JP2001175376A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001175376A
JP2001175376A JP35980099A JP35980099A JP2001175376A JP 2001175376 A JP2001175376 A JP 2001175376A JP 35980099 A JP35980099 A JP 35980099A JP 35980099 A JP35980099 A JP 35980099A JP 2001175376 A JP2001175376 A JP 2001175376A
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JP
Japan
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display
input
screen
unit
data
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JP35980099A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yoshimura
斉 吉村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面を正面以外の方向から観察しながら操作
する場合、操作方向と画面方向との違和感を解消できる
情報処理装置を提供する。 【解決手段】 情報処理装置きは、表示画面におけるペ
ンの接触位置が検出可能なペン入力機能を持つペン入力
機能付表示装置3と、表示装置3のペン入力と独立して
データ入力が可能な複数のマウス6,8,10,12お
よびキーボード7,9,11,13と、表示装置3から
のペン入力およびマウス6,8,10,12等からのデ
ータ入力を制御する入力装置制御装置4と、入力装置制
御装置4からの出力データを取り込み、表示装置3に供
給する表示データを制御する表示制御装置5等で構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カウンタやテーブ
ルの中央付近にディスプレイを配置し、複数の使用者が
ディスプレイを囲んで各自の方向から操作可能であり、
たとえばパーソナルコンピュータ、ディスプレイターミ
ナル、POSターミナル、携帯型ペンコンピュータ等に
適用される情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスプレイが埋め込まれたテー
ブルを挟んで、2人の使用者が相対して操作する対面式
の情報処理装置があり、たとえばゲームやカウンタ業務
等で採用されている。
【0003】関連する先行技術として、特開平1−19
3897号公報には、液晶ディスプレイを水平に回転自
在に支持し、ディスプレイの上下反転に応じて画面表示
が自動的に反転する小型ターミナルが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画面が水平となるよう
にディスプレイをテーブルに埋め込んで、たとえば画面
の前後左右方向から複数の使用者が同時に操作可能なよ
うに複数の操作部を各方向に設置することができる。こ
うした構成において、操作部としてマウスやトラックボ
ール等のポインティングデバイスを使用した場合、画面
表示を正面から観察できる使用者は画面表示の前後左右
方向とポインティングデバイスの前後左右方向とが一致
する。
【0005】しかし、その他の操作部では、ポインティ
ングデバイスの操作方向と画面表示の方向とが必ずしも
一致せず、画面上のマウスカーソルが使用者の意図に反
した方向に移動してしまう。たとえば画面表示を反対側
から観察する使用者は、ポインティングデバイスを右方
向や上方向に操作すると、画面上のマウスカーソルは左
方向や下方向に移動してしまい、不便な操作を強いられ
る。
【0006】本発明の目的は、画面を正面以外の方向か
ら観察しながら操作する場合、操作方向と画面方向との
違和感を解消できる情報処理装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示画面にお
けるペンの接触位置が検出可能なペン入力機能を持つ表
示部と、表示部のペン入力と独立してデータ入力が可能
な複数のデータ入力部と、表示部からのペン入力および
各データ入力部からのデータ入力を制御する入力制御部
と、入力制御部からの出力データを取り込み、表示部に
供給する表示データを制御するための制御部とを備える
ことを特徴とする情報処理装置である。
【0008】本発明に従えば、表示部からのペン入力お
よび複数のデータ入力部からのデータ入力に基づいて表
示データを制御することによって、画面観察方向と画面
表示方向と不一致や違和感を解消する制御を実現でき
る。
【0009】また本発明は、制御部は、表示データの画
面表示方向を90度単位で回転する画面回転制御が可能
であり、各データ入力部の入力座標系を表示方向回転角
に応じて変換することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、表示データの画面表示方
向を90度単位で回転する画面回転制御を行なうことに
よって、画面の前後左右方向に位置する操作者に対して
画面表示を違和感の無い適正な方向に切替えることがで
きる。また、こうした画面回転制御に対応して各データ
入力部の入力座標系を変換することによって、操作方向
と画面方向との不一致を解消できる。
【0011】また本発明は、入力制御部は各データ入力
部を接続するための複数のコネクタを有し、制御部はコ
ネクタの接続位置に基づいて各データ入力部の入力座標
系を識別することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、各データ入力部の設置方
向とコネクタ接続位置とを予め対応付けておいて、入力
データがどのコネクタを経由したかを判別すればどのデ
ータ入力部で入力されたかが判別できるため、データ入
力部の識別が容易になる。
【0013】また本発明は、各データ入力部は入力座標
系を識別するための識別スイッチを有し、制御部は識別
スイッチの状態に基づいて各データ入力部の入力座標系
を識別することを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、各データ入力部の設置方
向と各識別スイッチの状態とを予め対応付けておいて、
識別スイッチの状態を判別すればどのデータ入力部で入
力されたかが判別できるため、データ入力部の識別が容
易になる。
【0015】また本発明は、各データ入力部はデータ入
力を光通信で伝送する端末側光通信部を有し、入力制御
部は各端末側光通信部との間で光通信を行なう複数の本
体側光通信部を有し、制御部は本体側光通信部毎に各デ
ータ入力部の入力座標系を識別することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、各データ入力部の設置方
向に対応付けて複数の本体側光通信部をそれぞれ設置し
ておいて、入力データがどの本体側光通信部を経由した
かを判別すればどのデータ入力部で入力されたかが判別
できるため、データ入力部の識別が容易になる。
【0017】また本発明は、制御部は、複数の表示領域
を異なる画面表示方向で表示する画面分割制御が可能で
あり、かつ全体の表示領域を90度単位で回転する画面
回転制御が可能であることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、画面表示領域を複数に分
割し、各表示領域を異なる画面表示方向で表示すること
によって、複数の観察者に対して違和感の無い適正な方
向の画面表示が可能になる。また、全体の表示領域を9
0度単位で回転する画面回転制御を行なうことによっ
て、全ての表示領域を適正な方向で表示できる。
【0019】また本発明は、表示部は複数の方向に傾斜
可能なように角変位自在に支持され、該表示部の傾斜方
向を検出するための傾斜センサが設けられ、制御部は傾
斜センサの検出信号に基づいて表示データの画面表示方
向を切替えることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、表示部の傾斜によって傾
斜方向に位置する観察者は表示画面が見やすくなる。ま
た、傾斜センサで表示部の傾斜方向を検出することによ
って、表示部の傾斜に応じた画面表示方向の切替えを自
動的に行なうことができる。
【0021】また本発明は、複数のペンが識別可能に設
けられ、制御部は表示画面に接触したペンを識別して、
該ペンの接触位置を補正することを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、操作者の位置と観察者が
使用するペンの識別情報とを予め対応付けておいて、入
力データがどのペンで入力されたかを判別すれば誰がペ
ン操作したかが判別できる。そのため観察者の観察方向
に応じてペンの接触位置を補正することによって、観察
者の観察方向とペン接触位置との不一致を解消できる。
【0023】また本発明は、表示部は複数の方向に傾斜
可能なように角変位自在に支持され、該表示部の傾斜方
向および傾斜角度を検出するための傾斜センサが設けら
れ、制御部は傾斜センサの検出信号に基づいて表示デー
タの画面表示方向を切替えるとともにペンの接触位置を
補正することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、表示部の傾斜によって傾
斜方向に位置する観察者は表示画面が見やすくなる。ま
た、傾斜センサで表示部の傾斜方向および傾斜角度を検
出することによって、表示部の傾斜に応じた画面表示方
向の切替えを自動的に行なうことができ、しかも表示部
の傾斜角度に応じたペン接触位置の補正が可能になり、
観察者の観察方向とペン接触位置との不一致を解消でき
る。
【0025】また本発明は、表示部での表示画面と同じ
内容を表示し、画面表示方向が変化しない外部表示部が
設けられることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、表示部の画面回転制御や
画面分割制御が繰り返し実行されると、初期のオリジナ
ル画面が不明確になってしまう可能性があるが、画面表
示方向が変化しない外部表示部を設けることによって、
初期のオリジナル画面を常に確認できる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
構成を示すブロック図である。情報処理装置は、装置全
体の動作を制御する中央処理装置1と、各種ソフトウエ
アや各種データを保存する磁気ディスク等の補助記憶装
置2と、ペン入力機能付表示装置3と、入力装置制御装
置4と、表示制御装置5と、マウス6およびキーボード
7から成る第1入力装置と、マウス8およびキーボード
9から成る第2入力装置と、マウス10およびキーボー
ド11から成る第3入力装置と、マウス12およびキー
ボード13から成る第4入力装置と、角度スイッチ15
a〜15dと、スイッチ制御装置14と、赤外線通信制
御装置16と、赤外線送受信インタフェイス17a〜1
7dと、赤外線入力装置18a〜18dと、入力ペン1
9a〜19dと、これらを接続するシステムバス20等
で構成される。
【0028】ペン入力機能付表示装置3は、ディスプレ
イ装置の画面上にペンの接触位置が2次元的に検出可能
なタッチセンサを設けたものであり、ディスプレイ装置
は表示制御装置5によって制御され、タッチセンサの検
出信号は入力装置制御装置4に供給される。入力ペン1
9a〜19dは第1〜第4入力装置に対応して使用さ
れ、各入力装置を操作する使用者ごとに専用のペンが割
り当てられる。
【0029】ペン入力機能付表示装置3の前方にはマウ
ス6およびキーボード7が配置され、表示装置3の右方
にはマウス8およびキーボード9が配置され、表示装置
3の後方にはマウス10およびキーボード11が配置さ
れ、表示装置3の左方にはマウス12およびキーボード
13が配置され、各入力装置でのデータ入力信号は入力
装置制御装置4に供給される。
【0030】ここでは4人の使用者が表示装置3の前後
左右方向から表示画面を観察する例を説明するが、本発
明は2人以上の使用者が2個以上の入力装置を操作する
構成に適用できる。
【0031】表示装置3は前後左右方向に傾斜可能なよ
うに角変位自在に支持されており、角度スイッチ15a
〜15dは表示装置3の傾斜方向を検出し、検出した傾
斜信号はスイッチ制御装置14に供給される。
【0032】赤外線送受信インタフェイス17a〜17
dは、赤外線通信制御装置16と赤外線入力装置18a
〜18dとの間を光通信でデータ伝送するものであり、
赤外線入力装置18a〜18dには第1〜第4入力装置
として動作可能な赤外線入力装置18a〜18d(図2
参照)が接続可能である。赤外線入力装置18a〜18
dからのデータ入力は、赤外線送受信インタフェイス1
7a〜17dを経由して赤外線通信制御装置16に伝送
され、さらにシステムバス等を経由して中央処理装置1
で読み込まれる。
【0033】外部表示装置21は、表示制御装置5によ
って制御され、表示装置3とは異なる画面表示が可能で
ある。
【0034】図2は、図1の情報処理装置のソフトウエ
ア構成を示すブロック図である。中央処理装置1が動作
するソフトウエアは、基本ソフトウエア(オペレーティ
ングシステム)OSと、基本ソフトウエアOSの上に構
築されるアプリケーションソフトウエアAPと、基本ソ
フトウエアOSの下に構築される各種ドライバ等で構成
される。
【0035】表示ドライバ5aは、表示制御装置5を制
御して、ペン入力機能付表示装置3および外部表示装置
21の表示内容や表示方法等を制御する。赤外線通信ド
ライバ16aは、赤外線通信制御装置16を制御して、
赤外線送受信インタフェイス17a〜17dを経由して
赤外線入力装置18a〜18dからのデータ入力を取得
する。なお、赤外線入力装置18a〜18dは、第1〜
第4入力装置と同様にマウスおよびキーボード等で構成
することができる。
【0036】入力装置制御ドライバ4aは、入力装置制
御装置4を制御して、第1〜第4入力装置からのデータ
入力を取得する。さらに、入力装置制御ドライバ4a
は、タブレットコントローラ22を制御して、入力ペン
19a〜19dがペン入力機能付表示装置3の画面に接
触したときのデータ入力を取得する。
【0037】角度スイッチ制御ドライバ14aは、スイ
ッチ制御装置14を制御して、角度スイッチ15a〜1
5dからの傾斜信号を取得する。補助記憶装置ドライバ
2aは補助記憶装置2を制御して、データの保存および
読み込み等を行なう。
【0038】図3は、ペン入力機能付表示装置3および
第1〜第4入力装置の座標系を示す説明図である。表示
装置3の座標系は画面前方から見て前後方向−Y,Yお
よび左右方向−X,Xで定義される。マウス6およびキ
ーボード7から成る第1入力装置の座標系は画面前方か
ら見て前後方向−Y1,Y1および左右方向−X1,X
1で定義される。マウス8およびキーボード9から成る
第2入力装置の座標系は画面右方から見て前後方向−Y
2,Y2および左右方向−X2,X2で定義される。マ
ウス10およびキーボード11から成る第3入力装置の
座標系は画面後方から見て前後方向−Y3,Y3および
左右方向−X3,X3で定義される。マウス12および
キーボード13から成る第4入力装置の座標系は画面左
方から見て前後方向−Y4,Y4および左右方向−X
4,X4で定義される。
【0039】図4は、図3の座標系を整理した方向定義
テーブルである。方向定義テーブルには、表示装置3の
座標系X,Yにおける座標変化量に対する第1入力装置
の座標系X1,Y1、第2入力装置の座標系X2,Y
2、第3入力装置の座標系X3,Y3および第4入力装
置の座標系X4,Y4における座標変化量の比率が格納
される。たとえば表示装置3の座標変化量が(xd,y
d)とした場合、マウス6の操作による座標変化量が
(x,y)であればxd←x×X/X1,yd←y×Y
/Y1として算出でき、マウス8の操作による座標変化
量が(x,y)であればxd←x×X/(−Y2),y
d←y×Y/X2として算出でき、マウス10の操作に
よる座標変化量が(x,y)であればxd←x×X/
(−X3),yd←y×Y/(−Y3)として算出で
き、マウス12の操作による座標変化量が(x,y)で
あればxd←x×X/Y4,yd←y×Y/(−X4)
として算出できる。
【0040】図5は、第1〜第4入力装置における基本
入力処理を示すアルゴリズムである。このアルゴリズム
は入力装置制御ドライバ4aによって実行される。まず
ステップa1から開始し、ステップa2を経てステップ
a3において第1〜第4入力装置の各マウスからデータ
入力があったか否かを判定する。
【0041】第1入力装置のマウス6からデータ入力が
あれば、ステップa4に移行してマウス6の操作による
座標変化量(x,y)を取得して、ステップa5で上記
の変換式xd←x×X/X1,yd←y×Y/Y1を用
いて表示装置3の座標系に変換し、次にステップa6で
入力アドレスの変化量(xd,yd)として中央処理装
置1へ引き渡す。
【0042】第2入力装置のマウス8からデータ入力が
あれば、ステップa7に移行してマウス8の操作による
座標変化量(x,y)を取得して、ステップa8で上記
の変換式xd←x×X/(−Y2),yd←y×Y/X
2を用いて表示装置3の座標系に変換し、次にステップ
a9で入力アドレスの変化量(xd,yd)として中央
処理装置1へ引き渡す。
【0043】第3入力装置のマウス10からデータ入力
があれば、ステップa10に移行してマウス10の操作
による座標変化量(x,y)を取得して、ステップa1
1で上記の変換式xd←x×X/(−X3),yd←y
×Y/(−Y3)を用いて表示装置3の座標系に変換
し、次にステップa12で入力アドレスの変化量(x
d,yd)として中央処理装置1へ引き渡す。
【0044】第4入力装置のマウス12からデータ入力
があれば、ステップa13に移行してマウス12の操作
による座標変化量(x,y)を取得して、ステップa1
4で上記の変換式xd←x×X/Y4,yd←y×Y/
(−X4)を用いて表示装置3の座標系に変換し、次に
ステップa15で入力アドレスの変化量(xd,yd)
として中央処理装置1へ引き渡す。
【0045】各処理が終了すると、ステップa16を経
てステップa17でデータ入力を終了するか否かを判定
し、データ入力を続行する場合はステップa2に戻って
処理を繰り返す。
【0046】図6は、ペン入力機能付表示装置3での画
面回転制御を示す説明図である。図6(a)の表示モー
ドM1では、表示装置3の前方から見て適切な表示方向
となるように制御し、画面の座標系は前後方向−YD
1,YD1および左右方向−XD1,XD1で定義され
る。
【0047】図6(b)の表示モードM2では、表示装
置3の右方から見て適切な表示方向となるように制御
し、画面の座標系は前後方向−YD2,YD2および左
右方向−XD2,XD2で定義される。
【0048】図6(c)の表示モードM3では、表示装
置3の後方から見て適切な表示方向となるように制御
し、画面の座標系は前後方向−YD3,YD3および左
右方向−XD3,XD3で定義される。
【0049】図6(d)の表示モードM4では、表示装
置3の後方から見て適切な表示方向となるように制御
し、画面の座標系は前後方向−YD4,YD4および左
右方向−XD4,XD4で定義される。
【0050】したがって、画面の座標系において方向−
YD1,−XD2,YD3,XD4が互いに一致し、方
向YD1,XD2,−YD3,−XD4が互いに一致
し、方向−XD1,YD2,XD3,−YD4が互いに
一致し、方向XD1,−YD2,XD3,YD4が互い
に一致する。
【0051】図7は、入力アドレス変化量から画面座標
系の実アドレスへの変換を示すアルゴリズムである。ま
ずステップb1から開始し、ステップb2を経てステッ
プb3において、図5で示したように、第1〜第4入力
装置のいずれかに関する入力アドレス変化量(x,y)
が入力されると、次にステップb4で表示モードM1〜
M4の選択に応じて図6で示したような仮想アドレス
(xd,yd)への変換を行なって、次にステップb5
において表示装置3での表示アドレス、たとえば横80
0ドット×縦600ドットの表示アドレスに変換する。
【0052】その後ステップb6で処理を終了するか否
かを判定し、続行する場合はステップb2に戻って処理
を繰り返す。
【0053】図8は、図7のステップb4における仮想
アドレスの変換テーブルを示す説明図である。まず表示
モードM1において、第1入力装置の入力アドレス変化
量(x,y)は(xd,yd)←(x×XD1/X1,
y×YD1/Y1)という変換式で変換され、第2入力
装置の入力アドレス変化量(x,y)は(xd,yd)
←(x×XD1/(−Y2),y×YD1/X2)とい
う変換式で変換され、第3入力装置の入力アドレス変化
量(x,y)は(xd,yd)←(x×XD1/(−X
1),y×YD1/(−Y3))という変換式で変換さ
れ、第4入力装置の入力アドレス変化量(x,y)は
(xd,yd)←(x×XD1/Y4),y×YD1/
(−X4))という変換式で変換される。
【0054】表示モードM2においては、第1入力装置
の入力アドレス変化量(x,y)は(xd,yd)←
(x×XD2/Y1,y×YD2/(−X1))という
変換式で変換され、第2入力装置の入力アドレス変化量
(x,y)は(xd,yd)←(x×XD2/X2,y
×YD2/Y2)という変換式で変換され、第3入力装
置の入力アドレス変化量(x,y)は(xd,yd)←
(x×XD2/(−Y3),y×YD2/X3)という
変換式で変換され、第4入力装置の入力アドレス変化量
(x,y)は(xd,yd)←(x×XD2/(−X
4),y×YD2/(−Y4))という変換式で変換さ
れる。
【0055】表示モードM3においては、第1入力装置
の入力アドレス変化量(x,y)は(xd,yd)←
(x×XD3/(−X1),y×YD3/(−Y1))
という変換式で変換され、第2入力装置の入力アドレス
変化量(x,y)は(xd,yd)←(x×XD3/Y
2,y×YD3/(−X2))という変換式で変換さ
れ、第3入力装置の入力アドレス変化量(x,y)は
(xd,yd)←(x×XD3/X3,y×YD3/Y
3)という変換式で変換され、第4入力装置の入力アド
レス変化量(x,y)は(xd,yd)←(x×XD3
/(−Y4),y×YD3/X4)という変換式で変換
される。
【0056】表示モードM4においては、第1入力装置
の入力アドレス変化量(x,y)は(xd,yd)←
(x×XD4/(−Y1),y×YD4/X1)という
変換式で変換され、第2入力装置の入力アドレス変化量
(x,y)は(xd,yd)←(x×XD4/(−X
2),y×YD4/(−Y2))という変換式で変換さ
れ、第3入力装置の入力アドレス変化量(x,y)は
(xd,yd)←(x×XD4/Y3,y×YD4/
(−X3))という変換式で変換され、第4入力装置の
入力アドレス変化量(x,y)は(xd,yd)←(x
×XD4/X4,y×YD4/Y4)という変換式で変
換される。
【0057】こうして第1〜第4入力装置での入力アド
レス変化量が一旦仮想アドレスに変換された後、図7の
ステップb5でペン入力機能付表示装置3での表示アド
レスに変換される。
【0058】図9は、入力装置制御装置4のコネクタハ
ウス4aの接続状態を示す結線図である。マウス6およ
びキーボード7から成る第1入力装置は接続ケーブルお
よびコネクタ7aを有し、コネクタ7aはコネクタハウ
ス4aのコネクタ7bに接続される。マウス8およびキ
ーボード9から成る第2入力装置は接続ケーブルおよび
コネクタ9aを有し、コネクタ9aはコネクタハウス4
aのコネクタ9bに接続される。マウス10およびキー
ボード11から成る第3入力装置は接続ケーブルおよび
コネクタ11aを有し、コネクタ11aはコネクタハウ
ス4aのコネクタ11bに接続される。マウス12およ
びキーボード13から成る第4入力装置は接続ケーブル
およびコネクタ13aを有し、コネクタ13aはコネク
タハウス4aのコネクタ13bに接続される。
【0059】入力装置制御装置4は、コネクタ7bから
入力されるデータは第1入力装置からの入力データ、コ
ネクタ9bから入力されるデータは第2入力装置からの
入力データ、コネクタ11bから入力されるデータは第
3入力装置からの入力データ、コネクタ13bから入力
されるデータは第4入力装置からの入力データ、と予め
対応付けている。したがって、入力データがどのコネク
タを経由したかを判別すればどの入力装置で入力された
かが容易に判別できる。
【0060】図10は、コネクタ接続位置に基づく入力
装置識別処理を示すアルゴリズムである。まずステップ
c1から開始し、ステップc2を経てステップc3にお
いて各入力装置が入力装置制御装置4にコネクタで接続
されると、ステップc4でコネクタハウス4aのコネク
タ7b,9b,11b,13bの接続状態を判定する。
ステップc5ではコネクタ7bに接続された入力装置を
第1入力装置と定義し、ステップc6ではコネクタ9b
に接続された入力装置を第2入力装置と定義し、ステッ
プc7ではコネクタ11bに接続された入力装置を第3
入力装置と定義し、ステップc8ではコネクタ13bに
接続された入力装置を第4入力装置と定義する。
【0061】その後ステップc9を経てステップc10
で処理を終了するか否かを判定し、続行する場合はステ
ップc2に戻って処理を繰り返す。
【0062】図11は、入力装置制御装置4のコネクタ
識別スイッチの設定状態を示す説明図である。マウス6
およびキーボード7から成る第1入力装置は接続ケーブ
ルおよびコネクタ7aを有し、マウス8およびキーボー
ド9から成る第2入力装置は接続ケーブルおよびコネク
タ9aを有し、マウス10およびキーボード11から成
る第3入力装置は接続ケーブルおよびコネクタ11aを
有し、マウス12およびキーボード13から成る第4入
力装置は接続ケーブルおよびコネクタ13aを有し、各
コネクタ7a,9a,11a,13aは入力装置制御装
置4に接続される。
【0063】入力装置制御装置4は、各コネクタ7a,
9a,11a,13aをどの入力装置に対応付けるかを
定義する識別スイッチ7c,9c,11c,13cを有
する。図11では、コネクタ7aを第1入力装置に、コ
ネクタ9aを第2入力装置に、コネクタ11aを第3入
力装置に、コネクタ13aを第4入力装置にそれぞれ対
応付けした例を示す。こうして識別スイッチの設定状態
を判別すればどの入力装置で入力されたかが容易に判別
できる。
【0064】図12は、識別スイッチの設定に基づく入
力装置識別処理を示すアルゴリズムである。まずステッ
プd1から開始し、ステップd2を経てステップd3に
おいて各入力装置が入力装置制御装置4にコネクタで接
続されると、ステップd4で各コネクタに対応した識別
スイッチで設定されたスイッチ番号を取得する。ステッ
プd5でスイッチ番号別に処理が分かれ、ステップd6
では識別スイッチ7cが番号「1」に設定されていれ
ば、識別スイッチ7cに対応したコネクタに接続された
入力装置を第1入力装置と定義する。ステップd7では
識別スイッチ9cが番号「2」に設定されていれば、識
別スイッチ9cに対応したコネクタに接続された入力装
置を第2入力装置と定義する。ステップd8では識別ス
イッチ11cが番号「3」に設定されていれば、識別ス
イッチ11cに対応したコネクタに接続された入力装置
を第3入力装置と定義する。ステップd9では識別スイ
ッチ13cが番号「4」に設定されていれば、識別スイ
ッチ13cに対応したコネクタに接続された入力装置を
第4入力装置と定義する。
【0065】その後ステップd10を経てステップd1
1で処理を終了するか否かを判定し、続行する場合はス
テップd2に戻って処理を繰り返す。
【0066】図13は、赤外線送受信インタフェイス1
7a〜17dと赤外線入力装置18a〜18dとの対応
を示す説明図である。ペン入力機能付表示装置3の前後
左右には赤外線送受信インタフェイス17a〜17dが
それぞれ配置され、図1に示した赤外線通信制御装置1
6は入力データがどの赤外線送受信インタフェイスをを
経由したかを判別すればどの赤外線入力装置で入力され
たかが容易に判別できる。
【0067】図14は、赤外線送受信インタフェイスの
伝送経路に基づく入力装置識別処理を示すアルゴリズム
である。まずステップe1から開始し、ステップe2を
経てステップe3において光通信の有無を判定し、光通
信があると各赤外線送受信インタフェイスに対応した通
信処理を行なう。
【0068】ステップe4では赤外線送受信インタフェ
イス17aによる光通信ネゴシエーションを行なって、
ステップe5でネゴシエーションが成功すると伝送経路
が確立する。ネゴシエーションが失敗すると、ステップ
e2に戻る。ステップe6では赤外線送受信インタフェ
イス17aに接続された赤外線入力装置18aを第1入
力装置と定義する。
【0069】ステップe7では赤外線送受信インタフェ
イス17bによる光通信ネゴシエーションを行なって、
ステップe8でネゴシエーションが成功すると伝送経路
が確立する。ネゴシエーションが失敗すると、ステップ
e2に戻る。ステップe9では赤外線送受信インタフェ
イス17bに接続された赤外線入力装置18bを第2入
力装置と定義する。
【0070】ステップe10では赤外線送受信インタフ
ェイス17cによる光通信ネゴシエーションを行なっ
て、ステップe11でネゴシエーションが成功すると伝
送経路が確立する。ネゴシエーションが失敗すると、ス
テップe2に戻る。ステップe12では赤外線送受信イ
ンタフェイス17cに接続された赤外線入力装置18c
を第3入力装置と定義する。
【0071】ステップe13では赤外線送受信インタフ
ェイス17dによる光通信ネゴシエーションを行なっ
て、ステップe14でネゴシエーションが成功すると伝
送経路が確立する。ネゴシエーションが失敗すると、ス
テップe2に戻る。ステップe15では赤外線送受信イ
ンタフェイス17dに接続された赤外線入力装置18d
を第4入力装置と定義する。
【0072】その後ステップe16を経てステップe1
7で処理を終了するか否かを判定し、続行する場合はス
テップe2に戻って処理を繰り返す。
【0073】図15〜図17は、ペン入力機能付表示装
置3での画面分割制御を示す説明図である。表示装置3
の物理的表示エリアは使用者が実際に観察したときの画
面表示をそのまま反映したものであり、表示装置3の仮
想表示メモリエリアは画面表示データの格納状態を示
す。
【0074】まず図15において、仮想表示メモリエリ
アに表示データP1として格納されたデータ(ここでは
「あいうえお」)は、図6に示した表示モードM1の座
標系を用いて画面回転変換が行なわれ、表示装置3の前
側部分画面に前方が観察方向となるように表示される。
【0075】仮想表示メモリエリアに表示データP2と
して格納されたデータ(ここでは「たちつてと」)は、
図6に示した表示モードM2の座標系を用いて画面回転
変換が行なわれ、表示装置3の右側部分画面に右方が観
察方向となるように表示される。
【0076】仮想表示メモリエリアに表示データP3と
して格納されたデータ(ここでは「さしすせそ」)は、
図6に示した表示モードM3の座標系を用いて画面回転
変換が行なわれ、表示装置3の後側部分画面に後方が観
察方向となるように表示される。
【0077】仮想表示メモリエリアに表示データP4と
して格納されたデータ(ここでは「かきくけこ」)は、
図6に示した表示モードM4の座標系を用いて画面回転
変換が行なわれ、表示装置3の左側部分画面に左方が観
察方向となるように表示される。
【0078】こうして表示装置3の画面表示領域を4つ
に分割し、各表示領域を異なる画面表示方向で表示する
ことによって、前後左右側に位置する観察者に対して違
和感の無い適正な方向の画面表示が可能になる。
【0079】次に図16において、仮想表示メモリエリ
アに表示データP1として格納されたデータ(ここでは
「あいうえお」)は、表示モードM1の座標系を用いて
画面回転変換が行なわれ、表示装置3の前側部分画面に
前方が観察方向となるように表示される。
【0080】さらに表示データP1は、表示モードM2
の座標系を用いた画面回転変換を経て表示装置3の右側
部分画面に右方が観察方向となるように表示され、同様
に、表示モードM3の座標系を用いた画面回転変換を経
て表示装置3の後側部分画面に後方が観察方向となるよ
うに表示され、表示モードM4の座標系を用いた画面回
転変換を経て表示装置3の左側部分画面に左方が観察方
向となるように表示される。
【0081】こうして表示装置3の画面表示領域を4つ
に分割し、同じデータを各表示領域毎に異なる画面表示
方向で表示することによって、前後左右側に位置する観
察者に対して違和感の無い適正な方向の画面表示が可能
になる。
【0082】次に図17は、画面分割制御および画面回
転制御の動作内容を設定するウインドウ画面例を示す。
画面分割制御では、マルチウインドウ処理を行なって新
しい部分画面を1つずつ創出したり、指定した部分画面
を消去したりでき、さらに各部分画面ごとに画面の位
置、サイズ、表示方向等を画面属性として個々に設定で
きる。
【0083】あるアプリケーションソフトウエアを実行
した場合、アプリケーションソフトウエアは図2に示し
た表示ドライバ5aに画面制御処理を指示する。表示ド
ライバ5aは画面属性の設定が無いとき、図17のよう
な設定画面を表示して使用者に画面属性設定を促す。
【0084】設定画面W1では、部分画面の画面回転制
御を実行するアプリケーションソフトウエアのファイル
名(たとえば"C:\Program Files\Mspaint.exe")を設定
する。設定画面W2では、部分画面の表示方向を90°
単位で選択して表示モードM1〜M4のいずれかを設定
する。設定画面W3では、部分画面の位置とサイズを左
上コーナおよび右下コーナの座標で設定し、さらに表示
装置3の全画面サイズに対する部分画面の縮尺率を縦横
について設定する。設定が終了してOKボタンW4をク
リックすると画面属性の設定が完了し補助記憶装置2等
に保存される。
【0085】図18はペン入力機能付表示装置3の取付
構造を示し、図18(a)は斜視図、図18(b)は平
面図、図18(c)は右側面図である。表示装置3は、
中央処理装置1や補助記憶装置2等を収納した本体部3
0の上に複数の方向に傾斜可能なように角変位自在に支
持される。図18(c)に示すように、本体部30の上
面中央付近に支柱31が設けられ、支柱31の先端には
首振りヒンジ31aを介して表示装置3が取り付けら
れ、表示装置3の角度調整を許容する。なお、支柱31
の内部には信号ケーブル等が収納される。
【0086】図18(b)に示すように、本体部30の
上面の前後左右端の中央付近には、表示装置3の前後左
右端が接触可能な角度スイッチ15a〜15dが設置さ
れる。図18(a)に示すように、使用者が表示装置3
を前方に傾斜させると、表示装置3の前端が角度スイッ
チ15aを押下する。同様に、使用者が表示装置3を右
方に傾斜させると、表示装置3の右端が角度スイッチ1
5bを押下し、表示装置3を後方に傾斜させると、表示
装置3の後端が角度スイッチ15cを押下し、表示装置
3を左方に傾斜させると、表示装置3の左端が角度スイ
ッチ15dを押下する。
【0087】図19は、角度スイッチの状態に基づく表
示モードM1〜M4の自動設定を示すアルゴリズムであ
る。まずステップf1から開始し、ステップf2を経て
ステップf3において角度スイッチ15a〜15dのオ
ンオフを判定する。
【0088】ステップf4では、角度スイッチ15aが
オンになると表示モードM1を設定する。ステップf5
では、角度スイッチ15bがオンになると表示モードM
2を設定する。ステップf6では、角度スイッチ15c
がオンになると表示モードM3を設定する。ステップf
7では、角度スイッチ15dがオンになると表示モード
M4を設定する。
【0089】その後ステップf8を経てステップf9で
処理を終了するか否かを判定し、続行する場合はステッ
プf2に戻って処理を繰り返す。
【0090】こうして表示装置3の傾斜によって傾斜方
向に位置する観察者は表示画面が見やすくなるととも
に、角度スイッチ15a〜15dで表示装置3の傾斜方
向を検出することによって、表示装置3の傾斜に応じた
画面表示方向の切替えを自動的に行なうことができる。
【0091】図20、図21はペン接触位置のキャリブ
レーション処理を示し、図20は正面図、図21は平面
図である。ペン入力機能付表示装置3は、画面の表示面
3bから一定距離H隔ててペン入力の操作面3aが設け
られる。そのため使用者Aが表示画面を斜め方向から観
察しながらペン入力を行なうと、実際には距離H×si
nθ(θは画面法線に対する観察角度)だけペン接触位
置がシフトしてしまう。同様に、反対側に位置する使用
者Bが斜め方向から観察した場合も、画面表示とペン接
触位置との不一致が生ずる。こうした不一致を解消する
補正をキャリブレーション処理と称する。
【0092】図21に示すように、表示装置3の前後左
右に使用者A〜Dが位置する場合、各使用者の目の位置
に応じて位置ずれが生ずる。上方から見た画面領域Q
は、画面左側の使用者Aには観察領域QAとして見え、
画面右側の使用者Bには観察領域QBとして見え、画面
前側の使用者Cには観察領域QCとして見え、画面後側
の使用者Dには観察領域QDとして見える。これらの観
察領域QA〜QDがキャリブレーションの対象となる。
そこで、画面領域Qに対する観察領域QAの関係をデー
タベースDB1として定義し、画面領域Qに対する観察
領域QBの関係をデータベースDB2として定義し、画
面領域Qに対する観察領域QCの関係をデータベースD
B3として定義し、画面領域Qに対する観察領域QDの
関係をデータベースDB4として定義し、補助記憶装置
2等に保存する。
【0093】図22は、入力ペン操作に基づくキャリブ
レーション処理を示すアルゴリズムである。まずステッ
プg1から開始し、ステップg2を経てステップg3に
おいて入力ペン19a〜19dからのデータ入力の有無
を判定する。
【0094】入力ペン19aが操作された場合、ステッ
プg4に移行してデータベースDB1を適用してペン接
触位置のキャリブレーションを行ない、画面領域Q上に
マッピングした仮想アドレスを出力する。
【0095】入力ペン19bが操作された場合、ステッ
プg5に移行してデータベースDB2を適用してペン接
触位置のキャリブレーションを行ない、画面領域Q上に
マッピングした仮想アドレスを出力する。
【0096】入力ペン19cが操作された場合、ステッ
プg6に移行してデータベースDB3を適用してペン接
触位置のキャリブレーションを行ない、画面領域Q上に
マッピングした仮想アドレスを出力する。
【0097】入力ペン19dが操作された場合、ステッ
プg7に移行してデータベースDB4を適用してペン接
触位置のキャリブレーションを行ない、画面領域Q上に
マッピングした仮想アドレスを出力する。
【0098】その後ステップg8を経てステップg9で
処理を終了するか否かを判定し、続行する場合はステッ
プg2に戻って処理を繰り返す。
【0099】図23、図24は表示装置3が傾斜した状
態でのペン接触位置のキャリブレーション処理を示す正
面図である。ペン入力機能付表示装置3は、画面の表示
面3bから一定距離H隔ててペン入力の操作面3aが設
けられ、使用者Aの観察方向は画面法線に対して角度θ
だけ傾斜し、さらに画面法線方向は支柱31に沿った鉛
直方向に対して角度φだけ傾斜する。したがって、距離
H×sin(θ−φ)だけペン接触位置がシフトしてし
まう。同様に、反対側に位置する使用者Bが斜め方向か
ら観察した場合も、画面表示とペン接触位置との不一致
が生ずる。また図24では、図23と比べて使用者Aと
使用者Bの観察位置が対称的に置換した状態と一致す
る。
【0100】図25は、キャリブレーションデータベー
スの適用を示す説明図である。4個の入力ペン19a〜
19dと4つの表示モードM1〜M4との組合せから、
計16個のキャリブレーションデータベースが想定され
る。たとえば、表示モードM1において使用者Aが入力
ペン19aを操作した場合、キャリブレーションデータ
ベースDBK(1−1)を適用する。また、表示モード
M4において使用者Dが入力ペン19dを操作した場
合、キャリブレーションデータベースDBK(4−4)
を適用する。こうして入力ペンおよび表示モードの選択
に応じて所定のキャリブレーションデータベースを選択
する。
【0101】図26は、使用者Aが入力ペン19aを操
作したときのキャリブレーション処理を示す説明図であ
る。上方から見た画面領域Qは、画面左側の使用者Aに
は観察領域QAとして見える。そこで、画面領域Qの4
隅の座標を(Xdmin,Ydmin)(Xdmax,Ydmin)(Xdmax,Ydmax)
(Xdmin,Ydmax)とし、観察領域QAの4隅の座標を(Xpmi
n,Ypmin)(Xpmax,Ypmin)(Xpmax,Ypmax)(Xpmin,Ypmax)と
定義すると、観察領域QAでのペン接触位置座標(Xp,Y
p)は、下記の変換式を用いて画面領域Qでのアドレス座
標(Xd,Yd)に変換できる。 Xd = (Xdmax−Xdmin)/(Xpmax−Xpmin) + Xdmin Yd = (Ydmax−Ydmin)/(Ypmax−Ypmin) + Ydmin
【0102】図25に示したキャリブレーションデータ
ベースDBK(1−1)〜DBK(4−4)は、こうし
た変換式を入力ペン19a〜19dおよび表示モードM
1〜M4の組合せに応じて数値化したテーブルである。
【0103】図27は、データベースを用いたキャリブ
レーション処理を示すアルゴリズムである。まずステッ
プh1から開始し、ステップh2を経てステップh3に
おいて表示モードの変更の有無を判定し、変更があれば
ステップh4で表示モードの番号iを取得し、変更がな
ければそのままステップh5を経て、次にステップh6
において入力ペン19a〜19dからのデータ入力の有
無を判定する。
【0104】入力ペン19aが操作された場合、ステッ
プh7に移行してデータベースDBK(1−i)を適用
してペン接触位置のキャリブレーションを行ない、画面
領域Q上にマッピングした仮想アドレスを出力する。
【0105】入力ペン19bが操作された場合、ステッ
プh8に移行してデータベースDBK(2−i)を適用
してペン接触位置のキャリブレーションを行ない、画面
領域Q上にマッピングした仮想アドレスを出力する。
【0106】入力ペン19cが操作された場合、ステッ
プh9に移行してデータベースDB(3−i)を適用し
てペン接触位置のキャリブレーションを行ない、画面領
域Q上にマッピングした仮想アドレスを出力する。
【0107】入力ペン19dが操作された場合、ステッ
プh10に移行してデータベースDB(4−i)を適用
してペン接触位置のキャリブレーションを行ない、画面
領域Q上にマッピングした仮想アドレスを出力する。
【0108】その後ステップh11g8を経てステップ
h12で処理を終了するか否かを判定し、続行する場合
はステップh2に戻って処理を繰り返す。
【0109】図28は、ペン入力機能付表示装置3およ
び外部表示装置21の画面制御を示す説明図である。図
1の表示制御装置5は表示制御部5cおよび内部表示制
御部5d等で構成され、図2の表示ドライバ5aの制御
によって、仮想表示メモリエリア5bにマッピングされ
た表示データは表示制御部5cに供給され、そのまま外
部表示装置21に表示される。表示制御部5cに供給さ
れた表示データは、さらに内部表示制御部5dに供給さ
れ、表示モードM1〜M4に応じて画面回転制御を実行
し、表示装置3の前方から見て反時計周りに0°,90
°,180°,270°の画面回転角に変換して表示す
る。
【0110】こうして外部表示装置21の画面表示は、
仮想表示メモリエリア5bの表示データを反映している
ため、使用者は初期のオリジナル画面を常に確認でき
る。
【0111】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、表
示部からのペン入力および複数のデータ入力部からのデ
ータ入力に基づいて表示データを制御することによっ
て、画面観察方向と画面表示方向と不一致や違和感を解
消する制御を実現できる。
【0112】また、表示データの画面表示方向を90度
単位で回転する画面回転制御を行なうことによって、画
面の前後左右方向に位置する操作者に対して画面表示を
違和感の無い適正な方向に切替えることができる。ま
た、こうした画面回転制御に対応して各データ入力部の
入力座標系を変換することによって、操作方向と画面方
向との不一致を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の情報処理装置のソフトウエア構成を示す
ブロック図である。
【図3】ペン入力機能付表示装置3および第1〜第4入
力装置の座標系を示す説明図である。
【図4】図3の座標系を整理した方向定義テーブルであ
る。
【図5】第1〜第4入力装置における基本入力処理を示
すアルゴリズムである。
【図6】ペン入力機能付表示装置3での画面回転制御を
示す説明図である。
【図7】入力アドレス変化量から画面座標系の実アドレ
スへの変換を示すアルゴリズムである。
【図8】図7のステップb4における仮想アドレスの変
換テーブルを示す説明図である。
【図9】入力装置制御装置4のコネクタハウス4aの接
続状態を示す結線図である。
【図10】コネクタ接続位置に基づく入力装置識別処理
を示すアルゴリズムである。
【図11】入力装置制御装置4のコネクタ識別スイッチ
の設定状態を示す説明図である。
【図12】識別スイッチの設定に基づく入力装置識別処
理を示すアルゴリズムである。
【図13】赤外線送受信インタフェイス17a〜17d
と赤外線入力装置18a〜18dとの対応を示す説明図
である。
【図14】赤外線送受信インタフェイスの伝送経路に基
づく入力装置識別処理を示すアルゴリズムである。
【図15】ペン入力機能付表示装置3での画面分割制御
を示す説明図である。
【図16】ペン入力機能付表示装置3での画面分割制御
を示す説明図である。
【図17】ペン入力機能付表示装置3での画面分割制御
を示す説明図である。
【図18】ペン入力機能付表示装置3の取付構造を示
し、図18(a)は斜視図、図18(b)は平面図、図
18(c)は右側面図である。
【図19】角度スイッチの状態に基づく表示モードM1
〜M4の自動設定を示すアルゴリズムである。
【図20】ペン接触位置のキャリブレーション処理を示
す正面図である。
【図21】ペン接触位置のキャリブレーション処理を示
す平面図である。
【図22】入力ペン操作に基づくキャリブレーション処
理を示すアルゴリズムである。
【図23】表示装置3が傾斜した状態でのペン接触位置
のキャリブレーション処理を示す正面図である。
【図24】表示装置3が傾斜した状態でのペン接触位置
のキャリブレーション処理を示す正面図である。
【図25】キャリブレーションデータベースの適用を示
す説明図である。
【図26】使用者Aが入力ペン19aを操作したときの
キャリブレーション処理を示す説明図である。
【図27】データベースを用いたキャリブレーション処
理を示すアルゴリズムである。
【図28】ペン入力機能付表示装置3および外部表示装
置21の画面制御を示す説明図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置 2 補助記憶装置 3 ペン入力機能付表示装置 4 入力装置制御装置 5 表示制御装置 6,8,10,12 マウス 7,9,11,13 キーボード 15a〜15d 角度スイッチ 17a〜17d 赤外線送受信インタフェイス 18a〜18d 赤外線入力装置 19a〜19d 入力ペン 21 外部表示装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NC51 NC59 NC71 ND02 ND60 NE07 5B087 AA05 AA09 AB04 AE03 BC03 DE09 DG02 5C082 AA06 AA21 AA22 AA24 AA25 BB01 CA44 CB01 CB06 DA87 MM05 5E501 AA02 AA04 AA13 BA13 CB02 CB03 CB09 CB11 FB24 FB34 FB45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面におけるペンの接触位置が検出
    可能なペン入力機能を持つ表示部と、 表示部のペン入力と独立してデータ入力が可能な複数の
    データ入力部と、 表示部からのペン入力および各データ入力部からのデー
    タ入力を制御する入力制御部と、 入力制御部からの出力データを取り込み、表示部に供給
    する表示データを制御するための制御部とを備えること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 制御部は、表示データの画面表示方向を
    90度単位で回転する画面回転制御が可能であり、各デ
    ータ入力部の入力座標系を表示方向回転角に応じて変換
    することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 入力制御部は各データ入力部を接続する
    ための複数のコネクタを有し、制御部はコネクタの接続
    位置に基づいて各データ入力部の入力座標系を識別する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 各データ入力部は入力座標系を識別する
    ための識別スイッチを有し、制御部は識別スイッチの状
    態に基づいて各データ入力部の入力座標系を識別するこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 各データ入力部はデータ入力を光通信で
    伝送する端末側光通信部を有し、入力制御部は各端末側
    光通信部との間で光通信を行なう複数の本体側光通信部
    を有し、制御部は本体側光通信部毎に各データ入力部の
    入力座標系を識別することを特徴とする請求項1記載の
    情報処理装置。
  6. 【請求項6】 制御部は、複数の表示領域を異なる画面
    表示方向で表示する画面分割制御が可能であり、かつ全
    体の表示領域を90度単位で回転する画面回転制御が可
    能であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 表示部は複数の方向に傾斜可能なように
    角変位自在に支持され、該表示部の傾斜方向を検出する
    ための傾斜センサが設けられ、制御部は傾斜センサの検
    出信号に基づいて表示データの画面表示方向を切替える
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 複数のペンが識別可能に設けられ、制御
    部は表示画面に接触したペンを識別して、該ペンの接触
    位置を補正することを特徴とする請求項1記載の情報処
    理装置。
  9. 【請求項9】 表示部は複数の方向に傾斜可能なように
    角変位自在に支持され、該表示部の傾斜方向および傾斜
    角度を検出するための傾斜センサが設けられ、制御部は
    傾斜センサの検出信号に基づいて表示データの画面表示
    方向を切替えるとともにペンの接触位置を補正すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 表示部での表示画面と同じ内容を表示
    し、画面表示方向が変化しない外部表示部が設けられる
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
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