Kenji Sato
健志 佐藤
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信コイルの温度上昇が生じないRF信号受
信装置、そのようなRF信号受信装置を用いる磁気共鳴
信号獲得装置、および、そのような磁気共鳴信号獲得装
置を用いる磁気共鳴撮影装置を実現する。 【解決手段】 受信コイル802と電磁的にカップリン
グする補助コイル804を設け、これをRF励起時に閉
ループ状態とし、両コイルのカップリングによる同調ず
れを利用して、両コイルに誘導電流が流れないようにす
る。受信時には補助コイルを開ループ状態としてカップ
リングを解き同調を回復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RF(radio
frequency)信号受信装置、磁気共鳴信号獲
得装置および磁気共鳴撮影装置に関し、特に、RF励起
されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信するRF信号
受信装置、そのようなRF信号受信装置を用いる磁気共
鳴信号獲得装置、および、そのような磁気共鳴信号獲得
装置を用いる磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮影(MRI:Magneti
c Resonance Imaging)装置では、
RF励起用のRFコイル(radio frequen
cycoil)すなわち送信コイルと、磁気共鳴信号受
信用のRFコイルすなわち受信コイルをそれぞれ別個の
コイルとして構成し、受信コイルを撮影対象に近接させ
て磁気共鳴信号を受信することにより、受信信号のSN
R(signal−to−noise ratio)を
良くするようにしている。
【0003】受信コイルには、RF励起時に誘導電流が
コイルループ(coil loop)に流れないように
するために、電流ブロッキング(blocking)回
路が設けられる。
【0004】電流ブロッキング回路は、コイルループ中
のキャパシタ(capacitor)に並列共振用のイ
ンダクタ(inductor)をダイオード(diod
e)を介して接続したものであり、RF励起時にダイオ
ードをオンにして並列共振を行わせ、それによって発生
する高インピーダンス(impedance)を利用し
てコイルループの誘導電流を阻止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような受信コイ
ルでは、並列共振時の大電流により電流ブロッキング回
路が発熱し、受信コイルの温度上昇を招くという問題が
ある。
【0006】そこで、本発明の課題は、受信コイルの温
度上昇が生じないRF信号受信装置、そのようなRF信
号受信装置を用いる磁気共鳴信号獲得装置、および、そ
のような磁気共鳴信号獲得装置を用いる磁気共鳴撮影装
置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための1つの観点での発明は、RF励起されたスピ
ンが生じる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、前記
受信コイルと電磁的にカップリングする補助コイルと、
前記補助コイルのループに直列に接続された開閉手段
と、前記開閉手段をRF励起時に閉状態とし磁気共鳴信
号受信時に開状態とする開閉制御手段とを具備すること
を特徴とするRF信号受信装置である。
【0008】この観点での発明では、RF励起時には、
受信コイルおよび補助コイルは、相互にカップリングす
ることによりRF励起信号に同調しなくなる。このた
め、受信コイルおよび補助コイルにはRF励起による誘
導電流が流れず、それによる発熱がない。
【0009】磁気共鳴信号の受信時には、補助コイルを
開ループ状態とし、受信コイルとのカップリングを無く
す。このため、受信コイルは磁気共鳴信号に同調し信号
受信が可能となる。
【0010】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影対象のスピンをRF励起するRF励
起手段と、RF励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号
を受信する受信コイルと、前記受信コイルと電磁的にカ
ップリングする補助コイルと、前記補助コイルのループ
に直列に接続された開閉手段と、前記開閉手段をRF励
起時に閉状態とし磁気共鳴信号受信時に開状態とする開
閉制御手段と、前記受信した磁気共鳴信号を測定する測
定手段とを具備することを特徴とする磁気共鳴信号獲得
装置である。
【0011】この観点での発明では、RF励起時には、
受信コイルおよび補助コイルは、相互にカップリングす
ることによりRF励起信号に同調しなくなる。このた
め、受信コイルおよび補助コイルにはRF励起による誘
導電流が流れず、それによる発熱がない。
【0012】磁気共鳴信号の受信時には、補助コイルを
開ループ状態とし、受信コイルとのカップリングを無く
す。このため、受信コイルは磁気共鳴信号に同調し信号
受信が可能となる。
【0013】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影対象を収容した空間に静磁場を形成
する静磁場形成手段と、前記空間に勾配磁場を形成する
勾配磁場形成手段と、前記撮影対象のスピンをRF励起
するRF励起手段と、RF励起されたスピンが生じる磁
気共鳴信号を受信する受信コイルと、前記受信コイルと
電磁的にカップリングする補助コイルと、前記補助コイ
ルのループに直列に接続された開閉手段と、前記開閉手
段をRF励起時に閉状態とし磁気共鳴信号受信時に開状
態とする開閉制御手段と、前記受信した磁気共鳴信号を
測定する測定手段と、前記測定した磁気共鳴信号に基づ
いて画像を生成する画像生成手段とを具備することを特
徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0014】この観点での発明では、RF励起時には、
受信コイルおよび補助コイルは、相互にカップリングす
ることによりRF励起信号に同調しなくなる。このた
め、受信コイルおよび補助コイルにはRF励起による誘
導電流が流れず、それによる発熱がない。
【0015】磁気共鳴信号の受信時には、補助コイルを
開ループ状態とし、受信コイルとのカップリングを無く
す。このため、受信コイルは磁気共鳴信号に同調し信号
受信が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0017】図1に示すように、本装置はマグネットシ
ステム(magnet system)100を有す
る。マグネットシステム100は主磁場マグネット部1
02、勾配コイル部106およびRFコイル部108を
有する。これら主磁場マグネット部102および各コイ
ル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のも
のからなる。また、いずれも概ね円盤状の外形を有し中
心軸を共有して配置されている。マグネットシステム1
00の内部空間に、撮影対象300がクレードル500
に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出
される。
【0018】クレードル500には受信コイル部110
が設けられている。受信コイル部110は概ね円筒型の
形状を有し、クレードル500の上面に設置されてい
る。撮影対象300は、受信コイル部110に体幹部を
通して仰臥する姿勢で搭載される。
【0019】以下、受信コイル部110おいて、撮影対
象300の頭側を上といい足側を下という。また、撮影
対象300の腹部側を前といい、背部側を後という。ま
た、撮影対象300を下から見たときの左右を受信コイ
ル部110の左右という。受信コイル部110について
は後にあらためて説明する。
【0020】主磁場マグネット部102はマグネットシ
ステム100の内部空間に静磁場を形成する。主磁場マ
グネット部102は、本発明における静磁場形成手段の
実施の形態の一例である。静磁場の方向は撮影対象30
0の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を
形成する。主磁場マグネット部102は例えば永久磁石
等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導
電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成しても良い
のはもちろんである。
【0021】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部1
06は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0022】RFコイル部108は静磁場空間に撮影対
象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号
を送信する。受信コイル部110は、励起されたスピン
が生じる磁気共鳴信号を受信する。
【0023】受信コイル部110にはバイアス(bia
s)部120が接続されている。バイアス部120は、
受信コイル部110における後述のダイオードにバイア
ス信号を与えるものである。バイアス部120は、本発
明における開閉制御手段の実施の形態の一例である。
【0024】受信コイル部110およびバイアス部12
0からなる部分は、本発明のRF信号受信装置の実施の
形態の一例である。本受信装置の構成によって本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0025】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配コ
イル部106および勾配駆動部130からなる部分は、
本発明における勾配磁場形成手段の実施の形態の一例で
ある。勾配駆動部130は、勾配コイル部106におけ
る3系統の勾配コイルに対応する図示しない3系統の駆
動回路を有する。
【0026】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、撮影対
象300の体内のスピンを励起する。RF駆動部140
およびRFコイル部108からなる部分は、本発明にお
けるRF励起手段の実施の形態の一例である。
【0027】受信コイル部110にはデータ収集部15
0が接続されている。データ収集部150は受信コイル
部110が受信した受信信号を取り込み、それをディジ
タルデータ(digital data)として収集す
る。データ収集部150は、本発明における測定手段の
実施の形態の一例である。
【0028】RF駆動部140、RFコイル部108、
バイアス部120、受信コイル部110およびデータ収
集部150からなる部分は、本発明の磁気共鳴信号獲得
装置の実施の形態の一例である。
【0029】バイアス部120、勾配駆動部130、R
F駆動部140およびデータ収集部150には制御部1
60が接続されている。制御部160は、勾配駆動部1
30ないしデータ収集部150をそれぞれ制御する。
【0030】データ収集部150の出力側はデータ処理
部170に接続されている。データ処理部170は、デ
ータ収集部150から取り込んだデータを図示しないメ
モリ(memory)に記憶する。メモリ内にはデータ
空間が形成される。
【0031】データ空間は2次元フーリエ(Fouri
er)空間を構成する。データ処理部170は、これら
2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ変換し
て撮影対象300の画像を再構成する。データ処理部1
70は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一
例である。
【0032】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、表
示部180および操作部190が接続されている。表示
部180は、データ処理部170から出力される再構成
画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操
作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処
理部170に入力する。
【0033】図2に、受信コイル部110が有するコイ
ルループの模式的構成および配列を斜視図によって示
す。同図においてx,y,zはそれぞれ撮影対象300
の左右方向、前後方向および上下方向である。
【0034】同図に示すように、受信コイル部110
は、受信コイル802および補助コイル804を有す
る。受信コイル802は、本発明における受信コイルの
実施の形態の一例である。補助コイル804は、本発明
における補助コイルの実施の形態の一例である。
【0035】受信コイル802および補助コイル804
はいずれも1ターン(turn)の閉ループをなすコイ
ルであり、z方向に所定の間隔で配置されている。これ
らのコイルの主感度方向はz方向である。これらコイル
は、相互に電磁的にカップリング(coupling)
している。
【0036】図3に、受信コイル802の電気回路を示
す。同図に示すように、受信コイル802は2つの直列
なキャパシタ(capacitor)302を有する。
なお、キャパシタ302の個数は2つに限らず適宜で良
い。受信コイル802の受信信号は1つのキャパシタ3
02の両端から取り出されてデータ収集部150に入力
される。
【0037】図4に、補助コイル804の電気回路を示
す。同図に示すように、補助コイル804は2つの直列
なキャパシタ342およびダイオード344を有する。
なお、キャパシタ342の個数は2つに限らず適宜で良
い。
【0038】ダイオード344の両端には、バイアス部
120からバイアス信号が与えられる。ダイオード34
4は、順バイアス信号によりオン(on)となって補助
コイル804を閉ループ状態にし、逆バイアス信号によ
りオフ(off)となって補助コイル804を開ループ
状態にする。ダイオード344は、本発明における開閉
手段の実施の形態の一例である。開閉手段はダイオード
に限るものではなく、例えばFET(Field Ef
fect Transistor)等を用いた電子スイ
ッチ、あるいは、開閉接点を有するメカニカル(mec
hanical)スイッチ等であって良い。
【0039】受信コイル802と補助コイル804のカ
ップリングは、補助コイル804が閉ループ状態にある
ときのみ成立し、補助コイル804が開ループ状態にあ
るときはカップリングが無くなる。すなわち、ダイオー
ド344のオン・オフにより受信コイル802と補助コ
イル804のカップリングをオン・オフすることができ
る。
【0040】バイアス部120は、図5に示すように、
RF信号の送信時にダイオード344をオンにし、それ
以外の期間はオフにする。これによって、RF信号の送
信時は受信コイル802と補助コイル804は互いにカ
ップリングする。
【0041】両コイルがカップリングすることにより、
受信コイル802および補助コイル804の同調周波数
は、図6に示すように、RF送信信号に同調する本来の
周波数f0から、RF送信信号に同調しない2つの周波
数f1およびf2に変化し、両コイルはRF送信信号に
非同調(detune)となる。
【0042】このため、受信コイル802および補助コ
イル804には、RF送信時の電磁誘導による大電流が
流れない。したがって、両コイルはいずれも発熱するこ
とがない。
【0043】磁気共鳴信号の受信時には、ダイオードの
オフにより補助コイル804が開ループ状態になってい
るので、補助コイル804によるカップリングが無くな
る。このため、受信コイル802は単独で存在するのと
同じになり、本来の同調周波数f0を持つようになる。
したがって、RF励起されたスピンが生じる磁気共鳴信
号を受信することができる。
【0044】図7に、ダイオード344をオンにしたと
きの受信コイル部110の等価回路を示す。同図に示す
ように、ダイオードオン時の等価回路は、相互誘導(m
utual inductance)Mでカップリング
した2つのLC並列回路となり、次のような2つの同調
周波数を持つ。
【0045】
【数1】
【0046】
【数2】
【0047】図8に、ダイオード344をオフにしたと
きの受信コイル部110の等価回路を示す。同図に示す
ように、このときの等価回路は、単独のLC並列回路と
なり、次のような同調周波数を持つ。
【0048】
【数3】
【0049】本装置の動作を説明する。本装置の動作は
制御部160による制御の下で進行する。図9に、磁気
共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse se
quence)の一例を示す。このパルスシーケンス
は、スピンエコー(SE:Spin Echo)法のパ
ルスシーケンスである。
【0050】すなわち、(1)はSE法におけるRF励
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0051】このようなパルスシーケンスに合わせて、
ダイオード344のオン・オフが(6)のようなバイア
ス信号Bsのシーケンスにより行われる。すなわち、ダ
イオード344は、90°パルスおよび180°パルス
が発生する期間にそれぞれオンとなり、それ以外の期間
はオフとなる。
【0052】ダイオード344のオンにより補助コイル
842が閉ループとなり、受信コイル802と補助コイ
ル842がカップリングする。それによって、受信コイ
ル802および補助コイル842は90°パルスおよび
180°パルスに非同調となる。
【0053】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
【0054】90°励起とスピン反転の間の期間に、リ
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズ(dephase)が行われる。フェーズエ
ンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが
行われる。
【0055】スピン反転後、リードアウト勾配Grでス
ピンをリフェーズ(rephase)してスピンエコー
MRを発生させる。スピンエコーMRは、エコー中心に
関して対称的な波形を持つRF信号となる。中心エコー
は90°励起からTE(echo time)後に生じ
る。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビュ
ーデータ(view data)として収集される。こ
のようなパスルシーケンスが周期TR(repetit
ion time)で64〜512回繰り返される。繰
り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、
毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、
64〜512ビューのビューデータが得られる。このよ
うなデータ収集を行う間、受信コイル部110は発熱す
ることがない。
【0056】磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例
を図10に示す。このパルスシーケンスは、グラディエ
ントエコー(GRE:Gradient Echo)法
のパルスシーケンスである。
【0057】すなわち、(1)はGRE法におけるRF
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケ
ンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。
パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行す
る。
【0058】このようなパルスシーケンスに合わせてダ
イオード344のオン・オフが(6)のようなバイアス
信号Bsのシーケンスにより行われる。すなわち、ダイ
オード344はα°パルスが発生する期間にオンとな
り、それ以外の期間はオフとなる。
【0059】ダイオード344のオンにより補助コイル
842が閉ループとなり、受信コイル802と補助コイ
ル842がカップリングする。それによって、受信コイ
ル802および補助コイル842はα°パルスに非同調
となる。
【0060】同図に示すように、α°パルスによりスピ
ンのα°励起が行われる。αは90以下である。このと
きスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについて
の選択励起が行われる。
【0061】α°励起後、フェーズエンコード勾配Gp
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
し、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエ
コーMRを発生させる。グラディエントエコーMRは、
エコー中心に関して対称的な波形を持つRF信号とな
る。中心エコーはα°励起からTE後に生じる。
【0062】グラディエントエコーMRはデータ収集部
150によりビューデータとして収集される。このよう
なパスルシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返
される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gp
を変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これ
によって、64〜512ビューのビューデータが得られ
る。このようなデータ収集を行う間、受信コイル部11
0は発熱することがない。
【0063】図9または図10のパルスシーケンスによ
って得られたビューデータが、データ処理部170のメ
モリに収集される。なお、パルスシーケンスはSE法ま
たはGRE法に限るものではなく、例えばファーストス
ピンエコー(FSE:fast spin echo)
法等、他の適宜の技法のものであって良いのはいうまで
もない。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、受信コイル
の温度上昇が生じないRF信号受信装置、そのようなR
F信号受信装置を用いる磁気共鳴信号獲得装置、およ
び、そのような磁気共鳴信号獲得装置を用いる磁気共鳴
撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における受信コイル部のコイ
ル配置を示す模式図である。
【図3】図2に示した受信コイルの回路図である。
【図4】図2に示した補助コイルの回路図である。
【図5】ダイオードのオン・オフのタイムチャートであ
る。
【図6】受信コイル部の同調特性を示すグラフである。
【図7】ダイオードオン時の受信コイル部の等価回路図
である。
【図8】ダイオードオフ時の受信コイル部の等価回路図
である。
【図9】図1に示した装置が実行するパルスシーケンス
の一例を示す図である。
【図10】図1に示した装置が実行するパルスシーケン
スの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 マグネットシステム 102 主磁場マグネット部 106 勾配コイル部 108 RFコイル部 110 受信コイル部 120 バイアス部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 300 撮影対象 500 クレードル 802 受信コイル 804 補助コイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF励起されたスピンが生じる磁気共鳴
    信号を受信する受信コイルと、 前記受信コイルと電磁的にカップリングする補助コイル
    と、 前記補助コイルのループに直列に接続された開閉手段
    と、 前記開閉手段をRF励起時に閉状態とし磁気共鳴信号受
    信時に開状態とする開閉制御手段と、を具備することを
    特徴とするRF信号受信装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉手段としてダイオードを用い
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のRF信号受信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記開閉制御手段としてダイオードバイ
    アス回路を用いる、ことを特徴とする請求項2に記載の
    RF信号受信装置。
  4. 【請求項4】 撮影対象のスピンをRF励起するRF励
    起手段と、 RF励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する
    受信コイルと、 前記受信コイルと電磁的にカップリングする補助コイル
    と、 前記補助コイルのループに直列に接続された開閉手段
    と、 前記開閉手段をRF励起時に閉状態とし磁気共鳴信号受
    信時に開状態とする開閉制御手段と、 前記受信した磁気共鳴信号を測定する測定手段と、を具
    備することを特徴とする磁気共鳴信号獲得装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段としてダイオードを用い
    る、ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴信号獲
    得装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉制御手段としてダイオードバイ
    アス回路を用いる、ことを特徴とする請求項5に記載の
    磁気共鳴信号獲得装置。
  7. 【請求項7】 撮影対象を収容した空間に静磁場を形成
    する静磁場形成手段と、 前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、 前記撮影対象のスピンをRF励起するRF励起手段と、 RF励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する
    受信コイルと、 前記受信コイルと電磁的にカップリングする補助コイル
    と、 前記補助コイルのループに直列に接続された開閉手段
    と、 前記開閉手段をRF励起時に閉状態とし磁気共鳴信号受
    信時に開状態とする開閉制御手段と、 前記受信した磁気共鳴信号を測定する測定手段と、 前記測定した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画
    像生成手段と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮
    影装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉手段としてダイオードを用い
    る、ことを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴撮影装
    置。
  9. 【請求項9】 前記開閉制御手段としてダイオードバイ
    アス回路を用いる、ことを特徴とする請求項8に記載の
    磁気共鳴撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014515284A (ja) * 2011-05-23 2014-06-30 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ Mrirfコイルに対する離調回路としてのfetスイッチ
CN112332556A (zh) * 2016-10-18 2021-02-05 爱泽达恩技术有限公司 在可变大小的区域上到多个接收器设备的无线功率传输

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