JP2001176064A - 磁気記録媒体の製造装置及び磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造装置及び磁気記録媒体の製造方法

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JP2001176064A JP35770499A JP35770499A JP2001176064A JP 2001176064 A JP2001176064 A JP 2001176064A JP 35770499 A JP35770499 A JP 35770499A JP 35770499 A JP35770499 A JP 35770499A JP 2001176064 A JP2001176064 A JP 2001176064A
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nip
hot roll
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットロール処理のカッピング防止効果を損
なわずに外観不良を無くすことができる磁気記録媒体の
製造装置及び磁気記録媒体の製造方法を提供する。 【解決手段】 2つ以上のニップロール2,3が設けら
れ、ホットロール4とニップロール2,3間に磁気記録
媒体20を移送して熱処理する磁気記録媒体の製造装置
10を構成する。また、ホットロール4と2つ以上のニ
ップロール2,3との間に、磁気記録媒体20を移送し
てホットロール4による熱処理を行う工程を有して磁気
記録媒体20の製造を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の製
造装置及び磁気記録媒体の製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】真空蒸着法等により非磁性支持体上に強
磁性金属薄膜を磁性層として形成した、金属薄膜型の磁
気記録媒体は、抗磁力や残留磁束密度が大きく、また磁
性層が極めて薄いので記録減磁や再生時の厚み損失が著
しく小さいこと、磁性層中に非磁性材である接着剤を混
入する必要がなく磁性材料の充填密度を飛躍的に高める
ことができる等の数々の利点を有し、高密度記録用の磁
気記録媒体として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の金属
薄膜型の磁気記録媒体、特にテープ状の磁気記録媒体で
は、非磁性支持体を構成する高分子材料と磁性層を構成
する強磁性金属材料との物理的特性の相違に起因して、
幅方向における湾曲(カッピング)が生ずることが知ら
れている。このようなカッピングが生ずると、磁気ヘッ
ドに対する当たりが悪くなり、正常な記録再生が不可能
となるおそれがある。
【0004】そこで、この磁気記録媒体のカッピング不
良の対策として、非磁性支持体上に強磁性金属薄膜から
なる磁性層を形成した後、いわゆるホットロールで加熱
矯正するホットロール処理が行われている。
【0005】このホットロール処理を行う処理装置の概
略構成図を図6に示す。図6に示すホットロール処理装
置50は、磁気記録媒体60が通過する順に、第1のガ
イドロール51と、ニップロール52と、ホットロール
53と、ラップロール54と、第2のガイドロール55
とを配置してなる。
【0006】まず、第1のガイドロール51を経たテー
プ状の磁気記録媒体60は、ニップロール52の押圧に
よりホットロール53に接触する。ホットロール53
は、例えば200℃程度の温度とされて、接触する磁気
記録媒体60を加熱する。その後、ホットロール53に
より加熱された磁気記録媒体60は、ラップロール54
に掛かることによってホットロール53から引き離され
る。
【0007】そして、第2のガイドロール55を経て、
磁気記録媒体60は図示しない巻き取りロールに巻き取
られる。
【0008】上述の構成のホットロール処理装置50を
用いて、ニップロール52で磁気記録媒体60をホット
ロール53に接触させた状態で加熱することにより、湾
曲を矯正してカッピング不良を修正している。
【0009】しかしながら、ホットロール53に磁気記
録媒体60が接触する瞬間に、常温から200℃以上の
急激な温度差が生じることにより、磁気記録媒体60に
シワ等が入る。
【0010】即ちホットロール処理を行うことにより、
急激に磁気記録媒体60が熱収縮し、その結果、シワや
厚く盛り上がった部分が長手方向に連続して形成される
いわゆる長デコ等が発生する。このため、カッピングは
防止できるが、その代わりに磁気記録媒体60の外観不
良を招いていた。
【0011】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、ホットロール処理のカッピング防止効果を損な
わずに外観不良を無くすことができる磁気記録媒体の製
造装置及び磁気記録媒体の製造方法を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体の
製造装置は、ホットロールとニップロール間に磁気記録
媒体を移送して熱処理する装置において、ニップロール
が2つ以上設けられて成るものである。
【0013】上述の本発明の構成によれば、ニップロー
ルが2つ以上設けられて成ることにより、2つめ以降の
ニップロールにより磁気記録媒体をホットロールに押し
付けることができ、磁気記録媒体にシワが発生しないよ
うにすることができる。
【0014】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、ホッ
トロールと、2つ以上のニップロールとの間に、磁気記
録媒体を移送してホットロールによる熱処理を行う工程
を有するものである。
【0015】上述の本発明製法によれば、ホットロール
と2つ以上のニップロールとの間に磁気記録媒体を移送
することにより、2つめ以降のニップロールにより磁気
記録媒体をホットロールに押し付けながらホットロール
による熱処理を行って、磁気記録媒体にシワが発生しな
いようにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、ホットロールとニップ
ロール間に磁気記録媒体を移送して熱処理する磁気記録
媒体の製造装置であって、ニップロールが2つ以上設け
られて成る磁気記録媒体の製造装置である。
【0017】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造装
置において、ニップロールが耐熱性材料で形成されて成
る構成とする。
【0018】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造装
置において、ニップロールが耐熱性及び低摩擦性を有す
る構成とする。
【0019】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造装
置において、ニップロールが内部に冷却機構を有して成
る構成とする。
【0020】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造装
置において、ニップロールが、バイトンゴム、耐熱性シ
リコンゴム、金属のうち、いずれかの材料から成る構成
とする。
【0021】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造装
置において、2つ以上のニップロールのホットロールに
接触する位置のなす角度が、2つ以上のニップロールが
互いに接触しない角度以上でかつ180゜以下である構
成とする。
【0022】本発明は、ホットロールと、2つ以上のニ
ップロールとの間に、磁気記録媒体を移送してホットロ
ールによる熱処理を行う工程を有する磁気記録媒体の製
造方法である。
【0023】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造方
法において、ニップロールが耐熱性材料で形成されて成
る構成とする。
【0024】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造方
法において、ニップロールが耐熱性及び低摩擦性を有す
る構成とする。
【0025】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造方
法において、ニップロールが内部に冷却機構を有して成
る構成とする。
【0026】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造方
法において、ニップロールが、バイトンゴム、耐熱性シ
リコンゴム、金属のうち、いずれかの材料から成る構成
とする。
【0027】また本発明は、上記磁気記録媒体の製造方
法において、2つ以上のニップロールのホットロールに
接触する位置のなす角度が、2つ以上のニップロールが
互いに接触しない角度以上でかつ180゜以下である構
成とする。
【0028】図1は本発明の一実施の形態として、ホッ
トロール処理装置の概略構成図を示す。このホットロー
ル処理装置10は、磁気記録媒体20が通過する順に、
第1のガイドロール1と、第1のニップロール2と、ホ
ットロール4と、第2のニップロール3と、ラップロー
ル5と、第2のガイドロール6とを配置してなる。
【0029】また、図1のホットロール処理装置10を
用いる磁気記録媒体20の一形態の断面図を図2に示
す。図2に示す磁気記録媒体20は、例えば樹脂フィル
ムから成る非磁性支持体21に、金属磁性薄膜等による
磁性層22が形成されて構成されている。
【0030】本実施の形態では、特に第1のニップロー
ル2と第2のニップロール3とを設け、これら2つのニ
ップロール2,3により磁気記録媒体20をホットロー
ル4に接触させるように構成している。即ち図6に示し
たホットロール処理装置50と同じ構成のホットロール
処理装置に、第2のニップロール3を追加した構成とな
っている。2つのニップロール2,3には、特に回転駆
動手段を設けず、接触した際にホットロール4の回転と
磁気記録媒体20の走行とによって回転するように構成
する。
【0031】本実施の形態のホットロール処理装置10
によれば、2つのニップロール2,3で磁気記録媒体2
0をホットロール4に接触させた状態で加熱することに
より、湾曲を矯正してカッピング不良を修正することが
できる。
【0032】また、ホットロール4に接触した磁気記録
媒体20が、第2のニップロール3により再度ホットロ
ール4に押し付けられることにより、第2のニップロー
ル3の押圧によって磁気記録媒体20の急激な収縮が規
制される。これにより、前述したシワや長デコ等の発生
を抑制することができる。
【0033】第1のニップロール2と第2のニップロー
ル3のそれぞれがホットロール4に接触する位置のなす
角度αは、少なくともこれら2つのニップロール2,3
が互いに接触しない角度とすればよい。また、この角度
αを180゜以下とすると、シワの発生を抑制し表面状
態を良好にすることができる。
【0034】また、好ましくは、第1のガイドロール1
・第1のニップロール2・第2のニップロール3・ラッ
プロール5・第2のガイドロール6を、それぞれホット
ロール4に対して任意に移動できるように構成する。こ
れにより、上述した第1のニップロール2と第2のニッ
プロール3とによる角度αを任意に可変することも可能
となる。
【0035】また、第1のニップロール2及び第2のニ
ップロール3は、それぞれ独立して押圧の圧力(接触
圧)を設定することが可能に構成することが望ましい。
これにより、例えば磁気記録媒体20の種類等に応じ
て、より好ましい圧力とすることができる。これらニッ
プロール2,3の押圧の圧力は、少なくともニップロー
ル2,3と磁気記録媒体20とホットロール4とが互い
に接触する程度以上であればよい。好ましくは、第1の
ニップロール2の圧力を、第2のニップロール3の圧力
より大きくする。
【0036】ニップロール2,3の材質は、ホットロー
ル4から熱が加わるため、耐熱性のものを使用すること
が望ましい。このような材質としては、バイトンゴム
(耐熱温度250℃)、耐熱性シリコーンゴム(耐熱温
度250℃)、金属例えばAl等を用いることができ
る。
【0037】また、ニップロール2,3は、耐熱性を有
すると共に、磁気記録媒体20が安定して走行するため
に低摩擦性を有することが望ましい。上述のAl等の金
属を用いる場合には、例えば低摩擦性にするためのコー
ティングを施すようにする。
【0038】そして、本実施の形態のホットロール処理
装置10では、次のように処理が行われる。まず、第1
のガイドロール1を経たテープ状の磁気記録媒体20
は、第1のニップロール2の押圧によりホットロール4
に接触する。ホットロール4は、例えば200℃程度の
温度とされて、接触する磁気記録媒体20を加熱する。
【0039】このとき、図3に図1のホットロール処理
装置10の要部の拡大図を示すように、磁気記録媒体2
0の磁性層22の側がホットロール4に接触するように
配置する。
【0040】さらに、ホットロール4に接触した磁気記
録媒体20が、第2のニップロール3により再度ホット
ロール4に押し付けられる。このとき、第2のニップロ
ール3の押圧により、磁気記録媒体20の急激な収縮が
規制されるため、前述したシワや長デコ等の発生を抑制
することができる。
【0041】その後、ホットロール4により加熱された
磁気記録媒体20は、ラップロール5に掛かることによ
ってホットロール4から引き離される。そして、第2の
ガイドロール6を経て、磁気記録媒体20は図示しない
巻き取りロールに巻き取られる。
【0042】上述の本実施の形態によれば、図6の構成
では1つのニップロール52のみで行っていたホットロ
ール処理を、2つ以上のニップロール2,3で押圧しな
がら行うため、急激な熱収縮が行われる段階で第2のニ
ップロール3で押圧することになる。その結果、ホット
ロール処理で生じるシワ等の形状不良を削減することが
可能となる。
【0043】また、図6の構成と同様に、インラインで
ホットロール処理を行うことが可能であり、特別な設備
を追加する必要がない。
【0044】また、前述したように第1のガイドロール
1・第1のニップロール2・第2のニップロール3・ラ
ップロール5・第2のガイドロール6を、それぞれホッ
トロール4に対して任意に移動できるように構成するこ
とにより、例えば図4A〜図4Cに配置の一形態をそれ
ぞれ示すように、各ロールの配置を変更することができ
る。
【0045】図4Aは、ラップロール5及び第2のガイ
ドロール6を矢印で示すように左に移動させて、第2の
ニップロール3から接線方向に磁気記録媒体20を引き
出すようにした配置の形態を示す。このとき第2のニッ
プロール3について、接線方向と磁気記録媒体20の走
行方向とのなす角即ち出口角βはβ=0゜となってい
る。この場合には、磁気記録媒体20がホットロール4
の表面を通過する時間が図1の配置より短くなるが、第
2のニップロール3までのホットロール処理でカッピン
グ防止効果が充分得られ、特に問題は生じない。
【0046】図4Bは、ラップロール5及び第2のガイ
ドロール6を矢印で示すようにさらに左に移動させて、
出口角βをβ>0゜とした配置の形態を示す。このよう
にして、第2のニップロール3の出口角βを任意に可変
することができる。
【0047】図4Cは、さらに第1のガイドロール1を
矢印で示すように右に移動させた配置の形態を示す。こ
のようにして、第1のニップロール2についても、同様
に接線方向と磁気記録媒体20の走行方向とのなす角即
ち入口角θを任意に可変できる。
【0048】各ロールを任意に移動可能とすることによ
り、巻き出しロールや巻き取りロールをも含めたレイア
ウトの自由度が高まり、例えば磁気記録媒体の走行速度
の変化や磁気記録媒体の種類の変更等に対応して最適化
することが可能である。
【0049】尚、ニップロール2,3には、水冷又は空
冷による冷却機構を内部に備えて構成することが望まし
い。ホットロール4の熱によりニップロール2,3も加
熱されるため、内部に冷却機構を備えることにより、ニ
ップロール2,3を冷却しながらホットロール処理工程
を行うことができ、ニップロール2,3の温度が過剰に
高くなることを防ぐことができる。これにより、磁気記
録媒体20の非磁性支持体21の熱軟化を防ぐと共に、
ニップロール2,3の耐久性を向上して、その交換回数
を低減することができる効果を有する。従って、磁気記
録媒体の不良の発生率やニップロールにかかる費用を低
減することができ、その結果製造コストの削減を図るこ
とができる。
【0050】この冷却機構を設けたニップロールの一形
態を、図5A及び図5Bに示す。図5Aに断面図を示す
ニップロール30は、本体32の内部に大きな空間35
を有し、本体の表面には耐熱材層31を有して成る。耐
熱材層31は、例えば前述したバイトンゴム、耐熱シリ
コーンゴム等により形成される。本体32の両側には円
筒状の突起32Aがあり、この突起32Aの周囲に密閉
材33を介して配管34が接続される。配管34では、
冷却水或いは冷却気体等の冷媒を図中矢印で示すように
供給し、ニップロール30の内部の空間35を通じてニ
ップロール30を冷却する。密閉材33は、ニップロー
ル30が回転しても配管34は回転しないようにすると
共に、冷媒の液体や気体が漏れないようにすることがで
きる構成とする。
【0051】また、図5Bに断面図を示すニップロール
40は、本体41の内部が2重構造になっていて、内壁
43の内部に密閉された空間44がある。41Aは円筒
状の突起であり、その他の構成は図5Bのニップロール
30と同様であるので、同一符号を付している。このニ
ップロール40においては、冷媒は本体41の手前側の
面の外側に設けられた穴41Bから内壁43の外の空間
42を通る。これにより、熱がかかる外周側を重点的に
冷却することができる利点を有している。
【0052】次に、実際に磁気記録媒体のホットロール
処理を行って、処理後の磁気記録媒体の形状の評価を行
った。厚さ4.4μmのアラミド(芳香族ポリアミド)
からなる非磁性支持体に金属磁性体を蒸着し、巻き直し
て、再び金属磁性体を蒸着して磁性層を形成した。その
後、保護膜を形成し、さらにバックコート処理を行っ
た。こうして得られた磁気記録媒体の10000m巻き
のジャンボロールを用いて、ホットロール処理装置によ
るホットロール処理を行った。処理条件は、速度150
m/分、ホットロールの表面温度230℃で行った。さ
らに、ホットロール処理を行った後、潤滑剤を塗布し
た。そして、所定の幅に裁断する工程の前に、形状や表
面状態を目視で判断して評価を行った。
【0053】各ロールを図1に示した配置にして角度α
=30゜とした場合(実施例1)、各ロールを図4Aに
示した配置にして角度α=30゜とした場合(実施例
2)、各ロールを図4Bに示した配置にして角度α=3
0゜、出口角β=5゜とした場合(実施例3)につい
て、それぞれ評価を行った。また比較例として、図6に
示したホットロール処理装置50を用いた場合について
も評価を行った。
【0054】評価の結果を表1に示す。尚、表1中、表
面状態の項は、◎印が良好な表面状態であることを示
し、○印が許容範囲内の表面状態であることを示し、△
印が形状不良のものを含むことを示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1より、2つのニップロールを設けるこ
とにより、不良品の発生がなくなることがわかる。即ち
カッピング及びシワ等の形状不良の発生を防止できるこ
とがわかる。
【0057】また、出口角β=5゜とした実施例3では
さらに表面状態が良好になることがわかる。このよう
に、出口角βをβ>0゜とした方が、β≦0゜(接線方
向及び接線方向よりホットロール4側)とするよりも表
面状態が良好になる傾向がある。
【0058】尚、ニップロールは上述の2つに限らず、
3つ以上設けても良い。その場合も第2のニップロール
以降のニップロールで磁気記録媒体をホットロールに押
し付けることにより、シワの発生を防止することができ
る。
【0059】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0060】
【発明の効果】上述の本発明によれば、ホットロール処
理によって磁気記録媒体のカッピング不良を抑制するこ
とができると共に、ニップロールが2つ以上設けられて
装置が構成されたことにより、ホットロール処理工程に
おいて磁気記録媒体にシワが発生しなくなる。
【0061】また、2つ以上のニップロールの配置や接
触圧を調節すれば、磁気記録媒体の走行速度の変化や磁
気記録媒体の種類の変更に対しても、それぞれ対応させ
て、シワがなくなる効果を得ることができる。
【0062】また、従来と同様にインラインでホットロ
ール処理を行うことができるため、新たに製造設備を追
加しなくてもシワの発生を抑制する効果が得られる。
【0063】また、ニップロールが冷却機構を有する構
成としたときには、磁気記録媒体の伸びを抑制する効果
を有すると共に、ニップロールの耐久性が向上してニッ
プロールの交換回数を減らすことができる。これによ
り、不良発生率やニップロールにかかる費用を低減する
ことができ、製造コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のホットロール処理装置
の概略構成図である。
【図2】図1のホットロール処理装置を用いる磁気記録
媒体の一形態の概略断面図である。
【図3】図1のホットロール処理装置の要部の拡大図で
ある。
【図4】A〜C 図1のホットロール処理装置におい
て、ラップロールやガイドロールの位置を変更した配置
の一形態を示す図である。
【図5】A、B 冷却機構を設けたニップロールの一形
態を示す断面図である。
【図6】ホットロール処理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 第1のガイドロール、2 第1のニップロール、3
第2のニップロール、4 ホットロール、5 ラップ
ロール、6 第2のガイドロール、10, ホットロー
ル処理装置、20 磁気記録媒体、21 非磁性支持
体、22 磁性層、30,40 ニップロール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットロールとニップロール間に磁気記
    録媒体を移送して熱処理する磁気記録媒体の製造装置で
    あって、 上記ニップロールが2つ以上設けられて成ることを特徴
    とする磁気記録媒体の製造装置。
  2. 【請求項2】 上記ニップロールは、耐熱性材料で形成
    されて成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
    媒体の製造装置。
  3. 【請求項3】 上記ニップロールが、耐熱性及び低摩擦
    性を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
    媒体の製造装置。
  4. 【請求項4】 上記ニップロールが、内部に冷却機構を
    有して成ることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
    媒体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記ニップロールが、バイトンゴム、耐
    熱性シリコンゴム、金属のうち、いずれかの材料から成
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製
    造装置。
  6. 【請求項6】 上記2つ以上のニップロールのホットロ
    ールに接触する位置のなす角度が、上記2つ以上のニッ
    プロールが互いに接触しない角度以上でかつ180゜以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒
    体の製造装置。
  7. 【請求項7】 ホットロールと、2つ以上のニップロー
    ルとの間に、磁気記録媒体を移送して上記ホットロール
    による熱処理を行う工程を有することを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記ニップロールは、耐熱性材料で形成
    されて成ることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記ニップロールが、耐熱性及び低摩擦
    性を有することを特徴とする請求項7に記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記ニップロールが、内部に冷却機構
    を有して成ることを特徴とする請求項7に記載の磁気記
    録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記ニップロールが、バイトンゴム、
    耐熱性シリコンゴム、金属のうち、いずれかの材料から
    成ることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録媒体の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 上記2つ以上のニップロールのホット
    ロールに接触する位置のなす角度が、上記2つ以上のニ
    ップロールが互いに接触しない角度以上でかつ180゜
    以下であることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
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