JP2001173475A - 相互連携車両の走行制御装置 - Google Patents

相互連携車両の走行制御装置

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JP2001173475A
JP2001173475A JP35878799A JP35878799A JP2001173475A JP 2001173475 A JP2001173475 A JP 2001173475A JP 35878799 A JP35878799 A JP 35878799A JP 35878799 A JP35878799 A JP 35878799A JP 2001173475 A JP2001173475 A JP 2001173475A
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traveling
power source
pattern
interconnected
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JP35878799A
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Tomohiko Asakage
朋彦 浅蔭
Masatoshi Hara
正敏 原
Tadakazu Nishikino
宰一 錦野
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前車両と後車両とのエンジンの動力を適正に
配分して、その動力を有効活用することを可能ならしめ
る相互連携車両の走行制御装置を提供する。 【解決手段】 前車両10のエンジン101で走行モー
タ104に作動油を供給する二つの油圧ポンプ102,
107を駆動し、エンジン101から離れた側の油圧ポ
ンプ107から吐出される作動油を電磁切換弁108を
切換えることにより、分配管路L16を介して後車両20
の油圧モータ209に分配し、この油圧モータ209で
油圧ポンプ210を駆動して、この油圧ポンプ210か
ら吐出される作動油を、後車両20のエンジン201で
駆動され、走行モータ204に作動油を供給する油圧ポ
ンプ202から吐出される作動油に合流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型クレーン等と
して用いられる2台の車両を相互連携して走行させるた
めの相互連携車両の走行制御装置の技術分野に属するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレーン等の作業機械のうち、
移動式のものとしては、単一の下部走行体の上に上部旋
回体が搭載された構成になっている。ところが、大型の
クレーン等のように、吊荷も含めた積載物の重量や大重
量であって寸法が大きいものでは、単一の下部走行体だ
けでは安定した状態で支持できない場合がある。 そこ
で、近年では、例えば特公昭60−39639号後方に
記されているように、2台の車両を相互連携し、これら
の車両の上に共通の作業装置を設置したクレーンが開発
されるに至っている。このような相互連携車両を持つク
レーンは、2台の車両のそれぞれに運転者が搭乗し、相
互に連携を取って所定の位置関係を保持しながら走行す
るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係るクレ
ーンによれば、上記のとおり、2台の車両のそれぞれに
運転者が搭乗し、相互に連携を取って所定の位置関係を
保持しながら走行するように構成されている関係上、複
数の運転者を必要とするのに加えて、運転者同志が連携
して動力源であるエンジンの回転数を制御して両車両が
所定の位置関係を保持するようにしなければならないの
で走行運転が非常に難しいだけでなく、燃費に関しても
不利になるという解決すべき課題があった。
【0004】また、エンジンがそれぞれの車両に搭載さ
れていて、エンジンの動力をそれぞれの車両の駆動にし
か使用することができず、極めて無駄な設計になってい
る。つまり、このようなクレーンの「直進」、「横行・
斜行」、「曲進」、「前車両スピン」、「後車両スピ
ン」、「旋回」、「その場旋回」等の動作は、2台の車
両が同じ速度で走行する「直進」、「斜行・横行」、
「その場旋回」動作と、一方の車両が停止または低速で
走行し、両車両の相対速度差が大きい「旋回」、「前車
両スピン」、「後車両スピン」、「曲進」動作とに分け
られるが、後者の動作においては、停止または低速で走
行している側の車両のエンジンの容量の極く一部を使用
しているに過ぎず無駄が多いという解決すべき課題があ
った。
【0005】従って、本発明は、相互連携車両を走行さ
せるに際して、走行運転が簡単で、各車両の動力を適正
に配分して動力源の動力を有効活用して省エネルギーを
図り、ならびに各車両の動力源の適正な回転数を自動的
に変更することを可能ならしめる相互連携車両の走行制
御装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであって、従って上記課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係る相互連携車両の走行制御
装置が採用した手段の特徴とするところは、動力源によ
り駆動される走行手段を備えた第1車両と第2車両と
を、前記走行手段を制御することによって相互連携させ
て走行させる相互連携車両の走行制御装置において、前
記第1車両または第2車両の何れか一方での操作によ
り、前記第1車両の走行手段を駆動する動力が動力伝達
媒体を介して前記第2車両を走行させる走行手段に伝達
されるように構成したところにある。
【0007】本発明の請求項2に係る相互連携車両の走
行制御装置が採用した手段の特徴とするところは、請求
項1に記載の相互連携車両の走行制御装置において、前
記動力伝達媒体が、前記第1車両の動力源で駆動される
液圧ポンプから吐出される圧液であるところにある。
【0008】本発明の請求項3に係る相互連携車両の走
行制御装置が採用した手段の特徴とするところは、請求
項1に記載の相互連携車両の走行制御装置において、前
記動力伝達媒体が、前記第1車両の動力源で駆動される
発電機で発電された電力であるところにある。
【0009】本発明の請求項4に係る相互連携車両の走
行制御装置が採用した手段の特徴とするところは、請求
項1,2または3のうちの何れか一つの項に記載の相互
連携車両の走行制御装置において、前記第1車両から伝
達された動力伝達媒体が前記第2車両の動力源の駆動に
より発生する動力伝達媒体と合流して、この第2車両の
走行手段を駆動するように構成したところにある。
【0010】本発明の請求項1,2,3または4のうち
の何れか一つ項に記載の相互連携車両の走行制御装置に
よれば、第1車両が停止状態あるいは低速で走行してい
る低速走行状態の何れの場合であっても、前記第1車両
または第2車両の何れか一方での操作により、第1車両
の動力源の動力が動力伝達媒体を介して第2車両に伝達
されるので、この第2車両では、この第2車両の動力源
から得られる以上の動力を活用することができ、そして
この第2車両の動力源を小能力にすることができる。
【0011】本発明の請求項5に係る相互連携車両の走
行制御装置が採用した手段の特徴とするところは、動力
源により駆動される走行手段を備えた第1車両と第2車
両とを、前記走行手段を制御することによって相互連携
させて走行させる相互連携車両の走行制御装置におい
て、前記第1車両または第2車両の何れか一方に、前記
両車両の走行パターンを選択する走行パターン選択手段
を備え、この走行パターン選択手段で予め設定されてい
る各走行パターンの中から所定の走行パターンを選択す
ることにより、前記両車両の動力源を選択された走行パ
ターンに対応する回転数で回転させる動力源回転数制御
手段を設けたところにある。
【0012】本発明の請求項6に係る相互連携車両の走
行制御装置が採用した手段の特徴とするところは、動力
源により駆動される走行手段を備えた第1車両と第2車
両とを、前記走行手段を制御することによって相互連携
させて走行させる相互連携車両の走行制御装置におい
て、前記第1車両または第2車両の何れか一方に、前記
両車両の走行パターンを選択する走行パターン選択手段
と、各走行パターンが設定され、かつ前記走行パターン
選択手段により選択された走行パターンを判断する走行
パターン設定判断手段と、記憶している各走行パターン
に対応する両車両の動力源の回転数の中から、前記走行
パターン設定判断手段からの出力に基づいた走行パター
ンに対応する動力源の回転数信号を出力する動力源回転
数記憶手段と、この動力源回転数記憶手段からの回転数
信号により両車両の動力源が選択された走行パターンに
対応する回転数で回転するように回転数指令を出力する
動力源回転数指令出力手段とからなる動力源回転数制御
手段を設けたところにある。
【0013】本発明の請求項5または6のうちの何れか
一つの項に記載の相互連携車両の走行制御装置によれ
ば、第1車両または第2車両の何れか一方で動力源回転
数制御手段の走行パターン選択手段を操作して両車両の
走行パターンを選択することにより、両車両の動力源の
回転数が自動的に適切な回転数になるように変更されて
両車両の動力源の連携回転数が適正に制御されるので、
両車両の動力源の駆動エネルギーの無駄がなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
る相互連携車両の走行制御装置を、相互連携車両を用い
たクレーンの全体構成説明図の図1と、エンジンを含む
相互連携車両の走行制御装置である油圧制御回路図の図
2とを参照しながら説明する。
【0015】図1に示す相互連携車両を用いたクレーン
は、後述する構成になる前車両10および後車両20を
備えている。先ず、前車両10は、下部走行体12の上
に上部旋回体13が旋回可能に搭載されたものであり、
下部走行体12は左クローラ11Lおよび右クローラ1
1Rとからなる走行手段を備えている。同様に、後車両
20も、下部走行体22の上に上部旋回体23が旋回可
能に搭載されており、下部走行体22は左クローラ21
Lおよび右クローラ21Rからなる走行手段を備えてい
る。
【0016】前車両10の上部旋回体13には、運転室
13aが設けられると共に、前側ブーム31および後側
ブーム32が起伏可能に設置され、後車両20の上部旋
回体23はそれ自体がカウンタウエイトとして構成され
ている。そして、前側ブーム31および後側ブーム32
の図示しないトップシーブにロープ33が掛装され、こ
のロープ33の一端側はカウンタウエイトである後車両
20の上部旋回体23に連結されると共に、他端側に吊
荷34が吊持されるように構成されている。
【0017】さらに、前車両10の上部旋回体13と後
車両20の上部旋回体23とは、左右一対の連結機構3
5を介して相互連結されている。この連結機構35は、
例えばテレスコープ型の伸縮構造等の採用によって若干
量伸縮し得るように構成されているが、この連結機構3
5によって、一方の上部旋回体に対する他方の上部旋回
体の向きが固定されている。
【0018】このような構成になる前車両10の左右ク
ローラ11L,11Rおよび後車両20の左右クローラ
21L,21Rは、図2に示すような走行制御装置であ
る油圧制御回路で制御されるように構成されている。図
2において、符号100は第1車両である前車両10の
第1油圧制御回路で、符号200は第2車両である後車
両20の第2油圧制御回路である。なお、このような相
互連携車両10,20を備えたクレーンは建設機械であ
るから、当然走行制御系統以外に作業機を作動させるた
めの作業機制御系統を備えているが、図2においては、
説明を簡単にするために作業機制御系統については省略
してあり、また左・右クローラをそれぞれ駆動する走行
モータが設けられているが、一方のクローラを駆動する
走行モータだけを示し、他方のクローラを駆動する走行
モータについては省略してある。
【0019】前記前車両10には、動力源であるエンジ
ン101が搭載されており、このエンジン101により
二連構成の液圧ポンプである油圧ポンプ102,107
が回転されるようになっている。エンジン101に近い
側の油圧ポンプ102の吐出口からバルブブロック(方
向制御弁やカウンターバランス弁が組込まれて一体構成
されている。)105のポンプポートPに作動油を供給
する供給管路L11が連通し、タンクポートTから作動油
タンクT11に作動油を戻す戻し管路L13が連通すると共
に、二つのアクチュエータポートAから前車両10のク
ローラを駆動する走行モータ104を正回転させる側の
ポートと逆回転させる側のポートとに作動油を流出入さ
せる流出入管路L12が連通している。
【0020】また、前記供給管路L11と戻し管路L13
の間は、設定圧以上の作動油を供給管路L11側から戻し
管路L13側に逃がすリリーフ弁103が介装されたリリ
ーフ管路L14で連通している。さらに、前記油圧ポンプ
107の吐出口から前記供給管路L11に、後述する構成
になる2位置4ポートの電磁切換弁108と前記供給管
路L11との間は、この電磁切換弁108側への作動油の
逆流を阻止する逆止弁106が介装され、前記油圧ポン
プ107から吐出される作動油を前記供給管路L11に合
流させる供給サブ管路L15で連通している。
【0021】前記電磁切換弁108の他の2ポートのう
ちの一方の吐出側ポートは、油圧ポンプ107から吐出
される作動油を動力伝達媒体である分配油として分配す
る分配管路L16が前記後車両20に連通し、この後車両
20から戻される分配油を戻す分配油戻し管路L17が前
記作動油タンクT11に連通すると共に、この分配油戻し
管路L17に前記電磁切換弁108の他方の戻り側ポート
が連通している。つまり、前記電磁切換弁108は、油
圧ポンプ107から吐出される作動油を常時供給管路L
11に合流させるが、ソレノイドが励磁されると切換わ
り、この油圧ポンプ107から吐出される作動油を分配
管路L16を介して後車両20に分配する働きをするもの
である。
【0022】前記後車両20にも動力源であるエンジン
201が搭載されており、このエンジン201により液
圧ポンプである油圧ポンプ202が回転されるようにな
っている。また、この油圧ポンプ202の吐出口からバ
ルブブロック(方向制御弁やカウンターバランス弁が組
込まれている。)205のポンプポートPに作動油を供
給する供給管路L21が連通し、タンクポートTから作動
油タンクT21に作動油を戻す戻し管路L23が連通すると
共に、二つのアクチュエータポートAから後車両20の
クローラを駆動する走行モータ204を正回転させる側
のポートと逆回転させる側のポートとに作動油を流出入
させる流出入管路L22が連通している。また、前記供給
管路L21と戻し管路L23との間は、設定圧以上の作動油
を供給管路L21側から戻し管路L23側に逃がすリリーフ
弁203が介装されたリリーフ管路L24で連通してい
る。
【0023】そして、この後車両20には、上記のとお
り、前車両10から分配管路L16と分配油戻し管路L17
とが連通しているが、これらの端部はこの後車両20に
設けられた油圧モータ209に接続されている。つま
り、この油圧モータ209は分配管路L16を介して前車
両10から供給される分配油で回転されるものである。
そして、この油圧モータ209で回転される油圧ポンプ
210の吐出口から前記供給管路L21に、この油圧ポン
プ210側への作動油の流入を阻止する逆止弁206が
介装されてなる合流管路L25が連通してなる構成になっ
ている。
【0024】以下、本実施の形態1に係る相互連携車両
の油圧制御回路100,200の作用態様を説明する
と、前記前車両10が停止状態あるいは低速で走行して
いる低速走行状態の何れの場合においても、この前車両
10の運転室13a内でソレノイドを励磁して電磁切換
弁108を切換えることにより分配管路L16を介して後
車両20に設けられている油圧モータ209に、前車両
10に設けられている油圧ポンプ107から吐出される
作動油が分配油(動力伝達媒体)として供給され、油圧
モータ209が回転される。この油圧モータ209によ
り、後車両20の油圧ポンプ210が回転され、この油
圧ポンプ210から吐出される作動油が合流管路L25
介して供給管路L21に流入する。そして、後車両20の
走行モータ204は合流管路L25を介して流入する油圧
ポンプ210から吐出される作動油と、油圧ポンプ20
2から吐出される作動油とによって回転される。
【0025】従って、本実施の形態1によれば、上記の
とおり、前車両10と後車両20とのそれぞれに運転者
が搭乗するまでもなく、前車両10の運転室13a内で
ソレノイドを励磁して電磁切換弁108を切換えるだけ
で、後車両20の走行モータ204は、合流管路L25
介して流入する作動油と、油圧ポンプ202から吐出さ
れる作動油とによって回転され、そしてこれら前車両1
0と後車両20との所定の位置関係が保持されるので、
従来例と比較して走行運転が極めて容易であり、エンジ
ン101,201の燃費に関しても有利になる。つま
り、動力が的確に配分されるのに加えて、後車両20
は、この後車両20のエンジン201から得られる以上
の動力で走行することができるので、後車両20のエン
ジン201の出力を小出力のものにすることが可能にな
るからである。
【0026】次に、本発明の実施の形態2に係る相互連
携車両の走行制御装置を、エンジンを含む相互連携車両
の走行制御装置である油圧制御回路図の図3を参照しな
がら説明する。但し、本実施の形態2が上記実施の形態
1と相違するところは、動力伝達媒体の相違にあるか
ら、同一のものには同一符号を付して、この動力伝達媒
体の相違に起因する構成上の相違についての説明に止め
る。
【0027】即ち、上記実施の形態1に係る相互連携車
両の走行制御装置では、前車両10のエンジン101に
より油圧ポンプ102、107を回転させるように構成
されているが、本実施の形態2に係る相互連携車両の走
行制御装置は、前車両10のエンジン101により油圧
ポンプ102とクラッチ111を介して発電機112を
回転させ、この発電機112で発電された動力伝達媒体
である電力を電力供給線L18を介して後車両20に設け
た電動機213を駆動させ、この電動機213によって
油圧ポンプ210を回転させ、そしてこの油圧ポンプ2
10から吐出される作動油を合流管路L25を介して供給
管路L21に流入させるように構成されてなるものであ
る。
【0028】従って、本実施の形態2に係る相互連携車
両の走行制御装置によれば、前車両10の運転室13a
内でクラッチ111を係合操作すると、前車両10のエ
ンジン101により発電機112が駆動されて発電す
る。電力供給線L18を介してのこの発電機112で発電
された電力の供給により後車両20の電動機213が駆
動され、油圧ポンプ210が駆動される。従って、上記
実施の形態1の場合と同様に、後車両20の走行モータ
204は合流管路L25を介して流入する油圧ポンプ21
0から吐出される作動油と、油圧ポンプ202から吐出
される作動油とによって回転されるので、本実施の形態
2は上記実施の形態1と同効である。
【0029】本発明の実施の形態3に係る相互連携車両
の走行制御装置を、エンジンを含む相互連携車両の走行
制御装置である油圧制御回路とエンジン回転数制御装置
を示す図の図4と、エンジン回転数記憶装置の記憶デー
タの一例を示す図の図5とを参照しながら、上記実施の
形態1または2と同一のものに同一符号を付し、かつ同
一名称を以て説明する。
【0030】先ず、本実施の形態3に係る油圧制御回路
の構成を説明すると、前車両10にエンジン101が搭
載されており、このエンジン101で油圧ポンプ102
が回転されるようになっている。この油圧ポンプ102
の吐出口からバルブブロック105のポンプポートPに
作動油を供給する供給管路L11が連通し、タンクポート
Tから作動油タンクT11に作動油を戻す戻し管路L13
連通すると共に、二つのアクチュエータポートAから前
車両10のクローラを駆動する走行モータ104を正回
転させる側のポートと逆回転させる側のポートとに作動
油を流出入させる流出入管路L12が連通している。ま
た、前記供給管路L11と戻し管路L13との間は、設定圧
以上の作動油を供給管路L11側から戻し管路L13側に逃
がすリリーフ弁103が介装されたリリーフ管路L14
連通している。
【0031】後車両20にもエンジン201が搭載され
ており、このエンジン201で油圧ポンプ202が回転
されるようになっている。この油圧ポンプ202の吐出
口からバルブブロック205のポンプポートPに作動油
を供給する供給管路L21が連通し、タンクポートTから
作動油タンクT21に作動油を戻す戻し管路L23が連通す
ると共に、二つのアクチュエータポートAから前車両1
0のクローラを駆動する走行モータ204を正回転させ
る側のポートと逆回転させる側のポートとに作動油を流
出入させる流出入管路L22が連通している。また、前記
供給管路L21と戻し管路L23との間は、設定圧以上の作
動油を供給管路L21側から戻し管路L23側に逃がすリリ
ーフ弁203が介装されたリリーフ管路L24で連通して
いる。以上の説明から良く理解されるように、後車両2
0の第2油圧制御回路200は前車両10の第1油圧制
御回路100と同構成になるものである。
【0032】前車両10のエンジン101および後車両
20のエンジン201それぞれの回転数は、前車両10
の運転室13a内に設けられた後述する構成になる動力
源回転数制御手段であるエンジン回転数制御装置300
によって制御されるように構成されている。
【0033】前記エンジン回転数制御装置300は、両
車両10,20の走行パターンを選択する走行パターン
選択手段である後述する走行パターン選択スイッチ30
1と、両車両10,20の各走行パターンが設定され、
かつ走行パターン選択スイッチ301により選択された
走行パターンを判断する走行パターン設定判断手段であ
る走行パターン設定判断装置302と、記憶している各
走行パターンに対応する両車両10,20のエンジン1
01,201の回転数の中から、前記走行パターン設定
判断装置302からの出力に基づいた走行パターンに対
応するエンジン101,201の回転数信号を出力する
動力源回転数記憶手段である後述するエンジン回転数記
憶装置303と、このエンジン回転数記憶装置303か
らの回転数信号により、両車両10,20のエンジン1
01,201が選択された走行パターンに対応する回転
数で回転するように回転数指令を出力する動力源回転数
指令出力手段であるエンジン回転数指令出力装置304
とから構成されている。
【0034】前記走行パターン選択スイッチ301はロ
ータリー式のスイッチであって、図4に示すように、選
択用ダイヤルを回転させることにより、クレーンの各走
行パターン、つまり前車両10と後車両20との「待
機」、「後車両スピン」、「前車両スピン」、「直
進」、「曲進」、「旋回」、「その場旋回」および「横
行・斜行」の走行パターンを選択すると、選択された走
行パターンの信号を走行パターン設定判断装置302に
出力するように構成されている。
【0035】前記エンジン回転数記憶装置303には、
図5に示すように、前車両10と後車両20との「待
機」、「後車両スピン」、「前車両スピン」、「直
進」、「曲進」、「旋回」、「その場旋回」および「横
行・斜行」の各走行パターンに対応するエンジン10
1,201それぞれの回転数が記憶させてある。そし
て、このエンジン回転数記憶装置303は記憶している
エンジン101,201の回転数の中から、前記走行パ
ターン設定判断装置302からの出力に基づいた走行パ
ターンに対応するエンジン101,201の回転数を選
択し、この選択した回転数信号をエンジン回転数指令出
力装置304に出力するように構成されている。
【0036】ところで、クレーンには、通常吊荷の実荷
重を定格荷重と比較して、吊荷の実荷重が定格荷重より
も重い場合には、クレーンが転倒する恐れがあるという
ことを演算するためのコントローラが設けられている
が、前記走行パターン設定判断装置302、エンジン回
転数記憶装置303およびエンジン回転数指令出力装置
304をこのコントローラに組込むことができる。
【0037】本実施の形態3に係る相互連携車両の走行
制御装置では、上記実施の形態1または2の場合と異な
り、両車両10,20のエンジン101,201の動力
が配分されるように構成されていない。しかしながら、
本実施の形態3に係る相互連携車両の走行制御装置のエ
ンジン回転数制御装置300によれば、前車両10の運
転室13a内で走行パターン選択スイッチ301のダイ
ヤルを回転させて両車両10.20の走行パターンを選
択するだけであるから、従来例のように両車両10,2
0を運転する必要がないから走行運転が簡単であり、ま
た両車両10,20のエンジン101,201の回転数
が選択された走行パターンに対応する回転数に自動的に
変更されて両車両10,20のエンジン101,201
の連携回転数が適正に制御されるので、両車両10,2
0のエンジン101,201の駆動エネルギー、つまり
燃費に関して従来例の場合よりも有利になるという優れ
た効果がある。
【0038】なお、上記実施の形態1乃至3に係る相互
連携車両の走行制御装置では、走行制御装置を前車両に
設けられた運転室で操作する場合を例として説明した
が、運転室は後車両に設けられていても良いので、上記
実施の形態1乃至3によって走行制御装置の操作位置が
限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2,3または4のうちの何れか一つ項に記載の相互
連携車両の走行制御装置によれば、第1車両が停止状態
あるいは低速で走行している低速走行状態の何れの場合
も、第1車両または第2車両の何れか一方での操作によ
り、第1車両の動力源の動力が動力伝達媒体を介して第
2車両に伝達される。
【0040】従って、この第2車両では、この第2車両
の動力源から得られる以上の動力を活用することがで
き、そしてこの第2車両の動力源を小能力にすることが
できるので、従来例と比較して走行運転が極めて容易で
あり、動力源の消費エネルギーに関しても有利になると
いう優れた効果がある。
【0041】本発明の請求項5または6のうちの何れか
一つの項に記載の相互連携車両の走行制御装置によれ
ば、第1車両または第2車両の何れか一方で動力源回転
数制御手段の走行パターン選択手段を操作して両車両の
走行パターンを選択することにより、両車両の動力源の
回転数が自動的に適切な回転数になるように変更されて
両車両の動力源の連携回転数が適正に制御される。
【0042】従って、従来例のように第1車両と第2車
両とを運転する必要がないから運転が簡単であり、また
第1車両と第2車両との動力源の連携回転数が適正に制
御されて動力源の駆動エネルギーの無駄がなくなるの
で、動力源の駆動エネルギーについても従来例の場合よ
り有利になるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、相互連携車両を
用いたクレーンの全体構成説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、動力源を含む相
互連携車両の走行制御装置である油圧制御回路図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態2に係り、動力源を含む相
互連携車両の走行制御装置である油圧制御回路図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態3に係り、動力源を含む相
互連携車両の走行制御装置である油圧制御回路とエンジ
ン回転数制御装置を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係り、エンジン回転数
記憶装置の記憶データの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…前車両,11L…左クローラ,11R…右クロー
ラ,12…下部走行体,13…上部旋回体,13a…運
転室 20…後車両,21L…左クローラ,21R…右クロー
ラ,22…下部走行体,23…上部旋回体 31…前側ブーム,32…後側ブーム,33…ロープ,
34…吊荷,35…連結機構 100…第1油圧制御回路,101…エンジン.102
…油圧ポンプ,103…リリーフ弁,104…走行モー
タ,105…バルブブロック,106…逆止弁,107
…油圧ポンプ,108…電磁切換弁,111…クラッ
チ,112…発電機 200…第2油圧制御回路,201…エンジン.202
…油圧ポンプ,203…リリーフ弁,204…走行モー
タ,205…バルブブロック,206…逆止弁,209
…油圧モータ,210…油圧ポンプ,213…電動機 300…エンジン回転数制御装置,301…走行パター
ン選択スイッチ,302…走行パターン設定判断装置,
303…エンジン回転数記憶装置,304…エンジン回
転数指令出力装置 L11…供給管路,L12…流出入管路,L13…戻し管路,
14…リリーフ管路,L15…供給サブ管路,L16…分配
管路,L17…分配油戻し管路,L18…電力供給線,T11
…作動油タンク L21…供給管路,L12…流出入管路,L23…戻し管路,
24…リリーフ管路,L25…合流管路,T21…作動油タ
ンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦野 宰一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 コベルコ建機株式会社高砂工場内 Fターム(参考) 3F204 AA04 BA02 CA01 DD01 DD20 3G093 AA10 AA15 AA16 BA19 EA03 EB07 EB09 EC01 EC04 FA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源により駆動される走行手段を備え
    た第1車両と第2車両とを、前記走行手段を制御するこ
    とによって相互連携させて走行させる相互連携車両の走
    行制御装置において、前記第1車両または第2車両の何
    れか一方での操作により、前記第1車両の走行手段を駆
    動する動力が動力伝達媒体を介して前記第2車両を走行
    させる走行手段に伝達されるように構成したことを特徴
    とする相互連携車両の走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達媒体が、前記第1車両の動
    力源で駆動される液圧ポンプから吐出される圧液である
    ことを特徴とする請求項1に記載の相互連携車両の走行
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達媒体が、前記第1車両の動
    力源で駆動される発電機で発電された電力であることを
    特徴とする請求項1に記載の相互連携車両の走行制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1車両から伝達された動力伝達媒
    体が前記第2車両の動力源の駆動により発生する動力伝
    達媒体と合流して、この第2車両の走行手段を駆動する
    ように構成したことを特徴とする請求項1,2または3
    のうちの何れか一つの項に記載の相互連携車両の走行制
    御装置。
  5. 【請求項5】 動力源により駆動される走行手段を備え
    た第1車両と第2車両とを、前記走行手段を制御するこ
    とによって相互連携させて走行させる相互連携車両の走
    行制御装置において、前記第1車両または第2車両の何
    れか一方に、前記両車両の走行パターンを選択する走行
    パターン選択手段を備え、この走行パターン選択手段で
    予め設定されている各走行パターンの中から所定の走行
    パターンを選択することにより、前記両車両の動力源を
    選択された走行パターンに対応する回転数で回転させる
    動力源回転数制御手段を設けたことを特徴とする相互連
    携車両の走行制御装置。
  6. 【請求項6】 動力源により駆動される走行手段を備え
    た第1車両と第2車両とを、前記走行手段を制御するこ
    とによって相互連携させて走行させる相互連携車両の走
    行制御装置において、前記第1車両または第2車両の何
    れか一方に、前記両車両の走行パターンを選択する走行
    パターン選択手段と、各走行パターンが設定され、かつ
    前記走行パターン選択手段により選択された走行パター
    ンを判断する走行パターン設定判断手段と、記憶してい
    る各走行パターンに対応する両車両の動力源の回転数の
    中から、前記走行パターン設定判断手段からの出力に基
    づいた走行パターンに対応する動力源の回転数信号を出
    力する動力源回転数記憶手段と、この動力源回転数記憶
    手段からの回転数信号により両車両の動力源が選択され
    た走行パターンに対応する回転数で回転するように回転
    数指令を出力する動力源回転数指令出力手段とからなる
    動力源回転数制御手段を設けたことを特徴とする相互連
    携車両の走行制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7789253B2 (en) 2007-06-08 2010-09-07 Kobelco Cranes Co., Ltd. Combination crane
CN101993006A (zh) * 2010-10-12 2011-03-30 三一汽车起重机械有限公司 汽车起重机及其节能控制方法、节能控制系统
CN103552929A (zh) * 2013-11-12 2014-02-05 徐工集团工程机械股份有限公司 基于负载的履带起重机发动机控制方法和装置
CN104003305A (zh) * 2014-05-26 2014-08-27 徐工集团工程机械股份有限公司 一种起重机泵控系统极限功率的匹配方法及装置

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