JPS63123888A

JPS63123888A - 有機質肥料

Info

Publication number: JPS63123888A
Application number: JP27079886A
Authority: JP
Inventors: 泰稲葉
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-11-13
Filing date: 1986-11-13
Publication date: 1988-05-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、鶏糞と煙草の粉末もしくは細片との混合物を
醗酵腐熟させることを特徴とする新規な有機質肥料に関
するものである。

〔従来の技術および問題点〕

従来、各種の有機質肥料が知られている０例えば鶏糞に
アルコール醗酵副産物やフミン酸を加えて乾燥造粒した
ものは、いわゆる加工家禽糞肥料として知られているが
、この有機質肥料中の窒素成分は尿酸前のものが大半を
占めているため作物に対して好ましいものではない。ま
た窒素成分およびリン酸成分に比べて、カリ成分の含有
量が相当に少ないために、作物生育において別途カリ肥
料を施用する必要がある。

一方、煙草の粉末を肥料とする有機質肥料が知られてい
る。これは、いわゆるニコチン肥料といわれているが、
この有機質肥料中には石灰が、かなり多く含有されてい
るために、ＰＨ（ベームー）が、かなりアルカリ性であ
り一般に作物生育において好ましいものではない。また
煙草の粉末には各種のウィルス・病原菌が付着している
ため病害発生の恐れがある。

しかるに、窒素成分、リン酸成分およびカリ成分が、バ
ランス良く含有し、且つ作物の生育および成熟に害を与
えない優れた有機質肥料の出現が要望されている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、鶏糞と煙草の粉末もしくは細片との混合物を
醗酵腐熟させることを特徴とする新規な有機質肥料に関
するものである。

特に、有機質肥料中の窒素（Ｎ）　、ＩＪン酸（ｈａｓ
）およびカリ（Ｋ２Ｏ）の含有比率が重量部で１：２．
０〜３．０　　：２．Ｏ〜３．０の範囲になるように鶏
糞と煙草の粉末もしくは細片とを混合し、該混合物を醗
酵腐熟させることを特徴とする有機質肥料に関するもの
である。

本発明の有機質肥料は、鶏糞と煙草の粉末もしくは細片
とを原料としているので、窒素成分、リン酸成分、カリ
成分のほかにカルシウム、マグネシウムその他の各種微
量要素も含有し、更にセルローズ、ペクチン、リグニン
、微生物などから生成される腐植をも含有した優れた肥
料である。

本発明の有機質肥料中の窒素（Ｎ）、リン酸（ｐｚｏｓ
）およびカリ（Ｋ２Ｏ）の含有比率が重量部でｉ：２．
。

〜３．０　　：２．ｏ〜３．０の範囲になるように調製
され且つ、低濃度の速効、緩効両性チッソを含んでいる
ので、各種の作物の発芽から成熟までの全段階に対して
各成分が効率良く吸収され、作物の生育に掻めて好まし
いものである。

本発明の有機質肥料は、鶏糞と煙草の粉末もしくは細片
との混合物を醗酵腐熟させるので、作物に有害なガスが
除去され、煙草に付着している各種の病原体も死滅し、
作物に悪影響を及ぼさないばかりでなく微量のニコチン
を含んでいて駆虫効果が期待できるという利点も有して
いる。

本発明の有＠質肥料が適用できる作物は特に限定される
ものではないが、例えばイネ、トウモロコシ、キャベツ
、タマネギ、ダイコン、ホウレンソウ、トマト、リンゴ
、タバコなどが挙げられる。

次に、本発明の有機質肥料の製法の一例を示す。

鶏糞と煙草の粉末もしくは細片とを適量づつ混合し、水
分調製と切り返しを行って醗酵ｇ熟させると本発明の有
機質肥料が得られる。

しかし醗酵腐熟を、充分正常に行わせるためには次のよ
うな方法が好ましい。

鶏糞と煙草の粉末もしくは細片とは性状が異なるため、
均一に混和し醗酵させることは困難である。

従って初めに完熟した堆肥を少量づつ、鶏糞と煙草の粉
末もしくは細片との混合物に振り撒きながら、ていねい
に混ぜ合わせながら醗酵させ、これを母体にして更に段
階的に増量し醗酵腐熟させる。

この醗酵済品は、回転キルン等に入れて、後熟と均一化
を促進し、篩にかけて粉状にして本発明の有機質肥料が
得られる。

本発明の有機質肥料は、粉状でそのまま製品にしてもよ
く、粒状、ペレット状に加工して製品にしてもよい。

次に本発明の有機質肥料の製法について具体的に実施例
を挙げて説明する。

〔以下、余白〕

ス１１１１煙草の粉末（６０重量部）および生鶏糞（４０重量部）
に、粉状の醗酵済品（０，５重量部）を少量づつ振り撒
きながら、混ぜ合わせて、小さな塊状にして堆積した。

その後、次第に温度が上昇し、６０〜８０°Ｃの温度が
５日間続き、その後、温度が下がった。４０〜５０°Ｃ
になった時、容積で約１０％の生鶏糞を加えて堆積する
と再び温度が上昇し、６０〜７０″Ｃの温度が約１週間
続き、その後温度が下がった。この操作を３回繰り返し
た。この最終品の煙草の粉末と鶏糞との混合割合は、重
量比で約１：１である。

次に上記の堆積醗酵の終了したものを５日間７０〜８０
°Ｃにした回転キルンに入れ、塊りをほぐすと共に熟成
させた。この熟成後、回転キルンから取り出し、篩にか
けて均一な粉状のものを得た。この粉状物を、屋内で底
面から送風しながら約１週間堆積し、醗酵を完了させた
。

この得られた製品の成分は、水分１４．３重量％、窒素
（Ｎ）１．５重量％、リン酸（Ｐ２ｓｓ）３．７重量％
、カリ（ＫｘＯ）３．３重量％であった。

これは、窒素（Ｎ）１重量に対して、リン酸（ｐｚｏｓ
）２．５重量、カリ（Ｋ２Ｏ）２．２重量に相当する。

災旌班Ｉ煙草の粉末（７０重量部）および生鶏糞（３０重量部）
に、粉状の醗酵済品（０，５重量部）を少量づつ振り撒
きながら、混ぜ合わせて、小さな塊状にして堆積した。

その後、次第に温度が上昇し、６０〜８０°Ｃの温度が
３日間続き、その後、温度が下がった。４０〜５０″Ｃ
になった時、容積で約１５％の生鶏糞を加えて堆積する
と再び温度が上昇し、６０〜７０°Ｃの温度が約１週間
続き、その後温度が下がった。この操作を２回繰り返し
た。この最終品の煙草の粉末と鶏糞との混合割合は、重
量比で約１：１である。

次に上記の堆積醗酵の終了したものを７日間７０〜８０
°Ｃにした回転キルンに入れ、塊りをほぐすと共に熟成
させた。この熟成後、回転キルンから取り出し、屋内で
底面から送風しながら約１週間堆積し、醗酵を完了させ
た。この後、篩にかけて均一な粉状のものを得た。

この得られた製品の成分は、水分１３．２重世％、窒素
（Ｎ）１．５重量％、リン酸（ＰｚＯｓ）　３．６重量
％、カリ（ＫｚＯ）３．７重量％であった。

これは、窒素（Ｎ）１重量に対して、リン酸（ＰｚＯｓ
）２．４重量、カリ（ＫｔＯ）２．５重量に相当する。

次に本発明の有機質肥料の効果について、具体的に試験
例を挙げて説明する。

拭星侃土直径１８ｃｍの素焼浅鉢に、赤土と黒土とを半量づつ混
ぜ合わせた土を入れ、実施例１で得られた本発明の有機
質肥料の粉状物を、５０ｇ　（１０ｙ−ル当たり２００
０ｋｇに相当）および１００ｇ　（１０アール当たり４
０００ｋｇに相当）施肥し、表面の土と混ぜ合わせて、
ダイコンおよびホウレンソウの種子をそれぞれ１０粒づ
つ播種し、発芽およびその後の生育状況を調査した。

ダイコンの発芽は、１００ｇ施肥鉢が５０ｇ施肥鉢およ
び対照体（無肥料区）よりも２日遅れたが、その後の生
育は１００ｇ施肥鉢が最も良く、次に５０ｇ施肥鉢であ
った。ホウレンソウの発芽は、１００ｇ施肥鉢および５
０ｇ施肥鉢では斉一に発芽したが、対照体（無肥料区）
では発芽は悪く、２〜３日遅れて４粒のみ発芽しただけ
であった０発芽後の生育は、１００ｇ施肥鉢が最も良く
、５０ｇ施肥鉢が、これに次いだ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鶏糞と煙草の粉末もしくは細片との混合物を醗酵
腐熟させることを特徴とする有機質肥料。
（２）有機質肥料中の窒素（Ｎ）、リン酸（Ｐ＿２Ｏ＿
５）およびカリ（Ｋ＿２Ｏ）の含有比率が重量部で１：
２．０〜３．０：２．０〜３．０の範囲になるように鶏
糞と煙草の粉末もしくは細片とを混合し、該混合物を醗酵腐熟させることを特徴とする有機質肥料。