JP2001170901A - 刃口板の設置構造及び設置方法 - Google Patents

刃口板の設置構造及び設置方法

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JP2001170901A
JP2001170901A JP36286199A JP36286199A JP2001170901A JP 2001170901 A JP2001170901 A JP 2001170901A JP 36286199 A JP36286199 A JP 36286199A JP 36286199 A JP36286199 A JP 36286199A JP 2001170901 A JP2001170901 A JP 2001170901A
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blade plate
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Kunio Hasegawa
邦夫 長谷川
Haruyasu Ito
晴康 伊藤
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Sanyo Giken Co Ltd
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Sanyo Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に交換が可能で且つ被加工材設置面の平
面精度を得やすい刃口板の設置構造及び設置方法を提供
する。 【解決手段】 走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、丸
鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の基
台6a,6b上部に設置された左右の刃口板受け台3
c,3dの間に裏面に両面テープ12,12が貼着され
た刃口板部材3を掛け渡して固着し、該刃口板部材3の
表面を上方から下方に向けて押圧する押さえ部材を設置
した後、丸鋸13を走行させて上記刃口板部材3を切断
して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板が形成さ
れることを特徴とする刃口板の設置方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工材を切断加
工する走行丸鋸盤において、丸鋸を高速回転させながら
テーブルから突出させて走行させるための走行溝に設置
する刃口板の設置構造及び設置方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、走行丸鋸盤とはランニングソ
ー及びパネルソーの総称であり、木材、プラスチック及
び金属等の被加工材をテーブルに固定し、丸鋸を高速回
転させつつテーブル面から被加工材側に突出させ、直線
上を走行させることで、被加工材を切断加工するものを
いう。この丸鋸の移動方向が水平方向のものはランニン
グソー、垂直方向のものはパネルソーと呼ばれている。
そして、図11に示すランニングソー1のように、丸鋸
が突出して走行するテーブル間には走行溝2が設けられ
ている。この走行溝2を形成している部材を刃口板3
a,3bといい、ボルト4によって前テーブル5aの基
台6aと後テーブル5bの基台6bとの間に固定されて
いる。
【0003】上記刃口板には、丸鋸の材質及び強度に対
応して、フェノール樹脂板、アクリル樹脂板、アルミ板
又は、合板等が使用されている。そして、この刃口板は
被加工材の切断箇所付近の下面を支えることにより、丸
鋸の切断応力等に起因して被加工材の切断面下端付近に
発生しやすいバリや欠損を防止するものである。なぜな
らば、上述の基台6aと基台6bとの間には図12に示
すように丸鋸13が挿入できなければならず、フランジ
13aの厚みを考慮して最低30mmの隙間を必要とす
るため、この隙間を狭める刃口板は必須の部材であり、
基台6a,6bの上に直接、被加工部材を固定すること
はできないのである。したがって、走行溝2の幅寸法は
常に丸鋸の刃厚の寸法と略同一であることが望ましいの
である。
【0004】そこで、刃口板の設置は、図12に示すよ
うに先ず、丸鋸の走行方向に長尺な一枚の板材3を前テ
ーブル5aの基台6aと後テーブル5bの基台6bとの
間に載置し、ボルト4,4を板材3の所定の位置に設け
られている貫通孔7a,7bに挿通し、各々の基台6
a,6bに設けられている設置穴(図示せず)に螺合し
て板材3を固定する。次に、走行丸鋸盤を始動させ、丸
鋸13によって板材3を切断する。これによって、走行
溝2が形成され刃口板3a,3bとなるのである。そし
て、この刃口板3a,3bは、被加工材を切断加工する
たびに、丸鋸の回転や、被加工材の抵抗によって発生す
る丸鋸のぶれによって、徐々に端部側面が切削され、走
行溝2の幅が拡大していくのである。これによって、被
加工材下面の切断部付近では刃口板3a,3bによる支
えが存在しないこととなり、バリや欠損が発生し易い状
態となる。このような状態になったら、ボルト4を取り
外して新しい刃口板と交換すのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では刃口板の交換時に基台の材質と刃口板の材質との
伸縮率が相違することにより、交換時の気温や湿度によ
っては刃口板の貫通孔の位置と基台の設置穴の位置とが
一致しないことがあり、刃口板の交換にかなりの時間を
費やさなければならなかった。又、刃口板に走行溝の長
手方向と直交する方向に調整可能な長貫通孔7a,7b
を穿設して、この長貫通孔7a,7bを使用して走行溝
の幅を調整する方法も考えられているが、長貫通孔7
a,7bの位置を調整するのに時間がかかるものであっ
た。さらに、長貫通孔による調整範囲を超えると交換す
る必要があるので、この交換作業も考慮すると、かなり
の時間を費やさなければならないものであった。又、走
行丸鋸盤が大型化するほど基台6a,6bの上面を同一
平面とすることは難しく従って、この基台6a,6bの
上面に固定される刃口板3a,3bの上面を同一平面と
することも難しいものであった。
【0006】本発明は、上記諸点に鑑み、容易に交換が
可能で且つ被加工材設置面の平面精度を得やすい刃口板
の設置構造及び設置方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行丸鋸盤の
基台上部に設置される刃口板の設置構造において、走行
丸鋸盤を側面方向から見た場合、丸鋸が走行するのに十
分な間隔を有する基台溝と、該基台溝を形成する左右の
基台と、該基台上部に上記基台溝の長手方向に沿って設
置された左右の刃口板受け台と、該左右の刃口板受け台
を外側から挟むように上記基台上部に設置された左右の
定盤と、上記左右の刃口板受け台に固定された左右の刃
口板とを有するものであって、該刃口板の裏面に両面テ
ープが貼着されていて該両面テープの接着力によって該
刃口板と上記刃口板受け台とが固着されていることを特
徴とする刃口板の設置構造を要旨とする。
【0008】又、前記左右の刃口板受け台は、前記左右
の定盤上面と同一平面である被加工材載置面と、前記左
右の刃口板が固定される固定溝とを有するものであっ
て、該固定溝の深さは、前記刃口板の厚みに前記両面テ
ープの厚みが加えられた寸法に等しく、前記左右の刃口
板が前記両面テープによって前記左右の刃口板受け台に
固定された状態では前記左右の刃口板受け台の被加工材
載置面と前記左右の刃口板の上面とが同一平面となるも
のである上述の刃口板の設置構造を要旨とする。
【0009】さらに、前記左右の刃口板受け台は前記刃
口板の端部側面が当接して該刃口板の左右方向の動きを
規制する刃口板当接部を有するものである上述の刃口板
の設置構造を要旨とする。
【0010】又、走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、
丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の
基台上部に設置された左右の刃口板受け台の間に裏面に
両面テープが貼着された刃口板部材を掛け渡して固着
し、該刃口板部材の表面を上方から下方に向けて押圧す
る押さえ部材を設置した後、丸鋸を走行させて上記刃口
板部材を切断して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃
口板が形成されることを特徴とする刃口板の設置方法を
要旨とする。
【0011】さらに、走行丸鋸盤を側面方向から見た場
合、丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左
右の基台上部に設置された左右の刃口板受け台の間に裏
面に両面テープが貼着された刃口板部材を掛け渡して固
着し、該刃口板部材の表面を上方から下方に向けて押圧
する押さえ部材を設置した後、丸鋸を走行させて上記刃
口板部材を切断するとともに押さえ部材の一部を切削し
て、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板と、一部に
丸鋸走行溝を有する押さえ部材とが形成されることを特
徴とする刃口板の設置方法を要旨とする。
【0012】又、走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、
丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の
基台上部に刃口板受け台部材を掛け渡して固定し、該刃
口板受け台部材上部に、裏面に両面テープが貼着された
刃口板部材を固着し、該刃口板部材の表面を上方から下
方に向けて押圧する押さえ部材を設置した後、丸鋸を走
行させて上記刃口板部材及び上記刃口板受け台部材を切
断して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板及び左
右の刃口板受け台が形成されることを特徴とする刃口板
の設置方法を要旨とする。
【0013】さらに、前記左右の刃口板は丸鋸走行溝が
所定の幅寸法よりも大きくなったときに前記左右の刃口
板受け台から取り外されて新たな刃口板部材が設置され
た後に刃口板が形成されるものである上述の刃口板の設
置方法を要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、説明に使用する走行丸鋸盤
はランニングソーであり、パネルソーにも同様の構成の
適用が可能なのでパネルソーについての説明は省略す
る。図1に示すように、ランニングソー1は、被加工材
を単体又は積層して載置できる後テーブル5bと、この
後テーブル5bと連続し被加工材の切断される部分が載
置される前テーブル5aと、この前テーブル5aの下方
に位置し、被加工材を切断加工する丸鋸13が昇降可能
に取り付けられた鋸台9と、丸鋸13の上方に位置し被
加工材を上方から押圧する押さえ部10と、被加工材の
厚さを感知して丸鋸13のテーブル上面からの突出量の
調整を行うことができ、切断加工寸法の入力キーと、ラ
ンニングソーの始動及び停止等のスイッチとを備えた管
理部11とで構成されている。
【0015】次にランニングソー1が被加工材の切断加
工を行う部分について説明する。前テーブル5a下方に
位置する鋸台9は、走行基台(図示せず)の上側に設置
されているものであり、この走行基台は走行レール(図
示せず)に沿って走行できるようになっているので、鋸
台9に昇降可能に取り付けられた丸鋸13も走行するの
である。そして、前テーブル5aの基台6aと後テーブ
ル5bの基台6bは丸鋸13が走行する部分で一定の間
隔を有して分割されており、その間隔は走行する丸鋸1
3が両基台6a,6bに接触しないように十分な距離と
なっているものである。
【0016】次に図2を用いて刃口板付近の構成につい
て説明する。前テーブル5a(右側定盤)の基台6aに
は、この基台6aの上面であり、かつ、丸鋸が走行する
端部付近には刃口板受け台3cがボルト4aによって基
台6aに固定されている。同様にして、後テーブル5b
(左側定盤)の基台6bにも刃口板受け台3dが固定さ
れている。尚、ランニングソー1が大型化すると撓み等
の原因により基台6aと基台6bの上面が同一平面とな
らない場合があるので、刃口板受け台3c及び3dを固
定する時にはシーリング用粘着テープ(図示せず)を基
台6aと刃口板受け台3cとの間、又は基台6bと刃口
板受け台3dとの間に入れて予め刃口板受け台3c,3
dの受け部31cの上面と31dの上面とが同一平面で
あって、且つ刃口板受け台3c,3dの上面32c,3
2dと前テーブル5a及び後テーブル5bの上面とが同
一平面となるように調整されている。そして、この受け
部31c,31dには、裏面に両面テープ12,12が
貼着された刃口板となる板材3が固着されるようになっ
ている。ここで、刃口板受け台3c,3dは刃口板とな
る板材3が固着された時に上面32c,32dと刃口板
となる板材3の上面とが同一平面となるよう即ち、A寸
法とB寸法とが等しくなるように設計されているもので
ある。したがって、刃口板となる板材3の設置された後
は前テーブル5a上面、後テーブル5b上面、刃口板受
け台の上面32c,32d及び刃口板となる板材3の上
面の全てが同一平面となるのである。又、刃口板となる
板材3の端部側面3e,3fは刃口板受け台3c,3d
の刃口板当接部31e,31fに当接するように刃口板
となる板材3の短手方向の幅寸法は設計されているもの
である。
【0017】次に図3乃至図6を用いて刃口板の設置と
被加工材の切断手順を説明する。先ず、図3に示すよう
に刃口板となる長尺な板材3の裏面に両面テープ12,
12の一方の面を貼着した後、他方の面の剥離紙を剥が
しておく。尚、板材3にはフェノール樹脂板、アクリル
樹脂板、アルミ板又は、合板等が使用されるので、市販
されている両面テープを容易に貼着することができるの
である。
【0018】そして、図4に示すように刃口板受け台3
c,3dの受け部31c,31dに両面テープ12,1
2を介して板材3が固定される。ここで、刃口板受け台
3c,3d及び基台6a,6bは丸鋸13が設置されて
いる位置に対して十分な間隔を有する基台溝を形成して
設置されており、被加工材の加工時に鋸刃14やフラン
ジ13aが接触して切削されるようなことはない構造と
なっている。又、刃口板受け台3c,3dの上面と板材
3の上面とは同一平面となるように設計されている。
【0019】次に図5に示すようにランニングソー1の
上部に設置されている押さえ部10を垂下させ、板材3
の上面が押圧されてこの板材3が押さえ部10と刃口板
受け台3c,3dの受け部31c,31dとの間に挟ま
れることとなる。そして、丸鋸13を上昇させた後、ラ
ンニングソー1の長手方向に移動させつつ移動方向に向
かって上から下へ回転させて板材3を切断し、且つ押さ
え部10の一部を切削する。これにより走行溝2が形成
されて刃口板3a,3bが完成する。又、押さえ部10
にも走行溝16が形成される。尚、押さえ部10の形状
は、図5に示した形状に限定されるものではなく、図6
の(a)に示すように、予め丸鋸13と接触しないよう
な溝を有する断面コ字状のものであってもよい。又、
(b)に示すように、丸鋸13を中心として左右に分離
した押さえ部10a,10bとする構成であってもよ
い。さらに、(c)に示すように、断面中空状の角パイ
プ材10dの開口10eを有する面に板材10fを固着
して、この板材10fに丸鋸13により走行溝16が形
成される構成としてもよく、押さえ部10は様々な形態
をとることができるものである。
【0020】そして図7に示すように切断しようとする
被加工材15が刃口板3a,3b、刃口板受け台3c,
3d、前テーブル5a及び後テーブル5bの各々の上面
に渡って載置され、押さえ部10により上下方向に関し
て被加工材15が固定される。そして、丸鋸13を上昇
させた後、ランニングソー1の長手方向に移動させつつ
移動方向に対して上から下へ向かうように丸鋸13を回
転させて被加工材15が切断される。この切断時には、
刃口板3a,3bにも被加工材15と同様に切断応力が
かかっているが、この応力の殆どは上から下に向かって
加えられる力である。刃口板3a,3bは両面テープ1
2,12の接着力のみで固着されており、この方向の応
力に抵抗できるほどの力ではないが、この刃口板3a,
3bには被加工材15の自重と、押さえ部10の押圧力
とが加えられるので、刃口板3a,3bは切断応力に十
分抵抗できるのである。したがって、両面テープ12,
12の接着力は刃口板3a,3bの上面と刃口板受け台
3c,3dの上面とが同一平面を維持できる程度の接着
力があれば十分なのである。
【0021】しかし、この被加工材15の切断加工を繰
り返せば徐々に刃口板3a,3bが切削され、走行溝2
の幅が拡大し、被加工材15の切断面下端部にバリや欠
損を生じることとなる。このような状態となる前に刃口
板3a,3bを交換する。交換作業はまず、古い刃口板
3a,3bを刃口板受け台3c,3dより剥がす。この
刃口板3a,3bは両面テープ12,12によって固着
されているだけなので、端部を掴んで上方向に持ち上げ
れば容易に外すことができる。また、刃口板受け台3
c,3dに付着している一部の両面テープ12,12も
剥がして刃口板受け台3c,3dを清掃した後、新規の
刃口板となる板材3と交換し、上述の手順で刃口板3
a,3bを作成するのである。
【0022】次に、本発明に係る刃口板の設置構造の第
2の実施形態を説明する。図4に示した刃口板3の設置
構造では刃口板受け台が予め左右に分離したもの3c,
3dを各々、基台6a,6bに固定しているが、図8に
示す刃口板受け台部材31eは丸鋸13により切断でき
る材質で構成され、左右に分離されておらず、一体とな
ったものを基台に固定して、この刃口板受け台部材31
eの溝に刃口板となる板材3を両面テープ12,12に
より固着している。そして、丸鋸13により刃口板受け
台部材31e及び刃口板となる板材3を同時に切断して
丸鋸13の走行溝を作成するのである。
【0023】さらに、図9に示す刃口板受け台部材31
fでは溝のない平らな板を使用してこの上に刃口板とな
る板材3を両面テープ12,12により固着する構成と
している。そして、図8に示した構成の場合と同様に丸
鋸13により刃口板受け台部材31f及び刃口板となる
板材3を同時に切断して丸鋸13の走行溝を作成するの
である。
【0024】尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々なる実施の態様をとることができることは無論
である。例えば、図10に示すように刃口板となる板材
3の表面に走行溝2の許容限界幅を示す細溝8,8を設
け、この細溝8,8にインキを流して印を付けておけ
ば、刃口板の交換時期が一目瞭然であり、バリや欠損が
生じるのを未然に防ぐことができるのである。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明は、走行丸鋸盤の
基台上部に設置される刃口板の設置構造において、走行
丸鋸盤を側面方向から見た場合、丸鋸が走行するのに十
分な間隔を有する基台溝と、該基台溝を形成する左右の
基台と、該基台上部に上記基台溝の長手方向に沿って設
置された左右の刃口板受け台と、該左右の刃口板受け台
を外側から挟むように上記基台上部に設置された左右の
定盤と、上記左右の刃口板受け台に固定された左右の刃
口板とを有するものであって、該刃口板の裏面に両面テ
ープが貼着されていて該両面テープの接着力によって該
刃口板と上記刃口板受け台とが固着されていることを特
徴とする刃口板の設置構造を要旨とするので、従来のボ
ルトを使用して刃口板を固着している構造と比較して、
走行溝の幅が大きくなった時には新たな刃口板と容易に
交換できることにより走行溝の幅を調整して使用するよ
りも作業性がよく、コスト安とすることができる。又、
従来の刃口板では走行丸鋸盤の機種ごとにボルト貫通孔
の位置を変えて刃口板を製造していたが、本発明ではボ
ルト貫通孔を必要としないので刃口板の種類を限定でき
るという利点を有するものである。
【0026】又、前記左右の刃口板受け台は、前記左右
の定盤上面と同一平面である被加工材載置面と、前記左
右の刃口板が固定される固定溝とを有するものであっ
て、該固定溝の深さは、前記刃口板の厚みに前記両面テ
ープの厚みが加えられた寸法に等しく、前記左右の刃口
板が前記両面テープによって前記左右の刃口板受け台に
固定された状態では前記左右の刃口板受け台の被加工材
載置面と前記左右の刃口板の上面とが同一平面となるも
のである上述の刃口板の設置構造を要旨とするので、刃
口板の交換作業が容易であるとともに、被加工材が載置
される面全体の平面度が得やすいので、切断時に被加工
材の厚み方向に余計な応力が加わるのを防ぐことができ
るのである。
【0027】さらに、前記左右の刃口板受け台は前記刃
口板の端部側面が当接して該刃口板の左右方向の動きを
規制する刃口板当接部を有するものである上述の刃口板
の設置構造を要旨とするので、刃口板は上下方向には上
述の両面テープの接着力により刃口板受け台に固着さ
れ、左右方向には刃口板当接部に刃口板の端部が当接さ
れる状態となり、刃口板交換時の刃口板の固定作業を容
易に行うことができるのである。
【0028】又、走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、
丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の
基台上部に設置された左右の刃口板受け台の間に裏面に
両面テープが貼着された刃口板部材を掛け渡して固着
し、該刃口板部材の表面を上方から下方に向けて押圧す
る押さえ部材を設置した後、丸鋸を走行させて上記刃口
板部材を切断して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃
口板が形成されることを特徴とする刃口板の設置方法を
要旨とするので、ボルトによる刃口板の設置方法と比較
して短時間で刃口板を設置することができる方法なので
ある。
【0029】さらに、走行丸鋸盤を側面方向から見た場
合、丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左
右の基台上部に設置された左右の刃口板受け台の間に裏
面に両面テープが貼着された刃口板部材を掛け渡して固
着し、該刃口板部材の表面を上方から下方に向けて押圧
する押さえ部材を設置した後、丸鋸を走行させて上記刃
口板部材を切断するとともに押さえ部材の一部を切削し
て、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板と、一部に
丸鋸走行溝を有する押さえ部材とが形成されることを特
徴とする刃口板の設置方法を要旨とするので、ボルトに
よる刃口板の設置方法と比較して短時間で刃口板を設置
することができるとともに押さえ部材にも丸鋸走行溝を
形成することができる方法なのである。
【0030】又、走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、
丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の
基台上部に刃口板受け台部材を掛け渡して固定し、該刃
口板受け台部材上部に、裏面に両面テープが貼着された
刃口板部材を固着し、該刃口板部材の表面を上方から下
方に向けて押圧する押さえ部材を設置した後、丸鋸を走
行させて上記刃口板部材及び上記刃口板受け台部材を切
断して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板及び左
右の刃口板受け台が形成されることを特徴とする刃口板
の設置方法を要旨とするので、設置段階における刃口板
受け台は一体となったものを基台に設置し、刃口板部材
の切断と同時に刃口板受け台も切断して、刃口板と刃口
板受け台とに丸鋸走行溝を形成することができる方法な
ので、予め左右の刃口板受け台を作成して基台に設置す
る作業を省略でき便利である。
【0031】さらに、前記左右の刃口板は丸鋸走行溝が
所定の幅寸法よりも大きくなったときに前記左右の刃口
板受け台から取り外され、新たな刃口板部材が設置され
た後に刃口板が形成されるものである刃口板の設置方法
を要旨とするので、ボルトを緩めて丸鋸走行溝の幅寸法
を調整する従来の方法と比較して短時間で刃口板を設置
することができる方法であるとともに切断される被加工
材にバリや欠損が発生するのを未然に防ぐことができ歩
留りを向上させることができる方法なのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するランニングソーを示す説明図
である。
【図2】本発明に係る刃口板の第1の設置構造を示す図
1のA−A断面図である。
【図3】本発明に使用する刃口板部材を裏面側から見た
斜視図である。
【図4】本発明に係る刃口板が設置される過程を示す説
明図である。
【図5】本発明に係る刃口板が設置される過程を示す説
明図である。
【図6】押さえ部の断面形状を示す説明図である。
【図7】本発明に係る刃口板が設置される過程を示す説
明図である。
【図8】本発明に係る刃口板の第2の設置構造を示す説
明図である。
【図9】本発明に係る刃口板の第3の設置構造を示す説
明図である。
【図10】本発明に使用する他の刃口板部材を表面側か
ら見た斜視図である。
【図11】従来のランニングソーを示す説明図である。
【図12】従来の刃口板の設置構造を示す図11のA−
A断面図である。
【符号の説明】
1 ランニングソー 2,16 走行溝 3 刃口板となる板材 3a,3b 刃口板 3c,3d 刃口板受け台 4,4a,4b ボルト 5a 前テーブル 5b 後テーブル 6a,6b 基台 7a,7b 貫通孔 9 鋸台 10 押さえ部 12 両面テープ 13 丸鋸 13a フランジ 14 鋸刃 15 被加工材 31c,31d 受け部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行丸鋸盤の基台上部に設置される刃口
    板の設置構造において、走行丸鋸盤を側面方向から見た
    場合、丸鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝
    と、該基台溝を形成する左右の基台と、該基台上部に上
    記基台溝の長手方向に沿って設置された左右の刃口板受
    け台と、該左右の刃口板受け台を外側から挟むように上
    記基台上部に設置された左右の定盤と、上記左右の刃口
    板受け台に固定された左右の刃口板とを有するものであ
    って、該刃口板の裏面に両面テープが貼着されていて該
    両面テープの接着力によって該刃口板と上記刃口板受け
    台とが固着されていることを特徴とする刃口板の設置構
    造。
  2. 【請求項2】 前記左右の刃口板受け台は、前記左右の
    定盤上面と同一平面である被加工材載置面と、前記左右
    の刃口板が固定される固定溝とを有するものであって、
    該固定溝の深さは、前記刃口板の厚みに前記両面テープ
    の厚みが加えられた寸法に等しく、前記左右の刃口板が
    前記両面テープによって前記左右の刃口板受け台に固定
    された状態では前記左右の刃口板受け台の被加工材載置
    面と前記左右の刃口板の上面とが同一平面となるもので
    ある請求項1に記載の刃口板の設置構造。
  3. 【請求項3】 前記左右の刃口板受け台は前記刃口板の
    端部側面が当接して該刃口板の左右方向の動きを規制す
    る刃口板当接部を有するものである請求項1又は2に記
    載の刃口板の設置構造。
  4. 【請求項4】 走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、丸
    鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の基
    台上部に設置された左右の刃口板受け台の間に裏面に両
    面テープが貼着された刃口板部材を掛け渡して固着し、
    該刃口板部材の表面を上方から下方に向けて押圧する押
    さえ部材を設置した後、丸鋸を走行させて上記刃口板部
    材を切断して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板
    が形成されることを特徴とする刃口板の設置方法。
  5. 【請求項5】 走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、丸
    鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の基
    台上部に設置された左右の刃口板受け台の間に裏面に両
    面テープが貼着された刃口板部材を掛け渡して固着し、
    該刃口板部材の表面を上方から下方に向けて押圧する押
    さえ部材を設置した後、丸鋸を走行させて上記刃口板部
    材を切断するとともに押さえ部材の一部を切削して、中
    央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板と、一部に丸鋸走
    行溝を有する押さえ部材とが形成されることを特徴とす
    る刃口板の設置方法。
  6. 【請求項6】 走行丸鋸盤を側面方向から見た場合、丸
    鋸が走行するのに十分な間隔を有する基台溝の左右の基
    台上部に刃口板受け台部材を掛け渡して固定し、該刃口
    板受け台部材上部に、裏面に両面テープが貼着された刃
    口板部材を固着し、該刃口板部材の表面を上方から下方
    に向けて押圧する押さえ部材を設置した後、丸鋸を走行
    させて上記刃口板部材及び上記刃口板受け台部材を切断
    して、中央に丸鋸走行溝を有する左右の刃口板及び左右
    の刃口板受け台が形成されることを特徴とする刃口板の
    設置方法。
  7. 【請求項7】 前記左右の刃口板は丸鋸走行溝が所定の
    幅寸法よりも大きくなったときに前記左右の刃口板受け
    台から取り外されて新たな刃口板部材が設置された後に
    刃口板が形成されるものである請求項4乃至6に記載の
    刃口板の設置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232367A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Nishijima Corp 丸鋸切断機による幅広厚板の切断方法と、それに適する丸鋸切断機
JP7262867B1 (ja) 2022-01-20 2023-04-24 Auspicious株式会社 カットシステム

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