JP2001178648A

JP2001178648A - 浴槽装置

Info

Publication number: JP2001178648A
Application number: JP36854499A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Honjo; 嘉章本浄
Original assignee: Miura Co Ltd
Current assignee: Miura Co Ltd
Priority date: 1999-12-27
Filing date: 1999-12-27
Publication date: 2001-07-03

Abstract

(57)【要約】【課題】入浴時の垢落し等の入浴効果を人手を要しな
いで高める装置を提供する。【解決手段】浴槽１へ軟水を供給する軟水器２と、前
記浴槽１内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置３
とを備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、浴槽装置に関
し、浴槽内の軟水に微細気泡を発生させて、入浴効果を
高めるものである。

【０００２】

【従来の技術】入浴水として軟水を用いる形態や、入浴
者の肌に振動を与えるための大形の気泡を浴槽へ噴き込
むバイブラバス形態等の技術が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】入浴時は、浴槽で温湯
に漬るだけでなく、石けんをつけてタオルで摩擦し、さ
らに湯で洗い流す等の手作業を要する。しかしながら、
老人や身体障害者等で介護を要する人の場合の入浴で
は、入浴者本人はもとより、介護者においても相当の労
力や技術を要する。

【０００４】この発明は、このような課題を解決しよう
とするものであるが、浴槽に漬るだけで垢落し効果等を
高められることができれば、介護者の介護や補助を受け
る場合でも、この補助を少なくすることができる。この
ために、入浴時の垢落し等の入浴効果を人手を要しない
で高めようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項１に記載の発明
は、浴槽へ軟水を供給する軟水器と、前記浴槽内に微細
気泡を発生させる微細気泡発生装置とを備えたことを特
徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】この発明における浴槽装置は、家
庭用浴槽，業務用浴槽，さらには介護用浴槽等に利用で
きる。そして、この構成として、浴槽へ軟水を供給する
軟水器と、その浴槽内に微細気泡を発生させる微細気泡
発生装置とを備えたことを特徴とするもので、入浴者の
肌の汚れや垢に対する気泡の付着効果を促進し、垢落し
効果を高める。また、このような軟水による界面活性作
用と微細気泡とによって、微細気泡が肌に接するときの
気泡接触感覚が柔らかであり、肌に対して心地良い刺激
を与えるとともに、肌にしっとり感を与えるものとな
る。

【０００７】ここにおいて、軟水器は、イオン交換樹脂
を用いて原水を軟水化する形態で、上水道から供給され
る原水の全部または一部を軟水化処理して浴室の浴槽へ
供給する。このため、軟水器は、原水の供給ラインや浴
槽等に近接した状態で設置される。

【０００８】また、微細気泡発生装置は、気泡径が約１
００ミクロン以下で、湯１cc当り１０，０００個以上の
微細な気泡を発生させるもので、単なる大形の気泡を発
生させるバイブラバス用の気泡発生装置とは異なるもの
である。このような微細気泡発生装置で発生した微細気
泡を浴槽内の軟水に噴き込んで、この微細気泡で白濁の
状態にする。さらに、この微細気泡発生装置は、浴槽と
は独立した形態として、気泡噴込用のパイプラインを連
結して、微細気泡を浴槽内へ噴き込む形態とすることが
できる。また、浴槽内の軟水を循環させる循環ラインを
設けて、この循環ラインに微細気泡発生装置を設ける形
態として、効率的に微細気泡を発生させることもでき
る。さらには、微細気泡発生装置を浴槽内に浸漬させた
り、あるいは浴槽の一部に取付ける形態として、直接浴
槽の軟水内で微細気泡を発生させる形態とすることもで
きる。

【０００９】前記のように、浴槽に供給される軟水は、
原水から直接軟水化されたものであるが、この軟水に
は、入浴剤として最適な薬剤や石けん剤等を注入できる
入浴剤注入装置を設ける形態とすることもできる。これ
らの入浴剤を注入するときには、軟水の界面活性作用と
微細気泡とによって、入浴剤の効能をより効果的に発揮
させることができる。たとえば、入浴剤として石けん剤
を注入するときは、石けん水の気泡をより微細にして、
皮膚に付着している汗や油等の皮脂の分離を一層容易な
ものとすることができる。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の具体的実施例を、図面に基
づいて詳細に説明する。図１において、浴室等における
浴槽１には、上水道のような原水ライン４から軟水器２
を経て軟水を供給する軟水ライン５が接続されている。
また、前記浴槽１の底部には、前記浴槽１内の軟水を循
環させる循環ライン６が連結されており、この循環ライ
ン６に微細気泡発生装置３が設けられ、これによって発
生する微細気泡を含んだ軟水を噴込ライン７から前記浴
槽１内へ噴込環流させる。

【００１１】さて、前記軟水器２は、適宜な樹脂筒（図
示省略）内に陽イオン交換樹脂を充填した形態で、前記
樹脂筒内へ原水を通すことによって軟水化するものであ
る。そして、前記軟水器２には、一定時間にわたる使用
後の陽イオン交換樹脂を再生するための塩水タンク８が
備えられており、この塩水タンク８からは、定期的に再
生用の塩水が前記樹脂筒へ供給され、再生作用を行わせ
る。

【００１２】そして、前記微細気泡発生装置３は、前記
浴槽１の底部に連結される循環ライン６に配置されてお
り、前記浴槽１内の軟水を循環させながら微細気泡を発
生させ、これを前記噴込ライン７から前記浴槽１の底部
へ噴き込む。

【００１３】また、前記浴槽１へ入浴剤を注入する形態
では、入浴剤注入装置９を設け、これを注入弁１０を備
えた注入ライン１１を介して前記浴槽１に連結してい
る。そして、前記注入弁１０の開閉あるいは開度の調節
により、前記浴槽１内へ入浴剤を注入する。ここにおい
て、前記注入ライン１１は、前記軟水ライン５と直接連
結する構成とすることもできる。

【００１４】そして、前記浴槽１に対して入浴水を供給
するときは、前記原水ライン４から前記軟水器２を介し
て軟水として供給する。この入浴水は、全て軟水として
供給することもできるが、一部原水と混合した状態とし
て供給することもできる。また、原水は、常温水の状態
で前記軟水器２を通過させ、前記軟水ライン５に適宜な
加熱器（図示省略）を設け、軟水を温湯として前記浴槽
１へ供給することができる。さらに、常温水の場合は、
前記浴槽１においてバーナ等の加熱器で沸す形態とする
こともできる。

【００１５】このように、前記浴槽１に貯留された軟
水，すなわち入浴水は、前記微細気泡発生装置３によっ
て発生される微細気泡が前記噴込ライン７から噴き込ま
れる。これにより、入浴者は、軟水によって形成される
微細気泡を浴びることとなる。この軟水によって形成さ
れる微細気泡は、ナトリウムイオンによる界面活性作用
との結合によって、入浴者の肌に対する気泡接触感覚
は、非常に柔らかなものとなり、肌に対して心地よい刺
激を与えるとともに、肌にしっとり感を与え、とくに肌
荒れのしやすい入浴者には好適である。しかも、肌の皮
脂などからなる垢に対する微細気泡の付着促進が行わ
れ、垢落しあるいは汚れ落しの効果を高めることができ
る。

【００１６】すなわち、入浴者の清潔性あるいは洗浄性
を高めることができるため、被介護者の入浴にあって
は、入浴介護の簡単化と省力化を図ることができる。

【００１７】さらに、入浴剤として石けん剤を注入する
ときは、この石けん剤による泡立ちはもとより、気泡そ
のものが微細なものであるから、前記のような効果を一
層高めることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、浴槽
内での軟水の界面活性作用と微細気泡とにより、入浴者
の肌に対する気泡接触感覚を非常に柔らかなものとする
ことができ、肌に対して心地よい刺激を与えるともに、
肌にしっとり感を与えることができる。さらには、肌の
汚れである垢に対する微細気泡の付着促進が行われ、垢
落しあるいは汚れ落としの効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すブロック説明図であ
る。

【符号の説明】

１浴槽２軟水器３微細気泡発生装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽１へ軟水を供給する軟水器２と、前
記浴槽１内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置３
とを備えたことを特徴とする浴槽装置。