JP2001176119A - 光デバイス - Google Patents

光デバイス

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JP2001176119A
JP2001176119A JP35806999A JP35806999A JP2001176119A JP 2001176119 A JP2001176119 A JP 2001176119A JP 35806999 A JP35806999 A JP 35806999A JP 35806999 A JP35806999 A JP 35806999A JP 2001176119 A JP2001176119 A JP 2001176119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2波長の光を使用する光学系において、コン
プリメンタリなフォーカス誤差検出を行うことが出来る
光デバイスを提供することを目的とする。 【解決手段】 この光デバイスは、第1波長の光を出力
する第1光源と、第2波長の光を出力する第2光源と、
前記第1、第2波長の光を回折する第1回折領域及び第
2回折領域を有するホログラム素子と、前記ホログラム
素子からの回折光を受光する第1受光素子及び第2受光
素子を設けた受光素子基板とを備え、前記第1回折領域
による、第1波長及び第2波長の光の第1回折光が、前
記受光素子基板上で、第1位置へ収束し、且つ、前記第
2回折領域による第1波長及び第2波長の光の第1回折
光が、前記受光素子基板上で第2位置へ収束するよう
に、第1光源及び第2光源の配置位置及び、前記第1回
折領域及び第2回折領域の格子配置を定めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
情報記録媒体の読み取り装置に用いられる光ピックアッ
プに関するものであり、とくにDVD(Digital Versat
ile Disc)とCD−R(Compact Disc−write once)の
互換再生システムに好適で、かつ小型化可能な光デバイ
ス及びこれを用いた光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】既に一般に普及している民生用光ディス
クシステムであるCDに対し、近年、より高密度なDV
Dシステムが提案・商品化され、普及が始まっている。
この再生装置であるDVDプレーヤにおいては、装置の
重複や使用上の煩雑さを避けるため、CDの互換再生が
必須となっている。また、CDプレーヤで再生可能とさ
れているCD−R(Compact Disc−write once)につい
ても、同様に互換再生機能が求められている。従って、
このような各種の規格のディスクを再生するための技術
が開発され、さらにそれを実現する構成の簡略化やコス
トダウンが課題になっている。
【0003】とりわけ、前述のCD−Rにおいては、記
録媒体の反射率が大きな波長依存性を持つ事から、DV
D用の650nm帯とは異なる780nm帯のレーザ光
源が必須であり、この2波長の光源を内蔵したピックア
ップ光学系が必要となっている。
【0004】このため、従来、独立した2つのピックア
ップを機械的に結合したもの、或いは、受発光集積素子
を各波長独立に取付け、ダイクロイックプリズムで同一
光軸に合成し、対物レンズなど一部の光学系を共用した
ものなどが開発されている。また、2個の波長の異なる
半導体レーザチップを同一パッケージに搭載し、他の部
品は独立であるものの光軸は共通化したものが提案され
ている。
【0005】一方、コストダウンや小型化といった要求
に合わせて、光ピックアップ光学系の集積化の試みも進
展している。例えば、半導体レーザ(LD)及びフォト
ディテクタ(PD)及びホログラム素子(HOE:Holo
graphic Optical Element)を一体化したデバイスが開
発され、CDを始め、DVD用途にも応用されつつあ
る。又、学会では、2波長でさらに集積化したものも提
案されている(例えばISOM'98 Technical Digest p
p22〜、Tu−D−01)。
【0006】当該文献にもあるように、半導体レーザや
フォトディテクタを直近に配置できる集積デバイスにお
いては、ホログラム素子による回折光の受光部と半導体
レーザの発光点を略共役な位置に配置することが容易に
可能である。従って、ホログラム素子による±1次回折
光を共に利用した、コンプリメンタリ(相補的)なスポ
ットサイズ法(「SSD法」:Spot Size Detection)
によるフォーカス誤差検出が実現できる。この方式は、
他に実用化されている「ナイフエッジ法」と比較し、1
ホログラム素子の厳密な位置調整が必ずしも必要でな
い、2±1次回折光の一方を捨てる必要がなく高効率で
ある、といった利点を持っている。
【0007】図13は、前記スポットサイズ法(「SS
D法」:Spot Size Detection)によるフォーカス誤差
検出を説明する説明図である(特開平5―10141
7)。より詳細には図13(a)は、前記フォーカス誤
差検出を行う装置の概略側面図であり、図13(b)
は、前記装置において回折光を検出するフォトダイオー
ド等の概略平面図である。
【0008】図13(a)に示すように、このフォーカ
ス誤差検出装置においては、光ディスク357により反
射された反射光は、対物レンズ356を経てホログラム
素子355により一対の共役光b1,b1´に分離され
る。ここに、前記ホログラム素子355は、前記共役光
b1が前記受光素子基板350の上方に焦点を結び、共
役光b1´が前記基板350の下方に焦点を結ぶように
構成されている。
【0009】そして図13(b)に示すように前記共役
光b1,b1´の各々は、受光素子基板350に設けた
光検出ダイオード352及び353で受光される。この
光検出ダイオード352及び353は、前記共役光b1
及びb1´が分光されるY方向と直交するX方向におい
てそれぞれ、領域352a,352b,352c及び3
53a,353b,353cに3分割されている。
【0010】このように構成することにより前記光ディ
スク357に対するレーザ光のフォーカス誤差信号FE
は、前記受光領域352a,352b,352cの出力
をそれぞれw1,w2,w3とし、受光領域353a,
353b,353cの出力をそれぞれw4,w5,w6
とする時、 FE=(w1+w3+w5)−(w2+w4+w6) …(1) により与えられる。
【0011】すなわち、レーザ光源351から出射され
立ち上げミラー354により立ち上げられたレーザ光が
対物レンズ356を介して光ディスク357へ入射され
る際に、当該ディスク357に対してレーザ光の焦点が
合っていれば、前記光検出ダイオード352上のスポッ
トS1及び光検出ダイオード353上のスポットS2の
大きさは同じとなり、式(1)のフォーカス誤差信号F
Eは零となる。これに対して前記光ディスク357に対
するレーザ光の焦点がずれている場合には、前記検出ダ
イオード352上のスポットS1と検出ダイオード35
3上のスポットS2の大きさが異なり、式(1)のフォ
ーカス誤差信号FEは零と異なる正又は負の値を有す
る。従って前記フォーカス誤差信号FEは、合焦点の前
後での極性が反転する。よって、前記フォーカス誤差信
号FEを検出することにより前記光ディスク357に対
するレーザ光の焦点合わせを行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記スポッ
トサイズ法によるフォーカス誤差検出と前記2波長光学
系を両立させようとすると、ホログラム素子による回折
角の波長依存性が問題となる。
【0013】すなわち、回折格子においては、その周期
構造と光の波長の数学的関係によって回折角等の特性が
決まり、それゆえに異なる波長に対しては回折角が大き
く変化する。より詳細には、前記ホログラム素子を用い
た集積デバイスに適したフォーカス誤差検出法である前
記「スポットサイズ法」では、半導体レーザ発光点の共
役点の極く近傍にホログラム素子回折光を検出するフォ
トディテクタ受光面を配置することが必須である。しか
し、同一ホログラム素子へ異なる波長の光を入射させる
と、前記の特性変化によって最適なフォトディテクタ受
光面位置が大きく異なることとなる。従って、同一フォ
トディテクタ基板上に半導体レーザ及びフォトディテク
タを集積することは困難であった。また、ホログラム素
子のレンズ作用を最適化するための収差補正等について
も、両立する解の導出は困難であった。
【0014】例えば、前述の2波長集積デバイス(IS
OM'98 Technical Digest pp22〜、Tu−D−01)
では、各波長につき±1次回折光の一方のみを使用する
形となっており、前記コンプリメンタリな構成は実現さ
れていない。
【0015】従って、本願発明は、前記の如き2波長の
光を使用する光学系において、当該2波長について、コ
ンプリメンタリなフォーカス誤差検出を実現する光デバ
イスを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本願発明の光デバイスは、情報記録媒体から情報を読
みとる光デバイスにして、第1波長の光を出力する第1
光源と、第2波長の光を出力する第2光源と、前記第
1、第2波長の光を回折する第1回折領域及び第2回折
領域を有するホログラム素子と、前記ホログラム素子か
らの回折光を受光する第1受光素子及び第2受光素子を
設けた受光素子基板と、を備え、前記第1回折領域及び
第2回折領域は、格子軸方向が相互に平行で且つ格子ピ
ッチが相互に異なる格子配列を有し、前記第1、第2光
源の発光点は、前記格子軸と直交する方向において相互
に所定距離だけ離間され、かつ、前記第1回折領域及び
第2回折領域の格子ピッチは、当該第1回折領域又は第
2回折領域による、前記第1波長の回折光の前記受光素
子基板面への入射位置と、当該第1波長の0次透過光で
定まる光軸との間の距離(L11;L12)を第1距離
とし、同一回折領域による前記第2波長の回折光の前記
受光素子基板面への入射位置と、当該第2波長の0次透
過光で定まる光軸との間の距離(L21;L22)を第
2距離とするとき、前記第1距離と第2距離との差(│
L11―L21│;│L12−L22│)が、前記第
1,第2光源の発光点の間隔とほぼ等しくなり、かつ、
前記第1回折領域による、前記第1又は第2波長の回折
光の前記受光素子基板面への入射位置と、第2回折領域
による、同一波長の回折光の前記受光素子基板面への入
射位置との間隔(│L11―L12│;│L21−L2
2│)が前記発光点の間隔とほぼ等しく成るように定め
られ、もって、前記第1回折領域による第1波長及び第
2波長の回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同じ第1
位置へ収束し、且つ、前記第2回折領域による第1波長
及び第2波長の回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同
じ第2位置へ収束するようにし、前記第1、第2位置へ
それぞれ第1、第2受光素子を配置したことを特徴とす
る。
【0017】ここに、「ほぼ等しい(同じ)」とは「5
0μm程度以下の誤差で等しい(同じ)」と言う意味で
ある。
【0018】本願発明の光デバイスはまた、情報記録媒
体から情報を読みとる光デバイスにして、第1波長の光
を出力する第1光源と、第2波長の光を出力する第2光
源と、前記第1、第2波長の光を回折する第1回折領域
及び第2回折領域を有するホログラム素子と、前記ホロ
グラム素子からの回折光を受光する第1受光素子及び第
2受光素子を設けた受光素子基板と、を備え、前記第1
回折領域及び第2回折領域は、格子ピッチが相互に同一
であり、格子軸方向が相互に30°以内の所定角度だけ
違えられており、前記第1、第2光源の発光点は、前記
格子軸方向にほぼ直交する方向において相互に所定距離
だけ離間されており、かつ、前記第1回折領域及び第2
回折領域格子ピッチは、当該第1回折領域又は第2回折
領域による、前記第1波長の回折光の前記受光素子基板
面への入射位置と、当該第1波長の0次透過光で定まる
光軸との間の距離を第1距離とし、同一回折領域による
前記第2波長の回折光の前記受光素子基板面への入射位
置と、当該第2波長の0次透過光で定まる光軸との間の
距離を第2距離とするとき、前記第1距離と第2距離と
の差が、前記第1,第2光源の発光点の間隔とほぼ等し
くなるように定められ、前記第1回折領域及び第2回折
領域の向きは、前記第1回折領域による、第1波長及び
第2波長の光の回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同
じ第1位置へ収束し、前記第2回折領域による、第1波
長及び第2波長の光の回折光が、前記受光素子基板上
で、前記発光点離間方向に直交する方向に於いて前記第
1位置から所定距離だけ離れたほぼ同じ第2位置へ収束
するように定め、前記第1、第2位置へそれぞれ第1、
第2受光素子を配置したことを特徴とする。
【0019】ここに、「ほぼ」とは、「50μm以下の
誤差」でと言う意味である。例えば、「ほぼ等しい」或
いは「ほぼ同じ第1位置へ収束」「ほぼ同じ第2位置へ
収束」は、「50μm以下の誤差で等しい」或いは「5
0μm以下の誤差で同じ第1位置へ収束」、「50μm
以下の誤差で同じ第2位置へ収束」の意味である。
【0020】前記において、第1受光素子及び第2受光
素子からの信号に基づいてフォーカス誤差信号を得るこ
とが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。各図に於いて、同一または類
似の要素は同一又は類似の番号で示す。
【0022】図1は、この発明の光デバイスの第1実施
形態の斜視図であり、図2は、前記第1実施形態に於け
る回折光の光跡等を示す説明図である。
【0023】この光デバイスの第1実施形態は、情報記
録媒体21から情報を読みとる光デバイス23にして、
第1波長の光を出力する第1光源25と、第2波長の光
を出力する第2光源27と、前記第1、第2波長の光を
回折する第1回折領域29及び第2回折領域31を有す
るホログラム素子33と、前記ホログラム素子33から
の回折光を受光する第1受光素子35及び第2受光素子
37を設けた受光素子基板39と、を備え、前記第1回
折領域29及び第2回折領域31は、格子軸方向が相互
に平行で且つ格子ピッチが相互に異なる格子配列を有
し、前記第1、第2光源25,27の発光点は、前記格
子軸方向と平行なY軸方向と直交するX軸方向において
相互に所定距離dだけ離間され、かつ、前記第1回折領
域29及び第2回折領域31の格子ピッチは、当該第1
回折領域29(又は第2回折領域31)による、前記第
1波長の回折光の前記受光素子基板39面への入射位置
と、当該第1波長の0次透過光で定まる光軸A1との間
の距離L11(L12)を第1距離とし、同一回折領域
による前記第2波長の回折光の前記受光素子基板39面
への入射位置と、当該第2波長の0次透過光で定まる光
軸A2との間の距離L21(L22)を第2距離とする
とき、前記第1距離と第2距離との差│L11―L21
│(│L12−L22│)が、前記第1,第2光源の発
光点の間隔dとほぼ等しくなり、かつ、前記第1回折領
域29による、前記第1(又は第2)波長の回折光の前
記受光素子基板39面への入射位置と、第2回折領域3
1による、同一波長の回折光の前記受光素子基板39面
への入射位置との間隔│L11―L12│(│L21−
L22│)が前記発光点の間隔dとほぼ等しく成るよう
に定められ、もって、前記第1回折領域29による第1
波長及び第2波長の回折光が、前記受光素子基板39上
でほぼ同じ第1位置へ収束し、且つ、前記第2回折領域
31による第1波長及び第2波長の回折光が、前記受光
素子基板39上でほぼ同じ第2位置へ収束するように
し、前記第1、第2位置へそれぞれ第1、第2受光素子
35,37を配置したことを特徴とする。
【0024】より詳細には、図1、図2に示すように、
この第1実施形態の光デバイス23は、DVD或いはC
Dの如き情報記録媒体21から情報を読みとる光ピック
アップに使用されるものであり、第1波長λ1の光を出
力する第1光源25と、第2波長λ2の光を出力する第
2光源27と、を備える。ここに、前記第1波長λ1は
例えばDVD用の650nmであり、前記第2波長λ2
は例えばCD用の780nmである。
【0025】前記第1光源25及び第2光源27は、後
述するホログラム素子の格子軸方向(Y軸方向)と直交
する方向(X軸方向)において相互に所定距離dだけ離
間されている。尚、図2では、前記光源25,27の発
光点の共役点C1,C2が示されている。この共役点C
1,C2は、図1に示す反射ミラー41による前記第
1、第2光源25、27の発光点の像位置を示す。
【0026】この光デバイス23はさらに、前記情報記
録媒体21で反射された前記第1、第2波長の光を回折
する第1回折領域29及び第2回折領域31を有するホ
ログラム素子33を備える。
【0027】図3に示すように、前記ホログラム素子3
3の第1回折領域29及び第2回折領域31は、当該ホ
ログラム素子33の基板(図示せず)上の円形の領域を
X軸方向に延びる直線aとY軸方向に延びる直線bで分
割した場合の一対の対角方向に存在する位置及び他の一
対の対角方向に存在する位置にそれぞれ形成される。ま
た、前記第1回折領域29の格子ピッチΛ1は、前記第
2回折領域31の格子ピッチΛ2よりも大きく設定され
る。従って、1つの波長の光が入射された場合に、第1
回折領域29による回折光の回折角は、第2回折領域3
1による(同一次数の)回折光の回折角より小さくな
る。
【0028】再び図2を参照するに、前記第1、第2波
長λ1,λ2の光の0次透過光で定まる光軸A1,A2
は、前記共役点C1,C2を通り、そのX座標、Y座標
は、前記共役点C1,C2のX座標、Y座標を表す。
【0029】ところで、前記第1光源25及び第2光源
27の発光点の間の間隔dが与えられた場合、前記第1
回折領域29及び第2回折領域31の格子ピッチΛ1,
Λ2は、次の2つの条件を満たすように定められる。
【0030】1.前記第1回折領域29(又は第2回折
領域31)による、前記第1波長λ1の+1次回折光r
11(r12)の前記受光素子基板39面への入射位置
P1(P2)と、当該第1波長λ1の0次透過光で定ま
る光軸A1との間の距離L11(L12)を第1距離と
し、同一回折領域29(31)による前記第2波長λ2
の回折光r21(r22)の前記受光素子基板39面へ
の入射位置P1(P2)と、当該第2波長λ2の0次透
過光で定まる光軸A2との間の距離L21(L22)を
第2距離とするとき、前記第1距離と第2距離との差│
L11―L21│(│L12−L22│)が、前記第
1,第2光源の発光点の間隔dとほぼ等しくなる。
【0031】2. 前記第1回折領域29による、前記
第1波長λ1(又は第2の波長λ2)の回折光r11
(r21)の前記受光素子基板39面への入射位置P1
と、第2回折領域31による、同一波長λ1(λ2)の
回折光r12(r22)の前記受光素子基板面への入射
位置P2との間隔│L11―L12│(│L21−L2
2│)が前記発光点dの間隔とほぼ等しく成る。
【0032】ここに「ほぼ等しい(同じ)」とは、「5
0μm以下の誤差で等しい(同じ)」で有るのが望まし
く、「20μm以下の誤差で等しい(同じ)」で有れば
さらに望ましく、「1μm程度の誤差で等しい(同
じ)」で有ればさらに望ましい。
【0033】より詳細には、前記受光素子基板39とホ
ログラム素子33の間の間隔hを例えば3000μmと
する場合、前記間隔dが例えば約100μmに定められ
る時、前記Λ1,Λ2はそれぞれ例えば約4μm、約
3.3μmに定められる。
【0034】図2に示すように、上記構成により、前記
第1光源25からの第1波長λ1を有する光は、情報記
録媒体21で反射されたあと、前記第1、第2回折領域
29、31で回折され第1、第2回折光r11、r12
を生ずる。そして、前記回折光r11は、前記受光素子
基板39上の前記第1位置P1へ収束し、回折光r12
は、前記受光素子基板39上の第2位置P2へ収束す
る。このとき、前記第1位置P1及び第2位置P2の間
の距離は、約100μmとなる。
【0035】また、前記第2光源27からの第2波長λ
2を有する光は、情報記録媒体21で反射されたあと、
前記第1、第2回折領域29、31で回折され第1、第
2回折光r21、r22を生ずる。そして、前記第1回
折光r21は、約10μm程度の誤差の範囲で、前記受
光素子基板39上の前記第1位置P1へ収束し、第2回
折光r22は、約10μm程度の誤差の範囲で、前記受
光素子基板39上の第2位置P2へ収束する。
【0036】前記第1位置P1及び第2位置P2に、そ
れぞれX軸方向において100μm程度の幅を有する第
1受光素子35及び第2受光素子37が配置してある。
従って、前記回折光r11,r21は、いずれも前記第
1受光素子35の上に収束し、回折光r12,r22は
いずれも第2受光素子37の上に収束する。
【0037】なお、前記第1回折領域29及び第2回折
領域31にレンズパワーを付与する際、前記回折光r1
1,r21には凹レンズとして作用し、回折光r12,
r22に対しては凸レンズとして作用するようにレンズ
パワーが付与される。従って、前記第1受光素子35及
び第2受光素子37からの出力に基づいてコンプリメン
タリー(相補的なスポットサイズ法)によるフォーカス
誤差信号を得ることができる。
【0038】また上記の如く第1、第2光源の間隔dを
設定し、格子ピッチΛ1,Λ2を設定することにより、
前記第1、第2回折領域29、31による前記第1、第
2波長の−1次回折光r11´,r12´,r21´,
r22´は、前記受光素子基板39上においてそれぞ
れ、相互に約100μm離間した第3位置P3、第4位
置P4、第5位置P5、第6位置P6へ収束する(図
2)。
【0039】そして、前記第3位置P3、第4位置P
4、第5位置P5、第6位置P6に、それぞれX軸方向
において約100μm程度の幅を有する第3受光素子4
3、第4受光素子45、第5受光素子47、第6受光素
子49が配置してある。
【0040】従って、前記第1、第2波長の−1次回折
光r11´,r12´,r21´,r22´は、それぞ
れ前記第3受光素子43、第4受光素子45、第5受光
素子47、第6受光素子49上へ収束する。
【0041】従って、後述するように、前記第3、第4
受光素子43、45からの出力信号に基づいて第1波長
λ1を有するDVD用光束のトラッキング誤差信号を得
ることができる。
【0042】また、前記第5、第6位置P5、P6に配
置した前記第5、第6受光素子47、49からの出力信
号により、CD−R用光束のトラッキング誤差信号を得
ることができる。
【0043】また、図示しないが、この光デバイスの第
1実施形態には、CD用光束(第2波長λ2)のトラッ
キング誤差を3ビーム法で検出するために、前記第2光
源27と前記情報記録媒体21の間に3ビーム生成用回
折格子(図示せず)が設けてある。この3ビーム生成用
回折格子(図示せず)は、例えば、前記ホログラム素子
31を設けた回折素子基板(図示せず)に於いて前記ホ
ログラム素子31を設けた面の反対側の面に設けること
ができる。
【0044】また、前記3ビーム法トラッキング誤差検
出のために、前記第1、第2受光素子35,37の両側
に、第7受光素子51及び第8受光素子53が設けてあ
る。また、前記第5、第6受光素子47、49の両側
に、第9、第10受光素子55、57がそれぞれ設けて
ある。
【0045】上記構成により、前記第2光源27から射
出された前記CD用光束は、3ビーム生成用回折格子
(図示せず)により前記情報記録媒体21のタンジェン
シャル方向(Y軸方向)に並ぶ3本の光束へ分岐され
る。この際、格子の深さを適宜設定(例えば650nmで2
nπの位相変調に相当)することで、CD用光束の波長
でのみ、回折作用を発生させるようにするとより好都合
である。
【0046】この3本の光束は、それぞれ前記情報記録
媒体21で反射された後、前記第1、第2回折領域2
9,31で回折され、前記回折光r21、r22、r2
1´、r22´と同じ回折角で回折され、前記受光素子
基板39上においてY軸方向に配置した前記受光素子5
5,47(49),57あるいは受光素子51,35
(37),53上へ収束する。従って、前記受光素子5
1,53、55、57からの出力に基づいて、前記3ビ
ーム法によるCD用光束のトラッキング誤差信号を得る
ことが出来る。
【0047】図4は、前記第1受光素子35及び第2受
光素子37及び、前記第3受光素子乃至第10受光素子
43〜57のより詳細な構成及びその作用を示す。
【0048】ここに、図4(a)は、前記第1受光素子
乃至第10受光素子35,37,43〜57へ第1波長
λ1を有する回折光r11,r12,r11´,r12
´が入射する場合の前記各受光素子と、各回折光のスポ
ットとの関係を表わし、図4(b)は、前記各受光素子
へ、前記第2波長λ2を有する回折光r21,r22,
r21´,r22´が入射する場合の前記各受光素子と
各回折光のスポットとの関係を表わす。
【0049】図4(a)に示されるように、前記第1受
光素子35及び第2受光素子37は、それぞれY軸方向
において3個の受光領域35a,35b,35cに分割
され、前記第2受光素子37は、同様に受光領域37
a,37b,37cに分割されている。
【0050】又、前記第3受光素子43は、Y軸方向に
おいて受光領域43a,43bに分割され、前記第4受
光素子45及び第5受光素子47も、同様にそれぞれ受
光領域45a,45b及び受光領域47a,47bに分
割されている。
【0051】次に、上記構成を有する各受光素子からの
出力に基づいて、前記第1波長及び第2波長の光の、フ
ォーカス誤差信号・トラッキング誤差信号・記録信号を
得る方法を説明する。
【0052】まず図4(a)を参照して、前記第1波長
(λ1=650nm)を有するDVD用光束のフォーカ
ス誤差信号・トラッキング誤差信号・記録信号を得る方
法を説明する。
【0053】図4(a)において、前記受光素子上のク
ロスハッチマーク59は、前記第1回折領域29による
回折光r11,r11´のスポットを表わす。また、ハ
ッチマーク61は、前記第2回折領域31による回折光
r12,r12´のスポットを表わす。
【0054】ところで、既に述べたように、前記第1回
折領域29及び第2回折領域31にレンズパワーを与え
る際、前記第1回折領域29からの+1次回折光r11
には凹レンズパワーが与えられ、第2回折領域31から
の+1次回折光r12には凸レンズパワーが与えられ
る。従って、クロスハッチマーク59は凹レンズパワー
の光のスポットを表し、ハッチマーク61は凸レンズパ
ワーの光のスポットを表す。よって、前記受光素子35
の受光領域35a〜35cからの出力及び前記受光素子
37の受光領域37a〜37cからの出力に基づいて、
前記第1波長を有するDVD用光束のフォーカス誤差信
号を得ることができる。
【0055】より詳細には、前記受光領域35b、37
a,37cからの出力の和をS1とし、前記受光領域3
5a,35c,37bからの出力信号の和をS2とする
とき、前記フォーカス誤差信号FEは、FE=S1−S
2により与えられる。
【0056】一方、前記第1波長のDVD用光束の情報
記録媒体21に対するトラッキング誤差信号は、前記回
折光r11´、r12´のスポットマーク59,61を
有する前記受光領域43a,43b,45a,45bか
らの検出信号に基づいて演算検出することができる。よ
り詳細には、前記受光領域43a,45a,43b,4
5bの出力をD1,D2,D3,D4とすると、これら
の出力が、差分検出法(DPD)によるトラッキング誤
差検出信号となる。
【0057】尚、前記情報記録媒体21の記録信号RF
は、前記第1受光素子35、第2受光素子37、第3受
光素子43、第4受光素子45からの出力の和で与えら
れる。すなわち、記録信号RFはRF=S1+S2+D
1+D2+D3+D4で与えられる。
【0058】次に、図4(b)を参照して、前記第2波
長(λ2=780nm)を有するCD用光束のフォーカ
ス誤差信号・トラッキング誤差信号・記録信号を得る方
法を説明する。
【0059】図4(b)において、クロスハッチマーク
59は、前記回折光r21、r21´のスポットを表わ
し、ハッチマーク61は、前記回折光r22,r22´
のスポットを表わす。
【0060】前記第2波長を有するCD用光束のフォー
カス誤差信号FEは、前記第1波長λ1の光の場合と同
様に、前記第1受光素子35の受光領域35a〜35c
及び第2受光素子37の受光領域37a〜37cからの
出力信号に基づいて演算検出することができる。より詳
細には、前記第2波長λ2を有するCD用の光のフォー
カス誤差信号FEは、受光領域35b、37a,37c
からの出力の和をS1とし、前記受光領域35a,35
c,37bからの出力信号の和をS2とするとき、FE
=S1−S2で与えられる。
【0061】一方、前記CD用光束のトラッキング誤差
信号TEは、前記3ビーム法による3ビームにより検出
される。より詳細には、前記第8、第10受光素子5
3、57からの出力の和をEとし、前記第7、第9受光
素子51、55からの出力の和をFとするとき、前記3
ビームトラッキング誤差信号TEは、 TE=E−F で与えられる。
【0062】また前記CD用光束の場合、情報記録媒体
21の記録信号RFは、前記受光領域35b及び受光領
域37a,37cの出力の和をS1とし、前記受光領域
37b及び受光領域35a,35cの出力の和をS2と
し、第5受光素子47の受光領域47a及び第6受光素
子49の受光領域49aの出力の和をR1とし、第5受
光素子47の受光領域47b及び第6受光素子49の受
光領域49bの出力の和をR2するとき、 RF=S1+S2+R1+R2 で与えられる。
【0063】なお、CD−Rの場合、トッラキング誤差
信号は、前記受光領域47a,49aの出力の和をR1
とし、受光領域47b、49bの受光領域の出力の和を
R2とするとき、 TE(pp/CD−R)= R1−R2 により得ることも出来る。
【0064】従って、この第1実施形態によれば、前記
第1受光素子35の受光領域35a,35b,35c及
び前記第2受光素子37の受光領域37a,37b,3
7cの出力は、前記第1波長及び第2波長のいずれの光
についても、フォーカス誤差信号FE(及び記録信号R
F)の検出のために用いられる。
【0065】又、前記第3受光素子43、第4受光素子
45の出力は、もっぱら前記DVD用光束のトラッキン
グ誤差信号(及び前記記録信号RF)の演算のために用
いられる。
【0066】又、前記第7受光素子51、第8受光素子
53、第9受光素子55、第10受光素子57からの出
力は、前記CD用光束の3ビーム・トラッキング誤差信
号TEの演算のためにのみ用いられる。
【0067】従って、この第1実施形態は、以下の利点
を有する。
【0068】(1)フォーカス誤差信号の検出について
は、DVD用光束及びCD用光束について信号系を共用
する事ができる。
【0069】(2)フォーカス誤差信号の検出処理のた
めの信号系と、トラッキング誤差信号の検出処理のため
の信号系とを完全に分離する事ができ、もって信号処理
システムの構造を簡単化することができる。
【0070】(3)トラッキング誤差信号の検出処理自
体についても、DVD用光束及びCD用光束について信
号系を完全分離することができ、もって信号処理システ
ムを簡単化することができる。
【0071】図5及び図6は、前記条件1及び条件2が
充足される場合、前記第1回折領域29による第1波長
及び第2波長の回折光r11,r21が、前記受光素子
基板39上でほぼ同じ第1位置P1へ収束し、且つ、前
記第2回折領域31による第1波長及び第2波長の回折
光r12,r22が、前記受光素子基板39上でほぼ同
じ第2位置P2へ収束する理由を示す。
【0072】図5(a)は、格子ピッチΛ1を有する第
1回折領域29により回折された前記第1波長を有する
+1次回折光r11及び−1次回折光r11´を示す。
図5(b)は、前記第1回折領域29により回折された
前記第2波長を有する+1次回折光r21と−1次回折
光r21´を示す。
【0073】ここに、前記格子ピッチΛ1は前記条件1
を充足するように設定されている。従って、前記第1回
折領域29による、第1波長λ1の+1次回折光r11
の前記受光素子基板39面への入射位置P11と、当該
第1波長λ1の0次透過光で定まる光軸A1との間の距
離L11を第1距離とし、同一回折領域による前記第2
波長λ2の+1次回折光r21の前記受光素子基板39
面への入射位置P21と、当該第2波長λ2の0次透過
光で定まる光軸A2との間の距離L21を第2距離とす
るとき、前記第1距離L11と第2距離L21との差│
L11―L21│は、前記第1,第2光源の発光点の間
隔dとほぼ等しい。
【0074】従って、図5(a)と図5(b)を重ね合
わせた図5(c)に示すように、前記回折光r11,r
21は、前記受光基板39上でほぼ同じ第1位置P1へ
収束する。
【0075】図6は、前記回折光r11,r21が前記
ほぼ同じ第1位置P1へ収束するのみならず、前記第2
回折領域31による回折光r12,r22も、前記受光
素子基板39上でほぼ同じ第2位置P2へ収束すること
を示す。
【0076】より詳細には、図6(a)は、格子ピッチ
Λ1を有する第1回折領域29による第1波長の±1次
回折光r11,r11´及び、格子ピッチΛ2を有する
第2回折領域31による第1波長λ1の±1次回折光r
12,r12´を示す。図6(b)は、第1回折領域2
9による前記第2波長の±1次回折光r21,r21´
及び第2回折領域31による第2波長の±1次回折光r
22,r22´を示す。
【0077】そして、格子ピッチΛ1,Λ2は、前記条
件1を充足するように設定されている。従って、前記第
1回折領域29又は第2回折領域31による第1波長λ
1の+1次回折光r11,r12の前記受光素子基板3
9面への入射位置P11,P12と、当該第1波長λ1
の0次透過光で定まる光軸A1との間の距離L11、L
12を第1距離とし、同一回折領域による前記第2波長
λ2の回折光r21,r22の前記受光素子基板39面
への入射位置P21,P22と、当該第2波長λ2の0
次透過光で定まる光軸A2との間の距離L21、L22
を第2距離とするとき、前記第1距離と第2距離との差
│L11―L21│、│L12−L22│は、前記第
1,第2光源の発光点の間隔dとほぼ等しい。
【0078】従って、図6(a)と図6(b)を重ね合
わせた図6(c)に示すように、前記P11とP21と
はほぼ等しくなり、且つ、P12とP22とはほぼ等し
くなる。換言すれば、前記第1回折領域29による第1
波長及び第2波長の回折光r11,r21は、前記受光
素子基板39上でほぼ同じ第1位置P1へ収束し、且
つ、前記第2回折領域31による第1波長及び第2波長
の回折光r12,r22は、前記受光素子基板39上で
ほぼ同じ第2位置P2へ収束する。
【0079】ところで図6(a)に示す前記+1次回折
光r11,r12の入射位置P11,P12の間の間隔
s1と、図6(b)に示す前記第2波長λ2を有する+
1次回折光r21,r22の入射位置P21,P22の
間隔s2は、厳密には必ずしも一致しない。
【0080】従って、前記第1光源25及び第2光源2
7間の間隔dと、前記第1回折領域29及び第2回折領
域31の格子ピッチΛ1,Λ2は、前記P11とP21
及び、P12とP22とが、前記第1,第2受光素子3
5,37の大きさの程度の誤差範囲で相互に一致するよ
うに決定しなければならない。
【0081】図7及び図8は、前記格子ピッチΛ1、Λ
2及び前記第1、第2光源25、27の間隔dを決定す
る方法を示す。
【0082】図7及び図8を参照するに、ステップS1
で、前記受光素子基板39とホログラム素子33との間
の間隔hを決定する。
【0083】また、前記光軸A1と、前記回折光r11
の入射位置P11との間隔L11を決定する。そして、
これらの値h及びL11に基づいて前記回折光r11の
回折角θ11を決定する。
【0084】ステップS2で、前記ステップS1で求め
た回折角θ11及び前記第1波長値λ1に基づき、回折
公式により前記格子ピッチΛ1を決定する。
【0085】ステップS3で、前記第1回折領域29の
格子ピッチΛ1、及び前記第2波長値λ2に基づいて、
前記回折光r21の回折角θ21を決定する。
【0086】ステップS4で、前記ステップS3で求め
た回折角θ21及び、前記間隔hに基づいて、前記回折
光r21の入射位置P21を決定すると共に、この位置
P21と前記光軸A2との間隔L21を決定する。
【0087】ステップS5で、前記回折光r12の回折
角θ12が、前記回折光r21の回折角θ21と等しく
なるように前記格子ピッチΛ2を決定する。
【0088】ステップS6で、前記格子ピッチΛ2及び
前記第2波長値λ2に基づいて、回折公式により、回折
光r22の回折角θ22を決定する。また、この回折角
θ22から回折光r22の入射位置であるP22を決定
すると共に、この位置P22と前記光軸A2との間隔L
22を決定する。
【0089】ステップS7で、L12−L11(=s
1)及びL22−L21(s2)の中間置としてdを決
定する。
【0090】以上の方法により決定される前記格子ピッ
チΛ1、Λ2及び前記第1、第2光源25、27の間隔
dは、例えば以下の通りである。例えば、前記受光素子
基板39とホログラム素子33との間隔hを3000μ
mとし、且つ、前記間隔L11を500μmとする時、
第1回折領域29の格子ピッチΛ1は、約4.0μmと
決定され、第2回折領域31の格子ピッチΛ2は約3.
3μmと決定され、前記光源発光点間の間隔dは、約1
20μmと決定される。
【0091】なお、上記の場合、前記入射位置P11、
P21間の間隔は約11μmとなり、前記入射位置P2
1、P22間の間隔は約12μmとなる。また、前記−
1次回折光r11´、r12´、r21´、r22´の
受光素子基板39への入射点P11´、P12´、P2
1´、P22´の間の間隔s4、s5、s6は、それぞ
れ約104μm、約120μm、約130μmと成る。
【0092】従って上記方法によれば、第1回折領域2
9による、前記+1次回折光r11、r21は、10μ
m程度の誤差の範囲で共に、前記受光素子基板39上の
ほぼ同じ位置へ収束し、かつ、前記+1次回折光r1
2、r22も、10μm程度の誤差の範囲で受光組織板
39上のほぼ同じ位置へ収束するように、前記格子ピッ
チΛ1、Λ2及び前記第1、第2光源25、27の間隔
dが決定される。
【0093】図9乃至図11は、この発明の光デバイス
の第2実施形態を示す。
【0094】図9乃至図11に示すように、この第2実
施形態の光デバイスは、情報記録媒体から情報を読みと
る光デバイスにして、第1波長の光を出力する第1光源
25と、第2波長の光を出力する第2光源27と、前記
第1、第2波長の光を回折する第1回折領域129及び
第2回折領域131を有するホログラム素子133と、
前記ホログラム素子133からの回折光を受光する第1
受光素子35及び第2受光素子37を設けた受光素子基
板39と、を備え、前記第1回折領域129及び第2回
折領域131は、格子ピッチが相互に同一であり、各格
子軸の方向u,vが相互に30°以内の所定角度だけ違
えられており、前記第1、第2光源25,27の発光点
は、前記各格子軸方向u,vにほぼ直交するX軸方向に
おいて相互に所定距離dだけ離間されており、且つ、前
記第1回折領域129及び第2回折領域131の格子ピ
ッチは、前記第1回折領域129(又は第2回折領域1
31)による、前記第1波長の+1次回折光r11(r
12)の、前記受光素子基板39面への入射位置P1
(P2)と、当該第1波長の0次透過光で定まる光軸A
1に対する距離L11(L12)を第1距離とし、同一
回折領域129(131)による前記第2波長の+1次
回折光r21(r22)の、前記受光素子基板39面へ
の入射位置P1(P2)と、当該第2波長の0次透過光
で定まる光軸A2に対する距離L21(L22)を第2
距離とするとき、前記第1距離L11(L12)と第2
距離L21(L22)との差│L11−L21│(│L
12―L22│)が前記第1光源25(第2光源27)
の発光点の間隔dとほぼ等しくなるように定められ、前
記第1回折領域及び第2回折領域129,131の向き
は、前記第1回折領域129による、第1波長及び第2
波長の回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同じ第1位
置P1へ収束し、前記第2回折領域131による、第1
波長及び第2波長の回折光が、前記受光素子基板39上
で、Y軸方向に於いて前記第1位置P1から所定距離だ
け離れたほぼ同じ第2位置P2へ収束するように定め、
前記第1、第2位置P1,P2にそれぞれ第1、第2受
光素子35、37を配置したことを特徴とする。
【0095】図11に最も良く示されるように、前記第
1,第3受光素子35,37は、X軸方向に於いてほぼ
同じ位置に於いて、光軸A1,A2を結ぶ軸wの両側に
位置する。
【0096】前記受光素子基板39の所定位置にはま
た、第3乃至第6受光素子43〜49及び第9,第10
受光素子55,57が設けてある。ここに、第3,第4
受光素子43,45は、前記回折領域129,131か
らの第1波長を有する−1次回折光r11´、r12´
を受光するためのものである。また、第5、第6受光素
子47、49は、前記回折領域129,131からの、
第2波長を有する−1次回折光r21´r22´を受光
するためのものである。又第9,第10受光素子55,
57は、CD用3ビームを受光するためのものである。
【0097】これら55,57の受光素子のY軸方向寸
法は、入射光束径(例えば80μm程度)をカバーする寸
法に定められ(例えば90μm程度)、かつX軸近傍で相
互に重複しないように、その傾斜角が定められる。ここ
で、この傾斜角はホログラムの回折軸の傾斜角α、βに
よって定め、受光素子についても等しい角度とすればよ
く、実際には例えばα=β=10°程度で設計が可能であ
る。
【0098】前記第3,第4受光素子43,45は、X
軸方向に於けるほぼ同じ位置に於いてY軸方向に相互に
所定距離だけ離れて、前記軸wの両側に配置される。ま
た前記第5,第6受光素子も、X軸方向に於けるほぼ同
じ位置に於いてY軸方向に相互に所定距離だけ離れて、
前記軸wの両側に配置される。但し前記第5,第6受光
素子47,49の間の間隔は、前記第3,第4受光素子
43、45の間の間隔より大きい。また、第9,第10
受光素子55,57は、前記第5,第6受光素子47,
49のそれぞれ両側に配置される。すなわち、第9,第
10受光素子55,57は、受光素子47,49とY軸
方向に並んで配置される。
【0099】前記受光素子43,45と受光素子47,
49はX軸方向に於いて離れて配置され、その間隔は例
えば210μm程度である。
【0100】より詳細には、この光デバイスの第2実施
形態は、以下の構成を有する。
【0101】すなわち、この光デバイスは、図9乃至図
11に示すように、第1波長λ1の光を出力する第1光
源25と、第2波長λ2の光を出力する第2光源27
と、を有する。ここに、前記第1波長λ1は例えばDV
D用の650nmであり、前記第2波長λ2は例えばC
D用の780nmである。前記光源25、27の発光点
の間の間隔dは例えば約104μmに設定される。
【0102】また、各回折領域129、131の格子軸
u,vの方向はY軸に対してそれぞれ角度α、βを有す
る。この角度α、βは、例えば約8.6度程度の値に設
定される。この場合、前記回折領域129、131の格
子軸u,vは相互に約17.2度の角度を有する。また
前記ホログラム素子133の第1回折領域129及び第
2回折領域131の格子ピッチΛは共に約4.0μmに
設定される。
【0103】なお、前記受光素子基板39とホログラム
素子133の間の間隔は前記第1実施形態の場合と同様
例えば3000μmに設定される上記構成により、前記
第1光源25から射出された第1波長を有するDVD用
光束は、情報記録媒体(図示せず)で反射された後、前
記第1回折領域129及び第2回折領域131で回折さ
れ±1次回折光r11、r12、r11´、r12´を
生ずる。そして、前記第1回折領域129による+1次
回折光r11は前記第1受光素子35へ収束し、前記第
2回折領域による+1次回折光r12は前記第2受光素
子37へ収束する。一方、前記第1回折領域129及び
第2回折領域131による−1次回折光r11´、r1
2´は、それぞれ前記第3受光素子43及び第4受光素
子45へ収束する。
【0104】また、前記第2光源27からの第2波長を
有するCD用光束は、情報記録媒体(図示せず)で反射
されたあと、前記第1、第2回折領域129、131で
回折され、±1次回折光r21、r22、r21´、r
22´を生ずる。そして、前記第1回折領域129によ
る+1次回折光r21は前記第1受光素子35へ収束
し、前記第2回折領域131による+1次回折光r22
は前記第2受光素子37へ収束する。一方、前記第1回
折領域129及び第2回折領域131による−1次回折
光r21´、r22´は、それぞれ前記第5受光素子4
7及び第6受光素子49へ収束する。
【0105】前記第1回折領域129及び第2回折領域
131にレンズパワーを付与する際、前記回折光r1
1、r21には凹レンズ作用が付与され、回折光r1
2、r22に対して凸レンズ作用が付与されるように設
計される。従って、前記第1実施形態の場合と同様、前
記第1受光素子35及び第2受光素子37からの出力に
基づいてコンプリメンタリーなスポットサイズ法による
フォーカス誤差信号を得ることができる。
【0106】また後述するように、前記第1実施形態の
場合と同様に、前記第3受光素子43及び第4受光素子
45からの出力に基づいて、前記第1波長を有するDV
D用光束のトラッキング誤差信号を得ることができる。
【0107】また、前記第5、第6受光素子47、49
からの出力信号に基づいて、第2波長を有するCD―R
用光束のトラッキング誤差信号を得ることが出来る。
【0108】図示しないが、この光デバイスの第2実施
形態にも、CD用光束(第2波長λ2)のトラッキング
誤差を3ビーム法により検出するために、前記第2光源
27と情報記録媒体の間に3ビーム生成用回折格子(図
示せず)が設けてある。この3ビーム生成用回折格子
(図示せず)は、例えば、前記ホログラム素子131を
設けた回折素子基板(図示せず)に於いて前記ホログラ
ム素子131を設けた面の反対側の面に形成される。
【0109】また、前記3ビーム法トラッキング誤差検
出のために、前記第5、第6受光素子47、49の両側
に、それぞれ第9、第10受光素子57、59が設けて
ある。
【0110】上記構成により、前記第2光源27から射
出された前記CD用光束は、3ビーム生成用回折格子
(図示せず)により情報記録媒体のタンジェンシャル方
向(Y軸方向)に並ぶ3本の光束へ分解される。この3
本の光束は、それぞれ情報記録媒体で反射された後、前
記第1、第2回折領域129,131で回折され、前記
回折光r21´、r22´と同じ回折角で回折され、前
記受光素子基板39上においてY軸方向に並んで配置し
た前記受光素子55,47,57あるいは受光素子5
1,49,53上へ収束する。従って例えば、前記受光
素子55、57からの出力に基づいて、前記3ビーム法
によるCD用光束のトラッキング誤差信号を得ることが
出来る。
【0111】図12は、前記第1乃至第6受光素子3
5、37、43,45,47,49及び第9,第10受
光素子55,57のより詳細な構成を示す。より詳細に
は、図12(a)は、前記受光素子へDVD用光束が入
射した場合を表し、ハッチマーク201は、当該受光素
子上のDVD用光束のスポットを表す。又図12(b)
は、前記受光素子へCD用光束が入射した場合を表し、
ハッチマーク203は、当該受光素子上のCD用光束の
スポットを表す。
【0112】図12(a)、(b)に示すように、前記
第1実施形態の場合と同様に、前記第1受光素子35及
び第2受光素子37は、それぞれ、ほぼY軸方向に沿っ
て3つの受光領域35a、35b、35c及び受光領域
37a、37b、37cに分割されている。
【0113】また、前記第3,第4,第5,第6受光素
子43,45,47,49は、それぞれ、ほぼY軸方向
に沿って2つの受光領域43a、43b;45a、45
b;47a、47b;49a、49bに分割されてい
る。
【0114】上記構成により、前記受光領域35a、3
5b、35cからの出力及び、受光領域37a、37
b、37cからの出力に基づいて、前記第1波長λ1の
DVD用光束及び、第2波長λ2のCD用光束のフォー
カス誤差信号を得ることができる。
【0115】より詳細には、前記受光領域35b、37
a、37cからの出力の和をS1とし、受光領域35
a、35c、37bからの出力の和をS2とする時、前
記フォーカス誤差信号FEは、 FE=S1−S2 で与えられる。
【0116】また前記DVD用光束のトラッキング誤差
信号は、第1実施形態と同様に、前記第3受光素子43
の受光領域43a、43bからの出力D1、D3及び前
記第4受光素子45の受光領域45a、45bからの出
力、D2、D4により与えられる。
【0117】また、CD用光束のトラッキング誤差信号
TEは、前記第9受光素子55の出力をEとし、第10
受光素子57の出力をFとする時、 TE=E−F で与えられる。
【0118】なお、CD−Rの場合、トッラキング誤差
信号は、前記受光領域47a,49aの出力の和をR1
とし、受光領域47b、49bの受光領域の出力の和を
R2とするとき、TE(pp/CD−R)= R1−R
2により得られる。
【0119】さらに、DVD用光束についての記録信号
RFは、 RF=S1+S2+D1+D2+D3+D4 と表わされる。
【0120】また、CD用光束についての記録信号RF
は、前記第5受光素子47の受光領域47a及び第6受
光素子49の受光領域49aの出力の和をR1とし、前
記第5受光素子47の受光領域47b及び第6受光素子
49の受光領域49bの出力の和をR2とするとき、 RF=S1+S2+R1+R2 と表わされる。
【0121】従って、この第2実施形態は、上記第1実
施形態と同様に、以下の利点を有する。
【0122】(1)フォーカス誤差信号の検出について
は、DVD用光束及びCD用光束について信号系を共用
する事ができる。
【0123】(2)フォーカス誤差信号の検出処理のた
めの信号系と、トラッキング誤差信号の検出処理のため
の信号系とを完全に分離する事ができ、もって信号処理
システムの構造を簡単化することができる。
【0124】(3)トラッキング誤差信号の検出処理自
体についても、DVD用光束及びCD用光束について信
号系を完全分離することができ、もって信号処理システ
ムを簡単化することができる。
【0125】前記第2実施形態の光デバイスにおいて、
前記第1光源25・第2光源27の配置位置及び、前記
第1,第2回折領域129,131の格子軸方向u,v
及び、前記第1,第2受光素子35,37の位置は、例
えば次の様に決定される。
【0126】図11に示すように、まず、前記光軸A1
から射出された第1波長λ1を有するDVD用光束が、
前記第1、第2回折領域と同じ格子ピッチを有し且つ任
意の向きを向く仮想的回折格子により回折された場合の
仮想的回折光が前記受光素子基板39上で描く円(以
下、回折円という。)をq1とする。同様に、前記光軸
A2から射出された第2波長λ2を有するCD用光束
が、前記第1、第2回折領域と同じ格子ピッチを有し且
つ任意の向きを向く仮想的回折格子により回折された場
合の仮想的回折光が前記受光素子基板39上で描く回折
円をq2とする。
【0127】そして、前記回折円q1が回折円q2と接
するように前記光軸A1,A2の間の間隔dを決定す
る。
【0128】そして図11に示すように、前記回折円q
1とq2が相互に接する近傍の位置P1,P2を前記第
1受光素子35及び第2受光素子37の配置位置とす
る。なお、当該受光素子35,37の位置P1,P2
は、前記回折円q1とq2との間隔が50μm以下(好
ましくは20μm以下)である位置であれば、いずれの
位置でも良い。
【0129】次に、第1,第2回折領域129,131
の格子軸方向u,vは、当該回折領域129,131に
よる前記第1,第2波長の回折光r11,r21,r1
2,r22が前記受光素子35,37上へ収束するよう
に決定する。
【0130】以上の通り、前記第1、第2光源25,2
7の配置位置及び、前記第1,第2受光素子35,37
の位置及び、前記第1,第2回折領域129,131の
格子軸方向u,vを決定することにより、前記第1回折
領域129による、前記第1波長及び第2波長の+1次
回折光r11,r21をともに前記受光素子35上へ収
束せしめ、前記第2回折領域131による、前記第1波
長及び第2波長の+1次回折光r12,r22をともに
前記受光素子37上へ収束せしめることができる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2波長の光学系で、当該2波長についてコンプリメンタ
リなフォーカス誤差検出を実現することができる。
【0132】従ってまた、DVD及びCD−R互換ピッ
クアップ或いは再生装置において、小型化・簡素化・低
コスト化・高効率化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光デバイスの第1実施形態の概略斜
視図である。
【図2】前記第1実施形態に於ける回折光の光跡等を示
す説明図である
【図3】前記第1実施形態におけるホログラム素子の概
略図である。
【図4】前記第1実施形態における第1受光素子乃至第
10受光素子の構成及びその作用を示す平面説明図であ
る。
【図5】前記第1実施形態の製作方法を説明する説明図
である。
【図6】前記第1実施形態の製作方法を説明する説明図
である。
【図7】前記第1実施形態の製作方法を説明する説明図
である。
【図8】前記第1実施形態の製作方法を説明する説明図
である。
【図9】この発明の光デバイスの第2実施形態の概略斜
視図である。
【図10】前記第2実施形態におけるホログラム素子の
概略図である。
【図11】前記第2実施形態における2光源及び受光素
子の位置を示す平面説明図である。
【図12】前記第2実施形態における第1受光素子乃至
第10受光素子の構成を示す平面説明図である。
【図13】スポットサイズ法によるフォーカス誤差検出
を説明する説明図である
【符号の説明】
25:第1光源 27:第2光源 29、129:第1回折領域 31、131:第2回折領域 133:ホログラム素子と、 35:第1受光素子 37:第2受光素子 39:受光素子基板と 43,45,47,49,51,53,55,57:第
3受光素子乃至第10受光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体から情報を読みとる光デバ
    イスにして、 第1波長の光を出力する第1光源と、 第2波長の光を出力する第2光源と、 前記第1、第2波長の光を回折する第1回折領域及び第
    2回折領域を有するホログラム素子と、 前記ホログラム素子からの回折光を受光する第1受光素
    子及び第2受光素子を設けた受光素子基板と、 を備え、 前記第1回折領域及び第2回折領域は、格子軸方向が相
    互に平行で且つ格子ピッチが相互に異なる格子配列を有
    し、前記第1、第2光源の発光点は、前記格子軸と直交
    する方向において相互に所定距離だけ離間され、かつ、 前記第1回折領域及び第2回折領域の格子ピッチは、 当該第1回折領域又は第2回折領域による、前記第1波
    長の回折光の前記受光素子基板面への入射位置と、当該
    第1波長の0次透過光で定まる光軸との間の距離(L1
    1;L12)を第1距離とし、同一回折領域による前記
    第2波長の回折光の前記受光素子基板面への入射位置
    と、当該第2波長の0次透過光で定まる光軸との間の距
    離(L21;L22)を第2距離とするとき、前記第1
    距離と第2距離との差(│L11―L21│;│L12
    −L22│)が、前記第1,第2光源の発光点の間隔と
    ほぼ等しくなり、かつ、 前記第1回折領域による、前記第1又は第2波長の回折
    光の前記受光素子基板面への入射位置と、第2回折領域
    による、同一波長の回折光の前記受光素子基板面への入
    射位置との間隔(│L11―L12│;│L21−L2
    2│)が前記発光点の間隔とほぼ等しく成るように定め
    られ、 もって、前記第1回折領域による第1波長及び第2波長
    の回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同じ第1位置へ
    収束し、且つ、前記第2回折領域による第1波長及び第
    2波長の回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同じ第2
    位置へ収束するようにし、 前記第1、第2位置へそれぞれ第1、第2受光素子を配
    置したことを特徴とする光デバイス。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2位置への回折光は、何れ
    も前記第1回折領域及び第2回折領域による+1次回折
    光であり、前記第1回折領域及び第2回折領域による前
    記第1波長及び第2波長の−1次回折光が、前記受光基
    板上において相互に領域の重複しない独立した受光領域
    で受光可能な所定間隔で相互に離間した第3、第4、第
    5、第6位置へ収束するように、前記第1、第2光源の
    発光点の間隔及び、前記第1回折領域及び第2回折領域
    の格子ピッチが設定されていることを特徴とする請求項
    1に記載の光デバイス。
  3. 【請求項3】 前記第1回折領域及び第2回折領域によ
    る前記第1波長の−1次回折光は、前記第3、第4位置
    へ収束し、前記第1回折領域及び第2回折領域による前
    記第2波長の−1次回折光が、前記第5、第6位置へ収
    束し、前記第3及び第4領域に配置した受光素子からの
    検出信号に基づいて、第1波長用のトラッキング誤差信
    号を得、前記第5若しくは第6位置又はこれらの位置と
    格子軸方向にほぼ直交する直線で複数領域に分割した受
    光素子からの信号に基づいて第2波長用のトラッキング
    誤差信号を得ることを特徴とする請求項2に記載の光デ
    バイス。
  4. 【請求項4】 情報記録媒体から情報を読みとる光デバ
    イスにして、 第1波長の光を出力する第1光源と、 第2波長の光を出力する第2光源と、 前記第1、第2波長の光を回折する第1回折領域及び第
    2回折領域を有するホログラム素子と、 前記ホログラム素子からの回折光を受光する第1受光素
    子及び第2受光素子を設けた受光素子基板と、 を備え、 前記第1回折領域及び第2回折領域は、格子ピッチが相
    互に同一であり、格子軸方向が相互に30°以内の所定
    角度だけ違えられており、前記第1、第2光源の発光点
    は、前記格子軸方向にほぼ直交する方向において相互に
    所定距離だけ離間されており、 かつ、前記第1回折領域及び第2回折領域格子ピッチ
    は、 当該第1回折領域又は第2回折領域による、前記第1波
    長の回折光の前記受光素子基板面への入射位置と、当該
    第1波長の0次透過光で定まる光軸との間の距離を第1
    距離とし、同一回折領域による前記第2波長の回折光の
    前記受光素子基板面への入射位置と、当該第2波長の0
    次透過光で定まる光軸との間の距離を第2距離とすると
    き、前記第1距離と第2距離との差が、前記第1,第2
    光源の発光点の間隔とほぼ等しくなるように定められ、 前記第1回折領域及び第2回折領域の向きは、 前記第1回折領域による、第1波長及び第2波長の光の
    回折光が、前記受光素子基板上でほぼ同じ第1位置へ収
    束し、 前記第2回折領域による、第1波長及び第2波長の光の
    回折光が、前記受光素子基板上で、前記発光点離間方向
    に直交する方向に於いて前記第1位置から所定距離だけ
    離れたほぼ同じ第2位置へ収束するように定め、 前記第1、第2位置へそれぞれ第1、第2受光素子を配
    置したことを特徴とする光デバイス。
  5. 【請求項5】前記第1受光素子及び第2受光素子からの
    信号に基づいてフォーカス誤差信号を得ることを特徴と
    する請求項1又は4に記載の光デバイス。
  6. 【請求項6】前記第1、第2位置への回折光は、何れも
    前記第1回折領域及び第2回折領域による+1次回折光
    であり、前記第1回折領域及び第2回折領域による前記
    第1波長の−1次回折光が、前記受光基板上において収
    束する第3、第4位置へ配置した受光素子からの信号に
    基づいて、前記第1波長の光のトラッキング誤差信号を
    得、且つ、前記第1回折領域又は第2回折領域による前
    記第2波長の−1次回折光が、前記受光基板上において
    収束する第5位置若しくは第6位置又はこれらの位置と
    格子軸方向に直交する直線で複数領域に分割した受光素
    子からの信号に基づいて前記第2波長の光のトラッキン
    グ誤差信号を得ることを特徴とする請求項4に記載の光
    デバイス。
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