JP2001169585A - Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法

Info

Publication number
JP2001169585A
JP2001169585A JP34529599A JP34529599A JP2001169585A JP 2001169585 A JP2001169585 A JP 2001169585A JP 34529599 A JP34529599 A JP 34529599A JP 34529599 A JP34529599 A JP 34529599A JP 2001169585 A JP2001169585 A JP 2001169585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hall element
output signal
driving
motor
servo motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34529599A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Maeda
悟 前田
Junichi Morimura
純一 森村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34529599A priority Critical patent/JP2001169585A/ja
Publication of JP2001169585A publication Critical patent/JP2001169585A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】DCサーボモータを効率よく回転させることで
消費電力を低減し、光ディスク装置等の放熱を改善して
光ディスク装置を小型化する。 【解決手段】この発明のモータ駆動回路は、電源120
が供給する駆動コイル113(a,b,c)向けの駆動
電流の供給タイミングを、サーボモータに組み込まれて
いるホール素子114(a,b,c)からの出力信号に
基づいて定義するものであって、ロータマグネット11
2の磁極をホール素子で検出し、ホール素子からロータ
マグネットの磁極を検知したことが出力された時点で、
ホール素子から出力される出力信号に含まれる駆動コイ
ルからの磁力による影響およびホール素子の取付位置に
起因する出力の偏差の成分を除去して電源からの駆動電
流を個々の駆動コイルに供給することを特徴とするDC
モータの駆動方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク装置
等に用いられるDCサーボモータを効率よく回転させる
ことで消費電力を低減し、光ディスク装置等の放熱を改
善して光ディスク装置を小型化できるDCサーボモータ
の駆動装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DCモータは、図14に示すように、一
般に、回転軸501の周りを回転する電機子502、電
機子に巻きつけられた電機子(アーマチュア)コイル5
03、電機子502が回転する円周上に設けられる界磁
(フィールド)コイル504で構成されている。なお、
コイルの巻線の接続方法により直巻、分巻および複巻の
3種類に分けられ、使用目的に応じて使い分けられる。
なお、DCモータをサーボモータとして用いる場合は、
通常、特性上分巻モータが用いられる。
【0003】このようなDCモータにおいては、図14
に示したように、界磁コイルを磁石に置き換えること
で、消費電力を低減したものもある。
【0004】一方、図14に示したDCモータの整流機
構(ブラシ505およびコミュテータ(整流子)50
6)を電気的に置き換えたモータとして、図15に示す
ような、ブラシレスモータが広く利用されている。
【0005】図15に示すブラシレスモータには、機械
的な接触部分がないため、図14に示すような、ブラシ
−コミュテータ間の機械的接触による摩擦や火花の発生
(放電)による接点の融着等の問題が解決されている。
なお、図15に示すような、ブラシレスモータには、回
転軸511に固定されたロータマグネット(ロータ)5
12の回転を検知する機構として、磁気式または光学式
の位置検出機構が設けられる。
【0006】磁気式は、ホールセンサを用いる磁気検知
方式と磁気飽和素子によるインダクタンス方式などがあ
る。
【0007】光学式は、発光ダイオードとフォトトラン
ジスタによるフォトインタラプタ方式がある。
【0008】なお、磁気式のうちのホールセンサを用い
る方式においては、ロータの多くが永久磁石で構成され
ていることを利用して、ロータである永久磁石からの磁
界をホール素子で検出する方法が利用される。
【0009】ところで、図15に示したDCブラシレス
モータにおいては、駆動コイル513a,513bおよ
び513cに所定のタイミングで電流を供給するための
スイッチング回路が必要である。なお、ホール素子51
4a,514bおよび514bは、図15に示す3極モ
ータの例では、駆動コイル513a,513bおよび5
13bのそれぞれの間に、円周を等分した位置に設けら
れる。
【0010】図16は、一般的なスイッチング回路とホ
ール素子による回転検出機構が組み込まれている3極の
ブラシレスモータを示す概略図である。なお、ブラシレ
スモータは、図15に示した例と実質的に同一の構成を
有する。
【0011】図16においては、ホール素子514a,
514bおよび514cは、制御部515に接続され、
各ホール素子からの出力に基づいて、制御部515によ
りロータ(マグネット)512の回転状態が検知され
る。なお、各駆動コイル513a,513bおよび51
3cに付された「・」は、ドット(・)の方向から電流
が供給されるときにドット(・)の方向に磁束が発生す
るものとし、またドット(・)と逆方向に電流が流れた
ときは、逆方向に磁束が発生する。
【0012】図16に示すTa,Ta,Tb,T
,TcおよびTcは、それぞれ、バイポーラト
ランジスタを表し、各ホール素子514a,514bお
よび514cからの出力に対応する制御部515からの
べース電流によりスイッチング動作し、ロータ(回転
子)512の位置に応じて駆動コイル513a,513
bおよび513cのそれぞれに所定の電流を供給して、
各駆動コイルから所定の磁束を発生させる。なお、個々
のバイポーラトランジスタTaとTa、Tb とT
、およびTcとTcは、各相のアームが短絡し
ないように、いずれかを1つがオンのときは、もう一方
がオフされる。
【0013】いま、仮に、図16に示した駆動回路のう
ちの各相の上段にあるトランジスタ、すなわちプラス側
がオンするモードを「1」とし、下段、すなわちマイナ
ス側のトランジスタがオンするモードを「0」とする
と、制御部515は、ホール素子により検出する磁極に
応じて、各トランジスタを、「0」か「1」の区分で、
オンさせる(スイッチングする)ものとする。なお、図
16に示すモータは、各ホール素子からの出力がピーク
点に達したときに、駆動電流供給源が、次の駆動コイル
へスイッチングされるものとする。
【0014】各ホール素子514a,514bおよび5
14cが検知したロータ512の回転と各駆動コイル5
13a,513bおよび513cのそれぞれに電流が供
給されるタイミングの関係は、理想的には、駆動コイル
513a,513bおよび513cのそれぞれに、図1
7(a)〜(c)に示すような所定のタイミングで繰り
返される場合に、各ホール素子の出力は、図17(d)
〜(f)に示されるように、理想的には正弦波となる。
また、その時のロータ512の位置は、図17(g)に
示す位置関係となる。なお、図17(h)は、ロータ5
12が図17(g)の位置にあるときに、スイッチング
のためにホール素子が検出べき磁束を示し、例えば「H
N」は、図16において、ホール素子(H)514
aがロータ(マグネット)512のN極の磁束を検出し
たときに、駆動コイル513a,513bおよび513
cに供給される駆動電流がスイッチングされるものとす
る。
【0015】すなわち、図15および図16に示したD
Cサーボモータは、図17(d)〜(f)に示したよう
なホール素子514a,514bおよび514cの出力
がピークに達した時点で回転方向の下流(直下)に位置
する駆動コイルに、所定の駆動電流が供給されるスイッ
チング制御により回転される。
【0016】図18に示すDCブラシレスモータは、駆
動コイル513a,513bおよび513cに供給され
る駆動電流の供給タイミングを、各ホール素子514
a,514bおよび514cの出力波形がゼロクロスす
るポイントでスイッチングするもので、理想的には各駆
動コイル513a,513bおよび513cに図19
(a)〜(c)に示すタイミングで駆動電流が供給され
る場合に、ホール素子514a,514bおよび514
cから図19(d)〜(f)に示すような、出力が得ら
れる。なお、図19(g)は、図19(d)〜(f)に
示したホール素子からの出力に対応するロータ512の
位置を模式的に示している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したDCブラシレ
スモータの駆動をホール素子に検知したロータ位置に基
づいて制御すると、本来、ホール素子は、駆動コイル
(永久磁石)とロータ(電機子)の両者の相対角度情報
を明らかにするものであるにも拘わらず、モータが高ト
ルクを発生するに従い、駆動コイルに流れる電流値が増
大して、強い磁界が発生する結果、ロータ(マグネッ
ト)の位置を検知する際に、駆動コイルにより生じる磁
界の影響を受けて、ロータの正確な位置を検知できなく
なる。
【0018】この現象は、モータにかかる負荷が高負荷
となる場合に、最大のトルクを提供できないことを示
し、モータトルクが不足して、モータおよび周辺の温度
上昇を引き起こす問題がある。このことは、モータの寿
命を短くすることにつながる。
【0019】また、上述した現象は、モータ駆動回路の
電力損失を増大させることから、光ディスク装置等に組
み込まれている場合には、装置全体の消費電力も増大さ
せる問題がある。
【0020】この発明の目的は、DCサーボモータの最
大トルクを効率よく利用し、モータおよび光ディスク装
置全体の発熱および消費電力を低減可能なDCサーボモ
ータおよびその駆動方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、回転軸に一体に設けら
れ、回転軸とともに回転するロータマグネットと、この
ロータマグネットが回転して定義される円周を概ね等分
した位置もしくはその近傍に複数個設けられ、前記ロー
タマグネットの磁極からの磁束を検知するホール素子
と、前記ロータマグネットが回転して定義される円周を
概ね等分した位置もしくはその近傍に複数個設けられ、
前記ロータマグネットを、所定の方向に、回転可能な磁
界を提供する駆動コイルとからなるDCサーボモータを
駆動する駆動装置において、前記駆動コイルに駆動電流
を供給する電源と、この電源が前記駆動コイルに駆動電
流を供給するタイミングを前記ホール素子からの出力信
号に基づいて定義するモータ制御装置と、このモータ制
御装置に、前記ホール素子からの出力信号を入力する際
に、前記ホール素子から出力される出力信号に含まれる
前記駆動コイルからの磁力による影響を除去する補償回
路と、を有することを特徴とするDCサーボモータの駆
動装置を提供するものである。
【0022】またこの発明は、回転軸に一体に設けら
れ、回転軸とともに回転するロータマグネットと、この
ロータマグネットが回転して定義される円周を概ね等分
した位置もしくはその近傍に複数個設けられ、前記ロー
タマグネットの磁極からの磁束を検知するホール素子
と、前記ロータマグネットが回転して定義される円周を
概ね等分した位置もしくはその近傍に複数個設けられ、
前記ロータマグネットを、所定の方向に、回転可能な磁
界を提供する駆動コイルとからなるDCサーボモータを
駆動する駆動装置において、前記駆動コイルに駆動電流
を供給する電源と、この電源が前記駆動コイルに駆動電
流を供給するタイミングを前記ホール素子からの出力信
号に基づいて定義するモータ制御装置と、このモータ制
御装置に、前記ホール素子からの出力信号を入力する際
に、前記ホール素子から出力される出力信号に含まれる
前記ホール素子自身の取付誤差やホール素子に固有の信
号の偏差の影響を除去する補償回路と、を有することを
特徴とするDCサーボモータの駆動装置を提供するもの
である。
【0023】さらにこの発明は、電源が供給する駆動コ
イル向けの駆動電流の供給タイミングをDCサーボモー
タに組み込まれているホール素子からの出力信号に基づ
いて定義するモータ制御装置を含むDCモータ駆動装置
において、ロータマグネットの磁極をホール素子で検出
し、ホール素子からロータマグネットの磁極を検知した
ことが出力された時点で、ホール素子から出力される出
力信号に含まれる駆動コイルからの磁力による影響およ
びホール素子の取付位置に起因する出力の偏差の成分を
除去してモータ制御装置にモータ駆動電流を供給するこ
とを特徴とするDCモータの駆動方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】図1は、この発明の実施の形態であるサー
ボモータの駆動方法が適用される光ディスク装置(DV
D−ROM再生装置)を説明する概略図である。
【0026】図1に示されるように、光ディスク装置1
は、ハウジングの所定の位置に固定され、光ディスク
(記録媒体)Dを所定の速度で回転させるディスクモー
タ2、光ディスクDの記録面の所定の位置に、図示しな
い半導体レーザ素子からのレーザビーム(光ビーム)を
照射するとともに記録面で反射されたレーザビームを取
り出すピックアップ3、ピックアップ3を光ディスクD
の記録面と平行な方向に移動させる送りモータ部4、送
りモータ部4に含まれている送りモータ5の回転と方向
を制御する送りモータ制御部6、およびピックアップ3
の図示しない半導体レーザ素子からのレーザビームの放
射/非放射およびディスクモータ2の回転/停止等を制
御するコントローラおよび詳述しない信号処理回路を含
む制御基板7等からなる。
【0027】送りモータ制御部6は、回転周波数または
回転数および回転方向等のモータの回転状態を検知する
図示しない回転検知機構を含み、回転検知機構からの出
力に基づいて、送りモータ5の回転数(回転周波数)お
よび回転方向を制御して、光ディスクDに固有のトラッ
クあるいはピット列の接線と直交する方向に、ピックア
ップ3を往復動させる。
【0028】制御基板7は、ディスクモータ2すなわち
光ディスクDを、所定の速度で回転させるディスクモー
タ制御部、図示しない外部装置との間で制御信号の受け
渡しをする通信制御部、半導体レーザ素子からのレーザ
ビームの光強度を一定に維持するためのレーザ駆動回路
およびピックアップ3の対物レンズ(図1は、モータ側
から見た状態を示しているため見えない)と、光ディス
クDの記録面との間の距離およびトラックまたはピット
列の中心と対物レンズを通過したレーザビームの中心の
ずれ等を所定の範囲内に位置させる対物レンズ位置制御
回路等を有し、ディスクモータ2を、外部装置からの読
み出し要求に応じて所定の回転数で回転させるとともに
ピックアップ3の対物レンズと光ディスクDとの位置関
係を所定の範囲内に設定して、光ディスクDに記憶され
ている情報を再生する。
【0029】ピックアップ3の所定の位置には、図2に
示すように、光ディスクDの半径方向と光ディスクDの
記録面と直交する方向のそれぞれの方向に移動可能に形
成されたレンズホルダ8が設けられている。なお、レン
ズホルダ8の所定の位置には、対物レンズ9が設けられ
ている。
【0030】レンズホルダ8の内部にはまた、所定の波
長のレーザビームを放射する半導体レーザ素子10、半
導体レーザ素子10からのレーザビームを対物レンズ9
に導くとともに光ディスクDに向かうレーザビームと光
ディスクDで反射された反射レーザビームのそれぞれに
所定の光学特性を与える光学要素11,12および1
3、光ディスクDの記録面で反射された反射レーザビー
ムを受光して(受光したレーザビームの)光強度に対応
する電気信号を出力するフォトディテクタ14等が設け
られている。なお、半導体レーザ素子10には、半導体
レーザ素子10が放射するレーザビームの光強度をモニ
タするモニタ用フォトディテクタ15と、モニタ用フォ
トディテクタ15の出力に応じて半導体レーザ素子10
に供給するレーザ駆動電流を制御するAPC(Automati
cally Power Control)回路16が組み込まれている。
【0031】また、ピックアップ3には、対物レンズ9
をトラッキング・フォーカス方向に微動させることので
きる図示しないアクチュエータ部と、フォトディテクタ
14により検出した光ディスクDで反射された反射レー
ザビームを光電変換した出力信号を図示しない増幅器に
より加算および減算して、光ディスクDに記録されてい
る情報および対物レンズ9の位置を所定の範囲に維持さ
せるための図示しない信号処理回路等が設けられてい
る。
【0032】図3は、図1および図2に示した光ディス
ク装置に用いられるサーボ(ブラシレス)モータの駆動
方法を説明する概略図である。なお、光ディスク装置に
おいては、既に説明したように、ディスクモータを送り
モータとが用いられるが以下に説明するモータ駆動方法
は、いずれのモータにも適用可能である。また、図3を
用いて以下に説明するブラシレスモータ自体は、図15
および図17を用いて先に説明した周知のブラシレスモ
ータと実質的に同一の構成を有する。
【0033】図3に示すように、ブラシレスモータは、
回転軸111に固定されて回転するロータ(ロータマグ
ネット)112と、ロータ112が回転する円周に沿っ
て、円周を概ね等分した位置に設けられる、例えば3極
の駆動コイル(ステータコイル)113a,113bお
よび113cおよび各駆動コイルが設けられる円の円周
上またはその近傍で、円周を概ね等分した位置に設けら
れる第1ないし第3のホール素子114a,114bお
よび114cを有し、主制御部115の制御により各駆
動コイル113a,113bおよび113cに所定のタ
イミングで駆動電流が供給されることで、停止状態から
所定の回転数まで、もしくは所定の回転数から別の回転
数まで、あるいは所定の回転数から停止まで、それぞれ
最適な加速と減速が設定されて回転される。
【0034】なお、ブラシレスモータ110は、主制御
部115から出力される電流指示値に対応する大きさの
駆動電流を各駆動コイル113a,113bおよび11
3cに、所定のタイミングで、順次供給するために、各
駆動コイル113a,113bおよび113cと以下に
説明する電源を、順に接続するスイッチ切換器116
と、各ホール素子114a,114bおよび114cか
らのロータ112の特定の磁極(NまたはS)からの磁
束を検知した検知出力と予め決められている基準タイミ
ングとを比較して、両者間に位相差がある場合には、そ
の位相差を補正する位相補償器117が接続されてい
る。
【0035】また、主制御部115は、ブラシレスモー
タ110を駆動するための電圧指示値を保持し、モータ
駆動が要求された場合に、要求された回転数を達成する
ことのできるモータ電圧を指示するモータ電圧指令部1
18、モータ電圧司令部118からのモータ電圧指示値
をモータ駆動回路(電源)が出力すべきアナログ電圧信
号に変換する第1のDAコンバータ119、DAコンバ
ータ119からの出力を電力増幅してブラシレスモータ
110の個々の駆動コイル113a,113bおよび1
13cに供給する電源(モータ駆動回路)120と、位
相補償器117が補償すべき位相差補償データを保持し
ているメモリ121と、メモリ121が保持している位
相差補償データを位相補償器117により位相補償する
ために、アナログ値に変換する第2のDAコンバータ1
22等により構成されている。なお、図3に示すこの実
施の形態においては、メモリ121が保持している位相
差補償データは、図4ないし図10を用いて以下に説明
する考察により求められるデータであるが、一定値(固
定データ)である。
【0036】次に、位相補償器117により位相差を補
償できる原理について説明する。
【0037】図4に示されるように、例えばホール素子
(H)114aが、回転軸111とともに回転するロ
ータ112のS極を検知する場合、ホール素子Hは、
隣接する2つの駆動コイル113aおよび113bから
の磁束の影響を受ける。なお、実際のモータにおいて
は、ホール素子は、多くの場合、モータ回転部の下(底
部)に位置されるベース基板に取り付けられていること
が多く、ホール素子Hの周辺の磁界を考察するために
は、立体的な考察が必要である。
【0038】より詳細には、図5に示すように、ホール
素子(H)114aの周辺の磁束は、駆動コイル11
3aからは、上向きの磁束をホール素子は受け、駆動コ
イル113bからは下向きの磁束を受ける。このときの
垂直軸と磁束のベクトルのなす角度を、それぞれφおよ
びθとすると、ホール素子Hは、2つのコイル間の概
ね中央に位置されているので、幾何学的な対称性から、
φ=θとみなすことができる。
【0039】一方、ベクトルの強さに関しては、図16
に示したトランジスタのスイッチングにより個々の駆動
コイル113a,113bに流れる電流の大きさは概ね
一定に決められているので、ベクトルの長さも同じと考
えることができる。
【0040】以上により、個々の駆動コイル113a,
113bから発生される磁束の合成ベクトルは、平面上
に存在すると考えることができ、先に説明した立体的な
考察とここで説明した平面的な考察は等価であるとみな
すことができる。従って、両コイル113a,113b
からの合成磁束ベクトルは、2次元で扱ってもよいこと
になる。
【0041】図4および図5より、ホール素子(H
114aがロータ112のS極を検知すると、モータの
回転方向に磁束ができることが分かる。
【0042】一方、図6に示すように、ホール素子(H
)114aがロータ112のN極を検知するとき、回
転方向と逆の方向に磁束ができる。
【0043】以上の結果をもとに、回転子からの磁束の
影響を含めた場合のスイッチングのタイミングを図7な
いし図9を用いて説明する。
【0044】図7(a)は、ホール素子Hがロータの
S極を検知した時点で駆動コイルへの駆動電流の供給を
スイッチングする場合を、および図7(b)は、ホール
素子HがロータのN極を検知した時点でスイッチング
する場合を、それぞれ、示している。
【0045】図7(a)および(b)のそれぞれから、
合成磁束ベクトルが最長(最大)となる位置は、ロータ
がホール素子を通過して所定時間経過後、となる点であ
ることが分かる。
【0046】すなわち、図8に示すような理想的なベク
トルに対して、時間的に遅れを伴うことが認められる。
【0047】従って、図8に示したように、理想的に
は、ホール素子Hを磁束が水平に横切るときに駆動電
流がスイッチングされることが必要である。
【0048】次に、図9に、ホール素子Hを横切る磁
束の合成ベクトルとスイッチングのタイミングの関係
を、図10に、ホール素子Hを横切る磁束の合成ベク
トルとスイッチングのタイミングの関係を、それぞれ、
説明する。
【0049】図9(b)は、ホール素子Hが駆動コイ
ルから影響を受けず、正常に合成磁束ベクトルを検知し
てスイッチングできる状態を示し、図9(a)は、合成
磁束ベクトルが横切る瞬間にホール素子Hが、やや手
前のときであることが分かる。なお、図9(c)は、遅
れを示す。これに対し、図10(b)は、ホール素子H
が駆動コイルから影響を受けず、正常に合成磁束ベク
トルを検知してスイッチングできる状態を示し、図10
(a)は、合成磁束ベクトルが横切る瞬間にホール素子
が、やや手前のときであることが分かる。なお、図
10(c)は、遅れを示す。
【0050】すなわち、図9および図10のそれぞれに
示すようなモータの場合、ロータの位相がホール素子と
対向する位置よりもやや進んだときに、駆動コイルに供
給される駆動電流がスイッチングされることが認められ
る。
【0051】この現象は、モータにかかる負荷が高負荷
となる場合に、最大のトルクを提供できないことを示
し、モータトルクが不足して、モータおよび周辺の温度
上昇を引き起こすことから、モータの寿命を短くするこ
とにつながる。また、上述した現象は、モータ駆動回路
の電力損失を増大させることから、光ディスク装置等に
組み込まれている場合には、装置全体の消費電力も増大
させることが知られている。
【0052】このような考察の結果、図3に示したモー
タ駆動方法においては、位相補償器117に対して供給
すべき位相補償量を、図4ないし図10で既に説明した
要因により特定される位相差を予め求めて、メモリ12
1に位相差補償データとして記憶させておくことで、最
良のスイッチングタイミングと、実際にホール素子によ
り求められたタイミングのずれを補償できる。なお、位
相差は、ホール素子の出力信号を抽出し、抽出した出力
信号の位相に、詳述しない補助基板により任意に位相を
変化させた位相成分を加えて、モータが消費する電力を
回転数毎に比較し、最も消費電力の少なくなる位相を求
めることにより特定される。
【0053】すなわち、ホール素子からの出力信号の位
相に付加した位相成分が分かれば、ブラシレスモータの
ホール素子がロータ(マグネット)の磁極を検知する位
置で最も駆動電流が少なくなるように、位相を補償でき
る。なお、この方法によれば、磁束などの影響を考慮し
ない理想的なホール素子の位置からホール素子の位置を
任意の位置にずらすことにより位相がずれてくる影響も
相殺できることが確認されている。
【0054】図11は、図3に示したモータの駆動方法
の別の実施の形態を説明する概略図である。なお、図3
に示した構成と実質的に同等の構成には、同じ符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0055】図11に示すように、ブラシレスモータに
おいて、3個のホール素子114a,114bおよび1
14cは、主制御部115の制御により駆動コイル11
3a,113bおよび113cに駆動電流が供給される
タイミングを特定するために、ロータ112のN極とS
極を検知して、スイッチ切換器116に、磁極検知を報
知する。なお、各ホール素子114a,114bおよび
114cがロータ112のN極またはS極を検知した時
点と予め決められている基準タイミングとの間に位相差
がある場合には、位相補償器117によりスイッチ切換
器116に磁極検知が報知されるタイミングがシフトさ
れる(出力信号の位相が基準タイミングに対して位相補
償される)。
【0056】主制御部115は、モータ電圧指令部11
8と、第1のDAコンバータ119と、電源(モータ駆
動回路)120と、位相補償器117が補償すべき位相
差補償データであって、モータ110の各駆動コイル1
13a,113bおよび113cに供給される駆動電圧
の大きさに応じて最適値が異なる位相差補償データを保
持しているメモリテーブル121と、メモリテーブル1
21が保持している位相差補償データを位相補償器11
7により位相補償するためにアナログ値に変換する第2
のDAコンバータ122等により構成されている。
【0057】すなわち、図11に示したモータ駆動方法
は、図3に示したモータ駆動方法が位相補償に際して、
「一定値」による一義的な補償のみが可能であるに比較
して、モータの駆動コイルに供給される駆動電圧すなわ
ち実質的にモータのトルクに対応して位相を補償できる
ので、任意の回転数において最大のトルクを出力可能
に、ブラシレスモータ110を駆動することができる。
【0058】図12は、図3に示したモータの駆動方法
のさらに別の実施の形態を説明する概略図である。な
お、図3に示した構成と実質的に同等の構成には、同じ
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0059】図12に示すように、ブラシレスモータに
おいて、3個のホール素子114a,114bおよび1
14cは、主制御部115の制御により駆動コイル11
3a,113bおよび113cに駆動電流が供給される
タイミングを特定するために、ロータ112のN極とS
極を検知して、スイッチ切換器116に、磁極検知を報
知する。なお、各ホール素子114a,114bおよび
114cがロータ112のN極またはS極を検知した時
点と予め決められている基準タイミングとの間に位相差
がある場合には、位相補償器117によりスイッチ切換
器116に磁極検知が報知されるタイミングがシフトさ
れる(出力信号の位相が基準タイミングに対して位相補
償される)。
【0060】主制御部115は、モータ電圧指令部11
8と、第1のDAコンバータ119と、電源(モータ駆
動回路)120と、位相補償器117が補償すべき位相
差補償データであって、モータ110の各駆動コイル1
13a,113bおよび113cに供給される駆動電流
の大きさに応じて最適値が異なる位相差補償データを保
持しているメモリテーブル121と、メモリテーブル1
21が保持している位相差補償データを位相補償器11
7により位相補償するためにアナログ値に変換する第2
のDAコンバータ122と、モータ駆動回路120と個
々の駆動コイル113a,113bおよび113cの共
通端側との間に設けられ、各駆動コイル113a,11
3bおよび113cに、実際に、供給される電流の大き
さを検出する電流検出器123と、電流検出器123の
出力をデジタル変換して、メモりテーブル121に記憶
されている位相補償データと直接比較可能なデータ形態
とするためのADコンバータ124等により構成されて
いる。なお、メモリテーブル121に記憶されている位
相補償データは、電流検出器123により検知される個
々の駆動コイル113a,113bおよび113cを実
際に流れる電流値に基づいて、最適な補償量が求められ
る。
【0061】すなわち、図12に示したモータ駆動方法
は、図3に示したモータ駆動方法が位相補償に際して、
「一定値」による一義的な補償のみが可能であり、図1
1に示したモータ駆動方法が位相補償に際して、モータ
の各駆動コイルに印加される電圧の大きさに応じて、個
々の駆動コイルに駆動電圧をスイッチングするタイミン
グを補償するものであるに比較して、モータの各駆動コ
イルを、実際に流れる電流の大きさ、すなわちより真の
モータトルクに近い補償データに基づいて位相を補償で
きるので、任意の回転数において、常時、最大のトルク
を出力可能に、ブラシレスモータ110を駆動すること
ができる。
【0062】図13は、図3に示したモータの駆動方法
のまたさらに別の実施の形態を説明する概略図である。
なお、図3に示した構成と実質的に同等の構成には、同
じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0063】図13に示すように、ブラシレスモータに
おいて、3個のホール素子114a,114bおよび1
14cは、主制御部115の制御により駆動コイル11
3a,113bおよび113cに駆動電流が供給される
タイミングを特定するために、ロータ112のN極とS
極を検知して、スイッチ切換器116に、磁極検知を報
知する。なお、各ホール素子114a,114bおよび
114cがロータ112のN極またはS極を検知した時
点と予め決められている基準タイミングとの間に位相差
がある場合には、位相補償器117によりスイッチ切換
器116に磁極検知が報知されるタイミングがシフトさ
れる(出力信号の位相が基準タイミングに対して位相補
償される)。
【0064】主制御部115は、モータ電圧指令部11
8と、第1のDAコンバータ119と、電源(モータ駆
動回路)120と、位相補償器117が補償すべき位相
差補償データであって、モータ110の各駆動コイル1
13a,113bおよび113cに供給される駆動電流
の大きさに応じて最適値が異なる位相差補償データを保
持しているメモリテーブル121と、メモリテーブル1
21が保持している位相差補償データを位相補償器11
7により位相補償するためにアナログ値に変換する第2
のDAコンバータ122と、モータ駆動回路120と個
々の駆動コイル113a,113bおよび113cの共
通端側との間に設けられ、各駆動コイル113a,11
3bおよび113cに、実際に、供給される電流の大き
さを検出する電流検出器123と、電流検出器123の
出力をデジタル変換して、メモりテーブル121に記憶
されている位相補償データと直接比較可能なデータ形態
とするためのADコンバータ124と、モータ電圧司令
部118の指示値(出力)とADコンバータ124の出
力を、詳述しない所定の規則に基づいて比較および記憶
し、メモリテーブル121からDAコンバータ122に
出力される位相補償データを、最適なデータに整える学
習部125等により構成されている。
【0065】すなわち、図13に示したモータ駆動方法
は、図3に示したモータ駆動方法が位相補償に際して、
「一定値」による一義的な補償のみが可能であり、図1
1に示したモータ駆動方法が位相補償に際して、モータ
の各駆動コイルに印加される電圧の大きさに応じて、個
々の駆動コイルに駆動電圧をスイッチングするタイミン
グを補償するものであり、図12に示したモータ駆動方
法が、モータの各駆動コイルを実際に流れる電流に基づ
いて位相補償量を特定するに比較して、モータの各駆動
コイルを実際に流れる電流の大きさあるいは各駆動コイ
ルに印加される電圧等に基づいて位相を補償できるの
で、任意の回転数において、最大のトルクを出力する際
に、消費電力を最小に制御可能に、ブラシレスモータ1
10を駆動することができる。
【0066】なお、図14に示したモータ駆動方法にお
いて、メモリテーブル121に記憶されている位相補償
データを書き換えるために学習部125が比較あるいは
記憶する要件は、例えば電圧が一定で、電流が最小とな
る、電流が一定で、回転数が最大となる、電圧が一定
で、回転数が最大となる、回転数が一定で、電流が最小
となる、回転数が一定で、電圧が最小となる等のさまざ
まなデータ特定パターンのうちの1つ以上を組み合わせ
て、予め設定される。
【0067】すなわち、ホール素子がロータマグネット
の磁極を検知した時点と負荷トルクの変動の相関を求
め、求められた相関に基づいて求めることのできるさま
ざまな位相補償データをメモリテーブル121に記憶さ
せておき、駆動コイル113a,113bおよび113
cに供給される駆動電流が最小となるように、メモリテ
ーブル121に記憶されている位相補償データを任意に
呼び出すことで、最大トルクを出力可能で、消費電力の
少ない駆動装置および駆動方法が得られる。
【0068】以上説明したように、ホール素子によりロ
ータマグネットの磁極を検知して、駆動コイル(ステー
タコイル)に供給される駆動電流および電圧をスイッチ
ングするブラシレスモータを駆動する場合に、ホール素
子が磁極を検知した時点を、予め求めた最大トルクが得
られるロータマグネットの回転量または真の磁極位置に
基づく補償データを用いて、位相補償してスイッチング
回路に供給することで消費電力を低減しながら、最大の
トルクを発生するようブラシレスモータを駆動できる。
【0069】また、駆動コイルを流れる電流値、駆動コ
イルに印加される駆動電圧、回転数が最大となる電圧、
回転数が最大となる電流値、電圧が一定の際に電流値が
最小となる条件、あるいは電流が一定の際に回転数が最
大となる条件等に、場合分けして位相補償量を設定し、
それらを1つ以上を用いて位相補償データを生成するこ
とにより、少ない消費電力で最適なトルクまたは最大の
トルクが得られるDC(ブラシレス)モータの駆動方法
が確立される。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、DCモータを少ない消費電力で最適なトルクもしく
は最大のトルクを提供可能に駆動できるので、例えば光
ディスク装置のように、部品集積度が高く温度上昇を好
まない、また装置全体の消費電力が少ないことが要求さ
れる装置において、温度上昇を引き起こすことなくモー
タを効率よく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるサーボモータの駆
動方法が適用される光ディスク装置を説明する概略図。
【図2】図1に示した光ディスク装置に組み込まれるピ
ックアップの一例を示す概略図。
【図3】図1に示した光ディスク装置に利用されるサー
ボモータの駆動回路の例を示す概略図。
【図4】図3に示したサーボモータにおいて、ホール素
子がロータマグネットのS極の磁界を受けた時に、スイ
ッチングする場合に、ホール素子が受ける駆動コイルか
らの磁界の影響を説明する概略図。
【図5】図3に示した駆動コイルからホール素子が受け
る磁束のベクトルを示す概略図。
【図6】図3に示したサーボモータのホール素子がN極
の磁束を受けスイッチングするときのコイルから発生す
る磁束の様子を示す概略図。
【図7】図3に示したサーボモータのロータ(マグネッ
ト)の位置とモータのスイッチングのタイミングを、ホ
ール素子の出力のピークでスイッチングする例を示す概
略図。
【図8】図7に示したタイミングでスイッチングする際
にホール素子に発生する理想的な磁束ベクトルの方向を
示す概略図。
【図9】図3に示したサーボモータのロータ(マグネッ
ト)の位置とモータのスイッチングのタイミングを、ホ
ール素子の出力のゼロクロスでスイッチングする例を示
す概略図(S極とホール素子H)。
【図10】図3に示したサーボモータのロータ(マグネ
ット)の位置とモータのスイッチングのタイミングを、
ホール素子の出力のゼロクロスでスイッチングする例を
示す概略図(N極とホール素子H)。
【図11】図3に示したサーボモータの駆動回路の別の
例を示す概略図。
【図12】図3に示したサーボモータの駆動回路のさら
に別の例を示す概略図。
【図13】図3に示したサーボモータの駆動回路のまた
さらに別の例を示す概略図。
【図14】周知のDCモータの一例を説明する概略図。
【図15】周知のDCブラシレスモータの一例を説明す
る概略図。
【図16】図15に示したブラシレスモータの駆動回路
の一例を説明する概略図。
【図17】図16に示した駆動回路において、DCブラ
シレスモータの駆動コイルに駆動電流が供給されるタイ
ミングとホール素子の出力の関係を示すもので、理想的
な状態でのホール素子出力とロータマグネットとの位置
関係を示す概略図(ホール素子出力ピーク時スイッチン
グシステム)。
【図18】図15に示したDCブラシレスモータとはス
イッチングのタイミングの異なるモータの例を示す概略
図。
【図19】図18に示したモータを図16に示した駆動
回路と同等の回路により駆動する場合において、DCブ
ラシレスモータの駆動コイルに駆動電流が供給されるタ
イミングとホール素子の出力の関係を示すもので、理想
的な状態でのホール素子の出力とロータマグネットの位
置関係を示す概略図(ホール素子出力ゼロクロス時スイ
ッチングシステム)。
【符号の説明】
1・・・光ディスク装置、 2・・・ディスクモータ、 3・・・ピックアップ、 4・・・送りモータ部、 5・・・送りモータ、 6・・・送りモータ制御部、 7・・・制御基板、 8・・・レンズホルダ、 9・・・対物レンズ、 10・・・半導体レーザ素子、 11・・・光学要素、 12・・・光学要素、 13・・・光学要素、 14・・・フォトディテクタ、 15・・・モニタ用フォトディテクタ、 16・・・APC回路、 13・・・光学要素、 110・・・ブラシレスモータ、 111・・・回転軸、 112・・・ロータ(ロータマグネット)、 113a・・・駆動コイル、 113b・・・駆動コイル、 113c・・・駆動コイル、 114a・・・ホール素子(H)、 114b・・・ホール素子(H)、 114c・・・ホール素子(H)、 115・・・主制御部、 116・・・スイッチ切換器、 117・・・位相補償器、 118・・・モータ電圧指令部、 119・・・DAコンバータ、 120・・・モータ駆動回路(電源,増幅器)、 121・・・メモリ(メモリテーブル)、 122・・・DAコンバータ、 123・・・電流検出器、 124・・・ADコンバータ、 125・・・学習部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に一体に設けられ、回転軸とともに
    回転するロータマグネットと、このロータマグネットが
    回転して定義される円周を概ね等分した位置もしくはそ
    の近傍に複数個設けられ、前記ロータマグネットの磁極
    からの磁束を検知するホール素子と、前記ロータマグネ
    ットが回転して定義される円周を概ね等分した位置もし
    くはその近傍に複数個設けられ、前記ロータマグネット
    を、所定の方向に、回転可能な磁界を提供する駆動コイ
    ルとからなるDCサーボモータを駆動する駆動装置にお
    いて、 前記駆動コイルに駆動電流を供給する電源と、 この電源が前記駆動コイルに駆動電流を供給するタイミ
    ングを前記ホール素子からの出力信号に基づいて定義す
    るモータ制御装置と、 このモータ制御装置に、前記ホール素子からの出力信号
    を入力する際に、前記ホール素子から出力される出力信
    号に含まれる前記駆動コイルからの磁力による影響を除
    去する補償回路と、 を有することを特徴とするDCサーボモータの駆動装
    置。
  2. 【請求項2】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、予め決められた一定の条件で、補償することを
    特徴とする請求項1記載のDCサーボモータの駆動装
    置。
  3. 【請求項3】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、負荷トルクの変動に基づいて補償することを特
    徴とする請求項1記載のDCサーボモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、初期動作時等の特定の条件に基づいて補償する
    ことを特徴とする請求項1記載のDCサーボモータの駆
    動装置。
  5. 【請求項5】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、初期動作時や負荷トルクの変動時に、前記駆動
    コイルに流れる電流の大きさが最小となるような条件を
    記憶または予め決められている基準値と比較しながら、
    補償することを特徴とする請求項1記載のDCサーボモ
    ータの駆動装置。
  6. 【請求項6】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、前記ホール素子からの出力信号と負荷トルクと
    の間の相関関係を求め、その相関に基づいて、補償する
    ことを特徴とする請求項1記載のDCサーボモータの駆
    動装置。
  7. 【請求項7】回転軸に一体に設けられ、回転軸とともに
    回転するロータマグネットと、このロータマグネットが
    回転して定義される円周を概ね等分した位置もしくはそ
    の近傍に複数個設けられ、前記ロータマグネットの磁極
    からの磁束を検知するホール素子と、前記ロータマグネ
    ットが回転して定義される円周を概ね等分した位置もし
    くはその近傍に複数個設けられ、前記ロータマグネット
    を、所定の方向に、回転可能な磁界を提供する駆動コイ
    ルとからなるDCサーボモータを駆動する駆動装置にお
    いて、 前記駆動コイルに駆動電流を供給する電源と、 この電源が前記駆動コイルに駆動電流を供給するタイミ
    ングを前記ホール素子からの出力信号に基づいて定義す
    るモータ制御装置と、 このモータ制御装置に、前記ホール素子からの出力信号
    を入力する際に、前記ホール素子から出力される出力信
    号に含まれる前記ホール素子自身の取付誤差やホール素
    子に固有の信号の偏差の影響を除去する補償回路と、 を有することを特徴とするDCサーボモータの駆動装
    置。
  8. 【請求項8】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、予め決められた一定の条件で、補償することを
    特徴とする請求項7記載のDCサーボモータの駆動装
    置。
  9. 【請求項9】前記補償回路は、前記ホール素子から出力
    される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力の
    影響を、負荷トルクの変動に基づいて補償することを特
    徴とする請求項7記載のDCサーボモータの駆動装置。
  10. 【請求項10】前記補償回路は、前記ホール素子から出
    力される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力
    の影響を、初期動作時等の特定の条件に基づいて補償す
    ることを特徴とする請求項7記載のDCサーボモータの
    駆動装置。
  11. 【請求項11】前記補償回路は、前記ホール素子から出
    力される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力
    の影響を、初期動作時や負荷トルクの変動時に、前記駆
    動コイルに流れる電流の大きさが最小となるような条件
    を記憶または予め決められている基準値と比較しなが
    ら、補償することを特徴とする請求項7記載のDCサー
    ボモータの駆動装置。
  12. 【請求項12】前記補償回路は、前記ホール素子から出
    力される出力信号に含まれる前記駆動コイルからの磁力
    の影響を、前記ホール素子からの出力信号と負荷トルク
    との間の相関関係を求め、その相関に基づいて、補償す
    ることを特徴とする請求項7記載のDCサーボモータの
    駆動装置。
  13. 【請求項13】電源が供給する駆動コイル向けの駆動電
    流の供給タイミングをDCサーボモータに組み込まれて
    いるホール素子からの出力信号に基づいて定義するモー
    タ制御装置を含むDCモータ駆動装置において、 ロータマグネットの磁極をホール素子で検出し、 ホール素子からロータマグネットの磁極を検知したこと
    が出力された時点で、ホール素子から出力される出力信
    号に含まれる駆動コイルからの磁力による影響およびホ
    ール素子の取付位置に起因する出力の偏差の成分を除去
    してモータ制御装置にモータ駆動電流を供給することを
    特徴とするDCモータの駆動方法。
JP34529599A 1999-12-03 1999-12-03 Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法 Pending JP2001169585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34529599A JP2001169585A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34529599A JP2001169585A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001169585A true JP2001169585A (ja) 2001-06-22

Family

ID=18375631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34529599A Pending JP2001169585A (ja) 1999-12-03 1999-12-03 Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001169585A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199746A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Hitachi Ltd 電動駆動装置
JP2010011637A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Ltd 永久磁石回転電機及びそれを用いたエレベータ用巻上機
WO2013044440A1 (zh) * 2011-09-27 2013-04-04 浙江博望科技发展有限公司 一种伺服电机和伺服控制系统
CN110463021A (zh) * 2017-03-23 2019-11-15 阿莱戈微系统有限责任公司 用于具有误差补偿的三相电机控制的方法和装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199746A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Hitachi Ltd 電動駆動装置
JP2010011637A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Ltd 永久磁石回転電機及びそれを用いたエレベータ用巻上機
WO2013044440A1 (zh) * 2011-09-27 2013-04-04 浙江博望科技发展有限公司 一种伺服电机和伺服控制系统
CN103222168A (zh) * 2011-09-27 2013-07-24 浙江博望科技发展有限公司 一种伺服电机和伺服控制系统
CN110463021A (zh) * 2017-03-23 2019-11-15 阿莱戈微系统有限责任公司 用于具有误差补偿的三相电机控制的方法和装置
CN110463021B (zh) * 2017-03-23 2023-03-31 阿莱戈微系统有限责任公司 用于具有误差补偿的三相电机控制的方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8054024B2 (en) Brushless motor
US6222340B1 (en) Stepping motor control device and optical head drive device
JP4165915B2 (ja) ステッピングモータ制御装置
JP2001169585A (ja) Dcサーボモータの駆動装置および駆動方法
US6122234A (en) Recording disk drive using a synchronous driving motor
KR100498521B1 (ko) 모터제어장치및그모터제어장치를포함하는정보기록및/또는정보재생장치
US20070047406A1 (en) Optical disk apparatus
US4607355A (en) Drive system
JP2007066451A5 (ja)
EP0598446B1 (en) Motor drive circuit, as well as a data reading and/or recording apparatus comprising such a motor drive circuit
US11381184B2 (en) Driving circuit for stepping motor, method of driving stepping motor, and electronic device using the same
JP2004166500A (ja) ブラシレスモータ駆動制御方法
US6859934B2 (en) Scanning device comprising a magnetically guided linear motor
JP2000166215A (ja) リニアモータ駆動装置及び光ディスク装置
US7049770B2 (en) Current control circuit and motor drive circuit that can accurately and easily control a drive current
US20020060539A1 (en) Motor-control device enabling the rotational speed of the motor's rotor to be measured
KR100518859B1 (ko) 광 픽업 시스템
JPH0782650B2 (ja) 駆動電圧発生回路
Erdelyi et al. Motors and controllers (drivers) for high-performance polygonal scanners
JP2521270B2 (ja) 磁気ヘツドの位置決め方法
JP2000137525A (ja) 物体移動装置及び光学的情報記録再生装置
JP2002170264A (ja) 光ディスク装置
JPH0935426A (ja) 光学ヘッド装置の駆動機構
JP2003346363A (ja) 光ヘッド装置
JPH0935292A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040831