JP2001174881A - 撮影装置、及び記憶媒体 - Google Patents

撮影装置、及び記憶媒体

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JP2001174881A
JP2001174881A JP35774899A JP35774899A JP2001174881A JP 2001174881 A JP2001174881 A JP 2001174881A JP 35774899 A JP35774899 A JP 35774899A JP 35774899 A JP35774899 A JP 35774899A JP 2001174881 A JP2001174881 A JP 2001174881A
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photographing
camera
subject
image
moving
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JP35774899A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Nihei
朋之 仁瓶
Yuji Akimoto
勇二 秋元
Shinichi Hagiwara
真一 萩原
Yoshihiro Sato
芳広 佐藤
秀樹 ▲高▼村
Hideki Takamura
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、各種機器の調整を自動的に
行ない、より容易に良好な画像の撮影を行なうことを可
能とする撮影装置、及び記憶媒体を提供することであ
る。 【解決手段】 CPU101は、商品の正面画像をモニ
タリングして、正面画像撮影時のデジタルカメラ20の
縦位置を計算して、縦方向駆動部351により縦方向に
デジタルカメラ20を移動して、正面画像を撮影する。
そして、側面の画像をモニタリングし、側面撮影時のデ
ジタルカメラ20の横位置を計算する。デジタルカメラ
20を横方向駆動部352により横方向に移動し、側面
画像を撮影する。そして、上面撮影時のデジタルカメラ
20の縦位置を計算し、デジタルカメラ20を縦方向駆
動部315により、計算した縦位置に移動するととも
に、横方向駆動部352により正面画像撮影時の位置に
移動し、上面画像を撮影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影画像が適正な
画像になるように各機器を調整して撮影を行なう撮影装
置、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流通業等において、新商品の案
内や小売り店舗における棚割提案をするために商品の画
像を利用する場合がある。このような商品画像は、スタ
ジオで撮影されたりしていたが、近年、コンピュータと
ともに、デジタルカメラやスキャナ等の画像取り込み可
能な機器が普及するにつれて、画像が一覧表示されたカ
タログ等を手軽に作成することができるようになった。
このようなカタログ等を作成する際に、商品をデジタル
カメラで撮影し、撮影された商品の画像をコンピュータ
に取り込んで処理すると便利であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、商品
(被写体)を撮影する際に、ユーザー(撮影者)が、カ
メラの位置、方向、ズーム、絞り、照明等の各種機器の
調整を行なわなければならず、非常に面倒であるという
問題があった。また、棚割提案に用いるカタログを作成
する場合には、1つの商品について前面画像、正面画
像、上面画像の3画像が必要となり、各種機器の調整を
1つの商品の撮影において3回行なわなければならなか
った。そのため、撮影する商品の数が多い場合には、各
種機器の調整に非常に多くの時間と手間を要し、効率が
悪いという問題があった。
【0004】また、一般に小売り店舗で取り扱われる商
品の形状、大きさ、材質、色調等は、非常に多岐にわた
っており、商品(被写体)の形状、大きさ、材質、色調
等に応じた各種機器の調整は、ユーザーの経験や、技術
に依存するところが大きいといった問題もあり、より容
易に良好な画像を撮影できる撮影装置が望まれていた。
【0005】本発明の課題は、各種機器の調整を自動的
に行ない、より容易に良好な画像の撮影を行なうことを
可能とする撮影装置、及び記憶媒体を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
カメラにより被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処
理する撮影装置(例えば、図20に示す撮影システム
2)において、前記カメラの撮像範囲に対する被写体の
位置を判別する判別手段(例えば、図3に示すCPU1
01)と、前記判別手段により判別された被写体の位置
に応じて、前記カメラの撮影方向を上下方向及び左右方
向に直線的に移動するカメラ移動手段(例えば、図20
に示すカメラ移動装置35)と、を備えたことを特徴と
している。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、カメラ
により被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する
撮影装置において、判別手段は、カメラの撮像範囲に対
する被写体の位置を判別し、カメラ移動手段は、判別手
段により判別された被写体の位置に応じて、前記カメラ
の撮影方向を上下方向及び左右方向に直線的に移動す
る。
【0008】したがって、カメラの撮影方向を上下方
向、及び左右方向に直線的に移動することができ、カメ
ラの撮影方向を自動的に被写体の位置に合わせて撮影す
ることができるため、誰でも容易に良好な画像を撮影す
ることができる。
【0009】請求項5記載の発明は、カメラにより被写
体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する撮影装置
(例えば、図20に示す撮影システム2)において、被
写体の上面を撮影するための上面撮影用鏡(例えば、図
20に示す鏡410)と、被写体の側面を撮影するため
の側面撮影用鏡(例えば、図20に示す鏡411)と、
被写体の上面を撮影する際には、前記上面撮影用鏡の位
置に前記カメラの撮影方向を移動し、被写体の側面を撮
影する際には、前記側面撮影用鏡の位置に前記カメラの
撮影方向を移動するカメラ移動手段(例えば、図20に
示すカメラ移動装置35)と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0010】この請求項5記載の発明によれば、カメラ
により被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する
撮影装置において、上面撮影用鏡は、被写体の上面を撮
影するために用いられ、側面撮影用鏡は、被写体の側面
を撮影するために用いられ、カメラ移動手段は、被写体
の上面を撮影する際には、上面撮影用鏡の位置に前記カ
メラの撮影方向を移動し、被写体の側面を撮影する際に
は、側面撮影用鏡の位置に前記カメラの撮影方向を移動
する。
【0011】したがって、被写体の向きを変えることな
く、被写体の正面、上面、側面の3つの面の撮影を行な
うことができ、ユーザーの負担をより軽減することがで
きる。
【0012】請求項6記載の発明は、カメラにより被写
体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する撮影装置
(例えば、図1に示す撮影システム1または図20に示
す撮影システム2)において、被写体を照らす複数の照
明手段(例えば、図1及び図20に示す照明装置40
7)と、被写体の種類毎に点灯すべき照明手段を記憶す
る照明記憶手段(例えば、図3に示す記憶装置106)
と、被写体の種類を指定する指定手段(例えば、図3に
示す入力装置102)と、この指定手段により指定され
た被写体の種類に応じて、前記照明記憶手段に記憶され
た点灯すべき照明手段を点灯する照明点灯手段(例え
ば、図26のステップS222に示す処理を行なうCP
U101)と、を備えることを特徴としている。
【0013】この請求項6記載の発明によれば、カメラ
により被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する
撮影装置において、複数の照明手段は、被写体を照ら
し、照明記憶手段は、被写体の種類毎に点灯すべき照明
手段を記憶し、指定手段は、被写体の種類を指定し、照
明点灯手段は、指定手段により指定された被写体の種類
に応じて、照明記憶手段に記憶された点灯すべき照明手
段を点灯する。
【0014】したがって、被写体の種類により照明手段
の点灯状態を制御することができるため、被写体の材質
や形状に応じた照明環境を実現することができ、反射や
映り込みの少ない良好な画像を容易に得ることができ
る。
【0015】請求項9記載の発明は、カメラにより被写
体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する撮影装置
(例えば、図20に示す撮影システム2)において、被
写体の設置位置を検出する検出手段(例えば、図20に
示す被写体台座415、及び図29のステップS302
に示す処理を行なうCPU101)と、この検出手段に
より検出された被写体の設置位置に基づいて、当該被写
体が撮影範囲の中央になるように前記カメラの撮影位置
を算出するカメラ位置算出手段(例えば、図29のステ
ップS303〜S307に示す処理を行なうCPU10
1)と、このカメラ位置算出手段により算出されたカメ
ラの撮影位置にカメラの撮影方向を移動するカメラ移動
手段(例えば、図20に示すカメラ移動装置35)と、
を備えたことを特徴としている。
【0016】この請求項9記載の発明によれば、カメラ
により被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する
撮影装置において、検出手段は、被写体の設置位置を検
出し、カメラ位置算出手段は、検出手段により検出され
た被写体の設置位置に基づいて、当該被写体が撮影範囲
の中央になるように前記カメラの撮影位置を算出し、カ
メラ移動手段は、カメラ位置算出手段により算出された
カメラの撮影位置にカメラの撮影方向を移動する。
【0017】したがって、カメラの撮影方向を被写体の
設置位置に応じて、自動的に移動することができる。そ
のため、ユーザーは、被写体の設置位置を気にする必要
がなく、誰でも容易に撮影を行なうことができる。
【0018】請求項11記載の発明は、カメラにより被
写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する撮影装置
(例えば、図1に示す撮影システム1)において、前記
カメラにより撮影されるモニタ画像を表示する画像表示
手段(例えば、図1に示すディスプレイ12)と、この
画像表示手段により表示されたモニタ画像において、画
像の移動量、移動方向を指示する指示手段(例えば、図
1に示すマウス14)と、この指示手段により指示され
た画像の移動量、移動方向をカメラの撮影方向の移動
量、移動方向に変換する変換手段(例えば、図9のステ
ップS133に示す処理を行なうCPU101)と、こ
の変換手段により変換されたカメラの撮影方向の移動
量、移動方向に従って、前記カメラの撮影方向を移動す
るカメラ移動手段(例えば、図1に示すカメラチルト台
403及び移動装置20c)と、を備えたことを特徴と
している。
【0019】この請求項11記載の発明によれば、カメ
ラにより被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理す
る撮影装置において、画像表示手段は、カメラにより撮
影されるモニタ画像を表示し、指示手段は、画像表示手
段により表示されたモニタ画像において、画像の移動
量、移動方向を指示し、変換手段は、指示手段により指
示された画像の移動量、移動方向をカメラの撮影方向の
移動量、移動方向に変換し、カメラ移動手段は、変換手
段により変換されたカメラの撮影方向の移動量、移動方
向に従って、前記カメラの撮影方向を移動する。
【0020】したがって、モニタ画像上において、画像
位置の移動を指示することで、カメラの撮影方向を移動
することができる。そのため、誰でも容易に画像位置の
微調整等を行なうことができ、より良好な撮影画像を得
ることができる。
【0021】請求項12記載の発明は、カメラにより被
写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理する撮影装置
(例えば、図1に示す撮影システム1)において、前記
被写体の後方に設置される背景シート(例えば、図2に
示す背景シート413)と、前記背景シートの色を交換
する背景交換手段(例えば、図10のステップS142
に示す処理を行なうCPU101及び巻き取り装置41
4)と、この背景交換手段による背景シートの色の交換
前及び交換後に撮影された撮影画像を記憶する撮影画像
記憶手段(例えば、RAM103)と、この撮影画像記
憶手段に記憶された撮影画像を比較して、画像の色が異
なる部分を背景部として認識する背景認識手段(例え
ば、図10のステップS144に示す処理を行なうCP
U101)と、を備えることを特徴としている。
【0022】この請求項12記載の発明によれば、カメ
ラにより被写体の撮影を行ない、その撮影画像を処理す
る撮影装置において、背景シートが被写体の後方に設置
され、背景交換手段は、背景シートの色を交換し、撮影
画像記憶手段は、背景交換手段による背景シートの色の
交換前及び交換後に撮影された撮影画像を記憶し、背景
認識手段は、撮影画像記憶手段に記憶された撮影画像を
比較して、画像の色が異なる部分を背景部として認識す
る。
【0023】したがって、背景の色が異なる同一被写体
の撮影画像を比較して、色の異なる部分を背景部として
認識するため、背景部を被写体の形状にとらわれず、よ
り精度良く、簡単に認識することができる。そのため、
例えば、撮影する被写体の画像の背景色を統一したい場
合には、認識した背景部の色を統一したい色に塗り替え
る操作を行なうだけで良く、より容易に精度の良い画像
を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1〜図19は、本発明を適用し
た第1の実施の形態における撮影システムを示す図であ
る。
【0025】まず構成を説明する。図1は、本第1の実
施の形態としての撮影システム1の全体を示す外観斜視
図である。この図1に示すように撮影システム1は、撮
影装置40と画像処理装置10とにより構成されてい
る。図2は、図1に示す撮影システム1の撮影装置40
の縦断側面図である。
【0026】図1において、画像処理装置10は、画像
処理に関わる制御系の各機器を内蔵する本体11と、そ
の画像処理内容に関わる各種画面を表示するCRT(Ca
thode Ray Tube)等により構成されたディスプレイ12
と、各種コマンドや指示内容を入力するキーボード13
と、ディスプレイ12に表示される各種画面上で各種指
示を指示操作するマウス14とを備える。
【0027】図1及び図2に示すように、撮影装置40
は、被写体をセッティングして撮影環境を設定するため
の各種機器を収納するケース401と、ケース401の
図中手前側の開口部に回動可能に組み付けられてカメラ
チルト台403にセットされたデジタルカメラ20の撮
影方向の設定を行なうとともに外光を遮断するフード4
02と、フード402の図中手前側の開口部に回動可能
に組み付けられてセットされたデジタルカメラ20のチ
ルト角を設定するカメラチルト台403と、このカメラ
チルト台403にセットされたデジタルカメラ20と、
から構成されている。
【0028】デジタルカメラ20は、デジタルカメラ本
体20aと、レンズ部20bと、デジタルカメラ20の
撮影方向を横方向に移動させるための移動装置20cと
からなる。レンズ部20bは、ズーム207、フォーカ
ス208、絞り209等(図4参照)の機能を有してお
り、移動装置20cは、横移動用モータ408a、ポテ
ンショメータ408b(図4参照)を内蔵している。
【0029】また、撮影装置40のケース401の図中
手前側の開口部周囲にはフード402の周囲を覆うよう
にして、フードカバー8が取り付けられている。更に、
撮影装置40のケース401には、上面の奥方端に横長
の開口部24が形成されていて、その前方が開閉可能蓋
25となっており、背面の上下中間部も開閉可能蓋26
(図2参照)となっている。
【0030】また、撮影装置40のケース401の図中
手前側の開口部の下方には、上記画像処理装置10、か
ら入力される各駆動部を制御する制御信号に応じて撮影
装置40の各駆動部に駆動制御信号を出力する撮影制御
系を内蔵する撮影制御装置30が取り付けられている。
そして、画像処理装置10と撮影制御装置30との間に
は、撮影に関わる各種制御信号や各種検出信号を授受す
るためのケーブル56が接続されている。
【0031】更に、撮影制御装置30には、フード40
2の上下(縦)方向操作、デジタルカメラ20の上下
(縦)方向操作及び左右(横)方向操作、フード40
2、及びデジタルカメラ20の動作速度操作等の操作ボ
タンを備えたリモコン操作ボックス53が、各種操作信
号等を授受するためのケーブル54により接続されてい
る。
【0032】更に、撮影装置40のケース401の一側
面には、大きく開口する商品出し入れ口(被写体出し入
れ口)21が形成されていて、この商品出し入れ口21
に観音開きの開閉蓋22、23が取り付けられている。
この観音開きの開閉蓋22、23において、一方の開閉
蓋22の召し合せ部前面は、幅広の凹部22aとなって
いて、他方の開閉蓋23の召し合せ部後面は幅狭の凹部
(図示省略)となっている。
【0033】そして、図2に示すように、撮影装置40
のケース401の内部には、天井付近、側面、下面付近
に複数の照明装置407が備えられており、天井付近の
照明装置407は、他の照明装置407よりも照度の強
い照明装置が用いられており、天井付近の照明装置40
7の前方には、照明装置407の発光光を拡散させる拡
散板412が備えられている。また、商品の上方に位置
して斜め前方に向いた鏡410が備えられている。この
鏡410は、ワンタッチで着脱可能に取り付けられてい
る。
【0034】また、撮影装置40のケース401の内部
には、商品(被写体)420を戴置するための被写体台
座405が備えられ、この被写体台座405の後方に背
景シート413が備えられている。背景シート413
は、数種の色が順番に付けられた布等により構成され、
2つの巻き取り装置414に両端をそれぞれ巻き付けら
れ、巻き取り装置414により背景シート413を巻き
取ることにより、所望の色が被写体420の背景になる
ように調整される。
【0035】次いで、画像処理装置10内部の制御系1
00の構成について図3に示すブロック図を参照して説
明する。図3において、画像処理装置10の制御系10
0は、CPU101、入力装置102、RAM103、
I/F104、表示装置105、記憶装置106、記憶
媒体107、及び伝送制御部108により構成されてお
り、記憶媒体107を除く各部はバス109に接続され
ている。
【0036】CPU(Central Processing Unit)10
1は、記憶装置106内に格納されているシステムプロ
グラム及び当該システムに対応するアプリケーションプ
ログラムをRAM103内の図示しないプログラム格納
領域に展開し、入力装置102から入力される各種指示
あるいはデータをRAM103内に一時的に格納し、こ
の入力指示及び入力データに応じて記憶装置106内に
格納された画像データに対して各種画像処理を実行し、
その処理結果をRAM103内に格納するとともに、表
示装置105に表示する。そして、RAM103に格納
した処理結果を入力装置102から入力指示される記憶
装置106内の保存先に保存する。
【0037】また、CPU101は、撮影装置40にお
ける被写体の撮影に際して、後述する撮影編集処理(図
7参照)を実行し、入力装置102からの指示により自
動撮影が指定されると、撮影条件を指定させる撮影条件
指定画面を表示装置105に表示して、撮影条件名、被
写体(商品)の撮影面(前面、上面、俯瞰)等を指定さ
せ、その指定された被写体の撮影面を撮影させるため、
撮影装置40において各撮影条件を調整する各機器調整
処理(図8参照)を実行し、各機器が調整されたことを
確認すると、指定された被写体の撮影面の撮影処理(図
9参照)を行ない、その撮影された画像データを撮影制
御装置30から取得して、ファイル名を付けて、記憶装
置106に格納する。
【0038】一方、入力装置102からの入力指示によ
り手動撮影が指定された場合には、各機器が手動で移動
・調整され、撮影指示が入力されると、撮影処理(図9
参照)を行ない、その撮影された画像データを撮影制御
装置30から取得して、ファイル名や撮影条件等ととも
に記憶装置106に格納する。また、入力装置102か
らの入力指示により画像編集が指定された場合には、記
憶装置106に格納された画像データの画像編集処理を
行なう。
【0039】更に、CPU101は、撮影処理(図9)
を実行する際に、画像位置調整指示が入力されると後述
する画像位置調整処理(図12参照)を実行する。ま
た、前面の撮影が指定された場合には、後述する前面撮
影処理(図10参照)を実行して、撮影した画像データ
を撮影装置40の撮影制御装置30から取得して、ファ
イル名を付けて、記憶装置106に格納する。
【0040】入力装置102は、図1に示したキーボー
ド13とマウス14とを含み、キーボード13において
押下されたキーの押下信号やマウス14の位置信号をC
PU101に出力する。また、キーボード13は、各種
コマンドキーとして、撮影完了キー、撮影キー、画像位
置調整キー、保存キー、解除キー等を含む。
【0041】RAM(Random Access Memory)103
は、CPU101が上記各種アプリケーションプログラ
ムを実行する際に、各種プログラムを展開するプログラ
ム格納領域を形成するとともに、CPU101が上記各
種処理を実行する際に処理されるデータや画像データ等
を展開するメモリ領域を形成する。
【0042】I/F104は、ケーブル56を介して撮
影制御装置30と接続され、CPU101から入力され
る各種指示信号を撮影制御装置30に送信するととも
に、撮影制御装置30から送信される各種検出信号や画
像信号を受信してCPU101に出力する。
【0043】表示装置105は、図1に示したディスプ
レイ12であり、CPU101から入力される各種表示
データ(撮影条件指定画面や画像データ等)を表示す
る。なお、表示装置105は、図1に示すようなCRT
により構成されるディスプレイ12に限らず、例えば、
カラー表示が可能な液晶表示画面やプラズマ表示画面に
より構成される平面ディスプレイなどでも良い。
【0044】記憶装置106は、プログラムやデータ等
が予め記憶されている記憶媒体107を有しており、こ
の記憶媒体107は磁気的、光学的記録媒体、若しくは
半導体メモリで構成されている。この記憶媒体107は
記憶装置に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装
着するものであり、この記憶媒体107には上記システ
ムプログラム及び当該システムに対応する各種アプリケ
ーションプログラム、撮影編集処理プログラム、各機器
調整処理プログラム、撮影処理プログラム、画像位置調
整処理プログラム、及び各種処理プログラムで処理され
たデータ等を記憶する。
【0045】また、この記憶媒体107に記憶するプロ
グラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバや
クライアント等の他の機器からネットワーク回線等の伝
送媒体を介して伝送制御部108から受信して記憶する
構成にしてもよく、さらに、記憶媒体107はネットワ
ーク上に構築されたサーバの記憶媒体であってもよい。
さらに、前記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒
体を介してサーバやクライアントへ伝送してこれらの機
器にインストールするように構成してもよい。
【0046】また、記憶装置106は、上記CPU10
1における撮影処理に際して、利用される撮影条件テー
ブル161、及び画像位置調整テーブル162を格納し
ている。撮影条件テーブル161の構成を図5に、画像
位置調整テーブル162の構成を図6に示す。
【0047】撮影条件テーブル161には、図5に示す
ように、例えば、「箱菓子」、「缶詰」といった商品の
分類が「撮影条件名」として設定され、この「撮影条件
名」に対して、それぞれ「撮影面」として「前面」、
「上面」、「俯瞰」が設定される。そして、各「撮影
面」毎に、デジタルカメラ20における「カメラ制御値
(ズーム・フォーカス・絞り)」、カメラチルト台40
3における「カメラ台座角度」、被写体台座405にお
ける「被写体台座高さ」、フード402における「撮影
フード角度」、複数の照明装置407における各「ライ
ト点灯フラグ」及び「ライト照度値」等に対応する各撮
影条件値が設定される。
【0048】ここで、「カメラ制御値(ズーム・フォー
カス・絞り)」に設定される「Z1」、「Z2」、
「Z3」、・・・は、ズーム値であり、「F1」、
「F2」、「F3」、・・・は、フォーカス値であり、
「S1」、「S2」、「S3」、・・・は、レンズの絞り
値である。また、「カメラ台座角度」に記憶される「α
1」、「α2」、「α3」・・・は、カメラチルト台40
3の角度を示す値であり、「被写体台座高さ」に記憶さ
れる「H1」、「H2」、「H3」・・・は、被写体台座
405の高さを示す値であり、「撮影フード角度」に記
憶される「β1」、「β2」、「β3」・・・は、撮影フ
ード402の角度を示す値である。
【0049】「ライト点灯フラグ」及び「ライト照度
値」は、各照明装置407にライト1〜ライトnといっ
た番号を付し、これらの各照明装置407の番号毎にそ
れぞれ設定される。「ライト点灯フラグ」に記憶される
「1」、「0」は、各照明装置407の点灯、非点灯を
示す。「ライト照度値」に記憶される「L11」、
「L12」、「L13」・・・は、各照明装置407の照度
を示す値である。これらの「ライト点灯フラグ」及び
「ライト照度値」は、撮影装置40が備える複数の各照
明装置407に対して、それぞれ設定される。
【0050】画像位置調整テーブル162は、図6に示
すように、「ズーム値」に対応した「移動量/1ピクセ
ル」が設定されたテーブルである。「ズーム値」には、
「Z 1」、「Z2」、「Z3」、・・・、「Zn」といっ
た、デジタルカメラ20がとり得るズーム値が格納され
る。「移動量/1ピクセル」には、「ズーム値」に対応
して、画像処理装置10の表示装置105に表示された
画像を1ピクセル分移動するのに必要なカメラの移動量
を示す値が格納される。
【0051】例えば、現在、デジタルカメラ20におけ
るズーム値が「Z1」である場合には、図6に示す画像
位置調整テーブル162において、「ズーム値」が「Z
1」に対応する「移動量/1ピクセル」は、「カメラ移
動量A」であるため、例えば、画像処理装置10におい
て、表示装置105に表示されている画像を10ピクセ
ル分移動させる指示が入力された場合には、「カメラ移
動量A」を10倍した分、デジタルカメラ20を移動さ
せることにより、移動指示に応じた画像の移動を行なう
ことができる。
【0052】伝送制御部108は、モデム(MODE
M:MOdulator/DEModulator )またはターミナルアダプ
タ(TA:Terminal Adapter)等によって構成され、電
話回線、ISDN回線等の通信回線を介して外部機器と
の通信を行うための制御を行う。モデムは、電話回線を
介してパーソナルコンピュータ等の外部機器との通信を
行うために、CPU101によって処理されたデジタル
データを電話回線の周波数帯域にあったアナログ信号に
変調し、また、電話回線を介して入力されたアナログ信
号をデジタル信号に復調する装置であり、ターミナルア
ダプタは、ISDN回線を介してパーソナルコンピュー
タ等の外部機器との通信を行うために、既存のインタフ
ェースをISDNに対応するインタフェースに変換する
装置である。
【0053】次いで、デジタルカメラ20と撮影制御装
置30内部の各制御系200、300の構成について図
4に示すブロック図を参照して説明する。
【0054】図4において、デジタルカメラ20の制御
系200は、I/F201、カメラ制御部202、画像
メモリ203、モータ204〜206、ズーム207、
フォーカス208、絞り209、及びポテンショメータ
210〜212、により構成されている。
【0055】I/F201は、撮影制御装置30内のI
/F301を介して入力される各種撮影制御信号を受信
してカメラ制御部202に出力し、ポテンショメータ2
10〜212から入力される各検出信号をカメラ制御部
202に出力するとともに、撮影制御装置30内のI/
F301を介して画像処理装置10に送信する。
【0056】カメラ制御部202は、I/F201から
入力される各種撮影制御信号に従ってモータ204〜2
06にそれぞれ駆動制御信号を出力して駆動制御し、所
定の撮影条件に対応するようにズーム207、フォーカ
ス208、及び絞り209を所定位置に移動させ、ポテ
ンショメータ210〜212からフィードバックされる
ズーム位置、フォーカス位置、及び絞り位置の各検出信
号に基づいて、ズーム207、フォーカス208、及び
絞り209が所定位置に調整されたことを確認した後、
図示しない撮像部における撮影動作を制御して、その撮
影画像データを画像メモリ203に記憶させる。
【0057】画像メモリ203は、磁気的、光学的記録
媒体、若しくは半導体メモリで構成されており、カメラ
制御部202から入力される画像データを記憶する。
【0058】モータ204〜206は、それぞれカメラ
制御部202から入力される駆動制御信号によりズーム
207、フォーカス208、及び絞り209を駆動して
所定位置に移動させる。
【0059】ポテンショメータ210〜212は、それ
ぞれ可変抵抗器等により構成され、モータ204〜20
6により駆動されるズーム207、フォーカス208、
及び絞り209における各駆動位置を検出し、その各検
出信号をI/F201に出力する。
【0060】図4において、撮影制御装置30の制御系
300は、I/F301、停止スイッチ302、カメラ
向き検出スイッチ303、チルト台駆動制御部304、
被写体台座駆動制御部305、フード駆動制御部30
6、照明制御部307、カメラ向き駆動制御部308、
及び背景シート駆動制御部309により構成されてい
る。
【0061】I/F301は、ケーブル56を介して画
像処理装置10から送信される各種指示信号を受信して
デジタルカメラ20内のI/F201に出力するととも
に、各駆動制御部及び照明制御部307に出力する。ま
た、ポテンショメータ403b、405b、406b、
408b、409b及びポテンショメータ28bから入
力される各検出信号をケーブル56を介して画像処理装
置10に送信し、I/F201から入力されるポテンシ
ョメータ210〜212の各検出信号をケーブル56を
介して画像処理装置10に送信する。
【0062】停止スイッチ302は、撮影装置40に備
えられた非常停止ボタン(図示省略)と連結されてお
り、非常停止ボタンが操作されると、各駆動部における
動作を停止させる停止信号をチルト台駆動制御部30
4、被写体台座駆動制御部305、フード駆動制御部3
06、及び照明制御部307に同時に出力して、各駆動
部における動作を直ちに停止させるとともに、その停止
信号をI/F301を介して画像処理装置10内のCP
U101に対してリセット信号として出力して、CPU
101をリセット処理させる。
【0063】カメラ向き検出スイッチ303は、カメラ
チルト台403にセットされるデジタルカメラ20が所
定の固定位置に正しくセットされたか否かを検出するス
イッチであり、デジタルカメラ20が正しくセットされ
ていないことを検出すると、その検出信号をI/F30
1に出力する。
【0064】チルト台駆動制御部304は、I/F30
1から入力されるチルト台駆動指示信号に従ってチルト
台駆動制御信号をモータ403aに出力してモータ40
3aを駆動制御してカメラチルト台403のチルト角を
駆動制御し、I/F301を介してポテンショメータ4
03bからフィードバックされるチルト角検出信号に基
づいてチルト角を所望の値に調整する。
【0065】また、チルト台駆動制御部304は、I/
F301から入力される回転盤駆動指示に従って回転盤
駆動制御信号をモータ28aに出力してモータ28aを
駆動制御して、デジタルカメラ20内の回転盤(図示省
略)の回転角度を駆動制御し、I/F301を介してポ
テンショメータ28bからフィードバックされる回転角
検出信号に基づいて回転盤の回転角を所望の位置に調整
する。
【0066】被写体台座駆動制御部305は、I/F3
01から入力される被写体台座駆動指示信号に従って被
写体台座駆動制御信号をモータ405aに出力してモー
タ405aを駆動制御して被写体台座405の高さを昇
降駆動制御し、I/F301を介してポテンショメータ
405bからフィードバックされる昇降位置検出信号に
基づいて昇降位置を所望の位置に調整する。
【0067】フード駆動制御部306は、I/F301
から入力されるフード駆動指示信号に従ってフード駆動
制御信号をモータ406aに出力してモータ406aを
駆動制御してフード402の回転位置を駆動制御し、I
/F301を介してポテンショメータ406bからフィ
ードバックされる回転位置検出信号に基づいて回転位置
を所望の位置に調整する。
【0068】照明制御部307は、I/F301から入
力される照明指示信号に従って照明駆動制御信号をケー
ス401内に取り付けられた複数の照明装置407に出
力して、各照明装置407の点灯/消灯を制御するとと
もに、各照明装置407の点灯時の照度を制御する。
【0069】カメラ向き駆動制御部308は、I/F3
01から入力されるカメラ向き駆動指示信号に従ってカ
メラ向き駆動制御信号を横移動用モータ408aに出力
して、横移動用モータ408aを駆動制御して、デジタ
ルカメラ20の横方向回転位置を駆動制御し、I/F3
01を介してポテンショメータ408bからフィードバ
ックされる回転位置検出信号に基づいて、デジタルカメ
ラ20の横方向の撮影方向を所望の方向に調整する。
【0070】背景シート駆動制御部309は、I/F3
01から入力される背景シート駆動指示信号に従って背
景シート駆動制御信号をモータ409aに出力して、モ
ータ409aを駆動制御して、巻き取り装置414(図
2参照)の回転位置を駆動制御し、I/F301を介し
てポテンショメータ409bからフィードバックされる
巻き取り装置414の回転位置検出信号に基づいて背景
シート413の巻き取り量を調整して、背景シート41
3の所望の色が被写体の背景に来るように調整する。
【0071】ポテンショメータ28bは、モータ28a
により駆動制御される回転盤の回転角を検出し、その回
転角検出信号(電圧信号)をI/F301に出力する。
【0072】ポテンショメータ403bは、モータ40
3aにより駆動制御されるカメラチルト台403のチル
ト角を検出し、そのチルト角検出信号(電圧信号)をI
/F301に出力する。
【0073】ポテンショメータ405bは、モータ40
5aにより駆動制御される被写体台座405の昇降位置
を検出し、その昇降位置検出信号(電圧信号)をI/F
301に出力する。
【0074】ポテンショメータ406bは、モータ40
6aにより駆動制御されるフード402の回転位置を検
出し、その回転位置検出信号(電圧信号)をI/F30
1に出力する。
【0075】ポテンショメータ408bは、横移動用モ
ータ408aにより駆動制御されるデジタルカメラ20
の横方向の回転位置を検出し、その回転位置検出信号
(電圧信号)をI/F301に出力する。
【0076】ポテンショメータ409bは、モータ40
9aにより駆動制御される巻き取り装置414の回転位
置を検出し、その回転位置検出信号(電圧信号)をI/
F301に出力する。
【0077】次に動作を説明する。画像処理装置10内
のCPU101により実行される撮影編集処理につい
て、図7に示すフローチャートに基づき説明する。ここ
で、これらのフローチャートに記述されている各機能を
実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラ
ムコードの形態で記憶媒体107に格納されており、C
PU101はこのプログラムコードにしたがった動作を
逐次実行する。また、CPU101は伝送媒体を介して
伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動
作を逐次実行することもできる。すなわち、記憶媒体1
07の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム
/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行する
こともできる。
【0078】まず、CPU101は、撮影装置40の電
源投入操作、若しくは、入力装置102における撮影処
理開始を指示する指示操作に従って、チルト台駆動制御
部304及び被写体駆動制御部305によって、モータ
403a、モータ406a、及びモータ28aを駆動制
御させ、デジタルカメラ20を初期位置に移動させる
(ステップS101)。
【0079】続いて、CPU101は、入力装置102
における指示操作によって画像編集が指示されたか否か
を判別し(ステップS102)、画像編集が指示された
場合には、画像編集処理を実行し(ステップS10
3)、処理を終了する。画像編集が指示されなかった場
合には、自動撮影が指示されたか否かを判別する(ステ
ップS104)。
【0080】このステップS104において自動撮影が
指示された場合には、その撮影条件を指定させる撮影条
件指定画面を表示装置105に表示して、撮影条件名を
指定させ(ステップS105)、被写体台座405に被
写体(商品)をセットするように促す。
【0081】そして、CPU101は、ユーザーによっ
て被写体が被写体台座405にセットされると、撮影面
を指定させ(ステップS106)、指定された撮影面に
対応する撮影条件に従って、各機器調整処理(図8)を
実行し(ステップS107)、撮影処理(図9)を実行
して(ステップS108)、撮影完了が指示されたか否
かを判別する(ステップS109)。このステップS1
09で撮影完了が指示された場合には、そのまま処理を
終了し、撮影完了が指示されていない場合には、続いて
他の撮影面の撮影を実行するためステップS106に戻
る。
【0082】一方、ステップS104において、自動撮
影が指示されなかった場合、すなわち手動撮影が指示さ
れた場合には、CPU101は、撮影面を指定させ(ス
テップS110)、指定された撮影面に応じて、各機器
を手動にて移動・調整する処理を実行し、その都度ユー
ザーによって入力装置102で行なわれる指示操作に応
じて撮影装置40が備える各駆動部を移動させる(ステ
ップS111)。そして、撮影処理(図9)を実行し
(ステップS112)、撮影完了が指示されたか否かを
判別する(ステップS113)。撮影完了が指示された
場合には、そのまま処理を終了し、撮影完了が指示され
ていない場合には、続いて他の撮影を実行するためステ
ップS110に戻る。
【0083】次いで、画像処理装置10内のCPU10
1により実行される各機器調整処理(図7;ステップS
107)について、図8に示すフローチャートに基づき
説明する。
【0084】撮影条件名及び撮影面が指定されると、C
PU101は、記憶装置106内に記憶される撮影条件
テーブル161(図5)から、指定された撮影条件名と
一致する条件データを読み出し(ステップS121)、
指定された撮影面に対応する各条件データを撮影装置4
0にI/F104によりケーブル56を介して送信して
(ステップS122)、撮影装置40の各機器をその条
件データに従って移動、調整させて、本処理を終了し、
撮影編集処理(図7)における次処理(ステップS10
8)に移行する。
【0085】次に、画像処理装置10のCPU101に
より実行される撮影処理(図7:ステップS108、S
112)について、図9に示すフローチャートに基づき
説明する。
【0086】指定された撮影面に応じて、各機器が移
動、調整されると、CPU101は、入力装置102に
おいて撮影キーにより撮影指示が入力されたか否かを判
別し(ステップS131)、撮影指示が入力されなかっ
た場合には、画像位置調整キーによる画像位置調整指示
が入力されたか否かを判別する(ステップS132)。
画像位置調整指示が入力された場合には、画像位置調整
処理(図11参照)を実行して(ステップS133)、
ステップS131に戻る。
【0087】ステップS132において、画像位置調整
指示が入力されなかった場合には、CPU101は、入
力装置102において解除キーにより撮影解除指示が入
力されたか否かを判別し(ステップS134)、解除キ
ーによる撮影解除指示が入力された場合には、撮影面、
撮影条件名等の指定を解除して、撮影編集処理(図7)
におけるステップS104に戻る。撮影解除指示が入力
されなかった場合には、ステップS131に戻る。
【0088】ステップS131において、撮影指示が入
力された場合には、CPU101は、指定された撮影面
が前面であるか否かを判別し(ステップS135)、前
面が指定されていた場合には、前面撮影処理(図10参
照)を実行し(ステップS136)、ステップS138
に移行する。前面以外の撮影面(上面、俯瞰)が指定さ
れていた場合には、その撮影面の撮影を実行し、撮影画
像データを撮影制御装置30からケーブル56を介して
取得し、RAM103内に一時記憶して(ステップS1
37)、ステップS138に移行する。
【0089】ステップS138では、CPU101は、
入力装置102において保存キーによる画像データ保存
指示が入力されたか否かを判別する。保存指示が入力さ
れた場合には、RAM103内に一時記憶された撮影画
像データにファイル名を付けて、記憶装置106に保存
するとともに、RAM103内に一時記憶していた撮影
画像データをクリアして、本撮影処理を終了し、撮影編
集処理(図7)における次処理(ステップS109また
はステップS113)へ移行する。保存指示が入力され
なかった場合には、ステップS131に戻り、再度撮影
処理を行なう。
【0090】次いで、画像処理装置10のCPU101
により実行される前面撮影処理(図9;ステップS13
6)について、図10に示すフローチャートに基づき説
明する。
【0091】指定された撮影面が前面であると判別され
ると、CPU101は、背景シート413を所定の色が
背景になる初期状態にして、1回目の撮影を行ない、そ
の画像を、例えば、“画像1”としてRAM103内に
一時保存する(ステップS141)。次いで、CPU1
01は、背景交換指示を撮影装置40に出力し、背景シ
ート413の色が1回目の撮影時と大きく異なる色にな
るように巻き取り装置414により背景シート413の
巻き取りを行なわせる(ステップS142)。
【0092】背景シート413の色が交換されたことを
確認すると、CPU101は、2回目の撮影を行ない、
その画像を、例えば、“画像2”としてRAM103内
に一時保存する(ステップS143)。そして、RAM
103内に保存された“画像1”と“画像2”とを比較
し、色が大きく異なる部分を背景部として認識する(ス
テップS144)。
【0093】そして、CPU101は、認識した背景部
を予め設定された背景色に塗り替え、その画像を撮影画
像として、撮影面(前面)と対応づけて、RAM103
内に一時記憶して、本前面撮影処理を終了し、撮影処理
(図9)における次処理(ステップS138に移行す
る。
【0094】図11は、図10に示す前面撮影処理によ
り、撮影される被写体及び各撮影画像の具体例を示す図
である。図11(a)は、撮影対象物である被写体(商
品)を示す図である。図11(b)は、背景シート41
3を初期状態の色(例えば、黒)にして図11(a)に
示す被写体の撮影を行なった際の撮影画像を示す図であ
る。図11(c)は、背景シート413の色を図11
(b)に示す撮影画像と大きく異なる色(例えば、赤)
にして図11(a)に示す被写体の撮影を行なった際の
撮影画像を示す図である。
【0095】図11(b)に示す撮影画像と、図11
(c)に示す撮影画像とを比較すると、被写体の部分の
色は同じであるが、背景の色は大きく異なる。そのた
め、色が大きく異なる部分を背景部として認識すれば、
背景部分を精度良く認識することができる。図11
(d)は、図11(b)に示す撮影画像と、図11
(c)に示す撮影画像とを比較し、色が大きく異なる部
分を背景部として認識し、その認識された背景部の色を
予め設定された色に塗り替えた画像を示す図である。
【0096】このように、背景シート413の色を変え
て、2回同じ被写体の撮影を行なうことにより、被写体
の形状によらず、背景部分を精度良く認識することがで
きる。なお、図11(b)に示す撮影画像と図11
(c)に示す撮影画像との背景シート413の色は、黒
や赤に限定されるものではなく、お互いに明らかに異な
る色であれば良い。
【0097】次に、画像処理装置10のCPU101に
より実行される画像位置調整処理(図9;ステップ13
3)について、図12に示すフローチャートに基づき説
明する。
【0098】入力装置102の画像位置調整キーが入力
され、マウス14により画像位置調整指示(マウス14
のドラッグによるカーソル移動)が入力されると、CP
U101は、その指示に画像の横方向移動があるか否か
を判別する(ステップS151)。横方向移動がない場
合には、そのままステップS155に移行し、横方向移
動がある場合には、カーソルの横方向の移動量(ピクセ
ル数)を検出し(ステップS152)、カメラ移動量を
画像位置調整テーブル162を参照して、その時のデジ
タルカメラ20のズーム値に応じた1ピクセルあたりの
カメラ移動量を取得し、検出したカーソルの移動量(ピ
クセル数)に従って、デジタルカメラ20の移動量を算
出する(ステップS153)。
【0099】次いで、CPU101は、算出したカメラ
移動量に応じたカメラ向き駆動指示信号を撮影装置40
の撮影制御装置30に送信し、I/F301を介して、
カメラ向き駆動制御部308に入力して、横移動用モー
タ408aにより移動装置20cを駆動制御し、デジタ
ルカメラ20の撮影方向をステップS153により算出
した移動量だけ横方向に移動する(ステップS15
4)。
【0100】次いで、CPU101は、入力された画像
位置調整指示に縦方向の移動があるか否かを判別する
(ステップS155)。縦方向の移動がない場合には、
そのままステップS159に移行し、縦方向の移動があ
る場合には、カーソルの縦方向の移動量を検出し(ステ
ップS156)、カメラ移動量を画像位置調整テーブル
162を参照して、その時のデジタルカメラ20のズー
ム値に応じた1ピクセルあたりのカメラ移動量を取得
し、検出したカーソルの移動量(ピクセル数)に従っ
て、デジタルカメラ20のカメラ移動量を算出する(ス
テップS157)。そして、算出したカメラ移動量に応
じたカメラ向き駆動指示信号を撮影装置40に送信し、
I/F301を介して、チルト台駆動制御部304、及
びフード駆動制御部306に入力して、モータ403a
及び406aによりチルト台403及びフード402を
駆動制御し、デジタルカメラ20の撮影方向をステップ
S157において算出した移動量だけ縦方向に移動する
(ステップS158)。
【0101】そして、CPU101は、最新(デジタル
カメラ20の移動操作後)のモニター画像を表示装置1
05に表示させ(ステップS159)、移動操作終了の
指示が入力装置102より入力されたか否かを判別する
(ステップS160)。移動操作終了指示が入力された
場合には、ステップS161に移行し、移動操作終了指
示が入力されない場合には、ステップS151に戻り、
再度、デジタルカメラ20の移動操作を行なう。
【0102】ステップS161では、CPU101は、
画像位置調整完了指示が入力されたか否かを判別し、画
像位置調整完了指示が入力されなかった場合には、ステ
ップS151に戻り、移動操作を再度行ない、画像位置
調整完了指示が入力された場合には、本画像位置調整処
理を終了して、撮影処理(図9)における次処理(ステ
ップS131)に移行する。
【0103】図13は、図12に示す画像位置調整処理
により画像の位置が調整される様子を示す図であり、例
えば、被写体(商品)としてカップを撮影した場合を示
している。図13(a)は、画像位置調整前の画像を示
しており、マウス14により画面上をドラッグする等の
操作により画像の移動方向、移動距離が指示された状態
を示している。図13(a)に示すように、カーソル
(図中十字表示)を始点として図中矢印で示す方向、距
離にマウス14によりドラッグされた場合には、図13
(b)に示すように、画像が矢印方向に移動して、指示
された移動方向、移動距離に従って、画像位置調整処理
が行われる。図13(c)は、画像位置調整が行われた
後の画像を示している。このように、画像の移動方向、
移動距離を指示することにより、被写体が画像のほぼ中
央に来るように調整することができる。
【0104】なお、画像処理装置10のCPU101に
より実行される画像位置調整処理について、図12に示
すフローチャートに基づき説明したが、例えば、図14
のフローチャートに示すような手順で画像位置調整処理
を行なってもよい。この図14に示すフローチャートに
基づく、画像位置調整処理を説明する。
【0105】入力装置102の画像位置調整キーが入力
され、マウス14(マウスのドラッグによるカーソル移
動)により画像位置調整指示が入力されると、CPU1
01は、その画像位置調整指示に画像の横方向移動があ
るか否かを判別する(ステップS171)。横方向の移
動がない場合には、そのままステップS177に移行
し、横方向の移動があった場合には、その横方向の移動
指示に応じて、画像を移動した場合の画像を予測して、
予測画像を生成し、RAM103に格納する(ステップ
S172)。そして、画像位置調整テーブル162を参
照して、カメラ移動量を取得し、そのカメラ移動量に応
じたカメラ向き駆動指示信号を撮影装置40に送信し、
I/F301を介して、カメラ向き駆動制御部308に
入力して、横移動用モータ408aにより移動装置20
cを駆動制御し、デジタルカメラ20の撮影方向を横方
向に移動する(ステップS173)。
【0106】そして、CPU101は、横方向に移動後
の画像をモニター画像として、表示装置105に表示さ
せ(ステップS174)、表示した横方向移動後のモニ
ター画像とRAM103内に格納していた予測画像とを
比較し(ステップS175)、モニター画像と予測画像
とが一致するか否かを判別する(ステップS176)。
一致した場合には、ステップS177に移行し、一致し
なかった場合には、ステップS173に戻り、再度横方
向にデジタルカメラ20を移動し、一致するまで、ステ
ップS173〜S176の処理を繰り返す。
【0107】ステップS177では、CPU101は、
画像位置調整指示に画像の縦方向移動があるか否かを判
別する。縦方向の移動がない場合には、そのままステッ
プS183に移行し、縦方向の移動がある場合には、そ
の縦方向の移動指示に応じて、画像の縦方向移動を実行
した場合の画像を予測して、予測画像を生成し、RAM
103に格納する(ステップS178)。そして、画像
位置調整テーブル162を参照して、カメラ移動量を取
得し、そのカメラ移動量に応じたカメラ向き駆動指示信
号を撮影装置40に送信し、I/F301を介して、チ
ルト台駆動制御部304、及びフード駆動制御部306
に入力して、モータ403a及びモータ406aにより
デジタルカメラ20の撮影方向を縦方向に移動する(ス
テップS179)。
【0108】そして、CPU101は、縦方向に移動後
の画像をモニター画像として、表示装置105表示させ
(ステップS180)、表示した縦方向移動後のモニタ
ー画像と、ステップS178において生成し、RAM1
03内に格納していた予測画像と比較し(ステップS1
81)、一致するか否かを判別する(ステップS18
2)。一致した場合には、ステップS183に移行し、
一致しなかった場合には、ステップS179に戻り、再
度縦方向にカメラを移動し、一致するまで、ステップS
179〜S182の処理を繰り返す。
【0109】ステップS183では、CPU101は、
入力装置102において画像位置の調整完了指示が入力
されたか否かを判別する。調整完了指示が入力されてい
ない場合には、ステップS171に戻り、再度画像位置
の調整を行なう。調整完了指示が入力された場合には、
本処理を終了し、撮影処理(図9)における次処理(ス
テップS131)に移行する。
【0110】図15は、図14に示す画像位置調整処理
により画像の位置が調整される様子を示す図であり、例
えば、被写体(商品)としてカップを撮影した場合を示
している。例えば図15(a)に示すように画像上で、
カーソル(図中十字表示)を始点として矢印で示す方
向、距離にマウス14によりドラッグすることで、画像
位置調整が指示されると、まず横方向の画像の位置を調
整し、図15(b)に示すような画像を表示する。次い
で、縦方向の画像の位置を調整し、図15(c)に示す
ような画像を表示する。
【0111】図16は、横方向、及び縦方向移動後の予
測画像生成の様子を示す図である。例えば、図16
(a)に示す画像について図15(a)に矢印で示すよ
うな画像位置調整指示に基づき画像位置調整処理を行な
う際に、横方向移動後の予測画像は、図16(b)に示
すような図になる。図16(b)は、点線表示する実行
前の画像を指示に従って右方向にスライドした状態を示
しており、太(白)線表示する評価対象範囲の画像が予
測画像として生成される。この評価対象範囲の画像が、
実際にカメラを移動して得られるモニター画像と比較さ
れる。
【0112】図16(c)は、横方向移動後の画像であ
り、この画像を更に縦方向に画像位置調整処理を行なう
際の縦方向移動後の予測画像は、図16(d)に示すよ
うな図になる。図16(d)は、点線表示する実行前の
画像を指示に従って下方向にスライドした状態を示して
おり、太(白)線表示する評価対象範囲の画像が予測画
像として生成される。この評価対象範囲の画像が、実際
にカメラを移動して得られるモニター画像と比較され
る。
【0113】以上のように、画像処理装置10のCPU
101は、撮影装置40における被写体の撮影に際し
て、入力装置102からの指示により自動撮影が指定さ
れると、撮影条件名、被写体(商品)の撮影面(前面、
上面、俯瞰)等を指定させる。そして、その指定された
撮影条件、撮影面に応じて撮影条件テーブル161に設
定されている各機器に対応する値に従って、各機器(フ
ード402、カメラチルト台403、被写体台座40
5、背景シート413、デジタルカメラ20のレンズ部
20bのズーム207、フォーカス208、絞り209
等)を調整し、更に、撮影装置40がケース401内に
備える複数の照明装置407の消灯/点灯、及び照度を
それぞれ調整する。また、この照明装置407の内天井
付近の照明装置407の前方には、照明光を拡散する拡
散板412が備えられる。
【0114】各機器が調整されたことを確認すると、C
PU101は、指定された被写体の撮影面の撮影処理
(図9参照)を実行する。手動撮影が指定された場合に
は、手動により各機器が調整されたことを確認して、指
定された被写体の撮影面の撮影処理(図9)を実行す
る。
【0115】そして、CPU101は、撮影処理(図
9)を実行する際に、画像位置調整キーが入力され、画
面上に画像の移動方向、移動距離がマウス14によるド
ラッグ等の操作により入力されると、画像位置調整テー
ブル162を参照し、その移動方向、移動距離に応じて
縦方向、横方向のデジタルカメラ20の移動距離を取得
し、デジタルカメラ20の撮影方向を移動することによ
り、表示装置105に表示される画像の位置を調整す
る。
【0116】また、被写体の前面の撮影を行なう際に
は、背景シート413の色を換えて、2回撮影を実行
し、その2つの撮影画像データを撮影装置40の撮影制
御装置30から取得し、その取得した2つの撮影画像デ
ータを比較し、色が大きく異なる部分を背景部として認
識する。そして、認識した背景部を予め設定された色に
塗り替える。そして、その背景部を塗り替えた撮影画像
を被写体前面の撮影画像として、ファイル名を付けて、
記憶装置106に格納する。
【0117】したがって、撮影条件名、撮影面等に応じ
て、撮影装置40の複数の照明装置407の各点灯状態
を制御することができるため、被写体(商品)の材質や
形状に応じた照明環境を実現することができ、反射や映
り込みの少ない良好な画像を得ることができる。
【0118】また、各照明装置407の点灯/消灯情
報、照度情報、及び各機器の調整値等を撮影条件テーブ
ル161に、撮影条件名、撮影面毎に記憶することがで
き、ユーザーが撮影条件名と撮影面とを指定するだけで
良く、簡単に被写体に応じた適正な照明環境、及び各機
器の調整を行なうことができ、撮影作業がより容易にな
るため、誰でも良好な画像を得ることができる。
【0119】さらに、天井付近の(照度の強い)照明装
置407の前方には、拡散板412が設けられているた
め、この拡散板412により、被写体に照明光が強くあ
たることを防ぐことができ、反射や映り込みをより少な
くすることができる。
【0120】更に、画像処理装置10の表示装置105
に表示された画像上において、マウス14によるドラッ
グ操作等を行なうことにより、デジタルカメラ20の撮
影方向を移動し、画像の位置を調整することができるた
め、誰でも容易に画像位置の微調整等を行なうことがで
き、より良い撮影画像を得ることができる。
【0121】また、背景の色を換えた2つの撮影画像を
比較して背景部を認識することにより、被写体の形状に
とらわれず、背景部分を精度良く、簡単に認識すること
ができる。そのため、例えば、撮影する商品の画像にお
いて、背景色を任意の統一した色にしたい場合には、画
像処理装置10において、認識した背景部分の色を塗り
替える操作を行なうだけでよく、容易に良好な画像を得
ることができる。
【0122】なお、上記第1の実施の形態においては、
画像位置調整処理を実行する際に、図12及び図13あ
るいは図14〜図16に示すようにマウス14によるド
ラッグ操作による移動距離、移動方向の指示に応じて画
像の位置を調整することとしたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、図17〜図19のいずれ
かに示すような手順で画像の位置を調整するようにして
も良い。
【0123】図17は、画像の位置が調整される様子の
一例を示す図である。図17(a)は、マウス14によ
るクリック操作等により画像上の1点を指定した状態を
示している。図17(b)は、図17(a)において指
定された点が中心に来るように横方向に画像を移動させ
た状態を示し、図17(c)は、図17(a)において
指定された点が中心に来るように、更に縦方向に画像を
移動させた状態を示している。この図17に示すように
マウス14によるクリック操作等により、画像上の1点
を指定することにより、その点が画像の中心に来るよう
に、デジタルカメラ20の撮影方向を調整し、画像の位
置を調整しても良い。
【0124】図18は、画像の位置が調整される様子の
一例を示す図である。図18(a)は、画像処理装置1
0の表示装置105に表示された画像上でマウス14等
により領域を指定した状態を示している。図18(b)
は、図18(a)において、指定された領域(図中太
(白)線表示)の中心が画像の中心に来るように横方向
に画像を移動させた状態を示し、図18(c)は、更に
縦方向に画像を移動させた状態を示している。この図1
8に示すようにマウス14等で領域を指定することによ
り、その領域の中心が画面の中心に来るように画像の位
置を調整しても良い。この場合には、例えば、被写体全
体を含む領域を指定すれば、被写体全体が画像中央に位
置するように調整することができる。
【0125】図19は、画像の位置が調整される様子の
一例を示す図である。図19(a)は、図18(a)と
同様に、画像処理装置10の表示装置105に表示され
た画像上でマウス14等により領域(図中太(白)線表
示)を指定した状態を示している。図19(b)は、図
19(a)において、指定された領域の中心が画像の中
心に来るように横方向に画像を移動させた状態を示し、
図19(c)は、更に縦方向に画像を移動させた状態を
示している。そして、図19(d)は、指定された領域
が画像表示領域全体に対して、予め設定された比率にな
るようにズーム209を駆動し、拡大された状態を示し
ている。すなわち、画像の位置が調整された後、画像の
大きさを調整できるようにしても良い。
【0126】また、上記第1の実施の形態においては、
背景シート413の色を換えて、同一被写体の前面の撮
影を2回行い、2つの撮影画像を比較して色が異なる部
分を背景部として認識することとしたが、例えば、予
め、被写体を設置していない状態で、背景シート413
のみの撮影を行ない、次いで、被写体を設置して撮影を
行ない、2つの撮影画像を比較して、同じ色の部分を背
景部として認識するようにしても良い。この場合には、
背景シート413のみを撮影した撮影画像を保存してお
くことにより、各被写体の前面の撮影を1回行なうだけ
で、保存した撮影画像と比較して、背景部を認識するこ
とができるため、撮影時間の短縮を図ることができる。
【0127】また、画像処理装置10は、上記第1の実
施の形態において、認識した背景部の色を塗り替える機
能を持つこととしたが、更に、背景を除去し、撮影対象
物である被写体の画像のみを作り出す機能を持つように
しても良い。
【0128】また、照明装置407を撮影装置40のケ
ース401内で移動可能な構成とし、モータ等により駆
動制御して、所望の位置に照明装置407を移動させて
撮影を行なうことができるようにしてもよく、その他細
部の構成についても本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適
宜変更可能である。
【0129】(第2の実施の形態)図20〜図26は、
本発明を適用した第2の実施の形態における撮影システ
ムを示す図である。まず構成を説明する。
【0130】図20は、本発明を適用した一実施の形態
としての撮影システム2の概略構成を示す図である。こ
の図20において、撮影システム2は、画像処理装置1
0及び撮影装置40により構成されている。図21は、
図20に示す撮影システム2の撮影装置40の縦断側面
図である。なお、この図20、図21において、図1及
び図2に示した第1の実施の形態における撮影システム
1の構成と同一構成部分には、同一符号を付している。
【0131】画像処理装置10の構成、及び画像処理装
置10に内蔵された制御系100の構成は、第1の実施
の形態と同様であるため、説明を省略する。但し、本第
2の実施の形態においては、画像処理装置10の記憶装
置106には、後述するズーム特性テーブル261(図
23参照)及びライト点灯情報テーブル262(図24
参照)が記憶されている。
【0132】撮影装置40のケース401内部には、図
20及び図21に示すように、天井付近、側面、被写体
台座415の前方、被写体台座415後方に照明装置4
07が備えられており、天井付近の照明装置407、及
び被写体台座415後方の照明装置407は、他の照明
装置407よりも照度の強い照明装置が用いられてお
り、それらの照明装置の前方には、発光光を拡散させる
拡散板412が備えられている。また、商品の上方に位
置して備えられた鏡410の他に、商品の側方に位置
し、斜め前方を向いた鏡411が更に備えられている。
【0133】また、撮影装置40のケース401内部に
は、商品(被写体)420を戴置するための被写体台座
415が備えられ、この被写体台座415には、被写体
(商品)420を戴置する際に戴置場所の目安となる商
品位置マーク(図示省略)が付けられている。この商品
位置マークに合わせて被写体420を被写体台座415
に戴置することによりデジタルカメラ20の基準位置
と、被写体420の正面との距離は固定的なものとな
る。
【0134】更に、撮影装置40のケース401内部に
は、デジタルカメラ20を縦(上下)方向、横(左右)
方向に移動させるカメラ移動装置35が備えられてい
る。このカメラ移動装置35は、横方向駆動部352を
縦方向に移動させる縦方向駆動部351と、デジタルカ
メラ20を横方向に移動させる横方向駆動部352とか
らなる。デジタルカメラ20は、横方向駆動部352に
セットされるため、横方向駆動部352が縦方向に移動
することにより、デジタルカメラ20の位置は縦方向に
移動する。また、デジタルカメラ20は、横方向駆動部
352上を横方向に可動するようにセットされている。
【0135】また、デジタルカメラ20、縦方向駆動部
351、及び横方向駆動部352には、前面に白色拡散
板353が備えられており、商品への映り込みを防いで
いる。
【0136】そして、デジタルカメラ20とカメラ移動
装置35とは、それぞれ、画像処理装置10とケーブル
Cを介して接続されている。このケーブルCは、撮影に
関わる各種制御信号や各種検出信号を授受する。
【0137】次いで、デジタルカメラ20とカメラ移動
装置35内部の各制御系200、350の構成について
図22に示すブロック図を参照して説明する。この図2
2において、図4に示した第1の実施の形態における撮
影システム1のデジタルカメラ20と撮影制御装置30
内部の各制御系200、300の構成と同一構成部分に
は、同一符号を付している。また、それらの同一構成部
分については説明を省略する。
【0138】図22において、カメラ移動装置35の制
御系350は、I/F301、停止スイッチ302、カ
メラ縦方向駆動制御部311、カメラ横方向駆動制御部
312、及び照明制御部307により構成されている。
【0139】カメラ縦方向駆動制御部311は、I/F
301から入力されるカメラ縦方向駆動指示信号に従っ
てカメラ縦方向駆動制御信号をモータ511aに出力し
てモータ511aを駆動制御して、デジタルカメラ20
がセットされている横方向駆動部352の縦方向位置を
駆動制御し、I/F301を介してポテンショメータ5
11bからフィードバックされる縦方向位置検出信号に
基づいてデジタルカメラ20の縦方向の位置を所望の位
置に調整する。
【0140】カメラ横方向駆動制御部312は、I/F
301から入力されるカメラ横方向駆動指示信号に従っ
てカメラ横方向駆動制御信号をモータ512aに出力し
てモータ512aを駆動制御して、デジタルカメラ20
の横方向位置を駆動制御し、I/F301を介してポテ
ンショメータ512bからフィードバックされる横方向
位置検出信号に基づいてデジタルカメラ20の横方向の
位置を所望の位置に調整する。
【0141】ポテンショメータ511bは、モータ51
1aにより駆動制御される横方向駆動部352の縦方向
位置を検出し、その縦方向位置検出信号(電圧信号)を
I/F301に出力する。
【0142】ポテンショメータ512bは、モータ51
2aにより駆動制御されるデジタルカメラ20の横方向
位置を検出し、その横方向位置検出信号(電圧信号)を
I/F301に出力する。
【0143】次いで、画像処理装置10の記憶装置10
6に記憶されたズーム特性テーブル261及びライト点
灯位置情報テーブル262について図23、図24に基
づき説明する。
【0144】図23に示すように、ズーム特性テーブル
261は、縦に「ズーム倍率」、横に「被写体までの距
離」が設定されている。そして、「ズーム倍率」と「被
写体までの距離」との交点に、その時の画角の縦サイズ
が記憶されている。すなわち、この図23に示すズーム
特性テーブル261を参照すれば、デジタルカメラ20
のズーム倍率と、デジタルカメラ20から被写体までの
距離が分かれば、その時の画角の縦サイズがわかる。ま
た、画角の縦:横の比率は3:4となっているため、画
角の縦サイズから画角の横サイズを計算することができ
る。
【0145】図24に示すように、ライト点灯位置情報
テーブル262は、「撮影対象種類」として、例えば、
「ペットボトル」、「光沢カン」といった商品の種類が
設定され、この「撮影対象種類」に対応して、撮影装置
40の備える複数の照明装置407それぞれに対する
「ライト点灯フラグ」、「ライト照度値」が設定され
る。各照明装置407には、それぞれ、ライト1〜ライ
トnといった番号が付されており、各「ライト点灯フラ
グ」には、その照明装置407を点灯する場合に「1」
が設定され、点灯しない場合には、「0」が設定され
る。「ライト照度値」は、照明装置407を点灯する際
の照度が設定される。
【0146】次に動作を説明する。本第2の実施の形態
において、画像処理装置10のCPU101により実行
される撮影編集処理について、図25に示すフローチャ
ートに基づき説明する。ここで、これらのフローチャー
トに記述されている各機能を実現するためのプログラム
は、読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体
107に格納されており、CPU101はこのプログラ
ムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、CP
U101は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプロ
グラムコードにしたがった動作を逐次実行することもで
きる。すなわち、記憶媒体107の他、伝送媒体を介し
て外部供給されたプログラム/データを利用してこの実
施形態特有の動作を実行することもできる。
【0147】まず、CPU101は、撮影装置40の電
源投入操作、若しくは、入力装置102における撮影編
集処理開始を指示する指示操作に従って、デジタルカメ
ラ20を所定の初期位置に移動させる(ステップS20
1)。そして、CPU101は、入力装置102におけ
る指示操作によって画像編集が指示されたか否かを判別
し(ステップS202)、画像編集が指示された場合に
は、画像編集処理を実行し(ステップS203)、処理
を終了する。
【0148】ステップS202において、画像編集が指
示されなかった場合には、自動撮影が指示されたか否か
を判別する(ステップS204)。自動撮影が指示され
た場合には、入力装置102における指示操作によって
撮影開始が指示されたか否かを判別する(ステップS2
05)。撮影開始が指示された場合には、全自動撮影処
理(図26参照)を実行して(ステップS206)、ス
テップS207に移行する。ステップS205におい
て、撮影開始が指示されなかったと判別された場合に
は、そのままステップS207に移行する。
【0149】ステップS207において、CPU101
は、撮影完了が指示されたか否かを判別し、撮影完了が
指示された場合には、そのまま処理を終了し、撮影完了
が指示されていない場合には、続いてたの撮影を実行す
るため、ステップS205に戻る。
【0150】一方、ステップS204において、自動撮
影が指示されなかった場合、すなわち、手動撮影が指示
された場合には、CPU101は、各機器を手動で移動
・調整する処理を実行し、その都度ユーザーによって入
力装置102で行われる撮影装置40が備える各駆動部
を移動させる(ステップS208)。そして、撮影を実
行して(ステップS209)、撮影画像にファイル名を
付けて保存する(ステップS210)。
【0151】そして、撮影完了が指示されたか否かを判
別し(ステップS211)、撮影完了が指示された場合
には、そのまま処理を終了し、撮影完了が指示されてい
ない場合には、続いて他の撮影を実行するためにステッ
プS208に戻る。
【0152】次いで、画像処理装置10のCPU101
により実行される全自動撮影処理(図25;ステップS
206)について、図26に示すフローチャートに基づ
き説明する。
【0153】撮影開始の指示があると、CPU101
は、撮影対象種類を指定させ(ステップS221)、指
定された撮影対象種類に応じて、ライト点灯位置情報テ
ーブル262に従って照明装置407の点灯、照度調整
を行なう(ステップS222)。次いで、CPU101
は、デジタルカメラ20を予め設定された基準位置(初
期位置でもよい。)に移動し、ズーム207、フォーカ
ス208を初期状態にし(ステップS223)、被写体
の正面画像をモニタリングする(ステップS224)。
そして、モニタリングしている正面画像において、被写
体のエッジを検出し(ステップS225)、ズーム特性
テーブル261(図23)を参照して、モニタリングし
ている正面画像の画角サイズを取得、算出し、この画角
サイズに基づき、商品(被写体)のサイズ(縦、横)を
計算して、RAM103内に格納する(ステップS22
6)。
【0154】次いで、CPU101は、商品が画角の中
央になるようにデジタルカメラ20の縦位置を計算し
(ステップS227)、その計算した縦位置を撮影制御
装置30に送信し、カメラ縦方向駆動制御部311によ
り、モータ511aを駆動制御して、デジタルカメラ2
0を縦方向に移動する(ステップS228)。そして、
商品が画角内で適度な大きさ(例えば、商品画像の縦方
向が画角の縦方向の80%になるような大きさ)になる
ようにズーム値を計算し(ステップS229)、デジタ
ルカメラ20のズーム207を動作させ、計算したズー
ム値に調整して(ステップS230)、商品の正面の画
像を撮影し、RAM103内に記憶する(ステップS2
31)。
【0155】次いで、CPU101は、ステップS22
6において計算した商品サイズ(横)に基づき、デジタ
ルカメラ20から商品の側面までの距離(デジタルカメ
ラ20から鏡411までの距離と鏡411から商品の側
面までの距離との和)を計算し、その距離に基づき側面
撮影のためのフォーカス値を計算し(ステップS23
2)、デジタルカメラ20を横方向に所定の位置(鏡4
11の中央位置)に移動させ(ステップS233)、フ
ォーカス208をステップS232において計算したフ
ォーカス値に調整し(ステップS234)、商品の側面
画像をモニタリングする(ステップS235)。
【0156】そして、CPU101は、モニタリングし
ている商品の側面画像から、商品のエッジを検出し(ス
テップS236)、ズーム特性テーブル261(図2
3)を参照して、モニタリングしている側面画像の画角
サイズを取得、算出し、この画角サイズに基づき、商品
(被写体)のサイズ(奥行き)を計算して、RAM10
3内に格納する(ステップS237)。次いで、CPU
101は、モニタリングしている商品の側面画像におい
て、商品が画角の中央になるようにデジタルカメラ20
の横位置を計算し(ステップS238)、デジタルカメ
ラ20を横方向に移動し(ステップS239)、商品の
側面の画像を撮影して、その画像データをRAM103
内に記憶する(ステップS240)。
【0157】次いで、CPU101は、商品の正面画像
撮影時の状態にデジタルカメラ20の位置、ズーム値を
戻し(ステップS241)、ステップS226において
計算した商品サイズ(縦)に基づき、デジタルカメラ2
0から商品の上面までの距離(デジタルカメラ20から
鏡410までの距離と鏡410から商品の側面までの距
離との和)を計算し、その距離に基づき上面撮影のため
のフォーカス値を計算する(ステップS242)。そし
て、ステップS237において計算した商品サイズ(奥
行き)に基づき、商品が画角の中央になるようにデジタ
ルカメラ20の縦位置を計算し(ステップS243)、
その位置までデジタルカメラ20を縦方向に移動する
(ステップS244)。
【0158】そして、CPU101は、ステップS24
2において計算したフォーカス値に従って、フォーカス
208を調整し(ステップS245)、商品が画角内で
適度な大きさになるようにズーム値を計算し(ステップ
S246)、そのズーム値に従って、デジタルカメラ2
0のズーム207を調整し(ステップS247)、商品
の上面撮影を行ない、その画像データをRAM103に
記憶する(ステップS248)。
【0159】そして、CPU101は、RAM103内
に記憶していた商品の正面、側面、上面の撮影画像デー
タにファイル名を付けて、記憶装置106内に記憶し
(ステップS249)、複数の照明装置407の内、基
本ライトとして設定された照明装置407のみを点灯
し、他の照明装置407を消灯して(ステップS25
0)、本全自動撮影処理を終了し、撮影編集処理(図2
5)における次処理(ステップS207)に移行する。
【0160】以上のように、撮影装置40内部には、鏡
410、411が備えられ、また、デジタルカメラ20
は、カメラ移動装置35に取り付けられており、このカ
メラ移動装置35により、縦方向、横方向に移動可能と
なっている。また、照明装置407が、商品の後方にも
備えられている。また、カメラ移動装置35の縦方向駆
動部351、横方向駆動部352、及びデジタルカメラ
20の前面には、それぞれ白色拡散板353が設けられ
ている。
【0161】そして、画像処理装置10のCPU101
は、撮影装置40における被写体の撮影に際して、被写
体が被写体台座415に商品位置マークに合わせて戴置
され、自動撮影が指示され、撮影対象の種類が指定され
ると、指定された撮影対象種類に応じて照明装置407
の点灯/消灯、各照度をライト点灯位置情報テーブル2
62(図24)を参照して、制御する。そして、正面画
像をモニタリングして、商品のサイズ(縦、横)、正面
画像撮影時のデジタルカメラ20の縦位置及びズーム値
等を計算して、その計算された値に従って各機器を調整
し、正面画像を撮影する。
【0162】そして、正面画像から計算した商品サイズ
(横)から、デジタルカメラ20から商品の側面までの
距離を計算し、その距離に基づき側面撮影時のデジタル
カメラ20のフォーカス値を計算する。そして、側面の
画像を鏡411を介してモニタリングし、商品サイズ
(奥行き)、側面撮影時のデジタルカメラ20の横位置
を計算して、計算された横位置、フォーカス値等に従っ
て各機器を調整し、側面画像を撮影する。
【0163】次いで、商品サイズ(縦)に基づき、デジ
タルカメラ20から商品の上面までの距離を計算し、そ
の距離に基づき、上面撮影時のデジタルカメラ20のフ
ォーカス値を計算する。更に商品サイズ(奥行き)か
ら、上面撮影時のデジタルカメラ20の縦位置を計算
し、更に商品が画角内で適度な大きさになるようにデジ
タルカメラ20のズーム値を計算し、計算された値に従
って、各機器を調整して、上面画像を撮影する。そし
て、これらの正面、側面、上面画像にファイル名を付け
て、記憶装置106内に保存する。
【0164】したがって、撮影装置40は、鏡410及
び鏡411を備えているため、デジタルカメラ20によ
り、商品の向きを変えずに、商品の正面、上面、側面の
3つの面の撮影を行なうことが可能であり、ユーザーの
負担をより軽減することができる。
【0165】また、白色拡散板353により、縦方向駆
動部351、横方向駆動部352、及びデジタルカメラ
20が商品へ映り込むことを防ぐことができる。
【0166】また、商品の後方にも照明装置407を備
えることにより、商品の後ろからも照明を当てることが
できるため、照明環境のより細かい設定が可能となり、
より良好な画像を得ることができる。
【0167】更に、商品の種類に応じて照明装置407
の点灯、照度を制御することができ、また、商品のサイ
ズに応じて、縦及び横方向にデジタルカメラ20を移動
させ、ズーム207、フォーカス209等を制御し、商
品の正面、側面、上面の撮影を自動的に行なうことがで
きるため、ユーザーは、被写体台座415の所定の位置
に商品を戴置して、商品の種類(「撮影対象種類」)を
指定するだけで良く、誰でも容易に良好な商品の画像を
撮影することができる。
【0168】なお、上記第2の実施の形態においては、
全自動撮影処理(図26)において、正面、側面、上面
の順に撮影を行なうこととしたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、正面、上面、側面の順に
撮影を行なうようにしてもよく、その他細部の構成につ
いても本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能で
ある。
【0169】(第3の実施の形態)図27〜図34は、
本発明を適用した第3の実施の形態における撮影システ
ムを示す図である。
【0170】撮影システムの全体構成は図20、21に
示した第2の実施の形態における撮影システム2と同様
であるため説明を省略する。第2の実施の形態との相違
点は、画像処理装置10のCPU101により実行され
る正面移動調整処理、側面移動調整処理、及び高さ調整
処理であるため、これらの処理について図27〜図34
に基づき説明する。
【0171】まず、構成を説明する。本第3の実施の形
態においては、図20及び図21の被写体台座415の
上面(被写体戴置面)全面にタッチセンサ(図示省略)
が取り付けられている。この被写体台座415に被写体
を戴置することにより、被写体の底面(下面)の形状を
得ることができ、その底面の形状から被写体のサイズ
(横、奥行き)がわかる。
【0172】図27は、タッチセンサにより得た被写体
の底面の形状の一例を示す図である。この図27におい
て、デジタルカメラ20の被写体正面撮影時における初
期位置d1は、被写体の中心から距離aだけずれてお
り、デジタルカメラ20の被写体側面撮影時における初
期位置d2は、被写体の中心から距離bだけずれてい
る。そのため、正面及び上面撮影時には、距離aだけ横
方向にデジタルカメラ20を移動させれば良く、側面撮
影時には、距離bだけ横方向に移動させれば良い。
【0173】そのため、被写体(商品)を被写体台座4
15のどの位置に戴置しても、タッチセンサにより被写
体底面の形状の中心にデジタルカメラ20の位置を調整
すれば、被写体が中心になるような画像を撮影すること
ができるため、ユーザーは、被写体台座415に被写体
を戴置する際に戴置位置を気にする必要がない。
【0174】また、例えば、図28に示すように、被写
体の下面の形状が中心を求めるのが難しい形状の場合に
は、この被写体の下面の形状のX軸方向(被写体の横方
向)における最大値X1と最小値X2とを求め、更に、
Y軸方向(被写体の奥行き方向)における最大値Y1と
最小値Y2とを求め、X1を通りY軸に平行な直線と、
X2を通りY軸に平行な直線と、Y1を通りX軸に平行
な直線と、Y2を通りX軸に平行な直線との4つの直線
により囲まれる矩形領域を作り、この矩形領域の中心を
求める。
【0175】次いで、動作を説明する。画像処理装置1
0のCPU101は、本第3の実施の形態においても、
第2の実施の形態と同様に図25に示した撮影編集処理
を実行する。その際に、全自動撮影処理(図26)を行
なうが、この全自動撮影処理を行なう際に本第3の実施
の形態における画像処理装置10のCPU101により
実行される正面移動調整処理について、図29に示すフ
ローチャートに基づき説明する。この正面移動調整処理
は、図26に示した第2の実施の形態における全自動撮
影処理のステップS225〜S228の処理に相当する
処理である。
【0176】ここで、これらのフローチャートに記述さ
れている各機能を実現するためのプログラムは、読み取
り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体107に格
納されており、CPU101はこのプログラムコードに
したがった動作を逐次実行する。また、CPU101は
伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコー
ドにしたがった動作を逐次実行することもできる。すな
わち、記憶媒体107の他、伝送媒体を介して外部供給
されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有
の動作を実行することもできる。
【0177】全自動撮影処理(図26)において、正面
の画像をモニタリングすると、CPU101は、その正
面画像に基づき高さ調整処理(図30参照)を実行し
(ステップS301)、被写体台座415に設けられた
タッチセンサより被写体台座415に戴置された被写体
の形状、位置を取得する(ステップS302)。そし
て、CPU101は、被写体の下面の形状のX軸方向の
最大値X1、最小値X2、及びY軸方向の最大値Y1、
最小値Y2を求める(ステップS303)。
【0178】次いで、CPU101は、ステップS30
3において求めたX1、X2、Y1、Y2を通る直線に
より、被写体の下面の形状を囲む矩形領域を作成し(ス
テップS304)、この矩形領域の中心位置を求め、R
AM103内に一時記憶する(ステップS305)。そ
して、CPU101は、デジタルカメラ20の正面撮影
時の初期位置と、ステップS305で求めた矩形領域の
中心位置との差を求め(ステップS306)、この差を
初期位置に加えた位置を正面位置としてRAM103内
に一時記憶する(ステップS307)。
【0179】そして、CPU101は、ステップS30
7において、記憶した正面位置にデジタルカメラ20を
移動させ(ステップS308)、本正面移動調整処理を
終了して、全自動撮影処理(図26)における次処理
(ステップS229)に移行する。
【0180】次に、画像処理装置10のCPU101に
より実行される高さ調整処理(図29;ステップS30
1)について、図30のフローチャートに基づき説明す
る。
【0181】まず、CPU101は、デジタルカメラ2
0が正面撮影時における初期位置での画像をモニタリン
グする(ステップS311)。そして、被写体のエッジ
を検出し(ステップS312)、検出した被写体のエッ
ジから被写体の中心を求める(ステップS313)。
【0182】次いで、CPU101は、ステップS31
3において求めた被写体の中心位置が画像の縦方向にお
ける中心位置になるようにデジタルカメラ20を縦方向
に移動して(ステップS314)、本高さ調整処理を終
了し、正面移動調整処理(図29)における次処理(ス
テップS302)に移行する。
【0183】次に、全自動撮影処理を行なう際に、本第
3の実施の形態における画像処理装置10のCPU10
1により実行される側面移動調整処理について、図31
に示すフローチャートに基づき説明する。この側面移動
調整処理は、図26に示した第2の実施の形態における
全自動撮影処理のステップS236〜S239の処理に
相当する処理である。
【0184】まず、CPU101は、側面の画像がモニ
タリングされると、側面撮影時におけるデジタルカメラ
20の初期位置と正面移動調整処理(図29)のステッ
プS305により求めた矩形領域の中心位置との差を求
める(ステップS321)。そして、この差を側面撮影
時のデジタルカメラ20の初期位置に加えた位置を側面
位置としてRAM103内に一時記憶し、記憶した側面
位置にデジタルカメラ20を移動させ(ステップS32
3)、本側面移動調整処理を終了して、全自動撮影処理
(図26)における次処理(ステップS240)に移行
する。
【0185】以上のように、被写体台座415の上面全
面にタッチセンサが設けられており、CPU101は、
全自動撮影処理を実行する際に、タッチセンサにより被
写体の形状、位置を取得し、被写体を囲む矩形領域を求
め、正面及び側面撮影時に、その中心とデジタルカメラ
20における撮影画像の中心とが一致するようにデジタ
ルカメラ20を移動する。
【0186】したがって、被写体台座415上のどこに
被写体を戴置しても正面及び側面撮影時に被写体の中心
が撮影画像の中心になるようにデジタルカメラ20自動
的に移動させることができる。
【0187】なお、上記第3の実施の形態においては、
被写体台座415の上面に設けられたタッチセンサによ
り被写体の形状を取得することとしたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、撮影装置40のケ
ース401内の被写体の側方及び後方に赤外線ランプを
備える構成にし、この赤外線ランプにより被写体を照ら
して(照明装置407はすべて消灯状態にする)、撮影
を行ない、その撮影画像の被写体の影から中心位置を求
めて、デジタルカメラ20の位置調整をするようにして
もよい。
【0188】また、図32に示すように、被写体台座4
15の上面全面にフォトセンサ426aを取り付け、さ
らに被写体台座の後部に背景板425を備え、その前面
に反射型のフォトセンサ426bを取り付け、これらの
フォトセンサ426a、426bにより、被写体の形
状、位置を取得するようにしても良い。
【0189】また、被写体台座415を昇降駆動可能に
し、この被写体台座415の昇降により、高さ調整を行
なうようにしても良い。また、被写体台座415の上面
及び背景板425の前面にフォトセンサではなく、メカ
スイッチを取り付けて、被写体の形状、位置を取得する
ようにしても良い。
【0190】さらに、例えば、被写体台座415及び背
景板425に取り付けるフォトセンサを受光素子だけに
して、図33に示すように、光源(例えば、照明装置4
07)を被写体前方に設けて、被写体の影の部分を検知
することにより、被写体の形状、位置を取得するように
しても良い。
【0191】また、例えば、図34に示すように、被写
体前方にレーザー427を設置し、このレーザー427
により被写体を高速でスキャンし、被写体台座415及
び背景板425に取り付けられた受光素子で検知するこ
とにより、被写体の形状、位置を取得するようにしても
良く、その他細部の構成についても本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0192】更に、上記第3の実施の形態における撮影
システムは、図20及び図21に示した第2の実施の形
態の撮影システムと同様の全体構成であるとしたが、例
えば、図1、図2に示した第1の実施の形態の撮影シス
テムのようなフード402及びカメラチルト台403等
によりデジタルカメラ20の位置を移動させるような構
成としても良く、その場合には、CPU101が撮影編
集処理(図7)を実行する際に、各機器を自動調整する
ために、正面移動調整処理(図29)を実行するように
しても良い。
【0193】
【発明の効果】請求項1記載の発明及び請求項13記載
の発明によれば、カメラの撮影方向を上下方向、及び左
右方向に直線的に移動することができ、カメラの撮影方
向を自動的に被写体の位置に合わせて撮影することがで
きるため、誰でも容易に良好な画像を撮影することがで
きる。
【0194】請求項2記載の発明によれば、被写体の種
類に応じて記憶された撮影位置にカメラの撮影方向を移
動することができるため、ユーザーは、被写体の種類を
指定するだけで、カメラの撮影方向を調整する必要がな
く、撮影作業がより容易なものとなる。
【0195】請求項3記載の発明によれば、被写体画像
の大きさが撮影範囲内において所定の大きさになるよう
に撮影条件を調整することができるため、ユーザーがカ
メラのズーム等を手動で調整する必要がなく、撮影がよ
り容易になる。
【0196】請求項4記載の発明によれば、被写体画像
の位置が撮影範囲内の中央になるようにカメラの撮影方
向を移動することができるため、ユーザーがカメラ撮影
方向を調整する必要がなく、撮影がより容易になる。
【0197】請求項5記載の発明及び請求項14記載の
発明によれば、被写体の向きを変えることなく、被写体
の正面、上面、側面の3つの面の撮影を行なうことがで
き、ユーザーの負担をより軽減することができる。
【0198】請求項6記載の発明及び請求項15記載の
発明によれば、被写体の種類に応じて照明手段の点灯状
態を制御することができるため、被写体の材質や形状に
応じた照明環境を実現することができ、反射や映り込み
の少ない良好な画像を容易に得ることができる。
【0199】請求項7記載の発明によれば、被写体の種
類に応じて照明手段の照度を制御することができるた
め、被写体撮影時の照明環境のより細かい設定が可能と
なり、より良好な画像を得ることができる。
【0200】請求項8記載の発明によれば、照明手段の
照明光を拡散することができるため、被写体に照明光が
強くあたることを防ぐことができ、反射や映り込みをよ
り少なくすることができる。
【0201】請求項9記載の発明及び請求項16記載の
発明によれば、カメラの撮影方向を被写体の設置位置に
応じて、自動的に移動することができる。そのため、ユ
ーザーは、被写体の設置位置を気にする必要がなく、誰
でも容易に撮影を行なうことができる。
【0202】請求項10記載の発明によれば、タッチセ
ンサにより被写体の設置位置を検出し、その設置位置に
応じて自動的にカメラの撮影方向を移動することができ
るため、ユーザーは、被写体の設置位置を気にする必要
がなく誰でも容易に撮影を行なうことができる。
【0203】請求項11記載の発明及び請求項17記載
の発明によれば、モニタ画像上において、画像位置の移
動を指示することで、カメラの撮影方向を移動すること
ができる。そのため、誰でも容易に画像位置の微調整等
を行なうことができ、より良好な撮影画像を得ることが
できる。
【0204】請求項12記載の発明及び請求項18記載
の発明によれば、背景の色が異なる同一被写体の撮影画
像を比較して、色の異なる部分を背景部として認識する
ため、背景部を被写体の形状にとらわれず、より精度良
く、簡単に認識することができる。そのため、例えば、
撮影する被写体の画像の背景色を統一したい場合には、
認識した背景部の色を統一したい色に塗り替える操作を
行なうだけで良く、より容易に精度の良い画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態としての撮
影システム1の全体を示す外観斜視図である。
【図2】図1の撮影装置40の縦断側面図である。
【図3】図1の画像処理装置10内部の制御系100の
構成を示すブロック図である。
【図4】図1のデジタルカメラ20と撮影制御装置30
内部の各制御系200、300の構成を示すブロック図
である。
【図5】図3の記憶装置106に記憶される撮影条件テ
ーブル161の構成を示す図である。
【図6】図3の記憶装置106に記憶される画像位置調
整テーブル162の構成を示す図である。
【図7】図1の画像処理装置10により実行される撮影
編集処理を示すフローチャートである。
【図8】図1の画像処理装置10により実行される各機
器調整処理を示すフローチャートである。
【図9】図1の画像処理装置10により実行される撮影
処理を示すフローチャートである。
【図10】図1の画像処理装置10により実行される前
面撮影処理を示すフローチャートである。
【図11】図10の前面撮影処理により、撮影される被
写体及び各撮影画像の具体例を示す図である。
【図12】図1の画像処理装置10により実行される画
像位置調整処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】図12の画像位置調整処理により画像の位置
が調整される様子を示す図である。
【図14】図1の画像処理装置10により実行される画
像位置調整処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】図14の画像位置調整処理により画像の位置
が調整される様子を示す図である。
【図16】図14の画像位置調整処理により横方向、及
び縦方向移動後の予測画像が生成される様子を示す図で
ある。
【図17】画像の位置が調整される様子の一例を示す図
である。
【図18】画像の位置が調整される様子の一例を示す図
である。
【図19】画像の位置が調整される様子の一例を示す図
である。
【図20】本発明を適用した第2の実施の形態としての
撮影システム2の概略構成を示す図である。
【図21】図20の撮影装置40の縦断側面図である。
【図22】図20のデジタルカメラ20とカメラ移動装
置35内部の各制御系200、350の構成を示すブロ
ック図である。
【図23】第2の実施の形態において、記憶装置106
に記憶されるズーム特性テーブル261のデータ構成を
示す図である。
【図24】第2の実施の形態において、記憶装置106
に記憶されるライト点灯位置情報テーブル262のデー
タ構成を示す図である。
【図25】第2の実施の形態において、画像処理装置1
0により実行される撮影編集処理を示すフローチャート
である。
【図26】第2の実施の形態において、画像処理装置1
0により実行される全自動撮影処理を示すフローチャー
トである。
【図27】被写体台座415に設けられたタッチセンサ
により得られる被写体の底面の形状の一例を示す図であ
る。
【図28】被写体の形状の中心の求め方の具体例を示す
図である。
【図29】第3の実施の形態において、画像処理装置1
0により実行される正面移動処理を示すフローチャート
である。
【図30】第3の実施の形態において、画像処理装置1
0により実行される高さ調整処理を示すフローチャート
である。
【図31】第3の実施の形態において、画像処理装置1
0により実行される側面移動調整処理を示すフローチャ
ートである。
【図32】第3の実施の形態における被写体台座415
の構成の一例を示す図である。
【図33】第3の実施の形態における被写体の形状の検
出例を示す図である。
【図34】第3の実施の形態における被写体の形状の検
出例を示す図である。
【符号の説明】
1、2 撮影システム 10 画像処理装置 11 本体 12 ディスプレイ 13 キーボード 14 マウス 100 制御系 101 CPU 102 入力装置 103 RAM 104 I/F 105 表示装置 106 記憶装置 107 記憶媒体 108 伝送制御部 109 バス 20 デジタルカメラ 20a デジタルカメラ本体 20b レンズ部 20c 移動装置 21 商品出し入れ口 22、23 開閉蓋 24 開口部 25、26 開閉可能蓋 28a モータ 28b ポテンショメータ 200 制御系 201 I/F 202 カメラ制御部 203 画像メモリ 204〜206 モータ 207 ズーム 208 フォーカス 209 絞り 210〜212 ポテンショメータ 30 撮影制御装置 35 カメラ移動装置 300、350 制御系 301 I/F 302 停止スイッチ 303 カメラ向き検出スイッチ 304 チルト台駆動制御部 305 被写体台座駆動制御部 306 フード駆動制御部 307 照明制御部 308 カメラ向き駆動制御部 309 背景シート駆動制御部 311 カメラ縦方向駆動制御部 312 カメラ横方向駆動制御部 351 縦方向駆動部 352 横方向駆動部 353 白色拡散板 40 撮影装置 401 ケース 402 フード 403 カメラチルト台 403a モータ 403b ポテンショメータ 405 被写体台座 405a モータ 405b ポテンショメータ 406a モータ 406b ポテンショメータ 407 照明装置 410、411 鏡 412 拡散板 413 背景シート 414 巻き取り装置 415 被写体台座 420 被写体(商品) 511a、512a モータ 511b、512b ポテンショメータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/222 H04N 5/222 Z (72)発明者 萩原 真一 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 佐藤 芳広 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 ▲高▼村 秀樹 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2H054 AA01 BB11 2H105 AA03 AA08 AA12 AA44 5C022 AA11 AA13 AB03 AB15 AB28 AB36 AB62 AB66 AC01 AC74 AC77 AC78

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラにより被写体の撮影を行ない、その
    撮影画像を処理する撮影装置において、 前記カメラの撮像範囲に対する被写体の位置を判別する
    判別手段と、 前記判別手段により判別された被写体の位置に応じて、
    前記カメラの撮影方向を上下方向及び左右方向に直線的
    に移動するカメラ移動手段と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】被写体の種類毎に撮影する際の撮影位置を
    記憶する記憶手段と、 被写体の種類を指定する指定手段と、を更に備え、 前記カメラ移動手段は、この指定手段により指定された
    被写体の種類に対応して、前記記憶手段に記憶された撮
    影位置に前記カメラの撮影方向を移動することを特徴と
    する請求項1記載の撮影装置。
  3. 【請求項3】前記判別手段は、前記カメラの撮影範囲内
    の被写体画像の大きさを更に判別し、 前記判別手段により判別された被写体の画像の大きさを
    撮影範囲内において所定の大きさになるように、前記カ
    メラの撮影条件を調整する調整手段を、更に備えること
    を特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】前記カメラ移動手段は、前記判別手段によ
    り判別された撮影範囲内の被写体の画像位置に基づい
    て、当該被写体の画像が撮影範囲内の中央になるように
    前記カメラの撮影方向を移動することを特徴とする請求
    項1記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】カメラにより被写体の撮影を行ない、その
    撮影画像を処理する撮影装置において、 被写体の上面を撮影するための上面撮影用鏡と、 被写体の側面を撮影するための側面撮影用鏡と、 被写体の上面を撮影する際には、前記上面撮影用鏡の位
    置に前記カメラの撮影方向を移動し、被写体の側面を撮
    影する際には、前記側面撮影用鏡の位置に前記カメラの
    撮影方向を移動するカメラ移動手段と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  6. 【請求項6】カメラにより被写体の撮影を行ない、その
    撮影画像を処理する撮影装置において、 被写体を照らす複数の照明手段と、 被写体の種類毎に点灯すべき照明手段を記憶する照明記
    憶手段と、 被写体の種類を指定する指定手段と、 この指定手段により指定された被写体の種類に応じて、
    前記照明記憶手段に記憶された点灯すべき照明手段を点
    灯する照明点灯手段と、 を備えることを特徴とする撮影装置。
  7. 【請求項7】前記照明記憶手段は、被写体の種類毎に点
    灯すべき照明手段の照度を、更に記憶し、 この照明記憶手段に記憶された照度に従って、前記照明
    点灯手段により点灯された照明手段の照度を制御する照
    度制御手段を、更に備えることを特徴とする請求項6記
    載の撮影装置。
  8. 【請求項8】前記複数の照明手段の内、少なくとも1つ
    の照明手段の前方に照明光を拡散する光拡散手段を、更
    に備えたことを特徴とする請求項6または7記載の撮影
    装置。
  9. 【請求項9】カメラにより被写体の撮影を行ない、その
    撮影画像を処理する撮影装置において、 被写体の設置位置を検出する検出手段と、 この検出手段により検出された被写体の設置位置に基づ
    いて、当該被写体が撮影範囲の中央になるように前記カ
    メラの撮影位置を算出するカメラ位置算出手段と、 このカメラ位置算出手段により算出されたカメラの撮影
    位置にカメラの撮影方向を移動するカメラ移動手段と、
    を備えたことを特徴とする撮影装置。
  10. 【請求項10】前記検出手段は、タッチセンサを用いて
    被写体の設置位置を検出することを特徴とする請求項9
    記載の撮影装置。
  11. 【請求項11】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理する撮影装置において、 前記カメラにより撮影されるモニタ画像を表示する画像
    表示手段と、 この画像表示手段により表示されたモニタ画像におい
    て、画像の移動量、移動方向を指示する指示手段と、 この指示手段により指示された画像の移動量、移動方向
    をカメラの撮影方向の移動量、移動方向に変換する変換
    手段と、 この変換手段により変換されたカメラの撮影方向の移動
    量、移動方向に従って、前記カメラの撮影方向を移動す
    るカメラ移動手段と、 を備えたことを特徴とする撮影装置。
  12. 【請求項12】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理する撮影装置において、 前記被写体の後方に設置される背景シートと、 前記背景シートの色を交換する背景交換手段と、 この背景交換手段による背景シートの色の交換前及び交
    換後に撮影された撮影画像を記憶する撮影画像記憶手段
    と、 この撮影画像記憶手段に記憶された撮影画像を比較し
    て、画像の色が異なる部分を背景部として認識する背景
    認識手段と、 を備えることを特徴とする撮影装置。
  13. 【請求項13】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 前記カメラの撮像範囲に対する被写体の位置を判別する
    ためのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 判別された被写体の位置に応じて、前記カメラの撮影方
    向を上下方向及び左右方向に直線的に移動するためのコ
    ンピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納することを特徴とする記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 当該被写体の上面を撮影する際には、上面撮影用鏡の位
    置に前記カメラの撮影方向を移動し、被写体の側面を撮
    影する際には、側面撮影用鏡の位置に前記カメラの撮影
    方向を移動するためのコンピュータが実行可能なプログ
    ラムコード、を含むプログラムを格納したことを特徴と
    する記憶媒体。
  15. 【請求項15】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 被写体を照らすためのコンピュータが実行可能なプログ
    ラムコードと、 被写体の種類毎に点灯すべき照明手段を記憶するための
    コンピュータが実行可能なプログラムコードと、 被写体の種類を指定するためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 指定された被写体の種類に応じて、記憶された点灯すべ
    き照明手段を点灯するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 被写体の設置位置を検出するためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 検出された被写体の設置位置に基づいて、当該被写体が
    撮影範囲の中央になるように前記カメラの撮影位置を算
    出するためのコンピュータが実行可能なプログラムコー
    ドと、 算出されたカメラの撮影位置にカメラの撮影方向を移動
    するためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  17. 【請求項17】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 前記カメラにより撮影されるモニタ画像を表示するため
    のコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 表示されたモニタ画像において、画像の移動量、移動方
    向を指示するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムコードと、 指示された画像の移動量、移動方向をカメラの撮影方向
    の移動量、移動方向に変換するためのコンピュータが実
    行可能なプログラムコードと、 変換されたカメラの撮影方向の移動量、移動方向に従っ
    て、前記カメラの撮影方向を移動するためのコンピュー
    タが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  18. 【請求項18】カメラにより被写体の撮影を行ない、そ
    の撮影画像を処理するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 背景シートの色を交換するためのコンピュータが実行可
    能なプログラムコードと、 背景シートの色の交換前及び交換後に撮影された撮影画
    像を記憶するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムコードと、 記憶された撮影画像を比較して、画像の色が異なる部分
    を背景部として認識するためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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