JP2001178640A - 調理用ザル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、極めて商品価値の高い画期的な調
理用ザルを提供することを目的とするものである。 【解決手段】 ザル本体１の上部開口部にハンドル体２
を着脱自在に係止し得るハンドル取付部３を設け、この
ハンドル取付部３を鍋やフライパンなどの調理用容体４
の上部開口部に係止することで前記ザル本体１を調理用
容体４内に吊り下げ状態で収納し得るように構成したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、調理用ザルに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、ザル本体の上部開口部にハンドルを突設したタイプ
の調理用ザル（以下、従来例という。）が提案されてい
る。

【０００３】この従来例は、例えばハンドルを持ちなが
らザル本体を鍋のお湯や冷たい水に浸けて食材をほぐし
たりすることができ、よって、食材をザルを介さず直接
鍋に入れる場合に比し、鍋内に食材を取り残す事なく無
駄なく処理することができ、そして、鍋からザル本体を
上げた際には直ちに湯切り（水切り）が行えるものであ
る。

【０００４】ところで、従来例は、ザル本体の上部開口
部にしてハンドルが設けられた部位と対向する部位に鉤
状部材を突設し、この鉤状部材とハンドルとを鍋の上部
開口部に載せることでザル本体を鍋内に吊り下げ状態で
収納し得るように構成されており、このザル本体を鍋内
に吊り下げ状態に収納しておけば、ハンドルを持たなく
ても食材を茹でたり、水に浸けておいたり、或いは、湯
切り（水切り）することができる。

【０００５】しかしながら、従来例は、実際にザル本体
を鍋内に吊り下げ状態で収納した場合には、鍋からハン
ドルが飛び出て邪魔になるのは勿論、その吊り下げ構造
がハンドルを利用して行われる構造故にザル本体が鍋に
対してぐらついてしまうなど安定性が悪く、しかも、お
湯が沸いている鍋内にザル本体を浸けたまま放置すると
直ぐにハンドルが熱くなってしまい、そして更に、収納
時にはハンドルがかさ張って収納スペースを害してしま
うのは勿論、従来例同志を重ねることができず不便であ
るなどの種々の問題点がある。

【０００６】本発明は、上述の問題点を解決する調理用
ザルを提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００８】ザル本体１の上部開口部にハンドル体２を
着脱自在に係止し得るハンドル取付部３を設け、このハ
ンドル取付部３を鍋やフライパンなどの調理用容体４の
上部開口部に係止することで前記ザル本体１を調理用容
体４内に吊り下げ状態で収納し得るように構成したこと
を特徴とする調理用ザルに係るものである。

【０００９】また、ザル本体１の上部開口部にハンドル
体２を着脱自在に係止し得るハンドル取付部３を設け、
このハンドル取付部３を鍋やフライパンなどの調理用容
体４の上部開口部に載置することで前記ザル本体１を調
理用容体４内に吊り下げ状態で収納した際、この調理用
容体４の上部開口部に係止して前記ザル本体１の吊り下
げ状態を保持し得る係止機構５を前記ハンドル取付部３
に設けたことを特徴とする調理用ザルに係るものであ
る。

【００１０】また、少なくとも一対のハンドル取付部３
をザル本体１の上部開口部に対設し、このハンドル取付
部３夫々に垂設係止部６を設けて前記係止機構５を構成
したことを特徴とする請求項２記載の調理用ザルに係る
ものである。

【００１１】また、前記ハンドル取付部３に設けた垂設
係止部６を前記ハンドル体２を着脱する際の着脱機構と
して機能せしめたことを特徴とする請求項２，３のいず
れか１項に記載の調理用ザルに係るものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
（発明をどのように実施するか）を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。

【００１３】本発明は、例えばハンドル体２を持ってザ
ル本体１を調理用容体４内に配して食材を茹でたり冷や
したりすることができ、或いは、ザル本体１を調理用容
体４内に吊り下げ状態となるように収納して食材を茹で
たり冷やしたりすることができる。

【００１４】また、本発明は、ザル本体１を調理用容体
４に吊り下げ状態に収納して食材を茹でたり冷やしたり
している時にはハンドル取付部３からハンドル体２を取
り外すことができ、食材が茹で（冷やし）終わったら、
ハンドル取付部３にハンドル体２を装着してザル本体１
を調理用容体４から上げて湯切り（水切り）を行うこと
ができる。この湯切り（水切り）を行う際には、ザル本
体１を空の調理用容体４内に吊り下げ状態となるように
収納させて行っても良い。

【００１５】また、本発明は、ハンドル体２がザル本体
１からハンドル体２を取り外してザル本体１同志を良好
に積み重ねることができる。

【００１６】従って、本発明は、ザル本体１に対してハ
ンドル体２が着脱自在故に、ハンドル体２が必要な場面
には確実にハンドル付のザルが得られ、ハンドル体２が
不要な場面には確実にハンドル無しのザルが得られるこ
とになるなどユーザーの実施スタイルに合った使い易い
状態が簡易に得られることになり、しかも、従来と異な
り、調理用容体４の上部開口部に係止する専用の係止手
段を設けたからザル本体１を調理用容体４内に安定的に
吊り下げ状態に収納することが可能となり、そして更
に、ザル本体１の収納時にはハンドル体２を取り外すこ
とでかさ張らず、且つ、ザル本体１同志を重ねることが
できて非常に便利となる。

【００１７】また、請求項２記載の発明においては、前
述した請求項１記載の発明と同様の作用効果を発揮する
のは勿論、ハンドル取付部３にザル本体１の吊り下げ状
態を保持し得る係止機構５を設けたから、この係止機構
５の存在により、例えば調理用容体４内でザル本体１が
擦れたりして脱落するのが可及的に防止されることにな
る為、ザル本体１内で食材茹でたり冷やしたり、或い
は、湯切り（水切り）したりする作業が極めて確実に行
えることになり、ひいてはこれらの作業が迅速且つ良好
に行えることになる。

【００１８】また、請求項３記載の発明のように構成し
た場合には、ハンドル取付部３を少なくとも一対設ける
ことでザル本体１を調理用容体４内に安定的な吊り下げ
状態で収納することができるのは勿論、調理用容体４内
でのザル本体１の脱落を可及的に防止し得る係止機構５
が単にハンドル取付部３に垂設係止部６を設けただけの
極めて簡易構造故に量産性に秀れ且つコスト安となる。

【００１９】また、請求項４記載の発明のように構成し
た場合には、調理用容体４内でザル本体１が脱落するの
を防止する為の係止機構５に係る垂設係止部６を、ハン
ドル体２をハンドル取付部３に着脱する際の着脱機構と
して効率良く機能（兼用）せしめたから、何ら特殊（複
雑）な取り付け構造ではなく簡易構造故に量産性に秀れ
且つコスト安となる。

【００２０】

【実施例】図面は本発明の一実施例を図示したものであ
り、以下に説明する。

【００２１】符号４は調理用容体としての左右に把手４
ａを備えた両手鍋である。

【００２２】本実施例は、ザル本体１の上部開口部にハ
ンドル体２を着脱自在に係止し得るハンドル取付部３を
設け、このハンドル取付部３を鍋４の上部開口部に係止
することで前記ザル本体１を鍋４内に吊り下げ状態で収
納し得るように構成したものである。

【００２３】具体的には、ザル本体１の上部開口部にハ
ンドル体２を着脱自在に係止し得るハンドル取付部３を
設け、このハンドル取付部３を鍋４の上部開口部に載置
することで前記ザル本体１を鍋４内に吊り下げ状態に収
納した際、この鍋４の上部開口部に係止して前記ザル本
体１の吊り下げ状態を保持し得る係止機構５を前記ハン
ドル取付部３に設けたものである。尚、本実施例では、
調理用容体として鍋４を採用しているが、この他にも、
例えばフライパンやボールなどの本実施例の特性を十分
発揮し得るものであればその使用範囲は多岐に亙るもの
である。

【００２４】ザル本体１は、図１〜３に図示したように
適宜な金属製の部材を形成したものであり、フレーム部
材１ａと、該フレーム部材１ａに張設される網状部材１
ｂとから成るものである。

【００２５】また、ザル本体１は、鍋４の径（規格）に
合わせたサイズ（径）に適宜設定され各種サイズが用意
される。

【００２６】ハンドル取付部３は、図１〜３に図示した
ようにザル本体１に係るフレーム部材１ａに一体成形さ
れるもので、ザル本体１の上部開口部における左右対向
位置にして外側面位置に突設されている。

【００２７】また、このハンドル取付部３は、夫々その
寸法（突出度合い）を、ザル本体１を鍋４に配した際、
該鍋４の上部開口部に載置係止して当該ザル本体１が鍋
４内で吊り下げ状態で収納される程度の長さに設定され
ている。

【００２８】また、ハンドル取付部３は、夫々その先端
下面に突片６が垂下形成されている。

【００２９】この突片６は、ハンドル取付部３を鍋４の
上部開口部に載置することでザル本体１を鍋４内に吊り
下げ状態に収納した際、この鍋４の上部開口部に係止し
てザル本体１の吊り下げ状態を保持する係止機構５を構
成する垂設係止部６である。

【００３０】また、この垂設係止部６は、ザル本体１に
ハンドル体２を着脱する際の着脱機構として機能せしめ
られている。

【００３１】即ち、ハンドル取付部３の所定位置には、
後述するハンドル体２の先端に設けた係止爪部７を挿入
係止し得る方形状の取付孔３ａが形成されており、この
取付孔３ａに係止爪部７を下方から挿入係止させること
で、この係止爪部７に設けられる係止孔７ａに当該垂設
係止部６が上方から挿入係止されるように構成されてい
る（図２参照）。従って、この着脱機構によりハンドル
体２はザル本体１に迅速且つ堅固に連結（一体に）する
ことができる。

【００３２】ハンドル体２は、図１〜３に図示したよう
に適宜な金属製の部材を長尺板状に形成したものであ
り、その先端上面には係止爪部７が立設状態に形成さ
れ、且つ、該係止爪部７の近傍位置には方形状の係止孔
７ａが形成されている。

【００３３】以下、本実施例に係るザル本体１へのハン
ドル体２の取り付けに際しては、ハンドル体２の先端部
をハンドル取付部３の下方に配し、続いて、ハンドル体
２を上方に上げることで、ハンドル取付部３の取付孔３
ａに前記ハンドル体２の係止爪部７を下方から挿入係止
させるとともに、このハンドル体２の係止爪部７に設け
られる係止孔７ａに上方からハンドル取付部３の垂設係
止部６を挿入係止させると、ザル本体１のハンドル取付
部３に対してハンドル体２は堅固に連結されることにな
り、持ち上げて移動させることができることになる。

【００３４】尚、ハンドル体２を取り外す際には取り付
け時の反対の作業を行えば良い。

【００３５】本実施例は上述のように構成したから、例
えばハンドル体２を持ってザル本体１を調理用容体４内
に配して食材を茹でたり冷やしたりすることができ、或
いは、ザル本体１を調理用容体４内に吊り下げ状態とな
るように収納して食材を茹でたり冷やしたりすることが
できる。

【００３６】また、本実施例は、ザル本体１を調理用容
体４に吊り下げ状態に収納して食材を茹でたり冷やした
りしている時にはハンドル取付部３からハンドル体２を
取り外すことができ、食材が茹で（冷やし）終わった
ら、ハンドル取付部３にハンドル体２を装着してザル本
体１を調理用容体４から上げて湯切り（水切り）を行う
ことができる。この湯切り（水切り）を行う際には、ザ
ル本体１を空の調理用容体４内に吊り下げ状態となるよ
うに収納させて行っても良い。

【００３７】また、本実施例は、ハンドル体２がザル本
体１からハンドル体２を取り外してザル本体１同志を良
好に積み重ねることができる。

【００３８】よって、本実施例によれば、ザル本体１に
対してハンドル体２が着脱自在故に、ハンドル体２が必
要な場面には確実にハンドル付のザルが得られ、ハンド
ル体２が不要な場面には確実にハンドル無しのザルが得
られることになるなどユーザーの実施スタイルに合った
使い易い状態が簡易に得られることになり、しかも、従
来と異なり、調理用容体４の上部開口部に係止する専用
の係止手段を設けたからザル本体１を調理用容体４内に
安定的に吊り下げ状態に収納することが可能となり、そ
して更に、ザル本体１の収納時にはハンドル体２を取り
外すことでかさ張らず、且つ、ザル本体１同志を重ねる
ことができて非常に便利となる。

【００３９】また、本実施例は、ハンドル取付部３にザ
ル本体１の吊り下げ状態を保持し得る係止機構５を設け
たから、この係止機構５の存在により、例えば調理用容
体４内でザル本体１が擦れたりして脱落するのが可及的
に防止されることになる為、ザル本体１内で食材茹でた
り冷やしたり、或いは、湯切り（水切り）したりする作
業が極めて確実に行えることになり、ひいてはこれらの
作業が迅速且つ良好に行えることになる。

【００４０】また、本実施例は、ハンドル取付部３を左
右に一対設けることでザル本体１を調理用容体４内に安
定的な吊り下げ状態で収納することができるのは勿論、
調理用容体４内でのザル本体１の脱落を可及的に防止し
得る係止機構５が単にハンドル取付部３に垂設係止部６
を設けただけの極めて簡易構造故に量産性に秀れ且つコ
スト安となる。

【００４１】また、本実施例は、調理用容体４内でザル
本体１が脱落するのを防止する為の係止機構５に係る垂
設係止部６を、ハンドル体２をハンドル取付部３に着脱
する際の着脱機構として効率良く機能（兼用）せしめた
から、何ら特殊（複雑）な取り付け構造ではなく簡易構
造故に量産性に秀れ且つコスト安となる。

【００４２】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、ザ
ル本体に対してハンドル体が着脱自在故に、ハンドル体
が必要な場面には確実にハンドル付のザルが得られ、ハ
ンドル体が不要な場面には確実にハンドル無しのザルが
得られることになるなどユーザーの実施スタイルに合っ
た使い易い状態が簡易に得られることになり非常に便利
となるなど極めて商品価値の高い画期的な調理用ザルと
なる。

【００４３】また、請求項２記載の発明においては、前
記請求項１記載の発明と同様の作用効果は発揮するのは
勿論、ハンドル取付部にザル本体の吊り下げ状態を保持
し得る係止機構を設けたから、この係止機構の存在によ
り、例えば調理用容体内でザル本体が擦れたりして脱落
するのが可及的に防止されることになる為、ザル本体内
で食材茹でたり冷やしたり、或いは、湯切り（水切り）
したりする作業が極めて確実に行えることになり、ひい
てはこれらの作業が迅速且つ良好に行えることになるな
ど極めて商品価値の高い画期的な調理用ザルとなる。

【００４４】また、請求項３記載の発明においては、前
記請求項２記載の発明の作用効果に加え、ハンドル取付
部を少なくとも一対設けることでザル本体を調理用容体
内に安定的な吊り下げ状態で収納することができるのは
勿論、調理用容体内でのザル本体の脱落を可及的に防止
し得る係止機構が単にハンドル取付部に垂設係止部を設
けただけの極めて簡易構造故に量産性に秀れ且つコスト
安となるなど極めて商品価値の高い画期的な調理用ザル
となる。

【００４５】また、請求項４記載の発明においては、前
記請求項２記載の発明の作用効果に加え、調理用容体内
でザル本体が脱落するのを防止する為の係止機構に係る
垂設係止部を、ハンドル体をハンドル取付部に着脱する
際の着脱機構として効率良く機能（兼用）せしめたか
ら、何ら特殊（複雑）な取り付け構造ではなく簡易構造
故に量産性に秀れ且つコスト安となるなど極めて商品価
値の高い画期的な調理用ザルとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例を示す分解斜視図である。

【図２】本実施例に係る要部の説明断面図である。

【図３】本実施例の使用状態説明図である。

【符号の説明】

１ ザル本体 ２ ハンドル体 ３ ハンドル取付部 ４ 調理用容体 ５ 係止機構 ６ 垂設係止部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ザル本体の上部開口部にハンドル体を着
   脱自在に係止し得るハンドル取付部を設け、このハンド
   ル取付部を鍋やフライパンなどの調理用容体の上部開口
   部に係止することで前記ザル本体を調理用容体内に吊り
   下げ状態で収納し得るように構成したことを特徴とする
   調理用ザル。
2. 【請求項２】 ザル本体の上部開口部にハンドル体を着
   脱自在に係止し得るハンドル取付部を設け、このハンド
   ル取付部を鍋やフライパンなどの調理用容体の上部開口
   部に載置することで前記ザル本体を調理用容体内に吊り
   下げ状態で収納した際、この調理用容体の上部開口部に
   係止して前記ザル本体の吊り下げ状態を保持し得る係止
   機構を前記ハンドル取付部に設けたことを特徴とする調
   理用ザル。
3. 【請求項３】 少なくとも一対のハンドル取付部をザル
   本体の上部開口部に対設し、このハンドル取付部夫々に
   垂設係止部を設けて前記係止機構を構成したことを特徴
   とする請求項２記載の調理用ザル。
4. 【請求項４】 前記ハンドル取付部に設けた垂設係止部
   を前記ハンドル体を着脱する際の着脱機構として機能せ
   しめたことを特徴とする請求項２，３のいずれか１項に
   記載の調理用ザル。