JP2001172093A - 果実の肥大促進剤、及びその施用方法 - Google Patents
果実の肥大促進剤、及びその施用方法Info
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- JP2001172093A JP2001172093A JP36085999A JP36085999A JP2001172093A JP 2001172093 A JP2001172093 A JP 2001172093A JP 36085999 A JP36085999 A JP 36085999A JP 36085999 A JP36085999 A JP 36085999A JP 2001172093 A JP2001172093 A JP 2001172093A
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- fruits
- magnesium sulfate
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05D—INORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
- C05D5/00—Fertilisers containing magnesium
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 果菜類や果樹類の果実の肥大を促進させる肥
大促進剤、及びその施用方法を提供する。 【解決手段】 粉末状に乾燥させた好ましくは含有率9
8.0重量%以上の高純度の硫酸マグネシウムを主成分
とする。他の成分としてはリン酸カルシウムを0.1〜
10重量%含有させてもよい。該肥大促進剤は灌水用の
水に溶解して施用する。
大促進剤、及びその施用方法を提供する。 【解決手段】 粉末状に乾燥させた好ましくは含有率9
8.0重量%以上の高純度の硫酸マグネシウムを主成分
とする。他の成分としてはリン酸カルシウムを0.1〜
10重量%含有させてもよい。該肥大促進剤は灌水用の
水に溶解して施用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果実の肥大促進
剤、及びその施用方法に関し、果菜、果樹類の果実の肥
大効果を有する無機組成物に関する。
剤、及びその施用方法に関し、果菜、果樹類の果実の肥
大効果を有する無機組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、果実の肥大を促進する農業資材や
その施用方法としては、例えばブドウの栽培において無
核化や果実の肥大促進を目的として広く行われているジ
ベレリン溶液への幼果の浸漬処理が知られている。しか
し、果菜類や果樹類全般に効果を有し、製造方法が容易
で、かつ施用方法も簡便な肥大促進剤はこれまでなかっ
た。
その施用方法としては、例えばブドウの栽培において無
核化や果実の肥大促進を目的として広く行われているジ
ベレリン溶液への幼果の浸漬処理が知られている。しか
し、果菜類や果樹類全般に効果を有し、製造方法が容易
で、かつ施用方法も簡便な肥大促進剤はこれまでなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の事情に鑑みて、通常の無機肥料と同様に土壌へ施用す
ることにより果菜類や果樹類の果実の肥大を促進し得る
肥大促進剤、及びその施用方法を提供することにある。
の事情に鑑みて、通常の無機肥料と同様に土壌へ施用す
ることにより果菜類や果樹類の果実の肥大を促進し得る
肥大促進剤、及びその施用方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る肥大促進剤
は、主成分として高純度の硫酸マグネシウムを配合した
構成である。
は、主成分として高純度の硫酸マグネシウムを配合した
構成である。
【0005】さらに、粉末状に調製した高純度の硫酸マ
グネシウムに、リン酸カルシウムを0.1〜10重量%
配合してもよい。また、本発明の施用方法は、上記肥大
促進剤を水に溶かして土壌に施用する方法であって、施
用量を粉末状の重量で略0.5〜2.5kg/1000
m2の割合とし、所定の施用期間内に1回または略30
日間隔で数回土壌施用するものである。
グネシウムに、リン酸カルシウムを0.1〜10重量%
配合してもよい。また、本発明の施用方法は、上記肥大
促進剤を水に溶かして土壌に施用する方法であって、施
用量を粉末状の重量で略0.5〜2.5kg/1000
m2の割合とし、所定の施用期間内に1回または略30
日間隔で数回土壌施用するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らによる肥効研究の結
果、高純度の硫酸マグネシウムを主成分とする無機組成
物が果菜類等における果実の肥大効果を有するという属
性を発見し、これに着目し本発明を完成させた。以下、
本発明の実施の形態として、主成分の硫酸マグネシウム
に、リン酸カルシウムを所定割合で配合した肥大促進剤
について説明する。
果、高純度の硫酸マグネシウムを主成分とする無機組成
物が果菜類等における果実の肥大効果を有するという属
性を発見し、これに着目し本発明を完成させた。以下、
本発明の実施の形態として、主成分の硫酸マグネシウム
に、リン酸カルシウムを所定割合で配合した肥大促進剤
について説明する。
【0007】上記主成分である硫酸マグネシウムは、 一般式 MgSO4・3H2O で示され、その性状は白色の粉末又は結晶性に乾燥させ
たものを用い、好ましくは含有率98.0重量%以上の
高純度のものを使用する。表1に、本実施形態に用いる
硫酸マグネシウムに含まれる不純物の具体的数値を示し
た。この硫酸マグネシウムによって果実の肥大が促進さ
れることが実測される。但し、どのようなメカニズム
で、或いは他の肥料成分とともにいかなる化学反応また
は作用によって果実の肥大が促進されるのかの詳細につ
いては、全てが解明されている訳ではない。
たものを用い、好ましくは含有率98.0重量%以上の
高純度のものを使用する。表1に、本実施形態に用いる
硫酸マグネシウムに含まれる不純物の具体的数値を示し
た。この硫酸マグネシウムによって果実の肥大が促進さ
れることが実測される。但し、どのようなメカニズム
で、或いは他の肥料成分とともにいかなる化学反応また
は作用によって果実の肥大が促進されるのかの詳細につ
いては、全てが解明されている訳ではない。
【0008】
【表1】
【0009】さらに、上記硫酸マグネシウムに配合する
リン酸カルシウムは、 一般式 Ca(H2PO4)2・H2O で示される第一リン酸カルシウムである。本実施形態で
は、表2に示すように第一リン酸カルシウムを高純度に
精製したもので、好ましくは含有率が95重量%以上の
ものを用意する。
リン酸カルシウムは、 一般式 Ca(H2PO4)2・H2O で示される第一リン酸カルシウムである。本実施形態で
は、表2に示すように第一リン酸カルシウムを高純度に
精製したもので、好ましくは含有率が95重量%以上の
ものを用意する。
【0010】
【表2】
【0011】以上のように各々が所定純度に精製した硫
酸マグネシウム粉末と、第一リン酸カルシウム粉末とを
混ぜ合わせる。この配合率は、リン酸カルシウムを0.
1〜10重量%とし、適度に混ぜ合わせた後、数百グラ
ム単位に分けて袋につめる。こうして得られた肥大促進
剤は、所定の分量を水に溶解させ灌水により土壌へ施用
する。
酸マグネシウム粉末と、第一リン酸カルシウム粉末とを
混ぜ合わせる。この配合率は、リン酸カルシウムを0.
1〜10重量%とし、適度に混ぜ合わせた後、数百グラ
ム単位に分けて袋につめる。こうして得られた肥大促進
剤は、所定の分量を水に溶解させ灌水により土壌へ施用
する。
【0012】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。
【0013】(実施例1)硫酸マグネシウム(含有率9
9.8%)とリン酸カルシウム(含有率95%)を配合
し、硫酸マグネシウム98.5%、リン酸カルシウム
1.5%を含有する肥大促進剤を得た。供試材料として
ハウス栽培のメロン(品種:雅)を用い、供試個体数は
施用区、対照区それぞれ1000株(面積:500
m2)づつとした。施用区の個体には、着果確認後の2
月中旬に上記肥大促進剤700gを適当量の水に溶解
し、灌水チューブを通して施用した。収穫した果実は大
きさによってM以下、L、2L、3L、4L以上の5等
級に区分し、各等級の果数を調査した。その結果は表3
に示す通りで、施用区では2L〜4L以上の果数が対照
区と比較して顕著に増加し、果実の肥大効果が実証され
た。
9.8%)とリン酸カルシウム(含有率95%)を配合
し、硫酸マグネシウム98.5%、リン酸カルシウム
1.5%を含有する肥大促進剤を得た。供試材料として
ハウス栽培のメロン(品種:雅)を用い、供試個体数は
施用区、対照区それぞれ1000株(面積:500
m2)づつとした。施用区の個体には、着果確認後の2
月中旬に上記肥大促進剤700gを適当量の水に溶解
し、灌水チューブを通して施用した。収穫した果実は大
きさによってM以下、L、2L、3L、4L以上の5等
級に区分し、各等級の果数を調査した。その結果は表3
に示す通りで、施用区では2L〜4L以上の果数が対照
区と比較して顕著に増加し、果実の肥大効果が実証され
た。
【0014】
【表3】
【0015】(実施例2)実施例1で調製した肥大促進
剤をハウス栽培(電照・加温栽培)のイチゴ(品種:と
よのか)に施用して試験を行った。供試個体数は施用
区、対照区それぞれ3000株(面積:500m2)づ
づとした。施用区には、12月〜3月までの4月間、3
0日間隔で計4回にわたって前記肥大促進剤を適当量の
水に溶解して施した。施用量は初回のみ1400gと
し、2回目以降は700g/回とした。果実は11月中
旬〜5月初旬にかけて収穫し、略300gのパックに詰
めた。施用区と対照区で収穫されたイチゴのパックの総
数は表4に示す通りで、施用区の収量が対照区の収量を
上回った。この試験では施用区、対照区ともに通常の栽
培に準じた摘果を行っており、果数は両区ともほぼ同じ
程度に調整されているので、施用区における収量の増加
はイチゴの果実の肥大によるものである。
剤をハウス栽培(電照・加温栽培)のイチゴ(品種:と
よのか)に施用して試験を行った。供試個体数は施用
区、対照区それぞれ3000株(面積:500m2)づ
づとした。施用区には、12月〜3月までの4月間、3
0日間隔で計4回にわたって前記肥大促進剤を適当量の
水に溶解して施した。施用量は初回のみ1400gと
し、2回目以降は700g/回とした。果実は11月中
旬〜5月初旬にかけて収穫し、略300gのパックに詰
めた。施用区と対照区で収穫されたイチゴのパックの総
数は表4に示す通りで、施用区の収量が対照区の収量を
上回った。この試験では施用区、対照区ともに通常の栽
培に準じた摘果を行っており、果数は両区ともほぼ同じ
程度に調整されているので、施用区における収量の増加
はイチゴの果実の肥大によるものである。
【0016】
【表4】
【0017】また、実施例1で調製した肥大促進剤を果
樹に用いる場合、着果確認後に略1.4〜2.1Kg/
1000m2の割合で1回施用することにより、果実の
肥大が促進されることが確認されている。
樹に用いる場合、着果確認後に略1.4〜2.1Kg/
1000m2の割合で1回施用することにより、果実の
肥大が促進されることが確認されている。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、主成分として高純
度の硫酸マグネシウムを配合して得られる肥大促進剤
は、果菜、果樹類の果実の肥大効果を発揮する。また、
果実の肥大は果実品質の向上、収量の増加をもたらすの
で、栽培者は少ない投資でより大きな利益を得ることが
できる。
度の硫酸マグネシウムを配合して得られる肥大促進剤
は、果菜、果樹類の果実の肥大効果を発揮する。また、
果実の肥大は果実品質の向上、収量の増加をもたらすの
で、栽培者は少ない投資でより大きな利益を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05B 1:04 C05B 1:04 C05D 5:00) C05D 5:00) Fターム(参考) 2B022 AB20 EA01 4H061 AA01 AA04 BB22 CC16 FF02 HH50 JJ05 JJ06 KK02 KK03 LL05 LL30
Claims (3)
- 【請求項1】 主成分として高純度の硫酸マグネシウム
を配合したことを特徴とする果実の肥大促進剤。 - 【請求項2】 粉末状に調製した高純度の硫酸マグネシ
ウムに、リン酸カルシウムを0.1〜10重量%配合し
たことを特徴とする果実の肥大促進剤。 - 【請求項3】 上記請求項1または2に記載の肥大促進
剤を水に溶かして土壌に施用する方法であって、施用量
を粉末状の重量で略0.5〜2.5kg/1000m2
の割合とし、所定の施用期間内に1回または略30日間
隔で数回土壌施用することを特徴とする肥大促進剤の施
用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36085999A JP2001172093A (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | 果実の肥大促進剤、及びその施用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36085999A JP2001172093A (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | 果実の肥大促進剤、及びその施用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172093A true JP2001172093A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18471221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36085999A Pending JP2001172093A (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | 果実の肥大促進剤、及びその施用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001172093A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008289405A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Ako Kasei Co Ltd | 果実の着色改善、裂果防止方法 |
-
1999
- 1999-12-20 JP JP36085999A patent/JP2001172093A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008289405A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Ako Kasei Co Ltd | 果実の着色改善、裂果防止方法 |
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