JP2001169541A - Pwm波生成回路 - Google Patents

Pwm波生成回路

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JP2001169541A
JP2001169541A JP34496499A JP34496499A JP2001169541A JP 2001169541 A JP2001169541 A JP 2001169541A JP 34496499 A JP34496499 A JP 34496499A JP 34496499 A JP34496499 A JP 34496499A JP 2001169541 A JP2001169541 A JP 2001169541A
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Tomomi Sano
佐野  友美
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のコンパレータを用い、且つ、小型のA/
Dコンバータとビット数の少ない遅延回路で、高周波の
PWM波を生成できるPWM波生成回路を提供する。 【解決手段】3個の第2コンパレータ2と二進エンコー
ダ3と4個の抵抗群で構成されるA/Dコンバータ1
と、カウンタ回路5と、F・F(フリップ・フロップ)
回路6と、定電流回路12と、コンデンサ14と、スイ
ッチ回路13と、切換器11と、差動増幅器10と、2
入力のOR回路9と、第1コンパレータ15で構成され
て、A/Dコンバータ1とカウンタ回路5で形成される
デジタル信号に定電流回路12とコンデンサ14で形成
されるアナログ信号を加えることで、任意のパルス幅の
PWM電圧波形を、数MHz程度の周波数で発生させる
ことができる。また、A/Dコンバータ1のコンパレー
タは、通常速度のものでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波のPWM
波を得るためのPWM(Pulse WidthMod
ulation)波生成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラや液晶表示機器などの携帯
機器に用いられる電源回路は、一般的に複数個のチャネ
ルを有し、この電源回路を駆動する例えば電池の最低動
作電圧は2.5Vから3.6V程度である。この電源回
路は出力が複数個あり、それらを独立に動作モードに応
じて必要なチャネルを動作させて負荷回路で消費する電
力を小さくしている。また、この電源回路から出力され
る出力電圧を制御するPWM波のキャリア周波数は50
0kHz程度である。
【0003】近年、携帯機器の小型化および薄膜化に対
する要望が強くなっている。図8は、電源回路の代表例
であるスイッチング電源回路図である。このスイッチン
グ電源回路の主要部は、電池51とトランジスタ52と
インダクタンス(チョークコイル53)と電圧検出抵抗
54とコンパレータ56と、三角波電圧発生回路55で
構成されている。
【0004】この回路の動作を説明する。電池51の直
流電圧をトランジスタ52をオン・オフさせることで、
矩形波電圧パルスに変換し、この矩形波電圧パルスをチ
ョークコイル53で平滑化して、直流の出力電圧・電流
を負荷57に供給する。負荷57に印加される出力電圧
を電圧検出抵抗54で検出し、その検出した電圧をフィ
ードバック電圧として、コンパレータ56のマイナス端
子に入力する。一方、三角波電圧発生回路55から出力
される三角波電圧をコンパレータ56のプラス端子に入
力する。コンパレータ56が動作し、コンパレータ56
の出力からはフィードバック電圧に依存するPWM波が
出力される。このPWM波をトランジスタ52のベース
に入力して、負荷57に一定の大きさの直流電圧を供給
する。
【0005】図9は、前記三角波電圧発生回路の要部構
成図である。この三角波電圧発生回路は、2個の定電流
回路66、68と、2個のコンパレータ63、64と、
定電流回路66、68と接続するコンデンサ67と、コ
ンデンサ67の電荷を放電するスイッチ回路69と、2
個のコンパレータ63、64とを接続するF・F回路6
5で構成される。
【0006】図10は、図9の回路の動作波形である。
スイッチがオフすると、第1定電流回路66から一定の
電流I1がコンデンサ67に流入し、コンデンサ67の
電圧は直線的に上昇する。このコンデンサ67の電圧
が、分圧抵抗Zで分圧された電圧で、第1コンパレータ
63のマイナス入力端子に入力される電圧V1になる
と、第1コンパレータ63の出力がLレベルからHレベ
ルに反転し、その信号を受けたF・F回路65の出力信
号でスイッチ回路69はオフ(開放)からオン(短絡)
に切り替わる。そうすると、コンデンサ67から第2定
電流回路68を経由して2×I1の一定電流が流出(放
電)して、コンデンサ67の電圧は直線的に減少する。
コンデンサ67の電圧がV2の電圧に達すると、第2コ
ンパレータ64の出力が反転して、その信号を受けたF
・F回路65の出力信号で、スイッチ回路69はオンか
らオフして、再びコンデンサ67の電圧は直線的に上昇
する。このようにして三角波の電圧波形が出力端子70
から出力される。
【0007】図11は、図8のコンパレータの回路図で
ある。このコンパレータは、電流ミラー回路71と、電
流ミラー回路73を含む差動回路72と、定電流源74
の組合せで、MOSFETで構成される。つぎに、この
コンパレータの動作を説明する。−入力端子76に入力
される入力電圧Vin- としてフィードバック電圧を入力
し、+入力端子77に入力される入力電圧Vin+ として
三角波電圧を入力する。フィードバック電圧と三角波電
圧の大小により、コンパレータの出力端子75からHレ
ベルまたはLレベルの信号が出力される。このコンパレ
ータの出力特性の一例を示すと、図12のようになり、
in- とVin+ が等しくなっとところで、出力電圧は、
HレベルからLレベルへ、またLレベルからHレベルに
切り替わる。
【0008】このコンパレータは、Vin- とVin+ が共
に高くなると、この切り替わりは、Vin+ がVin- より
低い電圧で起こり、また、Vin- とVin+ が共に低くな
ると、Vin+ がVin- より高い電圧で起こる特性を有し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の三角波
電圧発生回路は、周波数を高くすると、三角波電圧発生
回路を構成するコンパレータの応答速度の遅れにより、
三角波電圧の振幅が増大する。その結果、この三角波電
圧をコンパレータに入力する従来のPWM波生成回路で
は、高周波になると、PWM波電圧のHレベルのパルス
幅が拡がり、設定に対して出力電流が増大してしまうと
いう不都合を生じる。さらに、三角波電圧が上昇する
と、設定した最小パルス幅が拡がり、最小にできるPW
M波電圧のパルス幅が広くなり、パルス幅の可変制御範
囲が狭くなり、制御性を悪化させるという不具合を生じ
る。
【0010】また、従来のPWM波生成回路では、図1
2に示すように、フィードバック電圧と三角波電圧をコ
ンパレータに入力して、PWM波電圧を発生させる場合
には、この両者の電圧が共に高くなったときや低くなっ
たときに、コンパレータの出力電圧がHレベルからLレ
ベル、LレベルからHレベルに切り替わるVin- 、V
in+ の入力電圧に差が生じて、PWM波電圧のパルス幅
が設定からずれてくる。そのため、設定した出力電流を
負荷に供給することが困難になる。また、極端な場合
は、出力電圧のレベルが切り替わらなくなり、正常動作
にも係わらず、保護回路が働き、電源回路が動作を停止
するという不具合を生じる。電源電圧が低くなると、こ
の不都合は増長する。
【0011】また、前記の不具合を解消するために、三
角波電圧発生回路のようなアナログ回路を用いないで、
デジタル回路のみを用いて、PWM波生成回路を構成す
ると、ビット数の多いデジタル回路を用いることにな
り、デジタル回路を形成する半導体チップの面積が大き
くなり、また、コストも高くなる。この発明の目的は、
前記の課題を解決して、従来のコンパレータを用い、且
つ、小型のA/Dコンバータとビット数の少ない遅延回
路で、高周波のPWM波を生成できるPWM波生成回路
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、出力電圧を制御するPWM波生成回路において、
フィードバック電圧に応じて電流値が変化する定電流回
路と、該定電流回路からの電流を充電するコンデンサ
と、該コンデンサの電荷を放電するスイッチ回路と、前
記フィードバック電圧を入力し、デジタル信号を遅延回
路に伝送するA/Dコンバータと、該デジタル信号を入
力し、スイッチ回路を制御する遅延回路と、前記コンデ
ンサの電圧によりPWM波電圧を制御する第1コンパレ
ータとを具備する構成とする。
【0013】前記PWM波生成回路において、前記A/
Dコンバータと、前記遅延回路と、該遅延回路からの信
号を入力し、スイッチ回路を制御するOR回路と、前記
定電流回路と、前記コンデンサと、該コンデンサの電荷
を放電するスイッチ回路と、前記第1コンパレータと、
前記フィードバック電圧の大きさで差動増幅器に入力す
る電圧を切り換える切換器もしくはD/Aコンバータ
と、前記切換器からの電圧に応じて、前記定電流回路の
電流値を制御する前記差動増幅器とを具備する構成とす
る。
【0014】前記A/Dコンバータに出力電圧のフィー
ドバック電圧を入力し、該A/Dコンバータの出力信号
を遅延回路に入力し、該遅延回路のリセット信号と該遅
延回路を構成するF・F回路の出力信号をOR回路に入
力し、前記定電流回路に前記コンデンサの一端を接続
し、該コンデンサの他端をグランドに接続し、該コンデ
ンサの電荷を放電するスイッチ回路の一端と前記コンデ
ンサの一端を接続し、前記スイッチ回路の他端をグラン
ドと接続し、前記OR回路の出力信号を前記スイッチ回
路に入力し、A/Dコンバータの基準電圧発生部と切換
器の一端が接続し、該切換器に前記A/Dコンバータの
前記出力信号を入力し、該切換器の出力信号を前記差動
増幅器に入力し、該差動増幅器の出力信号を前記定電流
回路の制御信号として入力し、前記コンデンサの一端の
電圧を第1コンパレータに入力して動作する構成とす
る。
【0015】前記A/Dコンバータに出力電圧のフィー
ドバック電圧を入力し、該A/Dコンバータの出力信号
を遅延回路に入力し、該遅延回路のリセット信号と該遅
延回路を構成するF・F回路の出力信号をOR回路に入
力し、前記定電流回路に前記コンデンサの一端を接続
し、該コンデンサの他端をグランドに接続し、該コンデ
ンサの電荷を放電するスイッチ回路の一端と前記コンデ
ンサの一端を接続し、前記スイッチ回路の他端をグラン
ドと接続し、前記OR回路の出力信号を前記スイッチ回
路に入力し、D/Aコンバータの出力信号とA/Dコン
バータの高電位側電位とをD/Aコンバータに入力し、
D/Aコンバータの出力信号を前記誤差増幅器に入力
し、該差動増幅器の出力信号を前記定電流回路の制御信
号として入力し、前記コンデンサの一端の電圧を第1コ
ンパレータに入力して動作する構成とする。
【0016】前記A/Dコンバータが、分圧抵抗群と、
複数個の第2コンパレータおよび二進エンコーダからな
る構成とするとよい。前記遅延回路が、F・F回路と、
カウンタ回路もしくはシフトレジスタ回路を具備すると
よい。前記スイッチ回路が、半導体スイッチング素子で
構成されるとよい。
【0017】前記カウンタ回路のクロック端子に、正相
クロック信号と逆相クロック信号とを切り換えて入力
し、該切り換えが、前記誤差増幅器の出力信号が入力さ
れる第3コンパレータの出力信号で制御されるとよい。
前記のように、定電流回路とコンデンサの組合せで、ア
ナログ信号を生成し、前記A/Dコンバータと前記遅延
回路などで生成されるデジタル信号と、このアナロク信
号とを合成することで、従来のコンパレータを用いるこ
とができて、且つ、小型のA/Dコンバータとビット数
の少ない遅延回路で高周波のPWM波生成回路を製作す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1実施例の
PWM波生成回路の構成図である。この回路は、3個の
第2コンパレータ2と二進エンコーダ3と4個の抵抗群
で構成されるA/Dコンバータ1と、カウンタ回路5
と、F・F(フリップ・フロップ)回路6と、定電流回
路12と、コンデンサ14と、スイッチ回路13と、切
換器11と、差動増幅器10と、2入力のOR回路9
と、第1コンパレータ15で構成されている。A/Dコ
ンバータ1の2個の出力信号(二進エンコーダ3の出力
信号)はカウンタ回路5に入力され、カウンタ回路5の
出力信号は、F・F回路6に入力され、F・F回路6の
出力信号はOR回路9の一方に入力され、他方の入力に
はリセット端子8から入力されるリセット信号が入力さ
れ、このOR回路9の出力信号がスイッチ回路13に入
力される。このスイッチ回路13はMOSFETなどの
半導体スイッチング素子で構成され、切換器11はアナ
ログスイッチ回路などで構成される。
【0019】また、切換器11は3個の端子を有し(必
要に応じて個数は変わる)、これらの端子は、バッファ
17を介して前記の抵抗群の各抵抗の接続点a、b、c
と接続し、これらの接続点a、b、cは第2コンパレー
タ2のマイナス端子にそれぞれ接続している。これらの
接続点a、b、cはA/Dコンバータ1の基準電圧発生
部である。切換器11を切り換えるための制御信号は、
図示しないが、A/Dコンバータ1の二進エンコーダ3
からの出力信号が用いられる。切換器11の出力信号
は、定電流回路12の電流を制御する差動増幅器10の
マイナス端子に抵抗を介して入力する。また、A/Dコ
ンバータ1の各第2コンパレータ2のプラス端子にはフ
ィードバック電圧VFBが入力される。前記のコンデンサ
14の電圧を第1コンパレータ15のマイナス端子に入
力し、プラス端子に基準電圧を入力する。第1コンパレ
ータ15がこれらの信号を受けて動作し、第1コンパレ
ータ15の出力端子から、フィードバック電圧VFBに依
存したPWM波電圧が発生する。
【0020】図2は、図1のA/Dコンバータの動作を
説明する図で、同図(a)はフィードバック電圧のレベ
ルを示す図であり、同図(b)は、フィードバック電圧
のレベルに応じたF・F回路の出力信号波形である。フ
ィードバック電圧VFBの範囲を電圧レベルをV0からV
4とする。VFBがV4とV3の間のイの範囲にあると、
(A)の信号波形になり、V3とV2の間のロの範囲に
あると、(B)の信号波形になり、V2とV1の間のハ
の範囲にあると、(C)の信号波形になり、V1とV0
の間のニの範囲にあると、(D)の信号波形になる。
【0021】図3は、第1実施例のPWM波生成回路の
各部の信号波形を示す図である。(G)の波形は図2の
(b)の(B)と同じF・F回路の出力信号波形であ
り、(H)の波形はコンデンサの電圧波形であり、
(I)の波形はコンパレータの出力波形である。(G)
の波形はデジタル信号波形であり、(H)の波形はアナ
ログ信号波形であり、これらの信号を合成して発生させ
た(I)の波形が本発明のPWM電圧波形である。
【0022】図2に説明したように、A/Dコンバータ
1を構成する第2コンパレータ2を3個として、デジタ
ル信号を4種類とする。つまり、その信号のパルス幅は
図2(b)で示す4個しか選べない。つまり、直流電圧
を4分割したパルス幅を最小単位として、その整数倍よ
り選定できない。そのため、PWM電圧波形のパルス幅
は不連続になる。それを連続的に変化させるために、
(G)の波形のパルス終端部で、(H)の電圧波形を立
ち上げてアナログ信号を付加することで、(I)の波形
のように、PWM電圧のパルス幅の大きさを不連続なパ
ルス幅から連続したパルス幅にすることができる。
【0023】この(H)の電圧波形の立上がりは、定電
流回路12から供給される電流に依存し、この電流が大
きい場合は立上がりは大きく(速く)なり、PWM電圧
波形のパルス幅は狭くなる。反対に小さい場合は立上が
りを緩やかになり、パルス幅は広くなる。このように、
定電流回路12からコンデンサ14に供給される電流
を、差動増幅器10を介したA/Dコンバータ1の信号
で制御することで、任意のパルス幅のPWM電圧波形
を、数MHz程度の周波数で発生させることができる。
【0024】しかも、この場合に用いるA/Dコンバー
タ1のコンパレータは、通常速度のものでよく、また、
ビット数も数ビットでよく、そのため、A/Dコンバー
タ1を形成する半導体チップは小型のものでよい。図4
は、この発明の第2実施例のPWM波生成回路の構成図
である。この回路は、図1の切換器11をD/Aコンバ
ータ21に代えた回路である。A/Dコンバータ1の出
力信号がD/Aコンバータ21に入力され、また、図1
の抵抗群で分圧された電圧の最大値である接続点dの電
圧がD/Aコンバータ21の基準電圧として入力され
る。A/Dコンバータ1の出力信号によって、D/Aコ
ンバータ21から接続点a、b、cの電圧(直流電圧)
が出力され、差動増幅器10のマイナス端子に入力され
る。その他の動作は図1の回路と同等である。また第1
実施例と同じ効果が期待できる。
【0025】図5は、この発明の第3実施例のPWM波
生成回路の構成図である。この回路は、図4のカウンタ
回路5をシフトレジスタ回路22に代えた回路である。
図中の4aは遅延回路である。シフトレジスタ回路22
のデータ入力信号は図1の第2コンパレータ2の出力か
ら伝達され、図1のカウンタ回路5に入力されるクロッ
ク信号およびリセット信号と同等の信号が、クロック端
子23およびリセット端子24にそれぞれ入力され、出
力信号は、図1のカウンタ回路5の出力信号と同等の信
号が出力される。その他の動作は図1の回路と同等であ
る。また、第1実施例と同じ効果が期待できる。尚、D
/Aコンバータ21を図1の切換器11に代えても構わ
ない。
【0026】図6は、この発明の第4実施例のPWM波
生成回路の要部構成図である。図1の回路に新規に追加
した箇所30が点線で囲まれた箇所である。この回路
は、図1の回路の差動増幅器10の出力に第3コンパレ
ータ31の入力を接続する。一方、図1のカウンタ回路
5のクロック端子7に第2スイッチ回路34を設ける。
この第2スイッチ回路34は、正相クロック信号(図1
のクロック信号に相当する)を入力する正相クロック端
子32と、逆相クロック信号(正相クロック信号に対し
て180度位相がずれている)を入力する逆相クロック
端子33を有している。これらの端子32、33を切り
換えてカウンタ回路5にクロック信号が入力される。こ
の切換え制御は、第3コンパレータ31の出力信号で行
う。また、図1の定電流回路12の電流に対して、図6
の定電流回路12aから出力される電流I12a の大きさ
2倍の大きさである。そのため、コンデンサ24の電圧
の立上がりは図1の場合の2倍にできる。
【0027】図7は、図6の回路での動作波形である。
この波形は図3に相当する波形である。(K)はデジタ
ル信号、(M)はアナログ信号、(N)はPWM電圧波
形である。図3との違いは、逆相クロック信号を用い、
また定電流回路12aの電流を図1に比べて2倍にする
ことで、アナログ信号の制御範囲を半分の時間にするこ
とができる。その結果、図1に比べて、PWM電圧波形
のパルス幅をさらに精度よく制御できる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、デジタル信号とアナ
ログ信号を組み合わせることで、従来のコンパレータを
用いることができて、且つ、小型のA/Dコンバータと
ビット数の少ない遅延回路で高周波のPWM波生成回路
を製作することができる。その結果、電源回路の小型化
と低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のPWM波生成回路の構
成図
【図2】A/Dコンバータの動作を説明する図で、
(a)はフィードバック電圧のレベルを示す図であり、
(b)はフィードバック電圧のレベルに応じたF・F回
路の出力信号波形図
【図3】この発明のPWM波生成回路の各部の信号波形
を示す図
【図4】この発明の第2実施例のPWM波生成回路の構
成図
【図5】この発明の第3実施例のPWM波生成回路の構
成図
【図6】この発明の第4実施例のPWM波生成回路の要
部構成図
【図7】図6の回路での動作波形図
【図8】電源回路の代表例であるスイッチング電源回路
【図9】前記三角波電圧発生回路の構成図
【図10】図9の回路動作波形図
【図11】図8のコンパレータの回路図
【図12】コンパレータの出力特性を示す図
【符号の説明】
1 A/Dコンバータ 2 第2コンパレータ 3 二進エンコーダ 4、4a 遅延回路 5 カウンタ回路 6 F・F回路 7、23 クロック端子 8、24 リセット端子 9 OR回路 10 差動増幅器 11 切換器 12、12a 定電流回路 13 スイッチ回路 14 コンデンサ 15 第1コンパレータ 16 出力端子 17 バッファ回路 21 D/Aコンバータ 22 シフトレジスタ回路 31 第3コンパレータ 32 正相クロック端子 33 逆相クロック端子 34 第2スイッチ回路 Z、r 抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力電圧を制御するPWM波生成回路にお
    いて、フィードバック電圧に応じて電流値が変化する定
    電流回路と、該定電流回路からの電流を充電するコンデ
    ンサと、該コンデンサの電荷を放電するスイッチ回路
    と、前記フィードバック電圧を入力し、デジタル信号を
    遅延回路に伝送するA/Dコンバータと、該デジタル信
    号を入力し、スイッチ回路を制御する遅延回路と、前記
    コンデンサの電圧によりPWM波電圧を制御する第1コ
    ンパレータとを具備することを特徴とするPWM波生成
    回路。
  2. 【請求項2】前記PWM波生成回路において、前記A/
    Dコンバータと、前記遅延回路と、該遅延回路からの信
    号を入力し、スイッチ回路を制御するOR回路と、前記
    定電流回路と、前記コンデンサと、該コンデンサの電荷
    を放電するスイッチ回路と、前記第1コンパレータと、
    前記フィードバック電圧の大きさで差動増幅器に入力す
    る電圧を切り換える切換器もしくはD/Aコンバータ
    と、前記切換器からの電圧に応じて、前記定電流回路の
    電流値を制御する前記差動増幅器とを具備することを特
    徴とする請求項1に記載のPWM波生成回路。
  3. 【請求項3】前記A/Dコンバータに出力電圧のフィー
    ドバック電圧を入力し、該A/Dコンバータの出力信号
    を遅延回路に入力し、該遅延回路のリセット信号と該遅
    延回路を構成するF・F回路の出力信号をOR回路に入
    力し、前記定電流回路に前記コンデンサの一端を接続
    し、該コンデンサの他端をグランドに接続し、該コンデ
    ンサの電荷を放電するスイッチ回路の一端と前記コンデ
    ンサの一端を接続し、前記スイッチ回路の他端をグラン
    ドと接続し、前記OR回路の出力信号を前記スイッチ回
    路に入力し、A/Dコンバータの基準電圧発生部と切換
    器の一端が接続し、該切換器に前記A/Dコンバータの
    前記出力信号を入力し、該切換器の出力信号を前記差動
    増幅器に入力し、該差動増幅器の出力信号を前記定電流
    回路の制御信号として入力し、前記コンデンサの一端の
    電圧を第1コンパレータに入力して動作する請求項2に
    記載のPWM波生成回路。
  4. 【請求項4】前記A/Dコンバータに出力電圧のフィー
    ドバック電圧を入力し、該A/Dコンバータの出力信号
    を遅延回路に入力し、該遅延回路のリセット信号と該遅
    延回路を構成するF・F回路の出力信号をOR回路に入
    力し、前記定電流回路に前記コンデンサの一端を接続
    し、該コンデンサの他端をグランドに接続し、該コンデ
    ンサの電荷を放電するスイッチ回路の一端と前記コンデ
    ンサの一端を接続し、前記スイッチ回路の他端をグラン
    ドと接続し、前記OR回路の出力信号を前記スイッチ回
    路に入力し、D/Aコンバータの出力信号とA/Dコン
    バータの高電位側電位とをD/Aコンバータに入力し、
    D/Aコンバータの出力信号を前記誤差増幅器に入力
    し、該差動増幅器の出力信号を前記定電流回路の制御信
    号として入力し、前記コンデンサの一端の電圧を第1コ
    ンパレータに入力して動作する請求項2に記載のPWM
    波生成回路。
  5. 【請求項5】前記A/Dコンバータが、分圧抵抗群と、
    複数個の第2コンパレータおよび二進エンコーダからな
    ることを特徴とした請求項1ないし4のいずれかに記載
    のPWM波生成回路。
  6. 【請求項6】前記遅延回路が、F・F回路と、カウンタ
    回路もしくはシフトレジスタ回路を具備することを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載のPWM波生
    成回路。
  7. 【請求項7】前記スイッチ回路が、半導体スイッチング
    素子で構成されることを特徴とする2ないし4のいずれ
    かに記載のPWM波生成回路。
  8. 【請求項8】前記カウンタ回路のクロック端子に、正相
    クロック信号と逆相クロック信号とを切り換えて入力
    し、該切り換えが、前記誤差増幅器の出力信号が入力さ
    れる第3コンパレータの出力信号で制御されることを特
    徴とする請求項3または4に記載のPWM波生成回路。
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