JP2001169810A - 装身用チェーンの留め具スライド構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、装身用チェーンの留め具の
位置を任意の位置にスライドして変更することができる
と共に、装身用チェーンに損傷を与えることなく挟圧力
を作用させうる装身用チェーンの留め具スライド構造に
関する。 【解決手段】 この発明は、留め具が、装身用チェーン
を貫挿する出入口を離間位置に一対に設けた中空状のケ
ーシングと、該ケーシングの中空内で抜け出さないよう
に内蔵されてケーシング内の装身用チェーンに外嵌され
る弾性部材とからなっており、該弾性部材が、長手方向
にスリット状の切れ目を設けて端部が切り離されたバネ
性を有する略筒体に形成されており、内部に装身用チェ
ーンを貫挿すると装身用チェーンの外周を締付ける方向
に付勢力が作用する径に設定された構成からなってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、装身用チェーン
に取り付けられた留め具をスライドして所望の位置に配
置することができる装身用チェーンの留め具スライド構
造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、アジャスターを用いて装身用チェ
ーンやループタイの長さを調整する構造として、例えば
実用新案登録第３０４２０７１号公報には、装身用鎖を
押通して留める留め具であって、球状その他の形状をし
ていて、装身用鎖を挿通する貫通孔を有しており、しか
も内部には、装身用鎖が脱げるのを防止する弾性部材が
入っていることを特徴とする装身用鎖の留め具の構造が
知られている。この弾性部材は、１枚のバネ板の両端
を、同じ側に半円筒状に折り曲げて、互いに背中合わせ
の円弧状板バネに形成しており、その背中合わせの円弧
状弾性部材部の間に左右一対の装身用鎖を押通して挟圧
している。そのため、装身用鎖と上記弾性部材との接触
面が狭く、挟圧力が局部的にしか作用しないので、挟圧
力を強める必要があるが、そのことは装身用鎖に局所的
に傷をつけやすい欠点となっている。一方、このような
長さ調整構造では、留め具をスライドすることによりネ
ックレスやループタイなどの装身用チェーンの長さを調
整することになるが、長さの調整の有無に拘わらず、留
め具の位置を所望の位置に移動するようにすれば、デザ
インの異なる装身具として使用者の趣味感に合わせて使
用することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、装
身用チェーンの留め具の位置を任意の位置にスライドし
て変更することができると共に、留め具のスライドに際
して装身用チェーンとの挟正面を広くすることにより、
装身用チェーンに損傷を与えることなく挟圧力を作用さ
せることができる装身用チェーンの留め具スライド構造
を提供することにある。この発明の別の課題は、一対の
装身用チェーンであっても、同様に留め具の位置をスラ
イドして調節することができる装身用チェーンの留め具
スライド構造を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項１の発明では、装身用チェーンに沿って留め
具を所望の位置までスライドさせることができる装身用
チェーンの留め具スライド構造において、留め具が、装
身用チェーンを貫挿する出入口を離間位置に一対に設け
た中空状のケーシングと、該ケーシングの中空内で抜け
出さないように内蔵されてケーシング内の装身用チェー
ンに外嵌される弾性部材とからなっており、留め具また
は装身用チェーンを引っ張ると、弾性部材がケーシング
の内壁と衝合して拘束され、さらに弾性部材の付勢力に
抗して装身用チェーンが弾性部材から引き出されてスラ
イドしうる、という技術的手段を講じている。また、請
求項２の発明では、装身用チェーンに貫挿した留め具を
所望の位置までスライドさせることができる装身用チェ
ーンの留め具スライド構造において、留め具が、装身用
チェーンを貫挿する出入口を離間位置に一対に設けた中
空状のケーシングと、該ケーシングの中空内で抜け出さ
ないように内蔵されてケーシング内の装身用チェーンに
外嵌される弾性部材とからなっており、該弾性部材が、
長手方向にスリット状の切れ目を設けて端部が切り離さ
れたバネ性を有する略筒体に形成されており、内部に装
身用チェーンを貫挿すると装身用チェーンの外周を締付
ける方向に付勢力が作用する径に設定されており、留め
具または装身用チェーンを引っ張ると、弾性部材がケー
シングの内壁と衝合して拘束され、さらに弾性部材の付
勢力に抗して装身用チェーンが弾性部材から引き出され
てスライドしうる、という技術的手段を講じている。

【０００５】請求項３の発明では、前記弾性部材が、そ
の周壁に内方へ突出する隆起部を設けてなる、という技
術的手段を講じている。また、請求項４の発明では、前
記ケーシングの端部が、装身用チェーンを貫挿する出入
口に向かって漸次小径に設定されており、ケーシング内
で弾性部材が出入口より離間した位置でケーシングの内
壁に衝合しうるようになっている、という技術的手段を
講じている。請求項５の発明では、前記留め具が、ケー
シングに複数の装身用チェーンを並行して嵌装し、ケー
シング内で各装身用チェーンにそれぞれ弾性部材が外嵌
してなる、という技術的手段を講じている。更に、請求
項６の発明では、留め具が、分離可能に連結する複数の
ケーシングからなり、各ケーシング内に弾性部材が内蔵
されており、留め具を装身用チェーンに沿ってスライド
して位置を変更しうる、という技術的手段を講じてい
る。請求項７の発明では、前記隆起部が外周に沿って略
環状に形成されてなる、という技術的手段を講じてい
る。また、請求項８の発明では、弾性部材のスリット
が、湾曲しながら長手方向に延びている、という技術的
手段を講じている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に、この発明の装身用チェー
ンの留め具スライド構造の好適実施例について説明す
る。図１〜図３に示す留め具１０は、ケーシング１と、
これに内蔵される筒状の弾性部材４とからなっている。
ケーシング１は、図示例では略円筒形状をしているが、
外面が多面体のものや、卵状やダルマ状など、任意の形
状が可能であり、装身用チェーン２を挿通できる形態の
ものであればよい。

【０００７】装身用チェーン２は、ネックレスやブレス
レットなどを構成する鎖であり、ポールチェーンやあず
き形状のチェーン、卵形のリンクを縦横交互に連結した
リンクチェーン、コンパクトチェーンその他の公知形状
のチェーンからなっている。この装身用チェーン２を、
留め具１０に挿通するため、ケーシング１には、貫通孔
が設けられている。すなわち、ケーシング１には、装身
用チェーン２を挿入する側の孔３ａと、装身用チェーン
２が貫通して出る側の孔３ｂを有している。

【０００８】このケーシング１は、図１（ｃ）に示すよ
うに、金属製のパイプを所定長さで切断し、図１（ｄ）
に示すように両端を丸めて面取りする。このようにして
成形された筒体に、後述の弾性部材４を挿入し、図１
（ｅ）に示すように、前記面取りした両端を更にカシメ
または絞って小径の孔３ａ，３ｂを形成する。この孔３
ａ，３ｂは装身用チェーンをスムーズにスライドできる
ように、その外周より僅かに大径に設定される。

【０００９】次ぎに、弾性部材４は、図１（ａ）に示す
１枚の金属製のバネ板を、図１（ｂ）に示すように円筒
状に湾曲させて、中央の合わせ目に直線状に延びるスリ
ット状の切れ目５をもたせた筒状のバネからなってい
る。この弾性部材４は、内部に装身用チェーン２を貫挿
すると該装身用チェーン２の外周を締付ける方向に付勢
力が作用するように、装身用チェーン２の外周の径より
も短い径に設定されている。

【００１０】この弾性部材４の両端の開口がそれぞれ装
身用チェーン２を挿入する側の孔４ａと、装身用チェー
ン２が貫通して出る側の孔４ｂとなっている。そして、
弾性部材４は金属材を丸めて筒状にしているので、熱に
よって弾性の機能を失うことがない。従って、他のケー
シングや装飾部材、その他の部品・部材に熱を加えて接
合（ロー付）させることができる。

【００１１】弾性部材４に装身用チェーン２を押通させ
ると、装身用チェーン２の外周面によって弾性部材４が
拡大方向に押し広げられるので、弾性部材４自体は縮小
方向に付勢される。これによって弾性部材４に挿入され
た装身用チェーン２は、弾性部材４の付勢力による締付
により、常時弾性部材４に挟圧される。

【００１２】ここで弾性部材４は、留め具１０の中空内
に収納されており、留め具１０の前記出入用の孔が小径
で弾性部材４が抜けない寸法に設定されている。従っ
て、図２に示すように、装身用チェーン２に沿って留め
具１０をいずれかに引っ張ると、弾性部材４が連動して
引っ張られ弾性部材の端部が留め具１０の内壁と衝合
し、動きが拘束される。

【００１３】更に留め具１０を強く引っ張ると、弾性部
材４の付勢力に抗して弾性部材４を拡開しながら装身用
チェーン２が引き出される。これによって装身用チェー
ン２に沿って留め具１０をスライドして装身用チェーン
２に対する位置を変更することができる。留め具１０を
逆方向に引っ張れば、装身用チェーン２を挟圧する弾性
部材４は留め具１０内で逆方向に動いて反対側の孔の内
壁と衝合し、前記と同様に弾性部材を拡開させながら装
身用チェーンが逆方向に引き出されるので、留め具１０
を逆方向にスライドさせて位置を変更することができ
る。

【００１４】上記実施例では、１本の装身用チェーン２
に取り付けられた留め具１０をスライドして取付位置の
変更を行う構成を例示したが、図３〜５には一対に並ん
だ装身用チェーン２を束ねる留め具１０がスライドして
位置を変更する構成を示す。

【００１５】この留め具１０は、ケーシング１に一対に
並んだ装身用チェーン２を並行して嵌装し、ケーシング
１内で各装身用チェーン２にそれぞれ弾性部材４が外嵌
した構成からなっている。ここで図示例の場合、説明の
便宜上、複数設けられた同一構成には符号に「’」を付
けて区別する。即ち、ケーシング１には両端に一対の孔
３ａ，３ａ’と３ｂ，３ｂ’が対向して形成されてい
る。

【００１６】そして、それぞれの孔３ａ，３ｂ間、およ
び３ａ’、３ｂ’間には弾性部材４，４’が配置され
て、上記孔３ａ，３ａ’と３ｂ，３ｂ’を貫通する２本
並列の装身用チェーン２，２’に嵌め込まれている。こ
の装身用チェーン２，２’は、図４に示すように、並行
に二重に巻いたチェーンであって、２本のチェーン２，
２’を束ねるために留め具１０が用いられている。ある
いは、図５に示すように、１本の装身用チェーンの一対
の端部側のチェーン２，２’を束ねるために留め具１０
が用いられている場合であってもよい。

【００１７】この場合もそれぞれの装身用チェーン２，
２’に対して留め具１０を引っ張ることによって、装身
用チェーン２，２’に対する留め具１０の位置を変更す
ることができる。ここで、図４および図５の装身用チェ
ーン２，２’には、このチェーンを束ねて固定する留め
具３０や、あるいは長さ調整可能に固定する留め具２０
が用いられている。この留め具２０，３０の構造は特に
限定されず、長さ調整用の留め具２０は本実施例の留め
具１０と同様のものを用いてもよい。

【００１８】次ぎに、図６には複数（４本）の装身用チ
ェーンに対して留め具１０をスライド自在とした異なる
実施例を示す。この場合も前記実施例と同様に、１つの
ケーシング１に入出口用の孔として４つづつの孔３ａ，
３ｂを設け、それぞれに対応して４つの弾性部材４を設
けている。その他の構成は前記実施例と同様であるの
で、その説明を省略する。

【００１９】図７は、留め具１０が、分離可能に連結す
る複数のケーシング１Ａ，１Ｂからなり、各ケーシング
１Ａ，１Ｂ内に弾性部材４が内蔵されており、各ケーシ
ング１Ａ，１Ｂを、これに嵌装された装身用チェーン
２，２’に沿ってそれぞれスライドして位置を変更する
ことができる。ケーシング１Ａ，１Ｂには、それぞれ
に、係合手段または掛止構造、その他の着脱可能な連結
手段のそれぞれの構成部が設けられており、分離可能に
一体に連結することができる。

【００２０】例えば、フックとこれを受ける受部の構
造、凹凸係合する構造、磁石の磁着を用いる構造、その
他の種々構造を用いることができる。この留め具１０
は、例えばループタイ式のネックレスなどに用いること
ができる。この場合、それぞれのケーシング１Ａ，１Ｂ
を分離してネックレスを外すことができ、また、ケーシ
ング１Ａ，１Ｂは一体に連結して、または分離したまま
でそれぞれの装身用チェーン２に対して引っ張って位置
を調整することができる。

【００２１】図８に示す弾性部材４は、その周壁に内方
へ突出する隆起部７を設けている。この隆起部７は、図
示例の場合に、外周に沿って略環状に形成されている
が、このように外周に沿って連続する隆起でなくても断
続的隆起するものでもよい。これにより、装身用チェー
ンが、弾性部材との接触面積が大きい球体などの立体形
状の駒を含まずに環状のチェーンだけからなる例えばア
ズキ形状などの場合であっても、隆起部７がチェーンと
衝合して、確実に付勢力を作用させることができる。

【００２２】また、図９に示す弾性部材４’は、そのス
リット状の切れ目５が、波状に湾曲しながら長手方向に
延びている。これによれば、例えば装身用チェーン２’
の駒が球形でなく角形の場合に、その側面の直線状に延
びる稜線が切れ目５にはめ込まれることがない。この発
明で、切れ目の形状は、装身用チェーンの形状によって
適宜変更することができ、斜めに傾斜するもの、蛇行す
るものなど適宜の形状を採ることができる。また弾性部
材の端部には、鍔を設けたり厚みを厚くしておき、ケー
シングの孔が広がっても弾性部材が抜け出ないようにし
てもよい。

【００２３】また、弾性部材として、上記実施例では縮
小方向に付勢されるバネ性を備えた略筒体からなる場合
を例示したが、これに代えて留め具内にブロック状のゴ
ムやシリコンゴムその他の合成ゴムからなるゴム体１４
を弾性部材として隙間無く嵌合して用いてもよい（図１
０参照）。この場合も、装身用チェーン２を挿通させる
ために、装身用チェーン２より小径に設定した孔３ａ、
３ｂを設け、縮小方向に付勢した孔３ａ、３ｂ内に装身
用チェーン２を挿入しておき、留め具１０から出ている
装身用チェーン２を強く引っ張ると、上記ゴム体１４の
締付力に抗して装身用チェーン２が弾性部材から引き出
されて、前記実施例と同様にスライドさせることができ
る。

【００２４】更に、留め具１０内にコイルスプリングや
バネ体１４’を取り付けて、留め具１０を貫通する装身
用チェーン２を留め具１０内でコイルスプリングやバネ
体１４’で反発可能に押圧し、同様に留め具１０から出
ている装身用チェーン２を強く引っ張ると、前記コイル
スプリングやバネ体１４’の付勢力に抗して装身用チェ
ーン２が引き出されてスライドしうるようにしてもよ
い。またバネ体１４’とゴム体４’との組合せであって
もよい（図１１参照）。ここで、ゴム体の形状やバネの
構造は一例であって、チェーンを押圧する公知構成に置
き換えて用いることができることは勿論である。その
他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設
計変更しうること勿論である。

【００２５】

【発明の効果】以上述べたように、この発明の装身用チ
ェーンの留め貝スライド構造では、弾性部材を装身用チ
ェーンに外嵌して拘束するようにしたので、留め具を装
身用チェーンに沿ってスライドしても装身用チェーンと
の挟正面積を広くして挟圧力を高めると共に装身用チェ
ーンが損傷されにくい。また、留め具と弾性部材の簡単
な構造からなっているので、軽量であると共に製造が容
易であり、工業的量産に適してコストダウンを図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】留め具の成形手順を示す説明図である。

【図２】留め具の断面図である。

【図３】ケーシングに２つの弾性部材を内蔵した留め具
の断面図である。

【図４】一対の装身用チェーンに留め具を取り付けた場
合の正面図である。

【図５】装身用チェーンを折り返した端部側を留め具で
束ねた場合の正面図である。

【図６】装身用チェーンに対向して留め具を用いた場合
の断面図である。

【図７】ケーシングが着脱可能に分離する留め具の断面
図である。

【図８】隆起部を有する弾性部材の他の実施例の斜視図
である。

【図９】切れ目の形状が異なる弾性部材の別の実施例の
斜視図である。

【図１０】弾性部材としてゴム体を用いた一例を示す要
部断面図である。

【図１１】弾性部材としてバネ体とゴム体とを用いた一
例を示す要部断面図である。

【符号の説明】

１ ケーシング ２ 装身用チェーン ３ａ，３ｂ 孔 ４ 弾性部材 ７ 隆起部 １０ 留め具 ２０ 止め輪 ３０ 固定用の留め具

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装身用チェーンに沿って留め具を所望の
   位置までスライドさせることができる装身用チェーンの
   留め具スライド構造において、 留め具が、装身用チェーンを貫挿する出入口を離間位置
   に一対に設けた中空状のケーシングと、該ケーシングの
   中空内で抜け出さないように内蔵されてケーシング内の
   装身用チェーンに外嵌される弾性部材とからなってお
   り、 留め具または装身用チェーンを引っ張ると、弾性部材が
   ケーシングの内壁と衝合して拘束され、さらに弾性部材
   の付勢力に抗して装身用チェーンが弾性部材から引き出
   されてスライドしうることを特徴とする装身用チェーン
   の留め具スライド構造。
2. 【請求項２】 装身用チェーンに沿って留め具を所望の
   位置までスライドさせることができる装身用チェーンの
   留め具スライド構造において、 留め具が、装身用チェーンを貫挿する出入口を離間位置
   に一対に設けた中空状のケーシングと、該ケーシングの
   中空内で抜け出さないように内蔵されてケーシング内の
   装身用チェーンに外嵌される弾性部材とからなってお
   り、 該弾性部材が、長手方向にスリット状の切れ目を設けて
   端部が切り離されたバネ性を有する略筒体に形成されて
   おり、内部に装身用チェーンを貫挿すると装身用チェー
   ンの外周を締付ける方向に付勢力が作用する径に設定さ
   れており、 留め具または装身用チェーンを引っ張ると、弾性部材が
   ケーシングの内壁と衝合して拘束され、さらに弾性部材
   の付勢力に抗して装身用チェーンが弾性部材から引き出
   されてスライドしうることを特徴とする装身用チェーン
   の留め具スライド構造。
3. 【請求項３】 前記弾性部材が、その周壁に内方へ突出
   する隆起部を設けてなることを特徴とする請求項１に記
   載の装身用チェーンの留め具スライド構造。
4. 【請求項４】 前記ケーシングの端部が、装身用チェー
   ンを貫挿する出入口に向かって漸次小径に設定されてお
   り、ケーシング内で弾性部材が出入口より離間した位置
   でケーシングの内壁に衝合しうるようになっていること
   を特徴とする請求項１に記載の装身用チェーンの留め具
   スライド構造。
5. 【請求項５】 前記留め具が、ケーシングに複数の装身
   用チェーンを並行して嵌装し、ケーシング内で各装身用
   チェーンにそれぞれ弾性部材が外嵌してなることを特徴
   とする請求項１に記載の装身用チェーンの留め具スライ
   ド構造。
6. 【請求項６】 前記留め具が、分離可能に連結する複数
   のケーシングからなり、各ケーシング内に弾性部材が内
   蔵されており、留め具を装身用チェーンに沿ってスライ
   ドして位置を変更しうることを特徴とする請求項１また
   は４に記載の装身用チェーンの留め具スライド構造。
7. 【請求項７】 前記隆起部が外周に沿って略環状に形成
   されてなることを特徴とする請求項１に記載の装身用チ
   ェーンの留め具スライド構造。
8. 【請求項８】 前記弾性部材のスリットが、湾曲しなが
   ら長手方向に延びていることを特徴とする請求項１また
   は２に記載の装身用チェーンの留め具スライド構造。