JP2001167864A - 電磁誘導加熱装置及びこれに用いられる励磁コイル並びに画像記録装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置及びこれに用いられる励磁コイル並びに画像記録装置

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JP2001167864A
JP2001167864A JP34930799A JP34930799A JP2001167864A JP 2001167864 A JP2001167864 A JP 2001167864A JP 34930799 A JP34930799 A JP 34930799A JP 34930799 A JP34930799 A JP 34930799A JP 2001167864 A JP2001167864 A JP 2001167864A
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和善 伊藤
Toshihisa Sumita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従前の型巻きコイルからなる励磁コイルの各
種弊害(蓄熱、大型化、熱分布の不均一など)を改善す
る。 【解決手段】 少なくとも電磁誘導加熱層1aが具備さ
れる加熱対象物1を加熱する電磁誘導加熱装置2におい
て、前記加熱対象物1である電磁誘導加熱層1aを貫く
変動磁界Hが生成せしめられる励磁コイル3を備え、こ
の励磁コイル3としては、基準パターン部4aが繰り返
し形成された平板導体4を用い、前記基準パターン部4
aを順次重ね合わせて積層した積層平面コイルとした。
また、励磁コイル3そのものあるいは画像記録装置その
ものをも対象とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱方式
を用いた電磁誘導加熱装置及びこれに用いられる励磁コ
イル並びに電磁誘導加熱装置を用いた画像記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来における画像記録装置としては、例
えば電磁誘導加熱方式の定着装置を用いたものが既に提
案されている(例えば特開平11−190950号公報
参照)。この種の定着装置は、電磁誘導加熱部材である
定着ロール(加熱対象物)内に変動磁界生成用として励
磁コイルを組み込み、この励磁コイルの交番磁界を定着
ロールに作用させ、その発熱により記録材上の未定着ト
ナー像を加熱するものである。このタイプにおいて、励
磁コイルとしては、磁性コア(磁芯)にコイルを直巻
き、あるいは、絶縁性ボビンにコイルを巻き絶縁処理を
施した型巻きコイルが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電磁誘導加熱装置にあっては、励磁コイルの巻線に発
生する損失は通常熱になって蓄積され、絶縁材料の耐熱
温度を超えるほどまで発熱してしまう懸念があるため、
発生熱を外部に逃す必要があった。このとき、自然冷却
を行うと、励磁コイル表面しか冷却されないため、励磁
コイルの中心部の温度は却って上昇してしまう。そこ
で、この種の対策としては、例えばボビン内に送風ファ
ンを設け、励磁コイルの温度上昇を防止するようにした
技術がある(例えば特開平10−282826号公報参
照)が、定着ロール内に設けられたボビン内に送風ファ
ンを設け、ボビンを導風管として利用する態様にしてい
たため、構成が複雑化してしまうばかりか、定着ロール
のロール径を大きくせざるを得ないという制約があり、
設計上の自由度が損なわれるという点で好ましいもので
はない。一方、変動磁界生成ユニット(磁性コア及び励
磁コイル)を定着ロールよりも軸方向に長くして、定着
ロールの両端から外部にはみ出すように配置し、定着ロ
ールの両端部から励磁コイルの発熱を放出しようとする
技術がある(例えば特開平9−197850号公報参
照)が、このタイプにあっては、加熱対象物である定着
ロールに対して変動磁界生成ユニットの軸方向長を長く
設定しなければならず、その分、電磁誘導加熱装置が大
型化してしまう点で好ましいものではない。
【0004】更に、励磁コイルとして型巻きコイルを使
用すると、どうしても、型巻きコイルの両端部の励磁コ
イルの配設密度が高くなってしまうため、励磁コイルの
両端部での磁束密度が他の部分に比べて多くなり、その
分、型巻きコイルから発生する変動磁界分布は、その型
巻きコイルの両端部で局部的に多くなり、定着ロールの
軸方向両端部の温度が他の部分よりも上昇し易く、定着
ロールの温度分布が不均一になり易い。
【0005】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、従前の型巻きコイルからな
る励磁コイルの各種弊害(蓄熱、大型化、熱分布の不均
一など)を改善することを可能とした電磁誘導加熱装置
及びこれに用いられる励磁コイル並びに画像記録装置を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、少なくとも電磁誘導加熱
層1aが具備される加熱対象物1を加熱する電磁誘導加
熱装置2において、前記加熱対象物1である電磁誘導加
熱層1aを貫く変動磁界Hが生成せしめられる励磁コイ
ル3を備え、この励磁コイル3は、基準パターン部4a
が繰り返し形成された平板導体4を用い、前記基準パタ
ーン部4aを順次重ね合わせて積層した積層平面コイル
であることを特徴とする。
【0007】このような技術的手段において、加熱対象
物1の電磁誘導加熱層1aとは、電磁誘導加熱装置2か
ら生成された変動磁界Hによって渦電流Icを発生さ
せ、この渦電流Icによって発熱(ジュール熱)するも
のであれば、導電性金属を始め適宜選定して差し支えな
い。そして、励磁コイル3は、一つの平板導体4の基準
パターン部4aを重ね合わせて積層するようにする態様
に限られず、複数の平板導体4毎に各基準パターン部4
aを重ね合わせて積層するようにしてもよい。ここで、
後者の態様としては、励磁コイル3は、基準パターン部
4aが繰り返し形成された複数の平板導体4を用い、各
平板導体4の基準パターン部4aを順次重ね合わせて積
層すると共に、各平板導体4を電気的に接続する積層平
面コイルであればよい。
【0008】また、励磁コイル3を構成するに際し、基
準パターン部4aを積層配置することになるが、このと
き、積層した基準パターン部4a間が短絡しないよう
に、両者間を絶縁することが好ましい。この場合の絶縁
処理としては、励磁コイル3は、基準パターン部4aが
繰り返し形成された平板導体4の片面若しくは両面に絶
縁層を設け、少なくとも1回以上の180度折り曲げに
よって基準パターン部4aを絶縁層を介して積層配置し
た積層平面コイルである態様が挙げられる。
【0009】更に、励磁コイル3の基準パターン部4a
の積層法については、基準パターン部4aを順次積層す
る態様は勿論であるが、基準パターン部4aが連結部を
介して繰り返し形成された平板導体4を用い、180度
折り曲げによって基準パターン部4aを一面おきに積層
した積層平面コイルであってもよい。更にまた、基準パ
ターン部4aの折り曲げ法については、平板導体4の1
80度折り曲げとして山折りと谷折りとを交互に繰り返
すものであってもよいし、あるいは、平板導体4の18
0度折り曲げとして山折り又は谷折りのいずれか一方を
少なくとも1回以上繰り返すものであってもよい。
【0010】また、励磁コイル3を構成する平板導体4
の厚さについては適宜選定して差し支えないが、励磁コ
イル3を構成する平板導体4の厚さは印加される周波数
における表皮深さ以下であることが好ましい。このよう
にすれば、励磁コイル3から生成される変動磁界Hが平
板導体4を確実に貫き、加熱対象物1側に導かれること
になり、変動磁界Hの生成効率が向上する。更に、励磁
コイル3からの変動磁界Hの生成効率を向上させるとい
う観点からすれば、励磁コイル3の全部若しくは一部に
磁芯(磁性コア)を組み込む態様が好ましい。更にま
た、励磁コイル3から生成される変動磁界Hが加熱対象
物1以外に極力影響しないようにするには、加熱対象物
1以外の方向に向かって生成される変動磁界Hをトラッ
プする構造(例えば磁界拘束部材としての磁性部材を台
座に設ける構造など)を採用することが好ましい。
【0011】また、励磁コイル3を構成する平板導体4
については適宜選定して差し支えないが、不純物などの
少ない焼き鈍し処理が施された軟化金属や、無電解又は
電解メッキ、蒸着、スパッタリング、急速冷却法で製造
された非晶質金属や、圧延処理された金属などが好まし
い。
【0012】更にまた、平板導体4の代表的な態様とし
ては、螺旋状の積層平面コイル(螺旋形態は円形、角形
のいずれでもよい)や、薄板状の打ち抜きコイルなどが
挙げられる。また、電磁誘導加熱装置2は少なくとも一
つの励磁コイル3を備えていればよいが、更に力率を向
上させるという観点からすれば、複数の励磁コイル3を
複数並列配置するようにしてもよいし、電磁誘導加熱層
1aを挟んで励磁コイル3を対向配置する所謂ヘルムホ
ルツ型にしてもよい。
【0013】また、本発明は、電磁誘導加熱装置に限ら
れるものではなく、電磁誘導加熱装置に用いられる励磁
コイルそのものをも対象とする。この場合、本発明は、
図1(a)(b)に示すように、少なくとも電磁誘導加
熱層1aが具備される加熱対象物1を加熱する電磁誘導
加熱装置2に用いられ、前記加熱対象物1である電磁誘
導加熱層1aを貫く変動磁界Hが生成せしめられる励磁
コイル3であって、基準パターン部4aが繰り返し形成
された平板導体4を用い、前記基準パターン部4aを順
次重ね合わせて積層した積層平面コイルであることを特
徴とする。
【0014】更に、本発明は、電磁誘導加熱装置を用い
た画像記録装置をも対象とする。この場合、本発明は、
図1(c)に示すように、電磁誘導加熱層1aを有し且
つ未定着像Tが担持搬送される像担持搬送体6(加熱対
象物1に相当)と、この像担持搬送体6上に担持される
未定着像Tを形成する作像手段7と、像担持搬送体6の
移動方向に直交する方向に沿って像担持搬送体6に対向
配置され且つ像担持搬送体6を電磁誘導加熱して像担持
搬送体6上の未定着像Tを溶融する上述した電磁誘導加
熱装置2と、像担持搬送体6の電磁誘導加熱装置2に対
向する部位の下流位置に配設され且つ像担持搬送体6上
で溶融した未定着像Tを記録材9上に転写、定着する定
着手段8とを備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明が適用された画像記録装置の実施の形態1
(本例では4サイクル型カラー画像記録装置)を示す説
明図である。同図において、符号21は例えば矢印方向
に回転する感光体ドラム(潜像担持体)であり、この感
光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21を予め帯
電するコロトロン等の帯電器(図示せず)、各色成分画
像情報に基づいて感光体ドラム21上に各色成分に対応
した静電潜像を書き込むレーザ走査装置(ROS)など
の画像書込装置(図示せず)、イエロ(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応
した現像器が回転ホルダに搭載された回転型(ロータリ
ー型)現像装置(図示せず)、感光体ドラム21上の残
留トナーを廃トナーとして除去するドラムクリーナ(図
示せず)などの電子写真デバイスが配設されている。
【0016】また、符号30は感光体ドラム21の表面
に当接されるように配置された中間転写ベルトであり、
複数(本実施の形態では例えば4つ)のロール31〜3
4に張架されて矢印方向へ回動するようになっている。
ここで、本実施の形態で用いられる中間転写ベルト30
の張架ロール31〜34については述べると、符号31
は一次転写ロール26による一次転写部位の下流側に設
けられる駆動ロール、32は前記一次転写部位の上流側
に設けられる従動ロール、33は駆動ロール31の下流
側に設けられて中間転写ベルト30に所定の張力を付与
するテンションロール、34は後述する定着装置40の
一要素である対向ロール(バックアップロール)であ
る。尚、符号41は従動ロール32に対向する中間転写
ベルト30部位に接離自在に設けられるベルトクリーナ
であり、このベルトクリーナ41は定着装置40による
転写動作が完了した後のクリーニングサイクル中、中間
転写ベルト30に接触配置されて中間転写ベルト30上
の残留トナーなどを清掃するようになっている。
【0017】更に、中間転写ベルト30の感光体ドラム
21に対向する部位(一次転写位置)において、中間転
写ベルト30の裏面側には一次転写装置(本実施の形態
では一次転写ロール)26が配設されており、この一次
転写ロール26にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印
加することで、感光体ドラム21上のトナー像が中間転
写ベルト20に静電吸引されるようになっている。更に
また、用紙などの記録材Pの搬送経路に面した中間転写
ベルト30の二次転写位置には、中間転写ベルト30上
のトナー像が転写、定着せしめられる定着装置40が配
設されており、本実施の形態では、中間転写ベルト30
のトナー像担持面側に圧接配置される接離自在な加圧ロ
ール35と、中間転写ベルト30の裏面側に配置されて
加圧ロール35の対向電極をなす対向ロール(バックア
ップロール)34とを備えている。尚、符号37は加圧
ロール35上の汚れを除去するブレードクリーナであ
る。
【0018】また、本実施の形態では、中間転写ベルト
30の定着装置40よりも上流側には電磁誘導加熱装置
50が設けられている。この電磁誘導加熱装置50は、
図2及び図3に示すように、中間転写ベルト30を加熱
対象物とし、この中間転写ベルト30の裏側に配設され
ている。本実施の形態において、中間転写ベルト30
は、例えば図2に示すように、耐熱性の高いシート状部
材からなる基層30aと、その上に積層された電磁誘導
加熱層(導電層)30bと、その上に積層された弾性層
30cと、最も上層となる表面離型層30dとの4層で
構成されている。尚、弾性層30cを介さずに直接表面
離型層30dを設ける態様もある。
【0019】ここで、基層30aとしては、半導電性の
部材であることが好ましく、例えばポリイミド、ポリア
ミド、ポリイミドアミド等に代表される耐熱性の高い樹
脂が用いられるが、厚さが20〜50μm程度の薄膜の
場合、強度補強や抵抗調節のためのフィラーや導電性材
料(カーボンブラック等)を分散したものが好適に用い
られる。また、電磁誘導加熱層30bは、例えば鉄やコ
バルトの層、又はメッキ処理によってニッケル、クロム
等の強磁性金属層であってもよいが、20μm以下の金
属層であれば、銅、銀やアルミニウム等の金属が好適で
ある。このとき、電磁誘導加熱層30bは20μmの厚
さを超えると、中間転写ベルト30の熱容量が大きくな
るので2〜20μm程度が好ましい。更に、表面離型層
30dは、離型性の高いシート又はコート層であること
が好ましく、例えばテトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル重合体、ポリテトラフルオ
ロエチレン−シリコーン共重合体などが用いられる。更
にまた、弾性層30cを設けた場合、あるいは、弾性層
30cを設けなくても、表面離型層30dの材料を弾性
材料で構成する場合には、トナーを包み込むような状態
で密着するため、画像の劣化が少なく画像光沢が均一に
なる点で好ましい。
【0020】また、電磁誘導加熱装置50は、図3
(a)及び図4に示すように、中間転写ベルト30の搬
送方向に直交する幅方向に亘って配設される非磁性の長
尺な板状の台座52と、この台座52上に配設されるフ
ェライトなどの磁性コア53と、この磁性コア53に周
囲に配設されて中間転写ベルト30の厚さ方向に向かっ
て貫く変動磁界を生成する励磁コイル54とを備え、図
示外の励磁回路にて励磁コイル54に給電することによ
り変動磁界を生成するようにしたものである。ここで、
台座52としては、耐熱ガラスやポリカーボネイト等の
耐熱性樹脂が用いられており、この台座52には、特に
図4に示すように、厚さ方向に貫通する放熱孔70が所
定間隔毎に複数開設されている。また、磁性コア53と
しては、単一ブロック体で構成しても差し支えないが、
焼結などの製造性を考慮し、複数(本例では5つ)のコ
アブロック53aを一列に並設する態様が採用されてい
る。そして、励磁コイル54は、一方が開口した縦長チ
ャンネル状の積層平面コイルからなり、磁性コア53
(本例では5つのコアブロック53aの集合体)全体を
一端及び両側の三方向から囲繞するようになっている。
尚、励磁コイル54の詳細については後述する。
【0021】更に、本実施の形態では、台座52の裏面
長手方向一側には冷却ファン71が配設されており、こ
の冷却ファン71は台座52の裏面に沿って送風し、放
熱孔70から放出される熱を台座52裏面から吹き流す
ようにしたものである。更にまた、本実施の形態では、
台座52の裏面には、台座52の幅方向に沿ってフェラ
イト製の磁性バー72が複数配設されている。
【0022】また、本実施の形態において、電磁誘導加
熱装置50の台座52の両端には、例えば図3(b)に
示すように、スペーサ55が設けられ、電磁誘導加熱装
置50と中間転写ベルト30との間の相対的位置関係が
一定になるように保たれている。ここで、スペーサ55
はその表面にフッ素系、テフロン系樹脂からなる被覆層
55aを具備したものであり、この被覆層55aを中間
転写ベルト30に接触配置し、中間転写ベルト30との
摩擦抵抗を少なく抑えるようにしたものである。尚、こ
のスペーサ55の代わりに、台座52の両端にコロ56
を設け、中間転写ベルト30との間の摩擦抵抗を少なく
抑えながら、台座52と中間転写ベルト30との間の位
置関係を一定にするようにしてもよい。
【0023】特に、本実施の形態においては、励磁コイ
ル54が積層平面コイルからなり、従前の型巻きコイル
とは大きく相違する構成になっている。すなわち、本実
施の形態において、励磁コイル54は、図5(a)
(b)に示すように、基準パターン部541が繰り返し
形成される平板導体540を用いて構成されている。こ
こで、平板導体540としては、焼き鈍し処理が施され
た軟化金属(例えばCu、Ag、Al)や、無電解又は
電解メッキ、蒸着、スパッタリング、急速冷却法で製造
された非晶質金属(例えばCu、Ag、Al)や、圧延
処理された金属(例えばCu、Ag、Al)などが好ま
しい。具体的には、焼き鈍し処理を施した軟化金属につ
いては不純物などが除去される分均質なものが得られ、
また、無電界メッキなどを施した非晶質金属については
表面の均質性が得られる点で好ましく、更に、圧延処理
された金属については、異方性を備えて抵抗がより低減
せしめられる点で好ましい。
【0024】また、平板導体540の厚さについては、
励磁コイル54に印加される電流の周波数における表皮
深さ以下であることが好ましい。ここで、表皮深さδ
は、周波数f(Hz)、抵抗率ρ(Ω・m)、比透磁率
μ rにより δ=503√(ρ/fμr) と表される。このように選定すれば、磁束が容易に平板
導体540を貫通し、変動磁界の生成効率を向上させる
点で好ましい。
【0025】更に、平板導体540は、例えば図5
(a)に示すように、複数の縦長チャンネル状の基準パ
ターン部541の開口端側を連結部542にて相互に連
結し、横方向に配列された各基準パターン部541の両
側開口端にはそれぞれ引き出し端子543,544を接
続したものであり、例えば銅などの金属板を打ち抜き加
工したものである。そして、図5(b)に示すように、
平板導体540の両面には、引き出し端子543,54
4を残して絶縁シート546が貼り付けられ、この絶縁
シート546の磁性コア53の配設位置に対応した部位
にはコア用透孔547が開設されており、このコア用透
孔547に磁性コア53が配置されるようになってい
る。
【0026】この種の平板導体540は、図6(a)に
示すように、各基準パターン部541と連結部542と
の境界部に夫々折り曲げ線(Xi−Xi:i=1〜n)を
設け、例えば図6(b)に示すように、前記折り曲げ線
(Xi−Xi)に従って山折り及び谷折りを交互に繰り返
し、図6(c)に示すように、基準パターン部541を
重合して積層した積層平面コイルからなる励磁コイル5
4として製造される。尚、積層平面コイルからなる励磁
コイル54は引き出し端子543,544を介して図示
外の励磁回路に接続されている。
【0027】次に、本実施の形態に係る画像記録装置の
作動について説明する。感光体ドラム21は図2中の矢
印で示す方向に回転し、各電子写真デバイスにて例えば
イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分毎のト
ナー像が感光体ドラム21上に順次形成される。そし
て、感光体ドラム21上の各色成分トナー像は、感光体
ドラム21と中間転写ベルト30との当接部である一次
転写部において、一次転写ロール26の作用により中間
転写ベルト30上に静電的に順次転写される。
【0028】一方、中間転写ベルト30上に転写された
4色分のトナー像は、二次転写部の上流側で、電磁誘導
加熱装置50による加熱領域を通過する。この加熱領域
では、電磁誘導加熱装置からの変動磁界が中間転写ベル
ト30の電磁誘導加熱層30bを貫き、中間転写ベルト
30の電磁誘導加熱層30bが電磁誘導加熱により発熱
する。これにより電磁誘導加熱層30bは急激に加熱さ
れ、この熱は時間経過と共に表層に伝達され、二次転写
部に到達するときには中間転写ベルト30上のトナーが
溶融した状態となる。
【0029】このとき、励磁コイル54の自己発熱等に
より磁性コア(本例ではフェライトコア)53が発熱す
る懸念があるが、磁性コア53からの放出される熱は台
座52の放熱孔70を通じて台座52の裏面側に放熱さ
れる。そして、台座52の放熱孔70から放出される熱
は冷却ファン71からの送風により台座52の裏面から
吹き流される。このように、本実施の形態では、励磁コ
イル54に局部的な蓄熱が生ずることはない。また、積
層平面コイルからなる励磁コイル54には、型巻きコイ
ルと異なり、平面状の循環電流路が形成されるため、励
磁コイル54自体の自己発熱量も少なく、また、積層平
面コイルの配設密度は略均一であるから、型巻きコイル
のように、例えば両端部の配設密度が集中することはな
く、平面積層コイルから生成される変動磁界は各部にお
いて略均一になる。
【0030】このため、電磁誘導加熱装置50の加熱領
域を通過した中間転写ベルト30上のトナー像は略均一
な温度分布で溶融されることになり、二次転写部でのト
ナー像の転写性が中間転写ベルト30の幅方向に亘って
略均一に保たれる。この点、本実施の形態の励磁コイル
54に代えて、型巻きコイルを設けるようにした比較の
形態にあっては、例えば図11に示すように、コイル幅
の両端部に対応した温度分布が高くなってしまうのに対
し、本実施の形態では、このような不均一な温度分布に
はならず、均一な温度分布が得られる。
【0031】また、本実施の形態では、磁性バー72は
台座52の裏面に設けられているため、励磁コイル54
からの変動磁界が中間転写ベルト30側以外に発散しよ
うとしても、台座52の裏面側にある磁性バー72に捕
捉されてしまう。すなわち、磁性バー72は、変動磁界
が発散しないように磁路を形成する機能部材として働く
ため、電磁誘導加熱装置50から生成される変動磁界が
無駄に発散する事態は有効に回避される。
【0032】また、本実施の形態にあっては、平板導体
540の折り曲げについては、基準パターン部541を
折り曲げ線(Xi−Xi)にて山折り及び谷折りを交互に
繰り返すようにしているが、これに限られるものではな
く、例えば図7(a)に示すように、基準パターン部5
41を折り曲げ線(Xi−Xi)にて山折り若しくは谷折
りを少なくとも1回以上繰り返すようにしてもよい。更
に、本実施の形態にあっては、励磁コイル54は一つ使
用されているに過ぎないが、例えば複数の励磁コイル5
4を並列配置するようにしてもよい。この場合、個々的
に励磁コイル54を並列配設してもよいが、例えば図7
(b)に示すように、連結部を介して接続される2連の
縦長チャンネル部からなる基準パターン部545を形成
し、この基準パターン部545を折り曲げ線(Xi−X
i)(i=1〜k)にて山折り若しくは谷折りを少なく
とも1回以上繰り返すようにし、2連の縦長チャンネル
部を含む基準パターン部545が順次重ねられて積層配
置することになる。更にまた、本実施の形態では、中間
転写ベルト30の内側に電磁誘導加熱装置50を配設す
るようにしたが、中間転写ベルト30の外側にも図2に
仮想線で示すように、電磁誘導加熱装置50’を配設
し、夫々の励磁コイル54で中間転写ベルト30を挟む
ように配設する所謂ヘルムホルト型コイルを用いるよう
にしてもよい。このように、複数の励磁コイル54を並
列若しくは中間転写ベルト30を介して対向配置するよ
うにすれば、励磁コイル54の力率が向上する。尚、本
実施の形態にあっては、平板導体540は絶縁シート5
46を貼り付けた態様のものであるが、これに限られる
ものではなく、例えば予め金属板を絶縁被覆しておき、
これを打ち抜き加工する等適宜選定して差し支えない。
【0033】◎実施の形態2 図8(a)は本実施の形態で用いられる励磁コイルの構
成を示す説明図である。本実施の形態に係る励磁コイル
54は、実施の形態1と異なり、基準パターン部551
が繰り返し形成された複数の平板導体単位体550を用
い、各平板導体単位体550の基準パターン部551を
順次重ね合わせて積層すると共に、各平板導体単位体5
50を電気的に接続する積層平面コイルである。本実施
の形態において、平板導体単位体550は、図8(b)
に示すように、交互に開口の向きが180度反転するよ
うにL字状部からなる基準パターン部551を順次連接
し、図8(c)に示すように、両者の連接部位を折り曲
げ線(X)にて順次折り曲げることにより中空正方形状
の螺旋形状の積層平面コイル単位体552を構成するも
のである。尚、平板導体単位体550の中央開口は、磁
性コアなどが配置されるコア透孔553として確保され
ている。また、平板導体単位体550は例えば予め絶縁
被覆されており、その両端には引き出し端子554,5
55が設けられている。
【0034】従って、本実施の形態では、励磁コイル5
4は、図8(a)に示すように、複数の積層平面コイル
単位体552を配置し、各積層平面コイル単位体552
相互間の引き出し端子554,555を溶接などで電気
的に接続すると共に、両端に位置する積層平面コイル単
位体552の両端引き出し端子554又は555を励磁
回路側の端子A,Bに接続するようにすればよい。この
タイプによれば、励磁コイル54は、複数の積層平面コ
イル単位体552を電気的に接続し、各積層平面コイル
単位体552部分から夫々略等しい変動磁界を生成す
る。それゆえ、実施の形態1と同様に、電磁誘導加熱装
置50の励磁コイル54として作用する。
【0035】また、本実施の形態において、平板導体単
位体550の態様については、図8に示す実施の形態に
限られるものではなく、適宜選定して差し支えない。例
えば図9(a)に示すように、チャンネル部からなる基
準パターン部561を開口部が180度毎に交互に向く
ように連接し、この連接部位を折り曲げ線Xとして順次
折り曲げるようにしてもよいし、あるいは、図9(b)
に示すように、チャンネル部からなる基準パターン部5
61を開口部が90度毎に交互に向くように連接し、こ
の連接部位を折り曲げ線Xとして順次折り曲げるように
してもする等適宜選定して差し支えない。更に、積層平
面コイル単位体552の形状については、図8に示すよ
うに、中空正方形螺旋状である必要はなく、例えば中空
円形螺旋状など適宜選定して差し支えない。ここで、中
空円形螺旋状の積層平面コイル単位体552を構成する
平板導体単位体550としては、図10(a)に示すよ
うに、半ドーナツ状部からなる基準パターン部562を
開口部が180度毎に交互に向くように連接し、この連
接部位付近を折り曲げ線Xとして順次折り曲げるように
してもよいし、あるいは、図10(b)に示すように、
一部に切り欠きを有するドーナツ状部からなる基準パタ
ーン部563を切り欠きが180度毎に交互に向くよう
に連接し、この連接部位を折り曲げ線Xとして順次折り
曲げするようにする等適宜選定して差し支えない。
【0036】
【実施例】◎実施例1 実施例1に係る中間転写ベルト30は、最上層に10μ
mのフッ素樹脂系の表面離型層があり、順に50μmの
半導電性の弾性層、5μmの銅からなる電磁誘導加熱
層、30μmのポリイミド樹脂層からなる基層の積層構
成をなしている。この基層はポリイミドに抵抗調節材料
が混入されており、半導電性である。また、電磁誘導加
熱を行うための交流磁場発生源は励磁コイルであるが、
本実施例で用いられる励磁コイルは0.3mmの燐脱酸
素銅を折り曲げ、20μHになるように構成した。加熱
面積は310mm×70mmとした。そして、印加する
交流電流の周波数は20〜200kHzが好ましい。2
0kHz以下であると可聴域に入ってノイズ発生の原因
になるし、また、200kHz以上であると電磁波の放
射ノイズが無視できなくなるといった問題が生じること
による。このような条件下で、中間転写ベルトを加熱し
たところ良好に発熱し、励磁コイル自体の発熱はきわめ
て低くなった。
【0037】◎実施例2 実施例1と比して励磁コイルに螺旋状コイルを用いたこ
と以外は同様に行った。上記条件で中間転写ベルトを加
熱したところ良好に発熱し、励磁コイルの発熱はきわめ
て低くなった。
【0038】◎実施例3 実施例1と比して励磁コイルに薄板状の打ち抜きコイル
を中間転写ベルトの電磁誘導加熱層を挟んでヘルムホル
ツ型で配置した以外は同様に行った。上記条件下で中間
転写ベルトを加熱したところ良好に発熱し、励磁コイル
の発熱はきわめて低くなった。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、励磁コイル構造を工夫し、平板導体の基準パターン
部を順次重ね合わせて積層した積層平面コイルからなる
励磁コイルを使用するようにしたため、型巻きコイルか
らなる励磁コイルを使用した際の各種弊害を有効に解消
することができる。すなわち、本発明によれば、励磁コ
イルを平面積層コイル構造としたため、型巻きコイルに
比べて、励磁コイル全体の容積を少なくすることがで
き、その分、装置構成の小型化を容易に達成することが
できる。また、本発明によれば、励磁コイルとしての平
面積層コイルは低抵抗で電流通路を構成することができ
るため、蓄熱の低減化を図ることができ、その分、コイ
ル自体の熱損失を小さく抑えることが可能になり、しか
も、励磁コイルの冷却処理を容易に行うことができる。
更に、本発明によれば、積層平面コイルでは、積層数及
び電流通路を規定することで、発生する変動磁界分布を
均一にすることが可能であるため、型巻きコイルの場合
に生じていた弊害、型巻きコイルの両端部で変動磁界成
分がばらつき、発熱分布が不均一になり易いという弊害
を有効に回避することができる。更にまた、本発明で
は、励磁コイルを平面積層コイルとしたたため、線材の
ように撚ったりする加工が不要であり、その分、製造自
体を容易に行うことができるほか、線材に比べて、形状
の自由度が高く、断線が少なく、更に、耐圧にも優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る電磁誘導加熱装置の概
要を示す説明図、(b)は励磁コイルの構成例を示す説
明図、(c)は本発明に係る画像記録装置の概要を示す
説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像記録装置の全体構成
を示す説明図である。
【図3】 (a)は実施の形態1で用いられる電磁誘導
加熱装置の概要を示す説明図、(b)は(a)中A−A
線断面図、(c)は(a)中A−A線断面の変形形態を
示す説明図である。
【図4】 本実施の形態に係る電磁誘導加熱装置の要部
分解斜視図である。
【図5】 (a)(b)は励磁コイルを構成する平板導
体の製造例を示す説明図である。
【図6】 (a)〜(c)は本実施の形態で用いられる
励磁コイル(積層平面コイル)の製造工程例を示す説明
図である。
【図7】 (a)(b)は平板導体の折り曲げ処理の他
の例を示す説明図である。
【図8】 (a)は実施の形態2で用いられる励磁コイ
ル(積層平面コイル)の概要を示す説明図、(b)は励
磁コイル単位体の詳細を示す説明図、(c)は励磁コイ
ル単位体の製造例を示す説明図である。
【図9】 (a)(b)は実施の形態で用いられる励磁
コイルの変形形態を示す説明図である。
【図10】 (a)(b)は実施の形態で用いられる励
磁コイルの更に別の変形形態を示す説明図である。
【図11】 比較の形態に係る電磁誘導加熱装置の発熱
分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1…加熱対象物,1a…電磁誘導加熱層,2…電磁誘導
加熱装置,3…励磁コイル,4…平板導体,4a…基準
パターン部,6…像担持搬送体,7…作像手段,8…定
着手段,9…記録材,T…未定着像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 基文 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 伊藤 和善 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 墨田 稔久 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA14 BA09 BA21 BA23 2H033 BA11 BA50 BB28 BE06 BE09 2H078 AA18 AA21 BB02 CC06 DD51 DD61 DD73 3K059 AA08 AB26 AD05 AD32

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電磁誘導加熱層が具備される
    加熱対象物を加熱する電磁誘導加熱装置において、 前記加熱対象物である電磁誘導加熱層を貫く変動磁界が
    生成せしめられる励磁コイルを備え、 この励磁コイルは、基準パターン部が繰り返し形成され
    た平板導体を用い、前記基準パターン部を順次重ね合わ
    せて積層した積層平面コイルであることを特徴とする電
    磁誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 励磁コイルは、基準パターン部が繰り返し形成された複
    数の平板導体を用い、各平板導体の基準パターン部を順
    次重ね合わせて積層すると共に、各平板導体を電気的に
    接続する積層平面コイルであることを特徴とする電磁誘
    導加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 励磁コイルは、基準パターン部が繰り返し形成された平
    板導体の片面若しくは両面に絶縁層を設け、少なくとも
    1回以上の180度折り曲げによって基準パターン部を
    絶縁層を介して積層配置した積層平面コイルであること
    を特徴とする電磁誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 励磁コイルは、基準パターン部が連結部を介して繰り返
    し形成された平板導体を用い、180度折り曲げによっ
    て基準パターン部を一面おきに積層した積層平面コイル
    であることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4いずれかに記載の電磁誘
    導加熱装置において、 励磁コイルは、平板導体の180度折り曲げとして山折
    りと谷折りとを交互に繰り返すものであることを特徴と
    する電磁誘導加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4いずれかに記載の電磁誘
    導加熱装置において、 励磁コイルは、平板導体の180度折り曲げとして山折
    り又は谷折りのいずれか一方を少なくとも1回以上繰り
    返すものであることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 励磁コイルを構成する平板導体の厚さは印加される周波
    数における表皮深さ以下であることを特徴とする電磁誘
    導加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 励磁コイルを構成する平板導体は焼き鈍し処理が施され
    た軟化金属であることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置におい
    て、 励磁コイルを構成する平板導体は、無電解又は電解メッ
    キ、蒸着、スパッタリング、急速冷却法で製造された非
    晶質金属であることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置にお
    いて、 励磁コイルを構成する平板導体は圧延処理された金属で
    あることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置にお
    いて、 励磁コイルを構成する平板導体は、螺旋状の積層平面コ
    イルを構成するものであることを特徴とする電磁誘導加
    熱装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置に
    おいて、 励磁コイルを構成する平板導体は、薄板状の打ち抜きコ
    イルであることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置にお
    いて、 励磁コイルの全部若しくは一部に磁芯を組み込んでなる
    ことを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置にお
    いて、 並列配置される複数の励磁コイルを備えていることを特
    徴とする電磁誘導加熱装置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の電磁誘導加熱装置にお
    いて、 電磁誘導加熱層を挟んで対向配置される複数の励磁コイ
    ルを備えていることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも電磁誘導加熱層が具備され
    る加熱対象物を加熱する電磁誘導加熱装置に用いられ、
    前記加熱対象物である電磁誘導加熱層を貫く変動磁界が
    生成せしめられる励磁コイルであって、 基準パターン部が繰り返し形成された平板導体を用い、
    前記基準パターン部を順次重ね合わせて積層した積層平
    面コイルであることを特徴とする励磁コイル。
  17. 【請求項17】 電磁誘導加熱層を有し且つ未定着像が
    担持搬送される像担持搬送体と、 この像担持搬送体上に担持される未定着像を形成する作
    像手段と、 像担持搬送体の移動方向に直交する方向に沿って像担持
    搬送体に対向配置され且つ像担持搬送体を電磁誘導加熱
    して像担持搬送体上の未定着像を溶融する請求項1記載
    の電磁誘導加熱装置と、 像担持搬送体の電磁誘導加熱装置に対向する部位の下流
    位置に配設され且つ像担持搬送体上で溶融した未定着像
    を記録材上に転写、定着する定着手段とを備えたことを
    特徴とする画像記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013257A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Gunze Ltd 電磁誘導発熱性管状ポリイミド系フィルムの製造方法
JP2009164012A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Shizuki Electric Co Inc 誘導加熱コイル
JP2012064941A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 秉豊 ▲頼▼ プレートコイル
JP5992131B1 (ja) * 2015-10-16 2016-09-14 三菱電機株式会社 誘導加熱調理装置、複合調理装置、およびこれらを備えた誘導加熱調理システム

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