JP2001173783A - シール構造とこのシール構造を用いた油路構成ブロック - Google Patents

シール構造とこのシール構造を用いた油路構成ブロック

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JP2001173783A
JP2001173783A JP36049499A JP36049499A JP2001173783A JP 2001173783 A JP2001173783 A JP 2001173783A JP 36049499 A JP36049499 A JP 36049499A JP 36049499 A JP36049499 A JP 36049499A JP 2001173783 A JP2001173783 A JP 2001173783A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスケットの両面に圧力差が生じないように
して、そのシール性を維持することができ、しかも、バ
ラバラになったり強度が弱くなったりしないシール構造
とこのシール構造を用いた油路構成ブロック提供するこ
と。 【解決手段】 合わせ面に溝やポートなどの油路m1を
備えた一方の部材5を、ガスケット13を介して他方の
部材4に重ね合わせたシール構造において、上記他方の
部材4の合わせ面に、対向する一方の部材5の油路と同
じ形状の凹部17を形成する一方、上記ガスケット13
には貫通孔19を形成し、この貫通孔19によって上記
凹部17と油路m1とを連通させる構成にしたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスケットを用
いたシール構造と、このシール構造を用いた油路構成ブ
ロックに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、油路構成ブロックa
は、例えば、六枚の油路プレート1〜6を重ね合わせる
ことによって構成されている。上記油路プレート1〜6
は、図3に示すように、その重ね合わせ面に溝mやポー
トpなどを複数形成している。そして、このようにした
油路プレート1〜6の重ね合わせ面の間で油路を形成
し、この油路を介して各油路プレート1〜6の溝mやポ
ートpなどを連通させている。つまり、油路構成ブロッ
クaでは、油路プレート1〜6の重ね合わせ面を利用し
て、油路を構成するようにしている。なお、図3に示す
符号Dは、ドレン油路である。このドレン油路Dは、圧
油が油路プレート1〜6から外側に漏れないようにする
ために、他の溝mを囲むように環状に形成している。
【0003】上記のようにした油路構成ブロックaは、
油路プレート1〜6の重ね合わせ面のシール性を保つた
めに、各油路プレート1〜6の間にそれぞれガスケット
10〜14を介在させている。ただし、これらガスケッ
ト10〜14によるシール性は完全ではない。すなわ
ち、油路に圧油を供給すると、油路プレート1〜6とガ
スケット10〜14との間に、どうしても圧油が入り込
んでしまう。
【0004】そして、図4に示すように、ガスケット1
3によって油路プレート4,5の溝m1,m2を覆う構
造になっていると、次の不都合が生じる。例えば、ポー
トpを流れる圧油が、油路プレート4とガスケット13
との隙間を介して、溝m1を覆っている部分13aに達
した場合に、溝m1がタンク圧になっていると、油路プ
レート4側から溝m1を覆う部分13aに高圧が作用す
ることになる。つまり、ガスケット13の溝m1を覆う
部分13aの両面に圧力差が生じる。そして、この圧力
差によって、図5に示すように溝m1を覆う部分13a
が一時的に変形してしまう。
【0005】このようなガスケット13の変形が、繰り
返し行われると、ガスケット13の湾曲部分13b,1
3bのシール性が著しく低下してしまう。湾曲部分13
b,13bのシール性が低下すると、溝1と溝2との間
のシール性も悪くなるので、ポートpから漏れた圧油
が、溝m2にまで達してしまう。つまり、ガスケット1
3で溝m1を覆う構造になっていると、その両面に生じ
る圧力差によってこのガスケット13のシール性が低下
し、回路が成立しなくなることがあった。
【0006】そこで、従来、図6に示すように、ガスケ
ット13に貫通部15,16を形成し、これら貫通部1
5,16の形状を、それぞれ対向する油路プレート4,
5の溝m1,m2と同じにしている。このようにガスケ
ット13に貫通部15,16を形成すれば、ガスケット
13に圧力差が生じる部分がなくなる。したがって、ガ
スケットが変形してそのシール性が悪くなることもな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では、図3に示すように、油路プレート1〜6の合わせ
面に、環状のドレン油路Dを形成している。そのため、
この環状のドレン油路Dに対応させて、ガスケット13
にも環状の貫通部を形成すると、ガスケットが環状の貫
通部によって外側部分と内側部分との2つに分離してし
まう。このようにガスケット13がバラバラになってし
まうと、ガスケット13を組み付けるときの作業性が悪
くなるという問題があった。
【0008】また、油路プレート側の全ての溝mに対応
させて、ガスケット13に貫通部を形成すると、このガ
スケット13が貫通部だらけになってしまう。そのた
め、ガスケット13の全体的な強度が弱くなってしまう
という問題もあった。この発明の目的は、ガスケットの
両面に圧力差が生じないようにして、そのシール性を維
持することができ、しかも、上記の問題も解消したシー
ル構造とこのシール構造を用いた油路構成ブロック提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、合わせ面
に溝やポートなどの油路を備えた一方の部材を、ガスケ
ットを介して他方の部材に重ね合わせたシール構造にお
いて、上記他方の部材の合わせ面に、対向する一方の部
材の油路と同じ形状の凹部を形成する一方、上記ガスケ
ットには貫通孔を形成し、この貫通孔によって上記凹部
と油路とを連通させる構成にしたことを特徴とする。
【0010】第2の発明は、合わせ面に環状のドレン油
路を備えた一方の油路プレートを、ガスケットを介して
他方の油路プレートに重ね合わせた油路構成ブロックに
おいて、上記他方の油路プレートの合わせ面に、対向す
る一方の油路プレートのドレン油路と同じ形状の環状凹
部を形成する一方、上記ガスケットには貫通孔を形成
し、この貫通孔によって、上記環状凹部とドレン油路と
を連通させる構成にしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示す実施例は、油路プレー
ト4の合わせ面に、油路プレート5の溝m1と同じ形状
の凹部17を、溝m1に対応させて形成している。ま
た、油路プレート5の重ね合わせ面には、油路プレート
4の溝m2と同じ形状の凹部18を、溝m2に対応させ
て形成している。そして、ガスケット13に貫通孔1
9,20を形成し、貫通孔19を介して溝m1と凹部1
7とを連通し、貫通孔20を介して溝m2と凹部18と
を連通させている。したがって、溝m1と凹部19とが
常に同じ圧力に保たれ、溝m2と凹部20とが常に同じ
圧力に保たれている。
【0012】また、図示していないが、油路プレート4
の合わせ面には、油路プレート5のドレン油路Dと同じ
形状の環状凹部を、ドレン油路Dに対応させて形成して
いる。そして、上記ドレン油路Dと環状凹部とを、ガス
ケット13に形成した貫通孔によって連通させている。
したがって、ドレン油路と環状凹部とが、常に同じ圧力
に保たれている。
【0013】上記実施例によれば、図1に示すように、
溝m1に対応するガスケット13の両面の圧力が、常に
同じになるようにしているので、油路プレート4とガス
ケット4との隙間から圧油が漏れてきたとしても、ガス
ケット13の両面に圧力差が生じたりしない。したがっ
て、ガスケット13が変形することもなく、そのシール
性が低下することもない。
【0014】また、上記ガスケット13に形成する貫通
孔19というのは、溝m1と凹部17とを連通させるだ
けの面積があればいいので、その径は小さくできる。こ
のことは、溝2に対応する貫通孔20についても同様で
ある。そして、上記のように貫通孔19,20の径を小
さくすると、ガスケット13の貫通部分の面積が少なく
なる。ガスケット13の貫通部分が少なくなると、その
分、ガスケット13の強度の低下も防止できる。つま
り、この実施例によれば、ガスケット13のシール性を
維持しつつ、その強度も保つことができる。
【0015】一方、油路プレート4の合わせ面には、油
路プレート5のドレン油路Dに対応させて環状凹部を形
成したので、ガスケットに環状の貫通部分を形成しなく
ても済む。そのため、ガスケットがバラバラになったり
せず、それを一枚で構成することができる。したがっ
て、油路構成ブロックaを組み立てるときに、ガスケッ
トの組み付け作業性が悪くなることもない。
【0016】
【発明の効果】第1の発明によれば、一方の部材の油路
と同じ形状の凹部を、他方の部材の合わせ面に形成し、
この凹部と油路とをガスケットに形成した貫通孔によっ
て連通させたので、ガスケットの両面に圧力差が生じた
りしない。したがって、ガスケットが変形したりせず、
シール性が低下することもない。しかも、上記ガスケッ
トには、凹部と油路とを連通させるだけの貫通孔があれ
ば足りるので、従来のような油路と同じ形状の貫通部を
形成しなくてもすむ。したがって、ガスケットに貫通部
だらけになってその強度が弱くなるということも防止で
きる。
【0017】第2の発明によれば、ガスケットに環状の
貫通部分を形成しなくてもすむので、ガスケットがバラ
バラになったりしない。したがって、ガスケットを一枚
で構成することができ、油路構成ブロックを組み立てる
ときに、ガスケットの組み付け作業性が悪くなったりし
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシール構造を示す断面図である。
【図2】油路構成ブロックaの断面図である。
【図3】油路プレートの平面図である。
【図4】シール構造を示す断面図である。
【図5】シール構造を示す断面図であり、ガスケットが
変形した状態を示す図である。
【図6】従来のシール構造を示す断面図である。
【符号の説明】
a 油路構成ブロック D ドレン油路 m1,m2 この発明の油路を構成する溝 1〜 6 油路プレート 10〜14 ガスケット 17,18 凹部 19,20 貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合わせ面に溝やポートなどの油路を備え
    た一方の部材を、ガスケットを介して他方の部材に重ね
    合わせたシール構造において、上記他方の部材の合わせ
    面に、対向する一方の部材の油路と同じ形状の凹部を形
    成する一方、上記ガスケットには貫通孔を形成し、この
    貫通孔によって上記凹部と油路とを連通させる構成にし
    たことを特徴とするシール構造。
  2. 【請求項2】 合わせ面に環状のドレン油路を備えた一
    方の油路プレートを、ガスケットを介して他方の油路プ
    レートに重ね合わせた油路構成ブロックにおいて、上記
    他方の油路プレートの合わせ面に、対向する一方の油路
    プレートのドレン油路と同じ形状の環状凹部を形成する
    一方、上記ガスケットには貫通孔を形成し、この貫通孔
    によって、上記環状凹部とドレン油路とを連通させる構
    成にしたことを特徴とする油路構成ブロック。
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