JP2001173915A - 雰囲気ガス発生装置 - Google Patents

雰囲気ガス発生装置

Info

Publication number
JP2001173915A
JP2001173915A JP36247999A JP36247999A JP2001173915A JP 2001173915 A JP2001173915 A JP 2001173915A JP 36247999 A JP36247999 A JP 36247999A JP 36247999 A JP36247999 A JP 36247999A JP 2001173915 A JP2001173915 A JP 2001173915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
combustion
plate
heat storage
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36247999A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Hattori
雅夫 服部
Toshiharu Shimizu
敏春 清水
Kazuhiro Kurahashi
和宏 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Gas Co Ltd filed Critical Toho Gas Co Ltd
Priority to JP36247999A priority Critical patent/JP2001173915A/ja
Publication of JP2001173915A publication Critical patent/JP2001173915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)
  • Industrial Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に雰囲気ガスを発生させることができ
る小型の雰囲気ガス発生装置を提供すること。 【解決手段】 原料ガス5を反応させて雰囲気ガス50
を発生させるための雰囲気ガス発生装置1。雰囲気ガス
発生装置1は,触媒21を充填してなる反応筒2と,そ
の外側に対向配置した一対の表面燃焼型パッケージバー
ナ3と,反応筒2と表面燃焼型パッケージバーナ3との
間に設けた加熱室4とからなる。表面燃焼型パッケージ
バーナ3は,表面燃焼させるための表面燃焼プレート3
1と,その背面に設けた多穴板35と,その背面に隣接
配置した蓄熱及び燃焼混合ガス61の予熱を行なう蓄熱
・予熱室32と,蓄熱・予熱室32の背面に設けた燃焼
混合ガス61の導入及び燃焼排ガス63の排気を行なう
混合・排気室33とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,熱処理炉,ロー付炉等に利用す
る雰囲気ガスを作成するための雰囲気ガス発生装置に関
する。
【0002】
【従来技術】従来より,熱処理炉,ロー付炉等に利用す
る雰囲気ガスは,図6,図7に示すような雰囲気ガス発
生装置9において作成されている。該雰囲気ガス発生装
置9は,蓄熱式バーナ99と該蓄熱式バーナ99を配置
する燃焼室91を設けた炉体90とよりなる。そして,
上記燃焼室91にはNi触媒を充填したU字管状のレト
ルトチューブ92を2本配置している。
【0003】上記雰囲気ガス発生装置9においては,以
下に示すごとく雰囲気ガス850を発生させる。まず,
上記燃焼室91において蓄熱式バーナ99を燃焼させ,
燃焼排ガス82を発生させる。該燃焼排ガス82は,図
6に示すごとく,上記蓄熱式バーナ99より燃焼室91
に広がり,再び上記蓄熱式バーナ99に戻るように流れ
る。この燃焼排ガス82の流れによって,上記レトルト
チューブ92が加熱される。
【0004】また,上記蓄熱式バーナ99に還流した燃
焼排ガス82は,上記蓄熱式バーナ99内の蓄熱体を経
由して大気に放出される。このとき,上記燃焼排ガス8
2によって上記蓄熱体に蓄えられた熱は,新たに供給さ
れる燃焼混合ガスの予熱として利用される。
【0005】また,上記のごとく加熱されたレトルトチ
ューブ92の導入口921から,炭化水素系ガスと空気
とを混合した原料ガス85を導入する。これにより,該
原料ガス85は,レトルトチューブ92の内部で加熱さ
れ,更に上記触媒の作用により,体積組成がCOガス2
0%,H2ガス40%,N2ガス40%の吸熱型の雰囲気
ガス850となる。以上により,上記レトルトチューブ
92の導出口922より雰囲気ガス850が発生する。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の雰
囲気ガス発生装置9には,以下の問題がある。即ち,上
記蓄熱式バーナ99は,上記レトルトチューブ92の表
面全体に燃焼排ガス82を均一に当てることが困難であ
る。そのため,上記レトルトチューブ92をU字管状に
して,該レトルトチューブ92に火炎を直接当てないよ
うにするなど,その形状や燃焼室91内における配置を
複雑にするために,必然的に雰囲気ガス発生装置9が大
きくなる。
【0007】また,上記レトルトチューブ92を加熱し
た後の燃焼排ガス82は,上記炉体90における上記蓄
熱式バーナ99と反対側の壁面901にまで達し,そこ
から折返して上記蓄熱式バーナ99に還流する。そのた
め,上記蓄熱式バーナー99に,上記燃焼排ガス82の
排熱を充分に回収できず,雰囲気ガス850を効率的に
発生させることができないという問題もある。
【0008】また,燃焼効率を向上させる手段として,
特開平9−257217号公報に開示された燃焼炉のご
とく表面燃焼バーナを用いる手段がある。上記燃焼炉は
炉体を挟んで一対の表面燃焼バーナをその燃焼面である
表面燃焼プレートを対向させて配置し,これらを交互に
燃焼させることにより,その後方に配置した蓄熱体に燃
焼排ガスの排熱を回収する。
【0009】上記燃焼炉においては,上記蓄熱体に蓄え
られた熱は燃焼混合ガスに用いられる空気を予熱するた
めに用いられ,この予熱した空気に混合するための燃焼
ガスは予熱しない。燃焼ガスを予熱しないのは,表面燃
焼バーナの内部における燃焼混合ガスまで燃焼してしま
う,いわゆる逆火の発生を防ぐためである。そして,表
面燃焼バーナにおける表面燃焼プレートの直前におい
て,予熱された空気に燃焼ガスを混合させる。そのた
め,上記表面燃焼プレートから噴出する燃料混合ガスを
適切な可燃組成範囲に混合することが困難である。それ
故,安定した火炎を得ることが困難である。
【0010】また,上記蓄熱体は,上記表面燃焼プレー
トから離れた位置に配置してある。そのため,上記蓄熱
体において予熱された空気は上記表面燃焼プレートに達
するまでの間に温度が低下する。また,予熱した空気に
予熱していない燃焼ガスが供給混合されたとき,空気の
温度は更に低下する。それ故,安定して燃焼させるため
には,予めある程度の熱量を有する空気と燃焼ガスを供
給する必要があり,上記燃焼排ガスの排熱を充分に回収
しているとはいえない。
【0011】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,効率的に雰囲気ガスを発生させることが
できる小型の雰囲気ガス発生装置を提供しようとするも
のである。
【0012】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,原料ガス
を反応させて雰囲気ガスを発生させるための雰囲気ガス
発生装置において,該雰囲気ガス発生装置は,上記原料
ガスを反応させるための触媒を充填してなる反応筒と,
該反応筒の外側に対向配置した一対の表面燃焼型パッケ
ージバーナと,上記反応筒と上記表面燃焼型パッケージ
バーナとの間に設けた加熱室とからなり,上記表面燃焼
型パッケージバーナは,多数の噴出孔を有し表面燃焼さ
せるための表面燃焼プレートと,その背面に配設してあ
ると共に多数のガス穴を有する多穴板と,該多穴板の背
面に隣接配置してあると共に蓄熱及び燃焼混合ガスの予
熱を行なうための蓄熱体を配置した蓄熱・予熱室と,該
蓄熱・予熱室の背面に設けた燃焼混合ガスの生成及び燃
焼排ガスの排気を行なう混合・排気室とを有し,上記噴
出孔又は上記ガス穴のいずれかは,上記燃焼混合ガスの
噴出速度が該燃焼混合ガスの燃焼速度以上となるよう構
成してあることを特徴とする雰囲気ガス発生装置にあ
る。
【0013】本発明において最も注目すべきことは,上
記雰囲気ガス発生装置が,反応筒の外側に対向配置した
一対の表面燃焼型パッケージバーナを有し,表面燃焼プ
レートの背面における多穴板の背面に蓄熱・予熱室を隣
接配置し,該蓄熱・予熱室の背面に混合・排気室を配置
していることである。
【0014】上記表面燃焼型パッケージバーナは,上記
表面燃焼プレートが有する多数の噴出孔から燃料混合ガ
スを噴出し,該表面燃焼プレートの略表面全体から火炎
を発生させる。上記表面燃焼プレートは,例えばセラミ
ック,金属等からなり,上記反応筒に対向配置してあ
る。
【0015】また,上記背面とは,上記反応筒側の面と
反対側の面をいう。即ち,上記蓄熱・予熱室は,上記表
面燃焼プレートにおける上記反応筒側と反対の面に,上
記多穴板を介して隣接配置してあり,上記混合・排気室
は,上記蓄熱・予熱室における上記反応筒側と反対の面
に設けてある(図1参照)。上記多穴板は,補強板とし
ての役割も有する。
【0016】また,上記蓄熱体としては,例えばセラミ
ックボール,セラミックチップ,金属ハニカム等があ
る。なお,上記燃焼速度とは,火炎が安定して形成され
るときの燃焼混合ガスの流速をいう。
【0017】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記雰囲気ガス発生装置により雰囲気ガスを発生させる
に当っては,まず上記混合・排気室に燃焼混合ガスを導
入する。上記燃焼混合ガスは上記蓄熱・予熱室を通過
し,更に上記多穴板のガス穴を通過する。そして,上記
燃焼混合ガスは,上記表面燃焼プレートの多数の噴出孔
から噴出されると共に点火されて火炎を発生する。これ
により,上記加熱室において上記表面燃焼プレートの略
表面全体から火炎が発生し,上記反応筒を外側から加熱
する。
【0018】また,上記反応筒の内部には,原料ガスを
導入する。これにより,該原料ガスは上記反応筒の中で
加熱されると共に,該反応筒の中の触媒の作用によって
反応して雰囲気ガスとなる。上記表面燃焼型パッケージ
バーナは,一方を燃焼させ,他方は燃焼させない。そし
て,例えば30秒ごとに燃焼させる側と燃焼させない側
とを切替える。
【0019】上記雰囲気ガス発生装置は,上記のごとく
表面燃焼型パッケージバーナを有する。そのため,上記
反応筒はその表面全体から均一に加熱される。それ故,
上記反応筒を複雑な形状や配置とする必要がなく,例え
ば単なる円筒状として上記加熱室の中央に配置するだけ
でよい。これにより,上記加熱室を小さくすることがで
き,上記雰囲気ガス発生装置を小型にすることができ
る。
【0020】また,上記雰囲気ガス発生装置は,一対の
上記表面燃焼型パッケージバーナを,上記反応筒の外側
に対向配置している。そして,一方の表面燃焼型パッケ
ージバーナのみを燃焼させて,他方は燃焼させない。そ
のため,上記表面燃焼型パッケージバーナの燃焼により
発生する,例えば約800℃という高温の燃焼排ガス
は,他方の表面燃焼型パッケージバーナへ達する。そし
て,上記燃焼排ガスの排熱は,上記他方の表面燃焼型パ
ッケージバーナにおける蓄熱・予熱室に蓄えられる。
【0021】そのため,一対の表面燃焼型パッケージバ
ーナにおいて,燃焼させる側と燃焼させない側とを切替
えたとき,上記のごとく蓄熱・予熱室に蓄熱された熱が
燃焼混合ガスの予熱に利用される。このようにして,上
記燃焼排ガスの排熱が効率的に回収される。それ故,上
記雰囲気ガス発生装置は,効率的に雰囲気ガスを発生さ
せることができる。
【0022】また,上記混合・排気室は,上記表面燃焼
プレートの背面に上記蓄熱・予熱室を挟んで配置してあ
るため,該混合・排気室において混合された空気と燃焼
ガスは,上記蓄熱・予熱室を通過する際に上記蓄熱体の
存在によって撹拌され更に混合される。そのため,空気
と燃焼ガスが充分に混ざり合った燃焼混合ガスを表面燃
焼プレートに供給することができる。
【0023】また,上記蓄熱・予熱室が上記表面燃焼プ
レートの背面における多穴板の背面に隣接配置してある
ため,上記蓄熱・予熱室において予熱された燃焼混合ガ
スは,高温のまま上記表面燃焼プレートに供給され,熱
の損失が殆どない。それ故,効率的に燃焼混合ガスを燃
焼させることができる。
【0024】更に,上記噴出孔又はガス穴からの燃焼混
合ガスの噴出速度が燃焼速度以上となるよう構成してあ
る。そのため,上記表面燃焼プレートの上記加熱室側の
表面における燃焼が上記蓄熱・予熱室側にまで伝播して
燃焼する,いわゆる逆火の現象が発生するおそれがな
い。上記のごとく構成する手段としては,噴出孔,ガス
穴の直径,数等を調整する手段がある。なお,この逆火
をより確実に防ぐために上記燃焼混合ガスの供給圧力を
高くしておくことが好ましい。
【0025】以上のごとく,本発明によれば,効率的に
雰囲気ガスを発生させることができる小型の雰囲気ガス
発生装置を提供することができる。
【0026】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記噴出孔又は上記ガス穴からの燃焼混合ガスの噴出速度
は40cm/秒以上であることが好ましい。これによ
り,上記表面燃焼プレートにおける逆火を確実に防止す
ることができる。上記噴出速度が40cm/秒未満の場
合には,逆火が発生するおそれがある。なお,上記原料
ガスがLNG(液化天然ガス)の場合には,上記燃焼混
合ガスの噴出速度は,50〜60cm/秒であることが
好ましい。
【0027】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記蓄熱体は,セラミックボール,セラミックチップ,又
は金属ハニカムのいずれかであることが好ましい。これ
により,上記蓄熱・予熱室に導入された燃焼排ガスの排
熱が,一層効率的に蓄熱される。
【0028】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記表面燃焼プレートにおける噴出孔の直径は0.5〜
3.0mmであることが好ましい。これにより,燃焼混
合ガスを安定して燃焼速度以上の速度で噴出することが
できる。上記噴出孔の直径が0.5mm未満の場合に
は,上記燃焼混合ガスを安定して噴出することが困難と
なるおそれがある。一方,上記噴出孔の直径が3.0m
mを超える場合には,上記燃焼混合ガスの噴出速度を燃
焼速度以上とすることが困難となり,逆火を防ぐことが
困難となるおそれがある。
【0029】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記多穴板におけるガス穴の直径は0.1〜2.0mmで
あることが好ましい。これにより,燃焼混合ガスを安定
して燃焼速度以上の速度で噴出することができる。上記
噴出孔の直径が0.1mm未満の場合には,上記燃焼混
合ガスを安定して噴出することが困難となるおそれがあ
る。一方,上記噴出孔の直径が2.0mmを超える場合
には,上記燃焼混合ガスの噴出速度を燃焼速度以上とす
ることが困難となり,逆火を防ぐことが困難となるおそ
れがある。
【0030】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記多穴板はパンチングメタル板であることが好ましい。
これにより,製作容易で強度が高く,かつイニシャルコ
ストの低い多穴板を得るができる。
【0031】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記原料ガスは,炭化水素ガス,LNG(液化天然ガ
ス),LPG(液化石油ガス),石炭ガスのいずれかで
あることが好ましい。これにより,一層効率的に雰囲気
ガスを発生させることができる。また,上記反応筒にお
ける触媒としては,例えばニッケル系触媒がある。
【0032】
【発明の実施の形態】実施形態例 本発明の実施形態例にかかる雰囲気ガス発生装置につ
き,図1〜図3を用いて説明する。本例の雰囲気ガス発
生装置1は,原料ガス5を反応させて雰囲気ガス50を
発生させるための装置である。
【0033】該雰囲気ガス発生装置1は,図1,図2に
示すごとく,上記原料ガス5を反応させるためのニッケ
ルを成分とする触媒21を充填してなる反応筒2と,該
反応筒2の外側に対向配置した一対の表面燃焼型パッケ
ージバーナ3,30(以下において,特に示さない限り
「表面燃焼型パッケージバーナ3」という。)とを有す
る。更に,上記雰囲気ガス発生装置1は,上記反応筒2
と上記表面燃焼型パッケージバーナバーナ3との間に加
熱室4を設けてなる。
【0034】上記表面燃焼型パッケージバーナ3は,多
数の噴出孔を有し表面燃焼させるための多孔質の表面燃
焼プレート31と,その背面に配設してあると共に多数
のガス穴351を設けた多穴板35と,該多穴板35の
背面に隣接配置した蓄熱・予熱室32と,該蓄熱・予熱
室32の背面に設けた混合・排気室33とを有する。
【0035】上記蓄熱・予熱室32にはセラミックボー
ルからなる蓄熱体321を配設し,蓄熱及び燃焼混合ガ
ス61の予熱を行なう。また,上記混合・排気室33
は,燃焼混合ガス61の生成及び燃焼排ガス63の排気
を行なう。また,上記噴出孔311又は上記ガス穴35
1のいずれかは,該表面燃焼プレート31からの燃焼混
合ガス61の噴出速度が該燃焼混合ガス61の燃焼速度
以上となるよう,その直径と数とを調整してある。
【0036】該表面燃焼型パッケージバーナ3は,図3
に示すごとく,上記表面燃焼プレート31に設けられた
多数の噴出孔311から燃焼混合ガス61を噴出し,該
表面燃焼プレート31の略表面全体から火炎62を発生
させる。上記表面燃焼プレート31は,セラミック板か
らなり,上記反応筒2に対向配置してある。そして,上
記表面燃焼プレート31には,図4に示すごとく,多数
の噴出孔311が設けてあり,噴出孔311の直径は約
1mmで,噴出孔311は1cm2当り17個設けてあ
る。
【0037】また,上記表面燃焼プレート31の背面,
即ち上記反応筒2側と反対の面に上記多穴板35が設け
てある。上記表面燃焼プレート31と上記多穴板35と
の間には,5mm程度の間隙が設けてある。そして,上
記多穴板35には,図5に示すごとく,多数のガス穴3
51が設けてあり,該ガス穴351の直径は,約0.6
mmで,ガス穴351は1cm2当り30個設けてあ
る。なお,上記多穴板35はステンレス鋼製のパンチン
グメタル板である。
【0038】また,上記多穴板35の背面には,上記蓄
熱・予熱室32が隣接配置してある。更に,上記蓄熱・
予熱室32における上記反応筒2側と反対の面には,上
記混合・排気室33が設けてある。
【0039】また,上記混合・排気室33には,空気6
11を送入するための吸気ブロア331が設けてあり,
該吸気ブロア331の吐出口332には,上記空気61
1と混合して燃焼混合ガス61を生成するための燃焼用
ガス612を注入するための燃焼ガス注入管333が取
付けてある。
【0040】更に,上記混合・排気室33には,上記表
面燃焼型パッケージ3において燃焼した後の燃焼排ガス
63を排気するための排気管11が設けられており,開
閉バルブ12又は13を介して排気ブロア14に接続さ
れている。また,上記反応筒2に導入する原料ガス5は
LNG(液化天然ガス)であり,発生させる雰囲気ガス
50は体積組成がCOガス20%,H2ガス40%,N2
ガス40%の吸熱型雰囲気ガスである。
【0041】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記雰囲気ガス発生装置1により雰囲気ガス50を発生さ
せるに当っては,まず上記吸気ブロア331から空気6
11を上記混合・排気室33に送入すると共に燃焼用ガ
ス612を上記燃焼ガス注入管333から注入する。こ
れにより,上記空気611と燃焼用ガス612とを上記
混合・排気室33において混合して燃焼混合ガス61を
生成する(図3)。このとき,上記混合・排気室33に
おける上記燃焼混合ガス61の圧力を高くして,上記表
面燃焼プレート31における逆火の発生を確実に防いで
いる。
【0042】上記燃焼混合ガス61は上記蓄熱・予熱室
32を通過し,更に上記多穴板35のガス穴351を通
過する。そして,上記燃焼混合ガス61は,上記表面燃
焼プレート31の多数の噴出孔311から噴出されると
共に点火されて火炎62を発生させる。これにより,上
記加熱室4において上記表面燃焼プレート31の略表面
全体から火炎62が発生し,上記反応筒2を外側から加
熱する。このとき,表面燃焼プレート31の噴出孔31
1における,上記燃焼混合ガス61の噴出速度は50〜
60m/秒であり,燃焼混合ガス61の燃焼速度よりも
大きい。
【0043】また,上記反応筒2の内部には,該反応筒
2の導入口22から原料ガス5を導入する。これによ
り,該原料ガス5は上記反応筒2の中で加熱されると共
に,該反応筒2の中の触媒21の作用によって反応して
雰囲気ガス50となる。そして,該雰囲気ガス50は,
反応筒2の導出口23から熱処理炉等へ導出される。
【0044】上記表面燃焼型パッケージバーナ3は,一
方を燃焼させ,他方は燃焼させない。そして,30秒ご
とに燃焼させる側と燃焼させない側とを切替える。即
ち,図3に示すごとく,まず,一方の表面燃焼型パッケ
ージバーナ3に燃焼混合ガス61を導入して燃焼させ
る。そして,上記表面燃焼型パッケージバーナ3によっ
て上記反応筒2を加熱する。このとき,他方の表面燃焼
型パッケージバーナ30は燃焼させない。また,上記表
面燃焼型パッケージバーナ3に接続された排気管11に
設けたバルブ12は閉じておき,上記表面燃焼型パッケ
ージバーナ30に接続された排気管11に設けたバルブ
13は開放する。
【0045】これにより,上記表面燃焼型パッケージバ
ーナ3から排出された燃焼排ガス63は,他方の表面燃
焼型パッケージバーナ30を経由して排気管11から排
気ブロア14によって排出される(図3)。この上記表
面燃焼型パッケージバーナ3の燃焼を30秒間続けた
後,該表面燃焼型パッケージバーナ3の燃焼を止め,バ
ルブ12を開放すると共に他方のバルブ13を閉止す
る。そして,他方の表面燃焼型パッケージバーナ30を
燃焼させる。このときの,燃焼混合ガス61及び燃焼排
ガス63の流れは,上記と逆である。
【0046】上記雰囲気ガス発生装置1は,上記のごと
く表面燃焼型パッケージバーナ3を有する。そのため,
上記反応筒2はその表面全体から均一に加熱される。そ
れ故,上記反応筒2を複雑な形状や配置とする必要がな
く,図2に示すごとく,単なる円筒状として上記加熱室
4の中央に配置するだけでよい。これにより,上記加熱
室4を小さくすることができ,上記雰囲気ガス発生装置
1を小型にすることができる。
【0047】また,上記雰囲気ガス発生装置1は,一対
の上記表面燃焼型パッケージバーナ3を,上記反応筒2
の外側に対向配置している。そして,図3に示すごと
く,一方の表面燃焼型パッケージバーナ3のみを燃焼さ
せて,他方の表面燃焼型パッケージバーナ30は燃焼さ
せない。そのため,上記表面燃焼型パッケージバーナ3
の燃焼により発生する約800℃という高温の燃焼排ガ
ス63は,他方の表面燃焼型パッケージバーナ30へ達
する。そして,上記燃焼排ガス63は表面燃焼型パッケ
ージバーナ30の蓄熱・予熱室32を通過し,混合・排
気室33から排気管11を通じて排気ブロア14により
外部へ排出される。これにより,上記燃焼排ガス63の
排熱は蓄熱・予熱室32に蓄えられる。
【0048】そのため,一対の表面燃焼型パッケージバ
ーナ3において,燃焼させる側と燃焼させない側とを切
替えたとき,上記のごとく蓄熱された熱が燃焼混合ガス
61の予熱に利用される。即ち,上記蓄熱・予熱室32
に蓄えられた熱は,それまで燃焼していなかった表面燃
焼型パッケージバーナ30を燃焼させる際に用いられる
燃焼混合ガス61を予熱する。このようにして,上記燃
焼排ガス63の排熱が効率的に回収される。それ故,上
記雰囲気ガス発生装置1は,効率的に雰囲気ガス50を
発生させることができる。
【0049】また,上記表面燃焼プレート31の背面に
上記蓄熱・予熱室32を介して上記混合・排気室33が
配置してあるため,該混合・排気室33において混合さ
れた空気611と燃焼ガス612は,上記蓄熱・予熱室
32を通過する際にも更に混合されるため,充分に混ざ
り合った燃焼混合ガス61を表面燃焼プレート31に供
給することができる。
【0050】また,上記蓄熱・予熱室32が上記表面燃
焼プレート31の背面における多穴板35の背面に隣接
配置してあるため,上記蓄熱・予熱室32において予熱
された燃焼混合ガス61は,高温のまま上記表面燃焼プ
レート31に供給される。それ故,効率的に燃焼混合ガ
ス61を燃焼させることができる。
【0051】更に,上記噴出孔311又は上記ガス穴3
51は,燃焼混合ガス61の噴出速度が燃焼速度以上と
なるよう構成してある。そのため,上記表面燃焼プレー
ト31の上記加熱室4側の表面における燃焼が上記蓄熱
・予熱室32側にまで伝播して燃焼する,いわゆる逆火
の現象が発生するおそれがない。
【0052】また,上記蓄熱体321は,セラミックボ
ールであるため,上記蓄熱・予熱室32に導入された燃
焼排ガス63の排熱が,一層効率的に蓄熱される。ま
た,上記原料ガス5はLNGであるため,硫黄分等の不
純物が殆どなく,触媒被毒を抑制することができる。ま
た,上記LNGは,熱分解温度がLPG等より遅いた
め,触媒層内においてススが発生することを防止するこ
とができる。
【0053】また,上記蓄熱体321はセラミックボー
ルからなるため,上記蓄熱・予熱室に導入された燃焼排
ガスの排熱が一層効率的に蓄熱される。また,上記噴出
孔311及び上記ガス穴351は上記のように構成して
あるため,上記燃焼混合ガス61を安定して燃焼速度以
上の速度で噴出することができる。
【0054】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,効率的
に雰囲気ガスを発生させることができる小型の雰囲気ガ
ス発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における,雰囲気ガス発生装置の断
面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】実施形態例における,雰囲気ガス発生装置の模
式図。
【図4】実施形態例における,表面燃焼プレートの噴出
孔の説明図。
【図5】実施形態例における,多穴板の斜視図。
【図6】従来例における,雰囲気ガス発生装置の断面
図。
【図7】図6のB−B線矢視断面図。
【符号の説明】
1...雰囲気ガス発生装置, 2...反応筒, 21...触媒, 3...表面燃焼型パッケージバーナ, 31...表面燃焼プレート, 311...噴出孔, 32...蓄熱・予熱室, 33...混合・排気室, 35...多穴板, 351...ガス穴, 4...加熱室, 5...原料ガス, 50...雰囲気ガス, 61...燃焼混合ガス, 62...火炎, 63...燃焼排ガス,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉橋 和宏 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3K017 BA02 BB04 BB08 BC02 BC06 BC10 BE04 BE05 BE09 BE11 BF01 BF02 BG03 BH04 DC01 DC03 DC04 4H060 AA02 BB07 CC03 FF02 GG08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを反応させて雰囲気ガスを発生
    させるための雰囲気ガス発生装置において,該雰囲気ガ
    ス発生装置は,上記原料ガスを反応させるための触媒を
    充填してなる反応筒と,該反応筒の外側に対向配置した
    一対の表面燃焼型パッケージバーナと,上記反応筒と上
    記表面燃焼型パッケージバーナとの間に設けた加熱室と
    からなり,上記表面燃焼型パッケージバーナは,多数の
    噴出孔を有し表面燃焼させるための表面燃焼プレート
    と,その背面に配設してあると共に多数のガス穴を有す
    る多穴板と,該多穴板の背面に隣接配置してあると共に
    蓄熱及び燃焼混合ガスの予熱を行なうための蓄熱体を配
    置した蓄熱・予熱室と,該蓄熱・予熱室の背面に設けた
    燃焼混合ガスの生成及び燃焼排ガスの排気を行なう混合
    ・排気室とを有し,上記噴出孔又は上記ガス穴のいずれ
    かは,上記燃焼混合ガスの噴出速度が該燃焼混合ガスの
    燃焼速度以上となるよう構成してあることを特徴とする
    雰囲気ガス発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記噴出孔又は上記
    ガス穴からの燃焼混合ガスの噴出速度は40cm/秒以
    上であることを特徴とする雰囲気ガス発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記蓄熱体
    は,セラミックボール,セラミックチップ,又は金属ハ
    ニカムのいずれかであることを特徴とする雰囲気ガス発
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記表面燃焼プレートにおける噴出孔の直径は0.5〜
    3.0mmであることを特徴とする雰囲気ガス発生装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記多穴板におけるガス穴の直径は0.1〜2.0mm
    であることを特徴とする雰囲気ガス発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記多穴板はパンチングメタル板であることを特徴とす
    る雰囲気ガス発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記原料ガスは,炭化水素ガス,LNG,LPG,石炭
    ガスのいずれかであることを特徴とする雰囲気ガス発生
    装置。
JP36247999A 1999-12-21 1999-12-21 雰囲気ガス発生装置 Pending JP2001173915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36247999A JP2001173915A (ja) 1999-12-21 1999-12-21 雰囲気ガス発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36247999A JP2001173915A (ja) 1999-12-21 1999-12-21 雰囲気ガス発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001173915A true JP2001173915A (ja) 2001-06-29

Family

ID=18476956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36247999A Pending JP2001173915A (ja) 1999-12-21 1999-12-21 雰囲気ガス発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001173915A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231326A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 移動床式ガス化炉の着火装置及びそれを用いた移動床式ガス化炉
CN103672895A (zh) * 2013-12-11 2014-03-26 河北工业大学 超低热值燃气燃烧器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231326A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 移動床式ガス化炉の着火装置及びそれを用いた移動床式ガス化炉
CN103672895A (zh) * 2013-12-11 2014-03-26 河北工业大学 超低热值燃气燃烧器
CN103672895B (zh) * 2013-12-11 2015-12-30 河北工业大学 超低热值燃气燃烧器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7037349B2 (en) Method and apparatus for fuel/air preparation in a fuel cell
US20050274107A1 (en) Reforming unvaporized, atomized hydrocarbon fuel
US5546701A (en) Underoxidized burner utilizing improved injectors
JPH11166705A (ja) 水−化石燃料混合エマルジョンの燃焼方法及び燃焼装置
US20050198900A1 (en) Method and apparatus for fuel/air preparation for a hydrocarbon reformer
JP4051035B2 (ja) 燃料電池に用いられる水素供給装置
JP2019528418A (ja) 燃料の添加にともなう熱化学蓄熱
JP2001173915A (ja) 雰囲気ガス発生装置
JP5009593B2 (ja) 燃焼装置
JP2002115812A (ja) 水−化石燃料混合エマルジョンの燃焼方法及び燃焼装置
JP4527130B2 (ja) 改質装置
JP2006306657A (ja) 燃料電池用水素供給装置の燃焼装置
JP2003074804A (ja) 燃焼装置
JP4764699B2 (ja) 燃料電池用水素供給装置の燃焼装置
JP2010266160A (ja) 燃焼装置
JP2010054088A (ja) 燃焼装置
JP4051026B2 (ja) 燃料電池に用いられる水素供給装置
KR100294307B1 (ko) 개선된인젝터를이용한저산화버너
JP4973080B2 (ja) 改質器の起動方法
CN117441079A (zh) 燃烧器和重整装置
JP3607437B2 (ja) 雰囲気ガス発生機
JP2023061517A (ja) エンジンシステム
JP5508894B2 (ja) 燃焼装置
CN117433313A (zh) 炉操作方法
KR20240012794A (ko) 가열 수증기를 이용한 가스 버너