JP3206879U - アスファルト舗装のクラック補修装置 - Google Patents

アスファルト舗装のクラック補修装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3206879U
JP3206879U JP2016003669U JP2016003669U JP3206879U JP 3206879 U JP3206879 U JP 3206879U JP 2016003669 U JP2016003669 U JP 2016003669U JP 2016003669 U JP2016003669 U JP 2016003669U JP 3206879 U JP3206879 U JP 3206879U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asphalt pavement
heating
iron
crack
pavement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016003669U
Other languages
English (en)
Inventor
英則 五十嵐
英則 五十嵐
慎 稲生
慎 稲生
Original Assignee
福田道路株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 福田道路株式会社 filed Critical 福田道路株式会社
Priority to JP2016003669U priority Critical patent/JP3206879U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206879U publication Critical patent/JP3206879U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Machines (AREA)
  • Road Repair (AREA)

Abstract

【課題】クラック補修を効率よく行うことができるアスファルト舗装のクラック補修装置を提供する。【解決手段】1台の自走車両2の側部に、前側からアスファルト舗装を加熱する加熱部3、加熱部で加熱したアスファルト舗装を掻きほぐす掻きほぐし部4、掻きほぐし部により掻きほぐしたアスファルト舗装に舗装材料を供給する材料供給部たるホッパ10、舗装材料を供給したアスファルト舗装を均すアイロン6の順で直線状に配置する。補修装置1台とオペレータ1人により、ひび割れを周辺のアスファルト舗装を熱により軟化させた後、直ちに掻きほぐし部4で掻きほぐし、舗装材料を供給し、アイロン6により敷き均すことでひび割れを閉塞することができ、加熱部、掻きほぐし部、ホッパ、アイロンを自走車両の側部に配置することにより、ひび割れを簡便に補修することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、アスファルト舗装に発生した略直線状のひび割れの閉塞を目的として加熱表面処理を行うアスファルト舗装のクラック補修装置に関する。
アスファルト舗装は、繰り返しの交通荷重や温度差による膨張収縮などによって、舗設時の施工継ぎ目や轍部では、延長方向に直線状のひび割れ(クラック)が発生する。舗装のひび割れは、そこから雨水が浸入するとアスファルト舗装以下の舗装体が軟弱化し、支持力が低下する原因となる。
アスファルト舗装に発生した直線状のひび割れの閉塞を目的とした、従来の舗装表面の補修技術としては、ひび割れを薄層のアスファルト混合物で覆い隠す技術、ひび割れに瀝青材等を注入して硬化させる技術(特許文献1)、瀝青材注入において溝切り、清掃、乾燥を伴う技術(特許文献2)、ひび割れ周辺を揮発性有機溶剤で軟化させた後に掻きほぐして再転圧する技術(特許文献3)が知られている。
特開2009−126878号公報 特開2003−184026号公報 特開2015−40399号公報
上記の特許文献1のひび割れを薄層のアスファルト混合物で覆い隠す技術は、薄層のアスファルト混合物が周囲の既設路面よりも高いため、除雪機械のブレード等により薄層のアスファルト混合物が削り取られるという問題があった。また、特許文献1の技術は、瀝青材等の注入量は調整が難しいため、路面に余剰の注入材による盛り上がりが生じ、大型車のタイヤや除雪機械のブレード等で弾き飛ばされ易いという問題がある。
特許文献2の技術は、ひび割れへの瀝青材注入において、溝切り、清掃、乾燥、注入を段階的に行い、既設舗装と瀝青材のよりよい付着を得るための技術である。しかしながら、溝切り、清掃、乾燥、注入の各工程に別々の専用装置を使用するため、多くの作業員と長い施工延長が必要となり、施工コストが嵩むという問題がある。
特許文献3の技術は、揮発性有機溶剤が湿潤路面に適用できない、既存アスファルトの軟化に時間がかかるという問題がある。
解決しようとする問題点は、クラック補修を効率よく行うことができるアスファルト舗装のクラック補修装置を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、1台の自走車両の側部に、前側からアスファルト舗装を加熱する加熱部、前記加熱部で加熱したアスファルト舗装を掻きほぐす掻きほぐし部、前記掻きほぐし部により掻きほぐしたアスファルト舗装に舗装材料を供給する材料供給部、前記舗装材料を供給したアスファルト舗装を均すアイロンの順で直線状に配置したことを特徴とする。
請求項2の考案は、前記加熱部の前側にガイドを設け、このガイドは前記アスファルト舗装のクラックに合わせるクラック位置合わせ部を有し、このクラック位置合わせ部は、前記加熱部より前方に位置すると共に前記加熱部の左右方向中央に位置することを特徴とする。
請求項3の考案は、前記掻きほぐし部は、下方に突設された左右の爪部を有し、前記左右の爪部が前後に複数列に配置され、前記左右の爪部の間隔が前側から後側に向かって狭まり、前記左右の爪部の下端位置が前側の前記左右の爪部から後側の前記左右の爪部に向かって低くなることを特徴とする。
請求項4の考案は、前記掻きほぐし部と前記アイロンを後側ベース部に設け、この後側ベース部が前記自走車両に上下昇降可能に設けられ、前記アイロンを加熱するアイロン加熱手段を備えることを特徴とする。
請求項5の考案は、前記加熱部は加熱バーナーを備え、前記後側ベース部には、前記アイロンの左右外側に左右の横板部が設けられ、前記左右の横板部の下面が前記アスファルト舗装に沿い、前記横板部の左右端部は、前記加熱バーナーの加熱面の左右位置より左右外側に位置することを特徴とする。
請求項6の考案は、前記自走車両の後部に、昇降案内部の下部を左右方向の回動中心軸を中心に回動可能に設けると共に、前記昇降案内部により昇降体を昇降可能に設け、前記昇降体の側部に前後方向の回動中心軸を中心に前記後側ベース部を回動可能に設け、前記後側ベース部の後部に前記アイロンを配置し、前記昇降体を前記回動中心軸を中心に回動駆動する回動駆動手段と、前記昇降体を昇降駆動する昇降駆動手段と、前記後側ベース部の回動位置を位置決めする位置決め操作部とを備えることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、1台の自走機械において前から順に加熱部、掻きほぐし部、材料供給部、アイロンが直列に並んで備えているので、補修装置1台とオペレータ1人により、ひび割れを周辺のアスファルト舗装を熱により軟化させた後、直ちに掻きほぐし部で掻きほぐし、舗装材料を供給し、アイロンにより敷き均すことでひび割れを閉塞することができ、加熱部、掻きほぐし部、材料供給部、アイロンを自走車両の側部に配置することにより、ひび割れを簡便に補修することができる。
請求項2の構成によれば、ガイドの前端を舗装面のひび割れに合わせることにより、ひび割れを加熱範囲の中心とすることができる。
請求項3の構成によれば、掻きほぐし部は、既設の舗装面に対して左右の爪部が、前方が開いた形状に整列し、それら左右の爪部は最前列の挿入深さに対して後列ほど挿入深さが深く、前側から後側に向かって深く掻きほぐすことができると共に、左右の間隔が狭まるため、中央に集めるように掻きほぐすことができ、ひび割れをよりよく閉塞し、且つ再発を抑制することができる。
請求項4の構成によれば、掻きほぐし部及びアイロンが上下に昇降するので、施工時は舗装面に爪部が挿入すると共に、アイロンが接地する高さまで下げ、施工時以外は走行に支障のない高さまで上げることができる。また、アイロンをアイロン加熱手段で加熱することにより、アイロンにアスファルトが付着せず、平滑な敷均し面が得られる。
請求項5の構成によれば、アイロンの左右の横板部が加熱部の範囲の外側の未加熱部に接地され、掻きほぐした舗装を加熱範囲内で敷き均すことができる。
請求項6の構成によれば、舗装面の横断方向の勾配に合わせて横板部の下面を舗装面に沿わせることができる。加えて、前記昇降体を左右方向の回動中心軸を中心に回動駆動することにより、舗装面に対するアイロンの高さを調整することができる。
本考案の実施例1を示す全体平面図である。 同上、全体側面図である。 同上、掻きほぐし部の要部の斜視図である。 同上、敷均し部の断面図である。 同上、アイロンの側面図である。 同上、昇降体の側面図である。 本考案の実施例2を示す掻きほぐし部の要部の斜視図である。
以下、本考案における好ましい実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は実施例1を示し、アスファルト舗装101のクラック補修装置1は、ハンドガイド式自走車両2の左側の側部に、前から順に、アスファルト舗装101を加熱する加熱部3と、前記加熱部3で加熱したアスファルト舗装101を掻きほぐす掻きほぐし部4と、前記掻きほぐし部4により掻きほぐしたアスファルト舗装101に舗装材料を供給する材料供給部たるホッパ10と、舗装材料を供給したアスファルト舗装101を均すアイロン6を備えた敷均し部5と、が直線状に配置されている。
前記自走車両2は、左右一対の前輪7,7と左右一対の後輪8,8を有し、これら前輪7,7と後輪8,8の少なくとも一方が駆動輪であり、この駆動輪は車載のエンジン(図示せず)により駆動する。また、前記自走車両2は、一人のオペレータにより前輪7,7が操舵可能なものである。
前記加熱部3と掻きほぐし部4の間には、液状の添加剤を入れるポット9が配置され、前記掻きほぐし部4と敷均し部5の間に、舗装材料たるアスファルト混合物の投入用の前記ホッパ10が配置されている。また、前記自走車両2の前部には前側サポート体11を前側に張り出して設け、この前側サポート体11に複数(2つ)のプロパンガスボンベ12,12を搭載している。さらに、自走車両2の後部には、昇降体たる後側サポート体13が後側に張り出して設けられており、この後側サポート体13は、自走車両2に上下昇降駆動可能に設けられ、プロパンガスボンベ12Aを搭載している。
前記自走車両2の左側部の前後には、サポート部材15,15Aをそれぞれ左側方に突設し、これら前後のサポート部材15,15Aにより前側ベースたる加熱ベース部16を吊設している。
前記加熱ベース部16には、左右に近接して並んだ2台のガス赤外線バーナー17,17が、前後方向に三列に配置されている。前記ガス赤外線バーナー17は、前記プロパンガスボンベ12に接続され、その燃焼容量は1台が5,600〜11,000kcalである。そして、前記ガス赤外線バーナー17は、プロパンガスボンベ12からのLPガスを燃料として舗装面102を加熱するものであり、下を向いた加熱面が舗装面102と略一定間隔を置いて配置され、アスファルト舗装101の舗装面102を110度以上に加熱することができる。
前記加熱部3は、前記加熱ベース部16と複数の前記ガス赤外線バーナー17とを備え、前記加熱部3の前側中央にはガイドたるガイド棒18が設けられているので、このガイド棒18の前端18Aを舗装面102のひび割れに合わせると、ひび割れを加熱範囲の中心とすることができる。このため、ガイド棒18の前端18Aは左右のガス赤外線バーナー17,17の中心に位置し、ガイド棒18は前後方向に設けられている。そして、ガイド棒18は、クラック位置決め部たる前端18Aが舗装面102に近接するように後側より前側が低くなるように斜めに前記加熱ベース部16から突出して取付けられている。尚、前記加熱部3の前側左右には車輪3A,3Aが設けられている。
前記後のサポート部材15Aには、前記ポット9が吊設され、このポット9の下部には開閉弁(図示せず)を備えたノズル9Aが設けられ、前記開閉弁は開口面積を調整可能なものが用いられ、前記ノズル9Aから、液状の添加剤を、加熱されたアスファルト舗装101のひび割れ箇所に供給することができる。
前記掻きほぐし部4と敷均し部5は前記後側サポート体13により支持され、この後側サポート体13の上下動により高さを調整することができる。このために自走車両2の後部には、昇降案内部19により、前記自走車両2に対して前記後側サポート体13が昇降可能に設けられている。そして、前記昇降案内部19は、相互にスライド可能に設けた縦レール19A及びレール受け部19Bと、回動支持部材たる回動支持板19Cと、前後方向の縦板状をなす支持部19Dと、を備え、自走車両2の後面に前記回動支持板19Cを配置し、この回動支持板19Cの後面左右に縦レール19Aとレール受け部19Bの一方である縦レール19Aを縦設し、他方であるレール受け部19Bを前記後側サポート体13の前面側の左右に縦設している。さらに、前記回動支持板19Cの下部側を、枢着部たる回動中心軸2Aにより自走車両2の後面下部に回動可能に連結している。
前記自走車両2の後部上面の中央には前側枢着部21Aを設け、この前側枢着部21Aに、流体圧シリンダなどからなる横伸縮杆21の前端が回動可能に連結され、前記横伸縮杆21は前後方向に配置されている。前記回動支持板19Cの後面中央に前記支持部19Dを固定している。また、前記後側サポート体13の後面中央に縦溝部13Aを設け、この縦溝部13A内に前記支持部19Dが遊挿されている。このようにして、固定側である回動支持板19Cと縦レール19Aと支持部19Dに対して、後側サポート体13とレール受け部19Bが昇降可能に設けられている。前記横伸縮杆21は、その後端が枢着部21Bにより前記支持部19Dの上部前端に回動可能に連結されている。したがって、横伸縮杆21の伸縮駆動により、前記回動中心軸2Aを中心として後側サポート体13が回動する。また、前記支持部19Dの上部後端には、流体圧シリンダなどからなる縦伸縮杆22の上部が、枢着部22Aにより回動可能に連結され、この伸縮杆22の下端を前記後側サポート体13に枢着部(図示せず)により連結している。したがって、縦伸縮杆22の伸縮駆動により後側サポート体13が上下に昇降駆動する。そして、横伸縮杆21が回動駆動手段であり、縦伸縮杆22が昇降駆動手段であり、前記回動中心軸2Aが左右方向の回動中心軸である。
図4に示すように、前記後側サポート体13の左側方には、前記加熱ベース部16の真後に、後側ベース部25が配置されている。また、前記後側ベース部25は、前後に横枠部26,26を有し、施工時に横方向となる前記横枠部26の基端側が、前記自走車両2の左側部の下部に、枢着部たる回動中心軸26Aにより回動可能に連結され、この回動中心軸26Aが前後方向の回動中心軸である。また、後側ベース部25は、前記横枠部26,26の先端側下部に、前後方向の左,右枠材27L,27Rを左右に間隔を置いて配置している。それら左,右枠材27L,27Rは、縦板部28と、エンドプレートたる横板部29と、を一体に備えた断面略L型をなし、縦板部28,28の上端を前後の前記横枠部26,26に固定し、左枠材27Lの横板部29は縦板部28の左側に配置され、右枠材27Rの横板部29は縦板部28の右側に配置されている。
前記左,右枠材27L,27Rの縦板部28,28の内面間隔は、前記加熱部3の加熱領域Rより狭く、前記左,右枠材27L,27Rの横板部29,29の外縁間隔は、前記加熱部の加熱領域Rより広い。尚、図1に示すように、前記加熱領域Rは左右のガス赤外線バーナー17,17の加熱面の左右位置の間隔である。したがって、加熱領域Rの外側は、ガス赤外線バーナー17,17により直接加熱されない未加熱部30L,30Rであって、固い舗装面102になっており、未加熱部30L,30Rに横板部29,29の下面が沿うことにより、敷均し部5に設けたアイロン6によって補修面を既設の舗装面102より僅かに高い均一な余盛り高さに仕上げることができる。尚、余盛り部分は、図示しない転圧機により、既設の舗装面102と面一に仕上げられる。
図4に示すように、前記横枠部26の左右方向中央側の上面に、ヒンジ部31を設け、このヒンジ部31の位置より上部で前記後側サポート体13にヒンジ部31Aを設け、これらヒンジ部31,31Aに位置決め操作部たるターンバックル32の両端を回動自在に枢着している。具体的には、両ヒンジ部31,31Aに雄螺子棒33,33Aを枢着し、これら雄螺子棒33,33Aに操作体34の両端の雌螺子35,35Aを螺合し、これら雌螺子35,35Aは逆螺子である。また、前記操作体34に横杆36を設け、この横杆36を用いて操作体34を回動することによりターンバックル32の長さを調整し、これにより、後側ベース部25を回動し、舗装面102の横断方向の勾配に合わせて横板部29,29を舗装未加熱部30L,30Rと接地させることができる。
前記後側ベース部25には、前記左,右枠材27L,27Rの間に、前側から前記掻きほぐし部4と前記ホッパ10と前記アイロン6が配置されている。前記掻きほぐし部4は、前記左,右枠材27L,27Rの間に、取付板41を水平に固定し、この取付板41の下面は前記横板部29の下面と平行に配置されている。
図3に示すように、前記取付板41の下面に、鋼製丸棒などからなる左右の爪部42L,42Rを突設し、これら左右の爪部42L,42Rは前記取付板41に略垂直に設けられ、爪部42L,42Rの先端は尖鋭に形成されている。また、左右の爪部42L,42Rは、前後方向に間隔を置いて複数突設され、この例では、左右それぞれ5本ずつ突設され、左右の爪部42L,42Rの左右方向の間隔は、前側から後側に向かって狭くなるように形成され、且つ左右の爪部42L,42Rは、前後方向の中心線Sに対して、左右対称の位置に配置されている。さらに、図2などに示すように、左右の爪部42L,42Rは前側から後側に向かって長さが長くなるように設定されている。
この例では、鋼製丸棒からなす爪部42L,42Rの直径は約8mmであり、前端位置の爪部42L,42Rは前記横板部29の下面から約20mm下方に突設し、後端位置の爪部42L,42Rは前記横板部29の下面から約30mm下方に突設されている。そして、加熱部3により加熱されたアスファルト舗装101に爪部42L,42Rが食い込み、自走車両2の走行に伴ない、爪部42L,42Rにより掻きほぐされる。この場合、爪部42L,42Rの左右方向の間隔は前側が広く、後側が狭いため、アスファルト舗装101の左右方向外側から中央側に向かってアスファルト舗装101が掻きほぐされ、掻きほぐされた舗装材が外側から中央側に向かって集められ、且つ、爪部42L,42Rの深さにより徐々に深く掻きほぐされるため、効率の良い掻きほぐしがなされる。この直後に、掻きほぐした箇所にホッパ10から追加の舗装材が供給される。尚、後端位置の爪部42L,42Rの外周の間隔は、前記直径8mmより狭い。
前記アイロン6は、前記掻きほぐし部4により掻きほぐし、前記ホッパ10からアスファルト混合物を添加した舗装面102を敷き均すためのもので、前記後側ベース部25に固定され、敷均しの厚さを調整するために用いられる。前記アイロン6は、前記プロパンガスボンベ12Aに接続されたアイロン加熱バーナー50で加熱することができるので、アスファルトが付着せず、平滑な敷均し面が得られる。
図5に示すように、前記アイロン6は、厚板状のアイロン本体51の前面上部に前面部52を設け、この前面部52に前後方向の取付腕部53の後端を、固定している。また、前記縦板部28,28の中央上部に、前後方向の左,右枠材54L,54Rを前記縦板部28,28に並行して配置し、それら左,右枠材54L,54Rは側面視で略L字状をなし、左,右枠材54L,54Rの前側下端が、前記縦板部28,28の上縁に固定されている。前記取付腕部53の先端を、前記左,右枠材54L,54Rに設けた左右軸55に固定部53Aにより角度調整可能に固定している。尚、アイロン本体51の下面の前側は曲面に形成されている。
前記左,右枠材54L,54Rの後端には左右方向の横枠材56を一体に設け、この横枠材56の中央に円筒57,57Aを上下方向に間隔を置いて固定している。また、前記アイロン本体51の後部上面にヒンジ部58を設け、このヒンジ部58に雄螺子棒59の後端を接続し、この雄螺子棒59の上部を軸受となる前記円筒57,57Aに通す。また、前記円筒57,57Aの間にナット60を配置すると共に、該ナット60を雄螺子棒59と螺合し、このナット60を回転することにより雄螺子棒59の長さを調節し、これにより、前記左右軸55を中心にして前記アイロン6を回動し、余盛り高さを調整する。この調整後に左右軸55に前記取付腕部53の先端を固定する。このように施工前に余盛り高さに合わせてアイロン6の調整を行うことができる。
前記自走車両2は、エンジンの回転数を調整でき、最低時速が好ましくは3km毎時、より好ましくは1km毎時であるので、施工前の舗装面102の温度に応じて速度を調整することができ、舗装面102の温度が低い場合も十分な加熱が可能となる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、1台の自走車両2の側部に、前側からアスファルト舗装101を加熱する加熱部3、加熱部3で加熱したアスファルト舗装101を掻きほぐす掻きほぐし部4、掻きほぐし部5により掻きほぐしたアスファルト舗装101に舗装材料を供給する材料供給部たるホッパ10、舗装材料を供給したアスファルト舗装101を均すアイロン6の順で直線状に配置したから、補修装置1台とオペレータ1人により、ひび割れを周辺のアスファルト舗装101を熱により軟化させた後、直ちに掻きほぐし部4で掻きほぐし、舗装材料を供給し、アイロン6により敷き均すことでひび割れを閉塞することができ、加熱部3、掻きほぐし部4、ホッパ10、アイロン6を自走車両2の側部に配置することにより、ひび割れを簡便に補修することができる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、加熱部3の前側にガイドたるガイド棒18を設け、このガイド棒18はアスファルト舗装101のクラックに合わせるクラック位置合わせ部たる前端18Aを有し、この前端18Aは、加熱部3より前方に位置すると共に加熱部3の左右方向中央に位置するから、ガイド棒18の前端18Aを舗装面102のひび割れ(クラック)に合わせることにより、ひび割れを加熱範囲の中心とすることができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、掻きほぐし部4は、下方に突設された左右の爪部42L,42Rを有し、左右の爪部42L,42Rが前後に複数列に配置され、左右の爪部42L,42Rの間隔が前側から後側に向かって狭まり、左右の爪部42L,42Rの下端位置が前側の左右の爪部42L,42Rから後側の左右の爪部42L,42Rに向かって低くなるから、既設舗装面102に対して左右の爪部42L,42Rが、前方が開いた形状に整列し、それら左右の爪部42L,42Rは最前列の挿入深さに対して後列ほど挿入深さが深く、前側から後側に向かって深く掻きほぐすことができると共に、左右の間隔が狭まるため中央に集めるように掻きほぐすことができ、ひび割れをよりよく閉塞し、且つ再発を抑制することができる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、掻きほぐし部4とアイロン6を後側ベース部25に設け、この後側ベース部25が自走車両2に上下昇降可能に設けられ、アイロン6を加熱するアイロン加熱手段たるアイロン加熱バーナー50を備えるから、掻きほぐし部4及びアイロン6が上下に昇降するので、施工時は舗装面102に爪部42L,42Rが挿入すると共に、アイロン6が接地する高さまで下げ、施工時以外は走行に支障のない高さまで上げることができる。また、アイロン6をアイロン加熱バーナー50で加熱することにより、アイロン6にアスファルトが付着せず、平滑な敷均し面が得られる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、加熱部3は加熱バーナーたるガス赤外線バーナー17を備え、後側ベース部25には、アイロン6の左右外側に左右の横板部29,29が設けられ、左右の横板部29,29の下面がアスファルト舗装101に沿い、前記横板部29,29の左右端部は、ガス赤外線バーナー17の加熱面の左右位置より左右外側に位置するから、アイロン6の左右の横板部29,29が加熱部3の範囲の外側の未加熱部30L,30Rに接地され、掻きほぐした舗装を加熱範囲内で敷き均すことができる。
このように本実施例では、自走車両2の後部に、上下に昇降する昇降体たる後側サポート体13を設け、この後側サポート体13の側部に前後方向の回動中心軸26Aを中心に後側ベース部25を回動可能に設け、後側ベース部25の回動位置を位置決めする位置決め操作部たるターンバックル32を備えるから、舗装面102の横断方向の勾配に合わせて横板部29の下面を舗装面102に沿わせることができる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、自走車両2の後部に、昇降案内部19の下部を左右方向の回動中心軸2Aを中心に回動可能に設けると共に、昇降案内部19により昇降体たる後側サポート体13を昇降可能に設け、後側サポート体13の側部に前後方向の回動中心軸26Aを中心に後側ベース部25を回動可能に設け、後側ベース部25の後部にアイロン6を配置し、後側サポート体13を回動中心軸を中心に回動駆動する回動駆動手段たる横伸縮杆21と、後側サポート体13を昇降駆動する昇降駆動手段たる伸縮杆22と、後側ベース部25の回動位置を位置決めする位置決め操作部たるターンバックル32とを備えるから、舗装面102の横断方向の勾配に合わせて横板部29の下面を舗装面に沿わせることができ、しかも、後側ベース部25を回動中心軸2Aを中心に回動駆動することにより、舗装面102に対するアイロン6の角度を調整することができ、ナット60の固定後も、施工中にアイロン6の角度を簡便に調整することができる。
図7は本考案の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、掻きほぐし部4において、後端位置の爪部42を1本のみ設け、この後端位置の爪部42は中心線Sに位置する。また、後端位置の爪部42の下端位置は、他の爪部42L,42Rに比べて一番低く設定されている。
このように本実施例でも、上記実施例1と同様な作用・効果を奏し、この例のように爪部42,42L,42Rの配置は適宜選定可能である。
尚、本考案は、本実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、自走車両の左側部に各部を配置したが、右側でもよい。また、ガイドの形状は棒状以外でも各種の形状のものを用いることができる。さらに、左右の爪部の前後位置を合わせたが、対応する左右の爪部の前後位置をずらして配置してもよい。また、加熱部が後側ベース部とは別に単独で上下昇降してもよし、加熱部を、後側ベース部とは別に単独で、前後方向の回動中心軸を中心に自走車両に回動可能に設けてもよい。さらに、実施例では、回動駆動手段及び昇降駆動手段として、伸縮杆を例示したが、モータなどを備えた駆動手段を用いてもよい。
1 クラック補修装置
2 自走車両
2A 回転中心軸
3 加熱部
4 掻きならし部
5 敷均し部
6 アイロン
10 ホッパ
13 後側サポート体(昇降体)
17 ガス赤外線バーナー(加熱バーナー)
18 ガイド棒(ガイド)
18A 先端
19 昇降案内部
21 横伸縮杆(回動駆動手段)
22 縦伸縮杆(昇降駆動手段)
26A 回動中心軸
29 横板部
30L,30R 未加熱部
32 ターンバックル(位置決め操作部)
41 取付板
42 爪部
42L,42R 左右の爪部
50 アイロン加熱バーナー(アイロン加熱手段))
101 アスファルト舗装
102 舗装面

Claims (6)

  1. 1台の自走車両の側部に、前側からアスファルト舗装を加熱する加熱部、前記加熱部で加熱したアスファルト舗装を掻きほぐす掻きほぐし部、前記掻きほぐし部により掻きほぐしたアスファルト舗装に舗装材料を供給する材料供給部、前記舗装材料を供給したアスファルト舗装を均すアイロンの順で直線状に配置したことを特徴とするアスファルト舗装のクラック補修装置。
  2. 前記加熱部の前側にガイドを設け、このガイドは前記アスファルト舗装のクラックに合わせるクラック位置合わせ部を有し、このクラック位置合わせ部は、前記加熱部より前方に位置すると共に前記加熱部の左右方向中央に位置することを特徴とする請求項1記載のアスファルト舗装のクラック補修装置。
  3. 前記掻きほぐし部は、下方に突設された左右の爪部を有し、前記左右の爪部が前後に複数列に配置され、前記左右の爪部の間隔が前側から後側に向かって狭まり、前記左右の爪部の下端位置が前側の前記左右の爪部から後側の前記左右の爪部に向かって低くなることを特徴とする請求項1又は2記載のアスファルト舗装のクラック補修装置。
  4. 前記掻きほぐし部と前記アイロンを後側ベース部に設け、この後側ベース部が前記自走車両に上下昇降可能に設けられ、前記アイロンを加熱するアイロン加熱手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアスファルト舗装のクラック補修装置。
  5. 前記加熱部は加熱バーナーを備え、前記後側ベース部には、前記アイロンの左右外側に左右の横板部が設けられ、前記左右の横板部の下面が前記アスファルト舗装に沿い、前記横板部の左右端部は、前記加熱バーナーの加熱面の左右位置より左右外側に位置することを特徴とする請求項4記載のアスファルト舗装のクラック補修装置。
  6. 前記自走車両の後部に、昇降案内部の下部を左右方向の回動中心軸を中心に回動可能に設けると共に、前記昇降案内部により昇降体を昇降可能に設け、前記昇降体の側部に前後方向の回動中心軸を中心に前記後側ベース部を回動可能に設け、前記後側ベース部の後部に前記アイロンを配置し、前記昇降体を前記回動中心軸を中心に回動駆動する回動駆動手段と、前記昇降体を昇降駆動する昇降駆動手段と、前記後側ベース部の回動位置を位置決めする位置決め操作部とを備えることを特徴とする請求項4又は5記載のアスファルト舗装のクラック補修装置。
JP2016003669U 2016-07-28 2016-07-28 アスファルト舗装のクラック補修装置 Active JP3206879U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016003669U JP3206879U (ja) 2016-07-28 2016-07-28 アスファルト舗装のクラック補修装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016003669U JP3206879U (ja) 2016-07-28 2016-07-28 アスファルト舗装のクラック補修装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3206879U true JP3206879U (ja) 2016-10-06

Family

ID=57047642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016003669U Active JP3206879U (ja) 2016-07-28 2016-07-28 アスファルト舗装のクラック補修装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206879U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110593068A (zh) * 2019-10-19 2019-12-20 深圳市中荣煜建筑工程有限公司 一种市政路面破损裂缝修复结构
CN113931046A (zh) * 2021-11-08 2022-01-14 徐查 一种市政工程用沥青道路裂缝修复机
CN114411511A (zh) * 2022-01-26 2022-04-29 濮阳市畅通路桥养护有限公司 一种基于公路养护的路面伸缩缝用修补设备
CN115287981A (zh) * 2022-05-05 2022-11-04 余善珍 一种沥青路面施工工艺

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110593068A (zh) * 2019-10-19 2019-12-20 深圳市中荣煜建筑工程有限公司 一种市政路面破损裂缝修复结构
CN113931046A (zh) * 2021-11-08 2022-01-14 徐查 一种市政工程用沥青道路裂缝修复机
CN114411511A (zh) * 2022-01-26 2022-04-29 濮阳市畅通路桥养护有限公司 一种基于公路养护的路面伸缩缝用修补设备
CN114411511B (zh) * 2022-01-26 2023-08-04 濮阳市畅通路桥养护有限公司 一种基于公路养护的路面伸缩缝用修补设备
CN115287981A (zh) * 2022-05-05 2022-11-04 余善珍 一种沥青路面施工工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3206879U (ja) アスファルト舗装のクラック補修装置
US8556536B2 (en) Asphalt repair system and method
JPH0315611Y2 (ja)
US4793730A (en) Asphalt surface renewal method and apparatus
US6998010B2 (en) Method and apparatus for heating surface markings
US8714871B2 (en) Asphalt repair system and method
CN204491368U (zh) 一种沥青铺设装置
US4300853A (en) Plasticizer mixer and method
US20060127180A1 (en) Apparatus and method for working asphalt pavement
CN105442422A (zh) 一种沥青路面加热铣刨机
US20150284920A1 (en) Apparatus and method of forming an anti-slip groove on roadway by using the non-cutting technology
JP2008082147A (ja) アスファルトフィニッシャ及びこれを用いたアスファルト舗装方法
CA2056471C (en) Infrared asphalt heater
CN101255675B (zh) 沥青路面就地热再生车
US11519139B2 (en) Heating apparatus
JPS6011170B2 (ja) 舗装道路等の補修車
WO2016020258A1 (en) Apparatus and process for repairing a longitudinal joint
CN205990579U (zh) 一种沥青摊铺机
CN205990580U (zh) 沥青摊铺机
US20030026656A1 (en) Method of in-situ rejuvenation of asphalt pavement
JPS6340500Y2 (ja)
JPH0324650Y2 (ja)
KR102641238B1 (ko) 자전거 도로 표면 보수용 정밀파쇄장치 및 이를 사용한 자전거 도로 표면의 미세 보수 공법
JPH0444646Y2 (ja)
JPH0336569Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3206879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250