JP2001168055A - 半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法Info
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Abstract
を形成するための半導体膜形成方法を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明は、触媒CVD,高密度触媒CV
D,高密度プラズマCVD,プラズマCVD,減圧CV
D,常圧CVD,スパッタリング,触媒スパッタリング
を利用して、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方
法である。真空容器1に原料ガスを供給して基板10上
に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含む工程
と、この半導体膜および絶縁膜にレーザーを照射してア
ニールする工程と、このアニールする工程の後工程であ
って、水蒸気でアニールを行う工程と、を備える。
Description
び薄膜半導体装置の製造方法に係り、特に高品質の薄膜
半導体装置を製造することが可能であるとともに、大型
の表示装置や固体撮像装置に適用可能な薄膜半導体装置
を製造することが可能な半導体膜形成方法および薄膜半
導体装置の製造方法に関する。
絶縁ゲート型ポリシリコンTFTは、低耐熱性基板上
に、プラズマCVD法等でアモルファスシリコン膜を形
成し、エキシマレーザーアニール処理でポリシリコン膜
を形成したものが一般的である。そして、ポリシリコン
膜形成後に、プラズマCVD法等でゲート絶縁膜(酸化
シリコン膜等)を形成しているが、この中の欠陥(プラ
ズマダメージ)や不純物に起因する正電荷が、ゲート絶
縁膜と半導体との界面近傍に存在すると、フラットバン
ド電圧のシフト(移動)を来たす。これがn−ch M
ISトランジスタのディプリーション化、p−ch M
ISトランジスタのオン電圧の増大化を引き起こして、
しきい値電圧の増大化現象につながり、これらのトラン
ジスタを用いた回路は、集積回路化に問題があるという
不都合がある。
化シリコン膜中のシリコンのダングリングボンド(未結
合手)によって生じるものと考えられている。この正電
荷が生じるのを防ぐ為に、ゲート絶縁膜の成膜後に、大
気等の酸素雰囲気中、又は水素ガスを含む還元性ガス中
で熱処理を行い、欠陥の補償を行うポストアニール法が
開発されている。しかし、このポストアニール法は、一
般に400℃以上の高温加熱が必要であるという問題点
がある。また、ポストアニール法によると、絶縁膜質に
よっては、かえってフラットバンド電圧のシフトを増大
させる場合があるという不都合がある。
スシリコン膜を形成した後、エキシマレーザーアニール
処理を行ってポリシリコン膜を形成し、その後水蒸気中
でポリシリコン膜のアニール処理を行う方法が開発され
ている。この方法を用いた場合の効果として、絶縁膜及
び半導体の改質が図られると共に、TFTを形成した場
合の移動度が向上し、オーミックコンタクトが改善さ
れ、ホットエレクトロン劣化が抑制され、集積回路の高
速動作化が実現される等の効果が報告されている。
アニール処理を行っている。この理由の一は、アルミ電
極形成前に水蒸気アニール処理を行うと、オーミックコ
ンタクトが取れにくいためである。しかし、アルミ電極
形成後に水蒸気アニール処理を行うと、アルミ電極表面
に酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウム膜が形成さ
れて、外部への電極取りだしが困難となる。つまり、金
線ボンディングや無電解Ni/Auメッキと半田バンプ
とのオーミックコンタクトが不十分になりやすく、形成
されたTFTの品質及び信頼性に問題が生じる。
う観点からは、プラズマCVD,減圧CVD法等により
形成したアモルファス/ポリシリコン膜を、単に高温あ
るいはエキシマレーザーアニール(ELA)処理するこ
と(以下「ELAによるポリシリコンTFT製法」とす
る)により、ポリシリコン膜の移動度の改善が図られて
きた。その結果、この方法で作成したポリシリコンTF
Tの電子移動度は、80〜120cm2/Vsec前後
となり、高精細化にも対応できるので、最近は駆動回路
一体型ポリシリコンTFTLCDが注目されている。
FT製法では、80〜120cm2/Vsec程度の電
子移動度を得るのが限界であった。また、エキシマレー
ザー出力が不安定であることや、生産性の低さ、装置が
大型化することにより装置が高価になること、歩留が低
く、品質の向上が望まれること等の問題がある。特に、
1m四方の大型ガラス基板になると、これらの問題が拡
大し、ますます半導体の性能,品質の低下およびコスト
の上昇が顕著となる。
技術である、固相成長法によるポリシリコンTFT製法
では、ポリシリコン膜とゲート絶縁膜SiO2を形成す
る際に、600℃以上での十数時間のアニールと約10
00℃の熱酸化が必要なために、高温に耐え得る基板材
料と特別な構造の半導体製造装置を採用せざるを得な
い。その為、使用できるウエーハサイズは、直径8〜1
2インチが限界であり、耐熱性の高い高価な石英ガラス
を採用した場合のコストダウンが難しい。したがって、
固相成長法によるポリシリコンTFT製法は、EVFや
データ/AVプロジェクタ用途に限定されるのが現状で
ある。
う優れた方法が開発され、実用化の検討が推進されてい
る。この触媒CVD法は、ガラス基板の様な絶縁性基板
上に、ポリシリコン膜、窒化シリコン膜を低温で作製し
得る方法である。触媒CVD法では、アニールなしで、
10〜20cm2/Vsec程度のホール素子の電子移
動度を得ている。
ような問題点がある。すなわち、上記触媒CVDで得て
いる10〜20cm2/Vsec程度のホール素子の電
子移動度では、良質なTFTデバイスを得ることができ
ない。良質なTFTデバイスを作製するには、移動度の
向上が必要である。また、ガラス基板上にポリシリコン
膜の形成をすると、この成膜条件次第では初期のアモル
ファスシリコンの遷移層5〜10(nm)厚が形成され
やすいので、ボトムゲート型TFTとした場合は所望の
移動度を得にくいという問題がある。なお、一般に駆動
回路一体型ポリシリコンTFTLCDとしては、ボトム
ゲート型TFTが歩留及び生産性の面で製造しやすいた
め、この所望の電子/正孔移動度を得にくいという問題
が、さらにネックとなる。また、この触媒CVD法は、
形成された膜の特性、品質及び信頼性等に課題が多いの
が現状である。
課題を解決するためになされたもので、基板上に高品質
な半導体膜を形成するための半導体膜形成方法を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、高品質で且つ大型
の表示装置,固体撮像装置等にも適用可能な薄膜半導体
装置の製造方法を提供することにある。本発明のさらに
他の目的は、高品質な半導体膜の形成及び薄膜半導体装
置の製造を可能とするとともに、充分な電子/正孔移動
度を得ることが可能な半導体膜形成方法及び薄膜半導体
装置の製造方法を提供することにある。本発明のさらに
他の目的は、熱触媒体の劣化を防ぐことが可能な半導体
膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法を提供するこ
とにある。
係る発明によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVD
を利用して、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方
法であって、真空容器に少なくとも原料ガスを供給して
前記基板上に半導体膜を形成することを含む半導体膜形
成工程と、前記形成された半導体膜にレーザーを照射
し、前記形成された半導体膜をレーザーでアニールする
レーザーアニール工程と、を備えたことにより解決され
る。
ル処理するように構成しているので、半導体膜のみが瞬
時に熱せられ、基板への熱の影響が及びにくくなり、基
板の変形を起こすことなく、アモルファスシリコンまた
は微結晶シリコン半導体膜を結晶化でき、又含有してい
るキャリア不純物の活性化もでき、例えば移動度の大き
い半導体膜に変えることができる。しかも、この結晶
化、活性化は基板全体を高温にすることなく、低温で行
うことができる。
ら、前記真空容器に水素を含むキャリアガスを常時供給
し、該供給されたキャリアガスで発生した活性化水素イ
オンH *で前記基板上をクリーニングするクリーニング
工程を備え、前記クリーニング工程と、前記半導体膜形
成工程とを行うと好適である。
るときに、水素を含むキャリアガスを常時供給している
ので、キャリアガスで発生した活性化水素イオンH*が
基板表面をクリーニング(還元)し、基板上に高品質の
半導体膜を形成することができる。また、キャリアガス
としての水素ガスを供給し、また熱触媒体を加熱して触
媒作用が可能な状態にしておき、複数の膜を連続成膜し
て、特定の膜、例えばシリコン膜とゲート絶縁膜を連続
成膜した場合などは、少なくともゲートチャンネル部を
低ストレス,低コンタミとすることができる。さらに、
水素を含むキャリアガスが基板の成膜中に常時導入され
ているので、熱触媒体を他のガスの影響から保護するこ
とになり熱触媒体の劣化を防ぐことが可能となる。
ほどキャリア(電子,正孔)の流れが良好になり、好ま
しい。例えば、ポリシリコン膜等の半導体膜中の酸素,
炭素,窒素は、いずれも1×1019atoms/cm
3以下、好ましくは5×10 18atoms/cm3以
下であると好適であるが、本発明では、水素ガス導入に
より、常に成膜中に活性化水素イオンH*にさらされ
て、半導体膜の酸化およびコンタミが低減されるため、
上記数値を達成することが可能となる。
記真空容器に水素を含むキャリアガスを供給し、該供給
されたキャリアガスで発生した活性化水素イオンH*で
前記基板上をクリーニングするクリーニング工程と、前
記キャリアガスの供給を、前記半導体膜形成工程の前,
途中,後の少なくとも一つで増減する工程と、前記半導
体膜形成工程と、を行うと好適である。
開始後所定時間経過した後に、キャリアガスの導入を低
減させることができるので、真空容器において原料ガス
の割合が高くなり、基板への半導体膜形成が高速で行わ
れ作業性を向上させることが可能となる。また、基板へ
半導体膜を形成するときに、水素を含むキャリアガスを
供給しているので、熱触媒体で発生した活性化水素イオ
ンH*が基板表面をクリーニングし、基板上に高品質の
半導体膜を形成することができる。さらに、キャリアガ
スとしての水素ガスを供給し、また熱触媒体を加熱して
触媒作用が可能な状態にしておき、複数の膜を連続成膜
して、特定の膜、例えばシリコン膜とゲート絶縁膜を連
続成膜した場合などは、少なくともゲートチャンネル部
を低ストレス,低コンタミとすることができる。
成工程の前,後でキャリアガスの導入を増加させること
ができるので、成膜前後に、熱触媒体により、活性化水
素イオンH*を大量に発生させ、クリーニング、膜スト
レス低減等を促進させることができる。また、ポリシリ
コン膜等の半導体膜の絶縁膜との界面における酸素,炭
素,窒素は、いずれも少ないほどキャリア(電子,正
孔)の流れが良好になり、好ましい。例えば、ポリシリ
コン膜等の半導体膜中の酸素,炭素,窒素は、いずれも
1×1019atoms/cm3以下、好ましくは5×
1018atoms/cm 3以下であると好適である
が、本発明では、半導体膜形成工程の前から水素ガスを
導入しているため、この数値を達成することが可能とな
る。
導体膜形成工程を行い、前記真空容器内のレーザーアニ
ール室で前記レーザーアニール工程を行い、前記半導体
膜形成工程と前記レーザーアニール工程とを前記真空容
器内で連続して行ってもよい。このように構成すること
により、真空装置内から取り出すことなく半導体膜形成
工程およびレーザーアニール工程を連続して行うことが
でき、より簡易な工程で薄膜半導体装置等を製造するこ
とが可能となる。
ールされた半導体膜上に絶縁膜を成膜し、前記半導体膜
形成工程と前記レーザーアニール工程と前記絶縁膜の成
膜とを前記真空容器内で連続して行うように構成しても
好適である。このように構成することにより、真空装置
内から取り出すことなく半導体膜形成工程およびレーザ
ーアニール工程および絶縁膜の成膜を連続して行うこと
ができ、より簡易な工程で薄膜半導体装置等を製造する
ことが可能となる。
よれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
て、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法であっ
て、前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記
基板上に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含
む半導体膜および絶縁膜形成工程と、前記形成された半
導体膜および絶縁膜にレーザーを照射し、前記形成され
た半導体膜および絶縁膜をレーザーでアニールするレー
ザーアニール工程と、を備えたことにより解決される。
ル処理するように構成しているので、半導体膜のみが瞬
時に熱せられ、基板への熱の影響が及びにくくなり、基
板の変形を起こすことなく、アモルファスシリコンまた
は微結晶シリコン半導体膜を結晶化でき、又含有してい
るキャリア不純物の活性化もでき、例えば移動度の大き
い半導体膜に変えることができる。しかも、この結晶
化、活性化は基板全体を高温にすることなく、低温で行
うことができる。
ーアニール装置内で前記レーザーアニール工程を行うと
好適である。
および絶縁膜形成工程を行い、前記真空容器内のレーザ
ーアニール室で前記レーザーアニール工程を行い、前記
半導体膜および絶縁膜形成工程と前記レーザーアニール
工程とを前記真空容器内で連続して行うように構成して
もよい。
半導体膜を形成し、前記真空容器内の絶縁膜成膜室で絶
縁膜を形成し、前記真空容器内のレーザーアニール室で
前記レーザーアニール工程を行い、前記半導体膜の形成
と前記絶縁膜の形成と前記レーザーアニール工程とを前
記真空容器内で連続して行うように構成すると好適であ
る。
および絶縁膜形成工程では、前記半導体膜として、該半
導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域における
酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019at
oms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/cm
3以上である半導体膜を形成し、前記レーザーアニール
工程では、前記半導体膜をレーザーアニールして、該半
導体膜の少なくともキャリアチャンネル領域における酸
素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×101 9ato
ms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/cm3
以上の半導体膜とすると好適である。
VDを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDま
たは減圧CVDまたは常圧CVDとした場合における前
記半導体膜形成工程または前記半導体膜および絶縁膜形
成工程での前記半導体膜として、該半導体膜内の少なく
ともキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素
のそれぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上である半導
体膜を形成し、前記レーザーアニール工程で、前記半導
体膜をレーザーアニールして、該半導体膜内の少なくと
もキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素の
それぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上の半導体膜
とすると好適である。前記触媒CVDまたは高密度触媒
CVDを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングと
し、前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わ
りに、ターゲットを用いた場合における前記半導体膜形
成工程または前記半導体膜および絶縁膜形成工程での前
記半導体膜として、該半導体膜内の少なくともキャリア
チャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの
濃度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度
が0.01原子%/cm3以上である半導体膜を形成
し、前記レーザーアニール工程で、前記半導体膜をレー
ザーアニールして、該半導体膜内の少なくともキャリア
チャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの
濃度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度
が0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすると好適
である。
リアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞ
れの濃度が1×1019atoms/cm3以下として
いるので、キャリア(電子,正孔)の流れが良好にな
り、ゲート電圧/ドレイン電流特性にヒステリシスがな
く、高い周波数において良好なスイッチング特性を得る
ことができる。また、半導体膜内の少なくともキャリア
チャンネル領域における水素濃度を0.01原子%/c
m3以上としているので、キャリアチャンネル領域の導
電度を高めることができる。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
て、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法であっ
て、前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記
基板上に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含
む半導体膜および絶縁膜形成工程と、前記形成された半
導体膜および絶縁膜を水蒸気でアニールする水蒸気アニ
ール工程と、を備えたことにより解決される。
め、400℃以下の低温の加熱処理で効果的に半導体お
よび絶縁膜の改質をはかることができる。また、絶縁膜
の改質,すなわち絶縁膜中の水およびOH基を低減する
ことによって、ゲート絶縁膜または半導体膜の、ホット
エレクトロン劣化を抑制する効果を得ることができる。
より、例えばゲート絶縁膜において、ホットエレクトロ
ン劣化を抑制する。さらに、ゲート絶縁膜中の欠陥や不
純物に起因する正電荷を中性化し、負に寄ったフラット
バンド電圧を0v側に近づけることができるので、n−
ch MISトランジスタにおけるディプリーション型
への移行を回避してエンハンスメント型とし、p−ch
MISトランジスタではしきい値電圧Vthの増大化
を回避して確実な動作を行わしめるので、CMOS等の
集積回路化を容易に行える。そして、同一半導体基板に
おける素子特性のばらつきを小さくできるので、回路の
集積化が容易である。さらに、半導体と絶縁膜の界面特
性の向上、すなわちしきい値電圧Vthを下げてオン電
流を増大させ、オフ電流を低下させる効果をもたらし、
集積回路の高速動作化が実現できる。また、キャリア移
動度の増大が期待できる。
アニール装置内で前記水蒸気アニール工程を行うと好適
である。このように構成することにより、真空容器内が
水蒸気により劣化することを防止することができる。ま
た、酸素の存在により酸化劣化し易い熱触媒体を用いた
場合には、水蒸気により熱触媒体が酸化劣化することを
防止することができる。
および絶縁膜形成工程を行い、前記真空容器内の水蒸気
アニール室で前記水蒸気アニール工程を行い、前記半導
体膜および絶縁膜形成工程と前記水蒸気アニール工程と
を前記真空容器内で連続して行うように構成してもよ
い。このように構成することにより、真空装置内から取
り出すことなく半導体膜および絶縁膜形成工程および水
蒸気アニール工程を連続して行うことができ、より簡易
な工程で薄膜半導体装置等を製造することが可能とな
る。
で半導体膜を形成し、前記真空容器内の絶縁膜成膜室で
絶縁膜を形成し、前記真空容器内の水蒸気アニール室で
前記水蒸気アニール工程を行い、前記半導体膜の形成と
前記絶縁膜の形成と前記水蒸気アニール工程とを前記真
空容器内で連続して行うように構成すると好適である。
および絶縁膜形成工程では、前記半導体膜として、該半
導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域における
酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019at
oms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/cm
3以上である半導体膜を形成し、前記水蒸気アニール工
程では、前記半導体膜を水蒸気アニールして、該半導体
膜内の少なくともキャリアチャンネル領域における酸
素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019ato
ms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/cm3
以上の半導体膜とすると好適である。
VDを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDま
たは減圧CVDまたは常圧CVDとした場合における前
記半導体膜形成工程または前記半導体膜および絶縁膜形
成工程での前記半導体膜として、該半導体膜内の少なく
ともキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素
のそれぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上である半導
体膜を形成し、前記水蒸気アニール工程で、前記半導体
膜を水蒸気アニールして、該半導体膜内の少なくともキ
ャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれ
ぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以下、水
素濃度が0.01原子%/cm3以上の半導体膜とする
ことを特徴とする請求項13記載の半導体膜形成方法。
と好適である。前記触媒CVDまたは高密度触媒CVD
を、スパッタリングまたは触媒スパッタリングとし、前
記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わりに、
ターゲットを用いた場合における前記半導体膜形成工程
または前記半導体膜および絶縁膜形成工程での前記半導
体膜として、該半導体膜内の少なくともキャリアチャン
ネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が
1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.
01原子%/cm3以上である半導体膜を形成し、前記
水蒸気アニール工程で、前記半導体膜を水蒸気アニール
して、該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領
域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1
019atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原
子%/cm 3以上の半導体膜とすると好適である。
リアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞ
れの濃度が1×1019atoms/cm3以下として
いるので、キャリア(電子,正孔)の流れが良好にな
り、ゲート電圧/ドレイン電流特性にヒステリシスがな
く、高い周波数において良好なスイッチング特性を得る
ことができる。また、半導体膜内の少なくともキャリア
チャンネル領域における水素濃度を0.01原子%/c
m3以上としているので、キャリアチャンネル領域の導
電度を高めることができる。
る場合、少なくともシリコン膜形成領域に段差を形成
し、前記段差を含むシリコン膜形成領域に単結晶シリコ
ン膜をグラフォエピタキシャル成長させると好適であ
る。即ち、基板に段差を設け、段差を含む基板上に単結
晶シリコン膜をグラフォエピタキシャル成長させている
ので、高い電子/正孔移動度を有し、動作性に優れる単
結晶シリコン膜を得ることができる。
合、少なくともシリコン膜形成領域に単結晶シリコンと
格子整合の良い物質層を形成し、該物質層を含むシリコ
ン膜形成領域に単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシャ
ル成長させるように構成すると好適である。これによ
り、高い電子/正孔移動度を有し、動作性に優れる単結
晶シリコン膜を得ることができる。
の良い物質層は、サファイアおよびスピネル構造体およ
びフッ化カルシウムを含む群より選ばれた、少なくとも
一種以上の物質よりなるように構成するとよい。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
て、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法であっ
て、前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記
基板上に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含
む半導体膜および絶縁膜形成工程と、前記形成された半
導体膜および絶縁膜にレーザーを照射し、前記形成され
た半導体膜および絶縁膜をレーザーでアニールするレー
ザーアニール工程と、該レーザーアニール工程の後工程
であって、水蒸気でアニールを行う水蒸気アニール工程
と、を備えることにより解決される。
ーアニール工程及び前記水蒸気アニール工程を行なう
と、例えば半導体膜として、アモルファスシリコン膜ま
たは微結晶シリコン膜の場合などは、レーザーアニール
工程で大きな粒径のポリシリコン膜を形成し、大きい移
動度のポリシリコン膜の形成が可能となる。このよう
に、半導体膜形成工程の後で前記レーザーアニール工程
及び前記水蒸気アニール工程を行なうため、低温の加熱
処理で効果的に半導体膜の改質をはかることができる。
工程の前から、前記真空容器に水素を含むキャリアガス
を常時供給し、該供給されたキャリアガスで発生した活
性化水素イオンH*で前記基板上をクリーニングするク
リーニング工程を備え、前記クリーニング工程と、前記
半導体膜および絶縁膜形成工程とを行うと好適である。
るときに、水素を含むキャリアガスを常時供給している
ので、キャリアガスで発生した活性化水素イオンH*が
基板表面をクリーニングし、基板上に高品質の半導体膜
を形成することができる。また、キャリアガスとしての
水素ガスを供給し、また熱触媒体を加熱して触媒作用が
可能な状態にしておき、複数の膜を連続成膜して、特定
の膜、例えばシリコン膜とゲート絶縁膜を連続成膜した
場合などは、少なくともゲートチャンネル部を低ストレ
ス,低コンタミとすることができる。さらに、水素を含
むキャリアガスが基板の成膜中に常時導入されているの
で、熱触媒体を他のガスの影響から保護することになり
熱触媒体の劣化を防ぐことが可能となる。また、酸素の
存在により酸化劣化し易い熱触媒体5、例えば、表面に
高融点金属(タングステン、トリア含有タングステン、
タンタル、モリブデン、シリコン等)が裸出した熱触媒
体5を用いた場合には、残留酸素により熱触媒体が酸化
劣化することを防止することができる。
の前から、前記真空容器に水素を含むキャリアガスを供
給し、該供給されたキャリアガスで発生した活性化水素
イオンH*で前記基板上をクリーニングするクリーニン
グ工程と、前記キャリアガスの供給を、前記半導体膜お
よび絶縁膜形成工程の前,途中,後の少なくとも一つで
増減する工程と、前記半導体膜および絶縁膜形成工程
と、を行うように構成してもよい。
開始後所定時間経過した後に、キャリアガスの導入を低
減させることができるので、真空容器において原料ガス
の割合が高くなり、基板への半導体膜形成が高速で行わ
れ作業性を向上させることが可能となる。また、基板へ
半導体膜を形成するときに、水素を含むキャリアガスを
供給しているので、熱触媒体で発生した活性化水素イオ
ンH*が基板表面をクリーニングし、基板上に高品質の
半導体膜を形成することができる。さらに、キャリアガ
スとしての水素ガスを供給し、また熱触媒体を加熱して
触媒作用が可能な状態にしておき、複数の膜を連続成膜
して、特定の膜、例えばシリコン膜とゲート絶縁膜を連
続成膜した場合などは、少なくともゲートチャンネル部
を低ストレス,低コンタミとすることができる。
成工程の前,後でキャリアガスの導入を増加させること
ができるので、キャリアガスで発生した活性化水素イオ
ンH *が基板表面をクリーニングし、基板上に高品質の
半導体膜を形成することができる。また、キャリアガス
としての水素ガスを供給し、また熱触媒体を加熱して触
媒作用が可能な状態にしておき、複数の膜を連続成膜し
て、特定の膜、例えばシリコン膜とゲート絶縁膜を連続
成膜した場合などは、少なくともゲートチャンネル部を
低ストレス,低コンタミとすることができる。さらに、
水素を含むキャリアガスが基板の成膜中に常時導入され
ているので、熱触媒体を他のガスの影響から保護するこ
とになり熱触媒体の劣化を防ぐことが可能となる。
プラズマCVD、高密度プラズマCVD、高密度触媒C
VD等で、ポリシリコン膜等を成膜する場合には、この
ポリシリコン膜等中の酸素,炭素,窒素は、いずれも少
ないほどキャリア(電子,正孔)の流れが良好になり、
好ましい。例えば、このポリシリコン膜等の半導体膜中
の酸素,炭素,窒素は、いずれも1×1019atom
s/cm3以下、好ましくは5×1018atoms/
cm3以下であると好適であるが、本発明では、水素ガ
ス導入により、成膜中に活性化水素イオンH*にさらさ
れて、半導体膜の酸化およびコンタミが低減されるた
め、上記数値を達成することが可能となる。さらに、レ
ーザーアニール処理を行った後にも、この数値が維持さ
れると好適であるが、本発明では、水素ガスを導入して
いるため、レーザーアニール処理後にもこの数値を達成
することが可能となる。
入しているため、エピタキシャル成長、スパッタリング
等によりポリシリコン膜を成膜する場合にも、上記数値
を達成することが可能となる。さらに、本発明では、成
膜中に水素ガスを導入しているため、アモルファスシリ
コン膜または微結晶シリコン膜を成膜し、これらの膜を
レーザーアニール処理して大粒径ポリシリコン膜を得る
場合に、レーザーアニール処理後にも、この数値を達成
することが可能となる。上記数値は、特に、MISTF
Tの場合、チャンネル領域となるポリシリコン膜のゲー
ト絶縁膜との界面において達成されることが望まれる
が、本発明によれば、特にポリシリコン膜のゲート絶縁
膜との界面の酸素,炭素,窒素のそれぞれの含有量を上
記数値とすることが可能となる。
アニール装置内で前記レーザーアニール工程を行い、前
記真空容器とは異なる水蒸気アニール装置内で前記水蒸
気アニール工程を行うように構成しても好適である。
絶縁膜形成工程を行い、前記真空容器内のレーザーアニ
ール室で前記レーザーアニール工程を行い、前記真空容
器内の水蒸気アニール室で前記水蒸気アニール工程を行
い、前記半導体膜および絶縁膜形成工程と前記レーザー
アニール工程と前記水蒸気アニール工程とを前記真空容
器内で連続して行うように構成してもよい。また、前記
真空容器内の半導体膜成膜室で半導体膜を形成し、前記
真空容器内の絶縁膜成膜室で絶縁膜を形成し、前記真空
容器内のレーザーアニール室で前記レーザーアニール工
程を行い、前記真空容器内の水蒸気アニール室で前記水
蒸気アニール工程を行い、前記半導体膜の形成と前記絶
縁膜の形成と前記レーザーアニール工程と前記水蒸気ア
ニール工程とを前記真空容器内で連続して行うように構
成すると好適である。
装置内から取り出すことなく半導体膜の形成および絶縁
膜の形成およびレーザーアニール工程および水蒸気アニ
ール工程を連続して行うことができ、より簡易な工程で
薄膜半導体装置等を製造することが可能となる。
導体膜および絶縁膜形成工程では、前記半導体膜とし
て、該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域
における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×10
19atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子
%/cm3以上である半導体膜を形成し、前記水蒸気ア
ニール工程では、前記半導体膜を水蒸気アニールして、
該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域にお
ける酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019
atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/
cm3以上の半導体膜とし、前記レーザーアニール工程
では、前記半導体膜をレーザーアニールして、該半導体
膜内の少なくともキャリアチャンネル領域における酸
素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019ato
ms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/cm3
以上の半導体膜とすると好適である。
VDを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDま
たは減圧CVDまたは常圧CVDとした場合における前
記半導体膜形成工程または前記半導体膜および絶縁膜形
成工程での前記半導体膜として、該半導体膜内の少なく
ともキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素
のそれぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上である半導
体膜を形成し、前記水蒸気アニール工程で、前記半導体
膜を水蒸気アニールして、該半導体膜の少なくともキャ
リアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞ
れの濃度が1×1019atoms/cm3以下、水素
濃度が0.01原子%/cm3以上の半導体膜とし、前
記レーザーアニール工程で、前記半導体膜をレーザーア
ニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャン
ネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が
1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.
01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特徴と
すると好適である。前記触媒CVDまたは高密度触媒C
VDを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングと
し、前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わ
りに、ターゲットを用いた場合における前記半導体膜形
成工程または前記半導体膜および絶縁膜形成工程での前
記半導体膜として、該半導体膜内の少なくともキャリア
チャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの
濃度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度
が0.01原子%/cm3以上である半導体膜を形成
し、前記水蒸気アニール工程で、前記半導体膜を水蒸気
アニールして、該半導体膜の少なくともキャリアチャン
ネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が
1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.
01原子%/cm3以上の半導体膜とし、前記レーザー
アニール工程で、前記半導体膜をレーザーアニールし
て、該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域
における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×10
19atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子
%/cm3以上の半導体膜とすると好適である。
リアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞ
れの濃度が1×1019atoms/cm3以下として
いるので、キャリア(電子,正孔)の流れが良好にな
り、ゲート電圧/ドレイン電流特性にヒステリシスがな
く、高い周波数において良好なスイッチング特性を得る
ことができる。また、半導体膜内の少なくともキャリア
チャンネル領域における水素濃度を0.01原子%/c
m3以上としているので、キャリアチャンネル領域の導
電度を高めることができる。
度触媒CVDを、高密度プラズマCVDまたはプラズマ
CVDまたは減圧CVDまたは常圧CVDとするとこう
てきである。また、前記触媒CVDまたは高密度触媒C
VDを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングと
し、前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わ
りに、ターゲットを用いてもよい。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てトップゲート型TFTを製造する製造方法であって、
真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、基板上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート絶縁
膜と、を連続成膜し、その後、前記半導体膜をレーザー
アニール処理して多結晶半導体膜とし、次いで、ソース
/トップゲート/ドレイン電極を形成してなることによ
り解決される。このように構成することにより、薄膜半
導体装置の性能を向上し、かつ製造を容易にすることが
できる。
明によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用
してボトムゲート型TFTを製造する製造方法であっ
て、基板上にボトムゲート電極を形成し、真空容器に少
なくとも原料ガスを供給して、前記真空容器中で、ボト
ムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半
導体膜と、保護膜とを連続成膜し、その後で、前記半導
体膜をレーザーアニール処理して多結晶半導体膜とし、
次いで、ソース/ドレイン電極を形成してなることによ
り解決される。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てデュアルゲート型TFTを製造する製造方法であっ
て、基板上にボトムゲート電極を形成し、真空容器に少
なくとも原料ガスを供給して、前記真空容器中で、ボト
ムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半
導体膜と、トップゲート絶縁膜とを連続成膜し、その
後、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多結晶半
導体膜とし、次いで、ソース/トップゲート/ドレイン
電極を形成してなることにより解決される。
ーザーアニール装置内で前記レーザーアニール処理を行
うと好適である。
体膜および前記絶縁膜を成膜し、前記真空容器内のレー
ザーアニール室で前記レーザーアニール処理を行い、前
記半導体膜および絶縁膜の成膜と前記レーザーアニール
処理とを前記真空容器内で連続して行うように構成して
もよい。
で前記半導体膜を成膜し、前記真空容器内の絶縁膜成膜
室で前記絶縁膜を形成し、前記真空容器内のレーザーア
ニール室で前記レーザーアニール処理を行い、前記半導
体膜の形成と前記絶縁膜の形成と前記レーザーアニール
処理とを前記真空容器内で連続して行うように構成する
と好適である。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てトップゲート型TFTを製造する製造方法であって、
真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、前記基板上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート
絶縁膜と、を連続成膜し、その後、ソース/トップゲー
ト/ドレイン電極を形成し、次いで、低圧高温又は高圧
高温で、水蒸気アニール処理を行い、その後、前記ソー
ス/トップゲート/ドレイン電極のプラズマクリーニン
グ又はスパッタクリーニングを行うことにより解決され
る。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てボトムゲート型TFTを製造する製造方法であって、
基板上にボトムゲート電極を形成し、真空容器に少なく
とも原料ガスを供給して、前記真空容器中で、ボトムゲ
ート電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半導体
膜と、保護膜とを連続成膜し、その後、ソース/ドレイ
ン電極を形成し、次いで、低圧高温又は高圧高温で、水
蒸気アニール処理を行い、その後、前記ソース/ボトム
ゲート/ドレイン電極のプラズマクリーニング又はスパ
ッタクリーニングを行うことにより解決される。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てデュアルゲート型TFTを製造する製造方法であっ
て、基板上にボトムゲート電極を形成し、真空容器に少
なくとも原料ガスを供給して、前記真空容器中で、ボト
ムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半
導体膜と、トップゲート絶縁膜とを連続成膜し、その
後、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成し、次
いで、低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理を
行い、その後、前記ソース/トップゲート/ボトムゲー
ト/ドレイン電極のプラズマクリーニング又はスパッタ
クリーニングを行うことにより解決される。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てトップゲート型TFTを製造する製造方法であって、
真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、基板上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート絶縁
膜と、を連続成膜し、その後、前記半導体膜をレーザー
アニール処理して多結晶半導体膜とし、次いでソース/
トップゲート/ドレイン電極を形成し、次いで低圧高温
又は高圧高温で、水蒸気アニール処理を行い、その後、
前記ソース/トップゲート/ドレイン電極のプラズマク
リーニング又はスパッタクリーニングを行うことにより
解決される。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てボトムゲート型TFTを製造する製造方法であって、
基板上にボトムゲート電極を形成し、真空容器に少なく
とも原料ガスを供給して、前記真空容器中で、ボトムゲ
ート電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半導体
膜と、保護膜とを連続成膜し、その後で、前記半導体膜
をレーザーアニール処理して多結晶半導体膜とし、次い
でソース/ドレイン電極を形成し、次いで低圧高温又は
高圧高温で、水蒸気アニール処理を行い、その後、前記
ソース/ボトムゲート/ドレイン電極のプラズマクリー
ニング又はスパッタクリーニングを行うことにより解決
される。
によれば、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用し
てデュアルゲート型TFTを製造する製造方法であっ
て、基板上にボトムゲート電極を形成し、真空容器に少
なくとも原料ガスを供給して、前記真空容器中で、ボト
ムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半
導体膜と、トップゲート絶縁膜とを連続成膜し、その
後、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多結晶半
導体膜とし、次いで、ソース/トップゲート/ドレイン
電極を形成し、次いで、低圧高温又は高圧高温で、水蒸
気アニール処理を行い、その後、前記ソース/トップゲ
ート/ボトムゲート/ドレイン電極のプラズマクリーニ
ング又はスパッタクリーニングを行うことにより解決さ
れる。
度触媒CVDを、高密度プラズマCVDまたはプラズマ
CVDまたは減圧CVDまたは常圧CVDとすると好適
である。前記触媒CVDまたは高密度触媒CVDを、ス
パッタリングまたは触媒スパッタリングとし、前記真空
容器に少なくとも原料ガスを供給する代わりに、ターゲ
ットを用いると好適である。
ガスを常時供給し、該供給されたキャリアガスで発生し
た活性化水素イオンH*で前記基板上をクリーニングす
るクリーニング工程を備え、前記膜の成膜と前記クリー
ニング工程とを繰り返し、或いは前記クリーニング工程
の後で前記膜の成膜を繰り返すように構成すると好適で
ある。
ガスを供給し、該供給されたキャリアガスで発生した活
性化水素イオンH*で前記基板上をクリーニングするク
リーニング工程と、前記キャリアガスの供給を、前記膜
を形成する前,途中,後の少なくとも一つで増減する工
程と、前記膜の形成と、を行うように構成すると好適で
ある。
方法及び薄膜半導体装置の製造方法について、好適な実
施の形態を図1に基づいて説明する。なお、図1乃至図
10、図15において、アルゴンをAr、シリコンをS
i、水素ガスをH2、酸素ガスをO2、窒素ガスを
N2、アンモニアガスをNH3、シランガスをSi
H4、ヘリウムガスをHe、ネオンガスをNe、窒化シ
リコンをSiN、酸化シリコンをSiO2と表す。
VDを利用して、基板10に半導体膜を形成する半導体
膜形成方法である。真空容器1に少なくとも原料ガスを
供給して基板10上に半導体膜を形成することを含む半
導体膜形成工程と、この形成された半導体膜にレーザー
を照射し、形成された半導体膜をレーザーでアニールす
るレーザーアニール工程と、を備える。半導体膜は、例
えばアモルファス半導体膜,微結晶半導体膜,多結晶半
導体膜である。
ン系膜を下記のように定義する。アモルファスシリコン
膜は、水素含有のアモルファス構造のシリコン(a−S
i:H)の膜とする。微結晶シリコン膜とは、アモルフ
ァスシリコンを含有する微結晶シリコン{nc−Si
(nanocrystalline Siliconの
略)}が集合する膜とする。ポリシリコン膜とは、アモ
ルファスシリコンと微結晶シリコン(nc−Si)を含
有する比較的小さい粒径のポリシリコン{μc−Si
(microcrystalline Silicon
の略)}が集合する膜とする。単結晶シリコン膜とは、
亜粒界や転位を含有する単結晶も含む単結晶シリコン膜
とする。レーザー光の吸収が大きく溶融しやすいアモル
ファス構造シリコンと結晶成長のシード(種)のnc−
Siおよびμc−Siがうまく組み合わさって、エキシ
マレーザーアニール等のレーザーアニール処理により再
結晶化が促進され、大きな粒径のポリシリコン膜が形成
されるのが本発明の特長である。
程の後でなく、半導体膜と絶縁膜とを形成した後に行っ
てもよい。絶縁膜は、例えば酸化シリコン膜、窒化シリ
コン膜、酸窒化シリコン膜のいずれか1種以上、又はそ
の複合膜である。
理するように構成しているので、膜のみが瞬時に熱せら
れ、基板10への熱の影響が及びにくくなり、基板10
の変形を起こすことなく、アモルファスシリコンまたは
微結晶シリコンまたはポリシリコン薄膜を結晶化でき、
又キャリア不純物の活性化もでき、例えば移動度の大き
い薄膜に変えることができる。しかも、この結晶化、活
性化は基板10全体を高温にすることなく、低温で行う
ことができる。また、薄膜半導体装置の性能を向上し、
かつ製造を容易にするものである。
ために、基板10を200℃以上〜500℃未満に加熱
して、形成された膜を、ビーム形状が、ラインビームま
たはエリアビームであるエキシマレーザーまたはアルゴ
ンレーザー等のレーザーでアニールしてもよい。
光の光エネルギー吸収が高いため、ポリシリコン膜は、
シリコンイオン等を注入して結晶成長のシード(種)を
注入すると同時に、アモルファスシリコン化することに
より、大粒径ポリシリコン膜とすることがより容易とな
る。このシリコンイオン等の注入は、たとえば、必要に
応じて、20〜30keVで1〜2E15atoms/
cm2のシリコンイオン(SiF4)を注入した後に、
レーザーアニール処理を行うことにより行うことができ
る。
ーザーアニールで溶解しにくいので、レーザーアニール
で溶解しやすいアモルファスシリコンとした後にレーザ
ーアニール処理すると、大きな粒径のポリシリコンが形
成され、移動度向上が可能となる。
媒体5に、原料ガスの少なくとも一部を触媒反応、又は
熱分解反応で活性化、イオン化させて、これらの堆積種
を加熱された基板10上に堆積させて形成する方法であ
る。熱触媒体5は、熱触媒体5の融点未満の温度であっ
て、800℃以上2000℃以下の温度に加熱するとよ
い。このとき、基板10の温度を200℃以上500℃
以下の温度にするとよい。
より、真空容器1内に導入された水素ガスから活性化水
素イオンH*が発生するため、基板表面に付着した酸
素、水分等をクリーニングすることができる。例えば、
酸化シリコン膜とポリシリコン膜が形成される際には、
これらの薄膜の界面にアモルファスシリコンの遷移層が
形成されず、高品質な薄膜層を形成することが可能とな
る。また、加熱した熱触媒体5を用いることにより、原
料ガスの大部分を薄膜として形成することができ、効率
よく原料ガスを利用して薄膜を形成することができ、コ
ストダウンが可能となる。熱触媒体5は、タングステ
ン、トリア含有タングステン、白金、モリブデン、パラ
ジュウム、金属蒸着セラミックス、シリコン、アルミ
ナ、炭化ケイ素よりなる群から選ばれた少なくとも一種
の材料よりなる。
ニウム、シリコンゲルマニウム、シリコンカーバイト、
ガリウムひ素、ガリウムアルミニウムひ素、ガリウム
燐、インジュウム燐、セレン化亜鉛、硫化カドミウム、
石英ガラス、ほうけい酸ガラス、アルミノけい酸ガラ
ス、耐熱性樹脂を含む半導体または絶縁性の材料から選
ばれたものとするとよい。
真空容器1に水素を含むキャリアガスを常時供給し、こ
の供給されたキャリアガスで発生した活性化水素イオン
H*で基板10上をクリーニングするクリーニング工程
を行う。そして、このクリーニング工程と、この半導体
膜形成工程とを行う。
きに、水素を含むキャリアガスを供給するので、供給さ
れたキャリアガスの一部は活性化水素イオンH*となっ
て、この活性化水素イオンH*が基板表面をクリーニン
グし、基板10上に高品質の薄膜を形成することができ
る。そして、キャリアガスとしての水素ガスを供給し、
熱触媒体5を加熱して触媒作用が可能な状態にし、少な
くともシリコン膜とゲート絶縁膜を連続成膜すること
で、少なくともゲートチャンネル部を低ストレス,低コ
ンタミ,低界面準位とし、特性を向上することが可能と
なる。また、本発明に係る半導体膜形成方法を用いて薄
膜半導体装置を製造する場合には、薄膜半導体装置の性
能を向上し、かつ製造を容易にするものである。
べたが、本明細書中において、「連続成膜」には、次の
3通りがある。まず、成膜装置1内で、ゲート絶縁膜と
半導体膜とを、連続して成膜する場合であり、ここで述
べた意味である。次に、絶縁膜を、SiN−SiON−
SiO2等の傾斜複合膜として成膜する場合である。さ
らに、異なる絶縁膜を連続して成膜する場合である。
器1に水素を含むキャリアガスを供給し、この供給され
たキャリアガスで発生した活性化水素イオンH*で基板
10上をクリーニングするクリーニング工程と、キャリ
アガスの供給を、前記半導体膜形成工程の前,途中,後
の少なくとも一つで増減する工程と、前記半導体膜形成
工程と、を行うこともできる。クリーニングされた基板
10には、真空容器1中に少なくとも原料ガスを導入す
ることにより薄膜が形成されるが、このとき、例えば、
図3の一点鎖線で示すように、前記キャリアガスの供給
を途中で低減することにより、真空容器1中での原料ガ
スの割合が高くなり、高速で薄膜形成を行うことが可能
となる。また、熱触媒体5として上記した酸化劣化しな
い熱触媒体5を使用した場合には、図7乃至図9の実線
で示すように、半導体膜形成工程の途中で真空容器1内
へのキャリアガスの供給を停止することもできる。酸化
劣化しない熱触媒体5とは、例えば、高融点金属(タン
グステン、トリア含有タングステン、タンタル、モリブ
デン、シリコン等)をセラミックスコーティングまたは
炭化ケイ素コーティングしたもの又は表面を酸化又は窒
化させたシリコン等である。熱触媒体5が、酸素の存在
下でも酸化劣化しない熱触媒体5である場合には、水素
ガスの供給を止めても、残留酸素により熱触媒体5が酸
化劣化,断線等しない。さらに、各種の成膜を行うと
き、例えば、図3の点線で示すように、半導体膜形成工
程の前,後でキャリアガスの導入を増加させることによ
り、成膜前後に、熱触媒体5により、活性化水素イオン
H*を大量に発生させ、クリーニング、膜ストレス低減
等を促進させることができる。
び絶縁膜を形成し、真空容器1外のレーザーアニール装
置内でレーザーアニール工程を行う。このとき、半導体
膜および絶縁膜は、シングルチャンバ或いはマルチチャ
ンバからなる真空容器1のいずれによっても形成するこ
とができる。ただし、真空容器1内に、成膜室46と、
レーザーアニール室44とを設けるように構成しても良
い。真空容器1内の成膜室46で半導体膜形成工程を行
い、レーザーアニール室44でレーザーアニール工程を
行い、半導体膜形成工程とレーザーアニール工程とを前
記真空容器内で連続して行う。このとき、成膜室46と
は別に真空装置1内に絶縁膜成膜室47を設け、この絶
縁膜成膜室47内で絶縁膜を成膜してもよい。
内で形成することもできる。半導体膜を成膜する成膜室
43で、レーザーでアニールされた半導体膜上に絶縁膜
を成膜し、半導体膜形成工程とレーザーアニール工程と
絶縁膜の成膜とを真空容器1内で連続して行う。
ガスを供給して基板10上に、半導体膜と、絶縁膜と、
を形成することを含む半導体膜および絶縁膜形成工程
と、形成された半導体膜および絶縁膜を水蒸気でアニー
ルする水蒸気アニール工程と、を備えるようにすること
もできる。
2Pa以上飽和蒸気圧以下である水蒸気を含む雰囲気中
で、10秒以上20時間以下の時間、常温以上400℃
以下の温度に加熱することにより形成された膜を水蒸気
でアニールする。このとき、酸素、窒素、水素、又は一
酸化窒素又は二酸化炭素のいずれか1種類以上の気体を
含み、前記いずれか1種類以上の気体の分圧が、1×1
02Pa以上1×10 6Pa以下である雰囲気で水蒸気
アニールを行う。このように、水蒸気を含む低圧〜高圧
の雰囲気内におけるアニールを行うため、低温の加熱処
理で効果的に半導体膜と絶縁膜との界面特性および絶縁
膜の改質をはかることができる。
成し、真空容器1外の水蒸気アニール装置内で水蒸気ア
ニール工程を行う。ただし、真空容器1内に、成膜室4
3と、水蒸気アニール室45とを設けるように構成して
も良い。真空容器1内の成膜室43で半導体膜および絶
縁膜形成工程を行い、水蒸気アニール室45で水蒸気ア
ニール工程を行い、半導体膜および絶縁膜形成工程と水
蒸気アニール工程とを真空容器1内で連続して行う。
絶縁膜成膜室47を設け、この絶縁膜成膜室47内で絶
縁膜を成膜してもよい。このとき、真空容器1内の半導
体膜成膜室46で半導体膜を形成し、真空容器1内の絶
縁膜成膜室47で絶縁膜を形成し、真空容器1内の水蒸
気アニール室45で水蒸気アニール工程を行い、半導体
膜の形成と絶縁膜の形成と水蒸気アニール工程とを真空
容器内で連続して行う。
リコンを形成することもできる。半導体膜が単結晶シリ
コンである場合、少なくともシリコン膜形成領域に段差
を形成し、この段差を含むシリコン膜形成領域に単結晶
シリコン膜をグラフォエピタキシャル成長させる。即
ち、基板に段差を設け、段差を含む基板上に単結晶シリ
コン膜をグラフォエピタキシャル成長させているので、
高い電子/正孔移動度を有し、動作性に優れる単結晶シ
リコン膜を得ることができる。本発明において単結晶に
は、亜粒界や転位を含有する単結晶も含む。また、単結
晶シリコンのみでなく、単結晶ガリウム・砒素,単結晶
シリコン・ゲルマニウム等の化合物半導体もエピタキシ
ャル成長させることができることは当然である。
合、少なくともシリコン膜形成領域に単結晶シリコンと
格子整合の良い物質層を形成し、物質層を含むシリコン
膜形成領域に単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシャル
成長させることもできる。即ち基板に単結晶シリコンと
格子整合の良い物質層を形成し、この物質層を含む基板
上に単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシャル成長させ
ているので、高い電子/正孔移動度を有し、動作性に優
れる単結晶シリコン膜を得ることができる。この単結晶
シリコンと格子整合の良い物質層は、サファイアまたは
スピネル構造体またはフッ化カルシウムを含む群より選
ばれた少なくとも一種以上の物質とする。
形成工程と、レーザーアニール工程と、レーザーアニー
ル工程の後工程としての水蒸気アニール工程と、プラズ
マまたはスパッタリングによりクリーニングするクリー
ニング工程と、を備えるようにすることもできる。
び絶縁膜を形成し、真空容器1外のレーザーアニール装
置内でレーザーアニール工程を、真空容器1外の水蒸気
アニール装置内で水蒸気アニール工程を行う。ただし、
真空容器1内に、成膜室43と、レーザーアニール室4
4と、水蒸気アニール室45と、を設けるように構成し
ても良い。真空容器1内の成膜室43で半導体膜および
絶縁膜形成工程を行い、真空容器1内のレーザーアニー
ル室44でレーザーアニール工程を行い、真空容器1内
の水蒸気アニール室45で水蒸気アニール工程を行い、
半導体膜形成工程とレーザーアニール工程と水蒸気アニ
ール工程とを真空容器1内で連続して行う。
絶縁膜成膜室47を設け、この絶縁膜成膜室47内で絶
縁膜を成膜することもできる。真空容器1内の半導体膜
成膜室46で半導体膜を形成し、真空容器1内のレーザ
ーアニール室44でレーザーアニール工程を行い、真空
容器1内の絶縁膜成膜室47で絶縁膜を形成し、真空容
器1内の水蒸気アニール室45で水蒸気アニール工程を
行い、半導体膜の形成とレーザーアニール工程と絶縁膜
の形成と水蒸気アニール工程とを真空容器1内で連続し
て行う。
VDまたは高密度触媒CVDだけでなく、高密度プラズ
マCVDまたはプラズマCVDまたは減圧CVDまたは
常圧CVDで行うこともできる。また、本発明に係る半
導体膜形成方法は、真空容器1に少なくとも原料ガスを
供給する代わりに、ターゲット4を用いたスパッタリン
グまたは触媒スパッタリングとして行うこともできる。
体膜および絶縁膜形成工程で形成された直後の半導体膜
が、該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域
における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×10
19atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子
%/cm3以上である半導体膜となるようにする。ま
た、レーザーアニール工程,水蒸気アニール工程でアニ
ールされた後の半導体膜も、少なくともキャリアチャン
ネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が
1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.
01原子%/cm 3以上となるようにする。
方法は、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用して
トップゲート型TFTを製造する方法である。真空容器
1に少なくとも原料ガスを供給して、真空容器1中で、
基板10上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート絶縁膜
と、を連続成膜する。その後、この半導体膜をレーザー
アニール処理して多結晶半導体膜とし、次いで、ソース
/トップゲート/ドレイン電極を形成する。
方法は、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用して
ボトムゲート型TFTを製造する方法である。基板10
上にボトムゲート電極を形成し、真空容器1に少なくと
も原料ガスを供給して、真空容器1中で、ボトムゲート
電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半導体膜
と、保護膜とを連続成膜し、その後で、前記半導体膜を
レーザーアニール処理して多結晶半導体膜とし、次い
で、ソース/ドレイン電極を形成する。
方法は、触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利用して
デュアルゲート型TFTを製造する方法である。基板1
0上にボトムゲート電極を形成し、真空容器1に少なく
とも原料ガスを供給して、真空容器1中で、ボトムゲー
ト電極上に保護膜と、ボトムゲート絶縁膜と、半導体膜
と、トップゲート絶縁膜とを連続成膜し、その後、前記
半導体膜をレーザーアニール処理して多結晶半導体膜と
し、次いで、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形
成する。
ンモニアガスとからなる原料ガスを前記真空容器内に供
給して窒化シリコン膜を形成することができる。また、
水素ガスとモノシランガスとヘリウム希釈の酸素ガスと
からなる原料ガスを前記真空容器内に供給して酸化シリ
コン膜を形成することができる。さらに、水素ガスと、
シランガスと、からなる原料ガスを前記真空容器内に供
給してアモルファスシリコン膜または微結晶シリコン膜
またはポリシリコン膜を形成することができる。このと
き、前記モノシランガスに、リンまたは砒素またはアン
チモンを混入してN型不純物キャリア濃度のアモルファ
スシリコン膜または微結晶シリコン膜またはポリシリコ
ン膜を形成するとよい。また、前記モノシランガスまた
は前記シランガスに、ボロンを混入してP型不純物キャ
リア濃度のアモルファスシリコン膜または微結晶シリコ
ン膜またはポリシリコン膜を形成するとよい。
体膜及び絶縁膜を形成した後にレーザーアニール処理し
ているが、その後で電極形成し、その後に水蒸気アニー
ル処理および電極のプラズマクリーニング及びスパッタ
クリーニングを行うようにすることもできる。また、レ
ーザーアニール処理を行わずに、電極形成後に水蒸気ア
ニール処理および電極のプラズマクリーニング及びスパ
ッタクリーニングを行うようにすることもできる。
装置の製造方法によれば、シリコン半導体装置、シリコ
ン半導体集積回路装置、シリコン−ゲルマニウム半導体
装置、シリコン−ゲルマニウム半導体集積回路装置、化
合物半導体装置、化合物半導体集積回路装置、炭化ケイ
素半導体装置、炭化ケイ素半導体集積回路装置、液晶表
示装置、有機/無機エレクトロルミネセンス表示装置、
フィールドエミッションディスプレイ装置、プラズマデ
ィスプレイパネル(PDP)装置、発光ポリマー表示装
置、発光ダイオード表示装置、CCDエリア/リニアセ
ンサ装置、MOSセンサ装置、高誘電率膜および強誘電
体メモリー装置、太陽電池等を製造することができる。
及びデュアルゲート型TFTでも高い電子/正孔移動度の
ポリシリコン膜または単結晶シリコン膜が得られる為
に、この高性能のポリシリコン膜半導体または単結晶シ
リコン膜半導体を使用した高速・高電流密度の半導体装
置、電気光学装置、更に高効率の太陽電池装置等の製造
が可能となる。本発明における他の詳細な事項、作用・
効果等は、次述する実施例においてより明確になるであ
ろう。
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
一実施例を示す概略図である。図1に示す薄膜形成装置
Sは、シングルチャンバによる触媒CVD装置であり、
表面に半導体膜を作成する基板10が配置される、真空
容器としての成膜装置1と、成膜装置1内の所定位置に
基板10を配置するための、基板載置台としてのサセプ
タ2と、反応性ガスである所定の成膜用ガスを成膜装置
1内に導入する成膜用ガス導入系3と、所定位置に配置
された基板10の表面に臨む成膜装置1内の位置に設け
られた熱触媒体5と、熱触媒体5を所定温度に加熱する
加熱手段5aとを備えている。なお、本発明で用いる薄
膜形成装置Sは、チャンバ内に1つの基板が配設される
シングルウエハ方式、バッチ方式、シングルウエハ方式
とバッチ方式との組合せ方式、連続方式のいずれのタイ
プの薄膜形成装置としてもよい。
気密な中空容器から構成されており、その形状は問わな
い。本例の排気系1aは、成膜装置1の排気用導管によ
り図示しないターボ分子ポンプ等に連結されている。こ
の排気系1aによって、成膜装置1内を10−6Pa程
度の圧力まで下げるように構成される。
置に配設されており、上面2aが平面に形成され、この
上面2aに基板10を載置するよう構成されている。サ
セプタ2には、基板10を所定温度に加熱するためのヒ
ータ2bが内蔵されている。
成膜装置1内にキャリアガスおよび原料ガスを導入する
ために用いられるものであり、成膜に必要な所定のガス
を成膜装置1内に導く図示しない配管と、配管に設けた
バルブ及び流量調整器とを備えている。
成膜装置1内の位置には、円盤状のガスシャワーヘッド
3aが配設されている。ガスシャワーヘッド3aは、内
部が中空であり、前面に多数のガス吹き出し孔を多数有
している。そして、ガスを導入する配管の先端はガスシ
ャワーヘッド3aに接続され、ガス吹き出し孔から基板
10に向けてガスを吹き出させるように構成されてい
る。
は、ガス導入系3によって導入され、熱触媒体5の近傍
を通過して基板10に到達するようになっている。この
際、所定温度に加熱された熱触媒体5の触媒作用および
熱分解作用により、原料ガスに分解等の反応が生じて成
膜が行われる。
バによる触媒CVD装置であり、成膜装置1内には、熱
触媒体5が配設されている。この熱触媒体5は、成膜用
ガスに分解等の反応を生じさせて成膜を行うために使用
されるものである。本例の熱触媒体5は、例えば、図1
で示すように、直径0.5mm程度のワイヤーをコイル
状にして構成されている。本例のワイヤーの素材として
は、タングステンやパラジウム、白金、タンタル或いは
モリブデンが用いられる。
外部で加熱手段5aと接続されている。本例における加
熱手段5aは、熱触媒体5を通電して加熱する通電加熱
用電源であり、この通電加熱用電源は、直流(DC)ま
たは交流(AC)または直流に交流を重畳させた電源に
より構成されている。上記熱触媒体に、直流に低周波交
流(1MHz以下)又は高周波交流(1MHzより大き
く100MHz以下である周波数)を重畳させた電源
(プラズマ給電開始電圧以下)を供給して、バイアス触
媒CVDとすることも可能である。このような加熱手段
5aにより、熱触媒体5は、800℃〜1700℃(融
点以下)に加熱されるようになっている。
状に形成したものに限らず、網目状、ワイヤーを矩形ジ
グザクにして、複数の平行列を形成した構成、コイル状
のワイヤーを、円形に一周巻回して形成した構成、コイ
ル状の熱触媒体5を二重、或いはそれ以上に巻回した構
成、コイル状のワイヤーを複数列並行に配設した構成等
としても良い。また、熱触媒体5は、成膜装置1内に複
数個配設されていても良い。
よび絶縁膜形成を行うCVDは、触媒CVD法(Cat
alytic CVD,CAT−CVD)と呼ばれ、例
えば、特開昭63−40314号公報などに開示されて
いる。触媒CVD法は、熱触媒体による触媒反応または
熱分解反応によって、高エネルギーをもつシリコン原子
又は原子の集団を形成し、絶縁基板上に堆積させるの
で、通常の熱CVD法における堆積可能温度より著しく
低い低温の領域でシリコン膜を堆積させることができ
る。
体膜および絶縁膜を形成するように構成しているが、こ
れに限定されるものでなく、高密度触媒CVD法,すな
わちECRプラズマCVD等の高密度プラズマCVDと
触媒CVDとを組み合わせた方法、触媒スパッタリング
法により、半導体膜および絶縁膜を形成してもよい。ま
た、熱触媒体を備えないCVD装置を用いて半導体膜を
形成するプラズマCVD、高密度プラズマCVD、減圧
CVD、常圧CVD、スパッタリング法等により、半導
体膜を形成するように構成しても良い。
料ガスを高エネルギーのプラズマ状態で励起、分解し、
ラジカルを発生させ、活性な粒子間の反応で薄膜を形成
するCVDであり、原料ガスを、高周波印加する電極の
表面に開いた多数の小孔から、シャワー状に供給するも
のである。このプラズマCVDとしては、プラズマの発
生方法の違いにより、容量結合方式、誘導結合方式など
が適用可能である。
CVDのうち、10−3Paレベルの低圧下で高密度の
プラズマ中で原料ガスの活性化を行わせて行うものであ
る。高密度プラズマCVD装置としては、基本的に本明
細書に記載の装置を用いることができるが、マイクロ波
(2.45GHz程度)を用いるECR(Electr
on Cyclotron Resonace)、RF
(13.56MHz)を用いるICP(Inducti
vely Coupled Plasma)、ヘリコン
波プラズマ等を使用し、高密度のプラズマをチャンバ内
で発生させる。このため、高真空が要求されるので真空
ポンプにターボ分子ポンプを使用し、基板側から高いバ
イアス電圧を印加し、この冷却のために静電チャックと
冷却手段(例えばHe)を用いる。なお、高密度触媒C
VDは、本発明に適用できるものであり、上記した高密
度プラズマCVDと触媒CVDを適宜組み合わせたもの
である。
rmal Pressure CVD)とも呼ばれ、真
空装置を用いずに常圧で行うCVDである。高周波また
は赤外線により基板を直接加熱する点に特徴があり、C
old Wall形の容器を用いる。また、減圧CVD
とは、LPCVD(Low Pressure CV
D)とも呼ばれ、10〜103Pa程度に減圧して行う
CVD法である。基板を抵抗加熱により加熱する点に特
徴があり、Hot Wall形の容器を用いる。常圧C
VD、減圧CVDは、基板を数百℃以上の高温に加熱し
て薄膜を形成する点で、プラズマCVD、触媒CVD等
と異なる。
用いて基板上に薄膜を形成する方法であり、真空容器内
に導入した不活性ガスがプラズマ放電によってイオン化
し、そのイオンがターゲットに衝突することにより、タ
ーゲットからスパッタされた薄膜原料が、基板表面に堆
積するものである。上記ターゲットは、薄膜原料からな
り、真空容器内に配置される。
いて、基板とターゲットとの間に熱触媒体を配置して、
スパッタリングにより基板に薄膜を形成する方法であ
る。触媒スパッタリングでは、スパッタされた薄膜原料
原子,分子の少なくとも一部を、融点未満に加熱された
熱触媒体の触媒反応、熱分解反応による高いエネルギー
付与により活性化,イオン化させて、これらの堆積種
を、少なくとも熱触媒体の輻射熱で加熱された基板上に
堆積させる方法である。
窒素ガス導入してスパッタリングを行い、加熱された熱
触媒体の熱分解反応または触媒反応によって高いエネル
ギーの活性化水素イオンH*,または活性化酸素イオン
O*,または活性化窒素イオンN*を発生させ、これら
の活性化イオンにより、ターゲット,基板,成膜された
膜等のクリーニング,成膜中の酸化作用促進,成膜中の
窒化作用促進を図り、高性能,高品質のスパッタリング
膜を形成するものである。
とができる触媒スパッタリング装置の一実施例を示す概
略図である。図2に示す薄膜形成装置Sは、マルチチャ
ンバによるDC触媒スパッタリング装置であり、表面に
薄膜を作成する基板10が配置される、真空容器として
の成膜装置1と、成膜装置1内の所定位置に基板10を
配置するための、サセプタ2と、基板10とターゲット
4との間にプラズマを発生させるためのDC電極9と、
DC電極9の下面に固定された薄膜原料からなるターゲ
ット4と、不活性ガスおよび水素ガス,酸素ガス,窒素
ガスを成膜装置1内に導入するスパッタリング用ガス導
入系3と、を備えている。本例のDC電極9は、図2の
成膜装置1の図面上部に配置され、成膜装置1外の接地
されたDC電源9aに接続される。
電極9に固定される。本例では、成膜装置1は、マルチ
チャンバとして構成されている。異なる室内で酸化シリ
コン薄膜,ポリシリコン薄膜,窒化シリコン薄膜を形成
する場合には、酸化シリコン,シリコン,窒化シリコン
からなるターゲット4が、形成する薄膜に対応するそれ
ぞれの室内に配置される。本例では、マルチチャンバか
らなる成膜装置1で上記薄膜を形成するが、シングルチ
ャンバからなる成膜装置1で上記薄膜を形成してもよ
い。この場合には、ターゲット4としてシリコンからな
るターゲットを用いる。そして、酸化シリコン薄膜を形
成する場合には、酸素ガスを、窒化シリコンを形成する
場合には窒素ガスを、アルゴンガスに加えて成膜装置1
内に供給する。
ス,酸素ガス,窒素ガス等のガスを成膜装置1の各室内
に導く配管と、配管に設けた不図示のバリアブル・リー
クバルブと、不図示の減圧弁と、各ガスを貯留する不図
示のガスボンベとを備えている。バリアブル・リークバ
ルブにより流量を調整しながら、各ガスを成膜装置1各
室内に導入するように構成される。このように、ガス導
入系3からアルゴンガス,酸素ガス,窒素ガスを導入す
ることにより、ターゲット4としてシリコンターゲット
を用いた場合であっても、導入するガスによって異なる
薄膜を形成することができる。例えば、アルゴンガスを
ベースに酸素ガスを導入した場合には、酸化シリコン膜
を、アルゴンガスをベースに窒素ガスを導入した場合に
は、窒化シリコン膜を形成することができる。
との間に、熱触媒体5を配置する。このように構成する
と、成膜装置1内に導入された水素ガス,酸素ガスは、
熱触媒体5との接触分解反応により活性化され、この活
性化水素イオンH*または活性化酸素イオンO*によっ
て基板表面の自然酸化膜や水分,汚れを除去するクリー
ニングを行うことができる。また、活性化水素イオンH
*により、熱触媒体5の酸化を防ぎ、熱触媒体5の劣化
を防止することができる。また、基板ホルダー2や成膜
装置1内壁の酸化劣化を低減でき、また、そこから発塵
するダストの量を低減でき、高品質の成膜が可能とな
る。なお、汎用のスパッタリング法により薄膜を形成す
る場合には、熱触媒体5を配置しなくてもよい。
チャンバを備えたマルチチャンバからなる薄膜形成装置
を用い、触媒スパッタリングによって窒化シリコン膜,
酸化シリコン膜,ポリシリコン膜,酸化シリコン膜を連
続して成膜する場合のガス導入形態について、図3に沿
って説明する。この図3には、各薄膜の成膜を行う前後
に、基板10の表面を活性化水素イオンH*または活性
化酸素イオンO*でクリーニングする場合が示されてい
る。本例では、窒化シリコン膜を成膜装置1内のチャン
バAで、酸化シリコン膜を成膜装置1内のチャンバB
で、ポリシリコン膜を成膜装置1内のチャンバCで成膜
する。チャンバAには、窒化シリコンからなるターゲッ
ト4を、チャンバBには、酸化シリコンからなるターゲ
ット4を、チャンバCには、シリコンからなるターゲッ
ト4を配置する。熱触媒体5としては、表面をアルミナ
コーティングしたタングステンを用いる。
説明する。まず、不図示のゲートバルブを通して成膜装
置1のチャンバA内に基板10を搬入し、サセプタ2に
載置する。この後、成膜装置1内を排気し、サセプタ2
に内蔵されたヒータ2aを動作させて基板10を所定温
度,本例では200〜550℃まで加熱する。
水素ガスをチャンバA内に導入する。その後、触媒体5
を所定温度,本例では1600〜1800℃に加熱す
る。導入された水素ガスの一部は、熱触媒体5による接
触分解反応により活性化水素イオンH*となり、基板1
0表面に到達する。この活性化水素イオンH*は、基板
10の表面に吸着されているガス、水分等を除去するの
で、基板10の表面クリーニングが行われる。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、アル
ゴンガスおよび窒素ガスをチャンバA内に導入する。そ
の後、DC電源9aをオンにしてDCプラズマを発生さ
せる。
るのは、以下の理由による。すなわち、窒化膜を成膜さ
せる場合に、窒素ガスを導入しなければ、窒素イオン欠
乏により変質し、本来の窒化シリコン膜の特性が出にく
くなるからである。
ガスは、DCプラズマによりイオン化されてターゲット
4に衝突し、ターゲット4から薄膜原料である窒化シリ
コン分子がスパッタされる。
媒体5の近傍を通過しながら基板10に到達し、窒化シ
リコン薄膜が基板表面に作成される。DCプラズマと熱
触媒体5により発生した活性化水素イオンH*が、基板
10表面に吸着しているガス及び水分等をクリーニング
する。
子は、熱触媒体5により高い熱エネルギー及び運動エネ
ルギーが付与されると共に、活性化窒素イオンN*によ
る窒化作用を受ける。このようにして、絶縁性が高く,
高性能・高品質の窒化シリコン膜が堆積される。
後、DC電源9aをオフにして、DCプラズマを停止
し、アルゴンガスおよび窒素ガスの導入を停止して、チ
ャンバA内からアルゴンガスおよび窒素ガスを排出す
る。この後、水素ガスを引き続きチャンバA内に導入し
ておく。活性化水素イオンH*により、薄膜が形成され
た基板表面への水や酸素等の分子付着が除去され、界面
準位を低減させることができる。
の加熱は継続し、しばらくの間基板10表面のクリーニ
ングを行う。その後、水素ガスの導入を停止し、基板1
0をチャンバBに搬送する。
は10−4〜10−6Paまで排気する。そして、ガス
導入系3を動作させて、まず酸素ガスをチャンバB内に
導入する。導入された酸素ガスの一部は、熱触媒体5に
よる接触分解反応により活性化酸素イオンO*となり、
基板10表面に到達する。この活性化酸素イオンO*に
より、基板10の表面に吸着されているガス、水分等が
除去され、基板10の表面クリーニングが行われる。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、アル
ゴンガスをチャンバB内に導入する。DC電源9aをオ
ンにしてDCプラズマを発生させた後、導入されたアル
ゴンガスおよび酸素ガスは、DCプラズマによりイオン
化されて、ターゲット4に衝突し、ターゲット4から薄
膜原料である酸化シリコン分子がスパッタされる。スパ
ッタされた酸化シリコン分子は、熱触媒体5の近傍を通
過しながら基板10に到達し、酸化シリコン薄膜が基板
表面に作成される。
活性化酸素イオンO*が、基板10表面に吸着している
ガス及び水分等をクリーニングする。ターゲット4から
飛来する酸化シリコン分子は、熱触媒体5により高い熱
エネルギー及び運動エネルギーが付与されると共に、活
性化酸素イオンO*による酸化作用を受ける。このよう
にして、絶縁性が高く,高性能・高品質の酸化シリコン
膜が堆積される。
後、DC電源9aをオフにして、DCプラズマを停止さ
せる。アルゴンガスの導入を停止して、チャンバB内か
らアルゴンガスを排出する。その後も、酸素ガス導入お
よび熱触媒体5の加熱は継続する。酸素ガスを導入して
熱触媒体5を加熱することにより、活性化酸素イオンO
*が発生し、この活性化酸素イオンO*により、薄膜が
形成された基板表面の水や酸素等の分子付着が除去さ
れ、界面準位を低減させることができる。また、形成さ
れた薄膜の酸化が促進される。薄膜表面のクリーニング
および薄膜の酸化を充分行った後、酸素ガスの導入を停
止し、基板10をチャンバCに搬送する。その後、排気
系1aを動作させてチャンバC内を所定圧力,本例では
10−4〜10−5Paまで排気する。
水素ガスをチャンバC内に導入する。導入された水素ガ
スの一部は、熱触媒体5による接触分解反応により活性
化水素イオンH*となり、基板10表面に到達する。こ
の活性化水素イオンH*は、基板10の表面に吸着され
ているガス、水分等を除去するので、基板10の表面ク
リーニングが行われる。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、アル
ゴンガスをチャンバC内に導入する。DC電源9aをオ
ンにしてDCプラズマを発生させた後、導入されたアル
ゴンガスおよび水素ガスは、DCプラズマによりイオン
化されて、ターゲット4に衝突し、ターゲット4から薄
膜原料であるシリコン原子がスパッタされる。スパッタ
されたシリコン原子は、熱触媒体5の触媒作用を受けて
基板10に到達し、ポリシリコン薄膜が基板表面に作成
される。ポリシリコン膜が目標とする膜厚に達した後、
DC電源9aをオフにして、アルゴンガスの導入を停止
して、チャンバC内からアルゴンガスを排出する。
に導入しておく。活性化水素イオンH*により、薄膜が
形成された基板表面の水や酸素等の分子付着が除去さ
れ、界面準位を低減させることができる。
の加熱は継続し、しばらくの間基板10表面のクリーニ
ングを行う。なお、熱触媒体5として、金属が表面に裸
出した熱触媒体を用いる場合には、熱触媒体5が所定温
度に低下するまで水素ガスを流すことにより、熱触媒体
5の表面の酸化劣化が防止される。その後、水素ガスの
導入を停止し、基板10をチャンバBに搬送する。
の手順により再び酸化シリコン膜を成膜する。基板10
上に所定膜厚の酸化シリコン薄膜が形成された後、充分
にチャンバB内を排気し、チャンバB内の圧力を10
−4〜10−5Pa程度とする。その後、基板10を、
チャンバBから、基板取り出しのためのロード・ロック
室に搬送し、窒素ガスでリークした後、成膜装置1の真
空を破り、基板10を取り出す。
触媒体5を利用して成膜を行う他、チャンバ内に水素系
キャリアガスを導入して、界面欠陥低減のための表面処
理を行う点にも存する。この点を、以下に詳説する。上
述した触媒CVD法において、導入するガスの種類を変
えてやると、基板の表面を改質したりクリーニングした
りする表面処理を行うことができる。このように、基板
表面を処理した後に成膜を行うと、界面欠陥の極めて少
ない良質な成膜を行うことが可能となる。
ーニングを施すために、ガス導入ヘッド31からキャリ
アガスとしての水素系ガスを導入する。水素系ガスとし
ては、水素ガス或いは水素ガスに不活性ガスであるアル
ゴン,ヘリウム,ネオンを含めたもの等があるが、本実
施態様では水素ガスのみを用いた例で説明する。水素ガ
スは熱触媒体5との接触分解および触媒反応により活性
化され、この活性化水素イオンH*によって基板表面の
自然酸化膜や水分,汚れを除去するクリーニングが行え
る。また、活性化水素イオンH*により、熱触媒体5の
酸化を防ぎ、熱触媒体5の劣化を防止することができ
る。
半導体膜,絶縁膜を形成する場合において、上記キャリ
アガス及び原料ガスの導入時間及びタイミングにより、
所望の品質及び速度で成膜を行うことができる点にあ
る。以下、図4乃至図9を参照して、図1の装置におけ
るキャリアガス及び原料ガスの導入方法について説明す
る。なお、図4乃至図9では、一例として、基板上に保
護膜用の窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜、ポリシリ
コン膜、ゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜を形成する場
合について説明する。
として、キャリアガスとしての水素ガスを、成膜装置1
内に一定量連続して導入するものである。先ず、図4に
示すガス導入形態について説明する。図4では、各種の
成膜を行う前に、その都度、基板10の表面をクリーニ
ングする場合が示されており、この場合のキャリアガス
としての水素ガス及び原料ガスの導入形態が示されてい
る。
装置1内に基板10を搬入し、サセプタ2に載置する。
次いで、排気系1aを動作させて成膜装置1内を所定圧
力まで排気するとともに、サセプタ2に内蔵されたヒー
タ2aを動作させて基板10を所定温度まで加熱する。
水素ガス150SCCMを成膜装置1内に導入する。導
入された水素ガスの一部は、熱触媒体5による接触分解
および触媒反応により活性化水素イオンH*となり、基
板表面に到達して、基板10の表面クリーニングを行
う。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、第1
の原料ガス(アンモニア50SCCM及びモノシラン1
5SCCM)を成膜装置1内に導入する。導入された第
1の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒反
応により堆積種が形成され、基板10に到達し、第1の
薄膜として窒化シリコン膜の形成が基板表面に作成され
る。
て、成膜装置1内から第1の原料ガスを排出する。本例
では、第1の原料ガスの排出後、所定時間経過した後
に、第2の原料ガスが導入される。このとき、水素ガス
は引き続き成膜装置1内に導入されている。したがっ
て、活性化水素イオンH*により、第1の半導体膜が形
成された基板表面の水や酸素等の分子付着が除去され、
界面準位を低減させることができる。
り第1の半導体膜が形成された基板表面がクリーニング
された後で、第2の原料ガス(モノシラン15SCCM
及びヘリウム希釈酸素1〜2SCCM)を導入する。導
入された第2の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応お
よび触媒反応により堆積種が形成され、基板10に到達
し、酸化シリコン膜が基板10表面に作成される。
て、処理容器1内から第2の原料ガスを排気する。第2
の原料ガスの排気後、常時導入されている水素ガスによ
る活性化水素イオンH*により酸化シリコン膜が形成さ
れた基板表面がクリーニングされた後で、第3の原料ガ
ス(モノシラン15SCCM)を導入する。導入された
第3の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒
反応により堆積種が形成され、基板10に到達し、触媒
CVD法によってポリシリコン膜が基板10表面に作成
される。
の導入を停止して、成膜装置1内から第3の原料ガスを
排出する。第3の原料ガスの排気後、引き続き導入され
ている水素ガスによる活性化水素イオンH*により第3
の半導体膜が形成された基板表面がクリーニングされた
後で、第4の原料ガス(モノシラン15SCCM及びヘ
リウム希釈酸素1〜2SCCM)を導入する。導入され
た第4の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触
媒反応により堆積種が形成され、基板10に到達し、触
媒CVD法によって酸化シリコン膜が基板表面に作成さ
れる。
よれば、各種の成膜後、所定時間において活性化水素イ
オンH*により基板10の表面をクリーニングするの
で、基板上に高品質の半導体膜を形成することが可能と
なる。また、常に成膜装置1内に水素ガスを導入してい
るので、熱触媒体5の酸化劣化を防止することができ
る。
を所定時間クリーニングし、その後は各種の原料ガスを
連続して導入し、成膜を行う場合について説明する。ま
ず、不図示のゲートバルブを通して成膜装置1内に基板
10を搬入し、サセプタ2に載置する。次いで、排気系
1aを動作させて成膜装置1内を所定圧力まで排気する
とともに、サセプタ2に内蔵されたヒータ2aを動作さ
せて基板10を所定温度まで加熱する。
水素ガス150SCCMを成膜装置1内に導入する。導
入された水素ガスのうち一部は、熱触媒体5による接触
分解および触媒反応により活性化水素イオンH*とな
り、基板表面に到達して、基板10の表面クリーニング
を行う。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、第1
の原料ガス(アンモニア50SCCM及びモノシラン1
5SCCM)を成膜装置1内に導入する。導入された成
膜用ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒反応に
より堆積種が形成され、基板10に到達し、触媒CVD
法によって第1の窒化シリコン膜が基板10の表面に作
成される。
て、成膜装置1内から第1の原料ガスを排出する。本例
では、第1の原料ガスの排出後、間を置かずに、第2の
原料ガス(モノシラン15SCCM及びヘリウム希釈酸
素1〜2SCCM)が導入される。酸化シリコン膜の形
成と、第2の原料ガスの排気後は、同様に、間を置かず
に第3の原料ガスが導入され、次いで第4の原料ガスが
導入される。このように連続成膜するため、より速く各
成膜工程に移行し、成膜を行うことができる。なお、こ
のときも水素ガスは引き続き成膜装置1内に導入されて
いる。このため熱触媒体の酸化による劣化を防止するこ
とができる。
ともポリシリコン膜の成膜前に、活性化水素イオンH*
による表面のクリーニングを行うことにより、確実に高
品質なポリシリコン膜を得ることが可能となり、好適で
ある。
形成する場合の水素ガス及び原料ガスの導入形態につい
て説明する。まず、不図示のゲートバルブを通して成膜
装置1内に基板10を搬入し、サセプタ2に載置する。
次いで、排気系1aを動作させて成膜装置1内を所定圧
力まで排気するとともに、サセプタ2に内蔵されたヒー
タ2aを動作させて基板10を所定温度まで加熱する。
ず、水素ガスを成膜装置1内に導入する。導入された水
素ガスは、熱触媒体5による接触分解および触媒反応に
より活性化水素イオンH*となり、基板表面に到達し
て、基板10の表面クリーニングを行う。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、第1
の原料ガス(アンモニア50SCCM及びモノシラン1
5SCCM)を成膜装置1内に導入する。導入された成
膜用ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒反応に
より堆積種が形成され、基板10に到達し、触媒CVD
法によって第1の窒化シリコン膜が基板表面に作成され
る。
て、成膜装置1内から第1の原料ガスを排出する。本例
では、第1の原料ガスが完全に排出される前に、第2の
原料ガス(モノシラン15SCCM及びヘリウム希釈酸
素1〜2SCCM)が導入される。このように、第1の
原料ガスの導入量を徐々に減少させるとともに、第2の
原料ガスの導入量を徐々に増加させることにより、成膜
装置1内には、所定時間、第1の原料ガスと第2の原料
ガスが占有率を変えながら混在することになる。このよ
うにして、第1の薄膜と、第2の薄膜との境界が明確に
分割されていない、いわゆる傾斜接合の膜,例えば、S
iN−SiON−SiO2の膜にすることができる。但
し、MOSTFT特性が悪くなるので、ゲート絶縁膜の
酸化シリコン膜とシリコン膜(ポリシリコン,単結晶シ
リコン,アモルファスシリコン,微結晶シリコン等)は
傾斜接合としない。なお、このときも水素ガスは、引き
続き成膜装置1内に導入されている。このため熱触媒体
の酸化による劣化を防止することができる。
時発生させ、基板10の表面が常にクリーニングされる
ように構成されているので、酸化シリコン膜とポリシリ
コン膜の界面にアモルファスシリコンの遷移層が形成さ
れず、高品質な半導体膜層を形成することが可能とな
る。
水素イオンH*で基板10の表面を常時クリーニングし
て、表面改質処理するので、基板10の表面の水や酸素
等の分子付着が除去されて界面準位が低減し、それぞれ
の膜間のストレスが低く、高品質の薄膜(窒化シリコン
膜、酸化シリコン膜、ポリシリコン膜等)とすることが
可能となる。特に、ゲート絶縁膜とポリシリコン膜を連
続的に成膜する際に、活性化水素イオンH*にさらす処
理を行なうと、水素アニール効果により、界面準位密度
の低い半導体−絶縁体接合構造の高品質半導体装置を製
造することが可能となる。
ついて説明する。図7乃至図9に示すガス導入形態は、
キャリアガスとしての水素ガスを、途中で停止し、また
は低減させることにより、高速に被膜を形成するもので
ある。先ず、図7に示すガス導入形態について説明す
る。図7では、各種の成膜を行う前に、その都度、基板
10の表面をクリーニングする場合を示し、この場合の
キャリアガスとしての水素ガス及び原料ガスの導入形態
を示している。
装置1内に基板10を搬入し、サセプタ2に載置する。
次いで、排気系1aを動作させて成膜装置1内を所定圧
力まで下げるとともに、サセプタ2に内蔵されたヒータ
2aを動作させて、基板10を所定温度まで加熱する。
水素ガス150SCCMを成膜装置1内に導入する。導
入された水素ガスは、一部が熱触媒体5による接触分解
および触媒反応により活性化水素イオンH*となり、基
板表面に到達して、基板10の表面クリーニングを行
う。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、第1
の原料ガス(アンモニア50SCCM及びモノシラン1
5SCCM)を成膜装置1内に導入する。導入された第
1の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒反
応により堆積種が形成され、基板10に到達し、第1の
薄膜として窒化シリコン膜の形成が基板表面において開
始される。
御して、水素ガスの供給を低減または停止させる。これ
により、成膜装置1内では第1の原料ガスの割合が高く
なるため、基板10上で窒化シリコン膜の形成速度が高
速となる。第1の薄膜の形成が終わったら、第1の原料
ガスの導入を停止して、成膜装置1内から第1の原料ガ
スを排出する。
たら、再びキャリアガスとしての水素ガス150SCC
Mを導入し、活性化水素イオンH*により、第1の薄膜
が形成された基板10の表面の水や酸素等の分子付着を
除去し、界面準位を低減させる。水素ガスのみを所定時
間導入した後に、第2の原料ガス(モノシラン15SC
CM及びヘリウム希釈酸素1〜2SCCM)を導入す
る。
応および触媒反応により堆積種が形成され、基板10に
到達し、酸化シリコン膜の形成が基板表面において開始
される。
御して、水素ガスの供給を低減または停止させる。これ
により成膜装置1内では第2の原料ガスの割合が高くな
るため、基板10上で酸化シリコン膜の形成速度が高速
となる。酸化シリコン膜の形成が終わったら、第2の原
料ガスの導入を停止して、成膜装置1内から第2の原料
ガスを排出する。
たら、再びキャリアガスとしての水素ガス150SCC
Mを導入し、活性化水素イオンH*により、絶縁膜が形
成された基板10の表面の水や酸素等の分子付着を除去
し、界面準位を低減させる。水素ガスのみを所定時間導
入した後に、第3の原料ガス(モノシラン15SCC
M)を導入する。
過しながら基板10に到達し、第3の半導体膜としてポ
リシリコン膜の形成が基板表面において開始される。そ
の後、マスフローコントローラーMを制御して、水素ガ
スの供給を低減または停止させる。これにより成膜装置
1内では第3の原料ガスの割合が高くなるため、基板1
0上で半導体膜の形成速度が高速となる。第3の半導体
膜の形成が終わったら、第3の原料ガスの導入を停止し
て、成膜装置1内から第3の原料ガスを排出する。
たら、再びキャリアガスとしての水素ガス150SCC
Mを導入し、活性化水素イオンH*により、第3の薄膜
が形成された基板表面の水や酸素等の分子付着を除去
し、界面準位を低減させる。水素ガスのみを所定時間導
入した後に、第4の原料ガス(モノシラン15SCCM
及びヘリウム希釈酸素1〜2SCCM)を導入する。
応および触媒反応により堆積種が形成され、基板10に
到達し、酸化シリコン膜の形成が基板10の表面におい
て開始される。
御して、水素ガスの供給を低減または停止させる。これ
により成膜装置1内では第4の原料ガスの割合が高くな
るため、基板10上で酸化シリコン膜の形成速度が高速
となる。第4の薄膜の形成が終わったら、第4の原料ガ
スの導入を停止して、成膜装置1内から第4の原料ガス
を排出する。
よれば、各種の成膜後、所定時間において活性化水素イ
オンH*により基板10の表面をクリーニングするの
で、基板10上に高品質の半導体膜および絶縁膜を形成
することが可能となる。また、各薄膜形成工程それぞれ
において、水素ガスの導入を低減または停止し原料ガス
濃度を高くしているので、基板10への薄膜形成を高速
で行うことができ、作業性を向上させることが可能とな
る。
の表面を所定時間クリーニングし、その後は各種の原料
ガスを連続して導入し、成膜を行う場合について説明す
る。まず、不図示のゲートバルブを通して成膜装置1内
に基板10を搬入し、サセプタ2に載置する。次いで、
排気系1aを動作させて成膜装置1内を所定圧力まで下
げるとともに、サセプタ2に内蔵されたヒータ2aを動
作させて基板10を所定温度まで加熱する。
水素ガス150SCCMを成膜装置1内に導入する。導
入された水素ガスは、熱触媒体5による接触分解および
触媒反応により活性化水素イオンH*となり、基板10
の表面に到達して、基板10の表面クリーニングを行
う。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、第1
の原料ガス(アンモニア50SCCM及びモノシラン1
5SCCM)を成膜装置1内に導入する。導入された第
1の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒反
応により堆積種が形成され、基板10に到達し、窒化シ
リコン膜の形成が基板表面において開始される。
御して、水素ガスの供給を低減または停止させる。これ
により成膜装置1内では第1の原料ガスの割合が高くな
るため、基板10上で窒化シリコン膜の形成速度が高速
となる。窒化シリコン膜の形成が終わったら、第1の原
料ガスの導入を停止して、成膜装置1内から第1の原料
ガスを排出する。
置かずに、水素ガス及び第2の原料ガス(モノシラン1
5SCCM及びヘリウム希釈酸素1〜2SCCM)が導
入される。同様に第2の原料ガスの排気後は、間を置か
ずに第3の原料ガス(モノシラン15SCCM)が導入
され、次いで第4の原料ガス(モノシラン15SCCM
及びヘリウム希釈酸素1〜2SCCM)が導入される。
このように連続で成膜するため、より速く各成膜工程に
移行し、成膜を行うことができる。
ともポリシリコン膜の成膜前に、活性化水素イオンH*
による表面クリーニングを行うことにより、確実に高品
質なポリシリコン膜を得ることが可能となり、好適であ
る。
形成する場合の水素ガス及び原料ガスの導入形態につい
て説明する。まず、不図示のゲートバルブを通して成膜
装置1内に基板10を搬入し、サセプタ2に載置する。
次いで、排気系1aを動作させて成膜装置1内を所定圧
力まで下げるとともに、サセプタ2に内蔵されたヒータ
2aを動作させて基板10を所定温度まで加熱する。
水素ガス150SCCMを成膜装置1内に導入する。導
入された水素ガスは、熱触媒体5による接触分解反応に
より活性化水素イオンH*となり、基板10の表面に到
達して、基板10の表面クリーニングを行う。
供給されている状態で、ガス導入系3を動作させ、第1
の原料ガス(アンモニア50SCCM及びモノシラン1
5SCCM)を成膜装置1内に導入する。導入された第
1の原料ガスは、熱触媒体5の熱分解反応および触媒反
応により堆積種が形成され、基板10に到達し、第1の
薄膜として窒化シリコン膜の形成が基板10の表面にお
いて開始される。
御して、水素ガスの供給を低減または停止させる。これ
により成膜装置1内では第1の原料ガスの割合が高くな
るため、基板10上で薄膜の形成速度が高速となる。窒
化シリコン膜の形成が終わったら、第1の原料ガスの導
入を停止して、成膜装置1内から第1の原料ガスを排出
する。
れる前に、第2の原料ガス(モノシラン15SCCM及
びヘリウム希釈酸素1〜2SCCM)が導入される。こ
のように、第1の原料ガスの導入量を徐々に減少させる
とともに、第2の原料ガスの導入量を徐々に増加させる
ことにより、成膜装置1内には、所定時間、第1の原料
ガスと第2の原料ガスが占有率を変えながら混在するこ
とになる。このようにして、窒化シリコン膜と、酸化シ
リコン膜との境界が明確に分割されていない、いわゆる
傾斜接合の絶縁膜,例えば、SiN−SiON−SiO
2膜にすることができる。次に、第3の原料ガス(モノ
シラン15SCCM)、第2の原料ガスと同じ第4の原
料ガス(モノシラン15SCCM及びヘリウム希釈酸素
1〜2SCCM)を導入し、連続膜を成膜する。絶縁膜
を傾斜接合により積層することにより、膜間のストレス
を低減させることができ、さらに、半導体膜を連続成膜
することにより、より高品質な半導体−絶縁体接合構造
の半導体装置を製造することが可能となる。
ともポリシリコン膜の成膜前に、活性化水素イオンH*
による表面のクリーニングを行うことにより、確実に高
品質なポリシリコン膜を得ることが可能となり、好適で
ある。
導体膜を形成するときに、少なくとも成膜前に活性化水
素イオンH*でクリーニングさせ、原料ガスを供給して
成膜を開始し、所定膜厚後に水素キャリアガスを低減、
またはカットして、絶縁膜または半導体膜を高速で成膜
するので、生産性が高く、コストダウンを実現すること
が可能となる。
で基板10の表面を常時クリーニングして、表面改質処
理するので、基板表面の水や酸素等の分子付着が除去さ
れて界面準位が低減し、それぞれの膜間のストレスが低
く、高品質の成膜(窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、
酸窒化シリコン膜、ポリシリコン膜等)とすることが可
能となる。特に、ゲート絶縁膜とポリシリコン膜を連続
的に成膜する際に、活性化水素イオンH*にさらす処理
を行なうと、水素アニール効果により、界面準位密度の
低い半導体−絶縁体接合構造の高品質半導体装置を製造
することが可能となる。なお、水素キャリアガスをカッ
トした場合でもモノシランの触媒分解反応により高いエ
ネルギーのシリコン原子と同時に活性化水素イオンH*
が発生しているので、熱触媒体5が酸化劣化することは
少ない。
の、ガス供給系3の構成を詳細に示す。ガス供給系3で
は、キャリアガスとしての水素ガス、及び各種の原料ガ
スの供給源から、手動バルブ3c及び自動バルブ3dを
開閉させることにより、状況に応じて、所定のガスを成
膜装置1内に導くように構成されている。
キャリアガス供給源を有しており、キャリアガスとし
て、各種の水素系ガスから所望のガスを選択できるよう
に構成されている。すなわち、選択されたキャリアガス
の手動バルブ3c或いは自動バルブ3dを開放し、マス
フローコントローラー(MFC)Mを介して成膜装置1
内へ導くものである。なお、本例では三方弁3eが配設
されており、選択されたガスを成膜装置1内へ導入する
か、真空排気されるか、が最終的に決定されるように構
成されている。不活性ガス,例えばヘリウム希釈酸素の
ガスは、別系の排気手段から排気されるものとする。
て、成膜途中で原料ガスの濃度を高める等の技術を利用
した例を示したが、全体のガス圧を高める技術によっ
て、高速成膜することも可能である。
範囲で、特に概略10Paのガス圧が選定されている。
そこで、成膜初期は緻密な成膜(特に、ポリシリコン成
膜時にはアモルファスシリコンの遷移層形成防止)のた
めに低いガス圧(例えば1Pa前後)としておき、途中
から高いガス圧(10〜20Pa)に変更することによ
って高速成膜することが可能となる。
してもよいし、又は任意に変更することができる。例え
ば、ポリシリコンの場合を例にすると、初期にはガス圧
を1Pa前後とし、モノシラン(1〜2SCCM)、水
素ガス(15〜20SCCM)としておき、途中からガ
ス圧10Pa以上とし、モノシラン(15〜20SCC
M)、水素ガス(50〜100SCCM)とする、とい
うような構成にすることで、高速成膜することが可能と
なる。
続成膜または高速成膜した半導体膜、例えばゲート絶縁
膜および半導体膜をレーザーアニール処理する点にあ
る。本例のレーザーアニール処理では、結晶化しようと
するアモルファスシリコン薄膜または微結晶シリコン薄
膜、ポリシリコン薄膜に短波長パルスレーザーを照射し
たとき、そのレーザー光がアモルファスシリコン薄膜ま
たは微結晶シリコン薄膜、ポリシリコン薄膜の極表面の
みで吸収され、その後熱伝導によって半導体膜の内部が
溶けて再結晶化し、或はアニールされて結晶粒が大きく
なることを利用するものである。
−Si:H膜を用いこれに波長308nmのXeClエ
キシマレーザー光を照射した場合、この波長に対する吸
収係数は106cm−1に達するので、極表面(100
Å程度)で吸収され熱に変換される。この熱は直ちに熱
伝導によって半導体膜内部に伝わる。この様に膜の表面
又は内部が瞬間的に高温になるためにa−Si:H膜は
結晶化され、ポリシリコン膜が形成され、その特性は著
しく変化する。例えば膜の移動度が著しく増大し、また
光伝導度が低減する。またイオン注入された膜はその不
純物が活性化される。
ては、そのレーザー波長が100〜400nm、実用範
囲は150〜350nm、パルス幅が100nsec以
下のもの、具体的には10〜50nsec就中20ns
ecのものを用いる。また、パルスのピーク強度は、1
06W/cm2以上〜108W/cm2以下とし、フル
ーエンス(1回のパルスのエネルギー)は1J/cm2
以下、好ましくは50〜500mJ/cm2以下、具体
的には、200〜300mJ/cm2とする。なお、本
例ではエキシマレーザーアニール処理(ELA)する
が、これに限定されるものではなく、アルゴンレーザー
アニール処理(ALA)してもよい。
て、ラインビーム(例えば、275×0.3〜0.4m
m2)のものを用いる。なお、エリアビーム(例えば、
100×100mm2)のレーザービーム形状のものを
使用してもよい。このように、触媒CVD法等により、
連続成膜または高速成膜したゲート絶縁膜および半導体
膜をレーザーアニール処理することにより、基板10全
体を高温にすることなく低温(室温)にてアモルファス
シリコン薄膜または微結晶シリコンまたはポリシリコン
膜の大粒径ポリシリコン結晶化、キャリア不純物の活性
化等が行え性能の向上が図れる。また半導体装置の製造
が容易となる。
上にゲート絶縁膜および半導体膜を触媒CVD等の成膜
装置内で成膜した後、レーザーアニール装置に基板10
を導入して行う。レーザーアニール処理は、真空、また
は窒素ガスまたはいわゆるフォーミングガス,すなわち
窒素ガスと水素ガスの混合ガスを導入したレーザーアニ
ール装置中で行う。
スシリコン膜には、通常1〜3%の水素が含まれる。こ
の程度の量の水素を含む膜は、脱水素化処理をせずに、
そのままレーザーアニール処理を行う。このように、触
媒CVDにより成膜されたアモルファスシリコン膜に
は、水素を1〜3%程度しか含有されないため、このア
モルファスシリコン膜とゲート絶縁膜用の酸化シリコン
膜が積層している膜に直接レーザーアニール処理して
も、水素の突沸が発生しない。したがって、レーザーア
ニールによるポリシリコン結晶化をスムーズに行うこと
ができ、しかも、ポリシリコン膜とゲート絶縁膜の界面
準位の改善を容易に行うことができるので、移動度向上
などの特性向上を容易に図ることができる。なお、触媒
CVDは、膜の結晶構造を、アモルファスシリコン〜ア
モルファス/微結晶シリコン〜微結晶シリコン〜アモル
ファス/微結晶シリコン混在のポリシリコン等のいずれ
かにもコントロールすることが可能であるという特長が
ある。従って、触媒CVDにより成膜した場合、結晶成
長のシード(種)を形成しやすいので、エキシマレーザ
ー処理によって、堆積されたシリコンが大粒径化しやす
いという特徴がある。
HFプラズマCVDにより成膜する場合には、約400
℃1時間程度の加熱で脱水素処理を行なった後に、エキ
シマレーザーアニール処理する。RF/VHFプラズマ
CVDにより成膜すると、アモルファスシリコン膜に
は、通常20〜30%の水素が含まれる。したがって、
そのままエキシマレーザーアニール処理すると、急激な
加熱およびアモルファスシリコン膜の溶融により水素が
突沸し、膜ハガレ、膜クラックが発生しやすいからであ
る。
板10上に絶縁膜,半導体膜および電極を形成した後
に、絶縁膜と半導体膜との界面または絶縁膜を水蒸気ア
ニール処理する点にもある。この水蒸気アニール処理
は、上記レーザーアニール処理を行った場合,行ってい
ない場合のどちらの場合でも、行うことができる。逆
に、上記レーザーアニールを行い、この水蒸気アニール
処理を行わないように構成しても良い。本発明では、触
媒CVD装置等で基板10上に絶縁膜,半導体膜を形成
した後、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成
し、水蒸気アニールチャンバ31内に配置する。この水
蒸気アニールチャンバ31内を、常温〜400℃、分圧
1×102Pa以上1×106Pa以下の飽和蒸気圧以
下の水蒸気を含む雰囲気とし、10秒以上20時間以下
の加熱を行う。
および処理方法について、説明する。図11は、上述の
水蒸気アニール処理を行う装置の一例の構成図を示すも
ので、この場合、水蒸気アニールチャンバ31内に、基
板10が配置されるサセプタ32が配置される。このサ
セプタ32には、ヒーター32bが設けられ、サセプタ
32に保持した基板10を所定の温度に加熱することが
できるようになされている。
気系31aが設けられ、これが排気手段(図示せず)に
バルブV1を介して連結される。また、この水蒸気アニ
ールチャンバ31にはその内部の圧力を観察する圧力計
34が設けられる。
は、水の収容部35を有する恒温槽36が設けられ、収
容部35が、バルブV2およびV3が設けられた連結管
37によって連結される。また、キャリアガスが供給さ
れるキャリアガス供給管37が、バルブV4を介して上
述の連結管37のバルブV2およびV3との間に連結さ
れると共にバルブV5を介して恒温槽36内の水の収容
部に連結された構成とされる。なお、本例では、連結管
37からバルブV3を介して水蒸気アニールチャンバ3
1内に水蒸気を導入するように構成しているが、当然な
がら、マスフローコントローラーを設置し、このコント
ローラーを介してガス供給系33から水蒸気アニールチ
ャンバ31内へ導入するように構成することができる。
水蒸気アニールチャンバ31に、例えばバルブV4およ
びV5を閉じた状態で、バルブV2およびV3を開け、
恒温槽36によって設定された加熱温度下での飽和蒸気
圧によって設定される蒸気量を、バルブV3およびV5
の開閉調節によって圧力計34でモニターしながら、水
蒸気アニールチャンバ31に真空吸引によって所定量送
り込む。そして、この場合水蒸気アニールチャンバ31
には、図示しないが、この水蒸気アニールチャンバ31
全体を加熱する加熱手段を設けておくことによって、こ
の水蒸気アニールチャンバ31内に送り込まれた水蒸気
が結露することがないように、導入した水蒸気量に対す
る露点以上に水蒸気アニールチャンバ31全体を加熱し
ておくことが望まれる。
気アニール処理を行う方法について説明する。基板10
上に半導体膜,ゲート絶縁膜,電極を形成する。その
後、基板10を、図11で示す水蒸気アニールチャンバ
31内のサセプタ32上に配置する。水蒸気アニールチ
ャンバ31内を高真空度に排気した後、バルブV2およ
びV3,V5を開け、6.5×103Paの水蒸気を導
入して基板温度200〜300℃で、30〜60分の加
熱処理すなわち水蒸気アニールを行い、ゲート絶縁膜の
改質,および半導体膜とゲート絶縁膜との界面の改質を
行う。
とにより、低温条件下で効果的に、半導体膜とゲート絶
縁膜との界面の特性が向上し、絶縁膜中の欠陥が改善さ
れ、移動度が向上し、高速動作化が実現される。この水
蒸気アニールの効果は、半導体膜自体に作用するもので
はなく、半導体膜とゲート絶縁膜との界面に作用するも
のである。
導入法は、上述した真空吸引に限られるものではなく、
各種ガスを予め充填した水蒸気アニールチャンバ31
に、水蒸気を導入することもできる。このように、水蒸
気以外のガスを混入させる場合、水蒸気アニールチャン
バ31内の熱伝導が向上し、温度分布のばらつきが小さ
くなるので、折角導入した水蒸気が局所的に温度が低い
部分に結露してアニール効果を低下させる不都合を回避
できる効果がある。
れるように、収容部35の水中に各種キャリアガスをく
ぐらせて水分を含んだキャリアガスを水蒸気アニールチ
ャンバ31内に供給するバブリング方法を採ることもで
きる。
バ31を封じた状態で行うこともできるし、キャリアガ
スの気流中で行うこともできる。
蒸気アニールチャンバ31内への水蒸気の導入は、噴霧
器による導入方法とか、超音波振動を与え、これによっ
て発生させるパルスジェット水による噴霧態様を採るこ
とができる。この方法によるときは、水滴粒子が極めて
小さく容易に水蒸気アニールチャンバ31中でガス化で
きるという利点がある。
素、窒素、水素、一酸化窒素、一酸化二窒素等各種のガ
スを用いてもよい。特に、酸素を用いるときは、これ単
独のガス中の加熱処理でも誘電分散の大きい絶縁膜の改
質効果があるのでこれを混合のガスとして用いることに
より、より効果的に改質効果をあげることができる。
以上1.0×105Pa以下とするものである。1.3
×102Pa以上とするのは、酸素による絶縁膜の誘電
分散改善には、1.3×102Pa以上が必要であり、
また、これら窒素等を水蒸気と混合させるのは熱処理容
器内の低い温度分布をもっている部分に結露が生じるこ
とを防ぐ効果も生じるものであるが、1.0×105P
a以下(水蒸気圧と同圧程度以下)ではその効果が小さ
くなることによる。1.0×105Pa以下とするの
は、これを超えると熱処理容器の耐圧を確保する上で装
置の複雑化を来し、大掛かりな装置を必要とし実用的で
はないことによる。また、水蒸気の分圧が1.3×10
2Pa以下の領域では圧力を高くすることによりアニー
ルの短時間化を可能とするが、これを越えると、次第に
圧力を高めることの効果は小さくなる。
される半導体は、シリコンに限られるものではなくゲル
マニウム,SiGe固溶体、あるいはSiGe系超格子
等の積層薄膜である場合、更に単結晶,非晶質(アモル
ファス),多結晶等を得る場合に適用して同様の効果を
得ることができる。また絶縁膜は上述のゲート絶縁膜に
限られるものではなく、層間絶縁膜、表面保護絶縁膜、
平坦化絶縁膜等を有する半導体層装置を得る場合に適用
することができる。そして、この絶縁膜は、酸化シリコ
ン膜に限られるものではなく、例えばその成膜時の基板
温度が600℃以下で形成される酸窒化シリコン膜,窒
化シリコン膜、あるいはこれらや上述の酸化シリコン膜
等の2種以上の積層構造による半導体装置を得る場合に
本発明を適用して同様の効果が得られる。更に、層間絶
縁膜等においてSOG(spinon glass)等
による絶縁膜を有する半導体装置を得る場合においても
適用することができる。すなわち、これら各絶縁膜にお
いても、膜中の欠陥、水分によっても素子の特性の安定
化が損なわれることがあるが、これら構造による半導体
装置を得る場合において、本発明製法を適用して特性の
安定化がはかられた半導体装置を得ることができる。
を形成した後で上記水蒸気アニールを行い、基板10を
プラズマ装置内に搬入する。プラズマ装置内を10Pa
〜数百Paの圧力とし、基板10と対向電極との間に高
周波電圧(又は直流電圧)を印加してプラズマ放電を生
じさせ、これによって基板10表面,特に電極表面をク
リーニングすることができる。この場合のプラズマ発生
電圧は1kV以上、特に数kV〜数10kV、例えば1
0kVとする。また、導入するガスとしては、アルゴン
ガス,アルゴンと水素の混合ガス,アルゴンと窒素の混
合ガス,アルゴンと水素と窒素との混合ガスを用いる。
このとき、アルゴンに混合する水素,窒素,または水素
および窒素の量は、アルゴンの5〜10モル比%程度と
する。以下、プラズマによりソース,トップゲート,ド
レインの各電極表面の酸化膜及び水酸化膜を除去するク
リーニングを、「プラズマクリーニング」と称する。
ーニングするように構成しているが、スパッタリングに
よりクリーニングするように構成しても良い。スパッタ
クリーニングは、以下のように行う。すなわち、電極形
成後の基板10について上記水蒸気アニールを行った
後、スパッタリング装置内を0.5〜1.0Paのガス
圧力とし、ガスを導入し、基板10表面,特に電極表面
をスパッタリングでクリーニングする。導入するガスと
しては、アルゴンガス,アルゴンと水素の混合ガス,ア
ルゴンと窒素の混合ガス,アルゴンと水素と窒素との混
合ガスを用いる。このとき、アルゴンに混合する水素,
窒素,または水素および窒素の量は、アルゴンの5〜1
0モル比%程度とする。
ッタクリーニングにより、電極形成後の水蒸気を含む雰
囲気内のアニール処理によって薄膜上に形成された酸化
膜又は水酸化膜を除去することができるので、形成され
た電極の外部取り出し(金線ボンディング、無電解Ni
/Auメッキ+半田バンプ等)の電気/機械的コンタク
トが改善され、特性、品質及び信頼性等が向上する。
成膜と、レーザーアニールと、水蒸気アニールと、電極
のプラズマクリーニングまたはスパッタクリーニングと
を、それぞれ異なる容器内で行うように構成している。
ただし、電極形成前に水蒸気アニールを行う場合には、
真空容器を図12乃至図14に示すような複数のチャン
バを有する容器として構成し、この容器内の異なる室
で、半導体膜成膜と、レーザーアニールと、水蒸気アニ
ールとを行うようにしてもよい。このように、電極形成
前に水蒸気アニールを行う場合には、電極は水蒸気によ
って腐食されないため、電極のプラズマクリーニングま
たはスパッタクリーニングを行う必要はない。
0を真空容器1内に導入する出入り口としてのロード・
ロック室41と、セパレーション室42と、成膜室43
と、レーザーアニール室44と、水蒸気アニール室45
と、を備える。セパレーション室42は、真空容器1の
中央に位置し、ロード・ロック室41,レーザーアニー
ル室44,水蒸気アニール室45のそれぞれと隣接して
設けられ、基板10が各室に導入される際には、一旦こ
のセパレーション室42を経由するように構成される。
体膜を成膜し、レーザーアニールを行った後絶縁膜を成
膜する場合の手順について説明する。まずセパレーショ
ン室42,成膜室43,レーザーアニール室44,水蒸
気アニール室45内を所定圧力になるまで排気し、各室
の間の扉を閉めておく。
き、基板10をロード・ロック室41内に導入する。そ
の後、この扉を閉め、ロード・ロック室41を所定圧力
になるまで排気する。ロード・ロック室41内が所定圧
力となったら、ロード・ロック室41とセパレーション
室42との間の扉を開け、基板10をセパレーション室
42に移送する。
ション室42との間の扉を閉め、セパレーション室42
と成膜室43との間の扉を開け、基板10を成膜室に移
送してセパレーション室42と成膜室43との間の扉を
閉める。成膜室43で、本発明の触媒CVD,プラズマ
CVD等により、基板10上に半導体膜および絶縁膜,
本例では窒化シリコン膜,酸化シリコン膜,ポリシリコ
ン膜を成膜する。その後、セパレーション室42と成膜
室43との間の扉と、セパレーション室42とレーザー
アニール室44との間の扉を開け、基板10をレーザー
アニール室44に移送する。
室44との間の扉を閉め、形成された膜をレーザーアニ
ール処理する。レーザーアニール処理が終了したら、再
びセパレーション室42と成膜室43との間の扉と、セ
パレーション室42とレーザーアニール室44との間の
扉を開け、基板10を成膜室43に移送する。
の扉を閉める。成膜室43で、触媒CVD,プラズマC
VD等により、基板10上に絶縁膜,本例では酸化シリ
コン膜を成膜する。成膜が終了したら、セパレーション
室42と成膜室43との間の扉と、セパレーション室4
2と水蒸気アニール室45との間の扉を開け、基板10
を水蒸気アニール室45に移送する。
45との間の扉を閉め、形成された膜を水蒸気アニール
処理する。水蒸気アニール処理が終わったら、セパレー
ション室42と水蒸気アニール室45との間の扉と,セ
パレーション室42とロード・ロック室41との間の扉
とを開け、基板10をロード・ロック室41に移送す
る。セパレーション室42とロード・ロック室41との
間の扉を閉め、ロード・ロック室41内を大気圧に戻
す。
ら、ロード・ロック室41の図面下側の扉を開け、基板
10を真空容器外に取り出す。図12(a)に示すマル
チチャンバからなる真空容器内で成膜,レーザーアニー
ル処理,水蒸気アニール処理をする場合は、成膜とレー
ザーアニール処理,水蒸気アニール処理とを連続して行
うことができる点が特徴である。
D,高密度触媒CVD,高密度プラズマCVD,プラズ
マCVD,減圧CVD,常圧CVDのいずれの方法によ
り半導体膜を成膜する場合でも用いることができる。こ
れらの各CVDにより、半導体膜および絶縁膜(窒化シ
リコン膜,酸化シリコン膜,酸窒化シリコン膜,シリコ
ン系膜)を成膜する場合には、形成する薄膜の種類によ
り、異なる原料ガスを成膜室43内に供給する。
グにより、これらの半導体膜および絶縁膜を成膜する場
合にも、図12(a)に示す真空容器を用いることがで
きる。この場合には、ターゲット4としてシリコンから
なるターゲットが成膜室43に配置される。スパッタリ
ング時には、形成する薄膜の種類により、アルゴン等の
不活性ガスをベースに、水素ガス,または酸素ガス,ま
たは窒素ガス,または酸素ガスと窒素ガスを適量比率混
合したガス,または水素ガスと窒素ガスを適量比率混合
したガス,またはアルゴン等の不活性ガスのみを供給す
る。
グにより、これらの半導体膜および絶縁膜を成膜する場
合には、図12(b)に示す真空容器を用いることもで
きる。この場合には、半導体膜成膜室46でシリコン系
膜を、絶縁膜成膜室47aで窒化シリコン膜を、絶縁膜
成膜室47bで酸化シリコン膜を成膜する。
ーゲットを用いる。例えば、酸化シリコン膜を形成する
ときにはターゲット4として、酸化シリコンからなるタ
ーゲットを、窒化シリコン膜を形成するときにはターゲ
ット4として、窒化シリコンからなるターゲットを、シ
リコン系膜を形成するときにはターゲット4として、シ
リコンからなるターゲットを用いる。すなわち、図12
(b)の半導体膜成膜室46には、シリコンからなるタ
ーゲット4を、絶縁膜成膜室47aには、窒化シリコン
からなるターゲット4を、絶縁膜成膜室47bには、酸
化シリコンからなるターゲット4を配置する。半導体膜
成膜室46,絶縁膜成膜室47a,b内には、スパッタ
リング時に、形成する薄膜の種類により、アルゴン等の
不活性ガスをベースに、水素ガス,または酸素ガス,ま
たは窒素ガス,または水素ガスと窒素ガスを適量比率混
合したガス,またはアルゴン等の不活性ガスのみを供給
する。
には、図13に示す真空容器を用いて、上記図12
(a)に示す真空容器を用いた場合の半導体膜成膜,レ
ーザーアニール処理,絶縁膜成膜と同様に、各CVD,
スパッタリングによる工程を行うことができる。図13
に示す真空容器は、ロード・ロック室41と、セパレー
ション室42と、成膜室43と、レーザーアニール室4
4とを備え、水蒸気アニール室45を備えない点を除
き、図12(a)に示す真空容器と同様である。なお、
図13に示す真空容器は、レーザーアニール室44の代
わりに水蒸気アニール室45を設けるようにしてもよ
い。このように構成した真空容器は、レーザーアニール
処理を行わない場合に用いることができる。
ロック室41と、セパレーション室42と、半導体膜成
膜室46と、絶縁膜成膜室47と、レーザーアニール室
44とを備える。図14(a)に示す真空容器を用いた
場合には、半導体膜成膜を半導体膜成膜室46で行い、
絶縁膜成膜を絶縁膜成膜室47で行う。これらの点を除
いては、上記図12に示す真空容器を用いた場合の半導
体膜成膜,レーザーアニール処理,絶縁膜成膜と同様の
各CVDによる工程により、半導体膜の成膜を行うこと
ができる。なお、図14(a)に示す真空容器は、レー
ザーアニール室44の代わりに水蒸気アニール室45を
設けるようにしてもよい。また、レーザーアニール室4
4と水蒸気アニール室45との両方を設けるようにして
もよい。
スパッタリングまたは触媒スパッタリングにより、半導
体膜および絶縁膜(窒化シリコン膜,酸化シリコン膜,
酸窒化シリコン膜,シリコン系膜)を成膜することがで
きる。この場合には、図12(b)の装置を用いた場合
と同様に、半導体膜成膜室46には、シリコンからなる
ターゲット4を、絶縁膜成膜室47aには、窒化シリコ
ンからなるターゲット4を、絶縁膜成膜室47bには、
酸化シリコンからなるターゲット4を配置する。
が形成される。なお、薄膜の形成は、図1、図2に示す
薄膜形成装置Sに限らず、次述する各構成の装置により
行われるものである。図15において、薄膜形成装置S
の他の実施例について説明する。本例において、前記実
施例と同様部材には同一符号を付して、その説明を省略
する。
薄膜形成装置Sの概略図である。本例のマルチチャンバ
からなる薄膜形成装置Sは、例えば、3つのチャンバ
(A,B,C)とカセットステーションCSと、ロボッ
トRとからなり、各薄膜の形成を、それぞれ別のチャン
バA,B,C内で行うように構成されている。そして、
各チャンバ(A,B,C)内で、サセプタ2と、ガス供
給側との間に、熱触媒体5が配設されている。
膜は次のようにして形成される。ここでは一例として、
保護膜用の窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜、ポリシ
リコン膜、ゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜及び窒化シ
リコン膜を触媒CVDにより形成する例について説明す
る。先ず、各チャンバ(A,B,C)内において、キャ
リアガスとしての水素を供給し熱触媒体を所定の温度
(例えば1700〜1800℃)に加熱してスタンバイ
しておき、例えば、チャンバAでは、原料ガスとしてモ
ノシランにアンモニアを混合したものを導入し、基板1
0上に所定膜厚の窒化シリコン膜を形成し、次に基板1
0をBチャンバに移し、原料ガスとしてモノシランにヘ
リウム希釈酸素を混合したものを導入し、基板10上に
所定膜厚の酸化シリコン膜を形成し、次に基板10をC
チャンバに移し、原料ガスとしてモノシランを導入し、
基板10上に所定膜厚のポリシリコン膜を形成する。さ
らにまた基板10をBチャンバに移して、基板10上に
所定膜厚の酸化シリコン膜を形成し、必要に応じて基板
10をAチャンバに移し所定膜厚の窒化シリコン膜を形
成する。
採用し、キャリアガスとしての水素ガスを成膜装置1内
に一定量連続して導入する場合で、マルチチャンバを使
用するときは、基板10を常に活性化水素イオンH*に
さらしておくために、一方のチャンバから他方のチャン
バへ移動させる間に、基板10を仮に配設しておくため
の部屋を、別途設けた構成としても良い。
装置以外にも、下記に説明するようなCVD装置を用い
ることができる。なお、各CVD装置は、ホットウォー
ルLPCVD方式を除けば、基本的に、基板はサセプタ
或いはホットプレート上に平置きにされ、反応ガスはそ
れらの表面に均等に接触するように構成されている。
プタ2を略水平に配置し、基板をサセプタの表面に搭載
し、ガスを横方向から供給する横型のCVD装置を用い
ることができる。ガス流に対する各基板の接触機会を増
やすために、ガスを供給する側が低くなるようにサセプ
タに傾斜をつけることもできる。触媒CVDを行う場合
には、熱触媒体は、基板の上面を覆うようにサセプタ上
に配設される。
円板状のサセプタを、このサセプタの中心を軸として回
転させ、ガスをサセプタの上方向からサセプタに垂直に
供給する縦型(パンケーキ型)のCVD装置を用いるこ
ともできる。触媒CVDを行う場合には、熱触媒体は、
基板の上面に配設される。
のシリンダの外側または内側に基板(本例ではウエハ)
をローディングしたシリンダ型(バレル型、ドラム型)
のCVD装置を用いることもできる。サセプタとしての
シリンダは、基板を搭載する面が鉛直であり、鉛直方向
を軸として回転可能に構成されている。基板は、鉛直に
なるように、このシリンダに搭載され、反応ガスは、シ
リンダの上方から供給される。触媒CVDを行う場合に
は、シリンダの上方位置、すなわち反応ガスが導入され
る側の所定位置に、熱触媒体が配設される。
セプタを用いた放射型方式のCVD装置を用いることも
できる。このサセプタは、鉛直の板状体が、断面放射形
状になるよう接合されたような形状からなり、放射形状
の中心を軸として回転可能に構成されている。基板は、
この鉛直の板状体に、鉛直になるように搭載され、反応
ガスは、サセプタの上方から供給される。触媒CVDを
行う場合には、サセプタの上方位置、すなわち反応ガス
が導入される側の所定位置に、熱触媒体が配設される。
間を於いてCVD装置が配設されるホットウォール型触
媒CVD装置を用いることもできる。基板の保持は、治
具によって吊持したり、基板を並べて保持する多段カセ
ット等のサセプタを用いたりするなど、各種の公知の手
段によって行う。触媒CVDを行う場合には、反応ガス
が導入される側の所定位置に、熱触媒体が配設されてい
る。
触媒スパッタリング,スパッタリング,高密度プラズマ
CVD,プラズマCVD等の薄膜形成装置によれば、多
結晶シリコン、単結晶シリコン、アモルファスシリコ
ン、微結晶シリコン等のシリコン薄膜、シリコンゲルマ
ニウム、炭化ケイ素、化合物半導体(ガリウムヒ素、ガ
リウムリン、ガリウムナイトライド等)の半導体薄膜、
酸化シリコン、不純物(リンシリケートガラス(PS
G)、ボロンシリケートガラス(BSG)、ボロンリン
シリケートガラス(BPSG)等)含有の酸化シリコ
ン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化モリブデン、
酸化チタン、酸化タンタル、酸化アルミニウム、酸化イ
ンジウム等の絶縁体薄膜、高融点金属(タングステン、
チタン、タンタル、モリブデン等)、導電性窒化膜(窒
化タングステン、窒化チタン、窒化タンタル、窒化モリ
ブデン等)、金属薄膜(金属シリサイド、銅、アルミニ
ウム等)、合金薄膜(アルミニウム−シリコン又はアル
ミニウム−シリコン−銅等)を成膜することができる。
成膜される薄膜と原料ガス(反応ガス)との関係は次の
とおりである。なお、キャリアガスとしては、ヘリウム
ガス、水素ガス、アルゴンガス、水素ガスとヘリウムガ
スとの混合ガス、水素ガスとアルゴンガスとの混合ガス
等が好適に用いられる。
l3、SiH2Cl2、SiCl4、SiH6を用い
る。
HCl2、SiH2Cl2、SiCl 4、SiBr4、
SiI4、SiF4、Si(OC2H4)4、Si(O
C2H 5)4、(C2H5)Si(OC2H5)3、C
5H11Si(OC2H5)3、C6H5Si(OC2
H5)3、(CH3)2Si(OC2H3)2及び
O2、NO、N2O、NO2、CO2+H2、H2Oを
用いる。
の成膜には、上記2の原料ガス(SiH4、SiHCl
2、SiH2Cl2、SiCl4、SiBr4、SiI
4、SiF4、Si(OC2H4)4、Si(OC2H
5)4、(C2H5)Si(OC2H5)3、C5H
11Si(OC2H5)3、C6H5Si(OC
2H5) 3、(CH3)2Si(OC2H3)2及びO
2、NO、N2O、NO2、CO 2+H2、H2O)
に、PH3、B2H6、AsH3、PO(OC
H3)3、B(OCH3)3、B(OC3H7)3等の
ガスを混合する。
H6、SiHCl3、SiHCl2、SiH3Cl、S
iCl4、SiBr4等にNH3、N2H4、N2を混
合した原料ガスを用いる。なおキャリアガスとしてはA
r、He等が好適である。
と同じ原料ガスを用いる。すなわち、SiH4、SiH
Cl2、SiH2Cl2、SiCl4、SiBr4、S
iI4、SiF4、Si(OC2H4)4、Si(OC
2H5)4、(C2H5)Si(OC2H5)3、C5
H11Si(OC2H5)3、C6H5Si(OC2H
5)3、(CH3)2Si(OC2H3)2及びO2、
NO、N2O、NO2、CO2+H2、H2Oの各原料
ガス、SiH4、SiH6、SiHCl3、SiHCl
2、SiH3Cl、SiCl4、SiBr4等にN
H3、N2H4、N2を混合した原料ガスを用いること
ができる。
(CH3)3(TMA)、Al(C2H 5)3(TE
A)、Al(OC3H7)3を用いることができる。な
お、還元ガスとしてH2が好適である。
原料ガス(AlCl3、Al(CH3)3(TMA)、
Al(C2H5)3(TEA)、Al(OC
3H7)3)に、CO2+H2、O2、H2Oを加えた
原料ガスを用いることができる。
H3)3(TMI)、In(C2H5)3(TEI)及
びO2、H2O、CO2を加えた原料ガスを用いること
ができる。
物、塩化物、有機化合物で分類すると、フッ化物の成膜
にはMoF6、WH6の原料ガス、塩化物の成膜にはM
oCl 5、WCl6、TaCl5、TiCl4、ZrC
l4の原料ガス、有機化合物の成膜にはTa(OC2H
5)5、(PtCl2)2(CO)3、W(CO)6、
Mo(CO)6の原料ガスを用いることができる。
料ガス{フッ化物の成膜にはMoF6、WH6の原料ガ
ス、塩化物の成膜にはMoCl5、WCl6、TaCl
5、TiCl4、ZrCl4の原料ガス、有機化合物の
成膜にはTa(OC2H5)5、(PtCl2)2(C
O)3、W(CO)6、Mo(CO)6の原料ガス}に
SiH4、SiH6等のシラン系ガスを混入したものを
原料ガスとして用いる。
2(+NH3)の原料ガス、TiONの成膜には、Ti
Cl4+N2(+NH3)にO2、N2Oを加えた原料
ガスを用いることができる。
セチルアセトネイト銅Cu(HFA) 2及びC(HF
A)2+H2O、キレート化合物の材料(Cu(DP
M)2、Cu(AcAc)2、Cu(FOD)2、Cu
(PPM)2、Cu(HFA)TMVS)等の原料ガス
を用いることができる。
膜には、上記6の原料ガス(AlCl 3、Al(C
H3)3(TMA)、Al(C2H5)3(TEA)、
Al(OC 3H7)3)に1の原料ガス(SiH4、S
iHCl3、SiH2Cl2、SiCl4、SiH6)
及び12の原料ガス(ヘキサフルオロアセチルアセトネ
ート銅Cu(HFA)2及びC(HFA)2+H2O、
キレート化合物の材料(Cu(DPM)2、Cu(Ac
Ac)2、Cu(FOD)2、Cu(PPM)2、Cu
(HFA)TMVS)等)を加えたものを原料ガスとし
て用いることができる。以上のような原料ガスによっ
て、前記した各薄膜を成膜することが可能となる。
記した各原料ガスおよび各ターゲットを適宜用いること
によって、シリコン半導体装置、シリコン半導体集積回
路装置、シリコン−ゲルマニウム半導体装置、シリコン
−ゲルマニウム半導体集積回路装置、化合物半導体装
置、化合物半導体集積回路装置、炭化ケイ素半導体装
置、炭化ケイ素半導体集積回路装置、液晶表示装置、有
機/無機エレクトロルミネセンス表示装置、プラズマデ
ィスプレイパネル(PDP)装置、フィールドエミッシ
ョンディスプレイ(FED)装置、発光ポリマー表示装
置、発光ダイオード表示装置、CCDセンサ装置、MO
Sセンサ装置、高誘電率および強誘電体メモリー装置、
太陽電池等を製造することが可能である。
に、形成された薄膜層を使用して半導体膜層薄膜半導体
を形成する方法について、具体的な実施例に基づいて説
明する。それぞれの具体的実施例では、前述のようにキ
ャリアガス及び原料ガスの導入時間及びタイミングを変
化させることにより、所望の品質及び速度で成膜を行う
ものとする。
て、シングルチャンバからなる真空容器を用いたトップ
ゲート型ポリシリコンCMOSTFT製法の実施例を示
す。本例は、特開昭63−40314号公報などにも示
されている触媒CVD法により形成されたポリシリコン
膜を、エキシマレーザーアニール処理および/または水
蒸気アニール処理するものである。
するように構成しているが、これに限定されるものでな
く、高密度触媒CVD法により、薄膜を形成してもよ
い。また、プラズマCVD,高密度プラズマCVD,減
圧CVD,常圧CVD,スパッタリング,触媒スパッタ
リングも本例に適用可能である。
板温度により選択される。触媒CVD法を採用した場
合、ポリシリコン膜や絶縁膜形成過程における基板温度
は、200〜400℃程度の比較的低温に維持される。
このため、TFT形成装置において基板温度がほうけい
酸ガラスやアルミノけい酸ガラス等のガラス基板を用い
ることができる場合は、ほうけい酸ガラス基板やアルミ
ノけい酸ガラス基板を使用できる。このときに、コスト
面から基板を大きめにすることが可能であり、例えば、
500×600mmの大きさで、0.5〜1.1mm厚
さとされる。尚、低温の場合は、耐熱性有機樹脂基板を
用いてもよい。また、セラミックス等の絶縁性基板を用
いることもできる。
が600〜1000℃程度の比較的高温となる場合は、
石英ガラス、結晶化ガラス等の耐熱性ガラス基板を用い
る。耐熱性ガラス基板は、例えば、直径15〜30cm
の大きさで、700〜800μm厚さとされる。また、
一般的なシリコンウェハと同様のオリエンテーション・
フラット(オリフラ)が形成される。
プゲート型ポリシリコンCMOSTFTの作製工程につ
いて説明する。まず、第1工程で、シングルチャンバか
らなる触媒CVD装置である成膜装置1内に基板10を
設置し、排気系1aを動作させて成膜装置1内を所定圧
力になるまで排気するとともに、サセプタ2に内蔵され
たヒータ2aを動作させて基板10を所定温度(200
℃程度)まで加熱する。次いで、成膜装置1内にキャリ
アガスとしての水素ガス50〜100SCCMを供給す
る。なお、この水素ガスの代わりに、アルゴンと水素,
またはヘリウムと水素,またはネオンと水素との混合ガ
スであって水素を80〜90モル比%含むものを供給す
るように構成しても良い。水素ガスは、熱触媒体5との
接触により活性化されて、一部が活性化水素イオンH*
となり、基板10の表面のクリーニングがなされる。な
お水素系キャリアガスと原料ガスの供給によるガス圧力
は0.1〜1.0Pa程度,本例では0.5Paとす
る。従って、水素系キャリアガスと原料ガスの混合比率
を一定又は変更して、ガス圧力を低めにして緻密な成
膜、逆に高めにしてより高速な成膜としてもよい。但
し、このガス圧力範囲は成膜された膜質と装置性能によ
り制約されることは言うまでもない。
膜11を形成する。水素ガス50〜100SCCMが供
給されている成膜装置1内に、モノシラン1〜20SC
CMにアンモニア5〜50SCCMを混合した原料ガス
を導入する。成膜装置1内では、導入されたガスが熱触
媒体5を介して、基板10の一主面に、保護膜用の窒化
シリコン膜11を形成する。本例では、窒化シリコン膜
11が50〜200(nm)厚に形成される。このと
き、成膜装置1内での原料ガスの割合を高めるために、
マスフローコントローラーMを制御して、水素ガスの供
給を成膜の途中で低減させ、窒化シリコン膜11を高速
で成膜しても良い。その後、成膜装置1内へのアンモニ
アおよびシランの供給を停止する。
板10としてほうけい酸ガラス,アルミノけい酸ガラス
等を用いた場合、基板10からのNaイオンをストップ
するために形成されるものであり、基板10として合成
石英ガラスを使用した場合は不要である。
コン膜12を形成する。第2工程で、水素ガスを低減さ
せた場合は、成膜装置1内に、キャリアガスとしての水
素ガス50〜100SCCMを導入する。また、成膜装
置1内にモノシランガス1〜20SCCMに、ヘリウム
希釈酸素ガス1〜2SCCMを、適当比率混合して導入
する。成膜装置1内では、導入されたガスが熱触媒体5
を介して、基板10上に保護膜用の酸化シリコン膜12
を成膜する。本例では、酸化シリコン膜12は、50〜
100(nm)厚形成される。このとき、成膜装置1内
での原料ガスの割合を高めるために、マスフローコント
ローラーMを制御して、水素ガスの供給を成膜の途中で
低減させ、酸化シリコン膜12を高速で成膜しても良
い。成膜装置1内へのシランとヘリウム希釈酸素の供給
を停止する。
3を形成する。なお、ポリシリコン膜13の形成前に、
成膜装置1内にキャリアガスとしての水素ガスが供給さ
れており、成膜前に必ず活性化水素イオンH*による表
面クリーニングが行われるように構成されていれば、高
品質なポリシリコン膜を確実に得ることが可能となり、
好適である。
第3工程で、水素ガスを低減させた場合は、成膜装置1
内に、キャリアガスとしての水素ガス50〜100SC
CMを導入する。また、このとき成膜装置1内には、モ
ノシランガス1〜20SCCMが供給されている。成膜
装置1内では、導入されたガスが熱触媒体5を介して、
基板10上にポリシリコン膜13を形成する。本例のポ
リシリコン膜13は、40〜60(nm)厚に形成され
る。
ン系ガス(モノシラン(SiH4)又はジシラン(Si
2H6)又はトリシラン(Si3H8)等)に、N型の
リン又はひ素又はアンチモン等を適量混入したり、又は
P型のボロンを適量混入することで、任意のN型又はP
型不純物キャリア濃度のポリシリコン膜を形成すること
ができる。N型化の場合は、例えば、フォスフィン(P
H3)、アルシン(AsH3)、スチビン(SbH3)
が採用され、P型化の場合は、例えば、ジボラン(B2
H 6)が採用される。このとき、成膜装置1内での原料
ガスの割合を高めるために、マスフローコントローラー
Mを制御して、水素ガスの供給を成膜の途中で低減また
は停止させ、ポリシリコン膜13を高速で成膜しても良
い。
シリコンイオンをドーピングまたはシリコンイオン注入
してポリシリコンをアモルファス化してもよい。このよ
うにすることにより、結晶成長のシード(種)が得ら
れ、グレインサイズの大きいポリシリコン膜を得ること
ができる。このように、一旦結晶化したポリシリコン膜
をアモルファス化することにより、レーザー光の熱エネ
ルギー吸収が大きくなって、レーザーアニール処理時に
アモルファスシリコン膜が融け易くなり、レーザーアニ
ール処理による結晶化が容易になる。
ガスをカットし、熱触媒体5および基板を問題ない温度
まで冷却して、キャリアガスの導入を停止する。この
後、充分に排気した後に、窒素ガスを導入して大気圧に
戻し、基板10を触媒CVD成膜装置から取り出し、形
成したポリシリコン膜13をエキシマレーザーアニール
処理する。エキシマレーザーアニール処理は、触媒CV
D成膜装置とは異なる不図示のレーザーアニール装置中
で行う。このレーザーアニール装置内を真空とし、また
は窒素ガスまたはいわゆるフォーミングガス,すなわち
窒素ガスと水素ガスとを混合したガスを導入し、基板1
0の膜形成面側から短波長パルスレーザー光を照射する
ことによって行う。
は、そのレーザー波長が100〜400nm、実用範囲
は150〜350nm、パルス幅が10〜50nsec
就中20nsecのものを用いる。また、パルスのピー
ク強度は、106W/cm2以上〜108W/cm2以
下とし、フルーエンス(1回のパルスのエネルギー)は
200〜300mJ/cm 2とする。
eCl(308nm波長)を用いる。95%以上のオー
バーラップスキャニングで照射し、ポリシリコン膜を加
熱溶融するのが好ましい。また、レーザービーム形状が
ラインビーム(例えば、275×0.3〜0.4m
m2)であるものを用いる。なお、エキシマレーザーア
ニール処理時には、300〜400℃に基板10を加熱
してもよい。
た後に、トップゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜及び必
要に応じて窒化シリコン膜を連続成膜するが、この順序
を逆、すなわち、トップゲート絶縁膜用の酸化シリコン
膜及び必要に応じて窒化シリコン膜を形成した後に、エ
キシマレーザー処理することも可能である。この場合に
も、エキシマレーザーアニール処理は、表面側から短波
長パルスレーザ光を照射することによって行う。
シリコン膜及び必要に応じて形成した窒化シリコン膜を
介してエキシマレーザー処理でシリコン膜を溶融させ
る。酸化シリコン膜及び必要に応じて形成した窒化シリ
コン膜が厚い場合には、高エネルギー照射が必要となっ
てしまうため、これらの膜を、より薄い膜として形成す
ることが望まれる。触媒CVD法によって形成された酸
化シリコン膜及び窒化シリコン膜は、絶縁耐圧が大き
く、薄い膜として形成しても充分な絶縁性能を得ること
ができるという特徴がある。従って、本例のように、酸
化シリコン膜及び窒化シリコン膜を介してエキシマレー
ザー処理でシリコン膜を溶融させる場合には、酸化シリ
コン膜及び窒化シリコン膜の形成には、薄い膜の形成が
可能な触媒CVD法が適しているということができる。
0を取り出し、再び基板10を触媒CVD装置内に設置
する。第5工程として、ゲート絶縁膜用の酸化シリコン
膜14を成膜する。成膜装置1内に、キャリアガスとし
ての水素ガス50〜100SCCMを導入する。また、
成膜装置1内に、モノシランガス1〜20SCCMと、
ヘリウム希釈酸素0.1〜2SCCMとを、適当比率混
合して導入する。成膜装置1内では、導入されたガスが
熱触媒体5の熱分解および触媒作用により、基板10上
にゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜12を、所定膜厚に
形成する。また、必要に応じてヘリウム希釈酸素をカッ
トしてアンモニアを適当比率混合して、所定膜厚の窒化
シリコン膜15を連続形成しても良い。このとき、成膜
装置1内での原料ガスの割合を高めるために、マスフロ
ーコントローラーMを制御して、水素ガスの供給を成膜
の途中で低減させ、酸化シリコン膜14及び窒化シリコ
ン膜15を高速で成膜しても良い。
触媒体5を問題ない温度まで冷却して、キャリアガスの
導入を停止する。成膜後に、原料ガスをカットして水素
系キャリアガスのみを導入することにより、形成された
ポリシリコン膜と酸化シリコン膜の界面および酸化シリ
コン膜を、活性化水素イオンH*のアニール処理で界面
準位改善し,絶縁膜を改質することができる。絶縁性薄
膜形成時には、それぞれの原料ガスを傾斜減少又は傾斜
増加させて、傾斜接合の膜を成膜してもよい。
VD装置を用いて薄膜を形成するように構成している
が、マルチチャンバの触媒CVD装置を用いて薄膜を形
成しても良い。その場合には、次のA〜Cチャンバを備
えたマルチチャンバ真空容器を用い、上記第1〜第5工
程を次の手順で行う。第1工程では、各チャンバ内に水
素系キャリアガスを供給して熱触媒体5を所定温度に加
熱しておく。その後、基板10をAチャンバに移し、モ
ノシランガスとアンモニアガスを適量比率混合して導入
し、窒化シリコン膜50〜200(nm)厚を形成す
る。
をBチャンバに移し、モノシランガスにヘリウム希釈の
酸素ガスを適量比率混合して導入し、酸化シリコン膜5
0〜100(nm)厚を形成する。その後基板10をC
チャンバに移し、モノシランガスを適量比率混合して導
入し、ポリシリコン膜40〜60(nm)厚を形成す
る。
ガスをカットし、熱触媒体5を問題ない温度まで冷却し
て、キャリアガスの導入を停止する。この後、基板10
を成膜装置1から取り出し、形成したポリシリコン膜を
エキシマレーザーアニール処理する。
し、モノシランガスにヘリウム希釈の酸素ガスを適量比
率混合して導入し、酸化シリコン膜50〜100(n
m)厚を形成する。必要に応じて基板10をAチャンバ
に移し、モノシランガスにアンモニアガスを適量比率混
合して導入し、窒化シリコン膜50〜100(nm)厚
を形成する。成膜後は原料ガスをカットし、熱触媒体5
を問題ない温度まで冷却して水素系キャリアガスをカッ
トする。
CMOSTFT製法では、上記の通り、水素ガスの供給
を成膜の途中で低減または停止させ、各薄膜を高速で成
膜することができるが、成膜途中に、水素系キャリアガ
スをストップしても、シラン系ガスの熱分解および触媒
反応により、多量の活性化水素イオンH*が発生するの
で、熱触媒体5が劣化することはなく、高速成膜を行っ
た場合であっても、熱触媒体5は、充分な触媒機能が保
たれるものである。こうして、絶縁基板10上に40〜
60(nm)厚の大粒径ポリシリコン層を成膜する。
チャンネル,ソース,ドレイン領域とするMOSTFT
の作製を行う。第6工程として、図17に示すように、
NチャンネルMOSTFT用のチャンネル領域の不純物
濃度を制御するために、PチャンネルMOSTFTを、
フォトレジストr1でマスクし、P型不純物イオン(例
えば、二フッ化ホウ素イオンBF2 +)を、例えば、2
0〜30keVで2〜3×1012atoms/cm2
のドーズ量でイオン注入し、ポリシリコン層の導電型を
P型化したシリコン層l1とする。
うに、PチャンネルMOSTFT用のチャンネル領域の
不純物濃度を制御するために、今度は、NチャンネルM
OSTFTをフォトレジストr2でマスクし、N型不純
物イオン(例えば、リンイオンP+)を、例えば、50
〜60keVで2〜3×1012atoms/cm2の
ドーズ量でイオン注入し、ポリシリコン層のN型化した
シリコン層l2とする。
に、ゲート電極材料としての耐熱性の高いモリブデン/
タンタル合金膜16を、スパッタ法で、例えば、400
(nm)厚に堆積させる。
に、フォトレジストr3を所定パターンに形成し、これ
をマスクにして、モリブデン/タンタル合金膜16をゲ
ート電極17の形状にパターニングし、更に、フォトレ
ジストr3を除去する。
うに、PチャンネルMOSTFT及びゲート電極17を
フォトレジストr4でマスクし、N型不純物である、例
えば、As+イオンを、例えば、70〜80keVで1
×1015atoms/cm 2のドーズ量でイオン注入
し、フォトレジスト剥離後、N2中約1000℃で20
秒〜30秒間のRTA(Rapid Thermal
Anneal)で活性化し、NチャンネルMOSTFT
のN+型ソース領域S1及びドレイン領域D1をそれぞ
れ形成する。なお、このRTA処理は、PチャンネルM
OSTFTの活性化と一緒にしても良い。
うに、NチャンネルMOSTFT及びゲート電極17を
フォトレジストr5でマスクし、P型不純物である、例
えば、B+イオンを、例えば、20〜30keVで1×
1015atoms/cm2のドーズ量でイオン注入
し、フォトレジスト剥離後、N2中約1000℃で20
秒〜30秒間のRTA(Rapid Thermal
Anneal)で活性化し、PチャンネルMOSTFT
のP+型ソース領域S2及びドレイン領域D2を、それ
ぞれ形成する。
うに、全面に触媒CVD法等によって、酸化シリコン膜
19を、例えば50〜100(nm)厚、リンシリケー
トガラス(PSG)膜20を、例えば200〜300
(nm)厚、窒化シリコン膜21を100〜200(n
m)厚に成膜する。
うに、絶縁膜の所定位置にコンタクト窓開けを行い、各
ホールを含む全面にアルミニウムなどの電極材料を、ス
パッタ法等により、150℃で1μmの厚みに堆積す
る。その後、これをパターニングして、PチャンネルM
OSTFT及びNチャンネルMOSTFTの、それぞれ
のソース又はドレイン電極S又はDとゲートコンタクト
又は配線Gを形成する。その後、フォーミングガス(N
2+H2)中400℃で1時間シンター処理し、オーミ
ックコンタクトと表面準位を改善し、各MOSTFTを
完成する。
はドレイン電極Dとゲート取り出し電極又は配線Gを形
成した後、次の第14工程の水蒸気アニール工程及び第
15工程のプラズマクリーニング工程(またはスパッタ
クリーニング工程)を行ってもよい。
ル工程と、この水蒸気アニール工程およびプラズマクリ
ーニング工程(またはスパッタクリーニング工程)との
双方を備えるように構成しているが、レーザーアニール
工程を備えるが水蒸気アニール工程及びプラズマクリー
ニング工程(またはスパッタクリーニング工程)を備え
ないように構成しても良い。また、レーザーアニール工
程を備えずに、水蒸気アニール工程及びプラズマクリー
ニング工程(またはスパッタクリーニング工程)を備え
るように構成しても良い。また、レーザーアニール工程
と水蒸気アニール工程とを電極形成前に行う場合には、
電極が水蒸気によって腐食されないため、電極のプラズ
マクリーニングまたはスパッタクリーニング工程とを行
う必要はない。なお、レーザーアニール工程を、第4工
程(ポリシリコン膜形成工程)と第5工程(ゲート絶縁
膜(酸化シリコン膜)形成工程)との間に行わない場合
には、ポリシリコン膜13とゲート絶縁膜の酸化シリコ
ン膜14は、連続成膜する方が良い。
工程であり、薄膜層および電極の形成された基板10
を、上述した真空吸引による方法により、水蒸気アニー
ル処理する。水蒸気アニールチャンバ31内のサセプタ
32上に基板10を載置する。この水蒸気アニールチャ
ンバ31内で、2×105Pa〜3×105Paの高圧
水蒸気中,180℃〜200℃、30分〜60分間基板
10を加熱し、絶縁膜と半導体膜との界面および絶縁膜
の改質を行う。
明した手順により、上記形成された膜の少なくとも電極
パッド部表面を、スパッタクリーニング又はプラズマク
リーニングする。その後、必要に応じて水蒸気アニール
工程を行わない場合と同様に、フォーミングガス(N2
+H2)中400℃で1時間シンター処理し、オーミッ
クコンタクトと表面準位を改善し、各MOSTFTを完
成する。
例2として、ボトムゲート型ポリシリコンCMOSTF
T製法の実施例について説明する。本例は、ポリシリコ
ン膜をエキシマレーザーアニール処理および/または水
蒸気アニール処理するものである。本例では、触媒CV
D法により薄膜を形成するように構成しているが、これ
に限定されるものでなく、高密度触媒CVD法により、
薄膜を形成してもよい。また、プラズマCVD,高密度
プラズマCVD,減圧CVD,常圧CVD,スパッタリ
ング,触媒スパッタリングも本例に適用可能である。基
板10の材質,大きさは、上記具体的実施例1と同様の
基準により選択される。
TFTの作製工程について説明する。まず、基板10の
少なくともTFT領域に、モリブデン/タンタル合金の
スパッタ膜300〜400(nm)厚を形成する。そし
て汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術により、
20〜45度のテーパーエッチングを施し、ボトムゲー
ト電極を形成する。
第4工程と同様の手順により、基板10上に、保護膜用
の窒化シリコン膜と,ボトムゲート絶縁膜用の酸化シリ
コン膜と,ポリシリコン膜と,保護膜用、レーザー反射
低減用の酸化シリコン膜とを成膜する。このときに、少
なくともゲート絶縁膜の酸化シリコン膜とポリシリコン
膜とは連続成膜した方がよい。成膜後は、原料ガスをカ
ットし、熱触媒体5を問題ない温度まで冷却して、キャ
リアガスの導入を停止する。その後、基板10を成膜装
置1から取り出してレーザーアニール装置に導入し、の
ポリシリコン膜を、上記具体的実施例1と同様の手順に
より、レーザーアニール処理する。但し、本例では、エ
キシマレーザーアニール処理を、形成された薄膜の表面
側から短波長パルスレーザ光を照射することによって行
う。
(nm)厚の大粒径ポリシリコン層を成膜する。次い
で、ポリシリコン層を少なくともチャンネル領域とする
MOSTFTの作製を行う。本例では、ボトムゲート電
極を最初に形成しているので、ポリシリコンおよび保護
膜の酸化シリコン膜形成後には、電極として、ソース,
ドレイン電極が形成される。
様の手順により、PチャンネルMOSTFTをフォトレ
ジストでマスクし、P型不純物イオン(例えば、二フッ
化ホウ素イオンBF2 +)を打ち込み、ポリシリコン層
の導電型をP型化したシリコン層とする。次いで、上記
具体的実施例の第7工程と同様の手順により、Nチャン
ネルMOSTFTをフォトレジストでマスクし、N型不
純物イオン(例えば、リンイオンP+)を打ち込み、ポ
リシリコン層の導電型をN型化したシリコン層とする。
および第11工程と同様の手順により、イオン注入、R
TAによる活性化を行い、NチャンネルMOSTFTの
N+型ソース領域及びドレイン領域、PチャンネルMO
STFTのP+型ソース領域及びドレイン領域を、それ
ぞれ形成する。次いで、全面に、触媒CVD,プラズマ
CVD等によって、保護用の酸化シリコン膜、リンシリ
ケートガラス(PSG)膜、窒化シリコン膜を成膜す
る。
開けを行い、各ホールを含む全面にアルミニウムなどの
電極材料を、スパッタ法等により、150℃で1μmの
厚みに堆積する。その後、これをパターニングして、P
チャンネルMOSTFT及びNチャンネルMOSTFT
の、それぞれのソース又はドレイン電極を形成する。そ
の後、フォーミングガス(N2+H2)中400℃で1
時間シンター処理し、オーミックコンタクトと表面準位
を改善し、各MOSTFTを完成する。
で、水蒸気アニール処理およびプラズマクリーニング
(またはスパッタクリーニング)を行う。本例では、レ
ーザーアニール工程と、水蒸気アニール工程およびプラ
ズマクリーニング工程(またはスパッタクリーニング工
程)との双方を備えるように構成しているが、これら双
方のいずれかを備えるように構成しても良い。
ース電極およびドレイン電極形成後に行っているため、
水蒸気アニール工程を行った後にプラズマクリーニング
(またはスパッタクリーニング)を行うように構成して
いる。しかし、水蒸気アニール工程は、保護膜用、レー
ザー反射低減用の酸化シリコン膜を成膜した後すぐに行
ってもよい。特に、図12(a)(b)に示すように、
成膜室43等の他に水蒸気アニール室45を備えるマル
チチャンバからなる真空容器を用いて成膜および水蒸気
アニールをする場合には、成膜と水蒸気アニール工程と
を同じ装置内で連続して行うことができる。このよう
に、水蒸気アニール工程をソース電極およびドレイン電
極形成前に行う場合には、これらの電極が水蒸気によっ
て腐食されないため、これらの電極のプラズマクリーニ
ングまたはスパッタクリーニング工程とを行う必要はな
い。
て、デュアルゲート型ポリシリコンCMOSTFT製法
の実施例について説明する。本例は、ポリシリコン膜を
エキシマレーザーアニール処理および/または水蒸気ア
ニール処理するものである。なお、本例では、触媒CV
Dにより薄膜を形成するように構成しているが、これに
限定されるものでなく、高密度触媒CVDにより、薄膜
を形成してもよい。また、プラズマCVD,高密度プラ
ズマCVD,減圧CVD,常圧CVD,スパッタリン
グ,触媒スパッタリングも本例に適用可能である。基板
10の材質,大きさは、上記具体的実施例1と同様の基
準により選択される。
OSTFTの作製工程について説明する。まず、基板1
0の少なくともTFT領域に、モリブデン/タンタル合
金のスパッタ膜300〜400(nm)厚を形成する。
そして汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によ
り、20〜45度のテーパーエッチングを施し、ボトム
ゲート電極を形成する。
至第4工程と同様の手順により、基板10上に、保護膜
用の窒化シリコン膜,ボトムゲート絶縁膜用の酸化シリ
コン膜,ポリシリコン膜,トップゲート絶縁膜用の酸化
シリコン膜,必要に応じて窒化シリコン膜を成膜する。
少なくとも、ポリシリコン膜とボトムゲートおよびトッ
プゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜とは、連続成膜する
ものとする。その後、基板10を成膜装置1から取り出
してレーザーアニール装置に導入し、ポリシリコン膜
を、上記具体的実施例1と同様の手順により、レーザー
アニール処理する。このようにして、例えば、40〜6
0(nm)厚の大粒径のポリシリコン膜が成膜される。
次いで、ポリシリコン層を少なくともチャンネル領域と
するMOSTFTの作製を行う。
により、PチャンネルMOSTFTをフォトレジストで
マスクし、P型不純物イオン(例えば、二フッ化ホウ素
イオンBF2 +)を打ち込み、ポリシリコン層の導電型
をP型化したシリコン層とする。次いで、上記具体的実
施例の第7工程と同様の手順により、NチャンネルMO
STFTをフォトレジストでマスクし、N型不純物イオ
ン(例えば、リンイオンP+)を打ち込み、ポリシリコ
ン層の導電型をN型化したシリコン層とする。
よび第9工程と同様の手順により、スパッタ法で堆積さ
せたモリブデン/タンタル合金膜を、ゲート電極の形状
にパターニングし、トップゲート電極を形成する。
および第11工程と同様の手順により、イオン注入、R
TAによる活性化を行い、NチャンネルMOSTFTの
N+型ソース領域及びドレイン領域、PチャンネルMO
STFTのP+型ソース領域及びドレイン領域を、それ
ぞれ形成する。次いで、全面に、触媒CVD,プラズマ
CVD等によって、保護用の酸化シリコン膜、リンシリ
ケートガラス(PSG)膜、窒化シリコン膜を成膜す
る。
開けを行い、各ホールを含む全面に1%シリコン入りア
ルミニウムなどの電極材料を、スパッタ法等により、1
50℃で1μmの厚みに堆積する。その後、これをパタ
ーニングして、PチャンネルMOSTFT及びNチャン
ネルMOSTFTの、それぞれのソース又はドレイン電
極およびゲートコンタクトまたは配線を形成する。その
後、フォーミングガス(N2+H2)中400℃で1時
間シンター処理し、オーミックコンタクトと表面準位を
改善し、各MOSTFTを完成する。
で、水蒸気アニール処理およびプラズマクリーニング
(またはスパッタクリーニング)を行う。本例では、レ
ーザーアニール工程と、水蒸気アニール工程およびプラ
ズマクリーニング工程(またはスパッタクリーニング工
程)との双方を備えるように構成しているが、これら双
方のいずれかを備えるように構成しても良い。
ース電極およびドレイン電極、トップゲート電極形成後
に行っているため、水蒸気アニール工程を行った後にプ
ラズマクリーニング(またはスパッタクリーニング)を
行うように構成している。しかし、水蒸気アニール工程
は、トップゲート絶縁膜の酸化シリコン膜を成膜した後
すぐに行ってもよい。特に、図12(a)(b)に示す
ように、成膜室43等の他に水蒸気アニール室45を備
えるマルチチャンバからなる真空容器を用いて成膜およ
び水蒸気アニールをする場合には、成膜と水蒸気アニー
ル工程とを同じ装置内で連続して行うことができる。こ
のように、水蒸気アニール工程を電極形成前に行う場合
には、これらの電極が水蒸気によって腐食されないた
め、これらの電極のプラズマクリーニングまたはスパッ
タクリーニング工程を行う必要はない。
か、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム等の多結晶半
導体または微結晶半導体或いはアモルファス半導体薄膜
等を形成することができる。
て、トップゲート型単結晶シリコンCMOSTFT製法
の実施例を示す。まず、基板10の少なくともTFT形
成領域に適当な形状,寸法の段差を形成し、触媒CVD
法により半導体膜とゲート絶縁膜を連続成膜させて、段
差をシードにグラフォエピタキシャル成長させる。この
ように、少なくとも、単結晶シリコン膜とゲート絶縁膜
用の酸化シリコン膜とを成膜するときには、キャリアガ
スとしての水素ガスを供給し、また、熱触媒体5を加熱
して熱分解および触媒作用が可能な状態にしておき、連
続成膜するものとする。基板10の材質および大きさ
は、上記具体的実施例1と同様の基準により選択され
る。
プゲート型単結晶シリコンCMOSTFTの作製工程に
ついて説明する。まず、第1工程で、図25に示すよう
に、基板10の一主面に、フォトレジストr1を所定パ
ターンに形成し、これをマスクとして、例えば、四フッ
化炭素(CF4)プラズマのF+イオンを照射し、リア
クティブイオンエッチング(RIE)によって、基板1
0に段差10aを複数個形成する。
シリコンのグラフォエピタキシャル成長時のシードとな
るものであって、例えば、深さD0.05〜0.2μ
m、長さL5.0〜10.0μm、幅W2.0〜10.
0μmに形成される。
の除去後に、上記具体的実施例1と同様の手順により、
保護膜用の窒化シリコン膜50〜200(nm)厚と保
護膜用の酸化シリコン膜50〜100(nm)厚を成膜
する。なお、基板10上に保護膜用の窒化シリコン膜、
酸化シリコン膜を積層し、この膜に、段差10aを複数
個形成するようにしてもよい。但し、基板からのNa +
イオン等のコンタミネーションが防止できるように、段
差の底には窒化シリコン膜が存在することが望ましい。
に、触媒CVDにより、基板10上に単結晶シリコン膜
を形成する。このとき、成膜装置1内に、キャリアガス
としての水素ガス50〜100SCCMを導入する。ま
た、原料ガスとしてのモノシラン1〜20SCCMおよ
びSnH41〜20SCCMとを導入し、触媒CVD法
によって、基板10上に単結晶シリコン膜を形成する。
このときに、段差10aをシードにグラフォエピタキシ
ャル成長させて、単結晶シリコン膜22を数μm〜0.
005μm(例えば50〜100(nm))厚に、エピ
タキシャル成長させる。
ガス(モノシラン又はジシラン又はトリシラン等)に、
N型のリン又はひ素又はアンチモン等を適量混入した
り、又はP型のボロンを適量混入することで、任意のN
又はP型不純物キャリア濃度の単結晶シリコン膜を形成
することができる。N型化の場合は、例えば、フォスフ
ィン、アルシン、スチビンが採用され、P型化の場合
は、例えば、ジボランが採用される。
2は、エピタキシャル成長したものであるが、これは、
グラフォエピタキシーと称される公知の現象によるもの
である。この単結晶シリコン膜の膜質および成膜速度
は、熱触媒体温度,基板温度,さらに熱触媒体の触媒作
用による活性化水素イオンH*の段差表面のクリーニン
グ等により決定される。そして、上記段差10aの形状
を種々に変えることによって、成長層の結晶方位を制御
することができる。このとき、成膜装置1内での原料ガ
スの割合を高めるために、マスフローコントローラーM
を制御して、水素ガスの供給を成膜の途中で低減させ、
単結晶シリコン膜を高速で成膜するように構成してもよ
い。
27に示すように、第5工程として、上記具体的実施例
1の第5工程と同様の手順によりゲート絶縁膜用の酸化
シリコン膜23,または必要に応じて酸化シリコン膜2
3及び窒化シリコン膜を成膜する。
キシーによって、基板10上に単結晶シリコン膜22を
堆積させる。次いで、単結晶シリコン膜を少なくともチ
ャンネル領域とするMOSTFTの作製を行う。
チャンネルMOSTFT用のチャンネル領域の不純物濃
度を制御するために、PチャンネルMOSTFTをフォ
トレジストr2でマスクし、P型不純物イオン(例え
ば、二フッ化ホウ素イオンBF 2 +)を、例えば、20
〜30keVで5×1012atoms/cm2のドー
ズ量でイオン注入し、単結晶シリコン膜の導電型をP型
化したシリコン層l1とする。
うに、PチャンネルMOSTFT用のチャンネル領域の
不純物濃度を制御するために、今度は、NチャンネルM
OSTFTをフォトレジストr3でマスクし、N型不純
物イオン(例えば、リンイオンP+)を、例えば、50
〜60keVで5×1012atoms/cm2のドー
ズ量でイオン注入し、単結晶シリコン膜のN型化したシ
リコン層l2とする。
に、ゲート電極材料としてのモリブデン/タンタル合金
膜24を、例えば、スパッタ法によって400(nm)
厚に堆積させる。
に、フォトレジストr4を所定パターンに形成し、これ
をマスクにして、モリブデン/タンタル合金膜24をゲ
ート電極25の形状にパターニングし、フォトレジスト
r4を除去する。
うに、PチャンネルMOSTFT及びゲート電極25を
フォトレジストr5でマスクし、N型不純物である、例
えば、As+イオンを、例えば、70〜80keVで1
×1015atoms/cm 2のドーズ量でイオン注入
しフォトレジスト除去後に、N2中約1000℃で20
秒〜30秒間のRTA(Rapid Thermal
Anneal)で活性化し、NチャンネルMOSTFT
のN+型ソース領域S1及びドレイン領域D1をそれぞ
れ形成する。
うに、NチャンネルMOSTFT及びゲート電極25を
フォトレジストr6でマスクし、P型不純物である、例
えば、B+イオンを、例えば、20〜30keVで1×
1015atoms/cm2のドーズ量でイオン注入し
フォトレジスト除去後に、N2中約1000℃で20秒
〜30秒間のRTA(Rapid Thermal A
nneal)で活性化し、PチャンネルMOSTFTの
P+型ソース領域S2及びドレイン領域D2をそれぞれ
形成する。なお、このRTA処理はNチャンネルMOS
TFTの活性化を一緒にしてもよい。
うに、全面に触媒CVD法等によって、酸化シリコン膜
27を、例えば50〜100(nm)厚、リンシリケー
トガラス(PSG)膜28を、例えば200〜300
(nm)厚、窒化シリコン膜29を、例えば、150〜
200(nm)厚に成膜する。
うに、絶縁膜の所定位置にコンタクト窓開けを行い、各
ホールを含む全面に、アルミニウムなどの電極材料をス
パッタ法等によって150℃で1μmの厚みに堆積し、
これをパターニングして、PチャンネルMOSTFT及
びNチャンネルMOSTFTの、それぞれのソース又は
ドレイン電極S又はDとゲート取出し電極又は配線Gを
形成する。
及び第15工程と同様の手順により、水蒸気アニール工
程及びプラズマクリーニング工程(またはスパッタクリ
ーニング工程)を行う。その後、フォーミングガス(N
2+H2)中400℃1hでシンター処理してオーミッ
クコンタクトと表面準位を改善し、各MOSTFTを完
成する。
成領域に段差を形成し、この段差をシードに単結晶シリ
コン膜をグラフォエピタキシャル成長させているので、
高い電子/正孔移動度を有し、動作性に優れる単結晶シ
リコン膜を得ることができる。さらに、水蒸気アニール
処理により、絶縁膜が改質され、ゲート絶縁膜と単結晶
シリコン膜との界面準位が改善されるので、更に動作特
性に優れる半導体装置を得ることができる。なお、当然
であるが、単結晶シリコン膜を成膜する場合には、レー
ザーアニール処理は行わない。レーザーアニール処理を
行うと、単結晶シリコンがポリシリコン膜化し、特性悪
化するからである。
て、ボトムゲート型単結晶シリコンCMOSTFT製法
の実施例を示す。基板10の材質,大きさは、上記具体
的実施例1と同様の基準により選択される。
STFTの作製工程について説明する。まず、基板10
の少なくともTFT領域に、モリブデン/タンタル合金
のスパッタ膜300〜400(nm)厚を形成する。そ
して、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によ
り、20〜45度のテーパーエッチングを施し、ボトム
ゲート電極を形成する。
至第3工程と同様の手順により、保護膜用の窒化シリコ
ン膜50〜200(nm)厚およびボトムゲート絶縁膜
用の酸化シリコン膜50〜100(nm)厚を形成す
る。
ストを所定パターンに形成し、これをマスクとして、例
えば、CF4プラズマのF+イオンを照射し、リアクテ
ィブイオンエッチング(RIE)によって、基板10の
TFT形成領域内に、段差を複数個形成する。この場
合、段差は、後述する単結晶シリコンのグラフォエピタ
キシャル成長時のシードとなるものであって、深さD
0.05〜0.2μm、長さL2〜10μm、幅W2〜
10μmであってよい。
施例4と同様の手順により、基板10上の段差をシード
として単結晶シリコン膜数μm〜0.005μm(例え
ば50〜100μm)を成膜する。
体的実施例1の第5工程と同様の手順により保護膜用の
酸化シリコン膜を成膜する。こうして、触媒CVD法と
グラフォエピタキシーによって、基板10上の段差をシ
ードとして単結晶シリコン膜を堆積させる。次いで、前
記具体的実施例2と同様の方法で、単結晶シリコン膜を
少なくともチャンネル領域とするMOSTFTの作製を
行う。
5工程と同様の手順により、水蒸気アニール工程及びプ
ラズマクリーニング工程(またはスパッタクリーニング
工程)を行う。その後、フォーミングガス(N2+
H2)中400℃で1時間シンター処理してオーミック
コンタクトと表面準位を改善し、各MOSTFTを完成
する。
て、デュアルゲート型単結晶シリコンCMOSTFT製
法の実施例について説明する。基板10の材質,大きさ
は、上記具体的実施例1と同様の基準により選択され
る。
OSTFTの作製工程について説明する。基板10の少
なくともTFT領域に、モリブデン/タンタル合金のス
パッタ膜を300〜400(nm)厚形成する。そし
て、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によ
り、20〜45度のテーパーエッチングを施し、ボトム
ゲート電極を形成する。
至第3工程と同様の手順により、保護膜用の窒化シリコ
ン膜50〜200(nm)厚およびボトムゲート絶縁膜
用の酸化シリコン膜50〜100(nm)厚を形成す
る。
同様の手順により、単結晶シリコン膜を数μm〜0.0
05μm(例えば50〜100nm)厚に、グラフォエ
ピタキシャル成長させる。
キシーによって、基板10上の段差をシードとして単結
晶シリコン膜を堆積させる。次いで、上記具体的実施例
3と同様な方法で、単結晶シリコン膜を少なくともチャ
ンネル領域とするMOSTFTの作製を行う。なお、本
例では、トップゲート、ソース電極およびドレイン電極
形成後に、前記具体的実施例1と同様な方法で、水蒸気
アニール工程及びプラズマクリーニング工程(またはス
パッタクリーニング工程)を行う。
体的実施例1の第5工程と同様の手順により、トップゲ
ート絶縁膜用の酸化シリコン膜、または必要に応じて酸
化シリコン膜と窒化シリコン膜を成膜する。
リコン膜或いは窒化シリコン膜のソース、ドレイン領域
を窓あけして、モリブデン/タンタル合金のスパッタ膜
を全面に形成し、汎用フォトリソグラフィ及びエッチン
グ技術によりソース、ドレインおよびトップゲート電極
を形成する。その後、フォーミングガス(N2+H2)
中400℃で1時間シンター処理してオーミックコンタ
クトと表面準位を改善し、各MOSTFTを完成する。
て、単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシャル成長によ
り形成して得た、トップゲート型単結晶シリコンCMO
STFT製法の実施例を示す。まず、基板10の少なく
ともTFT形成領域に、触媒CVD法等によりキャリア
ガスとしての水素ガスを供給し、また熱触媒体を加熱し
て熱分解および触媒作用が可能な状態にしておき、単結
晶半導体(単結晶シリコン)と格子整合の良い物質層
(結晶性サファイア膜等)を形成し、前記格子整合の良
い物質をシードにヘテロエピタキシャル成長させる。基
板10の材質および大きさは、上記具体的実施例1と同
様の基準により選択される。
プゲート型単結晶シリコンCMOSTFTの作製工程に
ついて、さらに詳細に説明する。まず、第1工程,第2
工程で、上記具体的実施例の第1工程,第2工程と同様
の手順により、保護膜用の窒化シリコン膜50〜200
(nm)厚を形成する。
晶シリコン)と格子整合の良い物質層(結晶性サファイ
ア膜等)を形成する。すなわち、図36に示すように、
基板10の一主面に、触媒CVD法等により、サファイ
ア薄膜5〜200(nm)厚50を形成する。結晶性サ
ファイア薄膜50は、トリメチルアルミニウムガスを酸
化性ガス(酸素・水分)で酸化し、結晶化させて作製す
る。
2を形成する。第2工程で、水素ガスを低減または停止
させた場合は、成膜装置1内に、キャリアガスとしての
水素ガス50〜100SCCMを導入する。また、原料
ガスとしてのモノシラン1〜20SCCMを導入し、触
媒CVD法によって、基板10上に単結晶シリコン膜を
成膜する。このときに、図37に示すように、結晶性サ
ファイア薄膜50上に、全面に単結晶シリコン膜22
を、0.005μm〜数μm(例えば、50〜100n
m)厚に、エピタキシャル成長させる。
ァイア薄膜50をシード(種)としてヘテロエピタキシ
ャル成長し、厚さ、例えば、50〜100(nm)厚程
度の単結晶シリコン膜22として析出する。この場合、
サファイアは、単結晶シリコンと格子定数が殆ど同じで
あるので、シリコンは、結晶性サファイア薄膜50上に
エピタキシャル成長する。
ガス(モノシラン又はジシラン又はトリシラン等)に、
N型のリン又はひ素又はアンチモン等を適量混入した
り、又はP型のボロンを適量混入することで、任意のN
又はP型不純物キャリア濃度の単結晶シリコン膜を形成
することができる。N型化の場合は、例えば、フォスフ
ィン、アルシン、スチビンが採用され、P型化の場合
は、例えば、ジボランが採用される。
合を高めるために、マスフローコントローラーMを制御
して、水素ガスの供給を成膜の途中で低減させ、単結晶
シリコン膜を高速で成膜するように構成してもよい。
して、上記具体的実施例1の第5工程と同様の手順によ
り、ゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜23を成膜する。
このとき、単結晶シリコン膜とゲート絶縁膜用酸化シリ
コン膜は連続成膜とする。薄膜形成後は、原料ガスをカ
ットし、熱触媒体5を問題ない温度まで冷却して、キャ
リアガスの導入を停止する。
シーによって、基板10上に単結晶シリコン膜22を堆
積させる。次いで、単結晶シリコン膜を少なくともチャ
ンネル領域とするMOSTFTの作製を行う。
チャンネルMOSTFT用のチャンネル領域の不純物濃
度を制御するために、PチャンネルMOSTFTをフォ
トレジストr1でマスクし、P型不純物イオン(例え
ば、二フッ化ホウ素イオンBF 2 +)を、例えば、20
〜30keVで5×1012atoms/cm2のドー
ズ量でイオン注入し、単結晶シリコン膜の導電型をP型
化したシリコン層l1とする。
うに、PチャンネルMOSTFT用のチャンネル領域の
不純物濃度を制御するために、今度は、NチャンネルM
OSTFTをフォトレジストr2でマスクし、N型不純
物イオン(例えば、リンイオンP+)を、例えば、50
〜60keVで5×1012atoms/cm2のドー
ズ量でイオン注入し、単結晶シリコン膜のN型化したシ
リコン層l2とする。
に、ゲート電極材料としてのモリブデン/タンタル合金
膜24を、例えば、スパッタ法によって厚さ400(n
m)厚に堆積させる。
に、フォトレジストr3を所定パターンに形成し、これ
をマスクにして、モリブデン/タンタル合金膜24をゲ
ート電極25の形状にパターニングし、フォトレジスト
r3の除去する。
うに、PチャンネルMOSTFT及びゲート電極25を
フォトレジストr4でマスクし、N型不純物である、例
えば、As+イオンを、例えば、70〜80keVで1
×1015atoms/cm 2のドーズ量でイオン注入
しフォトレジスト除去後に、N2中約1000℃で20
秒〜30秒間のRTA(Rapid Thermal
Anneal)で活性化し、NチャンネルMOSTFT
のN+型ソース領域S1及びドレイン領域D1をそれぞ
れ形成する。
うに、NチャンネルMOSTFT及びゲート電極25を
フォトレジストr5でマスクし、P型不純物である、例
えば、B+イオンを、例えば、20〜30keVで1×
1015atoms/cm2のドーズ量でイオン注入し
フォトレジスト除去後に、N2中約1000℃で20秒
〜30秒間のRTA(Rapid Thermal A
nneal)で活性化し、PチャンネルMOSTFTの
P+型ソース領域S2及びドレイン領域D2をそれぞれ
形成する。なお、このRTA処理はNチャンネルMOS
TFTの活性化を一緒にしてもよい。
うに、全面に触媒CVD法等によって、酸化シリコン膜
27を、例えば50〜100(nm)厚、リンシリケー
トガラス(PSG)膜28を、例えば200〜300
(nm)厚、窒化シリコン膜29を、例えば、150〜
200(nm)厚に成膜する。
うに、絶縁膜の所定位置にコンタクト窓開けを行い、各
ホールを含む全面に、アルミニウムなどの電極材料をス
パッタ法等によって150℃で1μmの厚みに堆積し、
これをパターニングして、図46に示すように、Pチャ
ンネルMOSTFT及びNチャンネルMOSTFTの、
それぞれのソース又はドレイン電極S又はDとゲート取
出し電極又は配線Gを形成する。
例1の第14工程及び第15工程と同様の手順により、
水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程(ま
たはスパッタクリーニング工程)を行う。その後、フォ
ーミングガス(N2+H2)中400℃1hでシンター
処理してオーミックコンタクトと表面準位を改善し、各
MOSTFTを完成する。
成領域には単結晶半導体、例えば単結晶シリコンと格子
整合の良い物質層を形成し、この格子整合の良い物質を
シードに単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシャル成長
させているので、高い電子/正孔移動度を有し、動作性
に優れる単結晶シリコン膜を得ることができる。
て、単結晶半導体膜をヘテロエピタキシャル成長により
形成して得た、ボトムゲート型単結晶シリコンCMOS
TFT製法の実施例を示す。基板10の材質および大き
さは、上記具体的実施例1と同様の基準により選択され
る。まず、基板10の少なくともTFT形成領域に、モ
リブデン/タンタル合金のスパッタ膜300〜400
(nm)厚を形成し、ボトムゲート電極を形成する。ボ
トムゲート電極には、汎用フォトリソグラフィ及びエッ
チング技術により、20〜45度のテーパーエッチング
を施す。次に、上記具体的実施例1の第1工程〜第3工
程と同様の手順により、保護膜用の窒化シリコン膜50
〜200(nm)厚,ボトムゲート絶縁膜用の酸化シリ
コン膜50〜100(nm)厚を形成する。
により、結晶性サファイア薄膜5〜200(nm)厚を
形成する。次いで、上記具体的実施例7と同様の手順に
より、単結晶シリコン膜0.005μm〜数μm(例え
ば、50〜100nm)厚をヘテロエピタキシャル成長
させる。
ァイア薄膜をシード(種)としてヘテロエピタキシャル
成長し、厚さ、例えば、50〜100μm程度の単結晶
シリコン膜として析出する。
同様の手順により、保護膜用の酸化シリコン膜を成膜す
る。成膜後は、原料ガスをカットし、熱触媒体を問題な
い温度まで冷却して、キャリアガスの導入を停止する。
シーによって、基板10上に単結晶シリコン膜を堆積さ
せる。次いで、前記具体的実施例7と同様の方法で、単
結晶シリコン膜を少なくともチャンネル領域とするMO
STFTの作製を行う。なお、本例では、ソース電極お
よびドレイン電極形成後に、前記具体的実施例1と同様
の方法で、水蒸気アニール処理を行う。
て、単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシャル成長によ
り形成して得た、デュアルゲート型単結晶シリコンCM
OSTFT製法の実施例について説明する。基板10の
材質および大きさは、上記具体的実施例1と同様の基準
により選択される。デュアルゲート型単結晶シリコンC
MOSTFTは、以下の工程で作製される。まず、基板
10の少なくともTFT領域に、モリブデン/タンタル
合金のスパッタ膜を300〜400(nm)厚に形成す
る。そして、汎用フォトリソグラフィ及びエッチング技
術により、20〜45度のテーパーエッチングを施し、
ボトムゲート電極を形成する。
第3工程と同様の手順により、保護膜用の窒化シリコン
膜50〜200(nm)厚,ボトムゲート絶縁膜用の酸
化シリコン膜50〜100(nm)厚を形成する。
により、結晶性サファイア薄膜5〜200(nm)厚を
形成する。次いで、上記具体的実施例7と同様の手順に
より、単結晶シリコン膜0.005μm〜数μm(例え
ば、50〜100nm)厚をヘテロエピタキシャル成長
させる。
ァイア薄膜をシード(種)としてヘテロエピタキシャル
成長し、厚さ、例えば、50〜100(nm)厚程度の
単結晶シリコン膜として析出する。
シーによって、基板10上に単結晶シリコン膜を堆積さ
せる。その後、単結晶シリコン膜を少なくともチャンネ
ル領域とするMOSTFTの作製を行う。なお、本例で
は、トップゲート電極,ソース電極およびドレイン電極
形成後に、前記具体的実施例1と同様な方法で、水蒸気
アニール処理を行う。
同様の手順により、トップゲート絶縁膜用の酸化シリコ
ン膜50〜100(nm)厚を成膜する。また、必要に
応じて窒化シリコン膜50〜200(nm)厚を成膜す
る。また、成膜後は、原料ガスをカットし、熱触媒体5
を問題ない温度まで冷却して、キャリアガスの導入を停
止する。
リコン膜のソース、ドレイン領域を窓明けして、モリブ
デン/タンタル合金のスパッタ膜を全面に形成して、汎
用フォトリソグラフィ及びエッチング技術によりソー
ス、ドレインおよびトップゲート電極を形成する。
として、触媒スパッタリングによるトップゲート型ポリ
シリコンCMOSTFT製法の実施例を示す。本例は、
ターゲット4と基板10との間に熱触媒体5を配置する
場合である。なお、熱触媒体5を配置しない場合には、
汎用のスパッタリングとなる。この汎用スパッタリング
を、本例と同様の条件で行った場合には、ポリシリコン
膜の代わりに、アモルファスシリコン膜が形成される。
本例では、ポリシリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリ
コン膜を、マルチチャンバの触媒DCスパッタリング装
置による本発明の半導体膜形成方法で成膜する。基板1
0として、歪点が約470〜670℃、厚さ50μm〜
数mmのほうけい酸ガラス,アルミノけい酸ガラスを用
いる。
ンバを備えたマルチチャンバからなる薄膜形成装置を用
い、図3に示す上記実施例1で説明した手順により、図
16に示すように、保護膜用の窒化シリコン膜11を5
0〜200(nm)厚,酸化シリコン膜12を50〜1
00(nm)厚,ポリシリコン膜13を40〜60(n
m)厚に成膜する。本例でも、上記実施例1と同様に、
窒化シリコン膜11を成膜する場合のターゲット4とし
て、窒化シリコンからなるターゲット4を、酸化シリコ
ン膜12,酸化シリコン膜14を成膜する場合のターゲ
ット4として、酸化シリコンからなるターゲット4を、
ポリシリコン膜13を成膜する場合のターゲット4とし
て、シリコンからなるターゲットを用いる。
スパッタリング装置から基板10を取り出し、形成した
ポリシリコン膜を、触媒スパッタリング装置とは異なる
不図示のレーザーアニール装置中で、エキシマレーザー
アニール処理する。このエキシマレーザーアニール処理
は、上記具体的実施例1と同様の手順により行う。
0を取り出し、再び基板10を触媒スパッタリング装置
内に設置する。その後、ゲート絶縁膜用の酸化シリコン
膜14を50〜100(nm)厚に成膜する。以上の工
程により、図16に示す薄膜層が形成される。
チャンネル領域とするMOSTFTの作製を行う。この
MOSTFTの作成は、上記具体的実施例1の第12工
程の酸化シリコン膜19および窒化シリコン膜21の成
膜を触媒スパッタリング法で行う点を除いては、上記具
体的実施例1の第6工程乃至第13工程と同様の手順に
よる。この手順により、図24に示すソース又はドレイ
ン電極S又はDとゲート取出し電極又は配線Gを形成し
た後には、上記具体的実施例1と同様の手順により、水
蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程(また
はスパッタクリーニング工程)を行う。フォーミングガ
ス(N2+H2)中400℃で1時間シンター処理して
オーミックコンタクトと表面準位を改善し、各MOST
FTを完成する。
水蒸気アニール工程およびプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)との双方を備える
ように構成しているが、レーザーアニール工程を備える
が水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)を備えないように
構成しても良い。また、レーザーアニール工程を備えず
に、水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)を備えるように構
成しても良い。また、レーザーアニール工程と水蒸気ア
ニール工程とを電極形成前に行う場合には、電極が水蒸
気によって腐食されないため、電極のプラズマクリーニ
ングまたはスパッタクリーニング工程とを行う必要はな
い。
施例11として、触媒スパッタリングによるボトムゲー
ト型ポリシリコンCMOSTFT製法の実施例について
説明する。本例は、ターゲット4と基板10との間に熱
触媒体5を配置する場合である。なお、熱触媒体5を配
置しない場合には、汎用のスパッタリングとなる。本例
では、ポリシリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン
膜を、マルチチャンバの触媒DCスパッタリング装置に
よる本発明の半導体膜形成方法で成膜する。基板10
は、上記具体的実施例10と同様の基板を用いる。
/タンタルからなる合金ターゲット4を用いて、基板の
少なくともTFT形成領域に、耐熱性の高いモリブデン
/タンタル合金のスパッタ膜300〜400(nm)厚
を形成し、ボトムゲート電極を形成する。ボトムゲート
電極には、汎用フォトリソグラフイ及びエッチング技術
により、20〜45度のテーパーエッチングを施す。
チャンバを備えたマルチチャンバからなる薄膜形成装置
を用い、図3に示す上記実施例1で説明した手順によ
り、保護膜用の窒化シリコン膜50〜200(nm)厚
およびゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜50〜100
(nm)厚,ポリシリコン膜40〜60(nm)厚を成
膜する。本例でも、上記具体的実施例10と同様のター
ゲットを用いる。
図示のレーザーアニール装置中で、エキシマレーザーア
ニール処理する。このエキシマレーザーアニール処理
は、短波長パルスレーザ光を形成された薄膜の表面側か
ら照射する点を除いては、上記具体的実施例1と同様の
手順により行う。
0を取り出し、触媒スパッタリングによりポリシリコン
膜上に、保護膜用の酸化シリコン膜50〜100(n
m)厚を成膜する。なお、この保護膜用の酸化シリコン
膜は、ポリシリコン膜と連続形成し、その後にレーザー
アニール処理してもよい。
(nm)厚の大粒径ポリシリコン層を成膜する。次い
で、前記具体的実施例10と同様の方法で、このポリシ
リコン層を少なくともチャンネル領域とするMOSTF
Tの作製を行う。
手順により、水蒸気アニール工程及び電極のプラズマク
リーニング工程(またはスパッタクリーニング工程)を
行う。フォーミングガス(N2+H2)中400℃で1
時間シンター処理してオーミックコンタクトと表面準位
を改善し、各MOSTFTを完成する。
水蒸気アニール工程およびプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)との双方を備える
ように構成しているが、レーザーアニール工程を備える
が水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)を備えないように
構成しても良い。また、レーザーアニール工程を備えず
に、水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)を備えるように構
成しても良い。また、レーザーアニール工程と水蒸気ア
ニール工程とを電極形成前に行う場合には、電極が水蒸
気によって腐食されないため、電極のプラズマクリーニ
ングまたはスパッタクリーニング工程とを行う必要はな
い。
として、触媒スパッタリングによるデュアルゲート型ポ
リシリコンCMOSTFT製法の実施例について説明す
る。本例は、ターゲット4と基板10との間に熱触媒体
5を配置する場合である。なお、熱触媒体5を配置しな
い場合には、汎用のスパッタリングとなる。本例では、
ポリシリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜を、
マルチチャンバの触媒DCスパッタリング装置による本
発明の半導体膜形成方法で成膜する。
に、耐熱性の高いモリブデン/タンタル合金のスパッタ
膜を300〜400(nm)厚程度形成し、ボトムゲー
ト電極を形成する。ボトムゲート電極には、汎用フォト
リソグラフイ及びエッチング技術により、20〜45度
のテーパーエッチングを施す。
バA乃至チャンバCの3つのチャンバを備えたマルチチ
ャンバからなる薄膜形成装置を用い、図3に示す上記実
施例1で説明した手順により、図16に示すように、保
護膜用の窒化シリコン膜50〜200(nm)厚および
ボトムゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜(50〜100
(nm)厚),ポリシリコン膜40〜60(nm)厚を
成膜する。本例でも、上記具体的実施例10と同様のタ
ーゲットを用いる。
図示のレーザーアニール装置中で、エキシマレーザーア
ニール処理する。このエキシマレーザーアニール処理
は、上記具体的実施例1と同様の手順により行う。
0を取り出し、トップゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜
50〜100(nm)厚を成膜する。なお、ポリシリコ
ン膜と、トップゲート絶縁膜用の酸化シリコン膜とを連
続成膜し、その後にレーザーアニール処理するようにし
てもよい。次いで、前記具体的実施例1と同様な方法
で、ポリシリコン層を少なくともチャンネル領域とする
MOSTFTの作製を行う。
手順により、水蒸気アニール工程及び電極のプラズマク
リーニング工程(またはスパッタクリーニング工程)を
行う。フォーミングガス(N2+H2)中400℃1h
でシンター処理してオーミックコンタクトと表面準位を
改善し、各MOSTFTを完成する。
水蒸気アニール工程およびプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)との双方を備える
ように構成しているが、レーザーアニール工程を備える
が水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)を備えないように
構成しても良い。また、レーザーアニール工程を備えず
に、水蒸気アニール工程及びプラズマクリーニング工程
(またはスパッタクリーニング工程)を備えるように構
成しても良い。また、レーザーアニール工程と水蒸気ア
ニール工程とを電極形成前に行う場合には、電極が水蒸
気によって腐食されないため、電極のプラズマクリーニ
ングまたはスパッタクリーニング工程とを行う必要はな
い。
ール処理するように構成しているので、半導体膜の極表
面のみが瞬時に熱せられ、基板への熱の影響が及びにく
くなり、基板の変形を起こすことなく、アモルファスシ
リコンまたは微結晶シリコンまたはポリシリコン薄膜を
結晶化でき、又不純物の活性化もでき、例えば移動度の
大きい大粒径ポリシリコン薄膜に変えることができる。
しかも、この結晶化、活性化は基板全体を高温にするこ
となく、低温で行うことができる。また、薄膜半導体装
置の性能を向上し、かつ製造を容易にするものである。
高温または高圧高温雰囲気内におけるアニールを行うた
め、400℃以下の低温の加熱処理であっても効果的
に、半導体と絶縁膜との界面準位の改善と、絶縁膜の改
質をはかることができる。
水およびOH基を低減することによって、ゲート絶縁膜
または半導体膜の、ホットエレクトロン劣化を抑制する
効果を得ることができる。
因する静電荷を中性化し、負に寄ったフラットバンド電
圧を0V側に近づけることができることから、nチャネ
ルMISトランジスタにおけるディプリーション型への
移行を回避してエンハンスメント型とし、pチャネルM
ISトランジスタにおいてはしきい値電圧Vthの増大化
を回避して確実な動作を行わしめることができるので、
両導電型チャネルのMISトランジスタによるCMOS
等の集積回路化を容易に行うことができる。
ばらつきを小さくすることができ、回路の集積化が容易
となる。また、半導体膜と絶縁膜の界面特性の向上、す
なわちスレッショホールド値を下げ、オン電流を増大さ
せ、オフ電流を低下させ、しきい値電圧Vthを低下させ
る効果を奏することができるものであり、集積回路の高
速動作化が実現できるものである。
に、少なくとも電極表面をスパッタクリーニング又はプ
ラズマクリーニングしてその酸化膜及び水酸化膜を除去
するので、外部取り出し(金線ボンディング、無電解N
i/Auメッキ+半田バンプ)の電気/機械的コンタク
トが改善され、特性、品質及び信頼性が向上する。
クターとしての触媒体の種類及び温度、基板加熱温度、
気相成膜条件、原料ガスの種類、添加するN又はP型不
純物濃度等を変更することにより、広範囲のN又はP型
不純物濃度の半導体膜が容易に得られるので、高移動度
でVth調整が容易で、低抵抗での高速動作が可能であ
る。また、基板温度の更なる低温化が実現し、安価で大
型化が容易な低歪点ガラスや耐熱性樹脂基板等を採用で
き、コストダウンが出来る。
ラズマCVD、高密度触媒CVD法触媒スパッタリング
等を用いて基板に薄膜を形成するときに、活性化水素イ
オンH*を常時発生させ、基板表面が常にクリーニング
されるように構成されているので、ゲート絶縁膜の酸化
シリコン膜とポリシリコン膜の界面にアモルファスシリ
コンの遷移層が形成されず、高品質な薄膜層を形成する
ことが可能となる。また、成膜後、またはレーザーアニ
ール処理後、または水蒸気アニール処理後の少なくとも
キャリアチャンネル領域、例えば、ゲート絶縁膜との界
面付近のポリシリコン膜中の酸素,炭素,窒素それぞれ
の濃度を低減でき、例えば1×10 19atoms/c
m3以下、好ましくは5×1018atoms/cm3
以下にできるので、高移動度,高品質のポリシリコン膜
を形成することが可能となる。
で基板表面を常時クリーニングして、表面改質処理する
ので、基板表面の水,酸素,汚れ等の分子付着が除去さ
れて界面準位が低減し、それぞれの膜間のストレスが低
く、高品質の成膜(窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、
ポリシリコン膜等)とすることが可能となる。特にゲー
ト絶縁膜とシリコン膜を連続的に成膜する際に、活性化
水素イオンH*にさらす処理を有すると、水素アニール
効果により、界面準位密度の低い半導体−絶縁体接合構
造の高品質半導体装置を製造することが可能となる。
ボトムゲート型、デュアルゲート型TFTでも、高い電
子/正孔移動度のポリシリコン膜及び単結晶シリコン膜
が得られる。したがって、この高性能のポリシリコン膜
又は単結晶シリコン膜を使用した半導体装置、電気光学
装置等の製造が可能となる。
触媒CVD法等により連続成膜するときに、同一チャン
バ内でそれぞれの成膜用原料ガスを徐々に減少させた
り、増加させたりすることにより傾斜接合の膜にするこ
とが可能であるので、それぞれの膜間のストレスが低減
し、高品質の絶縁体−半導体接合の半導体装置等の製造
が可能となる。
なるチャンバ内で成膜する場合は、コンタミ防止とそれ
ぞれの膜間のストレス低減を図ることができ、高品質の
半導体装置等の製造が可能となる。
室内で、半導体膜および絶縁膜形成とレーザーアニール
処理と水蒸気アニール処理とを行うことにより、連続的
に半導体膜および絶縁膜形成とレーザーアニール処理と
水蒸気アニール処理を行うことが可能となる。さらに、
これにより、コンタミネーション防止と作業性向上を図
ることができ、高性能、高品質で安価な半導体装置等の
製造が可能となる。
示す説明図である。
説明図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
す説明図である。
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
ング装置の一例を示す説明図である。
膜半導体の製造方法のプロセスを示す説明図である。
Claims (49)
- 【請求項1】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利
用して、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法で
あって、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記基板上に
半導体膜を形成することを含む半導体膜形成工程と、 前記形成された半導体膜にレーザーを照射し、前記形成
された半導体膜をレーザーでアニールするレーザーアニ
ール工程と、 を備えたことを特徴とする半導体膜形成方法。 - 【請求項2】 前記半導体膜形成工程の前から、前記真
空容器に水素を含むキャリアガスを常時供給し、該供給
されたキャリアガスで発生した活性化水素イオンH*で
前記基板上をクリーニングするクリーニング工程を備
え、 前記クリーニング工程と、前記半導体膜形成工程とを行
うことを特徴とする請求項1記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項3】 前記半導体膜形成工程の前から、前記真
空容器に水素を含むキャリアガスを供給し、該供給され
たキャリアガスで発生した活性化水素イオンH*で前記
基板上をクリーニングするクリーニング工程と、 前記キャリアガスの供給を、前記半導体膜形成工程の
前,途中,後の少なくとも一つで増減する工程と、 前記半導体膜形成工程と、を行うことを特徴とする請求
項1記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項4】 前記真空容器内の成膜室で前記半導体膜
形成工程を行い、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール工程を行い、前記半導体膜形成工程と前記レーザ
ーアニール工程とを前記真空容器内で連続して行うこと
を特徴とする請求項1記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項5】 前記成膜室で、前記レーザーでアニール
された半導体膜上に絶縁膜を成膜し、 前記半導体膜形成工程と前記レーザーアニール工程と前
記絶縁膜の成膜とを記真空容器内で連続して行うことを
特徴とする請求項1記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項6】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを利
用して、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法で
あって、 前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記基板
上に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含む半
導体膜および絶縁膜形成工程と、 前記形成された半導体膜および絶縁膜にレーザーを照射
し、前記形成された半導体膜および絶縁膜をレーザーで
アニールするレーザーアニール工程と、を備えたことを
特徴とする半導体膜形成方法。 - 【請求項7】 前記真空容器とは異なるレーザーアニー
ル装置内で前記レーザーアニール工程を行うことを特徴
とする請求項1または6記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項8】 前記真空容器内の成膜室で半導体膜およ
び絶縁膜形成工程を行い、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール工程を行い、 前記半導体膜および絶縁膜形成工程と前記レーザーアニ
ール工程とを前記真空容器内で連続して行うことを特徴
とする請求項6記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項9】 前記真空容器内の半導体膜成膜室で半導
体膜を形成し、 前記真空容器内の絶縁膜成膜室で絶縁膜を形成し、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール工程を行い、 前記半導体膜の形成と前記絶縁膜の形成と前記レーザー
アニール工程とを前記真空容器内で連続して行うことを
特徴とする請求項6記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項10】 前記半導体膜形成工程または前記半導
体膜および絶縁膜形成工程では、前記半導体膜として、
該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域にお
ける酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019
atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/
cm3以上である半導体膜を形成し、 前記レーザーアニール工程では、前記半導体膜をレーザ
ーアニールして、該半導体膜の少なくともキャリアチャ
ンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度
が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特
徴とする請求項1または6記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項11】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDまた
は減圧CVDまたは常圧CVDとした場合における前記
半導体膜形成工程または前記半導体膜および絶縁膜形成
工程での前記半導体膜として、該半導体膜内の少なくと
もキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素の
それぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上である半導
体膜を形成し、 前記レーザーアニール工程で、前記半導体膜をレーザー
アニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャ
ンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度
が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特
徴とする請求項1または6記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項12】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングとし、
前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わり
に、ターゲットを用いた場合における前記半導体膜形成
工程または前記半導体膜および絶縁膜形成工程での前記
半導体膜として、該半導体膜内の少なくともキャリアチ
ャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃
度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上である半導体膜を形成し、 前記レーザーアニール工程で、前記半導体膜をレーザー
アニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャ
ンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度
が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特
徴とする請求項1または6記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項13】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用して、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法
であって、 前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記基板
上に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含む半
導体膜および絶縁膜形成工程と、 前記形成された半導体膜および絶縁膜を水蒸気でアニー
ルする水蒸気アニール工程と、を備えたことを特徴とす
る半導体膜形成方法。 - 【請求項14】 前記真空容器とは異なる水蒸気アニー
ル装置内で前記水蒸気アニール工程を行うことを特徴と
する請求項13記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項15】 前記真空容器内の成膜室で半導体膜お
よび絶縁膜形成工程を行い、 前記真空容器内の水蒸気アニール室で前記水蒸気アニー
ル工程を行い、 前記半導体膜および絶縁膜形成工程と前記水蒸気アニー
ル工程とを前記真空容器内で連続して行うことを特徴と
する請求項13記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項16】 前記真空容器内の半導体膜成膜室で半
導体膜を形成し、 前記真空容器内の絶縁膜成膜室で絶縁膜を形成し、 前記真空容器内の水蒸気アニール室で前記水蒸気アニー
ル工程を行い、前記半導体膜の形成と前記絶縁膜の形成
と前記水蒸気アニール工程とを前記真空容器内で連続し
て行うことを特徴とする請求項13記載の半導体膜形成
方法。 - 【請求項17】 前記半導体膜形成工程または前記半導
体膜および絶縁膜形成工程では、前記半導体膜として、
該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域にお
ける酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019
atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/
cm3以上である半導体膜を形成し、 前記水蒸気アニール工程では、前記半導体膜を水蒸気ア
ニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャン
ネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が
1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.
01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特徴と
する請求項13記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項18】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDまた
は減圧CVDまたは常圧CVDとした場合における前記
半導体膜形成工程または前記半導体膜および絶縁膜形成
工程での前記半導体膜として、該半導体膜内の少なくと
もキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素の
それぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上である半導
体膜を形成し、 前記水蒸気アニール工程で、前記半導体膜を水蒸気アニ
ールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネ
ル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1
×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.0
1原子%/cm 3以上の半導体膜とすることを特徴とす
る請求項13記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項19】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングとし、
前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わり
に、ターゲットを用いた場合における前記半導体膜形成
工程または前記半導体膜および絶縁膜形成工程での前記
半導体膜として、該半導体膜内の少なくともキャリアチ
ャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃
度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上である半導体膜を形成し、 前記水蒸気アニール工程で、前記半導体膜を水蒸気アニ
ールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネ
ル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1
×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.0
1原子%/cm 3以上の半導体膜とすることを特徴とす
る請求項13記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項20】 前記半導体膜が単結晶シリコンである
場合、少なくともシリコン膜形成領域に段差を形成し、
前記段差を含むシリコン膜形成領域に単結晶シリコン膜
をグラフォエピタキシャル成長させることを特徴とする
請求項13記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項21】 前記半導体膜が単結晶シリコンである
場合、少なくともシリコン膜形成領域に単結晶シリコン
と格子整合の良い物質層を形成し、該物質層を含むシリ
コン膜形成領域に単結晶シリコン膜をヘテロエピタキシ
ャル成長させることを特徴とする請求項13記載の半導
体膜形成方法。 - 【請求項22】 前記単結晶シリコンと格子整合の良い
物質層は、サファイアおよびスピネル構造体およびフッ
化カルシウムを含む群より選ばれた、少なくとも一種以
上の物質よりなることを特徴とする請求項21記載の半
導体膜形成方法。 - 【請求項23】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用して、基板に半導体膜を形成する半導体膜形成方法
であって、 前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給して前記基板
上に、半導体膜と、絶縁膜と、を形成することを含む半
導体膜および絶縁膜形成工程と、 前記形成された半導体膜および絶縁膜にレーザーを照射
し、前記形成された半導体膜および絶縁膜をレーザーで
アニールするレーザーアニール工程と、 該レーザーアニール工程の後工程であって、水蒸気でア
ニールを行う水蒸気アニール工程と、を備えたことを特
徴とする半導体膜形成方法。 - 【請求項24】 前記半導体膜および絶縁膜形成工程の
前から、前記真空容器に水素を含むキャリアガスを常時
供給し、該供給されたキャリアガスで発生した活性化水
素イオンH*で前記基板上をクリーニングするクリーニ
ング工程を備え、 前記クリーニング工程と、前記半導体膜および絶縁膜形
成工程とを行うことを特徴とする請求項6,13,23
いずれか記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項25】 前記半導体膜および絶縁膜形成工程の
前から、前記真空容器に水素を含むキャリアガスを供給
し、該供給されたキャリアガスで発生した活性化水素イ
オンH*で前記基板上をクリーニングするクリーニング
工程と、 前記キャリアガスの供給を、前記半導体膜および絶縁膜
形成工程の前,途中,後の少なくとも一つで増減する工
程と、 前記半導体膜および絶縁膜形成工程と、を行うことを特
徴とする請求項6,13,23いずれか記載の半導体膜
形成方法。 - 【請求項26】 前記真空容器とは異なるレーザーアニ
ール装置内で前記レーザーアニール工程を行い、 前記真空容器とは異なる水蒸気アニール装置内で前記水
蒸気アニール工程を行うことを特徴とする請求項23記
載の半導体膜形成方法。 - 【請求項27】 前記真空容器内の成膜室で半導体膜お
よび絶縁膜形成工程を行い、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール工程を行い、 前記真空容器内の水蒸気アニール室で前記水蒸気アニー
ル工程を行い、 前記半導体膜および絶縁膜形成工程と前記レーザーアニ
ール工程と前記水蒸気アニール工程とを前記真空容器内
で連続して行うことを特徴とする請求項23記載の半導
体膜形成方法。 - 【請求項28】 前記真空容器内の半導体膜成膜室で半
導体膜を形成し、 前記真空容器内の絶縁膜成膜室で絶縁膜を形成し、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール工程を行い、 前記真空容器内の水蒸気アニール室で前記水蒸気アニー
ル工程を行い、 前記半導体膜の形成と前記絶縁膜の形成と前記レーザー
アニール工程と前記水蒸気アニール工程とを前記真空容
器内で連続して行うことを特徴とする請求項23記載の
半導体膜形成方法。 - 【請求項29】 前記半導体膜形成工程または前記半導
体膜および絶縁膜形成工程では、前記半導体膜として、
該半導体膜内の少なくともキャリアチャンネル領域にお
ける酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×1019
atoms/cm3以下、水素濃度が0.01原子%/
cm3以上である半導体膜を形成し、 前記水蒸気アニール工程では、前記半導体膜を水蒸気ア
ニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャン
ネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が
1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.
01原子%/cm3以上の半導体膜とし、 前記レーザーアニール工程では、前記半導体膜をレーザ
ーアニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチ
ャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃
度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特
徴とする請求項23記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項30】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDまた
は減圧CVDまたは常圧CVDとした場合における前記
半導体膜形成工程または前記半導体膜および絶縁膜形成
工程での前記半導体膜として、該半導体膜内の少なくと
もキャリアチャンネル領域における酸素,炭素,窒素の
それぞれの濃度が1×1019atoms/cm3以
下、水素濃度が0.01原子%/cm3以上である半導
体膜を形成し、 前記水蒸気アニール工程で、前記半導体膜を水蒸気アニ
ールして、該半導体膜の少なくともキャリアチャンネル
領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×
1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.01
原子%/cm3以上の半導体膜とし、 前記レーザーアニール工程で、前記半導体膜をレーザー
アニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャ
ンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度
が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特
徴とする請求項23記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項31】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングとし、
前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わり
に、ターゲットを用いた場合における前記半導体膜形成
工程または前記半導体膜および絶縁膜形成工程での前記
半導体膜として、該半導体膜内の少なくともキャリアチ
ャンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃
度が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上である半導体膜を形成し、 前記水蒸気アニール工程で、前記半導体膜を水蒸気アニ
ールして、該半導体膜の少なくともキャリアチャンネル
領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度が1×
1019atoms/cm3以下、水素濃度が0.01
原子%/cm3以上の半導体膜とし、 前記レーザーアニール工程で、前記半導体膜をレーザー
アニールして、該半導体膜内の少なくともキャリアチャ
ンネル領域における酸素,炭素,窒素のそれぞれの濃度
が1×1019atoms/cm3以下、水素濃度が
0.01原子%/cm3以上の半導体膜とすることを特
徴とする請求項23記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項32】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDまた
は減圧CVDまたは常圧CVDとしたことを特徴とする
請求項1,6,13,23いずれか記載の半導体膜形成
方法。 - 【請求項33】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングとし、 前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わり
に、ターゲットを用いたことを特徴とする請求項1,
6,13,23いずれか記載の半導体膜形成方法。 - 【請求項34】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してトップゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、基板上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート絶縁
膜と、を連続成膜し、 その後、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多結
晶半導体膜とし、 次いで、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成し
てなることを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項35】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してボトムゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 基板上にボトムゲート電極を形成し、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、ボトムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート
絶縁膜と、半導体膜と、保護膜とを連続成膜し、 その後で、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多
結晶半導体膜とし、 次いで、ソース/ドレイン電極を形成してなることを特
徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項36】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してデュアルゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 基板上にボトムゲート電極を形成し、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、ボトムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート
絶縁膜と、半導体膜と、トップゲート絶縁膜とを連続成
膜し、 その後、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多結
晶半導体膜とし、 次いで、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成し
てなることを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項37】 前記真空容器とは異なるレーザーアニ
ール装置内で前記レーザーアニール処理を行うことを特
徴とする請求項34,35,36いずれか記載の薄膜半
導体装置の製造方法。 - 【請求項38】 前記真空容器内の成膜室で前記半導体
膜および前記絶縁膜を成膜し、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール処理を行い、 前記半導体膜および絶縁膜の成膜と前記レーザーアニー
ル処理とを前記真空容器内で連続して行うことを特徴と
する請求項34,35,36いずれか記載の薄膜半導体
装置の製造方法。 - 【請求項39】 前記真空容器内の半導体膜成膜室で前
記半導体膜を成膜し、 前記真空容器内の絶縁膜成膜室で前記絶縁膜を形成し、 前記真空容器内のレーザーアニール室で前記レーザーア
ニール処理を行い、 前記半導体膜の形成と前記絶縁膜の形成と前記レーザー
アニール処理とを前記真空容器内で連続して行うことを
特徴とする請求項34,35,36いずれか記載の薄膜
半導体装置の製造方法。 - 【請求項40】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してトップゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、前記基板上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート
絶縁膜と、を連続成膜し、 その後、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成
し、 次いで、低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理
を行い、 その後、前記ソース/トップゲート/ドレイン電極のプ
ラズマクリーニング又はスパッタクリーニングを行うこ
とを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項41】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してボトムゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 基板上にボトムゲート電極を形成し、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、ボトムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート
絶縁膜と、半導体膜と、保護膜とを連続成膜し、 その後、ソース/ドレイン電極を形成し、 次いで、低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理
を行い、 その後、前記ソース/ボトムゲート/ドレイン電極のプ
ラズマクリーニング又はスパッタクリーニングを行うこ
とを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項42】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してデュアルゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 基板上にボトムゲート電極を形成し、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、ボトムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート
絶縁膜と、半導体膜と、トップゲート絶縁膜とを連続成
膜し、 その後、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成
し、 次いで、低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理
を行い、 その後、前記ソース/トップゲート/ボトムゲート/ド
レイン電極のプラズマクリーニング又はスパッタクリー
ニングを行うことを特徴とする薄膜半導体装置の製造方
法。 - 【請求項43】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してトップゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、基板上に、保護膜と、半導体膜と、ゲート絶縁
膜と、を連続成膜し、 その後、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多結
晶半導体膜とし、 次いでソース/トップゲート/ドレイン電極を形成し、 次いで低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理を
行い、 その後、前記ソース/トップゲート/ドレイン電極のプ
ラズマクリーニング又はスパッタクリーニングを行うこ
とを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項44】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してボトムゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 基板上にボトムゲート電極を形成し、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、ボトムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート
絶縁膜と、半導体膜と、保護膜とを連続成膜し、 その後で、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多
結晶半導体膜とし、 次いでソース/ドレイン電極を形成し、 次いで低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理を
行い、 その後、前記ソース/ボトムゲート/ドレイン電極のプ
ラズマクリーニング又はスパッタクリーニングを行うこ
とを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項45】 触媒CVDまたは高密度触媒CVDを
利用してデュアルゲート型TFTを製造する方法であっ
て、 基板上にボトムゲート電極を形成し、 真空容器に少なくとも原料ガスを供給して、前記真空容
器中で、ボトムゲート電極上に保護膜と、ボトムゲート
絶縁膜と、半導体膜と、トップゲート絶縁膜とを連続成
膜し、 その後、前記半導体膜をレーザーアニール処理して多結
晶半導体膜とし、 次いで、ソース/トップゲート/ドレイン電極を形成
し、 次いで、低圧高温又は高圧高温で、水蒸気アニール処理
を行い、 その後、前記ソース/トップゲート/ボトムゲート/ド
レイン電極のプラズマクリーニング又はスパッタクリー
ニングを行うことを特徴とする薄膜半導体装置の製造方
法。 - 【請求項46】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、高密度プラズマCVDまたはプラズマCVDまた
は減圧CVDまたは常圧CVDとしたことを特徴とする
請求項34,35,36,40,41,42,43,4
4,45いずれか記載の薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項47】 前記触媒CVDまたは高密度触媒CV
Dを、スパッタリングまたは触媒スパッタリングとし、 前記真空容器に少なくとも原料ガスを供給する代わり
に、ターゲットを用いたことを特徴とする請求項34,
35,36,40,41,42,43,44,45いず
れか記載の薄膜半導体装置の製造方法。 - 【請求項48】 前記真空容器に水素を含むキャリアガ
スを常時供給し、該供給されたキャリアガスで発生した
活性化水素イオンH*で前記基板上をクリーニングする
クリーニング工程を備え、 前記膜の成膜と前記クリーニング工程とを繰り返し、或
いは前記クリーニング工程の後で前記膜の成膜を繰り返
すことを特徴とする請求項34,35,36,40,4
1,42,43,44,45いずれか記載の薄膜半導体
装置の製造方法。 - 【請求項49】 前記真空容器に水素を含むキャリアガ
スを供給し、該供給されたキャリアガスで発生した活性
化水素イオンH*で前記基板上をクリーニングするクリ
ーニング工程と、 前記キャリアガスの供給を、前記膜を形成する前,途
中,後の少なくとも一つで増減する工程と、 前記膜の形成と、を行うことを特徴とする請求項34,
35,36,40,41,42,43,44,45いず
れか記載の薄膜半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35375899A JP2001168055A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35375899A JP2001168055A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001168055A true JP2001168055A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18433027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35375899A Pending JP2001168055A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 半導体膜形成方法及び薄膜半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001168055A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006024735A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Seiko Instruments Inc | 半導体膜の結晶化方法、及び、表示装置の製造方法 |
JP2008283146A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Ulvac Japan Ltd | Cvd装置、半導体装置、及び光電変換装置 |
WO2012177065A2 (en) * | 2011-06-21 | 2012-12-27 | Lg Innotek Co., Ltd. | Apparatus and method for deposition |
-
1999
- 1999-12-13 JP JP35375899A patent/JP2001168055A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006024735A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Seiko Instruments Inc | 半導体膜の結晶化方法、及び、表示装置の製造方法 |
JP2008283146A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Ulvac Japan Ltd | Cvd装置、半導体装置、及び光電変換装置 |
WO2012177065A2 (en) * | 2011-06-21 | 2012-12-27 | Lg Innotek Co., Ltd. | Apparatus and method for deposition |
WO2012177065A3 (en) * | 2011-06-21 | 2013-04-04 | Lg Innotek Co., Ltd. | Apparatus and method for deposition |
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