JP2001169109A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001169109A
JP2001169109A JP34605399A JP34605399A JP2001169109A JP 2001169109 A JP2001169109 A JP 2001169109A JP 34605399 A JP34605399 A JP 34605399A JP 34605399 A JP34605399 A JP 34605399A JP 2001169109 A JP2001169109 A JP 2001169109A
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error
pixels
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Application number
JP34605399A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kawaguchi
真一 川口
Toshiaki Mutsuo
敏明 六尾
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Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像上の各画素について同一の誤差拡散
パターンを用いて誤差拡散処理を行う従来の画像処理装
置では,各画素について上記誤差拡散処理が逐次的に行
われていたが,処理の高速化に限界があり,画質の劣化
を防止するために並列処理が可能な複数の誤差拡散パタ
ーンを画素毎に切り替えながら,上記誤差拡散処理を行
う場合には,構成が複雑になるという問題があった。 【解決手段】 本発明は,同一の誤差拡散パターンを用
いながら,画素毎にしきい値を変更するという簡素な構
成により,画質の劣化を防止しながら,複数の連続した
画素に対して並列的に上記誤差拡散処理を行うことを図
ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,画像処理装置に係
り,詳しくは,原稿画像上の各画素について所定のしき
い値を用いて濃度変換を行う際に発生した発生誤差を他
の画素に分配し該他の画素の濃度を変更する処理を行う
にあたって,同一の誤差拡散パターンに従って,各画素
の周辺にある未処理の周辺画素に上記発生誤差を分配す
る画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばディジタル複写機や,ファクシミ
リなどの画像処理装置では,転写紙への画像情報の複写
や画像情報の伝送を行うにあたって,多階調の多値画像
データが,2階調の2値画像データに変換される,2値
化処理が行われる。上記2値画像データにおいて,多値
画像データにあった中間調を表現させるための技術の一
つに,誤差拡散処理がある。上記誤差拡散処理では,注
目画素の多値濃度を2値濃度に変換する際に発生する発
生誤差を,上記注目画素の周辺にある周辺画素に分配す
ることにより,多値濃度にあった中間調が,擬似的に2
値濃度で表現される。例えば,256階調の濃度データ
(白;0,黒;255)を,誤差拡散処理(2値誤差拡
散処理)により2値化する場合について簡単に説明す
る。上記誤差拡散処理において,上記しきい値と比較さ
れる注目画素の濃度データは,その画素の本来の濃度デ
ータに,他の画素から発生誤差がそれぞれ分配されるこ
とにより累積した累積誤差が加算されたものである。2
値化の際に用いるしきい値が上記256階調の中間の階
調(127)であるとすると,注目画素の2値階調が白
(0)か黒(1)のいずれであるかの判定は,次の
(A),(B)の基準に従って行われる。 (A) 注目画素値+累積誤差>127のとき,注目画
素の2値階調は,黒(1)に設定される。 (B) 注目画素値+累積誤差≦127のとき,注目画
素の2値階調は,白(0)に設定される。 上記(A),(B)の基準による判定の際に発生する発
生誤差は,注目画素周辺にある未処理の周辺画素に分配
される。上記基準(A),(B)のいずれかを注目画素
値が満足する場合の発生誤差は,2値階調の黒(1),
白(0)を,それぞれ256階調の255,0とした,
次式(A1),(B1)の通りとなる。 (A1) 発生誤差=(累積誤差+注目画素値)−25
5 (B1) 発生誤差=(累積誤差+注目画素値)−0 上式(A1),(B1)で計算される発生誤差は,例え
ば図4に示すような,誤差拡散パターンに従って,周辺
画素(太枠で囲まれた画素)に分配される。図4の例で
は,注目画素(白丸印のついた画素)との距離が近い直
右隣の画素と真下の画素に,それぞれ発生誤差の1/4
が,他の周辺画素4画素にそれぞれ発生誤差の1/8が
分配される。このとき,上記周辺画素6画素に分配され
た発生誤差は,上記注目画素に関する分だけであり,上
記注目画素の直右隣の画素には,その画素の真上の画素
や,上記注目画素の直左隣の画素などの発生誤差が既に
分配されている。従って,上記注目画素の直右隣の画素
が注目画素となったときに上記しきい値と比較されるの
は,近傍の複数画素から発生誤差がそれぞれ分配される
ことにより累積した累積誤差と,その画素本来の濃度デ
ータとが加算されたものである。上記誤差拡散処理は,
例えば図5に示すような誤差拡散処理装置により実現す
ることができる。上記誤差拡散処理装置には,ラインメ
モリ101から濃度データが供給される。上記濃度デー
タは,CCD等の光電変換手段により原稿の反射光量が
電気信号に変換され,その後ディジタル化され,さらに
濃度補正等が施されたものであり,上記ラインメモリ1
01に格納されるのは,例えば上記光電変換手段の主走
査線1ライン分の濃度データである。上記誤差拡散処理
装置において,ラインメモリ101に格納された複数画
素のうち,注目画素Xの濃度データ(多値)が入力部1
02を介して供給されると,制御信号送出部103から
送出された制御信号に従って,累積誤差格納部104に
格納された累積誤差のうち上記注目画素Xに対応した累
積誤差が抽出される。該抽出された誤差は,加算器10
5により,上記注目画素Xの濃度データに加算された
後,判定部106に供給される。該判定部106では,
上記注目画素Xの濃度データに累積誤差が加算された値
(誤差拡散後の上記注目画素Xの濃度データ)としきい
値記憶部107に記憶されたしきい値との比較が,上記
基準(A),(B)に従って行われる。上記基準
(A),(B)に従った比較の結果は,上記判定部10
6から出力部108を介して出力されると共に,発生誤
差演算部109に供給される。上記発生誤差演算部10
9には,上記誤差拡散後の上記注目画素Xの濃度データ
も供給されており,上式(A1),(B1)に従って,
上記注目画素Xに対する発生誤差が演算される。上記発
生誤差演算部109により演算された発生誤差は,分配
誤差演算部110に供給される。上記分配誤差演算部1
10では,誤差拡散パターン記憶部111から読み出さ
れた誤差拡散パターンに従って,上記注目画素Xの周辺
にある周辺画素それぞれに対して,分配誤差が演算され
る。上記分配誤差演算部110により演算された分配誤
差は,上記累積誤差格納部104のうちの各周辺画素の
位置に対応したアドレスの値に加算され,上記累積誤差
格納部104に分配誤差が累積した累積誤差が格納され
る。このアドレスが,上記制御信号に従って指定される
ことにより,入力部102から供給される注目画素Xの
濃度データが更新されると,それに対応した累積誤差が
抽出され,加算器105により上記更新された注目画素
Xの濃度データに加算される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記誤差拡
散処理は,原稿画像上の各画素について逐次的に行うの
が一般的である。各画素について並列的に上記誤差拡散
処理を行うことができれば,上記原稿画像上の全ての画
素に上記誤差拡散処理を行うのに要する時間は短縮され
るが,注目画素の近傍にある未処理の画素について,上
記注目画素と並列に上記誤差拡散処理を行おうとして
も,上記注目画素に対する上記誤差拡散処理が終了して
いなければ,並列処理しようとする画素に累積する累積
誤差が確定しない場合があるため,上記誤差拡散処理で
は基本的に複数の画素に対する並列処理は行われない。
並列処理を可能とするためには,2値画像データにおけ
る階調再現性を犠牲にして,並列処理される複数の画素
が互いに誤差を拡散させないことが必要である。例えば
原稿画像上の主走査方向に沿って,上記誤差拡散処理を
行う場合に,図6に示すような誤差拡散パターンを用い
れば,主走査線方向に連続した複数の画素について並列
に処理を行うことも可能になる。ただし,この場合,上
記主走査方向に誤差が拡散しないことになるから,上記
主走査方向に沿ってテクスチャが発生しやすくなるな
ど,画質が劣化してしまう。画質の劣化を防止しなが
ら,上記誤差拡散処理を複数の画素について並列的に行
う技術が,例えば特開平9−163140号公報に記載
されている。上記公報に記載の誤差拡散処理は,例えば
図7(a)に示すような誤差拡散パターンを主走査方向
の奇数画素に,図7(b)に示すような誤差拡散パター
ンを偶数画素にそれぞれ用いることにより,奇数画素と
偶数画素とについて並列に誤差拡散処理を行いながら,
上記主走査方向にも誤差を拡散させ,画質の劣化を抑え
ている。しかしながら,上記公報に記載の誤差拡散処理
では,複数の誤差拡散パターンを各画素毎に切り替える
ために,その処理に必要なハードウェアの構成が複雑に
なってしまう。本発明は,このような従来の技術におけ
る課題を解決するために,画像処理装置を改良し,各画
素について同一の誤差拡散パターンを用い,しきい値を
各画素毎に切り替えるという簡素な構成により,画質の
劣化を防止しながら,複数の画素について並列的に誤差
拡散処理を行うことが可能な画像処理装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係る発明は,原稿画像上の各画素につい
て所定のしきい値を用いて濃度変換を行う際に発生した
発生誤差を他の画素に分配し該他の画素の濃度を変更す
る処理を行うにあたって,同一の誤差拡散パターンに従
って,各画素の周辺にある未処理の周辺画素に上記発生
誤差を分配する画像処理装置において,複数の連続した
連続画素それぞれについて上記処理を並列的に行うため
の複数の処理部を具備し,各処理部が用いる上記同一の
誤差拡散パターンが,上記連続画素それぞれの上記周辺
画素を,上記複数の連続画素が形成する処理領域の外側
にある画素に定めるものであって,各処理部が上記連続
画素についてそれぞれ用いる上記しきい値が互いに異な
るものであることを特徴とする画像処理装置として構成
されている。また,請求項2に係る発明は,上記請求項
1に記載の画像処理装置において,上記複数の連続画素
が,上記原稿画像の主走査方向に沿って隣接した2つの
画素であって,一方の画素について上記処理手段が用い
る上記しきい値が,その値が所定範囲にある複数の選択
肢からいずれかを乱数的に選択して定めたものであり,
他方の画素について上記処理手段が用いる上記しきい値
が,当該画素の濃度を反転させた反転値に応じて定めた
ものであることをその要旨とする。上記請求項1又は2
に記載の画像処理装置には,複数の連続した連続画素に
並列的に処理を行う複数の処理部が備えられるが,各処
理部で用いられる誤差拡散パターンは同一である。上記
誤差拡散パターンは,各連続画素の周辺にある未処理の
周辺画素を,上記複数の連続画素からなる処理領域の外
側にある画素に定めるものであり,上記複数の連続画素
は互いの発生誤差を分配しない。上記複数の連続画素が
互いの発生誤差を分配しないような誤差拡散パターンを
用いることによって生じる恐れのある画質の劣化は,上
記複数の連続画素それぞれに対するしきい値を異ならせ
ることにより防止することが可能となる。これは,上記
複数の連続画素それぞれに対するしきい値を異ならせる
ことによって,上記複数の連続画素について濃度変換を
行った場合に,変換後の値が連続し難くなるためであ
る。例えば上記複数の連続画素が,上記原稿画像の主走
査方向に沿って隣接した2つの画素である場合に,一方
の画素について上記処理手段が用いる上記しきい値は,
その値が所定範囲にある複数の選択肢からいずれかが乱
数的に選択されて定められ,他方の画素について上記処
理手段が用いる上記しきい値は,当該画素の濃度を反転
させた反転値に応じて定められる。この場合,一方の画
素に対するしきい値は,上記所定範囲にあって,他方の
画素に対するしきい値は,上記一方の画素に対するしき
い値より大きく変化するから,上記連続画素を2値化し
た場合にも主走査方向に黒画素が連続し難くなり,テク
スチャが防止される。また,上記しきい値の切り替え
は,上記誤差拡散パターンを画素毎に切り替える構成よ
りも,簡素な構成により行うことができる。従って,上
記請求項1又は2に記載の画像処理装置によれば,各画
素について同一の誤差拡散パターンを用い,各画素毎に
しきい値を切り替えるという簡素な構成により,画質の
劣化を防止しながら,複数の画素について並列的に誤差
拡散処理を行うことが可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明の具体的な一例であっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像処理
装置の主要部構成を示す機能ブロック図である。本発明
に係る画像処理装置は,例えば原稿画像上の各画素につ
いて所定のしきい値を用いて2値化を行う際に発生した
発生誤差を他の画素に分配し該他の画素の濃度を変更す
る処理を行うにあたって,同一の誤差拡散パターンに従
って,各画素の周辺にある未処理の周辺画素に上記発生
誤差を分配する誤差拡散処理装置を備えたディジタル複
写機として具体化される。図1に示す如く,上記誤差拡
散処理装置は,ラインメモリ101から入力部102を
介して入力された注目画素Xの濃度データに対して,制
御信号送出部103から送出される制御信号に従って抽
出される累積誤差を格納する累積誤差格納部104と,
上記注目画素Xの濃度データと上記抽出された累積誤差
を加算する加算器105と,上記加算器105から出力
された値をしきい値と比較して,2値階調のいずれかに
変換する判定部106と,上記判定部106から出力部
108を介して出力される判定結果と上記加算器105
から出力された変更後の上記注目画素Xの濃度データと
に基づいて,上記注目画素Xに対する発生誤差を演算す
る発生誤差演算部109と,上記発生誤差演算部109
により演算された上記注目画素Xに対する発生誤差か
ら,上記注目画素Xの周辺にある未処理の周辺画素に分
配する分配誤差を演算し,上記累積誤差格納部104の
上記周辺画素に対応したアドレスの値に上記分配誤差を
加算する分配誤差演算部110と,上記分配誤差演算部
110が読み出す唯一の誤差拡散パターンを記憶する誤
差拡散パターン記憶部111とを具備する点で従来の誤
差拡散処理装置と同様である。一方,本発明の実施の形
態に係る誤差拡散処理装置が,従来の誤差拡散処理装置
と異なるのは,上記注目画素X,及び上記注目画素Xの
主走査方向に隣接した隣接画素Yからなる連続画素X,
Yそれぞれについて上記処理を並列的に行うための2つ
の処理部1a,1bを具備し,各処理部1a,1bが共
用する上記誤差拡散パターン記憶部111に記憶される
唯一の誤差拡散パターンが,上記連続画素X,Yそれぞ
れの上記周辺画素を,上記複数の連続画素が形成する処
理領域の外側にある画素に定めるものであって,各処理
部1a,1bがそれぞれ備えるしきい値生成部2a,2
bが,上記連続画素X,Yについてそれぞれ異なるしき
い値を生成する点であり,本発明の実施の形態に係るデ
ィジタル複写機が,従来のものと異なるのもこの点であ
る。
【0006】上記誤差拡散処理装置において,例えば各
処理部1a,1bは,上記判定部106(106a,1
06b),上記発生誤差演算部109(109a,10
9b),分配誤差演算部110(110a,110
b),及び上記しきい値生成部2(2a,2b)をそれ
ぞれ具備し,上記入力部101,上記制御信号送出部1
03,上記累積誤差格納部105,上記出力部108,
及び上記誤差拡散パターン記憶部111を共用する。両
処理部1a,1bが共用する上記入力部102には,上
記ラインメモリ101から上記主走査方向に連続した2
つの連続画素X(X1,X2,X3,…),Y(Y1,
Y2,Y3…)が並列的に読み出される。図2に示す如
く,上記入力部102が読み出す上記連続画素X,Yの
位置は,原稿画像上では矢印に従ってラスタ走査される
ことになる。図2において,図面左右方向が,CCDな
どの主走査方向であるとすると,上記入力部102が読
み出す連続画素X,Yの位置は,上記原稿画像上の図面
左端の画素から主走査方向に沿って(X1,Y1),
(X2,Y2),…と図面右方向に移動し,図面右端ま
で移動すると,その下の行の図面左端の画素に移行して
再び主走査方向に移動し,以降,下行図面左端の画素へ
の移行と主走査方向の移動を繰り返すことになる。上記
連続画素X,Yは,上記のような読み出し順序に従っ
て,両処理部1a,1bによって処理される。上記入力
部102には,上記制御信号送出部103から制御信号
(ライン同期信号や,クロック信号など)が供給されて
おり,この制御信号に従って,例えば上記主走査方向の
奇数番目にある上記連続画素X(X1,X2,X3,
…)の濃度が,上記入力部102から上記処理部1aの
加算器105aに供給され,上記主走査方向の偶数番目
にある上記連続画素Y(Y1,Y2,Y3,…)の濃度
が,上記入力部102から上記処理部1bの加算器10
5bに供給される。また,上記制御信号送出部103
は,上記累積誤差格納部104にも接続されており,上
記連続画素X,Yの濃度が,上記加算器105a,10
5bにそれぞれ供給されるのにあわせて,上記連続画素
X,Yについて累積した累積誤差が,上記累積誤差格納
部104から,上記加算器105a,105bにそれぞ
れ供給される。上記加算器105a,105bでは,上
記連続画素X,Yの濃度と当該画素X,Yに対する累積
誤差とがそれぞれ加算され,上記連続画素X,Yの濃度
が変更される。上記変更された上記連続画素X,Yの濃
度は,上記判定部106a,106bにそれぞれ供給さ
れる。上記連続画素X,Yに対する上記加算器105
a,105bそれぞれの出力は,上記判定部106a,
106bにより並列的に行われる上記連続画素X,Yに
対する2値化判定に互いに影響を与えない。これは,両
処理部1a,1bが共用する上記誤差拡散パターン記憶
部111に記憶された唯一の誤差拡散パターンが,上記
連続画素X,Yそれぞれの発生誤差を,互いに分配しな
いためである。
【0007】上記誤差拡散パターンは,上記分配誤差演
算部110a,110bが上記連続画素X,Yそれぞれ
の発生誤差を分配する演算を行う際に用いられるが,上
記分配誤差演算部110a,110bが用いる誤差拡散
パターンは,上記誤差拡散パターン記憶部111に記憶
された同一の誤差拡散パターンである。この誤差拡散パ
ターンは,例えば図3(a)又は図3(b)に示すよう
なものである。尚,図3(a)は,基準画素に対して,
発生誤差を分配する画素の位置を単に示すものであり,
図3(b)は,誤算拡散比率もあわせて示したものであ
る。図3(a)(図3(b))の誤差拡散パターンは,
上記連続画素X,Yに合わせる際の基準となる基準画素
201の図面右方向(以下,処理方向という)に隣接す
る画素202に,上記基準画素201が合わせられた画
素から発生した発生誤差を分配しない。上記基準画素2
01が合わせられた画素から発生した発生誤差を分配す
る分配画素203は,上記基準画素201の周辺にあっ
て,図3(a)において網点のかけられた6つの画素で
ある。その誤差拡散比率は,図3(b)に示す如く,上
記画素202の処理方向に隣接する画素,及び上記基準
画素201の直下にある画素に対して,それぞれ2/8
であり,その他の画素に対して,それぞれ1/8であ
る。上記誤差拡散パターンは,上記基準画素201の処
理方向に隣接した上記画素202には上記発生誤差を分
配しないものの,上記画素202の処理方向に隣接した
画素には分配する。今,図3(c)に示す如く,上記連
続画素Xに上記誤差拡散パターンの上記基準画素201
が合わせられたとすると,上記連続画素Xで発生した発
生誤差は,上記連続画素Yに分配されず,上記連続画素
X,及び上記連続画素Yが形成する処理領域301の外
側にあって,上記連続画素Xの周辺にある未処理の周辺
画素(図3(c)において網点のかけられた画素)30
2に分配される。一方,図3(d)に示す如く,上記連
続画素Yに上記基準画素201が合わせられたとする
と,上記連続画素Yで発生した発生誤差は,上記連続画
素Xに分配されず,上記処理領域301の外側にあっ
て,上記連続画素Yの周辺にある未処理の周辺画素(図
3(d)において網点のかけられた画素)302に分配
される。上記のような誤差拡散パターンを用いれば,上
記連続画素X,Yは互いの周辺画素302にはならない
ので,上記連続画素X,Yに対して,上記判定部106
a,106bにより並列的に行われる2値化判定に互い
に影響を与えない。
【0008】上記判定部106a,106bでは,しき
い値生成部2a,2bによりそれぞえ生成されたしきい
値tha,thbに従って,上記連続画素X,Yの多値濃度
データが,2階調のうちのいずれかの2値データにそれ
ぞれ変換される。上記しきい値生成部2aは,例えば上
記ラインメモリ101に格納された画素の階調が256
階調であれば,その中間階調である128を中心とした
100〜156の範囲にある3つの選択肢,100,1
28,156のうちから,いずれかを乱数的に選択する
ことにより,上記判定部106aに供給する上記しきい
値thaを生成するものである。上記3つの選択肢の選択
には,2ビットの乱数発生器を別途用意してもよいが,
上記分配誤差演算部110aが分配誤差を演算する際の
誤差拡散比率による切り捨て誤差は,乱数的に分布する
ので,この切り捨て誤差の下位2ビットRNDを利用し
てもよい。例えば上記3つの選択肢のうちのいずれか
が,次の基準(Sa),(Sb),(Sc),(Sd)
に従って,上記しきい値thaとして選択される。 (Sa) RND&0x0003==0x0000 :
156 (Sb) RND&0x0003==0x0001 :
128 (Sa) RND&0x0003==0x0002 :
100 (Sa) RND&0x0003==0x0003 :
128 上記しきい値生成部2aが生成する上記しきい値tha
は,上記中間階調128を中心とした100〜156の
範囲で変化するが,基本的なしきい値は上記中間階調1
28であり,画質の調整のために,比較的小さなばらつ
きが与えられている。これに対し,上記しきい値生成部
2bは,例えば上記入力部102の出力を反転させた反
転値に応じて,上記判定部106bに供給する上記しき
い値thbを生成する。256階調であれば,上記しきい
値生成部2bが生成する上記しきい値thbは,上記しき
い値thb=255−Yという式に従って計算される。上
記しきい値thbは,上記しきい値thaと較べて大きく変
化する。このため,上記しきい値を変化させない場合と
較べて,上記連続画素Xと上記連続画素Yとが2値階調
で同じ値を取ることが少なくなり,テクスチャなどによ
る画質劣化が防止される。しかも,上記連続画素Xと上
記連続画素Yとでしきい値を異ならせる構成(上記しき
い値生成部2a,2b)は,上記誤差拡散パターンを画
素毎に切り替える構成と較べて簡素である。上記しきい
値thaを用いる上記判定部106aにおける判定基準
は,次の(Aa),(Ba)の通りとなる。 (Aa) 連続画素Xの濃度値+累積誤差>しきい値th
aのとき,連続画素Xの2値階調は,黒(1)に設定さ
れる。 (Ba) 連続画素Xの濃度値+累積誤差≦しきい値th
aのとき,連続画素Xの2値階調は,白(0)に設定さ
れる。 また,上記しきい値thbを用いる上記判定部106bに
おける判定基準は,次の(Ab),(Bb)の通りとな
る。 (Ab) 連続画素Yの濃度値+累積誤差>しきい値th
bのとき,連続画素Yの2値階調は,黒(1)に設定さ
れる。 (Bb) 連続画素Yの濃度値+累積誤差≦しきい値th
bのとき,連続画素Yの2値階調は,白(0)に設定さ
れる。 上記基準(Aa),(Ba)又は(Ab),(Bb)に
従った比較の結果は,上記判定部106a,106bか
ら出力部108を介してそれぞれ出力されると共に,発
生誤差演算部109a,109bにそれぞれ供給され
る。上記発生誤差演算部109a,109bには,上記
加算器105a,105bの出力もそれぞれ供給されて
おり,上式(A1),(B1)に従って,上記連続画素
X,Yに対する発生誤差がそれぞれ演算される。上記発
生誤差演算部109により演算された発生誤差は,分配
誤差演算部110a,110bに供給され,上記連続画
素X,Yの周辺画素302それぞれに対して,上記誤差
拡散パターンに従って,分配誤差が演算される。上記分
配誤差演算部110によりそれぞれ演算された分配誤差
は,上記累積誤差格納部104のうちの上記連続画素
X,Yそれぞれに対する上記周辺画素の位置に対応した
アドレスの値に加算され,上記累積誤差格納部104に
分配誤差が累積した累積誤差が格納される。このアドレ
スが,上記制御信号に従って指定されることにより,入
力部102から供給される連続画素X,Yの濃度データ
が更新されると,それに対応した累積誤差が並列的に抽
出され,連続画素X,Yの濃度データにそれぞれ加算さ
れる。このように,本発明の実施の形態に係る画像処理
装置によれば,各画素について同一の誤差拡散パターン
を用い,各画素毎にしきい値を切り替えるという簡素な
構成により,画質の劣化を防止しながら,複数の画素に
ついて並列的に誤差拡散処理を行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】上記実施の形態では,奇数番目にある連続画
素Xについて上記しきい値生成部2aにより上記しきい
値thaを生成し,偶数番目にある連続画素Yについて上
記しきい値生成部2bにより上記しきい値thbを生成し
たが,これとは逆に,奇数番目にある連続画素Xについ
て上記しきい値生成部2bにより上記しきい値thbを生
成し,偶数番目にある連続画素Yについて上記しきい値
生成部2aにより上記しきい値thaを生成するようにし
てもよい。また,上記しきい値生成部2aが生成する上
記しきい値thaの変化幅は,上記実施の形態では,25
6階調の中間の階調128を中心とした60であった
が,この例に限られるものではない。さらに,複数の選
択肢を例えば書き換え可能な不揮発性メモリに格納して
おくようにし,使用者や管理者からの指示によって変更
可能に構成してもよい。また,上記しきい値tha,thb
の生成処理は,上記実施の形態の内容に限られるもので
はなく,上記しきい値tha,thbが定常的に同じ又は近
い値にならなければよい。例えば上記しきい値生成部2
aと同様の構成を,上記処理部1bのしきい値生成部2
bにも適用し,両者でしきい値の変化幅などを異ならせ
るようにしてもよい。また,上記実施の形態では,図3
に示した誤差拡散パターンを用いたが,これに限られる
ものではなく,上記複数の連続画素からなる処理領域3
01の外側にあって当該連続画素の周辺にある未処理の
周辺画素を指定する他の誤差拡散パターンを用いてもよ
い。また,上記実施の形態では,2つの連続画素X,Y
について並列的に上記処理を行ったが,これに限られる
ものではなく,3つ以上の連続画素からなる処理領域3
01の外側にあって当該連続画素の周辺にある未処理の
周辺画素を指定する誤差拡散パターンを用いれば,3つ
以上の連続画素について並列的に上記処理を行うことも
可能である。また,上記実施の形態では,多値データを
2値化する際に用いられる2値誤差拡散処理について本
発明を適用したが,多値データをその階調よりも少ない
階調に変換する多値誤差拡散処理について本発明を適用
することも可能である。また,上記実施の形態では,本
発明をディジタル複写機について適用したが,これに限
られるものではなく,ファクシミリなどの他の画像処理
装置について適用することも可能である。
【0010】
【発明の効果】以上説明した通り,上記請求項1又は2
に記載の画像処理装置によれば,各画素について同一の
誤差拡散パターンを用い,各画素毎にしきい値を切り替
えるという簡素な構成により,画質の劣化を防止しなが
ら,複数の画素について並列的に誤差拡散処理を行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の主
要部を示す機能ブロック図。
【図2】 上記画像処理装置により処理される画素の処
理順序を説明するための図。
【図3】 上記画像処理装置が用いる誤差拡散パターン
の具体例を示す図。
【図4】 一般的な誤差拡散処理で用いられる誤差拡散
パターンの一例を示す図。
【図5】 従来の誤差拡散処理装置の構成例を示す機能
ブロック図。
【図6】 処理方向に当該画素に対する発生誤差を分配
しない誤差拡散パターンの一例。
【図7】 従来の画像処理装置において用いられる複数
の誤差拡散パターンの具体例を示す図。
【符号の説明】
1,1a,1b…処理部 2,2a,2b…しきい値生成部 111…誤差拡散パターン 301…処理領域 302…周辺画素 X,Y…連続画素
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA08 CA12 CB07 CB12 CC01 CE13 CH04 CH18 DB02 DB08 5C077 LL17 LL18 LL19 MP01 NN11 PQ30 RR08 RR15 RR16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像上の各画素について所定のしき
    い値を用いて濃度変換を行う際に発生した発生誤差を他
    の画素に分配し該他の画素の濃度を変更する処理を行う
    にあたって,同一の誤差拡散パターンに従って,各画素
    の周辺にある未処理の周辺画素に上記発生誤差を分配す
    る画像処理装置において,複数の連続した連続画素それ
    ぞれについて上記処理を並列的に行うための複数の処理
    部を具備し,各処理部が用いる上記同一の誤差拡散パタ
    ーンが,上記連続画素それぞれの上記周辺画素を,上記
    複数の連続画素が形成する処理領域の外側にある画素に
    定めるものであって,各処理部が上記連続画素について
    それぞれ用いる上記しきい値が互いに異なるものである
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の連続画素が,上記原稿画像の
    主走査方向に沿って隣接した2つの画素であって,一方
    の画素について上記処理手段が用いる上記しきい値が,
    その値が所定範囲にある複数の選択肢からいずれかを乱
    数的に選択して定めたものであり,他方の画素について
    上記処理手段が用いる上記しきい値が,当該画素の濃度
    を反転させた反転値に応じて定めたものである請求項1
    に記載の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7286717B2 (en) 2001-10-31 2007-10-23 Ricoh Company, Ltd. Image data processing device processing a plurality of series of data items simultaneously in parallel
EP2063625A1 (en) * 2006-09-15 2009-05-27 Peking University Method and device for generating multi -site modulating web point simultaneously

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