JP2001170081A - 有床義歯用アタッチメント - Google Patents

有床義歯用アタッチメント

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JP2001170081A
JP2001170081A JP36137999A JP36137999A JP2001170081A JP 2001170081 A JP2001170081 A JP 2001170081A JP 36137999 A JP36137999 A JP 36137999A JP 36137999 A JP36137999 A JP 36137999A JP 2001170081 A JP2001170081 A JP 2001170081A
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Osamu Hamada Michael
オサム ハマダ マイケル
Masashi Takahashi
正史 高橋
Masayuki Takayama
正行 高山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 維持歯となる天然歯又は顎骨に埋入された人
工歯根の歯根の上部構造として固着される構成要素と有
床義歯の義歯床側に配備されて固着される構成要素とを
互いに嵌合させて用い、着脱自在な部品交換で容易に初
期の機能を回復させることができる長期使用可能な有床
義歯用アタッチメントを提供する。 【解決手段】 一方の構成要素を固着部1cに立設されて
いるネック部1bと球状部1aとで構成されるメール1と
し、他方の構成要素を球状部1aの直径より大径の開口部
2aに連通する中空部2bを備えた略円筒形状のハウジング
部材2と、球状部1aの直径より小径の開口部3aに連通し
その空間内面で球状部1aを保持する保持空間3bと開口部
3aに連接されて成るスリット3cとを備え中空部2b内に着
脱自在で且つ中空部2bに係合して装着される弾性を有し
且つ球状部1aより軟質のプラスチック製のライダー3と
から成るフィメールとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、維持歯となる天然
歯又は顎骨に埋入されている歯科用インプラントフィク
スチャー(以下、単に人工歯根と称することがある)の
歯根の上部構造として固着される構成要素と口腔内に装
着される歯科用補綴物である有床義歯の義歯床側に配備
されて固着される構成要素とを互いに嵌合させて用い、
着脱自在にされていながらも咀嚼時等においては抜け落
ちたりすることがないばかりか、着脱自在な部品交換で
容易に初期の機能を回復させることができる長期使用可
能な有床義歯用アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】抜歯などにより欠落した歯牙の代用とし
て、咀嚼力や美観(歯並びの審美性)を回復するために
歯科補綴治物(以下、単に補綴物と称することがある)
を用いた治療が行われ、この歯牙の欠落が複数で連続し
ている場合や多数である場合には、補綴物として有床義
歯が多用されている。
【0003】このような有床義歯は、一般的には、顎堤
(上顎又は下顎)に全く歯牙が無い場合(無歯顎)には
全部床義歯(総義歯)と呼称され、部分的に充当させる
場合には部分床義歯と呼称されている。そして、この床
と称される部分を形成する材料としては、歯科用合成樹
脂として市販されている歯科用床用レジン(以下、単に
レジンと称することがある)又はレジンと歯科用チタン
合金などのような歯科用合金との組合せが使用されてい
る。
【0004】これら有床義歯が咀嚼時等においては抜け
落ちたりしないようにする維持装置は、形態と機構上の
違いで2種類に大別することができる。
【0005】その一つは、鉤(クラスプと呼称されるこ
ともある)である。この鉤は、部分床義歯の場合に欠如
歯牙の両側の天然歯を切削して支台歯(鉤歯と呼称され
ることもある)とし、金属の弾性を利用してこの支台歯
を把握させるものであり、臨床において用いられる頻度
が高いものと言える。
【0006】他の一つは、有床義歯用アッタチメント
(以下、単にアタッチメントと称することがある)であ
る。このアタッチメントはその構成要素としてメールと
フィメールとの組合せから成り、主に総義歯に使用され
るが、場合(症例)により部分床義歯に使用されること
もある。
【0007】このアタッチメントの固着方法は、維持歯
として天然歯(歯根)が存在する場合には残存する天然
歯が支台歯として形成され、また無歯顎の場合には顎骨
に埋入された人工歯根が維持歯としての役目を果たし、
その上部構造としてアタッチメントを構成する一方の構
成要素(例えばメール)が固着される。そして、アタッ
チメントを構成する残りの構成要素(例えばフィメー
ル)が補綴物である有床義歯の床部分の相対する位置に
固着されるのである。しかして、この両者の緊密な嵌合
により有床義歯の支持と維持とがなされるのである。通
常の場合、天然歯又は人工歯根側にメールが固着され、
有床義歯側にフィメールが固着される。
【0008】このような構成要素としてメールとフィメ
ールとの組合せから成るアタッチメントにおいて、構成
要素であるメールとフィメールとの嵌合(ジョイントと
呼称されることもある)方式として、例えば、シリンダ
ーとピストンの組合せのように一方向の往復運動(垂直
方向の上下動)のみが許されるように規制される構造
と、一方(メール側)の形状が球状体を成してこれと嵌
合する側(フィメール側)が前記球状体を抜け落ちない
ようにして保持する構成にして定点におけるフィメール
側の傾斜を可能にする構造のものとがある。
【0009】しかしながら、有床義歯を装着した状態で
咀嚼を行うと、咀嚼時の咬合圧力により有床義歯の粘膜
面側が粘膜を圧迫して粘膜に被圧変位(圧迫による沈み
込みなどの意)を生じさせることになるが、メールとフ
ィメールとの嵌合方式がシリンダーとピストンの組合せ
のように一方向の往復運動のみしか許されないような構
造であると、咀嚼部位が臼歯部である場合には臼歯部
に、また前歯部である場合は前歯部に集中的に粘膜に被
圧変位を生じさせることになる。そして、この咬合圧力
にメールとフィメールとの嵌合部と咬合部位との距離を
乗じたモーメントがメールとフィメールとの嵌合部のみ
に作用することになるため、例えばアタッチメントの構
成要素の一方が人工歯根に固着されている場合には、そ
の人工歯根の固定用のねじの緩みやねじの破折などの現
象が生じるばかりか、このような大きなモーメントが人
工歯根に長期に亘って繰り返し加えられると人工歯根が
埋入されている顎骨の周囲骨の吸収に至る恐れが出てく
る。そこで、近年ではメールとフィメールとの嵌合方式
としては、定点におけるフィメール側の傾斜を可能にす
るようにメール側の形状が球状体とし、フィメール側を
この球状体が抜け落ちないように保持するメールとフィ
メールとの嵌合方式が採用されるようになってきた。
【0010】しかるに、このようなメール側の形状を球
状体とし、フィメール側をこの球状体が抜け落ちないよ
うに保持するメールとフィメールとの嵌合方式において
も、従来はメールとフィメールとは共に金属によって作
成されていたため、長期間使用しているとメールとフィ
メールの接触部分の摩滅から来る両者の適合不全に対処
することができず、その結果メールやフィメールが固着
されている維持歯となる天然歯又は人工歯根や歯科用補
綴物全体を作り替えなければならなくなるという欠点が
あった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述したよ
うに有床義歯は着脱が毎日繰り返されるものであり且つ
咀嚼時などには咬合圧力の大きな力を常に受けるもので
もあるため、有床義歯に変形圧力や予想外の大きな力が
加えられてもその構成部材が破損したり摩滅が異常に進
んだりしないようにそれら外力を歯肉に負担させたり分
散させたりすることが可能で、結果的に有床義歯を維持
する維持歯となる天然歯や人工歯根への負担を軽減する
構成であり、しかも長期に亘る使用がなされてもメール
やフィメールが固着されている維持歯となる天然歯又は
人工歯根や歯科用補綴物全体を作り替える必要がないよ
うに磨滅する部品を或る特定の部品に限る構造にしてこ
の部品の交換で容易に初期の性能の回復が可能な有床義
歯用アタッチメントを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、維持歯となる天然歯又は
歯科用インプラントフィクスチャーの歯根の上部構造と
して固着される構成要素と歯科用補綴物の該構成要素と
対応する位置に固定される構成要素とから成る有床義歯
用アタッチメントを、前記構成要素の一方が、歯根又は
歯科用補綴物に固着される固着部と該固着部に立設され
ているネック部と該ネック部の該固着部と反対側に連設
されており該ネック部の太さより大きな直径を有する球
状部とで構成されるメールであり、前記構成要素の他方
が、歯科用補綴物又は歯根に固着される大きさの略円筒
形状をなし該メールと対向する側に該メールの球状部の
直径より大きな直径の開口部と該開口部に連通する中空
部とを備えたハウジング部材と、該ハウジング部材の中
空部内に収納された際に該開口部と対応する位置に位置
する前記メールの球状部の直径より小さな口径の開口部
と該開口部に連通しその空間内面で前記メールの球状部
を保持する保持空間と該開口部を前記メールの球状部が
通過できるようにするために側面に形成されており該開
口部に連接されて成るスリットとを備えており該ハウジ
ング部材の中空部内に着脱自在で且つ該ハウジング部材
の中空部に係合して装着される弾性を有し且つ前記メー
ルの球状部より軟質のプラスチック製のライダーとから
成るフィメールである構成にすれば良いことを究明して
本発明を完成したのである。
【0013】そして、前述した構成において、ライダー
の外周面が開口部側に向け先細りとなる截頭円錐形状を
なしていたり、ハウジング部材の中空部とライダーとの
係合構造が該ハウジング部材の中空部内周面に形成され
た該ハウジング部材の軸線に略直角な凸条又は凹溝と該
ライダーの外周面であって該ハウジング部材の中空部内
周面に形成された凸条又は凹溝に対応する位置に形成さ
れた該ライダーの軸線に略直角な凹溝又は凸条とから成
る抜け止め構造であったり、このハウジング部材の中空
部とライダーとの係合構造に該ハウジング部材の中空部
内周面に形成された該ハウジング部材の軸線に略平行な
凸条又は凹溝と該ライダーの外周面であって該ハウジン
グ部材の中空部内周面に形成された凸条又は凹溝に対応
する位置に形成された該ライダーの軸線に略平行な凹溝
又は凸条とから成る回転止め構造が付加されていたり、
ライダーの保持空間が該保持空間内に保持されたメール
の球状部が該保持空間内で僅かに該ライダーの軸線に直
角又は平行な方向に移動できるようにその断面形状が両
側が半球状でその間が円筒状であったり、ライダーの開
口部及びハウジング部材の開口部から所定の位置まで該
ライダー及び該ハウジング部材の側面の各々対応合致す
る位置にスリット及び切り溝が形成されており少なくと
も該ライダーに形成されているスリットの幅がメールの
球状部の直径より小さくネック部の太さより大きな幅で
あったり、メールの固着部がネック部に連設された基底
部と該基底部の該ネック部側と反対側に連設されている
該基底部より細い棒状連結部と該棒状連結部の該基底部
側と反対側に連設されている該棒状連結部より大きな突
起状板とで構成されており該基底部の該ネック部側が該
ネック部に向けて厚板状になだらかに隆起していたりす
るような構成にすればより好ましいことも究明したので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る有
床義歯用アタッチメントの実施例について詳細に説明す
る。図1は本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構
成する一方の構成要素であるメールの1実施例の拡大正
面説明図、図2は図1に示したメールの拡大平面説明
図、図3は本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構
成する他方の構成要素であるフィメールを構成する一方
の部材であるハウジング部材の1実施例の右側を断面で
示す拡大正面説明図、図4は図3に示したハウジング部
材の拡大底面説明図、図5は本発明に係る有床義歯用ア
タッチメントを構成する他方の構成要素であるフィメー
ルを構成する一方の部材であるハウジング部材の他の実
施例の右側を断面で示す拡大正面説明図、図6は図5に
示したハウジング部材の拡大底面説明図、図7は本発明
に係る有床義歯用アタッチメントを構成する他方の構成
要素であるフィメールを構成するもう一方の部材である
ライダーの1実施例の一部を断面で示した拡大正面説明
図、図8は図7に示したライダーの拡大底面説明図、図
9は本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成する
他方の構成要素であるフィメールを構成するもう一方の
部材であるライダーの他の実施例の拡大斜視図、図10
は本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成する構
成要素であるメールとフィメールとが組み合わされた状
態の1実施例を説明するフィメールを断面で示した拡大
説明図、図11は図10に示した本発明に係る有床義歯
用アタッチメントを構成する構成要素であるメールとフ
ィメールとが組み合わされた状態の1実施例を説明する
斜視拡大説明図、図12は顎骨に埋入された人工歯根に
固定されている人工歯の内側にフィメールが配備された
状態の1実施例を示す拡大斜視説明図、図13は歯根
(天然歯又は人工歯根)に固着されたメールの向きが顎
堤と並行となるように配備された状態の1実施例を示す
拡大斜視説明図、図14は歯根(天然歯又は人工歯根)
に固着された2個のメールの向きが顎堤と直角となるよ
うに配備された状態の1実施例を示す拡大斜視説明図、
図15は上顎全部床義歯に2個のフィメールが配備され
た状態の1実施例を義歯床側から見た拡大斜視説明図で
ある。
【0015】図面中、1は本発明に係る有床義歯用アタ
ッチメントの一方の構成要素であるメールであり、歯根
又は歯科用補綴物に固着される固着部1cと、この固着部
1cに立設されているネック部1bと、このネック部1bの固
着部1cと反対側に連設されておりネック部1bの太さより
大きな直径を有する球状部1aとで構成されている。球状
部1aとしてはその直径が1.5〜2.5mm程度の大きさで、ネ
ック部1bとしてはその直径が0.8〜1.5mm程度が好まし
い。また、固着部1cは固着されるものの材質によってそ
の構成を変えることができ、残存する天然歯を支台歯と
して形成する場合には図示しないが支台歯に穿設された
孔に埋設されるようにネック部1bに連設された截頭円錐
形状等のポスト部であり、鋳接によって固着される場合
及びレジン等の合成樹脂に埋設されて固着される場合に
は図示した実施例のようにネック部1bに連設された基底
部1dとこの基底部1dのネック部1b側と反対側に連設され
ている基底部1dより細い棒状連結部1eと棒状連結部1eの
基底部1d側と反対側に連設されている棒状連結部1eより
大きな突起状板1fとで構成されていることが好ましく、
この場合には基底部1dのネック部1b側がネック部1bに向
けて厚板状になだらかに隆起していると後述するフィメ
ールと面当たりすることがなくなるので有床義歯5の着
脱がより容易に行えるようになるので好ましい。
【0016】このメール1は、口腔内において使用され
るものであり且つ半永久的に使用することを意図したも
のであるから、化学的に安定していて比較的強度のある
ステンレス鋼やチタン合金などの歯科用合金や歯科用金
合金やこれと同等の金合金や強化プラスチックなどで製
作されている。
【0017】2は本発明に係る有床義歯用アタッチメン
トの他方の構成要素であるフィメールを構成する一方の
部材である金属製のハウジング部材であり、歯科用補綴
物又は歯根に固着される大きさである直径が4.0〜6.0mm
で高さが3.5〜5.5mm程度の略円筒形状をなし前記メール
1と対向する側にメール1の球状部1aの直径より大きな
口径の開口部2aとこの開口部2aに連通する中空部2bとを
備えている。そしてこのハウジング部材2は、図15に
示すような有床義歯5(図示した例は上顎の全部床義歯
である)の義歯床5cのレジンや図12に示すように天然
歯4aに並んで顎骨に埋入された人工歯根に固定されてい
る人工歯5aの内側(舌側)等に固着される部材であるか
ら、これらのレジンや人工歯から容易に離脱することが
無いようにその外側面に全周に亘って溝2cが形成されて
いることが好ましい。この溝2cが形成されているハウジ
ング部材2を図15に示すような有床義歯5の義歯床5c
のレジンに固着するには、予め準備されている人工歯5a
が所定位置に保持されている有床義歯作製用石膏鋳型内
の所定位置にハウジング部材2を位置させておいて、こ
の石膏鋳型内に義歯床5c用素材である柔らかいレジンを
流し込んで固化させることによって行えば良いが、義歯
床5cにハウジング部材2挿入用の孔を確保し、この孔内
にハウジング部材2を挿入して接着剤を使用して固定し
ても良い。
【0018】このハウジング部材2は、開口部2aからこ
の開口部2aに連通する中空部2b内に後述するライダー3
を挿入し格納することでフィメールを形成するものであ
るから、挿入格納されたライダー3が係合する部分が設
けられていることが必要であり、この係合する部分とし
てはライダー3が中空部2b内から抜け出ることがないよ
うにハウジング部材2の中空部2b内周面に形成されたハ
ウジング部材2の軸線Xに略直角な凸条又は凹溝(図示
した実施例は抜け止め用凹溝2d)であることが好まし
い。更にライダー3が中空部2b内で回転することがない
ようにハウジング部材2の中空部2b内周面にハウジング
部材2の軸線Xに略平行な凸条又は凹溝(図示した実施
例は回転止め用凹溝2e)が形成されいることがより好ま
しい。
【0019】このように構成されているハウジング部材
2には、図3及び4に示す実施例のような円筒形状を有
する外周面のものと、図5及び6に示す実施例のような
円筒形状の外周面の一部が平面状に切り落とされてU字
状の所定大きさの切り溝2fが形成されているものとの2
種類が存在しており、この中で後者のものは後述するよ
うにその使用状態の制限が少ないので好ましい。
【0020】3は本発明に係る有床義歯用アタッチメン
トの他方の構成要素であるフィメールを構成する他方の
部材である弾性を有し且つ前記メール1の球状部1aより
軟質のプラスチック製のライダーであり、ハウジング部
材2の中空部2b内に収納された際にその開口部2aと対応
する位置に位置する前記メール1の球状部1aの直径より
小さな口径の開口部3aとこの開口部3aに連通しその空間
内面でメール1の球状部1aを保持する保持空間3bと開口
部3aをメール1の球状部1aが通過できるようにするため
に側面に形成されており開口部3aに連接されて成るスリ
ット3cとを備えている。このスリット3cによる開口部3a
の拡径効果を有効に発揮させるには、ライダー3の外形
状は開口部3a側に向け先細りとなる截頭円錐形状を成し
ていることが好ましい。
【0021】このライダー3は、ハウジング部材2の中
空部2b内に着脱自在で且つハウジング部材2の中空部2b
に係合して装着されるものであるから、この係合する部
分としてはライダー3が中空部2b内から抜け出ることが
ないように、ライダー3の外周面であってハウジング部
材2の中空部2b内周面に形成された凸条又は凹溝(図示
した実施例は抜け止め用凹溝2d)に対応する位置に形成
されたライダー3の軸線Yに略直角な凹溝又は凸条(図
示した実施例は抜け止め用凸条3d)から成る抜け止め構
造であることが好ましい。更に、ライダー3がハウジン
グ部材2の中空部2b内で回転することがないように、ハ
ウジング部材2の中空部2b内周面にハウジング部材2の
軸線Xに略平行な凸条又は凹溝(図示した実施例は回転
止め用凹溝2e)が形成されいる場合には、ライダー3の
外周面であってハウジング部材2の中空部2b内周面に形
成された凸条又は凹溝に対応する位置に形成されたライ
ダー3の軸線Yに略平行な凹溝又は凸条(図示した実施
例は回転止め用凸条3e)から成る回転止め構造が付加さ
れているとより好ましい。
【0022】そして、この回転止め構造における回転止
め用凹溝2eと回転止め用凸条3eとには、図3,4及び図
5,6に示した実施例のように、その中間近傍に幅を異
ならせる段差が設けられていても、更には深さを異なら
せる段差が設けられていても良い。
【0023】また、ハウジング部材2が図5及び6に示
す実施例のような円筒形状の外周面の一部が平面状に切
り落とされてU字状の所定大きさの切り溝2fが形成され
ている場合にこのハウジング部材2の中空部2b内に収納
されるライダー3には、回転止め用凸条3eの反対側に位
置する側面であってハウジング部材2に形成されている
切り溝2fと対応する位置にU字状の切り通し溝の役目を
果たすようにしてスリット3cが形成されていると、この
スリット3cの部分にメール1のネック部1bが位置する状
態にして開口部3aから球状部1aをフィメール内、即ちラ
イダー3の収納空間3b内に挿入格納することができる。
従って、このライダー3に形成されているスリット3cの
幅の制限は、メール1の球状部1aの外形寸法より小さく
ネック部1bの太さより大きいことである。このような制
限は、図10及び11に示すようにメール1のネック部
1bをライダー3に形成されているスリット3cを通過させ
て、メール1の球状部1aをフィメール内即ちライダー3
の収納空間3b内に収納した状態で、メール1の球状部1a
がライダー3に形成されているスリット3cを通過して抜
け落ちることを防止すると同時に被圧変位に伴う僅かな
動きに対応して動くことを可能にするためである。
【0024】このようなハウジング部材2に切り溝2fが
またライダー3にスリット3cが形成されているフィメー
ルとメール1と組合せを部分床義歯に使用する場合に
は、例えば図12に示すように顎堤4の顎骨に埋入され
た人工歯根に固定されている人工歯5aにフィメールが配
備されている場合と、図13に示すように歯根(天然歯
又は人工歯根)に固着された支台1gにメール1が横方向
(顎堤4の表面にほぼ並行な状態)に鋳接されている場
合との二つの方法が存在している。また、アタッチメン
トとしての強度不足が考えられる場合には、隣の天然歯
にも同様の加工を施してフィメール又はメール1を二連
にして用いるようにされていても良い。
【0025】また、前記したハウジング部材2に切り溝
2fが、またライダー3にスリット3cがそれぞれ形成され
ているフィメールである場合とそうでない場合とにおい
ては、図14に示すように歯根(天然歯にあっては支台
歯に、また人工歯根にあっては人工歯根に固定されたゴ
ールドシリンダー)に2個のメールをその向きが顎堤と
直角となるように配備固着し、図15に示すように有床
義歯5の義歯床5cの顎堤4の粘膜面に接する部分に溝状
の床内空隙5bを形成しておいて、この床内空隙5bの両端
にフィメールを配置させると共に、この床内空隙5b内と
これに対応する位置の顎堤4には別な有床義歯5の維持
手段(図示なし)を収納するように構成しても良い。即
ち、本発明に係る有床義歯用アタッチメントと他の有床
義歯の維持手段とを組み合わせることでより良い有床義
歯5の装着環境が整えることも可能である。
【0026】前述のような位置関係にメール1とフィメ
ールとを配備すると、有床義歯5の義歯床5cの高さを低
く抑え、しかも小型でありながら強力な結合が可能であ
り、有床義歯5の装着時に義歯床5cを傾けながら装着す
ることなどによるモーメントの発生や、咀嚼時などに咬
合圧力のような変形圧力や予想外の大きな力を常に受け
ても、メール1側の形状が球状体1aであるからこの球状
体1aを中心とするフィメール側の傾斜が可能であるの
で、有床義歯5やアタッチメントが破損することがない
のである。
【0027】また、ライダー3の保持空間3bが、この保
持空間3b内に保持されたメール1の球状部1aが保持空間
3b内で僅かにライダー3の軸線Yに直角又は平行な方向
に移動できるようにその断面形状が両側が半球状でその
間が円筒状であると、前記メール1の球状体1aを中心と
するフィメール側の傾斜が可能であるという動きの自由
度に加えて、食物を咀嚼する時などの有床義歯5の全体
的な義歯床5cの沈み込み(平行移動)にも対応可能であ
るという動きの自由度も確保できるのである。このライ
ダー3の保持空間3bにおける両側の半球状部間の円筒状
部の長さは、ライダー3の軸線Yが顎堤4の表面にほぼ
並行な状態に配備されて固定された場合を示す図9に示
すように有床義歯5の全体的な義歯床5cの沈み込み(平
行移動)の予想距離Lに対応する長さ、そして別の維持
手段(ドルダーバーアタッチメント等)と共用した場合
には所定の長さに予め設定しておけば良いのである。
【0028】また、ライダー3の開口部3a及びハウジン
グ部材2の開口部2aから所定の位置までライダー3及び
ハウジング部材2の側面の各々対応合致する位置にスリ
ット3c及び切り溝2fが形成されており、少なくともライ
ダー3に形成されているスリット3cの幅がメール1の球
状部1aの直径より小さくネック部1bの太さより大きな幅
であると、図10及び11に示すようにメール1の球状
部1aの中心とネック部1bの中心とを結ぶ軸線とライダー
3の軸線Yとが直角を成す状態にもメール1の球状部1a
をライダー3の保持空間3b内に収納することもでき、更
にハウジング部材2の側面に形成されている切り溝2fの
幅がメール1の球状部1aの直径よりも大きく且つライダ
ー3の側面に形成されているスリット3cがメール1の球
状部1aの直径よりも大きく押し拡げ得る場合にはメール
1の球状部1aをライダー3の保持空間3b内に収納するの
に開口部3aを押し拡げて挿入するのではなく、ライダー
3のスリット3cを押し拡げて側面から直ちに挿入するこ
ともできる。
【0029】そして、ライダー3の外周面が開口部3a側
に向け先細りとなる截頭円錐形状をなしていれば、メー
ル1の球状部1aをライダー3の保持空間3b内に収納する
のにライダー3の開口部3aを押し拡げることが容易とな
るので、ライダー3の開口部3aの口径をメール1の球状
部1aの直径より充分小さくなるように設定しておくこと
ができるため、メール1の抜け止め効果を高めることが
できるのである。また、図9に示すようにライダー3の
スリット3cの両側から外側に突出したフランジ3fを設け
てハウジング部材2の切り溝2fの端面をこのフランジ3f
で被うようにしておけば、ライダー3のハウジング部材
2内での回転止め効果と同時にメール1のネック部1bに
連設された基底部1dとハウジング部材2との金属同士の
接触を完全に防ぎ得るので更に好ましい。
【0030】
【発明の効果】以上に詳述したようなメールとフィメー
ルとの組合せから成る本発明に係る有床義歯用アタッチ
メントは、咀嚼時などに咬合圧力のような変形圧力や予
想外の大きな力を常に受けても、メール側の形状が球状
体であるからこの球状体を中心とするフィメール側の傾
斜が可能であるので、有床義歯やアタッチメントが破損
することがなく、またメールの球状体と接するフィメー
ルのライダーがハウジング部材の中空部内に着脱自在で
且つメールの球状体より軟質で加工が容易で変形抵抗力
の設定が自在で且つ安価であるプラスチック製であるた
め、毎日有床義歯の着脱が幾度となく繰り返され更に咀
嚼時などに咬合圧力のような変形圧力や予想外の大きな
力を常に受けてメールのの球状体を中心とするフィメー
ル側が傾斜することにより摩耗するのはフィメールのラ
イダーだけであるから、このライダーを交換することに
よりメールとフィメールの接触部分の摩滅から来る両者
の適合不全に容易に対処でき、その結果メールやフィメ
ールが固着されている維持歯となる天然歯又は人工歯根
や歯科用補綴物全体を作り替えなければならなくなるこ
とがなくなるばかりでなく、有床義歯に偏った力が加わ
りゆがむような状態になっても、メールとフィメールと
の間の動きに自由度が確保できるのである。
【0031】そして、ライダーの外周面が開口部側に向
け先細りとなる截頭円錐形状をなしていれば、メールの
球状部をライダーの保持空間内に収納するのにライダー
の開口部を押し拡げることが容易となるので、ライダー
の開口部の口径をメールの球状部の直径より充分小さく
なるように設定しておくことができるため、メールの抜
け止め防止効果を高めることができる。
【0032】また、ライダーはハウジング部材の中空部
内に着脱自在で且つハウジング部材の中空部に係合して
装着されるものであるが、このハウジング部材の中空部
とライダーとの係合構造が、ハウジング部材の中空部内
周面に形成されたハウジング部材の軸線に略直角な凸条
又は凹溝とライダーの外周面であってハウジング部材の
中空部内周面に形成された凸条又は凹溝に対応する位置
に形成されたライダーの軸線に略直角な凹溝又は凸条と
から成る抜け止め構造や、更にハウジング部材の中空部
内周面に形成されたハウジング部材の軸線に略平行な凸
条又は凹溝とライダーの外周面であってハウジング部材
の中空部内周面に形成された凸条又は凹溝に対応する位
置に形成されたライダーの軸線に略平行な凹溝又は凸条
とから成る回転止め構造が付加されているものである
と、ライダーがハウジング部材の中空部内から抜け落ち
たり、更にはハウジング部材の中空部内で回転したりす
ることがないので、良好な状況で使用できる。
【0033】更に、ライダーの保持空間がその内部に保
持されたメールの球状部が保持空間内で僅かにライダー
の軸線に直角又は平行な方向に移動できるようにその断
面形状が両側が半球状でその間が円筒状である場合に
は、食物を咀嚼する時などの有床義歯の全体的な義歯床
の沈み込み(平行移動)にも対応可能であり、有床義歯
用アタッチメントを構成するメールとフィメールとの間
の動きの自由度がより高くなり、有床義歯やアタッチメ
ントに有害な外力を歯肉に負担させたり分散させたりす
ることができるから、結果的に有床義歯を維持する天然
歯や人工歯根への負担を軽減できる。
【0034】そして、ライダーの開口部及びハウジング
部材の開口部から所定の位置までライダー及びハウジン
グ部材の側面の各々対応合致する位置にスリット及び切
り溝が形成されており、少なくともライダーに形成され
ているスリットの幅がメールの球状部の直径より小さく
ネック部の太さより大きな幅であれば、このスリットの
部分にメールのネック部が位置する状態にして開口部か
らメールの球状部をフィメール内、即ちライダーの収納
空間内に挿入格納することができる。更に、ハウジング
部材の側面に形成されている切り溝の幅がメールの球状
部の直径よりも大きく且つライダーの側面に形成されて
いるスリットがメールの球状部の直径よりも大きく押し
拡げ得る場合にはメールの球状部をライダーの保持空間
内に収納するのにライダーの開口部を押し拡げて挿入す
るのではなく、ライダーのスリットを押し拡げて側面か
ら直ちに挿入することもできる。加えて、フィメールの
軸線に対して平行又は直角であるメールの動きに対応す
ることができるから、有床義歯の製作の自由度が向上す
るのでより一層好ましいのである。
【0035】更に、メールの固着部が、ネック部に連設
された基底部と、この基底部のネック部側と反対側に連
設されている基底部より細い棒状連結部と、棒状連結部
の基底部側と反対側に連設されている棒状連結部より大
きな突起状板とで構成されており、基底部のネック部側
がネック部に向けて厚板状になだらかに隆起している
と、レジンに確実に固着できると共に、フィメールと面
当たりすることがなくなるので有床義歯の着脱がより容
易に行えるようになる。
【0036】このような種々の効果を奏するに本発明に
係る有床義歯用アタッチメントの歯科医療の技術の向上
に寄与する価値は非常に大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成
する一方の構成要素であるメールの1実施例の拡大正面
説明図である。
【図2】図1に示したメールの拡大平面説明図である。
【図3】本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成
する他方の構成要素であるフィメールを構成する一方の
部材であるハウジング部材の1実施例の右側を断面で示
す拡大正面説明図である。
【図4】図3に示したハウジング部材の拡大底面説明図
である。
【図5】本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成
する他方の構成要素であるフィメールを構成する一方の
部材であるハウジング部材の他の実施例の右側を断面で
示す拡大正面説明図である。
【図6】図5に示したハウジング部材の拡大底面説明図
である。
【図7】本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成
する他方の構成要素であるフィメールを構成するもう一
方の部材であるライダーの1実施例の一部を断面で示し
た拡大正面説明図である。
【図8】図7に示したライダーの拡大底面説明図であ
る。
【図9】本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構成
する他方の構成要素であるフィメールを構成するもう一
方の部材であるライダーの他の実施例の拡大斜視図であ
る。
【図10】本発明に係る有床義歯用アタッチメントを構
成する構成要素であるメールとフィメールとが組み合わ
された状態の1実施例を説明するフィメールを断面で示
した拡大説明図である。
【図11】図10に示した本発明に係る有床義歯用アタ
ッチメントを構成する構成要素であるメールとフィメー
ルとが組み合わされた状態の1実施例を説明する斜視拡
大説明図である。
【図12】顎骨に埋入された人工歯根に固定されている
人工歯の内側にフィメールが配備された状態の1実施例
を示す拡大斜視説明図である。
【図13】歯根(天然歯又は人工歯根)に固着されたメ
ールの向きが顎堤と並行となるように配備された状態の
1実施例を示す拡大斜視説明図である。
【図14】歯根(天然歯又は人工歯根)に固着された2
個のメールの向きが顎堤と直角となるように配備された
状態の1実施例を示す拡大斜視説明図である。
【図15】上顎全部床義歯に2個のフィメールが配備さ
れた状態の1実施例を義歯床側から見た拡大斜視説明図
である。
【符号の説明】
1 メール 1a 球状部 1b ネック部 1c 固着部 1d 基底部 1e 棒状連結部 1f 突起状板 1g 支台 2 ハウジング部材 2a 開口部 2b 中空部 2c 溝 2d 抜け止め用凹溝 2e 回転止め用凹溝 2f 切り溝 X 軸線 3 ライダー 3a 開口部 3b 保持空間 3c スリット 3d 抜け止め用凸条 3e 回転止め用凸条 3f フランジ Y 軸線 L 義歯床の沈み込みの予想距離 4 顎堤 4a 天然歯 5 有床義歯 5a 人工歯 5b 床内空隙 5c 義歯床
フロントページの続き (72)発明者 高山 正行 東京都板橋区蓮沼町76番1号 株式会社ジ ーシー内 Fターム(参考) 4C059 JJ02 JJ12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 維持歯となる天然歯又は歯科用インプラ
    ントフィクスチャーの歯根の上部構造として固着される
    構成要素と歯科用補綴物の該構成要素と対応する位置に
    固定される構成要素とから成る有床義歯用アタッチメン
    トであって、 前記構成要素の一方が、歯根又は歯科用補綴物に固着さ
    れる固着部(1c)と該固着部(1c)に立設されているネック
    部(1b)と該ネック部(1b)の該固着部(1c)と反対側に連設
    されており該ネック部(1b)の太さより大きな直径を有す
    る球状部(1a)とで構成されるメール(1)であり、 前記構成要素の他方が、歯科用補綴物又は歯根に固着さ
    れる大きさの略円筒形状をなし該メール(1)と対向する
    側に該メール(1)の球状部(1a)の直径より大きな直径の
    開口部(2a)と該開口部(2a)に連通する中空部(2b)とを備
    えたハウジング部材(2)と、該ハウジング部材(2)の中
    空部(2b)内に収納された際に該開口部(2a)と対応する位
    置に位置する前記メール(1)の球状部(1a)の直径より小
    さな口径の開口部(3a)と該開口部(3a)に連通しその空間
    内面で前記メール(1)の球状部(1a)を保持する保持空間
    (3b)と該開口部(3a)を前記メール(1)の球状部(1a)が通
    過できるようにするために側面に形成されており該開口
    部(3a)に連接されて成るスリット(3c)とを備えており該
    ハウジング部材(2)の中空部(2b)内に着脱自在で且つ該
    ハウジング部材(2)の中空部(2b)に係合して装着される
    弾性を有し且つ前記メール(1)の球状部(1a)より軟質の
    プラスチック製のライダー(3)とから成るフィメールで
    あることを特徴とする有床義歯用アタッチメント。
  2. 【請求項2】 ライダー(3)の外周面が、開口部(3a)側
    に向け先細りとなる截頭円錐形状をなしている請求項1
    に記載の有床義歯用アタッチメント。
  3. 【請求項3】 ハウジング部材(2)の中空部(2b)とライ
    ダー(3)との係合構造が、該ハウジング部材(2)の中空
    部(2b)内周面に形成された該ハウジング部材(2)の軸線
    (X)に略直角な凸条又は凹溝と、該ライダー(3)の外周
    面であって該ハウジング部材(2)の中空部(2b)内周面に
    形成された凸条又は凹溝に対応する位置に形成された該
    ライダー(3)の軸線(Y)に略直角な凹溝又は凸条とから
    成る抜け止め構造である請求項1又は2に記載の有床義
    歯用アタッチメント。
  4. 【請求項4】 ハウジング部材(2)の中空部(2b)とライ
    ダー(3)との係合構造に、該ハウジング部材(2)の中空
    部(2b)内周面に形成された該ハウジング部材(2)の軸線
    (X)に略平行な凸条又は凹溝と、該ライダー(3)の外周
    面であって該ハウジング部材(2)の中空部(2b)内周面に
    形成された凸条又は凹溝に対応する位置に形成された該
    ライダー(3)の軸線(Y)に略平行な凹溝又は凸条とから
    成る回転止め構造が付加されている請求項3に記載の有
    床義歯用アタッチメント。
  5. 【請求項5】 ライダー(3)の保持空間(3b)が、該保持
    空間(3b)内に保持されたメール(1)の球状部(1a)が該保
    持空間(3b)内で僅かに該ライダー(3)の軸線(Y)に直角
    又は平行な方向に移動できるようにその断面形状が両側
    が半球状でその間が円筒状である請求項1から4までの
    いずれか1項に記載の有床義歯用アタッチメント。
  6. 【請求項6】 ライダー(3)の開口部(3a)及びハウジン
    グ部材(2)の開口部(2a)から所定の位置まで該ライダー
    (3)及び該ハウジング部材(2)の側面の各々対応合致す
    る位置にスリット(3c)及び切り溝(2f)が形成されてお
    り、少なくとも該ライダー(3)に形成されているスリッ
    ト(3c)の幅がメール(1)の球状部(1a)の直径より小さく
    ネック部(1b)の太さより大きな幅である請求項1から5
    までのいずれか1項に記載の有床義歯用アタッチメン
    ト。
  7. 【請求項7】 メール(1)の固着部(1c)が、ネック部(1
    b)に連設された基底部(1d)と、該基底部(1d)の該ネック
    部(1b)側と反対側に連設されている該基底部(1d)より細
    い棒状連結部(1e)と、該棒状連結部(1e)の該基底部(1d)
    側と反対側に連設されている該棒状連結部(1e)より大き
    な突起状板(1f)とで構成されており、該基底部(1d)の該
    ネック部(1b)側が該ネック部(1b)に向けて厚板状になだ
    らかに隆起している請求項1から6までのいずれか1項
    に記載の有床義歯用アタッチメント。
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