JP2001174435A - 可燃ガス計 - Google Patents

可燃ガス計

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JP2001174435A
JP2001174435A JP35900399A JP35900399A JP2001174435A JP 2001174435 A JP2001174435 A JP 2001174435A JP 35900399 A JP35900399 A JP 35900399A JP 35900399 A JP35900399 A JP 35900399A JP 2001174435 A JP2001174435 A JP 2001174435A
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gas
cleaning fluid
sensor
combustible
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JP35900399A
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Masato Maeda
眞人 前田
Noriaki Tawaragi
紀明 俵木
Shigeo Takahashi
重男 高橋
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間使用する事が出来る寿命の長い可燃ガ
ス計を提供する。 【解決手段】 燃焼排ガスをエゼクターで吸引して、燃
焼排ガス取り入れ口より取り入れる可燃ガス計におい
て、前記燃焼排ガス取り入れ口と前記エゼクターとの間
に並列に配置された第1,第2の可燃ガスセンサと、前
記第1,第2の可燃ガスセンサにクリーニング流体を交
互に所定時間、間欠的に供給するクリーニング流体供給
手段と、このクリーニング流体供給手段がクリーニング
流体を前記可燃ガスセンサに供給する間当該可燃ガスセ
ンサを昇温する昇温手段とを具備したことを特徴とする
可燃ガス計である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長時間使用する事
が出来る寿命の長い可燃ガス計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、煙道内の排ガスを測定して燃焼
効率を監視する装置として図7に示す装置が市販されて
いる。図7に示す装置においては、恒温槽l内に酸素セ
ンサ2,COセンサ3,流量センサ4,アスピレータ5
が配置され、これらは配管6により接続されている。
【0003】図7において、空気供給口8から空気を吹
き入れると、アスピレータ5が負圧となり、サンプル導
入口9からサンプルガスが吸入される。そのサンプルガ
スはフィルタ10を通って分岐され、一方は、配管6a
を通ってCOセンサ3に流入し、流量センサ4で流速が
測定されて、出口11から排出される。
【0004】また、他方のサンプルガスは、配管6bを
通って酸素センサ2に流入し、サンプルガスに含まれる
酸素量が測定される。なお、キャリブレーションモード
では、キャリブレーションガス入口12からキャリブレ
ーションガスが導入され、各検出器のキャリブレーショ
ンが行われる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置においては、COセンサ3に内蔵される白金、
パラジュム等の貴金属触媒の表面に、亜硫酸ガス又は分
子量の大きな可燃ガス等が吸着すると、触媒の活性が失
われ、図8に示す如く、COセンサ3の感度が短期間に
減少する。触媒の活性が失われると、COセンサ3を交
換する必要があった。
【0005】また、従来例のCOセンサ3の触媒は、測
定ガス中に高濃度の亜硫酸ガスが存在すると「永久被
毒」を受けて、触媒の回復の手段がなかった。
【0006】図8に、一例としての3個のCOセンサ1
0,20,30の経時変化測定例を示す。図8におい
て、縦軸はセンサ出力、横軸は測定日を示す。
【0007】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
ので、燃焼排ガスの測定においても、長期間使用するこ
とが出来る寿命の長い可燃ガス計を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、請求項1の可燃ガス計において
は、燃焼排ガスをエゼクターで吸引して、燃焼排ガス取
り入れ口より取り入れる可燃ガス計において、前記燃焼
排ガス取り入れ口と前記エゼクターとの間に並列に配置
された第1,第2の可燃ガスセンサと、前記第1,第2
の可燃ガスセンサにクリーニング流体を交互に所定時
間、間欠的に供給するクリーニング流体供給手段と、こ
のクリーニング流体供給手段がクリーニング流体を前記
可燃ガスセンサに供給する間当該可燃ガスセンサを昇温
する昇温手段とを具備した事を特徴とする。
【0009】本発明の請求項2においては、請求項1記
載の可燃ガス計において、前記クリーニング流体供給手
段として、一端が前記可燃ガスセンサの燃焼排ガス流入
側に接続され他端が前記可燃ガスセンサの燃焼排ガス流
出側に接続されたバイパス流路と、このバイパス流路の
一端と前記可燃ガスセンサの燃焼排ガス流入口との間に
設けられたクリーニング流体供給口とを具備したことを
特徴とする。
【0010】本発明の請求項3においては、請求項1又
は請求項2記載の可燃ガス計において、前記クリーニン
グ流体として、空気が使用されたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4においては、請求項1乃
至請求項3の何れかに記載の可燃ガス計において、前記
クリーニング流体供給手段における、前記第1,第2の
可燃ガスセンサにクリーニング流体を交互に所定時間間
欠的に供給する手段として測定ガスである燃焼排ガスの
流路に、T字継手を設けて、クリーニング流体を注入す
るための流路を設け、この流路内に電磁弁が使用された
ことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5においては、請求項1乃
至請求項4の何れかに記載の可燃ガス計において、測定
信号が突変しないように、クリーニング時間は測定時間
より短くされたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項6においては、請求項1乃
至請求項5の何れかに記載の可燃ガス計において、前記
昇温手段として、前記可燃ガスセンサに内蔵された測温
体に通電加熱して使用されたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項7においては、請求項1乃
至請求項6の何れかに記載の可燃ガス計において、前記
可燃ガス取り入れ口と前記エゼクターとの間に並列的に
配置されたジルコニアセンサを具備したことを特徴とす
る。
【0015】本発明の請求項8においては、請求項1乃
至請求項7の何れかに記載の可燃ガス計において、前記
可燃ガスセンサのクリーニング時にこの可燃ガスセンサ
のゼロ点チェックをするようにされたことを特徴とす
る。
【0016】本発明の請求項9においては、請求項1乃
至請求項8の何れかに記載の可燃ガス計において、前記
可燃ガスセンサのクリーニング流体供給口に接続されキ
ャリブレーション流体を供給するキャリブレーション流
体供給手段を具備したことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項10においては、請求項1
乃至請求項9の何れかに記載の可燃ガス計において、前
記燃焼排ガス取り入れ口に設けらたT字流路と、このT
字流路に接続されたクリーニング流体供給手段とキャリ
ブレーション流体供給手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、
図2,図3,図4,図5は図1の動作説明図である。
【0019】図において、図7と同一記号の構成は同一
機能を表す。以下、図7と相違部分のみ説明する。
【0020】図において、煙道Aの壁A1には、燃焼排
ガス取り入れ口21とエゼクター22とが設けられてい
る。煙道A中の燃焼排ガスBは、エゼクター22で吸引
して、燃焼排ガス取り入れ口21より燃焼排ガスBを取
り入れる。
【0021】燃焼排ガス取り入れ口21には、この場合
は、フィルタ23が設けられている。第1,第2の可燃
ガスセンサ24,25は、燃焼排ガス取り入れ口21と
エゼクター22との間に並列的に配置されている。ここ
で、可燃ガスセンサ24,25は、燃焼排ガス中の一酸
化炭素、水素等の未燃焼成分ガスを検出するセンサであ
る。
【0022】クリーニング流体供給手段26は、クリー
ニング流体入口261より第1,第2の可燃ガスセンサ
24,25にクリーニング流体を交互に所定時間、間欠
的に供給する。
【0023】この場合は、クリーニング流体供給手段2
6は、一端が可燃ガスセンサ24,25の燃焼排ガスB
流入側に接続され、他端が可燃ガスセンサ24,25の
燃焼排ガスB流出側に接続されたバイパス流路27と、
このバイパス流路27の一端と可燃ガスセンサ24,2
5の燃焼排ガス流入口28との間に設けられたクリーニ
ング流体供給口29とを有する。
【0024】なお、この場合は、クリーニング流体とし
て、空気が使用されている。また、後述する、図3に示
す本装置の動作の説明で、詳述するが、クリーニング時
間は、測定信号が突変しないように、測定時間より短く
されている。
【0025】クリーニング流体供給手段26における、
第1,第2の可燃ガスセンサ24,25に、クリーニン
グ流体を交互に所定時間、間欠的に供給する手段とし
て、電磁弁V1,V3が使用されている。
【0026】昇温手段(図示せず)は、クリーニング流
体供給手段26がクリーニング流体を、クリーニングす
る可燃ガスセンサ24,25に供給する間、可燃ガスセ
ンサ24,25を昇温する。
【0027】この場合は、昇温手段として、可燃ガスセ
ンサ24,25に内蔵された測温体(図示せず、詳細図
は、例えば、特開平11−223614 接触燃焼式可
燃ガスセンサに示されている。)に通電加熱して使用さ
れている。
【0028】ジルコニアセンサ31は、燃焼排ガス取り
入れ口21とエゼクター22との間に並列的に配置され
てる。
【0029】また、この場合は、可燃ガスセンサ24,
25のクリーニング時に、センサのゼロ点チェックもな
される。41は、可燃ガスセンサ24,25のクリーニ
ング流体供給口29に接続され、キャリブレーション時
に、キャリブレーション流体を供給する。
【0030】以上の構成において、燃焼排ガスBはエゼ
クター22で吸引され、燃焼排ガス取り入れ口21より
取り入れられる。この場合、燃焼排ガスBは、第1の可
燃ガスセンサ24、あるいは、第2の可燃ガスセンサ2
5を通過し、第1の可燃ガスセンサ24、あるいは、第
2の可燃ガスセンサ25にて、燃焼排ガスBが測定され
る。
【0031】図2において、図中の管路の脇に設けられ
ている小さな数字は、管路中を流れるガスの流量例を示
す。即ち、フィルタ23から流入した燃焼排ガスBの3
000ml/minは、第1,第2の可燃ガスセンサ2
4,25とジルコニアセンサ31の3個のセンサに、3
個の部分に各1000ml/minずつに分岐して流れ
る。
【0032】そして、各センサ部24,25,31に
は、バイパス流路27があり、たとえば、第1の可燃ガ
スセンサ24には200ml/min、バイパス流路2
7には800ml/minが流れる。
【0033】これら分岐して流れている測定流体である
燃焼排ガスBは、再び合流し、エゼクター22で形成さ
れる負圧により吸引され、エゼクター空気と共に煙道A
に戻される。
【0034】ここで、たとえば、第1の可燃ガスセンサ
24を、クリーニング流体供給手段26からのクリーニ
ング流体でクリーニングする場合、クリーニング流体
は、第1の可燃ガスセンサ24にのみ流れ、第2の可燃
ガスセンサ25とジルコニアセンサ31には流れないよ
うにする必要がある。
【0035】いま、電磁弁V1を開き、常時測定流体が
200ml/min流れている流路に、400ml/m
inの空気を流せば、過剰な空気は逆流し、バイパス流
路27の800ml/minと合流して流れ、第2の可
燃ガスセンサ25とジルコニアセンサ31には、空気が
流れない。
【0036】電磁弁V1,V3を交互に開閉することに
より、第1の可燃ガスセンサ24と第2の可燃ガスセン
サ25とを交互にクリーニングすることが出来る。第1
の可燃ガスセンサ24と第2の可燃ガスセンサ25と
は、交互にクリーニング流体を流して、クリーニングす
るので、その間は、測定信号は得られない。
【0037】また、クリーニングから測定状態に切換え
た時、信号が安定するまでの時間が必要である。この場
合は、1〜2分以上が必要である。従って、図3に示す
如く、第1の可燃ガスセンサ24と第2の可燃ガスセン
サ25とのクリーニング時間は、測定時間より短くさ
れ、測定信号の突変が防止されている。
【0038】図3において、(1)は煙道A中の燃焼排
ガスBの変動曲線、(2)は第1の可燃ガスセンサ24
の測定値の変動曲線、(3)は第2の可燃ガスセンサ2
5の測定値の変動曲線、(4)は変換器出力の変動曲線
を示す。横軸は、測定時間とクリーニング時間の切換え
時間を示す。
【0039】図3に示す如く、クリーニング時間の間、
可燃ガスセンサ24、25の触媒素子側の測温体を通電
加熱し、触媒表面に吸着した可燃性分子を酸化除去す
る。
【0040】具体的には、たとえば、280℃に保持さ
れた可燃ガスセンサ24、25部に内蔵されている1k
Ωの白金測温体に,50VDCを印可し、5分間可燃ガ
スセンサ24、25部を500℃とする。
【0041】この結果、 (1)第1,第2の可燃ガスセンサ24,25にクリー
ニング流体を交互に所定時間間欠的に供給するクリーニ
ング流体供給手段26が設けられたので、一方の可燃ガ
スセンサ24,25で可燃ガスを測定し、他方の可燃ガ
スセンサ24,25をクリーニング流体でクリーニング
することが出来、可燃ガスセンサ24,25を交互に使
用する事により、連続的に使用可能な可燃ガス計が得ら
れる。
【0042】これは、高濃度の亜硫酸ガスにさらされて
も、殆ど永久被毒を受けない可燃ガスセンサ24,25
が、本発明者により開発された結果、可能となったもの
である。
【0043】また、可燃ガスセンサ24,25に使用さ
れる白金、パラジュム等の貴金属触媒の表面に、分子量
の大きな可燃ガス等が吸着し、触媒の活性が失われ、可
燃ガスセンサ24,25の感度が低下するのが、空気等
酸素を多く含むガスに晒され酸化除去されることによっ
て、回復処理されるからである。
【0044】また、併せて、可燃ガスセンサ24,25
を昇温する昇温手段が設けられたので、可燃ガスセンサ
24,25の触媒表面に吸着した可燃性分子の酸化速度
を速め、より急速に除去出来、可燃ガスセンサ24,2
5の感度低下が回復処理され連続的に使用可能な可燃ガ
ス計が得られる。
【0045】図4に、本発明装置を使用した場合の、一
例としての2個の可燃ガスセンサ50,60の経時変化
測定例を示す。図5に、測定期間を少し長く取った、本
発明装置のプリアンプ出力の測定例を示す。図4,図5
において、縦軸はセンサ出力、横軸は測定日を示す。
【0046】(2)クリーニング流体供給口29より供
給されたクリーニング流体は、可燃ガスセンサ24,2
5に流れると共に、オーバーフロー分は、バイパス流路
27を通って排出されるので、他方の可燃ガスセンサ2
4,25に影響を及ぼすことなく、個々の可燃ガスセン
サ24,25を独立にクリーニングする事が出来、他方
の可燃ガスセンサ24,25は検出を続けることが出来
る。
【0047】従って、可燃ガスセンサ24,25を独立
に交互に使用する事により連続的に使用可能な可燃ガス
計が得られる。
【0048】(3)空気は入手し易く、大気をポンプ
で、吸引することが可能であり、工場に敷設された計装
用空気を用いることが可能である。従って、安価な可燃
ガス計が得られる。
【0049】(4)電磁弁V1,V3は入手し易く、ま
た、個々の流体流路を独立に確実に開閉出来るので、安
価確実な可燃ガス計が得られる。
【0050】また、電磁弁V1,V3は、クリーニング
流体供給手段26あるいはキャリブレーション流体供給
手段41の流体流路を開閉するだけであるので、測定流
体である燃焼排ガス中の腐食性ガス・水分は一切流れ
ず、長期間連続運転しても、可動部が腐食する恐れが無
い。従って、信頼性が高い可燃ガス計が得られる。
【0051】(5)クリーニング状態より測定状態に切
り替えた場合に、測定信号が安定するまでには、数分の
時間が必要である。
【0052】従って、測定信号が突変しないように、測
定状態は、2個の可燃ガスセンサ24,25相互におい
て、重複されるようにした。この結果、突変信号が発生
しない可燃ガス計が得られる。
【0053】(6)可燃ガスセンサ24,25自身を利
用して、昇温することが出来るので、安価な可燃ガス計
が得られる。
【0054】(7)ジルコニアセンサ31が並列的に配
置されたので、燃焼排ガスBの成分をより正確に把握出
来る可燃ガス計が得られる。
【0055】(8)クリーニング時に、常に、可燃ガス
センサ24,25のゼロ点チェックがされるので、測定
精度が向上された可燃ガス計が得られる。計装空気の中
には可燃性ガスが殆ど含まれていないので、計装空気を
流している間のセンサ出力は、ゼロ校正用の信号として
使用可能である。
【0056】(9)可燃ガスセンサ24,25のキャリ
ブレーションが必要に応じて互いに独立にできるので、
測定精度が向上された可燃ガス計が得られる。また、個
々のセンサ24,25,31へのガス流路は、クリーニ
ング用にも、校正用にも使えるため、製造原価を高くす
ることなく、クリーニングと、校正の両方が可能な可燃
ガス計が得られる。
【0057】図4は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例においては、T字流路51が、可燃
ガス取り入れ口21に設けられている。クリーニング流
体供給手段26とキャリブレーション流体供給手段41
とは、このT字流路51にも接続されている。
【0058】この結果、T字継ぎ手51を利用して、ク
リーニング流体あるいはキャリブレーション流体を使用
して測定流体である燃焼排ガスBまたは煙道内のガスの
吸引流量のチェックが出来るので、測定ガスである燃焼
排ガスBまたは煙道内のガスの吸引流量の確認が出来る
可燃ガス計が得られる。
【0059】なお、以上の説明は、本発明の説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、次のような効果がある。第1,第2の可燃ガ
スセンサにクリーニング流体を交互に所定時間間欠的に
供給するクリーニング流体供給手段が設けられたので、
一方の可燃ガスセンサで可燃ガスを測定し、他方の可燃
ガスセンサをクリーニング流体でクリーニングすること
が出来、可燃ガスセンサを交互に使用する事により、連
続的に使用可能な可燃ガス計が得られる。
【0061】これは、高濃度の亜硫酸ガスにさらされて
も殆ど永久被毒を受けない可燃ガスセンサが、本発明者
により開発された結果、可能となったものである。
【0062】また、可燃ガスセンサに使用される白金、
パラジュム等の貴金属触媒の表面に、分子量の大きな可
燃ガス等が吸着し、触媒の活性が失われ、可燃ガスセン
サの感度が低下するのが、空気等酸素を多く含むガスに
晒され酸化除去されることによって、回復処理されるか
らである。
【0063】また、併せて、可燃ガスセンサを昇温する
昇温手段が設けられたので、可燃ガスセンサの触媒表面
に吸着した可燃性分子の酸化速度を速め、より急速に除
去出来、可燃ガスセンサの感度低下が回復処理され連続
的に使用可能な可燃ガス計が得られる。
【0064】本発明の請求項2によれば、次のような効
果がある。クリーニング流体供給口より供給されたクリ
ーニング流体は、可燃ガスセンサに流れると共に、オー
バーフロー分は、バイパス流路を通って排出されるの
で、他方の可燃ガスセンサに影響を及ぼすことなく、個
々の可燃ガスセンサを独立にクリーニングする事が出
来、他方の可燃ガスセンサは検出を続けることが出来、
可燃ガスセンサを独立に交互に使用する事により連続的
に使用可能な可燃ガス計が得られる。
【0065】本発明の請求項3によれば、次のような効
果がある。空気は入手し易く、大気をポンプで、吸引す
ることが可能であり、工場に敷設された計装用空気を用
いることが可能である。従って、安価な可燃ガス計が得
られる。
【0066】本発明の請求項4によれば、次のような効
果がある。電磁弁は入手し易く、また、個々の流体流路
を独立に確実に開閉出来るので、安価確実な可燃ガス計
が得られる。
【0067】また、電磁弁は、クリーニング流体供給手
段あるいはキャリブレーション流体供給手段の流体流路
を開閉するだけであるので、測定流体である燃焼排ガス
中の腐食性ガス・水分は一切流れず、長期間連続運転し
ても、可動部が腐食する恐れが無い。従って、信頼性が
高い可燃ガス計が得られる。
【0068】本発明の請求項5によれば、次のような効
果がある。クリーニング状態より測定状態に切り替えた
場合に、測定信号が安定するまでには、数分の時間が必
要である。
【0069】従って、測定信号が突変しないように、測
定状態は、2個の可燃ガスセンサ相互において、重複さ
れるようにしたものである。この結果、突変信号が発生
しない可燃ガス計が得られる。
【0070】本発明の請求項6によれば、次のような効
果がある。可燃ガスセンサ自身を利用して、昇温するこ
とが出来るので、安価な可燃ガス計が得られる。
【0071】本発明の請求項7によれば、次のような効
果がある。ジルコニアセンサが並列的に配置されたの
で、燃焼排ガスの成分をより正確に把握出来る可燃ガス
計が得られる。
【0072】本発明の請求項8によれば、次のような効
果がある。クリーニング時に、常に、可燃ガスセンサの
ゼロ点チェックがされるので、測定精度が向上された可
燃ガス計が得られる。計装空気の中には可燃性ガスが殆
ど含まれていないので、計装空気を流している間のセン
サ出力は、ゼロ校正用の信号として使用可能である。
【0073】本発明の請求項9によれば、次のような効
果がある。可燃ガスセンサのキャリブレーションが必要
に応じて互いに独立にできるので、測定精度が向上され
た可燃ガス計が得られる。また、個々のセンサへのガス
流路は、クリーニング用にも、校正用にも使えるため、
製造原価を高くすることなく、クリーニングと、校正の
両方が可能な可燃ガス計が得られる。
【0074】本発明の請求項10によれば、次のような
効果がある。T字継ぎ手を利用して、クリーニング流体
あるいはキャリブレーション流体を使用して測定流体で
ある燃焼排ガスの吸引流量のチェックが出来るので、測
定ガスである燃焼排ガスまたは煙道内のガスの吸引流量
の確認が出来る可燃ガス計が得られる。
【0075】従って、本発明によれば、長時間使用する
事が出来る寿命の長い可燃ガス計を実現することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】図1の動作説明図である。
【図4】図1の動作説明図である。
【図5】図1の動作説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図7】従来より一般に使用されている従来例の要部構
成説明図である。
【図8】図7の動作説明図である。
【符号の説明】
8 空気供給口 11 出口 12 キャリブレーションガス入口 21 燃焼排ガス取り入れ口 22 エゼクター 23 フィルタ 24 第1の可燃ガスセンサ 25 第2の可燃ガスセンサ 26 クリーニング流体供給手段 261 クリーニング流体入口 27 バイパス流路 28 燃焼排ガス流入口 29 クリーニング流体供給口 31 ジルコニアセンサ 41 キャリブレーション流体供給手段 51 T字流路 A 煙道 A1 壁 B 燃焼排ガス V1 電磁弁 V3 電磁弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼排ガスをエゼクターで吸引して、燃焼
    排ガス取り入れ口より取り入れる可燃ガス計において、 前記燃焼排ガス取り入れ口と前記エゼクターとの間に並
    列に配置された第1,第2の可燃ガスセンサと、 前記第1,第2の可燃ガスセンサにクリーニング流体を
    交互に所定時間、間欠的に供給するクリーニング流体供
    給手段と、 このクリーニング流体供給手段がクリーニング流体を前
    記可燃ガスセンサに供給する間当該可燃ガスセンサを昇
    温する昇温手段とを具備したことを特徴とする可燃ガス
    計。
  2. 【請求項2】前記クリーニング流体供給手段として、 一端が前記可燃ガスセンサの燃焼排ガス流入側に接続さ
    れ他端が前記可燃ガスセンサの燃焼排ガス流出側に接続
    されたバイパス流路と、 このバイパス流路の一端と前記可燃ガスセンサの燃焼排
    ガス流入口との間に設けられたクリーニング流体供給口
    とを具備したことを特徴とする請求項1記載の可燃ガス
    計。
  3. 【請求項3】前記クリーニング流体として、空気が使用
    されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可燃
    ガス計。
  4. 【請求項4】前記クリーニング流体供給手段における、
    前記第1,第2の可燃ガスセンサにクリーニング流体を
    交互に所定時間間欠的に供給する手段として測定ガスで
    ある燃焼排ガスの流路に、T字継手を設けて、クリーニ
    ング流体を注入するための流路を設け、この流路内に電
    磁弁が使用されたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の可燃ガス計。
  5. 【請求項5】測定信号が突変しないように、クリーニン
    グ時間は測定時間より短くされたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れかに記載の可燃ガス計。
  6. 【請求項6】前記昇温手段として、前記可燃ガスセンサ
    に内蔵された測温体に通電加熱して使用されたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の可燃ガ
    ス計。
  7. 【請求項7】前記可燃ガス取り入れ口と前記エゼクター
    との間に並列的に配置されたジルコニアセンサを具備し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記
    載の可燃ガス計。
  8. 【請求項8】前記可燃ガスセンサのクリーニング時にこ
    の可燃ガスセンサのゼロ点チェックをするようにされた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載
    の可燃ガス計。
  9. 【請求項9】前記可燃ガスセンサのクリーニング流体供
    給口に接続されキャリブレーション流体を供給するキャ
    リブレーション流体供給手段を具備したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項8の何れかに記載の可燃ガス計。
  10. 【請求項10】前記燃焼排ガス取り入れ口に設けらたT
    字流路と、 このT字流路に接続されたクリーニング流体供給手段と
    キャリブレーション流体供給手段とを具備したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の可燃ガ
    ス計。
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