JP2000048171A - 撮影装置および記憶媒体 - Google Patents

撮影装置および記憶媒体

Info

Publication number
JP2000048171A
JP2000048171A JP10212835A JP21283598A JP2000048171A JP 2000048171 A JP2000048171 A JP 2000048171A JP 10212835 A JP10212835 A JP 10212835A JP 21283598 A JP21283598 A JP 21283598A JP 2000048171 A JP2000048171 A JP 2000048171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photographing
image
actual size
subject
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10212835A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Sato
芳広 佐藤
Shuichi Yamazaki
修一 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP10212835A priority Critical patent/JP2000048171A/ja
Publication of JP2000048171A publication Critical patent/JP2000048171A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影対象を撮影し、撮影した画像の編集処理
を行う撮影装置において、撮影した画像から、撮影対象
の大きさを容易に算出できるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】 ケース401内の被写体台座405上に
戴置された被写体のモニタ画像をディジタルカメラ20
から出力し、このモニタ画像を、画像処理装置10のデ
ィスプレイ12上の表示画面において、グリッドが表示
されたモニタウィンドウ内に表示するとともに、このグ
リッドのマス目の大きさと被写体の画像の大きさとを比
較する。そして、ディジタルカメラ20による撮影時の
撮影倍率をもとに、記憶装置105内に格納された、グ
リッドのマス目に相当する実際の寸法が設定された実寸
予測テーブルを参照して、被写体の大きさを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物を撮影する
撮影装置に係り、詳細には、対象物を撮影するととも
に、撮影した画像をもとに被写体の大きさを算出する撮
影装置およびその制御プログラムを格納した記憶媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルカメラやスキャナ等の
普及により、画像をディジタルデータに変換し、コンピ
ュータによって容易に画像を取り込むことができるよう
になった。コンピュータ上においては、画像編集用アプ
リケーションプログラム等を利用することにより、たと
えば、取り込んだ画像の一部分を切り抜いたり、切り抜
いた画像を他の写真に合成する等の編集処理を行うこと
ができる。
【0003】上記のように、撮影した画像の編集加工を
行うことによって、たとえば、様々な商品や、収蔵品等
の目録を作成することができる。この目録の作成は、コ
ンピュータを利用することにより、従来に比べて、より
低コストで作成することができ、有効な利用法として行
われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な目録を作成する際などには、被写体の大きさを測定す
ることがあったが、従来は、手作業で測定していたた
め、非常に手間がかかるという問題があった。さらに、
被写体が傾いた状態で撮影してしまうと、複数の画像を
並べた際に、見た目が非常に悪くなってしまうので、撮
影時に、被写体が水平に戴置されているかどうか配慮す
る必要があり、作業効率を向上させることが困難であっ
た。
【0005】また、上記のような目録に限らず、複数の
被写体の画像を合成したり加工する場合には、被写体の
大きさに配慮する必要があった。すなわち、撮影された
画像を著しく縮小した画像と、撮影された画像を大きく
拡大した画像とでは、与える印象が大きく違って見え
る。そのため、縮小の度合いを全く考慮せずに画像の合
成や張り付け等を行うと、非常に奇異な印象を与えてし
まうことがあった。このため、複数の被写体の大きさを
予め把握しておくと便利であったが、従来は、手作業で
測定していたため、非常に面倒な作業を要するという問
題があった。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するため、
撮影対象を撮影し、撮影した画像の編集処理を行う撮影
装置において、撮影した画像から、撮影対象の大きさを
容易に算出できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明の撮影装置は、撮影対象を撮影
して撮影画像を出力する撮影手段と、この撮影手段から
出力された撮影画像を表示する表示手段と、この表示手
段において、前記撮影手段から出力された撮影画像が表
示される際に、当該撮影画像とともに、水平な複数の直
線および垂直な複数の直線がそれぞれ等間隔で配置され
たマス目状のグリッドを表示させる表示制御手段と、こ
の表示制御手段により前記表示手段に表示されたグリッ
ドに相当する実際の寸法を示す実寸データを格納する実
寸データ格納手段と、前記表示手段に表示された撮影画
像とグリッドとを比較することにより、前記実寸データ
格納手段に格納された実寸データに基づいて、前記撮影
手段により撮影された撮影対象の実際の寸法を算出する
実寸算出手段と、を備えることを特徴とする構成とし
た。
【0008】従って、撮影された撮影画像とともに表示
されるグリッドの実際の寸法を示す実寸データをもとに
して、グリッドと撮影対象の画像とを比較することによ
って、容易に撮影対象の大きさを算出することができ
る。たとえば、正方形のマス目が表示されたグリッドに
ついて、マス目の1辺に相当する実寸が5cm(センチ
メートル)であることを示す実寸データが格納されてい
る場合に、撮影対象の高さがマス目の2倍であれば、こ
の撮影対象の高さは2×5=10cmであると求められ
る。これによって、撮影対象を撮影する作業において、
同時に撮影対象の大きさを求めることができ、手作業で
撮影対象の大きさを測定する手間を省くことにより、撮
影画像の編集・加工の際の作業効率を著しく高めること
ができる。
【0009】請求項3記載の発明の撮影装置は、撮影対
象を撮影して撮影画像を出力する撮影手段と、この撮影
手段により出力された撮影画像を表示する表示手段と、
この表示手段に表示された撮影画像において、特定の範
囲を指定する範囲指定手段と、この範囲指定手段により
指定された特定の範囲に相当する実際の寸法を示す実寸
データを格納する実寸データ格納手段と、前記撮影手段
により撮影された撮影画像から、前記撮影対象の画像を
抽出する画像抽出手段と、この画像抽出手段により抽出
された前記撮影対象の画像と、前記範囲指定手段により
指定された特定の範囲とを比較することにより、前記実
寸データ格納手段に格納された実寸データに基づいて、
前記撮影対象の実際の寸法を算出する実寸算出手段と、
を備えることを特徴とする構成とした。
【0010】従って、撮影対象を撮影した撮影画像にお
いて、実際の寸法の目安となる部分を特定の範囲として
指定し、この指定された範囲と、撮影対象の画像とを比
較することにより、撮影対象の大きさを容易に算出する
ことができる。ここで、特定の範囲としては、撮影対象
とともに撮影された定規や、撮影対象の背景の模様等が
挙げられる。これによって、たとえば、撮影倍率を変化
させて撮影を行った場合であっても、撮影対象とともに
撮影された定規などを特定の範囲として指定すれば、撮
影倍率に関わりなく撮影対象の大きさを算出することが
でき、撮影対象の大きさを手作業で測定する手間を省く
ことにより、作業効率の向上を図ることができる。
【0011】請求項7記載の発明の撮影装置は、撮影対
象を撮影して撮影画像を出力する撮影手段と、この撮影
手段から出力された撮影画像を表示する表示手段と、こ
の表示手段において、前記撮影手段から出力された撮影
画像が表示される際に、当該撮影画像とともに、水平な
複数の直線および垂直な複数の直線がそれぞれ等間隔で
配置されたマス目状のグリッドを表示させる表示制御手
段と、を備えることを特徴とする構成とした。
【0012】従って、表示手段に表示されたグリッドと
撮影対象の画像とを比較することによって、撮影対象が
傾いているか否かを、目視によって容易に判別すること
ができる。このため、撮影対象が傾いているかどうか
を、手作業によって撮影前に確認する必要が無いので、
作業効率を向上させ、作業者の負担を減らすことができ
るほか、撮影対象の傾きに気づかずに、そのまま画像を
使用してしまう等の事態を避けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図14の図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態として
の撮影システム1の構成を示す概略斜視図である。同図
に示すように、撮影システム1は、画像処理装置10
と、略箱型形状のケース401を有し、ケース401の
内部に被写体を収容する撮影装置40と、撮影装置40
に取り付けられ、撮影装置40内に収容された被写体を
撮影するディジタルカメラ20と、撮影装置40の側面
に設置され、撮影装置40に設けられた各部の制御を行
う撮影制御装置30と、によって構成され、画像処理装
置10とディジタルカメラ20、および、画像処理装置
10と撮影制御装置30とは互いに接続されている。
【0015】画像処理装置10は、ディジタルカメラ2
0による撮影処理、および、ディジタルカメラ20によ
って撮影された画像についての画像編集処理を実行する
ためのアプリケーションプログラムを実行可能なコンピ
ュータシステムであり、本体11、ディスプレイ12、
キーボード13およびマウス14等により構成され、こ
れらディスプレイ12、キーボード13、マウス14
は、それぞれ本体11に格納された各部に接続されてい
る。
【0016】図2は、画像処理装置10の内部構成を示
すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置
10は、CPU101、入力部102、RAM103、
表示部104、記憶装置105、記憶装置105が有す
る記憶媒体106およびI/F部107等により構成さ
れ、記憶媒体106を除く各部はバス108により接続
されている。また、画像処理装置10は、I/F部10
7において、後述する撮影制御装置30内のI/F部3
01と接続されている。
【0017】CPU(Central Processing Unit )10
1は、入力部102が有するキーボード13から入力さ
れる各種指示に従って、記憶装置105内に格納される
アプリケーションプログラムを読み込み、RAM103
内に設けられるメモリエリアに展開して実行し、入力部
102のキーボード13またはマウス14により入力さ
れる指示に従って、記憶装置105内に格納された撮影
条件テーブルファイルを読み込み、当該撮影条件テーブ
ルファイルに該当する撮影条件を参照する。そして、C
PU101は、ディジタルカメラ20によって撮影を実
行する際の撮影装置40の各部の状態、すなわちチルト
台403のチルト角、フード402の角度、被写体台座
405の天板の高さ、ケース401内に備える照明装置
の照度等を撮影条件に適合させるための指示信号を撮影
制御装置30に対して出力し、撮影制御装置30によっ
て制御を実行させて、撮影装置40の各部を当該撮影条
件に適合させる。また、撮影制御装置30からの応答を
検知すると、ディジタルカメラ20に対して、撮影時の
撮影倍率、焦点位置および露光量を撮影条件テーブルフ
ァイルに設定された撮影条件に適合させるための指示信
号を出力して撮影条件を実現し、ディジタルカメラ20
からの応答を検知すると、ディジタルカメラ20に対し
て撮影実行を指示する撮影指示信号を出力し、撮影を実
行させる。また、撮影終了後、ディジタルカメラ20か
ら、撮影された画像を示す画像データが入力されると、
CPU101は、当該画像データと、入力部102から
入力されるファイル名とをもとに撮影画像ファイルを生
成し、記憶装置105内に格納する。
【0018】また、CPU101は、入力部102から
入力される各種指示に従って、ディジタルカメラ20か
ら出力されるモニタ画像を表示するための縦置きモニタ
ウィンドウまたは横置きモニタウィンドウを表示画面上
に表示させ、当該モニタウィンドウにモニタ画像を表示
させて、表示されたモニタ画像において、モニタ画像の
表示色を反転した色のグリッドを所定の幅で表示するグ
リッド表示処理を実行する。さらに、CPU101は、
被写体の画像が表示されるドットを検出し、被写体の画
像の縦および横のドット数を算出して、記憶装置105
内に格納される実寸予測テーブルに設定された実寸か
ら、被写体の大きさを算出する。
【0019】そして、CPU101は、利用者に対し
て、入力部102のキーボード13およびマウス14に
よって指示入力を実行するよう要求する指示選択画面を
表示するための表示情報を生成して表示部104に出力
し、ディスプレイ12の表示画面上に当該指示選択画面
を表示させるほか、CPU101により実行される各種
処理によって得られた画像等をディスプレイ12の表示
画面に表示させる。
【0020】入力部102は、数字キー、文字キーおよ
び各種機能キー等を備えるキーボード13を有し、キー
ボード13においていずれかのキーが押下されたことを
検知すると、押下されたキーに対応する押下信号を生成
して、CPU101に対して出力する。また、入力部1
02は、ディスプレイ12の表示画面上において特定の
位置を指定するポインティングデバイスとしてのマウス
14を備え、このマウス14においてクリック操作が行
われると、クリック信号を生成してCPU101に出力
するとともに、表示画面上における位置を示す相対位置
座標データをCPU101に対して出力する。
【0021】RAM(Random Access Memory)103
は、CPU101により処理される各種プログラムや、
その処理に係るデータを一時的に格納するメモリエリア
を形成する。
【0022】表示部104は、CRT(Cathode Ray Tub
e)や、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構
成される表示画面を有するディスプレイ12を備え、C
PU101から入力される表示情報に従って、ディスプ
レイ12の表示画面に所定のモニタウィンドウなどのウ
ィンドウを表示させて、当該ウィンドウ内に、ディジタ
ルカメラ20により撮影された撮影画像、或いは、モニ
タ画像や、CPU101により実行される撮影処理およ
び画像編集処理により生成された画像等を表示させる。
【0023】記憶装置105は、プログラムやデータ等
が記憶される記憶媒体16を有し、この記憶媒体106
は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構
成されている。この記憶媒体106は記憶装置105に
固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するもの
である。
【0024】記憶装置105内には、ディジタルカメラ
20によって被写体の撮影を実行させるための撮影アプ
リケーションプログラム、ディジタルカメラ20により
撮影された画像、または、画像編集処理により生成され
た画像のデータや、当該画像のサイズ、撮影時の撮影条
件等が、ファイル名に対応づけて設定された撮影画像フ
ァイル、撮影を行う際の各種の条件が設定された撮影条
件テーブルファイル等の各種のファイルのほか、被写体
の撮影時に表示画面上に表示されるグリッドと当該グリ
ッドに対応する実際の寸法とが設定された実寸予測テー
ブルなどが格納される。
【0025】図3は、記憶装置105内に格納される実
寸予測テーブルの構成を模式的に示す図である。
【0026】図3に示す実寸予測テーブルには、後述す
るグリッド表示処理において表示されるグリッドのマス
目である画角の横幅および縦幅と、実際の寸法とを対応
させるための数値が設定されている。たとえば、ディジ
タルカメラ20においてズームが0.9倍に設定された
状態においては、画角の横幅は実際の寸法の44mm
(ミリメートル)に相当し、画角の縦幅は、実際の寸法
の33mmに相当する。すなわち、ディジタルカメラ2
0のズームが0.9倍に設定されている状態で、表示画
面上において、被写体の画像の横幅が1個のマス目の横
幅と等しいように表示された場合には、この被写体の横
幅は44mmであることがわかる。
【0027】なお、記憶装置105内には、図3に示す
実寸予測テーブルのほか、表示画面上に表示された被写
体の画像から被写体の実際の寸法を測定するための各種
データが格納される構成としても良い。また、上記の記
憶媒体106に記憶されるデータ等は、通信回線等を介
して接続された他の機器から受信して記憶する構成にし
てもよく、さらに、通信回線等を介して接続された他の
機器側に上記記憶媒体を備えた記憶装置を設け、この記
憶媒体に記憶されているプログラムやデータを通信回線
を介して使用する構成としても良い。
【0028】I/F部107は、画像処理装置10から
ディジタルカメラ20および撮影制御装置30に対し
て、各種指示信号や位置情報等を入出力するためのイン
ターフェイスであり、たとえば、USB(Universal Se
rial Bus)ポートやRS−232C端子をはじめとする
シリアル入出力端子、パラレル端子、SCSIインター
フェイス、IrDA(Infrared Data Assosiation )規
格に準じた赤外線通信装置等が備えられ、有線または無
線通信手段によりディジタルカメラ20および撮影制御
装置30と接続することが可能である。
【0029】ディジタルカメラ20は、内部にCCD
(Charge Coupled Device :電荷結合素子)を備える受
光部、レンズ、絞りの他、撮影倍率や露光量等を調節す
るためのモータ等を備え、撮影装置40が有するチルト
台403において、ケース401内に戴置される被写体
の方向にレンズを向けて固定される。そして、ディジタ
ルカメラ20は、画像処理装置10に接続され、画像処
理装置10のCPU101から入力される撮影指示信号
に従って被写体を撮影し、撮影により得られた画像を示
す画像データを画像処理装置10に対して出力する。
【0030】また、ディジタルカメラ20は、CCD等
を備える受光部が動作可能な状態においては、撮影を実
行しない状態であっても、受光部によって受像した画像
をモニタ画像として出力することができる。このモニタ
画像は、撮影された画像とは異なり、画像メモリ203
に格納されることなく、受光部によって受像した画像が
そのままI/F部201を介して出力されるものであ
る。画像処理装置10においては、このモニタ画像を受
信して表示することにより、通常のカメラのファインダ
ーと同様に、撮影される範囲のおよその状態を、撮影を
実行する前に知ることができる。
【0031】図4は、ディジタルカメラ20および後述
する撮影制御装置30の内部構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように、ディジタルカメラ20は、I/
F部201と、I/F部201に接続されたカメラ制御
部202と、カメラ制御部202に接続された画像メモ
リ203と、カメラ制御部202にそれぞれ接続された
モータ204,205,206と、モータ204に接続
されたズーム調節部207と、モータ205に接続され
たフォーカス調節部208と、モータ206に接続され
た絞り調節部209と、それぞれズーム調節部207、
フォーカス調節部208、絞り調節部209に接続され
たポテンショメータ210,211,212とによって
構成される。
【0032】なお、ディジタルカメラ20は、図3に示
す各部のほか、受光部やレンズ等を備えているが、ここ
では図示および説明を省略する。
【0033】I/F部201は、撮影制御装置30が有
するI/F部301を介して画像処理装置10が有する
I/F部107に接続され、CPU101(図2)から
入力される指示信号および撮影指示信号のほか、画像メ
モリ203内に格納された画像データ等、各種の信号や
データを入出力するための入出力インターフェイスであ
り、たとえば、USBポートやRS−232C端子等の
シリアル入出力端子、パラレル端子、SCSIインター
フェイス、IrDA規格に準じた赤外線ポート等を備え
るものである。
【0034】カメラ制御部202は、ディジタルカメラ
20の各部を制御するための制御部であり、I/F部2
01および画像メモリ203に接続されている。このカ
メラ制御部202は、画像処理装置10内のCPU10
1から入力される指示信号に従って、ズーム調節部20
4に接続されたモータ204、フォーカス調節部205
に接続されたモータ205および絞り調節部206に接
続されたモータ206に対して所定の電流を出力して動
作させるとともに、ポテンショメータ210,211,
212から検出値が出力されると、この検出値をもと
に、モータ204,205,206に出力する電流を変
化させて、被写体を撮影する倍率、焦点距離および露光
量を、所定の撮影条件に適合させる。また、カメラ制御
部202は、CPU101から入力される撮影指示信号
に従って撮影を実行し、上述のCCD等を備える受光部
によって受像した画像を示す画像データを生成して、こ
の画像データを一時的に画像メモリ203に格納した
後、当該画像データを、I/F部201を介して画像処
理装置10に出力する。
【0035】画像メモリ203は、磁気的記録媒体、あ
るいは半導体メモリ等によって構成され、カメラ制御部
202に接続されており、ディジタルカメラ20におい
て撮影を実行して得られた画像を示す画像データを一時
的に格納する。
【0036】ズーム調節部207は、ディジタルカメラ
20において、撮影時の撮影倍率を調節するための調節
機構であり、モータ204の回転によって動作し、撮影
倍率を変化させる。モータ204は、ズーム調節部20
7とともに、カメラ制御部202と、ポテンショメータ
210とに接続され、カメラ制御部202から電流が入
力されることによって回転し、ズーム調節部207を動
作させる。また、ポテンショメータ210は、モータ2
04とI/F部201とに接続され、モータ204の回
転量を随時検出して、回転量に応じた検出値をI/F部
201に出力する。
【0037】フォーカス調節部208は、ディジタルカ
メラ20において、撮影時の焦点を調節するための調節
機構であり、モータ205の回転によって動作し、焦点
距離等を変化させる。モータ205は、カメラ制御部2
02と、フォーカス調節部208と、ポテンショメータ
211とに接続され、カメラ制御部202から電流が入
力されることによって回転し、フォーカス調節部208
を動作させる。また、ポテンショメータ211は、モー
タ205とI/F部201とに接続され、モータ205
の回転量を随時検出して、回転量に応じた検出値をI/
F部201に出力する。
【0038】絞り調節部209は、ディジタルカメラ2
0において、撮影時の露光量を調節するための調節機構
であり、モータ206の回転によって動作して露光量を
変化させる。モータ206は、カメラ制御部202と、
絞り調節部209と、ポテンショメータ212とに接続
され、カメラ制御部202から電流が入力されることに
よって回転し、絞り調節部209を動作させ、露光量の
調節を実行する。また、ポテンショメータ212は、モ
ータ206とI/F部201とに接続され、モータ20
6の回転量を随時検出して、回転量に応じた検出値をI
/F部201に出力する。
【0039】撮影装置40(図1)は、正面および一側
面が開口した略箱型形状のケース401と、ケース40
1に対して、底面がケース401の正面の開口部を覆う
ように連結された略四角錐状のフード402と、フード
402の頂点部分に連結されたチルト台403と、ケー
ス401の側面の開口部に開閉自在に取り付けられた側
面扉406と、ケース401において、側面扉406を
備える側面の端部に設置された非常停止ボタン404
と、ケース401の内部に設置された被写体台座405
とによって構成され、さらに、非常停止ボタン404の
下方には撮影制御装置30が設置され、また、チルト台
403にはディジタルカメラ20が固定される。
【0040】そして、ケース401とフード402との
連結部分においては、モータ409およびポテンショメ
ータ412が取り付けられ、同様に、フード402とチ
ルト台403との連結部分にはモータ407とポテンシ
ョメータ410とが取り付けられており、被写体台座4
05には、モータ408とポテンショメータ411とが
取り付けられている。
【0041】ケース401は、内部に空間を有する略箱
型のケースであり、正面はほぼ全面にわたって開口し、
さらに側面に開口部を有する。このうち、側面の開口部
には側面扉406が開閉自在に取り付けられ、正面の開
口部は、ケース401に連結されたフード402の底面
に相当する面によって覆われており、側面扉406が閉
じられた状態において、ケース401外からの外光は、
ほぼ遮断される。
【0042】フード402は、底面が開口した略四角錐
状のフードであり、ケース401に対して、底面の開口
部がケース401の正面の開口部と突き合わされた状態
で、図示しない連結軸により連結されている。そして、
フード402は、連結部分に取り付けられたモータ40
9(図4)が動作することにより、上記の連結軸を中心
にして上下に回動可能である。すなわち、モータ409
を回転させることによって、ケース401に対するフー
ド402の取り付け角度を変化させることができる。そ
して、略四角錐状のフード402において、角錐の頂点
に相当する部分には、チルト台403が取り付けられて
いる。
【0043】チルト台403は、フード402に連結さ
れる連結部分と、ディジタルカメラ20を固定するため
の平面部分とを有する台座であり、平面部分にはディジ
タルカメラ20を固定するための固定機構(図示省略)
を備え、平面部分からケース401の内部に向かって開
口部が設けられている。この開口部にレンズが向くよう
に、上記の平面部分にディジタルカメラ20を載せて固
定することにより、ディジタルカメラ20によって、ケ
ース401の底面付近を撮影することができる。なお、
ディジタルカメラ20は、チルト台403の平面部分に
底面を下にして固定することができ、また、側面を下に
して縦置きすることも可能である。
【0044】このチルト台403は、一端部をフード4
02に対して揺動自在に連結され、連結部分にはモータ
407(図3)が取り付けられており、モータ407が
回転することによって、上記の連結部分を中心として上
下に回動させることが可能である。すなわち、モータ4
07を回転させることにより、フード402に対するチ
ルト台403の取り付け角度を変化させることができ
る。
【0045】ケース401の内部の底面上には、被写体
台座405が設置されている。この被写体台座405
は、ケース401の底面に固定された底板と、撮影の対
象となる被写体を戴置するための天板と、天板と底板と
の間に設置され、上下に伸縮可能な伸縮機構と、この伸
縮機構を動作させるためのモータ408(図4)と、モ
ータ408の回転量を検出するポテンショメータ412
とを備え、モータ408の回転によって、伸縮機構が伸
縮して天板の高さを変化させることが可能である。従っ
て、モータ408を所定の量だけ回転させることによ
り、被写体台座405の天板に戴置された被写体を、所
定の高さに移動させることができる。
【0046】側面扉406が取り付けられたケース40
1の側面には、非常停止ボタン404が設置されてい
る。非常停止ボタン404は、後述する停止スイッチ3
02(図4)と連結され、非常停止ボタン404が押下
されることによって停止スイッチ302がONとなり、
撮影装置40の各部に取り付けられたモータ407,4
08,409の動作を全て停止させることができる。従
って、撮影装置40において、モータ407,408,
409の動作によって各部が移動している間に、異常が
発生した場合には、この非常停止ボタン404を押下す
ることにより、全ての動作を停止させて、危険を回避す
ることができる。
【0047】なお、ここでは図示しないが、ケース40
1の内部上面には、被写体を撮影する際に使用される照
明装置が備えられている。この照明装置は、複数の電球
やストロボ等を備え、撮影制御装置30内の照明部30
7(図3)によって制御され、その照度を変化させるこ
とができる。また、この照明装置のメンテナンス等の目
的により、撮影装置40のケース401は、その上面に
おいて開閉可能な開口部を備えているが、ここでは説明
を省略する。
【0048】非常停止ボタン404の下方には、撮影制
御装置30が設置されている。撮影制御装置30は、画
像処理装置10と、撮影装置40の各部に設置されたモ
ータ407,408,409およびポテンショメータ4
10,411,412に接続され、後述するように、ポ
テンショメータ410,411,412から入力される
検出値をCPU101に対して出力し、また、CPU1
01から入力される指示信号に従って、モータ407,
408,409を制御する。
【0049】図4に示すように、撮影制御装置30は、
画像処理装置10およびディジタルカメラ20に接続さ
れたI/F部301と、停止スイッチ302と、カメラ
向き検出スイッチ303と、モータ407に接続された
チルト台駆動部304と、モータ408に接続された被
写体台座駆動部305、モータ409に接続されたフー
ド駆動部306と、照明部307とによって構成され、
各部はバスにより接続されている。なお、この図3にお
いては、説明のために、撮影装置40に取り付けられた
モータ407,408,409およびポテンショメータ
410,411,412についても、撮影制御装置30
の各部とともに図示している。
【0050】撮影制御装置30において、I/F部30
1は、画像処理装置10が有するI/F部107と、デ
ィジタルカメラ20が有するI/F部201とに接続さ
れ、I/F部107あるいはI/F部201との間で各
種の信号やデータを入出力するための入出力インターフ
ェイスであり、たとえば、USBポートやRS232−
C端子をはじめとするシリアル入出力端子、パラレル端
子、SCSIインターフェイス、IrDA規格に準じた
赤外線ポート等を備えるものである。
【0051】停止スイッチ302は、撮影装置40(図
1)のケース401の側部に設置された非常停止ボタン
404に連結され、非常停止ボタン404が、利用者に
よって押下された際にONとなり、撮影制御装置30に
接続された全てのモータ407,408,409を停止
させるスイッチである。
【0052】カメラ向き検出スイッチ303は、撮影装
置40のチルト台403に固定されたディジタルカメラ
20の向きが横置きか否かを検出するためのスイッチで
あり、I/F部301に接続されている。通常、チルト
台403の平面部分にディジタルカメラ20の底面を固
定すると、撮影される画像は横長の画像となる。この状
態を横置きとすれば、縦置きは、ディジタルカメラ20
の側面をチルト台403の平面部分に固定する置き方で
あり、縦置きされたディジタルカメラ20によって撮影
される画像は縦長である。カメラ向き検出スイッチ30
3は、ディジタルカメラ20が縦置きされた場合にこれ
を検知して、縦置き検知信号を生成してI/F部301
に出力することにより、CPU101は、ディジタルカ
メラ20が縦置きされていることを検知することができ
る。
【0053】チルト台駆動制御部304は、撮影装置4
0のチルト台403の位置および移動を制御する制御部
であり、I/F部301およびモータ407に接続され
ている。チルト台駆動制御部304は、I/F部301
を介してCPU101から入力された指示信号に基づい
て、モータ407に電流を出力してモータ407を回転
させるとともに、ポテンショメータ410から出力され
る検出値をもとに、モータ407に出力される電流を変
化させて、フード402に対するチルト台403の取り
付け角度を、撮影条件に適した角度に変化させる。
【0054】被写体台座駆動制御部305は、撮影装置
40が有するケース401の底面に設置された被写体台
座405の高さを制御するための制御部であり、I/F
部301およびモータ408に接続されている。被写体
台座駆動部305は、I/F部301を介してCPU1
01から入力された指示信号に基づいて、モータ408
に電流を出力してモータ408を回転させるとともに、
ポテンショメータ411から出力される検出値をもと
に、モータ408に出力される電流を変化させて、被写
体台座405の天板の高さを変化させることにより、被
写体台座405に戴置される被写体の高さを所定の撮影
条件に適合させる。
【0055】フード駆動制御部306は、撮影装置40
が有するフード402とケース401との連結部分にお
いて、ケース401に対するフード402の取り付け角
度を制御するための制御部であり、I/F部301およ
びモータ409に接続されている。フード駆動部306
は、I/F部301を介してCPU101から入力され
た指示信号に基づいて、モータ409に電流を出力して
モータ409を回転させるとともに、ポテンショメータ
412から出力される検出値をもとに、モータ409に
出力される電流を変化させて、ケース401に対するフ
ード402の取り付け角度を変化させて、所定の撮影条
件に適合させる。
【0056】照明部307は、撮影装置40の内部に設
けられる照明装置(図示省略)の照度を制御する制御部
であり、I/F部301に接続されている。撮影装置4
0の内部上面に設けられる照明装置は、電球やストロボ
等により構成され、照明部307は、CPU101から
I/F部301を介して入力された指示信号に従って、
照明部307に備えられた電球に流れる電流量や、点灯
する電球の数等を制御することにより、所定の撮影条件
に適した照度の照明を実行させる。
【0057】以上のように構成される撮影システム1の
動作について、図5〜図9のフローチャートおよび図1
3に基づいて説明する。
【0058】図5は、撮影システム1により実行される
撮影処理を示すフローチャートである。この図5に示す
撮影処理において、CPU101は、動作開始ととも
に、利用者に対して画像編集処理を実行するか否かの選
択入力を要求する(ステップS101)。そして、入力
部102が有するキーボード13またはマウス14によ
り、画像編集処理が選択入力されると、CPU101
は、ディジタルカメラ20によって撮影された撮影画像
の編集・加工を行う画像編集処理を実行し(ステップS
102)、処理を終了する。
【0059】ステップS101において、画像編集をし
ない旨の選択入力が行われると、CPU101は、自動
撮影を行うか否かの選択入力を要求する(ステップS1
03)。ここで、自動撮影とは、ディジタルカメラ20
による撮影を実行する際に、予め設定された撮影条件の
中から所望の条件を選択し、選択された条件に従って自
動的に撮影を行うものであり、この自動撮影処理を実行
しない場合には、各撮影条件を手動で設定して撮影を行
う手動撮影が行われる。
【0060】ステップS103において、利用者によ
り、自動撮影をする旨の選択入力が実行されると、CP
U101は、記憶装置105内に格納された撮影条件テ
ーブルファイルを読み出して、当該撮影条件テーブルフ
ァイルに設定された各種の撮影条件を、表示部104が
有するディスプレイ12の表示画面上に表示させ、利用
者に対して、表示された撮影条件の中からいずれかの撮
影条件を選択入力するよう要求する(ステップS10
4)。
【0061】ここで、利用者によって、所望の撮影条件
が選択されると、CPU101は、利用者に対して、撮
影面を指定する入力を行うよう要求する(ステップS1
05)。撮影装置40(図1)においては、被写体台座
405に戴置される被写体の前面の撮影の他、チルト台
403の位置を上方に移動させることによって、被写体
を俯瞰して撮影することが可能であり、さらに、撮影装
置40の内部の上面奥方に、被写体台座405に戴置さ
れた被写体の上面を映すミラーを備える構成とすれば、
被写体の上面を撮影することも可能である。従って、撮
影を実行する際には、撮影条件の一つとして、撮影すべ
き被写体の面が指定される。
【0062】ここで、利用者によって撮影面が指定され
た後、CPU101は、後述するように、ディジタルカ
メラ20から出力されるモニタ画像を受信して表示する
モニタ表示処理を実行する(ステップS106)。
【0063】モニタ表示処理の後、CPU101は、ス
テップS107において、記憶装置105内に格納され
た撮影条件テーブルファイルにおいて、ステップS10
5で選択された撮影面に対応する撮影条件を参照し、当
該撮影条件に従って、カメラ台座駆動制御部304、被
写体台座駆動制御部305およびフード駆動制御部30
6に対して指示信号を出力し、ポテンショメータ41
0,411,412から出力される検出値をもとにし
て、モータ407,408,409の制御を実行させ、
フード402およびチルト台403の取り付け角度や、
被写体台座405の天面の高さを撮影条件に適合するよ
うに移動させる。また、CPU101は、照明部307
に指示信号を出力して、ケース401の内部上面に設け
られた照明装置を制御させて、撮影条件に適合する照度
の照明を実行させる。さらに、CPU101は、ディジ
タルカメラ20において、カメラ制御部202に指示信
号を出力して、ポテンショメータ210,211,21
2から出力される検出値をもとに、モータ204,20
5,206を動作させることにより、ズーム調節部20
7、フォーカス調節部208、絞り調節部209の制御
を実行させ、ディジタルカメラ20の撮影時の撮影倍
率、焦点、露光量を撮影条件に適合させる。
【0064】撮影システム1の各部の機器が撮影条件に
適合するよう移動したことを確認すると、CPU101
は、カメラ制御部202に対して撮影指示信号を出力
し、指定された撮影面の撮影を実行させる(ステップS
108)。ここで、撮影によって得られた画像を示す画
像データは、カメラ制御部202により画像メモリ20
3内に格納される。
【0065】そして、CPU101は、全ての撮影が終
了したか否かの入力を要求する表示を、表示部104が
有するディスプレイ12の表示画面に表示させ、利用者
からの入力に対して待機する(ステップS109)。こ
こで、撮影が完了した旨の入力が行われれば、当該撮影
処理を終了し、撮影が完了していない旨の入力が行われ
ると、ステップS105に戻り、撮影処理を続行する。
【0066】一方、ステップS103において、利用者
により、自動撮影処理を行わない旨の入力が行われた場
合には、CPU101は、撮影システム1において移動
可能な各機器を移動させるための入力画面をディスプレ
イ12の表示画面に表示させ、入力された指示の内容に
応じて、カメラ台座駆動部304、被写体台座駆動部3
05、フード駆動部306、照明部307およびカメラ
制御部202の各部によって、モータ407,408,
409、モータ204,205,206を動作させる
(ステップS110)。
【0067】続いて、撮影を実行する旨の指示が入力部
102により入力されると、CPU101は、カメラ制
御部202に対して撮影指示信号を出力し、撮影を実行
させる(ステップS111)。
【0068】そして、CPU101は、全ての撮影が終
了したか否かの確認を要求する表示を表示部104が有
するディスプレイ12の表示画面に表示させ、利用者か
らの入力を待機する(ステップS112)。ここで、撮
影が完了した旨の入力が行われれば、当該撮影処理を終
了し、撮影が完了していない旨の入力が行われると、ス
テップS110に戻り、撮影処理を続行する。
【0069】なお、画像メモリ203内に一時的に格納
された撮影画像の画像データは、その後、カメラ制御部
202によりCPU101に対して出力され、CPU1
01は、入力された画像データにファイル名を付して撮
影画像ファイルを生成し、当該撮影画像ファイルを記憶
装置105内に格納する。
【0070】図6は、図5のステップS10において実
行されるモニタ表示処理をより詳細に示すフローチャー
トである。この図6に示すモニタ表示処理において、C
PU101は、ディジタルカメラ20からI/F部20
1およびI/F部107を介してモニタ画像が出力され
ると、このモニタ画像を受信する(ステップS12
0)。
【0071】ここで、CPU101は、撮影制御装置3
0内のカメラ向き検出スイッチ303から、縦置き検出
信号が出力されたか否かを確認する(ステップS12
1)。カメラ向き検出スイッチ303から縦置き検出信
号が出力されている場合には、ディジタルカメラ20は
上述のように側面を下にして縦置きされているので、撮
影された画像は縦長であり、縦長の画像に対応した表示
を行う必要がある。
【0072】ステップS121において、カメラ向き検
出スイッチ303から縦置き検出信号が出力されている
ことを検知すると、CPU101は、ディジタルカメラ
20が縦置きされていることを示す縦置きフラグを記憶
し(ステップS122)、縦置きの場合に撮影される縦
長の画像を表示するための縦長のウィンドウである縦置
きモニタウィンドウを、ディスプレイ12の表示画面上
に表示させ、この縦置きモニタウィンドウ内に、ディジ
タルカメラ20から出力されたモニタ画像を表示させる
(ステップS123)。なお、この縦置きモニタウィン
ドウは、縦置きフラグが記憶されている間、常に表示画
面上に表示される。
【0073】また、ステップS121において、カメラ
向き検出スイッチ303から縦置き検出信号が出力され
ていないことを確認した場合には、CPU101は、デ
ィスプレイ12の表示画面において、横長の画像を表示
するための横置きモニタウィンドウを表示させ、この横
置きモニタウィンドウ内に、ディジタルカメラ20から
出力されたモニタ画像を表示させる(ステップS12
4)。
【0074】そして、表示画面上のモニタウィンドウ内
にモニタ画像が表示された後、CPU101は、後述す
るグリッド表示処理を実行して、モニタウィンドウ内に
おいて、水平な複数の直線と、垂直な複数の直線とがそ
れぞれ一定の間隔で配置されたグリッドを表示させ(ス
テップS125)、モニタ表示処理を終了する。
【0075】図7は、図6のステップS125における
グリッド表示処理を示すフローチャートである。図7に
示すグリッド表示処理において、まず、CPU101
は、ディジタルカメラ20内のズーム調節部207によ
って設定された撮影倍率を、記憶装置105内に格納さ
れた撮影条件テーブルファイルまたはカメラ制御部20
2に出力された指示信号をもとに、取得する(ステップ
S130)。
【0076】そして、CPU101は、記憶装置105
内に格納された実寸予測テーブル(図3)を参照して、
ステップS130において取得した撮影倍率に対応する
画角の実寸を取得する。たとえば、撮影倍率が0.9倍
のときには、対応する画角の実寸は横44mm、縦33
mmであり、撮影倍率が1.2倍の時には、画角の実寸
は横32mm、縦24mmである。
【0077】そして、CPU101は、モニタウィンド
ウ内にグリッドを表示するため、所定の間隔でグリッド
の線を引くべき位置を算出する(ステップS132)。
ここで、グリッドの線を引く際の所定の間隔とは、予め
記憶装置105内に格納された所定のプログラムやデー
タによって設定されるものとしても良いし、或いは利用
者によって、撮影処理を実行する際に設定される構成と
しても良い。
【0078】続いて、CPU101は、線引き処理を行
う位置を、線を引くべき行(または列)の先頭に移動さ
せ(ステップS133)、移動したドットに表示される
色を示す表示色データを取得する(ステップS13
4)。そして、取得した表示色データをもとに表示色を
判別し、この表示色を反転させて、反転させた色を表示
色として描画する(ステップS135)。たとえば、モ
ニタ画像中の、黒が表示される部分においては、グリッ
ドの線が引かれるドットに白が表示される。従って、描
画されるグリッドの線は、表示される画像の背景や被写
体の画像に紛れることなく、鮮明に表示される。なお、
ここで実行される表示色の反転は、たとえば、CPU1
01が、8ビットの2進数で表される表示色データとし
て「00110011」を取得した場合には、全てのビットのデ
ータを反転させて反転色データ「11001100」を生成し、
この反転色データ「11001100」に基づいて表示色を出力
する構成とすれば、反転色のデータを容易に生成して、
反転色を表示することができる。
【0079】そして、CPU101は、線引き処理が行
われたドットがモニタウィンドウの終端であるか否かを
確認し(ステップS136)、終端に達していない場合
には、線引き処理を行う位置を次のドットに移動させ
(ステップS137)、ステップS134に戻る。一
方、線引き処理を行った位置がモニタウィンドウの終端
に達した場合には、表示すべきグリッドの縦、横の全て
の線について、線引き処理が終了したか否かを確認する
(ステップS137)。
【0080】ここで、描画すべきグリッドの線のうち、
まだ線引き処理が行われていない線がある場合には、ス
テップS133に戻って、線引き処理を行う位置を線引
き位置の先頭のドットに移動させ、線引き処理を継続し
て実行する。また、縦横全ての線引きが終了した場合に
は、CPU101は、線引き処理を終了する。
【0081】図8は、図5のステップS108に示す、
指定された面の撮影処理を、より詳細に示すフローチャ
ートである。同図に示すように、まず、CPU101
は、利用者に対して、確定および撮影処理を行うか否か
の入力を要求する(ステップS140)。この時点でデ
ィスプレイ12の表示画面において、モニタウィンドウ
内にモニタ画像が表示されている。このモニタ画像は、
上述のように、ディジタルカメラ20の受光部により受
像された画像が、画像メモリ203内に記憶されること
なくそのまま出力されたものである。ここで、利用者
が、モニタウィンドウ内に表示されたモニタ画像をもと
に、撮影条件が確定したと判断して、ディジタルカメラ
20によって撮影を実行する旨の指示入力を行うと、C
PU101からディジタルカメラ20に対して撮影指示
信号が出力され、ディジタルカメラ20において受光部
により受像した画像が画像メモリ203内に格納され
て、画像処理装置10に対して出力される。
【0082】撮影が実行されると、CPU101は、撮
影された画像に付与すべきファイル名を自動的に生成し
(ステップS141)、利用者によって被写体データが
入力されたか否かを確認する(ステップS142)。被
写体データとは、撮影された被写体の大きさや被写体に
付された番号等、被写体に関するデータであり、画像の
利用目的に応じて、撮影された被写体の画像とともに記
憶しておくと便利なデータである。なお、被写体データ
としては、利用者によって入力されたデータに限らず、
ステップS145において実行される自動採寸処理によ
り算出された被写体のサイズを設定しても良い。
【0083】ステップS142において、被写体データ
が入力された場合には、CPU101は、新たなファイ
ル名を生成して、このファイル名と被写体データとを対
応づけて、記憶装置105内に格納する(ステップS1
43)。その後、新たなファイル名と、確定された画像
データと、撮影倍率とを対応づけて撮影画像ファイルを
生成し、記憶装置105内に格納する(ステップS14
4)。
【0084】また、ステップS142において、被写体
データが入力されなかった場合には、ステップS143
の処理を実行しないでステップS144に移行する。
【0085】一方、ステップS140において、撮影の
実行を指示する入力が行われない場合には、CPU10
1は、モニタ画像において被写体のサイズを算出する自
動採寸処理を実行して、利用者から撮影を指示する入力
が行われるまで待機する(ステップS145)。
【0086】図9は、図8のステップS145に示す自
動採寸処理を、より詳細に示すフローチャートである。
この図9に示す自動採寸処理において、CPU101
は、まず、ディスプレイ12の表示画面上において、モ
ニタウィンドウ内に表示されている画像を取り込み(ス
テップS201)、取り込んだ画像において、行方向
(水平方向)のスキャンを開始する(ステップS20
2)。
【0087】このステップS202で実行されるスキャ
ンでは、CPU101は、スキャンの始点を画像の左上
隅のドットに定め、水平に右に向かって進みながら、順
次、各ドットに表示される表示色を取得する。そして、
隣り合う画素において表示される色が著しく異なる箇所
を検知すると、当該箇所を、背景の画像と被写体の画像
との境界として記憶する。図1に示す撮影装置40にお
いては、ケース401内の被写体台座405に戴置され
た被写体の背景は、ケース401の壁面であるので、背
景には特に模様はなく、ほぼ均一な色である。従って、
表示色が突然変化する箇所があれば、当該箇所が、背景
と被写体との境界であると判断することができる。同様
に、被写体画像と背景との境界においても、隣り合うド
ットに表示される表示色の変化を検出することにより、
境界を検知することができる。ステップS202におい
ては、行方向に表示色を取得して比較を行い、モニタウ
ィンドウの右端までの間において、被写体の画像を検出
する。
【0088】CPU101は、ステップS202のスキ
ャンによって、被写体の画像を検出したか否かを確認し
(ステップS203)、被写体の画像を検出していなけ
れば、次の行の先頭のドットへ移行して(ステップS2
04)、再度、行方向へスキャンを行う。
【0089】また、ステップS202におけるスキャン
によって、被写体の画像を検出した場合には、CPU1
01は、当該行を上端部として記憶させる(ステップS
2059。すなわち、被写体の画像が検出された最初の
行は、被写体の画像の上端部を含む行であり、被写体サ
イズ算出のために記憶する。
【0090】そして、CPU101は、スキャンする行
を次の行に移動して(ステップS206)、被写体の画
像を検出する(ステップS207)。ここで、被写体の
画像が検出された場合には、ステップS206に戻っ
て、さらに次の行に移動してスキャンを実行する。ま
た、被写体の画像が検出されない場合には、CPU10
1は、当該行の番号を「n2」として記憶させる。この
ステップS207において、被写体の画像が検出されな
くなった場合、被写体画像の下端部である可能性があ
る。しかし、中空部分を有する被写体の画像や、被写体
画像において背景と同色の部分がある場合など、検出し
た行が被写体の画像の下端部でない場合もあるので、全
てのスキャンが終了した際に判別を行うために、一時的
に「n2」として行の番号を保持しておく。
【0091】その後、CPU101は、スキャンした行
が、モニタウィンドウの最終行であるか否かを確認し、
最終行でなければ、ステップS206に戻って、次の行
においてスキャンを実行する。そして、モニタウィンド
ウの最終行までスキャンを行った後は、保持しておいた
「n2」の中で、最大の「n2」を下端部として記憶す
る(ステップS210)。つまり、被写体画像が検出さ
れなくなった行の番号の中で、最も下方にある行が被写
体画像の下端部を含むので、保持されていた「n2」の
中で最大の行番号を抽出して下端部とすればよい。
【0092】続いて、ステップS202〜ステップS2
10と同様に、列方向(垂直方向)にスキャンを行うこ
とにより、被写体の左右の端部を含む列を記憶する(ス
テップS211)。
【0093】以上のステップS201〜ステップS21
1の処理によって、被写体の画像の上端、下端、右端、
左端を含む行および列が決定された後、CPU101
は、上端から下端までの縦のドット数と、左端から右端
までの横のドット数を算出し(ステップS212)、こ
のドット数を、モニタウィンドウに表示されたグリッド
の幅と比較する(ステップS213)。
【0094】モニタウィンドウ中のグリッドは、ステッ
プS132(図7)で算出された所定の間隔で表示され
ているので、被写体画像の縦横のドット数から、被写体
の画像の縦と横が、それぞれ、グリッドの画角の何倍か
を算出することができる。たとえば、グリッドが画像処
理装置10ドット毎に表示されている状態で、被写体の
画像の縦のドット数が40ドット、横のドット数が20
ドットであれば、被写体の高さは画角4個分、横幅は画
角2個分と算出される。そして、記憶装置105内に格
納された実寸予測テーブル(図3)を参照することによ
り、被写体のサイズを算出することができる。上記の例
において、撮影倍率が0.9倍であれば、被写体の横幅
は(画角)2×(画角実寸)44=88mm、高さは、
4×33=132mmと算出される。この処理により、
被写体のサイズを算出することができる。
【0095】図13は、図9に示す自動採寸処理におけ
る表示画面上の表示例を示す図である。この図13に示
す表示例は、横置きモニタウィンドウを示しており、ウ
ィンドウのほぼ中央に被写体の画像が表示されている。
被写体の画像の上端および下端は、それぞれ、図中、符
号H1およびH2で示すように、ステップS201〜ス
テップS210に示す処理によって決定されている。ま
た、被写体の画像の左右の端部は、符号W1およびW2
によって示すように決定されている。このモニタウィン
ドウ内において、H1〜H2間に表示されるドット数
と、W1〜W2間に表示されるドット数を算出し、さら
に、グリッドの幅と、実寸予想テーブルとを参照するこ
とにより、H1〜H2、W1〜W2の実寸を算出するこ
とができる。
【0096】以上のように、本発明の第1の実施の形態
によれば、撮影装置40と、撮影装置40に取り付けら
れたディジタルカメラ20と、撮影装置40に設置され
た撮影制御装置30と、を備えた撮影システム1におい
て、撮影装置40のケース401内に設置された被写体
台座405において被写体を戴置し、画像処理装置10
の記憶装置105内に格納された撮影条件テーブルファ
イルに設定された撮影条件に従って、ディジタルカメラ
20によって当該被写体を撮影するとともに、ディジタ
ルカメラ20から出力されるモニタ画像を、ディスプレ
イ12の表示画面上のモニタウィンドウ内に表示する。
そして、モニタウィンドウ内に所定の間隔でグリッドを
表示する。これによって、モニタウィンドウ内のグリッ
ドと被写体の画像とを目視によって比較すれば、被写体
が傾いているかどうかをすぐに判別することができる。
また、被写体の画像と背景の画像との境界を検出して、
被写体の画像の上下左右端を決定し、被写体画像の高さ
および幅に相当するドット数を算出し、さらに、算出さ
れたドット数をグリッドの幅と比較して、記憶装置10
5内に格納された実寸予測テーブルを参照して、被写体
のサイズを算出するので、利用者は、モニタ画像が出力
されている状態において、被写体のサイズを容易に知る
ことができる。これによって、被写体のサイズを考慮し
て、さらに撮影条件を変更して撮影を行うことが可能で
あり、被写体のサイズに応じた適切な撮影倍率等を設定
して撮影を行うことができる。 (第2の実施の形態)
【0097】図10は、本発明の第2の実施の形態とし
ての撮影システム1において実行される自動採寸処理を
示すフローチャートである。この図10に示す自動採寸
処理に先立って、撮影システム1は、上記第1の実施の
形態において実行される撮影処理(図5)、モニタ表示
処理(図6)および指定された面の撮影処理(図8)を
実行するが、上記第1の実施の形態とは異なり、グリッ
ド表示処理(図7)は実行されないので、モニタウィン
ドウ内に、ステップS135(図7)において描画され
るようなグリッドは表示されない。なお、本第2の実施
の形態としての撮影システム1の各部の構成は、上記第
1の実施の形態における撮影システム1の構成と同様で
あるので、図示および説明を省略する。
【0098】図10に示す自動採寸処理に先だって、撮
影装置40において、被写体が被写体台座405上に戴
置される際には、被写体と並べて、被写体のサイズを測
るための目盛りが刻まれた定規が設置される。また、こ
の定規の1目盛りが示す長さが、目盛り基準値として、
予め設定され、記憶装置105内に記憶される。
【0099】図10に示す自動採寸処理において、おい
て、まず、CPU101は、ディジタルカメラ20から
出力され、モニタウィンドウ内に表示されたモニタ画像
を取り込み(ステップS221)、モニタウィンドウ内
において最上端の左隅のドットから、行方向(水平方
向)に向かってスキャンを行い、各ドットに表示される
表示色を取得して、隣のドットにおける表示色を参照
し、被写体の画像を検出する(ステップS222)。
【0100】ステップS222でスキャンした行におい
て、被写体の画像が検出されたか否かを確認し(ステッ
プS223)、被写体の画像が検出されなかった場合に
は、CPU101は、スキャンする行を次の行に移動し
て(ステップS224)、ステップS222に戻る。ま
た、ステップS222でスキャンした行に、被写体の画
像が検出された場合には、CPU101は、当該行の番
号を「N1」として記憶する(ステップS225)。
【0101】続いて、CPU101は、処理位置を次の
行の先頭のドットへ移動して(ステップS226)、ス
キャンを実行し、行の終端までスキャンを行って、被写
体の画像を検出する(ステップS227)。ここで、被
写体の画像が検出された場合には、ステップS226に
戻り、当該行において被写体の画像が検出されなかった
場合には、当該行の番号を「n2」として記憶する(ス
テップS228)。
【0102】さらに、CPU101は、スキャンがモニ
タウィンドウの最終の行まで終了したか否かを確認し
(ステップS229)、終了していなければステップS
226に戻り、終了した場合は、これまで記憶された
「n2」の中で最大の「n2」を、「N2」として記憶
する(ステップS230)。
【0103】この「N2」とは、被写体の画像の最下端
の行の番号として扱われる数であり、被写体の画像と背
景の画像との境界を検出することにより得ることができ
る。しかし、被写体が中空のものであったり、被写体の
模様を、誤って画像の境界であると判断してしまう場合
がある。そこで、画像の境界を検出した際には、その行
の番号をステップS228で「n2」として保持してお
き、最終行までスキャンが終了した後で、最も下方にあ
る「n2」を抽出することにより、被写体の画像の下端
を確実に検出することができる。なお、被写体の画像の
上端を示す「N1」については、被写体の画像の境界と
して、最初に被写体の画像が検出された行の番号を記憶
すればよい。
【0104】ステップS230において「N2」が決定
された後、CPU101は、被写体とともに表示される
定規の画像において、「N1」から「N2」までの目盛
りを計数する(ステップS231)。すなわち、モニタ
ウィンドウ内において、「N1」行に表示される定規の
目盛りと、「N2」行に表示される目盛りとを取得し
て、その差を算出することにより、或いは、その間に表
示されたメモリを計数することにより、目盛りの数を求
める。なお、被写体と並べられる定規として、予め、定
規として検出するように設定された色の定規や、被写体
と著しく異なる色の定規を被写体とともに撮影すること
により、被写体と定規とを混同してしまうことを防ぐこ
とができる。
【0105】CPU101は、予め記憶装置105内に
格納された目盛り基準値を参照し、ステップS231で
計数された目盛りが示す長さを算出することにより、被
写体の縦方向の大きさを算出する(ステップS23
2)。たとえば、1目盛りが1mm(ミリメートル)の
定規を用いた場合に、「N1」と「N2」との間に表示
される目盛りが132目盛りであれば、この被写体の高
さは132mmであると算出される。
【0106】続いて、CPU101は、ステップS22
1で取り込んだ画像において、ステップS222〜ステ
ップS232に示す処理と同様の処理を、列方向(縦方
向)に向かって実行することにより、被写体の横幅を算
出する(ステップS233)。
【0107】そして、CPU101は、ステップS23
2およびステップS233において算出された被写体の
大きさを記憶装置105内に格納し、処理を終了する
(ステップS234)。
【0108】図14は、図10に示す自動採寸処理にお
ける表示画面上の表示例を示す図である。この図14に
示す表示例においては、モニタウィンドウのほぼ中央に
被写体の画像が表示されており、また、この画像には、
被写体と並んで、目盛りが表示された定規が表示されて
いる。被写体の画像の上端および下端は、それぞれ、図
中、符号H1およびH2で示すように、ステップS22
1〜ステップS230に示す処理によって決定されてい
る。また、被写体の画像の左右の端部は、符号W1およ
びW2によって示すように決定されている。このH1〜
H2の間に相当する目盛りと、W1〜W2間に相当する
目盛りを計数することにより、この定規において1目盛
りが示す長さをもとに、H1〜H2、W1〜W2の実寸
を算出することができる。
【0109】以上のように、本発明の第2の実施の形態
としての撮影システム1によれば、被写体と並べて目盛
りが表示された定規を設置してディジタルカメラ20に
より撮影するとともに、当該定規に表示された目盛りが
示す長さを目盛り基準値として記憶し、ディジタルカメ
ラ20から出力されたモニタ画像において、背景の画像
と被写体の画像との境界を記憶し、定規の画像を参照し
て、上記の境界の間に相当する目盛りを計数することに
より、計数された目盛りから被写体のサイズを算出する
ことができる。従って、被写体と定規を同時にモニタ画
像に表示させ、定規の目盛りが相当する長さを設定して
おくことにより、撮影倍率などの複雑な設定を行うこと
なく、撮影された画像から容易に被写体のサイズを算出
することができる。また、被写体のサイズを算出するた
めの定規がモニタ画像に表示されればよいので、モニタ
画像で被写体のサイズを算出した後に定規を取り除いて
撮影を実行すれば、通常通りの撮影画像を得ることがで
きる。これによって、利用者は、モニタ画像から被写体
のサイズを容易に知ることができ、被写体のサイズを考
慮して、さらに撮影条件を変更して撮影を行って、より
適切な撮影倍率等を設定して撮影を行うことができる。 (第3の実施の形態)
【0110】図11は、本発明の第3の実施の形態とし
ての撮影システム1において実行される自動採寸処理を
示すフローチャートである。この図11に示す自動採寸
処理に先立って、撮影システム1は、上記第1の実施の
形態において実行される撮影処理(図5)、モニタ表示
処理(図6)および指定された面の撮影処理(図8)を
実行するが、上記第1の実施の形態とは異なり、グリッ
ド表示処理(図7)は実行されないので、モニタウィン
ドウ内に、ステップS135(図7)において描画され
るようなグリッドは表示されない。なお、本第3の実施
の形態としての撮影システム1の各部の構成は、上記第
1の実施の形態における撮影システム1の構成と同様で
あるので、図示および説明を省略する。
【0111】図11に示す自動採寸処理に先立ち、撮影
装置40において、被写体が被写体台座405上に戴置
される際には、被写体の背後に、被写体のサイズを測る
ためのグリッドが一面に描かれた背景が設置される。こ
の背景としては、たとえば、グリッドが印刷された紙、
布あるいはビニール等の樹脂膜や、グリッドが描かれた
金属板等の板状部材が挙げられるが、被写体の背後に設
置可能であれば良く、使用後に被写体の背後から撤去す
ることが可能なものであれば、より望ましい。そして、
この背景に描かれているグリッドのマスである画角の大
きさが、グリッド基準値として予め設定され、記憶装置
105内に記憶される。
【0112】図11に示す自動採寸処理において、CP
U101は、ディジタルカメラ20から出力され、モニ
タウィンドウ内に表示されたモニタ画像を取り込む(ス
テップS241)。そして、取り込まれた画像の背景で
あるグリッドの、最上段の横線が表示されるドットにお
いて、左端から行方向(水平方向)に向かってスキャン
を実行し、各ドットに表示される表示色を取得して(ス
テップS242)、グリッドの線とは異なる色を検出す
る(ステップS243)。
【0113】すなわち、被写体の画像が表示されていな
い部分においては、グリッドの線は途切れることなくモ
ニタ画像の端まで伸びている。従って、このグリッド上
に、グリッドの線の色とは異なる色が表示されていれ
ば、その部分は被写体の色であるということになる。従
って、ステップS243においては、グリッドの線に沿
って表示色を比較することにより、被写体の画像を検出
する。
【0114】ここで、グリッド上に異なる表示色が表示
されるドットがなく、モニタ画像の端までグリッドの線
が途切れていない場合は、表示色を取得する位置を次の
横線の先頭のドットに移動させ(ステップS244)、
ステップS242に戻る。グリッド上に異なる色が検出
された場合には、グリッドの横線の番号を「N1」とし
て記憶する(ステップS245)。
【0115】その後、CPU101は、表示色を取得す
る位置を、グリッドの次の線の先頭のドットに移動させ
(ステップS246)、横線上において、異なる表示色
を検出する(ステップS247)。ここで、異なる表示
色が検出されなかった場合には、ステップS246に戻
り、異なる表示色が検出された場合には、処理を行って
いる横線の番号を「n2」として記憶する(ステップS
248)。
【0116】モニタ画像の最下段の横線まで表示色を取
得したか否かを確認して(ステップS249)、最終の
横線に達していなければステップS246に戻り、最終
の横線において表示色を取得する処理を行った場合に
は、これまで記憶した「n2」の中で最大の「n2」を
「N2」として記憶する(ステップS250)。
【0117】そして、CPU101は、「N1」から
「N2」までの間の横線の数を算出し(ステップS25
1)、ここで算出された横線の数と、予め記憶装置10
5内に格納された横線の間隔とから、被写体の縦方向の
大きさを算出する(ステップS252)。すなわち、
「N1」から「N2」の間の横線が4本であれば、横線
の間隔は5個であるので、横線の間隔の実寸が12mm
として格納されている場合には、被写体の縦方向の大き
さは12×5=60mmと算出できる。
【0118】さらに、CPU101は、上記のステップ
S242〜ステップS252までの処理を、モニタ画像
において表示されるグリッドの縦線について実行するこ
とにより、被写体の横方向の大きさを算出する(ステッ
プS253)。そして、ステップS252およびステッ
プS253において算出された被写体の大きさを記憶装
置105内に記憶して、処理を終了する。
【0119】以上のように、本発明の実施の形態として
の撮影システム1によれば、ディジタルカメラ20によ
って被写体のモニタ画像を出力する際に、被写体の後方
に、グリッドが表示された背景を設置し、グリッドの線
の間隔の実寸を予め設定して格納することにより、モニ
タ画像において、グリッドの線上に異なる表示色を検出
することにより被写体の画像と重なるグリッドの線を検
出し、被写体の画像と重なるグリッドの線の本数を算出
して、設定されたグリッドの線の間隔をもとに、被写体
の大きさを算出することができる。従って、撮影倍率や
その他の複雑な設定を行うことなく、被写体のサイズを
容易に求めることができ、さらに、線の間隔が非常に細
かいグリッドを背景として用いれば、より正確に被写体
のサイズを算出することができ、また、線の間隔が大き
いグリッドを背景として用いれば、短時間で被写体のお
よそのサイズを求めることができる。 (第4の実施の形態)
【0120】図12は、本発明の第4の実施の形態とし
ての撮影システム1において実行される自動採寸処理を
示すフローチャートである。この図11に示す自動採寸
処理に先立って、撮影システム1は、上記第1の実施の
形態において実行される撮影処理(図5)、モニタ表示
処理(図6)および指定された面の撮影処理(図8)を
実行するが、グリッド表示処理(図7)は実行されない
ので、モニタウィンドウ内に、ステップS135(図
7)において描画されるようなグリッドは表示されな
い。なお、本第4の実施の形態としての撮影システム1
の各部の構成は、上記第1の実施の形態における撮影シ
ステム1の構成と同様であるので、図示および説明を省
略する。
【0121】図12に示す自動採寸処理に先立って、撮
影システム1においては、撮影装置40において被写体
を被写体台座405上に戴置する前に、被写体の背後の
予め決められた位置に設置された、背景画が描かれた背
景のみをディジタルカメラ20によって撮影し、撮影さ
れた背景の画像を、背景画像として記憶装置105内に
格納する。この背景としては、たとえば、背景画が印刷
された紙、布あるいはビニール等の樹脂膜や、背景画が
描かれた金属板等の板状部材が挙げられるが、被写体の
背後に設置可能であれば良く、使用後に被写体の背後か
ら撤去することが可能なものであれば、より望ましい。
そして、この背景画像において、表示画面上に表示され
た際の1ドットに相当する実際の寸法を、記憶装置10
5内に設定して記憶する。すなわち、モニタ画像で1ド
ットとして表示される部分の実寸を、1mmや、0.5
cmなど、任意の単位で設定する。
【0122】そして、図12に示す自動採寸処理におい
て、CPU101は、記憶装置105内に格納された背
景画像を取り込み(ステップS261)、その後、ディ
ジタルカメラ20から出力され、モニタウィンドウ内に
表示されたモニタ画像を取り込む(ステップS26
2)。
【0123】処理を実行する位置を、取り込んだモニタ
画像の最上段の左端のドットに定め、この位置から、行
方向(水平方向)に向かって、モニタ画像における表示
色と、当該ドットにおいて、ステップS261で取り込
んだ背景画像で表示される表示色とを比較する(ステッ
プS263)。そして、この比較を行った行において、
背景画像と、モニタ画像とにおいて、同じ位置のドット
の表示色が異なっているか否かを判別することにより、
背景画像とモニタ画像とで異なる画像を検出する(ステ
ップS264)。
【0124】ここで、異なる画像が検出されなかった場
合には、処理位置を次の行の先頭のドットに移動させて
(ステップS265)、ステップS263に戻り、比較
処理を行った行において異なる画像が発見された場合に
は、当該行の番号を「N1」として記憶する(ステップ
S266)。
【0125】続いて、CPU101は、処理位置を次の
行の先頭のドットに移動させて(ステップS267)、
背景画像とモニタ画像とに表示される画像が異なる部分
を検出し(ステップS268)、異なる画像が検出され
た場合にはステップS267に戻り、表示される画像が
一致した場合には、当該行の番号を「n2」として一時
的に記憶する(ステップS269)。
【0126】ここで、「n2」として記憶した行が、モ
ニタ画像の最下端の行であるか否かを確認し、最終の行
でなければステップS267に戻り、最終の行であった
場合には、一時的に記憶された「n2」の中で最大の
「n2」を「N2」として記憶する(ステップS27
1)。
【0127】上記処理により記憶された行の番号である
「N1」と「N2」とを参照し、「N1」から「N2」
間での間のドットの数を算出する(ステップS27
2)。そして、記憶装置105内に格納された、モニタ
画像の1ドットが示す実寸をもとにして、ステップS2
72において算出されたドット数から、被写体の縦方向
の大きさを算出する(ステップS273)。たとえば、
「N1」が10、「N2」が80で、画面上の1ドット
の実寸が2mmの場合、ステップS272では、80−
10=70ドットと算出され、ステップS273におい
ては、この70ドットに相当する実寸が、70×2=1
40mmと算出される。従って、被写体の縦方向の大き
さは140mmと算出される。
【0128】その後、CPU101は、上述のステップ
S263〜ステップS273に示す処理を、モニタ画像
の左上の端のドットから列方向(垂直方向)に実行する
ことにより、被写体の、横方向の大きさを算出する(ス
テップS274)。
【0129】最後に、CPU101は、ステップS27
3およびステップS274において算出された被写体の
大きさを記憶装置105内に格納して(ステップS27
5)、処理を終了する。
【0130】以上のように、本発明の第4の実施の形態
としての撮影システム1によれば、撮影装置40におい
て被写体を戴置する前に、予め、背景のみを撮影して背
景画像として記憶装置105内に格納しておき、また、
モニタウィンドウ内の1ドットの実寸を設定して記憶し
ておくことによって、モニタ画像において、背景画像と
異なる画像が表示されるドットを含む行および列を検出
し、これら行および列の幅となるドット数を算出して、
算出されたドット数と、記憶装置105内に格納され
た、ドットの実寸をもとに、被写体の大きさを算出する
ことができる。従って、背景の画像を予め撮影すること
により、たとえば、多彩な色の被写体や、背景と非常に
似通った色の被写体など、背景色との対比によって被写
体画像を検出することが難しい被写体であっても、背景
画像との比較を行って、容易に、被写体の画像を検出す
ることができる。これによって、検出しにくい被写体か
どうかに左右されずに、モニタ画像から被写体の大きさ
を検出することができる。
【0131】なお、上記実施の形態においては、ディジ
タルカメラ20により出力されたモニタ画像について、
被写体の大きさを求める自動採寸処理を行う構成とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ディジタ
ルカメラ20による撮影確定処理によって得られた撮影
画像において、被写体の大きさを算出する構成としても
良い。さらに、ディジタルカメラ20によって撮影さ
れ、画像処理装置10の記憶装置105内に撮影画像テ
ーブルとして格納された画像について、画像処理装置1
0において被写体の大きさを算出する処理を行う構成と
しても良い。また、撮影装置40の各部の形状および構
成についても特に限定されるものではなく、その他、細
部の構成についても適宜変更可能であることは勿論であ
る。
【0132】
【発明の効果】請求項1および8記載の発明によれば、
撮影された撮影画像とともに表示されるグリッドの実際
の寸法を示す実寸データをもとにして、グリッドと撮影
対象の画像とを比較することによって、容易に撮影対象
の大きさを算出することができる。たとえば、グリッド
のマス目の実寸が5cm(センチメートル)であること
を示す実寸データが格納されている場合に、撮影対象の
高さがマス目の2倍であれば、この撮影対象の高さは2
×5=10cmであると求められる。これによって、撮
影対象を撮影する作業において、同時に撮影対象の大き
さを求めることができ、手作業で撮影対象の大きさを測
定する手間を省くことにより、撮影画像の編集・加工の
際の作業効率を著しく高めることができる。
【0133】請求項2記載の発明によれば、実寸データ
格納手段に、撮影対象を撮影する際の撮影倍率に対応づ
けて、実寸データを格納しているので、撮影倍率を変更
して撮影を行っても、表示されたグリッドに相当する実
際の寸法がわかる。これによって、撮影対象を撮影する
際に、撮影倍率を変更しても、撮影対象の大きさを算出
することができるので、通常の撮影のように撮影された
画像を用いて撮影対象の大きさを算出することができ、
大きさを算出するための撮影を特別に行う必要がなく、
より一層の効率化を図ることができる。
【0134】請求項3および9記載の発明によれば、撮
影対象を撮影した撮影画像において、実際の寸法の目安
となる部分を特定の範囲として指定し、この指定された
範囲と、撮影対象の画像とを比較することにより、撮影
対象の大きさを容易に算出することができる。ここで、
特定の範囲としては、撮影対象とともに撮影された定規
や、撮影対象の背景の模様等が挙げられる。これによっ
て、たとえば、撮影倍率を変化させて撮影を行った場合
であっても、撮影対象とともに撮影された定規などを特
定の範囲として指定すれば、撮影倍率に関わりなく撮影
対象の大きさを算出することができ、撮影対象の大きさ
を手作業で測定する手間を省くことにより、作業効率の
向上を図ることができる。
【0135】請求項4記載の発明によれば、撮影対象と
ともに撮影された定規の目盛りと、撮影対象とを比較し
て撮影対象の大きさを算出するので、撮影時の撮影倍率
に影響されずに、容易に、撮影対象の大きさを算出する
ことができる。特に、撮影対象や背景の色とは全く異な
る色の目盛りが表示された定規を用いれば、より確実に
目盛りを把握することができ、また、比較的正確な目盛
りが表示された定規は入手も容易であり、より一層の効
率化を図るとともに、低コストで実現可能である。
【0136】請求項5記載の発明によれば、背景として
グリッドが表示された背景を撮影し、この背景のグリッ
ドの大きさをもとにして撮影対象の大きさを算出するの
で、撮影対象を画面いっぱいに撮影した画像において
も、背景の一部が写っていれば撮影対象の大きさを算出
することができる。従って、多種多様な撮影対象に容易
に対応できる。
【0137】請求項6記載の発明によれば、背景のみを
撮影した画像をもとに、撮影対象の画像を抽出するの
で、多くの色が表示された撮影対象の画像など、撮影対
象と背景との見分けがつきにくい場合であっても、容易
に、かつ、より確実に撮影対象の画像を抽出することが
できる。従って、撮影対象の画像をもとに、より確実に
撮影対象の大きさを算出することができる。
【0138】請求項7および10記載の発明によれば、
表示手段に表示されたグリッドと撮影対象の画像とを比
較することによって、撮影対象が傾いているか否かを、
目視によって容易に判別することができる。このため、
撮影対象が傾いているかどうかを、手作業によって撮影
前に確認する必要が無いので、作業効率を向上させ、作
業者の負担を減らすことができるほか、撮影対象の傾き
に気づかずに、そのまま画像を使用してしまう等の事態
を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての撮影システムの構
成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の画像処理装置の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】図2の記憶装置内に格納される実寸予測テーブ
ルの構成を模式的に示す図である。
【図4】図1のディジタルカメラおよび撮影制御装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1の撮影システムにより実行される撮影処理
を示すフローチャートである。
【図6】図1の撮影システムにより実行されるモニタ表
示処理を示すフローチャートである。
【図7】図1の撮影システムにより実行されるグリッド
表示処理を示すフローチャートである。
【図8】図1の撮影システムにより実行される指定され
た面の撮影処理を示すフローチャートである。
【図9】図1の撮影システムにより実行される自動採寸
処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態としての撮影シス
テムにより実行される自動採寸処理を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の第3の実施の形態としての撮影シス
テムにより実行される自動採寸処理を示すフローチャー
トである。
【図12】本発明の第4の実施の形態としての撮影シス
テムにより実行される自動採寸処理を示すフローチャー
トである。
【図13】図9に示す自動採寸処理において実行される
表示例を示す図である。
【図14】図10に示す自動採寸処理において実行され
る表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮影システム 10 画像処理装置 11 本体 12 ディスプレイ 13 キーボード 14 マウス 101 CPU 102 入力部 103 RAM 104 表示部 105 記憶装置 106 記憶媒体 107 I/F 20 ディジタルカメラ 201 I/F部 202 カメラ制御部 203 画像メモリ 204 ズーム調節部 205 フォーカス調節部 206 絞り調節部 207,208,209 モータ 210,211,212 ポテンショメータ 30 撮影制御装置 301 I/F部 302 停止スイッチ 303 カメラ向き検出スイッチ 304 チルト台駆動制御部 305 被写体台座駆動制御部 306 フード駆動制御部 307 照明部 40 撮影装置 401 ケース 402 フード 403 チルト台 404 非常停止ボタン 405 被写体台座 406 側面扉 407,408,409モータ 410,411,412ポテンショメータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影対象を撮影して撮影画像を出力する撮
    影手段と、 この撮影手段から出力された撮影画像を表示する表示手
    段と、 この表示手段において、前記撮影手段から出力された撮
    影画像が表示される際に、当該撮影画像とともに、水平
    な複数の直線および垂直な複数の直線がそれぞれ等間隔
    で配置されたマス目状のグリッドを表示させる表示制御
    手段と、 この表示制御手段により前記表示手段に表示されたグリ
    ッドに相当する実際の寸法を示す実寸データを格納する
    実寸データ格納手段と、 前記表示手段に表示された撮影画像とグリッドとを比較
    することにより、前記実寸データ格納手段に格納された
    実寸データに基づいて、前記撮影手段により撮影された
    撮影対象の実際の寸法を算出する実寸算出手段と、 を備えることを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】前記撮影手段は、前記撮影画像とともに、
    撮影対象を撮影した際の撮影倍率を出力し、 前記実寸データ格納手段は、前記グリッドに相当する実
    際の寸法を示す実寸データを、撮影倍率に対応づけて格
    納し、 前記実寸算出手段は、前記表示手段に表示された撮影画
    像とグリッドとを比較する際に、前記撮影手段により出
    力された撮影倍率に対応づけて前記実寸データ格納手段
    に格納された実寸データに基づき、前記撮影対象の実際
    の寸法を算出すること、 を特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 【請求項3】撮影対象を撮影して撮影画像を出力する撮
    影手段と、 この撮影手段により出力された撮影画像を表示する表示
    手段と、 この表示手段に表示された撮影画像において、特定の範
    囲を指定する範囲指定手段と、 この範囲指定手段により指定された特定の範囲に相当す
    る実際の寸法を示す実寸データを格納する実寸データ格
    納手段と、 前記撮影手段により撮影された撮影画像から、前記撮影
    対象の画像を抽出する画像抽出手段と、 この画像抽出手段により抽出された前記撮影対象の画像
    と、前記範囲指定手段により指定された特定の範囲とを
    比較することにより、前記実寸データ格納手段に格納さ
    れた実寸データに基づいて、前記撮影対象の実際の寸法
    を算出する実寸算出手段と、 を備えることを特徴とする撮影装置。
  4. 【請求項4】前記撮影手段は、前記撮影対象を撮影する
    際に、所定の目盛りが表示された規準部材を前記撮影対
    象とともに撮影して撮影画像を出力し、 前記範囲指定手段は、前記特定の範囲として、前記撮影
    手段により撮影対象とともに撮影された規準部材の画像
    を指定し、 前記実寸データ格納手段は、前記撮影手段により撮影対
    象とともに撮影された規準部材に表示された目盛りに相
    当する実際の寸法を示す実寸データを格納すること、 を特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】前記撮影手段は、前記撮影対象を撮影する
    際に、所定のグリッドが表示された背景を前記撮影対象
    とともに撮影して撮影画像を出力し、 前記範囲指定手段は、前記特定の範囲として、前記撮影
    手段により撮影された背景のグリッドのマス目を指定
    し、 前記実寸データ格納手段は、前記撮影手段により撮影さ
    れた背景のグリッドのマス目に相当する実際の寸法を示
    す実寸データを格納すること、 を特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  6. 【請求項6】前記画像抽出手段は、 前記撮影手段により、撮影対象がない状態で背景のみを
    撮影して出力された背景画像を格納する背景画像格納手
    段と、 この背景画像格納手段に格納された背景画像と前記撮影
    手段により撮影対象を撮影して出力された撮影画像とを
    対照させて、互いに異なる部分を検出することにより、
    撮影対象の画像を抽出すること、 を特徴とする請求項3、4または5記載の撮影装置。
  7. 【請求項7】撮影対象を撮影して撮影画像を出力する撮
    影手段と、 この撮影手段から出力された撮影画像を表示する表示手
    段と、 この表示手段において、前記撮影手段から出力された撮
    影画像が表示される際に、当該撮影画像とともに、水平
    な複数の直線および垂直な複数の直線がそれぞれ等間隔
    で配置されたマス目状のグリッドを表示させる表示制御
    手段と、 を備えることを特徴とする撮影装置。
  8. 【請求項8】コンピュータが実行可能なプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 撮影手段により撮影対象を撮影させて撮影画像を出力さ
    せるためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 この撮影手段から出力された撮影画像を表示手段に表示
    させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコー
    ドと、 この表示手段において、前記撮影画像が表示される際
    に、当該撮影画像とともに、水平な複数の直線および垂
    直な複数の直線がそれぞれ等間隔で配置されたマス目状
    のグリッドを表示させるためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 前記表示手段に表示されたグリッドに相当する実際の寸
    法を示す実寸データを実寸データ格納手段に格納させる
    ためのプログラムコードと、 前記表示手段に表示された撮影画像とグリッドとを比較
    することにより、前記実寸データ格納手段に格納された
    実寸データに基づいて、前記撮影対象の実際の寸法を算
    出させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  9. 【請求項9】コンピュータが実行可能なプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 撮影手段により撮影対象を撮影させて撮影画像を出力さ
    せるためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 この撮影手段から出力された撮影画像を表示手段に表示
    させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコー
    ドと、 この表示手段に表示された撮影画像において、特定の範
    囲を指定させるためのコンピュータが実行可能なプログ
    ラムコードと、 この指定された特定の範囲に相当する実際の寸法を示す
    実寸データを実寸データ格納手段に格納させるためのコ
    ンピュータが実行可能なプログラムコードと、 前記撮影画像から、前記撮影対象の画像を抽出させるた
    めのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 この抽出された前記撮影対象の画像と、前記指定された
    特定の範囲とを比較することにより、前記実寸データ格
    納手段に格納された実寸データに基づいて、前記撮影対
    象の実際の寸法を算出させるためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  10. 【請求項10】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 撮影手段により撮影対象を撮影させて撮影画像を出力さ
    せるためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 この撮影手段から出力された撮影画像を表示手段に表示
    させるためのコンピュータが実行可能なプログラムコー
    ドと、 この表示手段において、前記撮影画像が表示される際
    に、当該撮影画像とともに、水平な複数の直線および垂
    直な複数の直線がそれぞれ等間隔で配置されたマス目状
    のグリッドを表示させるためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
JP10212835A 1998-07-28 1998-07-28 撮影装置および記憶媒体 Pending JP2000048171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212835A JP2000048171A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 撮影装置および記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212835A JP2000048171A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 撮影装置および記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000048171A true JP2000048171A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16629148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212835A Pending JP2000048171A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 撮影装置および記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000048171A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002055672A (ja) * 2000-08-01 2002-02-20 Samsung Electronics Co Ltd リアルサイズディスプレイシステム
CN100368766C (zh) * 2001-10-12 2008-02-13 日本雅克亚株式会社 放大摄像设备和计量检测设备
JP2010032330A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Keyence Corp 画像計測装置及びコンピュータプログラム
GB2501166A (en) * 2012-02-28 2013-10-16 Ash Technologies Ltd Viewing device with object dimension measurement
JP7445348B1 (ja) 2023-08-30 2024-03-07 株式会社MuuMu 情報処理装置、方法、プログラム、およびシステム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002055672A (ja) * 2000-08-01 2002-02-20 Samsung Electronics Co Ltd リアルサイズディスプレイシステム
CN100368766C (zh) * 2001-10-12 2008-02-13 日本雅克亚株式会社 放大摄像设备和计量检测设备
JP2010032330A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Keyence Corp 画像計測装置及びコンピュータプログラム
GB2501166A (en) * 2012-02-28 2013-10-16 Ash Technologies Ltd Viewing device with object dimension measurement
GB2501166B (en) * 2012-02-28 2017-12-06 Ash Tech Limited A viewing device with object dimension measurement
JP7445348B1 (ja) 2023-08-30 2024-03-07 株式会社MuuMu 情報処理装置、方法、プログラム、およびシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5745175A (en) Method and system for providing automatic focus control for a still digital camera
CN111698417B (zh) 摄像设备、摄像控制方法和存储介质
WO2016119301A1 (zh) 一种终端、图像拍摄方法及装置
US20030067551A1 (en) Digtal camera using exposure information acquired from a scene
JP2003134378A (ja) オーバサイズイメージャを有するカメラおよびその画像撮像方法
US20070098251A1 (en) Non-contact three-dimensional measuring methods and apparatuses
CN113596276B (zh) 便携式电子设备的扫描方法及系统、电子设备及存储介质
JP2000048171A (ja) 撮影装置および記憶媒体
JP6938237B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2021113909A (ja) 制御装置、撮像装置、監視カメラシステム、制御方法、および、プログラム
JP3873163B2 (ja) 撮影画像処理装置、撮影装置、および、記憶媒体
JP2002213921A (ja) 撮影補助装置
CN114663518A (zh) 相机标定方法、系统、终端设备及计算机可读存储介质
JP2009092409A (ja) 3次元形状測定装置
CN113840084A (zh) 一种基于球机ptz回传技术实现全景云台操控的方法
KR19990039780A (ko) 디지탈 카메라의 자동초점조절방법
JPH09318351A (ja) 距離測量装置及び対象物の大きさ測量方法
JP2005175852A (ja) 撮影装置及び撮影装置の制御方法
JP2000030037A (ja) 撮影装置
JPH10133308A (ja) 撮像装置
JP3744237B2 (ja) 撮影装置および記憶媒体
JP2000262659A (ja) ボール弾道の計測装置
JP7463133B2 (ja) 面積計測装置、面積計測方法、及びプログラム
JP2023134182A (ja) 情報処理装置、制御方法、プログラム及びシステム
JP2002358520A (ja) 画像処理装置、及び、プログラム