JP2001170899A - 樹脂基板の切断方法 - Google Patents
樹脂基板の切断方法Info
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- JP2001170899A JP2001170899A JP35891899A JP35891899A JP2001170899A JP 2001170899 A JP2001170899 A JP 2001170899A JP 35891899 A JP35891899 A JP 35891899A JP 35891899 A JP35891899 A JP 35891899A JP 2001170899 A JP2001170899 A JP 2001170899A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂基板の切断を一度に行い、切り粉の発生
を抑制する。 【解決手段】 平行に配列された金属線13に電源11
によって電流を流ししてジュール熱Jを発生させる。全
金属線13,13…を同時に樹脂基板14に押圧して短
冊状に溶断する。こうして、樹脂基板14を効率的に短
時間に切断する。また、樹脂基板14を溶断するので、
切り粉の発生を防止できる。したがって、切り離された
短冊状の樹脂基板15に搭載されている光学素子の作用
部分が汚染されて、上記光学素子の機能が低下すること
を解消できる。
を抑制する。 【解決手段】 平行に配列された金属線13に電源11
によって電流を流ししてジュール熱Jを発生させる。全
金属線13,13…を同時に樹脂基板14に押圧して短
冊状に溶断する。こうして、樹脂基板14を効率的に短
時間に切断する。また、樹脂基板14を溶断するので、
切り粉の発生を防止できる。したがって、切り離された
短冊状の樹脂基板15に搭載されている光学素子の作用
部分が汚染されて、上記光学素子の機能が低下すること
を解消できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば複数の光
学素子が形成されている樹脂基板を一度に迅速に切断で
きる樹脂基板の切断方法に関する。
学素子が形成されている樹脂基板を一度に迅速に切断で
きる樹脂基板の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の光学素子が形成されている
樹脂基板を切断して各光学素子を分離する際には、ブレ
ードを用い、1ライン(多くとも2,3ライン同時に)毎
に切断している。図4は、樹脂基板1を切断する際のカ
ッティングライン2を示している。その場合の切断手順
としては、樹脂基板1を各ライン2毎に順序に切断して
いく。また、2,3ラインを一度に切断することもでき
る。
樹脂基板を切断して各光学素子を分離する際には、ブレ
ードを用い、1ライン(多くとも2,3ライン同時に)毎
に切断している。図4は、樹脂基板1を切断する際のカ
ッティングライン2を示している。その場合の切断手順
としては、樹脂基板1を各ライン2毎に順序に切断して
いく。また、2,3ラインを一度に切断することもでき
る。
【0003】図5は、上記樹脂基板1を切断している状
態を示す側面図である。樹脂基板1をダイシングシート
3に貼り付け、軸5を中心として回転するブレード4で
切断するのである。その場合、樹脂基板1の表面は帯電
し易いために、ガラス基板等に比べて外からの異物を寄
せ付け易くなっている。
態を示す側面図である。樹脂基板1をダイシングシート
3に貼り付け、軸5を中心として回転するブレード4で
切断するのである。その場合、樹脂基板1の表面は帯電
し易いために、ガラス基板等に比べて外からの異物を寄
せ付け易くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の樹脂基板の切断方法においては、以下のような問題
がある。すなわち、上述のごとく、樹脂基板1を、1ラ
インずつあるいは多くとも2,3ラインを一度にしか同
時に切断することができず、切断に時間が掛かるという
問題がある。
来の樹脂基板の切断方法においては、以下のような問題
がある。すなわち、上述のごとく、樹脂基板1を、1ラ
インずつあるいは多くとも2,3ラインを一度にしか同
時に切断することができず、切断に時間が掛かるという
問題がある。
【0005】また、特に、複数の光学素子が形成されて
いる樹脂基板である場合に、図5に示すように、切断時
に生じる樹脂の切り粉6が光学素子の作用部分(例え
ば、回折格子等)を汚染してしまい、上記光学素子の機
能が低下する原因になるという問題もある。
いる樹脂基板である場合に、図5に示すように、切断時
に生じる樹脂の切り粉6が光学素子の作用部分(例え
ば、回折格子等)を汚染してしまい、上記光学素子の機
能が低下する原因になるという問題もある。
【0006】そこで、この発明の目的は、樹脂基板の切
断を一度に行い、切り粉の発生を抑制できる樹脂基板の
切断方法を提供することにある。
断を一度に行い、切り粉の発生を抑制できる樹脂基板の
切断方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、複数個の素子が形成された樹脂基板
を,上記各素子を分割するように切断する樹脂基板の切
断方法であって、上記樹脂基板上における切断ラインに
沿って金属線を配列し、上記金属線に電流を流してジュ
ール熱を発生させ、上記総ての切断ラインに係る金属線
を一斉に上記樹脂基板に押し当てて上記樹脂基板を切断
ラインに沿って一度に切断することを特徴としている。
め、この発明は、複数個の素子が形成された樹脂基板
を,上記各素子を分割するように切断する樹脂基板の切
断方法であって、上記樹脂基板上における切断ラインに
沿って金属線を配列し、上記金属線に電流を流してジュ
ール熱を発生させ、上記総ての切断ラインに係る金属線
を一斉に上記樹脂基板に押し当てて上記樹脂基板を切断
ラインに沿って一度に切断することを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、樹脂基板上に配列され
た金属線に発生するジュール熱によって、上記樹脂基板
が切断ラインに沿って一度に溶断される。したがって、
1ライン〜3ラインずつ切断する場合に比して、効率的
に短時間に上記樹脂基板が切断される。その際に、上記
樹脂基板はジュール熱によって溶断されるために、ブレ
ードで切断する場合のような切り粉は発生しない。した
がって、切り離された夫々の樹脂基板に搭載されている
素子が汚染されて、機能が低下することが回避される。
た金属線に発生するジュール熱によって、上記樹脂基板
が切断ラインに沿って一度に溶断される。したがって、
1ライン〜3ラインずつ切断する場合に比して、効率的
に短時間に上記樹脂基板が切断される。その際に、上記
樹脂基板はジュール熱によって溶断されるために、ブレ
ードで切断する場合のような切り粉は発生しない。した
がって、切り離された夫々の樹脂基板に搭載されている
素子が汚染されて、機能が低下することが回避される。
【0009】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
上記切断ラインを所定間隔で平行に配列された直線ライ
ンとして、上記樹脂基板を一度に短冊状に切断すること
が望ましい。
上記切断ラインを所定間隔で平行に配列された直線ライ
ンとして、上記樹脂基板を一度に短冊状に切断すること
が望ましい。
【0010】上記構成によれば、所定幅で短冊状に切断
された素子搭載樹脂基板が効率的に短時間に得られる。
された素子搭載樹脂基板が効率的に短時間に得られる。
【0011】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
上記切断ラインを、所定間隔で平行に配列された第1直
線ラインと、所定間隔で平行に配列されると共に上記第
1直線ラインに交差した第2直線ラインとでなし、上記
樹脂基板を一度に矩形状に切断することが望ましい。
上記切断ラインを、所定間隔で平行に配列された第1直
線ラインと、所定間隔で平行に配列されると共に上記第
1直線ラインに交差した第2直線ラインとでなし、上記
樹脂基板を一度に矩形状に切断することが望ましい。
【0012】上記構成によれば、所定寸法で矩形状に切
断された素子搭載樹脂基板が効率的に短時間に得られ
る。
断された素子搭載樹脂基板が効率的に短時間に得られ
る。
【0013】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
上記金属線に超音波を掛けることが望ましい。
上記金属線に超音波を掛けることが望ましい。
【0014】上記構成によれば、上記樹脂基板における
上記金属線の周囲は、ジュール熱によって溶解して軟ら
かくなっている。したがって、上記金属線の超音波振動
によって上記樹脂基板の切断速度が速められ、さらに効
率的に上記樹脂基板が切断される。
上記金属線の周囲は、ジュール熱によって溶解して軟ら
かくなっている。したがって、上記金属線の超音波振動
によって上記樹脂基板の切断速度が速められ、さらに効
率的に上記樹脂基板が切断される。
【0015】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
スクライビングを併用することが望ましい。
スクライビングを併用することが望ましい。
【0016】上記構成によれば、上記樹脂基板が完全に
切断されるまでの時間が短縮され、さらに効率的に上記
樹脂基板が切断される。
切断されるまでの時間が短縮され、さらに効率的に上記
樹脂基板が切断される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の樹脂
基板の切断方法を示す概略図である。本実施の形態は、
金属線に電流を流し、その際に上記金属線に発生するジ
ュール熱を利用して樹脂基板を切断するものである。
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の樹脂
基板の切断方法を示す概略図である。本実施の形態は、
金属線に電流を流し、その際に上記金属線に発生するジ
ュール熱を利用して樹脂基板を切断するものである。
【0018】電源11に、コ字状に配置された1本の金
属線12の両端を接続する。そして更に、金属線12の
平行な個所に所定の間隔で複数の金属線13,13,…を
平行に配列して両端を金属線12に電気的に接続する。
そして、その金属線12,13の配列を樹脂基板14上
に矢印(A)のごとく所定の力で押し当てて樹脂基板14
を短冊状に切断するのである。15は切断された短冊状
の樹脂基板である。その場合に、金属線12,13とし
ては抵抗の大きいものが相応しい。
属線12の両端を接続する。そして更に、金属線12の
平行な個所に所定の間隔で複数の金属線13,13,…を
平行に配列して両端を金属線12に電気的に接続する。
そして、その金属線12,13の配列を樹脂基板14上
に矢印(A)のごとく所定の力で押し当てて樹脂基板14
を短冊状に切断するのである。15は切断された短冊状
の樹脂基板である。その場合に、金属線12,13とし
ては抵抗の大きいものが相応しい。
【0019】金属線(抵抗率R)に電流(I)を流した場合
に、その金属線が発生するジュール熱(J)はI2Rに比
例することが知られている。J∝I2Rそして、このジ
ュール熱Jが樹脂基板14の融点を上まわっていれば、
樹脂基板14は軟らかくなって溶ける。後は、金属線1
3によって樹脂基板14に対して力を掛ければ、樹脂基
板14は金属線13の個所で切断されるのである。
に、その金属線が発生するジュール熱(J)はI2Rに比
例することが知られている。J∝I2Rそして、このジ
ュール熱Jが樹脂基板14の融点を上まわっていれば、
樹脂基板14は軟らかくなって溶ける。後は、金属線1
3によって樹脂基板14に対して力を掛ければ、樹脂基
板14は金属線13の個所で切断されるのである。
【0020】以下、上記樹脂基板の切断方法を手順を追
って詳細に説明する。図2は、樹脂基板の切断方法の手
順を示す。図2(a)に示すように、樹脂基板14を固定
台22に吸着して固定する。また、金属線13には、電
源11からの電流によってジュール熱Jが発生してい
る。そして、図2(b)に示すように、ジュール熱Jが発
生している金属線13が樹脂基板14に接触すると、樹
脂基板14が溶解し始める。それと共に、金属線13が
外力によって下降していく。こうして、金属線13によ
って樹脂基板14が切断されていく。
って詳細に説明する。図2は、樹脂基板の切断方法の手
順を示す。図2(a)に示すように、樹脂基板14を固定
台22に吸着して固定する。また、金属線13には、電
源11からの電流によってジュール熱Jが発生してい
る。そして、図2(b)に示すように、ジュール熱Jが発
生している金属線13が樹脂基板14に接触すると、樹
脂基板14が溶解し始める。それと共に、金属線13が
外力によって下降していく。こうして、金属線13によ
って樹脂基板14が切断されていく。
【0021】そして、やがて、図2(c)に示すように、
上記樹脂基板14が分離される直前の状態に至る。尚、
図中、固定台22における切断ラインの位置に設けられ
ている溝は金属線13の逃げ用の溝23である。ここ
で、図2(c)に示す状態で樹脂基板14に折り曲げ力を
掛けて割る所謂スクライブを行うことも可能である。そ
の場合には、上記樹脂基板14の切断時間を短縮するこ
とができる。こうして、図2(d)に示すように、金属線
13が溝23内に収納されると樹脂基板14は完全に分
離され、溶解した樹脂24は溝23内に溜まっている。
以後、金属線13が引き上げられて樹脂基板14の切断
を終了する。
上記樹脂基板14が分離される直前の状態に至る。尚、
図中、固定台22における切断ラインの位置に設けられ
ている溝は金属線13の逃げ用の溝23である。ここ
で、図2(c)に示す状態で樹脂基板14に折り曲げ力を
掛けて割る所謂スクライブを行うことも可能である。そ
の場合には、上記樹脂基板14の切断時間を短縮するこ
とができる。こうして、図2(d)に示すように、金属線
13が溝23内に収納されると樹脂基板14は完全に分
離され、溶解した樹脂24は溝23内に溜まっている。
以後、金属線13が引き上げられて樹脂基板14の切断
を終了する。
【0022】上述のように、本実施の形態においては、
平行に配列された金属線13に通電してジュール熱Jを
発生させ、その状態の総ての金属線13を同時に樹脂基
板14に押圧して樹脂基盤14を一度に複数の短冊状の
樹脂基板15に溶断するようにしている。したがって、
1ライン〜3ラインずつ切断する場合に比して、樹脂基
板14を効率的に短時間に切断することができる。
平行に配列された金属線13に通電してジュール熱Jを
発生させ、その状態の総ての金属線13を同時に樹脂基
板14に押圧して樹脂基盤14を一度に複数の短冊状の
樹脂基板15に溶断するようにしている。したがって、
1ライン〜3ラインずつ切断する場合に比して、樹脂基
板14を効率的に短時間に切断することができる。
【0023】その際に、上記樹脂基板14をジュール熱
Jによって樹脂を軟らかくし溶断して切断するので、従
来のごとくブレードで切断する場合とは異なって、切り
粉が発生することはない。したがって、切り離された短
冊状の樹脂基板15に搭載されている回折格子等の光学
素子の作用部分が汚染されて、上記光学素子の機能が低
下するという問題を解消できる。さらには、汚染された
基板の洗浄工程を無くし、作業効率のアップコスとダウ
ンとを図ることができるのである。
Jによって樹脂を軟らかくし溶断して切断するので、従
来のごとくブレードで切断する場合とは異なって、切り
粉が発生することはない。したがって、切り離された短
冊状の樹脂基板15に搭載されている回折格子等の光学
素子の作用部分が汚染されて、上記光学素子の機能が低
下するという問題を解消できる。さらには、汚染された
基板の洗浄工程を無くし、作業効率のアップコスとダウ
ンとを図ることができるのである。
【0024】図3は、他の切断方法の説明図である。本
切断方法では、並行に配列されると共に、同一電源に接
続された複数の金属線を二組用意する。そして、図3
(a)に示すように、一組目の金属線列31を構成する個
々の金属線31aと二組目の金属線列32を構成する個
々の金属線32aとを所定の間隔を有して直交させて配
置し、通電し、上記所定の間隔を保った状態で樹脂基板
33に対して押圧するのである。その結果、図3(b)に
示すように、樹脂基板33を複数のチップ35,35,…
に切断できるのである。
切断方法では、並行に配列されると共に、同一電源に接
続された複数の金属線を二組用意する。そして、図3
(a)に示すように、一組目の金属線列31を構成する個
々の金属線31aと二組目の金属線列32を構成する個
々の金属線32aとを所定の間隔を有して直交させて配
置し、通電し、上記所定の間隔を保った状態で樹脂基板
33に対して押圧するのである。その結果、図3(b)に
示すように、樹脂基板33を複数のチップ35,35,…
に切断できるのである。
【0025】その際に、上記樹脂基板33の切断を促進
するために、金属線31a,32bに超音波を掛けても差
し支えない。こうすることによって、上記金属線の超音
波振動によって、樹脂基板33の切断時間をさらに短縮
できるのである。
するために、金属線31a,32bに超音波を掛けても差
し支えない。こうすることによって、上記金属線の超音
波振動によって、樹脂基板33の切断時間をさらに短縮
できるのである。
【0026】尚、上記実施の形態においては、上記樹脂
基板を短冊状や矩形状に切断しているが、この発明にお
いては、上記平面形状に限定されるものではなく、通電
する金属線の配列のし方に応じて、網目状やその他の平
面形状に切断にすることが可能である。
基板を短冊状や矩形状に切断しているが、この発明にお
いては、上記平面形状に限定されるものではなく、通電
する金属線の配列のし方に応じて、網目状やその他の平
面形状に切断にすることが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の樹
脂基板の切断方法は、複数個の素子が形成された樹脂基
板における切断ラインに沿って金属線を配列し、この金
属線に電流を流してジュール熱を発生させ、この金属線
を上記樹脂基板に押し当てて上記樹脂基板を一度に切断
するので、1ライン〜3ラインずつ切断する場合に比し
て、効率的に短時間に上記樹脂基板を切断できる。
脂基板の切断方法は、複数個の素子が形成された樹脂基
板における切断ラインに沿って金属線を配列し、この金
属線に電流を流してジュール熱を発生させ、この金属線
を上記樹脂基板に押し当てて上記樹脂基板を一度に切断
するので、1ライン〜3ラインずつ切断する場合に比し
て、効率的に短時間に上記樹脂基板を切断できる。
【0028】その際に、上記樹脂基板はジュール熱によ
って溶断されるために、ブレードで切断する場合のよう
な切り粉は発生しない。したがって、切り離された夫々
の樹脂基板に形成されている素子が汚染されて機能が低
下することが回避できる。すなわち、この発明によれ
ば、汚染された基板の洗浄工程を無くし、作業効率のア
ップコスとダウンとを図ることができる。
って溶断されるために、ブレードで切断する場合のよう
な切り粉は発生しない。したがって、切り離された夫々
の樹脂基板に形成されている素子が汚染されて機能が低
下することが回避できる。すなわち、この発明によれ
ば、汚染された基板の洗浄工程を無くし、作業効率のア
ップコスとダウンとを図ることができる。
【0029】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
上記切断ラインを所定間隔で平行に配列された直線ライ
ンとして、上記樹脂基板を一度に短冊状に切断すれば、
所定幅で短冊状に切断された素子搭載樹脂基板を効率的
に短時間に得ることができるのである。
上記切断ラインを所定間隔で平行に配列された直線ライ
ンとして、上記樹脂基板を一度に短冊状に切断すれば、
所定幅で短冊状に切断された素子搭載樹脂基板を効率的
に短時間に得ることができるのである。
【0030】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
上記切断ラインを、所定間隔で平行に配列された第1直
線ラインと、所定間隔で平行に配列されると共に上記第
1直線ラインに交差した第2直線ラインでなし、上記樹
脂基板を一度に矩形状に切断すれば、所定寸法で矩形状
に切断された素子搭載樹脂基板を効率的に短時間に得る
ことができる。
上記切断ラインを、所定間隔で平行に配列された第1直
線ラインと、所定間隔で平行に配列されると共に上記第
1直線ラインに交差した第2直線ラインでなし、上記樹
脂基板を一度に矩形状に切断すれば、所定寸法で矩形状
に切断された素子搭載樹脂基板を効率的に短時間に得る
ことができる。
【0031】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
上記金属線に超音波を掛ければ、上記金属線の超音波振
動によって、ジュール熱によって溶解して軟らかくなっ
ている上記樹脂基板の切断速度が速められる。こうし
て、さらに効率的に上記樹脂基板を切断できる。
上記金属線に超音波を掛ければ、上記金属線の超音波振
動によって、ジュール熱によって溶解して軟らかくなっ
ている上記樹脂基板の切断速度が速められる。こうし
て、さらに効率的に上記樹脂基板を切断できる。
【0032】また、上記発明の樹脂基板の切断方法は、
スクライビングを併用すれば、上記樹脂基板を完全に切
断するまでの時間を短縮し、さらに効率的に上記樹脂基
板を切断することができる。
スクライビングを併用すれば、上記樹脂基板を完全に切
断するまでの時間を短縮し、さらに効率的に上記樹脂基
板を切断することができる。
【図1】 この発明の樹脂基板の切断方法を示す概略図
である。
である。
【図2】 図1における樹脂基板の切断方法の手順を示
す図である。
す図である。
【図3】 図1および図2とは異なる他の切断方法の説
明図である。
明図である。
【図4】 従来の樹脂基板の切断方法におけるカッティ
ングラインを示す図である。
ングラインを示す図である。
【図5】 従来の樹脂基板の切断方法によって樹脂基板
を切断している状態を示す側面図である。
を切断している状態を示す側面図である。
11…電源、 12,13…金属線、14,33…樹
脂基板、 22…固定台、23…溝、
31,32…金属線列、
35…チップ。
脂基板、 22…固定台、23…溝、
31,32…金属線列、
35…チップ。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数個の素子が形成された樹脂基板を、
上記各素子を分割するように切断する樹脂基板の切断方
法であって、 上記樹脂基板上における切断ラインに沿って金属線を配
列し、 上記金属線に電流を流してジュール熱を発生させ、 上記総ての切断ラインに係る金属線を一斉に上記樹脂基
板に押し当てて、上記樹脂基板を切断ラインに沿って一
度に切断することを特徴とする樹脂基板の切断方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂基板の切断方法に
おいて、 上記切断ラインは、所定間隔で平行に配列された直線ラ
インであって、上記樹脂基板は一度に短冊状に切断され
ることを特徴とする樹脂基板の切断方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の樹脂基板の切断方法に
おいて、 上記切断ラインは、所定間隔で平行に配列された第1直
線ラインと、所定間隔で平行に配列されると共に上記第
1直線ラインに交差した第2直線ラインとであって、上
記樹脂基板は一度に矩形状に切断されることを特徴とす
る樹脂基板の切断方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の樹脂基板の切断方法に
おいて、 上記金属線に超音波を掛けることを特徴とする樹脂基板
の切断方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の樹脂基板の切断方法に
おいて、 スクライビングを併用することを特徴とする樹脂基板の
切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35891899A JP2001170899A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 樹脂基板の切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35891899A JP2001170899A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 樹脂基板の切断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001170899A true JP2001170899A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18461792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35891899A Pending JP2001170899A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 樹脂基板の切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001170899A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014065614A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Masanobu Yae | 脆性板の熱割断方法 |
CN108281383A (zh) * | 2018-01-22 | 2018-07-13 | 京东方科技集团股份有限公司 | 基板切割方法及阵列基板的制作方法 |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35891899A patent/JP2001170899A/ja active Pending
Cited By (2)
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