JP2001167776A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2001167776A JP35171199A JP35171199A JP2001167776A JP 2001167776 A JP2001167776 A JP 2001167776A JP 35171199 A JP35171199 A JP 35171199A JP 35171199 A JP35171199 A JP 35171199A JP 2001167776 A JP2001167776 A JP 2001167776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池において、耐久性の低下を防止しな
がら、出力を更に増大させることができるようにする。 【解決手段】 燃料極側流路fに炭化水素系の原燃料ガ
スを供給し且つ酸素極側流路に酸素極側反応用ガスを供
給して、燃料極側流路f内で原燃料ガスを水素含有ガス
に改質させながら発電させるように構成された燃料電池
であって、燃料極側流路fが、セルC’が並置されるセ
ル並置方向視において、その中央側に供給される原燃料
ガスをセル周縁側に流動させるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質層の一方の
面に酸素極を備え且つ他方の面に燃料極を備えた板状の
セルの複数が、互いに間隔を隔てて厚み方向に並置され
てセル集合体が構成され、そのセル集合体が、前記セル
の酸素極側に酸素極側流路を形成し且つ燃料極側に燃料
極側流路を形成するように区画する導電性流路形成部材
を、隣接するセル間に位置させるように構成され、前記
燃料極側流路に炭化水素系の原燃料ガスを供給し且つ前
記酸素極側流路に酸素極側反応用ガスを供給して、前記
燃料極側流路内で前記原燃料ガスを水素含有ガスに改質
させながら発電させるように構成された燃料電池に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池は、燃料極側流路に、炭
化水素系の原燃料ガスを水素含有ガスに改質させながら
流動させ、並びに、酸素極側流路に、酸素極側反応用ガ
スである酸素含有ガスを流動させ、それら水素含有ガス
中の水素と酸素含有ガス中の酸素とにより発電反応を起
こさせて発電させる、所謂、内部改質型の燃料電池であ
る。
【0003】従来は、燃料極側流路は、流路入口及び流
路出口を、セル周縁における互いに対向する部分に、各
別に備えるように構成していた。例えば、セルが矩形板
状である場合は、セル周縁を形成する4辺のうちの一方
の対向する一対の辺に、流路入口及び流路出口を各別に
備えるように構成していた。そして、原燃料ガスを、流
路入口から流路出口へ向けて燃料極側流路内を流動させ
て、その流動過程で、原燃料ガスを水素含有ガスに改質
させるように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セルにおけ
る発電反応は発熱反応であり、その発電反応熱の放熱
は、セルにおける面方向での中央部ほどし難い。一方、
燃料極側流路内で原燃料ガスを水素含有ガスに改質させ
る改質反応は吸熱反応である。そして、従来では、原燃
料ガスは、セル周縁の一部分に形成される流路入口か
ら、それに対向するセル周縁の一部分に形成される流路
出口に向かって燃料極側流路を流動するので、改質反応
量は、流路入口側ほどが多く、流路出口側ほど少なくな
る。従って、従来では、セルの温度は、面方向の中央部
ほど高くなる傾向があり、セルの面方向での温度分布が
大きくなり易かった。一方、燃料電池の出力を増大させ
るには、発電反応量を多くする必要があるが、発電反応
量が多くなるに伴って、面方向での温度分布が更に大き
くなって、セルの内部応力が大きくなるので、耐久性の
低下を招く虞がある。従って、従来では、燃料電池の出
力を増大させるにしても耐久性の面で限度があり、出力
を増大させるという面において、改善の余地があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、燃料電池において、耐久性の低
下を防止しながら、出力を更に増大させることができる
ようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載の特徴構成は、前記燃料極側流路が、前
記セルが並置されるセル並置方向視において、その中央
側に供給される原燃料ガスをセル周縁側に流動させるよ
うに構成されていることにある。請求項1に記載の特徴
構成によれば、原燃料ガスは、セル並置方向視におい
て、中央側からセル周縁側に向かって燃料極側流路を流
動するので、原燃料ガスの改質反応量は、セルにおける
セル並置方向視での中央側が多く、セル周縁側ほど少な
くなるため、発電反応熱の放熱がし難いセルにおける面
方向での中央部が、改質反応による吸熱量が多くなっ
て、効果的に冷却されることとなり、セルにおける面方
向での温度分布が小さくなる。従って、耐久性の低下を
防止しながら、出力を更に増大させることができるよう
になった。
【0007】〔請求項2記載の発明〕請求項2に記載の
特徴構成は、前記セルが矩形板状であり、前記燃料極側
流路が、前記セル並置方向視において、セル周縁を形成
する4辺のうちの対向する一対の辺に相当するセル周縁
部分の夫々を流路出口とし、それら一対の流路出口の間
に相当する箇所に、前記流路出口の形成方向と略平行な
原燃料導入路を備えて、前記原燃料導入路に導入される
原燃料ガスを、その原燃料導入路の長手方向各部から前
記一対の流路出口に向けて流動させるように構成されて
いることにある。請求項2に記載の特徴構成によれば、
原燃料導入路に導入された原燃料ガスは、その原燃料導
入路の長手方向各部から、その原燃料導入路の幅方向両
側の流路出口に向かって流動するので、原燃料ガスはセ
ルの面方向の略全域にわたって流動することになり、セ
ルの面方向の略全域にわたって発電反応を起こさせるこ
とができる。つまり、燃料極側流路において、原燃料ガ
スを中央側からセル周縁側に向けて流動させるにして
も、セルの面方向の極力広い範囲に流動させて、発電効
率を高くする必要がある。その場合、燃料極側流路を、
セル周縁の全周又は略全周が流路出口となり、セル面方
向において、その中央部に導入される原燃料ガスを、セ
ル周縁の全周又は略全周にわたる流路出口に向けて放射
状に流動させるように構成しても良い。しかしながら、
この場合は、セル周縁の全周又は略全周が燃料極側流路
の流路出口となるので、燃料極側流路及び酸素極側流路
夫々に対してガスを供給するための構成、並びに、夫々
からガスを排出させるために構成が複雑なものとなる。
これに対して、請求項2に記載の特徴構成であれば、燃
料極側流路が存在しない方の一対の対向するセル周縁部
分を利用して、燃料極側流路及び酸素極側流路夫々に対
してガスを供給したり、酸素極側流路からガスを排出さ
せたりすることができるので、燃料極側流路及び酸素極
側流路夫々に対してガスを供給するための構成、並び
に、夫々からガスを排出させるために構成を簡略化する
ことができる。従って、耐久性の低下を防止しながら出
力を更に増大させるという課題を達成するための構成を
簡略化する上で好適な具体構成を、提供することができ
るようになった。
【0008】〔請求項3記載の発明〕請求項3に記載の
特徴構成は、前記燃料極側流路に対応させて気体の通流
を許容する柔軟性導電材が配置され、その柔軟性導電材
に、前記原燃料導入路として機能する通路が形成され
て、その通路の長手方向の各部から、その柔軟性導電材
の内部を通して前記流路出口に向けて原燃料ガスが流動
するように構成されていることにある。請求項3に記載
の特徴構成によれば、柔軟性導電材にて、セル並置方向
に隣接するセルをセル面方向の広い範囲にわたって良好
に導電状態に接続できるので、セル並置方向に隣接する
セルの接続抵抗を低くすることができ、しかも、その柔
軟性導電材によって、燃料電池に内部応力が発生するの
を抑制することができる。柔軟性導電材の通路に導入さ
れた原燃料ガスは、その通路の長手方向各部から、その
柔軟性導電材の内部を通って、その通路の幅方向両側の
流路出口に向かって流動するので、原燃料ガスはセルの
面方向の略全域にわたって流動することになり、セルの
面方向の略全域にわたって発電反応を起こさせることが
できる。従って、燃料電池の内部抵抗を低くすると共
に、内部応力の発生を抑制することができるので、耐久
性の低下及び出力の増大を一層促進することができる。
【0009】〔請求項4記載の発明〕請求項4に記載の
特徴構成は、前記燃料極側流路が、前記セル周縁におけ
る前記流路出口が存在しない方の辺に相当するセル周縁
部分に、流路入口を、前記原燃料導入路に原燃料ガスを
供給すべく備えるように構成され、前記酸素極側流路
が、その流路入口及び流路出口を、前記セル周縁におけ
る前記燃料極側流路の流路出口が存在しない方の一対の
セル周縁部分に各別に備えるように構成され、前記セル
集合体の外周部における前記燃料極側流路の流路入口が
存在する箇所のセル並置方向に沿って、そのセル並置方
向に沿って形成される燃料極用主流路と、その燃料極用
主流路と前記複数のセル夫々に対応する燃料極側流路の
流路入口とを連通接続する複数の燃料極用補助流路と、
前記セル並置方向に沿って形成される酸素極用主流路
と、その酸素極用主流路と前記複数のセル夫々に対応す
る酸素極側流路の流路入口又は流路出口とを連通接続す
る複数の酸素極用補助流路とを備えたガス通路構成部が
設けられていることにある。請求項4に記載の特徴構成
によれば、ガス通路構成部の燃料極用主流路に、原燃料
ガスを供給すると、原燃料ガスは、各燃料極用補助流路
を通じて、各セルの燃料極側流路の流路入口から原燃料
導入路に導入される。燃料極側流路の流路入口が存在す
るセル周縁部分に、酸素極側流路の流路入口が存在する
場合は、ガス通路構成部の酸素極用主流路に、酸素極側
反応用ガスを供給すると、酸素極側反応用ガスは、各酸
素極用補助流路を通じて、各セルの酸素極側流路に供給
される。あるいは、燃料極側流路の流路入口が存在する
セル周縁部分に、酸素極側流路の流路出口が存在する場
合は、各セルの酸素極側流路から排出された酸素極側排
ガスは、各セルに対応する酸素極用補助流路を通じて、
ガス通路構成部の酸素極用主流路に対して流出して、外
部に排出される。つまり、1個のガス通路構成部によ
り、原燃料ガスを各セルの燃料極側流路の原燃料導入路
に導入すると共に、酸素極側反応ガスを各セルの酸素極
側流路に供給するか、又は、各セルの酸素極側流路から
排出された酸素極側排ガスを外部に排出させることがで
きる。ちなみに、酸素極側流路は、その流路入口及び流
路出口を、セル周縁における燃料極側流路の流路出口が
存在しない方の一対のセル周縁部分に各別に備えるよう
に構成し、一方、燃料極側流路は流路入口を備えないよ
うに構成し、そして、セル集合体の外周部において、酸
素極側流路の流路入口が存在する部分に、酸素極側反応
ガスを各セルの酸素極側流路に供給するための構成を配
置し、酸素極側流路の流路出口が存在する部分に、各セ
ルの酸素極側流路から排出された酸素極側排ガスを外部
に排出させるための構成を配置し、並びに、各セルの燃
料極側流路に対して、筒状部材を、流路出口から原燃料
ガス導入路に達するように挿入して、各筒状部材を通し
て、各セルの燃料極側流路の原燃料ガス導入路に原燃料
を導入するように構成する場合が想定される。しかしな
がら、この場合は、構成が複雑化するという欠点があ
る。従って、請求項4に記載の特徴構成によれば、原燃
料ガスを各セルの燃料極側流路の原燃料導入路に導入す
ると共に、酸素極側反応ガスを各セルの酸素極側流路に
供給するか、又は、各セルの酸素極側流路から排出され
た酸素極側排ガスを外部に排出させるための構成を簡略
化しながら、本発明を実施することができる。
【0010】〔請求項5記載の発明〕請求項5に記載の
特徴構成は、前記セルにおける前記酸素極側に、前記酸
素極側流路を形成すべく、前記導電性流路形成部材が付
設され、その導電性流路形成部材が付設された流路形成
部材付セルは、矩形板状に形成され、並びに、前記導電
性流路形成部材によって、前記流路形成部材付セルにお
ける一方の対向する一対のセル周縁部分が前記酸素極側
流路が開いて前記酸素極側流路の流路入口又は流路出口
となる開口周縁部分となり、且つ、他方の向かい合う一
対の周縁部分が前記酸素極側流路が閉じた閉塞周縁部分
となるように構成され、前記ガス通路構成部が、各セル
に対して1個ずつ設けられて、前記セル並置方向に沿っ
て密着状態に並設される複数のガス通路構成部材にて構
成され、各ガス通路構成部材に、前記燃料極用主流路を
形成するための燃料極用主流路形成用孔、前記酸素極用
主流路を形成するための酸素極用主流路形成用孔、前記
流路形成部材付セルの厚みと同一又は略同一の深さを有
して、前記流路形成部材付セルの開口周縁部分が入れら
れると共に、前記酸素極用補助流路を形成するための凹
部と、その凹部が形成された残りの薄肉部分に位置し
て、前記燃料極用補助流路を形成する燃料極用補助流路
形成用孔とが形成され、前記流路形成部材付セルの複数
が、夫々の前記開口周縁部分を前記凹部に入れた状態で
前記ガス通路構成部材に保持されて、互いに間隔を隔て
て並置され、前記セル並置方向に隣接するセル間に、前
記ガス通路形成部材における前記燃料極用補助流路形成
用孔の開口部に臨む部分を流路入口とし、前記一対の閉
塞周縁部分側の開口部夫々を流路出口とする燃料極側流
路が形成され、前記セル並置方向に隣接するセル間に、
前記柔軟性導電材が、前記通路を前記ガス通路形成部材
における前記燃料極用補助流路形成用孔の開口部に連通
させた状態で充填されていることにある。請求項5に記
載の特徴構成によれば、複数のガス通路構成部材を、夫
々の凹部に、流路形成部材付セルの開口周縁部分を入れ
て、その流路形成部材付セルを保持した状態で、セル並
置方向に沿って密着状態に並設することによって、複数
の流路形成部材付セルを、互いの間に燃料極側流路を形
成する状態で厚み方向に並置することができる。並び
に、各ガス通路構成部材の燃料極用主流路形成用孔をセ
ル並置方向に一連に連ならせて、燃料極用主流路を形成
すると共に、燃料極用補助流路形成用孔にて、燃料極用
主流路と各セルの燃料極側流路の流路入口とを連通接続
することができる。並びに、各ガス通路構成部材の酸素
極用主流路形成用孔をセル並置方向に一連に連ならせ
て、酸素極用主流路を形成すると共に、凹部にて、酸素
極用主流路と各セルの酸素極側流路の流路入口又は流路
出口とを連通接続すことができる。従って、燃料電池全
体としての組み付け構成を簡略化しながら、本発明を実
施することができる。
【0011】〔請求項6記載の発明〕請求項6に記載の
特徴構成は、ノズル部から吸引部への原燃料ガスの噴出
供給による吸引作用により、前記複数のセル夫々の燃料
極側流路の流路出口から排出された燃料極側排ガスを吸
引して、原燃料ガスと燃料極側排ガスとを混合する吸引
混合手段が設けられ、その吸引混合手段から排出された
原燃料ガスと燃料極側排ガスとの混合ガスが、前記複数
のセル夫々の燃料極側流路に供給されるように構成され
ていることにある。請求項6に記載の特徴構成によれ
ば、発電反応によって生じた水分を含む燃料極側排ガス
が、吸引混合手段によって吸引されると共に、原燃料ガ
スに混合されて、原燃料ガスと共に、複数のセル夫々の
燃料極側流路に供給されて、再循環されるので、燃料極
側流路においては、発電反応によって生じて燃料極側流
路に存在する水分、及び、再循環された燃料極側排ガス
に含まれる水分を用いて、原燃料ガスが水素含有ガスに
改質される。従って、発電反応によって生じた水分を含
む燃料極側排ガスを燃料極側流路に再循環することによ
り、原燃料ガスの改質処理に必要な水分を補うことがで
きるので、燃料極側流路での原燃料ガスの改質処理を効
率良く行わせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1ない
し図8に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明す
る。図1ないし図6に示すように、固体電解質層1の一
方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極3を備え
た板状のセルC’の複数を、互いに間隔を隔てて厚み方
向に並置して、セル集合体NCを構成してある。そのセ
ル集合体NCは、セルC’の酸素極2側に酸素極側流路
sを形成し、且つ、燃料極3側に燃料極側流路fを形成
するように区画する導電性流路形成部材としての導電性
セパレータ4を、隣接するセルC間に位置させるように
構成してある。そして、燃料極側流路fに炭化水素系の
原燃料ガスとして例えばメタンガスを供給し且つ酸素極
側流路sに酸素極側反応ガスとして例えば空気を供給し
て、燃料極側流路f内で原燃料ガスを水素含有ガスに改
質させながら発電させるように構成してある。
【0013】本発明においては、燃料極側流路sを、セ
ルC’が並置されるセル並置方向視において、その中央
側に供給される原燃料ガスをセル周縁側に流動させるよ
うに構成してある。
【0014】先ず、図1に基づいて、燃料電池のセル
C’について説明を加える。平面形状が矩形板状の固体
電解質層1の一方の面に、固体電解質層1における向か
い合う一対の側縁夫々に側縁全長にわたる電解質層露出
部1aを形成する状態で、膜状又は板状の酸素極2を一
体的に付設し、且つ、他方の面に膜状又は板状の燃料極
3を、全面又はほぼ全面にわたって一体的に付設して、
酸素極2と燃料極3とから起電力を得るための矩形板状
のセルC’を形成してある。
【0015】そして、セルC’における酸素極2側に、
酸素極側流路sを形成すべく、導電性セパレータ4を付
設して、矩形板状のセパレータ付セル(流路形成部材付
セルに相当する)Cを形成してある。更に説明を加える
と、導電性セパレータ4は、板状部4aと、その板状部
4aの両端に夫々位置する一対の帯状突起部4bと、そ
れら一対の帯状突起部4bの間に位置する複数の凸条部
4cを備える状態で導電性材料にて一体形成してある。
その導電性セパレータ4を、複数の凸条部4c夫々が酸
素極2と接触する状態で、一対の帯状突起部4b夫々を
両電解質層露出部1a夫々に貼り付けることにより、セ
パレータ付セルCを形成してある。
【0016】そして、酸素極2と導電性セパレータ4と
を導電状態に接続するとともに、酸素極2と導電性セパ
レータ4との間に、セパレータ付セルCにおけるセル周
縁を形成する4辺のうちの一方の対向する一対の辺に対
応するセル周縁部分において開いた酸素極側流路sを形
成してある。つまり、セパレータ付セルCは、導電性セ
パレータ4によって、セパレータ付セルにおける一方の
対向する一対のセル周縁部分が酸素極側流路sが開いて
酸素極側流路sの流路入口si又は流路出口soとなる
開口周縁部分となり、且つ、他方の向かい合う一対の周
縁部分が酸素極側流路sが閉じた閉塞周縁部分となるよ
うに構成してある。
【0017】そして、図2ないし図6に示すように、複
数のセパレータ付セルCを、互いに間に燃料極側流路f
を形成すべく、間隔を隔てて厚み方向に並置してセル集
合体NCを形成する。燃料極側流路fは、セパレータ付
セルCにおける一対の閉塞周縁部分の夫々を流路出口f
oとし、それら一対の流路出口foの間に相当する箇所
に、流路出口soの形成方向と略平行な原燃料導入路R
を備え、セパレータ付セルCにおける一対の開口周縁部
分のうちの一方に、原燃料導入路Rに原燃料ガスを供給
すべく流路入口fi備えて、その流路入口fiから原燃
料導入路Rに導入される原燃料ガスを、その原燃料導入
路Rの長手方向各部から一対の流路出口foに向けて流
動させるように構成してある。
【0018】尚、酸素極側流路sが開く一対の開口周縁
部分のうちのいずれか一方を流路入口siとして、他方
を流路出口soとするが、第1実施形態では、燃料極側
流路fの流路入口fiが存在するの開口周縁部分を流路
出口soとする。
【0019】固体電解質層1は、3〜10モル%程度の
2 3 を固溶させた正方晶又は立方晶のZrO2 から
成り、酸素極2はLaMnO2 から成り、燃料極3はN
iとZrO2 のサーメットから成る。又、導電性セパレ
ータ4は、耐酸化性及び耐還元性に優れたLaCrO3
から成る。
【0020】次に、図2ないし図6に基づいて、セパレ
ータ付セルCの複数を、電気的に直列接続する状態で厚
み方向に並置する構成、及び、各セパレータ付セルCの
酸素極側流路s及び燃料極側流路fに対するガス給排構
成について説明する。厚み方向に並置された複数のセパ
レータ付セルCの4つの周縁部分にて形成される、セル
集合体NCの4つの外周部分のうち、燃料極側流路fの
流路入口fiが存在する外周部分のセル並置方向に沿っ
て、そのセル並置方向に沿って形成される燃料極用主流
路Fmと、その燃料極用主流路Fmと複数のセパレータ
付セルC夫々に対応する燃料極側流路fの流路入口fi
とを連通接続する複数の燃料極用補助流路Faと、セル
並置方向に沿って形成される酸素極用主流路Smと、そ
の酸素極用主流路Smと複数のセパレータ付セルC夫々
に対応する酸素極側流路sの流路出口soとを連通接続
する複数の酸素極用補助流路Saとを備えた両用ガス通
路構成部Tdを設けてある。又、セル集合体NCの4外
周部分のうち、燃料極側流路fの流路入口fiが存在す
る外周部分に対向する外周部分のセル並置方向に沿っ
て、そのセル並置方向に沿って形成される酸素極用主流
路Smと、その酸素極用主流路Smと複数のセパレータ
付セルC夫々に対応する酸素極側流路sの流路入口si
とを連通接続する複数の酸素極用補助流路Saとを備え
た酸素極用ガス通路構成部Tsを設けてある。
【0021】両用ガス通路構成部Tdは、各セパレータ
付セルCに対して1個ずつ設けられて、セル並置方向に
沿って密着状態に並設される複数の両用ガス通路構成部
材6にて構成し、酸素極用ガス通路構成部Tsは、各セ
パレータ付セルCに対して1個ずつ設けられて、セル並
置方向に沿って密着状態に並設される複数の酸素極用ガ
ス通路構成部材7にて構成する。
【0022】両用ガス通路構成部材6は、矩形板状体
に、下記のように、燃料極用主流路Fmを形成するため
の燃料極用主流路形成用孔6a、酸素極用主流路Smを
形成するための酸素極用主流路形成用孔6b、セパレー
タ付セルCの厚みと同一又は略同一の深さを有して、セ
パレータ付セルCの開口周縁部分が入れられると共に、
酸素極用補助流路Saを形成するための凹部6cと、そ
の凹部6cが形成された残りの薄肉部分6eに位置し
て、燃料極用補助流路Faを形成する燃料極用補助流路
形成用孔6dとを備えさせて、構成してある。
【0023】即ち、厚み方向に貫通する2個の酸素極用
主流路形成用孔6bを、矩形板状体におけるセパレータ
付セルCの側に位置する端縁の延びる方向に、間隔が開
いて並ぶ状態で備えさせ、厚み方向に貫通する燃料極用
主流路形成用孔6aを、それら2個の酸素極用主流路形
成用孔6bの間に備えさせる。又、凹部6cは、矩形板
状体の一方の面に、燃料極用主流路形成用孔6aとは間
隔が開き、2個の酸素極用主流路形成用孔6bに連なっ
て、セパレータ付セルCの側に位置する端縁に達する状
態で、セパレータ付セルCの開口周縁部分が入れられる
ように、深さをセパレータ付セルCの厚みと同一又は略
同一にし、幅をセパレータ付セルCの幅と同一又は略同
一にした溝状に備えさせる。又、燃料極用補助流路形成
用孔6dは、矩形板状体における凹部6cを形成した残
りの薄肉部分6eを貫通して、燃料極用主流路形成用孔
6aの内面と矩形板状体におけるセパレータ付セルCの
側の端面における長手方向の中央部とに開くように備え
させる。
【0024】酸素極用ガス通路構成部材7は、矩形板状
体に、酸素極用主流路Smを形成するための酸素極用主
流路形成用孔7bを厚み方向に貫通する状態で備えさ
せ、セパレータ付セルCの開口周縁部分を入れると共
に、酸素極用補助流路Saを形成するための凹部7c
を、矩形板状体の一方の面に、酸素極用主流路形成用孔
7bに連なって、セパレータ付セルCの側に位置する端
縁に達する状態で、深さをセパレータ付セルCの厚みと
同一又は略同一にし、幅をセパレータ付セルCの幅と同
一又は略同一にした溝状に備えさせる。
【0025】そして、セパレータ付セルCの一方の開口
周縁部分を両用ガス通路構成部材6の凹部6cに入れ、
且つ、他方の開口周縁部分を酸素極用ガス通路構成部材
7の凹部7cに入れて、両用ガス通路構成部材6及び酸
素極用ガス通路構成部材7にて1枚のセパレータ付セル
Cを保持する状態で、両用ガス通路構成部材6及び酸素
極用ガス通路構成部材7夫々を厚み方向に密着状態で積
み重ねることにより、複数のセパレータ付セルCを互い
に間隔を隔てて並置する。
【0026】セル並置方向に隣接するセパレータ付セル
C間の間隔は、両用ガス通路構成部材6の薄肉部分6e
及び酸素極用ガス通路構成部材7の薄肉部分7eにて保
持される。そして、セル並置方向に隣接するセパレータ
付セルC間に、セパレータ付セルCにおける一対の閉塞
周縁部分夫々の側に形成される開口部分夫々を流路出口
foとし、燃料極用補助流路形成用孔6dの開口部分を
流路入口fiとする燃料極側流路fを形成する。
【0027】セル並置方向に隣接するセパレータ付セル
C間に、気体の通流を許容する柔軟性導電材5を充填し
てある。その柔軟性導電材5には、原燃料導入路Rとし
て機能させる通路5rを、一方の面に、その一方の対向
する一対の端縁間の中央を通って、他方の一対の端縁間
にわたり、燃料極用補助流路形成用孔6dの開口部分に
連通する状態で形成してある。
【0028】両用ガス通路構成部材6及び酸素極用ガス
通路構成部材7は、耐熱性及び電気絶縁性を備えたセラ
ミック材から成る。又、柔軟性導電性部材5は、耐熱性
及び耐還元性に優れたNiのフェルト状材から成る。
【0029】そして、両用ガス通路構成部材6の2個の
酸素極用主流路形成用孔6b夫々をセル並置方向に一連
に連ならせて、酸素極用主流路Smを形成すると共に、
その酸素極用主流路Smと、各セパレータ付セルC夫々
に対応する酸素極側流路sの流路出口soとを酸素極用
補助流路Saとして機能する凹部6cにて連通接続し、
並びに、燃料極用主流路形成用孔6aをセル並置方向に
一連に連ならせて、燃料極用主流路Fmを形成すると共
に、その燃料極用主流路Fmと、各セパレータ付セルC
夫々に対応する燃料極側流路fの流路入口fiとを燃料
極用補助流路Faとして機能する燃料極用補助流路形成
用孔6dにて連通接続する。又、酸素極用ガス通路構成
部材7の酸素極用主流路形成用孔6bをセル並置方向に
一連に連ならせて、酸素極用主流路Smを形成すると共
に、その酸素極用主流路Smと、各セパレータ付セルC
夫々に対応する酸素極側流路sの流路入口siとを酸素
極用補助流路Saとして機能する凹部7cにて連通接続
する。
【0030】そして、図2ないし図6において実線の矢
印にて示すように、積層状態の両用ガス通路構成部材6
にて形成される燃料極用主流路Fmに、水蒸気を含有さ
せた炭化水素系の原燃料ガスを供給すると、水蒸気混合
原燃料ガスは、各燃料極用補助流路Faを通じて、各セ
パレータ付セルCの燃料極側流路fの流路入口fiから
原燃料導入路Rとして機能する柔軟性導電材5の通路5
rに導入され、その通路5rの長手方向各部から、その
柔軟性導電材5の内部を通って、両側の流路出口foに
向かって流動するように燃料極側流路f内を流動し、燃
料極側排ガスは、各流路出口foからセル外に流出す
る。そして、そのように燃料極側流路f内を流動する過
程で、燃料極3を構成するサーメット中のNi、及び、
柔軟性導電材5を構成するNiの触媒作用により改質反
応して、水素含有ガスが生成されるのである。
【0031】又、図2ないし図6において破線の矢印に
て示すように、積層状態の酸素極用ガス通路構成部材7
にて形成される酸素極用主流路Smに、酸素極側反応ガ
スとして空気等の酸素含有ガスを供給すると、酸素含有
ガスは、各酸素極用補助流路Saを通じて、各セパレー
タ付セルCの酸素極側流路sの流路入口siから酸素極
側流路sに流入して、酸素極側流路sを通流し、酸素極
側排ガスは、流路出口soから、積層状態の両用ガス通
路構成部材6にて形成される各酸素極用補助流路Saを
通じて、酸素極用主流路Smに対して流出して、酸素極
用主流路Smから外部に排出される。
【0032】燃料極3においては、原燃料ガスが改質さ
れた水素含有ガス中の水素と固体電解質層1を通過して
きた酸素イオンとにより、下記の反応式1にて発電反応
する。又、原燃料ガスが例えばメタンの場合は、原燃料
ガスは、それに含まれて供給されてきた水分、及び、下
記の反応式1の如き発電反応にて生成した水分とによ
り、下記の反応式2にて改質反応して、水素含有ガスが
生成される。
【0033】
【化1】〔反応式1〕H2 +O2 - →H2 O+2e- 〔反応式2〕CH4 +H2 O→3H2 +CO
【0034】次に、図7及び図8に基づいて、燃料電池
の全体構成について説明する。上述のように構成したセ
ル集合体NCにおいて、積層状態の両用ガス通路構成部
材6及び積層状態の酸素極用ガス通路構成部材7夫々に
おけるセル並置方向の一端側に、蓋板21を設けて、そ
れらによって形成される酸素極用主流路Sm及び燃料極
用種流路Fm夫々におけるセル並置方向の一端側を閉塞
する。そして、そのように蓋板21を設けたセル集合体
NCを、台23、並びに、両用ガス通路構成部Tdの2
個の酸素極用主流路Sm、及び、酸素極用ガス通路構成
部Tsの酸素極用主流路Smに夫々に連通する状態で配
置した3個の筒状体24の上に載置する状態で、箱体2
2の内部に設ける。従って、各セパレータ付セルCの燃
料極側流路f夫々の一対の流路出口foは、箱体22の
内部に対して開いて、各燃料極側流路fからの燃料極側
排ガスは、一対の流路出口foから箱体22の内部に対
して排出される。
【0035】エジェクタ25を、その吸引部25sが箱
体22の内部に対して吸引作用する状態で、箱体22の
内部に設ける。原燃料ガス供給管26を、箱体22の底
部を貫通させて、エジェクタ25のノズル部25nに接
続し、並びに、エジェクタ25の排出部25eと、両用
ガス通路構成部Tdの燃料極用主流路Fmの一端開口部
とを、連通路27にて接続する。又、燃料極側排ガス排
出管28を、箱体22の内部に連通する状態で、箱体2
2の底部に接続する。又、酸素極側反応用ガス供給管2
9を、酸素極用ガス通路構成部Tsの酸素極用主流路S
mに対して連通する状態で設けられた筒状体24に連通
する状態で、箱体22の底部に接続し、酸素極側排ガス
排出管30を、両用ガス通路構成部Tdの酸素極用主流
路Smに対して連通する状態で設けられた筒状体24に
連通する状態で、箱体22の底部に接続してある。
【0036】そして、原燃料ガス供給管26から、原燃
料ガスがエジェクタ25のノズル部22nから吸引部1
2sに対して噴出供給されると、その吸引作用により、
箱体22内の燃料極側排ガスの一部が吸引され、それら
原燃料ガスと燃料極側排ガスとの混合ガスが、排出部2
2eから連通路27を通じて燃料極用主流路Fmに供給
され、箱体22内の燃料極側排ガスの残部が、燃料極側
排ガス排出管28を通じて箱体22の外部に排出され
る。
【0037】以下、本発明の第2ないし第6の各実施形
態を説明するが、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作
用を有する構成要素については、重複説明を避けるため
に、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主とし
て、第1実施形態と異なる構成を説明する。
【0038】〔第2実施形態〕以下、図9に基づいて、
第2実施形態を説明する。第1実施形態では、酸素極側
流路sが開く一対の開口周縁部分のうち、燃料極側流路
fの流路入口fi側の開口周縁部分を酸素極側流路sの
流路出口soとしたが、第2実施形態では、燃料極側流
路fの流路入口fi側の開口周縁部分を酸素極側流路s
の流路入口siとする。そして、酸素極側反応用ガス供
給管29は、積層状態の両用ガス通路構成部材6にて形
成される酸素極用主流路Smに対して連通する状態で設
けられた筒状体24に連通する状態で、箱体22の底部
に接続し、酸素極側排ガス排出管30は、積層状態の酸
素極用ガス通路構成部材7にて形成される酸素極用主流
路Smに対して連通する状態で設けられた筒状体24に
連通する状態で、箱体22の底部に接続する。
【0039】従って、図9において、破線の矢印にて示
すように、酸素含有ガスは、積層状態の酸素極用ガス通
路構成部材6にて形成される酸素極用主流路Smから、
各酸素極用補助流路Saを通じて、各セパレータ付セル
Cの酸素極側流路sの流路入口siから酸素極側流路s
に流入して、酸素極側流路sを通流し、酸素極側排ガス
は、流路出口soから、積層状態の両用ガス通路構成部
材7にて形成される各酸素極用補助流路Saを通じて、
酸素極用主流路Smに対して流出する。
【0040】〔第3実施形態〕以下、図10ないし図1
4に基づいて、第3実施形態を説明する。図10ないし
図12に示すように、2枚のセパレータ付セルCを、燃
料極側流路fの流路入口fiが位置する開口周縁部分を
互いに反対側に向けた状態で、面方向に並べて、セル列
nCを構成し、そのセル列nCの複数を、間隔を隔てて
厚み方向に並置して、2個のセル集合体NCを備えたセ
ル集合体列を構成する。各セル集合体NCにおいて、各
セパレータ付セルCにおける燃料極側流路fの流路入口
fiが存在する開口周縁部分を、酸素極側流路sの流路
出口soとする。
【0041】各セル集合体NCにおけるセル集合体の並
び方向の外側の外周部分には、第1実施形態と同様の両
用ガス通路構成部Tdを設け、両セル集合体NCの間に
は、酸素極用ガス通路構成部Tsを、セル並置方向に沿
って形成される酸素極用主流路Smを備えさせると共
に、その酸素極用主流路Smと複数のセパレータ付セル
C夫々に対応する酸素極側流路sの流路入口siとを連
通接続する複数の酸素極用補助流路Saについては、両
側のセル集合体NC夫々に対して備えさせて、設けてあ
る。
【0042】酸素極用ガス通路構成部Tsは、各セル列
nCに対して1個ずつ設けられて、セル並置方向に沿っ
て密着状態に並設される複数の酸素極用ガス通路構成部
材8にて構成する。酸素極用ガス通路構成部材8は、矩
形板状体に、酸素極用主流路Smを形成するための酸素
極用主流路形成用孔8bを厚み方向に貫通する状態で備
えさせ、セパレータ付セルCの開口周縁部分を入れると
共に、酸素極用補助流路Saを形成するための凹部8c
を、矩形板状体の一方の面に、酸素極用主流路形成用孔
7bに連なって、セパレータ付セルCの側に位置する両
端縁間にわたる状態で、深さをセパレータ付セルCの厚
みと同一又は略同一にし、幅をセパレータ付セルCの幅
と同一又は略同一にして備えさせる。
【0043】そして、面方向に並べた2枚のセパレータ
付セルCから成るセル列nCを、そのセル並び方向両側
夫々に位置させた両用ガス通路構成部6と、2枚のセパ
レータ付セルCの間に位置させた酸素極用ガス通路構成
部材8にて保持する状態で、両用ガス通路構成部材6及
び酸素極用ガス通路構成部材8夫々を厚み方向に密着状
態で積み重ねることにより、複数のセル列nCを互いに
間隔を隔てて並置して、2個のセル集合体NCを形成す
る。尚、図10ないし図12中、8eは,酸素極用ガス
通路構成部材8において、凹部8cを形成した残りの薄
肉部分であり、その薄肉部分8eにて、セル並置方向に
隣接するセパレータ付セルC間の間隔を保持する。
【0044】そして、図10ないし図12において実線
矢印にて示すように、両側の両用ガス通路構成部Td夫
々の燃料極用主流路Fmに、水蒸気を含有させた炭化水
素系の原燃料ガスを供給すると、各セル集合体NCにお
いて、水蒸気混合原燃料ガスは、各セパレータ付セルC
の燃料極側流路fの流路入口fiから原燃料導入路Rと
して機能する柔軟性導電材5の通路5rに導入され、そ
の通路5rの長手方向各部から、その柔軟性導電材5の
内部を通って、両側の流路出口foに向かって流動する
ように燃料極側流路f内を流動し、燃料極側排ガスは、
各流路出口foからセル外に流出する。
【0045】又、図10ないし図12において破線の矢
印にて示すように、両セル集合体間の酸素極用ガス通路
構成部Tsの酸素極用主流路Smに、酸素極側反応ガス
として空気等の酸素含有ガスを供給すると、各セル集合
体NCにおいて、酸素含有ガスは、各酸素極用補助流路
Saを通じて、各セパレータ付セルCの酸素極側流路s
の流路入口siから酸素極側流路sに流入して、酸素極
側流路sを通流し、酸素極側排ガスは、流路出口soか
ら、両用ガス通路構成部Tdの各酸素極用補助流路Sa
を通じて、酸素極用主流路Smに対して流出して、酸素
極用主流路Smから外部に排出される。
【0046】次に、図13及び図14に基づいて、燃料
電池の全体構成について説明する。上述のように構成し
たセル集合体列において、積層状態の両用ガス通路構成
部材6及び積層状態の酸素極用ガス通路構成部材8夫々
におけるセル並置方向の一端側に、蓋板21を設けて、
それらによって形成される酸素極用主流路Sm及び燃料
極用種流路Fm夫々におけるセル並置方向の一端側を閉
塞する。そして、2個のセル集合体列を、台23、及
び、第1実施形態と同様に設けられる筒状体24の上に
載置する状態で、箱体22の内部に設ける
【0047】エジェクタ25は、各セル集合体NCに対
して、第1実施形態と同様に設けると共に、各エジェク
タ25のノズル部25nに原燃料ガス供給管26を接続
し、各エジェクタ25の排出部25eと両用ガス通路構
成部Td夫々の燃料極用主流路Fmとを、連通路27に
て接続する。又、燃料極側排ガス排出管28を、箱体2
2の内部に連通する状態で、箱体22の底部に接続し、
酸素極側排ガス排出管30を、両用ガス通路構成部Td
の酸素極用主流路Smに対して連通する状態で設けられ
た筒状体24に連通する状態で、箱体22の底部に接続
し、酸素極側反応用ガス供給管29は、酸素極用ガス通
路構成部Tsの酸素極用主流路Smに対して連通する状
態で設けられた筒状体24に連通する状態で、箱体22
の底部に接続する。
【0048】〔第4実施形態〕以下、図15ないし図1
7に基づいて、第4実施形態を説明する。2枚のセパレ
ータ付セルCを、燃料極側流路fの流路入口fiが位置
する開口周縁部分を互いに対向させた状態で、面方向に
並べて、セル列nCを構成し、そのセル列nCの複数
を、間隔を隔てて厚み方向に並置して、2個のセル集合
体NCを備えたセル集合体列を構成する。各セル集合体
NCにおいて、各セパレータ付セルCにおける燃料極側
流路fの流路入口fiが存在する開口周縁部分を、酸素
極側流路sの流路出口soとする。
【0049】各セル集合体NCにおけるセル集合体の並
び方向の外側の外周部分には、第1実施形態と同様の酸
素極用ガス通路構成部材Tsを設け、両セル集合体NC
の間には、両用ガス通路構成部Tdを、セル並置方向に
沿って形成される燃料極用主流路Fm、及び、セル並置
方向に沿って形成される酸素極用主流路Smを備えさせ
ると共に、燃料極用主流路Fmと複数のセパレータ付セ
ルC夫々に対応する燃料極側流路fの流路入口fiとを
連通接続する複数の燃料極用補助流路Fa、及び、酸素
極用主流路Smと複数のセパレータ付セルC夫々に対応
する酸素極側流路sの流路出口soとを連通接続する複
数の酸素極用補助流路Saについては、両側のセル集合
体NC夫々に対して備えさせて、設けてある。
【0050】両用ガス通路構成部Tdは、各セル列nC
に対して1個ずつ設けられて、セル並置方向に沿って密
着状態に並設される複数の酸素極用ガス通路構成部材9
にて構成する。両用ガス通路構成部材9は、矩形板状体
に、下記のように、燃料極用主流路Fmを形成するため
の燃料極用主流路形成用孔9a、及び、酸素極用主流路
Smを形成するための酸素極用主流路形成用孔9bを備
えさせ、並びに、セパレータ付セルCの厚みと同一又は
略同一の深さを有して、セパレータ付セルCの開口周縁
部分が入れられると共に、酸素極用補助流路Saを形成
するための凹部9c、及び、その凹部9cが形成された
残りの薄肉部分9eに位置して、燃料極用補助流路Fa
を形成する燃料極用補助流路形成用孔9dについては、
両側のセパレータ付セルC夫々に対して備えさせて、構
成してある。
【0051】即ち、厚み方向に貫通する2個の酸素極用
主流路形成用孔9bを、矩形板状体におけるセパレータ
付セルCの側に位置する端縁の延びる方向に、間隔が開
いて並ぶ状態で備えさせ、厚み方向に貫通する燃料極用
主流路形成用孔9aを、それら2個の酸素極用主流路形
成用孔9bの間に備えさせる。又、凹部9cは、矩形板
状体の一方の面における、セパレータ付セルCの側の夫
々に、燃料極用主流路形成用孔6aとは間隔が開き、2
個の酸素極用主流路形成用孔6bに連なって、セパレー
タ付セルCの側に位置する端縁に達する状態で、深さを
セパレータ付セルCの厚みと同一又は略同一にし、幅を
セパレータ付セルCの幅と同一又は略同一にして備えさ
せる。又、燃料極用補助流路形成用孔6dは、矩形板状
体におけるセパレータ付セルCの側の夫々に、凹部9c
を形成した残りの薄肉部分9eを貫通して、燃料極用主
流路形成用孔9aの内面と矩形板状体におけるセパレー
タ付セルCの側の端面における長手方向の中央部とに開
くように備えさせる。
【0052】そして、面方向に並べた2枚のセパレータ
付セルCから成るセル列nCを、そのセル並び方向両側
夫々に位置させた酸素極用ガス通路構成部7と、2枚の
セパレータ付セルCの間に位置させた両用ガス通路構成
部材9にて保持する状態で、酸素極用ガス通路構成部材
7及び両用ガス通路構成部材9夫々を厚み方向に密着状
態で積み重ねることにより、複数のセル列nCを互いに
間隔を隔てて並置して、2個のセル集合体NCを形成す
る。尚、図15ないし図17中、9eは,両用ガス通路
構成部材9において、凹部9cを形成した残りの薄肉部
分であり、その薄肉部分9eにて、セル並置方向に隣接
するセパレータ付セルC間の間隔を保持する。
【0053】そして、図15ないし図17において実線
矢印にて示すように、セル集合体間の両用ガス通路構成
部Tdの燃料極用主流路Fmに、水蒸気を含有させた炭
化水素系の原燃料ガスを供給すると、各セル集合体NC
において、水蒸気混合原燃料ガスは、各セパレータ付セ
ルCの燃料極側流路fの流路入口fiから原燃料導入路
Rとして機能する柔軟性導電材5の通路5rに導入さ
れ、その通路5rの長手方向各部から、その柔軟性導電
材5の内部を通って、両側の流路出口foに向かって流
動するように燃料極側流路f内を流動し、燃料極側排ガ
スは、各流路出口foからセル外に流出する。
【0054】又、図10ないし図12において破線の矢
印にて示すように、両側の酸素極用ガス通路構成部Ts
夫々の酸素極用主流路Smに、酸素極側反応ガスとして
空気等の酸素含有ガスを供給すると、各セル集合体NC
において、酸素含有ガスは、各酸素極用補助流路Saを
通じて、各セパレータ付セルCの酸素極側流路sの流路
入口siから酸素極側流路sに流入して、酸素極側流路
sを通流し、酸素極側排ガスは、流路出口soから、両
セル集合体の間の両用ガス通路構成部Tdの各酸素極用
補助流路Saを通じて、酸素極用主流路Smに対して流
出して、酸素極用主流路Smから外部に排出される。
【0055】図示は省略するが、燃料電池の全体構成に
ついては、蓋板21、箱体22、台23、筒状体24、
エジェクタ25、原燃料ガス供給管26、連通路27、
燃料極側排ガス排出管28及び酸素極側排ガス排出管3
0を用いて、第3実施形態に準じて構成する。尚、第4
実施形態では、エジェクタ25の設置台数を第3実施形
態よりも少なくすることができる。
【0056】〔第5実施形態〕以下、図18に基づい
て、第5実施形態を説明する。セパレータ付セルCの両
側の開口周縁部分を各別に2個の酸素極用ガス通路構成
部材7の凹部7cに入れて、2個の酸素極用ガス通路構
成部材7にて1枚のセパレータ付セルCを保持する状態
で、酸素極用ガス通路構成部材7を厚み方向に密着状態
で積み重ねることにより、複数のセパレータ付セルCを
互いに間隔を隔てて並置する。
【0057】一方の積層状態の複数の酸素極用ガス通路
構成部材7にて形成される酸素極用ガス通路構成部Ts
の酸素極用主流路Smを酸素極側反応用ガスの供給用と
して、他方の積層状態の複数の酸素極用ガス通路構成部
材7にて形成される酸素極用ガス通路構成部Tsの酸素
極用主流路Smを酸素極側排ガスの排出用として用い
る。
【0058】セル並置方向に隣接するセパレータ付セル
C間に、セパレータ付セルCにおける一対の閉塞周縁部
分夫々の側に形成される開口部分夫々を流路出口foと
する燃料極側流路fを形成すると共に、セル並置方向に
隣接するセパレータ付セルC間に、気体の通流を許容す
る柔軟性導電材5を充填する。その柔軟性導電材5に
は、一方の面に、原燃料導入路Rとして機能させる通路
5rを、セパレータ付セルCの一対の閉塞周縁部分に相
当する一対の端縁間の中央を通って、セパレータ付セル
Cの一対の開口周縁部分に相当する一対の端縁間にわた
って形成すると共に、その通路5rの幅方向の両側夫々
に、通路5rに連通して、セパレータ付セルCの閉塞周
縁部分に相当する端縁側に延びる複数の分岐通路5bを
形成してある。
【0059】そして、各燃料極側流路fに対して、径方
向に向けてガスを噴出する噴出口10wを噴出方向が互
いに反対向きになるように先端に備えた原燃料ガス供給
管10を、その先端部が通路5rにおける長手方向の略
中央部に位置し、且つ、噴出口10wからのガス噴出方
向が通路5rの長手方向を向くように挿入してある。
【0060】図18において実線矢印にて示すように、
水蒸気を含有させた原燃料ガスは、原燃料ガス供給管1
0の噴出口10wから、原燃料導入路Rとして機能する
柔軟性導電材5の通路5rに導入され、その通路5rの
長手方向各部から、分岐通路5b及び柔軟性導電材5の
内部を通って、両側の流路出口foに向かって流動する
ように燃料極側流路f内を流動する。
【0061】〔第6実施形態〕以下、図19に基づい
て、第6実施形態を説明する。第5実施形態と同様に、
2個の酸素極用ガス通路構成部材7にて1枚のセパレー
タ付セルCを保持する状態で、酸素極用ガス通路構成部
材7を厚み方向に密着状態で積み重ねることにより、複
数のセパレータ付セルCを互いに間隔を隔てて並置し、
一方の積層状態の複数の酸素極用ガス通路構成部材7に
て形成される酸素極用ガス通路構成部Tsの酸素極用主
流路Smを酸素極側反応用ガスの供給用として、他方の
積層状態の複数の酸素極用ガス通路構成部材7にて形成
される酸素極用ガス通路構成部Tsの酸素極用主流路S
mを酸素極側排ガスの排出用として用いる。
【0062】セル並置方向に隣接するセパレータ付セル
C間に、セパレータ付セルCにおける一対の閉塞周縁部
分夫々の側に形成される開口部分夫々を流路出口foと
する燃料極側流路fを形成すると共に、セル並置方向に
隣接するセパレータ付セルC間に、気体の通流を許容す
る柔軟性導電材5を充填する。その柔軟性導電材5に
は、一方の面に、セパレータ付セルCの一対の閉塞周縁
部分間にわたる複数の分岐通路5bを、閉塞周縁部分の
延びる方向に分散して形成してある。
【0063】そして、各燃料極側流路fに対して、先端
を屈曲させた原燃料ガス供給管10を、屈曲部分が、柔
軟性導電材5の内部における、燃料極側流路fの両流路
出口fo間の中央に相当する位置に位置するように設け
てある。原燃料ガス供給管10の屈曲部分には、径方向
に向けてガスを噴出する複数の噴出口10wを、長手方
向に分散すると共に、噴出方向が互いに反対向きになる
ように形成してある。
【0064】従って、図19において実線矢印にて示す
ように、水蒸気を含有させた原燃ガスは、原燃料ガス供
給管10の複数の噴出口10wから、柔軟性導電材5内
における燃料極側流路fの両流路出口fo間の中央に相
当する位置に供給されて、柔軟性導電材5の内部を通っ
て、両側の流路出口foに向かって流動するように燃料
極側流路f内を流動する。
【0065】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の第1ないし第3の各実施形態において
は、両用ガス通路構成部材6は、燃料極用主流路形成用
孔6aを、2個の酸素極用主流路形成用孔6bの間に備
えるように構成する場合について例示したが、燃料極用
主流路形成用孔6a及び酸素極用主流路形成用孔6bの
配置形態は、適宜変更可能であり、図20及び図21に
示すように、燃料極用主流路形成用孔6aを、2個の酸
素極用主流路形成用孔6bの並置列に対して、セパレー
タ付セルCの側とは反対側に備えるように構成しても良
い。
【0066】(ロ) 各ガス通路構成部材6,7,8,
9は、1枚の矩形板状体を利用して構成しても良いし、
図22において、両用ガス通路構成部材6を例にして示
すように、ガス通路構成部材を厚さ方向に分割した各部
の形状を備えるように形成した複数の板状部分6A,6
B,6C,6Dを、厚さ方向に重ねることにより構成す
るようにしても良い。この場合、ガス通路構成部材の分
割数は、適宜、変更可能であるが、分割する各板状部分
の形状が極力簡単になるように分割するのが好ましい。
【0067】(ハ) 第3及び第4の各実施形態におい
ては、酸素極用ガス通路構成部Tsの酸素極用主流路S
mを、酸素極側反応ガスの供給用として、両用ガス通路
構成部Tdの酸素極用主流路Smを酸素極側排ガスの排
出用として用いる場合について例示したが、逆に、酸素
極用ガス通路構成部Tsの酸素極用主流路Smを、酸素
極側排ガスの排出用として、両用ガス通路構成部Tdの
酸素極用主流路Smを酸素極側反応用ガスの供給用とし
て用いても良い。
【0068】(ニ) 上記の実施形態においては、セル
C’における酸素極2側に、酸素極側流路sを形成すべ
く、酸素極側の導電性セパレータ4を付設する場合につ
て例示したが、これに代えて、セルC’における燃料極
3側にも、燃料極側流路fを形成すべく、燃料極側の導
電性セパレータを付設しても良い。この場合、燃料極側
の導電性セパレータは、セルC’のセル周縁において、
酸素極側流路sが閉じられている一対の対向する周縁部
分の略中央に位置する箇所に、酸素極側流路sが閉じら
れている周縁部分と略平行な原燃料導入路Rとして機能
させる中央通路を備え、並びに、その通路の幅方向の両
側夫々に、その通路に連通して、酸素極側流路sが閉じ
られている周縁部分において開く複数の分岐通路を備え
るように構成する。この場合は、水蒸気を含有させた原
燃料ガスを、中央通路に導入して、その中央通路から各
分岐通路を流動させて、流路出口foとして機能する各
分岐通路の端部開口から排出させる。尚、酸素極側の導
電性セパレータ4及び燃料極側の導電性セパレータは、
一体的に構成しても良い。
【0069】(ホ) 複数のセルC’を、互いに間隔を
隔てて厚み方向に並置してセル集合体NCを構成するた
めのセル積層構造は、上記の各実施形態において例示し
た構成に限定されるものではなく、種々に変更可能であ
る。例えば、上記の実施形態においては、両用ガス通路
構成部Td及び酸素極用ガス通路構成部Ts夫々に、セ
パレータ付セルC間の間隔を保持する作用をする部分を
備えさせる場合について例示したが、セパレータ付セル
C間の間隔を保持する作用をする部分は、両用ガス通路
構成部Td及び酸素極用ガス通路構成部Ts夫々から切
り離して、別個に設けるように構成しても良い。
【0070】(ヘ) 本発明は、内部改質型の燃料電池
に適用することができ、上記の実施形態において例示し
た固体電解質形の燃料電池以外に、例えば、電解質とし
て、溶融炭酸塩を用いた溶融炭酸塩型の燃料電池にも適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる燃料電池のセル及びセパ
レータ付セルの構成を示す斜視図
【図2】第1実施形態にかかる燃料電池のセル集合体の
構成を示す斜視図
【図3】第1実施形態にかかる燃料電池のセル集合体の
構成を示す横断平面図
【図4】図3におけるA−A矢視図
【図5】図3におけるB−B矢視図
【図6】図3におけるC−C矢視図
【図7】第1実施形態にかかる燃料電池の全体構成を示
す横断平面図
【図8】第1実施形態にかかる燃料電池の全体構成を示
す縦断側面図
【図9】第2実施形態にかかる燃料電池のセル集合体の
構成を示す横断平面図
【図10】第3実施形態にかかる燃料電池のセル集合体
列の構成を示す横断平面図
【図11】図10におけるD−D矢視図
【図12】図10におけるE−E矢視図
【図13】第3実施形態にかかる燃料電池の全体構成を
示す横断平面図
【図14】第3実施形態にかかる燃料電池の全体構成を
示す縦断側面図
【図15】第4実施形態にかかる燃料電池のセル集合体
列の構成を示す横断平面図
【図16】図15におけるF−F矢視図
【図17】図15におけるG−G矢視図
【図18】第5実施形態にかかる燃料電池のセル集合体
の構成を示す横断平面図
【図19】第6実施形態にかかる燃料電池のセル集合体
の構成を示す横断平面図
【図20】別実施形態にかかる両用ガス通路構成部材の
構成を示す平面図
【図21】図20におけるH−H矢視図
【図22】別実施形態にかかる両用ガス通路構成部材の
分割図
【符号の説明】
1 電解質層 2 酸素極 3 燃料極 4 導電性流路形成部材 5 柔軟性導電材 5r 通路 6,9 ガス通路構成部材 6a,9a 燃料極用主流路形成用孔 6b,9b 酸素極用主流路形成用孔 6c,9c 凹部 6d,9d 燃料極用補助流路形成用孔 6e,9e 薄肉部分 25 吸引混合手段 25n ノズル部 25s 吸引部 f 燃料極側流路 fi 流路入口 fo 流路出口 s 酸素極側流路 si 流路入口 so 流路出口 C 流路形成部材付セル C’ セル Fa 燃料極用補助流路 Fm 燃料極用主流路 NC セル集合体 R 原燃料導入路 Sa 酸素極用補助流路 Sm 酸素極用主流路 Td ガス通路構成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
    他方の面に燃料極を備えた板状のセルの複数が、互いに
    間隔を隔てて厚み方向に並置されてセル集合体が構成さ
    れ、 そのセル集合体が、前記セルの酸素極側に酸素極側流路
    を形成し且つ燃料極側に燃料極側流路を形成するように
    区画する導電性流路形成部材を、隣接するセル間に位置
    させるように構成され、 前記燃料極側流路に炭化水素系の原燃料ガスを供給し且
    つ前記酸素極側流路に酸素極側反応用ガスを供給して、
    前記燃料極側流路内で前記原燃料ガスを水素含有ガスに
    改質させながら発電させるように構成された燃料電池で
    あって、 前記燃料極側流路が、前記セルが並置されるセル並置方
    向視において、その中央側に供給される原燃料ガスをセ
    ル周縁側に流動させるように構成されている燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記セルが矩形板状であり、 前記燃料極側流路が、前記セル並置方向視において、セ
    ル周縁を形成する4辺のうちの対向する一対の辺に相当
    するセル周縁部分の夫々を流路出口とし、それら一対の
    流路出口の間に相当する箇所に、前記流路出口の形成方
    向と略平行な原燃料導入路を備えて、前記原燃料導入路
    に導入される原燃料ガスを、その原燃料導入路の長手方
    向各部から前記一対の流路出口に向けて流動させるよう
    に構成されている請求項1記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記燃料極側流路に対応させて気体の通
    流を許容する柔軟性導電材が配置され、 その柔軟性導電材に、前記原燃料導入路として機能する
    通路が形成されて、その通路の長手方向の各部から、そ
    の柔軟性導電材の内部を通して前記流路出口に向けて原
    燃料ガスが流動するように構成されている請求項2記載
    の燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記燃料極側流路が、前記セル周縁にお
    ける前記流路出口が存在しない方の辺に相当するセル周
    縁部分に、流路入口を、前記原燃料導入路に原燃料ガス
    を供給すべく備えるように構成され、 前記酸素極側流路が、その流路入口及び流路出口を、前
    記セル周縁における前記燃料極側流路の流路出口が存在
    しない方の一対のセル周縁部分に各別に備えるように構
    成され、 前記セル集合体の外周部における前記燃料極側流路の流
    路入口が存在する箇所のセル並置方向に沿って、そのセ
    ル並置方向に沿って形成される燃料極用主流路と、その
    燃料極用主流路と前記複数のセル夫々に対応する燃料極
    側流路の流路入口とを連通接続する複数の燃料極用補助
    流路と、前記セル並置方向に沿って形成される酸素極用
    主流路と、その酸素極用主流路と前記複数のセル夫々に
    対応する酸素極側流路の流路入口又は流路出口とを連通
    接続する複数の酸素極用補助流路とを備えたガス通路構
    成部が設けられている請求項3記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記セルにおける前記酸素極側に、前記
    酸素極側流路を形成すべく、前記導電性流路形成部材が
    付設され、 その導電性流路形成部材が付設された流路形成部材付セ
    ルは、矩形板状に形成され、並びに、前記導電性流路形
    成部材によって、前記流路形成部材付セルにおける一方
    の対向する一対のセル周縁部分が前記酸素極側流路が開
    いて前記酸素極側流路の流路入口又は流路出口となる開
    口周縁部分となり、且つ、他方の向かい合う一対の周縁
    部分が前記酸素極側流路が閉じた閉塞周縁部分となるよ
    うに構成され、 前記ガス通路構成部が、各セルに対して1個ずつ設けら
    れて、前記セル並置方向に沿って密着状態に並設される
    複数のガス通路構成部材にて構成され、 各ガス通路構成部材に、前記燃料極用主流路を形成する
    ための燃料極用主流路形成用孔、前記酸素極用主流路を
    形成するための酸素極用主流路形成用孔、前記流路形成
    部材付セルの厚みと同一又は略同一の深さを有して、前
    記流路形成部材付セルの開口周縁部分が入れられると共
    に、前記酸素極用補助流路を形成するための凹部と、そ
    の凹部が形成された残りの薄肉部分に位置して、前記燃
    料極用補助流路を形成する燃料極用補助流路形成用孔と
    が形成され、 前記流路形成部材付セルの複数が、夫々の前記開口周縁
    部分を前記凹部に入れた状態で前記ガス通路構成部材に
    保持されて、互いに間隔を隔てて並置され、 前記セル並置方向に隣接するセル間に、前記ガス通路形
    成部材における前記燃料極用補助流路形成用孔の開口部
    に臨む部分を流路入口とし、前記一対の閉塞周縁部分側
    の開口部夫々を流路出口とする燃料極側流路が形成さ
    れ、 前記セル並置方向に隣接するセル間に、前記柔軟性導電
    材が、前記通路を前記ガス通路形成部材における前記燃
    料極用補助流路形成用孔の開口部に連通させた状態で充
    填されている請求項4記載の燃料電池。
  6. 【請求項6】 ノズル部から吸引部への原燃料ガスの噴
    出供給による吸引作用により、前記複数のセル夫々の燃
    料極側流路の流路出口から排出された燃料極側排ガスを
    吸引して、原燃料ガスと燃料極側排ガスとを混合する吸
    引混合手段が設けられ、 その吸引混合手段から排出された原燃料ガスと燃料極側
    排ガスとの混合ガスが、前記複数のセル夫々の燃料極側
    流路に供給されるように構成されている請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の燃料電池。
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