JP2001168948A - リモートメンテナンスシステム - Google Patents
リモートメンテナンスシステムInfo
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- Telephonic Communication Services (AREA)
- Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
ス情報を提供する。 【解決手段】 メンテナンスを必要とする対象システム
1と対象システムをリモートで監視制御するリモート監
視制御センター10とをネットワーク9によって接続し
ている。対象システム1の圧縮側の監視制御ユニット2
Bでは原時系列データの信号波形の内でステップ状の信
号変化や局所的信号平均値を含む突変信号の波形情報の
特徴を損なうことなく圧縮処理を行って、圧縮コード化
された時系列データをリモート監視制御センター10へ
送信し、復元されたデータに基づいて必要なメンテナン
ス情報を作成して対象システム1へ提供する。
Description
する対象システムとサービスの提供主体とをネットワー
クによって接続して遠隔地からサービスを提供するリモ
ートメンテナンスシステムに関する。
ナンスサービスを必要とする機器装置類やシステムがそ
のサービス提供主体(サービスセンター)の存在する場所
から遠隔の地(遠隔サイト)にある場合に、両端サイト間
で様々な時系列データをネットワークを介してやりとり
してサービスすることがリモートメンテナンスシステム
として提案されている。
ナンスシステムの機能図である。
ステムは、対象システム1と監視制御ユニット2とリモ
ート監視制御センター10とがネットワーク通信網9に
よって接続され、監視制御ユニット2は、運転履歴デー
タベース3とデータロギングモジュール4と運転状態パ
ラメータ生成モジュール5と制御指令設定モジュール6
と監視モニタ7とゲートウェイモジュール8とから構成
されている。
は、通常データ群毎に一定時間間隔でサンプリング計測
が行われている。そして、監視制御ユニット2内のデー
タロギングモジュール4により、有限語長化されたデジ
タルデータとして運転履歴データベース3に運転履歴デ
ータ102として記憶される。また、データロギングモ
ジュール4から適当なデータ群毎に監視モニタ7に所定
の時間区間の計測データがそのまま表示され対象システ
ム1の挙動を示す監視情報としてオンサイトで利用され
る。
歴データベース3から運転状態パラメータ生成用計測デ
ータ104として取り出され、運転状態パラメータ生成
モジュール5によって対象システム1の運転状態を情報
集約的に説明するための各種の運転状態パラメータ10
6が生成される。また、運転状態パラメータ生成モジュ
ール5によって監視用運転状態パラメータ105が生成
され監視モニタ7におけるオンサイトの監視情報として
提供される。
トウェイモジュール8により公衆回線やISDN、あるい
は、専用線などのネットワーク通信網9を介して遠隔地
にあるリモート監視制御センター10に伝送データ11
0として送信される。リモート監視制御センター10で
は、受信した伝送データ110に含まれる運転状態パラ
メータに基づき遠隔地にある対象システム1の運転状態
を判断し、必要であれば適当な制御情報や制御指令を再
び伝送データ110としてサイト側に送信する。
2のゲートウェイモジュール8を介してリモート制御情
報107として制御指令設定モジュール6へ取り込まれ
る。制御指令設定モジュール6では、優先実行されるオ
ペレータの介入指令108がない場合には対象システム
1の制御条件(制御リミット値など)や制御目標設定値な
どで構成される制御設定指令109が対象システム1へ
出力される。
す監視制御ユニット2は、いわゆる制御盤と関連操作端
末を意味している。オペレータは監視モニタ7に時々刻
々表示されるプラントの主要プロセス変数の挙動やその
平均値・分散といった簡単な統計量をはじめとする運転
状態パラメータの推移を監視する。
いは、そのパフォーマンスなどを評価し、必要に応じて
オペレータの介入指令108によって適当なプロセス変
数に対する制約条件の変更や目標値設定のオーバーライ
ドなどを実施し実動作への直接的な関与が行われる。多
くの場合にリモート監視制御センター10は実質的には
生産現場とあまり遠くない位置にあり、そこから発信さ
れる指令は生産計画の変更などが中心的なものとなる。
の別の例を示す機能図である。
レベータ等の遠隔監視に適用するものである。図におい
て、図20と異なり、運転履歴データベース3は運転状
態パラメータデータベース11としてリモート監視制御
センター10の側に配置され、監視モニタ7の機能やオ
ペレータの介入指令108も除かれている。
レベータ機械制御室などに1〜数枚のボードコンピュー
タとして実装される。この場合にもリモート監視制御セ
ンター10側に伝送されるデータとしては、一般に、稼
働回数やドア開閉不良動作回数等のリモート監視に有用
な情報集約型の積算値が伝送される。
列データを情報加工・圧縮して伝送する方式としては、
特開平3-226023号公報、特開平3-166601号公報、特開平
8-65768号公報、特開平11-122604号公報に記載の技術が
公知となっている。
ラントより送信する場合、変化のあったデータのみを送
信するという方法でデータを圧縮しており、特開平3-16
6601号公報では時系列データの特徴を記号化してプラン
トデータベース内に格納し運転状態の変化の検出機能と
して利用している。
ータの疑似2階微分値のピーク位置を用いて折れ線近似
する形でデータを圧縮しその折れ線データの特徴からイ
ベント検索が行われる方式を提案している。さらに、特
開平11-122604号公報ではメカニカルシステムの計測時
系列データ(時系列データ)をFFT処理し、そのピーク周
波数と振幅・位相情報のみを送信することによりリモー
ト側において振動の様子を視覚的に理解しやすい形に復
元するという方式が提案されている。
ナンスシステムでは、通信負荷の制約やデータ取り扱い
上の問題から、監視制御対象となるシステムの状態を判
断するために計測時系列データをそのままリモート監視
制御に用いることはなく、代わりに計測時系列データか
らの情報集約的な運転状態パラメータを生成してリモー
ト伝送することで当該システムの状態を判断することが
一般的であった。
非常に重要であるが、ダイナミクス的な変化の情報ソー
スとしては不十分でありデータの再加工といったデータ
ハンドリングにおける柔軟性にも欠けるため、リモート
監視制御センターが生産現場に貢献する有用な情報を抽
出・提供することができなかった。
うな問題に対して限定的な試みが提案されているが、圧
縮データを復元した時の原データの復元度という観点で
はいずれの技術もその十分な精度を保証していない。
データの記号化によるリモート伝送では、データの上昇
下降などの概略的な傾向は把握できてもより高度の解析
に堪える原データの復元はほぼ不可能である。
768号公報が提案するデータの圧縮方法では、前者は圧
縮データの復元後の特性が"データの変化"を規定する変
化幅の設定に大きく依存する。また、後者は折れ線近似
のために必要となる疑似2階微分情報によるピーク決定
精度が対象データ挙動の複雑さやノイズの混入によって
大きく損なわれる可能性がある。さらに、どちらの方法
でも振動的な応答特性を有するデータの場合、"振動的"
というデータの本質を損なった圧縮処理になる可能性が
高いこと等から実用的な通信負荷で対象システムに対し
て高度の判断によるサービスを提供することは困難であ
る。
ター側において対象システムの運転状態に関するより高
度の判断を下すための解析・判定処理が行われることを
可能にし、様々なリモートサービスの提供が可能なリモ
ートメンテナンスシステムを提供することを目的として
いる。
テナンスを必要とする対象システムと該対象システムを
リモートで監視制御するリモート監視制御センターとを
ネットワークによって接続すると共に、対象システムの
圧縮側では、必要とする各種の原時系列データを圧縮処
理してリモート監視制御センターへネットワークを介し
て伝送し、リモート監視制御センターの展開側では、復
元されたデータに基づいて必要なメンテナンス情報を作
成して対象システムへ提供するリモートメンテナンスシ
ステムにおいて、圧縮側では、原時系列データの信号波
形の内でステップ状の信号変化や局所的信号平均値を含
む突変信号の波形情報の特徴を損なうことなく圧縮処理
を行って、圧縮コード化された時系列データをリモート
監視制御センターへ送信し、展開側では、圧縮コードを
原時系列データの特徴を再現するように復元するように
したものである。この手段によれば、原時系列データが
対象システムの状態の把握に有用となる突変信号の波形
情報の特徴を損なうことなく、高い圧縮率で圧縮処理さ
れてリモート監視制御センターへ伝送される。この結
果、リモート監視制御センターによって復元された時系
列データが原時系列データの特徴を十分に再現してお
り、対象システムをメンテナンスする上で重要なシステ
ムの高度な状態判定や評価がされ、有用なメンテナンス
情報が対象システムへ提供される。従って、従来のよう
に情報集約的データによって対象システムの状態を把握
していたため有用なメンテナンス情報を提供することが
困難であった欠点を克服して実用的な通信負荷で、各種
メンテナンス情報を提供できる。
トメンテナンスシステムにおいて、圧縮側では、原時系
列データを複数の変換係数によってウェーブレット変換
して分解し得られる各変換係数に応じた各分解レベルの
各レベル成分波形中の局所ピーク値の内で所定しきい値
以上の絶対値を持つピーク値情報を抽出し、この抽出さ
れたピーク値情報と分解に用いた各種情報とに基づい
て、原時系列データのコード化を行い、圧縮コードを生
成するようにしたものである。この手段によれば、ウェ
ーブレット変換によると、各変換係数の各分解レベルに
おける各レベル成分波形の局所ピーク値に原時系列デー
タの突変信号の波形情報が集約され、局所ピーク極大値
のピーク情報及び各種情報に基づいて圧縮コードが生成
され復元されるので、原時系列データの特徴を漏れなく
確実に再現できる。
トメンテナンスシステムにおいて、ウェーブレット変換
によって抽出されたピーク値情報は、各ピークの時間と
大きさとし、分解に用いた各種情報は、マザーウェーブ
レット関数、分解レベル数、最終レベルの低周波成分波
形とし、この最終レベルの低周波成分波形は原時系列デ
ータの平滑化信号値あるいは平均値であるようにしたも
のである。この手段によれば、ウェーブレット変換によ
って抽出される最終レベルの低周波成分波形を平滑化信
号値、あるいは、平均値とすることができ、圧縮率を向
上させることができる。
記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、圧縮側
では、原時系列データを圧縮する対象の第1時系列デー
タと第2時系列データとの間に制御モデルとして入出力
の相関関係がある場合に、第1時系列データである入力
相当時系列データについて複数の変換係数によってウェ
ーブレット変換して得られる各変換係数に応じた各分解
レベルのレベル成分波形中の局所ピーク値の内で、所定
しきい値以上の絶対値を持つピーク値情報を抽出し、こ
の抽出されたピーク値情報と分解に用いた各種情報とに
基づいて入力相当データの圧縮コードを生成し、第2時
系列データである出力相当データについて、入出力相関
関係を同定した時系列モデルによってモデルパラメータ
を生成し、入力相当データの圧縮コードとモデルパラメ
ータとに基づいて拡張圧縮コードを生成してネットワー
クを介してリモート監視制御センターへ送信し、展開側
では、拡張圧縮コードを受信して圧縮コードとモデルパ
ラメータとに分離し、この分離された一方の圧縮コード
について、ウェーブレットの逆変換により第1時系列デ
ータに対応する復元入力相当データを生成し、分離され
た他方のモデルパラメータと復元入力相当データとに基
づいて、時系列予測モデルによって第2時系列データに
対応する復元出力相当データを生成して第1時系列デー
タ及び第2時系列データの復元を行うようにしたもので
ある。この手段によれば、圧縮側で原時系列データの内
で第1時系列データがウェーブレット変換に基づいて圧
縮コードが生成され、第2時系列データに基づき同定さ
れた時系列モデリングによってモデルパラメータが求め
られて拡張圧縮コードとして送信され、展開側で拡張圧
縮コードが第1時系列データと第2時系列データに対応
するデータに復元される。この場合に、モデルパラメー
タ数は時系列データに比べ極めて少ないので、高い圧縮
率が得られる。また、同定された時系列モデリングを制
御系設計や評価に利用できる。
2記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、圧縮
側では、ウェーブレット変換によって原時系列データを
圧縮する際に、圧縮側と展開側で共有する共有ウェーブ
レットコード変換テーブルをマザーウェーブレット関数
を用いて参照して得られた変換コードによって圧縮化
し、展開側では復元する際に、圧縮コードの変換コード
によって共有ウェーブレットコード変換テーブルを参照
して得られたマザーウェーブレット関数によって圧縮コ
ードを復元するようにしたものである。この手段によれ
ば、圧縮側で原時系列データをウェーブレット変換する
際に、共有ウェーブレットコード変換テーブルが参照さ
れて圧縮され展開側で圧縮コードをウェーブレット変換
する際に共有ウェーブレットコード変換テーブルが参照
されて復元され圧縮コードされるので、圧縮コードが第
三者に傍受されても圧縮コードを展開・解読が不可能で
データのセキュリティを確保することができる。
2記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、圧縮
側では、ウェーブレット変換によって原時系列データを
圧縮する際に、ウェーブレットコード変換テーブルを一
元管理するコードサーバへマザーウェーブレット関数に
よって問い合わせて得られた変換コードによって圧縮コ
ード化し、展開側では復元する際に、圧縮コードの変換
コードによってコードサーバへ問い合わせて得られたマ
ザーウェーブレット関数によって圧縮コードを復元する
ようにしたものである。この手段によれば、圧縮側で原
時系列データをウェーブレット変換する際に、コードサ
ーバーが参照されて圧縮され展開側で圧縮コードをウェ
ーブレット変換する際にコードサーバーが参照されて復
元され圧縮コードされるので、圧縮コードが第三者に傍
受されても圧縮コードを展開・解読が不可能でデータの
セキュリティを確保することができる。
2記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、展開
側では、原時系列データに基づく復元時系列データの監
視結果により圧縮側の切り出し毎の圧縮条件を圧縮側へ
ネットワークを介して提示し、圧縮側では提示された圧
縮条件に従って原時系列データを圧縮した圧縮コードを
生成してネットワークを介して展開側へ送信して圧縮条
件に応じて圧縮コードを展開側で逐次展開して表示する
ようにしたものである。この手段によれば、展開側の復
元された時系列データの監視結果によって圧縮側へ圧縮
条件が提示され、圧縮条件に応じた原時系列データの圧
縮コードが生成されて、展開側で逐次復元された時系列
データが生成されるので、展開側で必要に応じ解像度を
任意に変更できる。
2記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、圧縮
側では、原時系列データの切り出し毎に、切り出しデー
タを複数の変換係数によってウェーブレット変換して得
られる各変換係数に応じた各分解レベルの各レベル成分
波形の内で最も低周波に相当するレベル成分波形の局所
ピーク値をまとめて圧縮コードとして生成して展開側へ
送信し、順次低周波から高周波の成分方向のレベルにお
けるレベル成分波形の圧縮コードを生成して送信する一
方、展開側では圧縮コードを受信して順次各分解レベル
毎の圧縮コードを復元して表示するようにしたものであ
る。この手段によれば、圧縮側でウェーブレット変換に
よる各分解レベルの最も低周波のレベル成分から順次高
い周波数の方向へ周波数のレベル成分毎に局所ピーク値
をまとめて順次圧縮コードを生成するので、展開側で
は、原時系列データの概要が速やかに再現され、順次原
時系列データの詳細が再現される。
2記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、圧縮
側では、原時系列データの切り出し毎に、切り出しデー
タを複数の変換係数によってウェーブレット変換して得
られる各変換係数に応じた各分解レベルの各レベル成分
波形に対して、複数設定されたしきい値レベルの内で最
大しきい値より大きい絶対値をもつ各レベル成分波形の
局所ピーク値をまとめた圧縮コードとして生成して展開
側へ送信し、順次しきい値レベルを下げて当該しきい値
より大きい絶対値を持つ各レベル成分波形の局所ピーク
値をまとめて圧縮コードとして、各しきい値に応じた圧
縮コードを生成して送信する一方、展開側では各圧縮コ
ードを受信して順次各分解レベル毎の圧縮コードを復元
して表示するようにしたものである。この手段によれ
ば、圧縮側でウェーブレット変換による各分解レベルの
レベル成分波形について複数のしきい値の内の最も大き
いしきい値から低いしきい値の方向へ各しきい値毎に順
次局所ピーク値の絶対値をまとめて圧縮コード化するの
で、展開側では、原時系列データの概要が速やかに再現
され、順次原時系列データの詳細が再現される。
項2記載のリモートメンテナンスシステムにおいて、圧
縮側では、原時系列データの切り出し毎に、切り出しデ
ータを複数の変換係数によってウェーブレット変換して
得られる各変換係数に応じた各分解レベルの各レベル成
分波形の内で最も低周波に相当するレベル成分波形の局
所ピーク値をまとめて圧縮コードとして生成して展開側
へ送信し、順次低周波から高周波の成分方向のレベルに
おけるレベル成分波形の圧縮コードを生成して送信する
第1手段と、圧縮側では原時系列データの切り出し毎
に、切り出しデータを複数の変換係数によってウェーブ
レット変換して得られる各変換係数に応じた各分解レベ
ルの各レベル成分波形に対して複数設定されたしきい値
レベルの内で最大しきい値より大きい絶対値をもつ各レ
ベル成分波形の局所ピーク値をまとめて圧縮コードとし
て生成して展開側へ送信し、順次しきい値レベルを下げ
て当該しきい値より大きい絶対値を持つ各レベル成分波
形の局所ピーク値をまとめて圧縮コードとして各しきい
値に応じた圧縮コードを生成して送信する第2手段とを
有して、必要に応じて第1手段と第2手段とを組み合わ
せ、展開側では各圧縮コードを受信して順次各レベル毎
の圧縮コードを復元して表示するようにしたものであ
る。この手段によれば、ウェーブレット変換による各分
解レベル内で最も低周波のレベル成分波形から高い周波
数成分の方向へ順次周波数成分毎にレベル成分波形の局
所ピーク値をまとめて圧縮コード化して送信する第1手
段と、ウェーブレット変換による各分解レベルについて
複数のしきい値の内で最大しきい値から最小しきい値方
向へ順次しきい値毎にレベル成分波形の局所ピーク値を
まとめて圧縮コード化して送信する第2手段を必要に応
じて組み合わせるので、各手段の長所が十分に活用でき
る。
モートメンテナンスシステムにおいて、圧縮側では、原
時系列データについて予め定める信号の変化を検出した
場合に、第1手段若しくは第2手段あるいは必要に応じ
て第1手段と第2手段とを組み合わせて圧縮コードを生
成して送信する一方、展開側では各圧縮コードを受信し
て順次各分解レベル毎の圧縮コードに復元して表示し、
さらに、復元された時系列データに基づいて制御モデル
の妥当性を評価し、必要により制御モデルの再構築を行
って得られたモデルパラメータを展開側へ返信し、展開
側の制御モデルを更新するようにしたものである。この
手段によれば、原時系列データが予め定める信号変化を
検出された場合に、そのときの原時系列データが圧縮さ
れ、原時系列データが復元され、復元された時系列によ
って制御モデルの妥当性が評価され、また、制御モデル
の再構築がされ、さらに、対象システムの制御モデルの
更新がされるので、制御モデルを人手を介することな
く、最適な状態とすることができる。
て図面を参照して説明する。
モートメンテナンスシステムの機能図である。
符号は、同一部分又は相当部分を示し、第1実施の形態
は、図20の監視制御ユニット2の制御指令設定モジュ
ール6の代わりに拡張制御指令設定モジュール22を設
ける一方、監視制御ユニット2に圧縮コードエンコーダ
20と圧縮コードデコーダ21とを追設したものであ
る。
は、制御パラメータ107と時系列制御情報124とを
入力し、拡張制御設定指令125を対象システム1へ出
力するものてある。圧縮コードエンコーダ20は、圧縮
伝送用計測データ120を入力して信号変化の特徴量を
活かした圧縮処理を行い得られた圧縮コード121を出
力するものである。圧縮コードデコーダ21は、時系列
制御情報圧縮コード123を入力して展開によつて復元
して時系列制御情報124を出力するものである。
制御ユニット2Bの圧縮側において原時系列データの信
号波形の内でステップ状の信号変化や局所的信号平均値
を含む突変信号の波形情報の特徴を損なうことなく圧縮
処理を行って、圧縮コード化された時系列データをネッ
トワーク通信網9を介してリモート監視制御センター1
0へ送信し、リモート監視制御センター10の展開側で
圧縮コードを原時系列データの特徴を再現するように復
元するものである。
データ101の内、リモート監視・解析などに用いられ
る時系列データが監視制御ユニット2Bのデータロギン
グモジュール4によつて取り込まれ運転履歴データベー
ス3を介して圧縮伝送用計測データ120として圧縮コ
ードエンコーダ20に送られる。圧縮コードエンコーダ
20では、信号変化の特徴量を活かした圧縮処理が行わ
れた後に、圧縮コード121としてゲートウェイモジュ
ール8へ出力される。
態パラメータ生成用計測データ104が運転状態パラメ
ータ生成モジュール5へ入力され運転状態パラメータ1
06が生成されゲートウェイモジュール8へ出力され
る。そして、ゲートウェイモジュール8から圧縮伝送用
計測データ120と運転状態パラメータ106とが拡張
伝送データ122としてネットワーク通信網9を介して
リモート監視制御センター10へ伝送される。
は、受信された拡張伝送データ122の内で圧縮コード
の部分に関しては後述する監視制御ユニット2B内の圧
縮コードデコーダ21とほぼ同様に展開処理が行われ
る。その結果、得られた時系列情報に基づいてリモート
監視制御センター10によって解析・評価、あるいは、
それに基づく制御方策の決定などを行って、時系列制御
情報圧縮コード123と制御パラメータ107を組み合
わせた拡張伝送データ122として再びネットワーク通
信網9を介して監視制御ユニット2Bへ送信する。
伝送データ122を従来の制御パラメータ107と時系
列制御情報圧縮コード123とに分離し、後者に関して
はさらに圧縮コードデコーダ21により展開処理が行わ
れ、時系列制御情報124が取り出される。
07と一緒に拡張制御指令設定モジュール22に送られ
最終的に対象システム1への拡張制御設定指令125が
オペレータの介入指令108を考慮の上決定される。
0により説明した従来システムに対して圧縮コードのエ
ンコーダとデコーダを付加することで従来の情報集約型
の伝送データに加え時系列情報の送受機能を実現するこ
とができる。
して図2に示すように実施できる。
ので図21と同一符号は、同一部分又は相当部分を示
し、図2は、図21の監視制御ユニット2の制御指令設
定モジュール6の代わりに拡張制御指令設定モジュール
22を設ける一方、監視制御ユニット2に圧縮コードエ
ンコーダ20と圧縮コードデコーダ21とを追設したも
のである。また、図2では、リモート監視制御センター
10側に拡張リモートデータベース12を設け拡張リモ
ート保存データ127を保存している。さらに、監視制
御ユニット2Cの圧縮対象計測データ126はデータロ
ギングモジュール4から直接に受け取っている。
テムを適用可能とする各種リモートサービスの例を示し
ている。
9には、顧客Aプラント上位制御装置30Aを介してプ
ラント制御装置31Aと顧客Bプラント上位制御装置3
0Bを介してプラント制御装置31Bが接続されてい
る。さらに、ネットワーク通信網9には、リモート監視
制御センター10が接続され、リモート監視制御センタ
ー10は、Remote Simulator10AとRemote Optimis
er10BとRemote Service Center10Cを設けそれ
ぞれネットワーク通信網9に接続している。
mote Service Center10Cは、顧客Cプラント上位
制御装置30Cを介してプラント制御装置31Cに電話
回線やISDNによって接続する一方、Remote Service C
enter10Cは、電話回線やISDNによって海外プラント
32の保守・点検のためのサイト保守員モバイル端末3
3に接続している。
リジナル時系列データS1を圧縮した圧縮後の時系列デ
ータS2を示している。
御監視情報しか流していなかったWANや公衆電話回
線、あるいはISDNなどのネットワーク通信網に対して、
ダイナミクス情報を含む時系列データを図4に示すよう
にその信号変化の特徴を十分保持しながら高い圧縮率を
維持してコード化して送受信する。これによって、生産
現場から離れた地点において、詳細シミュレーションと
オンサイトデータとの準リアルタイム比較や制御性能評
価、運転最適化と予測性能評価、高度監視制御、海外プ
ラントにおけるダイナミック保守支援、といったこれま
でネットワークを介して提供することがデータ精度的に
難しかった各種のサービスをリモートで提供することが
可能となる。
態または第3実施の形態の説明図である。
信号変化や局所的信号平均値の突変に関わる波形情報が
ウェーブレット変換では、その変換係数の各分解レベル
における局所的極大値に集約されることに着目して、そ
の極大ピーク位置情報やピーク値等を抽出することによ
りデータの圧縮・コード化を図るものである。
する。
や文献に詳述されている。例えば、榊原進”数理科学セ
ミナーウェーブレットビギナーズガイド”東京電機大学
出版局,1995に詳細に述べられているので、詳細は
省略して本発明に関連するウェーブレット変換について
のみ述べる。
の式(1)のように定義される。
変換できる。
めに本発明で用いる離散ウェーブレット変換において
は、前述した式(1)を次の式(4)のように定義す
る。また、式(2)の逆変換は次の式(5)のようにな
る。
時間周波分布波形の一例を示すものである。
(1)→(6)方向の上から下へ前述した式(4)にお
けるj=0,−1,−2,−3,−4,−5とjを一つ
づつ減少した場合の各レベルの信号成分を表しており上
から下へ行くに従って低周波方向となっている。
って得られた次の各時系列信号成分波形を示している。
(1)はj=0として時間情報kとした場合の時系列信
号成分波形、(2)はj=−0として時間情報kとした
場合の信号成分波形、(3)はj=−2として時間情報
kとした場合の信号成分波形、(4)はj=−3として
時間情報kとした場合の信号成分波形、(5)はj=−
4として時間情報kとした場合の信号成分波形、(6)
はj=−5として時間情報kとした場合の信号成分波
形、
リジナルデータを高周波から低周波の各レベル信号成分
にウェーブレット変換した例を示すものである。
(1)はj=0オリジナルデータ、(2)はj=−1の
レベル1の係数値の時系列信号成分波形、(3)はj=
−2のレベル2の係数値の時系列信号成分波形、(4)
はj=−3のレベル3の係数値の時系列信号成分波形、
(5)はj=−4の平滑化信号にそれぞれ対応してい
る。ここで、整数j及びkは、前述した式(4)及び式
(5)に対応している。
系列信号成分波形S4は、図7に示す関係があり、次の
式(6)のようになる。
縮コード化のために切り出されたオリジナルデータが適
当なマザーウェーブレット関数によるウェーブレット変
換がされ、(2)のように時間に対応するレベル1の係
数値(k=−1)の時系列信号成分、(3)のようにレ
ベル2の係数値(k=−2)の時系列信号成分、(4)
のようにレベル3の係数値(k=−3)の時系列信号成
分、(5)のように平滑化信号に分解される。
最終的に得られる平滑化された信号を表し、図6の横軸
(時間)方向のデータ数が減少しているのは、内部的な信
号処理の結果である。
4の内で所定しきい値(例えば、ここでは5)を用いて
ピークを選択する。この処理によって図8に示す時系列
信号成分波形S5のように有効な情報(0以外の値をも
つ係数)を大幅に減少させる。
を示し、(2)は図6の(2)のレベル1係数の場合に
対応し、(3)は図6の(3)のレベル2係数の場合に
対応し、(4)は図6の(4)のレベル3係数にそれぞ
れ対応している。
ド化される圧縮コードフォーマットの一例を示したもの
である。この圧縮コードフォーマットF1は、圧縮に必
要な情報として通常のウェーブレット変換をベースにし
た場合、変換に用いるマザーウェーブレット関数コード
に関する情報と分解レベル(m)数、平滑化信号値ベク
トル、および各レベルで選択されたピーク情報である。
ク情報は、level-mからlevel-kまでの分解スペクトルの
各局所最大係数インデックス(整数値ベクトル)と分解
スペクトル係数値からなっている。
ク情報と図6の(5)の(データ数の少ない)平滑化信号
に基づいて生成された圧縮コードの復元を図ったもので
ある。この図より明らかなように、オリジナル時系列デ
ータS6(上段)が有する信号変化の特徴を適切に圧縮
後の時系列データS7(下段)として復元している。
るが、上記する圧縮処理により数十分の一の圧縮率を実
現することが可能であり、オリジナルデータが有するダ
イナミクス情報を損なうことなく、かつ、ネットワーク
伝送が十分実用的な通信負荷で可能となる程度まで圧縮
が行われることができる。
したウェーブレット変換を用いた圧縮において、信号の
サブバンド分解では分解に用いるウェーブレット関数を
うまく選ぶことで所定レベルの分解を行った後の最低周
波数成分(平滑化関数)は原信号の平均値に収束するよう
にできる点に着目して、ウェーブレット変換を用いるこ
とでデータの圧縮率を向上させるものである。
る圧縮コードフォーマットを示している。
に示す圧縮コードフォーマットの変形例であって、平滑
化信号値は、変換に用いるウェーブレット関数を適切に
選ぶと所定の分解レベル数以上ではもとの信号の平均値
に収束させることができる。従って、このような場合は
図11に示すように図9に示す平滑化信号値ベクトルは
単純に信号平均値というスカラー量に代替できる。
ードは、展開側で、圧縮コードを分解してウェーブレッ
トの逆変換が行われ復元された時系列データが生成され
る。
12及び図13を参照して説明する。
特定の変数の挙動を説明する他の変数が明らかになって
入力側の第1データと出力側の第2データとの入出力関
係が明確な場合には、この入出力関係にある第1データ
と第2データとの二つのデータを圧縮する場合に入力変
数の時系列データのみを第2実施の形態あるいは第3実
施の形態で説明した手段により圧縮し、その結果得られ
た圧縮コードと入出力間の伝達特性を時系列モデル化し
て得られるモデルパラメータを組み合わせたコードを送
受信するものである。
が適当なダイナミクスの入出力関係になっているものと
仮定している。
すように制御モデル36Aでは、入力相当データ(第1
データ)と出力相当データ(第2データ)とが入出力間
で伝達函数によって特定されると仮定し、この第1デー
タと第2データの双方を圧縮して送信し、さらに、展開
するものである。
る入力相当データ131が既に説明したウェーブレット
圧縮エンコーダ34によりコード化して圧縮コード13
2が拡張圧縮コード生成器35へ出力される。一方、第
2データである出力相当データ133が時系列モデリン
グ36へ入力され、時系列モデリング36で、入出力間
の時系列のモデルを同定することによりモデルパラメー
タ134が求められ拡張圧縮コード生成器35へ出力さ
れる。そして、先に生成した第1データである入力相当
データ131の圧縮コード132とモデルパラメータ1
34とに基づいて送信データ135が生成され、拡張圧
縮コードとしてネットワークへ送信される。
7が拡張圧縮コード分離器37へ入力される。拡張圧縮
コード分離器37では、拡張圧縮コードとして圧縮コー
ド132Aとモデルパラメータ134Aとに分離され
る。分離された圧縮コード132Aは、ウェーブレット
圧縮デコーダ38へ入力され、既に説明した手段により
展開されて時系列データが第1データに対応する復元入
力相当データ138として出力される一方、時系列モデ
ルベース予測器39へ出力される。
ルパラメータ134Aを入力して、モデルパラメータ1
34Aによって規定されるフィルタによって第1データ
に対応する復元入力相当データ138が処理され間接的
に第2データに対応する復元出力相当データ139が生
成される。
時系列データそのもののデータ数に比べて極めて少ない
ので、複数のデータ間に予め時系列モデルとして関連が
明確な場合で、複数のデータを圧縮して送信し、復元す
る場合に、この手段により高い圧縮率を実現することが
でき、かつ、制御系設計や評価に必要となるモデルの同
定ができるという効果が得られる。
14を参照して説明する。
第3実施の形態により説明した時系列の圧縮コード化に
おけるウェーブレット変換において、実際に用いるマザ
ーウェーブレット関数の情報をテーブルコード化して圧
縮コード内に変換コード(インデックス番号)として埋
め込むことによって、仮に、圧縮コードを違法に傍受さ
れても圧縮コードを容易に展開・解読できないようにし
たものである。
圧縮側計算機40において、実際のマザーウェーブレッ
ト関数によって変換用ウェーブレットとしてのランダム
選択141がウェーブレットコード変換テーブル42へ
行われる。このウェーブレットコード変換テーブル42
は、展開側136に設けられるウェーブレットコード変
換テーブル42と共有する構成となっている。圧縮側1
30のウェーブレットコード変換テーブル42から任意
の変換コード(インデックス番号)が取り出され、圧縮
側計算機40によって図9または図11に示す本来のマ
ザーウェーブレット関数コードに代えて変換コードによ
る圧縮コードフォーマットの圧縮コードが生成される。
圧縮側130で生成された圧縮コードフォーマットによ
り圧縮コードの伝送143として展開側136へ伝送さ
れる。
1において、受信した圧縮コードの圧縮コードフォーマ
ットの内から変換コードが読み出され、この変換コード
144による照会がウェーブレットコード変換テーブル
42へ行われる。そして、ウェーブレットコード変換テ
ーブル42から図9または図11に示す本来のマザーウ
ェーブレット関数コードを抽出し復元処理が行われる。
ても圧縮コードを展開することが困難で、データのセキ
ュリティを確保できる。
15を参照して説明する。
るウェーブレットコード変換テーブル42に相当する情
報をコードサーバー42Aで管理し、送受信時の圧縮・
展開において必要なウェーブレット関数情報の提供をコ
ード発行・コード照会という処理によって行いデータセ
キュリティをさらに高めるものである。
計算機40において、通常管理されるコードサーバ42
Aへ変換用ウェーブレットの発行依頼146が行われ
る。そして、コードサーバー42Aから圧縮側計算機4
0によって変換コード147が取り込まれ、圧縮コード
が生成される。圧縮側で生成されると圧縮コードが圧縮
コードの伝送143として展開側136へ送られる。
いて、受信した圧縮コードの内から変換コードが読み出
され、この変換コード147による照会がコードサーバ
ー42Aへ行われる。これによって、コードサーバー4
2Aから本来のマザーウェーブレット関数が抽出され、
復元処理が行われる。
セキュリティが向上するだけでなく、ウェーブレットコ
ード変換テーブルの更新や変更等の処理を簡易に行うこ
とができる。
16を参照して説明する。
切り出しと圧縮コード化・伝送を組み合わせることで監
視遅れの少ない実用的なリモートモニタリングシステム
を構築するものである。
ータ151が監視制御ユニット2Bへ取り込まれる一
方、リモート監視制御センター10Aから圧縮条件(優
先レベル順位、しきい値セット)152が監視制御ユニ
ット2Bへ伝送される。これによって、監視制御ユニッ
ト2Bでは、監視対象データの逐次切り出し154を含
む圧縮条件に圧縮コードの生成処理153が実行され
る。
監視対象データの圧縮コード155がリモート監視制御
センター10Aへ伝送される。リモート監視制御センタ
ー10Aでは、圧縮コードの逐次展開・表示や圧縮条件
の指定156が行われている。これにより、圧縮条件に
応じた時系列のプラント43の監視データを表示装置へ
表示例157のように表示する。
示矢印)のように解像度の低いデータから解像度の高い
時系列データへ逐次展開表示している。
監視対象となるデータを定期的に切り出し、リモート側
から指定される圧縮条件(優先レベル順位、しきい値セ
ットなど)に基づきそのデータを逐次圧縮コード化・伝
送を行い、リモートの監視側では受信した圧縮コードを
これまた逐次展開・表示することで監視データの解像度
を柔軟性に制御できるモニタリングシステムを構成する
ことができる。
17を参照して説明する。
よりサブバンド分解した際に低周波成分にあたるレベル
の局所ピーク極大値から優先的に圧縮コード化・伝送す
ることによって信号変化の速さを基準に監視情報を逐次
更新していくようにシステムを構築するものである。
いる多数のプロセスデータ群を適当な時間幅毎に逐次切
り出して所定レベルまで分解する。そして、最初にプロ
セスデータ群の最も低周波に相当するレベル成分波形の
局所ピーク極大値をひとまとまりの圧縮コードとして発
信する。
おける成分波形の局所ピーク極大値のデータを圧縮コー
ドとして発信する。この処理手順をデータ切り出し毎に
行う一方、これらの圧縮コードを受信したりリモート監
視制御センター10Aでは各レベル毎の圧縮コードを逐
次復元し監視モニタ上にプロセスデータ群として表示す
る。これによって、監視対象であるプロセスデータ群の
応答の概略が速やかに把握でき、かつ、時間の経過とと
もに細部の応答状況が更新される。
低周波情報を保持するレベルから順次圧縮コード化して
伝送した場合にリモート監視制御センター10A側で観
測される監視信号S8の変化を示す図である。(1)は
最も低い低周波に相当する低位解像度の時系列データ、
(2)は(1)より高周波方向の中位解像度の時系列デ
ータ、(3)は(2)より高周波方向の最も高い高周波
に相当する最高解像度の時系列データである。
18を参照して説明する。
ピーク極大値を選択する際に複数のしきい値を用意し、
最大しきい値からはじまって順に緩やかなしきい値条件
をクリアするピークを優先的に選択・コード化・伝送す
ることで信号変化の大きさを基準に監視情報が更新され
ていくシステムを構築するものである。
監視されている多数のプロセスデータ群が適当な時間幅
毎に逐次切り出されて所定レベルまで分解される。次
に、複数設定されたしきい値レベルの内の最大しきい値
より大きい絶対値をもつ各レベル成分波形の局所ピーク
極大値をひとまとまりの圧縮コードとして発信する。
と、それまでのしきい値レベルではコード化されなかっ
た各レベルの局所ピーク極大値が追加され、コード化さ
れて送信される。この処理手順がデータ切り出し毎に行
れる一方、これらの圧縮コードを受信したリモート監視
制御センター10Aでは、各レベル毎の圧縮コードを逐
次復元し監視モニタ上にプロセスデータ群として表示す
る。これによって、監視対象であるプロセスデータ群の
応答の概略が速やかに把握でき、かつ、時間の経過とと
もに細部の応答状況が更新される。
さくすることにより圧縮効率を制御した場合に、リモー
ト監視制御センター10Aで観測される監視信号S9の
変化を示す図である。図18の上段(1)の「しきい値
大」、中段(2)の「しきい値中」、下段(3)の「し
きい値小」としきい値の大きさが小さくなっている。従
って、細部の状況が順次再現されている。
の形態と第9実施の形態とを組み合わせて実施すること
ができる。
る局所ピーク極大値の選択手段として、第8実施の形態
に示した周波数に応じたレベル選択と第9実施の形態に
示したピーク極大値の絶対値に対して複数しきい値との
比較選択という2つの手段を適宜混在した手段を採用す
る。この手段によって対象システムのリモート監視にお
いて重視すべき変化の大きさや速さの適切な組み合わせ
優先順位を考慮したリモートモニタリングシステムを構
成することが可能となる。
図19を参照して説明する。
制御系構築の基本となるモデルの妥当性を継続的に検証
する際に、ステップ状の変化が発生した場合のデータを
利用することが最善であることに着目するもので、ステ
ップ状の変化を監視することによってモデル妥当性の評
価のタイミングを検出して、モデルの自動更新が行うも
のである。
が取り込まれ、ステップ状の変化としての信号変化検出
159がされると監視制御ユニット2Bによって信号の
変化前後の時系列データが圧縮されて変化前後の時系列
データ160としてリモートモデルマネジメントユニッ
ト44へ送信される。
側では、受信した時系列データ160としての圧縮コー
ドが展開され得られた時系列データに基づいて制御モデ
ルの妥当性や必要により制御モデルの再構築161が行
われる。
44の処理結果がモデル評価結果更新モデルパラメータ
162として監視制御ユニット2Bへ伝送される。監視
制御ユニット2Bでは、モデル評価結果更新モデルパラ
メータ162に基づいて制御モデルに基づく制御指令設
定163が実行され、監視制御ユニット2B側の制御モ
デルの再構築が行われる。
検出されると、現場の監視制御ユニットでは変化前後の
時系列データを圧縮コード化しリモート側に伝送する。
リモート側では受信した圧縮コードを展開することによ
って得られる時系列データに基づき制御モデルの妥当性
を評価し、必要であれば制御モデルの再構築を行い、現
場側にモデルパラメータを返信することで現場の制御モ
デルの更新を実施する。以上の機能は有用な信号変化が
自動検出できることによって容易に自動運用することが
可能である。
したが、具体的に実施の形態で説明した内容はシステム
構成や手順の一部変更などで多様な実施形態をとること
が可能であり、本発明は時系列データ利用によるリモー
トサービス拡充の際に必要となる基本技術内容をカバー
するものである。
系列データの圧縮伝送技術を利用し、これまでネットワ
ークを介した利用が困難であったオンサイトの計測デー
タを実用的な通信負荷でリモート利用することが可能と
なり、より高度の信号処理に基づく運転状態判定や制御
性能監視、リモートモニタリングなどを公衆回線やISDN
などの現在のネットワークで実現することが可能とな
る。
ナンスシステムの機能図である。
トメンテナンスシステムの機能図である。
するリモートサービスの構成を示す説明図である。
圧縮例である。
る。
による時系列データの圧縮処理において、対象時系列デ
ータをウェーブレット変換した結果を示す説明図であ
る。
号波形の関係を示す説明図である。
による時系列データの圧縮処理において、ウェーブレッ
ト変換係数の局所極大ピーク値をしきい値処理により選
択した結果を示す説明図である。
ーマットの一例を示す説明図である。
データを復元した結果を示す図である。
ォーマットの一例を示す説明図である。
クスの入出力の関係にあるデータ群を入力相当データと
出力相当データに分けて効率的に圧縮する手段の説明図
である。
関係を示す説明図である。
縮コードのデータセキュリティを保持する手段の説明図
である。
縮コードのデータセキュリティを保持する手段の説明図
である。
タリングシステムの構成の説明図である。
保持するレベルから順次圧縮コード化して伝送した場合
に、リモート側で観測される監視信号の変化を示した図
である。
きな値から順次小さくすることで圧縮効率を制御した場
合のリモート側で観測される監視信号の変化を示した図
である。
デルメンテナンスを説明する図である。
図である。
機能図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 メンテナンスを必要とする対象システム
と該対象システムをリモートで監視制御するリモート監
視制御センターとをネットワークによって接続すると共
に、前記対象システムの圧縮側では、必要とする各種の
原時系列データを圧縮処理して前記リモート監視制御セ
ンターへ前記ネットワークを介して伝送し、前記リモー
ト監視制御センターの展開側では、復元されたデータに
基づいて必要なメンテナンス情報を作成して前記対象シ
ステムへ提供するリモートメンテナンスシステムにおい
て、 前記圧縮側では、原時系列データの信号波形の内でステ
ップ状の信号変化や局所的信号平均値を含む突変信号の
波形情報の特徴を損なうことなく圧縮処理を行って、圧
縮コード化された時系列データを前記リモート監視制御
センターへ送信し、前記展開側では、前記圧縮コードを
前記原時系列データの特徴を再現するように復元するこ
とを特徴とするリモートメンテナンスシステム。 - 【請求項2】 前記圧縮側では、前記原時系列データを
複数の変換係数によってウェーブレット変換して分解し
得られる各変換係数に応じた各分解レベルの各レベル成
分波形中の局所ピーク値の内で所定しきい値以上の絶対
値を持つピーク値情報を抽出し、この抽出されたピーク
値情報と分解に用いた各種情報とに基づいて、前記原時
系列データのコード化を行い、圧縮コードを生成するこ
とを特徴とする請求項1記載のリモートメンテナンスシ
ステム。 - 【請求項3】 前記ウェーブレット変換によって抽出さ
れた前記ピーク値情報は、各ピークの時間と大きさと
し、前記分解に用いた各種情報は、マザーウェーブレッ
ト関数、分解レベル数、最終レベルの低周波成分波形と
し、この最終レベルの低周波成分波形は原時系列データ
の平滑化信号値あるいは平均値であることを特徴とする
請求項2記載のリモートメンテナンスシステム。 - 【請求項4】 前記圧縮側では、前記原時系列データを
圧縮する対象の第1時系列データと第2時系列データと
の間に制御モデルとして入出力の相関関係がある場合
に、第1時系列データである入力相当時系列データにつ
いて複数の変換係数によってウェーブレット変換して得
られる各変換係数に応じた各分解レベルのレベル成分波
形中の局所ピーク値の内で、所定しきい値以上の絶対値
を持つピーク値情報を抽出し、この抽出されたピーク値
情報と分解に用いた各種情報とに基づいて入力相当デー
タの圧縮コードを生成し、第2時系列データである出力
相当データについて、入出力相関関係を同定した時系列
モデルによってモデルパラメータを生成し、前記入力相
当データの圧縮コードとモデルパラメータとに基づいて
拡張圧縮コードを生成して前記ネットワークを介して前
記リモート監視制御センターへ送信し、前記展開側で
は、前記拡張圧縮コードを受信して圧縮コードとモデル
パラメータとに分離し、この分離された一方の圧縮コー
ドについて、ウェーブレットの逆変換により前記第1時
系列データに対応する前記復元入力相当データを生成
し、前記分離された他方のモデルパラメータと前記復元
入力相当データとに基づいて、時系列予測モデルによっ
て前記第2時系列データに対応する復元出力相当データ
を生成して前記第1時系列データ及び前記第2時系列デ
ータの復元を行うことを特徴とする請求項1または請求
項2記載のリモートメンテナンスシステム。 - 【請求項5】 前記圧縮側では、前記ウェーブレット変
換によって原時系列データを圧縮する際に、前記圧縮側
と前記展開側で共有する共有ウェーブレットコード変換
テーブルをマザーウェーブレット関数を用いて参照して
得られた変換コードによって圧縮化し、前記展開側では
復元する際に、圧縮コードの変換コードによって前記共
有ウェーブレットコード変換テーブルを参照して得られ
たマザーウェーブレット関数によって前記圧縮コードを
復元することを特徴とする請求項1または請求項2記載
のリモートメンテナンスシステム。 - 【請求項6】 前記圧縮側では、前記ウェーブレット変
換によって原時系列データを圧縮する際に、ウェーブレ
ットコード変換テーブルを一元管理するコードサーバへ
マザーウェーブレット関数によって問い合わせて得られ
た変換コードによって圧縮コード化し、前記展開側では
復元する際に、圧縮コードの変換コードによって前記コ
ードサーバへ問い合わせて得られたマザーウェーブレッ
ト関数によって前記圧縮コードを復元することを特徴と
する請求項1または請求項2記載のリモートメンテナン
スシステム。 - 【請求項7】 前記展開側では、前記原時系列データに
基づく復元時系列データの監視結果により前記圧縮側の
切り出し毎の圧縮条件を前記圧縮側へネットワークを介
して提示し、前記圧縮側では提示された前記圧縮条件に
従って原時系列データを圧縮した圧縮コードを生成して
前記ネットワークを介して前記展開側へ送信して圧縮条
件に応じて圧縮コードを前記展開側で逐次展開して表示
することを特徴とする請求項1または請求項2記載のリ
モートメンテナンスシステム。 - 【請求項8】 前記圧縮側では、原時系列データの切り
出し毎に、切り出しデータを複数の変換係数によってウ
ェーブレット変換して得られる各変換係数に応じた各分
解レベルの各レベル成分波形の内で最も低周波に相当す
るレベル成分波形の局所ピーク値をまとめて圧縮コード
として生成して前記展開側へ送信し、順次低周波から高
周波の成分方向のレベルにおけるレベル成分波形の前記
圧縮コードを生成して送信する一方、前記展開側では前
記圧縮コードを受信して順次各分解レベル毎の圧縮コー
ドを復元して表示することを特徴とする請求項1または
請求項2記載のリモートメンテナンスシステム。 - 【請求項9】 前記圧縮側では、原時系列データの切り
出し毎に、切り出しデータを複数の変換係数によってウ
ェーブレット変換して得られる各変換係数に応じた各分
解レベルの各レベル成分波形に対して、複数設定された
しきい値レベルの内で最大しきい値より大きい絶対値を
もつ各レベル成分波形の局所ピーク値をまとめた圧縮コ
ードとして生成して前記展開側へ送信し、順次前記しき
い値レベルを下げて当該しきい値より大きい絶対値を持
つ各レベル成分波形の局所ピーク値をまとめて圧縮コー
ドとして、前記各しきい値に応じた圧縮コードを生成し
て送信する一方、前記展開側では前記各圧縮コードを受
信して順次各分解レベル毎の圧縮コードを復元して表示
することを特徴とする請求項1または請求項2記載のリ
モートメンテナンスシステム。 - 【請求項10】 前記圧縮側では、原時系列データの切
り出し毎に、切り出しデータを複数の変換係数によって
ウェーブレット変換して得られる各変換係数に応じた各
分解レベルの各レベル成分波形の内で最も低周波に相当
するレベル成分波形の局所ピーク値をまとめて圧縮コー
ドとして生成して前記展開側へ送信し、順次低周波から
高周波の成分方向のレベルにおけるレベル成分波形の前
記圧縮コードを生成して送信する第1手段と、前記圧縮
側では原時系列データの切り出し毎に、切り出しデータ
を複数の変換係数によってウェーブレット変換して得ら
れる各変換係数に応じた各分解レベルの各レベル成分波
形に対して複数設定されたしきい値レベルの内で最大し
きい値より大きい絶対値をもつ各レベル成分波形の局所
ピーク値をまとめて圧縮コードとして生成して前記展開
側へ送信し、順次前記しきい値レベルを下げて当該しき
い値より大きい絶対値を持つ各レベル成分波形の局所ピ
ーク値をまとめて圧縮コードとして前記各しきい値に応
じた圧縮コードを生成して送信する第2手段とを有し
て、必要に応じて前記第1手段と前記第2手段とを組み
合わせ、前記展開側では前記各圧縮コードを受信して順
次各レベル毎の圧縮コードを復元して表示することを特
徴とする請求項1または請求項2記載のリモートメンテ
ナンスシステム。 - 【請求項11】 前記圧縮側では、原時系列データにつ
いて予め定める信号の変化を検出した場合に、前記第1
手段若しくは前記第2手段あるいは必要に応じて前記第
1手段と前記第2手段とを組み合わせて圧縮コードを生
成して送信する一方、前記展開側では前記各圧縮コード
を受信して順次各分解レベル毎の圧縮コードに復元して
表示し、さらに、復元された時系列データに基づいて制
御モデルの妥当性を評価し、必要により制御モデルの再
構築を行って得られたモデルパラメータを前記展開側へ
返信し、前記展開側の制御モデルを更新することを特徴
とする請求項10記載のリモートメンテナンスシステ
ム。
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