JP2001168943A - 光無線伝送方法およびそのシステムと光無線送信装置と光無線受信装置 - Google Patents

光無線伝送方法およびそのシステムと光無線送信装置と光無線受信装置

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JP2001168943A JP2000177271A JP2000177271A JP2001168943A JP 2001168943 A JP2001168943 A JP 2001168943A JP 2000177271 A JP2000177271 A JP 2000177271A JP 2000177271 A JP2000177271 A JP 2000177271A JP 2001168943 A JP2001168943 A JP 2001168943A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信光と受信光とのアイソレーションが十分
確保できなくとも、光信号の無線伝送を可能にする。 【解決手段】 送信手段(1,2,3)に構成された間
欠信号生成回路2が、光信号のうちの、通信状態を維持
するための無情報信号を間欠的に送信させる。一方、受
信手段(4,5,6,7)に構成されたクロックリカバ
リ回路6が、間欠的に送信される無情報信号を利用して
通信状態を維持する。従って、通信状態を維持しつつ、
受信光に対する自己の送信光の干渉を防止することによ
って、上記課題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光無線伝送方法お
よびそのシステムと光無線送信装置と光無線受信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394.b規格は、パソコン
や民生機器と周辺装置とを接続するためのシリアルバス
規格であり、その伝送媒体として撚り線や光ファイバ等
の有線媒体が規定されている。
【0003】図10は、IEEE1394.b規格に規
定されたシリアルバス信号の伝送形態を示す図である。
【0004】このシリアルバス信号では、映像や音声な
どのデータがパケットによって伝送される一方で、パケ
ット間には、パケットのクロックに同期したバス管理信
号が挿入される。また、IEEE1394.b規格に
は、一方がパケットを送信してる間には、他方がバス管
理信号を送信するように規定されている。
【0005】ところで、IEEE1394.b規格を拡
張すべく検討がなされるなかで、その接続の容易性か
ら、無線(ワイヤレス)接続による光無線伝送方法が提
案され、無線LANの高速化への応用が期待されてい
る。
【0006】図11は、IEEE1394.b規格に基
づく伝送形態で1対1の伝送を行う1対1ナロビーム双
方向通信装置の構成図である。
【0007】この図の装置100及び200の夫々設け
られた、受光部101、201及び発光部102、20
2は、光の指向性を比較的狭く設定される。このため、
これら装置を対向させて光の送受信を行う際には、無線
伝送路同士の光学的なアイソレーション(分離)が確保
され、全二重通信を行なうことができる。すなわち、従
来の光無線伝送方法を適用した図11の装置間において
は、ワイヤレス伝送でありながら、実質的には2本の光
ファイバーによる双方向通信と同等な無線伝送が行われ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光無線伝送方法にあって、指向性の広い信号を用い
た光の無線伝送を行おうとする場合は、送信光と受信光
との間のアイソレーションが十分確保できないことか
ら、以下の問題が発生する。
【0009】即ち、全二重通信であるからには、通信相
手からのパケットを受信している区間においても、自己
がバス管理信号を送出しなければならないため、受信光
におけるパケットに自己の送信光におけるバス管理信号
が干渉し、受信エラーが発生しやすくなるのである。特
に通信相手が遠方に位置する場合は、受信光のレベルが
低くなるため、その傾向が顕著となり、相手装置との通
信(リンク)の成立が困難となる。
【0010】このようにアイソレーションが確保できな
い環境においての伝送方式として、例えば、IrDA(I
nfrared Data Association)が規定されているが、これ
は、半二重通信についてのものであり、通信速度の低下
は否めない。
【0011】そこで、この発明は上記従来の課題に鑑み
なされたもので、その目的としては、送信光と受信光と
のアイソレーションが十分確保できなくとも、光信号の
無線伝送が可能な光無線伝送方法およびそのシステムと
光無線送信装置と光無線受信装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る光無線伝送方法は、送信手
段から送信される光信号を受信手段で受信して通信を行
うときの光無線伝送方法であって、前記通信状態が無情
報信号によって維持されるとき、当該無情報信号を間欠
的に送信することを特徴とする。
【0013】本発明にあっては、情報が含まれない区間
の信号、即ち無情報信号によって通信状態が維持される
とき、当該無情報信号を間欠的に送信することで、通信
状態を維持しつつ、光信号同士の干渉が防止されるた
め、光信号のアイソレーションが十分確保できない環境
下にあっても、光信号の無線伝送を行うことができる。
【0014】本発明の請求項2に係る光無線伝送方法
は、請求項1記載の光無線伝送方法において、前記通信
が双方向で行われるとき、前記間欠的に送信される無情
報信号は当該双方向通信における相互の通信に影響を与
えない間隔で送信されることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項3に係る光無線伝送システ
ムは、送信手段から送信される光信号を受信手段で受信
して通信を行うとともに無情報信号により通信状態を維
持する光無線伝送システムであって、前記送信手段は、
前記無情報信号を間欠的に送信させる間欠送信手段を具
備し、前記受信手段は、前記間欠的に送信された無情報
信号により通信状態を維持する通信状態維持手段を具備
することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項4に係る光無線送信装置
は、送信手段から送信される光信号を受信手段で受信し
て通信を行うとともに無情報信号により通信状態を維持
する光無線伝送システムにおける光無線送信装置であっ
て、前記無情報信号を間欠的に送信させる間欠送信手段
を具備することを特徴とする。
【0017】本発明の請求項5に係る光無線送信装置
は、請求項4記載の光無線送信装置において、前記間欠
送信手段は、前記間欠的に送信される無情報信号をラン
ダムに送信させることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項6に係る光無線送信装置
は、請求項4又は請求項5記載の光無線送信装置におい
て、前記間欠送信手段は、前記間欠的に送信される無情
報信号のオンオフ比が調整可能なように構成されている
ことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項7に係る光無線送信装置
は、請求項4乃至請求項6記載の光無線送信装置におい
て、前記間欠送信手段は、前記間欠的に送信される無情
報信号の送信を通信状況に応じて停止させることを特徴
とする。
【0020】本発明の請求項8に係る光無線送信装置
は、請求項4乃至請求項7記載の光無線送信装置におい
て、前記間欠送信手段は、前記通信に係り、繰り返して
入力される制御信号のうちの後続部分を前記間欠的に送
信される無情報信号に変換することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項9に係る光無線受信装置
は、送信手段から送信される光信号を受信手段で受信し
て通信を行うとともに無情報信号により通信状態を維持
する光無線伝送システムにおける光無線受信装置であっ
て、前記無情報信号が間欠的に送信されているときの当
該間欠的な無情報信号により通信状態を維持する通信状
態維持手段を具備することを特徴とする。
【0022】本発明の請求項10に係る光無線伝送方法
は、請求項1記載の光無線伝送方法において、前記通信
が双方向で行われるときの通信方式が半二重方式である
ことを特徴とする。
【0023】本発明の請求項11に係る光無線伝送方法
は、請求項1記載の光無線伝送方法において、複数のプ
ロトコルの中での切替を行うことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光無線伝送方
法およびそのシステムと光無線送信装置と光無線受信装
置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0025】図1(a)は、第1の実施の形態に係る本
発明を適用した光モジュールのブロック構成図である。
【0026】この光モジュールにおいては、プリアンブ
ル付加回路1、間欠信号生成回路2及びドライブ回路3
により光信号の送信手段が構成される。
【0027】プリアンブル付加回路1は、IEEE13
94.b規格に基づくシリアルバス信号(電気信号)を
入力信号とし、この信号に含まれるパケットの先頭部に
所定の幅の衝突回避信号(以下の説明では、プリアンブ
ルという)を付加する。尚、このプリアンブル付加回路
1の入力側に、IEEE1394.b規格で規定された
光ファイバコネクタを取り付けて光信号を受信し、これ
を光電変換して得られた電気信号を入力信号としてもよ
い。また、パケットの後に無意味な情報(以下の説明で
は、ポストアンブルという)を付加してもよい。
【0028】間欠信号生成回路2は、入力信号のなかの
情報が含まれない区間の信号(以下、無情報信号とい
う)を間欠的な信号に変換し、間欠信号(電気信号)を
生成する回路であり、この間欠信号に含ませるためのク
ロックを発生させる回路が内蔵されている。また、間欠
信号生成回路2は、各間欠信号の送出タイミングの制御
が可能となっている。
【0029】ドライブ回路3は、間欠信号生成回路2か
らの信号のオンオフのタイミングに従って、当該ドライ
ブ回路3に設けられた発光素子3aを発光させ赤外線
(送信光)を送出する。
【0030】一方で、受光回路4、AGC増幅器5、ク
ロックリカバリ回路6及び信号処理回路7により、光信
号の受信手段が構成されている。
【0031】受光回路4は、当該受光回路4に設けられ
た受光素子4aによって受光した光信号を光電変換して
電気信号を出力する。AGC増幅器5は、その電気信号
を適宜増幅してクロックリカバリ回路6に出力する。
【0032】クロックリカバリ回路6は、入力された電
気信号からクロック成分を分離抽出して(この処理をク
ロックリカバリという)、これを再生クロックとして出
力する。また、クロックリカバリ回路6は、入力された
電気信号を二値化し、データ信号として信号処理回路7
に出力する。
【0033】信号処理回路7は、入力されたデータ信号
に含まれる間欠信号を連続信号に変換し、さらにプリア
ンブルの除去を行い、IEEE1394.b規格に規定
されたシリアルバス信号(出力信号)として出力する。
【0034】図1(b)は、この光モジュールの実装例
を示す図である。
【0035】この図に示すように、IEEE1394規
格に基づく伝送機能を備えたパソコン及びデジタルビデ
オカメラの夫々に、本実施の形態の光モジュールが設け
られる。そして、これらが対向配置され、両光モジュー
ル間で光信号の無線伝送が行われる。
【0036】次に、図2を参照して、本実施の形態の動
作を説明する。
【0037】図2は、夫々図1に示した構成を有する光
モジュールAとBとの間で送受信される間欠信号のタイ
ミングチャートである。即ち、光モジュールAとBとで
光無線伝送システムが構成される。
【0038】通信相手との距離が離れている等の理由か
ら、双方向のデータ通信ができない期間(非リンク確立
時という)及び無情報信号の期間において、間欠信号生
成回路2は、図2と同じタイミングで、間欠信号(電気
信号)を生成し、この信号をドライブ回路3へ出力す
る。
【0039】このとき、間欠信号生成回路2は、間欠信
号を構成する各間欠信号に、例えば、繰り返し周期が6
1.44MHzのオンオフ信号を含ませ、各間欠信号を
ランダムなタイミングで発生させる。即ち、IEEE1
394.b規格では、符号化技術によってデータ転送レ
ートが、m×122.88Mbps(mは整数)と規定
されているため、例えば122.88Mbpsの転送レ
ートで「1010…」パターンのオンオフ信号を送る際
には、繰り返し周波数が転送レートの1/2である6
1.44MHzのクロック成分が必要となるからであ
る。
【0040】間欠信号生成回路2は、この61.44M
Hzのオンオフパターンを16サイクル繰り返して、パ
ルス幅が約0.130μsの間欠信号を生成し、その後
240サイクルタイム±n×0.260[μs](但
し、nは0から7までのランダムな整数)の時間間隔を
おいて順次にランダムな間欠信号を生成する。尚、間欠
信号生成回路2から出力される信号は、上記61.44
MHzの信号とせずに、例えば、任意の周波数を含む信
号や固定されたパターンのデータ信号としてもよい。
【0041】そして、ドライブ回路3が、間欠信号(電
気信号)を光信号に変換して、図2の上段に示すよう
に、光モジュールBに対して間欠信号を送出する。
【0042】これに対して、図2の下段に示すように、
光モジュールBからもランダムな間欠信号(光信号)が
送出される。
【0043】光モジュールAの受光回路4は、光モジュ
ールBからの光信号(受信光)を光電変換し、AGC増
幅器5がこの信号を増幅し、そして増幅された電気信号
がクロックリカバリ回路6に入力される。尚、間欠信号
は、リンク非確立時、及びリンク確立時の無情報信号期
間において継続的に送出されるため、AGC増幅器5
は、この信号を利用してゲインを安定化することができ
る。
【0044】クロックリカバリ回路6は、受信した信号
に含まれるクロックを分離抽出して再生クロックを生成
することで、光モジュールAB間の通信状態を維持す
る。このため、入力信号にパケットが発生した場合、又
は受信光にパケットが発生した場合の迅速な処理が可能
になる。
【0045】尚、リンク非確立時には、受信光にパケッ
ト(データ)が含まれていないため、クロックリカバリ
回路6から信号処理回路7に対してのデータ信号は出力
されない。
【0046】以上のように、この実施の形態では、間欠
信号を送信光に含ませ、受信光における間欠信号を利用
して通信状態を維持することにより、通信状態を維持し
たままで、受信光への送信光の干渉を防止することがで
きる。
【0047】次に、図3を参照して、第1の実施の形態
におけるパケット送信時の処理を説明する。
【0048】光モジュールBへの入力信号にパケットが
発生すると、図3の下段に示すように、プリアンブル付
加回路1が、所定の長さの衝突回避信号(プリアンブ
ル)をパケットに付加して、これを間欠信号生成回路2
へ出力する。そして、間欠信号生成回路2が間欠信号の
出力を停止して、プリアンブルが付加されたパケットを
ドライブ回路3へ出力する。
【0049】ドライブ回路3は、この信号を送信光に変
換して送出する。そして、光モジュールBは、パケット
の送出終了後の所定の時間経過後に再び間欠信号の送信
を開始する。
【0050】一方、図3の上段に示すように、通信相手
の光モジュール(光モジュールA)は、各間欠信号の幅
よりも長い光信号(図3の場合は、プリアンブルがこの
光信号にあたる。)を受信すると、これを間欠信号と区
別して認識し、このプリアンブルに続くパケットの受信
及び処理が終了するまで、自己の間欠信号の送出を停止
する。
【0051】従って、第1の実施の形態に係る本発明に
よれば、間欠送信手段として間欠信号生成回路2を設
け、受信手段に、受信光における間欠信号、即ち間欠的
に送信された無情報信号を利用して通信状態を維持する
通信状態維持手段としてクロックリカバリ回路6を設け
たことにより、通信状態を維持しつつ、受信光に対する
自己の送信光の干渉を防止することができ、従って、送
信光と受信光とのアイソレーションが十分確保できなく
とも、光信号の無線伝送を行うことが可能となる。
【0052】また、送出タイミングをランダムにするこ
とで、送信光と受信光の夫々における間欠信号同士の衝
突を可及的に回避することができる。
【0053】尚、間欠送信手段は、各間欠信号の送出タ
イミングが、受信光における各アイドル信号の受信タイ
ミングに対して異なるように構成することも可能であ
る。このような送信タイミングの制御を行うことで、ア
イドル信号同士の衝突を積極的に回避して、通信状態の
安定度をさらに高めることができる。
【0054】また、間欠送信手段が、通信状況に応じ
て、間欠信号の送出を停止させるため、不必要な間欠信
号の送出を防止することができる。
【0055】特に、送信光におけるパケットに衝突回避
信号を付加するプリアンブル付加回路1を設けておき、
受信光における衝突回避信号が受信されたときには、自
己の間欠信号の送出を停止させるようにしたため、送信
光の干渉を防止して、受信光におけるパケットを確実に
受信することができる。
【0056】尚、図3に示すように、パケットに付加さ
れるプリアンブルの幅を各間欠信号の幅よりも長くする
ことにより、矢印y1で示すように、間欠信号による信
号破壊がプリアンブル内だけにとどまり、パケットの内
容(データ)自体の破壊を防止することができる。
【0057】また、送信光及び受信光における間欠信号
同士が万が一衝突した場合には、クロックリカバリ回路
6の動作に悪影響を及ぼす可能性があるが、例えば、自
己の送信時における受信光の処理を停止することによ
り、これを防止することができる。また、出力信号を、
適宜、別の電気信号に切り替えてもよい。
【0058】次に、図4乃至図7を参照して第2の実施
の形態を説明する。
【0059】図4は、第2の実施の形態における光モジ
ュールのブロック構成を示す図であり、第1の実施の形
態の構成に加えて、リクロック回路8とキャリアセンス
回路9が設けられる。
【0060】図4のリクロック回路8は、プリアンブル
付加回路1の入力側に接続される。リクロック回路8
は、繰り返し周波数が約1MHzのクロック信号を生成
して、プリアンブル付加回路1に出力する。また、リク
ロック回路8には、クロックリカバリ回路6からの、再
生クロック(周波数122.88MHz)が入力され、
これに同期したクロック信号を前述の約1MHzのクロ
ック信号に代えて出力することも可能となっている。こ
れ以降、説明の簡略化のため、周波数を1MHzとして
説明するが、周波数は必要に応じて任意に設定すること
ができる。
【0061】尚、再生クロックに同期したクロック信号
をリクロック回路8において生成するには、fifo
(11)を用いる方法、或いは再生クロックを分周し
て、これをIEEE1394規格に従った物理層ICに
供給する方法等を利用すればよい。
【0062】また、リクロック回路8に対しては、プリ
アンブル付加回路1に上記クロック信号を出力するか否
かの指示がキャリアセンス回路9から与えられる。
【0063】キャリアセンス回路9は、通信相手の光モ
ジュールからの光信号を検出するための回路であり、A
GC増幅器5とクロックリカバリ回路6との間に接続さ
れる。キャリアセンス回路9は、AGC増幅器5から出
力された信号のレベルを検出し、検出レベルに応じて、
前述したリクロック回路8へのクロック出力に関する指
示を与える。また、ドライブ回路3に対しては、ゲイン
切替指示を行うように構成されている。尚、間欠信号生
成回路2から出力された信号は、キャリアセンス回路9
を通過して、ドライブ回路3に供給される。
【0064】次に、第2の実施の形態における光モジュ
ールの動作を説明する。
【0065】図5は、リンク非確立時における間欠信号
のタイミングチャートである。
【0066】この実施の形態でのリンク非確立時におい
ては、間欠信号生成回路2が、各間欠信号の平均的な周
期に対する送出期間の比率(オンオフ比という)をリン
ク確立時よりも低下させる。
【0067】例えば、図5のように、0.1mSのオン
期間(各間欠信号の送出期間)に対し、平均的な周期を
100mSとして、オンオフ比を1:1000とする。
尚、各間欠信号自体は、周波数1MHzで100回のオ
ンオフ動作を繰り返すバースト信号となっている。
【0068】そして、間欠信号生成回路2は、100±
n×0.1[ms](nは0から499の間のランダム
な整数)の時間間隔をおいて順次間欠信号を送出させ
る。尚、このリンク非確立時における間欠信号をバース
ト信号という。
【0069】このように、リンク非確立時における間欠
信号のオンオフ比をリンク確立時に比べて大きく設定す
ることにより、光モジュールの省電力化を図ることがで
きる。
【0070】次に、図6及び図7を参照して、第2の実
施の形態におけるリンク確立の際の処理を説明する。
【0071】図6は、リンク非確立時からリンク確立に
至るまでの処理に係るタイミングチャートである。
【0072】先ず、一方の光モジュールからのバースト
信号が相手の光モジュールに受信される。図6において
は、光モジュールAから送出されたバースト信号が光モ
ジュールBによって受信される。そしてAGC増幅器5
がバースト信号を増幅し、キャリアセンス回路9が、増
幅された信号のレベル判定を行う。
【0073】ここで、信号レベルが所定のレベル以上で
あると判定されると、光モジュールBによって光モジュ
ールAの存在が検出されたこととなる。このとき、光モ
ジュールBは自己をマスターと認識する。
【0074】光モジュールAの存在が検出されると、光
モジュールBでは、キャリアセンス回路9がドライブ回
路3に対し、送信光のレベルをリンク非確立時の2倍と
するように、ゲイン切替の指示を与る。ドライブ回路3
は、この指示に従い、送信光のレベルをリンク非確立時
の2倍として、周波数1MHzのバースト信号を所定の
時間送出する。
【0075】光モジュールAでは、光モジュールBから
のバースト信号を受信すると、光信号の送出を停止する
と同時に自己をスレーブとして認識する。このようにし
て、光モジュールAとBとの間のリンクが確立される。
【0076】リンクが確立されると、マスターの光モジ
ュールBでは、キャリアセンス回路9が、リクロック回
路8への指示を行い、プリアンブル付加回路1へのクロ
ック信号の出力を停止させる。間欠信号生成回路2は、
自回路内で生成したクロックを含む間欠信号(電気信
号)を一定の周期で出力する。従って、同じタイミング
で光信号が送出される。尚、このときの間欠信号のオン
オフ比は、リンク非確立時に比べて小さく設定され、そ
の信号レベルは2倍に維持されている。
【0077】一方、スレーブの光モジュールAは、マス
タの光モジュールBからの間欠信号を受信すると、同様
に一定周期で、かつ、180度位相をずらした間欠信号
を送出する。このために、間欠信号同士の衝突を回避す
ることができる。
【0078】スレーブの光モジュールAのリクロック回
路8は、光モジュールAのクロックリカバリ回路6で抽
出した再生クロックを送信のためのクロックとして用い
る。即ち、光モジュール間の同期が、共通のクロックに
より確保される。このため、クロックリカバリの処理速
度を高め、さらにジッタを低減させることができる。
【0079】図7は、パケット送信時の処理に係るタイ
ミングチャートである。
【0080】この図に示すように、マスターの光モジュ
ールAにおける入力信号にパケットが入力されると、第
1の実施の形態と同様に、光モジュールAは間欠信号の
送出を停止し、パケットにプリアンブルを付加して送出
する。一方、光モジュールBは、プリアンブルを受信す
ると、これに続くパケットの送出が終了するまで、自己
の間欠信号の送出を停止する。こうして、自己の送信光
による受信光への干渉を防止することができる。
【0081】尚、この実施の形態のキャリアセンス回路
9は、自己のパケットの送出時においては、前述のレベ
ルの検出結果を無視するようになっている。
【0082】また、第1の実施の形態と同様に、プリア
ンブルの幅を間欠信号の幅よりも長くすることによっ
て、パケット自体の内容の破壊を防止することができ
る。
【0083】従って、この第2の実施の形態に係る本発
明によれば、間欠送信手段(間欠信号生成回路2)を、
各間欠信号の送出周期に対する送出時間幅の比率、即ち
オンオフ比の調整が可能なように構成したため、光モジ
ュールの電力消費を調整することができる。
【0084】また、送信光のレベルを通信状況に応じて
調整する送信レベル調整手段(キャリアセンス回路9)
を設けたことにより、通信状態に応じて、受信光に対す
る自己の送信光の干渉の程度を調整することができる。
【0085】また、受信光に含まれるクロックを利用し
て送信光を生成することにより、共通のクロックで同期
された光モジュール間の無線伝送を行うことができる。
【0086】尚、以上の説明はマスターからスレーブへ
のパケット伝送についてのものであるが、逆方向のパケ
ット伝送も全く同じ手順で行われる。
【0087】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。
【0088】IEEE1394.b規格に基づく信号上
では、映像、音声等のデータが含まれるパケット以外
に、バスの調停信号(アビトレーション信号)を制御す
るバス管理信号が伝送されるため、このバス管理信号の
送受信する上で全二重通信を確保する必要性が生じる。
【0089】また、IEEE1394.b規格に限ら
ず、IEEE1394−1995規格で規定されたバス
状態をnBmB符号変換(n、mは夫々整数)して通信
を行う場合においても、PARENT_NOTIFY、
CHILD_NOTIFYといったバス管理信号は互い
に連続して送受信されなければならない。
【0090】しかしながら、このバス管理信号を送信光
に変換して送信した場合にあっても、送信光におけるバ
ス管理信号が受信光に干渉することが考えられるため、
この第3の実施の形態では、このバス管理信号による干
渉を防止するようにしている。
【0091】図8は、第3の実施の形態における光モジ
ュールのブロック構成を示す図である。
【0092】バス管理信号判別回路10は、光モジュー
ルへの入力信号がバス管理信号か否かを判別し、その判
別結果をリクロック回路8に与える回路である。間欠ア
イドル抽出回路11は、AGC増幅器5からキャリアセ
ンス回路9を介して出力され信号を受信し、これが間欠
信号であるか否かを監視する回路である。間欠アイドル
抽出回路11は、入力された信号とともに、間欠信号で
あるか否かの監視結果を、後述する前状態保持回路12
に与える。そして、前状態保持回路12は、入力される
データ信号の状態を保持するホールド回路であり、保持
された信号を信号処理回路7へと出力する。尚、これら
の回路以外の構成は、第2の実施の形態と同一となって
いる。
【0093】先ず、図9を参照して、第3の実施の形態
における送信処理を説明する。
【0094】バス管理信号判別回路10が、バス管理信
号であるPARENT_NOTIFY(斜線部分)の1
コード分を検出すると、プリアンブル付加回路1は、そ
の1コード分の10Bコードを抽出し、これに所定のプ
リアンブルを付加する。間欠信号生成回路2は、10B
コードの後に間欠信号を付加してドライブ回路3へ出力
する。ドライブ回路3はこの信号を光信号に変換して送
信光を送出する。これ以降、入力信号の状態に変化がな
ければ、継続して間欠信号が送出される。
【0095】尚、冒頭でも述べたとおり、プリアンブル
以外にポストアンブルを付加してもよい。
【0096】入力信号の状態が変化し、バス管理信号判
別回路10が、別のバス管理信号CHILD_NOTI
FYの1コード分を検出すると、この1コード分の10
Bコード(先頭のバス管理信号)についても、PARE
NT_NOTIFYと同様の信号処理がなされ、先頭の
管理信号CHILD_NOTIFYに続き、間欠信号が
送出される。
【0097】次に、第3の実施の形態における受信処理
を説明する。
【0098】間欠アイドル抽出回路10は、キャリアセ
ンス回路9からの信号が間欠信号か否かを継続的に判定
し、その結果を前状態保持回路12に供給する。
【0099】前状態保持回路12は、図9に示すよう
に、間欠信号の直前のバス管理信号の状態を保持したま
ま、信号処理回路7へ出力する。信号処理回路7は、第
1又は第2の実施の形態と同様に、入力された信号を処
理して出力信号として出力する。
【0100】従って、第3の実施の形態によれば、間欠
信号生成回路2及びバス管理信号判別回路10が、送信
光に含まれる制御信号(バス管理信号)の機能を保ちつ
つ当該制御信号の後続部分を間欠的な無情報信号とする
ことにより、送信光における所定の制御情報の送出期間
においても、受信光への自己の送信光の干渉を防止する
ことができる。
【0101】尚、第3の実施の形態では、先頭の10B
コードのみを抽出しているが、2コード以上を抽出して
送信光に含ませることにより、無線伝送の確実性が向上
する。また、入力信号の状態変化時だけでなく、同一の
バス管理信号が繰り返し入力されているときであれば、
任意のタイミングで(例えば一定周期で)、そのバス管
理信号を送信光として送出するようにしてもよい。
【0102】尚、上記第1乃至第3の実施の形態では、
光モジュールに対して入力される電気信号及び出力信号
がIEEE1394.b規格に基づくものとして説明し
たが、IEEE1394−1995規格或いは、IEE
E1394.a規格に基づく信号をIEEE1394.
b規格に基づく信号に変換して送信手段に出力する変換
処理部と、当該変換に対する逆変換を受信手段から出力
された出力信号に対して行う逆変換処理部とを備けるこ
とによって、当該各規格に基づく電気信号を取り扱うこ
とが可能となる。
【0103】次に第4の実施の形態を説明する。
【0104】[ワイヤレスモジュールの全体ブロック構
成]図12は、ワイヤレスモジュールの全体ブロック構
成図である。
【0105】ワイヤレスモジュール(WM)は、半二重
コントローラ(half-duplex controller), セレクタ
ー:IEEE1394と別のプロトコル切り替え器(selector f
or switching signals between IEEE1394 and another
protocol)、光アナログトランシーバ(optical analog
transceiver)から構成されている。
【0106】光アナログトランシーバは、転送速度125M
bps のLED ドライバー, レシーバアンプ、そして、コン
パレータ機能を備える。セレクタで切替えらたシリアル
データ信号は、光無線通信信号として利用される。セレ
クタの切替え判断は間欠アイドル信号を監視する制御部
によって行われる。
【0107】[オプティカルパケット]図13は、オプテ
ィカルパケットの構成図である。
【0108】オプティカルパケットは、IEEE1394b規格
に完全に準拠するように、プリアンブル、フラッグ、ポ
ストアンブルを加えた構成になっている。
【0109】プリアンブルの長さは、シリアルデータか
らクロックを再生する受信側のクロックリカバリー性能
に依存している。
【0110】しかしながら、プリアンブルの長さは、直
接、データ遅延に影響を与えるので、伝送遅延時間が、
あらかじめ1394用に定められたある期間内に収まるよう
に、ある一定の制限が設けられている。
【0111】もし、プリアンブル長を長くする必要があ
る場合、1394で定義されているギャップカウント変数の
値を増やす必要がある。
【0112】プリアンブル(Preamble)、フラグ(FLAG)、
ポストアンブルも10B単位で付加される。Preambleの符
号パターンには、高速(fast-attack)クロック再生を
促すために[1][0]変移が多い「10101_01010」パターン
を用い、FLAGにはK28.5(コンマコード)やp1394.bで使
用されないINVALIDパターンを用いる。受信器はプリア
ンブル直後のFLAG検出によって、必要なDATAを抽出
することができ、2つ目のFLAGによりDATAのEND
を知ることが出来る。
【0113】図14(a)は、リクエストcodeの送信例
を示す図であり、図14(b)は、アイソクロナス及び
アシンクロナスデータパケット例を示す図である。デー
タ期間中は一つの光パケットとして埋め込まれる。
【0114】図15は、p1394.bで規定のRunnin
g Disparity対策として用いられるパケット例を示す図
である。仮にRDの不整合によってエラーが生じた場合、
最初のFLAG直後に受信したデータは失われる可能性が高
い。そこで、最初のFLAG直後には前回送信したリクエス
トコードやコントロールコードをダミーデータとして付
加することが望ましい。RDエラーが生じても失われる
のはダミーデータとすることができる。
【0115】[Intermittent IDLE] リセット後、オプティカルリンク リセット後の光リンク確立や光遮蔽の確認、通信プロト
コルのネゴシエーションのために間欠アイドル信号を挿
入する。
【0116】図16は、間欠アイドル信号を挿入する半
二重制御ロジック部のブロック図である。間欠アイドル
信号が検出されない場合は、他のプロトコル、例えば、
IrDAモードへ切り替わる。
【0117】インターミッテントアイドル信号が観測さ
れない場合には、バスリセットを促すよう制御すること
も可能である。
【0118】[半二重プロトコル]半二重プロトコルの採
用は、光無線における周辺障害物からの反射光の影響を
避ける狙いがある。単波長/広指向角の受発光を行う場
合、光信号はクロック成分を受信側にて再現可能なシリ
アルデータが必要であるため、IEEE1394.bで規定の8B/
10B符号を流用する。しかしながら、p1394.bはBOSSモー
ドアービトレーションを行う全二重通信であるため、本
論ではp1394.b PHYの機能の中で8B/10B符号化技術のみ
参照する。これを以下、IR-MODEと呼ぶ。
【0119】IEEE1394-1995やp1394.aでは、アービトレ
ーション時に大部分は同じリクエスト及びコントロール
コードの繰り返しの全二重通信であり、データ転送中は
一方向のみの転送である。そこで、全二重通信で送られ
る冗長なコントロールコード、リクエストコードを削除
することによって、通信の空きを作り交互に通信するこ
とによって半二重化を実現する。
【0120】NegotiatorによりIntermittent IDLEが検
出されるとIr-ModeにてB−PHYを動作させる。逆にI
ntermittent IDLEが検出されなければB-PHYを1394.b完
全準拠のFull-Duplex動作させ、別のPMDによって1394.b
通信を利用できる。Negotiatorは、初期化のルートコン
テンションをサポートする機能もある。
【0121】送信系には、コントロールコードやリクエ
ストコードを検出し、Ir-Modeで動作しているベータポ
ートの出力を監視する。バスの状態に変化が生じた場合
には、プレアンブル、FLAG、ポストアンブルを付加し光
パケットデータを生成する。光パケットデータがある場
合には、アナログ部によって光送信データとなるが、送
信すべきデータが無ければIntermittent IDLEを送信す
る。
【0122】受信系には、通信相手からデータを受け取
っているか否か判断するキャリアセンス回路を備える。
クロックリカバリ部によって、シリアルデータから同期
クロックを生成する。プレアンブルやポストアンブル、
FLAGを除去されたデータは、再同期化を図るためFIF
Oに一旦蓄積される。FIFOに蓄積されたデータは、Empt
yになるまでREADされ、最後に受信したリクエストコー
ドやコントロールコードをホールド・リピートする。た
だし、リクエストコードならばRunning Disparityの値
によって、10Bコードを切り替えた値を繰り返す。
【0123】新たな10Bコードを受信するまで、最後に
受信した有効なバス管理状態を示す10Bコードを保持す
る。そして、光伝送路で常に受信しているかのように振
る舞う。半二重制御の確立のため繰り返しコードは送信
しない。
【0124】図17は、1対1光無線モジュールを組み込
んだワイヤレスモジュール間のシーケンス図である。
【0125】バスの状態に変化が無ければ、Optical Mo
dule間でIntermittent IDLEを交わす。CH1は、PHY_A用
のオプティカルワイヤレスモジュールである。PHY_A と
PHY_Bは、オプティカルワイヤレスモード時に、p1394.b
PHYとして機能する。
【0126】CH2は、PHY_B用のオプティカルワイヤレ
スモジュールである。CH1とCH2間で、オプティカル接続
が行われる。CH1 とCH2共に、伝送前には、キャリアセ
ンスが実行される。
【0127】PHY_A が、"NONE_EVEN" リクウェストコー
ドを出力した場合、CH1 は、キャリアセンスが、ノンア
クティブであるかどうかを確認する。
【0128】もし、キャリアセンスが、アクティブであ
れば、CH1 は、オプティカルパケットの送信を、キャリ
アセンスが、アクティブになるまで見合わせる。
【0129】また、ノーキャリアセンスの場合, CH1
は、 NONE_EVEN コードを含むオプティカルパケットの
送信を、始める。
【0130】CH2側で、NONE_EVEN コードが正しく受信
されると、そのコードは保持され、PHY_Bに繰り返し送
信される。
【0131】同様に、PHY_Bが、NONE_EVENコードを送信
し、CH2が、ノーキャリアセンスであることを検知する
と、NONE_EVENコードが、CH1を通して、CH2 からPHY_A
に送られる。
【0132】もし、p1394.b PHY ブロックのTxデータラ
イン上で, 何の変化もなかったならば、インターミッテ
ントアイドル信号は、2つのモジュール間で、交換され
た(双方向に伝送された)ことになる。
【0133】また、アイソクロナスあるいはアシンクロ
ナスに関わらず、この用の手順で、信号の伝送が行われ
る。
【0134】まず、PHY_Aから"Legacy_Request"が送信
されると、CH1はキャリアセンスがOFFであることを確認
した後、legacy_request を含んだoptical packet を作
成しCH2を介しPHY_Bへ送信する。続いて、Grant信号がP
HY_Bから出力されると、CH2からCH1へ送信された後PHY_
Aへ伝わる。
【0135】PHY_Aは、Grant受信後、DATA_PREFIXとと
もにDATA送信を開始する。CH1はDATA_PREFIX(コントロ
ールコード)をPHY_Aから受信すると、CH1はPHY_Aへ出
力しているGRANTの送信を中止し、IDLEを示すNONE_EVEN
をPHY_Aへ送信する。この理由は、CH2側でPHY_BへDATA_
PREFIXを伝えると、PHY_BはNONE_EVENを出力するが、CH
1がData期間中のため、CH2は長期間に渡りNONE_EVENをC
H1へ伝えることができないためである。CH1だけでなくC
H2も同様な機能をもつ。
【0136】特にDATA期間中は、p1394.b PHYのバス状
態が変化しても、半二重を採用すると適切にバス状態を
通知し合うことが困難である。そのため、CH1は、IDLE
を示すNONE_EVENコードをCH2から受信しなくとも、予め
PHY_Aへ出力する。
【0137】このように、DATA期間中にPHY_Bのバス状
態が変化しても、正しくDATAを送受信することが可能で
ある。
【0138】従って、第4の実施の形態によれば以下の
効果が得られる。
【0139】1)半二重方式によるIEEE1394光伝送と発
光時間の削減が可能であるため、携帯端末に組み込める
小型で省電力タイプの光モジュールを構成できる。
【0140】2)間欠アイドル信号を用いたネゴシエー
ションによる複数プロトコルの自動切り替えが可能なた
め、ユーザーが意識すること無く、通信相手のプロトコ
ルを選択できる。
【0141】3)高速光無線用トランシーバICが開発可
能であり、125Mbps用LEDドライバ、レシーバを搭載
したトランシーバICを開発できる。
【0142】また、本発明は、上記実施の形態のよう
に、1対1の通信だけでなく、無線LANなどの環境に
おいても適用が可能である。
【0143】また、周波数、パルス幅或いは位相などの
値は、上記実施の形態における値に限るものではなく、
必要に応じて任意に設定することができる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信状態が無情報信号によって維持されるとき、当該無
情報信号を間欠的に送信することにより、通信状態を維
持しつつ、受信光に対する自己の送信光の干渉を防止す
ることができるため、送信光と受信光とのアイソレーシ
ョンが十分確保できない環境下にあっても、光信号の無
線伝送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1の実施の形態の本発明を適
用した光モジュールのブロック構成図であり、図1
(b)は、光モジュールの実装例を示す図である。
【図2】図1に示した形態における間欠信号のタイミン
グチャートである。
【図3】図1に示した形態におけるパケット送信時の処
理を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】第2の実施の形態の本発明を適用した光モジュ
ールのブロック構成図である。
【図5】図4に示した形態におけるリンク非確立時の間
欠信号のタイミングチャートである。
【図6】図4に示した形態におけるリンク確立までの処
理に係るタイミングチャートである。
【図7】図4に示した形態におけるパケット送信時の処
理に係るタイミングチャートである。
【図8】第3の実施の形態の本発明を適用した光モジュ
ールのブロック構成図である。
【図9】図8に示した形態におけるバス管理信号の処理
過程を説明するための図である。
【図10】IEEE1394.b規格で規定された信号
の伝送形態を示す図である。
【図11】従来の光無線伝送方法を適用した装置図であ
る。
【図12】ワイヤレスモジュールの全体ブロック構成図
である。
【図13】オプティカルパケットの構成図である。
【図14】図14(a)は、リクエストcodeの送信例を
示す図であり、図14(b)は、アイソクロナス及びア
シンクロナスデータパケット例を示す図である。
【図15】p1394.bで規定のRunning Disparity
対策として用いられるパケット例を示す図である。
【図16】間欠アイドル信号を挿入する半二重制御ロジ
ック部のブロック図である。
【図17】図17は、1対1光無線モジュールを組み込ん
だワイヤレスモジュール間のシーケンス図である。
【符号の説明】
1 プリアンブル付加回路 2 間欠信号生成回路 3 ドライブ回路 4 受光回路 5 AGC増幅器 6 クロックリカバリ回路 7 信号処理回路 8 リクロック回路 9 キャリアセンス回路 10 バス管理信号判別回路 11 間欠アイドル抽出回路 12 前状態保持回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 3/00 H04L 11/00 310B H04L 5/14 12/28 Fターム(参考) 5K002 AA01 AA03 CA21 DA04 DA05 DA91 FA01 FA03 GA07 5K018 AA04 BA01 BA03 CA01 DA05 DA09 GA05 5K028 AA14 BB04 BB08 CC02 CC06 KK32 MM04 RR00 5K033 AA05 CC01 DA13 DA20 DB21 5K034 AA05 CC02 CC05 DD01 EE01 FF13 HH01 HH06 LL06 MM05 MM31 MM39 NN12 PP08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信手段から送信される光信号を受信手
    段で受信して通信を行うときの光無線伝送方法であっ
    て、 前記通信状態が無情報信号によって維持されるとき、当
    該無情報信号を間欠的に送信することを特徴とする光無
    線伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記通信が双方向で行われるとき、前記
    間欠的に送信される無情報信号は当該双方向通信におけ
    る相互の通信に影響を与えない間隔で送信されることを
    特徴とする請求項1記載の光無線伝送方法。
  3. 【請求項3】 送信手段から送信される光信号を受信手
    段で受信して通信を行うとともに無情報信号により通信
    状態を維持する光無線伝送システムであって、 前記送信手段は、前記無情報信号を間欠的に送信させる
    間欠送信手段を具備し、 前記受信手段は、前記間欠的に送信された無情報信号に
    より通信状態を維持する通信状態維持手段を具備するこ
    とを特徴とする光無線伝送システム。
  4. 【請求項4】 送信手段から送信される光信号を受信手
    段で受信して通信を行うとともに無情報信号により通信
    状態を維持する光無線伝送システムにおける光無線送信
    装置であって、 前記無情報信号を間欠的に送信させる間欠送信手段を具
    備することを特徴とする光無線送信装置。
  5. 【請求項5】 前記間欠送信手段は、前記間欠的に送信
    される無情報信号をランダムに送信させることを特徴と
    する請求項4記載の光無線送信装置。
  6. 【請求項6】 前記間欠送信手段は、前記間欠的に送信
    される無情報信号のオンオフ比が調整可能なように構成
    されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載
    の光無線送信装置。
  7. 【請求項7】 前記間欠送信手段は、前記間欠的に送信
    される無情報信号の送信を通信状況に応じて停止させる
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6記載の光無線送
    信装置。
  8. 【請求項8】 前記間欠送信手段は、前記通信に係り、
    繰り返して入力される制御信号のうちの後続部分を前記
    間欠的に送信される無情報信号に変換することを特徴と
    する請求項4乃至請求項7記載の光無線送信装置。
  9. 【請求項9】 送信手段から送信される光信号を受信手
    段で受信して通信を行うとともに無情報信号により通信
    状態を維持する光無線伝送システムにおける光無線受信
    装置であって、 前記無情報信号が間欠的に送信されているときの当該間
    欠的な無情報信号により通信状態を維持する通信状態維
    持手段を具備することを特徴とする光無線受信装置。
  10. 【請求項10】 前記通信が双方向で行われるときの通
    信方式が半二重方式であることを特徴とする請求項1記
    載の光無線伝送方法。
  11. 【請求項11】 複数のプロトコルの中での切替を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の光無線伝送方法。
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