JP2001169635A - 刈刃装置 - Google Patents

刈刃装置

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JP2001169635A
JP2001169635A JP36089099A JP36089099A JP2001169635A JP 2001169635 A JP2001169635 A JP 2001169635A JP 36089099 A JP36089099 A JP 36089099A JP 36089099 A JP36089099 A JP 36089099A JP 2001169635 A JP2001169635 A JP 2001169635A
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JP
Japan
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blade
lower blade
cutting
upper side
reaping
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JP36089099A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
Masahiro Kurokawa
雅博 黒河
Mikiya Shirakata
幹也 白方
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
Shigeyoshi Tateya
重好 建矢
Kazuo Yagi
和雄 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】植立穀稈の切断面を平坦にして刈り跡の乱れを
少なくし、刈刃装置ないし該刈刃装置を備えたコンバイ
ン等の商品価値を高める。 【解決手段】上刃と下刃とを上下に重合した状態で相対
的に左右摺動自在に設けると共に、上刃と下刃との上下
方向での離間を規制する刃押えを設けた刈刃装置におい
て、第1の手段として、刃押えの前方延出部を下刃と近
似した形状に構成して下刃の上側に対向配置する。第2
の手段として、刃押えを下刃と略同等の左右方向長さに
構成すると共にその前方延出部を下刃と近似した形状に
構成して下刃の上側に対向配置する。第3の手段とし
て、刃押えの前方延出部を下刃と近似し且つその先端部
を下刃より短く切り欠いた形状に構成して下刃の上側に
対向配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等に
設けられる刈刃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンバイン等に設けられる刈
刃装置は、上刃と下刃とを上下に重合した状態で相対的
に左右摺動自在に設けると共に、該上刃と下刃との上下
方向での離間を規制する刃押えを設けて構成されてい
る。
【0003】尚、この刃押えは、断面矩形の棒状に形成
され、上刃の上面に摺接して該上刃の浮き上がりを規制
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の刈刃装置
において、例えば植立穀稈を切断する場合には、まず下
刃が植立穀稈の株元部に当接し、この状態で上刃が下刃
の上側に重合すべく左右摺動して、植立穀稈の株元部を
下刃の縁部と上刃の縁部との間で挟むようにして剪断す
る。
【0005】この際、上刃と下刃とは上下に位相(相対
高さ)がずれているために、上刃から受ける反力によっ
て植立穀稈の姿勢が崩れ、植立穀稈の切断面が斜めにな
って刈り跡が乱れ、刈刃装置の性能の低さ、ひいてはコ
ンバイン等の商品価値の低さを露呈する問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、請求項1記載のように、上刃25と下刃26
とを上下に重合した状態で相対的に左右摺動自在に設け
ると共に、該上刃25と下刃26との上下方向での離間
を規制する刃押え33を設けた刈刃装置において、前記
刃押え33の前方延出部34を下刃26と近似した形状
に構成して下刃26の上側に対向配置したことを特徴と
する刈刃装置の構成、及び、請求項2記載のように、上
刃25と下刃26とを上下に重合した状態で相対的に左
右摺動自在に設けると共に、該上刃25と下刃26との
上下方向での離間を規制する刃押え33を設けた刈刃装
置において、前記刃押え33を下刃26と略同等の左右
方向長さに構成すると共にその前方延出部34を下刃2
6と近似した形状に構成して下刃26の上側に対向配置
したことを特徴とする刈刃装置の構成、及び、請求項3
記載のように、上刃25と下刃26とを上下に重合した
状態で相対的に左右摺動自在に設けると共に、該上刃2
5と下刃26との上下方向での離間を規制する刃押え3
3を設けた刈刃装置において、前記刃押え33の前方延
出部34を下刃26と近似し且つその先端部を下刃26
より短く切り欠いた形状に構成して下刃26の上側に対
向配置したことを特徴とする刈刃装置の構成としたもの
である。
【0007】しかして、例えばコンバイン等における刈
取作業においては、植立穀稈を上刃25と下刃26との
間に導入し、該上刃25と下刃26とが相対的に左右摺
動することによってこの植立穀稈を下刃26の縁部と上
刃25の縁部との間で挟むようにして切断する。
【0008】この際、請求項1記載の発明においては、
刃押え33の前方延出部34が下刃26と近似した形状
に構成されて下刃26の上側に対向配置されているた
め、植立穀稈の一側に下刃 の縁部とこの上側に位置す
る刃押え33の前方延出部34の縁部とが当接する。そ
して、この状態で下刃26と刃押え33の前方延出部3
4との上下間隔部を上刃25が通過し、これによって植
立穀稈の姿勢を安定させた状態で切断が行なわれる。
【0009】また、請求項2記載の発明においては、刃
押え33の前方延出部34が下刃26と近似した形状に
構成されて下刃26の上側に対向配置されているため、
植立穀稈の一側に下刃26の縁部とこの上側に位置する
刃押え33の前方延出部34の縁部とが当接する。そし
て、この状態で下刃26と刃押え33の前方延出部34
との上下間隔部を上刃25が通過し、これによって植立
穀稈の姿勢を安定させた状態で切断が行なわれる。ま
た、刃押え33が下刃26と略同等の左右方向長さに構
成されているため、上刃25と下刃26との上下方向の
離間が効果的に規制される。
【0010】そして、請求項3記載の発明においては、
刃押え33の前方延出部34が下刃26と近似した形状
に構成されて下刃26の上側に対向配置されているた
め、植立穀稈の一側に下刃26の縁部とこの上側に位置
する刃押え33の前方延出部34の縁部とが当接する。
そして、この状態で下刃26と刃押え33の前方延出部
34との上下間隔部を上刃25が通過し、これによって
植立穀稈の姿勢を安定させた状態で切断が行なわれる。
また、刃押え33の前方延出部34の先端部が下刃26
より短く切り欠かれた形状に構成されているため、刈刃
装置が土壌面に突っ込んだ場合でも、刃押え33の変形
が少なく、上刃25と下刃26との上下方向の離間が効
果的に規制される。
【0011】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、
上刃25と下刃26とを上下に重合した状態で相対的に
左右摺動自在に設けると共に、該上刃25と下刃26と
の上下方向での離間を規制する刃押え33を設けた刈刃
装置において、前記刃押え33の前方延出部34を下刃
26と近似した形状に構成して下刃26の上側に対向配
置したことを特徴とする刈刃装置の構成としたので、例
えば植立穀稈の姿勢を安定させた状態で切断が行なえ、
植立穀稈の切断面を平坦にして刈り跡の乱れを少なく
し、刈刃装置ないし該刈刃装置を備えたコンバイン等の
商品価値を高めることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、上刃25と
下刃26とを上下に重合した状態で相対的に左右摺動自
在に設けると共に、該上刃25と下刃26との上下方向
での離間を規制する刃押え33を設けた刈刃装置におい
て、前記刃押え33を下刃26と略同等の左右方向長さ
に構成すると共にその前方延出部34を下刃26と近似
した形状に構成して下刃26の上側に対向配置したこと
を特徴とする刈刃装置の構成としたので、例えば植立穀
稈の姿勢を安定させた状態で切断が行なえ、植立穀稈の
切断面を平坦にして刈り跡の乱れを少なくし、刈刃装置
ないし該刈刃装置を備えたコンバイン等の商品価値を高
めることができる。また、上刃25と下刃26との上下
方向の離間を効果的に規制して切断性能を良好に維持
し、刈取作業を円滑に行なうことができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、上刃25と
下刃26とを上下に重合した状態で相対的に左右摺動自
在に設けると共に、該上刃25と下刃26との上下方向
での離間を規制する刃押え33を設けた刈刃装置におい
て、前記刃押え33の前方延出部34を下刃26と近似
し且つその先端部を下刃26より短く切り欠いた形状に
構成して下刃26の上側に対向配置したことを特徴とす
る刈刃装置の構成としたので、例えば植立穀稈の姿勢を
安定させた状態で切断が行なえ、植立穀稈の切断面を平
坦にして刈り跡の乱れを少なくし、刈刃装置ないし該刈
刃装置を備えたコンバイン等の商品価値を高めることが
できる。また、上刃25と下刃26との上下方向の離間
を効果的に規制して切断性能を良好に維持し、刈取作業
を円滑に行なうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について説
明する。図1、図2に示すように、コンバインの機体1
は、クロ−ラ式の左右の走行装置2,2の上方に機台3
を設け、該機台3の上側に脱穀装置4と穀粒貯留装置5
とを左右に並設し、前記脱穀装置4の前側に刈取装置6
を昇降自在に設けて構成する。
【0015】尚、前記左右の走行装置2,2は、機台3
前部に設ける走行ミッションケ−ス7により伝動される
左右の駆動スプロケット8,8と、これより後側に配置
される遊動転輪9,9群にゴム製のクロ−ラ10,10
を券回して構成する。また、前記脱穀装置4は、上側の
扱室11と下側の選別室12とにより構成し、前記扱室
11には、扱胴を駆動回転自在に軸架すると共に、該扱
胴の回転周部に沿って受網を張設する。前記選別室12
には、揺動選別棚の下側前方より、唐箕、一番螺旋、二
番螺旋を配置する。尚、該脱穀装置4の外側部には、フ
ィ−ドチェン13と挾扼杆14とを上下に対向配置す
る。
【0016】また、前記穀粒貯留装置5は、前記一番螺
旋から一番揚穀筒を介して収穫穀粒を投入する構成と
し、該穀粒貯留装置5の後側には、電動モ−タ15によ
り縦軸回動自在の揚穀筒16を立設し、該揚穀筒16の
上端部に油圧シリンダ17により昇降回動自在の排出オ
−ガ18を接続して設ける。
【0017】また、前記刈取装置6は、前側より、分草
体19、引起し装置20、掻込み搬送装置21、刈刃装
置22、供給搬送装置23を配置して構成し、油圧シリ
ンダ24により昇降回動自在に構成する。しかして、図
3、図4、図5、図6に示すように、前記刈刃装置22
は、上刃25と下刃26とから構成する。
【0018】まず、前記上刃25は、断面矩形状で左右
方向長尺のナイフバ−27の下面に多数の三角形状の刈
刃28をリベット29締結して構成する。また、前記下
刃26は、受刃台30の前部上面に多数の三角形状の刈
刃31をリベット32締結して構成する。
【0019】そして、前記下刃26の上面に上刃25を
載置し、該上刃25の上面に刃押え33を当接配置す
る。該刃押え33は、下刃26と略同等の左右方向長さ
に一体形成し、その後部を厚肉部とする一方、その前部
を薄肉部として下刃26と近似した三角形状であってそ
の先端部を平坦に切り欠いた前方延出部34を形成す
る。尚、この状態において、前記刃押え33の後端起立
面は、前記上刃25のナイフバ−27の前端起立面に摺
動自在に当接する。また、該刃押え33は、刃押え支持
部材35の前端部下面にリベット36締結して取り付け
る。
【0020】更に、前記受刃台30の後部には、上側よ
り、前記刃押え支持部材35の後端部、シム37、摺動
案内部材38、間隙保持部材39を順に積み重ね、皿ボ
ルト40、ナット41により締結固定する。これによ
り、前記刃押え33の前方延出部34は下刃26の上側
に対向配置される。尚、この状態において、前記摺動案
内部材38の前端起立面は、前記上刃25のナイフバ−
27の後端起立面に摺動自在に当接する。
【0021】また、前記上刃25のナイフバ−27の左
右一側部上面には、ナイフヘッド42をリベット42’
締結により取り付ける。該ナイフヘッド42には凹部4
3を形成し、該凹部43に揺動ア−ム44一端に軸着し
たロ−ラ45を嵌入する。前記揺動ア−ム44は、その
中間部を刈取装置6の刈取フレ−ム46側に固定のステ
−47に往復回動自在に軸着し、またその他端には連動
ロッド48の一端を軸着する。該連動ロッド48の他端
は、回転駆動されるクランクア−ム49の遊端に軸着す
る。
【0022】尚、前記刈刃装置22は、前記受刃台30
の左右両端部を刈取装置6の刈取フレ−ム46側にボル
ト50締結することによって着脱自在に取り付ける構成
である。以上の構成により、コンバイン作業において
は、走行装置2,2によって前進しながら、刈取装置6
の分草体19によって穀稈を分草し、分草された穀稈を
引起し装置20によって引起し、引き起こされた穀稈を
掻込み搬送装置21によって掻込みながら刈刃装置22
によって刈り取る。そして、このようにして刈り取った
穀稈を、掻込み搬送装置21から供給搬送装置23を介
してフィ−ドチェン13へ引き継ぎ、該フィ−ドチェン
13と挾扼杆14との間に挾扼しながら後方へ搬送し、
この搬送中に脱穀装置4の扱室11に内装する扱胴によ
って脱粒処理する。これによって扱室11内で発生した
被処理物の一部は、受網を漏下して揺動選別棚上に漏下
する。一方、受網を漏下しなかった被処理物は、受網の
後端部から揺動選別棚上に放出される。このようにして
揺動選別棚上に至った被処理物は、該揺動選別棚による
揺動選別と、唐箕による風選別によって選別され、一番
螺旋と二番螺旋とに流下する。そして、一番螺旋に流下
した穀粒は、左右一側へ搬送された後、一番揚穀螺旋に
よって揚穀され、穀粒投入口から穀粒貯留装置5内へ投
入され、一時貯留される。該穀粒貯留装置5内へ貯留さ
れた穀粒は、揚穀筒16、排出オ−ガ18を介して、適
宜、外部へ排出可能である。
【0023】しかして、このようなコンバイン作業にお
ける刈取作業は、植立穀稈を上刃25と下刃26との間
に導入し、該上刃25と下刃26とが相対的に左右摺動
することによってこの植立穀稈を下刃26の縁部と上刃
25の縁部との間で挟むようにして切断する。
【0024】この際、刃押え33の前方延出部34が下
刃26と近似した三角形状に構成されて下刃26の上側
に対向配置されているため、図7に示すように、植立穀
稈の一側に下刃26の縁部とこの上側に位置する刃押え
33の前方延出部34の縁部とが当接する。そして、こ
の状態で下刃26と刃押え33の前方延出部34との上
下間隔部を上刃25が通過し、これによって植立穀稈の
姿勢を安定させた状態で切断が行なわれる。これによっ
て、植立穀稈の姿勢を安定させた状態で切断が行なえ、
植立穀稈の切断面を平坦にして刈り跡の乱れを少なく
し、刈刃装置ないし該刈刃装置を備えたコンバイン等の
商品価値を高めることができる。
【0025】また、刃押え33が下刃26と略同等の左
右方向長さに構成されているため、上刃25と下刃26
との上下方向の離間が効果的に規制される。これによっ
て、切断性能を良好に維持し、刈取作業を円滑に行なう
ことができる。また、刃押え33の前方延出部34の先
端部が下刃26より短く切り欠かれた形状に構成されて
いるため、刈刃装置が土壌面に突っ込んだ場合でも、刃
押え33の変形が少なく、上刃25と下刃26との上下
方向の離間が効果的に規制される。これによって、切断
性能を良好に維持し、刈取作業を円滑に行なうことがで
きる。 (別実施例)コンバインの走行装置2を次のように構成
してもよい。
【0026】即ち、図8、図9に示すように、左右の走
行装置2を前後に分割し、前側の左右の走行装置2F,
2Fと後側の左右の走行装置2R,2Rとから成るもの
とする。そして、前側の左右の走行装置2F,2Fを左
右方向に操向自在に構成すると共に、該前側の左右の走
行装置2F,2Fと後側の左右の走行装置2R,2Rと
を夫々左右独立して無段変速可能に構成する。
【0027】この構成を詳述すると、前記前側の左右の
走行装置2F,2Fは、伝動フレ−ムを兼ねた左右の転
輪フレ−ム51,51に対して、その前端部に駆動スプ
ロケット52,52を設け、またその中間部から後端部
かけて転輪53,53群を設ける。そして、前部ギヤボ
ックス54から左右に延出する横伝動筒55,55、及
び該横伝動筒55,55の端部から下方へ延出する縦伝
動筒56,56を介して前記駆動スプロケット52,5
2が駆動されるように構成する。また、前記左右の転輪
フレ−ム51,51の前部間を連動ロッド57を介して
軸着連結し、該連動ロッド57の中間部と機台3側とに
わたってステアリングシリンダ58を取り付ける。尚、
前記左右の転輪フレ−ム51,51は、前記縦伝動筒5
6,56の下端部に左右回動可能に取り付ける構成であ
る。
【0028】また、前記後側の左右の走行装置2R,2
Rは、左右の転輪フレ−ム59,59に対して、その前
端部に駆動スプロケット60,60を設け、またその中
間部から後端部にかけて転輪61,61群を設ける。そ
して、後部ギヤボックス62から左右に延出する横伝動
筒63,63、及び該横伝動筒63,63の端部から下
方へ延出する伝動ケ−ス64,64を介して前記駆動ス
プロケット60,60が駆動されるように構成する。
尚、前記左右の転輪フレ−ム59,59間は連結フレ−
ム65により連結固定する。
【0029】そして、前記前部ギヤボックス54と後部
ギヤボックス62とを伝動筒66によって連動し、該伝
動筒66の中間部に動力源である静油圧式無段変速装置
67を設ける。このように、前記静油圧式無段変速装置
67の動力を前部ギヤボックス54と後部ギヤボックス
62とに分岐伝動することにより、前後の走行装置2
F,2F,2R,2Rを連動して変速可能である。尚、
前述のように、前側の左の走行装置2Fと前側の右の走
行装置2Fとの駆動速度を独立して変速可能に構成する
と共に、後側の左の走行装置2Rと後側の右の走行装置
2Rとも独立して変速可能に構成する。
【0030】また、図10に示すように、コントロ−ラ
68に対して、その入力側に、植立穀稈列と機体1との
左右偏倚量を検出する方向センサSと、前側の左の走行
装置2Fの回転速度を検出する回転センサ69Fと、前
側の右の走行装置2Fの回転速度を検出する回転センサ
69Fと、後側の左の走行装置2Rの回転速度を検出す
る回転センサ69Rと、後側の右の走行装置2Rの回転
速度を検出する回転センサ69Rと、ステアリングシリ
ンダ58の伸縮位置を検出するストロ−クセンサ70と
を接続する一方、その出力側に、前部ギヤボックス変速
制御部71と、後部ギヤボックス変速制御部72と、ス
テアリングシリンダ58作動用のステアリングソレノイ
ド73とを接続する。
【0031】以上の構成により、刈取走行中、方向セン
サSが、穀稈列に対する機体1の左右方向への小さなず
れを検出すると、コントロ−ラ68からステアリングソ
レノイド73へ出力がなされてステアリングシリンダ5
8が伸縮作動し、前側の左右の走行装置2F,2Fがこ
のずれを解消する方向へ操向される。一方、方向センサ
Sが、穀稈列に対する機体1の左右方向への大きなずれ
を検出すると、上記の前側の走行装置2F,2Fの操向
に加えて、コントロ−ラ68から前部ギヤボックス変速
制御部71と後部ギヤボックス変速制御部72とに出力
がなされ、前後左右の走行装置2F,2F,2R,2R
の各駆動速度がこのずれを解消する方向へ機体1を旋回
させるべく変速される(内外輪速度差による旋回が行な
われる)。これにより、穀稈列に適切に追従しながら
も、クロ−ラ10の駆動反力によって圃場面を荒らすこ
とが少なく、湿田における走行性能が高まる。
【0032】また、上記と逆の制御を行なうべく構成し
てもよい。即ち、刈取走行中、方向センサSが、穀稈列
に対する機体1の左右方向への小さなずれを検出する
と、コントロ−ラ68からステアリングソレノイド73
へ出力がなされてステアリングシリンダ58が伸縮作動
し、前側の左右の走行装置2F,2Fがこのずれを解消
する方向へ操向され、更に、コントロ−ラ68から前部
ギヤボックス変速制御部71と後部ギヤボックス変速制
御部72とに出力がなされ、前後左右の走行装置2F,
2F,2R,2Rの各駆動速度がこのずれを解消する方
向へ機体1を旋回させるべく変速される(内外輪速度差
による旋回が行なわれる)。一方、方向センサSが、穀
稈列に対する機体1の左右方向への大きなずれを検出す
ると、コントロ−ラ68からステアリングソレノイド7
3へ出力がなされてステアリングシリンダ58が伸縮作
動し、前側の左右の走行装置2F,2Fがこのずれを解
消する方向へ操向される。これにより、前側の走行装置
2F,2Fの操向だけで方向修正しようとすると微調整
が行ないにくく、方向修正が大きくなると共にこの方向
修正に時間がかかり蛇行する傾向があるが、左右の走行
装置2F,2F,2R,2Rに駆動速度差を与えること
により、方向修正の微調整が行なえるようになる。ま
た、大きく方向修正しようとする場合には、前側の走行
装置2F,2Fを操向するだけであるため、クロ−ラ1
0によって圃場面を荒らすことが少なくなる。 (別実施例)コンバインの操縦部を次のように構成して
もよい。
【0033】即ち、図11、図12に示すように、操縦
部を一体的に覆うキャビン74を設け、該キャビン74
のフロントガラス75の外側面を拭うワイパ−装置76
を設ける。該ワイパ−装置76は、ワイパ−ブレ−ド7
7と、該ワイパ−ブレ−ド77を前記フロントガラス7
5外側面に沿って往復揺動させる電動モ−タ78とから
構成する。また、前記ワイパ−装置76には取付ステ−
79を設け、該取付ステ−79を前記フロントガラス7
5の外縁のフレ−ム部分にボルト80締結して取り付け
る。尚、前記フロントガラス75の外縁にはボルト80
の締結部Aを複数箇所設け、前記ワイパ−装置76を作
業状態に応じて取付位置変更自在に構成する。例えば、
図示のように、フロントガラス75の機体内側寄り上部
と機体外側寄り下部とに取付位置変更自在に構成する。
これにより、作業条件に応じて塵埃の付着し易い部分に
ワイパ−装置76を選択的に取付け、視界を良好に維持
して作業能率及び安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるコンバインの全
体側面図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるコンバインの全
体平面図である。
【図3】この発明の実施の形態における刈刃装置の平面
図である。
【図4】この発明の実施の形態における刈刃装置の一部
の拡大平面図である。
【図5】この発明の実施の形態における刈刃装置の一部
の拡大平面図である。
【図6】この発明の実施の形態における刈刃装置の側断
面図である。
【図7】この発明と従来技術との対比説明図である。
【図8】走行装置部の説明用平面図である。
【図9】走行装置部の説明用側面図である。
【図10】制御ブロック図である。
【図11】キャビンの説明用正面図である。
【図12】キャビンの説明用側面図である。
【符号の説明】 25 上刃 26 下刃 33 刃押え 34 前方延出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西崎 宏 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 建矢 重好 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 八木 和雄 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B382 GA09 GC03 GC04 GC14 HA02 HA12 HB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上刃25と下刃26とを上下に重合した
    状態で相対的に左右摺動自在に設けると共に、該上刃2
    5と下刃26との上下方向での離間を規制する刃押え3
    3を設けた刈刃装置において、前記刃押え33の前方延
    出部34を下刃26と近似した形状に構成して下刃26
    の上側に対向配置したことを特徴とする刈刃装置。
  2. 【請求項2】 上刃25と下刃26とを上下に重合した
    状態で相対的に左右摺動自在に設けると共に、該上刃2
    5と下刃26との上下方向での離間を規制する刃押え3
    3を設けた刈刃装置において、前記刃押え33を下刃2
    6と略同等の左右方向長さに構成すると共にその前方延
    出部34を下刃26と近似した形状に構成して下刃26
    の上側に対向配置したことを特徴とする刈刃装置。
  3. 【請求項3】 上刃25と下刃26とを上下に重合した
    状態で相対的に左右摺動自在に設けると共に、該上刃2
    5と下刃26との上下方向での離間を規制する刃押え3
    3を設けた刈刃装置において、前記刃押え33の前方延
    出部34を下刃26と近似し且つその先端部を下刃26
    より短く切り欠いた形状に構成して下刃26の上側に対
    向配置したことを特徴とする刈刃装置。
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