JP2001172909A - 舗装方法及び切削装置 - Google Patents

舗装方法及び切削装置

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JP2001172909A JP36194399A JP36194399A JP2001172909A JP 2001172909 A JP2001172909 A JP 2001172909A JP 36194399 A JP36194399 A JP 36194399A JP 36194399 A JP36194399 A JP 36194399A JP 2001172909 A JP2001172909 A JP 2001172909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面の補修箇所を低コストで高精度に補修す
る。 【解決手段】 補修箇所にアスファルト舗装材を所定の
高さより高く貼り付けて仮舗装面47とする。切削装置
1の切削刃を仕上げるべき舗装面の彎曲形状に沿って調
整して、ガスバーナで仮舗装面47のアスファルト舗装
材を加熱しつつ傾斜面の天端43方向に走行させて切削
刃で削り取る。これを複数回繰り返した後、砂などの補
足材を敷き均して転圧ローラで締め固めて所定高さの舗
装面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば彎曲傾斜面
等の既設舗装面の補修方法等に用いられるアスファルト
等の舗装方法とその方法に用いられる切削装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用のテストコース等におい
て例えばカーブの彎曲及び傾斜したアスファルト舗装材
等による舗装路面を部分的に補修する場合、極めて大が
かりな機械編成を必要としていた。このような彎曲傾斜
面の補修作業に当たっては、例えば法面天端に設けたバ
ックホウで不良個所の舗装部分である既設アスファルト
舗装を切断してガラを撤去し、凹部底面に露出したソイ
ルセメント層に接着剤を塗布した後、傾斜面用のアスフ
ァルトフィニッシャ等の舗装機械をウインチトラクタや
サポータ等の吊り下げながら移動可能な支持装置で傾斜
面上に支持する。そしてアスファルト混合物を傾斜面上
のアスファルトフィニッシャに供給機等で供給してアス
ファルトフィニッシャで新規のアスファルト舗装材を舗
設する。そしてウインチトラクタ等で傾斜面上に支持さ
れた斜面ローラで自動車の走行方向に沿って舗装面を転
圧して既設舗装面と同一高さになるように押圧して仕上
げていた。そのため、傾斜面の補修作業においては、彎
曲面、傾斜面用の通常の舗装機械に加えて舗装機械を彎
曲面、傾斜面上に支持するためのウインチトラクタやサ
ポータ、アスファルトフィニッシャにアスファルト混合
物を供給するための供給機等、大がかりな舗装機械が必
要とされていた。このような機械設備は彎曲面や傾斜面
の舗装の品質を確保するために、大規模な補修作業だけ
でなく小規模の補修作業においても同様に採用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな大がかりな舗装機械等を用いた補修工事は不経済で
ありコスト高になるという欠点があった。しかもこのよ
うな補修工事にあっては補修箇所の周囲の既設舗装面と
同一面をなすように滑らかに接続形成させる必要があ
り、従来の補修方法ではアスファルトフィニッシャのス
クリードで舗装面のアスファルト厚みを周囲の既設舗装
面より例えば2cm程度高くなるように管理して、その
後で斜面ローラで転圧して整形するために、部分的に高
い部位が残るなど、補修箇所全体を既設舗装面と同一面
をなすように高精度に施工することを行えなかった。ま
たコストを下げるために上述の機械設備に代えて人力作
業でこのような補修工事を行うとすると、テストコース
のような3次元に彎曲した傾斜面での作業は足場が安定
しないために危険であり、平面での作業と比べて作業効
率が甚だしく悪く、所望精度の曲線形を有する彎曲傾斜
面を作ることが一層困難であった。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みて、より
精度の高い舗装面を比較的低コストで施工できるように
した舗装方法及びこれに用いる切削装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る舗装方法
は、アスファルト舗装材を所定の高さより高く舗装して
仮舗装面とし、その後に仮舗装面を切除することで所定
高さの舗装面を形成するようにしたことを特徴とする。
従来の舗装方法では所定高さより若干高く舗装してロー
ラなどで締め固めていたが、これと比較して本発明では
所定高さより高く盛った仮舗装面を削りとって所定高さ
の舗装面を形成するよう補正することで、高精度な舗装
面を施工できる。
【0006】また仮舗装面の切除はこの仮舗装面を加熱
しつつ行ってもよい。仮舗装面のアスファルト舗装材を
加熱することで柔らかくすることができ、削り取る作業
を容易且つ効率的に行える。また舗装面は少なくとも一
方向に彎曲する彎曲面であってもよい。彎曲面からなる
舗装面はその施工精度を出しにくいが、本発明では所定
高さより高く盛った後でアスファルト舗装材を削りとっ
て整形するから、切削刃などの切除する部材の形状を調
整することで舗装面の表面形状を精密に施工できる。ま
た舗装面は既設舗装面の一部(を切除して打ち換えたも
の)であって、所定の高さは前記舗装面周囲の既設舗装
面の高さであってもよい。路面の補修を行う場合に補修
箇所の表面を周囲の既設舗装面と高精度に一致させる補
修ができる。
【0007】また本発明による補修方法では、補修箇所
の既設の舗装面を撤去する工程と、補修箇所にアスファ
ルト舗装材を周囲の既設舗装面より高く盛り上げる工程
と、盛り上げたアスファルト舗装材を加熱しつつ削り取
る工程と、削り取られた舗装面の表面に補足材を敷き均
す工程と、この舗装面を締め固めて所定高さにする工程
とを備えていてもよい。
【0008】本発明による切削装置は、フレームに支持
されていて舗装面を切除する切削刃と、該切削刃につい
てその延在方向に沿って相対的高さを調整可能な調整機
構と、切削刃の前方に位置する加熱手段とを備えてなる
ことを特徴とする。施工する舗装面の表面の仕上げるべ
き形状に沿って切削刃の形状を調整機構によって予め調
整しておき、アスファルト舗装材を所定高さより高く盛
った(仮)舗装面を加熱手段で加熱しつつ切削刃で削り取
ることで、舗装面の切削した跡の形状を所望の仕上げ面
形状に形成でき、舗装面を高精度に仕上げることができ
る。
【0009】尚、加熱手段は移動機構に搭載して切削装
置の進行方向に交差する方向に往復移動させるようにし
ても良い。加熱手段で舗設したアスファルト舗装材の同
一箇所を加熱し続けるとアスファルト舗装材を劣化させ
たり燃焼させるおそれがあるが、加熱箇所を順次移動さ
せることでアスファルト舗装材の劣化や燃焼を抑制でき
て無駄なく均一な加熱が効率的にできる。また切削刃を
スクリード板の先端に形成することで、切削刃で切削さ
れた後のアスファルト混合物をスクリード板の下面で平
らに押さえ込んで均すことができる。また削り取るべき
アスファルト舗装材の両側に帯板状のスペーサを配設し
ておき、切削装置をスペーサ上に載置して走行させれ
ば、切削刃がスペーサをガイドとして走行してアスファ
ルト舗装材を切削することで、アスファルト舗装材中に
含まれる骨材を除去した際に舗装面の高さが所定の高さ
より低くなるのを抑制でき舗装面の精度をさらに向上で
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明する。図1乃至図6は実施の形態による
舗装方法に用いられる切削装置を示すものであって、図
1は切削装置の正面図、図2は図1に示す切削装置のガ
スバーナ駆動機構の拡大図、図3は切削装置の側面図、
図4は切削刃付きスクリード板の移動機構を示す縦断面
図、図5はスクリード板に支持されたブレードの構成を
示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、図6は
図1に示す切削装置のガスバーナ駆動機構の側面図、図
7は実施の形態による補修方法を説明するフローシー
ト、図8は自動車のテストコースと補修箇所を示す平面
図、図9乃至図12は補修方法の手順を説明する斜視図
であって、図9はカーブの補修箇所を示す図、図10は
補修箇所のアスファルト舗装を除去した図、図11はア
スファルト舗装材を盛り上げて貼り付けた仮舗装面の
図、図12は切削装置で仮舗装面を切除する図、図13
(a)は図12に示す切削装置のスクリード板とブレー
ドを天端側から見た断面図、(b)は(a)に直交する
方向から見たスクリード板とブレードの縦断面図であ
る。まず、本発明の実施の形態による彎曲傾斜面の補修
方法に用いる切削装置について、図1乃至図6により説
明する。
【0011】図1乃至図3に示す舗装面の切削装置1に
おいて、主フレーム2は図4に示す断面「エ」の字形に
配置された棒状のH鋼からなる基部3上に略四角形枠状
の枠部5が連結されて概略構成され、基部3の両端には
一対の例えば略T字形(Y字形でもよい)の支持板6,
6が基部3に略直交して取り付けられ、その前後方向に
延びるアーム部6a両端には保持部8を介して一対の車
輪7,7がそれぞれ装着されている。切削装置1の進行
方向前方に位置する車輪7を前輪7aとし、後方に位置
する車輪7を後輪7bとする。各車輪7は保持部8によ
って上下方向に弾性的に進退可能であって保持部8の下
部の支軸8aで回転自在に支持され、保持部8の上端に
はハンドル8bが設けられている。また支持板6,6に
は、後述するようにクレーンのワイヤ等を係止して切削
装置1を牽引するための引き上げフック10,10がそ
れぞれ設けられている(図3参照)。
【0012】図4に示すように、断面「エ」型に配置さ
れた基部3の上板4a及び下板4bが上下に対向して長
手方向に延在しており、下板4bの下方には例えば略長
方形板状のスクリード板12が基部3に沿ってほぼ平行
に延在して設けられている。このスクリード板12は可
撓性を有していて、その走行方向前方の端面12aが上
面12bから下面12cに向けて傾斜することで下面1
2cと鋭角で交差し、その稜線が切削刃13とされてい
る。そしてスクリード板12に固着された第一支持ネジ
14は軸部14aがスクリード板12に略直交する方向
に延びて基部3の下板4bを貫通して自由端側に雄ねじ
部14bが設けられている。一方、基部3の上板4aを
貫通して回転可能に抜け止めされた略筒状の調整部材1
5はその下端側のナット部15aが第一支持ネジ14の
雄ねじ部14bと螺合させられている。
【0013】またスクリード板12の切削刃13側には
スクリード板12に第二支持ネジ16が固着され、第二
支持ネジ16は軸部16aがスクリード板12に略直交
する方向に延びて基部3の下板4bを貫通し、自由端側
に雄ねじ部16bが設けられている。この雄ねじ部16
bには略筒状の受け筒17のナット部17aが螺合させ
られている。そして調整部材15と受け筒17の各ナッ
ト部15a,17aの下側部分にはスプロケット部19
a,19bが設けられ、両スプロケット部19a,19
b間にチェーン18が架けられていて調整部材15の回
転操作に連動して受け筒17が同方向に回転することに
なる。これら調整部材15,第一支持ネジ14、第二支
持ネジ16、受け筒17及びチェーン18からなる構成
を調整機構20という。そして調整機構20はスクリー
ド板12及び基部3の長手方向に沿って所定間隔で複数
設けられている。そのためスクリード板12は各調整部
材15を正逆回転操作させれば、チェーン18を介して
受け筒17を連動させて第一及び第二支持ネジ14,1
6を進退でき、これによってスクリード板12を部分的
に進退できて、スクリード板12全体を基部3に対して
上下動させたり、凸(又は凹)曲線面状に彎曲させたり
することができる。
【0014】次に図4及び図5において、スクリード板
12の上面12bの前方で端面12aとの境界付近には
例えば略四角形板状の多数のブレード22…が植設され
ている。これらのブレード22…は切削刃13で切除さ
れたアスファルト舗装材を留めて切削装置1の前方に押
し出すものであり、各ブレード22はスクリード板12
の長手方向に並列に配列され、しかも各ブレード22は
互いに連結されることなく、図5(a)及び(b)に示
すようにその両端22a,22bが両隣のブレード2
2,22と重ねられて一端22aは一方の隣のブレード
22の前側に重なり、他端22bは他方の隣のブレード
22の後ろ側に重なるようにして順次配列されている。
そのため、調整機構20…によってスクリード板12が
下方に凸曲面をなすように彎曲させられた場合、隣り合
うブレード22,22はスクリード板12側から上方に
向けて次第に相互に重なる幅が増大するよう面方向に互
いに傾斜することで調整させられてスクリード板12の
彎曲を許すことになる。
【0015】次に図1,2及び図6において、基部3及
び枠部5を有する主フレーム2の前方で切削刃13の斜
め上方には切削刃13の延在方向に延びる副フレーム2
4が主フレーム2に支持され、この副フレーム24には
加熱手段としての複数のガスバーナ25…が所定間隔で
取り付けられている。副フレーム24は例えば略四角形
枠状とされ、その上枠24aと下枠24bには内側にそ
れぞれレール26a,26bが取り付けられている。副
フレーム24内には、各レール26a,26bにガイド
されて切削刃13の長手方向に往復走行する台車27が
設けられ、この台車27の長手方向に沿って所定間隔で
複数のガスバーナ25…が固定されている。台車27は
上下方向両端にレール26a,26bに当接して走行す
る車輪28a,28bを備えていると共にガスバーナ2
5を保持する複数の軸手28…とこれら軸手28…を連
結する水平方向の梁部29とで構成されている。
【0016】また主フレーム2には副フレーム24内に
突出する一対のスプロケット31a,31bが装着さ
れ、両スプロケット31a,31b間に張架された無端
のチェーン32には台車27の梁部29が連結部材を介
して連結されている。一方のスプロケット31aには回
転速度可変のモータMが連結されていて、モータMの駆
動力を受けてチェーン32と一体に台車27を往復動さ
せる。そして副フレーム24には台車27の両側に図示
しないリミットスイッチがそれぞれ設けられ、これによ
って台車27の往復移動範囲が限定され、リミットスイ
ッチの作動を受けてモータMの回転方向が逆転すること
になる。そのため、チェーン32と台車27との連結部
材はチェーン32の往復移動を阻害しない位置に設けら
れている。また台車27の一方向の移動範囲は隣り合う
ガスバーナ25,25の配設間隔にほぼ等しくすること
が好ましい。上述の構成はガスバーナ25の移動機構を
構成する。尚、ガスバーナ25の燃料はボンベとして切
削装置1に搭載してもよいし、ホースを介して外部に配
設してもよい。
【0017】本実施の形態による補修方法に用いる切削
装置1は上述の構成を備えており、次にこの切削装置1
を用いて行う舗装面の補修方法について図7に示すフロ
ーチャートに沿って説明する。図8に示す自動車のテス
トコース40は例えば直線コース41とカーブ42とが
交互に接続されて形成されており、テストコース40の
外側上面を平面の天端43とし、内側底面を法尻平面部
44とする。カーブ42について路面の破損やひび割れ
等による補修の必要が発生した場合、これを補修箇所k
としてその補修方法を説明する。この補修箇所kは図9
に示すように自動車の走行方向をx方向とし傾斜方向
(上下方向)をyとしたとき、互いに略直交するx及び
y方向の両方向に凹曲面をなす三次元曲面の既設舗装面
42Aの一部とされている。補修に当たって、先ず補修
箇所kの法面(傾斜面)の天端43に沿って設置されて
いるガードレールgを撤去し(ステップ101)、天端
43に例えばバックホウを配置して押し切り機等で図9
に破線で示す補修箇所kのアスファルト舗装面を切断し
て取り壊し、粉砕片や粉砕屑(アスコンガラ)を撤去す
る(ステップ102)。これによって補修箇所kは周囲
の既設舗装面42Aに対して略四角形板状の凹部k1を
なし、底面にソイルセメント層45が露出する(図10
参照)。
【0018】次に凹所k1を清掃後にそのソイルセメン
ト層45と周囲側壁45aとの全面に例えば瀝青ゴム系
の接着剤を塗布する(ステップ103)。そして凹部k
1に新規のアスファルト混合物(アスファルト舗装材)
を供給してソイルセメント層45全面に貼り付ける(ス
テップ104)。その際、アスファルト混合物はソイル
セメント層45の面から例えば厚み20cm一層で盛る
ものとして周囲の既設舗装面42Aよりも約30%高く
余盛りして略平面状に敷き均す。アスファルト混合物の
供給は例えば法尻平端面44側からショベルローダで行
い天端43のバックホウで敷き均して法面整形バケット
を押し付けて締め固める等すれば良い。また周囲の既設
舗装面42Aから盛り上げる高さの差は水糸等でチェッ
クし、高すぎると切削工程に時間を費やすのでバックホ
ウ等によって調整すればよい。貼り付け高さの調整後
に、補修箇所kに貼り付けたアスファルト舗装材をロー
ラで転圧して(ステップ105)図11に示すような仮
舗設面47を形成する。仮舗設面47は周囲の既設舗装
面42Aに対して例えば2cm程度高くなるように設定
する。ローラはクレーン等で吊って仮舗設面47上に載
置してカーブ42の下方から仮舗設面47の天端43ま
で傾斜方向(y方向)に走行させるとよい(x方向でも
よい)。或いは天端43のウインチトラクタで引き上げ
ても良い。尚、貼り付けたアスファルト舗装材の落下を
防ぐためには仮舗設面47上をコンネルで覆い、その上
をローラで転圧するとよい。
【0019】そして仮舗設面47を挟んで自動車の走行
方向両側に例えば500mm前後離して例えば金属製で
帯板状の一対のスペーサ49,49を敷設して図示しな
いコンクリートネイルや鉄ピンなどで固定する。スペー
サ49の敷設に際して、スペーサ49は仮舗設面47の
傾斜方向長さより長く設定し、例えば天端43から法尻
平面部44に到達するまでの長さとし、しかもその形状
が周囲の既設舗装面42Aの傾斜方向の凹曲面状の彎曲
傾斜面に沿って既設傾斜面42Aに全長に亘って接触す
るように彎曲度合いを予め調整しておくものとする。こ
のスペーサ49の板厚tは供給するアスファルト舗装材
中の砂利などの骨材の最大粒径と同程度〜1/2程度の
範囲とし、例えば最大粒径13mmの密粒度アスコンで
は5〜12mm程度に設定するとよい。この一対のスペ
ーサ49,49上に切削装置1を載置して仮舗設面47
を切除する(ステップ106)。まず切削装置1の載置
に際して、図12に示すように例えば法尻平面部44に
載置したクレーン車のクレーン50の先端に取り付けた
2本のワイヤ51,51の他端を切削装置1の引き上げ
フック10,10に結びつける。この状態で、切削装置
1を仮舗設面47の傾斜方向下側でスクリード板12の
切削刃13を天端側即ち進行方向前方に向けてスクリー
ド板12の下面12cをスペーサ49,49上に載置さ
せる。
【0020】そして走行に先立って切削装置1では、複
数の調整機構20…を操作し、各調整部材15を回転さ
せることでチェーン18を介して受け筒17を連動さ
せ、ナット部15a、17aを介して第一及び第二支持
ネジ14,16をナット部15a、17aから緩む方向
に移動させることでスクリード板12を基部3に対して
部分的に下方へ移動させる。しかも複数の調整機構20
…のうちの中央の調整機構20による第一及び第二支持
ネジ14,16の下方移動量を最大にし、その両側の複
数の調整機構20…において各第一及び第二支持ネジ1
4,16…の下方移動量を漸次小さく設定することで、
スクリード板12は補修箇所kのx方向の仕上げるべき
彎曲線に沿って下向きの凸曲線を描くように微少量彎曲
調整される(図5(b)参照)。同時に上面12bに配
列された多数のブレード22…はスクリード板12の彎
曲に応じて上面12bとの植設部から上方に向けて漸次
隣り合う他のブレード22との両端22a,22bでの
重なり量が増大するように相互に傾斜する。
【0021】次に図6に示すように切削刃13の前方に
位置する複数のガスバーナ25…にそれぞれ点火し、更
にモータMを駆動させることで一対のスプロケット31
a,31bを回転させてチェーン32を駆動させ、副フ
レーム24内で台車27を切削刃13の延在方向に連動
させることで、複数のガスバーナ25…による加熱部位
を移動させることができる。そして一対のリミットスイ
ッチを作動させることで、台車27を往復動させて複数
のガスバーナ25…を所定範囲でそれぞれ往復動させ
る。この状態で切削装置1を吊したクレーン50のワイ
ヤ51、51を巻き上げることで切削装置1がスペーサ
49,49上を傾斜面の上方に向かって摺動させられ、
アスファルト舗装材の仮舗設面47の表面を所定間隔で
x方向に往復動する複数のガスバーナ25…で均等に加
熱して柔らかくする。ここで、ガスバーナ25の往復動
範囲がガスバーナ25、25の配置間隔にほぼ等しいこ
とで仮舗設面47の全幅に亘って加熱することができ
る。
【0022】そしてガスバーナ25…に続く切削刃13
で加熱されたアスファルト舗装材を切断する。切断され
て除去されたアスファルト舗装材の切削屑53は流れて
ブレード22…に当接して押動されて天端43方向に押
し出される。ここで、スクリード板12がスペーサ4
9,49上に位置すること、ガスバーナ25…による加
熱軟化領域が仮舗設面47の表面領域であることを考慮
すれば、1回の切断で仮舗設面47を周囲の既設舗装面
42Aと同一高さになるよう切除することは精密な舗設
面を設定する上で好ましくない。そのため、切削装置1
を複数回繰り返して下方から天端43まで傾斜方向に走
行させて切削面13で切削することで、最終的に仮舗設
面47を周囲の既設舗装面42Aと同一高さよりスペー
サ49の厚み分だけ高い高さになるように施工できる。
また切削刃13に続くスクリード板12の下面12cは
掻き起こされたアスファルト舗装材を平らに均して抑え
る働きをする。尚、切削刃13による切削成形時に、切
削装置1の前輪7a,7aを周囲の既設舗装面42Aか
ら浮かし、後輪7b,7bによって切削刃13の切削角
度を調整するとよい。
【0023】アスファルト舗装材中には骨材があってス
ペーサ49の高さより突出するものについては切削刃1
3で引っ掻いて取り除かれるために、仮舗設面47の骨
材が除去された跡は微細な凹凸が残り、部分的に周囲の
既設舗装面42Aより低い凹部も生じる。切削刃13で
骨材が掻き起こされなくなったら高さ調整は完了する。
切削された仮舗装面47上に砂等を主骨材とした細かな
粒度のアスファルト混合物を補足材として散布して目潰
しを施すことが好ましい。そして、その後に転圧ローラ
で仮舗設面47を転圧する(ステップ107)ことで仮
舗設面47は若干圧接されて周囲の既設舗装面42Aと
同一高さの舗設面47Aが精密に施工されることにな
る。尚、転圧ローラによる仕上げ押圧は、好ましくはク
レーン50によって転圧ローラを下方から天端43方向
に向けて移動させることで施工することが好ましいが、
自動車の走行方向に転圧ローラを移動させて仕上げ施工
してもよい。
【0024】上述のように本実施の形態によれば、周囲
の既設舗装面42Aより高く盛った仮舗設面47を加熱
しつつ削り取ることで周囲の既設舗装面42Aに高さを
一致させた舗設面47Aを従来より高精度に形成するこ
とができ、しかも補修施工に当たって法面用アスファル
トフィニッシャ等の大がかりな機械設備を備える必要が
なく比較的簡易な機械設備を用いて、従来より低コスト
で施工できる。しかも補修箇所kがx−y方向に3次元
的に凹曲面をなす場合でも切削刃13の彎曲調整と同じ
く彎曲調整したスペーサ49のガイドによって高精度な
補修ができ、テストコースの維持が合理化されてコース
寿命を長くでき、改修サイクルを長くとれる上に走行試
験を安定的に行える。
【0025】尚、上述の実施の形態では、補修箇所kが
x−y方向に凹曲面をなす舗装面であったが、これに限
定されることなく、一方向に凹曲面をなす場合や、テニ
スコート等の平面や低μ路や水浸路面などの各種の既設
舗装面でも高精度な補修ができる。また本発明は舗装面
の補修だけでなく新設舗装などにも採用でき、特に小規
模な舗装面の高精度な施工に好適である。
【0026】また加熱手段としてガスバーナ25による
直接加熱に限定されることなく、これに代えて温風や赤
外線による間接加熱や電熱ヒータなどを用いてもよい。
また加熱手段の点火手段については自動点火装置を設け
ても良いし手動で点火しても良い。加熱手段の移動速度
はアスファルト混合物の種類や天候等の要因によって適
宜調整すればよい。またガスバーナ25…等の加熱手段
は必ずしも往復移動させる必要はなく固定配置であって
もかまわない。その場合、ガスバーナ25等の配置間隔
を短くしたり熱量を小さくする等の調整を適宜行えばア
スファルト舗装材をほぼ全体に柔らかくすることができ
る。尚、主フレーム2と副フレーム24はフレームを構
成する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る舗装方
法では、アスファルト舗装材を所定の高さより高く舗装
して仮舗装面をとし、その後に仮舗装面を切除すること
で所定高さの舗装面を形成するようにしたから、従来の
舗装方法と比較して一層精密な高さと表面形状を備えた
舗装面を施工できる。
【0028】また仮舗装面の切除はこの仮舗装面を加熱
しつつ行うことで、柔らかくすることができて削り取る
作業を容易且つ効率的に行える。また舗装面が少なくと
も一方向に彎曲する彎曲面であっても、精密に施工でき
る。また舗装面は既設舗装面の一部であって、所定の高
さは既設舗装面の高さであるから、路面の補修を行う場
合に補修箇所の表面を周囲の既設舗装面と高精度に一致
させることができる。
【0029】本発明による切削装置は、フレームに支持
されていて舗装面を切除する切削刃と、該切削刃につい
てその延在方向に沿って相対的高さを調整可能な調整機
構と、切削刃の前方に位置する加熱手段とを備えている
から、加熱することで切削刃によるアスファルト舗装材
の切削が容易且つ効率的であり、しかも切削した跡の舗
装面の形状を所望の仕上げ面形状に形成でき、高精度に
仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による舗装方法に用いら
れる切削装置の正面図である。
【図2】 図1に示す切削装置のガスバーナ駆動機構の
拡大図である。
【図3】 切削装置の側面図である。
【図4】 切削刃付きスクリード板の調整機構を示す縦
断面図である。
【図5】 スクリード板に支持されたブレードの構成を
示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】 図1に示す切削装置のガスバーナ駆動機構の
構成を示す図である。
【図7】 実施の形態による舗装面の補修方法を説明す
るフローシートである。
【図8】 自動車用のテストコースと補修箇所を示す平
面図である。
【図9】 カーブの既設舗装面の補修箇所を示す図であ
る。
【図10】 補修箇所のアスファルト舗装を除去した状
態を示す図である。
【図11】 アスファルト舗装材を貼り付けた仮舗装面
の図である。
【図12】 切削装置で仮舗装面を削り取る工程を示す
図である。
【図13】 (a)は図12に示す切削装置のスクリー
ド板とブレードを天端側から見た断面図、(b)は
(a)に直交する方向から見たスクリード板とブレード
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 切削装置 12 スクリード板 13 切削刃 20 調整機構 25 ガスバーナ k 補修箇所 47 仮舗装面 47A 舗装面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト舗装材を所定の高さより高
    く舗装して仮舗装面とし、その後に仮舗装面を切除する
    ことで所定高さの舗装面を形成するようにした舗装方
    法。
  2. 【請求項2】 前記仮舗装面の切除はこの仮舗装面を加
    熱しつつ行うことを特徴とする請求項1記載の舗装方
    法。
  3. 【請求項3】 前記舗装面は少なくとも一方向に彎曲す
    る彎曲面であることを特徴とする請求項1または2記載
    の舗装方法。
  4. 【請求項4】 前記舗装面は既設舗装面の一部であっ
    て、所定の高さは前記既設舗装面の高さであることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の舗装方法。
  5. 【請求項5】 フレームに支持されていて舗装面を切除
    する切削刃と、該切削刃についてその延在方向に沿って
    相対的高さを調整可能な調整機構と、前記切削刃の前方
    に位置する加熱手段とを備えてなる切削装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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