JP2005168859A - 炭酸ガス併用シャワー入浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
入浴は体を清浄にし、温め、心身をリフレッシュするが、何人かが使用すると湯が汚れ、
感染の危険もあり、高血圧や心疾患等を有する人には危険である。これらの問題を解決するためにシャワー入浴装置が使用されている。これは清潔で、感染の危険性が少なく、湯の消費量は少ないが、温まりにくく入浴の満足感が得られにくい等の問題がある。一方、炭酸泉は心血管系への影響が少なく、低温でも血流改善効果の大きいが、湯の汚れ、感染の危険、経済性などに問題がある。
【解決手段】
これらの問題を解決するために、炭酸ガスを併用してシャワー入浴を行うようにした。また、浴槽を密封して槽内の炭酸ガス濃度を高くし、入浴効果を向上させた。
【選択図】
図1

Description

本発明は、シャワーや蒸気等と炭酸ガスを併用して入浴する炭酸ガス併用のシャワー入浴装置に関する。
入浴は体を清浄にし、温め、血流を良くし、代謝を改善し、心身をリフレッシュするの
で、医療や福祉の分野でも多用されている。
医療・福祉の分野では、自力で移動できる人から常時臥床の人まで、様々な身体状態の人がおり、それにあわせて様々な入浴装置が用いられている。
自力で移動できる人は、一般健常者と同様に、湯を溜めた一般浴槽に全身を浸して入浴する。
長期臥床等で座位が取れない人は、図2(A)のように、ストレッチャー22に仰臥位で載せ、ストレッチャーごと全身を湯23に入れて入浴させる。
座位が取れる人は、図2(B)のような座位入浴装置を用いる。これには、入浴用車椅子に載せて車椅子ごと浴槽に入れる車椅子入浴装置や、入浴椅子をリフトで持ち上げて入浴させるものなどがある。
膝や肘など体の一部に痛みや拘縮等の障害がある場合には、温熱療法の一環として、部分浴装置が用いられている。温熱療法とは、組織を温め、血流を改善し、代謝を促進し、痛みや拘縮等を緩和するものである。部分浴装置とは、体の一部を浴槽の湯に浸すもので、図2(C)に示すような上肢浴装置や、図2(D)に示すような下肢浴装置などがある。浴槽を昇降させて、上肢と下肢の両方に使用できるものもある。図には示していないが、骨盤や腰部を湯に浸して温熱治療をおこなう座浴装置もある。
以上、浴槽に湯を溜めて、湯の中に全身又は身体の一部を入れるタイプの入浴装置について述べた。
しかし、このタイプの入浴装置では、同じ湯に多くの入浴者がはいるにつれて湯が汚れて不潔になる。また、感染性皮膚疾患患者の後に入浴すると感染する(相互感染)危険性がある。さらに、湯を溜めている間にレジオネラ菌などの雑菌が繁殖して感染する恐れもある。つまり、清潔さと感染の危険性に問題がある。
これを防止するためには、一人が入浴するたびに湯を交換すればよいが、病院などでは多数の人を入浴させるため、大量の湯が必要になり、人手もかかるため、経済的な問題が生じる。
また、湯温が高くなるほど心血管系への影響が大きくなり、高血圧や心疾患等を有する人には危険であるという問題もある。
そこで、これらの問題を解決するために、シャワー入浴装置が使用されるようになった。シャワー入浴装置にも、前述の湯に入るタイプと同様に、座位が取れる人用と取れない人用とがある。
座位がとれない人は、ストレッチャーを用いる臥位式の全身用シャワー入浴装置を使用する(例えば特許文献1参照)。
座位が取れる人は座位式シャワー入浴装置を使用する(例えば特許文献2参照)。
臥位式及び座位式のシャワー入浴装置には、周囲をビニールで覆ってシャワーをかける、簡単なものもある。
部分浴装置でもシャワー式は考えられるが、足浴装置の特許が出願されている程度である。
長期臥床患者等では皮膚が弱くなり、通常のシャワーでも痛く感じることがある。また、シャワーでは、湯に浸る入浴のような入浴感は得られにくい。これらの問題を解決するために、シャワーを細かい水滴の圧力の弱いミスト状にし、全身をミストで包み込むようにして、皮膚刺激を少なくし入浴感を高くした入浴装置もある。シャワーとミストは異なるが、実際にはほぼ同じように使用されているので、ここでは同じものとする。
蒸気浴装置も使用されている。蒸気はミストとは異なるが、使用中に温度が下がってミスト状になるので、ここではミストと同じものとして扱い。
入浴中に蛇口から湯を出して肩等にかけるかけ湯も使用されている。この考えを拡大し、部分浴装置で、湯を溜めないで四肢にかけ湯を行うかけ湯装置も考えられる。本出願はこれも含む。
本出願は、浴槽内を基本的には気相とし、この中にシャワー、ミスト、蒸気及びかけ湯等を単独で又はこれらを組み合わせて供給する入浴装置に関するものである。使用中に湯が溜まるようにしたものも含む。
前述のように、入浴は健康の維持促進や疼痛その他の治療に有効であるが、湯温が高くなると心血管系への影響が大きくなり、高血圧や心疾患等の患者には危険である。このような人を安全に効果的に入浴させるために炭酸泉が使用されている。
炭酸泉は炭酸ガスを多く含む湯で、天然の炭酸泉温泉は古くから親しまれてきた。
最近、炭酸ガスを過飽和程度まで溶解させた高濃度の人工炭酸水を生成する炭酸水生成装置が実用化されている。炭酸水を用いて入浴すると、実際の湯温よりも温かく感じ、血流改善効果も高いことが医学的に確認されている。つまり、炭酸水による入浴では十分な入浴感を得ることができる。
湯温が低いと心血管系への影響が少ないため、高血圧や心疾患を有する人も安全に入浴することができる。また、炭酸泉は糖尿病その他の末梢循環が不良の人の血流改善にも用いられている。
炭酸水を用いる入浴は、浴槽に炭酸水を入れてその中に体を浸す方式が用いられており、全身浴用と部分浴用が実用化されている。
炭酸水をシャワーとして出すものも、特開2002-272805をはじめに多数、開示されている。炭酸水を用いる座位式シャワー入浴装置(例えば特許文献3参照)も開示されている。
なお、炭酸水を得る方法は各種、考案されている。例えば特許第3154634号には中空糸膜を介して湯と炭酸ガスを接触させて溶解させる技術が示されている。他にも、高圧下で水と炭酸ガスを接触させて生成する方法、水中に炭酸ガス溶出剤を置く方法、燃焼時に発生する炭酸ガスを水に導入する方法等、多くの技術が示されている。
以下に、従来技術を図面で説明する。
実用新案登録第2598643号 特開2001-61934 特開H11-19167
図3(A)は、特許文献1に記載されている、座位がとれない人を入浴させる、シャワー式の全身入浴装置の例である。入浴者を仰臥位でストレッチャー(同図の12)に載せ、ストレッチャーごと浴槽に入れ、浴槽の内部に配列したノズル(同図の4)からシャワーを噴出して全身にかけて入浴させる。これは、浴槽に湯を溜めて座位が取れない人を入浴させる図2(A)の装置と対応するが、両者は湯を使うかシャワーを使うかの違いがある。
図3(A)の装置は、図2(A)の装置と比較して、使用する湯量が少なくてすむ、介助者の手間が少なくてすむ、湯は常に清潔で相互感染の可能性が低いなどの特長を有する。その一方で、湯に浸かるほどには温まらないので入浴した満足感が得られにくい等の問題がある。このような問題を解決し、入浴感を改善するために、同様の構造でシャワーを小さな水滴にしてミストとして出すようにしているものもある。
図3(B)は、特許文献2に記載されている、座位式の全身シャワー入浴装置の例である。入浴者を車椅子に乗せ、そのまま浴槽に入れ、浴槽内部に配置したノズルからシャワーを噴出して全身にかけて入浴させる。これは、図2(C)の装置と比較して、使用する湯量が少なくてすむ、湯は常に清潔で、相互感染の可能性が低いなどの特長を有する。その一方で、入浴感や温熱効果、満足感の点で課題が残っている。
図3(C)は、特許文献3に記載されている座位シャワー入浴装置である。この装置は浴槽を有しておらず、椅子とシャワーの出る左右一対のアームと湯生成部からなる。座席に座ってシャワーを出すと、全身入浴をおこなうことができる。
この装置では、炭酸水もシャワーとして出すことができる。
浴槽に湯を溜めてその中に入るタイプの入浴装置は、体を清潔にし、温めて血流を増加させ、代謝を改善し、心身をリフレッシュすることができるが、何人かが入ると湯が汚れて不潔になる、また、感染性の皮膚疾患を有する人の後に入ると相互換性の危険がある、さらに、湯を溜め置きしている間にレジオネラ菌などが繁殖して感染する恐れがある等の問題がある。
これらの問題を解決するには一人が入浴する度に湯を交換すればよいが、大量の湯を消費し、人手もかかるので、経済的に問題がある。
また、湯温が高いほど心血管系への影響が強く、高血圧や心疾患を有する人には危険があるという問題もある。
これらの問題を解決するためにシャワー入浴装置が使用されている。シャワー入浴装置は、清潔で感染の危険性も少なく、経済的であるが、湯に浸るようには温まることができず、入浴の満足感が低い等の問題がある。
入浴感を高めるためにシャワーをミストにしたものもあるが、温熱効果と満足感はまだ問題がある。
蒸気浴装置も温熱効果や入浴に対する満足感の点で問題がある。
炭酸泉は、湯温が低くても高い温熱感と血流促進効果を得ることができ、心血管系への影響が少ないので、心血管系に疾患を有する人や、糖尿病等で四肢の循環が不良になった人が使用している。
しかし、現在は炭酸水を浴槽に溜めて入浴するようにしているので、清潔性、相互感染の危険性、湯の消費に伴う経済性など、従来の湯に浸かる浴槽の問題がそのまま残っている。
特許文献3は、座位式シャワー入浴装置に関するものである。入浴者を覆う浴槽は有していないが、入浴感を高めるように、シャワーに工夫を凝らしている。しかも、炭酸水をシャワーとして出すことができるので、保温性や血流増加作用も改善していると思われる。しかし、開放空間でシャワーを噴出するため、湯中の炭酸ガスはすぐに大気中に出て拡散するため、炭酸ガスによる血流促進効果は少ない。
部分浴装置は、浴槽に湯を溜めてその中に四肢を浸すものである。このため、四肢の温熱治療に有効であるが、清潔さ、感染の危険性、経済性などの問題がある。シャワーや蒸気、かけ湯だけの部分浴装置は温熱効果や入浴感などの点で問題が残っている。
本発明は、このような問題を解決し、清潔で、感染の危険性が少ない、温熱効果が高い、入浴の満足感の高い装置を、心血管系疾患を有する人も安全に入浴できる装置を提供することを目的とする。
これらの課題を解決するために、請求項1記載の発明では、浴槽(3)にノズル(1)を設け、ノズル(1)からシャワーを噴出するようにした、全身浴用又は部分浴用シャワー入浴装置において、炭酸ガスを混合溶解させた湯をノズル(1)から噴出するか、
又は、湯のシャワーと炭酸ガスを別々に噴出して、湯のシャワーと炭酸ガスを併用して入浴するようにした。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の装置のノズル(1)から、シャワーの代わりにミスト又は蒸気又はかけ湯のいずれかを吐出するようにするか、又は、シャワー又はミスト又は蒸気又はかけ湯のなかのいくつかを同時に吐出するようにした。
請求項3記載の発明では、請求項1又は請求項2記載の入浴装置の開口部にカバー(8)を設けて浴槽をほぼ密閉状態にし、槽内部の炭酸ガス濃度をより高く保つようにした。
請求項1記載の発明では、浴槽3にノズルを設け、炭酸ガスを混合溶解させた湯をノズル(1)から噴出するか、又は、湯のシャワーと炭酸ガスを別々に噴出するようにして、
湯のシャワーと炭酸ガスを併用して入浴するようにした。
このため、湯は常に清潔で、感染の危険性が少なく、経済的で、手間のかからないシャワー入浴が可能である。
炭酸ガスを混合溶解させた湯を噴射すると、湯には高濃度の炭酸ガスが含まれるので、シャワーの作用に炭酸ガスの作用が相乗的に得られ、実際の湯温以上に温かく感じ、血流を増加させるので、入浴に対する満足感も得ることができる。
また、シャワーに含まれる炭酸ガスは、一旦、大気中に抜け出すが、浴槽3の内部に溜まり、浴槽内の炭酸ガス濃度は高くなるので、浴槽内の炭酸ガスの一部は体に付いた湯に再度吸収され、さらに血流と温感が増加する。
湯のシャワーと炭酸ガスを別々に噴出すると、湯は体にかかり、浴槽内は炭酸ガス濃度が高くなる。この炭酸ガスは体に付いた湯に吸収され、生体に作用し、温感と血流促進効果が得られる。
湯を溜めてその中に入る入浴の問題は、湯の汚れ、感染の危険、介助者の手間、経済性などである。一方、シャワー入浴の問題は、温まりにくい、出浴後さめやすいなど、入浴感が得にくく、入浴に対する満足感が得られにくいことである。
本請求項記載の入浴装置ではこれらの問題を解決することができる。
特許文献3に記載されているシャワー入浴装置でも炭酸水をシャワーとして使用しているので、シャワーに含まれる炭酸ガスの作用で血流を促進する。しかし、シャワー中の炭酸ガスは急速に大気中に抜け出す。しかも浴槽を有さない開空間であるため、シャワーから抜け出した炭酸ガスは周囲に拡散し、本発明のように体に付いた湯に再吸収されることは殆ど無い。このため、本発明の入浴装置は、特許文献3の装置よりも高い温感と血流促進効果を有する。
このように、本請求項記載の入浴装置は高い血流促進効果を有する。このため、従来のシャワー入浴装置よりも入浴時の満足感は高く、高血圧や心疾患等の人も安全に使用することができる。
請求項2記載の発明では、シャワーの代わりにミスト又は蒸気又はかけ湯のいずれかを、又は、シャワーとミストと蒸気とかけ湯のなかのいくつかを同時に吐出し、炭酸ガスと併用して入浴するようにした。
ミストにして噴出すると、シャワーと同様の効果が得られる。
蒸気は気体であるが、温浴の状態ではミスト状になるので、ミストにしたときと同様の効果が得られる。
かけ湯にすると、炭酸ガスを混合溶解させた湯を蛇口から流す場合は、湯に混合溶解した炭酸ガスはシャワーよりも大気中に抜け出しにくいため、多くの炭酸ガスが組織に取り込まれ、より高い血流促進効果を有する。湯から大気中に抜け出た炭酸ガスは槽内に溜まり、体表面に付着した湯に再度吸収され、血流促進に寄与する。
これらを組み合わせて噴出するとそれぞれの特長が相乗的に得られる。例えば下肢浴でシャワーを全体にかけながら、かけ湯を膝の患部にかけるということが可能になる。下肢全体を入浴させながら、膝を局所的に高い炭酸ガス濃度の湯で温めることができるので、より効果的である。
請求項3記載の発明では、浴槽の開口部にカバーを設けて密閉し、浴槽内の炭酸ガス濃度を更に高く保つようにした。開口部は排水口も含む。このため、浴槽内部の炭酸ガス濃度を、請求項1又は2記載の装置よりも高くすることができる。このため、体に付いた湯に再吸収される炭酸ガスは非常に多くなり、請求項1又は2に記載した入浴装置よりも更に高い炭酸ガスによる温浴効果と血流促進効果を得ることができる。
図1に本発明の実施例を示す。
図1(A)は、ストレッチャー式の全身入浴用シャワー入浴装置に請求項1記載の発明を適用した例である。1はシャワーノズル、2は給湯用の配管、3は浴槽、4はストレッチャー、5は入浴者、9は貯湯タンク、10はミキシング、11は中空糸膜、12は減圧器、13は炭酸ガスボンベである。
図のHには給湯器が、Cには水道管が接続されて、熱湯と水が供給される。これをミキシング10で適切な温度の湯にし、貯湯タンク9に溜める。
一方、炭酸ガスボンベ13の炭酸ガスは、減圧器12で減圧されて中空糸膜11を介して湯に混合溶解され、炭酸水が生成される。この方法では、炭酸ガス濃度が1000ppm以上の過飽和炭酸水を生成することができる。湯の炭酸ガス濃度が数百ppm以上であれば、顕著な血流促進効果があり、湯温以上の温感が得られる。
生成した炭酸水は、配管2を通って、ノズル1からシャワーとして噴出され、ストレッチャー4に載った入浴者に注がれる。
入浴者の肌にかかった炭酸水は高濃度の炭酸ガスを含むので、一部の炭酸ガスは体組織に吸収され、温感を与え、血流が促進する。
シャワーにして噴出すると、湯に含まれる炭酸ガスは大気中に抜け出し、浴槽3の中に溜まり、浴槽内の炭酸ガス濃度は高くなる。浴槽内の炭酸ガス濃度が高くなると、体に付着した湯に再度溶解し、人体組織に吸収され、これによって更に温感と血流促進が得られる。
このようにして、本請求項記載の入浴装置により、湯温以上の温感と高い血流促進効果が得られる。
本請求項記載の入浴装置はシャワー入浴装置であるから、湯は常に清潔である、感染の可能性が少ない、使用する湯量が少なく介助の手間も少なくてすむので経済的である、などの特長を有している。また、通常のシャワー入浴装置よりも高い温感が得られ、血流促進効果も高いので、入浴に対する満足感も得られる。さらに、心血管系の疾患のある人も安全に入浴することができる。
ここでは、スツトレッチャーを用いて臥位で入浴する全身用シャワー入浴装置に、炭酸ガスを混合溶解させた湯をシャワーにして噴出する例を述べたが、座位式の全身入浴装置や部分浴装置などで、炭酸ガスを混合溶解させた湯をシャワーにして噴出するようにしてもよい。
本請求項記載の発明では、シャワーと炭酸ガスを別々に噴出してもよい。これを座位の全身シャワー入浴装置に適用した例を図1(B)に、下肢浴装置に適用した例を図1(C)に、上肢浴装置に適用した例を図1(D)に、それぞれ示す。勿論、図1(A)のストレッチャーを用いる全身用シャワー入浴装置に、シャワーと炭酸ガスを別々に噴出するようにしてもよい。
シャワーと炭酸ガスを別々に噴出するには、図1(B)〜(D)に示したように、シャワー用のノズル1と炭酸ガス噴出ノズル6を別に設けてもよいし、シャワーノズルだけを設けておき、配管に炭酸ガスボンベを接続しておいて、湯と炭酸ガスを切り替えて噴出するようにしてもよい。図1の4aは入浴者が座る座席で、専用の座席、入浴用車椅子、リフトで持ち上げる椅子などで、装置によって異なる。7は炭酸ガス用配管である。
図1(B)〜(D)では、図には示していないが、配管2には、(A)に示したようなミキシング10や貯湯タンク9などがあり、給湯器や水道管と接続されている。配管7には炭酸ガスボンベが減圧弁を介して接続されている。入浴を開始すると、給湯部から湯が供給され、ノズル1からシャワーが噴出される。また、ガスボンベから炭酸ガスが供給され、炭酸ガス用ノズル6から炭酸ガスが噴出される。このようにして、湯のシャワーと炭酸ガスが別々に噴出され、炭酸ガスの効果を得ることができる。
炭酸ガス用の配管7とノズル6を使用しないで、給湯管2の前に切替回路を入れ、湯と炭酸ガスを切り替えて供給するようにして、湯のシャワーと炭酸ガスを別々に供給するようにしてもよい。
前述の特許文献3も炭酸水を用いてシャワー入浴するものであり、通常のシャワー入浴装置よりも温感と血流促進効果は高いと考えられる。しかし、シャワーからは急速に炭酸ガスは抜け出す。周囲を密閉する浴槽を有しないため、シャワーから出た炭酸ガスは大気中に拡散し、体表面に付着した湯に再吸収されることはない。このため、特許文献3の入浴装置は、本請求項記載のシャワー入浴装置よりも、得られる温感と血流促進効果は低い。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明のノズルから湯のシャワーの代わりにミストまたは蒸気又はかけ湯のいずれかを、又は、シャワーとミストと蒸気とかけ湯のなかのいくつかを同時に吐出するようにしたものである。図3に示した従来のシャワー入浴装置にもシャワーをミストにしたものがある。シャワーとミストは厳密には異なるが、本発明では炭酸水を体に作用させるか又は体に付着した湯に浴槽中の炭酸ガスを吸収させて利用するので、この観点からは両者は同じであり、ミストも本発明に含める。
蒸気は気体であり、シャワーやミストと異なるが、浴槽内ではミスト状になり、一部は体に付着するので、炭酸ガスと混合して使用すると、シャワーやミストと同様の作用効果が得られるので、本発明は蒸気も含める。
かけ湯は蛇口から湯を流して体にかけるもので、浴槽に湯を溜めて入るときにも、肩が冷えないように等の目的で用いられる。炭酸水をかけ湯として流すと、シャワーに比して炭酸ガスが抜けにくく、高い炭酸ガス濃度を維持できる。このため、流路の局所に強い炭酸ガス効果を与えることができる。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の入浴装置の開口部にカバー8を設け、密閉性を高めている。開口部は排水口も含む。このため、浴槽内の炭酸ガス濃度は、請求項1記載の入浴装置よりも高くなり、体表面の湯に再吸収される炭酸ガスの量は遥かに多くなり、請求項1又は2記載の入浴装置よりも遥かに高い血流促進効果を示す。
炭酸泉は、炭酸ガス濃度が数百mg/リットル以上であれば炭酸ガス効果が得られる。炭酸ガスが飽和すると1000mg/リットル以上である。炭酸ガス濃度が10%程度空気を水に接すると飽和炭酸水が得られる。請求項3のようにすると、体に湯をかけて、雰囲気の炭酸ガス濃度を10%程度にすると、体にかかった湯の炭酸ガス濃度を飽和させることができる。
ただし、より低い炭酸ガス濃度の湯でも、効果は低いが、炭酸ガスの効果を得ることはできる。本発明は炭酸ガス濃度の程度は問わない。
炭酸ガスを湯に混入融解するにはいくつかの技術があるが、本発明ではどのような方法をとってもよい。図1(A)には、引用特許文献1のように、貯湯タンク9で中空糸膜を介して炭酸ガスと湯を融解させる例を示した。この発明に類するものに、中空糸膜を配管において、流水の中で炭酸水を生成する技術もあるが、この技術を用いてもよい。ガスボンベの炭酸ガスを減圧した後、配管4やシャワー噴出口3の湯に吹き込んでもよい。燃焼で発生する炭酸ガスを利用してもよい。炭酸ガス発生剤を用いてもよい。高圧下で湯に炭酸ガスを融解させてもよい。水中で炭酸ガスを発生する物質を置いてもよい。別の炭酸泉生成装置で生成した炭酸水を直接、配管2に流してノズルから噴出してもよい。その他どのような方法をとってもよい。
図1(A)には、給湯器から熱湯を導入し、水道管から水を取り、ミキシング10で湯と水を混合して適正な温度の湯にし、貯湯タンクに一時溜めた後、配管2を介してノズル1からシャワーとして噴出する例を示している。しかし、湯を生成する方法は問わない。
シャワ-入浴装置では、入浴感を高めるために、シャワーの水滴をさらに小さくしてミスト状にしたものも使用されている。本発明は、これに炭酸ガスを併用してもよい。
全身用や部分浴用の蒸気浴装置も使用されているが、本発明はこれに炭酸ガスを併用してもよい。
シャワー入浴装置には簡易型の装置も多数、実現されている。例えば、図3(A)に類するものとして特開2002-272803や、図3(B)に類するものとして特開2001-149440などがある。炭酸ガスが拡散してしまわないように覆うことができればよく、その程度や浴槽の材質、形状等は問わない。体の一部を覆うカップ状のものや、創傷被覆材のようにしてもよい。
本発明の実施例であり、(A)は仰臥位式の全身浴用の、(B)は座位式の全身浴用の、(C)は下肢浴用の、(D)は上肢浴用の、炭酸ガスを併用したシャワー式入浴装置の実施例である。(A)は炭酸水を噴射する例で、(B)〜(D)はシャワーと炭酸ガスを別々に噴出するようにした例である。 従来の浴槽に湯を溜めてその中に体を浸すタイプの入浴装置の例であり、(A)はストレッチャーを用いる全身浴用の、(B)は座位式の全身浴用の、(C)は上肢浴用の、(D)は下肢浴用の、入浴装置である。 従来のシャワー入浴装置の例であり、(A)はストレッチャーによる全身用シャワー入浴装置、(B)は車椅子による全身用シャワー入浴装置、(C)は炭酸水を噴出する座位シャワー入浴装置の例である。
符号の説明
1:シャワーノズル
2:シャワー用配管
3、21:浴槽
4、22:ストレッチャー
4a、25:座席
5、24:入浴者
6:炭酸ガスノズル
7:炭酸ガス用配管
8:カバー
9:貯湯タンク
10:ミキシング
11:中空糸膜
12:減圧弁
13:炭酸ガスボンベ
23:湯

Claims (3)

  1. 浴槽(3)にノズル(1)を設け、ノズル(1)からシャワーを噴出するようにした、全身浴用又は部分浴用シャワー入浴装置において、
    炭酸ガスを混合溶解させた湯をノズル(1)から噴出するか、
    又は、湯のシャワーと炭酸ガスを別々に噴出するようにして、
    湯のシャワーと炭酸ガスを併用して入浴するようにした炭酸ガス併用シャワー入浴装置。
  2. シャワーの代わりにミスト又は蒸気又はかけ湯のいずれかを吐出するようにするか、又は、シャワーとミストと蒸気とかけ湯のなかのいくつかを同時に吐出するようにした、請求項1記載の炭酸ガス併用シャワー入浴装置。
  3. 入浴装置の開口部にカバー(8)を設け、浴槽内の炭酸ガス濃度を高く保つようにしたことを特長とする、請求項1記載の炭酸ガス併用シャワー入浴装置。
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